【訃報】 世界最長小説「グイン・サーガ」作家・栗本薫さん死去
「グイン・サーガ」などで知られる作家の栗本薫さんが26日夜、死去された。
「グイン・サーガ」などで知られる作家の栗本薫さんが26日夜、死去されたそうだ。

大河ＳＦ小説「グイン・サーガ」のほか、ミステリー、文芸評論など多彩な活躍で知られた作家の栗本薫（くりもと・かおる、本名・今岡純代＝いまおか・すみよ）さんが２６日夜、死去した。５６歳だった。２００７年にがんが見つかり、抗がん剤治療中だった。

東京生まれ。早大卒業後、作家活動に入り、中島梓と栗本薫の二つのペンネームで、純文学から漫画まで批評する一方、伊集院大介シリーズなどのミステリーや「魔界水滸伝」などのＳＦ、時代小説までエンターテインメント小説を幅広く執筆し、１９８１年、「絃(いと)の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞。舞台演出、テレビドラマ脚本なども手がけ、テレビ出演もするなどマルチ作家として活動した。

“マルチ作家”栗本薫さん死去、「中島梓」の名でも活躍（読売）
訃報：栗本薫さん５６歳＝作家　世界最長の「グイン・サーガ」は未完に（毎日）


現在放送中のTVアニメ「グイン・サーガ」の最新話をちょうど、寝る前に見たばかりだっただけに、起きて訃報のニュースを見て驚きました。グインは今期アニメの中で、随一“純粋なるファンタジーアニメ”として楽しく見させてもらっていました。原作は未完のままとなってしまいましたが、いまは安らかにお眠りくださいませ。謹んでご冥福をお祈り致します。


「グイン・サーガ」は豹頭の戦士であるグインを主人公として、架空の世界、架空の時代に生きる、彼を中心とするさまざまな人物の生と死の波乱を描いた大河小説。1979年9月の第1巻『豹頭の仮面』の刊行以来、コンスタントに巻数を重ね、100巻を越えてなお多くの読者を獲得しているベストセラー小説シリーズ。

2009年5月現在、正伝が126巻、外伝が21巻（上下巻1編を含むため22冊）発売されている。正伝125巻発行時点での発行部数は累計3000万部以上。ギネス認定はされなかったものの一人の作家による小説としては世界最長と言われている。

第1巻から第100巻を2分冊にした巨大豪華限定本「」が7月25日に発売される。（5月31日締め切り）栗本薫氏が、グイン・サーガの執筆にあたって、アイデアやストーリー構成を記した、極秘ノートの一部を復刻し、小冊子にまとめた本邦初公開の貴重品など含む。


■動画　「グインサーガ　トレーラー」 公式サイト



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