以下の内容はhttp://labaq.com/archives/51822211.htmlより取得しました。


2014年04月03日 12:16

「58歳女性ですが質問を受け付けます。子供のときに予防接種をしなかったためにポリオを発症しました」

 

予防接種00
ポリオは乳幼児に多い感染症の病気で、予防接種によって防ぐことができますが、長く患者が出ていないこともあり、ワクチン自体のリスクを指摘されるなど賛否両論あるようです。
(参照:ポリオとポリオワクチンの基礎知識|厚生労働省

正しい情報がつかみにくい状況ですが、子供の人生を左右する重大なことだけに、関心を持つことが大切だと思われます。

58歳のオーストラリア人女性は、子供のときに母親が予防接種をしなかったためにポリオにかかり、重大な後遺症を残すことになりました。

海外掲示板で受け付けていた、質疑応答をご紹介します。

「自身の説明をしておくと、私は58歳の女性で子供のときに母親が予防接種を受けない選択をしたことが理由で、ポリオを発症しました。

 現在予防接種についていろいろ議論されているので、掲示板で質疑応答を受け付けて、自分の知る限りのワクチンの真実についてお知らせしたいと思います。

 他の子供たちが、かかる必要のない病気に患わずに済むためです。文字の入力は息子が代打ちしてくれます。

証拠のひとつとして、私が処方されている薬の写真
予防接種01
慢性の痛み止めなども処方されていて、写真はだいたい半分の量です。

私の正面の写真
予防接種02

左側からの写真
予防接種03

右側からの写真
予防接種04

この投稿に多くの人が関心を寄せ、質疑応答が始まりました。

Q: 質問を受け付けてくださってありがとうございます。いくつか質問があります。
・あなたの両親は予防接種の反対派だったのですか? それとも別の理由があったのですか?
・ポリオを抱えて生活するのはどんな感じですか?
・アンチ・ワクチン派の人に対して、何か言いたいことはありますか?
A:
1)母は予防接種に賛成でも反対でもありませんでした。当時のシドニーでは大きな問題になっていなかったのです。だけどよくわかりません。おそらく母はその重要性に対して盲目だったのだと思います。
2)正直に言うと、自分のことを奇形にように感じてしまいます。かなり閉じこもっています。外に出るとみんなにじろじろ見られるからです。自分くらいの年齢の大人でも容赦なくじっと見てきます。身体に障害がある人をじろじろ見る大人たちを子供が目にして、例となっていることを私はとても悲しく思います。
3)客観的な見方も必要だと思います。いろいろな証言なども含めて。簡単に読むことができるので。

↑私の伯母はポリオだったけれどとても活動的でした。あなたも頑張って自分のしたいことをして。

↑閉じこもらないで。じろじろ見たりする人なんか気にしないで。

Q: 母親に対して、どんなふうに感じていますか?
A: 母は大好きよ。彼女はずいぶん後になって予防接種の連絡の手紙を待っていたと私に告げたけれど、それも作り話だということを後で知った。母はそのとき19歳だったこと、シングルマザーで両親からの助けを得られていなかったこと、また私がポリオにかかったのは彼女が23歳のときで、何をするべきかまったくわかっていなかったのだと思います。

Q: アンチ・ワクチンのキャンペーンをする人々をどう思いますか?
A: 彼らはちょっとおかしいと感じています。状況をよく理解していないのだと思います。自閉症などの証拠のない間違った情報を人々に広げていると思っています。

Q: その状況で妊娠したことは、どんな感じでしたか?
A: 私は自分の妊娠の状態しか知らないので、どうやって比較したらいいのかわかりません。とても大変でしたが、ほとんどの女性にとって大変だと思います。二人の息子はとても健康で私はそれしか望んでいません。

Q: 広く公共の場に出ることは考えたことがありますか?
A: あります。こうした状況がもっと注目されてもいいと思っています。ワクチンをしない影響を、世の両親が真剣に考えているとは思わないからです。

Q: 妻のいとこはあなたより2歳上で、赤ちゃんのときにポリオを発症しました。あなたほど重症ではなかったが当時ワクチンはありませんでした。何年にポリオにかかりましたか?
A: 4〜5歳の時で、1959-1960年でした。その日のことをよく覚えています。学校から1時間かけて歩かなくてはいけなくて、家に帰ったらもう立てませんでした。母親は涙ながらに立たせて歩かせようとしていました。

Q: どんな治療をしましたか。人生のイベント(学校や結婚など)にどんな影響がありましたか?
A: 7歳のときに、ひざの下に15cmの金属のプレートを入れました。そのあと9か月ほど入院しました。その後、つま先からヒップまでギプスを12か月していました。
9歳のときにカリパスを装着していて足を骨折し、またつま先からヒップまでのギプスを15か月しました。いろいろ制限ながら15か月くらい入院していました。
6か月おきに計測と診査のための手術をしていました。かなり若い時期にポリオを患ったまれな特別ケースで、よく医学生たちが私の周りにいました。
学校は身体障害者の学校に通い、盲目の子や耳の聞こえない子などいろいろいました。興味深いのは似た境遇同士でグループが出来ていたことです。盲目の子は盲目の子と、車イスの子は車イスの子といった風に。
私は2度結婚して2度離婚しています。2度目の結婚で息子が2人出来ました。26歳と28歳です。2度目の夫は3年前に出て行きました。

Q: もしポリオにかかってなかったら、これがしたかったということはありますか?
A: 走ったり自転車に乗ったりしたい。犬の散歩に行ったりね。松葉づえなしに歩いてみたい。それと他人が私を外見ではなく、人として中身を見てほしい。

Q: どこで感染したのだと思いますか?
A: 公共のスイミングプールだと思います。同じくその頃20人くらいの子供が同じ地域で感染していました。現在はその痕跡を探すのは困難だと思います。


重い話ですが、病気の恐ろしさや重大性が伝わってきます。

この例を持って予防接種を全肯定するような単純な話ではないかと思いますが、病気は誰でも隣り合わせであることを深く考えさせられます。

IamA 58 year old woman who contracted polio because my mother didn't vaccinate me as a child.

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