孫正義氏「ソフトバンクなくなってもいい」
■カギは「光100%普及」と「規制改革」
ソフトバンクの孫正義社長が代表理事を務める、ブロードバンド推進協議会が主催するシンポジウム「国民の、ITによる、日本復活」が23日、東京都内で行われ、孫社長と楽天会長兼社長の三木谷浩史氏が対談した。孫氏が講演を行うのは約10年ぶりということもあって、約1000人が訪れた。
テーマは、ブロードバンドで光100%普及と、規制改革。孫氏が「メタルを外して100%光にしたい」、三木谷氏は「日本は逆方向に進んでいる唯一の国だ」とそれぞれ講演。日本のインターネット界をリードしてきた2人が、今後のもっとITを活用していかに日本を発展させていくかを語った。
■「坂本龍馬」になりたい
孫「
(医薬品の通販規制の話を受けて)今、この年齢になったから諦めたけど、若い時はネットで育毛剤を買いたかった。薬局で(レジが)若くてカワイイ女性だとためらうから、ネットで買えたらいいなと思っていた」
三木谷「日本独自のルールが多すぎるんです。(役人、政治家は)すべてのことを自分たちのロジックにあてはめようとする」
孫「特別なもの以外は、基本は世界ルールでいい。一部に問題があると、それを針小棒大にとらえて進化を止めてしまう」
三木谷「世界ルールと光を合わせれば最強ですね」
孫「僕は、日本の通信インフラがダメになると思って、ブロードバンドを普及させようとしてきた。役員会の猛反対もあったし、1000億円赤字を出したこともあったし、4年続けて赤字を出してメディアにも随分と叩かれた。でも、万一、ソフトバンクがつぶれても、NTTが目覚めて、値下げして、結果、日本のインフラが良くなればいいと本当に思っていた。今は毎週(NHK大河ドラマを)見ている。熱く純粋で、地位、名誉、金、命もいらないというくらいの人じゃないと大きなことはできない。
(自分も)残りの人生を考えたら、これから100年先に、熱い男がいたおかげで、世の中ちょっと面白くなったと言われていたい」
http://news.livedoor.com/article/detail/4737064/