学校を卒業するまでと、社会人になってからでは、人生は大きく様変わりします。
海外のある人物が、その違いを1枚のイラストで表現したところ、世界中の人々から共感できると称賛を受けていました。
『卒業までの人生』 milksperfect作
シンプルなイラストですが、
学生時代までは、険しいながらも階段や坂道が整備されていて、どこを目指せばいいかはそれほど悩まずに済みます。
しかしそこから先(卒業後)は……、果てのない世界が広がっています。
それからの人生は、何の道しるべもない世界を自分の足で歩いて行かなくてはなりません。
このイラストに対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●すばらしいね。君がこれを作ったの?
↑(投稿者)そうだよ。ありがとう!
↑印刷したい、象徴しているテーマが気に入った。とても自分に訴えかけてくるよ。
●昼寝するにはなかなか良い場所のようだ。
●はしごなどを否定的にとらえる人もいれば、その後の殺風景を否定的にとらえる人もいる。興味深い。
↑「人が『隣の芝生は青い』と思う理由は、足下の芝生は隙間の土が見えるからだ」─フランクリン・ルーズベルト
実際にそれが問題なんだ。両極端な視点がお互いを抑えつける。
「自分にはもっとスペースが必要だ」と思うタイプと「自分のスペースにはもっと密度が必要だ」と思うタイプがいて、どちらも片方が多すぎ、片方が足りない。
有能な大人とは、広いオープンスペースに、目的、習慣、規律をしっかり構築してきた人のことで、迷わずに前に進んで自由を楽しめる人のことだと思う。
●このアートの気に入ったところは、パッと見ただけでコメントしたくなり、絵の上部を見て「そこには何もない」と感じる人と、「そこからどこにでも行ける」と感じる人に分かれることだ。
同じように階段を見て、比喩的な線路と感じる人や、学習の困難さと感じる人がいる。
そして、どの見方も真実なのがすばらしい。
これを自分の人生に当てはめて、なぜ数年前にエンジニアの道を選んだか考えてみた。卒業後に自分以外に何の責任もなく、学びたいことを学べる自由があった。
試験や期限もない。アート、形而上学、生理学など、自分がしたいことをしていいんだ。興味のない部分についてのバカな質問を受けることもない。
どの方向にも終わりのない砂漠だけど、次の目的地は明日から始まるピアノのレッスンなんだ。
↑(投稿者)気に入ったよ。君の砂漠でがんばれ。
●そのフレームに入りきらなかった部分に、さらに別の登らなくてはいけない山があるような気がする。
↑あるいはそのふもとに座って景色を楽しむこともできるよ。
●その男には死ぬか宝くじが当たるまで、運び続けなくてはいけないレンガいっぱいの袋(授業料のローン)が欠けている。
↑これを描いた人の国では、授業料はいらないのかもしれないだろ。
↑アメリカじゃないってこと?
●壁にかけたいアートだね。
●卒業後の人生。
↑そうだよ。はしごなし、道なし、案内なし。でも10以上の山があり、選ばなくちゃいけない。あるいは登らないか。でも高く登るほど人生は良くなる。
●未来はとても厳しく荒いと思え、無が広がっているように思える。この絵は自分の人生を正確に表している。
共感できる点では一緒でも、とらえ方はそれぞれ異なるのが面白いですね。
考えさせる深いアートです。