世界最大の粒子加速器である、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)。
2008年に「ブラックホールが生成されて地球が消滅してしまうのでは」と心配され話題となった装置、と言えばピンとくる人も多いと思います。
今回、過去最大となる7兆電子ボルトの陽子衝突成功したそうで、これは「ビッグバン」直後の状態に近いため、宇宙誕生の謎に近づけるのではと期待されています。
世界最大の粒子加速器である、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)。
2008年に「ブラックホールが生成されて地球が消滅してしまうのでは」と心配され話題となった装置、と言えばピンとくる人も多いと思います。
今回、過去最大となる7兆電子ボルトの陽子衝突成功したそうで、これは「ビッグバン」直後の状態に近いため、宇宙誕生の謎に近づけるのではと期待されています。
この中で陽子が光の99.9999998%の速度まで加速され、それぞれを衝突させると言う実験が行われています。
ジュネーブ郊外にあるスイスとフランスの国境の地下をまたいで設置されてあり、その全周は約27 kmにも及びます。
7兆電子ボルトと言われると、とてつもないエネルギーに感じますが、「電子」という極小サイズの単位。身近な単位に変換すると、=0.000001ジュール(=1マイクロワット・秒)に等しいそうです。
超伝導型の加速器(加速空洞)。
総工費5千億円で、日本からは170億円が拠出されているそうです。
この7兆電子ボルトの衝突実験の成功に関係者は、「来たるべき物理学、新時代の始まりが来た」と歓声を上げています。
この7兆電子ボルトの実験を2年ほど続け、2013年ごろには最終目標の14兆電子ボルトの実験に入る予定とのことです。
質量の起源である「ヒッグス粒子」の発見も期待されており、これは物質の重さを生み出している、最後の未発見の素粒子だそうです。
正直スケールが大きすぎてどう凄いのか見当もつかないほどですが、物理学の新たな時代が到来するのかと期待してしまいますね。
LHC: Will We Find The God Particle, Dark Matter and Supersymmetry?