年も改まって2012年、皆様におかれましては平和に里帰りして実家でのんびりしてみたり、いやいやそもそも実家だからずっとのんびりしてましたよ、という方もいらっしゃるでしょう。
かくいう私は帰省もせず自宅でぼんやりしておりました。いやそんな事はどうでもいいですね。今回は

「お正月だから帰省してのんびりしてたけど、さすがにヒマになっちゃってしょうがなかったなぁ」

という思いを少しでもなさった方に捧げる記事です。


 常日頃当トマソンで扱う記事に出てくる物件は、私が東京で働いているのもありまして、どうしても東京近辺の物件紹介ばかりとなっておりました。

 しかし、トマソンというのは決して東京近辺にしかないものではありません。意外なところにもあるんです。そう、あなたのご実家のそばにもあったのかもしれませんよ。



 この高所ドア物件は湘南、辻堂と茅ヶ崎の間にありました。しかも国道1号線沿いです。車で渋滞に巻き込まれながらしんどい思いをしていたあなたのすぐそばにも、2階にあって出る事も入る事もできないドアがあったんですね。だからといってよそ見しながらの運転は大変危ないのでやめましょう。

 1枚目の写真も同じく国道1号線にありました。庇はあるのだけれど窓はない、無用庇のトマソンです。逆光で撮影したので微妙な写真なのですが、実物はとても見事なトマソンです。

 1駅歩く間に高所ドアと無用庇、2つのトマソンが見られるなんてとっても素敵じゃないですか!ロケタッチにもスポット登録しましたので、是非お立ち寄りの際はロケタッチの地図を片手に探してタッチしてみて下さい。







 続いてのこちらは岩手県の盛岡にある無用門。瀟洒な門だったのでしょうが、門の先は駐車場になってしまったためこの門も通れないよう塗り固められてしまったようです。「いっそ門を壊せばよかったのに」というご指摘は無用です。こういうものなんですから。

 盛岡、実は高所ドアをはじめとしたトマソンがやたらといっぱいあります。盛岡に足を運ばれる予定のある方は是非みちくさがてらトマソンを探してみて下さい。なかなかに風情のある物件が豊富なところです。そんな風に盛岡の町を歩く、なんてのも帰省のヒマつぶしにはいいんじゃないでしょうか。



 東北シリーズが続きますが、こちらは山形県。山形駅からほど近いところにあります。

 引き戸なのですが、戸を開けてもそこには壁しかない。だから開けてようが閉めてようがそんな事はこの戸には全く関係がない、という無用なトマソンです。更に、ペンキで塗りこまれてしまったスイッチの跡のようなものも見えます。

 実は山形には1度だけ、しかも1時間ほどしか滞在できなかったのですが、ちらほらとトマソンがありました。この物件以外にもぬりかべであったり原爆であったり、といったトマソンが駅の周りに点在してますよ。

 

 関西に移りまして、こちらは大阪です。

 ビルの壁面には三角屋根の住宅の跡。原爆タイプのトマソンです。


 このように、日本各地にトマソンはあります。ここでご紹介したもの以外でも、北海道でトマソンを探している方がいたり、まだまだ至る所でまだ見ぬトマソンがあるのだと思います。



 そこで!もう正月過ぎちゃったのですが皆さんにお願いがあります。

「実家に帰ったらこんなトマソンあったよ」
「どこにも行かなかったけど近所にトマソンあったよ」

といったご報告をみちくさ学会では募集しております。詳しい応募方法はこちらの記事にありますので、是非ご一読頂いて、できれば投稿先のメールアドレスをアドレス帳に登録しておいて頂いて、じゃんじゃん送って私たちがまだ行った事もない場所にあるトマソンを、行った事がある場所であっても存在に気がつかなかったトマソンを送って下さい。

 素敵な物件(「トマソン・リンク」管理人の吉野忍さんの基準によりますが)は当みちくさ学会でご紹介致しますので、とりあえずあれこれお送り下さいませ!

更に吉野忍さんのお気に入りとなった作品は、日本一のトマソン蒐集サイト、「トマソン・リンク」にも掲載されてます。過去の投稿作品からどんな作品が掲載されているかは「トマソン・リンク」をチェック!

では今年もみちくさ学会とトマソンを宜しくお願い致します。





  • 川浪 祐

  • From Basshead For

  • 1975年生まれ。中学生の頃父親の書棚にあった「」を読んでしまい、トマソン探しの人生を送るようになる。元々は音楽やフェスの話などをしていたブログも今ではすっかり路上観察一色。