2011年3月末、マンホール蓋好きの聖地である滋賀県立水環境科学館が閉館となりました。今回は、残念ながら閉館となった滋賀県立水環境科学館を記録にとどめてきたのでご紹介したいと思います。

なぜ、マンホール蓋好きの聖地なのか?

琵琶湖の湖岸にたつ滋賀県立水環境科学館は、「みずかん」の愛称を持つ水環境を学ぶ施設で、その目的をホームページから抜粋すると「下水道の普及を図り、あわせて県民がよりよい水環境の創造について考え、学習し、水とふれあい、交流するための施設」とあります。


(2011年3月撮影)
中は「水と環境ゾーン」、「下水道ゾーン」、「水のプレイランド」にわかれており、アルキメデスのポンプや、ベルヌーイの噴水、手押しポンプなど、水環境に関する様々な体験をおこないながら水環境について楽しく学習したり、水環境に関する図書館もあったりと、子供から、大人まで知的好奇心を満たしてくれる施設でした。

これだけでも楽しいのですが、全国のマンホーラーの注目はもちろんマンホール蓋。「下水道ゾーン」のメイン展示物として、なんと滋賀県に存在する市町村のマンホール蓋が一同に介していたのです。

ではさっそく見ていきましょう!


このような形で室内の展示スペースに、カラー蓋が設置されています。

その数はかなりのものですし、今は無くなってしまった町の蓋もあるんです。


一段目 高島市(旧朽木村)、高島市(旧マキノ町)、長浜市(旧木之本町)、米原町(旧伊吹町)、米原市(旧山東町)
二段目 高島市(旧高島町)、高島市(旧安雲川)、長浜市(旧高月町)、長浜市(旧浅井町)、長浜市、長浜市(旧虎姫町)
三段目 高島市(旧新旭町)、高島市(旧今津町)、長浜市(旧湖北町)、長浜市(旧びわ町)、米原市(旧近江町)、東近江市(旧愛東町)


一段目 多賀町、愛荘町(旧泰荘町)、滋賀県、日野町、甲賀市(旧土山町)
二段目 米原市(旧米原町)、甲良町、豊郷町、東近江市(旧五個荘町)、東近江市(旧八日市)、東近江市(旧蒲生町)
三段目 東近江市(旧湖東町)、彦根市、愛荘町(旧愛知川町)、東近江市(旧能登川町)、近江八幡市(旧安土町)、近江八幡市


左上 野洲市
一段目 甲賀市(旧水口町)、甲賀市(旧甲賀町)、甲賀市(旧甲南町)、湖南市(旧甲西町)、湖南市(旧石部町)
二段目 竜王町、野洲市(旧野洲町)、栗東市、大津市、甲賀市(旧信楽町)
三段目 野洲市(旧中主町)、守山市、草加市、大津市、大津市(旧志賀町)

数えてみるとなんと50枚ものカラーマンホール蓋が展示されていました。しかも屋内展示だけあって、状態も傷みが無く、彩色した当時の状態をとどめています。路上のマンホール蓋のように、どこにあるか情報を集めて、探す楽しみはありませんが、ここまで良好なコンディションの蓋を見つけることはほとんどありませんので、マンホーラーにとっては貴重な施設。まさに聖地だったわけです。

今後の「みずかん」の予定は、滋賀県のホームページを見ると
「閉館後の建物については、「下水道技術の国際戦略拠点(下水道ハブ)」として利用されるよう、国に対して提案をしているところです。」
とのことです。このコレクションがどこかに保存されることを願ってやみません。

マンホール蓋を展示している施設

私はまだ訪れてはいないのですが、マンホール蓋を展示している施設は、大阪(鴻池水みらいセンター下水道ふれあいプラザ)や、愛知(名古屋市下水道科学館)にもあります。また両施設ほど数はありませんが、各地の下水道関係の施設(たとえば 静岡県下水道公社 狩野川東部事務所)や、マンホール蓋製造会社などでも展示しているようです。皆様の住む近くにあるかもしれませんので、「みちくさ」がてら探してみてくださいね。





  • 森本 庄治

  • Twitter ID morimoto_t

  • 奈良井宿のマンホール蓋を今はなきPhoto共有サービスにアップしたところ反響があったのに驚き興味をもつ。マンホール蓋界の中ではまだ新参者。
  • コラボレーションソフトの専門家として活動している影響で、ソーシャルソフトを使った趣味の展開にはまっており、Twitter上のハッシュタグを使ったマンホール蓋ネタ #manhotalkやガンダムメカネタ#msvtalk。
  • ブログではマンホール蓋の#Manhotalk、土産物 おもに!!「出張みやげ日記」。ソーシャルソフトのサービス マンホールマップなどを実施中