以下の内容はhttp://labaq.com/archives/51495002.htmlより取得しました。


2010年08月26日 21:23

道路を渡れないヤマネのために専用の橋が作られる…イギリス

 

ヤマネの通り道00
交通量の多い道路ができると土地が分断されるため、野生動物たちが道路を渡ることが難しくなります。

そんな中、イギリスでは高速道路に新しく出来たバイパスを渡れるようにと、ヤマネという樹上に住む小動物のために橋を作ったそうです。

ヤマネの通り道01
この橋はメッシュに編みこまれたワイヤーをチューブ状にしたもので、ヤマネたちが落ちないようになっているそうです。

ネズミの仲間であるヤマネは木に生息することから、地面を歩くハリネズミやアナグマなどの動物と違い木から木へ移るというルートが必要となります。そのためバイパスを建設する際には、環境保護を考慮してこの計画が盛り込まれたとのことです。

ヤマネの通り道02
橋の費用には19万ポンド(約2500万円)掛かっており、カメ、イモリ、ミミズなどの動きの遅い動物たちのためにも新しく池が作られ、高速道路の建設によって生物が死に絶えることのないよう保護に力を入れているようです。

こういった調整は、イギリス全土で少しずつ広がっていると言い、人間と動物が共存できるよう法の整備を進めているようです。

野生動物の保護のためとはいえ、高速道路建設の許可を得るためにヤマネ専用の橋まで作ってしまうあたりは、動物愛護の精神が強いイギリスらしいとも言えます。

しかしながら地元での反応は賛否あるようで、環境保護のために素晴らしい考えであると言う意見もあれば、景気低迷の中でネズミのために大金を使うのは無駄だという意見もあるようです。

ヤマネの保護はEUの規定にも沿っており、公共からそういった意識を高めていくというのも目的であるようです。

日本でも道路のために自然環境が損なわれている例がありますが、動物専用の橋をどう思うでしょうか。

ヤマネ - Wikipedia

(2010/8/26)追記: 日本にも似たような橋やトンネルがいろいろとあるようです。
林政課 ヤマネ保護の取り組み/北杜市
分断された森をつなぐ橋 アニマルパスウェイ
天然記念物の「ヤマネ」を守るヤマネブリッジなど、道路によって分断された森をつなぐ「アニマルパスウェイ」を清里で見てきました。
リスが「エコ・ブリッジ」を渡っている模様

また、オランウータンの消防用ホースの架け橋も日本人が海外で設置しているそうです。
教えてくださった方々、ありがとうございます。

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