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2009年12月30日 23:28

イギリスでも親のすねをかじるニート急増で社会問題に

 

ニート
日本で二−トが社会問題とされてから久しく、不況やインターネットの普及にともない、すっかり定着した感さえあります。

イギリスでは大学へ進学しない子どもは17歳で義務教育を終え、そこで家を出るのが大半です。

しかし昨今の失業率の悪化で就職できず、大学へ進学しても親元に居座るケースが増えているとニュースになっていました。

イギリスでは進学する子どもは2年ほどの短期のカレッジに通い、その後に大学へ進学するのですが、最近の景気低迷から大学を出ても就職できない人が増え、独り立ちしたくてもできない状態になりつつあると言います。

就職氷河期が続くこの10年でも今年は最悪で、親の世話になる子どもの増加に対し、政府がガイダンスを打ち出す事態となっています。

ガイダンスによれば、「独り立ち出来ない子供のために家庭環境を快適にしすぎないように」とのことで、失業率の増加とともに社会問題となっているようです。

現在親元で暮らしている若者は25〜29歳の男性で25%、女性で13%に上り、これは過去20年間で最悪の数字で、いったん外へ出ても生活費を稼げず戻ってくる子どもが少なくないとのことです。

イギリスでは、そういった子供たちをブーメラン・チルドレンと呼んでいます。

さらに今年は大卒の失業率が5.5%から7.9%に増加(前年比44%増)、過去12年間でも最悪の状態となっています。

日本の就職状況もひどいものですが、前年比44%という恐るべき数字を見ると、今後の欧州経済、世界経済の行く末が思いやられます。

Parents urged to show jobless graduates tough love

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