セ〇クスは、オ〇ニーに負けているそうです
21ページにも渡る大特集「男の生声白書『モテる女の恋愛作法』」。扉ページには、「大反響のGINGER恋愛読物 スペシャル版」と自信満々なキャッチが。ワクワクしながら扉をめくると、「女ひとり寿司」(幻冬舎)などの著書・湯山玲子さんによる「なぜ昨今、男たちは女から逃げていくのか」というエッセイが出現。その内容が書き出しからしてすごい。
「男は今、ものすごい勢いで女から逃げ出している。この件に異議のある女性は、もはや今のニッポンにはいないだろう」
ヒ~! あまりのパワフルな言葉遣いに「意義アリ!」なんて絶対言えません。そして、終電を逃した女を前にしても「ホテルでイタすよりも、漫画喫茶でマッタリを選ぶ」という昨今の草食系男子ついて、その理由をこう切り出す。
「その余裕はどこから来るかと言えば、みなさんも薄々は分かっていたと思いますが、彼らがデートの前に自室のパソコンでさんざん見尽くしている、『こんな可愛い娘がこんなヤバいこと』のAVに他ならない。でもさ、AVの女性には人肌のぬくもりはないでしょ? なんてタカをくくってはいけない。すでにそのあたりは、TENGAの登場で男性たちの欲求はそっち方面でも満たされつつあるのだ」
生身の女性が、"現代のオ〇ニー"に負けつつあるってことらしいです。異議があろうがなかろうが、このエッセイは最後までこの調子。唾が飛んできそうな迫力と、ものすごい自信は、ある意味、必読です!
変化の真っ最中にあった「GINGER」8月号。最近は、号を追うごとに文字数が減少し、小難しさが排除され、新規読者も気軽に手に取りやすい雑誌に変わりつつあります。ただ、今月はその中途半端な状態に、「モテ」や、分かりづらい切り口のファッションページを多数ねじ込んだことで、読者像の見えないアンバランスな雑誌に仕上がっている印象でした。軌道修正中ということで、来月号に期待したいと思います。
http://www.cyzowoman.com/2010/06/post_2042.html