出演 やる夫 やらない夫 絹
この作品は主に3つの噺を混ぜた上、>>1がアレンジを加えたものだにょろ。
似たようなネタが先に投下されていても、>>1は一切感知しないっさ。
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│ { ..:::| ＿_ ' ﾘﾚ!| !l
| i .:ヽﾍゝ´ ｀ イかﾘk|:: |:| !
!| | { |｀ｰ ,ｲ丞ﾃﾐ 弋zｿ '|::: !i !
.!|.:|!::ヽ| ::|｀弋zｿ !:: |::|l
l !::!..::::::| ::|.、 t ― ｖ7 !::. !=' ﾆﾆ≠ ､
,'//_,. -┤ ::l..＼ ｀ ‐ ‐' ／.!::: !‐'´￣ へヽヽ__
/／ ィ二.| :::!:::...｀＞ｰ- イ, .::!: |｀! ヾ=､､ヽ
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視聴者カウント
【江戸】
やる夫は 古道具屋を営んでいた
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┳┥│ ││;;［田田田田］［田田田田］［田田田田］［田田田田］ |..│
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==@==@==@==@==@==ｒ─ー─‐-──ー┐@==@==@==@==@==@==
─────────‐| 古 道 具.│─────────
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＿,,r―:;;;;;;;:::====- ､...__
_,r'''"; ; ; ,r''" ／ ﾞ｀`ヽ., - ―‐- ､
. ,;;'´: : : : : :.:/ ／ .／ ヽ. ﾞヽ ヽ
. ,／ /: ; ; : : : ;;| ../ / ／ i ﾄ ヽ ヽ |
.く; ;;/; ; : ; ; ; : ;:|/ ./ /./ ,: ／ ./,| ji | ﾞ､ l.! ｌ
ヽ/; ; ; ; ; ; : : :| .;' / / / / ,/ //:| | ﾞiﾞi | /
/,!'; ; ; |; ; ; ; : :| .;' ./ / ;' /______,, !_| | | | || |／
/ ;!; ; ; |; ; ; ;; :||i.| / .;' l .;'／...::/､.ﾞ｀/ ,r‐''!| || '
/|; ; ; ; |; ; ; ; ;;||./| | ;' / r''´i|!^ii-/ ,;ﾆ.,!/ i| これは タンスが良さそうですぅ…
/ | ; ; ; |; ; ; ;;; ;;|| | ;!.// ヽ.ゝﾉ iij.| ;' .|
|;; ; ; ;|; ; ; ;;; ;;|| ﾞi|//｀ ﾞﾞﾞﾞ ﾞi | | :| でも、 引き出しに 鍵が掛かってるですぅ。
|;; ; ; |: : : : : :|＼ ＼_ ´.| | |
.|; ; ; ;|; ; ; ; : ::||ヽ ￣ ー‐. ﾊ || 店主さん ちょっと コレ開けて欲しいですぅ。
/|;; ;; ; |; ; ; ; ; ; ;|.| ﾞ ､ ／i_l｣:ﾞV,!
/ |; ; ; |; ; ;; ; ; ;|ノ ﾞiヽ､._ ／ i |iヽi::ﾞ､
| ;; ; ;|; ; ; ;; ; ;|＼ .ﾞi;;;;;;;;;;|｀ ー', , {{〈､ｒ┘::::::::＼､
/| ; ; ;;|; ; ;; ; ;; ;{ ＼ ﾞ;;;;;;|ヽ/ // }}/､ﾌ:::::::::ヽﾞ､
/ /| ; ; ;;|; ; ; ; ; ;!ﾌ ＼､ノ;;ﾞ､/,nヽ､ !V|∧:::ヽﾞ､
客 A
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。 （あの引出しには 何十年もかけて集めた 春画コレクションが）
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
古道具屋主人 やる夫
＿＿＿_
／ ＼ (そうだ！)
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ その引出しは 鍵が壊れてて開かないんだお。
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／/ ∩ノ ⊃
( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ
.＼ “ ／ . ＼ “ ／
＼ ／ /＼／
＼ ＼
_＿, -─‐- ､_
, -‐一'´- =＝＝=‐- ､ ＼_
／ , イ, -‐ ─── - ､_ ＼_ ＼
／ ／／.:.:.:.:.:,:.:'´.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.ゝ-､ヽ ＼ (⌒)
／ , .:イ.::::::::::／.:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::ヽ＼ ＼ /´
< / .::/.:::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::｀ﾄ､ l
＼/ .::/.:::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::/::::/.:::::::::::::i:::::::| | _」
/.:::/.:::::::::/.::::::::::::::::/:::::://::::,ｲ.:::::::::::::::|::l:::l/'´ ＼ 不良品なら 修理してから店に置くべきですぅ。
|.::/.::::::::,:へ::::::::::::::/.:::;ｨｲ:::::/ﾊ.::::::::::::::::|::|:i| l
|/i::::::::::::::|::::＼::／:::/'´/::::/､_,, -ー‐-::|::|:|| ,r ‐一'´ ムカツいたから 帰るですぅ。
ﾄ､:::::::::l''ｰ==ｰｭ､, /:／ ,ｨ仁ﾆヽヾ::::|::!:!|::|/>⌒i〉 ,rr= ､
ﾄ::ヽ::::::l ヽ いｼ7 ´ ヽいｿ7 /:::::j::/l::/j>.:.:.:.i〉7´ ）
|::::f ﾄ､::ゝ, , , , , , , /::::::／/:::! !>:::::「/ ／
|.:::{ i - ', ヽ /"´ 」ヽ/ |>:::「/ /
|; ｲヽ. ＼ )ｰ-‐-‐{ , ｲ ‐米‐ j>::「/ , ｲ
／ / , -米-,）＞ __ ＿ , イ | !,ｨy'⌒ヽイ oj )ノ￣ ＼_
/ / /l| j / ,ｨﾈﾈﾄ-､_! | | (,ｲ ｰ-､ ＼ ｨｿノ _」i
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／（ ●） （●）＼ （あんなところに 隠すんじゃなかったお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｍj |ー'´ | 別のところに移動させとくお）
＼ 〈＿_ﾉ ／
ノ ﾉ
､、 、
ヾ 、 jl
＿,,,...､ !l 〃 ,、
彳 ヽ-─ ､ヾﾝ´￣ｿ ﾄ、
／ i } ｀ヾ ＼
_/ ﾚ'"フ ／ ＼ ＼
､ノ / / / ヽ ヽ､ヽ また客 逃してやんの！
ヽｆ / , / / i ! ヽ ヾV
/´ l / / 从 ハﾄ l } 、 } ダサー！！
ﾘ、┼l-Ａ⊥_ヽ/ とﾘリV∨
' ヽ l_レ┴f'` ├j_ |
／Vｿ` 辷ブ '´ l
ヽ、 v-‐ァ ／
/l丶 、 ヽ_/／
j丿ノ- ___｀Tｰ'´
_￣￣`ー‐干ー'"⌒ヽ
| ヽ ￣｀ ´￣ ,. }
レ''ニヾ＾ヽ､__／ヾ＿_/
`< r',ﾆヽ、ヾk 〉‐､〉
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼ これは、これは、お隣のミミちゃん。
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | あんなのは いつものことだお。
| ー .|
＼ ／ それより、上がってかない？ 寒いから火鉢にでも当たって行きなお。
､、 、
ヾ 、 jl
＿,,,...､ !l 〃 ,、
彳 ヽ-─ ､ヾﾝ´￣ｿ ﾄ、
／ i } ｀ヾ ＼
_/ ﾚ'"フ ／ ＼ ＼
､ノ / / / ヽ ヽ､ヽ 言われなくても そのつもりだよ。
ヽｆ / , / / i ! ヽ ヾV
/´ l / / 从 ハﾄ l } 、 } あれ？ この火鉢の絵柄 イカシテル！
ﾘ、┼l-Ａ⊥_ヽ/ とﾘリV∨
' ヽ l_レ┴f'` ├j_ | 提灯アンコウじゃない？
／Vｿ` 辷ブ '´ l
ヽ、 v-‐ァ ／
/l丶 、 ヽ_/／
j丿ノ- ___｀Tｰ'´
_￣￣`ー‐干ー'"⌒ヽ
| ヽ ￣｀ ´￣ ,. }
レ''ニヾ＾ヽ､__／ヾ＿_/
`< r',ﾆヽ、ヾk 〉‐､〉
お隣のミミ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／（ ー） （ー）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 気に入ったのなら安くしておくお。
| ｍj |ー'´ |
＼ 〈＿_ﾉ ／ （代わりに店の在庫を置いておけば良いお）
ノ ﾉ
､、 、
ヾ 、 jl
＿,,,...､ !l 〃 ,、
彳 ヽ-─ ､ヾﾝ´￣ｿ ﾄ、
／ i } ｀ヾ ＼
_/ ﾚ'"フ ／ ＼ ＼
､ノ / / / ヽ ヽ､ヽ
ヽｆ / , / / i ! ヽ ヾV
/´ l / / 从 ハﾄ l } 、 } マジ？
ﾘ、┼l-Ａ⊥_ヽ/ とﾘリV∨
' ヽ l_レ┴f'` ├j_ | じゃ、遠慮なく貰っていくよ。
／Vｿ` 辷ブ '´ l
ヽ、 v-‐ァ ／
/l丶 、 ヽ_/／
j丿ノ- ___｀Tｰ'´
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | 毎度ありだお。
| ー .|
＼ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 火鉢の在庫くらいあると思ったてたけど、
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 品切れだったお…
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ やる夫 寒いのは苦手なんだお…
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ だから、ミーちゃんの家で暖まるお！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
こうして、やる夫は ミーちゃんの家に1週間通い続けました。
そして…
|┃三 ガラッ
|┃ ＿＿＿_
|┃／⌒ ⌒＼
|┃（●） （●） ＼
――‐.|┃:⌒（__人__）⌒:::::＼ ミーちゃん
|┃ |r┬-| |⌒)
|┃ `ー'ｫ ／/ 今日も暖まりに来たお。
（⌒ヽ・ ・￣ ／
|┃ノ /
|┃ つ <
|┃ (::)(::) ヽ
|┃／ > ）
|┃ (＿＿)
| 、______､ ._ /,.ﾆヽ
| ,-=‐‐‐‐‐｀-｀ 丶､l i
|. ／,´ ｀L.--､
| .／／ ｀ｰ-､
|/／' , ､._二.ｰ
|// ／ ／ 丶 丶
__,.|l ／ ,-/ ／/ ヽ_ ヽ.
ヽ ｌ / ／`ﾒ∠._/ ／i l｀＞ i 火鉢は買ったけど、やる夫まで買ってないよ……
）｀ヽ/､ l/ l / l , . l'´, !
く丶､ﾉ/｀丶、 ｌ ／､ l ｲ l ! !ｌ l
l｀ヽ l ' / ...... ヽ./ ｀ﾒ/ l / / / / ! l
/ L..ヽ./ :::::::: 、 '´ ｀ｌ ／ / / / | /
l -'´ヽ丶_ :::::::: i｀丶､. /.イ /￣￣｀亠､
丶__,.ィノヽ、｀ｰ､ l l ｀／! ／ ,-‐'´￣
|-' ､ ‐- _｀_____l__,..イ' ノｨ'´ ＼ /
| ! ' ,.. ｀ヽ. | i ,.-‐'｀
| __ ‐'´ . !└-┴'
|/ / /,、 , /
r´￣｀ヽ.-‐<'´_,.--'､ｰ;
出入り禁止になりました
【翌日 近所の道】
やる夫は、店を妻に任せて 朝から仕入れに出ていた。
今日は 火鉢も買わないといけないのだが……
＿＿＿＿＿_.＿＿._ いらない物無いかおー
, '"――――‐, '"―‐ ヽ`i1 買い取るおー
/ ∧＿∧ //'~￣￣|.||::||
.i （・Д・ .） i ! _,.＿|.||::|| ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
[;].!_っ⌒'と _0[;],l | f _..┘|| || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣1
~l!=;:,...二二....,:;=iﾖ.'ｰ''"~ . __ !|:|i| 古 道 具 屋 i1
li..,._. ￣｡￣. _.,..!.| ........~ﾉ,!;|i|,,＿＿__,,＿＿__,,＿＿__,,＿＿_,,!|
il＿｀}≡≡{´＿E|..::' /⌒ヽ'ヽl|!=ｲ二ll二二ll二/＿/ ⌒ヽヽ(ﾆ(]
. {=i:::::::[二]:::::::i=i::｣ |i.（*）.i;;;;|ii□□::(ﾆ三ﾆ)::::|;;;;;;|ii.（*） i;;;|二l]
￣￣ゞ三ノ ￣￣￣ゞ＿ノ￣ ゞゞ三ノ ￣ゞゞ＿ノ~ ≡3
/ﾆＹﾆヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) 卵買えっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼ 産みたてホヤホヤっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
( ＿＿＿､ |-┬-| ,＿＿ ）
| `ー'´ /´
| /
でっていう
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （●） （● /;;／
| （__人__） l;;,´
/ ∩ ノ)━・'／ 生ものはダメだお。
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,. -'´: :￣￣:`┴ '´⌒＼
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : :!: : : : : :ヽ: : ::ヽ
/: : /: : : : : : : : : !: : : : : !: : : !: : : !: : !: ',
|: ./: : : : :./: : : :∧: : : : :|＼: :!: !: :!: : |: :|
|: !: : :!: : ::|: : : / ,ﾚ: : :!:.ﾄ､_ヽ|: !: :!: : |Ｖ
|.: !: : |: : ∧/斗く |: :.∧| ｀厂|: :|ヽ:|
＜_:.!:ｒﾍ : | ＿__ ｨ |／ ﾘ＝=ﾃ !Ｖ Ｖ
＜_ﾍ 小! `¨ ¨ ´ ::::: |
入_ﾍ. ::::: , 〉 .!
/::::::/ ヽ. ｒ;２ / 近所の娘から剥ぎ取った振袖を…
,. イ:::::::::| ＼. ヽﾌ ／
／::::::/::::::::::::| ` ､ , ィ´:＼
_, -‐＜:::::::/::::::::::::::::| ∧::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::厶ｨへ:::::::::|‐- ､_ !__∨:::::へ:::＼_
::::::::::::::::::::::::!:::::::::＼:|-､＿ ＿_/|／::::::::＼!::＼
::::::::::::::::::::::::!:::::::::／:|--､__ ￣ __,. -|::＼::::::: !::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::!::::::〈:::::::|: : : : :￣: : : : : :|::::::::〉:::::!::::::::::::/|
誠
＿＿＿_
／::::::─三三─＼
／:::::::: （ ○）三（○）＼
|::::::::::::::::::::（__人__）:::: | そんなの買い取れないお。
＼::::::::: |r┬-| ,／
ノ:::::::::::: `ー'´ ＼ .
, -―- ､ -― - 、
／ ,_ -―‐- _ ＼
／ ,ｨ／_ -――- _ヽ ヽ
/ ,.-/ /´ / ＼ ＼｀ﾍ ヽ. ',
/ rｲ / 〃./::.{:. l:. ヽ:.ヽ:.ﾊ fﾍﾊ
/ 〉i,'./:{{:..{:. ﾊ:..:. !:.... !:ヽ..',::i| |ヽ>',
/ く/| l.::ij＞k{八::.:{＼:::..};ｨ匕}:ｉ| |_∧ﾊ
,' i:ヽ| l.::|ｨfﾁ必`＼ヽ くfﾁ必ﾒ'! L!Ｎハ ちょっといい？
i ! .::ｌ.::{| ヽﾄ, r'_;;ｿ r'_;;ｿ l |:: l:..i i
| ! l::_j .::ｉ.::.ﾑ ´ ＿' ___ ｀ ﾊ :j:: j:: l |
| ! lfこｉ∧::::{ﾍ { } ,ｲ,' /::: ,':::::i |
ヽﾍ!_ ! ::ヽ:.',::＞,､ ゝ _ _ノ , イ::/ / ::./:i!::::!:l
| | ＼{ヾヽ f,/＞ｰ＜{_1`/ / :::/_ﾉ}::ﾘ/
f⌒|´ !⌒ﾄ､ i ﾄ､_ _,, ﾚ／ {::/ }}ヽ〈'
｢l │ .! l i V‐=＝=-V ヽ }} l ヽ_
! { l V￣￣ V / / } ﾍ≦
＿＿
.-´ ｀｀ヽ
／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
（（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） | SOS団の団長さん。
ヽ 人__） ⌒:::: |
ヽ（__ン |
人 / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
-―――-
／ : ／ ／￣￣｀ヽ｀ヽ、
/ : :_/. :/´「￣￣、｀ヽ､ ヽ
/.:／ !: :/_/ｌ: ! : : ､:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧＼ヽ: : :i : i : _: ﾄ､: i
. l:://l/ !:::lf千 ﾐ､ヽ＼!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::ｌ ゞ-' 弋冫j/ｌ ｌ〉 !
l ::!:::ヽ､!::l ､＿′ /:∧!: :! 掃除してたらさ、汚い和太鼓が出てきたんだけど、
!::l:::::::::∧ﾄ､ ー ′／:/.:/ ﾊj
. Vヽ、:::::lヽ、丶､_ ィ/.::/.:/j/ 使う予定無いから 買い取ってほしいの。
（＼＿ ＿>､:::!､|ヽ ト､/イ／
＞ _｀ヽ__ /ヽ ヽ! ＼ ＿ヽ￣ ヽ＿
rf壬‐＿´__ノ Ｖヽ / ∧ ヽ´＿_｀ヽ ト､ヽ
〈＼ ﾉ ト､!// 丶 、＿_｀i l }
/ヽ￣ ノ ∨ ､ ｌ ! !/ ヽ、
SOS団団長
+＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ⌒） （⌒）＼ +
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 品物を見せて欲しいお。
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ +
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
,. ―‐- ､
／´｀ ヽ､ OK、詰め所まで来て。
,' ､} ﾄ.
. ｒr､ ,' ' ,.イﾞV }
,ｲ川､ ,' .! ,' .i 〈_,ｲ「l/ フ ヽヽ /
| !」_ / ,'::! .!,': ::! .:.:| ﾊ〉| / Ｊ ヽ ￣￣￣ Λ_丿
ｌ /／｀｀`ヽ､ l:i::!::! :::l:::ｌ :::l ::::,｀:!:i::|
`ｰl_{ ｀`丶､__ _从{::|:::::l::,':::::| ::::,':::'l::ｌ::! ,.┐
＼_ `/ Λ!::/:ﾉ!::/!::ノ::/ﾉﾉﾉ ／ﾌ′
｀¨` ｰ- ､_ / / ´ ´ ''´ '´7´/´￣`¨¨`￢……――''"´｀>ｰｧ'´,イ__
＼! ∟..＿__ / / / / '´,.-┘
∟...＿__ ￣´ / ＿＿＿ ___ {___j--‐'´
| ￣￣´ ´厂￣´ ￣｀¨¨´
／ ﾉ'´
}＿__､ |
／ ｀`￢―v‐'
】≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡【
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＿|ヽ､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ|＿＿
＼.≡≡ｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿ[]ｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿ≡≡／
＼ ≡||____||____||____||____||____||____||____||／∧＼||____||____||____||____||____||____||____||≡／
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| |￣||￣||￣||￣||￣||￣| |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| |￣||￣||￣||￣||￣||￣| |
| | || || || || || | |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| | || || || || || | |
| |＝||＝||＝||＝||＝||＝| |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| |＝||＝||＝||＝||＝||＝| |
| | || || || || || | |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| | || || || || || | |
| |￣||￣||￣||￣||￣||￣| |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| |￣||￣||￣||￣||￣||￣| |
| | || || || || || | |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| | || || || || || | |
| |￣￣￣￣||￣￣￣￣| |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| |￣￣￣￣||￣￣￣￣| |
| |ii ii ii ii iii ii||ii ii ii ii iii ii| | . ||| . | |ii ii ii ii iii ii||ii ii ii ii iii ii| |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
SOS団詰め所
∩ _rﾍ / ヽ∩
. ／＿ノυ＿＿＿ιヽ＿ ＼
／ ／ ／⌒ ⌒＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ） これは…
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／
ヽ| |r┬-| |/ 惚れ惚れするほど汚くて 曰くありげだお。
＼ `ー'´ ／
ｨ ‐―- ､__
,-‐ｧ´/ ∠-―‐-､‐ ､
〃 ＿,': /-―――-＼ ヽ 汚くて悪かったわね。
〃 ￣￣＼ 入{≧ 7: /::../:/: ,ｲ}ﾊ:＼l
| ヾヽｰく<ﾞ{:ﾅ./.::..,'::/厶!:. ／l:: i:::}:!:バ―――― -- 、
| !l ¨ヽYl:::::::l:ハ{八Ｘ_ , l:;!ィﾘ:: } }´ ヽ
. l l }=l:::::::ｌ:{ ｬtr-ｭﾐ jﾉtrｧﾙリ! ∠彡 /
l l ノ人fl:::::::ｌ `ｰ' ､｀' {´ｲ::| ／ ./
l k≠＾ヽ|:::::::l ＿ , 八i ::|'／ /
l ﾍ＼::ハ :::ﾊ. '´‐,‐' ｲ::::l|::l ／
ヽ {ハ､::ヽ::::i＞ , ､.. _／:/:: / ﾘ .／
ヽ |ﾍ:::jヽ::! fﾍ ヽ::::/{::./ ／
丶 !| |lV j/|>‐<ﾍ ヽ{ﾊ:{ ／
|~＼ i | |l |ﾆ二ﾆ! || ! ／
| | ヽ ./ | |l | ｌ. || ! ＞'´
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ））
(((i )＿＿ ( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼
( ／（ ●） （●）＼ ） やる夫は、綺麗な物より こういうのが好きだお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| | 20文でなら買い取るお。
＼ ／
／:::/:／: ／ ＿＿＿ ＼ ＼ ヽ ＼
／::::::/:/::. /;ｧ‐ 7 ¨丁 ＼ ＼ `＜＼ ＼ l ヽ
/―=ﾃ^/::. /::/:::::{ {: ＼ ＼. 丶.ﾍ Vー― ┐ 20文？
/≦≠ｱ/::. / ..{.......|::. |:::. ヽ ヽ ﾊ ', V≧､___>
/:／ ／ ,'. :: l::::::l::::::::|::. |::::::... l:. ｌ:.: l: l: ∨＼:ハ 30文にしなさい！
〆 ／＼ ｌ::::: |::::厶:::::ハ: i＼:::::..::. l::.. |::j;ｨ|' |:. l > ＼
／ ／:::::::/7|::::: ｌ::/ ト{､小:. ! ＼::.::. iイl:::: /.l |::. |メ´ l ＼＼
∨:::::::::: //|:l :::: l:{ ,.ｨ≠ﾐk＼＼ヽ X´;ｨ=≠く リ : |＼＼ .:＼!
ｌ::l:::::|: //_j:ﾊ::::::l代〃 :ﾊヾ ｀ ＼､ "f〃下:ﾊ>|::::: |､ ＼＼:l
|::l:::::| { {/│:ヽ:: ', Vﾍ:::j.| |rﾍ::j.ﾘ 'ﾞ |::::: l､} lヽ/!
|::l:::::|::V !^|::::: ＼ヽゝ-‐' , ゝ‐-' |:::: ｌ_ﾉ::.|: |: l: |
|::l:::::ｌ::::::: `l:::::: .::::f` ＿＿＿__ ,':::: ﾊ:::. ｌ:: |: l: |
ｌ::ﾊ::: !:::::::::::l:::::::: ::ﾍ ∨ ﾘ /:::: /:: /::: ｌ: l: |
ヽ! ヽ::ヽ:::::::::ヽ::::: l.＼ / ,. ｨ/:::: /:: /:::: /:/l:ﾘ
＼ ＼ゝ :::::: ヽ ::ﾊ fヽ､ ー ' イ |: /::: ｲ:: /＼/ノ ﾘ
Ｘ ヾ:::::::::lヘ::.ヽ l ＞ー＜ 〃:／ l:: / /＼
< ＼＼::::j ﾘ ＼V l_｀ヽ x‐／イ |〃 ／ ／＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼ 団長に言われてたら 断れないお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | 30文で買い取るお。
＼ (、`ー―'´, ／
／ /／ ／‐───- ､ ＼
/x-─‐ｧﾍf/ /-────-､ ＼＼ヽ
/∧-―ﾝ´７ / / / ヽ､厶. ヽﾍ
. / ＼/_,〃 〃 ,{ l | 、 ﾍ ﾍ Vハ
/ _//〉‐/. ｀八､/ | ｌ ! 丶 | ｌ ﾄ､ ',
,' f⌒∨ / /ハ {＼!. |ｌ { ＼ | | トく l
/ ﾊ. V ,ｨfテ女 ヽ八 ヽ ヽ_ ! ｌ |／ | ありがと。
ｌ l 〈_∧ { lﾊ{_f::j:ﾘヾ ｀ ヽ{｀＞ 爪 ｌ ! |_ |
| l _ﾑ _ゝへ | V;之_ _ ヽﾊ ,' / | ＼| 今度アンタの店の事 宣伝してあげるからね。
| l ＞ '´ ヽ ｨ=气 ﾙ / l＼/!
| l { ー- ―― ﾍ , ､ ヽ 〃／i ∧. |
j八 1 ､ ＿＿} { ¨ｱ ,ムｲ / ,ｲ_｣ |
,r≦三ﾍ ￣ ト､ ` ｰ ,. イ lＶ / | l ﾘ
/ / ﾊ _... --‐〈. ＞‐r＜ / | j/,/' / j!〃
/／ / | ﾊ , ｲl f ヽ ∧/〃 / ／'
. 〆 / い ＼ -＜ }}／￣￣｀ヽ＞‐メｲ､ /
太鼓を引き取り、道を歩いていると
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i| これ そこの古道具屋、
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│ 母上がお呼びなので 来て欲しいにょろ。
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
＿＿＿_
／ ＼ はい、伺いますお。
／ ─ ─ ＼
／ （ ●） （●） ＼ （服装は貧素だけど、物腰が上品な娘だお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ きっと、お侍様の娘さんだお）
竪穴式住居
＿ __ ＿ __
＼_＼＿_/ /＿＿＿＿＿＿＿＿＼_＼_/ /
/＼ 丶/ / 丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶 / /＼
/∴ .＼ ゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝ＼
＼ ∵./ﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉ/
/ﾐ,,＼/彡＼:;,, :;,, :;,, ;;,, ;;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,＼
/ﾐ,,i"~ `彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, ;;,, :;,, ::,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::,, :;,＼
/ﾐ／rf￣rf￣r`彡＼:;,, :;,, :;,, :;､.:;,, ::.. ::.,:.:;,, :;,, :;,,.:､, :;,, :;,＼
/／rf"~,rf"krf"kr/ﾞ彡＼:;,, ::., ::., ::.. :;,. :;., :;,, :;,, :;,, :;.. ::,, :;,, :;,＼
／rf"krf"krf"rfソ/,,;;.,,`彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. :;,, :;,, :;.. ::,, :;,, :;,＼
／rf"krf"k,rf"kfソ'/,,;; ,,;; ,,;:`彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,..:;＼
（（（（（（（（（（（（（ソ /,,;: ,,;: ,,;; ,,;: `彡＼:;,, :;,, ::.. ::,, :;,, :;,, ::., :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;＼
/ﾐ,|川 ;/ﾉﾉ |川. /,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,`彡＼:;,, :;,, :;,, ::., :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::,, :;,, :;＼
/ﾐ ,,;|川/.ﾉﾉ |川 /,,;: ,,;: ,,;: ,.:: ,,;: ,,;: ,,;:`彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::., :;., :;＼
/ﾐ,,;:..,,|川ﾉﾉ |ﾘ./,,;: ,,;: ,,::,,:: ,,:: ,,;: ,,;: ,,;: ,,`彡＼:;,, :;,, :;,,､:;,, :;､;.:;, :;,, :;,, :;,, :;., ::,, :;,, :;＼
'''''""""~~ （ﾐ,,;:. ,;:|川.ﾉ- -|/,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;`彡）:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,:）~~"""
~~ ~~ ⌒ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ """"""""""""""""""""""""""""
``` ､､､､
､､､､ ````` ､､､ '''' ､､､､､､､､ ､､､ , , ,, , ,
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／:::／" 丶ヽ:::::::::＼
/:::// ヽﾊ::::::､::ヽ
〃:j::{ ﾘ|:ｌ::::ｌ ::i|
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ. 从:::|、i| 母上～
ヽ|l ● ● | ::|ﾉ::|
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃ j::::| :::| お連れしました にょろ。
|::::/⌒l､ __ , イＮ:::ｌ :::|
|::/ ∧:l三/::/⌒ヽ :::|
|::| {ヾ:∨:::/三彡' :::|
,._‐=＝＝=‐_- ､ 、
,. -´, ﾍへ～ヽ ､ .｀ヽヽ ヽ
／ ／,. | | i ､ヽ ヽ. ヽ ヽ!ヽ`、
〃 / /./!.ｌ'､ヽヽ ヽ ヽ. ヽ. ｌl !. !
,' ,' ,' ./ ! ! ヽヽヽ. ＼ヽ ヽ.l!. ! ｌ
{l ! ! ,,|,__ ! `、ゝ―＼-＼ ヽ. ! !
!ヽ|､ |´ !_,,_ ヽ ヽ ,.＼,,,_＼ ゝゝ | | ありがとう、これは お駄賃だ。
! ヽ!ﾍ!ｆ:i! ＼` |'ｆ:::i| .l | |ヽｌ | |
| | !いﾋ:! ､ ゞﾆ'! .l | |'ｿ| | | ちゅるやは、家でお婆様を看ていなさい。
!.| |` 、 - '| !ﾉｌ. | | |
`!､! | l ､ ,. ' ﾉﾉｌ l | | |
| | .!-{`-´-‐' }i‐､ｌ| |. | | | |
,. !'´l. |ヽ`ﾆノ./ !＼ | | | |
,. ミ ､ ! / ,.彡＼ | | |
ｆ｀` 丶ミ=-| ,.'-=ﾆ-´' " ⌒i｝.| |
{ i. ｀`ヽ／￣ ,. ' ´ `.i | |
|.{ ()| / .| | |
,. -''"￣￣｀`丶､
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.／" ､:.:.:.:.＼
/:.:.:.:.:.:.:.:|:.:,ｲ::i′ ＼::::ヽヽ
i:.:.:.::::l:::::.:|:::Lﾚ|' ､ l::i;::::ﾄ､i
i|:.:.::::::|:::::.;lｲ|' `! `ﾄ|!::::| ﾞ|
|:.::::::ri|:::::.i|`'● ● ﾘ'i|::/
|::::::::{ |::::::⊂⊃ ⊂",ﾘｲ!
i|:::::::::`|:::::::| σ /:::|| 分かりましたにょろ。
|::;:::::::::l|::::::lト､_ ＿_,ノ|:::::|:|!
i|::|::::::::::|::::::|ィくヾi` ―/:､:.:.￣｀`'┴.､
l:i||:::::::|::|:::::l/｢ｼ`┴ニL;_:.`ヽ､;r‐'": : ;〉
||!l|::::::i|::|!:::i|'/ ）:.:.:.:|: : : : ;/ ）
iﾘ i|:::::;l|::::|!::|;:|―┬r―;iく;_:.:.:.:|: :,.-'l‐'′
/′|:::::l||:::::ヾ|ヾ-イ|:.|: :/;//`l‐i-ケ'|′
ちゅるや
＿＿＿_ ＿
,.‐,..:'´.:::::::::::::::／〉ｰﾍヽ､_,へ.
／.／:::,.ﾍ:／｀ｰ/ ﾊ'⌒ヽ ＼
,.' ./:::／ / .::/ .::/ l. ヽ＼
/ ./:::/ .::.:/ .::/:! .::!::.ヽ. ＼＼
,′.:i:::/ ./ .::.:/ .::.:/.:,' .: lヽ:. i:. ';. ハ､＼
l ,'.::.i/ , / .::.::/ .::.:/.:/ ;ｲ:| ';: !: ! ｉ ',ﾊ ヽ
l ::.::/ / .:i ,.:-―/―;ｲ /! ./ !/―ﾄ.l_:. :|.: |: ｉ: | |
| ::/.;ｲ .:| .::. : / :／/ｿ/ .:/ ﾘ___ |::j::.:: !.: !: }: !
l /;ｲ.:! .:.:l :.:,イﾚ'不}'´/.／ '{不ﾐﾚi::.::.,'.:: ,'.:.:.ﾊ:|
|'´.::.::| :./! ∧|'ｋ:rj:.| .'´ Ⅳj:.} i.::./.: ｲ.::.,' ﾘ さて、古道具屋…
| ::.::.::|:/.:i/.: .;Ⅵ＞' , ヾソ/. /.::/ |:./
| ::.::.::l'i:.:.l':.:.:ﾊ´ ｀｀ ｀｀厶ｲ／| ,'/ こんな所まで ご足労かけてしまってすまない。
| ::.::.::|:l :.:.:.: :.ﾊ､ ´.｀ .ｲ.:.´.:/:|'´
| .::.::.:|从:';.:./ }iヽ イ:|:l::.: ./:/|
!.::.::.::.! !:ヽﾄ､ :{' ｀ ‐ - 1´ｉ :|//.: /!∧| 実は、義母上が病気で寝込んでしまって、
,'.::.::.:://,＜l Ｙ ', ﾄ}ヽ/ｲ.:./.:ﾘ::.:ﾊ
,'.::.::._/>' j ＼＼ l '´/イ＜__/:.:| 今 薬代を工面しているところなのだ。
/.;:rく三ミ、、 ＼ﾄ､- ー! ,ィ彡≧ﾄ､
ｒ'´￣￣ ｀ヾミ三三ヽ､ ＼ j ,ｨ彡'´ |:::::::::〉
|/｀ヽ::::::::::::::.＼｀￣ヽ三二ミヽ.ｉ彡'´. |::::::∧
/´｀ヽ ＼:::::::::::::.＼ ,＞'´￣{Z}´￣ ｀ヽ !::::/ ∧
/ヽ v1
|Y ゝくY :!
| |Yゝク |
f三 へ三ﾆﾄ
{ゝ二 二kﾐ!
| ー 一 Y
U､ ー ,U
＞'1ミ二彡＾ヽ、
/ 个 ー イ 彡ヽ
/ i ﾄ/ミy＠┬ ﾍ
/|￣|ﾍ ／ ,h /|￣ | できれば、この仏像を200文で買い取ってもらいたい。
7|＞ ' ／ｎ `タ._ｋ |
ゝ _ ／彡ｲ `～ ､...,,＿} 少々、汚れてしまっているのが大丈夫だろうか？
＿＿ ＞彡 '＿ゞ＿ゝﾆゝ､＿
＜ ミ三三彡彡へ r‐ｧニ三彡ハ
〉ｰニ二三彡彡１ ｌ ｷﾆ三二－ｦ
f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒ﾊ
f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒ 〉
ゝ⌒X⌒ヽ～‐-＜⌒⌒ メ⌒Y ／ ﾍ
（ ＼ ＼ 〉-‐rく ,.-く ﾉ
`丶 ＿ へ ハ ） ／ ／／
＿＿＿_ やる夫は、目利きじゃないから、
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼ 正直この仏像の価値は分からないお。
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | でも、そういう事なら仕方ないお。
＼ ｀ ー'´ ／
※目利き…美術品の価値が分かる人（さっきの太鼓はゴミを引き取る感じで買い取った）
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ いいですお、200文で買い取るお。
／ ⌒ ⌒ ＼
| /// （__人__） /// | もし、この仏像が200文以上で売れたら 利益の半分を持ってくるお。
. (⌒) (⌒)
./ i＼ ／i ヽ
ｌ___ﾉ
_, -―=＝ﾆ二_ ‐- 、
_ r＜ｘヘ＜＾`＜＼/＼＼ ＼
／∨7'´| ヽヘ. ヽ
. ／ .::| ＼ ＼::.. ヽ＼ ﾏﾍ
/ / ::/| ::.. :::::. ＼:::.. ＼::.. ﾏﾍ::: '.
/ '/:/ ..:;' :| :::::ヽ:::. 丶::::... ＼:: ､＼!:: l
/ // ::ｌ ::::| ∧丶 :::: ＼_::::. ヽ:::::... ヽ ＼l::: l
l :,' ｌ ::| ::::|│ :Vﾍ ::::::':,＼ー:l‐-::::. i:: ＼: |
| /|│ ::| :::j斗匕∨＼ ヽ::::∨_＼}＼ ::: |:: ﾄ､| │
|/ |│:八 ::ﾍ:! ,ｨ=k ＼＼ 行テ圷ﾍ::::...|:: |::::: |
ｌ Ｎ ::::::ヽ ::::::!代::ハ Vﾄ:::rｲ∧::.ﾄ､::|::::::: |
. ヽ:::::::::＼小 V少 ヾ少'|:l :ヽ|小| :::::: l そこまでして頂けるとは、感謝する。
＼:::ﾄ､::: ::ゝ'' ｀ '' '' |:l .:::::l |:::::::::::: l
`ﾄ､:iｰ人 ‘ ' |:l ::::::l |:::::::::i::: l 私は、東方智代。
l :ｌ :::|＞ イ':/.:::::/∧:::::::::!:: l
ｌ ｌ :::!|::::ヽ:{＞‐＜ l:/:::: /:ﾍ:::ヽ:::::::!:: l 故あって、このような所で暮らしてはいるが、
l ∧ ::|＞'´ ／｝ ／ﾘ::／/ ＼::＼::!:: l
ヾハ :Ⅵ| xく ／ ／ ´ ＼::＼: l れっきとした、武家の家の者である。
∧ :ﾏ! / ／ ／ , ｨ彡三三≧i､:::ヽl
|i/＼:∨／ , ｨ彡三彡'´ ｀ヽ〉、::l
／ || |Χ,ｨ彡'´ ／ ＿ ∨::: |
∠ｲ^爪∠彡'´ ／ ／￣￣ ＼〉::: |
/ /⌒!小 / ／ ／￣￣｀ハ:::: |
東方 智代
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ 古道具屋のやる夫だお。
/::⌒（_人＿）⌒::::: |
| ー .| 困った時は、お互い様なんだお。
＼ ／
この後、火鉢を探す為 何軒か店を回ったが、
手頃な物が見付らなかった。
【やる夫の店】
＿＿＿_ これ以上 ミーちゃんに迷惑かけるのも悪いから、
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ 新しい火鉢も探してたんだお。
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） | でも、手頃なものが見つからなかったお。
＼ ｀ ⌒´ ／
ヽﾞ''ｰ---､,,___ ,､
___＼::::::::::::::::::｀ﾞヽ､i::＼
__,､-‐''ﾞﾞ´:::::｀ﾞﾞヽ､::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
‐='､,,,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,､‐''｀'ｰ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ
_,､‐ﾞ____,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|
￣ ／::::::::::／:::::::／i:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/
./::::::::::／:::::::／___i::::::::iヽ:::::iヽ::::::::::::::､'´ それは仕方ないですが、何で和太鼓なんか
/::::::::::::l:::::::::::i'ﾞ／｀'､::::::l .ヽ::iﾆ､:::::::::',:::ヽ
|::::::／i::ヽ､:::::i/ f;i ヽ､i ,､ il:::::::ｿ::::::i 買ってきたんですか、お前さん？
. i／ |::::ibiﾞi､ii ﾄl . . ﾄ| ,'i:／i:::::::::|
ヾ:i'y::i .ﾞｰ-‐ ノ;, _.ﾞ' / /iﾞ/::::::::::i
/:::li '''' ,､｀ﾞ__ ﾞﾞﾞ´ /i::l::::::::::::::l
_/:::::i::ヽ ./ ,' iﾞ_,)_,,､-‐,./.i:::l:::::::::::::::i
.／/ :::::i::::::/ i_,､ '',,､ ''i::´:;i::::l::::::::::::::::l
.／:::/:: :::::i / . 'ｰ‐‐‐'‐_､i::::l:::::::::::::::::i
.. /::::::/::::::::::i／ 'ﾆ´´__´ i:::::i::::::::::::::::::l
／￣ /::::::::::/ .__ヾ､‐‐‐｀::::::i::::_,,､､-‐‐‐.､
. / /:::::::::/ __,,. '´ .｀>､ﾞ､. i::::::::i'´ ヽ､
/｀＼ /::::::::/ /´', ', / / ｀. l:::::::::l _,,,､ヽ
やる夫の妻 絹
_________
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ⌒） （⌒）＼ 惚れ惚れするほど 汚くて、
i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i
ヽ、 `ー ' ／ しかも 曰く有りげだったからだお。
/ ┌─┐
i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ これは絶対 売れるお。
ｒ ヽ、__)一(_丿
ヽ、___ ヽ ヽ
と_＿＿_＿ノ＿ノ
∠ ＜⌒
／く└､＿＿ -─二二二ミ ＼
／ ＼＿ --‐ '´ ＼ ヽ
/ ＼ ﾄ､ | いいえ、売れません。
/ / / | ﾄ､ ヽ | ヽ!
/ | 〃 /| | /∧‐ || / いいですか 太鼓というのは縁日がある時なんかに、
/ __l /＞ﾚ'、l/l／,彳}| 八 ／
/, --- ､{ﾍ1|ﾐ′ﾄ1`ｰ'′lｿﾉ!レ⌒Ｋ_ ／~） 勢いで売ってしまうものなんです。
/ ＼| ! ∪ l〉 '¨ﾊ ＼ ＞--' /
＿__厶"⌒ヽ＿＿＼ ￣ /￣ｌ〉 / ∨￣`" ＿＿__/ でも、当分縁日は無いんですよ。
´ , '´／ 丶､_ ｰ‐'／／ ､, '"´
／ ／ ／⌒Ｖ￣
／￣￣￣ ＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／ ― ― ＼ まぁまぁ、絶対に売ってみせるお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 折角だから 目玉商品として 店頭に置くお。
＼ ｍj |⌒´ ／
〈＿_ﾉ
ノ ﾉ
ヽﾞ''ｰ---､,,___ ,､
___＼::::::::::::::::::｀ﾞヽ､i::＼
__,､-‐''ﾞﾞ´:::::｀ﾞﾞヽ､::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
‐='､,,,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,､‐''｀'ｰ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ
_,､‐ﾞ____,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|
￣ ／::::::::::／:::::::／i:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ……もう、しょうがないですね。
./::::::::::／:::::::／___i::::::::iヽ:::::iヽ::::::::::::::､'´
/::::::::::::l:::::::::::i'ﾞ／｀'､::::::l .ヽ::iﾆ､:::::::::',:::ヽ
|::::::／i::ヽ､:::::i/ f;i ヽ､i ,､ il:::::::ｿ::::::i
. i／ |::::ibiﾞi､ii ﾄl . . ﾄ| ,'i:／i:::::::::|
ヾ:i'y::i .ﾞｰ-‐ ノ;, _.ﾞ' / /iﾞ/::::::::::i
/:::li '''' ,､｀ﾞ__ ﾞﾞﾞ´ /i::l::::::::::::::l
_/:::::i::ヽ ./ ,' iﾞ_,)_,,､-‐,./.i:::l:::::::::::::::i
.／/ :::::i::::::/ i_,､ '',,､ ''i::´:;i::::l::::::::::::::::l
.／:::/:: :::::i / . 'ｰ‐‐‐'‐_､i::::l:::::::::::::::::i
.. /::::::/::::::::::i／ 'ﾆ´´__´ i:::::i::::::::::::::::::l
／￣ /::::::::::/ .__ヾ､‐‐‐｀::::::i::::_,,､､-‐‐‐.､
. / /:::::::::/ __,,. '´ .｀>､ﾞ､. i::::::::i'´ ヽ､
/｀＼ /::::::::/ /´', ', / / ｀. l:::::::::l _,,,､ヽ
､--―― ､
,. -- ､:.:.:.:.:.:... ＼ｒ－､
／.....:.:.::.:.:.....` .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..` 、
＞=-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:ﾄ､__:.:.:.:.:..` 、 やる夫 「そんなに 怒らないでくれお。
／....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､__メ､辷ｭ､､:.: :.:.:... ` ､ 今夜も 火鉢が無くても寒くないよう
/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ﾚ＜＼_`"r ヾfiヽ _:.:.:.:.. ` 体の芯から暖めてやるお。」
⌒ﾆﾆ=ｰ:.:.:.:.:.:.:メ:Xｨ`,､ー‐' ㌧ _,Kﾉ:.:.:.:.:. ` ,
｀ﾃ:r:.:.:.:.:.:.:.:.!ト ヾﾄ、 `´ ﾉﾊ:.:.:.:.:.:.. ', __
ﾚ´!:.:.,、ヽ _｀メ､ .ン`'メ￢//:ｲ:.:.:.:.:.:.:..... ,.へV_Y＼
ヽハﾄ､_（ヽｿヽ ＿` ｰ.,',':.:ﾊ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..,. -┴ ､:i ヽ ＼
` ﾚ´:!:.:.:.:＼ !|:.:.:.弋` ､ __,..-'´ Y | ﾄ､
//.:.:i:.:.:.:.:.:.:.} ゝ:.:／/´ | | | ＼
/,' .:.├､__／ ,.--' ' ! | / | ＼
| | :.:.:ゝ／ ' ´ ,.,ｨ' ￣￣ ヽ ! / ,.ｲ ハ
! ! /,.ｲ i〃 : . Y ｊ / i
ﾉ 入! ,. - v' | ／ ／ ヾ ',
/ | ヽ ,. ' / ／ i / | ヽヽ ＼
/ ＼ ＼-v , ' / ﾄ/ ! ⌒ヽ＼_!__
/∧ ヽヽ! ,.イ' / ヽ＼ |＿＿,. -＝
ヽ､ヽ、 ヽ、 ,. ／／ ￣ ＞､ ,.--､ |
ヽ＼ト､＿＿ `_---‐イ￣￣､/_／／´Yk'⌒ﾗ＼＿ /
ヽ ､＼ ￣￣｀メ―ﾆｨｒ´｀Yｚゾ: : （＿＿_: __＼__
ヽ_､ ヽ ！_入_〃`f⌒ヽ: ／:ｽ: ',: : :￣: : : : ＼
＼ `ｰ--‐＝-‐７: ://´ : : |: : : :ヽ: /: : : ',: : : : : : : : : : ＼
| ＿__ /: ／: ,.-'つ|: : : : |/: : : : : ',: : : : : : : : : : : :＼
／`ー'￣ﾃ r―――‐'´: : ﾄ､: : （: : : : : : : :',: : : : : : : : : `ー､
／ ／ //: : : : : : : : : : ﾄ､ヽ ヽi: : : : : : :',: : : : : : : : : : :
／ //: ／: : : : : : : : :ヾ＼＼_j: : : : : : : ',: : : : : : : : : : :
／ //／: : : : : : : : : :,. '; ヽ: ＼:|: : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :
（ ,. ' ´: : : : : : : :,. - '´: : : : : : : :|: : : : : : : : : ＼: : : : : : :
＼ ,. ' ´: : : :_,. -‐ ' ´: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ,': ヽ: : : : : :
∠ ＜⌒
／く└､＿＿ -─二二二ミ ＼
／ ＼＿ --‐ '´ ＼ ヽ
/ ＼ ﾄ､ |
/ / / | ﾄ､ ヽ | ヽ!
/ | 〃 /| | /∧‐ || /
/ __l /＞ﾚ'、l/l／,彳}| 八 ／ ちょ、店先でそんな話しないで下さい。
/, --- ､{ﾍ1|ﾐ′ﾄ1`ｰ'′lｿﾉ!レ⌒Ｋ_ ／~）
/ ＼| ! ∪ l〉xx¨ﾊ ＼ ＞--' /
＿__厶"⌒ヽ＿＿＼ xxxx/￣ｌ〉 / ∨￣`" ＿＿__/
´ , '´／ 丶､_ ｰ‐'／／ ､, '"´
／ ／ ／⌒Ｖ￣ }
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ シシシシシシシシッ
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ キヌ可愛いお、興奮しちゃったお。
| /| | | | | |
＼ (、`ー―'´, ／ どれ、興奮を抑えるために太鼓を叩いて発散するお。
￣￣￣
ドンッ ドンッ ドンッ（太鼓の音）
【同時刻・やる夫の店近くの団子屋】
,r~~~~~~~~~~~~~~~'r､'''''''''''''''r､
.,,r,r″ヾ-_ヾヾヾヾヾヾヾﾞﾞﾞ｀r--､､~ヾヽ､
.,,r'ヾヾヾ~,-----------､ .,,,r/ 'r､ヾヾヽ,
,r"ヾヾヾヾ | 団子 野菜 |ヾヾヾヾヾヾヾヽ／
"'| lﾞﾞ""""""""""""""""""""""""":||~~~”||.
| | |::::::::::::;;;;::;:;;;;:;:;;:::;;;;::;:;::::::::::::::: || /
| | ／￣￣￣ ／l ./￣￣￣￣/i || /
| | |￣￣￣￣|／ |:二二二二|/:::∥／
ドンッ ドンッ ドンッ（太鼓の音）
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ 祭りでもないのに 静かにしてもらいたいものです。
. |::::::::::: ｜
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━
……なかなか趣のある音じゃな。＜男の声
＿__ ━┓
／ ―＼ ┏┛
／ノ (●)＼ ・
. ｜ (●) ⌒）＼
. ｜ （__ノ￣ | そ、そうでしょうか？
＼ /
＼ _ノ
/´ ｀＼
| |
| |
気に入った。 太鼓の持ち主に、我が屋敷へ来るよう伝えよ。＜男の声
＿＿
／ ☆ ＼
ヽニニニノ
|(●） （●）
／ノ| （__人__） | はっ！
／^/ .| ｀⌒´ |
（ '￣ ヽ ＿/ヽ （面倒なことになったぞ…）
￣￣| ＝ V // | |
| ／／ | |
【やる夫の店】
＿＿＿_
／_ノ::'::::ヽ_＼
／ <ー>::::::<ー>＼
／ ///（__人__）/// ＼ ふー やっと興奮がおさまっお。
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／
> |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ さっきまで太鼓を叩いていたのは お前か？
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ そうだお、古道具屋のやる夫だお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | お侍様は？
＼ ｀ ⌒´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 俺は赤井家家臣、高木やらない夫だ。
| （ ●）（●）
| （__人__） 殿様が先ほどの太鼓の音を痛くお気に召してな、是非見たいと仰せだ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ついては、その太鼓を持って 屋敷に来てほしい。
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
高木 やらない夫
(( (ヽ三/) (ヽ三/) ））
. (((i ) ＿＿＿ ( i)))
／ ／ ／_ノ ヽ_＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ）
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／ こんな小汚い太鼓でよければ持っていくお。
ヽ| ￣ |/
＼ ／
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ よし、では待ってるからな。
. |::::::::::: ｜
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━
． … ．
：＿＿＿_：
：／_ノ ー､＼： 赤井家といえば、あまり目立たないけど名家だお。
：／（ ●） （●）｡＼：
：／:::::: r（__人__） ､::::＼： 今の殿様は、骨董品集めが趣味で、かなりの目利きだったはず…
：| { l／⌒ヽ |：
：＼ ／ ／ ／： もしかしたら、この太鼓は掘り出し物かもしれないお。
∠ ＜⌒
／く└､＿＿ -─二二二ミ ＼
／ ＼＿ --‐ '´ ＼ ヽ
/ ＼ ﾄ､ |
/ / / | ﾄ､ ヽ | ヽ! なに寝言いってるんですか！
/ | 〃 /| | /∧‐ || /
/ __l /＞ﾚ'、l/l／,彳}| 八 ／ お前さん、そんな太鼓 一文でいいので
/, --- ､{ﾍ1|ﾐ′ﾄ1`ｰ'′lｿﾉ!レ⌒Ｋ_ ／~）
/ ＼| ! ∪ l〉 '¨ﾊ ＼ ＞--' / 押し付けてきちゃって下さいね。
＿__厶"⌒ヽ＿＿＼ ￣ /￣ｌ〉 / ∨￣`" ＿＿__/
´ , '´／ 丶､_ ｰ‐'／／ ､, '"´
／ ／ ／⌒Ｖ￣
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ (（●）) (（●）) ＼ わ、分かったお…
| （__人__） u |
＼ ｀ ⌒´ ／ （一文じゃ安すぎるお）
【赤井邸】
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//＿| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 赤 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| ｀ ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| ｀ .||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| 井 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| .||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼ よく来たな。
| （ ●）（●）
| （__人__） 太鼓は預からせてもらうぞ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } 殿様には俺が見せてくるから、
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ お前は、この客間で待ってな。
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼ 分かったお、よろしく頼みましたお。
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／
【赤井邸 殿様の部屋】
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 殿、ご所望の太鼓をお持ちしました。
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
ヽ丶/,r'⌒´丶、 ＼ ＼---zｨ-ー-､ﾒ- 、＼
/ ,rｲ 丶、ヽ`ー---ﾃﾅ.／￣`丶＼`丶ゝ
/.｜ `丶ﾆゝ / ∠＝=、 ヽ＿,,. -
l ,.. -ﾄ､ ヽ l / /ｲ´ / 丶＿,, -
l ／, --=ｧ`ﾆゝ ﾉ 丶ｲﾄ --ﾟ-－ ト ＿ ご苦労であった…
//／ ,f'´ 丶j l´ヽ ￣￣ ﾄミTT
//' ｣ _＿ ﾟ イ´｛. l l ハミ// どれどれ…… む、この刻印！？
／ .ハ ／ 丶 l l ,＿／ﾚﾍ__ / .し'
／ 〃 丶 j ＿_／ く ヽ こ、これはっっ！！！！
ノﾉ ﾄ、 ＿zー'" ,､ ＿､_ ゝ ﾄ、
ィﾊﾘ ト- 、 ゝ ,,,,ノ'''``` }- ﾄ、 ヽ ハ
- ＼Wﾍ 丶ｲ /ヘ _,. -'_.ノ 丶. ヽ /
`ｲﾊ 〉 ｲゝ 二-－'' _,. ヽ 〉
￣´´` ヽｰ-ﾍ ヽ ´ } /
赤井家当主 赤井源二郎
（別名 味皇）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.| （ ●）（●）
＿＿＿＿＿∧,､ | （__人__） ＿＿＿＿ まずい、来るっ！
￣￣￣￣￣`'` | ｀ ⌒´ﾉ ￣￣￣￣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,,
,, _,,,,,--‐‐‐----,,,,,,／i／i／.{
//''~ ／ ／ {
, // '''~ ,,-' l
/{ .,〃i i }
,, | { /ii. {,iﾞ ' l ／
)},! l' ' | ／
／ニニ' }／
_,''-'' / ／
,-' _,,,,_ // . ／
,-' i´,-､vヽ } / ／
／. /{ r--,==＼ ､. | . ／ 名 品
,,,ニ´ / .| }:^､ヽ;;;;;_`､`､/ ／
ｰ=,,,,,,,,,,,＿ ,ノ ! i:::: `ィ't-ﾝ ン~
{`､ヽ､,,_￣~~~''''‐-‐'´ / `-,;;;ﾆ'/／
i `､,,,_`'''-､_,,,_ ／{`-, ,-‐‐/ ／ 火 焔 太 鼓－－－－－！！！
`､ `-､__ ￣~'~{ L}::::| } /
`-､ ~''''---'''~`i,/::/ } / ／
ﾞ-､＿_ ___,,,,::;;;|`'´ .} ./
~~~ }/-' :} / く,
// :;`-,,,>､ ﾞ､ ／
ｿ :::::'; `;::ﾞi, ﾞi､ ,,,--''' ,,,---'''''
＿,／＼i--───--イ :::::`; `;::ﾞi ﾞi,,,-──‐‐-,--─────'''''''''''''''￣￣￣
::::::::::::::::::`ｰ､;;;;;:::::::::::::::::~`ｰ､;;;' `;:::ﾞ‐､ ~~~^ /::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::~''''-､;;;;:::::::::::::::~'-,, `;:::::ﾞー‐'''''~~~;ﾞ:::::::|＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ:::::::::::::::::~'-,'''-;;;;;;;-'''''''''´`';`;:}＼＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`､:::::::::::::::::::ヽ ,;'; ;:;. l ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::`=,,_ ,':; ;::; t、 ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`;::::::::::::::::::::`; ~'-,, '' " ヽ ＼
／￣￣＼ あぶねぇ…
／ ヽ､_ ＼ 伏せなかったら直撃だったぜ。
（ー）（ー ） .|
（__人__） |
(,｀⌒ ´ |´￣￣￣￣￣｀ヽ
{ | ヽ＼＿＿
＿＿＿＿＿,{ / ＼＿＿）_
（＿＿＿＿｀ヽ_（ ￣￣ﾞ /￣￣￣￣￣￣ヽ､ ）
!､::/::::::::/,.--､ ﾞ､ヽ､ヾ､ ＼.:.:.､.:ヽ.:..:.:／::
ｬ-ー'':::::::/l-:::::::＼ l!| ,.-二＼ヽ.:.l-'::::::::
ﾐゞ;;::::;:.ｲ l￣ ｡ヾl;!::|／／-┐l|::::ｿ:::::::::::_
ﾐ.:.::::l| ｀`ｰ- ｿ:l::| ゝ-ﾟ-ィ |::.――::::::／.:
ゝ;.-┴--､ l:::|::| !:.:.:.:..:.::/ﾌ／
／／￣｀ヽ.ヾ―ヽノ,.--､,／´ﾐﾉ.:.:ﾆ彡／
,. ―-､__.i::::￣￣￣｀`i ﾘ::.-ﾆ三_,;:;:|/ ｲｿ:.:.:.:.=ヽｽ ／￣￣￣￣￣￣￣
/:::::ヽ、 l､|-‐''"ヽ ! | <､ l: >|:::| ｲ.:.:.:.ﾍゞ ＜ よいか やらない夫、金に糸目は付けんっ！
-メ::::::::::::ﾞi ;;;ﾞ!;;;;;;;;;;;;ト::::::/ / 二三= ':::! ／/.:.:.:ミゝ | 持ち主から 言い値でこれを買い取るのじゃっ！！
::::::ヽ:::::::::::ゞ::::::;:ﾍ__;;;;;;;;::",イ､::::. ::.. ／ / ﾄ､ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
:::l;;;;;;|::::::::::::::| |;;;;ゝ--‐'//
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| u （ ●）（●）
| （__人__） かっ、畏まりました。
| u ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
【赤井邸 客間】
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 殿が鑑定して下さったぞ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ どうやら、あの太鼓は掘り出し物だったらしい。
| }
ヽ } 名品の火焔太鼓だそうだ。
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | （やっぱり、やる夫の目に狂いは無かったお）
| ー .|
＼ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 殿様が 是非買い取りたいと仰っている。
| （ ●）（●）
| （__人__） お前の言い値で買い取るぞ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } いくらなら、売ってくれるかな？
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼ えっ！
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼ （高く買い取って頂ければとは 考えていたけど
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／ 値段まで 考えてなかったお…）
ノ ＼
／´ ヽ
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼ えーと、30文で買ったので50文でどうだお？
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ ｀ー'´ ／
／￣￣＼
／ ＼ ＼
| （ ○）（○）
| （__人__） …………………
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ す、すいません、40文で結構ですお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ヴァカ 名品をそんなに安く買い叩いたら、
| （ ●）（●） 俺が殿様に怒られるだろ 常識的に考えて…
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } ミ ﾋﾟｺｯ
. ヽ } ミ ／＼ ,☆＿＿__
ヽ ノ ＼ ＼ ／ ＼
/ く ＼. ／＼／ ─ ─ ＼ あ、そうか
| `ー一⌒) ／ （●） （●） ＼
| i´￣￣￣ ＼ | （__人__） |
＼＿ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 30文で買ったんだろ、なら300両でどうだ？
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿＿__
／:υ::─ﾆjjﾆ─ヾ
／:::li|.:（ ○)三 （ ○)＼
（:::||!.:υ::::: （__人__）):::: i| さっさっ300両ーーーーーー！！
〃 ）:::::::::::. |r┬-| li::::/
/: : : : : : l＼`ー '/j: : ::ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） そんなに驚くな、安すぎたか？
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／:::::::::: u＼ いえ、さ、300両で、
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 、
／:::::::::: （ ○）三（○）＼ お、お売り、し、します、お……
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ |
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
ノ::::::::::u ＼
／￣￣＼
／ ＼ よし、交渉成立だな
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜ 少し待ってろ、金を用意してくるからな…
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ:
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
10分後
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 待たせたな、代金（小判）を持って来たぞ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 確認の為に 300枚あるか数えるからな。
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ よろしくお願いしますお…
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
＿__
／ ―＼
／ノ (●)＼ 1枚、2枚、3枚…………
. ｜ (●) ⌒）＼
. ｜ （__ノ￣ |
＼ /
＼ _ノ
/´ ｀＼
| |
| |
＿＿＿ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ (●) ＼ヽ ・
/ （⌒ (●) / ……148枚、149枚、150枚。
/ ￣ヽ__） ／
. ／´ _＿_／ これで半分だな。
| ＼
| | …何泣いてんだよ？
＿＿＿_
／ ＼ｼｸｼｸ
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ 気にしないでくれお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 嬉しくて、今まで こんなに 儲けた こと 無い から…
ノ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／ﾉ( _ノ ＼
| ⌒(（ ●）（●） そういうことか、続けるからな。
.| （__人__） /⌒l
| ｀ ⌒´ﾉ |`'''| （いきなり泣き出すんじゃねーよ、気持ち悪い）
／ ⌒ヽ } | |
／ へ ＼ }__/ /
／ ／ | ノ ノ
( _ ノ | ＼´
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜ ……297枚、298枚、299枚………
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
.／ ノヽ＼
;| （●）（●|:
:|ヽ (_人_)/; 1枚足りねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！
. :| |. ⌒ .|;
:h ／;
:| /; '
/ く､ ＼
;| ＼＼_ ＼
;|ミ |`ー＝っ ＼
ウッセー！ やりたかったんだよ！
／￣￣＼ 怪談は四谷でやれおっ！
／ﾉ( ゝ 、_,ﾉヽ r'´ ﾞヽ ／｀ヽ ＿＿＿_
| ⌒(（ ●）（●） ヽ ヽ从从/ / ＼ ／＼
. | （__人__） /⌒l ＼ ＼／ ／て （●）liil（●） ﾉ( ＼
| ｀ ⌒´ﾉ |`'''| ∑ ヽ／ ／ そ ／ （__人__） ⌒ ＼
／ ⌒ヽ } | | ,)／ ／ ＼ く | |!!il|!|!l| |
／ へ ＼ }__/ / ／ ／＼ ＼ ＼i⌒ヽｪｪ| ／
／ ／ | ノ ノ ／ ／ YＹY＼ ＼ ＼ ＼ /⌒,/´
( _ ノ | ＼´ ／ ／ ＼ ＼ / ＼ ＼/ /ｌ
| ＼_,／ ／ ＼ ＼_／ ＼_＿ノ |＼
.| ／ ＼ |) ）
ヽ ／ ＼ ,r' ／
＼ , '´ ｀' , ／ｰ'′
＼ ( ) ／
＼ ＼ ／ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 冗談は置いといて、300枚っと。
| （ ●）（●）
. | （__人__） よし、受け取れ…
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } さっき隣にいたの奥さんだろ。
. ヽ }
ヽ ノ 何かいい物でも買ってやるんだぞ 常識的に考えて…
/ く
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ 確かに受け取ったお。
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / もちろん、そのつもりだお。
(＿＿＿） /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） さてと、これも何かの縁だ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ちょくちょく店に寄らせてもらうから、よろしくな。
| }
ヽ } （掘り出し物があるかもしれねーからな）
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ お待ちしてますお。
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ （絹の為にお金を使えって言ってくれた人だお
| |r┬-/ |
＼ `￣'´ ／ きっと、良い人だお）
【やる夫の店】
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ））
(((i )＿＿ ( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼
( ／（ ●） （●）＼ ）
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 今帰ったお。
| |
＼ ／
, -‐‐‐-､ヾ＼
∠_:::::::::::::::::＼::::ヽ-‐─‐-､
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r‐､:::＼
`ｧ‐':::::::::::∠二ﾆ､ｰ--､ ::｀ヽ＼:::i
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::￣`一:::::::::＼`L
. !::::::::::::::::ﾑ::::::i::::::::::ﾄ::::::::::::::::::::::::レ'l
!:::::::::::::/r=､:::ヽ:::::::i-､:::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::il:: ﾍ i! fi!ヽ:::ヾy'7ｬ､::::::::::::::::::::::/
レ' ＼::i !_.!j , ｀ｰ`'ﾄil i!::::::::::::::::／
i l ヽ `ｰﾟ'ﾞi:::!`ｧrｬ'´ お帰りなさい、ちゃんと太鼓を押し付けてきました？
!::i＼ `ー' , ｨﾞi:::i' 〉l i`
. !:::l i`ー::ｧ'´ l i::::! ノ
l:::::!,ｲl::::／ ／!::::lヽ
!:::::i/ !´ ／／l:::: ! ＼
_, -'´!::::::!i! ! ／ / !:::::i , ヘ _
f´ﾘ㌶ l:::::::l ! l/ / i::::::ﾚ´ ＼
i㍗㍑ｧ!::::: ! ! 〃 /,ｨ'´` ｨｬ㍉､
. l㌘ォ∠ イﾘ ! 〃 ´/ ㌶,`㍑
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼ 押し付ける所か、300両で売れたんだお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | これで良い火鉢が買えるお。
＼ (、`ー―'´, ／
ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ
（小判を50両ずつ床に叩きつける音）
ヽﾞ''ｰ---､,,___ ,､
___＼::::::::::::::::::｀ﾞヽ､i::＼
__,､-‐''ﾞﾞ´:::::｀ﾞﾞヽ､::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
‐='､,,,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,､‐''｀'ｰ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ
_,､‐ﾞ____,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|
￣ ／::::::::::／:::::::／i:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/
./::::::::::／:::::::／___i::::::::iヽ:::::iヽ::::::::::::::､'´ え、う、嘘………（ﾊﾞﾀﾝ
/::::::::::::l:::::::::::i'ﾞ／｀'､::::::l .ヽ::iﾆ､:::::::::',:::ヽ
|::::::／i::ヽ､:::::i/ ヽ､i il:::::::ｿ::::::i
i／ |::::ibiﾞi､ii . . ,'i:／i:::::::::|
ヾ:i'y::i .ﾞｰ-‐ ノ;, _. / /iﾞ/::::::::::i
/:::li '''' ,､｀ﾞ__ ﾞﾞﾞ´ /i::l::::::::::::::l
_/:::::i::ヽ ./ ,' iﾞ_,)_,,､-‐,./.i:::l:::::::::::::::i
.／/ :::::i::::::/ i_,､ '',,､ ''i::´:;i::::l::::::::::::::::l
.／:::/:: :::::i / . 'ｰ‐‐‐'‐_､i::::l:::::::::::::::::i
.. /::::::/::::::::::i／ 'ﾆ´´__´ i:::::i::::::::::::::::::l
／￣ /::::::::::/ .__ヾ､‐‐‐｀::::::i::::_,,､､-‐‐‐.､
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ ちょ！？ 気絶するんじゃないお！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
, -‐‐‐-､ヾ＼
∠_:::::::::::::::::＼::::ヽ-‐─‐-､
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r‐､:::＼
`ｧ‐':::::::::::∠二ﾆ､ｰ--､ ::｀ヽ＼:::i
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::￣`一:::::::::＼`L
. !::::::::::::::::ﾑ::::::i::::::::::ﾄ::::::::::::::::::::::::レ'l
!:::::::::::::/r=､:::ヽ:::::::i-､:::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::il:: ﾍ i! fi!ヽ:::ヾy'7ｬ､::::::::::::::::::::::/
レ' ＼::i !_.!j , ｀ｰ`'ﾄil i!::::::::::::::::／
i l ヽ `ｰﾟ'ﾞi:::!`ｧrｬ'´ ………凄い、儲かったんですね。
!::i＼ `ー' , ｨﾞi:::i' 〉l i`
. !:::l i`ー::ｧ'´ l i::::! ノ
l:::::!,ｲl::::／ ／!::::lヽ
!:::::i/ !´ ／／l:::: ! ＼
_, -'´!::::::!i! ! ／ / !:::::i , ヘ _
f´ﾘ㌶ l:::::::l ! l/ / i::::::ﾚ´ ＼
i㍗㍑ｧ!::::: ! ! 〃 /,ｨ'´` ｨｬ㍉､
. l㌘ォ∠ イﾘ ! 〃 ´/ ㌶,`㍑
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ きっと、音のする物だから良かったんだお！
/::⌒（_人＿）⌒::::: |
| ー .| 次は 半鐘を買ってくるお！！
＼ ／
_, -'´／_,,､-‐‐- ､
___＿_ ／::::::::/／::::::::::::::::::::::＼
, '´:::::::::::::｀ヽﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆ､
／::::::,-､__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
./:::::／._フ'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::=､-一
i:／ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
! ,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
ｆ´ｧﾞ/::::::::::::::::::::::::::::::::::/!::::::::::,ｲ:::::::,､:::::::::::::::::::::::::!
/::ヽ_!:::::::::::::::::::::::::::::::::/ !:::::::://::::::/`ヽ:::::::::::::::::::::|
!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/'７::::／/:::: ｲ｀ヽ ﾞ､::::::::::::::::::!
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｲﾞi｀ヽ /::／ｲ:l | i:::::::/i:::::/
＼::::::::::::::::::::::::::ｆﾞ/ !::| !::!. i /:::::/ .|::/
＼:::::::::::::/ﾞ!::i ! .ﾄ ! {_.i:_|__,' !:::f´. ﾚ
｀7ﾞ>ri! i::::l ﾞ､ゞ'‐' / !::::| 半鐘はいけませんよ、
／/ !ゝl::::ﾄ､ 〃 ｰ-‐' ／!:::::!
! .i .!::::| !` ､ . ／ i::::::i
!:::::i .| ｀` ｰ- '´! !::::::i 「おジャン」になっちゃいますから！
ｒｪl:::::::!‐､ ト､ !:::::::l
／ .!:::::::ﾄ､ ＼ !ヾヽ､.i::::::::l
. / .i::::::::i ヽ ＼ . ! .i ﾞ!::::::::i
, 亠､ l:::::::::! ヽ 丶 | ! ㌧i::::::::::!-､
_,､‐'´ . ＼ i::::::::::! ヽ ヽ i | lｪｵi::::::::::l㌘ヽ､
. _,r'´ ｀l::::::::::i ﾞ､ ヽ i i ｶ㌦l:::::::::::lkj{㌧i
.／ｷﾇ㌦､ . ト-､::::l ヽ ` i ｷ.㌢i::::::::::::lm㍑|
fﾞｳｫｮl}jｯtﾊ ﾞ､ヾi ヽ. ,' krl㌶｀`ヽ::::iｏ㌃i
第１話「火焔太鼓」 終
小ネタ「四谷怪談」
【水銀燈のオチ解説 1】
噺って、解説しないと分からないものが多いのよね｡
あ、私の講座を受けたくない人は、スルーしてもいいわよ。
' l | !_／ｲl |, l ', | ﾍ. l / | ;ｉ , | l
,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ ｌ ヽ ｜ l l /ｌ l, ｌ｜
/ / ',| 十' 寸 二ﾏＴ´ ヽ.|! / ┼/-l､_,| /! ! 物事が水の泡になる、
,/ /ｌ | 丶 ＼ ＿＼ '|l ／ ‐ﾅ'´ |/lj ／ /'ﾞ 台無しになることを「おジャンになる」と言うわよね。
. / |'、 ', ‐､―r┬ｬ､` i／ ‐/_‐__/ /-‐'i /
/ ! ヽ. ﾍ ≧=一' ´ ゝ'-彡ﾏ´ / /'ヽ
! l ＼ ヽ 〃 /! / | これは、江戸の人達が 半鐘の音（ジャンジャン）から
l | l ＼ ＼ / ／ ／i｜ / /
ｌ l｜ | ト￣´ 、＿, ＿, - '´-‐イ ｌ|. / / 全てを失う火事を連想するようになったことに
ー ､ l l | /＼＼ ´ 二´ ／ ｜ ｌ / /＿＿, --ー
:::::::::::| l |:::::: ＼ ﾞ 、 _ ィ ´｜ l , -:/ , ｨ;::::::::::::::::::::::: 由来するそうよ。
::::::::::::l｜ !:::: ::::::::－＿天 ! | l／´::::::/ /´ |ｰ-､------
:::::::::::::', l |: ::::::::/´:|:::/「l＼ ! ! l＿＿::/／ / ＼::::::::::
:::::::::::::::', l ::::::/::::::l:/ l|::､ 〉＿;-:::| !::::::::::;'/ ,:' ∨ ./＼:::: それで、絹さんがああ言ったわけ。
:＼:::::::::∧ l､:::::::!:::::::l;' l!::∧>:::::::::l l::::::::::ｉ/ ｣ ヽ/ / /ヽ
::::::ヽ:::/:::::ﾄ V＼:l＿_｣| lＹ､::l>|＼::l /:::::::::/ ｜ ! ､/___/ ﾉ1
::::::::::V:::::::::ｌ＼ ヽ‐ﾄ､:::/| ヽ＼!>ーｌ| /ｌ::::::::::l 、 l!_/ー'-イ /
:::::::::::ﾍ:::::::::l/ ＼ヽＬ.V∥ ヽ / /!|:::::::::::l 丶 ﾚ´
| :.:ｌ ｌl ヽ :..:.:.l |l ヽ:.|: l:l l.: :./ィ"/ :/ /／|/' /::/: / l
|:l :.:l |! ヽ:.:_l＿ヽ ヽヽ. |l l:.:/ //_Z =＝＜,_ /:/: ./ .!
|:l: _:l. ‐ ￣＼￣ ` ＼ﾚ′ ノ' 矼j _,／ //: :/ l:
ヽヽ:..ヽ ＿ ￣￣- 〃 .／ : !:
:.:.:ヽ＼_,.ｨ^￣ 矼レ ／ .／.: : ｌl:
:.:.:ヽ ｀` ﾆ ´ l ／ _..ィ.:.:.:.: .: .!:l おジャンになるって、
:.:.＼ -＝´‐ ´ l.:.:.:.: .:.: l.l:.l
＼ :.:＼ _.. -ｚ ｌl.:.:.: .:.: ｌ: l.: ジャンクになる事だと思ってたわ｡
:｀丶､_ ＼ｰ ` ー ´ /:!:.: .:.: l.: .l.:
:.:.:.:.:.l .:｀.T｀ｰ ´ ／:/:/ .:.: /:.: !:
:.:.:.:.:.|:.:.:.:.ｌ ＼ ／ |:.// ..:.: /:.:.: l.:
:.:.:.:.:.|:.:.:/.:.:.:.:.l｀丶 ､ _. '´ ｌ'/..:.:.: /:.:.:.: .!.:
. :.:.:.:.:|:./.:.:.:.:.:.:l:l:.: : l｀`:..r - ,= ´――‐-〃:.:.: /.:.:.:.: l/
:.:.:..!'.:.:.:.:.:.:.:l:l.: : l,. -ｲ７ｰ= ニ二二/':.:.:.: /.:.:.:.:.: /':.:
参考
Wikipedia
「火焔太鼓」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%84%94%E5%A4%AA%E9%BC%93
67 名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日：2008/10/10(金) 16:11:22.18 ID:n7fhdHUo
乙、解説を聞いてようやくオチがわかった
【江戸】
やる夫は 古道具屋を営んでいた
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||::::::::::::::::::::::::: ||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┼┤│ ││;;;||-|-|-|-|-|-|-|-|-||─────||-|-|-|-|-|-|-|-|-|││
┳┥│ ││;;［田田田田］［田田田田］［田田田田］［田田田田］ |..│
┻┥└─┘,,|／=======================================;;;|..│
ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ
ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣
￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣
==@==@==@==@==@==ｒ─ー─‐-──ー┐@==@==@==@==@==@==
─────────‐| 古 道 具.│─────────
:: : :| |;;| :::: :::: :＿＿＿＿｀ー─-─-‐ー─┘＿＿＿＿:::::::::::::: :| |;;| :
| |;;| ::||三三三|￣￣|￣￣|￣￣|￣￣|三三三||: | |;;|
| |;;| ::||三三三|＿＿|＿_,,ﾉ＿__,ﾉ＿__,,|三三三||: | |;;|
| |;;| ::||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三三||: | |;;|
| |;;| ::||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三三||: | |;;|
| |;;|:::: ／||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三 ／:: :::::::::::::| |;;|:::::
|￣￣|￣￣|. ||三三三三||:::::: ::: :: :::::::: :::: ::||三三三||￣|￣￣|￣￣|￣
| | |. ||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三|| | | |
| | |. ||三三三三||::::: :::::::: :: ::: ::::: ::||三三三|| | | |
|＿＿|＿＿|／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||＿|＿＿|＿＿|＿
＿,,r―:;;;;;;;:::====- ､...__
_,r'''"; ; ; ,r''" ／ ﾞ｀`ヽ., - ―‐- ､
. ,;;'´: : : : : :.:/ ／ .／ ヽ. ﾞヽ ヽ
. ,／ /: ; ; : : : ;;| ../ / ／ i ﾄ ヽ ヽ |
.く; ;;/; ; : ; ; ; : ;:|/ ./ /./ ,: ／ ./,| ji | ﾞ､ l.! ｌ
ヽ/; ; ; ; ; ; : : :| .;' / / / / ,/ //:| | ﾞiﾞi | /
/,!'; ; ; |; ; ; ; : :| .;' ./ / ;' /______,, !_| | | | || |／
/ ;!; ; ; |; ; ; ;; :||i.| / .;' l .;'／...::/､.ﾞ｀/ ,r‐''!| || '
/|; ; ; ; |; ; ; ; ;;||./| | ;' / r''´i|!^ii-/ ,;ﾆ.,!/ i| これは タンスが良さそうですぅ…
/ | ; ; ; |; ; ; ;;; ;;|| | ;!.// ヽ.ゝﾉ iij.| ;' .|
|;; ; ; ;|; ; ; ;;; ;;|| ﾞi|//｀ ﾞﾞﾞﾞ ﾞi | | :| でも、 引き出しに 鍵が掛かってるですぅ。
|;; ; ; |: : : : : :|＼ ＼_ ´.| | |
.|; ; ; ;|; ; ; ; : ::||ヽ ￣ ー‐. ﾊ || 店主さん ちょっと コレ開けて欲しいですぅ。
/|;; ;; ; |; ; ; ; ; ; ;|.| ﾞ ､ ／i_l｣:ﾞV,!
/ |; ; ; |; ; ;; ; ; ;|ノ ﾞiヽ､._ ／ i |iヽi::ﾞ､
| ;; ; ;|; ; ; ;; ; ;|＼ .ﾞi;;;;;;;;;;|｀ ー', , {{〈､ｒ┘::::::::＼､
/| ; ; ;;|; ; ;; ; ;; ;{ ＼ ﾞ;;;;;;|ヽ/ // }}/､ﾌ:::::::::ヽﾞ､
/ /| ; ; ;;|; ; ; ; ; ;!ﾌ ＼､ノ;;ﾞ､/,nヽ､ !V|∧:::ヽﾞ､
客 A
＿＿＿
／⌒ ⌒＼ ━━┓┃┃
／（ ￣） （＿）＼ ┃ ━━━━━━━━
／::::::⌒（__人__）⌒:::: ＼ ┃ ┃┃┃
| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
＼ ｡≧ 三 ＝=-
-ｧ, ≧=- 。 （あの引出しには 何十年もかけて集めた 春画コレクションが）
ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
≦｀Vヾ ヾ ≧
｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡
古道具屋主人 やる夫
＿＿＿_
／ ＼ (そうだ！)
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ その引出しは 鍵が壊れてて開かないんだお。
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／/ ∩ノ ⊃
( ＼ ／ ＿ノ ＼／ ＿ノ
.＼ “ ／ . ＼ “ ／
＼ ／ /＼／
＼ ＼
_＿, -─‐- ､_
, -‐一'´- =＝＝=‐- ､ ＼_
／ , イ, -‐ ─── - ､_ ＼_ ＼
／ ／／.:.:.:.:.:,:.:'´.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.ゝ-､ヽ ＼ (⌒)
／ , .:イ.::::::::::／.:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::ヽ＼ ＼ /´
< / .::/.:::::::::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::::::｀ﾄ､ l
＼/ .::/.:::::::::/.:::::::::::::::::::::::::::/::::/.:::::::::::::i:::::::| | _」
/.:::/.:::::::::/.::::::::::::::::/:::::://::::,ｲ.:::::::::::::::|::l:::l/'´ ＼ 不良品なら 修理してから店に置くべきですぅ。
|.::/.::::::::,:へ::::::::::::::/.:::;ｨｲ:::::/ﾊ.::::::::::::::::|::|:i| l
|/i::::::::::::::|::::＼::／:::/'´/::::/､_,, -ー‐-::|::|:|| ,r ‐一'´ ムカツいたから 帰るですぅ。
ﾄ､:::::::::l''ｰ==ｰｭ､, /:／ ,ｨ仁ﾆヽヾ::::|::!:!|::|/>⌒i〉 ,rr= ､
ﾄ::ヽ::::::l ヽ いｼ7 ´ ヽいｿ7 /:::::j::/l::/j>.:.:.:.i〉7´ ）
|::::f ﾄ､::ゝ, , , , , , , /::::::／/:::! !>:::::「/ ／
|.:::{ i - ', ヽ /"´ 」ヽ/ |>:::「/ /
|; ｲヽ. ＼ )ｰ-‐-‐{ , ｲ ‐米‐ j>::「/ , ｲ
／ / , -米-,）＞ __ ＿ , イ | !,ｨy'⌒ヽイ oj )ノ￣ ＼_
/ / /l| j / ,ｨﾈﾈﾄ-､_! | | (,ｲ ｰ-､ ＼ ｨｿノ _」i
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／（ ●） （●）＼ （あんなところに 隠すんじゃなかったお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| ｍj |ー'´ | 別のところに移動させとくお）
＼ 〈＿_ﾉ ／
ノ ﾉ
､、 、
ヾ 、 jl
＿,,,...､ !l 〃 ,、
彳 ヽ-─ ､ヾﾝ´￣ｿ ﾄ、
／ i } ｀ヾ ＼
_/ ﾚ'"フ ／ ＼ ＼
､ノ / / / ヽ ヽ､ヽ また客 逃してやんの！
ヽｆ / , / / i ! ヽ ヾV
/´ l / / 从 ハﾄ l } 、 } ダサー！！
ﾘ、┼l-Ａ⊥_ヽ/ とﾘリV∨
' ヽ l_レ┴f'` ├j_ |
／Vｿ` 辷ブ '´ l
ヽ、 v-‐ァ ／
/l丶 、 ヽ_/／
j丿ノ- ___｀Tｰ'´
_￣￣`ー‐干ー'"⌒ヽ
| ヽ ￣｀ ´￣ ,. }
レ''ニヾ＾ヽ､__／ヾ＿_/
`< r',ﾆヽ、ヾk 〉‐､〉
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼ これは、これは、お隣のミミちゃん。
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | あんなのは いつものことだお。
| ー .|
＼ ／ それより、上がってかない？ 寒いから火鉢にでも当たって行きなお。
､、 、
ヾ 、 jl
＿,,,...､ !l 〃 ,、
彳 ヽ-─ ､ヾﾝ´￣ｿ ﾄ、
／ i } ｀ヾ ＼
_/ ﾚ'"フ ／ ＼ ＼
､ノ / / / ヽ ヽ､ヽ 言われなくても そのつもりだよ。
ヽｆ / , / / i ! ヽ ヾV
/´ l / / 从 ハﾄ l } 、 } あれ？ この火鉢の絵柄 イカシテル！
ﾘ、┼l-Ａ⊥_ヽ/ とﾘリV∨
' ヽ l_レ┴f'` ├j_ | 提灯アンコウじゃない？
／Vｿ` 辷ブ '´ l
ヽ、 v-‐ァ ／
/l丶 、 ヽ_/／
j丿ノ- ___｀Tｰ'´
_￣￣`ー‐干ー'"⌒ヽ
| ヽ ￣｀ ´￣ ,. }
レ''ニヾ＾ヽ､__／ヾ＿_/
`< r',ﾆヽ、ヾk 〉‐､〉
お隣のミミ
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／（ ー） （ー）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 気に入ったのなら安くしておくお。
| ｍj |ー'´ |
＼ 〈＿_ﾉ ／ （代わりに店の在庫を置いておけば良いお）
ノ ﾉ
､、 、
ヾ 、 jl
＿,,,...､ !l 〃 ,、
彳 ヽ-─ ､ヾﾝ´￣ｿ ﾄ、
／ i } ｀ヾ ＼
_/ ﾚ'"フ ／ ＼ ＼
､ノ / / / ヽ ヽ､ヽ
ヽｆ / , / / i ! ヽ ヾV
/´ l / / 从 ハﾄ l } 、 } マジ？
ﾘ、┼l-Ａ⊥_ヽ/ とﾘリV∨
' ヽ l_レ┴f'` ├j_ | じゃ、遠慮なく貰っていくよ。
／Vｿ` 辷ブ '´ l
ヽ、 v-‐ァ ／
/l丶 、 ヽ_/／
j丿ノ- ___｀Tｰ'´
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | 毎度ありだお。
| ー .|
＼ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 火鉢の在庫くらいあると思ったてたけど、
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 品切れだったお…
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ やる夫 寒いのは苦手なんだお…
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ●） （●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ だから、ミーちゃんの家で暖まるお！
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／
こうして、やる夫は ミーちゃんの家に1週間通い続けました。
そして…
|┃三 ガラッ
|┃ ＿＿＿_
|┃／⌒ ⌒＼
|┃（●） （●） ＼
――‐.|┃:⌒（__人__）⌒:::::＼ ミーちゃん
|┃ |r┬-| |⌒)
|┃ `ー'ｫ ／/ 今日も暖まりに来たお。
（⌒ヽ・ ・￣ ／
|┃ノ /
|┃ つ <
|┃ (::)(::) ヽ
|┃／ > ）
|┃ (＿＿)
| 、______､ ._ /,.ﾆヽ
| ,-=‐‐‐‐‐｀-｀ 丶､l i
|. ／,´ ｀L.--､
| .／／ ｀ｰ-､
|/／' , ､._二.ｰ
|// ／ ／ 丶 丶
__,.|l ／ ,-/ ／/ ヽ_ ヽ.
ヽ ｌ / ／`ﾒ∠._/ ／i l｀＞ i 火鉢は買ったけど、やる夫まで買ってないよ……
）｀ヽ/､ l/ l / l , . l'´, !
く丶､ﾉ/｀丶、 ｌ ／､ l ｲ l ! !ｌ l
l｀ヽ l ' / ...... ヽ./ ｀ﾒ/ l / / / / ! l
/ L..ヽ./ :::::::: 、 '´ ｀ｌ ／ / / / | /
l -'´ヽ丶_ :::::::: i｀丶､. /.イ /￣￣｀亠､
丶__,.ィノヽ、｀ｰ､ l l ｀／! ／ ,-‐'´￣
|-' ､ ‐- _｀_____l__,..イ' ノｨ'´ ＼ /
| ! ' ,.. ｀ヽ. | i ,.-‐'｀
| __ ‐'´ . !└-┴'
|/ / /,、 , /
r´￣｀ヽ.-‐<'´_,.--'､ｰ;
出入り禁止になりました
【翌日 近所の道】
やる夫は、店を妻に任せて 朝から仕入れに出ていた。
今日は 火鉢も買わないといけないのだが……
＿＿＿＿＿_.＿＿._ いらない物無いかおー
, '"――――‐, '"―‐ ヽ`i1 買い取るおー
/ ∧＿∧ //'~￣￣|.||::||
.i （・Д・ .） i ! _,.＿|.||::|| ＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿
[;].!_っ⌒'と _0[;],l | f _..┘|| || ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣1
~l!=;:,...二二....,:;=iﾖ.'ｰ''"~ . __ !|:|i| 古 道 具 屋 i1
li..,._. ￣｡￣. _.,..!.| ........~ﾉ,!;|i|,,＿＿__,,＿＿__,,＿＿__,,＿＿_,,!|
il＿｀}≡≡{´＿E|..::' /⌒ヽ'ヽl|!=ｲ二ll二二ll二/＿/ ⌒ヽヽ(ﾆ(]
. {=i:::::::[二]:::::::i=i::｣ |i.（*）.i;;;;|ii□□::(ﾆ三ﾆ)::::|;;;;;;|ii.（*） i;;;|二l]
￣￣ゞ三ノ ￣￣￣ゞ＿ノ￣ ゞゞ三ノ ￣ゞゞ＿ノ~ ≡3
/ﾆＹﾆヽ
(ヽ /（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ /) 卵買えっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
(((i ) ／::::⌒｀´⌒::::＼ ( i)))
／∠_| ,-）＿＿＿（-，|＿ゝ ＼ 産みたてホヤホヤっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
( ＿＿＿､ |-┬-| ,＿＿ ）
| `ー'´ /´
| /
でっていう
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （●） （● /;;／
| （__人__） l;;,´
/ ∩ ノ)━・'／ 生ものはダメだお。
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
,. -'´: :￣￣:`┴ '´⌒＼
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
/.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : : : : : : : : : : : : : : :!: : : : : :ヽ: : ::ヽ
/: : /: : : : : : : : : !: : : : : !: : : !: : : !: : !: ',
|: ./: : : : :./: : : :∧: : : : :|＼: :!: !: :!: : |: :|
|: !: : :!: : ::|: : : / ,ﾚ: : :!:.ﾄ､_ヽ|: !: :!: : |Ｖ
|.: !: : |: : ∧/斗く |: :.∧| ｀厂|: :|ヽ:|
＜_:.!:ｒﾍ : | ＿__ ｨ |／ ﾘ＝=ﾃ !Ｖ Ｖ
＜_ﾍ 小! `¨ ¨ ´ ::::: |
入_ﾍ. ::::: , 〉 .!
/::::::/ ヽ. ｒ;２ / 近所の娘から剥ぎ取った振袖を…
,. イ:::::::::| ＼. ヽﾌ ／
／::::::/::::::::::::| ` ､ , ィ´:＼
_, -‐＜:::::::/::::::::::::::::| ∧::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::厶ｨへ:::::::::|‐- ､_ !__∨:::::へ:::＼_
::::::::::::::::::::::::!:::::::::＼:|-､＿ ＿_/|／::::::::＼!::＼
::::::::::::::::::::::::!:::::::::／:|--､__ ￣ __,. -|::＼::::::: !::::::::::＼
::::::::::::::::::::::::!::::::〈:::::::|: : : : :￣: : : : : :|::::::::〉:::::!::::::::::::/|
誠
＿＿＿_
／::::::─三三─＼
／:::::::: （ ○）三（○）＼
|::::::::::::::::::::（__人__）:::: | そんなの買い取れないお。
＼::::::::: |r┬-| ,／
ノ:::::::::::: `ー'´ ＼ .
, -―- ､ -― - 、
／ ,_ -―‐- _ ＼
／ ,ｨ／_ -――- _ヽ ヽ
/ ,.-/ /´ / ＼ ＼｀ﾍ ヽ. ',
/ rｲ / 〃./::.{:. l:. ヽ:.ヽ:.ﾊ fﾍﾊ
/ 〉i,'./:{{:..{:. ﾊ:..:. !:.... !:ヽ..',::i| |ヽ>',
/ く/| l.::ij＞k{八::.:{＼:::..};ｨ匕}:ｉ| |_∧ﾊ
,' i:ヽ| l.::|ｨfﾁ必`＼ヽ くfﾁ必ﾒ'! L!Ｎハ ちょっといい？
i ! .::ｌ.::{| ヽﾄ, r'_;;ｿ r'_;;ｿ l |:: l:..i i
| ! l::_j .::ｉ.::.ﾑ ´ ＿' ___ ｀ ﾊ :j:: j:: l |
| ! lfこｉ∧::::{ﾍ { } ,ｲ,' /::: ,':::::i |
ヽﾍ!_ ! ::ヽ:.',::＞,､ ゝ _ _ノ , イ::/ / ::./:i!::::!:l
| | ＼{ヾヽ f,/＞ｰ＜{_1`/ / :::/_ﾉ}::ﾘ/
f⌒|´ !⌒ﾄ､ i ﾄ､_ _,, ﾚ／ {::/ }}ヽ〈'
｢l │ .! l i V‐=＝=-V ヽ }} l ヽ_
! { l V￣￣ V / / } ﾍ≦
＿＿
.-´ ｀｀ヽ
／ ⌒ ｀ヽ
／ ｀ヽ ヽ
（（ / （●） ヽ
|::⌒（__ （● ） | SOS団の団長さん。
ヽ 人__） ⌒:::: |
ヽ（__ン |
人 / | |
/ ＿ノ ノﾉ
|
-―――-
／ : ／ ／￣￣｀ヽ｀ヽ、
/ : :_/. :/´「￣￣、｀ヽ､ ヽ
/.:／ !: :/_/ｌ: ! : : ､:ヽ : : :V ∧
i::〈_人!: :l∧＼ヽ: : :i : i : _: ﾄ､: i
. l:://l/ !:::lf千 ﾐ､ヽ＼!≦´V lく: :l
lく/〈/´!::ｌ ゞ-' 弋冫j/ｌ ｌ〉 !
l ::!:::ヽ､!::l ､＿′ /:∧!: :! 掃除してたらさ、汚い和太鼓が出てきたんだけど、
!::l:::::::::∧ﾄ､ ー ′／:/.:/ ﾊj
. Vヽ、:::::lヽ、丶､_ ィ/.::/.:/j/ 使う予定無いから 買い取ってほしいの。
（＼＿ ＿>､:::!､|ヽ ト､/イ／
＞ _｀ヽ__ /ヽ ヽ! ＼ ＿ヽ￣ ヽ＿
rf壬‐＿´__ノ Ｖヽ / ∧ ヽ´＿_｀ヽ ト､ヽ
〈＼ ﾉ ト､!// 丶 、＿_｀i l }
/ヽ￣ ノ ∨ ､ ｌ ! !/ ヽ、
SOS団団長
+＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ⌒） （⌒）＼ +
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 品物を見せて欲しいお。
| |r┬-| |
＼ `ー'´ ／ +
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
,. ―‐- ､
／´｀ ヽ､ OK、詰め所まで来て。
,' ､} ﾄ.
. ｒr､ ,' ' ,.イﾞV }
,ｲ川､ ,' .! ,' .i 〈_,ｲ「l/ フ ヽヽ /
| !」_ / ,'::! .!,': ::! .:.:| ﾊ〉| / Ｊ ヽ ￣￣￣ Λ_丿
ｌ /／｀｀`ヽ､ l:i::!::! :::l:::ｌ :::l ::::,｀:!:i::|
`ｰl_{ ｀`丶､__ _从{::|:::::l::,':::::| ::::,':::'l::ｌ::! ,.┐
＼_ `/ Λ!::/:ﾉ!::/!::ノ::/ﾉﾉﾉ ／ﾌ′
｀¨` ｰ- ､_ / / ´ ´ ''´ '´7´/´￣`¨¨`￢……――''"´｀>ｰｧ'´,イ__
＼! ∟..＿__ / / / / '´,.-┘
∟...＿__ ￣´ / ＿＿＿ ___ {___j--‐'´
| ￣￣´ ´厂￣´ ￣｀¨¨´
／ ﾉ'´
}＿__､ |
／ ｀`￢―v‐'
】≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡【
／iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii＼
＿|ヽ､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ノ|＿＿
＼.≡≡ｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿ[]ｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿｿ≡≡／
＼ ≡||____||____||____||____||____||____||____||／∧＼||____||____||____||____||____||____||____||≡／
＼ ||____||____||____||____||____||____||__.／／§＼＼.._||____||____||____||____||____||____||／
||____||____||____||____||____||____|／／ii::::§::::i＼＼|...__||____||____||____||____||____||
||____||____||____||____||____||_／／::::::,r''″"''ﾐ､:.＼＼._||____||____||____||____||____||
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| | || || || || || | |_|_|_|_|_|_|_|_|||_|_|_|_|_|_|_|_| | || || || || || | |
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| |ii ii ii ii iii ii||ii ii ii ii iii ii| | . ||| . | |ii ii ii ii iii ii||ii ii ii ii iii ii| |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
SOS団詰め所
∩ _rﾍ / ヽ∩
. ／＿ノυ＿＿＿ιヽ＿ ＼
／ ／ ／⌒ ⌒＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ） これは…
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／
ヽ| |r┬-| |/ 惚れ惚れするほど汚くて 曰くありげだお。
＼ `ー'´ ／
ｨ ‐―- ､__
,-‐ｧ´/ ∠-―‐-､‐ ､
〃 ＿,': /-―――-＼ ヽ 汚くて悪かったわね。
〃 ￣￣＼ 入{≧ 7: /::../:/: ,ｲ}ﾊ:＼l
| ヾヽｰく<ﾞ{:ﾅ./.::..,'::/厶!:. ／l:: i:::}:!:バ―――― -- 、
| !l ¨ヽYl:::::::l:ハ{八Ｘ_ , l:;!ィﾘ:: } }´ ヽ
. l l }=l:::::::ｌ:{ ｬtr-ｭﾐ jﾉtrｧﾙリ! ∠彡 /
l l ノ人fl:::::::ｌ `ｰ' ､｀' {´ｲ::| ／ ./
l k≠＾ヽ|:::::::l ＿ , 八i ::|'／ /
l ﾍ＼::ハ :::ﾊ. '´‐,‐' ｲ::::l|::l ／
ヽ {ハ､::ヽ::::i＞ , ､.. _／:/:: / ﾘ .／
ヽ |ﾍ:::jヽ::! fﾍ ヽ::::/{::./ ／
丶 !| |lV j/|>‐<ﾍ ヽ{ﾊ:{ ／
|~＼ i | |l |ﾆ二ﾆ! || ! ／
| | ヽ ./ | |l | ｌ. || ! ＞'´
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ））
(((i )＿＿ ( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼
( ／（ ●） （●）＼ ） やる夫は、綺麗な物より こういうのが好きだお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| | 20文でなら買い取るお。
＼ ／
／:::/:／: ／ ＿＿＿ ＼ ＼ ヽ ＼
／::::::/:/::. /;ｧ‐ 7 ¨丁 ＼ ＼ `＜＼ ＼ l ヽ
/―=ﾃ^/::. /::/:::::{ {: ＼ ＼. 丶.ﾍ Vー― ┐ 20文？
/≦≠ｱ/::. / ..{.......|::. |:::. ヽ ヽ ﾊ ', V≧､___>
/:／ ／ ,'. :: l::::::l::::::::|::. |::::::... l:. ｌ:.: l: l: ∨＼:ハ 30文にしなさい！
〆 ／＼ ｌ::::: |::::厶:::::ハ: i＼:::::..::. l::.. |::j;ｨ|' |:. l > ＼
／ ／:::::::/7|::::: ｌ::/ ト{､小:. ! ＼::.::. iイl:::: /.l |::. |メ´ l ＼＼
∨:::::::::: //|:l :::: l:{ ,.ｨ≠ﾐk＼＼ヽ X´;ｨ=≠く リ : |＼＼ .:＼!
ｌ::l:::::|: //_j:ﾊ::::::l代〃 :ﾊヾ ｀ ＼､ "f〃下:ﾊ>|::::: |､ ＼＼:l
|::l:::::| { {/│:ヽ:: ', Vﾍ:::j.| |rﾍ::j.ﾘ 'ﾞ |::::: l､} lヽ/!
|::l:::::|::V !^|::::: ＼ヽゝ-‐' , ゝ‐-' |:::: ｌ_ﾉ::.|: |: l: |
|::l:::::ｌ::::::: `l:::::: .::::f` ＿＿＿__ ,':::: ﾊ:::. ｌ:: |: l: |
ｌ::ﾊ::: !:::::::::::l:::::::: ::ﾍ ∨ ﾘ /:::: /:: /::: ｌ: l: |
ヽ! ヽ::ヽ:::::::::ヽ::::: l.＼ / ,. ｨ/:::: /:: /:::: /:/l:ﾘ
＼ ＼ゝ :::::: ヽ ::ﾊ fヽ､ ー ' イ |: /::: ｲ:: /＼/ノ ﾘ
Ｘ ヾ:::::::::lヘ::.ヽ l ＞ー＜ 〃:／ l:: / /＼
< ＼＼::::j ﾘ ＼V l_｀ヽ x‐／イ |〃 ／ ／＼
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼ 団長に言われてたら 断れないお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | 30文で買い取るお。
＼ (、`ー―'´, ／
／ /／ ／‐───- ､ ＼
/x-─‐ｧﾍf/ /-────-､ ＼＼ヽ
/∧-―ﾝ´７ / / / ヽ､厶. ヽﾍ
. / ＼/_,〃 〃 ,{ l | 、 ﾍ ﾍ Vハ
/ _//〉‐/. ｀八､/ | ｌ ! 丶 | ｌ ﾄ､ ',
,' f⌒∨ / /ハ {＼!. |ｌ { ＼ | | トく l
/ ﾊ. V ,ｨfテ女 ヽ八 ヽ ヽ_ ! ｌ |／ | ありがと。
ｌ l 〈_∧ { lﾊ{_f::j:ﾘヾ ｀ ヽ{｀＞ 爪 ｌ ! |_ |
| l _ﾑ _ゝへ | V;之_ _ ヽﾊ ,' / | ＼| 今度アンタの店の事 宣伝してあげるからね。
| l ＞ '´ ヽ ｨ=气 ﾙ / l＼/!
| l { ー- ―― ﾍ , ､ ヽ 〃／i ∧. |
j八 1 ､ ＿＿} { ¨ｱ ,ムｲ / ,ｲ_｣ |
,r≦三ﾍ ￣ ト､ ` ｰ ,. イ lＶ / | l ﾘ
/ / ﾊ _... --‐〈. ＞‐r＜ / | j/,/' / j!〃
/／ / | ﾊ , ｲl f ヽ ∧/〃 / ／'
. 〆 / い ＼ -＜ }}／￣￣｀ヽ＞‐メｲ､ /
太鼓を引き取り、道を歩いていると
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i| これ そこの古道具屋、
ﾚ!小ｌ● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│ 母上がお呼びなので 来て欲しいにょろ。
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
＿＿＿_
／ ＼ はい、伺いますお。
／ ─ ─ ＼
／ （ ●） （●） ＼ （服装は貧素だけど、物腰が上品な娘だお
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ きっと、お侍様の娘さんだお）
竪穴式住居
＿ __ ＿ __
＼_＼＿_/ /＿＿＿＿＿＿＿＿＼_＼_/ /
/＼ 丶/ / 丶丶丶丶丶丶丶丶丶丶 / /＼
/∴ .＼ ゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝゝ＼
＼ ∵./ﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉﾉ/
/ﾐ,,＼/彡＼:;,, :;,, :;,, ;;,, ;;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,＼
/ﾐ,,i"~ `彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, ;;,, :;,, ::,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::,, :;,＼
/ﾐ／rf￣rf￣r`彡＼:;,, :;,, :;,, :;､.:;,, ::.. ::.,:.:;,, :;,, :;,,.:､, :;,, :;,＼
/／rf"~,rf"krf"kr/ﾞ彡＼:;,, ::., ::., ::.. :;,. :;., :;,, :;,, :;,, :;.. ::,, :;,, :;,＼
／rf"krf"krf"rfソ/,,;;.,,`彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. :;,, :;,, :;.. ::,, :;,, :;,＼
／rf"krf"k,rf"kfソ'/,,;; ,,;; ,,;:`彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,..:;＼
（（（（（（（（（（（（（ソ /,,;: ,,;: ,,;; ,,;: `彡＼:;,, :;,, ::.. ::,, :;,, :;,, ::., :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;＼
/ﾐ,|川 ;/ﾉﾉ |川. /,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,`彡＼:;,, :;,, :;,, ::., :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::,, :;,, :;＼
/ﾐ ,,;|川/.ﾉﾉ |川 /,,;: ,,;: ,,;: ,.:: ,,;: ,,;: ,,;:`彡＼:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, ::.. ::., :;., :;＼
/ﾐ,,;:..,,|川ﾉﾉ |ﾘ./,,;: ,,;: ,,::,,:: ,,:: ,,;: ,,;: ,,;: ,,`彡＼:;,, :;,, :;,,､:;,, :;､;.:;, :;,, :;,, :;,, :;., ::,, :;,, :;＼
'''''""""~~ （ﾐ,,;:. ,;:|川.ﾉ- -|/,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;: ,,;`彡）:;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,, :;,,:）~~"""
~~ ~~ ⌒ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ """"""""""""""""""""""""""""
``` ､､､､
､､､､ ````` ､､､ '''' ､､､､､､､､ ､､､ , , ,, , ,
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／:::／" 丶ヽ:::::::::＼
/:::// ヽﾊ::::::､::ヽ
〃:j::{ ﾘ|:ｌ::::ｌ ::i|
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ. 从:::|、i| 母上～
ヽ|l ● ● | ::|ﾉ::|
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃ j::::| :::| お連れしました にょろ。
|::::/⌒l､ __ , イＮ:::ｌ :::|
|::/ ∧:l三/::/⌒ヽ :::|
|::| {ヾ:∨:::/三彡' :::|
,._‐=＝＝=‐_- ､ 、
,. -´, ﾍへ～ヽ ､ .｀ヽヽ ヽ
／ ／,. | | i ､ヽ ヽ. ヽ ヽ!ヽ`、
〃 / /./!.ｌ'､ヽヽ ヽ ヽ. ヽ. ｌl !. !
,' ,' ,' ./ ! ! ヽヽヽ. ＼ヽ ヽ.l!. ! ｌ
{l ! ! ,,|,__ ! `、ゝ―＼-＼ ヽ. ! !
!ヽ|､ |´ !_,,_ ヽ ヽ ,.＼,,,_＼ ゝゝ | | ありがとう、これは お駄賃だ。
! ヽ!ﾍ!ｆ:i! ＼` |'ｆ:::i| .l | |ヽｌ | |
| | !いﾋ:! ､ ゞﾆ'! .l | |'ｿ| | | ちゅるやは、家でお婆様を看ていなさい。
!.| |` 、 - '| !ﾉｌ. | | |
`!､! | l ､ ,. ' ﾉﾉｌ l | | |
| | .!-{`-´-‐' }i‐､ｌ| |. | | | |
,. !'´l. |ヽ`ﾆノ./ !＼ | | | |
,. ミ ､ ! / ,.彡＼ | | |
ｆ｀` 丶ミ=-| ,.'-=ﾆ-´' " ⌒i｝.| |
{ i. ｀`ヽ／￣ ,. ' ´ `.i | |
|.{ ()| / .| | |
,. -''"￣￣｀`丶､
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ､
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.／" ､:.:.:.:.＼
/:.:.:.:.:.:.:.:|:.:,ｲ::i′ ＼::::ヽヽ
i:.:.:.::::l:::::.:|:::Lﾚ|' ､ l::i;::::ﾄ､i
i|:.:.::::::|:::::.;lｲ|' `! `ﾄ|!::::| ﾞ|
|:.::::::ri|:::::.i|`'● ● ﾘ'i|::/
|::::::::{ |::::::⊂⊃ ⊂",ﾘｲ!
i|:::::::::`|:::::::| σ /:::|| 分かりましたにょろ。
|::;:::::::::l|::::::lト､_ ＿_,ノ|:::::|:|!
i|::|::::::::::|::::::|ィくヾi` ―/:､:.:.￣｀`'┴.､
l:i||:::::::|::|:::::l/｢ｼ`┴ニL;_:.`ヽ､;r‐'": : ;〉
||!l|::::::i|::|!:::i|'/ ）:.:.:.:|: : : : ;/ ）
iﾘ i|:::::;l|::::|!::|;:|―┬r―;iく;_:.:.:.:|: :,.-'l‐'′
/′|:::::l||:::::ヾ|ヾ-イ|:.|: :/;//`l‐i-ケ'|′
ちゅるや
＿＿＿_ ＿
,.‐,..:'´.:::::::::::::::／〉ｰﾍヽ､_,へ.
／.／:::,.ﾍ:／｀ｰ/ ﾊ'⌒ヽ ＼
,.' ./:::／ / .::/ .::/ l. ヽ＼
/ ./:::/ .::.:/ .::/:! .::!::.ヽ. ＼＼
,′.:i:::/ ./ .::.:/ .::.:/.:,' .: lヽ:. i:. ';. ハ､＼
l ,'.::.i/ , / .::.::/ .::.:/.:/ ;ｲ:| ';: !: ! ｉ ',ﾊ ヽ
l ::.::/ / .:i ,.:-―/―;ｲ /! ./ !/―ﾄ.l_:. :|.: |: ｉ: | |
| ::/.;ｲ .:| .::. : / :／/ｿ/ .:/ ﾘ___ |::j::.:: !.: !: }: !
l /;ｲ.:! .:.:l :.:,イﾚ'不}'´/.／ '{不ﾐﾚi::.::.,'.:: ,'.:.:.ﾊ:|
|'´.::.::| :./! ∧|'ｋ:rj:.| .'´ Ⅳj:.} i.::./.: ｲ.::.,' ﾘ さて、古道具屋…
| ::.::.::|:/.:i/.: .;Ⅵ＞' , ヾソ/. /.::/ |:./
| ::.::.::l'i:.:.l':.:.:ﾊ´ ｀｀ ｀｀厶ｲ／| ,'/ こんな所まで ご足労かけてしまってすまない。
| ::.::.::|:l :.:.:.: :.ﾊ､ ´.｀ .ｲ.:.´.:/:|'´
| .::.::.:|从:';.:./ }iヽ イ:|:l::.: ./:/|
!.::.::.::.! !:ヽﾄ､ :{' ｀ ‐ - 1´ｉ :|//.: /!∧| 実は、義母上が病気で寝込んでしまって、
,'.::.::.:://,＜l Ｙ ', ﾄ}ヽ/ｲ.:./.:ﾘ::.:ﾊ
,'.::.::._/>' j ＼＼ l '´/イ＜__/:.:| 今 薬代を工面しているところなのだ。
/.;:rく三ミ、、 ＼ﾄ､- ー! ,ィ彡≧ﾄ､
ｒ'´￣￣ ｀ヾミ三三ヽ､ ＼ j ,ｨ彡'´ |:::::::::〉
|/｀ヽ::::::::::::::.＼｀￣ヽ三二ミヽ.ｉ彡'´. |::::::∧
/´｀ヽ ＼:::::::::::::.＼ ,＞'´￣{Z}´￣ ｀ヽ !::::/ ∧
/ヽ v1
|Y ゝくY :!
| |Yゝク |
f三 へ三ﾆﾄ
{ゝ二 二kﾐ!
| ー 一 Y
U､ ー ,U
＞'1ミ二彡＾ヽ、
/ 个 ー イ 彡ヽ
/ i ﾄ/ミy＠┬ ﾍ
/|￣|ﾍ ／ ,h /|￣ | できれば、この仏像を200文で買い取ってもらいたい。
7|＞ ' ／ｎ `タ._ｋ |
ゝ _ ／彡ｲ `～ ､...,,＿} 少々、汚れてしまっているのが大丈夫だろうか？
＿＿ ＞彡 '＿ゞ＿ゝﾆゝ､＿
＜ ミ三三彡彡へ r‐ｧニ三彡ハ
〉ｰニ二三彡彡１ ｌ ｷﾆ三二－ｦ
f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒ﾊ
f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒ 〉
ゝ⌒X⌒ヽ～‐-＜⌒⌒ メ⌒Y ／ ﾍ
（ ＼ ＼ 〉-‐rく ,.-く ﾉ
`丶 ＿ へ ハ ） ／ ／／
＿＿＿_ やる夫は、目利きじゃないから、
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼ 正直この仏像の価値は分からないお。
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| | でも、そういう事なら仕方ないお。
＼ ｀ ー'´ ／
※目利き…美術品の価値が分かる人（さっきの太鼓はゴミを引き取る感じで買い取った）
＿＿＿
／ ＼
／ ＼ いいですお、200文で買い取るお。
／ ⌒ ⌒ ＼
| /// （__人__） /// | もし、この仏像が200文以上で売れたら 利益の半分を持ってくるお。
. (⌒) (⌒)
./ i＼ ／i ヽ
ｌ___ﾉ
_, -―=＝ﾆ二_ ‐- 、
_ r＜ｘヘ＜＾`＜＼/＼＼ ＼
／∨7'´| ヽヘ. ヽ
. ／ .::| ＼ ＼::.. ヽ＼ ﾏﾍ
/ / ::/| ::.. :::::. ＼:::.. ＼::.. ﾏﾍ::: '.
/ '/:/ ..:;' :| :::::ヽ:::. 丶::::... ＼:: ､＼!:: l
/ // ::ｌ ::::| ∧丶 :::: ＼_::::. ヽ:::::... ヽ ＼l::: l
l :,' ｌ ::| ::::|│ :Vﾍ ::::::':,＼ー:l‐-::::. i:: ＼: |
| /|│ ::| :::j斗匕∨＼ ヽ::::∨_＼}＼ ::: |:: ﾄ､| │
|/ |│:八 ::ﾍ:! ,ｨ=k ＼＼ 行テ圷ﾍ::::...|:: |::::: |
ｌ Ｎ ::::::ヽ ::::::!代::ハ Vﾄ:::rｲ∧::.ﾄ､::|::::::: |
. ヽ:::::::::＼小 V少 ヾ少'|:l :ヽ|小| :::::: l そこまでして頂けるとは、感謝する。
＼:::ﾄ､::: ::ゝ'' ｀ '' '' |:l .:::::l |:::::::::::: l
`ﾄ､:iｰ人 ‘ ' |:l ::::::l |:::::::::i::: l 私は、東方智代。
l :ｌ :::|＞ イ':/.:::::/∧:::::::::!:: l
ｌ ｌ :::!|::::ヽ:{＞‐＜ l:/:::: /:ﾍ:::ヽ:::::::!:: l 故あって、このような所で暮らしてはいるが、
l ∧ ::|＞'´ ／｝ ／ﾘ::／/ ＼::＼::!:: l
ヾハ :Ⅵ| xく ／ ／ ´ ＼::＼: l れっきとした、武家の家の者である。
∧ :ﾏ! / ／ ／ , ｨ彡三三≧i､:::ヽl
|i/＼:∨／ , ｨ彡三彡'´ ｀ヽ〉、::l
／ || |Χ,ｨ彡'´ ／ ＿ ∨::: |
∠ｲ^爪∠彡'´ ／ ／￣￣ ＼〉::: |
/ /⌒!小 / ／ ／￣￣｀ハ:::: |
東方 智代
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ 古道具屋のやる夫だお。
/::⌒（_人＿）⌒::::: |
| ー .| 困った時は、お互い様なんだお。
＼ ／
この後、火鉢を探す為 何軒か店を回ったが、
手頃な物が見付らなかった。
【やる夫の店】
＿＿＿_ これ以上 ミーちゃんに迷惑かけるのも悪いから、
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ 新しい火鉢も探してたんだお。
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼
| （__人__） | でも、手頃なものが見つからなかったお。
＼ ｀ ⌒´ ／
ヽﾞ''ｰ---､,,___ ,､
___＼::::::::::::::::::｀ﾞヽ､i::＼
__,､-‐''ﾞﾞ´:::::｀ﾞﾞヽ､::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
‐='､,,,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,､‐''｀'ｰ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ
_,､‐ﾞ____,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|
￣ ／::::::::::／:::::::／i:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/
./::::::::::／:::::::／___i::::::::iヽ:::::iヽ::::::::::::::､'´ それは仕方ないですが、何で和太鼓なんか
/::::::::::::l:::::::::::i'ﾞ／｀'､::::::l .ヽ::iﾆ､:::::::::',:::ヽ
|::::::／i::ヽ､:::::i/ f;i ヽ､i ,､ il:::::::ｿ::::::i 買ってきたんですか、お前さん？
. i／ |::::ibiﾞi､ii ﾄl . . ﾄ| ,'i:／i:::::::::|
ヾ:i'y::i .ﾞｰ-‐ ノ;, _.ﾞ' / /iﾞ/::::::::::i
/:::li '''' ,､｀ﾞ__ ﾞﾞﾞ´ /i::l::::::::::::::l
_/:::::i::ヽ ./ ,' iﾞ_,)_,,､-‐,./.i:::l:::::::::::::::i
.／/ :::::i::::::/ i_,､ '',,､ ''i::´:;i::::l::::::::::::::::l
.／:::/:: :::::i / . 'ｰ‐‐‐'‐_､i::::l:::::::::::::::::i
.. /::::::/::::::::::i／ 'ﾆ´´__´ i:::::i::::::::::::::::::l
／￣ /::::::::::/ .__ヾ､‐‐‐｀::::::i::::_,,､､-‐‐‐.､
. / /:::::::::/ __,,. '´ .｀>､ﾞ､. i::::::::i'´ ヽ､
/｀＼ /::::::::/ /´', ', / / ｀. l:::::::::l _,,,､ヽ
やる夫の妻 絹
_________
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （ ⌒） （⌒）＼ 惚れ惚れするほど 汚くて、
i ::::::⌒ （__人__） ⌒:: i
ヽ、 `ー ' ／ しかも 曰く有りげだったからだお。
/ ┌─┐
i 丶 ヽ{ .茶 }ヽ これは絶対 売れるお。
ｒ ヽ、__)一(_丿
ヽ、___ ヽ ヽ
と_＿＿_＿ノ＿ノ
∠ ＜⌒
／く└､＿＿ -─二二二ミ ＼
／ ＼＿ --‐ '´ ＼ ヽ
/ ＼ ﾄ､ | いいえ、売れません。
/ / / | ﾄ､ ヽ | ヽ!
/ | 〃 /| | /∧‐ || / いいですか 太鼓というのは縁日がある時なんかに、
/ __l /＞ﾚ'、l/l／,彳}| 八 ／
/, --- ､{ﾍ1|ﾐ′ﾄ1`ｰ'′lｿﾉ!レ⌒Ｋ_ ／~） 勢いで売ってしまうものなんです。
/ ＼| ! ∪ l〉 '¨ﾊ ＼ ＞--' /
＿__厶"⌒ヽ＿＿＼ ￣ /￣ｌ〉 / ∨￣`" ＿＿__/ でも、当分縁日は無いんですよ。
´ , '´／ 丶､_ ｰ‐'／／ ､, '"´
／ ／ ／⌒Ｖ￣
／￣￣￣ ＼ ﾎｼﾞﾎｼﾞ
／ ― ― ＼ まぁまぁ、絶対に売ってみせるお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 折角だから 目玉商品として 店頭に置くお。
＼ ｍj |⌒´ ／
〈＿_ﾉ
ノ ﾉ
ヽﾞ''ｰ---､,,___ ,､
___＼::::::::::::::::::｀ﾞヽ､i::＼
__,､-‐''ﾞﾞ´:::::｀ﾞﾞヽ､::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
‐='､,,,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,､‐''｀'ｰ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ
_,､‐ﾞ____,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|
￣ ／::::::::::／:::::::／i:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ……もう、しょうがないですね。
./::::::::::／:::::::／___i::::::::iヽ:::::iヽ::::::::::::::､'´
/::::::::::::l:::::::::::i'ﾞ／｀'､::::::l .ヽ::iﾆ､:::::::::',:::ヽ
|::::::／i::ヽ､:::::i/ f;i ヽ､i ,､ il:::::::ｿ::::::i
. i／ |::::ibiﾞi､ii ﾄl . . ﾄ| ,'i:／i:::::::::|
ヾ:i'y::i .ﾞｰ-‐ ノ;, _.ﾞ' / /iﾞ/::::::::::i
/:::li '''' ,､｀ﾞ__ ﾞﾞﾞ´ /i::l::::::::::::::l
_/:::::i::ヽ ./ ,' iﾞ_,)_,,､-‐,./.i:::l:::::::::::::::i
.／/ :::::i::::::/ i_,､ '',,､ ''i::´:;i::::l::::::::::::::::l
.／:::/:: :::::i / . 'ｰ‐‐‐'‐_､i::::l:::::::::::::::::i
.. /::::::/::::::::::i／ 'ﾆ´´__´ i:::::i::::::::::::::::::l
／￣ /::::::::::/ .__ヾ､‐‐‐｀::::::i::::_,,､､-‐‐‐.､
. / /:::::::::/ __,,. '´ .｀>､ﾞ､. i::::::::i'´ ヽ､
/｀＼ /::::::::/ /´', ', / / ｀. l:::::::::l _,,,､ヽ
､--―― ､
,. -- ､:.:.:.:.:.:... ＼ｒ－､
／.....:.:.::.:.:.....` .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..` 、
＞=-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:ﾄ､__:.:.:.:.:..` 、 やる夫 「そんなに 怒らないでくれお。
／....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､__メ､辷ｭ､､:.: :.:.:... ` ､ 今夜も 火鉢が無くても寒くないよう
/ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ﾚ＜＼_`"r ヾfiヽ _:.:.:.:.. ` 体の芯から暖めてやるお。」
⌒ﾆﾆ=ｰ:.:.:.:.:.:.:メ:Xｨ`,､ー‐' ㌧ _,Kﾉ:.:.:.:.:. ` ,
｀ﾃ:r:.:.:.:.:.:.:.:.!ト ヾﾄ、 `´ ﾉﾊ:.:.:.:.:.:.. ', __
ﾚ´!:.:.,、ヽ _｀メ､ .ン`'メ￢//:ｲ:.:.:.:.:.:.:..... ,.へV_Y＼
ヽハﾄ､_（ヽｿヽ ＿` ｰ.,',':.:ﾊ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..,. -┴ ､:i ヽ ＼
` ﾚ´:!:.:.:.:＼ !|:.:.:.弋` ､ __,..-'´ Y | ﾄ､
//.:.:i:.:.:.:.:.:.:.} ゝ:.:／/´ | | | ＼
/,' .:.├､__／ ,.--' ' ! | / | ＼
| | :.:.:ゝ／ ' ´ ,.,ｨ' ￣￣ ヽ ! / ,.ｲ ハ
! ! /,.ｲ i〃 : . Y ｊ / i
ﾉ 入! ,. - v' | ／ ／ ヾ ',
/ | ヽ ,. ' / ／ i / | ヽヽ ＼
/ ＼ ＼-v , ' / ﾄ/ ! ⌒ヽ＼_!__
/∧ ヽヽ! ,.イ' / ヽ＼ |＿＿,. -＝
ヽ､ヽ、 ヽ、 ,. ／／ ￣ ＞､ ,.--､ |
ヽ＼ト､＿＿ `_---‐イ￣￣､/_／／´Yk'⌒ﾗ＼＿ /
ヽ ､＼ ￣￣｀メ―ﾆｨｒ´｀Yｚゾ: : （＿＿_: __＼__
ヽ_､ ヽ ！_入_〃`f⌒ヽ: ／:ｽ: ',: : :￣: : : : ＼
＼ `ｰ--‐＝-‐７: ://´ : : |: : : :ヽ: /: : : ',: : : : : : : : : : ＼
| ＿__ /: ／: ,.-'つ|: : : : |/: : : : : ',: : : : : : : : : : : :＼
／`ー'￣ﾃ r―――‐'´: : ﾄ､: : （: : : : : : : :',: : : : : : : : : `ー､
／ ／ //: : : : : : : : : : ﾄ､ヽ ヽi: : : : : : :',: : : : : : : : : : :
／ //: ／: : : : : : : : :ヾ＼＼_j: : : : : : : ',: : : : : : : : : : :
／ //／: : : : : : : : : :,. '; ヽ: ＼:|: : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :
（ ,. ' ´: : : : : : : :,. - '´: : : : : : : :|: : : : : : : : : ＼: : : : : : :
＼ ,. ' ´: : : :_,. -‐ ' ´: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : : : ,': ヽ: : : : : :
∠ ＜⌒
／く└､＿＿ -─二二二ミ ＼
／ ＼＿ --‐ '´ ＼ ヽ
/ ＼ ﾄ､ |
/ / / | ﾄ､ ヽ | ヽ!
/ | 〃 /| | /∧‐ || /
/ __l /＞ﾚ'、l/l／,彳}| 八 ／ ちょ、店先でそんな話しないで下さい。
/, --- ､{ﾍ1|ﾐ′ﾄ1`ｰ'′lｿﾉ!レ⌒Ｋ_ ／~）
/ ＼| ! ∪ l〉xx¨ﾊ ＼ ＞--' /
＿__厶"⌒ヽ＿＿＼ xxxx/￣ｌ〉 / ∨￣`" ＿＿__/
´ , '´／ 丶､_ ｰ‐'／／ ､, '"´
／ ／ ／⌒Ｖ￣ }
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼ シシシシシシシシッ
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ キヌ可愛いお、興奮しちゃったお。
| /| | | | | |
＼ (、`ー―'´, ／ どれ、興奮を抑えるために太鼓を叩いて発散するお。
￣￣￣
ドンッ ドンッ ドンッ（太鼓の音）
【同時刻・やる夫の店近くの団子屋】
,r~~~~~~~~~~~~~~~'r､'''''''''''''''r､
.,,r,r″ヾ-_ヾヾヾヾヾヾヾﾞﾞﾞ｀r--､､~ヾヽ､
.,,r'ヾヾヾ~,-----------､ .,,,r/ 'r､ヾヾヽ,
,r"ヾヾヾヾ | 団子 野菜 |ヾヾヾヾヾヾヾヽ／
"'| lﾞﾞ""""""""""""""""""""""""":||~~~”||.
| | |::::::::::::;;;;::;:;;;;:;:;;:::;;;;::;:;::::::::::::::: || /
| | ／￣￣￣ ／l ./￣￣￣￣/i || /
| | |￣￣￣￣|／ |:二二二二|/:::∥／
ドンッ ドンッ ドンッ（太鼓の音）
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ 祭りでもないのに 静かにしてもらいたいものです。
. |::::::::::: ｜
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━
……なかなか趣のある音じゃな。＜男の声
＿__ ━┓
／ ―＼ ┏┛
／ノ (●)＼ ・
. ｜ (●) ⌒）＼
. ｜ （__ノ￣ | そ、そうでしょうか？
＼ /
＼ _ノ
/´ ｀＼
| |
| |
気に入った。 太鼓の持ち主に、我が屋敷へ来るよう伝えよ。＜男の声
＿＿
／ ☆ ＼
ヽニニニノ
|(●） （●）
／ノ| （__人__） | はっ！
／^/ .| ｀⌒´ |
（ '￣ ヽ ＿/ヽ （面倒なことになったぞ…）
￣￣| ＝ V // | |
| ／／ | |
【やる夫の店】
＿＿＿_
／_ノ::'::::ヽ_＼
／ <ー>::::::<ー>＼
／ ///（__人__）/// ＼ ふー やっと興奮がおさまっお。
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／
> |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ さっきまで太鼓を叩いていたのは お前か？
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ そうだお、古道具屋のやる夫だお。
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | お侍様は？
＼ ｀ ⌒´ ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
: | '; ＼_____ ノ.| ヽ i
| ＼/ﾞ（__)＼,| i |
＞ ヽ. ハ | |｜
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 俺は赤井家家臣、高木やらない夫だ。
| （ ●）（●）
| （__人__） 殿様が先ほどの太鼓の音を痛くお気に召してな、是非見たいと仰せだ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ついては、その太鼓を持って 屋敷に来てほしい。
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
高木 やらない夫
(( (ヽ三/) (ヽ三/) ））
. (((i ) ＿＿＿ ( i)))
／ ／ ／_ノ ヽ_＼ ヽ ＼
( く ／（ ●） （●）＼ > ）
＼ ｀／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼' ／ こんな小汚い太鼓でよければ持っていくお。
ヽ| ￣ |/
＼ ／
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ よし、では待ってるからな。
. |::::::::::: ｜
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━
． … ．
：＿＿＿_：
：／_ノ ー､＼： 赤井家といえば、あまり目立たないけど名家だお。
：／（ ●） （●）｡＼：
：／:::::: r（__人__） ､::::＼： 今の殿様は、骨董品集めが趣味で、かなりの目利きだったはず…
：| { l／⌒ヽ |：
：＼ ／ ／ ／： もしかしたら、この太鼓は掘り出し物かもしれないお。
∠ ＜⌒
／く└､＿＿ -─二二二ミ ＼
／ ＼＿ --‐ '´ ＼ ヽ
/ ＼ ﾄ､ |
/ / / | ﾄ､ ヽ | ヽ! なに寝言いってるんですか！
/ | 〃 /| | /∧‐ || /
/ __l /＞ﾚ'、l/l／,彳}| 八 ／ お前さん、そんな太鼓 一文でいいので
/, --- ､{ﾍ1|ﾐ′ﾄ1`ｰ'′lｿﾉ!レ⌒Ｋ_ ／~）
/ ＼| ! ∪ l〉 '¨ﾊ ＼ ＞--' / 押し付けてきちゃって下さいね。
＿__厶"⌒ヽ＿＿＼ ￣ /￣ｌ〉 / ∨￣`" ＿＿__/
´ , '´／ 丶､_ ｰ‐'／／ ､, '"´
／ ／ ／⌒Ｖ￣
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ (（●）) (（●）) ＼ わ、分かったお…
| （__人__） u |
＼ ｀ ⌒´ ／ （一文じゃ安すぎるお）
【赤井邸】
(二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
//＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
//＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
//＿/__//＿/__//＿/__//＿| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
○====○====○====○===.| |││││││││││││││││|| .||===○===○===○===○===○
| |││││││││││││││││|| 赤 ||
| |┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴|| ｀ ||
| |┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|| ｀ .||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |││││││││││││││││|| 井 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＼／＼／＼／＼／＼／＼| |││││││││││││││││|| .||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
／＼／＼／＼／＼／＼／| |││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼ よく来たな。
| （ ●）（●）
| （__人__） 太鼓は預からせてもらうぞ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } 殿様には俺が見せてくるから、
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ お前は、この客間で待ってな。
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／＼ ／＼
／（ ●） （●）＼ 分かったお、よろしく頼みましたお。
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ ｀ ー'´ ／
【赤井邸 殿様の部屋】
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 殿、ご所望の太鼓をお持ちしました。
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
ヽ丶/,r'⌒´丶、 ＼ ＼---zｨ-ー-､ﾒ- 、＼
/ ,rｲ 丶、ヽ`ー---ﾃﾅ.／￣`丶＼`丶ゝ
/.｜ `丶ﾆゝ / ∠＝=、 ヽ＿,,. -
l ,.. -ﾄ､ ヽ l / /ｲ´ / 丶＿,, -
l ／, --=ｧ`ﾆゝ ﾉ 丶ｲﾄ --ﾟ-－ ト ＿ ご苦労であった…
//／ ,f'´ 丶j l´ヽ ￣￣ ﾄミTT
//' ｣ _＿ ﾟ イ´｛. l l ハミ// どれどれ…… む、この刻印！？
／ .ハ ／ 丶 l l ,＿／ﾚﾍ__ / .し'
／ 〃 丶 j ＿_／ く ヽ こ、これはっっ！！！！
ノﾉ ﾄ、 ＿zー'" ,､ ＿､_ ゝ ﾄ、
ィﾊﾘ ト- 、 ゝ ,,,,ノ'''``` }- ﾄ、 ヽ ハ
- ＼Wﾍ 丶ｲ /ヘ _,. -'_.ノ 丶. ヽ /
`ｲﾊ 〉 ｲゝ 二-－'' _,. ヽ 〉
￣´´` ヽｰ-ﾍ ヽ ´ } /
赤井家当主 赤井源二郎
（別名 味皇）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.| （ ●）（●）
＿＿＿＿＿∧,､ | （__人__） ＿＿＿＿ まずい、来るっ！
￣￣￣￣￣`'` | ｀ ⌒´ﾉ ￣￣￣￣
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,,
,, _,,,,,--‐‐‐----,,,,,,／i／i／.{
//''~ ／ ／ {
, // '''~ ,,-' l
/{ .,〃i i }
,, | { /ii. {,iﾞ ' l ／
)},! l' ' | ／
／ニニ' }／
_,''-'' / ／
,-' _,,,,_ // . ／
,-' i´,-､vヽ } / ／
／. /{ r--,==＼ ､. | . ／ 名 品
,,,ニ´ / .| }:^､ヽ;;;;;_`､`､/ ／
ｰ=,,,,,,,,,,,＿ ,ノ ! i:::: `ィ't-ﾝ ン~
{`､ヽ､,,_￣~~~''''‐-‐'´ / `-,;;;ﾆ'/／
i `､,,,_`'''-､_,,,_ ／{`-, ,-‐‐/ ／ 火 焔 太 鼓－－－－－！！！
`､ `-､__ ￣~'~{ L}::::| } /
`-､ ~''''---'''~`i,/::/ } / ／
ﾞ-､＿_ ___,,,,::;;;|`'´ .} ./
~~~ }/-' :} / く,
// :;`-,,,>､ ﾞ､ ／
ｿ :::::'; `;::ﾞi, ﾞi､ ,,,--''' ,,,---'''''
＿,／＼i--───--イ :::::`; `;::ﾞi ﾞi,,,-──‐‐-,--─────'''''''''''''''￣￣￣
::::::::::::::::::`ｰ､;;;;;:::::::::::::::::~`ｰ､;;;' `;:::ﾞ‐､ ~~~^ /::::|
:::::::::::::::::::::::::::::::~''''-､;;;;:::::::::::::::~'-,, `;:::::ﾞー‐'''''~~~;ﾞ:::::::|＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ:::::::::::::::::~'-,'''-;;;;;;;-'''''''''´`';`;:}＼＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`､:::::::::::::::::::ヽ ,;'; ;:;. l ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::`=,,_ ,':; ;::; t、 ＼
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`;::::::::::::::::::::`; ~'-,, '' " ヽ ＼
／￣￣＼ あぶねぇ…
／ ヽ､_ ＼ 伏せなかったら直撃だったぜ。
（ー）（ー ） .|
（__人__） |
(,｀⌒ ´ |´￣￣￣￣￣｀ヽ
{ | ヽ＼＿＿
＿＿＿＿＿,{ / ＼＿＿）_
（＿＿＿＿｀ヽ_（ ￣￣ﾞ /￣￣￣￣￣￣ヽ､ ）
!､::/::::::::/,.--､ ﾞ､ヽ､ヾ､ ＼.:.:.､.:ヽ.:..:.:／::
ｬ-ー'':::::::/l-:::::::＼ l!| ,.-二＼ヽ.:.l-'::::::::
ﾐゞ;;::::;:.ｲ l￣ ｡ヾl;!::|／／-┐l|::::ｿ:::::::::::_
ﾐ.:.::::l| ｀`ｰ- ｿ:l::| ゝ-ﾟ-ィ |::.――::::::／.:
ゝ;.-┴--､ l:::|::| !:.:.:.:..:.::/ﾌ／
／／￣｀ヽ.ヾ―ヽノ,.--､,／´ﾐﾉ.:.:ﾆ彡／
,. ―-､__.i::::￣￣￣｀`i ﾘ::.-ﾆ三_,;:;:|/ ｲｿ:.:.:.:.=ヽｽ ／￣￣￣￣￣￣￣
/:::::ヽ、 l､|-‐''"ヽ ! | <､ l: >|:::| ｲ.:.:.:.ﾍゞ ＜ よいか やらない夫、金に糸目は付けんっ！
-メ::::::::::::ﾞi ;;;ﾞ!;;;;;;;;;;;;ト::::::/ / 二三= ':::! ／/.:.:.:ミゝ | 持ち主から 言い値でこれを買い取るのじゃっ！！
::::::ヽ:::::::::::ゞ::::::;:ﾍ__;;;;;;;;::",イ､::::. ::.. ／ / ﾄ､ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
:::l;;;;;;|::::::::::::::| |;;;;ゝ--‐'//
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| u （ ●）（●）
| （__人__） かっ、畏まりました。
| u ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
【赤井邸 客間】
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 殿が鑑定して下さったぞ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ どうやら、あの太鼓は掘り出し物だったらしい。
| }
ヽ } 名品の火焔太鼓だそうだ。
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼
/::⌒（_人＿）⌒::::: | （やっぱり、やる夫の目に狂いは無かったお）
| ー .|
＼ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 殿様が 是非買い取りたいと仰っている。
| （ ●）（●）
| （__人__） お前の言い値で買い取るぞ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } いくらなら、売ってくれるかな？
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼ えっ！
／ u ノ ＼
／ u （●） ＼ （高く買い取って頂ければとは 考えていたけど
| （__人__）|
＼ u .｀ ⌒／ 値段まで 考えてなかったお…）
ノ ＼
／´ ヽ
| ｌ ＼
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､.
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_
／⌒三 ⌒＼
／（ ○）三（○）＼ えーと、30文で買ったので50文でどうだお？
／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
| |r┬-| |
＼ ｀ー'´ ／
／￣￣＼
／ ＼ ＼
| （ ○）（○）
| （__人__） …………………
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ す、すいません、40文で結構ですお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ヴァカ 名品をそんなに安く買い叩いたら、
| （ ●）（●） 俺が殿様に怒られるだろ 常識的に考えて…
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } ミ ﾋﾟｺｯ
. ヽ } ミ ／＼ ,☆＿＿__
ヽ ノ ＼ ＼ ／ ＼
/ く ＼. ／＼／ ─ ─ ＼ あ、そうか
| `ー一⌒) ／ （●） （●） ＼
| i´￣￣￣ ＼ | （__人__） |
＼＿ ｀ ⌒´ ／
／ ＼
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 30文で買ったんだろ、なら300両でどうだ？
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿＿__
／:υ::─ﾆjjﾆ─ヾ
／:::li|.:（ ○)三 （ ○)＼
（:::||!.:υ::::: （__人__）):::: i| さっさっ300両ーーーーーー！！
〃 ）:::::::::::. |r┬-| li::::/
/: : : : : : l＼`ー '/j: : ::ヽ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） そんなに驚くな、安すぎたか？
| ｀ ⌒´ﾉ
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／:::::::::: u＼ いえ、さ、300両で、
／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 、
／:::::::::: （ ○）三（○）＼ お、お売り、し、します、お……
|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ |
＼:::::::::: ｀ ⌒´ ,／
ノ::::::::::u ＼
／￣￣＼
／ ＼ よし、交渉成立だな
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜ 少し待ってろ、金を用意してくるからな…
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ:
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
10分後
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 待たせたな、代金（小判）を持って来たぞ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 確認の為に 300枚あるか数えるからな。
| }
ヽ }
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼
／ （●） （●） ＼ よろしくお願いしますお…
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ,／
＿__
／ ―＼
／ノ (●)＼ 1枚、2枚、3枚…………
. ｜ (●) ⌒）＼
. ｜ （__ノ￣ |
＼ /
＼ _ノ
/´ ｀＼
| |
| |
＿＿＿ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ (●) ＼ヽ ・
/ （⌒ (●) / ……148枚、149枚、150枚。
/ ￣ヽ__） ／
. ／´ _＿_／ これで半分だな。
| ＼
| | …何泣いてんだよ？
＿＿＿_
／ ＼ｼｸｼｸ
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ⌒ ⌒ﾟo ＼ 気にしないでくれお。
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／ 嬉しくて、今まで こんなに 儲けた こと 無い から…
ノ ＼
／´ ヽ
／￣￣＼
／ﾉ( _ノ ＼
| ⌒(（ ●）（●） そういうことか、続けるからな。
.| （__人__） /⌒l
| ｀ ⌒´ﾉ |`'''| （いきなり泣き出すんじゃねーよ、気持ち悪い）
／ ⌒ヽ } | |
／ へ ＼ }__/ /
／ ／ | ノ ノ
( _ ノ | ＼´
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜ ……297枚、298枚、299枚………
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
.／ ノヽ＼
;| （●）（●|:
:|ヽ (_人_)/; 1枚足りねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！
. :| |. ⌒ .|;
:h ／;
:| /; '
/ く､ ＼
;| ＼＼_ ＼
;|ミ |`ー＝っ ＼
ウッセー！ やりたかったんだよ！
／￣￣＼ 怪談は四谷でやれおっ！
／ﾉ( ゝ 、_,ﾉヽ r'´ ﾞヽ ／｀ヽ ＿＿＿_
| ⌒(（ ●）（●） ヽ ヽ从从/ / ＼ ／＼
. | （__人__） /⌒l ＼ ＼／ ／て （●）liil（●） ﾉ( ＼
| ｀ ⌒´ﾉ |`'''| ∑ ヽ／ ／ そ ／ （__人__） ⌒ ＼
／ ⌒ヽ } | | ,)／ ／ ＼ く | |!!il|!|!l| |
／ へ ＼ }__/ / ／ ／＼ ＼ ＼i⌒ヽｪｪ| ／
／ ／ | ノ ノ ／ ／ YＹY＼ ＼ ＼ ＼ /⌒,/´
( _ ノ | ＼´ ／ ／ ＼ ＼ / ＼ ＼/ /ｌ
| ＼_,／ ／ ＼ ＼_／ ＼_＿ノ |＼
.| ／ ＼ |) ）
ヽ ／ ＼ ,r' ／
＼ , '´ ｀' , ／ｰ'′
＼ ( ) ／
＼ ＼ ／ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼ 冗談は置いといて、300枚っと。
| （ ●）（●）
. | （__人__） よし、受け取れ…
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } さっき隣にいたの奥さんだろ。
. ヽ }
ヽ ノ 何かいい物でも買ってやるんだぞ 常識的に考えて…
/ く
∩＿
〈〈〈 ヽ
＿＿＿_ 〈⊃ }
／⌒ ⌒＼ | |
／（ ●） （●）＼ ! !
／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼| l
| |r┬-| | ／ 確かに受け取ったお。
＼ ｀ ー'´ ／／
/ ＿＿ / もちろん、そのつもりだお。
(＿＿＿） /
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） さてと、これも何かの縁だ。
| （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ ちょくちょく店に寄らせてもらうから、よろしくな。
| }
ヽ } （掘り出し物があるかもしれねーからな）
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i:::＿＿:／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|｜侍｜＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼ お待ちしてますお。
／（ ＞） （＜）＼
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ （絹の為にお金を使えって言ってくれた人だお
| |r┬-/ |
＼ `￣'´ ／ きっと、良い人だお）
【やる夫の店】
（（ (ヽ三/) (ヽ三/) ））
(((i )＿＿ ( i)))
／ ／⌒ ⌒＼ ＼
( ／（ ●） （●）＼ ）
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 今帰ったお。
| |
＼ ／
, -‐‐‐-､ヾ＼
∠_:::::::::::::::::＼::::ヽ-‐─‐-､
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r‐､:::＼
`ｧ‐':::::::::::∠二ﾆ､ｰ--､ ::｀ヽ＼:::i
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::￣`一:::::::::＼`L
. !::::::::::::::::ﾑ::::::i::::::::::ﾄ::::::::::::::::::::::::レ'l
!:::::::::::::/r=､:::ヽ:::::::i-､:::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::il:: ﾍ i! fi!ヽ:::ヾy'7ｬ､::::::::::::::::::::::/
レ' ＼::i !_.!j , ｀ｰ`'ﾄil i!::::::::::::::::／
i l ヽ `ｰﾟ'ﾞi:::!`ｧrｬ'´ お帰りなさい、ちゃんと太鼓を押し付けてきました？
!::i＼ `ー' , ｨﾞi:::i' 〉l i`
. !:::l i`ー::ｧ'´ l i::::! ノ
l:::::!,ｲl::::／ ／!::::lヽ
!:::::i/ !´ ／／l:::: ! ＼
_, -'´!::::::!i! ! ／ / !:::::i , ヘ _
f´ﾘ㌶ l:::::::l ! l/ / i::::::ﾚ´ ＼
i㍗㍑ｧ!::::: ! ! 〃 /,ｨ'´` ｨｬ㍉､
. l㌘ォ∠ イﾘ ! 〃 ´/ ㌶,`㍑
＿＿＿_
／⌒ ⌒＼
／（ ＞） （＜）＼ 押し付ける所か、300両で売れたんだお。
／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
| /| | | | | | これで良い火鉢が買えるお。
＼ (、`ー―'´, ／
ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ ﾊﾞｼﾝ
（小判を50両ずつ床に叩きつける音）
ヽﾞ''ｰ---､,,___ ,､
___＼::::::::::::::::::｀ﾞヽ､i::＼
__,､-‐''ﾞﾞ´:::::｀ﾞﾞヽ､::::::::::::::::::::::ヽ:::::＼
‐='､,,,__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
_,､‐''｀'ｰ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヽ
_,､‐ﾞ____,,,,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::|
￣ ／::::::::::／:::::::／i:::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/
./::::::::::／:::::::／___i::::::::iヽ:::::iヽ::::::::::::::､'´ え、う、嘘………（ﾊﾞﾀﾝ
/::::::::::::l:::::::::::i'ﾞ／｀'､::::::l .ヽ::iﾆ､:::::::::',:::ヽ
|::::::／i::ヽ､:::::i/ ヽ､i il:::::::ｿ::::::i
i／ |::::ibiﾞi､ii . . ,'i:／i:::::::::|
ヾ:i'y::i .ﾞｰ-‐ ノ;, _. / /iﾞ/::::::::::i
/:::li '''' ,､｀ﾞ__ ﾞﾞﾞ´ /i::l::::::::::::::l
_/:::::i::ヽ ./ ,' iﾞ_,)_,,､-‐,./.i:::l:::::::::::::::i
.／/ :::::i::::::/ i_,､ '',,､ ''i::´:;i::::l::::::::::::::::l
.／:::/:: :::::i / . 'ｰ‐‐‐'‐_､i::::l:::::::::::::::::i
.. /::::::/::::::::::i／ 'ﾆ´´__´ i:::::i::::::::::::::::::l
／￣ /::::::::::/ .__ヾ､‐‐‐｀::::::i::::_,,､､-‐‐‐.､
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ （__人__） ＼ ちょ！？ 気絶するんじゃないお！
| ヽ |!!il|!|!l| / |
＼ |ｪｪｪｪ| ／
, -‐‐‐-､ヾ＼
∠_:::::::::::::::::＼::::ヽ-‐─‐-､
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r‐､:::＼
`ｧ‐':::::::::::∠二ﾆ､ｰ--､ ::｀ヽ＼:::i
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::￣`一:::::::::＼`L
. !::::::::::::::::ﾑ::::::i::::::::::ﾄ::::::::::::::::::::::::レ'l
!:::::::::::::/r=､:::ヽ:::::::i-､:::::::::::::::::::::::::ヽ
i:::::il:: ﾍ i! fi!ヽ:::ヾy'7ｬ､::::::::::::::::::::::/
レ' ＼::i !_.!j , ｀ｰ`'ﾄil i!::::::::::::::::／
i l ヽ `ｰﾟ'ﾞi:::!`ｧrｬ'´ ………凄い、儲かったんですね。
!::i＼ `ー' , ｨﾞi:::i' 〉l i`
. !:::l i`ー::ｧ'´ l i::::! ノ
l:::::!,ｲl::::／ ／!::::lヽ
!:::::i/ !´ ／／l:::: ! ＼
_, -'´!::::::!i! ! ／ / !:::::i , ヘ _
f´ﾘ㌶ l:::::::l ! l/ / i::::::ﾚ´ ＼
i㍗㍑ｧ!::::: ! ! 〃 /,ｨ'´` ｨｬ㍉､
. l㌘ォ∠ イﾘ ! 〃 ´/ ㌶,`㍑
＿＿＿＿
/ ⌒ ⌒ ＼
./( ―） （ ●） ＼ きっと、音のする物だから良かったんだお！
/::⌒（_人＿）⌒::::: |
| ー .| 次は 半鐘を買ってくるお！！
＼ ／
_, -'´／_,,､-‐‐- ､
___＿_ ／::::::::/／::::::::::::::::::::::＼
, '´:::::::::::::｀ヽﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆ､
／::::::,-､__::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
./:::::／._フ'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::=､-一
i:／ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
! ,ｲ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
ｆ´ｧﾞ/::::::::::::::::::::::::::::::::::/!::::::::::,ｲ:::::::,､:::::::::::::::::::::::::!
/::ヽ_!:::::::::::::::::::::::::::::::::/ !:::::::://::::::/`ヽ:::::::::::::::::::::|
!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/'７::::／/:::: ｲ｀ヽ ﾞ､::::::::::::::::::!
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｲﾞi｀ヽ /::／ｲ:l | i:::::::/i:::::/
＼::::::::::::::::::::::::::ｆﾞ/ !::| !::!. i /:::::/ .|::/
＼:::::::::::::/ﾞ!::i ! .ﾄ ! {_.i:_|__,' !:::f´. ﾚ
｀7ﾞ>ri! i::::l ﾞ､ゞ'‐' / !::::| 半鐘はいけませんよ、
／/ !ゝl::::ﾄ､ 〃 ｰ-‐' ／!:::::!
! .i .!::::| !` ､ . ／ i::::::i
!:::::i .| ｀` ｰ- '´! !::::::i 「おジャン」になっちゃいますから！
ｒｪl:::::::!‐､ ト､ !:::::::l
／ .!:::::::ﾄ､ ＼ !ヾヽ､.i::::::::l
. / .i::::::::i ヽ ＼ . ! .i ﾞ!::::::::i
, 亠､ l:::::::::! ヽ 丶 | ! ㌧i::::::::::!-､
_,､‐'´ . ＼ i::::::::::! ヽ ヽ i | lｪｵi::::::::::l㌘ヽ､
. _,r'´ ｀l::::::::::i ﾞ､ ヽ i i ｶ㌦l:::::::::::lkj{㌧i
.／ｷﾇ㌦､ . ト-､::::l ヽ ` i ｷ.㌢i::::::::::::lm㍑|
fﾞｳｫｮl}jｯtﾊ ﾞ､ヾi ヽ. ,' krl㌶｀`ヽ::::iｏ㌃i
第１話「火焔太鼓」 終
小ネタ「四谷怪談」
【水銀燈のオチ解説 1】
噺って、解説しないと分からないものが多いのよね｡
あ、私の講座を受けたくない人は、スルーしてもいいわよ。
' l | !_／ｲl |, l ', | ﾍ. l / | ;ｉ , | l
,l/,r‐'´!.| ',|ヽ | ヽ ｌ ヽ ｜ l l /ｌ l, ｌ｜
/ / ',| 十' 寸 二ﾏＴ´ ヽ.|! / ┼/-l､_,| /! ! 物事が水の泡になる、
,/ /ｌ | 丶 ＼ ＿＼ '|l ／ ‐ﾅ'´ |/lj ／ /'ﾞ 台無しになることを「おジャンになる」と言うわよね。
. / |'、 ', ‐､―r┬ｬ､` i／ ‐/_‐__/ /-‐'i /
/ ! ヽ. ﾍ ≧=一' ´ ゝ'-彡ﾏ´ / /'ヽ
! l ＼ ヽ 〃 /! / | これは、江戸の人達が 半鐘の音（ジャンジャン）から
l | l ＼ ＼ / ／ ／i｜ / /
ｌ l｜ | ト￣´ 、＿, ＿, - '´-‐イ ｌ|. / / 全てを失う火事を連想するようになったことに
ー ､ l l | /＼＼ ´ 二´ ／ ｜ ｌ / /＿＿, --ー
:::::::::::| l |:::::: ＼ ﾞ 、 _ ィ ´｜ l , -:/ , ｨ;::::::::::::::::::::::: 由来するそうよ。
::::::::::::l｜ !:::: ::::::::－＿天 ! | l／´::::::/ /´ |ｰ-､------
:::::::::::::', l |: ::::::::/´:|:::/「l＼ ! ! l＿＿::/／ / ＼::::::::::
:::::::::::::::', l ::::::/::::::l:/ l|::､ 〉＿;-:::| !::::::::::;'/ ,:' ∨ ./＼:::: それで、絹さんがああ言ったわけ。
:＼:::::::::∧ l､:::::::!:::::::l;' l!::∧>:::::::::l l::::::::::ｉ/ ｣ ヽ/ / /ヽ
::::::ヽ:::/:::::ﾄ V＼:l＿_｣| lＹ､::l>|＼::l /:::::::::/ ｜ ! ､/___/ ﾉ1
::::::::::V:::::::::ｌ＼ ヽ‐ﾄ､:::/| ヽ＼!>ーｌ| /ｌ::::::::::l 、 l!_/ー'-イ /
:::::::::::ﾍ:::::::::l/ ＼ヽＬ.V∥ ヽ / /!|:::::::::::l 丶 ﾚ´
| :.:ｌ ｌl ヽ :..:.:.l |l ヽ:.|: l:l l.: :./ィ"/ :/ /／|/' /::/: / l
|:l :.:l |! ヽ:.:_l＿ヽ ヽヽ. |l l:.:/ //_Z =＝＜,_ /:/: ./ .!
|:l: _:l. ‐ ￣＼￣ ` ＼ﾚ′ ノ' 矼j _,／ //: :/ l:
ヽヽ:..ヽ ＿ ￣￣- 〃 .／ : !:
:.:.:ヽ＼_,.ｨ^￣ 矼レ ／ .／.: : ｌl:
:.:.:ヽ ｀` ﾆ ´ l ／ _..ィ.:.:.:.: .: .!:l おジャンになるって、
:.:.＼ -＝´‐ ´ l.:.:.:.: .:.: l.l:.l
＼ :.:＼ _.. -ｚ ｌl.:.:.: .:.: ｌ: l.: ジャンクになる事だと思ってたわ｡
:｀丶､_ ＼ｰ ` ー ´ /:!:.: .:.: l.: .l.:
:.:.:.:.:.l .:｀.T｀ｰ ´ ／:/:/ .:.: /:.: !:
:.:.:.:.:.|:.:.:.:.ｌ ＼ ／ |:.// ..:.: /:.:.: l.:
:.:.:.:.:.|:.:.:/.:.:.:.:.l｀丶 ､ _. '´ ｌ'/..:.:.: /:.:.:.: .!.:
. :.:.:.:.:|:./.:.:.:.:.:.:l:l:.: : l｀`:..r - ,= ´――‐-〃:.:.: /.:.:.:.: l/
:.:.:..!'.:.:.:.:.:.:.:l:l.: : l,. -ｲ７ｰ= ニ二二/':.:.:.: /.:.:.:.:.: /':.:
参考
Wikipedia
「火焔太鼓」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%84%94%E5%A4%AA%E9%BC%93
67 名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日：2008/10/10(金) 16:11:22.18 ID:n7fhdHUo
乙、解説を聞いてようやくオチがわかった
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