シリコンマスクをかぶってフランス外務大臣に変装し、要人から巨額の金銭をだまし取っていた詐欺グループに実刑判決が下されました。
150人の要人からだまし取った総額は、8000万ユーロ(約94億円)。
Envoye special. Faux ministre, vrai escroc
こちらはマクロン政権で外務大臣を務めている本物のジャン=イヴ・ル・ドリアン氏。
詐欺グループの手口はドリアン外務大臣になりすました男が要人に電話し、信頼を得てからスカイプ映像通話に誘導するというもの。
執務室を装った部屋からのスカイプ通話であれば、シリコンマスク姿でも相手は信用したとのことです。
だまし取った金銭の名目は、イスラム過激派の人質にされたフランス人を解放するための身代金など。
被害者はニジェールの大統領、ノルウェーの首相、リヨン大司教、ベルギー国王、ユネスコ事務総長、企業オーナーなど150人余り。
ルパン並の大胆な犯行ですが、ギルバート・チクリ被告には禁錮11年と200万ユーロの罰金。アンソニー・ラザレビッチ被告には禁錮7年と100万ユーロの罰金が命じられています。