短編まとめ
やる夫ショートストーリーセレクション
推奨スレ
【実験作】やる夫スレ短編投下所 Ｎｏ．55 【練習用】　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1284259845/
中編　短編投下所１２７　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1313420444/
やらない夫短編投下所２５　　　　　　　　　　　　　　　　http://yy701.60.kg/test/read.cgi/yaranaio/1283273433/
やる夫系R18ストーリースレ その２６ 　 　 　 　 　　 　 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1271794106/
ヒロイン短編投下スレッド１４　　　　　　 　 　 　　 　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1280923208/
試作やる夫作品専用スレ in 2nd板　　　　　　　　　　　http://yy702.60.kg/test/read.cgi/yaruo2nd/1282825654/
【一発ネタ】 やる夫のネタスレ 【短編】 　その３　　　　http://yy69.60.kg/test/read.cgi/index/1258195912/
【歴史ネタ】短編・コピペAAスレ【古今東西】　　　　 　  http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1269959376/
翠星夫短編スレ　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 　 　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13257/1259493753/
できない夫総合スレ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13257/1259493753/
【初心者】やる夫自作絵投下所【歓迎】　　　　　　　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12766/1276815988/
【安価で】安価短編スレ【やるお！】　　　　　　　　　　　http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14504/1298996698/
やる夫で学ぶご当地知識＆方言　　　 　 　 　 　 　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1328104512/
やる夫でコピペ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12368/1357953654/
2012やる夫板ＩＩ・恋愛抜きのクリスマス短編祭　その１
2012やる夫板ＩＩ・恋愛抜きのクリスマス短編祭　その２
男だらけのリリカル聖夜祭

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680 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:16:29 ID:r6HnoPrA

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　　　|　ﾛ ｌ. lll .l　ﾛ　ｌ. lll .ｌ　 □　 l . llll　|　 　　,ｌ]
　　　|　　.lｺlll.ﾛ　　 .lｺlll.ﾛ　 　 　 lコllll｢ ! 　 　 ,ｌ　　　　　バイト先の会社の寮で、幽霊騒ぎがあった。
　　　|　ﾛ ｌ .lll .l　ﾛ　ｌ. lll .ｌ　 □　 l . llll　|　　　 ,ｌ]
　　　|　　.lｺlll.ﾛ　　 .lｺlll.ﾛ　 　 　 lコllll｢ ! 　 　 ,ｌ　　　　　俺は入社して１年も経たないのでよく知らなかったが、
　　　|　ﾛ ｌ. lll .l　ﾛ　ｌ. lll .ｌ　 □　 l . llll　|　　 　,ｌ]
　　　|　　.lｺlll,ﾛ　　 .lｺlll.ﾛ　 　 　 lコllll｢ ! 　 　 ,ｌ　　　　　以前から気味の悪い事が起こっていたらしい。
　　　|　l｀`'''''' ┐ﾛ　l　＿＿.□ 　l . llll　|　 　　,ｌ]
￣｀｀``''''''' ―‐'---- '.､､ ＿　 －　￣　|－　－
　　　　　　　　　　　　　 　ｌ　 . 　 　　　　ｌ_ｧ、
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　　　　　.　|:::::::::::　　　∪ ｜　 ／　⌒　　⌒　 .＼　　　　　　寮に入っている社員のＴさんの部屋が、
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　　　　　.　 |::::::::::::::　　　　} |　 　　（__人__）　　　　　|　　　　 特に出現率が高いそうで、俺に相談してきた。
　　　　　.　 ヽ:::::::::::::: 　　 }　＼　　　｀ ⌒´ 　 　　_／
　　　　　　　 ヽ::::::::::　　ノ　　　|　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　/:::::::::::: く　　　　|　|　　　　　　　　 | 　|
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　　　　　　 　 |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)

681 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:16:42 ID:r6HnoPrA

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　|.　|　　　　 （__人__）. | 　 （（● ） 　 　 　 |　　　　 Ｔ『この前もさ、顔洗って鏡を見たら、』
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　|.　 |　　　 　 　　　} . |　　（⌒´　　　 　　|
　|.　 ヽ　　 　　　　 }　 |　　｛　　　 　　　　|
　|　　 ヽ　　　　　ノ　　|　　 ヽ　　　　　　/
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　　　　　　　　l ｌ .　　　ｌ　　　/　 /〕 ,'ﾞ､ｌ 、　　ﾞ 、 !
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　　　　　　　 .!.! !　　l彳　/ 1,/　　ｿ　　　 .1 1　１.|
　　　　　　　 .!.|.|　 .ｌｌ⊥./..,,|l　　 / ....-‐'''''''ｌjﾞ|　 |'ｌ_　　　　　　　 ／￣￣￣￣
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　　　　!ﾆ　　　 ＾ﾆ'' ｉ　　^'l'ｪ-......_ ,,-ｨ'ｉ什　l彡　　;彡　│ //　　　　　　ヾ､ :;:;　　　『俺の後ろに怖い女が映ってたんだよ。』
　　　 -ｰ:三ｰ-ﾞ''-'"　　　 ,}ﾞ''ﾍｉー彡'''ｉＬ∟__ﾍ _;''ﾞ　　　│　　　　　　　　 　　:;
　　　 　''‐-- ﾝ''''''ｰ...-:''!ﾞ_,ﾆコ:ﾉリ,,ｨﾔ ''ﾞｫ　"/＾.　　 　 │　``―＝＝''" ":;:;:;:
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　　　　　　|　　　　　（__人__）　　　 　「ウワッと思って振り向いたら、まだ居るんだよ…
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　　　　　　ヽ.　　　　　　　ﾉ　　　　　　せめて振り向いたら居なくなってほしい…」
　　　　　　　ヽ　 　　　　ノ
　　　　 　　　 .>　　　 <　　　　　　　　Ｔさんは精神的にカナリまいっているようだ。
　　　　　　　　|　　　　 |
　　　　　　 　 |　　　　 |

682 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:16:56 ID:r6HnoPrA

　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　　　俺は子供の頃から霊感が強く、いわゆる『見える人』だが、
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　　　 だからと言って霊をどうこう出来るわけではない。
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |　　　　　　　 しかし、仕事中もずっとウツロな目をしているＴさんを放っておくのも酷だ。
　　＼ ／＿＿＿ ／



　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　／´　　　　.／⌒ヽ
　　　　　　　,ｲ‐‐.､　.__　/　　　　',
　　　　　　 / ﾍﾍ,））//（（ ））　　 ﾊ
　　　　　　 {==〈＞()＜〉========}
　　　 　 ＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆノ､.ヽヽ }|
　　 　 　 /　l| ＼ Ⅵ i:l　／ l:∧ Y |　　　　　俺は同時期に入ったバイトのＺを誘って、寮に行くことにした。
　　 　 　 l人l|　● ヽ从 ●// ∧　}
　 　 　 　 [ﾆil⊃　､_,､_,　⊂⊃ﾘ[二]＿　　　 Ｚは子供の頃から霊嗅覚が強く、いわゆる『嗅げる人』だ。
　　　 /⌒ヽ ﾍ　　 ゝ._）　 　j /⌒iヽ＜
　　　 ＼／Xヽ＞,､ __,　イァ/￣ /ヽY　　　　それが何を意味するのか、寮での実践を報告する。
　　　　　＼××ヾ」_」_」ｿ /,XX∧ﾘﾉ
　　　　　　 ヽ×××××ヾ×彡'

683 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:17:14 ID:r6HnoPrA

　　　　　　　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　 ／　　 ⌒　　＼
　　　　　　　 |　　 （ ●） （ ●） 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　 |　　　　（＿人__）　　　 　 ／　　 　 　 ＼　　　　　俺たちが行くと、Ｔさんはよほど一人が心細かったのか、
　　　　　　　 |　u 　 　ヽ＿_/ﾉ　 　 　 /　　─　　　　　＼
　　　　 _..　　|　　 　 　 　 　 }　　　　 '　（●）　　　　　 　 ＼　　わざわざ外まで出迎えてくれた。
　　　 (　|. 　 ヽ　　　　　　　 }　　　　（ｌ､__）　　 　 　 　 　 　 |
　(二　　 ヽ─‐ヽ　　 　 　 ノ　　 　 　 ⌒´　　　　　　　　 ／
　　 |　）　＿＿_　　　　　　　＼　　　　｀l　　　　　　　　　 ＼
　　　 ￣　　　　 |　　　　 　 |　 ＼ 　 　 | 　 　 　 　 　 　 　 ＼



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,,,,,_
　　　＿,,,,,,､､､､､､　---―‐''''''´´￣＿,,,,,,]`'''－､
　　[＿,,,,,,､､､､､､　---―‐''''''´´￣　　　| `'''‐ .､l
　　　|　ﾛ ｌ. lll .l　ﾛ　ｌ. lll .ｌ　 □　 l . llll　|　 　　,ｌ]
　　　|　　.lｺlll.ﾛ　　 .lｺlll.ﾛ　 　 　 lコllll｢ ! 　 　 ,ｌ
　　　|　ﾛ ｌ .lll .l　ﾛ　ｌ. lll .ｌ　 □　 l . llll　|　　　 ,ｌ]
　　　|　　.lｺlll.ﾛ　　 .lｺlll.ﾛ　 　 　 lコllll｢ ! 　 　 ,ｌ　　　　　けど俺は寮を見た時から、なんとなくイヤな感覚に襲われていた。
　　　|　ﾛ ｌ. lll .l　ﾛ　ｌ. lll .ｌ　 □　 l . llll　|　　 　,ｌ]
　　　|　　.lｺlll,ﾛ　　 .lｺlll＿＿＿　lコllll｢ ! 　 　 ,ｌ　　　　　夜中にパトカーの回転灯が集まっている場所を見るような、いやな感じだ。
　　　|　l｀`'''''' ┐ﾛ 　／　　　 　＼　llll　|　 　　,ｌ]
￣｀｀``''''''' ―‐'--／　 　 　 　 　 ＼ 　|－　－
　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 ＼ｌ_ｧ、
,,,,　 －　　￣ｌ　l　　　　　　　　　　　 　 ｌ
　　　　　　＿ｌ　＼　　 　　　　　　 　 ／
,,,,　－　￣　　　／　　　　　　　 　 　 ＼



....|三三三三三三三三三三三三三三三三三三三|
;...|.l.|: :: :: :i: : : : : : : : : : :..:|.l.| : : : : : : : : : : :l:.: : : :.::|.l.|
....|.l.|: :.:. :.:ﾄ､__人___人___,:1ｌ.ﾄ､__人___人___,:1: .: :.:.:.|.l.|
.;..|.l.|: : : : l!　　　 　 　 　 .|.l.|　　　　　　　　.l!: : : : :|.l.|
....|.l.|: : : ∥　　　　　　　　|.l.|　　 　 　 　 　 .',: : : :..|.l.|
....|.l.|: : :∥　　　　　　　　 |.l.|　　　　　　　　　',: : :..:|.l.|　　　…ふと、窓の１つに目をやると、閉じたカーテンが不自然にめくれ上がり、
;...|.l.|:n:∥　　　　　　　 　 |.l.| 　 　 　 　 　 　 .',:..:n:|.l.|
....|.l.|:l.!ｿ　　　　　　 　 　 .|.l.|　　　　　 　 　 　 ':, !l.|.ｌ.|　　　そこから妙に小さな顔っぽいのが、こっちを見ている気がした。
;...|.l.|三三三三三三三三三三三三三三三三三_|.l.|
....|.l.|:il:',i　　 　 　 　 　 　 |.l.|　　　　　　　 　 　 i:.l.:|.l.|　　　俺にはそれが、『近づくな』の警告だと思えた。
..;.|.l.|:ｌj: :|　　 　　 　 　 　 |.l.|　　　　　　　　　　,|:lj |.l.|
....|.l.| : : :|　　 　　　 　 　 .|.l.|　　　　　　　　　　|:.:..:|.l.|　　　でも、極力明るく振舞うＴさんに気を使って、言えずに見られるがまま。
..;.|.l.|: :.:.:.|　　　　　　　 　 |.l.|　　 　 　 　 　 　 |:..:.:.|.l.|
....|.l.|:: :: ::|　 　 　 　 　 　 |.l.|　　　 　 　 　 　 .|: :..:.|.l.|
;...|.l.|: : : ::|　　 　 　 　 　 .|.l.|　　　　　 　 ／￣￣ :|.l.|
....|.ｌ.|: : :.:.:|　　　　　 　 　 |.l.|.　　　　 　 （●）（●）|.l.|
;...|三三三三三三三三三三三三三三三三三三三|

684 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:17:33 ID:r6HnoPrA

　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　 　　　／　　 　 　＼
　　　　　／　─　 　 ─　＼
　　　 ／ -=・=- 　　-=・=-　＼　　　　俺「えー…と、どうだ、Ｚ。何か感じないか？」
　　　 |　 　 　 （__人__）　　U 　|
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　　　 ／


　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　／´　　　　.／⌒ヽ
　　　　　　　,ｲ‐‐.､　.__　/　　　　',
　　　　　　 / ﾍﾍ,））//（（ ））　　 ﾊ
　　　　　　 {==〈＞()＜〉========}
　　　 　 ＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆノ､.ヽヽ }|
　　 　 　 /　l|　　 Ⅵ i:l　　 |: ∧ Y:l
　　 　 　 l人l| ノ　 ヽ从｀ヽ//､∧　}　　　Ｚ「ん…いや、特に無いな。まあ上がらせて貰おうか」
　 　 　 　 [ﾆil　●　　　●　ﾘﾉ[二]＿
　　　　　 　 .ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j　|､ ヽ＜
　　　　 　 　 /⌒l,､ __,　イァト/ ) ヽY
　　　　　　 /￣ /ヾ」_」_」ｿ/XX..ヽﾘﾉ
　　　　　　 |XX:l××××lXX:彡,



　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　／ _ノ　 .ヽ、＼
　　　　　　　　　　　　　　　　|　 （●）（●）　|　　　　　　Ｔ「おう、酒も用意しといたぜ。さ、さ、入れよ、な？」
.　　　　　　　　　　　　　　　　|　　（__人__）　.|
　　　　　　　　　　　　　　　　 | u 　｀ー´ 　 ﾉ　　　　　　ハッキリ言って俺は、今日はやめておこう気分になっていたが、
.　 　 　　 　 　 r─一'´￣`＜ヽ　　　　　　}
.　　　　 　　 　 `ー‐ｧ　　 ,　 　 )　　　 　, -'~⌒ヽ、　　 下戸のＴさんに酒を用意されては退路が失われた。
　　　　　　　　　　 ノ　　　{. 　 ,ﾍ　　　　,l.　ゝ、_ .'ヽ).
. 　 　 　 　 　　 ／, ､　_　　　/. |　　 　.　',　　.　..　 .ヽ、
　 　 　 　 　　 （／ / // / /　...|　 　 　 ...|＼..＼＼ ＼_)
　　　 　 　 　　 　 / // / /　　　　　　 　 . .　＼_＼_)､_）
　　　　　　 　　 　 ｰ' {_/ノ　　　　　　　　　 　 　　."´

685 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:17:48 ID:r6HnoPrA

　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　 }========================================={　 　 　 　 |
　　　|!il||!il||!il||!il|　 　 　 　 　　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　　　　 　 |
　　　|!il||!il||!il||!il|　 　 　 　 　　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　　　＿＿|＿
　　　|!il||!il||!il||!il|　/ /　　/ /　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　　　|i!l]|　　　|　　　　Ｔさんの部屋に近づくほど、イヤな感覚が増す。
　　　|!il||!il||!il||!il|　 　 　 　 　　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　　　|i!l]|　　　|
　　　|!il||!il||!il||!il|　/ /　　/ /　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　 　 |i!l]|　__,,,,|＿　　 案の定、さっきのめくれカーテンの部屋だった。
　　　|!il||!il||!il||!il|　 　 　 　 　　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　 　 |i!l]|　|/||　　|
　　　|!il||!il||!il||!il|＿＿＿＿＿..|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　 　 |i!l]|　|/||　　|
　　　|!il||!il||!il||!il|─────..|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　 　 |i!l]|　|''''|--''|
　　　|!il||!il||!il||!il|　 　 　 　 　　|!　::　l|!　::　l|!　::　l|!　::　l|　　 　 |i!l]|　|!!!|　　|

　　　　　　　　　 ,-‐-､
　　　　　　　　　 | 糞 |　　ﾝｸﾞ
　　　ﾝｸﾞ　　　　 | 正 |
　　　　　　　　　 | 宗 |
　　　　　 ／￣⌒)　 (⌒￣＼ﾝｸﾞ
　　　　／　,. ^‐'_ヽ　/__ｰ^ ､　＼
　　／　／／￣ ｀ ⌒ ´￣＼＼　＼　　　　　飲んでも気分が盛り上がるハズもないが、度胸付けの気持で飲む。
　（　　<／　 　　　　　　 　　 ＼ﾉ 　 ）
　　＼　＼　　　　　　　　　　 ／　／　　　 　 さりげなくカーテンを直しておいた。
　ﾝｸﾞ ＼　＼　　　　　　　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾝｸﾞ



　　　　　　　　　　 ,,-'''￣￣￣＼　　　　　　Ｔさんによると、夜寝ている時が一番怖いのだと言う。
　　　　　　　　 ,,-''　　 　 　 　 　 ＼
　　／￣￣￣　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　最近はマトモに眠れなかったそうだ。
　/　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　|　　 　.i 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　今日は人が居ることに安心したのか、飲んでも無いのにウトウトとしている。
　ヽ　　　`-一''''''"~~｀`'ー--､ -´´-一'''''''ー-､.
　　ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒)　)　 (⌒＿(⌒)⌒)⌒))

686 名前：普通の名無しさん[sage] 投稿日：2012/12/19(水) 02:18:02 ID:r6HnoPrA

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 _ノ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 （ ー）（ー）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.((　 |　u　　 .（__人__）
　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_　　　　 .|　　　　　｀ ～ ﾉ　　　俺「布団で寝たらいいですよＴさん」
　　　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼.　 (( .|　　　 　　　　 }
　　　　　　　　 ／　　 _ノ　　ヽ､＼. 　 ヽ　　　　　 　 }　　　 Ｔ「ん、ああ、スマンな…」
　　　　　 　 ／ 　 　 （ ●）　（ ●）ヽ　 .ヽ　　　　　ノ
　 　 　 ((　 l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|　　　>　　　 <
　　　　　 　 ＼　　　　　｀ ⌒´ 　 ／ i^i^iﾞ|　　　　 |
　　　　　 　 ／⌒｀￣￣￣｀´￣￣￣ ヽ |　　 　 　|
　　　　　　/　　　r───ｧ ────-┤　　　　｜


　　　　{(､､‐- ､
　　　　ゝ､∨ト,∨´￣ ＞､
　　　　___ ∧∨ﾉ,ゝ´ヽ ＿ ヽ
　　 　 ∨｀!∧彡/⌒ヽ￣￣'} |!
　　 　" ＼ミ､∨} {:::}　! 　　ﾉ ||/i
　　 　/, ｨｭｮトミ　＿ゝ'‐-彡フ// ヽ　　　　　Ｚ「明日も仕事だし、俺らも寝るか」
　, 　〈/ﾘ!　ノ　 ﾑｧ|i 入¨__´／" 　∧
　}､/ i/ i ､ゝ 　 　 i!' ゝフゝ､二彡　∧､
/　 ヽ .:∧ミ≧ 　　/￣¨} |!i´⌒｀ヽ／',ヽﾞ
　　:::∧　｀‐-‐ 　´´　彡iﾘ '　 ゝ／＼ゝ∧


: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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───────‐- 、 : : : : : :: : : : :
￣￣￣￣￣￣￣￣｀ｉ--- ､───
　　　　　　　　　 　 　 |　 　 |───
＿＿＿＿＿＿＿＿_,ｉ´￣｀i　　　　　　この部屋ではとても眠れるような気分ではないが、
　　　　　　　　　 　 　 |　 　 |
￣￣￣￣￣￣￣￣｀|　 　 |　　　　　　俺とＺも毛布を借りて寝ることに。
　　　　　　　　　 　 　 |　 　 |
────- ､ ＿_＿__|＿＿|　　　　　　なんとなくカーテン側はイヤだったので、離れてソファーに横になった。
　　　　 　 　 |
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＿＿＿＿__,ﾉ
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