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2009年01月03日 23:44

中国産の汚染はちみつが大量に輸入されている

 
はちみつ

日本でも以前、「純粋はちみつ」とラベルの付いた蜂蜜の多くが、じつは加糖された混ぜモノだったという問題がありました。

そして米国でも最近、中国産の不正なハチミツが輸入されていることが問題になっています。

薄められたり汚染されたものが、食品衛生管理局を目をかいくぐるために、他の国を経由し、偽装されて入ってくるのだそうです。

マネーロンダリングならぬ、「ハニーロンダリング」と言われるこの手法は、5ヶ月にわたる調査により判明しました。

中国では、1997年に猛威をふるった腐蛆病という蜂の伝染病を防ぐために、養蜂家がFDA(クロラムフェニコール)という抗生物質を使用することがあるのですが、この成分が混入したハチミツが不正に輸入されているようです。この抗生物質は人体に有毒で、全ての食料品への使用が禁止されています。

しかし近年アメリカでミツバチのコロニーが急に消え始めるなどの原因で国内生産量に影響が出ていることから、輸入へのニーズに犯罪企業が目をつけたようです。

最近アメリカに大量に輸入された中国産ハチミツは、他の国で包装しなおされロシアの製品と偽装されていて、その他にもインド経由、マレーシア経由、オーストラリア経由、インドネシア経由、タイ経由、ポーランド経由でやってくるケースがあるそうです。

また何万トンものハチミツがシンガポール、バハマなどのハチミツの輸出をした記録のない国から輸入されているといいます。

密輸者の狙いは、アメリカの厳重な衛生チェックや外国の食品にかかる輸入税などを上手くかいくぐるためで、食品や麻薬が衛生管理をスルーして、消費者に届いてしまう危険も指摘されています。

これらの中国産の違法ハチミツは、現在輸入されている食品中、最も警告が必要とされており、安全ではないハチミツがハチミツシロップと混ぜられていたものまであり、さらにはシロップさえも手を加えられている危険まであるとのことです。

こういった違法行為の手口はほとんどが摘発されず、システムが崩壊を続けていく一方だと専門家は警告を発しています。

汚染されたハチミツで人が病気になったりする前に、政府でなんとかすべきという声も上がっているようです。

一昨年、日本でも純粋はちみつが混ざり物だったとニュースになりましたが、危険な偽装ハチミツが輸入されている可能性は大いに考えられます。

弁護士 川村哲二:〈覚え書き〉: 混り物の「純粋蜂蜜」を許した「公正取引協議会」

不況になると値段重視で食の安全が軽視されがちになるので、今後さらに注意深く見ていく必要がありそうですね。

US officials crack down on Chinese 'honey laundering' - Telegraphより

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