1:風呂吹き大根(大阪府):2010/12/15(水) 00:42:04.74 ID:QAf6DVaZP
『KAGEROU』最速(?)レビュー
第5回ポプラ社小説大賞を受賞した齋藤智浩のデビュー長編『KAGEROU』が12月15日午前0時から販売開始。
人気俳優・水嶋ヒロの処女長編とあって、同書は発売前から話題が沸騰。刷り部数は、すでに4刷43万部に達している。歩安入帳の責任販売制(返品時には掛け率が低くなるため、売れ残った場合には一定のリスクがある)で各書店からの予約注文を積み上げた結果らしいが、新人の小説デビュー作としては記録的な数字だ。
小説の中身は、予想に反して、
40歳の中年ダメ男が主人公の脱力系ドタバタコメディ。帯裏の内容紹介、"廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。/「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。/そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす/(中略)深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。/そこで彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。"
というのは確かにそのとおりだが、この要約から想像される作風とはほとんど対極にある。物語のパターンとしては、よくある"悪魔との契約"もの。ただし、ファンタジーでもホラーでもSFでもなく、一応は現実に立脚している点がユニークといえばユニーク。
ふつうの小説ではありえないキャラ、ありえない組織、ありえない設定が続出するものの、全体にコミカルなタッチなのでさほど気にならない。主人公の愛すべきダメっぷりと
文章の素人っぽさが相俟って、それなりに好感のもてる小説に仕上がっている(関係ないけど、本文の最後、232ページの誤植にいちいちシールを貼って訂正してあるのもご愛敬)。
38字×14行というゆったりした文字組のおかげもあってか、あっという間に最後まで読めるのも長所のひとつ。小説好きの読者には物足りないだろうが、ふだん本を読まない人には歓迎されそうだ。主人公が連発する
オヤジギャグ(一応、それなりの必然性はある)を水嶋ヒロファンがどう受けとめるかに注目したい。
http://news.nifty.com/cs/item/detail/wh-20101214-20101214_004799/1.htm 59:床暖房(関西・北陸):2010/12/15(水) 01:11:55.60 ID:QxCZsFtPO
>>1
これ遠まわしにラノベだって言ってるよね