マレーシア・マラッカで、主婦が夕食のカレーの食材としてサメの幼魚を市場で買ったところ、胃袋から金属の塊が出てきたそうです。
調べてみたところ、なんと中世のポルトガルで造られたメダルであることが判明しました。
マレーシア・マラッカで、主婦が夕食のカレーの食材としてサメの幼魚を市場で買ったところ、胃袋から金属の塊が出てきたそうです。
調べてみたところ、なんと中世のポルトガルで造られたメダルであることが判明しました。
こちらがその出てきたメダル。高さ7.4cm、幅6cmあります。
マラッカは16世紀にポルトガルの植民地として東南アジアの重要な拠点となった歴史を持つため、当時のポルトガル兵士が身に着けていたものだろうと見られています。
メダルの片面には、冠をつけた後光の射した女性、もう片側には十字架が彫られてあります。
女性は1271年〜1336に即位したデニス1世の妻、エリザベス女王ではないかとみられ、メダルが製造されたのはマラッカにポルトガルが進出するより数百年ほど古い年代ではないかとのことです。
この思わぬ海の贈り物に、驚きを隠せないスセーラ・メノンさん(47歳)ですが、宗教的な意味合いを感じたことから買ってきたサメは食べないことにしたと語っています。
メダル自体にどれだけ価値があるかは不明ですが、中世のポルトガルで鋳造され、大航海時代にアジアへと渡り、数百年後に海の底からサメが引き揚げた……。
なんとも歴史のロマンを感じる話ではないでしょうか。
Medieval medallion found in baby shark in Malaysia