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PS4/Switch「ロストスフィア」レビュー!粗の多さで制作スタッフの底が見えてしまった悲しきシリーズ2作目!

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LOST SPHEAR | SQUARE ENIX

35時間くらいプレイしてロストスフィアをトロコンしたのでレビュー行くぜ!


メーカー:スクウェア・エニックス
機種:PS4/Switchパッケージソフト
ジャンル:RPG
発売日:2017年10月12日
価格:税込5800円


「あの頃のRPGを取り戻す」というスローガンをぶち上げてスクエニが作ったRPG制作スタジオ。
「Tokyo RPG Factory」が「いけにえと雪のセツナ」に続いて送り出した新作RPG第二弾だ。
一部のサブキャラやモンスターなどで共通する部分はあるが、ストーリーは独立した完全な新作。
現在はPS4とSwitchで発売されているが来年はSteamでの配信も予定されている。
「クロノトリガー」の戦闘システムをベースにした、昔のRPGっぽい作りがウリの作品。

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PS4/VITA/Switch/Steam「いけにえと雪のセツナ」レビュー!雪とピアノでプレイヤーを殴り倒す王道RPG!

セツナは物足りない部分も多かったが雰囲気など好きなところも多かったし、
理念に突っ込みどころはありつつも新作RPGをどんどん作っていくプロジェクトは応援したかったので
「Tokyo RPG Factory」には割と期待していた。

が、2作目であるこの「ロストスフィア」はセツナから良くなるどころか悪くなってる部分があったり、
ストーリーがひどかったり、今回もバランスが大味だったりで、
いきなりスタッフの底が見えてしまった感あってつらかったよ……。


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人や建物が白い霧となってしまう「ロスト現象」によって脅かされる世界。
ロスト化したものに関連した記憶を集めることで元に戻せる主人公「カナタ」と、
その仲間たちが世界を救う旅を繰り広げるストーリーだ。

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幼馴染の格闘少女に悪ガキ、クールっぽいけどそんなにクールでもないイケメン、
強力な魔法を使いこなすダンディ、弓使いで巫女の少女、魔王と呼ばれる(呼ばれない)モンスター。
「いけにえと雪のセツナ」は生贄の少女を送り届けるストーリーということで雰囲気が暗かったが、
今回はもう少し明るいノリでコミカルなやり取りもあるぜ。

音楽はセツナに続いて三好智己が担当。
ピアノ曲ではなくなっているが今回も良楽曲揃いだ。
通常戦闘曲とレア戦闘曲も好きだけどやっぱメインテーマがお気に入り。

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戦闘はセツナ同様、うろついている敵に接触すると始まるスクウェアRPG伝統のアクティブ・タイム・バトル。
ゲージが溜まったキャラから順番に行動し、行動を選んでる間でも時間がどんどん経過していく。
オプションでアクティブとセミアクティブも選択可能で、後者にすれば行動を選んでいる時は時間が止まる。
攻撃やアイテムを使う時に移動が可能で、敵の攻撃範囲に合わせたポジション取りが大事な場面も多いぜ。

行動や時間経過などで最大3つまで溜まるSPを消費した刹那システムも重要で、
攻撃やスキル発動時に□ボタンを押すことで、SPを消費して行動をパワーアップさせることができる。

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登場キャラには武器、防具、法石を装備可能。
法石を装備することで様々なスキルやカウンター技を使用できるようになるのだ。
その法石に更にセツナ法石をセットすることで様々な効果を付加できる。
セツナ法石は戦闘中に刹那システムを使うことで効果を起動できる。

例えば「炎属性の攻撃スキルが使えるようになるスキル法石」に、
「攻撃に炎属性が付加されて攻撃の威力が上昇するセツナ法石」をセット。
そうして戦闘中にSPを消費してスキルを使えば炎属性上乗せで大ダメージだ!

セツナ法石には味方のステータスを強化するもの、敵のステータスを弱化するもの、
回復に関連したもの、状態異常に関連したものなど様々。

更にセツナ法石を使い続けていると一定確率で「昇華」が発生。
セツナ法石を外してもその効果が発生するようになるし、
同じ効果を沢山つければその分だけ効果も強くなる。

なのでスキルを成長させていけば
回復、攻撃、追加効果がどんどん上乗せされてどんどん強くなるのだ。
法石の種類は多いので組み合わせを考えるのが楽しい。
相手にダメージと状態異常を与えつつ、味方の体力を回復するようなスキルも作れるぞ。

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マップにアーティファクトと呼ばれる建物を作るシステムもあって、立てると様々な効果が発生する。
戦闘で特定の行動をすると回復したりするものから、
セーブポイントに触っただけで全回復する、敵のHPが見えるようになる、
拾うアイテムの数が増える、取得経験値が上昇する、攻撃が必ず当たるようになる。
などなど数十種類。
自分のプレイスタイルに合わせて無許可で変な建物を作りまくろう!

RPGとしての作りはオーソドックスだがこのように様々なシステムがあって成長は楽しいし、
前作「いけにえと雪のセツナ」から自由度は上がっているし、
今回もいかにも昔のRPGっぽいイベントが沢山用意されているぜ。

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ここぞという場所での背景美術も雰囲気出ていて良し。
OPTIONボタンを押すとすぐにクイックセーブ出来るのも快適だ。

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しかし、欠点は前作以上に多い。
まずストーリーが酷い。
世界の理に深く関わるような仕掛けを超どうでもいいイベントで消費して、
しかもそれに関して街のキャラが一切言及しなかったり(言及しないのが不自然な規模のイベント)、
イベントの順番が回ってくるまで不自然なくらいほったらかしになってるキャラがいたり、
唐突に重要キャラが出てきたりと、
とにかく、見せたい部分を冗長な会話やおつかいイベントで繋げてツギハギにしたような展開がずっと続いて、
その割にキャラの掘り下げが薄いため、なりゆきで仲間になって存在感無いままついてくるキャラが多い。

そのせいで主人公、危機感無さすぎでは?!と思うこともしばしば。
ロックは完全にこのシナリオの被害者だよ……。

あざとい仲間キャラ選手権優勝のヴァンを筆頭にキャラは悪くないんだが、
掘り下げるイベントが少なかったり、ツッコミどころがあったりで活かせていない。
生まれた時代が違うオバロや、辺境の部族の人間であるシェラも
文化のギャップに驚くイベントとかがあるかと思ったら何にも無いもんなあ。
ディアントなんてなぜ仲間にしたのかが分からない。
本筋と関係ないキャラ同士の会話みたいなのが少なすぎる。
最強スキル手に入れる時のロックのサブクエストはもうちょっと話の流れが丁寧ならかなり好みだったんだが…。

シナリオそのものはそこまで悪くない気はするんだけど、実装の段階で大きくしくじってる印象。
エンディングも今一つ。

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ロスト化したものを元に戻すには、対象への強い想いが篭った「記憶」が必要。
という重要な要素がシナリオにちゃんと絡んでいない。
結局、そこら辺の魔物を倒して落とす記憶を集めればOKとか、
本を読んで記憶を集めればOKとか、そこら辺にいる人に話を聞けばOKとか、
あっさり解決するイベントが多くて物足りない。本読んだだけでOKなら何でもありじゃねーか!

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ゲームバランスにも問題あり。
「いけにえと雪のセツナ」の戦闘システムをベースに、
アイテムや攻撃時の移動が出来るようになったものの、
フリー移動と防御が無いので痒いところに手が届いておらず、
肝心なところで移動出来ずに大ダメージを受けることがしばしば。

「機装」と呼ばれるロボに乗って戦えるのがウリにもなっているが、
エネルギーが切れると行動不能になる上にすぐエネルギーが切れる。
しかも回復手段が宿屋と非売品アイテム(数が本当に少ない)のみであまりに使いづらい。
終盤になってアーティファクトで回復出来るようになってやっと使いやすくなるという。
最初からプレイヤーの行動次第でエネルギーを回復できるような作りでよかったでしょ!

ロボが完全にただの乗り物扱いで燃えるイベントが無いのも残念。
ロボに乗ってガションガション歩く感覚は好きなんだけど……。

ボス戦の難易度の上げ方がヘタクソでボス戦が面白くない。
このゲーム、アクセサリー類が存在しないので基本的に状態異常攻撃を防ぐ手段がない。
にも拘わらず一部のボスは状態異常攻撃をガンガン繰り出してくる。
魅了や即死、石化にストップなどなど。
味方全体に状態異常攻撃してくるボスなどは使われた段階で詰むことも。

機械系でもないのに死に際に自爆して大ダメージを与えてくるボスが変に多かったり、
回避率がやたら高くて攻撃が全然当たらなかったり、
パーティメンバーが少ないイベント戦のボスなのに状態異常攻撃を使う上に
体力が減ると回復魔法でほぼ全回復を何度もやってきたり、とにかく難易度の上げ方が雑。

ボスの状態異常攻撃で何度も全滅させられたが、
たまたま状態異常攻撃をあまり使ってこない時があってあっさり勝てた……なんてこともあって達成感が無い。

今挙げた動きに当てはまるボスは強いが、
それ以外のボスは強力な攻撃スキル連発であっけなく倒せるくらい弱い、という大味さ。
主人公の特定のスキルが異常に強くて初手でそれを使うのが安定だったり、
逆に主人公の特定のスキルを使わないと、難易度が尋常じゃないくらい跳ね上がるボスもいたりする。
バランスが大味すぎる……。

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前作の「いけにえと雪のセツナ」はマップ上の「何かありそうな島」に、
本筋と一切関係ない物語のかけらが散らばっていて飛空艇で周るのが楽しかったが、
今回はそういうのが一切なく、フィールドマップ自体が小さいこともあって世界が狭くなった。
街の住人のテキストも雰囲気あって好きだったんだけど、そういうのも薄くなってる。

貼ったスクショを見てもらえると分かるんだが、
「△:メニュー」「OPTION:ポーズ」とかのUI表示がイベントデモ中でも出たままなのがすげぇ気になる。
細かいが背景美術の良さを損ねてるよ。

「いけにえと雪のセツナ」から雑になった部分が目立つが、
それでいて「クロノトリガー」や昔の「ファイナルファンタジー」を思わせるオマージュは倍増していて、
スキルの名前は「クロノトリガー」だし、ルッカみたいなキャラいるし、セリスまんまなキャラもいるし、
「いけにえと雪のセツナ」に登場した飛空艇技師が同じ名前で再登場しててシドみたいになってるし……。
なんだかなあ。こういうネタばかり増やされても志が低いだけに思えてしまう。

3Dを使っておきながら棒立ちで会話するキャラや一切動かないカメラなど、
低予算っぽい演出の数々も前作からそのまま。
まさかこの演出のショボさが昔のRPGっぽいとか言う気じゃあるまいな。
スーファミ時代のRPGは回転・拡大・縮小機能をバリバリ使っていて演出はめっちゃ派手だったからな!
制作スタッフは「クロノトリガー」っていう超面白いRPGを遊んで勉強した方がいい。

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成長要素は面白いと思うし、音楽や雰囲気良いし、
RPGとしては100点満点で60点くらいは楽しめるゲームではあるんだが……。
1作目ならともかく2作目で、2017年に5800円で発売されたRPGで、
しかもスクウェアエニックスがクロノトリガーを引き合いに出して
「あの頃のRPGを取り戻す」と言って作られた作品がこれというのは残念。

そこを外して欲しくないという点をことごとく外しているうえに、
デキの悪い部分が明らかに制作スタッフの実力不足で、
1作目の良かった部分があまり生かされていないところも踏まえると、
厳しい言い方になるがこれはもう3作目が出たとしても期待出来ないのでは……と思ってしまった。

「いけにえと雪のセツナ」は物足りない所も多かったが
一貫した雰囲気が素敵で割と好きだっただけに本当に残念。
今後のTokyo RPG Factoryの動向が不安でならないぜ!

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[ 2017/11/06 00:18 ] PS4レビュー | TB(0) | CM(54)



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