■2013/04/17(水) ドッペルゲンガー |
カテゴリータグ:シリアス・ホラー・サスペンス・鬱系 シリアス・ホラー・サスペンス・鬱系(2013) やる夫短編作品 2013 |
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' ! { | `レ _ノヽ{彡 ミト 〈 ト /!.ノ ! | { ! ! `ツ 〉〈 i´〉V } ー/_/ /!. | ! 『世の中には自分とそっくりな人間が三人存在するとかいうアレである。』 | | } }\ /て }/ヾ/. _| _//〈 / | {. | | | ! !ヽ \ /7´ ! }っー' ! / ∨ | ! | . i! | | .! .| { ! 〉、∧{ 三ア /! / | { . !| /! ! ! !ノ ! { } ハ∧ ∧ ! / | / ヽノ / イ i! .| | / } ! ! //! ∧∧ ! / !/ / / | i } /! r'_ | } { \∧ Vレ' } } { | r-',ニニ==) /_! / / ))、 〉 ト、_ ! { ! 〈 ( ,-Uテ-レ!| / // ヽ、 V . n__> ! ヽ ) ) r! { \ x_/ム ( ./ ー{nV 〈 ∧ ! \ // /‐'v' )' 〉 リ ,― ''  ̄ ノ )ハ ヽ ハ \ 324 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:07:28 ID:uzvc5NZU / ̄ ̄\ / _ノ .ヽ、\ | (●)(●) | . | (__人__) .| | ` ⌒´ ノ . r─一'´ ̄`<ヽ } 信じてもらえないかもしれないが、 . `ー‐ァ , ) , -'~⌒ヽ、 ノ {. ,ヘ ,l. ゝ、_ .'ヽ). 自分もいままさに、このドッペルゲンガーの存在に悩まされている。 . /, 、 _ /. | . ', . .. .ヽ、 (/ / // / / ...| ...|\..\\ \_) / // / / . . \_\_)、_) ー' {_/ノ ."´ | | , . ‐――┼――‐- 、 / .| \ / .| \ / \ | _ , ', / , ゞ.._, |ー " 、 ', l l {::::::::} l| l {::::::::} l l . l ` ー ' ' | ` ー ' ' l l / .| l l ヽ__/| l . l 〈 ト l 『おどろく事に、ソイツは図々しくも我が家に入り込んで、 .l `ー―┼──一 .l l | l 我が物顔で生活しているのである。』 . l | l . l. | l ! .| ! /! | .,'^ヽ /{ |ヽ | ./| / \ / ∨| ヽ .| / | / / ヽ \ `ー――┼―― ´ ̄ ̄ / 325 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:07:46 ID:uzvc5NZU / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)( ●) | (__人__) | `⌒ ´l | } その日も日課である怪奇小説の読書を終え、リビングに向かう。 ヽ } ゝ 丿 ____( ̄ ̄ / ̄ ̄/´ ̄/_ i⌒ゝ、 ヽ ヽ. / / ⊂) i⌒ゝ、 i;;;;;;;;;;|__ L人  ̄ ̄`´ ̄ ノ__i;;;;;;;;;;| /7´ ̄ ̄ヾヽ. || | .| | || / | | .ヾ、____,〃 __ / _ノ\ /. (●), | (__ノ、) . | | . ヽ | ふと時計を見上げると、針は夜7時を回り、空腹を感じたので、 ヽ ノ ヽ ( > ヘ | | | | ,. -. .、.___ ,. -.': : : : : : : :.`ヽ': .、 /: : .i : : :ヽ: : : : : : : \:ヽ /: : : : :i: : : : : :ヽ: : : : : : : :'、ハ ,': : : :./:.i: ヽ: : : :.ヽ: ヽ: : : : ハ: :i ,': : : : i':゙ト:x、ヘ: : : : .,:イ : : : :.:i: :| . |:i: : : :.:i:/ ヽi: :./ ヽ: i: : :リ: :| . |ハ: :'、: :iィチ示 ヾ゙ 示ぅ、/: :./i: :.| . ヽ: :ト:ヘ弋;ソ , 弋;ソ,:イ:.iノi: .i:| 息子嫁に、「少しお腹が空きましたね。」と夕食を催促すると、 . `ト ハ ハ: : |: i: :N |:i : :.>.、.´` .イ|: : : |: i: :.ハ | i : : i: ,.ィi ‐ ´ .| i:.: : |: : : : ヘ |: : :.:.:/ .,ノ .ゝ|:.:.: |:.:.:i: : :ヘ | : : / /‐‐ ‐‐‐i. | : : | ` <: :ヘ ,.ィ| : /_. / /,_.|:.:.:/ /ヽヘ 326 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:07:58 ID:uzvc5NZU | \ \ \ \. ヽ . /| ヽ ヽ ヽ ヽ ‘, / :| ‘, ヘ. ‘, '. :| | :| | | i. | :| | | | :| | ト、 | __」__ | | | | :| _|_ | \ |\´ |ヽ` | l∨ |、 ,.イ´ ヽ. | \ | ヽ | ‘, / / ,.|ヘ. | \! \ | ,ィ:::マ:ヽ.| / / | ヽ z=テミ ヽj |::::::::::| | /| / | /ヘl:::::::::::| v-;::::| / / レ′ \ ヽ ハ::::::::::::::| ヾ__:ノ イ.! 「さっき、お食べになられたじゃないですか」 \\ \‘v‐_j:::::| | |  ̄ | ̄ ヽこ-' 丶 ノ | | / :| |\ rァ / :| | ` ._ /| | | ` ._ , < | | ./ ̄ ̄\ ./ \ | ー ‐ i | ( ●) ( ●) | (__人__) | `⌒´i 「・・・。」 ヽ. ノ ヽ ノ .> < | | | | ./ ̄ ̄\ ./ \ | ー ‐ i | ( ─) ( ─) | (__人__) | `⌒´i (またか・・・) ヽ. ノ ヽ ノ .> < | | | | 327 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:08:12 ID:uzvc5NZU / // / / /| | ヘ \ / // / / / | | | ハ 、.ヽ ヽ i |/| | /|_,ム‐-!- .| | | | l. ! |. _', | /´V ___ V |\ | | | | | | / 〉 !、. | r'ヌ:::::::}ヽヽ.!:::::\|`t-、 | | ト. | | 〈. | ` トl {:::::::/ ::::::::::::::::_,..-、',. / ./ ./|/ | `‐|. |::::::::ー-'::::::::::::::::::::/::::::ケV / ./ .|/ | |. !::::::::::::::::::::::::::::::::{:::::/ ムィ / |. | ! ',:::::::::::::::::: .., ` ,〈. /ィ / | | ', :::::::: _ノヽ`ー∟. . / .| | ヽ\:::: :::::.r ´ __ `__┐ l ここ数年、何十回と繰り返されてきたやり取りだ。 / / ,r1 | ', ` 下、_ | ヽ ソ__ `ー∟ / / / V | ', ヽ\`! l〈/ __` } ム< ヽト. L. -─-ヽ\. | V ,、` ∧ r,ニ ._`ヽ\ ヽ }‐ 二..', ヽ.| `-ソ ハ } r'´ \ \\. ',. ム‐'´ | |ヽ / / ヽ | \ \\ | ∧ | | ∧ ハ. ', ./ ̄ ̄\ . / 「 \ . | ( ●)(●) . | | | . | __´___ノ . | `ー'´} . ヽ } . ヽ ノ 『ヤツは、自分に成りすまし、私の分の夕食をたいらげていくのである。』 /⌒ヽ  ̄ ^ヽ . / ヽ. / ==ァ'⌒つ..__ ヽ l / ==/ ´二ユ二ニ= | | | { ィ´ | ヽニ二二二二フ) . \ / .丿 | ヽ>(^(^ーァ'´ ./ ̄ ̄\ . / ノ \ . | ( ●)(●) . | (__人__) . | U `ー´ノ . | } . ,-ヽ } /::::| ヽ ノ- 、 /ヽ:::::| { ̄Y^'Yヽ 「 卜、 / !:l └‐个个┘|: :| ヽ ヤツの仕掛けたその些細な”イタズラ”に、私は苦笑いを浮かべながら、 |:::| j i r-‐…ヾ、 ; ゙:. |:::| {o{ _c},//∠.. Y いつものようにカップラーメンにお湯を注いだ。 | :.. |:::| _.. ┴zy('ー-__ -ー')勹 | ,ゝ ァ^f´ 〈/ ` ´ Yハ _ノ-‐ァ'´ { ! 、{: : . : : : } { { / 八 マ''ヽ._ヽ>x、_____;_;_;_ノ 〉 } _,,.>'′ |・| |:::| | |  ̄ ̄| \_..=-‐'´ |:::| | { |:::| | |: : : : :|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |__| 328 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:08:29 ID:uzvc5NZU 元ネタ 317 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/06/20(水) 12:45:32.60 ID:4FQSOwq/0 幼少の頃より、怪奇話や超常現象の類いがたまらなく好きだった。 中でもドッペルゲンガーの存在には人一倍、心をときめかせていた。 世の中には自分とそっくりな人間が三人存在するとかいうアレである。 信じてもらえないかもしれないが、 自分もいままさに、このドッペルゲンガーの存在に悩まされている。 おどろく事に、ソイツは図々しくも我が家に入り込んで、我が物顔で生活しているのである。 その日も日課である怪奇小説の読書を終え、リビングに向かう。 ふと時計を見上げると、針は夜7時を回り、空腹を感じたので、息子嫁に、 「少しお腹が空きましたね。」と夕食を催促すると、 「さっき、お食べになられたじゃないですか」 「・・・。」 (またか・・・) ここ数年、何十回と繰り返されてきたやり取りだ。 ヤツは、自分に成りすまし、私の分の夕食をたいらげていくのである。 ヤツの仕掛けたその些細な”イタズラ”に、私は苦笑いを浮かべながら、 いつものようにカップラーメンにお湯を注いだ。 329 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:12:08 ID:HtRV9cBs 乙 単にボケてるか、嫌われてるだけじゃ 330 名前:普通の名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/21(金) 03:19:21 ID:bh.Eg3.g どう考えても人間が一番恐いってオチだろう 乙
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