■2009/03/07(土) 【やる夫で読むクトゥルー神話】 『闇に囁くもの』 |
カテゴリータグ:歴史・民話・事件・逸話系 やる夫短編作品 | ||||||||||||||||||||
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'" l::: | ,:/.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;'.;',:',:',:',:',:',:'/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':| |.'.'.'.':':':':':':':':':':'.'.'.' l:::.. | //,:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:',:/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':'| |.'.':':':':':':':':':':':':':':'.' ____.\;;| /__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':'| |.'.':':':':':':':':':':':':':':'.' ',:',:',:',:',:',:',:',:',:' //ヽ 「i 「i 「i 「i /.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':':'| |.'.'.'.':':':':':':':':':'.'.'.'.' ',:',:',:',:',:',:',:', // | |.l |.l |.l |.l /.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':':':':':':'| |.'.'.'.':':':':':':':':'.'.'.'.'.' ,:',:',:',:',:',:', // | |」 |」 |」 |」 /.'.'.'.'.'.'.'.'.'.'.':':':':':':':':':':':':':':':':| |.'.'.':':':':':':':':'.'.'.'.'.'.' マサチューセッツ州アーカム | / ̄ ̄\ / _ノ \. 俺はやらない夫 | ( ●)(●) ここアーカムのミスカトニック大学で文学を教えている | (__人__) そのかたわらに民間伝承の研究なんてのもやっている | ノ 自慢になっちまうが下手な研究者より詳しいと自負してるだろ . | }. 。 . ヽ } / ヽ ノ ./ / lヽ介/lヽ、 ,rE) . | | ~ヾ/~ |. ソ◇' | | ゚| |\/____E[]ヨ___________ _ | | ゚| |__ |\  ̄ヽ⌒ヽ⌒ヽ \ |\\ ⌒ ⌒ 甘 \ | \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| / ̄ ̄\ / ヽ_ .\ ( ●)( ●) | (__人__) | この時俺はヴァーモント州で起きたある出来事について l` ⌒´ | 新聞紙上で公開討論をやっていた { | その出来事ってのは─── { / ヽ ノ ▼/ ̄  ̄ ̄)____ 〃(⊥) ´/ / ̄ ̄/ / 〃 ⌒i ___i /⌒\./ /∧ ∧し' __|;;;;;;;;;;i 1927年11月3日に起きたヴァーモント州での大洪水だろ 付近の住民が言うには氾濫した川の中を人くらいの大きさの蟹の様なものが浮かんでいた というんで地元は大騒ぎってわけだ :: :::: : : ::: ::;.;,,;'' i ゙゙' ;; ,.;.;.;..;..;:.,.,..;:..: ,;:.;.:,;.;.;..;:.,.,:. : ::::: :: ::: ::::w;;'' / : ヽ "',;.:.::.;.;.;. .;.;..;..;:.,.:.;:.,.,;:..;.;..;...;..;:.,.,:;.; :: :::: : ::;;wi゙" ''ii,:;.;,; .:.::;.:.;.;.;.:;.,;;.;.;..;.; ..:;.:;...;..;:..,:;. : ::: :w'' ' | "'w..;:.,.,:.;.;.;..;:,;.:.::; ;.,;:.;.:,;.;..;..;:.,.,:;. : ;;ii'゙ \ "-;;、,,:,;.:.::;. .;.;.:;.,;;.;.;..;.; ..:;.:;. " / l "Wi;;..;..;:..,;.;..;..;:..: .:.:;:. ヽ "ゞ、;;_ .:;.,;:.;.;..;..;:.,., / ______ 'wY:;.;.,;.:..;.::..:;.,;; ..../ .(V)(・ω・)(V) /ヽ iwW;.;..;..;:.,.,., /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ヽ/ \ Y;iiW:;.:,;.:.::; ~~~ ~ ~~ iiwY.:.;.;.; / ヽ wW..;..; / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(● 純朴な住人がむくんだ、水死体を見て | (__人__) 地元の伝承と結びつけた . | ノ | ∩ ノ ⊃ / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ \ “ /___| | . \/ ___ / / ̄ ̄\ / ノ \ \ | (●)(●) | これが俺の結論・・・だったんだけどな . | (__人__) | | ` ⌒´ ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ / ̄ ̄\ / _ノ\ ある日やる夫と名乗る人物から手紙が届いた | (●) その手紙はもうないが、その内容は一言一句覚えてる . | (___ノ) 要約するとこんな感じだ | ´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ ___ / \ キリッ / \ , , /\ ・俺より俺の討論相手の方が真実に近い / (●) (●) \ 彼らは空想により偶然真実に近づいているだけだが | (__人__) |. やる夫は証拠を持っている \ ` ⌒ ´ ,/ . /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | ___ / \ / \ , , /\ ・やる夫は俺に討論を沈静化して欲しい / (●) (●) \ それは「ある生物」を刺激しないためである | (__人__) | \ ` ⌒ ´ ,/ ・その反面やる夫は「ネクロノミコン」を読んでいるだろう俺に ノ \ 真実を明らかにする為に力を貸して欲しい /´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ | l ( l / / / l l l ヽ / ____ / \ ・その生物は他の惑星からやってきた、目的は金属の採掘 / ─ ─ \ . ・こちらから手を出さなければ何もしてこない、が / (●) (●) \ 自分達の存在が知られる事を極端に嫌う | (__人__) | その為人間を監視するスパイを人間社会の中に潜伏させている \ ` ⌒´ ,/ ・これらの情報はそのスパイから入手した(そのスパイは後に自殺) /⌒ヽ ー‐ ィヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | / / r─--⊃、 | | ヽ,.イ `二ニニうヽ. | ____ /ー ─\ ・奴等の物とおぼしき黒い石を拾ってから . / (●) (●).\ やる夫は奴等の監視対象になったぽい / .(__人__). \. もしかしたら殺されるか、拉致られて宇宙旅行かも | `⌒´ .| \ ._/ ノ . 厂 .//\ "'つ ̄旦\ // ※\____\ \\ ※ ....※ ※ ヽ \ヽ-ー―――――ヽ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 要約つったわりに長くなっちまったな . | (__人__) まぁ最初の手紙はこんな感じだった | ` ⌒´ノ .l^l^ln } . ヽ L } ゝ ノ ノ / / \ / / \ . / / |ヽ、二⌒)、 ヽ__ノ / ̄ ̄\ / _ノ .\ _,, | ( ●) (●) |. l;l . | (__人__) | _,_,|,|_, 内容の荒唐無稽っぷりは分かってもらえたと思う | ` ⌒´ |, ト-=y 丶 だけどな、不思議とあの手紙からは誠実さ . | } ヽ `i, ̄‐^l が、感じられたんだな . ヽ } ヾ~ ` i, そんな訳で俺はやる夫に返事を出したんだ ヽ ノ _ ヽ、 ;i, ,,_,i y,ソト,,__ ヽ、 ;i, ,/r-'"j / / ii, `ヽ、-x,,゜r ;i ,,/'/__.L、 /ヾ、"i `ヽ `;i i, ,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i `、'i iヽ、 _,) ヽ " ネメ、_ii"~ _Yri l, ヽ、 _,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ / ,¬ V⌒l ,y`;,,__ ,i /ii' / r-/| l l _/^,,, ヘ l /iil / l"v' y } l v=4⌒ヽ、 j --,,,if /iii| ,, 〈-ヘ_,、 <、 / i| / ̄ ̄\ / _ノ \ 次の手紙は何枚かの写真が同封されてたな | ( ー)(● 写ってたのは件の生物の足跡やそいつらの集会所らしき場所 | (__人__). そして何よりも俺を慄然とさせたのは黒い石だった . | ノ | ∩ ノ ⊃ / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ \ “ /___| | . \/ ___ / / ̄ ̄\ / \ \ .(●)(● ) u. | 写真故にぼやけていたが (__人__) u | あの表面に刻まれていた象形文字は .(`⌒ ´ | ネクロノミコンに記されていた物と同一だったんだからな { | { u. / \ / ノ \ /´ ヽ / ̄ ̄\ / _ノ \ もちろんネクロノミコンを読んだのは俺一人ってわけじゃない | ( ●)(●) だからこれがイカサマって可能性はあったんだが・・・ . | (__人__) 手紙には相変わらずの誠実さと、彼の身を苛む恐怖があったんだ | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ / ̄ ̄\ / _ノ ヽ、.\ | (●)(●) | それからだな | (__人/,〉.| 頻繁にやりとりをする様になったのは { ´フ´ ./._ } ヽ ./,二ニソ} _ヽ/ ,-― 、}ノ /:;:{' ノーヘJ:;:;ヽ /:;:;:;:;:;| _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;} ・ ・ ・ / ̄ ̄\ / u ノ \ | .u ( ●) | あー、今度はこっちの手紙が届かなかったのか . | (__人_) 前回の手紙の内容はー・・・ | ` ⌒ノ | } ヽ u } ヽ ノ ノ \ /´ ヽ ・ ・ ・ ____ + ./ \ /\ キリッ / (●) (●)\ どうやらこの辺りに生息してるのは / ⌒ノ(、_, )ヽ⌒ \ ヒマラヤのミ=ゴと同一のものであると断定してよさそうだお | `-=ニ=- | \ `ー'´ / + / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) こんなやりとりを何度かした後 . | (__人__) とうとう送ってきたんだよ、何を、って? | ` ⌒´ノ レコードだよ。奴等の会話が録音されている、な .l^l^ln } . ヽ L } ゝ ノ ノ / / \ / / \ . / / |ヽ、二⌒)、 ヽ__ノ -= =-=三=/  ̄  ̄ \ -=三= / \ ノ\ 「手紙が届かない事が何度かあったからな / ( ●) ( ●)ヽ . わざわざ幾つか離れた町まで行って発送したそうだ」 | (__人__) | -=三 =-=三 =-=三\ ` ⌒´ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| -=. =- =..- | ワ ゴ ン R | .二三 | | |______________| ◎ ◎ ____ /ノ ヽ、_\ あーもー最近はスパイ野郎の監視がうぜーわ /( ○)}liil{(○)\ 町への街道往復するのも怖えーわ / (__人__) \ 問題の山から離れないと知り過ぎるのが割に合わねーお | ヽ |!!il|!|!l| / | \ |ェェェェ| / / ̄ ̄\ / _ノ \ なんて事を言ってたな。やる夫の家は町から離れた | ( ー)(ー 人の領域よりは奴等の領域に近い所だったからし | (__人__) やる夫の家の近くで奴等の足跡が見つかったりしてたしな | ∩ ノ ⊃ その恐怖はひとしおだろう . | ノ / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ \ “ /___| | . \/ ___ / , -r―-、_ (ー-、 `ヽ ・・・話をレコードに戻そう ヽ、`ー-―',). レコードには奴等の儀式の様子が録音されていたんだ l ,/ 「いあ!シュブ=ニグラス」って具合のな | / おもわずネクロノミコンに仄めかされる外宇宙を垣間見た気になったぜ _ノノ_ _ _ |i\`ー---‐'\ \i|i ̄ ̄ ̄ ̄i|-= / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ○)(○) 特に周りのざわめき声は恐ろしかった . | U (__人__) 聞かなきゃよかったと思うぐらいにな | |r┬-| あれは断じて人の声じゃなかった . | ι `ー'´} こう…巨大な昆虫が無理矢理人の声を出してる様な . ヽ u } そんな不愉快な声だった ヽ ノ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、 / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ともあれ、こうして共有する情報が増えた事で . | (__人__) より踏み込んだ意見交換が出来る様になったんだ | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ / ̄ ̄\ / ノ \ \ | (●)(●) | その成果はこんなもんだ . | (__人__) | | ` ⌒´ ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ ↓奴等のイメージ像 (V)∧_∧(V) ・奴等は太陽系外れにある暗黒星ユゴスから来た ヽ(・ω・)ノ フォッフォッフォッ しかしユゴス自体は様々な宇宙生物の居留地に過ぎない . / / 奴等はユゴスのさらに先この宇宙の外側から来訪すると思われる ノ ̄ゝ 「また一方で黒い石の輸送方法も考えてたんだが」 輸送がそんなに不安なら俺が出向くっていってんだろーが / ̄ ̄\ /ノ( ゝ 、_,ノヽ r'´ ゙ヽ /`ヽ ____ | ⌒(( ●)(●) ヽ ヽ从从/ / \ /\ だが!断る!お!ぜってーくんじゃねーお . | (__人__) /⌒l \ \/ /て (●)liil(●) ノ( \ | ` ⌒´ノ |`'''| ∑ ヽ/ / そ / (__人__) ⌒ \ / ⌒ヽ } | | ,)/ / \ く | |!!il|!|!l| | / へ \ }__/ / / /\ \ \i⌒ヽェェ| / / / | ノ ノ / / YYY\ \ \ \ /⌒,/´ ( _ ノ | \´ / / \ \ / \ \/ /l | \_,/ / \ \_/ \__ノ |\ .| / \ |) ) ヽ / \ ,r' / \ , '´ `' , /ー'′ \ ( ) / \ \ / / 「ってな具合でな結局レコードの時よりさらに離れた町から発送する事になったんだ」 __ / ̄'' ̄ ̄\ (/ \ / (⌒ヽ この頃になると奴等は以前以上に、 |∧∧ / (●) (●) ヽ_ノ わんわんお やる夫の家に近づいてくるようになったらしい |・ω・) | (__人__) | だがやる夫の飼ってる犬のお陰で侵入は許してないそうだ |⊂ \__ __,,/ | | ⌒ )ノシ (,_,_ノ―‐(,_,_ノ⌒i,,_j 「そして俺が出した手紙が一通、行方不明になってから数日後」 / { \ /\ / / /ヽ ヽ ヽ / \ _,. -‐ ' / / / \ \/ \ - 、___,. -ー '" _/ ./ / \/ \ ,. - ' / / / .\ _,._-ー '_ ,. - '´ /ヽ、 やらない夫さーん、電報でーす / \_ ̄- ̄-─ ' "´ / ヽ、 / / ,. ヾ、 | / ./ _,. -ー' ´ \\ ! エ?コンカイデバンコレダケ? / ,.-、 /`ヾ ' ー--丶 ̄ヾ`' - 、. / ヽヽ | / ノ ヽ ./ l \ \ `'フ,ィ7´7 ̄ ̄ ヽ! \ / | /.  ̄ヾ ̄ ' ─- 、\ \ イ:ン, !、ヽ ' . \ / / /.ヽ ヽィ'〒.'.:テヽ ` ー-ゝ `´ l ヾ`ヽ、 \/ / ./ 、 \\ \:.:'''.:ノ ヽ / \ ` _,.. / ./ ./‐- ヽ、 \\ `゙\"´ / `ヽ / / ` ー-ヾ、\ ヾ、 r_‐',イ、|-、. ヽ / \/_`i ヽ `ー\ ヽ -- ー' ヾ、ノ ヽ、 ヽ r´ ヽ ヽ r ヽ ヽ-r─-- 、_.ヽ`ソ \ 、 / (゙ !___ヽ ! | \ \戈、`- 、 `ヽ、__ \_ ヽ '" ノ ヽ ノ I,> ヽ ! | ` ヾヽ、`ヽ、 \ l ヽ ヾ、 ´ _,. -" ヽ ヽ ヽ`ヽ、 | | >、 \_ノ !<、 / } ヽ ヽ、ヽノ ! `7`ヽ、 / -' / ̄ ̄\ / _ノ .\ | ( ●) (●) |. . | (__人__) | へーい、ご苦労さん | ` ⌒´ |, ん、やる夫からかどれどれ . | } . ヽ } ヽ ノ _ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ,,_,i y,ソト,,__. / / ,/r-'"j / / ii, `/ / ,,/'/__.L、 /ヾ、"i / __/ ,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 / /ヾ ) _,) ヽ " ネメ、_ii"~ / ,ィ ) _..... -‐/ _,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ / フ ̄ ̄ ̄ヽ. ヽ ,y`;,,__ ,i /ii'  ̄T ̄〈 ィー--...._ _/^,,, ヘ l /iil } / _ { v=4⌒ヽ、 j --,,,if /iii| ,, \冫'´  ̄` ノ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | /  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____ / ホンジツ /ヽ__// / イシヲオクツタ / / / / / / / / ____ / / / / / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / / / ̄ ̄\ / _ノ .\ _,, | ( ●) (●) |. l;l . | (__人__) | _,_,|,|_, そう、か。ついに送ってくるか | ` ⌒´ |, ト-=y 丶 問題が無ければ明日の昼頃には届くはずだろ . | } ヽ `i, ̄‐^l . ヽ } ヾ~ ` i, ヽ ノ _ ヽ、 ;i, ,,_,i y,ソト,,__ ヽ、 ;i, ,/r-'"j / / ii, `ヽ、-x,,゜r ;i ,,/'/__.L、 /ヾ、"i `ヽ `;i i, ,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i" ヽ、 i `、'i iヽ、 _,) ヽ " ネメ、_ii"~ _Yri l, ヽ、 _,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ / ,¬ V⌒l ,y`;,,__ ,i /ii' / r-/| l l _/^,,, ヘ l /iil / l"v' y } l v=4⌒ヽ、 j --,,,if /iii| ,, 〈-ヘ_,、 <、 / i| / ̄ ̄\ / _ノ \ ところがぎっちょん、黒い石は一向に届かなかったんだ | ( ●)(●) . | (__人__) 俺とやる夫は可能な限りの調査を行ったさ | ` ⌒´ノ だが、得られたのは一つの証言だけだった . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 『荷物を載せた列車の係員の証言』 ____ / \ あれはキーン駅に停車した時ですね / ⌒ ⌒ \ 妙な話し方をする痩せた男が / (●) (●) \ 「この列車に俺宛の荷物が載ってる筈なのに | __´___ . | 積んでないとはどういう事だ!」 \ `ー'´ / と、ひどく興奮した様子でくってかかってきたんです ノ \ / ̄ ̄ ̄ \ ただ・・・そこから先はよく覚えてないんですよ / ノ ヽ \ 彼の声を聞いていたら妙に眠くなってしまいまして / (●) (●) \ 気が付いた時には、もう列車が動き出していたんですよ | __´ _ | \  ̄ / ノ \ / ̄ ̄ ̄\ / _,ノ ⌒ \ 彼にもう一度会ったらわかりますか?ですって / (●) (●) \ | 、 ´ | うーん・・・あまり自信はないですね \  ̄ ̄ / ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ やっぱりあいつ等にはテレパシーや催眠能力があるんだお / o゚((●)) ((●))゚o \ | (__人__)' | \ `⌒´ / ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ あの石はもう地球外に持ち去られてるに決まってるんだお / o゚⌒ ⌒゚o \ | (__人__) | \ ` ⌒´ / 「やる夫はこんな具合に黒い石の事をすっかり諦めちまった」 / ̄ ̄\ / \ まぁ俺も石が見つかるなんて思ってなかったがね |:::::: | . |::::::::::: | あの象形文字からは新発見が見込めただけに無念だぜ |:::::::::::::: | ....,:::´, . . |:::::::::::::: } ....:::,, .. . ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ . ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: . /:::::::::::: く ,ふ´.. -―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ―― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´ / ̄ ̄\ / ノ \ \ | (●)(●) | だがやる夫の置かれた状況は . | (__人__) | そんな事言ってられ無い程悪くなっていったんだ | ` ⌒´ ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ . , ―――- 、 / u'ヽ . / u ヽ あ…ありのまま 昨夜 起こった事を話すお `/| ヽ{ル{ノ | / |{(●{リリ{(●)) | 『家に銃弾ぶちこまれたと思ったら番犬が三頭殺されていた』 /) (_人_) u'/` // ヽ`⌒´ /V 催眠術だとかテレパシーだとか /二二二7_u'_/u'i そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ r -―一ァ-T "´ /:: / 广~′ / /::/ 実力行使の恐ろしさってやつを味わったお… ノ::`ー-、_/::/ / ____ / \ / ⌒ \ だからこっちも武装したお / (>) \ 犬も四頭買い足してきたお | ///(__人__)| \ .` ⌒/ ./ー-.l`‐-‐< ̄``ヽ ( ⌒⌒ ̄ ̄`r:ュ〈 `| _r'゚lニニニl]_ ____/l fニニニニllニニ| \[ l===ニニl]}||||||||ll]}コl|====iニコ |l_,,=-'''~ | \... ヽ'''ニ「_,,,l⌒l。__。_]三i三三i | 〈,,/ヽ___)|ll [`ー' ̄ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) おいおい銃弾って。もう当局に助けを求めたらどうだ? . | U (__人__) やる夫が正気だって事は俺が証言してやるぞ | |r┬-| やる夫がやらないってんなら俺の方で動いてもいいだろ . | ι `ー'´} . ヽ u } ヽ ノ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、 「しかしその返事として帰ってきたのは短い電報だった」 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | /  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____ / ナンカシタラ /ヽ__// / フタリトモヤバイ / / / / / / / / ____ / / / / / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ○)(○) はあ?この期に及んで何を . | U (__人__) | |r┬-| と、とりあえず返事を出すだろ . | ι `ー'´} . ヽ u } ヽ ノ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、 ____ / u \ やる夫はそんな電報だしてませんお・・・ / \ 三 /\ そもそも助け云々なんて手紙受け取ってないお・・・ / し (○) (○) \ | ∪ (__人__) J | \ u `⌒´ / 事は坂を転がり落ちるように悪化の一途を辿った _/ I ヽ, ,/ AM ヽ i __,YARUOニヽ ! ,,/ (●) (●)l 「月の出ない夜には毎度銃撃戦が起き」 / (__人__) \ │ |r┬-| │ jl // │ `、l[],` │ l || ヽ \/ \ || | /"'''ヽ | || ゝ / ,,,-彡_,r''" ̄ 「/ ̄/ ̄/;二"二"二((二((三三C≡=─ _,-| r'" 二 ==i ニニ二/\/ccccccc//_ヽ ) ヽ <、、゙l - ̄ ̄C=] ノ;ヾ / ⊂ニニニ二二ソニニニソノ/⌒ヽ\ ,l゙゙'l、 」ニニ二二〈ー;; \/二L_」 j / l /;:: /{ ̄`)ノ ーーー \ / /´ ゝ ;;::/ {  ̄ソ ヽ / 「その度に番犬は死んでいった」 _,,..,,,,_ / ,' 3 `ヽーっ シンジラレルカ?イヌナンダゼ、コイツ l ⊃ ⌒_つ `'ー---‐'''''" / ̄ ̄\ / _ノ \ 俺は改めて援助の申し出の手紙を出したんだが | ( ー)(ー) やる夫は生まれ故郷を離れる決心がつくまでは踏み止まるつもりらしい . | (__人__) | ` ⌒´ノ 先祖代々住んでいた土地だそうだから、その気持ちも分からんでもないな .l^l^ln } . ヽ L } ゝ ノ ノ / / \ / / \ . / / |ヽ、二⌒)、 ヽ__ノ ,r-――-、 / ヽ_ / 〉l^l^) l //ノ ソl この後送られてきた三通の手紙は、心底俺を恐怖に陥れてくれた ハ_ノ ヽ_ / / その内容はほぼ正確に覚えているが、 /(●) (●)l lヽ それをそのまま口にする気にはなれないだろ / ヘ(__人__) ム イ `ー―-、 / / \⌒´<´ | .l / ∨ / / ヘ l | ,' l . / ,' ∧ | | ノ ハ / .l / ヽ | レ' ノ l / l ノ ヽ | / } ∧ / ,〆 ヘ l / l ヽ、_,ノ'´ ∨l / ノ ', | / ,' ト、 ノ ノ `ー' 『一通目の手紙』 i三i 〃 ヾ、 〃 ヾ、 やる夫はもう長くないかもしれんお 〃 ヾ、 〃 ____ ヾ、 奴等陽動作戦までやってくる知能がありやがるお 〃 / \ ヾ、 || / _ノ ヽ、_ \ || || / o゚⌒ ⌒゚o \ || ヾ,| (__人__) |// (⌒)、_ ` ⌒´ _,(⌒) / i `ー=======一'i ヽ l___ノ,、 ,、ヽ___i l l 『二通目の手紙』 /´ ̄ ̄ ̄  ̄ ヽ / \ 気が付いたら電話線も送電線も切られてたお /::::: \. 奴等テレパシーでコンタクトとってきたお _______ + /::::::::: ヽ |i:¨ ̄ ,、  ̄¨.: i |::::::::::: | |i: /ヘ:\ :i| _ |::.:. : : ,,ノ:..:ヾ、 | .|i:〈`_、/´_`>.、 :i| ,.r:;'三ヽ:: :: . ー'"´ ,,、 ー‐‐,, /`、 |ii~~'、;'´`,'~,;~~~~:i|;イ:;:":::::::::::\;;。(ー一) (ー一)。;:;:. /::::: ヽ |i`::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`。⌒/7, -──~ 、(___人___,)"⌒;;::/::|:::::〆::\ |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::.. " ニニヽ、⌒ij~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ ─|`ー=====一 | ::::::|_|;;、:::.__y-ニニ'ー-ァ ゚‐─'───┴────── ‐ ::::::`ー―――‐一´ ̄~  ̄  ̄ ____ /_ノ ヽ、_\ ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ 奴等やる夫を宇宙に連れてくんだってお /⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒) だが断るお。って言ってやったお。ウハ、やる夫テラかっこよす | / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // | :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/ | ノ | | | \ / ) / ヽ / `ー'´ ヽ / / | | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 ン ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) バ ン :::::::: :: :: ::::: :: ::: :::::: :: ____ ::::: :::: ::: :::::: :::: / ::: \ ::: ::: :: :::: ::::/ :: \:: ::: :: ・・・やらない夫もこうなる前にあのレコードを捨てちまえお :::: /::: ─ ─ \ :: :: ::: | :: .(_) (_) | : :::: ::: \ (__人__) ,/ : ::: :: ノ ` ⌒´ \ : ::: /´ ヽ ::: | l \::: ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) 『三通目の手紙』 ____ /_ノ ヽ、_\ もうだめぽ。何でやる夫は抵抗してるの?馬鹿なの?死ぬの? o゚((●)) ((●))゚o /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ | |r┬-| | (⌒) | | | | | ノ ~.レ-r┐、 | | | | | ノ__ | .| | | \ `ー'´ /〈 ̄ `-Lλ_レレ  ̄`ー‐---‐‐´ ____ /_ノ ' ヽ_\ 今度は手紙でやる夫をどうしたいか言ってきたお /(≡) (≡)\ / /// (__人__) ///\ こ、こんなの貰ったってなびかないんだからね | |r┬-| | \ ` ー'´ / ____ // \\ それはさておき朝起きたら庭に奴等の死体があったんだお /( ●) (●) \. どうやら番犬が殺ってくれた様だお /::::::⌒ 、_! ⌒::::: \ やらない夫に見せようと写真に撮ったのに、何にも写ってないんだお | 'ー三-' | 死体も蒸発して消えちまうし、まったくもって口惜しいお \ / . … . :____: :/_ノ ー、\: それとスパイ野郎が一人見えなくなったお :/( ●) (●)。\: きっとやる夫の銃弾が当たったんだお、やる夫マジパネェ :/:::::: r(__人__) 、::::\: :| { l/⌒ヽ |: :\ / / /: ___ /::::::::::::::::\ 今夜やる夫に抵抗する気力が残っていたら最終手段を実行するお /:::::─三三─\ 奴等に毒ガスを喰らわしてやるんだお /:::::::::(○)三(○):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// 重ねて言うけどやらない夫は巻き込まれる前にレコードを壊しちうまんだお /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/::::::::: _______ / \ この手紙にどう返事を出したものか、正直分からなかったぜ __/ \ 確か当局の保護を受けるよう促すとか /. 、 |. そんなとりとめの無い内容だったと思う |. ,(⌒(○)ヽ | l lヽ )> / / ヽ\ `(__,(○) / / | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ | |ヽ、二⌒)、 \ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) その手紙と入れ違いにやる夫の手紙が届いたんだが・・・ . | (__人__) それは真新しいタイプライターで打たれた | ` ⌒´ノ これまでとはうって変わって落ち着いた文章だったんだ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ ∵───────-、 \. /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ 『彼らと和解したでござる、の巻』 | | (●) (●)} | | @ (__人__) | \丶 ` ⌒´/ ____ // \\ いやー彼らは話せば分かる方達だったお /( ●) (●) \ 実は昨夜、彼らの使者を家に招き入れたんだお /::::::⌒ 、_! ⌒::::: \ あ、言っとくけど使者は人間だったお | 'ー三-' | \ / ___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒) \ 彼らは色んな事を教えてくれるお / ///(__人__)/// \ やる夫はもう目から鱗が落ちっぱなしお | u. `Y⌒y'´ | \ ゙ー ′ ,/ /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ | ___ / \ スパイを使ってる理由も教えてくれたお / \ , , /\ / (●) (●) \ 人間の中には彼らを傷つける事を、 | (__人__) | 目的とした教団があるそうなんだお \ ` ⌒ ´ ,/ 手紙を盗んでたのも教団の連中だったそうですお ノ \ スパイはその教団を監視する為にいたんだお /´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ | l ( l / / / l l l ヽ / ____ / \ /\ キリッ . / (ー) (ー)\ 彼らが人間に望むのは、不干渉協定なんだお / ⌒(__人__)⌒ \ その為の話し合いが実現した暁には、 | |r┬-| | なんとやる夫は彼らの首席通訳になるんだお \ `ー'´ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ /⌒ ⌒\ 彼らは自分達の体の構造についても教えてくれたお (ヽ /( ●) (●)\ /) 彼らはやる夫達のいうところの動物よりは植物に近いそうだお (((i ):::::: ⌒(__人__)⌒::::\ ( i))) 彼らは菌類に似た特殊な構造をしてるんだってお /∠ | |r┬-| |_ゝ\ それでやる夫のカメラでは写らなかったんだお (___ `ー'´ ____ ) | / | / | r / ヽ ヽ/ >__ノ;:::...... ____ /_ノ ヽ_\ さらに、聞いて驚くがいいお /( >) (<)\ なんと彼らは生身で宇宙を移動する事が出来るんだお /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 未だにこんな事が出来る宇宙生物は、数少ないそうだお | |r┬-/ | \ ` ̄'´ / ____ /_ノ ' ヽ_\ 彼らの居場所は以前の推察どおりだったお /(≡) (≡)\ 補足するならユゴスは海王星のもっと先にあるそうだお / /// (__人__) ///\ | |r┬-| | \ ` ー'´ / / ̄ ̄ ̄\ ところで、やらない夫さんにお願いがありますお / ─ ─ \ こっちに来れませんかお? / (●) (●) \ | (__人__) | \ ` ⌒´ / / \ 845 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 17:45:50.47 ID:vUpZU96o いあ! ____ / \ やる夫は彼らから得た知識を、 / ─ ─\ やらない夫さんにも教えたいお / (●) (●) \ | (__人__) | ただ、その為には手紙には書けない事を、 / ∩ノ ⊃ /. 説明する必要があるんですお ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ / ____ / \ その際には検討用として、 / ─ ─ \. これまでの手紙と写真、レコードを、 / (●) (●) \. 全て持って来ていただきたいお | (__人__) | \ ` ⌒´ ,/ /⌒ヽ ー‐ ィヽ / ,⊆ニ_ヽ、 | / / r─--⊃、 | | ヽ,.イ `二ニニうヽ. | ____ / \ こちらはもう何の危険もありませんし / ⌒ ⌒ \ 連絡いただければ駅までお迎えに上がりますお / (⌒) (⌒) \l⌒l それでは色よい返事を期待してますお | (__人__) |`''| \ ` ⌒´ _/ / P.S この事は他言無用に願いますお / 彼等の事は誰が知ってもいい、と言うものではないですお / ̄ ̄\ / _ノ \ なんだろーなー | ( ●)(● やる夫のやつが落ち着いたのは良いんだが、 | (__人__) 若干違和感があるだろ . | ノ | ∩ ノ ⊃ / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ \ “ /___| | . \/ ___ / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー ふむ・・・この招待受けるか否か・・・ | (__人__) . | ノ やる夫の態度の転換には思うところがあるが、 | ∩ ノ ⊃ 未知の知識は気になる、とても気になるだろ / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ \ “ /___| | . \/ ___ / / ̄ ̄\ / ⌒ \ | ミィ赱、i .i_r赱 よし!受けよう . | ::::::⌒ (__人__) . | トエエエイ そうと決まればやる夫に連絡しなくちゃな . ヽ `""´} ヽ ノ / く ___ / \ / ー ‐\ やる夫へ | ( ●) ( ●) 水曜の午後一時頃そっちに着きます ηノノ (__人__) ηノノ ノ, ∃ `⌒´ノ ノ, ∃ . / /i } ./ /´ ( 〈 | }/ / . ヽ ヽ,_ ノ / \ | | | | / ヽノ ヽ_____ノ Ⅴ } ☆ .| \ / X / ∩ / ( ⊂) ____ | |. /⌒ ⌒\ やらない夫へ トニィ' /( ●) (● ) \ わかりましたお、水曜午後一時頃 | / :::⌒(__人__)⌒::::: \ 駅までお迎えに上がりますお \ | |r┬-| | \\_ `ー'´ _/ くれぐれも手紙、レコード、写真を ン ゝ ''''''/>ー、_ お忘れなきよう願いますお / イ( / / \ / | Y | / 入 \ ( | :、 | / / ヽ、 l j | : | / ィ | | くV ヽヘ_ ヽ \ 仁 」 ー 〕 \ 〉(⌒ノ 『そして時は過ぎて水曜日』 '''''─- .....,,,_ __人_人,_从人_.人_从._,人_人_  ̄"゙'"''''''─‐- ゙"ニ ─__ ) r──--- ...___ ) 離れても俺たちは友達だからなー!! 三 /レi ニ | ニ ≡ ) 絶対戻って来いよ .ニ ( ゚´Д)| ニ |!カ_ ろ いつまでも待ってるからー!! | / つ つ Lニ-‐′´ )/⌒Y⌒Y⌒l/⌒Y⌒Y⌒Y⌒ '''''゙゙゙゙゙ ̄ _,, -‐'''∧_∧ っ ゚ --─="゙ ̄ ⊂(Д´;) ゜ ニ─ _,.. ゝ、 O _,.. -‐'" しへ ヽ __,, -‐''" , ゙ー' , ' / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 青春してるなぁ・・・ . | (__人__) 俺にも昔はあんな事が・・・特になかったが | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ / ̄ ̄\ / ヽ_ .\ ( ●)( ●) | まぁ、数時間の列車の旅を楽しみますか (__人__) | l` ⌒´ | { | { / ヽ ノ ▼/ ̄  ̄ ̄)____ 〃(⊥) ´/ / ̄ ̄/ / 〃 ⌒i ___i /⌒\./ /∧ ∧し' __|;;;;;;;;;;i ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ;;⌒ 、 (;;; ,,;; ヽ、 _,,,...:-‐‐=-..,,,_ (_,,, ;;ノ,r'":: :: ::\,,....., ;;⌒ 、 ,,r'":: :: :... ::: . ::; :::.`'::.、 (;;; ,,;; ヽ、 ,:r'::: :: .::: :: :: :; ::: .:: `':.、 (_,,, ;;ノ ,r'":::.. ..:: ..:::. .... : :: :; :: ::. ::`'::、_ ,r'":::: ...::: :...::: :: ;,,, - '''' ''':‐-,, ,, ::. ::`'::、_ __,, - ''"" ,r'"...::::.. ......::::: " ''''‐- ,..,,,... __,, -‐- ,... .-‐‐''''" ,r'":::,,,,,, :::::......:::::: ... _,, - ''" ""'''"" `'' -,.. :::..... -‐" "'' -‐‐‐-,..,,. ::::,,,::;;;;:::::::: :::::;;;;;::::::: ;;:::::;::;;;;::::,:::::;;;;;::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:::::::;;; :::,,:::::::::::::;;,,, ...:::::;;:::::::::::;;;;,::::::::::::::::::::://::::,,;;;;:::::::::::;;;;:::::::: :::::;;;;;::::::: ;;:::::;::;;;;:::;;::;::::://:::::::.::::;;:....... ::::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:: :::::::::: //...::::.::::;;;;:;;;;;,:;;;;;::;;;;;;;;;;:::::::::: :::::::: ;;;;;;;;;;;; :::://:;::::::::::;;;::::::;;::::::::...,,, WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWw ',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',', WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWwji ::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::|:::::::::::::_:::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::: |:::::::::::: ″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″″ v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v v 小 ______________ / | |丶 ________ /::____________::: ─| |──┴──┴──./ / \ \──┴──┴── ./ | | rー―――/ /──‐\ \───_─ ̄ / / | | | 同.l ̄/ / = 二.\ \三 / / l:^ | | l l ! / /‐‐―― = \ \ ./ / ニ 二 =| | 二 三 / /_________\ \/ /____!li __| |____ / / ェェ○__ ___ >.::.< ェェ○ ____]二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 """"""" 、  ̄ ̄ ̄ └|:: |┘  ̄ ̄ ̄ 、 ______,, !|:: |i vv.ll||||、 ..:.:..\ー ..::.:::.:.:.::.:::.:.:..ヽ .!|:: |i ..:......:.....:.:.:.. \ `ー-、_..:.:.:.:.:.:.:..ヽ l|:: |! www lliwv ー ,..::.. |:: | ::.::..:... vvll|ii!vWll|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽwvv^ノノ、lli|ii!、vww liiii!|vnVww.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::(、、ヾ丶vvVm゚、、、 iiiv ||wwviiwwノ、.:.:.:.:.:.::.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:!;;;vwq/,lii||,, )、 :lwwlil||vvw,,, /.:.:.::.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|ww从' 'vノーア〉,, / / ./ ,,-"/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ____/ /_____./ ,,-" | ・・・まもなく列車が参ります。 / / / ,,-" | 黄色い線の内側までお下がり下さい。 ───/ /────./ ,,-" \_______________ ──. / /─── / ,,-" ,, - " Turrrrrr...... 二二/.「 二二二/ ,,-" ,, - " ,,,, - 三 .//.| |三三/ ,,-" ,, - " ,,,, -- "" ≡// | |≡/ ,,-" ,, - " ,,,, -- " ______ .// .| |/ ,,-" ,, - " ,,,, -- "" |______ // | | ,,-"- ",,,, -- "" | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .// ./ | | .┌―――┐ .| 「「 「「 .// | | || || | | l | l | | _______.||_____.l|_|  ̄\ | | | --,,,__ || || ""''''-- ,,,,__ \ | | | "''''-、,,,__ || ""'' | | "''- ,, "''''-、,,,_ |_|.∧_∧ "''-,, "''''-、,,,__ ( ) "''- ,, "''''-、,,,__ / i ≡≡≡ヽ ゙-、≡≡≡≡ "''- ,, i o U ..\三三三三ヽ ゙-、三三三三三 "'' - ,,_ し'| ̄ ̄| .\ニニニニニニニヽ ゙-、ニニニニニニニニ "'' .|__| ..\二二二二二ヽ ゙-、二二二二二二二 .. ゜ ゜ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) やれやれ、ようやく着いたか | (__人__) | ` ⌒´ノ 何時間も座りっぱなしは疲れるだろjk | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;;::゙:':、::::::::::::|_:::;、>、_ l|||||゙!:゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::/:::::::\゙'' ゙||i l\>::::゙'ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::\::::::::::\ .||||i|::::ヽ::::::|:::! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::\:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::| ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::\:::::゙、|||:::/::::::::::|::: / ̄ ̄Y ̄ ̄\ / ヽ,_. ノ \ (●)(● ) ( ●)(●) さて、やる夫はどこだ? (__人__) (__人__) {`⌒ ´ 彡 ` ⌒´ノ 「もし、貴方はアーカムから来たやらない夫さんでしょうか?」 { } { 彡 } ヽ、 / ノ .ン ヽ // | (⌒二_/ | . | / ̄ ̄\ / _ノ\ | (●) ん、俺はそのやらない夫だが、あんたは? . | (___ノ) | ´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ __ ,.-¬- 、._ / '´, 、 、 `ヽ、 r´ / l ヽ \ 、ヽ / / /l. l、 \ ヽ ', lヽ はじめまして /, l. / /´ヽ lヽ ヽ. ! ヽ. ト ヽ、 僕はやる夫さんの友達で、コイズミと申します '´| V '__ヽ. ト\、_',| ',| | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl. ト.|. やる夫さんから急に行けなくなったので lハlヘ|´ ` ヽ´ ``〉,^! | ! 代わりに迎えに行って欲しいと頼まれして l\l| | //ィ N | ハ ヽ __ /ハ/ ` _ '′lハn\ `ニ´/! ! ,イ | _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\ | |ヽ _, - ' / | ヽェ、 ' | ヽー、 _ | ト. ヽ ,.、-‐ ´ / | / 〉 | ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ / ヽ 〈 ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、 ,〉 | l_! ヽ ゙l / ̄ ̄\ / _ノ \ (はて、この声どっかで聞いたような・・・?) | ( ●)(●) 成る程、俺はやらない夫だ、よろしく . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ mm /  ̄ ̄ ̄ つノ | | ̄ ̄ ̄ コ「では、さっそく行きましょうか」 や「お、おう(若いくせにいい車乗ってんじゃねーか)」 _.._、_ __, -‐==  ̄ ̄ ̄ 「 「 ̄ ¨ ‐- _ 〃´ ̄ V | | ┌─- 、', _ ¨ ‐- 、 / ,‐- =ニ _ | | l __、 l ',', ̄ ¬ ヽ‐- 、',、 / /r=、 / ,-------l | l l l l.l ll ! ', l ! __,r-―≦-‐=、‥ = ニ  ̄ ̄ ヽゝ互壬┘ lL _ 」 l_ l ! _ -=ニ´ ̄___- " _.. -‐ ´ ̄ :|ヨ| ┌' l ┌_ュ.! __ .!  ̄二| ,.-=ニ ニ ニ ニr, r, r., r, . r ァ―、 ̄ ̄二 7「 r―ォ _ ヘ"' | `イ └┘l └' ! 冖| |[l化」l |l |l ||l |:| l:| |:| | | l{〃: ! |三」 .|l ` ̄´ ̄ -―- 、゙ヌ | | l _ェ_、0! |__三_ニニ ニ ェ' ェ' ェ'_ェ_゙亠ー"_____l!__ / __ヽ l ',` l ⇔ __ | __ / /_ l_l_|_ 「 .r、 ̄| ┌:::::::::::::┐ | ̄ ,r 、Tニ=¬ ̄| /:.:.:.:.:.:.:...´:::`ヽ,.l !  ̄ ̄ ! / ,':〃ヽ! | ヽ弋 └亠―― 亠 ┘ 弋ノ | _, ィ/:.:.:.:.:.:.:.::::::;: =、::::::ヽ.l ___L - 彡 /:.:.〃'、:V 〈_| ̄ ̄¨l ̄ ̄¨F====――‐T F´// ,':.:.:.:.:.:.:::::::,ィ ヾ.ヽヽ:::::',、_二  ̄ _ == ̄/:.:.:::lV|}!::! \ ヒュ└―‐┘ 、--、 ├'-/7' ,:.:.:.:.:.:.:.:::::〃' ' ∧〉,:::::l _ --  ̄_::::::::l_フ、.!::! . l::\ _- _゛¨` V/ !:.:.:.:.:.:.::::: !ヽ⌒、゙' '_ll::::::l´::_ -‐ _二 -,┘::::::Vム/:;′ ',:.:.:.:.:::::ヤ「t_、_―=`――、--ム―-!:.:.:.:.:.:.::::::lイヽノ〈7ヽ!:::::lニ二 -‐' V::::::::::゙‐':/ ヽ:.:.:.:.:::`‐=ニ‐"::ア¨¬'ー----―¬:.:.:.:.:.:.:.::: 、/lヽl V//::::::′ ` ‐-- '" `丶 :._:::::_::: イ ;.:.:.:.:.:.:.:::::ヽゝ" _レ::::::::′ ヽ:.:.:.:.:.:.:.::::::`::´::::: , ' ゙ -- = =-‐ '" / ̄ ̄\ ブロロロロ / _ノ \ | ( ー)(ー) (しかし、山の中で隠遁生活してたやる夫に . | (__人__) こんな友人が居たなんて、ちょいと以外だな、) | ` ⌒´ノ .l^l^ln } . ヽ L } ゝ ノ ノ / / \ / / \ . / / |ヽ、二⌒)、 ヽ__ノ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| / .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト.、_ ./ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::|:::::::::゙''ー、 |........ :;:::::::::::/.:::::::::/:::::::::::::/:::::::::/::::::::::::|::::i:::::::.. ::| .l::/:::::::::l::::/........./.... /............../........./........ ハ:::::|:::::: :| l::i::::::::::::|:::|:::::::/.:::::/:::::::::::::::/.:::::::/::::::::/::::/ .|i ...| 、: .| ./::l::::::::::::::l::|:::::/.::::/::::::::::::::;/..::::;/ /::::::::/,::::/ i.l:::::|:::::|::::| どうかしましたか? /,:'|:::i:::::::/i|:::::l:::::/:::::::::::;≠‐-:Z._ /.:::://:::/ ,!::|:::::|:::::|:: l ノ |::l::::/.斤l::::|::;イ:::::::/_.|/ -、`メ::/ /::/-''7::::|::::|:::::|ヘ:l 「ああ、やる夫は何で来れなかったのか、 |::ト::ヽ,弋l:::|/:|::::;イ 攵;:cリ ̄`// /,ィ-ァ/:::::|::::|:::::| |:! と思ってな」 .i:| l:::l.:\,l::::::|::/:|  ̄ /'゙ー゙イ;':::::::l|:::l|::::| ヾ l|.ノ::|::::l:::|i::::|/:::| /、 /:::::::/.|::l.|:: l. やる夫さんは喘息性の発作を起こしまして、 ,ィ''〈 |::::j:::l !:::::::::| ヽ./:::::::/ jノ.l::/ 現在、外気に触れられない状態なんですよ /,.;:;:;:;//jメ ヽ:::::| -‐.T:::::/ j/ /{,.;.;.;.;.;.;゙ヽ, \.ヽ;::ト、 `ー-- -‐ ,:イ l::::/ /,.;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;ヽ, \N. ` 、 ー /|/ .|::/ ;:;:;:;:;:;:;:l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ. ヾ、 /、゙ ー ' |/ :;:;:;:;:;:;:;:;l,.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:ヽ、 \__. ヽ、::,\ ;.;.;.;.;.;.;.;.;.l:;.;.;.;.;.;.;.;.;.;:;:;:;\ /-、{;:;:;:,.ヽ、 / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) . | u (__人__) えっ?それじゃ俺が行ったらマズイんじゃないか? | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) /: : : : :_l:: :ヽ: : : :\: : : : : : : :ハ /: : :./: ハ: : :ヘ: : : :.ヘ: : : : : : : :.ハ /: : : :| / l: : : :ヽ、: : :ヘ: : : : : : : :ハ _/´/:l: : !:| ヽ: : : ヽ\: :ヘ:: : : :l: : : ハ ,': :|: : lリ ̄`-ト、: : l_ ,.X: ト; : :.!: l:l: !:! なに、そんなに重い発作ではありませんから、 |: :ハ: :l ィt〒ォ、ヽ\:| .ィt-ァ.',: :|: :!j:/}| 予定を変更するには及びません |:.ト、!: l  ̄ `┴'´ l:.,':./)}、 ! _ - ´ ヘ! l: :| l !':/イ ` ー 、 _ - ´ / ヘ: ', ! /:/イハ ` ー 、 / / トt、 ー─ - イ:/. /' ハ \ . / /, - 、リ_!_> ---、ニ_ //' ! _ l ハ / 、 / く, -ニ二´、__ `Yニ´ ̄ `ヽ、! ハ . { l < \ 亡r-- 、_ ー′ >、 l > / \ \ , -、_`ヽ、 / /`ヽ、 ム 〉 / ヽ Y`ー― 、_,/ , 、‐'ー '┬--─ 、/ / ` 、 〈 / / ヽ ヽ ト- ´`ト _ > ,' ,' ,' `、ヽ / / y´ ヘ |:::::::::| / / ,' `\ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) そ、そうなのか?なら良いんだが . | u (__人__) | |r┬|} 「あ、そろそろ着きますよ」 | | | |} . ヽ `ニ} ヽ ノ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、 「さぁ着きました、やる夫さんに到着を知らせてきますので 少々お待ちください」 :.、 . ;': :.. ;, ,, " " " '' __;': ;.;、'''" .,,,..,; :;. ..:;''" . ;. "' .;': : ... ;,__,,,, -- ''''' __.,;'::; :. ;、'"~ .;:: . : . ;, " " . : .゙;' ,ィ,,: : :. .. . ;,--― ,'''''"" ̄ '';'; .;: :. ;, .,;:: : .. ...;, ''' " . ; ';/ /;': :: .. . .., . :, ,;':.'、" 、 ".;': :. . . ;: ,; ::. :.. . :;; ;; " :; ;: ''''';:',,:,.''il'''''' .;: . . .;, ,;':: : .. .: . ; ''''''ll!;!l'''' " " , ; ; ;:、:. ..;'.. ゙;.,'_ .;.:::.. _ . ;:' :: . . :. ;;, l!l;,l "" '' 、 ;; : . ;. :;': ;. ';'l」 |___| lェ|_____ ;、;;. :; "'' " " , : . . ':、;:' : ; ,. ';、/ / / / / / / / / / / / /ヽ'''゙.. " ::'':;,, " ;: :. : '、 :: : ;. ;, / / / / / / / / / / / /三ヽ;::,、"; ;; :;, " : ; ; . . .:;, : :... ... ;,/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/l三.ヨヽ .;;、:: ; : ;; .:;,'''::: ..;;';、 "゙''::;'':;,,' ;; :: : . . ;ニ∠ニニム三三三三|; l l;|:: .. .;;、: .. . :: :;., . ;. . ;, ; :. , : ; .."':,,;,,..;; ''' .;,三|田田| l三三三三;|; l l;|、 , . ;;、 :..::: .. ..:;, .;':: . .;, ; ; : ., ., :. :._ ';三|田田|_l三三三三;|エエエィ ,,,;;;;:::'''':::;;;; ;, ,; : :. . .;, ;; :. .. .". .. ゙ ,, " ;.;ェェェェェェェェェェェ,,,;;::::'''::;;'''::ll|;,;;;::.';.:: . '':;; ,; :: . : . ;, ; ;:. .゙ ;: : : . . . '';' ''::::;;;、、l;;'''"; . .:::; .. "''::;'''": : ..: : ゙;; ::: .. . ;, ; ;; ;:.. ,, " '' ; : ::::;; : ;; " ;; ::: : .. . ;; :::: . ;, / ̄ ̄\ / \ \ .(●)(● ) u. | とうとう来ちまったなぁ (__人__) u | ここでやる夫と奴等は戦ってたのか .(`⌒ ´ | { | ・・・げっ { u. / \ / ノ \ /´ ヽ .___ ./ ノヽ\ や、奴等の足跡見つけちまった・・・ ;| (○)(○|: こいつはつい最近できた物、 :|ヽ (_人_)/; しかもやる夫の家に出入りする足跡だろ・・・ . :| |. ⌒ .|; :h /; :| /; ’ / く、 \ ;| \\_ \ ;|ミ |`ー=っ \ / ̄ ̄\ / _ノ \ \ | ( ○)(○) \ \ 落ち着けー、落ち着くんだ俺ー . | o゚ (__人__) __ やる夫は奴等と和解したんだ | 0 `ー'´ノ´ ̄  ̄\ 家に招き入れたりだってするはずだ! . | / } \ . ヽ / } }て・,‥¨ ヽ ノ ___ _ノ そ¨・:‘ . / く \ YY ̄ ̄YY\ | \ \ ・; ∵ ..\ | |ヽ、二⌒)、 . \ r-<_::::::::::::::::::::丶、 , -―/:::::::::::::::`::::::::::::::::::::::::::`丶、._ /:::::::,、!:::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ //:::::::/::`!:::i:::::!:::::ヽ:::::::::ヽ:::::::ヽ::::::::::::::::::! /::/::/:::/::::,、,!:::!::::ヽ:::::ヽ:::::::::::ヽ:::::ヽ::::::::::::::::| 何をなされてるんですか /,.イ::::/::::!::::/ .!::ト、:::::ト、::::ヽ::::::::::ヽ:::::ヽ:::i::::::::::`、 /:::,イ::::!:::/__ !::!ヾ、::!_,>-‐ト、,_::::ヽ:::::!::::!::::::::ト、ゝ !::::ハ:::!イ´ ` .k ! ヾ:! \! ヾ`::::lヽ::!::::!::::::::! !::/ !:::::::! -‐- ヾ、 ヾ-―- ヽ:::::!::ヾ!:ハ::::::::! ヾ! !:::::::! ノ u 〉、!::::/ヽ|:::/リ !::::::! く !::::::::/‐,ソ:/ !:::∧ ` !::::,.イ‐'/!/ !,/ ヽ ー―-- ,.!::/ ト、リ ヽ  ̄ , -'´!/ ,ハ >┬―''"´ / ヽ _,,..-‐'´! ヽ、 / ,イ``丶、_ _,,..-‐''´ /! ,>-<´ / .! `'ー-、_ _,,.-‐''"´ / ! /:;:;:;:;:;:ヽ / `゙''ー-、,_ r'´ ! /ヽ、___/`\ / `ヽ / !/ /;:;:;:| ヾ ヽ / /:;:;:;:;:;! ヽ / ̄ ̄\ / ⌒ \ ナニ、チョットキアイヲ、イレテタダケダヨ | ミィ赱、i .i_r赱 . | ::::::⌒ (__人__) . | トエエエイ . ヽ `""´} ヽ ノ / く ::| i-ー'ーヽ ヘ::.. \ i::. i:. ヽ  ̄`ヽ=、 ::| ! ヽ. ヽ:::.. ヽ '::. l::. ヽ ::| : l ヽ:. ヽ、::.. ヽ:.. ':::. !::. i ::l : .: ! ヽ:. ヽヽ、::.. ヽ::/ ':::. !、:. | それはさておき、やる夫さんなんですが・・・ :::i :: :l: l \ ヽ \/ヽ:::. ':. | ヽ:. ! r┤::: :l:: |  ̄ ̄```ー- \ ヽ ,r‐ァォヤ、::. i::: | ヽ| 「何かあったのか?」 .ト| :::: :l::: | ,r≠T〒ト \ヽ-┴'´ |、:::. !::: | .i' i :::::.. :ヘ::. l `ー┴ー' \、 !::l:::. |::::::| えぇ、ちょっと重い発作が出たようで ヽヾ, :、:. ::ヽ::.! 、 \. |:::ハ:::ハ:::::| 今日はさしたるおもてなしも出来そうにありません ::::\!:::l::.::::::lヽヘ ヽ i::/ }:;' ',::::| ::::ヽ:.::::ヘ:::::::! ヽ / /::/ |' ',::| ですがやる夫さんはあなたと会いたがっていまして ヘ:::}ヽ::、::',:::::! /!::{ ヾ どうでしょう、彼に会っては頂けないでしょうか? '::| !::Xlヽ:::',、 -―‐‐' ィ l::i '.i ';' ト ヽ:! ヽ、 - / ! ヽ!ヽ_ ,/ | ヽ ` 、 / l 、`ー、 .// ! \ ` ー-r-' l ! ` ヽ 、 / ! \ / l !  ̄ ` ヽ 、 ./ l \ / ! ! ヽ、 | ,-‐‐'\ l ', | ヽ | イ::::::::::::::::::ヽ l ', | i / ̄ ̄\ / _ノ \ もともとそのつもりだったからな、会うのはいいんだが | ( ●)(● その…会ってもやる夫は平気なのか? | (__人__) . | ノ 「多少話すくらいなら大丈夫でしょう | ∩ ノ ⊃ もっとも発作で衰弱してますので、囁き声しか出せないと思いますが」 / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ ふむ、なら会うさ。それが目的なんだしな \ “ /___| | . \/ ___ / __ ,.-¬- 、._ / '´, 、 、 `ヽ、 r´ / l ヽ \ 、ヽ / / /l. l、 \ ヽ ', lヽ そうですか、それは良かった /, l. / /´ヽ lヽ ヽ. ! ヽ. ト ヽ、 '´| V '__ヽ. ト\、_',| ',| 彼は玄関ホール左の書斎にいます | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl. ト.| あの鎧戸が閉まっている部屋です lハlヘ|´ ` ヽ´ ``〉,^! | ! l\l| | //ィ N ああ、今の彼は目が過敏になっていますから | ハ ヽ __ /ハ/ ` _ 鎧戸は開けないようお願いします '′lハn\ `ニ´/! ! ,イ | _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\ | |ヽ _, - ' / | ヽェ、 ' | ヽー、 _ | ト. ヽ ,.、-‐ ´ / | / 〉 | ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ / ヽ 〈 ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、 ,〉 | l_! ヽ ゙l / ̄ ̄\ / ノ \ \ | (●)(●) | うん?あんたは来ないのか? . | (__人__) | | ` ⌒´ ノ 「僕は用があるのでここでお別れです。それでは」 . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) / ̄ ̄\ / _ノ\ | (●) ・・・行くか . | (___ノ) | ´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ ギギー :::::::::::::_______________::::: ::::::::::::|\\ .|:::::::::::::::::::::::::::::::: |:::: ::::::::::::|:::::\\ノノノ ! :::l ̄ ̄ ̄ ̄|:::::|:::: ::::::::::::|:::,、::::\\ |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::: ::::::::::::|:::||\:::::\\ !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!:::: ::::::::::::|:::||:::::\:::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::: ::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::: ::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| ||]::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::: ::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::: ::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|:::: ::::::::::::|:::||::::::::::|〔 !lll! !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!:::: ::::::::::::|:::||::::::::::|::::|lll| |:::::|______|:::::|:::: ::::::::::::|:::\:: :: |::::|lll| |:::::::::::::::::::::::::::::::: |::::  ̄  ̄:\:::\::|::::|lll|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ::::::::::::::::::\::::`:::::!lll! ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::: \:::: !lll! :::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::\|lll| :::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::: バタン! / ̄ ̄\ / u ノ \ | .u ( ●) | むぅ、なんか空気が重苦しいな・・・ . | (__人_) | ` ⌒ノ やる夫は入って左の書斎だったな | } ヽ u } ヽ ノ ノ \ /´ ヽ |┃三 / ̄ ̄\ |┃三 / \,_. \ ここが書斎か? |┃ (●)(● ) | やる夫、やらない夫だ |┃ (__人__) | ガラッ .|┃ ヽ`⌒ ´ | 入らせてもらうぜ |┃ { | |┃三 { / |┃ ヽ / |┃ . ン ヽ |┃三 / | |┃(⌒二_/| . | / ̄ ̄Y ̄ ̄\ / ヽ,_. ノ \ (鎧戸を閉めてるだけあって暗いな、 (●)(● ) ( ●)(●) それにこの臭いと振動はなんだ・・・?) (__人__) (__人__) {`⌒ ´ 彡u` ⌒´ノ やる夫、どこだ? { u } { 彡 } 「・・・こ、で…お・・・」 ヽ、 / ノ .ン ヽ // | (⌒二_/ | . | ____ / ─ -\ . / (○) (○).\ / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | \ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) / ̄ ̄\ / _ノ \ て | ( ●)(●)そ . | U (__人__) (まるで生気が無い…ほんとに喘息の発作かよ) | ` ⌒´ノ . | u } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) ____ / ─ -\ . / (○) (○).\ 座ったままで申し訳ありませんお / \ (__人__) / \ コイズミ君からお聞きでしょうが、体の具合が優れませんお | | `⌒´ .| | ですが貴方にはぜひともお会いしたかったんですお \ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ / ─ -\ そして、こうして直接お会いできた事に、 . / (○) (○).\ 感謝の言葉もありませんお / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | ですが申し訳ないのですが今晩は、 \ / 全てご自分でやって欲しいお ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ / ─ -\ 部屋は二階、ちょうどこの書斎の上にあたる部屋を . / (○) (○).\ 使ってくださいお / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | 食事は食堂に用意してあるので、 \ / お好きな時にお召し上がりくださいお ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) . | u (__人__) ああ、わかったよ | |r┬|} | | | |} その、何かして欲しい事があったら言ってくれ . ヽ `ニ} できる限り力になるだろ ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) ____ / ─ ─\ いやいや、慣れてますから、お気遣い無用ですお . / (○) (○).\ / \ (__人__) / \ ああ、二階に上がる前に | | `⌒´ .| | 手紙や写真を置いていって頂きませんかお \ / ノ \ 明日はこの部屋で話をするつもりなのですお /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ん、それじゃあ・・・この机の上に置いておくぞ . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) |┃三 / ̄ ̄\ |┃三 / \,_. \ |┃ (●)(● ) | じゃあ俺は二階に上がらせてもらうぜ |┃ (__人__) | ガラッ .|┃ ヽ`⌒ ´ | |┃ { | 「知ってますかお」 |┃三 { / |┃ ヽ / ・・・? |┃ . ン ヽ |┃三 / | |┃(⌒二_/| . | ____ / ─ -\ 適切な手段を用いれば . / (○) (○).\ 時間を移動する事すらできるんですお / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | 彼らの科学は凄いですお \ / 人類の科学なんか足元にも及びませんお ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ / ─ ─\ . / (○) (○).\ やる夫はユゴスへ行くつもりですお / \ (__人__) / \ ユゴスには巨大な都市がいくつもあるそうですお | | `⌒´ .| | \ / そうそう、やらない夫に送ろうとした石は ノ \ その都市に建つ塔に使われてるんですお /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ / ─ -\ 彼らはクトゥルーの時代が終わるずっと前に . / (○) (○).\ 地球へ来て、水没する前のルルイエの事全てを覚えていますお / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | \ / ・・・少し話しすぎましたお ノ \ 食事をとって、お休みになる前にまた来てくださいお /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) / ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ | ⌒ ( ●)(●) まったく、あんなにご満悦な様子で . | (__人__) 話す内容じゃないだろ!jk | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) (ヽ三/) )) ( i))) / ̄ ̄\ \ / _ノ \ ) | ( >)(<) あ、でも部屋の調度品は趣味がいいだろ . | ///(__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ ⊂ヽ γ く i !l ノ ノ | ⊂cノ´| | / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( mn)(mn) . | ////.| |人| | うひょー!飯もうめー! | | |⌒| | . | | |. | | そうだ、やる夫ー緒に食わないかー? . ヽ. / / } / ヽ / / ノ ノ 「まだ何も食べられないんですお」 / ノ,,ノ | | | そうか・・・それは残念だな | | / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( >)(●) . | (__人__) むぐっ 何だこのコーヒー | ` ⌒´ノ 苦すぎて飲めたもんじゃないな . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) 【小休止後】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ __ / \ / _ノ \ | ( ●)(●) ・・・ ____ . | (__人__) /─ ─ \ | ` ⌒´ノ ・・・ ./(○) (○) \ . | } / \(__人__) / \ . ヽ } \ | |`⌒´ | | ヽ ノ \ \ _/ / く. \ \ ノ \ | \ \ (⌒二 | | |ヽ、二⌒)、 \ | | ____ / ─ -\ . / (○) (○).\ / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | \ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) __ ..:...::./:..:..:..::\.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..::..:..:..::::...:..... .::./.:..:.._ノ::::..:..\.:..:...::.:..:..::::....:::..:..::::..:.:..:.... :..|:::.... ( ○)(○).::..:..:..:..::::..:..::.:..:...::...::::..:.:..:.... .: |:::.... u (__人__).::..:..:..:………。..:.::..:.:..:.... ::. |::u:. (.::..:..:..::::..:...:..::::::::..:..::.:...:..::::..:..::.::..:.... .::. |:::.....u ` ⌒´ノ.::..:...:..::::..:..::.:...:..::::..:...:.... ::..:.ヽ:::..... }.::..:..:..:..::::..:..::..::::..:..::.:..:...::..:.... .::..:...ヽ::..... ノ \ ::..:..:..:/::.. く \ \ .::..:..: |::... \ \ \ ::..:..:..:|:::..... |ヽ、二⌒)、 \ ____ / ─ ─\ . / (○) (○).\ / \ (__人__) / \ | | `⌒´ .| | \ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) .___ ./ノ ヽヽ: ;| (0):(0)|: :|ヽ (人)/: . :| | ^ |. :h ノ:: :| /: / く、 \ ;| 、`、_、 \ ;|ミ|  ̄^\ \ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ____ / ─ -\ やる夫がどうやってユゴスへ行くのか . / (○) (○).\ / \ (__人__) / \ それは簡単な事ですお、やる夫の脳を摘出するんですお | | `⌒´ .| | \ / 彼らの優れた技術は脳を取り出すことも、 ノ \ 残された体を生かす事も出来るんですお /´ ヽ そして取り出した脳は特殊な容器の中に保存されますお | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ / ─ ─\ . / (○) (○).\ その容器には、見る、聞く、話すの三つの機能が備わっていますお / \ (__人__) / \ この容器に入り、彼らに運んでもらう事で、 | | `⌒´ .| | 体を持たずとも十分に宇宙の旅を楽しめますお \ / ノ \ 百聞は一見にしかずです、 /´ ヽ そこの棚の円筒を持ってきて欲しいお | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) _,..--------..._ ;( ); 「こ、こいつか・・・?」 | `` ------- '´´.| | :::::::::.| 「それで会ってますお、次は後ろの棚にある部品を | :::::::::.| やる夫の指示通り取り付けてくださいお | :::::::::.| ああ、やる夫の名前がある円筒は気にしないでくださいお」 | ::::::::::| ヽ、________________ノ ゴトッ / ̄ ̄\ / _ノ 三\ | ( ●)(●) . | U (__人__) で、できたぜ・・・ | u ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) _,..--------..._ ;( ); キュイーン | `` ------- '´´.| |⊂⊃ ⊂⊃ | 「結構です。信じられますかお ((__)) ,|、__ _,...--'7 これは人間と言っても差し支えないのですお」 || / `--`-v--'´--''´~\ ``=|,,,,,;; ;;;;;;;;; ;;; > └'´|;;;; O ;;;;;;;;;;;|`'|| |;;;; O ;;;;;;;;;;;;| || | ;;;; ∧ ;;;;;;;;;;;;;|((~)) 't--、_ハ__,... ----┤ ``||~```~~~~||~ ̄ .||、 .||、 / > < \ <__/ \__ > _____ | |。 | (| (二) |。 | はじめまして、やらない夫さん |____|。 | . (___) ∧__厂 ̄ ̄ ̄| 驚くかと思いますが、私は貴方と同じ人間です || ,く| o |__| | 私の体は今、ここから一マイル半ほど離れた所にあります ||〃 | o || | ですが私は今、貴方の目の前にいるのです " | o ,〃 | └i^iー―(⌒) ┘ | | | | | | | | l二二l l二二l _,..--------..._ ;( ); | `` ------- '´´.| 私はもう何度となく宇宙を旅し、 |⊂⊃ ⊂⊃ | 様々なものを見てきました ((__)) ,|、__ _,...--'7 || / `--`-v--'´--''´~\ 私は一週間後、再び旅立ちます ``=|,,,,,;; ;;;;;;;;; ;;; > その時やる夫さんと同行できる事を、楽しみにしています └'´|;;;; O ;;;;;;;;;;;|`'|| |;;;; O ;;;;;;;;;;;;| || その際にはコイズミさん ―貴方をお迎えした彼です― も | ;;;; ∧ ;;;;;;;;;;;;;|((~)) 同行するでしょう 't--、_ハ__,... ----┤ ``||~```~~~~||~ ̄ コイズミさんは何年も前から彼らの仲間なのです .||、 .||、 レコードの声の一つが彼のものである事は、もうお気づきでしょう / > < \ <__/ \__ > ____ / ─ ─\ . / (○) (○).\ 今日はこのくらいにしておきましょう / \ (__人__) / \ 円筒はそのままでかまいませんお | | `⌒´ .| | \ / どうぞ、ごゆるりとお休みくださいお ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ああ、それじゃあ失礼させてもらうぜ . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ mm /  ̄ ̄ ̄ つノ | | ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ・・・・・・ . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) .___ ./ ノヽ\ そうか、コイズミの声に聞き覚えがあったのは ;| (○)(○|: あのレコードで聞いてたからか・・・・・・ん? :|ヽ (_人_)/; . :| |. ⌒ .|; :h /; :| /; ’ / く、 \ ;| \\_ \ ;|ミ |`ー=っ \ | \ __ / _ (m) _ピコーン |ミ| / `´ \ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( >)(● はて、やる夫の奴、喘息にしては妙に呼吸が整っていたな | (__人__) 唇がほとんど動いてないわりには、声も通っていたし . | ノ これは一体どういう・・・? | ∩ ノ ⊃ / ./ _ノ (. \ / ./_ノ │ \ “ /___| | . \/ ___ / / ̄ ̄\ / _ノ 三\ | ( ●)(●) . | (__人__) いや、今はそんな事はどうでもいい | ` ⌒´ノ . | } 明日になったら理由をつけて帰ろう . ヽ } ヽ ノ あんな恐ろしい事、たとえ事実でも / く 俺みたいな普通の人間が知る事じゃないだろ | \ | |ヽ、二⌒) . \ \ . \ . \ _______ \ r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::. ___ l} 、:: \ヘ,___,_ ______/::.__| .|___________ |l \:: | | / ̄ ̄\ |、:.. | [], _ .|: [ニ]::::: |l'-,、イ\: | | / ノ \ \ |::.. ヘ ̄ ̄,/:::(__):: |l ´ヽ,ノ: | | | (ー)(ー) | ,l、:::  ̄ ̄:::::::::::::::: |l | :| | | | (__人__) .i l::::: |l.,\\| :| | , | ` ⌒´ | ll:::: 怖くて寝れ・・・ない・・・だ・・・zzz |l | :| | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、|l:::: |l__,,| :| | | ::::.... ..:::|l:::: |l ̄`~~| :| | | |l:::: |l | :| | | |l:::: |l | :| | | ''"´ |l:::: |l \\[]:| | | |l:::: |l ィ'´~ヽ | | ``' |l:::: |l-''´ヽ,/:: | | ''"´ |l:::: |l /:: | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ:::: l}ィ:: | `´::::::::::::::::::::::::::::::`´:::::: ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ / ̄ ̄\ / _ノ \ 正直、ここから先は、どこまで夢で | ( ●)(●) どこから事実かよく分からん . | (__人__) | ` ⌒´ノ おそらく、話を聞いた人はやる夫の車を奪って . | } 逃げる前までに起きた事は夢だ . ヽ } と、言うだろう ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) / ̄ ̄\ / _ノ \ 取り乱した俺の話を聞いて | ( ー)(ー) 保安官がやる夫の家に行った時 .| (__人__) / ` ⌒´ノ そこには壁に残る弾痕以外は何も残っていなかった / ヽ ⊂二二 ̄\ / \ ⊂、' ヽ 俺の持ってきた手紙類や、円筒 / \_, `7 / そして家を飛び出す前に最後にみたアレも無くなっていたからな / へ \ !/ / | \ Υ / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(ー) すべてはやる夫達の悪ふざけだ . | (__人__) と、言う人もいると思う | ` ⌒´ノ .l^l^ln } だが奇妙な事に . ヽ L } 近くの町によく顔を出していたはずの ゝ ノ ノ コイズミの事を知っている者は、誰もいなかったし / / \ 今だにその素性は明らかになっていないんだ / / \ . / / |ヽ、二⌒) ヽ__ノ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) そして最近、海王星の先に発見された惑星 . | u. (__人__) [冥王星]と名付けられたこの星こそユゴスだと | ` ⌒´ノ 俺は思っている . | } . ヽ } ヽ ノ ・・・気が重いがいい加減 i⌒\ ,__(‐- 、 俺が眠りから覚めた後の事を話そう l \ 巛ー─;\ | `ヽ-‐ーく_) . | l ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ . \ \ . \ . \ _______ \ r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::. ___ l} 、:: \ヘ,___,_ ______/::.__| .|___________ |l \:: | | / ̄ ̄\ |、:.. | [], _ .|: [ニ]::::: |l'-,、イ\: | | / ノ \ \ |::.. ヘ ̄ ̄,/:::(__):: |l ´ヽ,ノ: | | | (○)(○) | ,l、:::  ̄ ̄:::::::::::::::: |l | :| | | | (__人__) .i l::::: うん? |l.,\\| :| | , | ` ⌒´ | ll:::: |l | :| | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、|l:::: |l__,,| :| | | ::::.... ..:::|l:::: |l ̄`~~| :| | | |l:::: |l | :| | | |l:::: |l | :| | | ''"´ |l:::: |l \\[]:| | | |l:::: |l ィ'´~ヽ | | ``' |l:::: |l-''´ヽ,/:: | | ''"´ |l:::: |l /:: | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ:::: l}ィ:: | `´::::::::::::::::::::::::::::::`´:::::: / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) . | (__人__) 何だ?話し声・・・どこから・・・この下 | ` ⌒´ノ やる夫の書斎から・・・? . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒) , -――-、 / \ ・・・・・・ /:::::::::::::: ヽ この声、レコードで聞いた奴等の声・・・ /:::::::::::::::::: ヽ それにコイズミと円筒の声か・・・ |:::::::::::::::::::::: / .| / くそっ、よく聞き取れないな \ / ・ ・ ・ / ̄ ̄\ / _ノ\ | (●) どうやら来客者達は帰ったみたいだな . | (___ノ) | ´ノ 何かの企てが失敗した、みたいな事を言ってたが・・・ . | } もしやあのコーヒー、一服盛ってあったのか!? . ヽ } ヽ ノ / ̄ ̄\ / u ノ \ もう朝になったら、なんて | .u ( ●) | 言ってられん! . | (__人_) | ` ⌒ノ 一刻も早くここから離れるだろ | } ヽ u } ヽ ノ ノ \ /´ ヽ / ̄ ̄\ / \ \ けどやる夫はどうなる・・・? .(●)(● ) u. | やる夫は奴等が宇宙の秘密を教えてくれると言うが (__人__) u | もしかして俺に手紙類を持ってこさせる為に .(`⌒ ´ | . 利用されてるんじゃ・・・ { | { u. / もしそうなら奴等は俺達二人を \ / 知り過ぎたとして消す事も・・・ ノ \ /´ ヽ / ̄ ̄\ / \ |:::::: | 手遅れになる前にやる夫も連れて行こう . |::::::::::: | あいつが俺の言葉より、宇宙の秘密を選ぶようなら |:::::::::::::: | その時は俺一人でも逃げさせてもらうだろ . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } ヽ:::::::::: ノ /:::::::::::: く -―――――|:::::::::::::::: \ -―,― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒) __ / _ノ \ | ( ● ●) そうと決まれば行動あるのみだ | (__人_) ! ⌒/ ・・・zzz・・zzz・・ ヽ ノ / \ む、寝息が聞こえる ((⊂ ) ノ\つ)) やる夫はこの部屋か (_⌒ヽ ヽ ヘ } ε≡Ξ ノノ `J |┃三 / ̄ ̄\ |┃三 / \,_. \ |┃ (●)(● ) | |┃ (__人__) | ガラッ .|┃ ヽ`⌒ ´ | |┃ { | |┃三 { / |┃ ヽ / |┃ . ン ヽ |┃三 / | |┃(⌒二_/| . | / ̄ ̄\ |┃┃ / _ノ |||\ 三 .|┃┃ | ( ●)(●) ..|┃┃ . | (__人__) . |┃┃ | ` ⌒´ノ |┃┃ . | } 三 |┃┃ . ヽ } |┃┃ピシャッ! ヽ ノ三 ..|┃┃ / く \ .|┃┃ | \ 三 |┃┃ | |ヽ、二⌒) |┃┃ ,. -‐──────‐‐- 、 / ヽ . / | コイズミの奴帰ってなかったのか・・・ . | ,人 __ __ | . ヽ } ( Y ) | ヽ ノ (○)(○ ) | / く \ /~ / | \. \__/ | |ヽ、二⌒) __ / _ノ \ | ( ● ●) まったく無駄足踏ませやがって | (__人_) 居間でないとしたら、やっぱり書斎か? ! ⌒/ ヽ ノ / \ ((⊂ ) ノ\つ)) (_⌒ヽ ヽ ヘ } ε≡Ξ ノノ `J |┃三 / ̄ ̄\ |┃三 / \,_. \ |┃ (●)(● ) | |┃ (__人__) | ガラッ .|┃ ヽ`⌒ ´ | |┃ { | |┃三 { / |┃ ヽ / |┃ . ン ヽ |┃三 / | |┃(⌒二_/| . | _,..--------..._ ;( ); | `` ------- '´´.| |⊂⊃ ⊂⊃ | ((__)) ,|、__ _,...--'7 || / `--`-v--'´--''´~\ ``=|,,,,,;; ;;;;;;;;; ;;; > └'´|;;;; O ;;;;;;;;;;;|`'|| |;;;; O ;;;;;;;;;;;;| || | ;;;; ∧ ;;;;;;;;;;;;;|((~)) 't--、_ハ__,... ----┤ ``||~```~~~~||~ ̄ .||、 .||、 / > < \ <__/ \__ > / ̄ ̄\ て / u ノ \そ | .u ( ●) | うおっ・・・なんだ例の円筒か . | (__人_) さっきの会話に参加してた奴か? | ` ⌒ノ 今は動いてないみたいだな | } ヽ u } ヽ ノ ノ \ /´ ヽ / ̄ ̄Y ̄ ̄\ / ヽ,_. ノ \ (●)(● ) ( ●)(●) まぁいい、やる夫はどこだ・・・ (__人__) (__人__) {`⌒ ´ 彡 ` ⌒´ノ (ん、あの臭いと振動が無くなってるな { } そういや臭いと振動はこの書斎だけ { 彡 } とりわけやる夫の近くが一番強かったな) ヽ、 / ノ .ン ヽ // | (⌒二_/ | . | , --────-- 、 / \ / \ / l \ ./ ノ::::::::::::::::::::::.\ / _, -'´:::::::;;;;;;;;;;;;;;:::::: \ | / / ̄◯ :;;;;;;:// ̄◯ヽ .| | |. .| ,|:;;;;::| |. .|| | \ \_/ /::;;;;::\\_// .| ,/ ::|:: \ | u | | | | | | | .| \__/\__/| |. トエエエエエイ | .| u '.{ :l }/ / | .{ :l }/ ) 丶 .{ } l \ 、`ー一一 ' ) .\ u / ヽ / ―― [] ] / ̄三\ | l ̄ | | / \三/\ |_| 匚. | 三 ( ○) ( ○) | | 三 u (__人__) |_| ≡ ` ⌒´ノ 二 } [] [] ,- r⌒ヽrヽ, } //三 i/ | __ ノヽ 匚/ 三 三 / )≡ 三 三 / //≡ 三三 ./ / ̄、⌒) ≡、__./ / ⌒ヽ ̄ r / | 三 ノ 三 三 / .三 三三 / .三. .三三 / 三 / .≡ / 三 ./ .ノ.^/ ≡ / |_/ ≡ / 三 / =/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ / ̄ ̄\ / \ こうして俺は逃げ出した |:::::: | 先ほども触れたアレについて . |::::::::::: | 俺は芸術家が作った優れた蝋細工だと思いたい |:::::::::::::: | ....,:::´, . . |:::::::::::::: } ....:::,, .. . ヽ:::::::::::::: } ,):::::::ノ . ヽ:::::::::: ノ (:::::ソ: . /:::::::::::: く ,ふ´.. -―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ―― |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´ / ̄ ̄\ . / ヽ、_u \ その三つの品物はそれぞれが (>)(< ) u | 連動して動く仕掛けが施されていた . (__人__) l⌒l | (`⌒ ´ | .| | そして書斎の闇の中囁き、恐ろしい臭いと振動を /{ | _ |ノ 発散していたのだろうそれは──── ∟_ヽ | `ヽ ~| ヽ ヽ ,, -‐ 、 /' ヽ / ̄ ̄\ ./ i / ._ノ 三ヽ、\ / ...........i 細部まで完璧な、寸分違わず精巧に作られた | (●)(●) | / ..:::::::::::::::| やる夫の顔と手だったんだ | (__人__) u | / ..::::::::::::::::::l .| ` ⌒´ .} ./ ..::::::::::::::::::::! | u }/ .::::::::::::::::::::/ ヽ ./ .:::::::::::::::::::/ .ヽ . ./ .:::::::::::::::::::/ ,. ‐'"´ `'‐,r''"~ .:::::::::::::::::/ ..:./,. -‐‐- 、 l′ ..:::::::::::::/| :,' / !.:::::::/:i..:..l r 、 / !::::::::::: i..:..i l .......`:i i !:::::::::: ゙、:.i ! ::::::::::/ i i:::::::::: ヽ:i .! ::::::::/ i .....i::::::::::: ヽ .ヽ ::::::| `、 `、 .....::::::::::::l:::::::::::: `, / \:::l. `、 ヽ::::::::::::::::::::l::::::::::: /'''ー─----、 `ヽ `、 .::::\:::::::::::::::|::::::::: /,, ,. ‐;'' ∧∧ |・ω・) |⊂ | ―――――終わり――――― (V)∧_∧(V) ヽ(・ω・)ノ フォッフォッフォッ / / ノ ̄ゝ 原作 H・P・ラブクラフト著 「闇に囁くもの」 【巻末おまけ】 / `ーァ!| `ー トヘ-ヘ´ | ./ ( r=' l l | lートゝl l /っ7 / / /| | | | rf'' | | 如何でしたでしょうか //'/´ / /! /=| / ハ l | `l. l | ここからは作中に出てきた /// /l / // /l l /! / | l | | | | l 用語の解説をしていきたいと思います /// l //‐l─/‐|l-/,ノl / / |_i-/─!- / /| ! | l | _/// | ! / ,| ハ. /ニ´|! |'´ヽl/ |l,. -='テ /l/ |l l | ,| / |/ヽl /' /lミニ ' ,ソ / ' 'トf_',ソ´ /! | i | ハ | ´ ,ヘ |l ̄、´ノ  ̄ /' | | | | | i ! / `ヽl`(´ ! /´ l ! |l !__,| | /' \ _ ー' _, イ_ | ! | l |-─‐' / /<´ lヽ__ _/l ̄`フ |l | | l`ヽ、 , -‐く、 _,,.、/ \  ̄`Y  ̄ / l| | l | ` ‐-、\ /´_ ` ´ \_,/´ (´ `ー-、_, -‐-、,i -‐-、 ヽ\ __ヽ´ノ `ヽ ) __ _) //  ̄ヽ___,. --、 ,イolヘ__/´\_r‐io、_/`ヽ_,く‐' ´ ̄ ̄`ヽ ´ ̄ ` く、 ` ´/ /,. -‐'_,. --、ヽ、. | l \ /| /ヽ __ ,ィ- /o/_ <_ `>`lo| r'ー‐‐'´ /、 \ 、 (、 | ノ `| ヽ/_`ヽ、 `ー '_, -‐'_l !_/k‐ヘ /_,) / \, \ ´ \ ̄ | `)く, -‐-、ヽ/´  ̄ -‐./  ̄ / \ ヾ ヽ 宇宙の彼方から太陽系に飛来し (V)∧_∧(V) ユゴスに拠点を置く知的生物です ヽ(・ω・)ノ フォッフォッフォッ その実体は菌類で種族によって形態が違います / / 今回の舞台であるヴァーモントに棲むものは蟹の様な姿と言われます ノ ̄ゝ テレパシーで人を操ったり会話をします 優れた科学力を持ち生物の脳を摘出し容器の中で生かし続ける事もできます 【ユゴス星の菌類生物】 ∠二`-=-''"<~,,_ ,,=''"~ = ミ=ゴウとも呼ばれます ,/ \ 前述の菌類生物の別種でヒマラヤに棲むと言われます _,,_ __ lイ ⊂●⊃ ⊂●⊃ 'l, こちらの種族は全身を白い毛に覆われた `ヽ=、\/~ ,// ,, .,,人,,_. `lヽ. 巨大な類人猿として目撃されるとか ∠ ̄ < レ ー'"'" ``''' '‐ N / `V" |' レ ・ ・ て,,/ (_,人 (_,,. -◇- ┌'"レ| ,, / 'l, i, 、 , i,,/ 火 ,;_ .,, ,. ,, ,/" ゙(_/`'"\) (ニニ!`ヽ'"-'"!ニニ) 【忌まわしき雪男 ミ=ゴ】 _人人人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくり狂っていってね!!! < クトゥルフ、ク・リトル・リトル、九頭龍など  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ 様々な呼び方がある、最もメジャーな神性でしょう ___ . 太古の地球に到来し、太平洋付近に存在したという /´ ` ヽ、 . 大陸にルルイエ等の石造都市を築きました / __,.! 、__ハ r;ニヽ、 / (ヒ_] ヒ_ンハ リ | ! しかし星辰(星々の並び)が変化した事で ! '" "' .´~⌒ヽノ丿 ルルイエの館で死という眠りにつく事になり ! ::.,. 、 、 ( (⌒'ー‐´ . またルルイエも地殻変動で海底に沈む事となります 、 ノ^ヽ `ノハ ハ、 ヾ ノ_ ヾご..√ `ヽ.~丿 ! ト、 `~´ ヽ しかし現在も彼の配下や信奉する人間が `ヾご.ノ^ヽ、’ / し'⌒ヾ、_ノ`ヾj 彼の復活の為に暗躍しています `ーべ,_ _ン⌒ヾこ 見た目は頭がタコの巨人です 【旧支配者の一柱 クトゥルー】 ., _ . _ {..:::::::::::::...`: i.::::::::::::::... i クトゥルー神話における豊穣神 i..:::::::::::::... l 大地母神的神性とされ _i..::::::::::::::tユエtェz 比較的人間に好意的といわれます 、ェュィ;..:::::::::::::::::::::} `iltェ ィェュi il l 主に古代ムー大陸で信仰されたそうです ll! 〈l T!l ll_l li ヽ, イ Y }ヽ、 神話作品内では比較的良く見る名前なのですが ,|リiイi / |/! i::::::ヽ―‐',=‐ 反面何をしたか、というエピソードが無いので _ メ |/`Y!'´l l キ::f::/´ ̄ いまいち掴み所がありません ` ̄t、,,,/it={f=/,| l 、Y:::!、、 _l:/イ!l〈〉/`:| i:::::l!:::l、ヽヽ、__, i:/:|!|:|/::::::| l::::::!:::l | ヽ ヽ´ いあ・シュブ=ニグラス! /::::l::::i:。::::::::| l:::/l:::l | i ,ヽ 刋::::::l:::::ィ}=| l=i||::::l ! !从ノ i::::::::|:゚/´::::|!:::l {::::l lノ从ノ ィゥ::::::l:::::ィ====}|i::::l|ノノ 【千匹の仔を孕みし森の黒山羊 シュブ=ニグラス】 ///\/\ヽ__:::::::::::| | j j:::::::::__://\/、\\ /::/ / | \\:::::ヽヽ /7::::::::// 〉 ヘ ヽ:ヽ /::/ / ヽ. \ヘ:_::|_|-―-|_|:_/7‐′/ ヘ `、:`、 『死霊秘法』と書いて /::〈 〉 , ヘ、ヽヘ.,ゝ‐` -'、/ /` ' /\ / 〉::〉 ネクロノミコンと読む事も 〉::/ / /::〃:::ー/ 「´ \/`':\::::::ヽ ヽ ヘ:〈 /::/ / 〉〃 |:::/ / | \ ヽ\ ヽ::::::| ヽ:::〈 `、 ヘ:', 狂えるアラブ人詩人 /::〈 / /〃. !/イ | |‐-|、∧ |、|.斗|、 〉 .〉:::| ヽ:ヘ. `、/:〉 アブドゥル・アルハザートの \::\ /¨´ |::::| ヘ ハ/fr㍉ヘ |´ィr㍉∨ ∧:::| `ヘ. /:/ 手によって執筆されました \::\_/ f⌒ヽハ!| ヒり ,ヽ ヒり / ./ \_ ‘イj/  ̄ (::::::,.-ヽ ⊂⊃ 、 _, ⊂⊃/ r'´0}.ニ=- 原題を「アル・アジフ」ギリシア語に -=ニ廴{:::( 〉 〉:.、 __,. イ 〈--f:{:::0::0}、 翻訳された際「ネクロノミコン」に。 // /`¨/ /::::::::| || |:::::ヘ. |_!;廴(ノ\\ //./ / | /リ:::::::::::} ||.{:::::::::|ハト、 |、 | ヽ| ギリシア語、ラテン語に訳されるも 〃 / /l /l/:::::::::::::::l .|l l:::::::::::::::::::\ !ヘ | 共に焚書にされます l | | {::::::::::::::::::::::::! l::::::::::::::::::::::/ ./ リ その後ゴシック体、スペイン語版が密かに刊行 ヽ| ヘ \:::::::::::::::::l_jH| l::::::::::::::::/// ギリシア語版が復刻されました \|\::::::::::l `!:::::::,.イ/l/ |二スー‐r‐'7ヾ ノ:! 原書は730年刊行、現存する多くは17世紀に L:/ `ヽハ/ ヽJ 刊行された物と言われます 【禁断の魔導書 ネクロノミコン】 _)-―¬ニニ¬ 、r、}rヘ / ,′ ´ ̄、`Y l 【ネクロノミコン-続き-】 / / 、 l くハ | ,′ , l ! , | 、 | l l| ハーヴァード大学のワイドナー図書館 . l | | | /| ∧__ハ| | | | アーカムのミスカトニック大学付属図書館 | | l | ?l7/ 、| | | | ブエノス・アイレスの大学図書館 |∧ |Nヘ、!/ ● 〉 ,′l| に所蔵が確認されています ´ ハjミYシ、_,、_,, ⊂⊃ / l| \ また、大英博物館には15世紀版が保管されています / lト《ヽ、 ,イ / l| ヽ . / l l | }≧≦‐ | ∧ ヽ} `、 l / / {^ーメ‐┤ | |\ `ヽ、 l / : : /::/: :,:′: :′: /: : /: : i : :!┗┓{: : : ,′: : ,'::/: :/: : : /: : /: : :;′: :!: : l: :r┛`Y: : ル・リエー、ラ・イラーとも . {: : : : : :; : ,' ^) :;': : :,':⊥.」_: : :i: : :j: :} : : : i: ', :{{:::{ : ::(( : { :{ :{ ⊥..」_`:.ノ:/: ;′: : :j: 太平洋、ニュージーランド沖 . 从从八;ゝ=:)) `` Tij:7ヽ/:/: / . : : :,′ 南緯四七度九分、西経一二六度四三分 〉〉〉 〈(必リ ゙ー'/: /: / .:/ : /: : の海底に沈む石造都市です j ij : : j{((′ /: :: /: : ::{ : :{: : {: : : ,','/. : :八 ー ,'. : ::;' : : : :', : :', : : : : あらゆる線、形が歪む悪夢の都で . / /. : :/.: :j\ {: : :::{ : : : : :ヽ.: :、: : : クトゥルーが眠るとされる場所 . ノ /.: :ノ. : :ノ :ノ:`¬ァヘ、: ::、: : : : : :\: : : 彼の配下「深きものども」によって護られています 【悪夢の都 ルルイエ】 _,. ───-- 、 、_ )、/´ 〈ィ今r=ー }Lfy' ヽ /ハ/ ̄ ` ヽ 最後に原作小説の文体を知るのに /Y' / / }i ヘ ! ちょうど良いコピペを ./ i{ | ' ! i | | i | ! | ! | ハ /| ! ハ ! ! ト、i |ヽト、 i }/r;}ル1〉! ハ | 私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れた ヽNヽ ト!r yト、! ゞ__j' | / i !ト、 その異形の物体を凝視した。 ! YくY〈{` ⊂⊃/ i |i |\ヽ それは大小の球体を組み合わせた ヽ | 「T` -一 { r ヽ ! | ! としか言い様の無い姿をしており、 }' ! |公ァ ___r-yイ jリ、 |i | 狂気じみた青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。 | / ! / /了爻イ ! ーァ|! | 這いずり回るような冒涜的な足音で私に近付くと、 / { / i r'ー弃一k 〈 i | 何とも名状し難き声で私と私の子孫の / | _/ 〉 〉、 \ | ! おぞましき未来を語るのであった。 ./ ! /} 7ー'^ー'^ヽ!' i rj |ヽ i | ' /| 〈 /「/ \| | rくノ ハ | また、それは時空を超越した底知れぬ漆黒の深淵に通じる | ィ ヽ Y} i ! i ト「 | ! }/ 袋状の器官を有しており、 | / |' !ヘ!' { |イ´ ̄`X¬ー、_/ | |i i | この世の物ならざる奇怪な装置を取り出しては、 ! { ! | 〈 ! /xーァ |ーx イリ | ! !| , 人々を混迷に陥れるのであった。 ヽ \| j' | 'x7 ム /i |x ! ヽ! | |i / /イ |xj./ }/' | !x1 }ハi ∨ !_/ ヽ_/ }' _)-―¬ニニ¬ 、r、}rヘ / ,′ ´ ̄、`Y l このコピペは「ドラえもん」をクトゥルー調で紹介したものです / / 、 l くハ | 作者によりけりですがクトゥルー神話作品は ,′ , l ! , | 、 | l l| 概ねこういった文章で書かれます、実にとっつき難いですね . l | | | /| ∧__ハ| | | | ですがこれがクトゥルー神話の味の一つでもあるのです | | l | ?l7/斗‐r、 | | | | まったく難儀な事です |∧ |Nヘ、!/ヘ::.::.::.} 〉 ,′l| ´ ハjミYシ′ `ー' / / l| \ / lト《ヽ、 ー一 ,イ / l| ヽ 今回はこれで失礼いたしましょう . / l l | }≧≦‐ | ∧ ヽ} `、 長々とお付き合い頂き有難うございました l / / {^ーメ‐┤ | |\ `ヽ、 l |/ / rく_∠__」 「ヽヽ \_ l ! | それでは皆様、ご機嫌よう / /{_)'′ / ∧ ト、| | / ノ |/ / . / / //乙ヘ__/_/ 〉 V| |イ7′ l|| / ,ハ// ハ _| `ヽ_爪 ∨| | | , l| | ヽヽ〈く | {∧x 「交7 | } | Vl |ノ| ∧{ `ヽ\`ヽ`ーヘ」爻ハ__j// `ヽヽレ'´ `ヽ ー'∠/  ̄ ̄|__/´ 〈〈 ` ̄ ̄ 891 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga] 投稿日:2009/03/04(水) 18:16:47.58 ID:umzh1Ggo いじょ 一週間で100レス近く作ってる長編作者はパネェと思ったっていう 892 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 18:18:51.10 ID:fZ1cpmco 乙 原作どおりよくわからんかったなwwwwww 893 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 18:19:22.55 ID:FY02.Ako 乙でした!アル可愛いよハァハァ いやあクトゥルーはやっぱいいねww雰囲気壊したくなくてレスも書けなかったよ。 ところで>>881-883の流れは「>>882でやる夫のコピーを見つけた」ってことでいいんだよな。 894 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 18:19:30.58 ID:b3nvfGIo 乙! なんともいえない怖さがあるなwwww 895 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[saga] 投稿日:2009/03/04(水) 18:30:52.35 ID:umzh1Ggo >>893 その通りです、コピーと言っても顔と手だけですが 896 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 18:58:10.46 ID:JlxSqGoo クトゥルーキャラかわゆすwww 897 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 19:09:32.64 ID:3qV9Hx2o ルルイエと聞くとウルトラマンティガを思い出す あれのラスボスの名はガタノゾーアだが外見はクトゥルフだとか 899 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 19:43:42.54 ID:FY02.Ako >>895 トンクス!こえー話だな >>897 あれは脚本家がクトゥルー信者だからな。何かと絡ませようとするww 900 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 20:03:16.62 ID:vUpZU96o やる夫はとっくに脳みそ抜かれてた、だっけ? ご想像にお任せしますだったっけ 901 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 20:23:15.83 ID:umzh1Ggo ない夫が来る前にもう抜かれてますね なのでダミーが用意されたんでしょう やる夫の体はどこぞで保存中で動かせないでしょうから 902 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/03/04(水) 22:50:08.08 ID:3uIYMD.o 脳みそが抜かれてたかどうか以前に、ああやって人形で話してた以上 やらない夫が話してた相手が、やる夫である必要は、ないんだぜ? とりあえず俺は原作の全集をはじめて読んだときそう解釈した
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