ＧＰＭ みんな纏めてヒーローになるようです ９話 「世界への挑戦（後編）」
ゲーム系 > GPM みんな纏めてヒーローになるようです - 2016年01月31日 (日)
- 726 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 22:59:19 ID:???0
大喧嘩の発端は、予想のつかない人物からだった。
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＼ 人人人人人人人人 ／
＜ ＞
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＿__ヽ┓┏ ヽ. ＜ ＞ -=≡三≡
__＿≧ｧ≠ﾇ ヽ二/ ヽ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ -=≡三三三≡≡
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＿ ノ / f . '/ ヽヽ.{ｉ:!:､ｌ|:il ! ! -=≡三 三 -三≡
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／ -― / / i ゞ=′ ｲ ／-=≡三 三 -=三三ﾆ
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／ ／ i ｧ' ⌒ヽ、 ／ ヽ} .xイ:::__,ｘ ≦三三三三三三≡- -=≡
／ ／ ｧ': : : :/ '／ゝ、 ,-｀ 〉 .xイ _,ｘ ≦三三三三三三三 ミ-=
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{i′ / / / 丁^｀: : : : : : 《／ ;;;／ Yﾆ:三三三三三ﾆ xく
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真紅の背後に立っていた雪華綺晶は足を勢い良く振りぬいて、真紅のケツに爪先めり込ます。
１００ｍ先にも届くような大絶叫と共に、真紅は膝から崩れ落ちた。
└-i:::::::::::::::::::::::: ,. '"´ ｀`ヽ:::::::.: : ヽ、
__...ﾉ: : : : : : :,.ィ´ ／ ', ヽ ｀丶､: : : :ト.､ ,.ィ"ヽ
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ヽ.ィ: : : :/ / ,' l ', ｀丶ﾄ､:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:':::::::/ ,' ,' ! l . i'"´:: |:.:.:.:.:.!: : : : :_:ハ ',ヽ
. ',_:､:::/ l ｌ |l ! ',: : : :.|.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ:,' ,'l | l | l ! ! | ｀丶; |.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/:| | ,' | ! .!ｌ| ,'| ｌ ｌ | l ,' ,|. ｜!´: :.!.:.:.:.:.,': : : :r ' ｀￢ ＼WWWWWWWWWWWWWWWWWW／
/:::,! | ..L.',_ﾄ. |',ﾄ / !./l/├ /￢ ￢､). : :.!.:.:.:.:.,': : : :| |: ≫ ≪
/:::::ﾊ.ﾄ 、 ! ..l_ヽヽ＼/ l/／´￣ ミﾄ､| {:: ::/.:.:.:./: :::::::| |: ≫ ダワァアナァァァァルッ！！ ≪
ヽ|l ',ヽ ＼!／´￣｀ヽ '′{{ } ,ﾊ: :/.:.:.:./:::::;:::ﾉ| !: ≫ ≪
. | ト､. {{ ノ′ ヽ 八| ! | '＾,-ﾍ':::::::::}::!｜ .!: ／MMMMMMMMMMMMMMMMMM＼
| l l.|.とつ= ｀ て__う l ! .|/j〈ィ'>》_ノ !::l. ! |:
| / / |/ ＿_ ヘ. ｜ ｌ| |.ヾ ﾆﾌ !::l ｜ |:
. | / / |{ i/ ＼､ ｌ l ! !／ ヽ:| .|.! |
!|_ノ' r":.:l人 └ ---‐ ´ :! !| | .| l |
_..'"ｨ´ ﾄ､:..! .l:.＞z,､... ＿_ z＜:.:.:| || |、 .! ! ! ＜ｽﾞﾑﾘ
＜._ <.| ! ∨ ,''-:.:.:.:.:.::.:`￢´:.｀`.:./:.:.:.:.:.::! !| |: ＼ ! l |
トゥキック・フロムヘル――
翠星石が対セクハラ粛清用に開発し、1720小隊の女性隊員に伝搬された奥義が炸裂した。
/ '´￣ × | l , - ､ ＼
/ ＿＿／ |l ＼ ＼ l ＼ ﾊ
/ ／ /// ! ＼ __j＿＿, - ､ー ､
l￣ ┐ /⌒} |/ ,.;==x､｜、 ＼ |＿ -‐｛ く7| | て
| / l |/ / 〃 }| ┘ l ＼／ l ￣ゝ-ｲＶ' / （
/! |￣¨'| / // {|.＿〃 ,.;==x､ ＼＿＿| ∨
／´）／） ＼l /// ￣´ 〃 }|＼ , l＿〉 「真紅ゥ――！！！
／ ／´） l /└-､ {|.＿〃 ヽ｜ /
' ／ ／ ﾄ、 / └－､＿ ￣´// ｝'／ ちょ、ちょっと何シてくれちゃってんのかしら！
／l | ＼/ └ｧ /// /￣} .真紅にソコは禁物かしらァァ！！」
.／ , -‐――,イ /￣｀ヽ / // ／ ／
'‐‐'´￣） _＿＿./ ￣ ｀ヽ. / /--イ
, - '´ ,| ＿__'＼ Ｖ＿＿／ l
ｲ //| 〈＿／ ＞ ､ ／| , -／´）┐￣|
ス //└－ｧ '／ / ¨Ｔ〒′/l ／／ ／ ／ |- 730 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:00:19 ID:???0
,. ＜,ｨ /／､､＿＿ 〃/ |＼
,. ＜ ／/ // ｀==ニ二´ ｀二ニ==彳/ 仆､＼
∠ ＿＿_／ / /,′ ｌ |l /l | ＼〉
／ 厶∨ | l ￤ | l| 、 | |/ l| ∧ ヽ＼
/ l , l | | l | | | l l l |ヽ. ＼＼
/ | / | , | ｀ヽ、 | ｌ ｌ | | | | ｌ| l | ＼＼
. / | |l | ｌ | | l |l ＼! | l | | ! | ｌ| l | ヽ ヽ
/ /｜|l | |Ｌｌ｣_|_ |ｌ| | ＼ ﾊ ∧ / l / , j |l/| ｌ |
‐- ､ / / | ﾄ､ | ｌ |ヽ ト｀丶」 ｜l ＼/ 厶斗‐メ､/!l / / / { ｜ | 「痔に勝てない小隊長より
￣ヽ冫, ′, ′ ヽ! Ｎト|r=冖うﾐ::::::::::ﾍ ﾘr￢〒ryfz-{ |/ﾚﾍ j ＼ ｌ | .ウチの小隊長の方が優秀です。
／／ , / ﾚ∧ ヽ ｛！｝ヾ:::::::::∨ Ｖﾍ｛(f卮}_） 〉ト､ ヽ ヽ、 / /
´／ ／ ,′ 八rﾍ. ゞニ-::::::::::::::::::::::∨ ゞﾐYｼ／ハ !｀丶、 ＼ ∨ / ……それでは失礼します」
／ / /＞ ､_〉 ｀ｰ…く /_／ヽ、 ＼ ＼ ｀ヽ、
'′ / / , ∧ ｌ ､＿ﾉ/´ヽ ｀、 ｀､ 丶 l
＿＿_ / / ,′ / rへ、 rｰ-―ｭ ／ 〉 ｌ| l 丶 } |
￣: : : : : :.:￣｀丶､/ / /しﾍこ＞ ､ ｀￣￣ r～'⌒r勹 ｌ| l| / |
: : : : : : : : : : : : : : ＼ / ＼: : : : : : : ＞‐＜/⌒Y´: :／ | | 〈 ∧
慌てて真紅に駆け寄った6000小隊の副隊長、カナリアに向けて雪華綺晶が啖呵を切ると、
カナリアの顔が朱に染まる。
／: : :＼ヽ､: . :｀丶､: : . ＼( / _ハ__
/: : / : :/｀丶､ ､: . : . ｀丶: :辷!-‐-<__仁vヽ
/: : ´: / ｀丶 ､:｀ヽヽ_ム-‐〈 ﾍｺ〉人
,ﾞ: . :l : . / ノ( ｀丶ﾐ､（∧ ヽ二ﾉ |〔
,-、 l: : :l,､≠ ‐‐ - ⌒ _,, ..ム∧ |ノV ,-,
. l´ｌi !: : :|/ ､ァぅ-`､ヾ '~,r￢く ＼ﾍ__ノl」ﾉ |､,i
. lｰ'! ﾞ,:l :.{ _ﾒ_ノrｯc}` '{_ノｯﾞvド くこﾋ/ i l 「ちょ！ちょっと待つかしら！
l | ヾ :.! ヽ辷ン , ヽこ:シ´ !:〃 ｌ |
| | f⌒ﾊ ~ ￣´ ｀￣ ` ﾊ⌒i _ | | _ ウチの小隊長にこれだけの事して
_l L_. __ ／ (.. ', |￣￣`、 ,ﾞ..) ＼ ＿/ ヽ !´ i_ そのまま帰れると思ってるのかしら？」
/ '| / ヽｉ ヽ ! ＼t‐', |ーー--| た ノ }} / ', | ,| |｀〉
r‐'ｉ | | | | . ヾ;､＿ﾏ ヽ ｀―-'´ メ､＿_ ノ' | | ! ｀ l ｜
| ! ' ! ! l、 r‐''"´￣￣｀ヽ､ .イ´;￣￣￣｀ヽ! ' ' !
! ,! | |: 〕. . . . . : ;;;;;;;;〉|＞ ､ ＿,. ‐''|´〈;;;;;;;;; . . . 〔 .}| |
| ヽ |〈_‐ﾆニニヱヽ/_ﾉ／={ :::: }=＼ズ;;r;;;:二二`_ヽ_〈｜ /
. ＼ |／￣ﾌ;;;;;_∠二イ_::::;:イ￣l＼::: ＼＼_;;;;;;;;;;;;､‐''"ヽ! /
. ＼ / √´ ;;;;;|ﾞ/:::| Ｏ |:::ﾊ､:::/;;;￣｀"' ゞ､ ヽ /
カナリアは身を翻そうとした雪華綺晶の前に回りこむと、
小さな身体に似合わぬ乱暴な手つきで、雪華綺晶の胸ぐらを掴む。- 731 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:00:47 ID:???0
色めき立ったのは彼女だけではない。
カナリアの言葉に呼応するように、6000小隊の小隊員が雪華綺晶を取り囲む。
∧＿∧
（ ´Д｀） ＜そうだそうだ！
（ ヽ＿ ⌒,ヽ、 ただじゃ帰さねえぞ！
lヽ＿ ｿ ￣_/
.l ' ~ｌ
l ｌ ,.、,､,..,､､.,､,､､..,_ ／i
.（ ﾉ ;'｀;、､:、. .:、:, :,.: ::｀ﾞ:.:ﾞ:｀''':,'.´ -‐i
ヽ ｙ l '､;: ...: ,:. :.､.∩.. .:: _;.;;.∩‐'ﾞ ￣ ￣
ヽ ヽl .｀"ﾞ' ''`ﾞ //ﾞ｀´´ | |
ヽ ） //Λ＿Λ | | ＜隊長の仇討ちだ！
ｌ ｌl .| |（ ´Д｀）// ケツの穴にエビフライ突っ込んでやる！
＼ |
| ／
∧＿∧
（ ） ∧＿∧ （´<_｀ ） 流石だな兄者
まあ待て…… ( ) （ ´_ゝ`）/ ⌒i . 尻尾からならば拷問度合いは強くなり、
つめるとして、尻尾からか？ .┗―∩‐ ＼ | | 尻尾が残れば新種のプレイのようだ
尻尾の向きが重要だ | ./ //￣￣￣￣/ |
＿＿_ゝ_/./ FMV / .| .|＿＿＿
＼/＿＿＿＿/ （u ⊃- 735 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:01:28 ID:???0
__ , -―=＝=--=＝=‐- 、 __
く必}廴__ _, ＿ .. ≧ｆ必}ｱ三ﾆ=
-=ニ三竺勹 ￣￣ 「 ｀ヽ ヽメ≧≒=-
,ｲ必ナ / ,, / ; | ､ Ｙ＾ヾ＼ て
厶斗/ / 〃 l| ! | 、 ', ｌ ヾ ヽ. （
.〃/ / || l| i| | ! |! : ｜￤ ヽ ヽ
〃/ / ! ! ヽ、l| ｌ| }ｉ| | |∥ ! ｉ : ｊ ! 〉 }
〃/ ,′| | ￤｀ヽ、 ｊｊﾊ|| ! }i|| |￤ｉ ｉ : ハ /
{Ｌ{..__,′ { { {_ｊ_ｊ_Ｌ≧ｘl|{ ｊ}、ｊｉ|| |｜| | }l ,′ . / / 「わ……私一人に全員掛かりでくるの！？
. `￢7メ、､ ＼ 云＝弌 从メ≪卅ﾅﾅﾉﾉ从ﾊ ∨/
,′}ﾊ i ｉ l}{戈::::!:::}:::::::::::ヽ≧≪ｊ乂i| |ハ / / 卑怯者！」
,′ﾉﾉ }i i 从 ￣:::::::::::::::::: `~ﾌﾉ| ｉ| ￤ y /ハ
,'／ ／ ｉ l/ｊ ｌ|ヽ、 _'_ ｀ナ| ｉ| ｉ / / ハ
／ ／ i| ｉ ｉ￤l| ｊ}＞｡､ ィァ｜ ｉ| ￤ { ｛ / ハ
／／ __｣..⊥ /￤l| ｀ヽ≒ ｀Y´ｱ≠ア￤ ｉ| ｉ _≧ニﾆミ､
/〃,' ﾊ ｀ヽ ｊ| __ノ＾ヽ`'～'ﾞ^≠ﾍ、ｊ__ｊ|_ノ´ / ）ﾒ
`≒=､ { ヽ､ _ ‐- ､,≧zく -‐ ｆ´}//∧
/ヽ＿//＿ ､, -- ､, －､
ー‐┬j、 ヽ{ r ｹこY }ﾊ
l| l ｀ ＜. ＼ヽ匕ソ / l
＿｡ {｜ヽ ＞=ゝ､_ , ｲ l |
丿 ヽ{｢ｆｯ rャ７ lfこｌ ｉ / 「背後から襲いかったのはあなたが先。
ッ ／ | j /rノ 厶 仁義破りはそちらからかしらー。
／ヽ ､_ ／!イ／ 〉__
/ﾍ ／ヽ.__ '´ lYﾞ ／'´ | オトシマエはしっかりつけていって貰うかしら！」
ｒ'一／､ 厶{＿_＼ /]_￣ ／┐
/_| ／ ', ＼ , イ二ト ､ Ｔ¨ヽ乙/
{／ , 〈_／/ ｌ＼_〉l V
,／/ l ヽ/ l /l |
rﾉ 〈 | ,' ＼＿l／ ヽ ヽ
ヽz= ＝ ノ , | | } _丿
/ /ﾍ∨ -－ －/ ´{- 737 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:02:00 ID:???0
するとその包囲を突破するように、横手から1720小隊の面々が走りこんできた。
先頭は勿論小隊の番犬、アムロ。
_,. _,. -_,ｰ- ..＿,..
,ｨ／/'´ '´ ー´--- 、
i ! ｀ヽ_ヽl
, -' ヽ｀ヽ
/'´ _ i ｲ l ＼）､ 「何言ってんだよ！
／ ／､i jﾉー ､（ヽ ヽij
_l ! ノi i'´ l７:oヽ_ヽﾉ_,.ｲ i ヽ. 手を出したのはこっちが先かもしれないけど、
, -―- ､_ ／ ｀ ｰ- l_V) ﾉ ｰ -｀ '´ _,､ノｸ |ヽ}､ ずっと悪口言ってたのはその人でしょう！
ヽ｀ ｰ- _l ｀, 7 _ .r' i;ﾟﾊﾝ jノ-'
ヽ｀ ｰ- ヽ ／ / .／ｰヽ､'´ ｀ i´ rｰ'´ わざわざこっちに聞こえるように、声張ってさ！」
-- ﾆｰ_､ l l ／ /ヽ !ヽ >' /‐ '′
､_ ｀`ヽ l／ヽ i､ ＼｀ ｰ ´ ／
｀ ｰ-ヽ､ { 丶､,ィ ｰ‐ ' ヽ-､
ヽ / ヽｸ ／ l
ヽ l r,l´ , く lヽ
強引に包囲を突っ切った彼が颯爽とカナリアに噛み付くと、二番槍はミク。
雪華綺晶を抱え込むようにしてカナリアから引き剥がすと、苛烈な視線をカナリアに向けた。
//: : :/ : : : : :l､ : : : : : :__: : :| : : : l !: : :《 《: : : : : :
//: : :/: : /! : : l ＼: : ／: : :l: | : : : :ｌ:!: : : ﾏﾍ : : : : :
. 〈/.: : :.|: : :ｌ: ヽ: :.＼_／＼: :.:.l :|!: : : : l:!: : : :.ﾏﾍ:.: : : :
ｌ : : : |: : :l＼､＼: :、ィTヱァl: |l: : : : :l!__／ /ﾏ》、: :
l: :ｌ: :.|: : :l<ﾋﾘ ＼: ､ゞー′'!!|.: : : :j!:ィヾ/ : /.: :ヽ:
i ∧: ﾄ､.: ! く ､ ＼ / |: : : /! ﾑ,/ : /.: : : :.i:
|′∨: :＼ |: : /:.l:.イ: :.ｲ: : : : : :ｌ:
ﾄ､: : :l >ｰ ､ ノ( 厶イ: :ｌ: : ／ | : : : i : l:
「しかもネチネチネチネチ30分間も。 .V: :ｌ l:､ ´￣ ｀ ⌒ / ｲｌ:.:/／ | : : : l : l:
……流石にミクさんも限界ダヨー！」 V:ｌ l: :＼ ﾊ∧、 ｜: : : !: :l:
.V:j : : : ヽ._ ..ィ // l | : : : l : l:
l: : : : : :|:.:.:.:|::! _＿//__,,,i_ ｜: : /l: :l:
, -「＼‐- .._ l: : : : : :|:.:.:.:|::! ,∠///////∧ ∨:/:.,: :l:
, - ´ ヽ ＼＼ゝ＝､,､
／ ／/＼､ :. :〉{ ｒ;､ﾍ
./ ./ ./.:／ 丶､::ゝイゝ}７
i{. .:/ ./／ 、 ｀ﾆﾐﾍ/ｿ
i:､::{ _{´ ＿＿＼ ノ＿Vｿ
ゝ:`{ﾒ, { 弋ﾂ 弋ﾉ /' 「ﾇﾑﾑﾑ……
｀`i{､＿ xxx ,xx{= ､ それは確かにそうなんだけど。
.人､__メ , -'、ノ 〉
,. ┴‐ ＜￣ }､... ィ'´｀ヽ / カナでさえかなりウザかったけれど……」
ｒ'´ V⌒ヽ水コゝ‐＜- ､
i: ､: . . ゝ ィｌ」 ヽヽｒ－」 ＼
しかしカナリアも引き下がらない。
雪華綺晶をひと睨みした後、今度はミクに相対した。- 739 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:02:38 ID:???0
こうなると結果は見えている。
引かないもの同士が向かい合い、それぞれにアクセルを踏んでいく。
／⌒ ＿
（ へ、一'、 ＼ー- 、
_r⌒ヽ、＼::::＼:::_「ヽ/¨ヽ:＼
／r=ヽ_,::::＼::＼:::くヽ ＿,,ﾉ￣/＼ ,ﾍ、
／／::::/∧¨＼:::＼＼」ト（:::::::＞ｋー豸〉ｰフ
（_//::::// ＼ ＼:::＼辷>ゞーﾄ薔｝::::/て ヽ
//::::// ｀ ＼::::く 〈_.／≠'＼::＼_ノ 「でも、これは幾らなんでも残酷でしょう！？
｛:l:::://一' ｀ｰ--＼弋/:::/ゝ≠ｲ＼:::<
ゞ {:/l≧=、 ｀≧=ミ、 ＼＼{＿人ｯ∨}:::｝ 貴方達には噂されるのが恥ずかしくて
ｒ＝与} Ｖﾉ 廴nﾉヾ ∨＼｝∨∠:シ 深夜にしかトイレに行けない真紅の気持ちがわかるというの！？
ゝ ｀v} ｀¨ ¨¨l }::}ノ:／//
_人｡ ｀_＿_ j..＿ノノ／<／ 座薬の補充に覆面サングラスで薬局に通う
（三ﾐ心. ￣ 厂￣￣¨ミヽ 乙女の気持ちがわかるというの！？
/}ﾆニ==ミﾌｰ-...-＜三＝ｰ-≠く
/ ＞ｰ=-ミ｝¨｀Ｙ´￣｀Ｙ三三三ﾐ人 真紅はまだ、女子高校生なのよ！？」
／ 厶∠二三）＞句＜}}｛ー--―〈. ヽ
疾走感のある熱い感情と、ブレーキを踏んだほうが負けという意固地が噛み合う結果は正面衝突。
カナリアの号令を切欠に、6000小隊と1720小隊の戦が始まった。
'､/:/:.:ミ､:.:.:.:.丶､:.:く f^ｰtn,Ｗ,_rwぅ'ァ
X/:.:./ ｀丶､:.:.:.:.:.:>( 'ﾆ=,r-t､,_,ﾆ,｀}｀７
l:l:ﾒ/ ｀丶､> )r‐;;{(薔)};;;;;l,j ,ノ
l:l:l/｀ ｀乙ヾ'´Tfiイ`'7 _,フ
l/l `ー- -‐',二lZ_ヽ,l;;ll;;;lＪ^ r>l
l:.l ,ｨｰ｡､ ,ｲ;:;ﾟヾ'､レi;;H;;l r‐‐'ﾘ
,rゝ!fぅ;;j:ﾄ 'ぅ､;j:.:! 〉 ,rラLl-i､:./ 「原因がいくら真紅のネチネチ継母体質にあったとしても、
/／ﾞ',丶-' , `ー'′/'´ lr lノ 流石にサッパリ許せんかしら！
// r:l/// _,. - ､ //// ノ三ミく,
l/ ,jミゞ、 ヾ7ﾞ￣ヽ ι _,fー-ミ､_｝ みんな！こいつらをエビフライと踊らせてやるかしらァ！！」
}二Ｚl,丶､｀ﾆﾆ´ ,. ィﾗ´ノ､_r―z人_
ﾉ三７'"´とミ＝=＝彳 ﾉ ミﾐ＝=j ヽ
,-、 ヾﾆフ,ィ",イiliト-､、: :l そ＝=､_ノ l
j,二、`´L、 ノ「〈f´/／l! lﾄ、 ヽ､:j `ｰミt- ' l
У--､｀ﾄ､⌒)ーﾆﾍ lヽiノ: :l|l､,l|l､ ﾉﾘ ,ｨｼ'´ r―-､ '､
{ ｰ-､)' ｝ / l __ト､ll|l^lll|lヽノｲ (,_ ＿＿_｀` ,）
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┗/´》〉 ┗┛ ┗━━┻┛┗┛┗┻━（´∀｀_/ / ┗━┻┛┗━┻┛┗━━┻┛┗巛 ヽ┻┻┛
＊ | 〒 ／⌒ヽ | 〒 ||| ,.へ´＿|_ヽ ,-ｒ､,r/」 ｆ ||| ∧ ∧,.へ, 〒 ! ／⌒ヽ 〒 !
| | （ ´∀｀） | 人l ｧ'｀･ω･)〉/_ｭﾍ〈|7 | ＊ (ﾟ∀ﾟ `ｧ ノ + | | （ 个 ） | |
＋ | { | .| { .（＿_）､ ○〈＿｝ﾉ ： | + O ／:-一;:､ / /. | | ./ /＊
ヽ ヽ | .|.ヽ ヽ （＿＿_） ､ 〈 く/ ヽ＿_,」 + ） ﾐ;;★:;:;:;ﾐ/ / | |/ /
ヽ ヽ,, ´∀｀） ヽ ヽ ´∀｀）__ﾉ ヽ__） / ,ﾍ | __,, '´￣｀ヽ__ (･ω･´/ / （・∀・ / /- 741 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:03:18 ID:???0
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃；
. ； `､||i |i i l|,
. ； ',||i }i | ;,〃,,；
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 「ちょ！！まっ！！
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ
. ； Y,;- ｰ､U i|,];;彡； 謝るから！謝るから、なっ！」
. ；iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ
{.u く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡＼ ,,_人､ノヽ ﾄﾞｶﾞｯ
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ)ヽ （ ＮVVVVVVV＼ ,､ /
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, - ＜ ＞ ＼ ＼ ｷ人_,/
. ￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~) て ＜ ｀ヽ､ ） て
/ | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~` ／^⌒`Y´^＼ ＜／ ／"" ＼ .ノヽ. /´⌒Y,. ﾊﾟｺｯ！
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ ＼
「痛ぇっ！！やめるッスよ！！ .〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i|
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━
俺ッチ何もやってねーっすよ！！」. ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
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／: : : : : : : : : : : : : : : : : :: l! : : ＼: : :: : : : :ヽ. ヾ
. ＼_人人人/ : : : : :: : : :l: : :ハ: : : : ヽ: : : : : : :.:l! !}
,.'.:. ） ﾋﾞｷｯ （ : : .:: : : : : : l: :.:/:: :: : : : :.:!: : : : : : :|: !} ｨ'"´
,' .:./^Y^Y^Y^＼ . : : : : : : ｲ: :∧:.ヾ／: : ''! : : : : : :|. !} イ:! ＼
|: :' : : :.l: : : :.' : : : :/: :,／ '::/ ,イ!＼: :.:.l: : : : : : :! !} ／: : : | :::: ＼
. |:.l!: : : :l: : :. ! : : :/::ﾚ' j/ ,／, =ヽ=､-､l: : : : : : !l / !}:..! : : : :.| :::: ﾉ
|:ﾊ: : : :l: : : | ､_::／ ﾅ " !っ::::r ! ' i: : : : : :'｡ = !}:.:!: : : : :|.／:::::::: 「隊同士の喧嘩ですよ！
l! ' . ::∧:.:.:|/_´.二_ ／ ゝ.｀´ノ ﾉ/: : : / lj ヽ. !}.:.| : : :／:::::::::::
ゝ: : ＼l!` f't:l:::::::::::::::::::::.:::::￣ /ｨ : : , ′ !}: :!,:／::::::::::::::::: オメーら！絶対に引くじゃねーです！
V!: :!: ﾊ ゝ' ::::::::::::::: /, イ _/,.ィ:::::::::::::::::::::::::/ イモ引いたら後でブチ転がすですよ！」
ゝ＼ﾄゝ ヽ _ ' f! ィ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
｀ﾊハ V ヽ ,.. ' ´::::::::::::::::::::::::::::::＼_人人人/
∧:::ヾ ゝ､ ゝ_ノ ／:::::::::__::::::__:::::::_:::::::::::::::） ﾋﾞｷｯ （
/_ﾊ:::::::L. ` ､ ..／::::::::::'´::::::::::::::::::::::: `ー-./^Y^Y^Y^＼
{:::: `ー--ゝ ヽ!/ !}::￣ /:::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::＼::ノ- 742 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:03:35 ID:???0
,. ＜::::::￣::::＞x
／:::::::::::::::::::/i::::::::::::::＼
/:::::::::::;:r--イ i:::::i::::i:::::::ﾍ
￣`ヽ､ 7::,'::::::::八_kてｯ=iV:i i:jV::::::::i
￣`ヽ､ V ､ {:::l:::::::/ ｀` ´｀i:f=z-i:::::::::|
ヽ i: :V:ﾍ-==== ､ .i:::l::::i::! .u ´ ; ＼´j'７:::::!
V i: : V. ∨. : :∨＼ .l:::l:::ｊ',| fﾆ `ヽ ７::::jﾘ 「わ、腕力沙汰は苦手だけどっ！
i .|: : :i: . :V. : : V: : ヽ__, イV::::iﾍ - `ヽ! , ':://
i .|: : :|: . : V . : :.i: : : : Vヽ＼.ｲ :ヽ . イ:／´ 頭に来てるし、味方が怖いっ！！」
|: : :|. : . : i: . : .|: : : : :i: : /. :≧ｘ_ :.` ‐≠:::;:y:/
j: : 7. : . : :!. : ∧: : : : i:./. /: ＞ｘ_:＞:'._≪
／: :〃. : . : ;: :./. : ヽ-- '. :/: : : : : : : :＞ｘ_ﾆ!
≧’: :／. : . : . : : ./: . : . : ／／: : : : : : : : : : : : 7- _
＿ イ-t. : . : . : :./: :_＞:'.´イ: : : : : : : : : : : : : :/: : : : :`ヽ
/__,. - ─'. -‐ ＜: : : : : : : : : : : : ﾆ≦’: : : : : : : : V
./ヽ...:::≦: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ､: : : : : : : : 人_
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＞-'´: イ: . /`ヽ､
| ヽ三三三三三三三 ＼
} 三＞ｘ三三三三三三 ヽ
＿..:-――┤ 三三三`ー-x三三三三ﾐ 〉
＼ ` x三ミ.} 三三三三三三 `ー― '/
. ＼ ` ｘ、 三三三三三三三三 /‐―- x
. ＼三ミ`ー-x＿三三三三三__／＝―'／
/: :.`ー 、三三`ー ― ¨三三三／
/ |: : : : : :`ー――――――――'i
. / .!: :{: :.{: :.ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : :l 「頭に血が昇り過ぎだよ翠星石……」
{ .{ヾ:＼ヾ弋＼: : : : : : : : : : : : : : ﾊ}
. ヽ ＼＼.:ヽ 彡' ＼: : : : : : : : : : :./ ﾉ
. ｀ﾉ ヽ;}: : : : !:.|,ﾍ(
` 、 _ ﾉヾ: : ;ﾊ:}ゝ_
｀i:.､ ,.ｲ､}:/ ﾘ'´ ＼
ﾉイ｀¨ﾉｲ ﾉ'<>='i! ＼
＿_,,〃ﾊﾞ=" xf=f=､, ヽ,- 744 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:03:56 ID:???0
, ':: : : : : : : ::/: : : : : : : : ::/::: : !: : : : :: : : : : : : : : :＼
/: : : : : : : : :./: : : : : : : : :./: : : ﾊ. : : : : : : : : : :ヽ: : : :::ヽ
.': : : : : : : : : ,. : : : : : : : :ﾚ':::/: / !:ヾ＼: : : : : : :.:!: : : : : :!
!: : : : : : : : : ::! : : : : : : ／ィ:::／ !::| ＼ヽ::: : : : ::!:: : : :l:::!
. !:: : : : : : : : :::|: : :_ ,.／´,／-―- ''､l:::::::: ゞ::､: :. :.l.: : : :ｲ.:!
!::::: : : : : : : ::|: : : : :-ー 了''ゝ..､ｰ ､:::::::::::::: ＼,: :..|::ｨ:./'ﾚ'
!: : :: : : : ::/´|!: : : : :l:.l:.:::::::{ ノ:;;ｊﾊ::´:::::::::::／ /::j: i/ノ
〉: l!:::: : :.{ ｨ!::: : : :.!:l!::| ｀ー ´ ::::::::::::::ｧえﾒィ／´
ハ:l ::::::::ﾒﾑ::!:::::::ﾊ!` /// 、lじﾝ::i:ﾊ 「……まあ、僕もなんだけどね。
l| ヽ ::::ﾊ:::!::::::| |! r‐､_ //ｲﾘ l!
V ヾ!::::::| l' ｀ ｰ' ｲ::: ' ' 事ある度に小さな嫌がらせを仕掛けてきた
ﾊ!: ! ゝ ＿＿_ _, イ::::|::/ 6000小隊には、みんな頭にきてるんだ。
ノ´ ＼ ヾ. /' |::://
r v - ＜ _ ヽ /! j/ ' 今日はそこの小隊長さんに、
γﾏ_jr-､_ﾉrｰ､ゝ-､ ＼ヽL＼ 座薬の代わりにエビフライを差し込んでお帰り願おうか」
f' ／三/三三`~j ､ﾉ , ｨ'ﾆL!＼＼-v ､
v' 三 / 三三 ゝｰ 1_} // /∧ヾ.＼ > ム
/ 三 /三三三三「 | _!// ! | ﾊ ＼!| } ノ
/: : / : :/｀丶､ ､: . : . ｀丶: :辷!-‐-<__仁vヽ
/: : ´: / ｀丶 ､:｀ヽヽ_ム-‐〈 ﾍｺ〉人 「て、テメーの血は何色かしらァァ！
,ﾞ: . :l : . / ノ( ｀丶ﾐ､（∧ ヽ二ﾉ |〔
,-、 l: : :l,､≠ ‐‐ - ⌒ _,, ..ム∧ |ノV ,-, 一生エビフライを見れない身体に
. l´ｌi !: : :|/ ､ァぅ-`､ヾ '~,r￢く ＼ﾍ__ノl」ﾉ |､,i してやるかしらァァァァ！！」
. lｰ'! ﾞ,:l :.{ _ﾒ_ノrｯc}` ::::::::::::: '{_ノｯﾞvド くこﾋ/ i l
l | ヾ :.! ヽ辷ン , ヽこ:シ´ !:〃 ｌ |
| | f⌒ﾊ ~ ￣´ ｀￣ ` ﾊ⌒i _ | | _
_l L_. __ ／ (.. ', |￣￣`、 ,ﾞ..) ＼ ＿/ ヽ !´ i_
/ '| / ヽｉ ヽ ! ＼t‐', |ーー--| た ノ }} / ', | ,| |｀〉
r‐'ｉ | | | | . ヾ;､＿ﾏ ヽ ｀―-'´ メ､＿_ ノ' | | ! ｀ l ｜
| ! ' ! ! l、 r‐''"´￣￣｀ヽ､ .イ´;￣￣￣｀ヽ! ' ' !
! ,! | |: 〕. . . . . : ;;;;;;;;〉|＞ ､ ＿,. ‐''|´〈;;;;;;;;; . . . 〔 .}| |
| ヽ |〈_‐ﾆニニヱヽ/_ﾉ／={ :::: }=＼ズ;;r;;;:二二`_ヽ_〈｜ /
. ＼ |／￣ﾌ;;;;;_∠二イ_::::;:イ￣l＼::: ＼＼_;;;;;;;;;;;;､‐''"ヽ! /
. ＼ / √´ ;;;;;|ﾞ/:::| Ｏ |:::ﾊ､:::/;;;￣｀"' ゞ､ ヽ /- 748 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:04:48 ID:???0
学校のグラウンドにて、土煙あがる大規模な集団戦闘が行われていた。
女性同士でグーパンチが跳び合う、近寄る気にならない鬼気迫る戦闘であった。
＼ ☆
| ☆
(⌒ ⌒ヽ /
＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ／
（'⌒ ; ⌒ ::⌒ ）
（´ ） ::: ） ／
☆─ （´⌒;: ::⌒`） :; ）
（⌒:: :: ::⌒ ）
／ （ ゝ ヾ 丶 ソ ─
ヽ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
＿＿＿_
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼
／ｕ (ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ) ＼ 「……えーと。
| ヽ!!il|!|!l|!!ii|i/. ｕ | これ俺、どうしたらいいんだ？」
＼ｕ ヽｪｪｪｪｪ/ ／
/ ヽ
呆然と、遠巻きに見守る生徒達の中――キル夫も呆然と乱闘を見やる。
その横顔は、芝村の兵士に追われていた頃より困窮した表情であった。- 751 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:05:28 ID:???0
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━━━━━━━
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━━ ＜http://www.youtube.com/watch?v=LlAF-WPTNqA＞
|￣￣￣￣￣|
| 乱闘中 |
|＿＿＿＿＿| ＼ ☆
., ノ ､ 、|| | ☆
l（● ●）| || (⌒ ⌒ヽ /
| (_人_) | || ＼ （´⌒ ⌒ ⌒ヾ ／
ヽ ノゆ （'⌒ ; ⌒ ::⌒ ）
/ ソ （´ ） ::: ） ／
|| 「 ☆─ （´⌒;: ::⌒`） :; ）
（| | （⌒:: :: ::⌒ ）
.し Ｊ ／ （ ゝ ヾ 丶 ソ ─- 755 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:06:00 ID:???0
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━━━━━━━ ＼_人人人人人人人人人人人人人人人人_/
━━━━ ） そんなに真紅が好きなら .（
━━ ） お望み通り仲良しにしてやるですゥ！（
/^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼
＜http://www.youtube.com/watch?v=LlAF-WPTNqA＞
＿＿＿＿__
ヾ／::::::::::::::::::::::::::ヾヽ
ｉ:::::::::（（（（（（（（（⌒);)
|:::::::/ .iﾉ
|::::/ ヘ / | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,⊥|:|----（＝・)-(=・) | .おぉぉぉっと、ここで蒼星石が金糸雀の頭を強引に下げ、
l !:; ⌒´⊃｀ | | .腰を両手で抱え込んだ。これはパワーボムか？パワーボムか！？
ゝ_┃ ´__＿/ ＜ 違う！がら空きになった金糸雀のケツに翠星石がトゥ・キックを叩き込む！
|┗━⊃<二二ｙ' | 新技ッ！新技ッ！これはツープラトンでのトゥキック・フロムヘルだぁぁぁ！
| ＼＿二／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼WWWWWWWWWWWWWWWWWW／
／ト、 ／７:`ヽ､_ ≫ ≪
／::::::::| ~''x‐''''~~ /::::::::::::::`ー ≫ アーーーーーーーーッ！！ ≪
／::::::::::::::::| ,,イ;;;;>､ /:::::::::::::::::::::::::: ≫ ≪
::::::::::::::::::::::| /:::::| /::::::::::::::::::::::::::::::: ／MMMMMMMMMMMMMMMMMM＼- 758 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:06:37 ID:???0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
教室に戻ってきた小隊員から事情を聞いて、水銀燈の頬がヒクヒクと動きまわる。
＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| ||＿_＿_＿_＿_.|| | || || || | | | || || ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] .|]＿＿＿＿＿＿]...| || || || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| | || || || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿＿＿＿_ ＿＿_＿_＿_|_..|| || ＿_..||＿＿＿＿＿
| L ＿＿＿ ＼ ＼ ＿＿＿ "''-..,, .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ] ￣||_＿..||､||￣[ ]￣|「 |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| ￣|| || .l|￣ ||￣￣||..￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣ ||
／x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/.f７.:::::刈ｰ'^ｰ'^ｰ'^ｰ'ﾍｰマ}:::ヽ
. / xﾘ::xFﾉ l l .l .ｌ. l ﾏﾍ
/ ｛{l::/ﾉ .ｉ .| ll | l| |! | ! | l| ﾊ 「それであの騒ぎってわけ？
. / ｛{:/ﾉ ｌ .l l ｌ l || |ｌ | | | ｌ| ! llﾊ
/ ｨﾘ{ l| 十 t .⊥ｌ l| ハ.} , ｨ 千 l l| .| ……とりあえず大事にならずに
. /, .//|:}ﾄヽｌﾍlr=tzぅﾐヽﾘ ﾘj 斗 T７/ハ l､ 済んで良かったわ。
.、 .// 〈〈_}小ﾉハ ヾ弋ン` ゞ ' 〃ｲ ﾘﾍヽ
l:ﾄ:. // 〈.{ /ﾊ､}.〉＼__ ' u ｲ / l .l::|// きらきー。短気はもうダメよ？」
、 ﾍ!:V./ ゞｲ 1トム‐ｲ ＼ ､-.. _, ／/ / l.l:}.1 .＿
i;＼ヽ;i〉./ _〃∠ﾉ1 / }| ﾉ1 ヽ － イ / / /千1!|Yﾁi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y// //⊥ｰ |｜|_ﾉ´ } ﾍ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒ ,､ Y｀ｰt:::/イ〃/::::＼ﾄi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/ ノ:::::::::::::::≧ x _, -､く ＼ヽ }|´__ //:::::::::::::＼i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/ /::::::::::::::::::::::::〈 ＼ ｢ ヽ _ く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i
皆の姿はボロボロで、男子は顔ボコボコ。女子は髪ピンピンという悲惨な出で立ちをしている。
その原因は自分の悪口という、水銀燈からすればどうでもよいものであるのだから性質が悪い。- 760 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:07:19 ID:???0
しかし、隊の皆が自分の悪口に怒ってくれたというのは気分がいいし、
しょげかえり、普段の高飛車さが影を潜めている雪華綺晶は非常に怒り辛い。
＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| ||＿_＿_＿_＿_.|| | || || || | | | || || ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] .|]＿＿＿＿＿＿]...| || || || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| | || || || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿＿＿＿_ ＿＿_＿_＿_|_..|| || ＿_..||＿＿＿＿＿
| L ＿＿＿ ＼ ＼ ＿＿＿ "''-..,, .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ] ￣||_＿..||､||￣[ ]￣|「 |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| ￣|| || .l|￣ ||￣￣||..￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣ ||
r-、 ., 七'´￣ ｀` ミ=__,,/＾ﾍ
／ﾂｷ／´ ((⌒(刻> ヽ
| Σﾝ三ﾉ －ﾌﾉヽ |l
| /ーっ | | -"ﾍ 入
/| l | | || | | | || | | ヽ
/ | | | | | | r> | | || || | ﾉ | ｀、
/ | || | | |=、ｿﾉ| | ｿー十斗ﾉ / / ﾍ
/ i || | | ン<楼ﾐヽﾊﾉi =ﾆニ=,ノ / | ヽ ヽ
| | ヾ>、<ﾄｿノ 弋ﾂﾉ/ / | | 「御免なさい……」
| ﾉ ヽ ((ﾍ :::::: . ﾟ゛ﾟ |i / | |
| / | ﾉ ﾄ rっ ／ik | | i |
ヽ // -、ﾉ＿>´￣i_- -- ´｀しへｿ l| | |
| | | | ヽi ｀) / ´= ｀ン ＜＿/ | ＼ | /
/ i li ／ | ゛´<=>彡ﾆ｀ヽ_ ⌒_ノil ヽ ＼ l /
/ il l >´ ´｀) l <‐ー ヽ ｒ- ´ ＼ li ﾊ
かくして水銀燈の頬は様々な感情を処理しようと複雑な動きを見せているのだが、
雪華綺晶がまたポツリ。消え入るような声で謝罪を述べ、再び水銀燈の頬が引きつった。- 762 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:08:00 ID:???0
儚げを体言している彼女が引き起こした惨事の一部を、水銀燈は目撃していた。
6000小隊の隊長と副隊長が、担架で運ばれている最中に遭遇したのだ。
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__,＞: : : : : ヽ: : :ヽノ : : : :_:_:_:ノｨ
({ : : : : : : : : :_:_）辷不辷シ､)､）⌒ヽ
（{: : : :__ｒ＜入ﾉ｀ヽﾉゝ-ﾍヘ.ヽ.ヽ 〔
く（ｈィ´: :x rﾁ { | i ヽ ＼＼｝｀ヽ
Yﾌﾌﾌ ﾉ ! ! ! { l x‐l‐ ､', ｊヽく
ﾉlイ厂 i ヽ Ｘ´｢从 ｊﾉ八ｨ=ﾐハx彡く
. 〃 | { ', ヽ /ヽィ=ミ｀｀´ ｒし'i 》ｊｲr‐=ﾐx 「うにゅー？トモエ、トモエ！珍しいの！
. ,′ l| 八 ヽ. i 《 ｒし'l , ゞﾟ''ｨﾆﾆ｣二二}
. `ｰ=ミｰ=≧トｰ=xゞﾟ'' ｒ ‐┐ ハ三辷ﾗ´ カナリアが黄色じゃなくて、
）Y´￣ゝ-=ﾗ、 ヽ ノ .ｲー‐‐＜ 赤いスカートを履いてるのー！」
辷ゝ=ﾆ三ハ=≧=‐ｒ‐ イ:_:j: : : : : : :ヽ、
｀ ￢くく乙( ｘ‐ｒく <⌒ヽヽ: : : :.:.:.:::.: )
〃｀小. ヽ ー' ﾉ: : :.:.:.:::ノく
人ｰ彡∧ 〈￣: :`:ｰ:ｒ : : :ヽ: ＼
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!::::::::!:::::l::::::l l!::::l l::!i! l:/ l:::l!/!::::l!:::::l::::::,
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';::::::::ヽ:l_`:lｪｪｭl /ｪｪｭ-､/:/::::/
':l:::::::::l` 辷:ﾘ` ´.辷::ﾘ /:/::::/ 「ヒナ。
'!､::::::lヽ ￣ , ￣・/'/:::/ 子供でも、見て見ぬふりをする情けを持って」
,ｲ､:::!:::ヽ _ _ ／/／ヽ
. r‐'´:::::ヽ:l::::::::＞ , , .＜::/´:::::/ /:ヽ
. 〉:ヽヽ:::::`!::::::::::| ｀ ｰ ´ l:::::::::::::::::/ /::/´ヽ
´ ヽ:ヽヽ::::::::::::::::l_, -―‐-､_!::::::::::::::/ /:/ ﾊ
ヽ:ヽヽ:::::::::::::l:::::::::::::::::::::l::::::::::::/ /::/ ',
. ＼＼＼:::::ヽ::::::::::::::::/:::::::／／／ i
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見た皆が思わず尻を手で隠す程凄惨な光景であり、
雪華綺晶の声が消え入るようでも、朱に染まった記憶は消せそうにもない。- 765 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:08:44 ID:???0
頭を振って、雪華綺晶から視線を外す。
すると視線の先の小隊員が、次々に口を開いていった。
/} ＼)
. 〃 人 ＼
. ム 从＼( ＼j /! }ﾉ
〉 ./ ⌒≧zx＿ )/人∧ﾊ 「でも隊長、本当に酷かったんだ！
/ィ ハ/l〈. 乂ソ¨￣/ｨ勿/ ∨ 僕らの悪い所言われるのは諦めますよ。
{ {(9l/ハ ｀ :::::::::::{弋ｿ:
八 乂V ,/ ノ .| けどあの人は噂話の悪口まで
从＿彡 (二ﾆ=- ﾉ 本当の事みたいに喋ってた！
厂| ＼ ／
＿_/￣≧z_ ー -イ きらきーさんが蹴ってなきゃ
ヽ ￣¨7＿_{-､ 僕が蹴りあげてましたよ！」
＼ ﾟ///l「//j
_,.--───- .,_
.-'´ .,_ .,__ ｀ヽ、
/´ ヽ、ヽ、
/ , 、 ヾﾐ 、 ヽ.ヾ 、ヾ ,
i ヽ ヾ.-ﾆｚニﾐ., ヽ、 ヽヾ, ﾊ
| |｀ヽﾐ_i´イ(ｒ) ｀ヽ、、 .|i |
ﾞi ﾄ,__ _,i._,／´ ^ヽ、 i/ 〈
「弁護じゃないけど喧嘩っ早いアムロ君が ヽ,ヾＸiﾞ(ｊ i ﾘ| ﾄ.,ゝ
よく耐えていたと思う。 ヽゞ',.ゝ' ＿ ｖ'ヽﾄ|- .,
｀ヾﾐ.,、 ゝ'´ _,. ／ V r-ゝ,
みんな我慢の限界だったかな。 ヽｴ-´.,_,.イ_,.-'´ 'ｙｰ __］
……口が悪いってレベルじゃなかったですよ」 ,.-─＜ ヽヽ _／-.,＿/-、
＞、 ヽ xﾉ ／＿＿_／ ｀
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 「み、みんな怒りすぎでちょっと怖いかも。
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | ……ちなみにどんな事言われたの？」
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼- 766 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:10:18 ID:???0
／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`､
/:::::::::::i| ﾄ |、::::ヽ、:::::::::::::::.l
f:::::::i ,::_,l,_ヾﾄ､ヽ._,,ｪ,,__:::::.i:::::!
i|:::::/ﾉ_,,!;;;;;;;;ヽ;;;;_,,..,,_ヾ:::::!:::::j
.l| ノ! l.fｰ-､;;;;;;;;;f⌒ﾔヽﾉ:::::/
!i .､ゝゞｰ' '''''''''''`ｰ'' ノｨ::::/
「聞かないほうがいいよ」 ヾ ﾄ､k"" ー‐ ""イ´ノ
ヾﾄri＞ｰｒ-‐‐i''´ﾉノｭ、 ＜ﾊﾟﾗﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟ～♪
ｒ'´>ヾ ,ｨoニ´ ノ r'´｀ヽ
/ く //ﾉ|iヾ 、 r' i !
i ／: : : :::::/: : : : : : : : : ::/: i: |:: : : : :ヽ: : ::ヽ|/
|/:: : : : ::::/: : ／: : : : : :.ｲ: :ｲ::ﾊ:: : : : : : i: : ::ヽ
!i:: : : : : /:.: /: : : : : .／/: /､/__ ヽ:: : : i: :!: : ::::|
.{!|.:: : : : :! ‐/--一.／ /／// ￣｀＼-i }: : :::::!
{! i:: : : : :!: /ｪ-＝=､ ／ // , =＝-ｪ､Y:: i: : ::::ﾊ
.}!.ヽ: ::::::∨ヽ弋{}.ｿ ／ 弋{}.ｿ〃|:./: ::::/i:::i 「口に出したらもう1回
{! ヽﾄ､:::＼ ｀¨´ ｀¨´ ／::::／}::i:::| カチコミに行っちまいそうです」
::}! ※ }:ヽ:::: ＼_ ＿'＿,, _ ／:::_／ i}: :i:::|
:::{! i}::::::|｀T､ ヽ二ン ,T::::{! ※ﾉ}::: : i::|
:::/}i {!:::::|::/::/`..- _ __イ|::|::::::}! fﾉ::: : :i::| ＜ﾊﾟﾗﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟﾗﾊﾟ～♪
/:::::{!､}ﾊ:: i/::/:::／ ､|｀ - ´| ＼:|:::::{! iﾊ::: : : i::|
:::::::::::Y! ∨ﾍ／ ＼ ／ ＼r}i /}::i::::: : i::|
. /:::／ 、 ＼::::::::' l
/／ ' / | l | ヽ::::| |l
〈/ | | ｉ ｜ | | l∥｜| | l＿|::::|＿ l｜
′| '｜ || | | l|| ! | '. l j｣Ｌ⊥!| l {{⌒氷⌒ヾ|｜
| | |ｌ l| |ｌ | | ｌ |ｌ | l| >イ | l | || | ヾ､ｲハ､_ﾉl |!
| ｜ｌ| |l |ﾍT ト ハ ヽ ﾍ´ ,,斗=ﾆ、寸| l /7⌒ｌT´l |l 「そ、そう……
| ｜|ｌ l|ヽ|,,ゝ ;=ﾐ ＼＼〃 | r、 }〝ﾘ //.:::::::| |l｜ |
、ﾄヾ ヽﾍ〈 { tﾍ ､ヽﾞノｨ //〈::::::::::ハ|｜ |l .凄く怖いから2人して神・父ちゃん愛のテーマ
＼l＼ヽ＼ ヾ彡 ￣ , ∧::ヽ／ｰ┴ｯ ｌ| 歌うのやめてくれるかしら……」
| ＼ ヽ ‘ _,,. u／/ / 厂::::::::fア ＞'⌒ヽ、
| ｀ ＞、 ヽニ´'´ ｲ ' /.:::::::::::fｱ /.::::::::::::::::::l
∧ 〈 |｜|＞,、 __ ＜__l l ｌ::::::::::::fｱ /.:::::::::::::::::::::|
〔￣ヽ ヽl| l:::::|{ﾑ::::::::仁ヽ_| |:l|:::::::::fｱ /.::::::::::::::::::::::::ﾄ､
＿〕ｰｔ__,、 ｲl |:::::| {ﾑ:::::::}_ ィﾄ| |:l|::::::fｱ /.::::::::::::::::::::::::::::い、
八__ﾄ､ ￣ヽ|ｌ |:::::| ｀{ﾑ::::::/::|∥ |::|:::fｱ /.::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ヽ
廴__人} ∥(|ｌ:::ﾄ、 ｀ヾｲ::::|∥ |:::fｱ r':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
皆どうにも興奮冷めやらぬご様子で、矛先向けられた水銀燈は気圧されるようにして、
更に視線を逃していった。- 768 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:11:01 ID:???0
逃げた視線の一番端で、キル夫に目が行った水銀燈の表情がやっと輝く。
どうしようもない乱闘事件の中で、唯一の好材料を見つけたのだ。
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l ! 「キル夫君、喧嘩の制圧ありがとう。
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ それにしても流石やる夫の推薦ねぇ。
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´ 6000小隊って学兵の中だとちょっとしたものなのよ？
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／ それを片っ端から取り押さえちゃうなんて……
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_ 本当に強いのねぇ」
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼ ∩__
ﾊ ＼ 〈〈〈 ヽ
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ 〈⊃ } 「そうそう！そうッス！ホント凄かったッスよ！
.彡 〆 ＼ ､ | | 6000小隊の奴らをバッタバッタと……
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ ｌ:| |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | | あんなのTVでしか見たことねえッスよ！」
,乂§ ⌒（__人__）⌒ 从| /
＼ |r┬‐ | ／ /
／＿＿｀ー ´ ／ 〉从||||iiｰ''";;;;;;;;ｰ､ﾘﾘ
（＿＿＿_) / ,r'~;;;;Lr'";;;;;､ '"ヽ ~' ､ii
/ｿ､;;;;;;;;;;;／::: ::ヽ:::ヽ
i/､,, 'ｰiii~''",,,､ヽ- ､,,t::::
. y,,,,＝'';;'"´ ;;;;;;､r'--ﾐ:
t'" ;;;r'⌒''yｰ'" U ::t
（やる夫さん達が俺達取り押さえてた i￣:::::ﾉ'ｰｲ;;;;,,,,_ｰ､ 彡|i
憲兵をフルボッコにした時以外はな！） .ヽ､U 'r=＝'"~,,)i'iii ﾘ:j
', i;;;;r'"~~ ﾘ ｿ::／
i tｰ'--,ノ ／ ,r'
,iヽ, 二~-ｰ, ',､ ':::::
, r'''~|::::tｏ'''''"ｏ~j";;;､ -- 770 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:11:52 ID:???0
, -―ー- 、
／ .u ヽ
' ⌒ ーヽ
l (●) (●) ､
{ .u // ﾄｪｪｪｪｪｪィ //}
「お、おう。でもあれで良かったのか？」 ､. ヽｪｪｪｪｪノ ノ
＞ ＜、
/ ー―- .､ r､ ヽ
`ー―- ､_ノ l/ /
,' l ,/
/ 〃 || ＼ ＼〉 l |´
⌒ヽ || ／X ／｜ j ｜ ヽ
/ /二ヽ∨ ／ /／＼ l /| | ,
| ｌ { Ｊ j | 厶≧廴 ' /｜ 厶 -‐ ｌ 「大正解！
ト､ | ヽ ー′|ｲ}｢/ .:::::下ﾐ / ' Τ/ | | ｜ 怪我人でるのが一番怖かったわ。
}三＞ﾍ ￣ ﾉ| |{:::::::j | / ／ ≧ミｋ.| | l |
|/ / | 弋辷ゾ / ／ /.:::::ｌ ｢≫ ハ| ｜ 軍法の問題もあるけど、
-＜ ヽ ｛ | :.::.:.:.. |{:::::ﾉ/ | / || j 次の出撃の時ケンカの怪我が元で死んでしまった――
/ ∨ ＼.ﾄ ｀` く /|./ |ｲ|l 厶 .自分でも相手でも、それが一番怖いでしょ？」
{ } ＼_＞､ /］ .:.:.::. ﾉ/ｲ |=ｊ /／
＼ ＼ | ￣｀ヽ ――┬＜ | | |三厶イ
ヽ ' | 丿/.::::::::::::| ﾉﾉ 丿三三三
/ : : /::/: :,:′: :′: /: : /: : ｉ : :!┗┓{: : :
,′: : ,'::/: :/: : : /: : /: : :;′: :!: : ｌ: :ｒ┛｀Y: :
. {: : : : : :; : ,' ^) :;': : :,':⊥.」_: : :i: : :ｊ: :} : : : ｉ:
', :{｛:::{ : ::（( : { :{ :{ ⊥..」_｀:.ﾉ:／: ;′: : :ｊ:
. 从从八;ゝ=:)） ｀｀ Ｔiｊ:７ヽ／:/: / . : : :,′ 「う……ご、ごめんなさい」
〉〉〉 〈(必ﾘu ﾞｰ'／: ／: / .:/ : /: :
ｊ ｉｊ : : ｊ{((′ !i!i! /: :: /: : ::{ : :{: : {: : :
,','/／/'}n. r-‐‐-､ ,'. : ::;' : : : :', : :', : : : :
. / /ｲ / /./,n､ ￣￣ {: : :::{ : : : : :ヽ.: :､: : :
. ノ /.: | ' / '|// `￢ァﾍ、: ::、: : : : : :＼: : :- 771 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:12:48 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
「まあまあ、そうならなくて良かったって話じゃん？ ／ (⌒） （⌒） ＼
俺も憲兵がムキになりそうな事は大体抑えてあ……」 | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
ＮVVVVVVV＼ て ━━┓┃┃ ／ (◯） （◯） ＼
＼ ＼ （ ┃ ━━━━━━━━ | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＜ ｀ヽ､ ┃ ┃┃┃ .| ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ ┛ .＼ ｡≧ 三 ＝=-
＼//, '〆 ） ＼ ヽ -ｧ, ≧=- 。
〃 {_{ ノ ─ │i| 「だ、大丈夫っすか！？ ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ ≦｀Vヾ ヾ ≧
ﾚ § u （__人__） |ﾉ まさかさっきの戦いの影響が今！！」
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |∞|
-―--{薔}
<ヽ´ﾆ-――- ､ ｀ヽ
,<_7,/ /! l ノ ｀ヽ ヽ
.,／ / i / ﾄ iヽ.ﾊ 八_ ヾ-､
.///i Kl o混ﾄ ゝノ/／i ,ヽｒヽ 「ライト！
./〃ﾄ l. u ｀~´ /乱}ﾉｲハ
i!/{ ヽu ＿ ｀u´ ﾉｨ .ﾊ 救急箱！救急箱！」
i!',>､__/´￣｀ﾞヽ、 u / ,ｨﾉi!
ﾄ!／ ,つ｀ヽ、_ ｀) ∠ｨ '| ′ ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
ハ._ｒ' ｀lｭ-､ｉ ~Y＿,ノ/ | ＜ ｼﾞﾋﾞｮｳ ＞
.ﾉﾞl/ /7 F｀ヽｙ′ﾉ_/ /l ! ＜ 大丈夫！ちょっと法律的なサムシングだから！ ＞
｀L｀ヽﾉ[__｀~´~L__「,/彡ミﾐ≧ ＜ ＞
ゝ´ ! ｀ゝ-/,ノ彡彡≧ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼- 772 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:13:04 ID:???0
＿＿＿
_,. '´ ￣｀､
／ u. ＼
「や、その、な？あれだよ。
ドンマイ？あ、ちげーな。オーライ……？ .| （●）ililili （●） u, |
､ ﾄｪｪｪｪｪｪｪｲ /
あーと……あれだ。 ,"ヽ､ ヽェｪｪｪェ/ '´ `､
/ ﾞヽ､
なんとかなったんだから、 | `-､､ ヽ
そんな落ち込むな、な？」 ＼ ヽ ﾊ
ヽ l l
,. -ｭ,ﾆニ弌垳ト､
／r'^ _rﾍ-ﾍ/＾ヽr宀､
/!７ト､7′ 〃 ｌ ヽ ヽ
、 / l//L｣| ∧ｌ | ! |l ｜ ! ヽ
|:l / 〃 ||丁l トH､lV| |l /l } l |
ヾヽ / 〃 |l | ｌ抔卞｀ヽ{ /-ト/ //ﾘ 「うーん……
＼ ヽ:∨ |」 /ｌ| ｌﾄヽ￣ ﾚ'戎ｼ' ／ ′
⌒ヽ!ヽ._j＼＼ / 八 |ヽ __ ' ∠r1=彳 なんとかなったで済まして良い事じゃ
::..::..::..::..::..｀::..::ヽ/ ﾊ ヽ‐ >､ ,. イ| }::..｀ヽ、 .ないのだけれどね。
::..::..::..::. ／⌒ヽ､ヽjノヽ.∨r 芥､/:./ /::..::..::.､＼
::..::..::.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ⌒Tlヽ｝l,ハ/-/ 〈::..::..::.｀ヾ＼ヽ 向こうが何か言ってこない限り、
::..::..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨_ || ヽ:ﾚ':.:ヽ::..::..::.くヽ.j 今回はそうしておきましょうか……きらきー」
::.r'´.:.:.:..::.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ ||ｰrﾍ.:.:、:.:.＼ヽヽ:〉
仆､ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨_l〉 ri心:.:',:.:.:.:.:ヽ｝
′ ＼_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨_ ゞ=仆ヽ.:.:_ノ
r-、 ., 七'´￣ ｀` ミ=__,,/＾ﾍ
／ﾂｷ／´ ((⌒(刻> ヽ
| Σﾝ三ﾉ －ﾌﾉヽ |l
| /ーっ | | -"ﾍ 入 て
/| l | | || | | | || | | ヽ （
/ | | | | | | r> | | || || | ﾉ | ｀、
/ | || | | |=、ｿﾉ| | ｿー十斗ﾉ / / ﾍ
/ i || | | ン<楼ﾐヽﾊﾉi =ﾆニ=,ノ / | ヽ ヽ
| | ヾ>、<ﾄｿノ 弋ﾂﾉ/ / | | 「ハ、ハイ！
| ﾉ ヽ ((ﾍ :::::: . ﾟ゛ﾟ |i / | | ご、ごめんなさい！
| / | ﾉ ﾄ rっ ／ik | | i |
ヽ // -、ﾉ＿>´￣i_- -- ´｀しへｿ l| | | 本当に反省してます！」
| | | | ヽi ｀) / ´= ｀ン ＜＿/ | ＼ | /
/ i li ／ | ゛´<=>彡ﾆ｀ヽ_ ⌒_ノil ヽ ＼ l /
/ il l >´ ´｀) l <‐ー ヽ ｒ- ´ ＼ li ﾊ- 773 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:13:15 ID:???0
＿/:／l:.| /l | l l| l ヽ ＼
'´￣ｲ:ニ:ｲ l/＿ヽﾄ、l_ lﾍ | l | ヽ
／/ j:| l l ヽ-ヽ｀ヽ卜、 l j｜ ト l
/:l /:l l | ､＿.二 _ 「 ＼l /イ/ｌ l｜ l
.:/ /:/ l | ￣￣ヾﾐ ﾚ_⌒ヽ} l |｜
,' l:::l ヽ l /// { =ﾐ /／| | l 「本当よ！隊長として言うわ。
「´ l＼ ', r - ._ / ,,,, /ｲ /ﾚ'
/ | l ＼ ! ｀ ７ l/ // 全員二度とこういう事はやめてね？
ノ| l ! '、 ／ ／ イ:| 危ないんだからホントに」
l ! ! ＼ ヽ. _／ ７¨´ | ﾊ::l
,l ! |_, - ≧ ､ ＿ _, ｲ l | L! /|
/ ! l | 〃￣ ﾌ水ﾍ＼ | ｌ l / }
ヽ l | ヽ＼// l ヽ_〉:〉 l /! | / ／ ＿_ - '´
￣＼ﾊ l |、 ￣l:| l:ト-ｲl ! / l l／ /／／ ∠
Vﾍ l ＼＿ |:l l:|＼＿/ /＿／￣＼
｝ ＼! |:l l:| ∨ ／ ＼
ヽ , -───‐ ─ - ､.:.:.:.:.:::::::.＼
＼／.:.:.:.:.:.::::/l:::::::::::::.:.:. . .＼:.:.:.::::::::.:.＼
/.:.:/.:.:::::::/::;|::､.:.:.::::|l:::::.:.: . ＼ .:.:.:.::::::::!
/.:.:/!.:.:::;ｨｲ:i:;;ﾄ､!＼.:::N::::::.:.:!::.:.:ﾄ､.:.:.::／
/.::/:::l;:ィｲ/^1:;| >､_ヾﾄﾄ､.:.:/ .:.:.|:::l:／
l.::/i:::::l -‐一''|/ r==z､V.:::::::::!:::|
|/!:|.::::| ヾじ｡ｼ {ジｿ/,::,;;:.:.:::,′!
ヽヽ.:l ￣ ､ ￣ /:/;:;:::;/;;;/
|::| ｲ:/;:;::;/;;;/
「水銀燈……顔、顔！」 l.::＼ ⌒ ;/;;;:;:/:;;ｲ
＼.::l＼_ _ , イ;:;;イ／
ヾ! 丁 l N/
/l _／⌒ヽ､
, イ lL／ ＞- 774 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:13:31 ID:???0
rく{它}ァニニ ー 、
／..::.:＞三く ::.::.::.::.::.::.::.::..＼
／..::.:: -‐ ￣￣ ー- ､＼
/.::.::／ ヽ _ ☆
/.::／ くﾍ ノ
厶/ ヽ | |:ﾄヽ
／ｲ/ | ｌ |l }| |:| |:|
l::l// |l |ヽ | |川ﾉ|/｜ | |:| |:| 「ん？
|//|:| | | | ｌ | ＼ 厂｢丁7 | ' ∧ごﾍ
/∧|:|｜ | い＞イ ＼ l / _,,≧ｚ | / / | |:| |:| 私今、とても晴れやかな気分なのだけれど
ヾこ ｲ｜ |＼斗ｆて下 } / 〃￣ j/／l | |:|〈ﾉ どうかしたの蒼星石？」
ｌ| |ﾊ ､ 彡弋_ツ ..:.:.::.: ／| ｜ヾ l
|乂∧＼ ＼ ..:.:.:: 、 /| | l
| / ∧ ￣＼ , ｲ｜ l ｌ ＿_／
＼､＿＿ ＼ー-､}＼ヽ ヽ｀ . ｀ ／|ヽ | ∧ ｜／{＿,,. ｨ≦三干′
､＿＿ ー-､三≧三三三＼ 、＼ ｌ＞ ＿／ ／ ..::| ′/{ ｒ≦三三三三三≦三三≧=-
＿ 二≧三三三三三／...::.::.::.::..＼＼ ∨.::.::.:＞┬＜ ::.::.:/| /ｰ厶イ￣｀丶 三三三三＜¨￣
-一…￢ァ三三三三／...::.::.::.::.::.::.::.::. ヽ |ヾ／ 7＾Y＾Ｖヾ／ ｌ / |::.::.::.::.::.::.::.:..＼ﾆ二三三三≧､
_,,.ｨ≦三三三三 / .::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.l ｝ﾉ 〈〈_/ /Yﾍ ∨ |' |::.::.::.::.::.::.::.::.::.:..＼三三三三三＼
∠三三三三三三／...::.::.::.::.::.::.::.| ::.::.::.::|r冖r フ / | '. ＼r冖r冖|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ. 三三三三三ヽ
/三三三/￣}三 ／...::.::.::.::.::.::.::.::.::.|::／「＞ ''´ ／ .公、＼ ｀ ー＜}＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::..＼￣ヾ三三三ﾊ
.厶イ￣}ﾃ’ 厶イ .::.::.::.::.::.::.::.::.::.＿／ 廴 ／ | ＼ rく ヽ＿ ::.::.::.::.::.::.::.::.:::..＼ }ｱ¨￣ヾﾖ
〈::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/／ ／ | ｀ ー‐个ー‐' | ＼ ∨＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ﾉ ｊﾉ
/∧::.::.::.::.::.::.::.:/( _｣＿,ィ＾ー－个ー―ヘ ＿勹ヽ ／ |::.::.::.::.::.::.::.:／＼
. // /＼ ::.::.::.:__/ ヽ ／｛ |::.| ヽ .′ r┴┤ ｛＿ |__::.::.::.::.:／ヽ ヽ
// / /ィＴト∧ 〉 ＼｢::.:.ヽ | ￤ ／L[￣`ｰ ＿ﾉ＼ヽ}＼::ィト､ ', ,
＿|￣|＿|￣| |￣|_|￣|＿_|￣|_|￣| |￣|_|￣|＿|￣|
|＿ ＿|| |￣ | | | |￣ | | ￣|
＼ ｒ┘└へ| |二ｺ ┌'| |二ｺ ┌| |二ｺ ┌'| |二ｺ ┌┘ ／
＼ 〈 〈] ﾟ,、〈| | o ヽ| ｜ o ヽ| | o ヽ| | o └「￣＼ ／
＼ ヽ-ﾍ_>ﾉ_ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿八ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿ハ/｀⊇.ノ ／- 775 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:13:44 ID:???0
水銀燈のお説教が終わると、それまで口をつぐんでいたLが雪華綺晶を眺めながら、翠星石に問う。
水銀燈の前でお行儀よくしている雪華綺晶が、少しイメージと違っていたのだ。
/::::!i::::',ヽ::iヽ＼:＼!::＼ヽ::ヽ`::::::::::
//:::::i:::::::'.,ヽ:i:::::::`::ヽ::::ヽ＼:＼:::::::::
/::::::::::l:::∧:､::､:!::iヽ_::::::ヽ:::ヽ＼:ヾ:::::
iｿ:::::::::!:i{:)ヾヾヽ::i {:ｿヽ､::::::::ヽ＼::＼: 「それにしても最初に暴発したのが
ﾘ i!:::i:::::!ﾞ＝ﾂ` ｀ヾ!＝" i::::::::｀::ヽ:::::: 雪華綺晶さんとは……正直以外です。
! i:::!i::::ｉ ヽ ､ i::::::::::::::::`:::
リ i!'i:', ｀ i::::::::::::::::::::::: いつの間にそんな
! ! ﾊ. ヾﾆ= !:へ:::､::::::::: 隊に溶け込んだのですか？」
i:i ー ,..ｨﾘ ヾ､ｼｧヾ
ﾘヽ ,..::'" ! : ／'"／
｀""´ヽ :. ／/ ／
ヽ､ :／ /ﾝ . ／ * ,ｨ'´￣: : : : : : ｀ヽ､ * ｀ヽ
／ ／: : : : : : : : : l: : : : : :ヽ､ .l!
. / /*/: : : : : : : : : : : :lヽ: : : : : : :ヽ*.lヽ
. ／ .i /: : : : l:l: : :/ : : / ヽ: : :l: : : :l l ＼
. ／ l l: : :l: : :l:.l:.:/／l:/ｰ'´__ヽ: :l: : :.:l .l .＿,ゝ
「ああ、水銀燈って構いたがりじゃないですか。. ｀￣￣l.*.l: l: l: :lｨﾓﾊ､ / イんﾊヽ:l: : l:ll *.l´
l .l､:ヽヽl弋:ソ 弋:ソ /: /:l/! l
翠星石はウゼーって思うところが、 l lヽ!ヽヽ , ./／://.l * l
なんか雪華綺晶は嬉しいらしいですよ。 l * l /: :`ｰ`-. ゝ ／/／: : l .lヽ
ﾉ ﾉ: : : : : : : ＞ - - '´: : :´: : : : l ヽ:.＼
意外と相性いいんじゃないですかねあの2人」 ／ ／: : : : :.,ｨj''''´＼_／ ｀''''ijヽ､:.: :.l * ＼:.＼
／ *.／/: : : : :/::ij ,ｨ=＝ﾇ＝=ｭ､ij:::::ヽ: :ゝ、. 〉: :.＼
Lの問いに翠星石が思ったままを口にすると、横に立つ蒼星石がモゴモゴと口元を動かし、
ポツリと言葉を付け加える。
/: : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
. /:/: : : : :.l: l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
. ,'/!: : : : : :l: :ﾄ､: ､: : :.ヽ: : : : : : : : : : :
. i! l: : : : : :.l.l:.l ヽ:.ヽ: : : ヽ: : : : : : l: : :
. | .l: : : : : :.lヽ! ヽヽヽ: : :ヽ＼: : :.l: : :
l!: :､: : :.l| ﾔｮｭ ＼ ＼ｨｮｫｭ＼:l: :l: : 「いや……どうもそれだけじゃ
ヽ: ＼: :l .乂ﾘ ' 乂i:ﾘ l!: :l: : 無いみたいなんだけどね」
ヽ:l: :ヽ!. ｀´ ｀'ｰ-- '/: :/: :
/l:.l: :.:ヽ ` /／: : :
//l:.l: :l: :l` ､. _ ／/: : : : :
. ／ .l: :./!/ / .＞´ ｀_, ｨ'´/: : : :.／
_.,ｨ'´|:/ .´:::ゝ l /: : ／
ｨ':´:￣::::::::::/:::::::::〈 .l//:／
ヽ:::::::::::::::/::::::::::（ ｨﾅﾊ'´- 777 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:15:04 ID:???0
, --=ﾆﾆ､ヽ､
. ∠ -―‐--- ､ ＼＼
／ / ／ , ｀ヽ ヽ＼
// , / / ／/ /,ｲ Vﾊ ヽ
// // / // / //｜｜l ｌ！ ＼
{ﾉl ｌ| ｢Ｚﾒ/l// /ム⊥｜| | | ／
l l |l 〈f沁 {/ / ｨ汽く l| j ,ﾘ } rく 「？どういう事ですか？」
Ｎ八〉｀ﾞ′, ｛ﾞりﾉ//〃/ｲ |
jﾍ、 _ " 彡'／/ |l |
/ / 丶、｀ , ィ7´ rク l |
厶ｲ __｣二兀／/-|-/厂ヽ、 ｜
_＿＿＿＿ / / ｌ { ´´rｸ〈 ｜ /´ 〉 ｜
.┌＜二三三三三≧ / / /八 ｝| ∨ ﾉ! /! ､
∨三三三三三三７
∨‐' ´￣￣二二ﾕ＿
r=＝ﾆ二ニ三三三三三二≧
.｀ヽ三斗‐〒::￣｀::.:‐＜三／ 「やー……
. /::.::/::;:: |l::.::.ヽ.::.::.ヽ::.::ヽ 僕には全然わからないんだけど
ｌ::.::;':://:八::ﾄ､::＼::.::.}::.::.|
|::.::ﾚ':∠ -ﾍ:ヽ｀≦ニ|::.::.| きらきーって貴族趣味？
∨::.l:代j歹 ＼ 它ﾌj::.}:/ みたいなのあるみたいなんだよね。
}:l::.|:ゝ /:/:,'_ ,．‐ 、
/人:ドヽ､_ r￢ 彡l::ﾘｌ ! ｒf:ヽ ゴスロリファッションもそのせいらしくてさ。
′ ｀ヽ _r┴ﾐ_T´ﾚ' |/ |. ヽ,. ﾅ/
rt＜ ／ﾆ7弌ｰ､ ㌦ .!／ / 水銀燈が会津閥総帥の娘だって教えたら、
/ :.｀ヾ､ く〈 //|ﾄ､〉〉ﾊ 'ﾐヾ! ィ､/ 眼の色キラキラ光らせ始めちゃってさ～」
/:.:/:.:.:.{ } ヽ/| |}{∨ |l:{|｀~~~´ i
＿
, -―‐-｀.ヽ ＿_
／ . . : . . `. ＜｀
. / /: /. :／/: . . :, . : ､ヽ
/ /: /: : ／l: : :／i: . : :ﾄ.ｌ 「ああ、見てました見てました。
{: {: :i ≠=､ﾉ ∠=､V: : :l それ聞いた時、凄い反応してましたよね。
ゝゝ:ﾄｆしﾘ/´ i ｆしト} ﾙ'
{ ｀l ｀¨ , ｀¨ｲ´}＿＿_ . それ以降もう隊長を見る目が変わっちゃって」
｀i¨ﾍ ,.-┐ ﾉ´'ー-ｯ , ｀`
,､へ＞ 二 ＜ ゝ{_{_t ＼
.へ ＼ >くl ＼＿_ ｀¨ _ｆ三三}
／ L..乂L:}､∠ / } ｜: : : : l
/ : : : :<: :ヽ|::|: : /:/ ｲ l: : : : :l
.{ : : :＼: i: ､ : l:::|: ﾑ/: : ｀丶､ ｜: : : :l- 778 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:15:25 ID:???0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【その瞬間の雪華綺晶さん】 _ ＿__
( ／. : :ー-ミメ: .
＿ｊ|＿ ) /. : : : :_刈ﾊ}/ﾉノﾊ
￣|!￣ ( 」-‐=彳 /:f^ｰ-弌{
| .!´Y⌒ｰ一'（(⌒' , - ´￣ __ VR 〕 .) _j _彡ｲ､__{{八 jﾘ
＿＿ｊ|＿＿ ! ! ノ ｆﾉ／二￣ -一ニ-‐ !ヾﾆ ( 爻{ i{ 气-芸ﾐ .ｨｱ
￣|｢￣ ｊ ／ ｆｦ＾ﾚ'´￣ ! ) ハ :{ i
|! ../ ｒ'＝==（.／ / ! ｌ ｌ ( Ⅵﾍ ､__ jﾚ
.十 | ./ { }_ ／/ / / !! !ヽ ｌ ) }:.:.＼_rへ ￣ ′
＿＿ｊ!＿_ ﾉ!‐ﾆ/ /! / ｌ /! . ｌｌ ! ｀、 ! .( .八:.:.:.f==7≧≠,
￣|!￣ . / ｌ / // //! ｌ !!ｌ ｌ ｌｌ ｌ ! ! ヽ ! ) _rf斗x＜:.:r=7 i 」{乂f二ﾆfvﾍ___
/ ｌ ｌ ! ! _._ ｌ ｌl ! ! ｌｌ ｌ ! ｌｌｌ ! ! ! ! .( r==气x .乂7. : : ￣ : ::才｀ ＜: : :oヽ }}ハ
ｌ ! !! l'＾,)）l ｌ! l 〃´ ｌ !! ｌ ! ｆ ｌ / !/ )77i r､ ＼.{. o: :__ ＞ ´ ∨ ｀ ＜:V}}川
! ! ｌ ! ｌ// ! !! { ,f,=＝､ヽ､ ｌ/ ｌ/ /! ( //| ! iﾊV }_／. :/ ∨ o{ :弌乢
|ヽ: :.ﾊｪｱ┐ ｊｆ 込イ 〉> / ／/ ◯～～～～～～～～～～～～～～～～～～
＼ 人人人人人人人人人／ ヽハヾ=)> 弋_.ン '´ / ／／! o
＜ ＞ 〉 弋/ノ} "¨´ .／/ /{ｌ i 。
＜ エレガントッ！？ ＞ . |: : }ﾝ xxx ／´/ / .{ｌ
＜ ＞ !ｌ:.ｆ / / ｌ ｌｌ ﾄ
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ｌﾄ､ゝ /＾ヽi⌒l .i / ｌ ｌｌ ﾄ、
_y⌒ヽ-一ｯ ヽ{ ｒ‐ | ! ヽ! ヽ ヾ ｌ ! 丶
´ <´ .f￣二 ヽｌ } ヽ ＼｀ー、ヽ、ヾ
ﾑﾊｰｯ！ （ }ヽ ｌ { ｲハ ! ＼ ヽ >、! ＼,
ヽ _,,ノ | | ｌ } ｌ Y"´ !ｌリ. ＼
ゝ一'' { ′ ﾍｌ ! ﾉ, /
｀丶、 ', , ｨ ´ ＼ ｌ i
ヽ ｀´ゝ、 , - f ´ i ∨｀丶
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[SPLIT]- 779 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:16:10 ID:???0
蒼星石とハルヒの言葉を聞いたLが、なんとも言えぬ表情になる。
納得いったとも言い難く、人間の趣味とは他人からはわからない。なんて一般論で、無理矢理心を納得させる。
::::::/:／::/:::／::::::/::./:::::::;::::;:::::::::::::::＼::::::::ヽ:､:ヽ
::/::::::::::/::::/:::/:/／:::::／i:/ |:::::::::/＼:::ヽ::::::::!:iﾞ＼
::::::::::::/:::::::::/:::/::::::／‐メ、 |::::::/ ,r-ﾐ::::ヽ::::::::iヾ、
::/::::::::::::::::::::::/::::／ （::::) ',ﾞ i:::/ / i::)Y:::ヽ::::::i i
:::::::::::::::::::::://::／､、＿__.ﾉ i:/ `ー-ｔﾘ;::!::::::::i! !
::::::::::::::::::,'/::::/ ＝＝"/ _ /"i:::!:::::::::!
::::::::::::::::,'/::/ / ｉﾞ ',::::::::l 「ま、まぁ協力的になってくれるなら
::::::::::::::::/:/:| U i:::::::ヽ なんでもいいんですが……
:::::::::l::::::::l l::! ＿ .l::::::iヾ、
:::::::::|::::::::ｌ り , ‐二 ⊥ !::::::!、ヽ 中々現金な子なんですねあの子……」
::::/::l::::::::ヽ ﾞ! '"´ i::ヽ:| '
::/:::::|::::::::|ヾ、 l:ﾊ|ヽ!
普段彼がしている眠そうな目付きとは異なった意味の半眼で、Lは雪華綺晶を盗み見た。
(( ., - ― ‐ ― - ､ . ((
.ｒ')) ＞ ＜ ))入
.,'{薔} ,' .ｉ ｉ ヽ｛薇｝|
| )),' ｉ .i i i ｉ .ｉ ヽ.)) |
| (( ｉ ｉ i i i .ｉ ｉ ｉ ..i.(( |
..| ,' .ｉ ｉ ｉ i i i i ｉ ｉ ｉ .i .|
.| i ｉ ｉ ｉ-i((ﾘﾙ /-ﾘ-ｉ/-ﾙ ,' ..|
.| ヽ 八ル,ｲｙﾔﾊiソ γﾃｫ､ﾘ ,'i | 「お姉さま。
.| 人rｉﾘ〈必〉ｿﾉ 込ｿ.ﾉ ソ|) ..| 雪華綺晶を許して下さいます？」
.| ,ゝｒ ゞ辷ﾂ ::::::.r--rｸ, |
ｿ くｉ . ｉ/.｀〉. ＿ ,ゝﾍﾍ .〉 八
.ﾉ .,′.入 .｀ヽ ｀ ´.ｙ＜ . .ソ ＼
／ .' π-介ヽ、 | ⌒.ん. ｒ-＜⌒ｒ｀ヽ、 ｀ヽ、
.' ／ .ん ゝ- 、.| .| .）八 |へイ￣∧ ヽ ｝
..' ..' .ｒ-+ｒπ、_r./ .|ノ__ヽ| ヽ、ｒ-πｒmr-, ｀ヽ.入
＿r=ｧ=､ィfZｧ､,、
, ´fフ:´-=_:三ｰ_ｰ^ヘ
／ _r/／'_ｧ'='^ー'｀´｀ ^ｰ＼
/r＝､ｿィｰ'7´ ヽ
ﾊ L／ｲ| ヽヽ ', ヽ ',
, ｿ/ l ﾊﾚ´イ{ { ｛ ｜ ', ﾊ ',
//:/ ﾉj ｀´i |ムﾄ､ﾄ､ | ｝ ﾘ ｉ !
ハ:{／ｲ: { 乂ｙニﾐ、ヽ ﾉ メ ﾉ/ } !
./ /／ |:. ヽ. { ´￣¨｀ ｀}ｲ,ｨﾐｘｲ / ノ/ 「勿論よキラキー。
/ -ﾍ､:.. l:... lト＼｀' ´ ¨/／ ./
. ＼ j:〉..:.l:... l! ､_ __′"/´ | / ) けどオイラとヤンスを忘れる事は許さないわ」
::.::..｀ヽ､..:∧:.. lﾄ_、 イ.: j| /{ ﾉ′
:.::..‐.-_､::＼:.ヽ:.. l::.::::＞ｰ＜l!:.:.|:. ﾘ‐／/ﾚ
.ｧ::／.::.:￣:.｀ヽﾄ､.V／::}:ﾊ:{ﾄヽ/!:. !:/‐'::/
／..::..::.::.::.::.::.:..:ヽヽヽ=|:| ト='ｲ-!: /::;∠ イ_
. .::＿.::.::.::.::.::.::.::.::.｀ﾄi｀j:|__ヽ＼ﾉ人::.::.::∠´
.´...::.......ｰ ::.::.::.::.::.::.:K/:ハ.｢jﾌス::.:.｀:くヽ- 783 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:16:49 ID:???0
＿＿＿＿＿＿[l＿l]＿__|| ||＿_＿_＿_＿_.|| | || || || | | | || || ||
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_] .|]＿＿＿＿＿＿]...| || || || | | | ||_＿..||＿＿..||
￣￣￣￣￣￣| | || || || | | |
￣￣￣￣￣ .「 ＿＿＿＿＿＿_ ＿＿_＿_＿_|_..|| || ＿_..||＿＿＿＿＿
| L ＿＿＿ ＼ ＼ ＿＿＿ "''-..,, .ﾞr-..,, ＿＿＿ "'''-,,,
|＿_..||￣[ ] ￣||_＿..||､||￣[ ]￣|「 |ト.,,||￣ [ ]￣|「
| ||￣ ||￣￣|| ￣|| || .l|￣ ||￣￣||..￣|| .......||.....||￣ ||￣￣||￣ ||
)) , ― 、 ((
, ＜⌒｛薔｝＜ ＞｛薇｝⌒＞.、
／ / )) (( ゝ、 ヽ
γ . / |i ヽ ﾊ
i .ｉ ..| .ｌ| .|i ..| . i ｉ
| / | | ｉ /|. |i ト、 | .| | ＼人人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
| / | ..∧ .l l｜ ﾊ | ＼ ト.、 / .| ＜ ＞
∧/ V ハ＼|＼| | / ゝ、ｉ＝ﾐ､.＼| V ./ ＜ これいつまでやるんでヤンスか！？ ＞
/ .ｿ ＼Ⅳ《{必}》 乂 .{ｌ ﾘ| | ﾊ ＜ ＞
./ ／γ⌒.ヽ ｌ弋XＹ.ツ .弋 ノ | | ﾊ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
/ ／ ./ ﾊ .| )) , '┐f .| | ﾊ
./ | ﾊ ｜. ｒ-----、 U | | |
| .V .ﾊ ト. |:::::::::::::::::} .ハ ヽ ..|
| | .∨ .| ＞ ゝ:::::::::::ノ ＜ .ヽ ヽ . ｜
| | .ｒ--ヽ、 ∧ （⌒Y）.|≧ ≦|（⌒） ....| | .|
| | _/ .! 〉、∨（_（⌒Y⌒Y⌒) V | | ...|
| .__/ .| ／ ヽ〉 ） / ＜￣フ | | .|
| . ｉ ', ｀ｒ‐' |廴＿n_V__く＿ / レ'ノ .| ト 、 ﾊ
| .| ', ＼ （ ﾉ .ﾉ| .|＼＿＿＿／| .|. .| / ヽ .ﾊ
| .ヽ、＼ .入_＞-- ／ .! .! .! .! | / | ｜
| ゝ ノ ／ | .|／￣￣￣＼| .| .| ./ .| ｜
雪華綺晶はお嬢様には程遠い、コントのような掛け合いで、教室内を沸かせていた。- 786 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:17:36 ID:???0
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i ヽ
l ヽ
! ヽ , =- "（薔） /ｌ ┌──────────────────┐
! ヽ ／/ _,､_,､_,､ヽ/ /. │ Gunparade Metal │
メl ヽ-´_,ｒ=っ" ●ヽ.:.:.} / │ │
/ ヽ_ il|＞ ~´='~ ヽ <.:.:.:.:〉 │ みんな纏めてヒーローになるようです │
,! ||l ｀ー--=´. └──────────────────┘
/ ,川 , .ﾉ i
/ / ／ ／/ / ｌ |
{ / ／ .／:::/ .∧ / / i ９話 「世界への挑戦（後編）」
_＿....,,j / ／ > > ./ ハ / /
ヾ､ ﾊ i / /／ .:人 ﾊ
∠＿＿ゝl/. ′ .::／ ＼ ﾊ
｀ 、_ ／ ＼ｌ
｀ ー ､７／ ´
ヾ S-9
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.- 788 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:18:09 ID:???0
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│閲覧に関してご注意 .├─────────────────────────────────────
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_ , -―-､
, 'ﾆニﾆ､::::(0::::::::::ヽ、
￣￣ヽ'::::::::::::::: ヾ ・このお話は『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の世界背景を元にした、
）::: .... ＼ 作者の妄想ストーリーです。
/ ::::::::::::::::::ヽ. 原作設定に準拠するものではなく、他作品の設定を掛け合わせた
/ ::::::::::::::::::| 大幅な設定改変があり、更には原作設定を意図的に取捨選択しております。
/ :::::::::::::::::::|
／￣￣￣＼ ::::::::::::::::::::::::::| ガンパレに思い入れが強く、設定改変／取捨選択を受け入れられそうに無い。
─ ─ ＼::::::::::::::::::::::::| そういう気持ちをお持ちの方は、そっとタブをお閉じ下さい。
（●） （ ●） ＼:::::::::::::::::::|
| （_人__） | :::::::::::::::::::|
＼｀ ⌒´ ／/::::::::::::::/::::| ・このスレのやる夫は捻くれています。やる夫の性格改変(?)にご容赦下さい。
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.- 789 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:18:35 ID:???0
５月２４日、快晴。
天高く雲流れ、日差しは力強く、暖かさよりも暑さを感じる日。
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そんな日差しに影響されでもしたかのように、陽の下を歩む学兵達の顔つきは晴れやかだ。- 790 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:19:12 ID:???0
幻獣は夏、姿を現さない。
昔は幻獣にも夏休みが必要なのさなどと冗談で済まされていた話だが、何十年も続けば常識と変わる。
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|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ __.ﾐ三彡ル行个ｰWyv;|;||==============|ｌ!ﾆ='ｌＶ"‐十|j|!|｜
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|＿__||＿__| | ||ﾐ从ﾐ ,从|| | |_＿_||_＿_| |_ |ｌl!...| |_＿_ｌ.|ｌｌl_||＿_| |:::| | |__|Ｌ.|!| 〔［[[[[[[｢|!||l|L
(;:: ));; .)::..|(:; )ゞ.||＾ll~ﾞ‐ --‐'~'゛'|| |,,(;;:(（;;: ;: ): ),.,.,|,,;|ii|,, |..,., ,.,.,, |ll|,..,.,,., |:::|..~￣￣|ｌ|, ,:仼王仁|ｌ|ｌ |ﾞ
.;.: : Xx+ (: ヾ)|,,」l─‐ ‐-- ― .!! l ((;: ,::(;::.:;:));;)） .|iｌ!)::; :)::ゞ );)|!l|ヾ);;))ゞ_ﾛ」(ヾ)ゞ);.|l|;) (;;((ｿ;; (:(:|ｌ!ｌ||;)
,.,..(;; );;);;) ll／ .＼＼.ｴｴ(（;::.:;:.::;:.::::|il|;;:）);::;ヾ;)::;|!l|;;):)ﾘ::）)三(::(:;:.:);:.;|l|::（:;::;:;((;::;（ |;ｌ|!|::)
;;);)));ｌｌﾚｌ／ ＼＼{工工工工|il|工工工工|ｌ||工工]}___iｴｴｴｴｴ|l|r┬┬┬┬|ｌ||ｌ|‐
:::)::ゞｌ／ .＼＼ |l!|. . . . . . . ..|||ｌ|,.｢~¨￢ニ二ｌ===ﾞ┴┴┴┴┴|j||ｌ|‐
王lﾚ' ＼,＼ "^ : : : : : : : |ｌ||: : : . . . ...||__|￣|￣丁ミｌニニニ|}|{}|
／ ＼ ＼ |il:l: : : : : : : : : : : : :￣~ ::| | |: |:i|ｌ;|
＼ ＼ "^" : : : : : : : : : : : : : :. `└‐‐┘|jｌ|;i|
自然休戦期――幻獣が活動を停止する季節。
そして冬に徴兵された学兵達が、兵役を解かれる日。その日は一週間後に近づいている。- 791 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:19:31 ID:???0
笑い声、明るい声、活気に溢れた声。
学校ならば当たり前の声が学校に満ちていた。
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＿＿_￣￣｀ｌTT´ |:|! | |l l| |l l| |!
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::::::::::::::::::::::::::l | ||: :: :|＿＿__.!: : : : : || .f{外ﾊ|. .rtﾊ々ｽﾍ. |l j,､ ﾍ l| |!
――――― | ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ!/ 〃,ﾘ .j}｀{^ﾏ}Y ﾊ |l t ｀り_{ l| |!
￣￣￣￣￣ /｀￢ t_ム{LLj. |.|ｌ ｆ´ｰｔ_,ノ｀ｰ､ l| |!
------------ 〈_!i_＿|__ ___/__〃i |l_{.|___|ｉ { ハ l| |!
__}_.∟∟∟∟. ｒ――亠―‐亠,.=亠-､‐亠_------ }j lワ {, iニ.ｺ_
__ ￣丁⌒ヽ. ──‐f´￣￣￣ ヽ￣¨二ニ=----――-- ニ二_f´ } j__ __,! l_---_--_-_
‐う ! {--_―亠―――‐亠‐亠‐- 二._丁￣￣￣￣￣,二--―く____ヽ }―--- ニ
_____,,..ｭ.{ ﾍ￢ー-ニ._ー-- ---------‐‐‐―｀―‐‐ｧ--r,-―――‐‐-､￣_ー----___
￣¨¨´ ! }ﾊ..._ { } ￣iT￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 「{ l|j{{ }-- .}}￣
j }¨し;￣｀ 丶 ､ l|._＿＿＿＿＿____に_￣ .._￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀¨¨
__＿,,,...ﾉ___,,.....厂｀ ＿____｀_ヽ___＿_____l_ |_!| r‐- ￣二_‐- .._
------------‐‐___―‐f' o o} | |..._ ￣丁 ‐- ￣.二二二二二二
￣￣￣￣￣￣ |l | | | ￣ ￢‐ .._ i |
そんな当たり前の光景を見ながら、教師達は美味そうに煙草を吸った。
／:.:./ﾚ 7／{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼_
/:.:.:.:./ 〃/:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:.∨~＾＾´＼-:.:.:.:.∑
___, ノイ:.:.:/イ／V:.:./:.:.:|:.:.:.:|ﾊ:.:| V≠=寸
/:.:.:.:.:./:.:.:.:.|:./lV:.::|､:.:.:| ｌ:| ＿___ W::::/
/::ｨ:.:.:.:.l:.:.:孑|::|廾|:代､:.::| '~|´_- ｀ |::::|
／´ /:.:.:.:.|:.:.:.|! |/_ 二ﾍ! ヽ::| ´ｲ升ﾃ=､ z. |::/‐､
|ﾊ::|:.:|/l::| 〃{ﾋっ┘ `＾─'′ .|'f;＾:. !
l !:N:|ｲ¨| | l:::ﾉｊ:/
｀| l{{<∧ { ､ |＾;:./
＼ {:〉'´ ＼ ＿＿＿､ ｊ_／
_／ {:.. 弋云￣ 二ノ /!
／´｀ー-くﾞマゝく_∨￣_￣ ,.'::ト､_
/ ー-､／X｀ｰ/ ／/::|::::::::ヽ
/´ ヽ _ くジ′∨｀ ーzァ7ﾌ／ ::|!::::: :::',
./ _､_ ＼ 〉 ﾑ:.. .{!::: .:'､
/ __犬_ } / }＼__〉 / V '､
_/ 〈＿__ノノ /|:.: / | /!. ＼_
,,.､ -‐ ''"´/ :.:.:}:.:.:..／!.:|::.: ,′ / /:::|::.. ヽ｀丶､
´ ノ ..:.:ノｰ彳 :.:ト:|::.:. 〈／￣/ /::::::|:::::... ＼ ｀丶､- 792 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:20:05 ID:???0
しかし――学校の中で唯一、この会議室だけは。
学兵の会議ではお目にかからない程の、異様な緊張感が漂っている。
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l`ヽ | |l |::::l:::|::|::| ｜(三三三三三三三三三) ｜ | | | | | ［］［］［］| | sin
l || | |l |::::l:::|::|::|──┼────┼────┼────┤ | | | | | ───| | ↓
l || | |l |::::l:::|::／￣￣￣￣￣￣￣￣＼ .｜ ｜ | | | | | : : : : : : | | ∠ｌ ←
l || | |l |::::l:::|::| というわけで―― ｜ ／／ .| ／／｜ | | | | | : : : : : : | | ↑
l || | |l |::::l:::|::＼＿＿＿＿＿＿＿＿／／／ l ／／ ｜ | | | | L.. _: : : : | | cos
l || | |l |::::l:::|::|::| ｜ ｜ ｜ ｜ | | | ｀ ー-｀二|_`─-- .. _
l || | |l |::::l:::|::|::|──┴────┴────┴────┘ | | | ||` ｰ‐- .. _ ￣ ─-
l || | |l |::::l:::|::|::|:ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ| | | || ｀ ｰ- .. _
l || | |l |j｣j｣j｣j｣l |llll|llll｢| | | | || ||
l || | |l | ｌ￣￣|llll|llll|,| ￣＼ | | | || ||
l || | |l | |l 只 -==ｧ ＼ .:| | | || ||
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l || | |l /::. [｣ Ｌｌ |三|三| 凵 ＼ ヽ| | `丶、 ||
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l ﾘ |:::. :. | | ［ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ］ | | ｀丶、 ｀丶、||
l / / lﾆﾆﾆﾆﾆ | | | | ⊂ニﾆﾆﾆ⊃ ｀ヽ､ | |
/ / | |::.. | | | | ○ ○ ｀ | |
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出席者の１人であるLは尿意を感じていたが、お茶に手が伸びるのを止められない。
プレッシャーには湿気を吸い取る成分でも含まれているのか、喉がすぐに干からびてしまうのだ。- 793 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:20:21 ID:???0
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ヽ/:::/::::/Y / ヽ ト､ ハ ＼ ゞﾞ...:::::ﾉ＞､ミ､::::::::: ''ﾐ､￣￣￣// / | ヾ/
:/V/::::/ノ / :| ＼ ∧ ﾐ-￣￣￣ ヾ ::::::::::::::: ／ / ｨ i!
i:::::∧ :/ :∧ ＼ ＼ i: ─／ ／ i ﾊ
|:::::|ハ / / :| ＞ ､ ＞ l｝ ／＿イﾊ ﾉ :∧i
|:::::| :/ /i :| |ハ ＿ ＿ ,,ィ ￣ ／ i:/ /∧
/ ￣ :/ /.::| :| | ヽ ￣ ￣´ イ i/ ∧ ハ
:/ｲ /.:::: | ﾊ :i /i＞ ､ ー ＜ | :/ :/ :V/ﾊ
／ :/ ／ :/ ﾊ ', / li r-┴ ≧ ─ ≦￣ｲ-､ﾊ :/ :/ ＼
/ :/ ／ '::´:｀:::､ :ハ ﾄ ', :/ノ /:::::::／::::::i:::::::i:::::::＼:::::i :V /
./ ／／:::´::::::::::::::::::ヽ､ ム ﾊ :V＞/::::／:::::::::::∧::∧::::::::::＼ﾊ/ ／
／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ ',.ﾊ :V:/／:::::/:::::::/ | .| V:::::::::ィ´ ／
.:／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::> ヽ:＼＼:::::::/:::::::/ ノハﾊ V:::／ ／ヽ＿ｒ..-...-......＝
／′: : /: /.: :／/. : : : : : / }//∧ : : : : : : : : : : : :
〃/. : : : : :/. :/ /. : : : : :, : :/ !: : : : : : }: : : :}: :}
{ {: : : : i :_i:_/__〃: : ､ ／}: / |i : : : : : : : : :ﾉ:/
.: : : :| : :_ｚミ{: : : ／￣厂￣￣｀ }ｌｉ : : //-ﾐ : :/
ヽ: :八:.:¨f 竓: :/ ノ 乍云心_川 : //／ } / 「6000小隊と1720小隊合同で
)ﾍ: :): :}乂圦( 乂弍ツﾞ/ﾉ //ヽ /( この地点を周ってくれ。
.}人:.爻 ﾉ 厶イ/ノ ｲ∧ヽ
八 く U ｲｰ彡ﾍ( } ^ヽ ――……との命令です」
{ r／ ヽ、__ ／ ／ /
／ ／＼ )￣｀ ／ ／′
/ ￣￣ 〕 ゝ--＜ ／ ／
{ ￣￣¨〕 /７∧ ／ ／ /
{ ￣￣_〕 / // /〉. ／ /- 795 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:20:48 ID:???0
└ヽ:::::::／::::::::::::／ ヽ ＼__::::: | | :::::::::ﾉヽ
_j:::::::::::::::::: / , ﾞ'､ ヾ:ﾄ､:| |::::／､ ヽ
r::::::::::::::::::::/ / , i _ノ::::::| K_::::: | |
＼:::::::::: / / , i l |_::::_:: | |:::::::ノ; |
):::: .' ,' l l i | ｿ:::::::| l:::::L |
( .:::::i , l | | l! i/´:::::::/ /:::::丿 |
￣| i! | ﾄ､! | ｨ ﾍ:::::::/ /::::∧ |
| | ,j＿＿l_ | |! _/_j_ / / j:::/ /::::/ | |
ﾚヾ !ﾄ､￣|｀ヾ|! i l! ´/￣j/￣lメヽ(_::ﾉ_ /::::/. | | ┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
| ＼i､! ヽ, ｒ---ﾄ、＼|ヽ／ ィ---- ﾚ' Y !7_ヽ:ノ .| | ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓
.| | 〉ゝj! ヽ____,,!:::::::::::::::::::::ゝ____ﾉ | i ;lﾋ ノ | | ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛
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.i │ ! i. | ＼ ! ./ | | | | | ┏┓┃┃┏┓┃┃┏┓┃┃
.| | | |i |‐ ´､iヽ.. .. ｨj´ヽ.! | | | | ┃┗┓ ┃┗┓ ┃┗┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓
/i | | || | ヾ ＞_-.,< j / ﾄ､_. | | ┃┏┛ ┃┏┛ ┃┏┛ ┗┛ ┗┛ ┗┛
//| |ィ| || | {〈.Zjｨji / ./ |／ヽ |. | .┗┛ ┗┛ ┗┛
j/ .!／: | || | ＼ i､ ゞt;_ソ 〃 / /| │::::::::ﾞ;､ │ .|
./ .／::::::::::::| ヽi! |! , / / .| ∧::::::::::: ヽ |. |
_ ／::´::::::::::::::::::＼_ ヽ,, _ _＿ ＿ゝ く / / /! |::::!:::::::::::::::＼! !
r '::´:::::::::::::::::ヽ￣￣￣￣_＞rj(_ ＿ __＿_＿) / / /:::ﾚ :::l!:::::::::::::::::::ヽ |
＼::::::::::::::::::::::: ´── '/ _`! / / / i/./ ─ - ､ _::/::::::::i:＼:::::::::`:ー ､!
＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ ァヽ / / i/ ゝ ￣ ヾ::::::::＼::::::::::::::::＼
::::::/:／::/:::／::::::/::./:::::::;::::;:::::::::::::::＼::::::::ヽ:､:ヽ
::/::::::::::/::::/:::/:/／:::::／i:/ |:::::::::/＼:::ヽ::::::::!:iﾞ＼
::::::::::::/:::::::::/:::/::::::／‐メ、 |::::::/ ,r-ﾐ::::ヽ::::::::iヾ、
::/::::::::::::::::::::::/::::／ （::::) ',ﾞ i:::/ / i::)Y:::ヽ::::::i i
::::::::::: U:::::://::／､、＿__.ﾉ i:/ `ー-ｔﾘ;::!::::::::i! !
::::::::::::::::::,'/::::/ ＝＝"/ _ /"i:::!:::::::::! ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
::::::::::::::::,'/::/ / ｉﾞ ',::::::::l
::::::::::::::::/:/:| U i:::::::ヽ 「えーと……おｋ？」
:::::::::l::::::::l l::! ＿ .l::::::iヾ、
:::::::::|::::::::ｌ り U , ‐二 ⊥ !::::::!、ヽ
::::/::l::::::::ヽ ﾞ! '"´ i::ヽ:| '、
::/:::::|::::::::|ヾ、 l:ﾊ|ヽ!- 798 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:21:04 ID:???0
原因は出席者の小隊長２人。
＼__/ ｌ :::/.:::! .::!:: ::! .::/::ｌ:. :::l ! :. !:: l
/´ / ｌ :/＿l :::ｌ:::. l:::ｌ :::l::::!::. .:::! :::! :ｌ .::l::: !:l
!{:V l∧_l::ｌ｀::ト、ｌ:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::! ；
!∨ !:::トミ＜!:::::ﾄ､!/::::ｌ:::::::::／/.::/.:///.:::::::/:/ ；
V :∧lヽヽゞ｀メヽl::::ソﾉ!::::∠.._/ -‐／∧:::::/j/
:l ::l !ｌ:::::::::￣::::::::::::::::::j／rｆ_チｧ／／ ｊ／ ；
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::｀¨::::/／/ ； ＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
i .::/:!＼ｌi ノ.::::::::: /.::// ,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、 ：'
! .:::/:::l _ヽiﾄ､ r=‐ ､_ /.::::l l 「…………」 '：rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::ノ レヽ>､ヽ
! ／}／ 冫ｌヽヽ、￣ ＿ .. イ| :::::l l ； ＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z:::⌒:.:::.:::圦ﾊ ：'
/ ／.::／冫、:∨ 二¨::/.:::/´｀ヽ{ヽ､l ! ； '： /r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::／.::r┴′:::::ヽ 〉l {〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l| ：'
｀７/ // ll ）レ |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
'： /丁7 ｌ| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j ：'
'： //lハﾄ､ヽ f--ｔﾐ ::::::::::: f‐‐ｱ彡 '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ .ﾞ==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ﾊ /! j l | | ：'
「…………」 〃 // ハ/小. ､. ／〈// l｜| | ! | ：'
″{ { ,' // |l ヽ、 -‐-‐ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
ついこの間新たな因縁をこさえたばかりの小隊長達は、
ハルヒが自衛軍から伝えられた命令を読み上げる最中も、互いに目を逸らさず睨み合っている。- 799 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:21:35 ID:???0
目を逸らしたら負けだという習性が、彼女達には備わっているらしい。
しかしそれでは田舎のヤンキーや野良犬ではないかとLは嘆息するのだが――
! ! | ヽ l / ! !
l l、 lヽ ! !/ ｌ /-┼┐
､ l !ヽ ! ! /／l／! / ! //
ｌ ＼ ､!＼ | ｌ＼ / l／!／- ､l/ ! /l
|l ＿＼!≧‐- 人_ノ ､ ヽ _/_／／! r三、ヽ l/::::!
､＼ 〃r三､ヽ＼::::＼_／.::::::/ ヽゞ=’ノ〃::::::::::j/
ヽヽ ヽ ゞ=’ ﾉ ..::::::::::::::::::::::::::::::＜´三彡"
!＼ ｀三三 彡:::::::::! :::::::::: ＿ ｶﾞﾙﾙﾙ……
ヽ、ヽ ￣￣ ヽ ／ l ヽ、 /
￣ ﾊ /´/￣ jノ ヽ /＼
／/ l /＼! ! /.::::::::
. /l ﾄ､ ! / /.:::::::::::
/:::! !:::::ヽ、 ヽ ／ ／.::::::::::::::
|l |〔(|（||Ｖノl i|ｌ| |l | |l |l|l|ｌ | |ｌ|il| ｌ|l|ｌ|l||ｌ| l|ｌ| |ｉ ヽイ 7Ｙ,ニ、
|l |〔(|ﾉ|| |)〕| |ｌ|ｌ|ｉ|| | |l |l|l|ｌ | |ｌ|ll| ||l|ｌ|l||ｌ| l|ｌ|_|l |〈〈__/ 小､_ﾉﾘ
|l |〔(|彡=く | |ｌ|||ｌ|| | |l l|ｌ∥| |ｌ|ll| l∥|_」!イ | |l | |ト-1l| |ト-く
||／ｲ|く__ﾉ八|ｌ||||ｌ| | |l l| | | | | | Τ|l j≫≦ミﾒ |ｌ| |:| | |ｌ | |
||ヾノ小ｰく | |ｌ|||l | ｌ | ⊥ | ｌ | | | |〃ｌ o l |ｌ|〈ﾉ | |l | |
||／ｲｌ|く__〉〉|l |ｌ|, イ | | | ｌ ｌ | ｌ ､=彡 ｌﾘ | |l|丨 | |
||ヾノ小ー1丨ﾍ| | ≫＝ミ / | |l|｜ :| |
|| | |il |il |ili |il |l 〃{ o | |l| ｜::| | ｸﾞﾙﾙﾙﾙ……
|| | |il |il |ili |il l:: ヽ=彡 ､ ハｌl|亅::| |
|| | |il |il |ili |il |:∧ /ヽ ィ /| |ｌ＼i:::::| |
|| | |il |il |ili |il |: /∨ ﾉ ┐ ＜ __／ / l| |ｌ｜|::: | |
|| | |il |il |ili |il | ｌ ﾄ l´ ノ ｲ_.∥|ｌ｜|-..| |
|| | |il |il |ili |il |｜ | |___| ｛ ＿_ ／ ／|∥|ｌ｜l:::::::＼
|| | |il |i,- ──-ヽ ＼ ＼ヽ ￣ ｀ヽ_／::::::|∥|ｌ｜|:::::::::::::＼
|| | |／:::::::::::::::::::::::::＼＼ ｀ |::＼:::::|／|ｌ｜|:::::::::::::::::::＼
|l／::::::::::::::::::::::::::::::::::::|￣`ー― ---､〈￣廴ノ⌒７ |ｌ｜|::::::::::::::::::::::::
プレッシャーに抗いきれなかったLは嘆息をつくこと叶わず、苦しみながら胃の中に飲み下す。
見目麗しい女子高校生達の目つきは、呼吸の音も許されぬと錯覚する程険しかった。- 800 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:22:57 ID:???0
睨み合いはその後もしばらく続いたが、突然真紅が瞼を閉じ、フウと一つ息を吐く。
すると彼女は何事もなかったかのように作戦を受け入れる。
,.. -:-: :‐:-､,.ィ夭ミx: : : : : : /: : : : : :/
/:ヽ: : : : : : : : ヾ三三ヽ: :..:／: : : : : :.ﾉ
}: : ゝ_: : : : : : : : ヾ三三ヽ: : : : : : : : :!ﾍ
_,..ゝ､ィﾐ:）: ﾆ=-‐: : : :.ヾ三ミx: : ／: :.r‐'l ',
≪.ｨ'´ /:/ヽ_:´: : : : :／: :.ヾ三ﾐ／: : :_;ﾉl l l;
/ //／ 人: :_:／: : : : : ヾ三l}: : :.{､_ l /l/′
! 《彡ﾍ/∧ｭ´ >:'´: ／: : : 寸ﾐ!:._;ﾉ/从{ ′
! lﾐ! lゞ lﾐ! ヾ;ノ´>: : :_: : ｨ勹ﾘ ,ゞ=' ヽ
! !ﾘ l llﾐ! ヽ ｀ｰ' く: :戈 ﾘ ,′ ,′ 「……了解。
. , ,' l lﾐ} ｀ヽ､ ｀ }Vﾐ! l /7
/ / ! ト､ ,.ィ´ ∨! l , ′ 廃屋の多い西側を受け持つわ。
/ ! ! ｀r―‐´‐- ､_fﾐ! l==ｭ､ 遮蔽物が無いと歩兵は苦しいの」
,′ l l /: : : : : : : : : ヾ! l三三}
./ l l /: : : : : : : : : : :.∧∨彡′
′ ! l': : : : : : : : : : : : : ∧ヽ＿ _ .. -── ─ｧ
l l: : : : : : : : : : : : : : ∧ ‐＿｀ヽ､ .,. -…'´ `
／ノ ＼ ＼
／イ ヽ ＼ ヾ ヽ ヽ
'三l/ ＼. _ ﾄ､|_ ﾄ､::ヾ ﾄ､│
|三ﾚ ト＼ _＼｀ヾﾊ'´l _ゝ|::::ﾊヽV.
|三il} ｨ弋`__- ゝ ﾊtﾝ ﾚ::::＼ ヽ＼ 「了解。
ﾊ::/_ ＼ゞﾊrtﾝ i l,:::::::::::N
| ﾊト -` ＼ ´ _ ハ :::: ヽ／ 中型が多くなったらこちらに誘導して。
| ゝト ` ー-- ´ /::::: ゝ_:: ＼ ミサイルで形をつけてしまうから」
| ヽ ＼ ∧:::::::／:.＼
. ヽ ::＼ ヽ ーイ__:: ／ .:.:.:.:. |::
. ＼l､ ::::＼ ＼, ノ:: ::ﾊ' :.:.:.:.:.:.:.::N
.＼:::::ﾉ＼ V:: :: |-|:: :: :: :: :: :
./:.:.:.:.:.::.: ＞､ ﾚ'´` ~7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
./:.:.:.:.:.:.:::/:.:.:) ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
対する水銀燈も顔を窓辺に向けながら、何事もなかったかのように応対する。
今度は視線を合わせない。言葉だけが事務的に噛み合った。- 802 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:24:38 ID:???0
頭を振り、最初からそうしてくれよという言葉を打ち払い、Lはすぐさま会議を締めに掛かる。
＿＿＿＿＿
|| ......::::::::::::::::::|| |￣￣￣￣|
|| .....::::::::::|| ______ |＿＿＿＿|
|| ....::|| iヽ＼/￣￣|「］ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|| ....::|| |, |二二二二| |＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿
|| .....::::::::::|| |, |＿＿＿LI.| |. | ＝ || ＝ || ＝ ||
::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ ＿|| ......::::::::::::::::::||＿_|, |＿＿＿LI.|＿＿＿| .| || || ||
:::::／::::::::::::::ﾝ:::::::::::::／::::::／／/:::::::::::::i ヽ|＿＿＿＿| ..＼| ＝ || ＝ || ＝ ||
::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::'::::::::::::::,:':/::::i
::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::ﾝ:::::,::':::::::,':::::i!
::::::::::,:::::::':::::::::::::::::::ｯ::::::;ﾝ::::::::::/:::::::::f'i:!
=ｨ::::〃:::::::::::::::,:::'ﾝ-'''／/::::／ ﾔ::::/ i:! 「で、ではそのように。
./ﾊ:::::::〃:::::::/ '" ／" .. ,ｿiﾘ ! 他の細やかな所は別途メールにて。
ヾ. l::::/' ',::il::/ヽ .U _... ﾝ i '
.ヾ､ﾘi ﾘ ｿ :::ヽ、 ￣‐'／ i それでは会議を終わります」
','ｿ ヾ､_,... ｯｨ'ﾉ´. ` ..／ / k
i ヽ､__ ,ノ ／ , / ／ i
i '' ‐-‐ ' ／/, ' , ' ⌒ i
／⌒ ＿
（ へ、一'、 ＼ー- 、
_r⌒ヽ、＼::::＼:::_「ヽ/¨ヽ:＼
／r=ヽ_,::::＼::＼:::くヽ ＿,,ﾉ￣/＼ ,ﾍ、
／／::::/∧¨＼:::＼＼」ト（:::::::＞ｋー豸〉ｰフ
（_//::::// ＼ ＼:::＼辷>ゞーﾄ薔｝::::/て ヽ
//:::://ー- ｀ -一、く 〈_.／≠'＼::＼_ノ,
｛:l::::// -‐- ー‐=ヾ-::/:::/ゝ≠ｲ＼:::<
ゞ {:/l ＝=ﾃ ＝≠ｩ=}:＼{＿人ｯ∨}:::｝
ｒ＝与}.弋nﾉ 廴nﾉ ﾉ ∨＼｝∨∠:ｼ
ゝ ｀vl ...:::::::... }::}ノ:／/
＿人 △ 、＿ノノ／／ 「…………」
（三ﾐ 心,、 厂￣￣¨ミヽ
/}ﾆニニ≧ｧｰ-＜升{三＝ｰ≠く
/ ＞ｰ=-ミ｝¨｀Ｙ´￣｀Ｙ三三三ﾐ人
／ 厶∠二三）＞句＜}}｛ー--―〈. ヽ
/ ヾ三三ｦ∨/ 8∨/l ヾ三三ﾐｦ
そんなLの心持ちを見透かしたか。それとも徹頭徹尾関わる気がないか。
6000小隊の副隊長は結局最後まで、一言も口を開かなかった。- 803 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:25:09 ID:???0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
会議が終わり学校を後にすると、ようやく6000小隊の副隊長――カナリアが口を開く。
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |:::::::::::::::::::::::::::::::::_,,-'~''^'-^ﾞ-､::::::::
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |＿＿＿＿ ノ:::::::::::::::::::::::::::ﾞ-_::::::::
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| | ..|＼ i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
＿＿＿＿＿| | |＿＿＿＿＿＿＿＿＿.| |LlLl LlL | i:::::::::::::::::::;;;;;;::::__,,-''~i､
＿＿＿＿＿| |.|＿＿＿＿＿＿＿＿＿| |======= | ゞ:::::::::::::::::::::::|.レ／:::::::i
|￣||￣| | | | |￣||￣| |￣||￣| .| |LlLl LlL | ヾ_:::::::::::_,,-''ｿ／::::::::::;/
|＿||＿| | | | |＿||＿| |＿||＿| .| |======= | |ﾞ-､_::: i;;;;//::::::::,-'~
| | | | |LlLl LlL | | ﾞヽy /_,,-''~
|￣|￣| |￣|￣| | |======= | | |i:|
￣￣￣￣￣￣| | | | |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | | | |
| | | , .-=- ,、
| | | ヽr'._ rﾉ.' ',. .ｨ/~~~' ､
| | | .//｀Y. , '´￣｀ヽ. ､_/ / ￣｀ヽ}
＿＿＿＿＿＿|＿|／ i | 丿. i ノ '＼＠＿＿＿＿,》@ i(从_从)）＿＿＿＿＿＿＿
ヽ>,/! ヾ(i.ﾟ ヮﾟﾉ .||ヽ|| ﾟ -ﾟﾉ| ||
. 真紅、真紅 ＞ ｀ｰ -(kOi∞iﾐつ || 〈iﾐ'介'ﾐi〉||
（,,( ),,） .（（ ≦ ノ,ﾉハヽ､≧
（（ じ'ﾉ' テ ` -tｯｧ-' テ
彼女の頬はパンパンに膨らんでいて、不満を顔全体で表現しているが、
普段から丸めの顔立ちをしている彼女がそういう顔つきは、かえって愛らしい。- 805 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:26:40 ID:???0
真紅はカナリアの表情を眺めている内に、心が穏やかになっていくのを感じていた。
できれば頬を触らせて貰いたい所なのだが、流石に無礼だろう。
, -「＼‐- .._
, - ´ ヽ ＼＼ゝ＝､,､
／ ／/＼､ :. :〉{ ｒ;､ﾍ
/ ./ ./.:／ 丶､::ゝイゝ}７
i{. .:/ ./／ 、 ｀ﾆﾐﾍ/ｿ
i:､::{ _{´ ＿＿＼ ノ＿Vｿ
ゝ:`{ﾒ, { 弋ﾂ 弋ﾉ /' 「真紅、受けてよかったの？
｀`i{､＿ xxx ,xx{= ､ あの小隊よ？1720小隊よ？
人､__メ , -'、ノ 〉
,. ┴‐ ＜￣ }､... ィ'´｀ヽ / 自分たちの事をヒーローなんて名乗っておいて、
ｒ'´ V⌒ヽ水コゝ‐＜- ､ 真紅と女子トイレを真っ赤に染めたあの小隊よ？」
i: ､: . . ゝ ィｌ」 ヽヽｒ－」 ＼
. ⊂ ヾ! 弋zﾉ 、 ｀ ´ .!ノ
自分の事で彼女が怒ってくれているのは、彼女が自分のことを重く見ていてくれるからだ。
その怒りを愛らしいなどと言えたものではなく、彼女の頬に伸びかけた手をそっと降ろす。
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ |
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | | .「馬鹿言わないでカナリア。
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | | 命令に逆らう気はないわ。
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ |
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | | それが幾ら気に入らない命令でも、命令は命令よ。
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ | 私達は兵隊なのだから
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! | ……ただ本当に、気に入らないだけ」
ｒ‐=ﾆ´.:::ヽー=≧ト:.ｒ‐⊂ニニﾆ⊃x/ /ｊ/:::}::::::::::::::ヽ. |
＼::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂ｊｒ―‐ヘ/.:::j:::＼::::::＼_ｊ
＼::::::::::::::::::/ ア{ i/ i/ i/ i/jゞ､ヽ｀ヽ＼{:::::::::＼::::::::｀ヽ
,-､ ＿＿
!|｀ヾ.､,.ｨ ,.´ｰ-､ :: ::｀ヽ、
':、 >く::丶､ :: ::」WL,､_ｒvﾄ､
ﾞx/::/ﾞ＼、:: ::>ｆｰ-.,-､_ﾆ 'ｰ,
i:ﾒ/ ｀ヽ.>)ｒ‐ｯ薔}::ij∠
ﾚ'､＿ __,-ﾞi_｀'Tfｲ 7＜ 「そう！そうよね！
l:i ,ｨｰ､ ｲ;ﾟヾ,ﾚi:H:ir‐'ﾘ
/ﾝ,辷ﾘ 弋り' /ｿ !ﾄi::/ 暴力的だし、煩いし粗雑だし
// ,.i"" ', -､ "" / _,=ﾐ,く .真紅の尻ばかり狙ってくるし！
ﾚ }ﾐゝ ∨_ﾉ _"-ｆ―ﾐ､}
ﾉﾆﾌ ＞---ｲﾄ ﾉミニi＾ヽ 遊びにきているようにしか
__ｒ ､ ヾフィ',ｨliiﾄ-､: ! そ=､ノ i 見えないかしら！」
jニ i､ｰ､__,/「〈 //!| ﾄ､ ﾌj ｀＞- ,＿ !
{ ‐-,ｙ 〕 / ｀ l _ト」|^li∨ｲ <_ ＿_｀ ｀ ）
. ', ﾆﾝ´| i) ,. ┴､‐'ヽ,―'―'､/ ,.-ｲ｀ く
(ヽ￣｀ﾄﾄ { l i｀{､ぅ ￣ /l ! i､_〉- 806 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:27:14 ID:???0
／:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
／:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:＞- ――― -ヘ:.:.:.:.:.:.:.:＼
{:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ＞ ´ _ｊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｷ´ヽ.
￣ }:.:.:.:. ′ i i ゝ:.:/⌒}:＼:.ﾐ:.:.〈＿
./⌒′:.:/ / ! i ! _!_ ｀ヽ:r':.:.:.:.:ハ:.:.:.:.:.i_
{:.:.:.:.:.:. / ./ / .' l! ｌ 才´:::ｌ::::::::::: ⌒i:.:.i/1:.r一' ｀ヽ
└‐x:.:./ / ' / i l! l´::ィ 二ミヽ:::::! i!.ゝ:i//!:.￣｀ヽ !
〈 .' / i i 二ミ ::::::::: ' {ｆy;;} ':::::j ﾊ〈:/ｲ´/｀ヽ‐ﾍヽ! 「カナリア。
ゝi l l l l{ {ｒy}::::::::::::::: ￣ ｀:::::/ l l{/ |./ 入iヽ ヾ.＼
{!_ｌ＿ ｌ_ l_ ｉ::￣::::::::::::::::::::::::::::::/ / !{ 〈/{ﾄ./く .〉 / それ以上私のお尻について触れると
}! 丶＿_, / / j!ゝ.__K7 !ｲﾍ / ∧ 裸で幻獣に突っ込ませるわよ」
八 ￣ / /l / | /…'" ﾊ y' X ﾊ
/ヽ「〉./＼ / /" .' １/⌒ー'" `ｰﾍヽﾊ
＿_,､〈_./ ﾚ/ i ､ / 〃／ /_.ｊ'―:「!:.「/ ＿＿ ヽ〉.!/¨! / }
〈ｒ‐ｧ/ / /i __l｀ヽ ー /L _厶彡//7:.:.:l」:.l」:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ l_/ ｰ′
| | ./ /ｲ ／ ｀二¨〉〈_/ 〈.//ｘ‐一'"¨ヽ:.:.:.:.:.:./¨.二´￣}､ｷ
ｒ‐､/.」/ /iノ ゝ'"､ヽ| | { { ////{＿ｒ―‐ｫ |:.:.:.:.:./／:.:.:./／:.:.ヾ:､
l__／ 〈___乂_.ノ ｒ≦.j j ﾄУ////////// /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::/ {:.:.:.:.:.:.:.＼
.． ´ ＿__ |￣ｰ―' /リｦ/////r―一"./:.:.:.:.r‐x____/ _ｊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ､
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/ ＿＿／ |l ＼ ＼ l ＼ ﾊ
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l￣ ┐ /⌒} |/ ,.;==x､｜、 ＼ |＿ -‐｛ く7| |
| / l |/ / 〃 }| ┘ l ＼／ l ￣ゝ-ｲＶ' /
/! |￣¨'| / // {|.＿〃 ,.;==x､ ＼＿＿| ∨
／´）／） ＼l /// ￣´ 〃 }|＼ , l＿〉 「ヒイ！真紅がキレたかしらー！」
／ ／´） l /└-､ {|.＿〃 ヽ｜ /
' ／ ／ ﾄ、 / └－､＿ ￣´// ｝'／
／l | ＼/ └ｧ /// /￣}
.／ , -‐――,イ /￣｀ヽ / // ／ ／
'‐‐'´￣） _＿＿./ ￣ ｀ヽ. / /--イ
, - '´ ,| ＿__'＼ Ｖ＿＿／ l
ｲ //| 〈＿／ ＞ ､ ／| , -／´）┐￣|
ス //└－ｧ '／ / ¨Ｔ〒′/l ／／ ／ ／ |
! ! | ヽ l / ! !
l l、 lヽ ! !/ ｌ /-┼┐
､ l !ヽ ! ! /／l／! / ! //
ｌ ＼ ､!＼ | ｌ＼ / l／!／- ､l/ ! /l 人人人人人人人人人人人人人人
|l ＿＼!≧‐- 人_ノ ､ ヽ _/_／／! r三、ヽ l/::::!
､＼ 〃r三､ヽ＼::::＼_／.::::::/ ヽゞ=’ノ〃::::::::::j/ キレてないのだわっ！
ヽヽ ヽ ゞ=’ ﾉ ..::::::::::::::::::::::::::::::＜´三彡" ちゃんとお薬塗ってきてるし！
!＼ ｀三三 彡:::::::::! :::::::::: ＿
ヽ、ヽ ￣￣ ヽ ／ l ヽ、 / VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV
￣ ﾊ /´/￣ jノ ヽ /＼
／/ l /＼! ! /.::::::::
. /l ﾄ､ ! / /.:::::::::::
/:::! !:::::ヽ、 ヽ ／ ／.::::::::::::::- 807 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:27:39 ID:???0
, '´ 、 ｀ヽ ｀丶、
, '´ / ,'＾丶､ 丶 ヽrｖx_rｘ
. ／ / ′ ,′ ｀丶､ ＼ ｛ /了示ｋ
/ 〃 l| ｀丶、 {ﾍ（{_乂X}
. ,' / ﾘ ＿_ ＼ {／:7^ﾊ::〉 て
′ { ｌ , /´￣￣ 、 ｀ヽ､ヽく∨r┘ （
. l l ｜ ′／ >,ﾆ弌xヽ ィニﾝ∨彳
. { ､ | l ﾚ'´ 〃{ﾌ癶j}` /斤!Ｆﾊ /
. ！ ヽﾚｰ､ｊ ｌ|l ｃゞ＝′ 辷j ﾙ'＿_
！ {∠、 川l / ∨ / 「えっ！？」
ヽ弋／＿_ ／ ＿＿_ } ﾚ'´￣ヽ
厶イ,ゝ-‐￢ に= ―-′ , ′ /
, ' ´￣￣｀ く _厶 ∠--､ヽ､＿ ／
｀く彡,二ﾌヽ ／ -‐=厶
/ ∨ ム=ﾐ＞:-r‐Fマ´イ_￣｀Ｙ ｀丶､
'/ ∨ ＿l::.:::_｣ｰﾄ､::＼ うﾆ７´ ヽ
|Ｙ乙ィ;::イ::/ o|:::∨ヽ｀了 l
, |l て（__/::/ ヽ::ヽ ､∨ / | |
,-‐ｲr'¨¨´~_｝
r='´r‐､ノ しﾍ
／ _ j ,. 丿
／ 「 └'／ └ ､
/ r:ﾉ ¨¨ ￣｀ ‐- . _｣
__ /｀=へ／! Ｌｲ ヽ ＼ ヽ
l￣｀ヽ! /.:::/ __〕 ,j! .i : i ヽﾌ て
／l二二lツ ｰｌ.::::l /! ノ /| | i ! ､ ハ （
ヽ /／|_ l:::::{ ' L} /斗イ!ｽ、 i!メ､j ｌ ｌ !
ヽイ ｌj｣ !:::::l ｒ ｿ, / ,ｨｆ羔ミ, ヾノ川!ﾘヽj !
./' | ｌ|_ l::::::', ﾊ八ゝ〈{ 辷tﾀ ｆ市k| / l
.,ｲ , l|::!.j iｲﾊﾇｌ_） | ｘｘｘ ヾツﾘ′ﾉ 「えっ！？」
l::| / :/!:| ヽﾍゞこｿ:::i i! ′xx{ ,′
ｌ::|' .:l |｣ l::ﾄ､ー'ヾj i:! r‐ ｫ }iヾ:､
ヽ! ｌ｜ l_j! lｰ-/ Ⅳ:、 ￣´ ﾉ ! 〉:〉
/ ,: l | :l ｉ /;:::::::＼ イ ｜´
,:′ / ! :' / ,｣∧ヾ:::::::::::｀xr=ｧ「´＼|ヽ ヽ
,/,: ｲ .! _｣ / _,′} ,〉::::::::::::;:{kﾁ}::;:::::.ヽ ＞ ﾉ
//! | l / ノ { //{｀:::::::::::::ヾtｲ:;'::::::::/＼〈
/,/ i .! l,. rj ゞミ二二ヾ::::＼:::::::::::::;l|;:::::::::;ｲ:::::/} }- 808 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:27:59 ID:???0
真紅とカナリアは、学兵として徴兵される前から同じ学校の同じクラスメイトという関係にあったが、
趣味が違った。性格が合わなかった。日常に対する浮き沈みが異なった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
| | ＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿_
| | ┌───ｒ' .| | テスト範囲 .|| | 保 険 .|
| | | [ｌｌｌｌｌ] | | | p.15-p.32 || | 案 内 .| 0
| | | | | ＿＿＿＿|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｌ_l___|__________|＿＿_＿_ ＿_
.0| | | _ | | ／＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__＿＿＿＿＿＿＿＿＿／| ／___／ｌ
| |＿_|.~ | |＿_||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿|| || ｺﾞﾐ .| |
| ／ |＿＿＿_|／; ;｡||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||＿||／|_､___.|／
|／
)::::::::::::::::::::, ´ ）::::::::::::::＝＝=彡::::::ﾃ
(:::::::::::::::::／/ ヽ:::_:::::::::::::::::i l::::l:::::ﾊ二))
＞:::::::,.' ′ | ):::::::::::::::l i:::i:::::(､二)) ｼﾗｯ
て::::/ ｌｌ ｌ | !| {::::::::::::::::| l::i:::::::::ﾊ〈
しｌ | ｌ | | | _!H‐'ﾌ|/て::::::::::彡ﾐ::::::::( !ｌ
l l l _L | |ノ rT´㍉ | (::::::::ﾐ彡::::::ｨ l|ｌ
.ll ヽ ´ rｒ､ ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) | ﾘ
ﾊ v） l l | ﾘ /::// | | 〃⌒ ,､
,' ﾊ 丶 ﾘ ,| |/／´ ｜ | !ｉ ,l ｀ヽく⌒ヽー-- .､
| 〉 ､ ｀ lﾚ' | ｈ､ | | {ゝ.__/＼. ＼ ヽヽ. ,.- ､＼
l / || ＞ - ィ 〃 | | l7 | | ｀ｰ'〈 ,/`ー ､ ＼ {l >-､ﾊ
ﾉ' |r j / rr､ 〃 | | 〈 ＼ | | . ﾊ / `ー ､{l /ｒ〈l} .} ｷｬﾙｰﾝ♪
／' ﾉｌ j/ ㍉ﾄ（ ﾉ l ( ＼ | | .〉 i ＿ '⌒ヾ::|'1| /
☆ミ ヽl ＿｀ ィｆ｀ﾐ 7└'ヽ
／ ! ´￣｀ , 弋リ ﾄ/) └,
/Yi .>､ ∩丶- ,.イヾﾄ､ //〉､
〉.ゝﾆ=' .| l>､‐ ﾊ､__ﾉﾉ ＼/_/
〈 〈 ! ´.> {｀~´ : ｀￣｀ヽ
'ｧ-,rL ｒ,|/ヽ-ｧ､_ゝ- ﾃｰ- ､ |
（ （ ', ヾ´￣ﾞヾｿ ＼／ !
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交わる箇所の無い2人は、決して親しい間柄ではなかった。- 809 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:28:26 ID:???0
しかし共に九州にて生き抜いてきた2人には、友情かどうかはわからない、奇妙な信頼関係ができていて、
真紅はカナリアの前では時々ヒステリックな感情を見せたり、酷く荒い言葉を使う時がある。
_〕 ／/ 〔 ＼ー‐rｲ く ―┐
{ ／ / ｌ ＼＿ l:::::::l |二二1
つ / , l | ] l:::::::l ｲ〔V | |
└‐t / l | l | l { l:::::::| | ∨/
Ｌ. l ! | ｌ｜ Ｎ l＿廴 ィ ,ィヱﾍ 匸. | l
| l l l | Ｎ ﾅﾏ彡ャ‥Y|＿ 〈ﾍ{そﾘ | l |
!ｌ ﾄｌ,イ､.| jノ 代_ﾉ 八 Ｌ. ト-r' r イ !| ヽ 「……ｺﾎﾝｯ。
l|ヽ ヽi代ﾊ xwxwx | ｲ |/::::/ ＿ﾉ | l !ヽ|
ｌixwx 、 U ｌ |l !:::/ /／ .| !.| カナ。それは学校での話でしょう？
l l .l l | !/／ ! l .| 私は私怨を戦場に持ち込む気はないの」
| ヽ、 ′｀ ＿//ｲ |´ .| ｌ |
/ /| ｀ ､ r'´ //￣| lﾌ l l .!
/／| l ／￣, ｨ､ //:::::::l |ｰｔ. l｜ !
//r'´￣:::::::::::{rｹｿ//::::::::/ /} ＼ l | ｜
／´ l:::::::::::::／:ﾄこｿ{ {:::::::/ }::| ヽ. l/ !
ヽ| ／＼:::::::::::::/:::::::＞'´￣／::j | l | |
,.. -:-: :‐:-､,.ィ夭ミx: : : : : : /: : : : : :/
/:ヽ: : : : : : : : ヾ三三ヽ: :..:／: : : : : :.ﾉ
}: : ゝ_: : : : : : : : ヾ三三ヽ: : : : : : : : :!ﾍ
_,..ゝ､ィﾐ:）: ﾆ=-‐: : : :.ヾ三ミx: : ／: :.r‐'l ',
≪.ｨ'´ /:/ヽ_:´: : : : :／: :.ヾ三ﾐ／: : :_;ﾉl l l;
/ //／ 人: :_:／: : : : : ヾ三l}: : :.{､_ l /l/′
! 《彡ﾍ/∧ｭ´ >:'´: ／: : : 寸ﾐ!:._;ﾉ/从{ ′
! lﾐ! lゞ lﾐ! ヾ;ノ´>: : :_: : ｨ勹ﾘ ,ゞ=' ヽ 「私が気に食わないのはね。
! !ﾘ l llﾐ! ヽ ｀ｰ' く: :戈 ﾘ ,′ ,′ あの小隊の動き方。
. , ,' l lﾐ} ｀ヽ､ ｀ }Vﾐ! l /7
/ / ! ト､ ,.ィ´ ∨! l , ′ 背伸びした、身の丈に合わない動き。
/ ! ! ｀r―‐´‐- ､_fﾐ! l==ｭ､ ――死にたがりの動きよ。
,′ l l /: : : : : : : : : ヾ! l三三}
./ l l /: : : : : : : : : : :.∧∨彡′ 引き摺られないように注意しなさい」
′ ! l': : : : : : : : : : : : : ∧ヽ＿
l l: : : : : : : : : : : : : : ∧ ‐＿｀ヽ､
__ ,', ',: : : : : : : : : : : : : : ∧､ヽ､_｀ ′
,ｨ': : ￣/:∧ ∨: : : : : : : : : : : : : ∧≧‐/
それが妙に嬉しくて、カナリアは、恋愛小説なんかで使われる表現が――
“彼が私にしか見せてくれない素顔”という奴が、確かにときめくものだと友人で知った
l / ／ ＼＿＿＿辷＼ l＿,l:::::〉'l
l i／ く厶＿ｿV l
｜ :| - ―- ､ , -― - ＼ヽＶ
∨ .:l ､. ┴ ､丶 /,. ┴ 、 |ヽV
V‐､! /ｔｰぃ::i ｔ‐ぃ:::ｉY lｰY
／!´ハ 弋ｔ:::ノ 弋ｔ:::ノ l￣ﾒ､
/ ヽ くﾊ ,､,､,､ ::i} ,､,､,､ ﾊ／ | 「……ウン」
! _, --- ﾊ ､ _ .. _ , /ー-､ /
／＼＿／ ＼ ｰ ／.＿_／＼ ＿
ヽ ＿ ト 、 ィ ´ゝ-- ､- ､ ＼
lz:'´二三＞‐ '′｜＞‐＜ | ｒ‐┴‐-､ヽ.＿／
￣/´ ｀ヽ ／:::::::/ｰヽ::::::＼l ｀ヽ
└――-､ / ＼:::／| |＼:／ゝ､z=＝…┘
／｀ ソ /::::| Ｃ |::::ヽ 「 ￣｀ヽ
そしていつでも小隊の事を忘れぬ、頼もしい小隊長を好んでもいた。- 810 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:28:46 ID:???0
カナリアはぴょんと一度跳び上がると、思わず真紅を背後から抱きしめる。
こういうカナリアの突発的な調子の昇り方を好まないと、真紅は何度もカナリアに伝えていた。
, -､ , -――- ､
! ', く￣｀'ー ､ ,rz:ｙェｭヽ
ヽ. ヽ __ /.:ト ､ ー-{｛ rｬｚ_}｝ハ
ヽ ＼ /´ ｝ / '} 丶､ ヽ,:ｸｰ'ヽ.〉 li
ｒ‐ヽ. ヽﾉ / l.: / ＞‐ゝ〃ヽl ｌ|
r | {:. , 九、 l: /- ､ ' ,ｨfﾒ､ ＼ l :!
. ｢', ＼＿｝l ﾉ }' ＼ ヽ!:y=､ ﾍ:りj ､Y´Vl 「真紅はやっぱり精鋭部隊……
l ヽ＿〕 ＿ ｲ _〕＼´l＼ _ﾊ:り 、 ´xXx fヽjﾉ
｀ ー 'ｔ--イ __j´ ／ _} ＼ //⌒ヾ _, -'´） ,ｒｰ｣ 6000小隊の隊長かしら！」
ﾌ⌒K´ ' ヽ、｜ ヽ、__.／￣ ｀ヽｰ ､ﾆ´ r '´￣￣¨ヽ
厶ィ ｌ ＼ ／ | ､ ヽ ｀丶 - V ｣ト-イ_V´ . 二 _ ｣、
/ ﾊ. 丶､{＿ ｣ ｀ ヽ ／ _}｡ Yﾞ-―‥ﾁ:〉
└ 'ｲ. ﾍ ／ ｲ /‐ｔ― ヽ､, ｲﾉ l:ﾄ､ , -_｣{
/ , l 'ｰｫ / / ＼＿_ , f´￣｀ﾌ|｣ 匕.-'‐i|
´} '´＼ / { ／ / ≦三} ｡ Ｋ≧ｲ!
¨´ｹ ハ フ | ／ / └＝' ､ /ハ l
{.ノ} し'ｲj' / ／｀ヽ }'´ :|
だから迷惑そうな口ぶりで。
緩みきった口元を隠せぬまま、真紅は首だけで振り返る。
廴::::.:::.::.:::::.::.:::／ / i ｀‐-‐､::.::.::.::.::::.::.::.::.:.', : : :
. _）::::.:::::.::::::/ ｉ i | 〉:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::!: : :
L_::::::.:::::.::/ | ,' | | {::.::::::.::::.:::.:::::.:::::} : : :
￣l:::::::i l | i | ! ,ｨﾄ､:::::::::::::::::::::::::::|: : :
＼_| i ｌ | i | ｌ| ﾉ_,ィ´/ !ﾒ -‐'j:::::::::::::::j,ｪ､
| | l | | ! l| ｨﾁ´/／_,」_/_ （::::::::::::::::ﾊ{{
| |i ｉ i _」 ﾄ､|| / ,_,.斗t ﾄ､::::::::::代`
| ｌ| Ｘ´i l＼l ﾚ' .ィf´| f心V .| ﾄ‐-,:::|:.｀: 「なによカナ。
ヽ!ヽ、 ﾄ､ 弋 ﾏｿﾘ | l| 〈::::}: : :
｀ ＼| k rf圷、 ｀¨´ ! ﾊ 〉,': : : 当たり前のことを言わないで頂戴」
ﾊ圦rvﾊ l i | |: : : :
| ヽン // | |: : : :
| ｀、 , // /| |: ;／ ﾆﾏｯ
} ﾄ､ __,.イ .//／__| |_:::::::
/ /| | ｀ .､ ´ , ィ'/:￣ : | |:|-;:::
/ / .| | _,＞ｰ _ l´://:: : : : :.| |:|. L- 811 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:29:16 ID:???0
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.- 812 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:29:45 ID:???0
5月25日。正午過ぎ。
いつ“戦争”が始まるかと冷や汗をかくLを無視して、淡々と1720小隊、6000小隊の共闘は始まった。
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜ 「行くわよ皆。
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ | .|
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | | いつも通りを心がけて」
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | | ＼_人人人人人人人/
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | | ） 了解しました！（
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜ /^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜
／￣ _＿_..==':::＼_:-＜: : : : :＼: :.:ノ:::二＞ _＞::::::::::::{､ |
|:| /厶≦::.::.|:|/ ＼ ／／/ ｜ ヽ
r=ﾐｰ／ ヽ// X／ / / | '
|;!ｲ/ 〈 | ／／＼/ / / ∥ _ , 「イナズマ小隊！出撃よっ！！」
<ｲ;′ ∨Ｌ/／_ /｀7ｰ //| 厶-‐ '´ l
／| |l∨卞女ﾐﾒx// 斗 1´/ | | ＼ 人人人人人人人人人人人 ／
// | |l |-､::::::::::}゛'/ ／ ＿|/ | | ＜ ＞
</ | ' ﾄﾍﾟ:::::::/ ' ／ 7≠=≦_｣_ | ＜ 人前ではやめろよっ！ ＞
,. ‐…一､ /! 弋辷'ン | ／ /､::::::::::/７｢ | ! ＜ ＞
/ {｀ ｲ | :::::.:.:.:.. ´ rｲﾟ::::::/ /｜ ,| ; ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
／ l / | ゞ辷ｼ ／! / | ′／
∧ ﾄ ..:.:.:.::: / ｜/ｰ| /∠ィ彡
ヽ| ヽ | |{ﾑ>､ ＜l / |/'l::::|/::::::::: ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
｜ ', ー――'´ ￣￣｀ヽ＿＿_, イ ｲ |:::/:::::::::::: ＜ ＞
ﾍ } ｝::.::.::|..|｜ / |::::ト､::ヾミ＜ もう翠星石達の前では許すですから！ ねっ！？ ＞
＜ ＞
／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼- 815 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:30:27 ID:???0
今回の任務は川尻-宇土戦区南部。宇城市での、遊撃とも言える任務であった。
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.! ｀'ｯヽ ｀ｰ,,ゝ l-'"゛ ｀''" ｀ｉ ゝ-､
＼ ゝゞ l,ﾞ,,,,、 .ｌ、 ヽ /
ﾞ'､ _,..､ | .ヽ,. ◎熊本 .／'-､,,、 .,. _ゝ
!._..-'´ / / ／ ,./ .｀^^゛ /
ﾞ'ィ" l,ﾞ ､ ◎松橋防御陣地 /
/ ★←now！ ./
/ .! /
/ ! ./
ノ---- ,,_.＿____ ." │.
lﾞﾞ'" .| ,ﾉ.
! ＼ |
| ｀'､ ./
ヽ .__. | .!
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日本本土で初めての幻獣との戦闘。八代開戦――
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（ （;;､(,,, 、 （;; ;;'''）） 、
（;;(（ )） ） ﾉﾉ ,,） (
（（ ,,,;） （ ( ,;;） (",）ｿ;ソ ⌒)
.（;;､（;;⌒''） ） ﾉ ヽヽ ,,ﾉ ('"⌒;; ﾉ;;
,,,.. ;;⌒''）､ （ _ ⌒) ） ）) ノ''⌒;;）⌒）..,,,
（;(､（( .,,;;;;⌒),, （ ( （,, （ (⌒;;;;,,.⌒） )）);）
::⌒;ソ⌒;;;;'''）ノ,）ｿ＿,,,.....=) ﾉ--''''"""""￣￣｀ﾞﾞー‐-- ﾉ､,,,,,,,_,_ (;; ｀)⌒;;,,.⌒） )）);）
（;(（( （⌒.从从''"""^ )ﾉ ....;;;;;;;::.. ""'''''从从,,,,,,'-､,,, ,,,;;)）
'';,,,,）_,'从从,,,,、 .'';;;" ::::::;;;;;;,,,.... ;;;;;;:::::,,,' 从从,,,, ）),）
,,,;;;;;; ΛΛ ,､... ::::;;;;; ／ ⌒・～
,,,;;;; / ⌒ ） ::::;;;;; / ；・ ヽ；）,､..
/ ;：/ つ．・． （ ） ∪:::::::::.
～（ ） Ｖ Ｖ ;;;;;;:::::::::,,,
～ ⊃
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30万人を越える死者を出し、自衛軍と政治家の心を折った戦闘の舞台、八代は、宇城市の南部に位置している。- 816 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:31:08 ID:???0
自衛軍は既に八代市の沿岸沿いと央部を半ば放棄しており、現時点でいう最前線は、
氷川町、宇城市等の八代に面した地域となる。
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i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:...ｌ_ . ﾉ」:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:ｉ|....::.:.:.::::::::;::;::;::;:;::;:;;;;;;;;;;;;;;;|i |; # └─────────────
.:.:.:i.:.:..:.:.:i.:＿＿:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..|....::.:.:.::::::::;::;::;::;:;::;:;;;;;;;;;;;;;;;|i | :; :突っ込め～！
i.:.:..:.:.:i /∇,,＿i_:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i|....::.:.:.::_＿＿;::;:;::;:;;;;;;;;;;;;;;;|i |: ＿＿__,_パンッ！ :: ＿＿__パンッパン！
.:.:.:i.:.lﾆl '-ll,,´∀） ）.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..|｀''-､_j＿__∇ヽ;::;:;;;;;;;;;;;;;;;|i |,''; /∇__＿i_ ...:;;; /∇__＿i_
i.:.:..:.:l lc)) '`l'ゝ 丿:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i| ;;:.(＾（∀・,,ll-`:;::;:;;;;;;;;;;;;;;;|i |;;;: '-ll,, ・∀） '-ll,, ｀∀）
.:.:.:i.:.ゝ__串===l]]..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..| ｿ, ﾍ`l'ゝ ヽ､._;;;;;;;;;;;;;|i |:::/＾, ､＿L＿＿＿__M ,, /＾, ､＿L＿＿＿__M
i.:.:..:.:.:i.ﾉ,,__丿,,___〉.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i.:.:..:.:.:i| 串===l]] ﾆl=i- -､._|i 串== ゝ⊃┐○‐‐"￣W^. ,,串== ゝ⊃┐○‐‐"￣W^
(__,,,/ヽ __,,) _＿＿ ﾉ__,,,ﾉ-ヽ,,_ﾞｉ_l ／,,__丿 __）|ll］ ／,,__丿 __）|ll］
/∇__＿i_ (,__,,,ﾉl,,__,,) 進撃！ （_＿＿＿ｰ｀ ＿＿_（_＿）__´ｰｰ｀
_＿＿ 進撃！ '-ll,, ｀∀） _＿＿ i /∇,,＿i_突撃～！ /∇___＿i_ r´⌒)
/∇__＿i_ / /lゝ'l`ヽ /∇__＿i_ lﾆl '-ll,,・∀） ） ,(´⌒ '-ll,, ・∀） || 从,;,;,(´⌒)
'-ll,,´∀） ｿ,,),ﾆﾆﾆ０=i'- '-ll,,・∀） l lc)) '`l'ゝ 丿 (´⌒:`≡［〓ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ||ﾆﾆﾆl': : =-´⌒)
/ _lﾍl'ゝヽ ﾉ,,___/ ,_Ll〉 / _lﾍl'ゝヽ ゝ__串===l]] ,(´⌒ '' 串=二０|/０ | W`'`'´⌒)"''~
串(,,,)､ニﾆG====i━ (__,,,/ヽ__,,) 串(,,,)､ニﾆG====i━ /∇__＿i_ __〉 ／,,___/ __） "''´
丿____丿___〉 _＿＿ 丿____丿___〉 '-ll,, ´∀）,,,) （_＿ ) キュヒィィィィィン！
(__,,ッヽ__,,,) /∇__＿i_ (__,,ッヽ__,,,) /＾, lゝ'l LEl __ M/
'-ll,, ・∀） 進撃！ 串、ヽニ□ﾆﾆ０ﾆﾆ ﾆﾆllコ ＝ ＝ ＝ ＝ ＝
/ /lゝ'l`ヽ /＿０l|≡）_ /| W ＼
ｿ,,),ﾆﾆﾆ０=i'- （_＿）ｰ≡' バババババッッ！！！
ﾉ,,___/ ,_Ll〉 ≡
(__,,,/ヽ__,,)
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自衛軍が本拠地を構える熊本に、幻獣を近寄らせるわけにはいかない。
幻獣の支配区に攻勢作戦を行う体力を自衛軍は持ちあわせていなかったが、
幻獣が占領地を増やすのを、黙って見過ごすわけにもいかない。- 817 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:31:46 ID:???0
そのため精鋭とカテゴライズされた学兵には時折こういった、
前線にて幻獣を削れ、という任務が下される事がある。
. -‐- .
〃 _＿ヽ_＿__
{ . : ´ : : : : j : : : : ｀ : .
,ﾍ ／: : : : : : : : : : : : : ヽ : : ヽ,__
ﾏﾊ/ﾆ7:/f7 : /|: : : ∧: : : ', : :/ｉハ
/＾:∨: : :,' : :、/ :| : :/ ､: :} :∨i7´⌒ヽ
′ {: : : {: :∠＼_| :/ _,∠∨:u |厶 : : : : :.
ｉ : : : |:ｉ: : :Ｙ´ぅ心 j/ ´ぅ心ヽ:. :!__}i : : : : i
| : : : Nｉ: : :{ 弋__ﾉｉ/ｉ/ｉ弋__ﾉ,ﾉ: :圧|i : : : : |
「前方よりミノタウロス２！ | : : : j八 : |.:u.¨ r――vｫ¨.:|: .:厶イ : : : :｜
小型多数！来ます！」 .｜: : _, ､i_ヽﾄ | | イ:/／ |: : : : :｜
| : 〈/ / /ぅ ,｀ヱT T 入 j/ |: : : : : :|
| : ∧ _｝ / ∧＞＜_ｲ⌒; .|: : : : : :|
| : : ∧ .人/=/ 只 ＝',==} |: : : : : :|
| : 厶≠ﾆﾆﾏ{ |: :} |ニ| |: : : : : :|
_､、
,.. -:':´..({ﾋrｿ).、
／:.:. ,. --ー ヽ'、ヽ
/:.:.:.: ／ ､ ＼ ヽ
,ｲ:.:. ／ ', `, ､
/ i:.:./ N、ﾄ､ i i } ; ',
/ ｉ:.:ｉ 卞ﾃみx、i ﾉ メ ,.ｲ ﾘ 「……キル夫君。
/ /什i::} ゝ ゞｼ `ヽ}ｲ,ｨだﾁソ ﾉ 無理しない範囲で哨戒を続けて。
/ ,{:{」ﾑΛヽゝ､ ゞ"ｵ_ ィ
／ / `;‐i::｢ ミﾆ=- ′ ハﾄ､{ .キメラが潜みそうな所を中心に」
／ / l::l::l ∧＼r,､ ´ ' , ｲ } ', `,
／ / ＞┴＜ハ `ﾔ| ﾄｭ,≦ j,ﾉ_ｲ ｉ i ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
／ ／..:::::::::::::..ヽ} }.j LrYハ＜:.ﾉ,ｲ ,' 三 三
／ / .:::::::::::::::::::::.∧ f ‐‐} >〉 yｱ::::. V 三 アイヨ。それだけでいいのか？ 三
/ / .::::::::::::::::::::::::::.∧ ﾉj こ}⌒⌒Y:::::::.. ヽ 三 三
／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
そう。水銀燈小隊はここ最近の活躍で、ついに精鋭部隊とみなされるようになっていた。- 818 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:32:17 ID:???0
アベレージで中型幻獣を10体前後屠る学兵。小型幻獣など敵ではなく、他小隊から見ても頼もしい学兵。
士魂号を手に入れてからの水銀燈小隊は、精鋭部隊と呼ばれるに相応しい戦果を残している。
∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ∨
ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
三 三
,,､,､､,,,';i;'i,}､,､ 三 ん～～……？大丈夫でしょ？ 三
ヾ､'i,';||i !｝ 'i, ﾞ〃 三 三
`､||i |i i l|, ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~､ミ
,＜.}||| il／,‐'liヾ;;ミ 「こちら３号車だ。
.{/ﾞ'､}|||/／ .i| };;;ミ 射線開けてるからライフルが狙い易いぜ。
Y,;- ｰ､ .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ﾐミ 向こうの射程に入る前にミノ公１体は削れると思う。
{ く；ｧｿ '';;,;'' ﾞ};;彡ﾐ ……てか近づかれるの怖いから、両方倒してぇな」
ﾞi [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ
ﾞi }~~ ｝ ';;:;li, ﾞiミミミ=三
. ￣~フハ,“二ﾞ´ ,;／;;'_,;,7''~~,-''::; ∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/ | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;; / ∨
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ∨
〈三三二ﾆ―‐- ､ ＿＿＿ ｀ヽ|
∨三三三三三三三三三三三三二二ニ￢
ヽ三三二ニニﾆﾆニ二二三三三三三／
Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
. ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
｜::.::.::.フ７￢‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:| 「こちら１号車。
{::.::／代了圷ﾐヽ. ＼行‐t予l:ﾉ/::| この位なら大丈夫だよ。
!::.::.::.:| ゞ-'′ ＼ 辷ｼ '/:/::./
|::.::.::.:ゝ , 厶ﾉ::.;′ 調度良いビルあるから遮蔽に使えるしね」
ヽ.::.::l|ヽ、 r-､ ／::.::/
＼:ﾄ､:j＞ ､ _,.ィ:´::;:l:: /
ヽ ｀ ,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
__,. '´＿＞v＜ ｀ヽ、′ ∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
┌イ ／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ / ∨
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ただし当の本人達に精鋭部隊たる自覚はさっぱりなかったが。- 820 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:33:50 ID:???0
_ .. -── ─ｧ
,. -…'´ `
／ノ ＼ ＼
／イ ヽ ＼ ヾ ヽ ヽ
'三l/ ＼. _ ﾄ､|_ ﾄ､::ヾ ﾄ､│
|三ﾚ ト＼ _＼｀ヾﾊ'´l _ゝ|::::ﾊヽV. 「じゃあギャル夫君も
|三il} ｨ弋`__- ゝ ﾊtﾝ ﾚ::::＼ ヽ＼ 哨戒続けておいて貰える？
ﾊ::/_ ＼ゞﾊrtﾝ i l,:::::::::::N
| ﾊト -` ＼ ´ _ ハ :::: ヽ／ 目の前の敵より
| ゝト ` ー-- ´ /::::: ゝ_:: ＼ .いるかもしれない敵の方が怖いわ」
| ヽ ＼ ∧:::::::／:.＼
. ヽ ::＼ ヽ ーイ__:: ／ .:.:.:.:. |:: ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
. ＼l､ ::::＼ ＼, ノ:: ::ﾊ' :.:.:.:.:.:.:.::N 三 三
.＼:::::ﾉ＼ V:: :: |-|:: :: :: :: :: : 三 了解ッス！地味ッス！ 三
| ./:.:.:.:.:.::.: ＞､ ﾚ'´` ~7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 三 三
, ｨこぅー‐.! 彡 /:.:.:.:.:.:.:::/:.:.:) ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
./ 入Ｚﾂー‐| 彡
{ｿl | l :| 彡
チラッ /ｲ| /l ﾉニ:| ┌‐､
〈｣|l.ノｲﾊ ﾋ｣ r| |
Ｌ}ﾄ､〈ゞ'丶 :|, -t￣￣L
|| ゝﾄ≧ 二〈 ￣Ｌ.」
|| / . : :/::::,「￣Ｌ.＿ 〔
ヾｽｽ/ , ‐く.二ﾘ 了
／!/ヽ::::＼::ヽ＼ヽ､::::::＼ヽ:::::::::::
/::::!i::::',ヽ::iヽ＼:＼!::＼ヽ::ヽ`::::::::::
//:::::i:::::::'.,ヽ:i:::::::`::ヽ::::ヽ＼:＼:::::::::
/::::::::::l:::∧:､::､:!::iヽ_::::::ヽ:::ヽ＼:ヾ:::::
iｿ:::::::::!:i{:)ヾヾヽ::i {:ｿヽ､::::::::ヽ＼::＼:
ﾘ i!:::i:::::!ﾞ＝ﾂ` ｀ヾ!＝" i::::::::｀::ヽ::::::
! i:::!i::::ｉ ヽ ､ i::::::::::::::::`::: 「ハイ。私も同意見ですよ」
リ i!'i:', ｀ i:::::::::::::::::::::::
! ! ﾊ. ヾﾆ= !:へ:::､:::::::::
i:i ー ,..ｨﾘ ヾ､ｼｧヾ
ﾘヽ ,..::'" ! : ／'"／
｀""´ヽ :. ／/ ／ ←最早慣れた
ヽ､ :／ /ﾝ
指揮官も、パイロットの４人も揃いも揃って２ヶ月前、ゴブリン数匹にてこずるような歩兵だった。
それが戦車に乗り、士魂号に乗り換え、飛躍的に戦果を伸ばしてきた。
自分達ではなく装備が強いのだと皆当たり前に思っていて、そのせいか、ちっとも武張った所が無い。- 823 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:34:52 ID:???0
遊撃という初めての任務にも関わらず、水銀燈小隊はサクサクと任務をこなしていく。
ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
:| :| | | | | | | :| | 三 三
:| :| | |______t_____:| |______t_____:| | :| |＿＿三 コラ水銀燈！一々Lさんに確認とるの禁止ですよ 三
:| :| | | | | | | :| |￣￣三 三
:| :| | |＿＿＿＿| |＿＿＿＿| | :| | ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
＿＿____| :| |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_:| :| | || || :| |: : |＿＿＿|
＿|＿＿| :| |＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿| :| | ::ﾛ||ﾛ:: || :| |: : | |ニ>ニ>ニ>ニ>
＿＿|＿| :| |＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿| :| | || || :| |: : | |
＿|＿＿| :| |＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿|＿＿| :| |＿＿＿||＿＿＿|| :| |＼|＿＿＿|
＼|＿| :＼|＿| ＼|＿|
ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
三 三
三 ええっ！何でわかったの！？ 三
三 三
＿＿＿_ ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
／ ＼
／ ＼
／ (⌒） （⌒）＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | 「へ……やるもんだなぁ。
.〉 ∩ノ ⊃ ／ .俺の出番がありゃしねーや」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
兵士らしさを感じない、学校にいるそのままの彼らの様子が不思議と頼もしく感じ、
キル夫はまた１つこの小隊を面白く感じる。- 825 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:35:26 ID:???0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
戦闘開始から二時間が経った頃、ミクが考えこむように首を倒した。
彼女はしばらくヘッドセットに手をやると、必死の形相で地図と睨めっこしている水銀燈の背中に、おずおずと声掛ける。
. rェ/: : : : : : : : : : : : : : :ゞ=ミｌ: : : : : : :.
j}}}′: :.i: : : :.ﾄ､: : : : : : : : : : :!: : : ; : : :.
j}}}': : : :..l: : : : :. ヽ:__: : : : : : :f}!:..: :.i: : : :
}}}! : : : : ﾄ､: : :.ﾍ´ ヽ:.ヽ:.i: : : l}}!: : :.!: : : l
｀ i: : : :l/! ヾ: : : :, ,.ィﾁﾐx!: : :l}}}!:..: :ｌ: : : l
l: : : :l:.lxｪｭ｀ヾ:{' 弋ツl:.l: :l}}}l : : l:..: : l
「……6000小隊で何か ﾉﾄ､: :.l:.{ 弋:） j/j/¨! !: : :!..: : :!
トラブルが起きているみたいです。 . .i:ヽ:l:.lヽ、 ' , ‐､ // l l: : :l: : : ;
. l:..:.ヾ{: :.iヽ ゝ- ' ｲ V_: /: : /
無線に、怒鳴り声が……」 ｌ: : : : : :l ≧_‐ｧz'i ／: :.i_:_:/ - ､
. ｌ: : : : : :ｌ / /:.〈 ,.イ: : : :./ ヽ
,: : : :..: :.l,' /;.ｲ｀ヽﾍ: : : ;ｲ:l ;
/／..::.:: -――- ::.::.:..＼ ＼
/.::.::.::／ ＼::.::...＼ ヽ
/.::.:／ ＼::.::.::ﾍ '
. /.::./ | l | ヽ::.::.:ｌ i
. '|.::/ | | | l | | | ｌ | ﾄ::.::| ｲ
/ |/ｌ | ∥ | |｜ | || | l l| | |ｌ | ハr‐く |
. / | | |_｣Ｌ _| |∥ | |! | |イl 厂||_| .' |::.::.ﾊ 「怒鳴り声？
/ / | | |ﾉ_ヽ_l_｀ハ l l jﾉ斗≠Tド/ |::./.::} ちょっと気になるわね。
. / / /|_|｜リバ扞 ㍉ヽ ヾ辷ソ / / |/.::/|
/ / く::{_| ヽ、 ゞ= ' ￣ / / 〈::/ | こっちはいいから向こうさんの状況を拾って」
. / / / ﾉ⌒ヽヾミ 丶 彡ｲ / l l
/ / / Ｖ＾ {｀ト ＼ ヽニ '´ イ/ /ｌ ｌ | ／￣￣￣￣＼
. / / / , ｊ/ 二ヽ￤ l＞ 、 __, ´ ;′ , | | ｜ | ハイッ！ ＞
/ / / / v -― ヽｌ ｌ ＿〕_r‐z -‐ l 厶┴く l ＼＿＿＿＿／
. / / / / {／￣ }| ┌‐〉::.::. |_/.::.::.::.l .' .::.::.::.::.ヽ |
水銀燈は難解な参考書から開放されたような表情でミクに向き直ると、
指揮を一度Lに預け、立ち上がり、何をするのかと唖然としているミクの横に腰掛けた。- 826 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:36:02 ID:???0
流石に興味本位に過ぎやしませんか――と思わず苦言が滑り落ちそうになったミクの横で、
水銀燈は頬に小指当てながら、ひとりごとのように呟く。
_､、
,.. -:':´..({ﾋrｿ).、
／:.:. ,. --ー ヽ'、ヽ
/:.:.:.: ／ ､ ＼ ヽ
,ｲ:.:. ／ ', `, ､
/ i:.:./ N、ﾄ､ i i } ; ',
/ ｉ:.:ｉ 卞ﾃみx、i ﾉ メ ,.ｲ ﾘ 「あの部隊と怒鳴り声ってイメージ違うのよ。
/ /什i::} ゝ ゞｼ `ヽ}ｲ,ｨだﾁソ ﾉ
/ ,{:{」ﾑΛヽゝ､ ゞ"ｵ_ ィ 煩いのは確かに煩いんだけど、、
／ / `;‐i::｢ ミﾆ=- ′ ハﾄ､{ 自分達で決めた規範に煩いみたいな？
／ / l::l::l ∧＼r,､ ´ ' , ｲ } ', `,
／ / ＞┴＜ハ `ﾔ| ﾄｭ,≦ j,ﾉ_ｲ ｉ i だから、ちょっと危ない事起きてるんじゃないかしら」
／ ／..:::::::::::::..ヽ} }.j LrYハ＜:.ﾉ,ｲ ,'
／ / .:::::::::::::::::::::.∧ f ‐‐} >〉 yｱ::::. V
/ / .::::::::::::::::::::::::::.∧ ﾉj こ}⌒⌒Y:::::::.. ヽ
呟きを耳にいれたミクが、じっと水銀燈を見つめた。
指揮者の中で水銀燈の指揮を間近で聞くことの多いミクは、２つ。
他の隊員も知らないかもしれない水銀燈を知っている。
/// ／: : : : : : : : : : : : : : : .:∨∧: : : : : : : ＼
{/У : : : : : : i: : : : : : : : : : : : ∨∧ : : : : : : : .:
|/ : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : :ヽ ⌒ﾟ｡: : : : : : : :
′:|.: : : .: : : :|＼: : : : : : : : : : : :', : : :、: : : : : :
ｉ: : |.: : : : : : .:| ｀／: : : : : : : : : :',: :ハ: : : : : :
| : :|{.: : .: : .:斗 ´ ,ｘ≠ミ.: .: .:i.: : :ト 、:',.: : : : :
. l| : 八‐: : : : |ﾉ 〃爪_,心｢: : :|{.: .:| ) }: :!: : : : :
. 八: : |,x=ミ: : | 乂__ソ }: :八: }|_ノ : |: : : : :
. ＼《 V心:{ , , , ノイ : : 八.: : .:| : : : : :
i ∧ ｰ' |: : /｝: :ノ: ｲ: : : : :
「…………」 |: : : :.' ' ｀ ι j／ ＾V⌒ |: : : : :
|: .: :人 ‐- . : ﾟ｡ | : : : : :
|.: : .: : :＞ ／ . -‐…|: : : : :
| : : |: : : : : : :≧= ＜ヽ ,...:´:.:.:.:.:.:.:.: | : : : : :
| : : ﾄ､: : : : : : : : :＼／ .:.:._:. -‐…:.:|: : : : :
| : : | ＼ : : . -‐＜:￣:.:.ー:-:.:.:.:.:.| : : : : :
一つ。作戦立案はともかく、水銀燈の指揮はかなり怪しい。Lさんいないとマジヤバイ。
二つ。代わりに、人を見るのがとても上手い。- 827 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:36:35 ID:???0
水銀燈の人物評は相当に独断と偏見が混ざっていて、聞いて苦笑いすることも多いのだが、
これが後々考えてみると異常な精度であたっている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
／ ′ | ', ﾄ､ ＼ ヾヽ
/ | | ｌ ｌ| '. ヽ ｌ:::ﾄ､
. / | ｌ| | , | | ﾘ ｌ｜ ｌ |:::ﾄ ＼
/ / | |l | | ﾞ 、 /jﾉ | _厶-┼ﾊ | |:::| l＼＼
′/ ｜ | |｜ ヽ ＼ ′斗≦/__,,.. ﾚﾞ l ｌ |:::| l ヽ:ヽ
l ｌ| ｌ |_｣ Ｌ,,..≧ ＼ { 才ﾍヽ 〕／ﾉl ' |:::| ｜ ',::', 「牧瀬さんから抗議？いいのよ。
| ハ | '､ イ´ヽ＞ ､弋 ヽ ￣"''´ ｲ / |:::| l }:::| ツンデレの前振りみたいなものだから。
|{::∧| ＼ ｌ＜⊥ゝ '" / ／｜ |:::| ｌ ﾉノ
/.::/ | ＼丶 "´ ヽ ／ ｒ1 ｀´ ｌ あの子岡部さんの同類の癖に、
. /.::/ ∧ l | ﾄ ＞ 厶| | | .外面気にしちゃう子なのよね。
＼{::::{ / ヽ Ⅵ |￢ ＿_ ' | | | ／
: . ＼∨ﾄ､ ＼ ＼ト--＼ l＿_ヽ ／ ｌ | ／/ ／ だから結構文句言うんだけど、
: : : . ＼|: .＼ |｀ ‐- ＼ /｀ ┌‐-､ ィ ｌ ｜ |/. :/ ／. : : 頼みにされたら乗っちゃう子だから」
: : : : : : : : : . ヽｌ | .′r┤ ,＼__＿_,､＜__|__ ｌ ｜ |: :/／. : : : : :
ー- _ : : : : : :| | ｌ |｜ | ／⌒ヽ::.::`￢ || | l ／. : : : : : : :
:::::::::::::::::＞_''ニ| | ｌ ∨ ノ´ ／￣ ヽニ ヽ|l l .'´_ -一 ￣
:::::::::::／／. .::.::.| ト.⊥__〈 ´ ／ ⌒ヽヾ＼ ｌ ,′:::::::::::::::::::::::::::
:::::／／. .::.::.::.::.:l |::.::.::|}〉 , ィ{ |::.::.}::} l 厶ィニ､ヽ::::::::::::::::
::/ /.::.::.::.::.::.::.::.::l ｌ::.::.:|}〉 l 丨八_ﾉ二:ノ ' /.::.::.::.::. .＼＼::::::::::
/77: : : : : ｉ: : : : : : : : : |: : : : : : : V∧
__ ///: :.: : :.:/|: : :ｉ: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧:'⌒ヽ
/: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ﾄ､:: : : : : : : V∧ : : :
./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : :
′:.:{//}: : : : :i ､:.:.:ﾄ､: :.: : :.:|＿_ヽ: : : : :.:}//}: : :
: : :.:{//} : : : i:|´￣ ヽ:! ヽ: : :.:| ｀Y: : : :.}//}: : :
:.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミｘ ヽ: |ｲ斧ﾐx!: : : :八:´: : :
: : :.:｀¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : : 「ホントですかァ～？
: : : : : : :.ﾄ､ヾ:.| ,,,,,,, :! ,,,,, 厶イ: : : : : : : :
: : : : : : :.| ｀¨:. _ ι/ |.: : : : : : : : せっかく仲良くなれた小隊さんと、
: : : : : : :.| 丶 ｰ=ﾆ ´ ' ／ !: : : : : : : : 仲悪くなっても知りませんよ？」
.: : : : : : :| ＞ __ イ !: : : : : : : :
: : : : : : :.| r‐┤ :|;‐‐､ ､.: : : : : : : ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.: : : : : : :| |: :｀ ｰt_r‐ ´: : :.} ヽ: : : : : : | 後で電話しておくからとりあえず放っておいて ＞
: : : : : : :.| ,，: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /｀: :ーtr - ､ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
: : : :,， ‐ rf´: : : : :.人: ://{ }ヽ: :/: : : : : :{{ ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 829 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:37:12 ID:???0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ∨
/::::::::::::::::::|:::::::::::::::::..ヽ::::::::::::..＼
/::::::::::: |::::::|＞ ､|:::::::::::::::. :::::::::::::::::.
:::::::::::::::::l::::/＞彳|:::::::::::::::|ﾊ:::::::::::::::i
|::::|::::::.V／ｵｯﾉ |:::::::::::::::|ｿ|::::::::::::::|
|:::::＼::::.＼ |:::::::::::::::|ｲ:::::::::::::::|
|:::::::::《ｯ)j￣ ///.|:::::::::::::::| |::::::::::::: | 「あーもう！わ、わかりましたって！
|:::::: ∧ ` |::::::::::::: |｜::::::::::: |
|__r-ﾊﾍ っ |::::::::::::::| |:::::::::::: | そこまで言うなら一度は付き合って
,.ﾍ､〉ﾊﾉ ＼ ｲ|i::::::::::|___|::::::::::::ﾊ .あげますよ！い、一度だけですからね！
|Tﾉ'／＼ _／＞＜ |:ﾄ|:::::::,'￣|:::::::::::::∧
／／ （ {:::::::::::::::::|:|:::::::/ |:::::::::::::ﾄ:::.＼ でも岡部と違って私は抗議したって、
＼＼／／ /:::::::::::::::::|:|::::/|| i::::::::::::::|￣￣ きちんと覚えておいてくださいね。全く！」
:| ヽ／ ／:::::::::::::::::ノ|:::/ ヾ !::::::::::::ﾉ
／| /:::::::::＞／ j/／／V/::::::::::::/
:|| | ﾚ〉:::/∠_ ｲ|/／ /:::::::::::::/ .∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|＼| / |::/ |￣ / 「 7 :l:::::::::::: / Y / ∨
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿
／..:::::::::::::::::..＼
/.:::／ /￣ ヽ ＼ﾍ
〃7´ イヽ、 ノ ト ｀ト ､
|: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ、 ＿ 《_{{∧ { ｏ ｏ } ∧}}_》 「ねっ？」
::!＿: :/: : /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ':::/∥〉 〃ｰ∩ヽゝ'''r―ヘ''厶ｲ ヽ‐ﾍ
:::|＿/: : :|: : : : : :|: : : : : :|: : : : : : Y∥/ Σ(⊂)_ﾍ トヽ_~_ ﾉｲ /_／乙
:::」 /: : : |: : : : : /.|: : : : : :|: : : : : : : ∨ヽ /＾7フ::::＞ｲ::∀::ｒ＜:::::∩┐ヽ
: :.:::|: : : |: : 、／ |: : : : : :ﾊ: : : : : : | : | て { /{厶イ＞く::人:::>､ ﾄ个ｰ1 jﾉ
:::::::|: : : |: :／＼、.|: : : : :/ 'l: : : : : : ..|: :| (
::::::| : : :|/´ﾆﾆヾ､.|': : ､./-‐'!: : : : : ∨: :|
::::::|: : ::!| l;;;;:::;;》ﾞ .|::／γ=;ヾ|: : : : : :|: : |
:::::::|: : ::| ,ﾞｰ-′ |/ ∥;;;;;) !.!: : :、: |: :.| 「ホントだ！
､ｰ,!: :,、| , .,-､._ ' `ｰ'',,./ｷ: :.∧:|: :.| 牧瀬さんってツンデレだったんだ！」
>|:V|'ヽ、/ ｀ﾞｰ, "" /／i: /|::V: :|
. <|::::｀!、:::ヾ､＿_/ _,,.. .-' |、,:/: |: : :|/
<|:::::::ヽ'':::::／ﾞﾞ 「ｰ'￣.ヽ .|: :|/|:l: : : :|
<|:::::::-ヽ ./|:::::::|> ｜|: : : |l: : : :|
. <ヾ="､ヽ｀ｲ、::::|> ｜|: : : :ll: : : :|
_|'::::::::::l´￣.〉''＼!'ソ | |: : : :|: : : : |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 832 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:37:56 ID:???0
また、戦闘中。人間の気持ちを考えた指揮をする。
兵隊には無い発想らしく、そういう采配を振るう時は大抵Lが、目口、カパンと開きながら抗議する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ 「まずいわね……
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ | モヒカン君をギャル夫君と合流させましょう。
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | 代わりにやらない夫を前進させて――」
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼
＿＿＿＿_
__「:::::::::::::::::::::::::￣フ
／:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
「いやいやいやいや。 ∠:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::彡ﾚ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
今モヒカン君を動かしたらまずいですよ。 ＿_,/:::/'i c |:|:|:::|:;lヾ:::::::::::::::::::::::::＼
戦線が不安定になります」 ／￣7 /::::/ ﾞ＝':|::|:/ｲ c｀i:､:::::::::::::::::::＼
／ / /|::::| , | ﾞ＝'':::〉:::::::::::::::::＼
| / | |:::;| _ ^ :::/::::::::::::::::::ド､!
| ﾚ:::! ‘､_j /:::::::::::::::::;ﾍ| ＼
/` | |::::::!.､` _／/:::::::::::::W ＼
/ | ＼:::::i ￣￣￣_／ ﾚ;:::::ﾙ' > ＼
/ | ＼＿＿＿＿＿／ﾚ´ ／/ ﾍ
/ 〃 || ＼ ＼〉
⌒ヽ || ／X ／｜ j ｜ ヽ
/ /二ヽ∨ ／ /／＼ l /| | ,
| ｌ { Ｊ j | 厶≧廴 ' /｜ 厶 -‐ ｌ
ト､ | ヽ ー′|ｲ}｢/ .:::::下ﾐ / ' Τ/ | | ｜ 「本当に不安定になる前に手を打つのよ！
}三＞ﾍ ￣ ﾉ| |{:::::::j | / ／ ≧ミｋ.| | l |
|/ / | 弋辷ゾ / ／ /.:::::ｌ ｢≫ ハ| ｜ やらない夫。聞こえる！？」
-＜ ヽ ｛ | :.::.:.:.. |{:::::ﾉ/ | / || j
/ ∨ ＼.ﾄ ｀` く /|./ |ｲ|l 厶
{ } ＼_＞､ /］ .:.:.::. ﾉ/ｲ |=ｊ /／
＼ ＼ | ￣｀ヽ ――┬＜ | | |三厶イ
ヽ ' | 丿/.::::::::::::| ﾉﾉ 丿三三三
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 834 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:38:33 ID:???0
しかしLを押し切って振るう大鉈は、結果から見るとピシャリと正着だったりして、
後々Lがあの時何を考えてこういう采配を振るったのか、水銀燈から聞き出している姿を見かける事がある。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,
,r/ ,;-ー_
/:::レ:::::三:::::｀ミ::=-､
,i::::::::::::::::､:::::::､::::ヾ::ヽﾐｰ-､
,r'::::::::::::::::::ヽ::::::::＼.:::::::::::::＼
//:::::/:::;:::i:::::ヽ:::::::::::::＼::::::::::::::ヽ
. /::/:::::::/_ヽ:!:::::ヽ:::i`_､:::::ヽ ::ヽ:::::::!
i::/::::::::/'oヾ､:::|ヽ::Y o＼:::::i!::::ヽ::::＼
l:::i:::::::::lゝ- ' ヾ、ﾞ ! ｰ '､ヽ:::::!:::::ヽ::i ヽ 「……隊長はモヒカン君がパニック起こしかけていた事を
!::!:::i:::::! ` ｀ ヽ i:::::!::::::::::::i どうやって見ぬいたのですか？何か前兆が見えました？
l:!:::l:::l ! ,r_ー‐-､ l::::!::::::::::;::i
!|:.!::', i'/￣￣ i l:::::::::::::ハ:! 私も指示を出す相手に、
. l::::::ヽ. ｉ i ｨ::/i:::::ﾊi ! 気を払うべき所とかありますかね？」
i::li:::＼ `ｰ--‐' ／ ﾘ |:::ﾘfﾊ､_
_..!:ﾊ::::l;ヽ､ ／ " l::/i ヽ. ｀`''ｰ- ､._
,r‐'''"´ ! ﾘ!i ヽ `＝'" , ﾘ / ﾝ /ヽ、
/ヽ ヽ ヽ ヽ / ／ / ヽ
| l |{ lヽ ｌ | |l }l l
＿| ｌ |ﾍ | ｌ | | ﾘ ハ /l |
,.斗≧ミメ＼ | ｌ | | l/ |/ _j厶| U l
／ しﾍヾ ＼ lﾉ | / 孑气く | /} 小、
ｌ｜ ｛::::} | ｌ ｆ:::ｉ ｌヾ ﾉ／/／l|:| ＼、
_弋_ﾟ辷'ン_ ､辷ﾝ / ／/l| |:ｌ ヾ
￣￣"´ ｀"￣ / / | ヾ 、 |:| 「……な、なんとなく」
＼ ′ / ／l l| |:| ﾚ
ｰ-ヽ ／ィ´ | |ｌ∠ｲ
U ﾉｌ | |_ノ廴
＼ ￣￣￣￣￣ イ ｌ| | l|三≦
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 835 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:39:10 ID:???0
そういう水銀燈の気になること。
ミクも非常に気になって、彼女は6000小隊の無線を傍受することに傾注した。
/ｽヽ､_ .. -‐-. . _l:ll:!, -‐- 、
//, ｨ ´: : : '⌒丶、!ll:|: : : : : : ＼
ヽ | | | | | | | | |／ ,'´: : : : : : : : : : : : ヽ、.: : : : : : : :ﾍ
三 ……ｶﾕ 三 ′: : : : : : : :i: : : : : : :ﾍヽ;: : : : : : : : ,
／| | | | | | | | |ヽ /: : : !: : : : : : |ヽ: : : : : : :i__ヽ: : : : : : : ． ｻﾞｻﾞｯ……
: : : : :.ﾄ､: :: : : ! ＼: : : : :|lll| l',: : : : : : :',
|: .!: : :|-＼: : :| -─ヽ: : :.|ﾆ| l.i: : : : : : : i
ｶﾞｰﾋﾟｰ |: ,!: : .|,ｨ=､ﾞ､: | ,ｨ示ﾞ; |ヽ; |ll;!.! |: : : : : : : |
|ハ: : ﾊ弋ｼ ヽ! 弋ツ |: :ﾍ|:./ |: : : : : : : | 「…………」
ﾍ: : ﾍ ' ,|: ;ﾊ ﾊ |: : : : : : : |
|:∨:.冫､,-─-､イ |/／::::>,|: : : : : : : |
|: :ﾍ/: <, ニ ﾞヽ:::::::::///ﾞｰ-､: : : :| ヽ | | | | | | | | |／
|: : : : : :|ﾞ<ﾆ !､; '／/ ヽ: :| 三 ……ｳﾏ 三
|: : : : , '´ 〉ｰ-.､ |｀!ヽ| }: | ／| | | | | | | | |ヽ
|: : : :.{ /::::/ ∧..:/ /::::ﾍ ､ 01 |: |
|: : : : lﾆﾆ{:::/ .!.:::/ /::::::::::ﾍ|;ﾆﾆニ|:.|- 836 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:39:33 ID:???0
xｪｪz. -: : : : :-. .､ ＿_
/イ: : : : : : : : : : : : :｀ヽ///∧
,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : :.V∨∧
. /: : : :i: : : : :|: : : : : : : : : : : :ﾍ ∨∧ て
/: : :..: :|: : :..:..|: : : : : : : : : : : : : :///∧ （
,: : : i:-/ヽ:..: :..ﾄ､; -‐:-: : : : : : :i:.}///ソ
. ,: : : :|:/__ ヽ:..:| ＼: :ヽ: : : : : :.|;'/／ヽ 「た、大変です！
/ﾍ: :..ヾ{ f:㍉ ヾ{ イ笊ﾐxi: : : : : |ヽ: : : : ＼
ヽ: : :i 弋ﾘ:::::::::::弋::う ! : /:.: :| ヽ: :..: : :.＼ .きたかぜゾンビの急襲で、
ヽ从 ､ .u ムｲﾐヽ:{ ヽ: : : : : : ヽ 部隊が分断されたみたいです！
ヾゝ、 V￣ヽ /三彡'｀ ヽ: : : : : : : :
ヽ:＞ ｀ ‐ ' ィ /: :ヽ_ ヽ: : : : : : 孤立しかけてる隊員がいます！」
j// i¨ヽ ／: : ／ ￣ ヽ ∨: : : :
: /: :{__／: : : :/ : ∨: : :
i ,: ／ヽ: : : : :/ 01 ! : : : :
l/:´:{:::::::}ヽ:.／{{ i ＿ . i: : :
_ ｨ;r=;ヽ、_
, -（ ｒｆ ゞｿﾒﾗ ）- 、
.／ ﾚ弋壬シて 、
／ .,,,…''"~ ~゛''… 、 、
/／~ ／ ＼ , __
＿__,/ / /i | | i | 、＼ Ｘ i//｝
〈￣ﾆ/ .i / / .| | | l ﾄ、 ヾ ヽr==c〈</i 「全員聞いて！
_又_,' / |｀ト＼ l ﾄ| l | | ヽ ,| ゞ//ヾ＼|
〈ﾄ、 i .l i 卞"ﾌ〒k,ﾚヽ! |__,}.∠| }/人_ﾉﾊ ＼_ 周りの敵を片付けたら6000小隊の
ゝﾆﾉ.ﾊ ＼ゞ上；ム 十≦ﾃ==ｘ行 |∨/＼/ .救援に向かうわよ！」
// /,'./ .i ＼ ＞￣￣ 匕；_)_ﾉ ゞ|_| | トニﾆi
｛｛ ﾉ/ .! ヽ ' ー=ﾗ , |＼＼_ ヽ | | | | | | | | | | | | |／
// ﾊ ＼＞ , ´ ｀ヽ ,_ノ /i | l＼/、 三 三
// / ,ﾍ ゝ- l l ／ ／/ 八 ｜ 、 三 「「了解！」」 三
. // / : l ﾍ ' ／ ／一＜ ｿ 、 三 三
／/ / ; i ._} ｌ＞ / / ｀ノ ヽ 、 ／| | | | | | | | | | | | |ヽ
/ / ／ ,' ／/ ﾄ 「＞ー＜7 ./. ＼ ＼
レ' / .〆 ./ ／/ く<ハ//｜ / ヽ l ＼
この興味本位が吉と出る。
1720小隊は6000小隊の危機を即座に把握。6000小隊の救出に向けて動き始めた。- 839 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:40:00 ID:???0
__ _rrｚ=､、_
, ...::.::.::｛>{くｔｱ〉}::.::.. 、
／...::.::.::.::.::.`ｰ＝‐'.::.::.::.::.::..＼
／...::.::.::.::.::.::. ィ^⌒＾⌒＾⌒^ヽ:.ヽ 〃／
/ .::.::.::.::.::.::／ / ＼ ⌒
∧::.::.::.::.::.:/ ｲ | | l | ヽ
/ ﾍ ::.::.::.:/ ｌ 斗┼十 ｊ⊥｣ l l
/ ヽ::.::.:l | | 厶≠ミﾒ 〃｣_ﾉ｀'|ｌ ｜｜
/ ∧::.::| l |仏'::::}丨ヽ /ィぅ心ﾐ|| ∥｜
/ / Ⅵ |弋辷ソ ｊ／ ﾋ::ﾉバﾘ ハ｜ 「あとハルヒさん。
/ / /小、 、 , ｀"' ｌﾉイ }ﾉ
/ / 〃|| |l＼_＞ __ ∠／|l 一応2000小隊に無線飛ばしておいて貰える？」
￣ 二≧- _ / /|ｌ_儿ｌ| |＼ (_У イ ハ
-一 ﾆニ二二三三≧ }ハ{ | ト､ ｀ ＿, ＜ ∠| 仁三 ￣
-一￢ ニ二三孑…ｰ＜ヽ ｌ |::.::.` ーrﾍー-<三| /三二ﾆ=ｰ-
/ -‐ ￢ア´/ ∧ ＼ヽﾄ､::.::.::.:ｲ{}ﾄヽ::.::.ヾj/＝ミ、
./ ／〃/ _/.::.:.V＾ｉ:.ヽ ＼::/|{儿}ﾄﾍ.::.::〈 l ＼
. -―-―- .
／... .. :.. .: : .:.:.:.:.:. ｀ヽ､
,.':.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.::::.:.:.:.:::.:.:.:.:.｀､
/:.:.:.:.:./:::/::.::/;ハ::::::.::.:::ｉ::.::.:.:::',
!l:.:.!:.:/:::ｲ:::://-―ヽ:l:::::::|:::::::::::|
| !::{斗:く.|::/ rﾃ示.}ﾊ:::ﾘ､::::::::l
い::l;ｲrY いソ j:/.ハ:::ﾘ
「岡部さんの所ですか？ .ヽ:::いtﾘ ｀"¨´ ′ﾝ/:/{
`i｀〈 ィ::::{
今日は出撃なかったと ヽ. っ ／_ﾍゝ'`
記憶してますが……」 ＼ ,._ '-‐´-‐`┐
｀´／'´ __＿,ヽ
／'"¨￣ ｜＼- 841 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:41:02 ID:???0
＿＿＿
／..:::::::::::::::::..＼
/.:::／ /￣ ヽ ＼ﾍ
〃7´ イヽ、 ノ ト ｀ト ､
《_{{∧ { ｏ ｏ } ∧}}_》 「そう。お休みって言ってたわよね。
〃ｰ∩ヽゝ'''r―ヘ''厶ｲ ヽ‐ﾍ 暇なら手伝って貰おっかなって」
Σ(⊂)_ﾍ トヽ_~_ ﾉｲ /_／乙
/＾7フ::::＞ｲ::∀::ｒ＜:::::∩┐ヽ
{ /{厶イ＞く::人:::>､ ﾄ个ｰ1 jﾉ
::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ
:::::／::::::::::::::ﾝ:::::::::::::／::::::／／/:::::::::::::i
::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::'::::::::::::::,:':/::::i
::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::ﾝ:::::,::':::::::,':::::i!
::::::::::,:::::::':::::::::::::::::::ｯ::::::;ﾝ::::::::::/:::::::::f'i:!
=ｨ::::〃:::::::::::::::,:::'ﾝ-'''／/::::／ ﾔ::::/ i:!
./ﾊ:::::::〃:::::::/ '" ／" .. ,ｿiﾘ ! 「やめてください」
ヾ. l::::/' ',::il::/ヽ .u _... ﾝ i '
.ヾ､ﾘi ﾘ ｿ :::ヽ、 ￣‐'／ i
','ｿ ヾ､_,... ｯｨ'ﾉ´. ` ..／ / k , '. . ／. : : ／ . . ヽ.
i ヽ､__ ,ノ ／ , / ／ i /:/ :/: /: : . : :／ //i: . : .i i
i '' ‐-‐ ' ／/, ' , ' ⌒ i /:/ : :/ /: : ｨ: :イ: . : ,//:ハ: . : . i |
!/: :/:/ ／ﾅ//: : :／ﾒ〃‐-i: : : i: :|
ii{: . :|l:|:/__/'_/: :イ／ /'‐- ! |: : / /
iﾊ: . |i:|{ｨ＝=iﾒ } ,＝ｚ､ iｲ: :/ /
Vｊ:|i:|｀ , ｀`'ｊ: / / 「意外とノリノリで来てくれそうな
ﾉ{ﾞヽi .u ｊ､ "" /ｲヽ{ 気がしますけど…・…
ゝ.ﾊ ､..... __ / ﾉﾉ
｀iへ ー‐ ´ ∠ﾆﾝ やめておきましょう。
i从i＞ . イ从| 牧瀬さんの胃が持ちません」
从| ｀¨´ ﾑi//
/} ＞ ､_ ∠ ｈ
__ノ { .イ:::::＼ ! ＼
。
o
～～～～～～～～～～～～～～～～～◯～～～～～～～
_､＿
z:::::::::::::ヽ
ﾁ:::::::::::::::::ゝ
t::::::::::::::/7 「ﾌﾊﾊﾊ、同士水銀燈か!?
ヽ::::::::ｲ/n
ｲニニﾆヽ ) ﾅﾝﾄ、組織の手により
r‐ ´ ｀ ､ 6000小隊がピンチだと!?」
| ! l |
| ! |/
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～- 842 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:41:25 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
.- 844 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:41:52 ID:???0
稲光が地から昇り立ったように、人には見えた。
遅れて空を切り裂く轟音が聞こえ、最後に爆音となって消え去った。
..＼, ヽ. ! / ./ _／ .,..-'"゛ .! : _,,..;;ｯ!广 __,、
ﾞ'-、 ヽ. ! ./ / .,／_,, ‐'ﾞﾞ_..-‐'ﾞ］ | -‐'彡‐″ __,,,.... --ｰ''''''"ﾞﾞ´
.''- ,,、 . ＼ ヽ ." / / ,..＜-'',ﾞ..-'"´,,,..． .l .し'"゛ _,,,,.... -―''''''ﾞﾞﾞ´ _____,,,,
. ﾞﾞ'' . ＼ . ″ .′ ゛._..-彡-'彡-‐''"゛ ._ .lﾞ＿＿＿ r‐ｰ''''''^ﾞﾞ´ ＿_,,,,,,,,.......... --―ｰ'''''''''''^ﾞﾞﾞ￣´゛
''ﾆ''"゛ .. -‐;;;;,ﾞ,ﾞ＿..二´ ./ .｀ﾞ''''｀-ﾆ二
＿＿＿＿＿ 'ﾞﾞ,ﾞ___＿＿_______、 / ._、 .｀ﾞ"'ー ..,,_
_,,.. -‐ : ﾆｰ ､、 ￣ﾞ/ﾞ ／ ｀''ｰ ,, ´ﾞ''''ｰ⊂ﾆ;;￣￣￣￣￣￣
... -‐''"´ ,,． , i !'i ｀''-ﾐ￢ ..,, : ､..,ﾞ¨"''―- ､ﾉ ／ ｀''ｰ ..,_ ｀ﾞﾞ'''ー ..,,_
,／ !,! l .ｌ .､ .｀''-..,~''ｰ ,,,｀ﾞ'''～./ ／｀ﾞﾞ''''―- ..,,,,_. ｀ﾞ''ｰ ..,、 ｀゛
.／ 、 ,!.l l ｌ . ﾞ'-、.-.,ﾞ'ｰ､, ｀''ｰ " .／ ｀ﾞ'''ｰ-..,,,_ ｀ﾞﾞ'''''― ..,,,,_、 ｀''ｰ ..,、
／ .／ ,i"/ .lﾞ !.､.! .ｌ ､ .＼, ﾞ''-､｀'ｰ..,／ ｰ..,,, ｀ﾞ"'ー ..,,,_ ´ﾞ"'''―二'ｰ ..,、
.／ . / . / ,i′.!│!│ . ｌ ヽ. ﾞ'-、 ﾞ''-､ .｀'ｰ.._. ｀ﾞ''- ､、 .｀ﾞ'''ｰ- ..,,、 ｀ﾞ''ｰ ､_
｀ﾞ'''ｰ- ﾆ_,.ゞ / .lﾞ│｝│ ! .ヽ ＿___;;＿___ﾆi＿,,,二＿＿二＿＿＿＿＿＿ ｀ﾞ'''ｰ-..,,,_ ｀"
.i ....,,_. ｀ﾞ'''ｰ┘ !│ l＿__,ﾞ￣￣￣￣ ｀ﾞ'ｰ ..、 .｀ﾞ'''ｰ- ..,,_
ｌ, .,i ﾞ/ﾞ''''― ﾉ .l .，￣￣￣ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ''''''''''''''￢――----........､ ｀''ｰ､,, ｀ﾞ''''
.!." / l .| l .ｌ ｌ, ヽ .＼ -、 ..ｌ, ｀''ｰ ,,、
ｌ / ! ! │ ! ヽ .ヽ ＼ . ＼ ｌ ｀ﾞ'ｰ ..,,
.ｌ゛ .,! │ .| ｌ ｌ, ヽ ＼ ＼ .'､, ｀'-、 .ｌ, ｀
...ｌ .l | ｝ ! ...ｌ . ｌ .ヽ ＼ .＼. ｀'‐ ｌ
.ｌ l .| .l ｌ .ｌ, ヽ ヽ .＼ . ＼ . ｌ
. ! / .| │ l. .ｌ ｌ ヽ. .＼ .＼ .ｌ,
.ｌ ! │ .! .ｌ .ｌ .ヽ ヽ. ＼ . ＼ . ｌ
. ｌ / .| ! ! .ｌ ヽ ＼ .＼ ﾞ''⊥
.ｌ ! l .ｌ ｌ . ｌ ヽ ＼ .ｌ,
. ｌ .,! .! .! ｌ .ヽ ＼ .＼ ｌ
.ｌ .! │ ! .ｌ ヽ ヽ. ＼ .ｌ
． . ｌ .| .| .ｌ ｌ .ヽ ヽ ヽ, ﾞl、
l ..ｌ | | ! ｌ ｌ ヽ ｀､, ｌ
宙空に留まり弾丸を吐き散らし、6000小隊に顔を上げることすら許さなかった
きたかぜゾンビの群れも、一瞬で消え去った。- 846 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:42:29 ID:???0
6000小隊の救出作戦は電撃的に開幕し――
, -､/￣ヽ __
__（ しヘ 弋／ )＼
／ー' ＼ └ヘ＼
└ヵ |＼
/￣＼ 〕 ＼
└┐ _ -―-＼ ヽー､
┌┘ ,. ／ ヽ ＼ 了 ト ∠ム ／ ヽ
廴 ／ / ヽ｀つ ∨Y ￣〕マ７_
r┘ / | |└┐ | | rﾍ´ ＼ ｊ! ＿
｀つ ./ | | | | 〔. ｜｜＜_ﾑ__＞ ￣__
〔＿ .′ | | || ｜ｉ ｀)｜｜ 〔 ﾍ＼ ＜ ＿＿＿＿＿＿＿＿∧,､＿__
ヽ| | : | | | | || ﾚﾊ 弋 |r= 、r┘ | ＼ ｀ ￣￣￣￣￣￣￣￣V｀´￣￣
| | | |｜| | 川ィﾁﾚ,_| ({ﾍ參〉） ！ ＼
| | | |⊥从_| /ｊ／/ィi´うﾊ｢| |广7_ハ ヽ
＼＼ヽ７了7ヾ ゞ- '｜ |∨/ ＼ ＼ 「全員、今よ！ 押し返しなさい！」
＼| ヽ ゞン ｜ | ∨ ＼ ＼
| ∧ ｀ . - __| ハﾍ ＼ ＼
| l| ＞＿ ／ j /￣ヽ.ﾏ＿ ＼ ＼
/∧|／ __ｱ=ﾐく入`マ"￣￣ ／ ＼
／/ ﾍ /-ゞ參r' _≧ ＼￣/___〉 ＼
＿__／∠ ヽ＿＼イ ｀T1く, ―‐ ∨ ヘ,__
＼ ＿...ニニニ＞ ｣ K_,／￣ヽ 〉￢ ＼_
￣ ＿／ __〔 ／ | ゝィ厂ﾄ Ⅴ | | 廴 厂 ヽ
＜二、≦二.＿ヽｲ | ｢ 广ヽ.ノ |/ ＼ /
冫￣_.ｱ／ / /（ ┬―＼ | ヽ
／ --≧＞ /、 __ ゝ┴イﾍ /! ﾉ
反抗に転じた6000小隊の逆突撃、挟撃した1720小隊士魂号により、電光石火で閉幕する。- 847 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:42:51 ID:???0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
片足を小さく引いて、踵を浮かせ。頭と同時に腰を下げ、真紅は水銀燈に向かい一礼する。
-､_|_.;l:| ＼';､＼ :|':i;;| . i'1 ||／> r┘.:| |:| ||::| | ∥‐┘ .:|';|──へ./.:/＿r‐
ｰ|＿}:;| ＼';､.＼|;';;;| ./〉 |;|＿r／／ /|￣＼:| |:| ￣ .:〃..／>.::|;'|:::::::::::::::/.:/:::::::::::
-|＿|`|＿r:‐:‐:‐:‐＼';､＼;| r‐//┐_|:|::::::::;⊥、r/.::| .:::::::|／＼/＼ 《／／ ..:::|;'|:::::[]::::/.:/]:::::::[]::
ｰ|＿};|::::::::::: : :: : {二l＼;i`!､::://:::::::::::::::::::r| .::| /.:::::<＼／ 〈:::.:... ＼ 》 ' .::::::::/|＼＿ｎ::::::::::::::::::::
-|＿|￣/＼:::::::/`|＿{┬| |;､＼::::::::i'|::::::r┴冂、 .:::::|::＼＼ _＿＿__:::::.:..〉″へ:::::/ .| |: : : |:|::::::::l`!へ、
ｰ|＿}::/ ､';';〉.:/ /{＿|┴lニニニニﾆｌ.r┴､_|_|_|:>:::::＿＿＿|」＿＿:l;_;_/／..::. ｀〈 :| |: : : |:|::::::::| |: : :
-|＿;l'_;_;_∠;/_/___l_,,:;;}┬┴┬┴┬┴┐::| .:::|_rｪ┘＿＿;!＿__;!＿＿;|＿;_;:::.:／ : :| |: : : |:|::::::::| | : :
~゛'' ┘⊥ ｣_ | |{＿|┴┬┴┬┴┬┴┤ .:|＿;!＿＿;!＿＿:l＿＿;!＿＿;|<___;_/＼_;_;_;|;|-∠|_|;_;_;
~゛'''' ┴'::⊥Λ二＼.:| .:|ー:|＿＿;!＿＿;!＿＿;!＿＿:l＿＿;l:::...＼/＜＞::. ∠二
｀ , ' . ｀ ∨_,,,;;;;/. ~゛`┴ -'⊥ .」＿;!＿＿;!＿＿;!＿＿;!＿;ﾄ､ r─‐-､ ...:.:.:.::.:
, ~゛ ┴ ⊥. .,_..:::| ::/￣.￣'"ヽ┴-､_;_;_;_;_;_;_
,, ｀ ~゛'' ‐-|＼＿＿＿ﾄ--/.. ...:::::::./|
` ., ｀ ,. ' ＼|__;_;_;_;_;!─l二二二l/
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ |
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | | 「ご助力感謝するわ。
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | | ……士魂号の火力、大したものね」
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ |
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | |
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ |
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
定型的な軍隊の礼とは異なる女性的な礼に、水銀燈小隊の男性陣は息を詰まらせた。- 848 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:43:15 ID:???0
が、水銀燈は真紅の立ち振舞いに関心を見せず、ズカズカと真紅に詰め寄った。
指揮者から出る際に荒々しく掴まれた地図はくしゃくしゃで、お嬢様育ちの癖してなんとも騒がしい。
-―- _
／r辷}厂:::::::::{弐込ﾘ.
／rア.::::::::::芸云芸=ミx:::.ヽ_
' f7.::::_j厂 艾::::V{
.′ｆ7.::_j{., // / ハ艾:ﾊ
{{二}/_j{ / // / ' /// /, } iハ:} 「それはいいから残りの人達の状況を教えて。
;ffく{i{〉.:{:{芹ミﾒ､/ /// // /|｜ :}! 何人位が孤立してるの？幻獣はどのくらい？」
/イﾊ{≫ iﾊ.r=ミ心/// /厶斗ﾘ/ !介
. / :{i{ハ从|{杙 {r::ﾘ^ }ｲ云zx才 .从{
/ :}i} i:八乂 , , , 弋fﾘｲ /ｲ:i:}
. / / | :八 _ ′'' ' 彡ｲ{:ﾘ |乂 . イ
. / / / /, ｜{从＼ ｀ イ ハi :i|{ ': :/才＝ーｧ
ー-=ミ｀ヾﾒ. 从i:乂 }:≧=-＜(/ /, /‐-ﾐ 八ノ. : : : : : : : : :｀ー-ミ
才￣. : : : : : :ﾊ __ハ 辷刈り.:::::jｱ.//.:.:.:.:.:.∨. : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ
≧=ー. : : : : : : : /.:.:.:.:ア/八{i{.:.:.:乂 /ｲ.:.:.:.:.:.:.. ∨. : : : : : : : : : : : :｀
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::┛┗ / .ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/┓┏ / ′ | | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ | ｶｯﾁｰﾝ
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | |
｜ ヽヽl ´=='' ::::::::::: ==''＾ } | ﾋｼ''′ | | 「…………」
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ |
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | |
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ |
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
そういう水銀燈と真紅は、トコトン馬が合わないのだろう
下げた頭に騒がしさをぶち撒けられた真紅の眉間に、一本深い皺が刻まれた。- 849 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:43:56 ID:???0
顔を上げた真紅は、そのまま顔をツイと横に向け、まるで独り言のように答えを返す。
,ｒ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.／ ／::.::.::.::.::.::／＿＿__/_
ﾏ_,ﾍ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.::.:く;;;;ィヽヾｰｒ:､｀ｰｧ､
ｒﾞ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.:_::.::.:）l ﾄ､ ヾ≦｀У,.く
/ゝ-'")::.::.::.::.::.::.::. ′ /::.::.::.::.::.〈 ゝ' l ﾄ, ﾏ iﾞ〈 / ,<_
/ / ゝ_ｒ､::.::.::.::.:;' /::.::.::.:/｀し’ /.ハ | .ﾄ ∨ｖ' ｒ′
〃 ′ :! ゝ-'1::.! ,'::.::.::.::.:ヽ. ! | .}.! .|i Ｋ
{ { l :l ! !i k ｒ「ﾄ､ /::.::.::(⌒ｰ' ./ .| l !.! :l !. ', ヽ
ﾏﾄ、|:､ :lﾑ-ﾃﾅi|'〉〈〉 i{,'::.::r-┘ ／ / ! ! / .! :| | .ﾊ
ヽヾ! ＼ﾋ,ィｱ'i|' /ﾍ,]ﾃゾ::.::.:） , | |/ .! :| | |
ﾉ ｉj ,ｲ //′/ ¨}"´ ,.／ .| | ! :| | | 「……それを知る必要は無いわ」
〈 l i ,亅 / ,￣ ´ ,／! ! ! :| | |
ヽ __ `i | |;ﾌ､７ ,;,- , ﾆ_／ l__〉 .! :! ! !
＼ ｌi ! |__"´"_二†二、 .| :| | |
,:-―'|ｉ !｜∠-:'::.::.::.::.::.冫 | :| | |
＜r,<ヽ ｉ , ' /-―::.::.::.::.:::.::.:ヾ､. | :| | |
`i'ゝｨ ヽ,,／::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.:＼. | :| | |
ｉ:/ i:ｨ::ヽ | l i ! | ｉ i ｉ ! l ､ ヽ
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.!
| |:| ヽ |ﾔ''{ fﾝ}ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l|
| |:| |ヾ､ `'~ ィtfｿ7／,}／ " ,ｨ 「何よそれ。この前の意趣返し？
| ヾ | `~ / ／ｨ| ／/
.! i＼ __ ´ <"ｲ l」 ／.:::/. 残りの人達の状況を教えて。
! .ﾄ､.,へ ‘‐ ´ イ i ／/／.::.::./,─ｧ 時間が無いってわかってるでしょ？」
.l l::::::::二_＞ -､.＜ ,| !: : : : -- ―<＿
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :
:::::::::::::＼ﾍ/ ¨ i:! ￣ .}:::::::::| .!:::::::::ヽ : : : : : :- 850 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:45:48 ID:???0
,.. -:-: :‐:-､,.ィ夭ミx: : : : : : /: : : : : :/
/:ヽ: : : : : : : : ヾ三三ヽ: :..:／: : : : : :.ﾉ
}: : ゝ_: : : : : : : : ヾ三三ヽ: : : : : : : : :!ﾍ
_,..ゝ､ィﾐ:）: ﾆ=-‐: : : :.ヾ三ミx: : ／: :.r‐'l ',
≪.ｨ'´ /:/ヽ_:´: : : : :／: :.ヾ三ﾐ／: : :_;ﾉl l l;
/ //／ 人: :_:／: : : : : ヾ三l}: : :.{､_ l /l/′
! 《彡ﾍ/∧ｭ´ >:'´: ／: : : 寸ﾐ!:._;ﾉ/从{ ′
! lﾐ! lゞ lﾐ! ヾ;ノ´>: : :_: : ｨ勹ﾘ ,ゞ=' ヽ
! !ﾘ l llﾐ! ヽ ｀ｰ' く: :戈 ﾘ ,′ ,′ 「自衛軍から連絡があったわ。
. , ,' l lﾐ} ｀ヽ､ ｀ }Vﾐ! l /7 中型幻獣の群れが近づいている。
/ / ! ト､ ,.ィ´ ∨! l , ′
/ ! ! ｀r―‐´‐- ､_fﾐ! l==ｭ､ 6000小隊と1720小隊では手に余る数よ。
,′ l l /: : : : : : : : : ヾ! l三三}. ……撤退するわ」
./ l l /: : : : : : : : : : :.∧∨彡′
′ ! l': : : : : : : : : : : : : ∧ヽ＿
表情は殊更無表情。口元の動きは最低限。淡々と端的に、簡潔に。
軍隊のお手本のような真紅の報告の意味を反芻すると、水銀燈は真紅をまじまじと見返した。
_ .. -── ─ｧ
,. -…'´ `
／ノ ＼ ＼
／イ ヽ ＼ ヾ ヽ ヽ
'三l/ ＼. _ ﾄ､|_ ﾄ､::ヾ ﾄ､│
|三ﾚ ト＼ _＼｀ヾﾊ'´l _ゝ|::::ﾊヽV.
|三il} ｨ弋`__- ゝ ﾊtﾝ ﾚ::::＼ ヽ＼
ﾊ::/_ ＼ゞﾊrtﾝ i l,:::::::::::N 「……」
| ﾊト -` ＼ ´ _ ハ :::: ヽ／
| ゝト ` ー-- ´ /::::: ゝ_:: ＼
| ヽ ＼ ∧:::::::／:.＼
. ヽ ::＼ ヽ ーイ__:: ／ .:.:.:.:. |::
. ＼l､ ::::＼ ＼, ノ:: ::ﾊ' :.:.:.:.:.:.:.::N
.＼:::::ﾉ＼ V:: :: |-|:: :: :: :: :: :
./:.:.:.:.:.::.: ＞､ ﾚ'´` ~7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
./:.:.:.:.:.:.:::/:.:.:) ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
彼女は冷静そのものの、涼しい顔を崩さなかった。
,ｒ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.／ ／::.::.::.::.::.::／＿＿__/_
ﾏ_,ﾍ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.::.:く;;;;ィヽヾｰｒ:､｀ｰｧ､
ｒﾞ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.:_::.::.:）l ﾄ､ ヾ≦｀У,.く
/ゝ-'")::.::.::.::.::.::.::. ′ /::.::.::.::.::.〈 ゝ' l ﾄ, ﾏ iﾞ〈 / ,<_
/ / ゝ_ｒ､::.::.::.::.:;' /::.::.::.:/｀し’ /.ハ | .ﾄ ∨ｖ' ｒ′
〃 ′ :! ゝ-'1::.! ,'::.::.::.::.:ヽ. ! | .}.! .|i Ｋ
{ { l :l ! !i k ｒ「ﾄ､ /::.::.::(⌒ｰ' ./ .| l !.! :l !. ', ヽ
ﾏﾄ、|:､ :lﾑ-ﾃﾅi|'〉〈〉 i{,'::.::r-┘ ／ / ! ! / .! :| | .ﾊ
ヽヾ! ＼ﾋ,ィｱ'i|' /ﾍ,]ﾃゾ::.::.:） , | |/ .! :| | |
ﾉ ｉj ,ｲ //′/ ¨}"´ ,.／ .| | ! :| | |
〈 l i ,亅 / ,￣ ´ ,／! ! ! :| | |
ヽ __ `i | |;ﾌ､７ ,;,- , ﾆ_／ l__〉 .! :! ! !
＼ ｌi ! |__"´"_二†二、 .| :| | |
,:-―'|ｉ !｜∠-:'::.::.::.::.::.冫 | :| | |
＜r,<ヽ ｉ , ' /-―::.::.::.::.:::.::.:ヾ､. | :| | |
`i'ゝｨ ヽ,,／::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.:＼. | :| | |- 851 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:46:19 ID:???0
突如顔つきを激しいものへと変えた水銀燈が、ツカツカと真紅に近寄って、
そのまま荒々しく肩を掴むと、真紅を強引に向き直らせる。
／ｲ;小ヽノ::/ | | ｜ ＼ ヽ ＼ ﾞ, ｌ l ヽ
〈:{_/:/ |:|`ー' | |､rr==≧ﾐﾒ、 ＼ i ｲ | j '
ヾ:/ |:|｜ | ｌ `＿ゝ'ノヾｰ | ／ |/|.′ l
// |:|∧ | ｀''"￣` ::::::::::: lイ=ﾐﾒ､lﾉ ′| |
/::/ |:| ヽ '、 、 ヽ'_ﾍ / / /| |
. /::/ |::| ＼ ヽ ／ ゛''/ イ／ jﾉ
/{:::{ ﾚ′ |｀ ＼ r＝ｰ ､ ハ ﾉ }
､ / ￣ /| ｜ ￣`ー' / ／ ｲ
::::V / | | ｰ ニ´- ' ノ 「……あんた今、
―‐ 、 ､ / ！ | イ ｜ 自分が何言ってるかわかってるの」
::.::.::.:..＼＼′ / ｌ ｜ ＿＿_ ＼ , i´ l |
.::.::.::.::.::...＼＼/ | |７/::.::.::.::＞ﾄ二. | ｜ |
::.::.::.::.::.::.::.:..＼＼_,l |/.::.::.:／ ´ 小:ﾄ＼｜ ｌ |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...＼ヾl |::.::.::.{::{__ ｲ:| |:| }::}| | |l
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ｌ ∥ l＼.::.`ー'::|:| |:lV:/ | ｌ | l
.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l || | ヽ::.::.::.::|:| ﾄ-く | | | l
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀::::::::::: 宀'´ | ∨/／ | .| 「……わかっていないと貴方は思うの？」
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜
乱暴を働かれて真紅も激したか、それとも水銀燈の言葉が許せなかったか。
真紅は掴まれた手を強引に引き剥がすと、両手で水銀燈を突き飛ばす。- 852 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:47:07 ID:???0
そして一度大きく息を吸い込み、身に巣食う荒々しい感情を、水銀燈に叩きつけた。
＼ ,. ´ ） ＼ ー-- ∠ ＿｣
丿 ／ / （ ヽー-- __ノ ＜二二ヽ
｛ ....:::: ／ .′ i ＼＿ ヽ ヽ∧ 下､マ〈
｀つ::::::::::::::/ | ! 〉::......... ﾞ. ﾞ, ∧／￣＼勹ﾄ|
（::::::::::::::::/ ; | ｉ｜ | {:::::::::::::::::::::.... | ! 厂￣ヽ＼〈,ﾉ
￣｀j:::::′ i | |｜ ｜ |__∧::::::_::::::::::::::::| __ | / ＿ﾉ i＼
弋| | ! | |｜ ルイ /厂/!ﾊ）::::::::::::/ｱr=ﾐ､:::::::/_/ ｉ |＼
| | i ﾍ | | イ ｊ／斗＝≦､ し-､:::::ゞｔﾍ匀}l:::::::::::｀! ｜|:::::|
|｜ i ,..ゝ‐､| !／ 〃 i!‐r‐yﾍ｢ | ん:::｀iヾ='ｧ':::::r―1 l |:::::| 「私が、どういう気持ちで言っているか……
ヽ＼ ヽ〈 ﾆ=ﾐ 弋 ｰ' 丿｜| く:::! /::::::::::） | | ! ＼|
＼ ｰ-＼《 ﾄﾍ ::::::::::::::::: "￣` l | | (:/ /::::r―'′ | ｜ ! .貴方には、わからないの！？」
ﾊ ゝ' | | | | /:::/／ | | |
| :. ヽ リ｜ !/ ／ | | ｜
| ヽ. つ //／! |′ | ｉ ｜
｜ /ト ,. // ￣| 「|_ ｜ ! ｜
/ /| | ＞ ＿ｒ' ´ // | | |｜ | ｜
/ /｜j_ イ ,≧ // | | |￣ﾄ 、 |｜ ｜
/／ｒ ´ r乞ﾏ〉/ ｜｜＼ ＼ | ｜
／ ＼ /／ﾚごﾑ { / 〉／ ヽ | |
く（ ／｜ ／ ヽ＞ " / 冫∧ ﾞ ｜ ｜
＼／ ＼ '´ ＜ ｜/ ﾞ i｜ ｜
真紅の怒声は泣き声のように悲しくて、周囲の人間を黙らせた。
言葉には出なくとも、きつく握られた彼女の拳を見るだけで。
ＮVVVVVVV＼ 〉从||||iiｰ''";;;;;;;;ｰ､ﾘﾘ
＼ ＼ ,r'~;;;;Lr'";;;;;､ '"ヽ ~' ､ii
＜ ｀ヽ､ /ｿ､;;;;;;;;;;;／::: ::ヽ:::ヽ
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ i/､,, 'ｰiii~''",,,､ヽ- ､,,t::::
//, '〆 ） ＼ ヽ . y,,,,＝'';;'"´ ;;;;;;､r'--ﾐ:
〃 {_{ ノ ─ │i| t'" ;;;r'⌒''yｰ'" U ::t
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ i￣:::::ﾉ'ｰｲ;;;;,,,,_ｰ､ 彡|i
ﾚ § u （__人__） |ﾉ 「……」 「……」 ヽ､U 'r=＝'"~,,)i'iii ﾘ:j
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ . ', i;;;;r'"~~ ﾘ ｿ::／
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ i tｰ'--,ノ ／ ,r'
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,| ,iヽ, 二~-ｰ, ',､ ':::::
| ヽ〆 |∞| , r'''~|::::tｏ'''''"ｏ~j";;;､ -
蒼白になりながらも毅然としている彼女の姿を見るだけで。
誰もが彼女の気持ちを、痛いほどに理解できたから。- 853 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:47:27 ID:???0
しかし理解したかどうかと、どうするかは別なわけで。
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、
rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::.::.::.::ヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z::::.::.::.::.:::圦ﾊ
/r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
｀７/ // ll| |l| |l!| |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
/丁7 ｌ| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒! 「わかるわよ！
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j わかるから状況を教えてよ、もう！」
. //lハﾄ､ヽf予ｔぇﾐ xfぞ牙ァ '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ ﾞー'′ ﾞー' //ﾊ /! j l | |
〃 // ハ/小. ､. " ／〈// l｜| | ! |
″{ { ,' // |l ヽ、 f⌒ヽ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ ､___ﾉ , イ // ,ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
. |::::.::::.:::::::.:::::.::.:::.::::／ / ､'､::.::.:::.:::.:::.::::.:::.::::.`、: : :
廴::::.:::.::.:::::.::.:::／ / i ｀‐-‐､::.::.::.::.::::.::.::.', : : :
. _）::::.:::::.::::::/ ｉ i | 〉:::.:::.:::.:::.:::.:::.::!: : : て
L_::::::.:::::.::/ | ,' | | {::.::::::.::::.:::.:::::.::} : : : （
￣l:::::::i l | i | .! ﾒ -‐'j:::::::::::::::j,ｪ､
＼_| | l | | ! l| ` ｰ-=≦彡 （::::::::::::::::ﾊ{{
| |i ｉ N_」 ﾄ､|| / ,ｨ笊乞ミｘ ﾄ､::::::::::代`
| ｌ| x≧ﾐｙﾚ' 〃ｆ:..,ん:i 》 | ﾄ‐-,:::|:.｀:
ヽ!ヽ、 ﾄ､《 ｆ:,斤` ﾋ:..ﾐツ ｜l| 〈::::}: : :
｀ ＼| k ﾋ:.ﾘ //// ! ﾊ 〉,': : : 「ファッ！？」
ﾊ/// ′ l i .| |: : : :
ド ＿ ― ､ / ﾊ | |: : : :
込 「厂 . / / | |: ;／
ｉ 介 弋,__ ＿丿 ./ / ____| |_:::::::
/ .| | .＞ ./イ:.:￣.:.| |:|-;:::
/ / | | ミ ＞-- z 〈〈: : : : : :.| |:|. L
/ / /ﾉ_, -'´: : : : : : : : :.〉〉: : : : :.| |:|::::::ヽ
／／, ィ:.´: : : : : : : :.ﾑ杯//: : : : : / ./: :＼:::
／／ ヽ: : : : : :._ : -‐{､辻〈〈: : : : : / .〈: : : :/:::- 855 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:47:59 ID:???0
/ 〃 || ＼ ＼〉
⌒ヽ || ／X ／｜ j ｜ ヽ
/ /二ヽ∨ ／ /／＼ l /| | ,
| ｌ { Ｊ j | 厶≧廴 ' /｜ 厶 -‐ ｌ
ト､ | ヽ ー′|ｲ}｢/ .:::::下ﾐ / ' Τ/ | | ｜ 「だーかーら！
}三＞ﾍ ￣ ﾉ| |{:::::::j | / ／ ≧ミｋ.| | l | 状況を教えてって言っているの！
|/ / | 弋辷ゾ / ／ /.:::::ｌ ｢≫ ハ| ｜
-＜ ヽ ｛ | :.::.:.:.. |{:::::ﾉ/ | / || j 何度言わせるのよもう！」
/ ∨ ＼.ﾄ ｀` く /|./ |ｲ|l 厶
{ } ＼_＞､ /］ .:.:.::. ﾉ/ｲ |=ｊ /／
＼ ＼ | ￣｀ヽ ――┬＜ | | |三厶イ
ヽ ' | 丿/.::::::::::::| ﾉﾉ 丿三三三
! ! | ヽ l / ! !
l l、 lヽ ! !/ ｌ /-┼┐
､ l !ヽ ! ! /／l／! / ! //
ｌ ＼ ､!＼ | ｌ＼ / l／!／- ､l/ ! /l
|l ＿＼!≧‐- 人_ノ ､ ヽ _/_／／! r三、ヽ l/::::!
､＼ 〃r三､ヽ＼::::＼_／.::::::/ ヽゞ=’ノ〃::::::::::j/
ヽヽ ヽ ゞ=’ ﾉ ..::::::::::::::::::::::::::::::＜´三彡"
!＼ ｀三三 彡:::::::::! :::::::::: ＿ 「ちょっとアンタ！私の話を聞いていないの！？」
ヽ、ヽ ￣￣ ヽ ／ l ヽ、 /
￣ ﾊ /´/￣ jノ ヽ /＼
／/ l /＼! ! /.::::::::
. /l ﾄ､ ! / /.:::::::::::
/:::! !:::::ヽ、 ヽ ／ ／.::::::::::::::
_＿
―く｀亡7ｱ
／ ／ イ￣￣￣`ｰ-､
/ /／ / / i ＼
′ ′＼ / / ｜ | ＼ヽ
｜ l｜ | / ﾚﾊ| |ｌ | ﾄ､ l |
| |｜ |x≧ﾐ､| /ﾅ＋ﾒ,| | | |
| |八 | ﾋｿ " l/ ｨ==x'|│| | 「聞いていたわよ。
| | ＼＼~ , ／ | | | アンタ達は引くんでしょ？
| | ｜ |￣ 、 __ ∠／ |ﾉ |
| | ｜ |'ヽ . ｲﾉ|| | | だったら私達がやるわ。それだけよ」
. ｜｜ | |ﾉ___≧ｰ≦ i/ /|| |｜
,―| | |::≪[=}≫Ｌ/ 厶ｌ| |､|
. ／:: | | ト-/∧ヽﾉ/ /::: | |:::＼
／:::::: ｎ:::| 八 | 〈/ ﾚ厶ｲ::::: | |::: ::＼
. ト、::: ::| |::| |￣＞rｆ乞ﾐ-､|}〉:::: | |:::／:: 〉
〉:::}::::rﾍ_ト| | ）:::ヾこﾝ:::(|}〉:::: | |/:::: 厶
/:: 厂＞'´￣广ー―ﾍー―┴ｧ-┴ヽ::: ＼
〈:: /:::::| ｛ | |-r―＜:::::: 〉
水銀燈はさも当然と言わんばかりに、自分のワガママを主張する。- 856 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:48:13 ID:???0
::::＼::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l
＼__/ ｌ :::/.:::! .::!:: ::! .::/::ｌ:. :::l ! :. !:: l
/´ / ｌ :/＿l :::ｌ:::. l:::ｌ :::l::::!::. .:::! :::! :ｌ .::l::: !:l
!{:V l∧_l::ｌ｀::ト、ｌ:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::!
!∨ !:::トミ＜!:::::ﾄ､!/::::ｌ:::::::::／/.::/.:///.:::::::/:/
V :∧lヽヽゞ｀メヽl::::ソﾉ!::::∠.._/ -‐／∧:::::/j/
:l ::l !ｌ:::::::::￣::::::::::::::::::j／rｆ_チｧ／／ ｊ／ 「ふざけないで。
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::｀¨::::/／/ 私が救出を考えなかったとでも思うの？
i .::/:!＼ｌi ノ.::::::::: /.:://
! .:::/:::l _ヽiﾄ､ r=‐ ､_ /.::::l l 予想されている増援は中型幻獣30体よ。
! ／}／ 冫ｌヽヽ、￣ ＿ .. イ| :::::l l 現存する中型と合わせたら40体を超えるわ」
/ ／.::／冫、:∨ 二¨::/.:::/´｀ヽ{ヽ､l !
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::／.::r┴′:::::ヽ 〉l
: ／_ ﾄ､ l ﾄ､＼l l l '; : く__
:ゝ':/ ,' ,ﾑ斗=ヽ､l｀ヽ // !: : :./
:.／! , 1 {:ゝ‐:ﾊj ',｀ //l ,'r‐-'
//l , '弋z:::ノ ' ヽ ／､ / / l /´
/ ,' ,′ ´ ｀ ヽ'ｨｭ､ /Ｘ / / 「言ったでしょう！？
:l/ / ん:ﾘ / _ ／ ／ 貴方達と合同でも当たれる数じゃないの
:l l ' ゞく /'´//／
:l l三心 fﾆヽ､_ /l l だからっ！！」
:l l三三', ｀′ ,ｨ'ｌ ｌ l
}l l三三ﾐ; ／l l l ', ',
ﾐ! '三三ミ; , ィ.´__. l l ∨ ∧
ミ! ',三三≧‐-.升三三ﾐ l l ∨ ∧
｀ヽ､ ∨ー'´ ｰ 寸三三三} ｌ ∨ ∧
ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- ､,r ':::::::::::::::::::::: |_／rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::／_ イ二二 ﾇ
＼:::::::::::::つ:::::::. ＼::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ﾆﾆ´ ' ／
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼_／／
jゝ:::::::::::/`ｰj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'＼
＼/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, ､ /:::::::::::⊂´ ﾉ!/| |
| !| ,、 ﾄ, ヽr､::::::::frtｯゝ::::::::rイ / | | |
ヽヽ､!.,＼l! !li j/! ゝ_:::ゞﾆメ::rゝ′ /!! | | |
>!ﾉﾍ! ﾚ' j! ﾄ' /／´ ／ ,イ '' | | |
ﾉ ﾄ､ /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 「――……だからっ」
. | | .‐､ｰ j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | |
. | | ,＞/ .| ,.トｰ <_ ::: r:/ | ! | | | |
. | | ＜r,<ヽ..|./│／ /`ｰ <_,j | | | |
. | | ゝｲヽﾉ ヽ /ヾ :::: ゛ヽ | | | |
. | | / _j/ . __,∠ノ::::::::＼:::::: ヽ| | | |
. | |.ｲ_,〆／ _,, -―rﾞ :::::::::: ＼::::: ヽ | | |
. | .∠, ／ ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::::.､ | | |
. | | |`ー￣ 二ﾉ／::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|
. | | ヽ / i／ヽ:::: :::::::::::::::::::::::::＼ l|!- 857 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:48:34 ID:???0
真紅は初め激したが、次第にトーンを落とし――いや、トーンが落ちていき。
水銀燈に、頼み込むような口調になった。
,.ィ≦三ヽ､_
,..::'´:._j三三三ﾆ廴
／:r'二´三三三三二｝
／:.:.:.:.）三三三三三三く_
rｰ-ｖ一'⌒ヽノj:.:.: , イ ￣￣｀ ＜三三三ﾆ）
|匸7:.:.:.:.:.:.:/_7:.:／:r┘/ ヽ、三〔_
／人/:.:.:.:.:.:.ﾊ７:.:.:.:.:.〈 ′ ､ ヽ三ﾌ
＼V{:.:.:.:.:. /ﾆ7.:.:.:.:.:_:ﾉ, l | ､ヽ ヽ ∨ 〉
└う:.:.:.:.{三{:.:.:.:.:.:ヽ ｌ | lﾄ､＼ヽ ヽ｀ 、｀､Vﾆヽ、
／ {:.:.:.:.:.|三|:.:.:.:.r‐'∥ ｌ | ',丶 ｌ 川 l | ｌ | ! ヽ＼
// ∧:.:.:.:.ｌ三l:.:.:.:ヽ |ヽ｣斗-ﾍ }ノ,ｴZ{ノ/リﾍ＼ ＼ヽ
. | l / ヽ、:.:Vﾆヽ:.:r个ﾄ,ｨfｌ圷 ｀ 化ﾉｹハ ｀ヽ＞└′
ｌ｜,' 「ヽ{ｌＨｌﾘ:{ 小 ` ゞ ′ 八ヽ＼ 「子供じゃないんだから夢みたいな事ばかり言わないで。
｜V ,' l| | ｀ ＜7/ | lヽ､ , .′, 仆 ヽ ＼ヽ 貴方の最高に悪いところよ。……現実を見て」
｀７ / ,ｲ | l├ヘヽ―ﾍ、__,.:'⌒ヽ ｀､｀､ ヽ＼
/ / |｜ | |:.／ヽ＼::.::rﾍ::.::.::.::.::＼ヽ ＼ ＼ヽ
,' ′ / /|｜ ／ヽ＼::.::.::.) ）{廴r-､__::.:rく ＼ ヽノ /
/ / /ﾊ !／:.:.:._:_;＞=≠-‐､::.f‐ﾐ ヽV ＼ } 〉 /
. / / / 'rﾍヽ:.:.:. ヽ二ﾆ＝=､ ｝:｢｀{ ,ゝ､＿Ｖ_/∠＿
/ , / ,':.:.:.:.ヽ＼:.:.:.:.:.: r‐彡ィ´:::|::.::>‐':.:.:.:.｀)ー‐r≠ﾆ ｝
それは聞き分けの悪い子供に親が頼み込んで言う事を聞いて貰うような。
必死だが、どこか情けなさを含んだ声色だった。
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、 ：'
'：rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::ノ レヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z:::⌒:.:::.:::圦ﾊ ：'
'： /r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l| ：'
｀７/ // ll ）レ |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》 ﾌﾟﾂｰﾝ
'： /丁7 ｌ| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j ：'
'： //lハﾄ､ヽ f--ｔﾐ ::::::::::: f‐‐ｱ彡 '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ .ﾞ==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ﾊ /! j l | | ：'
〃 // ハ/小. ､. ／〈// l｜| | ! | ：'
″{ { ,' // |l ヽ、 -‐-‐ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三- 858 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:49:04 ID:???0
そんな声色は、当然彼女を激昂させる。
::::::::::::::::::: ｒY''"""''''ｰ-ｭ ::::::::::::::::::::
::::::::::::::: ﾉ ｒｰ‐--ｨｧ-i 〉 :::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::: ./ / ｀i〈 :::::::::::::::::::::::
::::::::::::: | .j ｰ-､ ｒ‐ ヽ| ...:::::::::::::::::::::
::::::::::::: i' _,,.| ' ⌒ |⌒ |L ...::::::::::::::::::::
::::::: | |ﾘ!'7 ,- ,.__!_, ､ |ﾋ ::::::::::: ＼ 人人人人人人人人人人人人 ／
:::::::: . ヽY~ /.ｔ==＝=ァ ! || :::::::: ＜ ＞
:::::::: ﾉ | ゝｰ--ｲ |そ ::::::: ＜ 人は歩みを止めた時に ＞
::::::::::: ﾐ_ /ﾄ､ ー ｲ´ ::: ﾎﾞｳｯ ＜ ＞
::::::::: ｒｰｲ /. ＼ヽ / ﾄ-､ ::::::. ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
r´ 厂ﾉ ＼. ゝL____j/ ﾋｧ｀ ::::::: -rf7它㍉- _
::: ／:::.厶こ二ノ｝_::::::＼. ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人 ／
＿_／ ￣ 〃⌒´⌒ ＼::ヽｊニニl ＜ ＞
｀７ / | | |ｌ |､ ヽ〈 ー (二) ＜ そして、挑戦をあきらめた時に ＞
_/｀Ｖ 〃 ∧_人 |、|ﾍ lﾉ＼ 〈⌒） (二) .＜ 年老いていくのだと思います！！ ＞
／ ヽ丿 ｌ| | ｎト ＼l ノ‐く |ｌ く丁 (二) ＜ ＞
｛ | | 八 | U ::::::::::: し ﾘ｛辷￢＜ノ｝ .／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
＼＿ノⅵ | ヽゝ r――-､ ∠ ７:::T＾７＾ﾌ
{|::::＼川人＿フ | | ＿ ノ|::::::∨イ|
ｒ≦ﾐ辷彡/::::::::::::＞ゝ ＿_ 厶ｲ:::::::::::|::::::::|三{三≧
ノ三三三三7:::::::::ﾄ､::::::::::ヽこン:::::::::::::::::|::::::::|三ﾑ、
￢＝ ／ / |::::::::::∨ーｧ:::〈匀〉::::＞==ィ|::::::::|三三ト､
/ ' ′|:::::::::::::〉 /:::::::/:::::::::::ト､∧八::::::::Ⅵ三三{
｛ | | 人::::::::/彡::／へ ＼::::::::::＼ ＼:::::| 丁＼〉
人 | | ／＼::|::::::/≫=≪|::::＼く＼::＼ |＼! |
ヽ／::/〉:::|::::::::/≫==≪|:::::::::|:::ヽ∨〉＼ |
..::ｌ〈∨/:::::|:::::/≪＿_ ≫|:::::::::|:::::::〉〈:::::::::ト ノ- 860 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:49:28 ID:???0
､.__... ＝'''""＼￣ヽヽ:.:.l＼ヽ:.:.:l. :.|.:.: .:! :|:.: .|:.:
',＼｢ _＼ト､＼:.:.!:.:.|:.:.: .:.:| :.!: ｌ.:.:
:.! ヽ /:,:.! ヽヽ＼:.:.!:.:.: ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ. ゝ l:.// トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rｲ':´ ,:
ヽ ､ヘ ｰ' ヽヽ':.:.:.:／/イ'T, !:.: ..:./:
｀ -丶-_-- ――-_- ヽ',:／ ／,ﾘ ,ｲ/:.:.:／／
ヽ ｀￣ ￣｀ '′/' '' //:.:／/´: 「あんたの最ッ高！に悪いところね。
ヽ:＼ l`￢'イイl:.:./:.:.: 自分の知ってる現実を現実と思わないでくれる？
＼ ヽヽ ', ,'.: | !:/:.:.:
:.:.. ＼｀`丶 ／ /:.: .!/:.:.: あんたの知らないようなすっげーパウアーが
丶､:...ヽ､ ,. '´ , ':.:.: /:.: / 世の中にあるって事教えてあげるわ！」
｀丶､ ,ィﾆ二二.._‐ .._ ／.: :.:./: ／／
〈 ､ 丁:.:ア´ ,. イ:.:.:.: ／,. ィ"／
ヽ二...__‐..二!／ ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.: : / /
激昂した水銀燈を見た真紅の瞼がすっと細まる。
説き、叱り、宥め――それでも言う事聞かぬ子供を見る時の、大人がする表情だった。
／ __ 7三三,￤
／ , ' ´ r ､_ ノ 三三ﾚ!
r 〆 __ﾄ､;;三三〃´ ￤
＼ __, イ ,〆;:三三! ｀` ､ f
ヾ 二 / ,,三/ r==､_ 丿 ＼ ﾉ
/ 三/ ＿ / ⌒'! Y
`ー=,!三三l ／三;::j l! |::: ! ヾ |
|三三| ∠ ーr-ｲ |! │:::! ,! iヽ ! i|
|三三| __,/ / | |＼ト､:! .lﾄ､ l:::i l !l
|三三| , 三三:: ｲﾄ､|-十=',ﾆﾘ.'ヽ,/:/,/ﾚﾘ
ゞ.三_:|_／ 三三イ│| ヽ弋ﾃﾊヾ' ヽi_ｲ|
rイrｰt,,ヽ.三ﾉl! |│| ` ´ t;f !
ー-ﾃ| l!kt〃,ij / l |│| ﾉ!ハ
ゞ､ニｲハ,/,.ｲ ! | ヽヽ __ ﾊ r､＼
,､. `ー-く三＼| ! | ヽヽ ´-' /::! ヽヽ､＼
| ＼ ＼三| ! | ヽヽ _＿ ∧!:f |/ | ﾄ､＼
`ーr--､_ ゞ| ! |_, -―- l |´三1l_ノー-| i ' ' |:ヽ,ヽ.
|! | _,.＞'| i | 三三 ゝ＼:: |ﾄrj`!::ﾉ |､::: l ､
く. |, | 三三三; ） ） |ﾊン} | / ＼ ＼
＼､ ﾉ! |; | 三三三/ /三Lyノ_ゝ-r､ rｰ ､_ ヽ i
そんな表情をした大人が次に取る行動は、見限ることだ。
糞ガキを相手にする必要はない。大人としての責任は、既に果たされているのだから。- 864 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:49:50 ID:???0
あっけなく、あっさりと身を引いて、もう省みることは無い大人のように、
真紅はくるり身を翻し、水銀燈に別れを告げる。
,ｒ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.／ ／::.::.::.::.::.::／＿＿__/_
ﾏ_,ﾍ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.::.:く;;;;ィヽヾｰｒ:､｀ｰｧ､
ｒﾞ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.:_::.::.:）l ﾄ､ ヾ≦｀У,.く
/ゝ-'")::.::.::.::.::.::.::. ′ /::.::.::.::.::.〈 ゝ' l ﾄ, ﾏ iﾞ〈 / ,<_
/ / ゝ_ｒ､::.::.::.::.:;' /::.::.::.:/｀し’ /.ハ | .ﾄ ∨ｖ' ｒ′
〃 ′ :! ゝ-'1::.! ,'::.::.::.::.:ヽ. ! | .}.! .|i Ｋ
{ { l :l ! !i k ｒ「ﾄ､ /::.::.::(⌒ｰ' ./ .| l !.! :l !. ', ヽ
ﾏﾄ、|:､ :lﾑ-ﾃﾅi|'〉〈〉 i{,'::.::r-┘ ／ / ! ! / .! :| | .ﾊ
ヽヾ! ＼ﾋ,ィｱ'i|' /ﾍ,]ﾃゾ::.::.:） , | |/ .! :| | |
ﾉ ｉj ,ｲ //′/ ¨}"´ ,.／ .| | ! :| | | 「低能に付き合う気はないわ。
〈 l i ,亅 / ,￣ ´ ,／! ! ! :| | | ……みんな、撤収するわよ。
ヽ __ `i | |;ﾌ､７ ,;,- , ﾆ_／ l__〉 .! :! ! !
＼ ｌi ! |__"´"_二†二、 .| :| | |
,:-―'|ｉ !｜∠-:'::.::.::.::.::.冫 | :| | |
＜r,<ヽ ｉ , ' /-―::.::.::.::.:::.::.:ヾ､. | :| | |
`i'ゝｨ ヽ,,／::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.:＼. | :| | |
｀七//:.::.::.::.::.::.:/::.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ | :| | |
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | | 「貴方達もこいつに付き合うの、考えたらどう？
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ | 上手くいっている内はいいわ。
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | | .けど、いつか必ずコイツは破滅を招くわよ？」
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜- 865 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:50:46 ID:???0
そんなオトナに背後から、パイプ椅子を持った水銀燈が襲いかかった。
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′ ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉
|:ﾄﾍ ｀ { ￣ ￣ / ／ | |:| く/ | 「それ、私じゃなくて、
ﾚ |＼ヽ_ ヽ ∠／| || ﾚ | 貴方に対して使われる言葉だと思うけど」
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
. ／l r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼
::::＼::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l
＼__/ ｌ :::/.:::! .::!:: ::! .::/::ｌ:. :::l ! :. !:: l
/´ / ｌ :/＿l :::ｌ:::. l:::ｌ :::l::::!::. .:::! :::! :ｌ .::l::: !:l
!{:V l∧_l::ｌ｀::ト、ｌ:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::!
!∨ !:::トミ＜!:::::ﾄ､!/::::ｌ:::::::::／/.::/.:///.:::::::/:/
V :∧lヽヽゞ｀メヽl::::ソﾉ!::::∠.._/ -‐／∧:::::/j/
:l ::l !ｌ:::::::::￣::::::::::::::::::j／rｆ_チｧ／／ ｊ／ ＼_人＿人∧从＿人_∧_人＿/／
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::｀¨::::/／/ ) ＞
i .::/:!＼ｌi ノ.::::::::: /.::// ＜ なんですって！！？ ＞
! .:::/:::l _ヽiﾄ､ r=‐ ､_ /.::::l l < (
! ／}／ 冫ｌヽヽ、￣ ＿ .. イ| :::::l l ／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^
/ ／.::／冫、:∨ 二¨::/.:::/´｀ヽ{ヽ､l !
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::／.::r┴′:::::ヽ 〉l
看過のできない言葉にて、真紅の後ろ髪を引っ掴み――
水銀燈は冷静ぶっている女の仮面を引き剥がすべく、無理矢理リングに引き戻す。- 866 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:51:17 ID:???0
そこから先は話し合いでなく、殴り合いのようなものだった。
ｉ:/ i:ｨ::ヽ | l i ! | ｉ i ｉ ! l ､ ヽ
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.!
| |:| ヽ |ﾔ''{ fﾝ}ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l| 「時には仲間を切り捨てて、時には誰かを見殺しにして。
| |:| |ヾ､ `'~ ィtfｿ7／,}／ " ,ｨ それでも抵抗力を維持するのが人類のためだ――なんてね。
| ヾ | `~ / ／ｨ| ／/
.! i＼ __ ´ <"ｲ l」 ／.:::/. そんな風に頭が良くって使命感を持っている人達が、
! .ﾄ､.,へ ‘‐ ´ イ i ／/／.::.::./,─ｧ 適切と思われる判断をしていった。
.l l::::::::二_＞ -､.＜ ,| !: : : : -- ―<＿
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐- 幻獣が現れて５０年、世界中にあった判断なんでしょうね」
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :
:::::::::::::＼ﾍ/ ¨ i:! ￣ .}:::::::::| .!:::::::::ヽ : : : : : :
_､、
,.. -:':´..({ﾋrｿ).、
／:.:. ,. --ー ヽ'、ヽ
/:.:.:.: ／ ､ ＼ ヽ
,ｲ:.:. ／ ', `, ､
/ i:.:./ N、ﾄ､ i i } ; ',
/ ｉ:.:ｉ 卞ﾃみx、i ﾉ メ ,.ｲ ﾘ
/ /什i::} ゝ ゞｼ `ヽ}ｲ,ｨだﾁソ ﾉ 「結果はどうなのよ。
/ ,{:{」ﾑΛヽゝ､ ゞ"ｵ_ ィ やられ放題で世界殆ど滅んじゃってるじゃないの。
／ / `;‐i::｢ ミﾆ=- ′ ハﾄ､{
／ / l::l::l ∧＼r,､ ´ ' , ｲ } ', `, でも、貴方の発想は彼らと同じでしょう？」
／ / ＞┴＜ハ `ﾔ| ﾄｭ,≦ j,ﾉ_ｲ ｉ i
／ ／..:::::::::::::..ヽ} }.j LrYハ＜:.ﾉ,ｲ ,'
／ / .:::::::::::::::::::::.∧ f ‐‐} >〉 yｱ::::. V
/ / .::::::::::::::::::::::::::.∧ ﾉj こ}⌒⌒Y:::::::.. ヽ- 869 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:52:49 ID:???0
ゞ-ゞﾆﾉノﾇ 、
, ＜ ゞ::::::::::::::::ﾇ 丶､
／ ゞ:::::::::::::ﾇ 丶
, ' / ゞ:::::::::ﾇ ' ,
/ ,' / // / 〉-、::/ﾆｭ ',
{ i i / ／ / / |:ト､V/ |:| i
'、､, / メ≧z､／/|:l 只、 j:l |
丶}/／ｨ{ﾉﾁｱ //>'ニ∧ﾆ;′ i
ノ ゛¨´ // ﾉ i:||:i i i
∧ ,, // ｲ' .|:||:| | i i 「貴方とびきり優秀よ。ただの高校生だったはずなのに、
／ ,、 /／' ,′/ |:||:| i i i 軍隊の常道をキッチリやり遂げている。
/ ／,∧ ＜/ / |」|」 | i i i
i / / ,个 ｰ ｭ ＿/ /,ィｰｰ ､ | i i | 凄いと思うわ。素直に感心する。本心からね。
i/ / / ﾉ 仁ﾐ,√/ //.:::::::::::..丶| | i | 私にはできなかった事を貴方はやっている」
,,,, ..' / / ﾉl:l´只.,' '/.::::::::::::::::::..＼ i i |
ミ)))i {/ 〉ﾆﾍ{ ﾉ.::::::::::::::::::::::::::..＼ i |
__ 、// ', r,{ //7|:i ; :::::::::::::::::::::::::::::::::..丶 |
／ヽヽ_V ７ 丶i⌒`|:｣-'|::', i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..丶
,'ノλ{┘// ／{ 薔 7 ｿi :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
. / / | l | ﾊ | } ヾニｨf′｜
/ ' | | ! j/イ 川 |:| |
. / ｜ | | |／} _Ｌ.// | |:| | 「けど根本の――
' |｜ / | /ｲ／ィﾞ´〃 ｜ /|:| |
ｌ｜ |｜ヽ / 〃 / ｲ_ソ 彡'′ | , l::| | .軍隊の常道ってのが必敗の発想なんだから、
| | ｌ ヽ ＼ { , /| ﾚ' | それと心中しようってんなら貴方にも必ず破滅はくるわよ。
|｜ヽ ﾄ､ ＞≧ / ／ | |
｜ヽ ＼ ＼ ヾﾍ_ｿ , /／ ｜ | 貴方達が1つのミスをしでかさなかったとしても、
|＼|＼ ＞| ＼ ｨ | | 教範通り、いつかどこかで切り捨てられてね」
|:| 八 { ヽ ∠ ィ´ | |l＼
＿ |:| ＼ ＼＼ ＿ | ハ
＼: : : .ー- ﾚ | ｀ ー┬‐＜ ｌ 厶┴
＼: : : : : .｀ ー-| ｜ / ｀ ｧｰ--‐く -‐7 /.:::::::::
. .｀ー- ､: : : : :| ｜./ / / /:｢｣:.ヽ′ /.:::::::::::
＿
/: : :ヽ:ｰ､ _
ゝ:､_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
, -､ノ: : : : : : : : ｀: :|: :.ヽ､ __
. く: : : ｀: : : : ; -― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -､
'; : : :.,ｨ'´ ゝ‐-､:-:'ﾐx:´: : : 〉
r‐': : ; ' ﾉ: : :}ミ}: : :ﾉ
廴:../ l l ,': : : :}三!: :ゝ,x=ｭ､
ﾉ;' l ! l ヾ_: : l三!: : : 〉｀ヾ
ヾ! !ﾑ斗 / l‐l-､l / 〉: l三!:r‐'ミｭ､
lﾄ､ lｨｭヽ,/ l/ /／l/l f´: :..l三!:ヽ三}ヾ
ヽ l じ' ｨ示云x! ゝ､: :l三:.ノﾐ} }} 「……貴方の頭の中だけの話を
l ! , 弋:ツ/ l /:{薔}/三} ﾘ 当たり前の事のように離さないで」
l人 ､_ / / /彡イ ,ｨ彡'´
! ,ヘゝ' / l l' l ｲ/}ﾐ}
/ l {三ミ二三l ﾄ､ ヽ ヽ{ﾐﾄ､ﾐ}
. / /l /三ﾐ薔三ﾐ! l三ヽ_ヽヽゞ=ﾐ}
/ ///:.{三ﾘ寸三}ヽ ヽ〃: ヽ ヽ- 870 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:53:35 ID:???0
_ .. -── ─ｧ
,. -…'´ `
／ノ ＼ ＼
／イ ヽ ＼ ヾ ヽ ヽ
'三l/ ＼. _ ﾄ､|_ ﾄ､::ヾ ﾄ､│
|三ﾚ ト＼ _＼｀ヾﾊ'´l _ゝ|::::ﾊヽV. 「そうね。確かに私の頭の中だけの話なのかもね。
|三il} ｨ弋`__- ゝ ﾊtﾝ ﾚ::::＼ ヽ＼ でも、50年間続いてる幻獣との戦闘結果に嘘はないでしょう？
ﾊ::/_ ＼ゞﾊrtﾝ i l,:::::::::::N
| ﾊト -` ＼ ´ _ ハ :::: ヽ／ ねえ、私に聞かせてよ。
| ゝト ` ー-- ´ /::::: ゝ_:: ＼ .自衛軍って、幻獣に勝った？」
| ヽ ＼ ∧:::::::／:.＼
. ヽ ::＼ ヽ ーイ__:: ／ .:.:.:.:. |::
. ＼l､ ::::＼ ＼, ノ:: ::ﾊ' :.:.:.:.:.:.:.::N
.＼:::::ﾉ＼ V:: :: |-|:: :: :: :: :: :
./:.:.:.:.:.::.: ＞､ ﾚ'´` ~7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
./:.:.:.:.:.:.:::/:.:.:) ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
__,.ｨ(rﾝ
／７::::::メ⌒￢､、
/ ／ {:::イ /', ', ヽ
〃 / / 「rﾌ〉 ム､ﾄ、 } } }
{ 、 /／ ノi｣ﾍΛ弋ﾁﾄ､}ﾑイ,' }
. ヽ｀ .,＿ ,.．-一 ´ ／ |:|:|ﾍ._ゝ ｨﾇｲ ﾉ 「世界中の軍隊は、いつ幻獣に勝ったの？」
｀ ｰ- .,_ __ ミ圭圭ミｭ､」:ﾄ|､} ´＜ ｲ{
／一 ´ ／ィ圭圭圭У::::::. 丶>ｰ＜'i ハ ＼
{ ≦彡圭圭圭ﾐ/:::::::::::::::::.VｆL j }/ } )
/ ／ 豸彡癶ｆ::::::::::::::::::::::iｲ77、 /／
／ / , ｲ / 人:::::::へ::::::ィ~`{(ｿ ／´
＿ / 彡圭{ i ／ ﾊ:::|::::::::|:::..ヽ、ﾉ〉
. ヽ、____／∠圭ﾐ八 {´ / }::|::::::::|:::::::::::ノ、
`一-´／ / )' i::|::::::::|::::::::/ヽ ＼
／ ／| {:::＞::|::::::::|:::::::{ ＼＼
/ ／ ＼ ／..::::/:::::::∧:::::::...、 )ノ
,ｒ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.／ ／::.::.::.::.::.::／＿＿__/_
ﾏ_,ﾍ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.::.:く;;;;ィヽヾｰｒ:､｀ｰｧ､
ｒﾞ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.:_::.::.:）l ﾄ､ ヾ≦｀У,.く
/ゝ-'")::.::.::.::.::.::.::. ′ /::.::.::.::.::.〈 ゝ' l ﾄ, ﾏ iﾞ〈 / ,<_
/ / ゝ_ｒ､::.::.::.::.:;' /::.::.::.:/｀し’ /.ハ | .ﾄ ∨ｖ' ｒ′
〃 ′ :! ゝ-'1::.! ,'::.::.::.::.:ヽ. ! | .}.! .|i Ｋ
{ { l :l ! !i k ｒ「ﾄ､ /::.::.::(⌒ｰ' ./ .| l !.! :l !. ', ヽ
ﾏﾄ、|:､ :lﾑ-ﾃﾅi|'〉〈〉 i{,'::.::r-┘ ／ / ! ! / .! :| | .ﾊ
ヽヾ! ＼ﾋ,ィｱ'i|' /ﾍ,]ﾃゾ::.::.:） , | |/ .! :| | |
ﾉ ｉj ,ｲ //′/ ¨}"´ ,.／ .| | ! :| | | 「……」
〈 l i ,亅 / ,￣ ´ ,／! ! ! :| | |
ヽ __ `i | |;ﾌ､７ ,;,- , ﾆ_／ l__〉 .! :! ! !
＼ ｌi ! |__"´"_二†二、 .| :| | |
,:-―'|ｉ !｜∠-:'::.::.::.::.::.冫 | :| | |
＜r,<ヽ ｉ , ' /-―::.::.::.::.:::.::.:ヾ､. | :| | |
`i'ゝｨ ヽ,,／::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.:＼. | :| | |- 871 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:54:12 ID:???0
_､、
,.. -:':´..({ﾋrｿ).、
／:.:. ,. --ー ヽ'、ヽ
/:.:.:.: ／ ､ ＼ ヽ
,ｲ:.:. ／ ', `, ､
/ i:.:./ N、ﾄ､ i i } ; ',
/ ｉ:.:ｉ 卞ﾃみx、i ﾉ メ ,.ｲ ﾘ
/ /什i::} ゝ ゞｼ `ヽ}ｲ,ｨだﾁソ ﾉ 「ヨーロッパ。中国。中東――
/ ,{:{」ﾑΛヽゝ､ ゞ"ｵ_ ィ
／ / `;‐i::｢ ミﾆ=- ′ ハﾄ､{ どこの軍人さんも貴方のように考えて戦って、
／ / l::l::l ∧＼r,､ ´ ' , ｲ } ', `, 国ごと滅んでいったんじゃないかしら？違う？」
／ / ＞┴＜ハ `ﾔ| ﾄｭ,≦ j,ﾉ_ｲ ｉ i
／ ／..:::::::::::::..ヽ} }.j LrYハ＜:.ﾉ,ｲ ,'
／ / .:::::::::::::::::::::.∧ f ‐‐} >〉 yｱ::::. V
/ / .::::::::::::::::::::::::::.∧ ﾉj こ}⌒⌒Y:::::::.. ヽ
-―- _
／r辷}厂:::::::::{弐込ﾘ.
／rア.::::::::::芸云芸=ミx:::.ヽ_
' f7.::::_j厂 艾::::V{
.′ｆ7.::_j{., // / ハ艾:ﾊ 「負け続けてるのよ？失敗し続けているの。
{{二}/_j{ / // / ' /// /, } iハ:}
;ffく{i{〉.:{:{芹ミﾒ､/ /// // /|｜ :}! 貴方達の言っている軍隊の常道は、
/イﾊ{≫ iﾊ.r=ミ心/// /厶斗ﾘ/ !介 正しいのかもしれないけれど、足りていない事は間違いないの」
. / :{i{ハ从|{杙 {r::ﾘ^ }ｲ云zx才 .从{
/ :}i} i:八乂 , , , 弋fﾘｲ /ｲ:i:}
. / / | :八 _ ′'' ' 彡ｲ{:ﾘ |乂 . イ
. / / / /, ｜{从＼ ｀ イ ハi :i|{ ': :/才＝ーｧ
ー-=ミ｀ヾﾒ. 从i:乂 }:≧=-＜(/ /, /‐-ﾐ 八ノ. : : : : : : : : :｀ー-ミ
才￣. : : : : : :ﾊ __ハ 辷刈り.:::::jｱ.//.:.:.:.:.:.∨. : : : : : : : : : : : : : ｀ヾ
≧=ー. : : : : : : : /.:.:.:.:ア/八{i{.:.:.:乂 /ｲ.:.:.:.:.:.:.. ∨. : : : : : : : : : : : :｀
-rf7它㍉- _
／:::.厶こ二ノ｝_::::::＼.
＿_／ ￣ 〃⌒´⌒ ＼::ヽｊニニl
｀７ / | | |ｌ |､ ヽ〈 ー (二)
._/｀Ｖ 〃 ∧_人 |、|ﾍ lﾉ＼ 〈⌒） (二)
／ ヽ丿 ｌ| | ｎト ＼l ノ‐く |ｌ く丁 (二) 「だったら、もう1歩先に行かなきゃダメでしょうが！」
｛ | | 八 | U ::::::::::: し ﾘ｛辷￢＜ノ｝
＼＿ノⅵ | ヽゝ r――-､ ∠ ７:::T＾７＾ﾌ
{|::::＼川人＿フ | | ＿ ノ|::::::∨イ|
.ｒ≦ﾐ辷彡/::::::::::::＞ゝ ＿_ 厶ｲ:::::::::::|::::::::|三{三≧
.ノ三三三三7:::::::::ﾄ､::::::::::ヽこン:::::::::::::::::|::::::::|三ﾑ、
￢＝ ／ / |::::::::::∨ーｧ:::〈匀〉::::＞==ィ|::::::::|三三ト､
./ ' ′|:::::::::::::〉 /:::::::/:::::::::::ト､∧八::::::::Ⅵ三三{
.｛ | | 人::::::::/彡::／へ ＼::::::::::＼ ＼:::::| 丁＼〉
人 | | ／＼::|::::::/≫=≪|::::＼く＼::＼ |＼! |
ヽ／::/〉:::|::::::::/≫==≪|:::::::::|:::ヽ∨〉＼ |
..::ｌ〈∨/:::::|:::::/≪＿_ ≫|:::::::::|:::::::〉〈:::::::::ト ノ- 872 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:54:36 ID:???0
___r=y＝ｰ＝冖-ｨrｔ=､
／___ｆ〆::::::::::::::::::::::::::::::Yごｿ＼
／__ｆ〆:::::::::::::::::_ｙ＝ｰ￢冖￢―-＼ ／
／ .{f7::::::::: イ厂 ;′ ｀＼ / /
/＿＿{ｆ|:::::／ ｌ ｌ ｜ ヽ ', ヽ / /
. /〈匚／ｲﾄ＼ | ｜ | ', ｉ ヽ∨ / ／ ／／
/ ￣7 |l|___}〉 ∥｜ | { | | ∨ ／ ..::／
. / // |:|￣ | || l | | ﾄ | ∥ ; ', Ｙ ／.::∠
/ , / l |:| l┼ヽ＼ |｜| ＼ ｜ﾊ / ｜ | |: l::.::.::.:／
／ |:| | |:|', |ヽー=≧ｘ、ヽ ﾞ, //_｣./ｌ | ｜|:ﾘ::.:／ ／ 「夢みたいな事っていったわね。
／ |:| | |:| ヽ | 弋_リﾉヾ'ｰ |/ィ,T7/ ／ｊ / /::.::.::.∠ -‐::.::.
|:| | |:| ﾄ ヽ ￣ ゝ' /´ |::::／::ｲ::.:／.::.::.:: -― けど私達に必要な事は、
／ ｜ | ＼ ＼ / ／::.::.::.::.:／＿＿ ｰ― 夢みたいな話を掴む事じゃないの！？」
＼／ ∧ |＼ ￣ _＿_,. ' ／´::.::.::.::.::.::.＜二 ＿ ￣￣
＿__ ＼ / ∧ ﾄ ＼ ￣｀ イ |::.::.::.＜￣￣￣ r―一
::.::.::.::＼＼/ /.::.ﾍ ∨＞=＞ _ ∠::.::.:| |::.::.::.::.::.＞ ＿＿￣￣￣
::.::.::.::.::.::.｀ ＜´＼ﾍ. ∨::/∧:ﾄ＼く＿＿_| |￣￣ｰ―::.::.::.::.:ー- ::.::.::.::.
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼ ﾞﾍ ∨/ |:|:::://::.::.::.::.:| ∧＿＿ー＜ ￣￣￣｀`￣
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ヽ ヽ V |:|::〈〈::.::.::.::.::.| / ＼::.::.::＼ ＼
互いの意見に納得出来ない以上、それは議論などになっておらず、
議論などではなく殴り合い。
,.. -:-: :‐:-､,.ィ夭ミx: : : : : : /: : : : : :/
/:ヽ: : : : : : : : ヾ三三ヽ: :..:／: : : : : :.ﾉ
}: : ゝ_: : : : : : : : ヾ三三ヽ: : : : : : : : :!ﾍ
_,..ゝ､ィﾐ:）: ﾆ=-‐: : : :.ヾ三ミx: : ／: :.r‐'l ',
≪.ｨ'´ /:/ヽ_:´: : : : :／: :.ヾ三ﾐ／: : :_;ﾉl l l;
/ //／ 人: :_:／: : : : : ヾ三l}: : :.{､_ l /l/′
! 《彡ﾍ/∧ｭ´ >:'´: ／: : : 寸ﾐ!:._;ﾉ/从{ ′
! lﾐ! lゞ lﾐ! ヾ;ノ´>: : :_: : ｨ勹ﾘ ,ゞ=' ヽ
! !ﾘ l llﾐ! ヽ ｀ｰ' く: :戈 ﾘ ,′ ,′ 「貴方の言っていることは兵隊の言う事じゃない。
. , ,' l lﾐ} ｀ヽ､ ｀ }Vﾐ! l /7 私は兵士の理屈に従うわ。
/ / ! ト､ ,.ィ´ ∨! l , ′
/ ! ! ｀r―‐´‐- ､_fﾐ! l==ｭ､ 無謀なことに、私はともかくも――
,′ l l /: : : : : : : : : ヾ! l三三} 隊員の命までつき合わせてたまるものですか！」
./ l l /: : : : : : : : : : :.∧∨彡′
′ ! l': : : : : : : : : : : : : ∧ヽ＿
l l: : : : : : : : : : : : : : ∧ ‐＿｀ヽ､
__ ,', ',: : : : : : : : : : : : : : ∧､ヽ､_｀ ′
,ｨ': : ￣/:∧ ∨: : : : : : : : : : : : : ∧≧‐/
真紅は引かない。水銀燈も引かない。
引かぬ同士がぶつかりあうだけの時間は、いつまでも続くように思われた。- 874 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:54:57 ID:???0
／ｲ;小ヽノ::/ | | ｜ ＼ ヽ ＼ ﾞ, ｌ l ヽ
〈:{_/:/ |:|`ー' | |､rr==≧ﾐﾒ、 ＼ i ｲ | j '
ヾ:/ |:|｜ | ｌ `＿ゝ'ノヾｰ | ／ |/|.′ l
// |:|∧ | ｀''"￣` lイ=ﾐﾒ､lﾉ ′| |
/::/ |:| ヽ '、 、 ヽ'_ﾍ / / /| |
. /::/ |::| ＼ ヽ ／ ゛''/ イ／ jﾉ
/{:::{ ﾚ′ |｀ ＼ r＝ｰ ､ ハ ﾉ }
､ / ￣ /| ｜ ￣`ー' / ／ ｲ
::::V / | | ｰ ニ´- ' ノ 「バカ言いなさいよ。
―‐ 、 ､ / ！ | イ ｜
::.::.::.:..＼＼′ / ｌ ｜ ＿＿_ ＼ , i´ l | 今アンタが、降りて失うのも自分トコの隊員の命じゃない。
.::.::.::.::.::...＼＼/ | |７/::.::.::.::＞ﾄ二. | ｜ | 切り捨てる隊員たちは死ぬんでしょうが」
::.::.::.::.::.::.::.:..＼＼_,l |/.::.::.:／ ´ 小:ﾄ＼｜ ｌ |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...＼ヾl |::.::.::.{::{__ ｲ:| |:| }::}| | |l
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ｌ ∥ l＼.::.`ー'::|:| |:lV:/ | ｌ | l
.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:l || | ヽ::.::.::.::|:| ﾄ-く | | | l
しかし、議論に終わりは無いかもしれないが、殴り合いに終わりはある。
水銀燈の言葉が急所に入り、真紅が息を詰まらせた。
ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- ､,r ':::::::::::::::::::::: |_／rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::／_ イ二二 ﾇ
＼:::::::::::::つ:::::::. ＼::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ﾆﾆ´ ' ／
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼_／／
jゝ:::::::::::/`ｰj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'＼
＼/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, ､ /:::::::::::⊂´ ﾉ!/| |
| !| ,、 ﾄ, ヽr､::::::::frtｯゝ::::::::rイ / | | |
ヽヽ､!.,＼l! !li j/! ゝ_:::ゞﾆメ::rゝ′ /!! | | |
>!ﾉﾍ! ﾚ' j! ﾄ' /／´ ／ ,イ '' | | |
ﾉ ﾄ､ /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 「――……！」
. | | .‐､ｰ j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | |
. | | ,＞/ .| ,.トｰ <_ ::: r:/ | ! | | | |
. | | ＜r,<ヽ..|./│／ /`ｰ <_,j | | | |
. | | ゝｲヽﾉ ヽ /ヾ :::: ゛ヽ | | | |
. | | / _j/ . __,∠ノ::::::::＼:::::: ヽ| | | |
. | |.ｲ_,〆／ _,, -―rﾞ :::::::::: ＼::::: ヽ | | |
. | .∠, ／ ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::::.､ | | |
. | | |`ー￣ 二ﾉ／::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|- 876 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:55:21 ID:???0
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、
rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::.::.::.::ヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z::::.::.::.::.:::圦ﾊ
/r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l|
｀７/ // ll| |l| |l!| |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》 「アンタそれ、結局リスク低い方に
/丁7 ｌ| l l|l |l| |l!| |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´| 張ってるだけじゃないの？
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j いい？よく聞きなさい――私も最近知ったの」
. //lハﾄ､ヽf予ｔぇﾐ xfぞ牙ァ '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ ﾞー'′ ﾞー' //ﾊ /! j l | |
〃 // ハ/小. ､. " ／〈// l｜| | ! |
″{ { ,' // |l ヽ、 f⌒ヽ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ ､___ﾉ , イ // ,ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
_ .. _-‐ _‐__､
.，´r_'7-'`´::::::｢Lｦrt､
, ´rァ'::::::::::::::::::::::::ゞ__フ::＼
/ _ｨｹ::::::::::: __r__t__ァ､_z-_､:::ヽ 「疲れて、気弱になっている顔を皆に見せてしまった時があったわ。
/ l/::::::__/ノ｀´ ゞ.| そしたら隊員の内の1人が、ビデオを貸してくれてね。
/r＝ｱr≦/ / / ヽ ヽヽ
/ |l_〆::|ヽヽ i::: | | |! | ! これを見たら何時でも元気になるからって。
.ｲ ..ゞｲ :::|| // |:::: | |::|::: ﾊ l | そしたら、辛いことなんて吹っ飛ぶんだって……
/ ,.::::::i:|| |ﾄ∧ ∧:::l..| |::|::::. /:::l:::/ /|
. ' :::::::/:;. ||lj:: ﾊﾘ廾丁ゞiハ;:: メ|:::/:/::/lﾘ そしたら本当に元気になったし、沢山学ぶことが詰まってたのよ。
/ .::::::::::/::/ 从:::: ﾊゝﾞ＝l‐ l､/_/ﾚ::/ノ ビデオから聞こえてくる一言一言が、私の背中を押してくれたの。
/ :::::::::::i::/ |iハ:: ∨ ´ ﾌｲ|ノ
,. ´.:::::::::::::: |:|:::: |ノ^ヽ.:| ＼ ヽ_ｧ ′⌒)) rﾍﾍ｢ﾉ,'Yチ,' ヽ
/ .::::::: ,.．─|:|:::: |::::::,r=f{{}}≧､/rfﾑ´⌒rヘﾍ｀Y孑"ﾍ/__,.-､｀ｰ､
/ .::::::::;;//:::::::Ⅳ:::: ヽr=f}{≧≦}}ﾐﾑ,ﾍﾍ｢j/7‐ｧ､>:::<ﾆﾆﾁﾍ:::ﾍヘ__ノ
7 ::::::::::::::| i::::::::::::::ヽ::.:...{{}}{≧》《≦}{}}ヘﾍf' /∠イ)Jヽ＼)/ｨﾊ__／ミ)
. ハ::::::::::::::| ::::::::::::_;:::::＼:㌫㌧'_y'^(二ﾆ＞:::::＜ﾆ二ミ)ｿ㍊)/rfﾑﾐﾑ
/ :::::::::::::::ﾉ _,二 - :::::ヽ ::,.㌫riｉﾞYY´!∠／/ /∧ヽ､ノrf斥fぇf'ﾁ}}'r亠､
|::::::::::.//:::::::::::::::::::::::ヽf―-､ﾍ| |/＞'f'ヽiノ ,r-､´ {fﾁ}(≧k}}rfyj〉 ,}___
..:|!:::::::::f ::::::::::::::::::::::::::::::(二ﾆ≧::::´＼ ﾍ｢:ｌ. / ／) tfｼ{{炒ﾂﾑｽﾁ／ __ノ
:∧::::::::ゝ_;::::::::::､ f> (__／／/(二ﾆ＼| |/／ｨニ)yf'ﾑ匕rf{{爻}｢}ヾぇｰ―'ヽ、
:| ヽ.::::∧ ＞-i:::丈 (／ / (二二ﾆ:::::::ﾆ二二)≧{}} {{}≧ｪｭｯ'ｼ}{}}ﾐ､- 877 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:55:57 ID:???0
.:.:.:.:.:.:.:.:.／／:.:.:.;ﾉ ＼
.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.／ / , ｀､ ヽ
.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.く / | | l ヽ ､ ヽ、
:.:.:.:.ノ /:.:.:.:.:.∥ |ｌ ｌ | ｌ ｀､｀ヽ l ヽﾄ､
:.:.:.:{ !:.:.:.::.:;ハ |l |l ! | ＼ ヽ、＼ l| ｌ| |
::.:.: l |:::.:.:.::) ﾄ、|ﾄ､|l } ﾄ､ヽ ヽ、 | l|ヽ ヽ |ヽ l|ﾉ
::..::.:ｌ |:.:.:爪,斗七|廾ﾄ-|‐1ヽ }｀ヽﾑ-l￢ ∧ﾉ/ }ﾘ
ヽ.:.:ヽ. ヽ::.}| ｌ ﾊ/,ｨ´うﾊVl/| ﾘ ん:::ﾊ. l |
）:.:rへ_}|/ l| {ｌ い:::j. い:::ﾉ ﾊ 「……話がだんだんずれてきていない？」
ヽ､!{ﾚ' /// ゞ-'′ ｀ ´ ∧ |
／／/人 U ﾞﾞﾞﾞﾞ ' ﾞﾞﾞﾞ 八l |
／／ ／_＞ト､_r个､. ⊂⊃＿／| ヽ＼
/／ ／ /: ／::..::..::{::..:ヽ. ´ .／::..l｀'┴:-:ﾍ ＼
´ ／ _工l::..::..::..::..ヾ::..::ﾄｧ=く::..::..:l::..::..::..::..::}ヽ、＼
ノ ／ : : {::..::..::..::..::..:∨{ﾘ廻ｌト､::.ｌ::..::..::..::./ ヽ、ヾｰr- ､
／: : : : : ｀ヽ､::..:;:-'´丁ヾﾆｼ::..｀T:ｰ::-:r'′ ｀ｌ / ∧
. /: : : : : : : : : : /´::..::..::.l!::..:| |::..::../::..::..::.＼ ﾚ' | / /
-rf7它㍉- _
／:::.厶こ二ノ｝_::::::＼
＿_／ ￣ 〃⌒´⌒ ＼::ヽｊニニl
｀７ / | | |ｌ |､ ヽ〈 ー (二)
_/｀Ｖ 〃 ∧_人 |、|ﾍ lﾉ＼ 〈⌒） (二)
／ ヽ丿 ｌ| | ｎト ＼l ノ‐く |ｌ く丁 (二)
｛ | | 八 | U し ﾘ｛辷￢＜ノ｝ 「いいから聞きなさい。大事なことなんだから。
＼＿ノⅵ | ヽゝ r――-､ ∠ ７:::T＾７＾ﾌ 今の貴方に一番必要な言葉よ！
{|::::＼川人＿フ | | ＿ ノ|::::::∨イ|
ｒ≦ﾐ辷彡/::::::::::::＞ゝ ＿_ 厶ｲ:::::::::::|::::::::|三{三≧ よく聞きなさい、――いい？」
ノ三三三三7:::::::::ﾄ､::::::::::ヽこン:::::::::::::::::|::::::::|三ﾑ、
￢＝ ／ / |::::::::::∨ーｧ:::〈匀〉::::＞==ィ|::::::::|三三ト､
/ ' ′|:::::::::::::〉 /:::::::/:::::::::::ト､∧八::::::::Ⅵ三三{
息を詰まらせた隙をつき、背後に周って両腕をクラッチ――
もがく真紅を押さえつけ、弧を描くようにぶっこ抜く。- 879 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:56:17 ID:???0
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,.,.､ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;: /:;:;:;:;:;:;:;i｀｀ '''''''''ヾ;' :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
;:;:;:;:;:;:;:;: /;:;:;:;:;:;:;:;:;| ､ ;｀: :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;: ./;:; -､;:;:i'''´ ;;.,,.,.; ;.,,! :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
::;:;:;:;:;: i;:;:i￡｀;;!. ,-=･､く=i' :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
::;:;:;:;:;: |;:;:ヽ.^' . '´;.. ヾ. :;:;:;:;:;:; ＜http://www.youtube.com/watch?v=3VAkmzC70yg＞
;:;:;:;:;. l;;:;''｀i ノ''ｰ-ﾉ :;:;:;:;
:;:;:;:;:; ,i;;'' ､ . i´.(ｰ‐‐! :;:;:;
:;:;:;: ヘ、 ヽ ヽ ￣.| :;:;:; ﾎﾞｳｯ
:;:;:;:;:; ..｀ｰ-､ ｀ ｰ-､ i :;:;:;
:;:;:;:; ｀: ... ｀ｰ--､.／｀ ｰ-‐' :;:;:;
:;:;:;: ｀ : .... iヾ、 ::;:;:;
:; :;:;
_____〆::::::;::::::´:::::,:ェヾ-^ー^ｰゞ-'ｬ_ｭ, ｀ヽ
__{〆::::::／:::::::::〆 ゝへ::ヽ
{f7.::::／:::::::〆 ＼ ｀Y
{f7.::／:::::〆 / ヽ '.,
《ｿ:::/:::::λ / ﾍ
《ｿ:::;'::::λ / ,' 、 ', ',
《ｿ:::i::::::}》 i ! } . ', l ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
__《ｿ:::i;;;;;;;}》 {. !! } i ,' } i l .| 戦う前から負ける事考える馬鹿がいるかよ .|
/::ﾑｲ:7::r-､く i! ,ｲ｀ト、 l l. l .,' / _/-‐ l l ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
. 〈:〈__/:ハ.ヽ ヽ:＼ !i i 八 ル.＾ト、l l / ﾑイ ／/ l l
/ヾィ/ ｲﾍヽノ:::ﾉ! i ﾙ'斥≧=xzぇ. ', l /_rx===z,/ ,' ∧.l
./ /:/／ll |:｢￣ i. i ! 弋以ソ ゝﾚ' ´狄ｿ,' ./ / ./ |! ／
.,' |::| ｌ| |:| i ﾊ ｀¨´ :::::::::::::::::::: ｀¨´ ハ/ ノ j l ﾄﾞﾔァ
l |::| || |:| K ゝ、 ..:: 〉 -=イ } 个 、 ,' l ＼
l |::| || |:| ｲ.i! ㍉ ｀≧ __ .. _ 人 ノﾍj ＼ l
l |::| ｌ| |:| , ' ,.へ ヾ, ｀二.:´ ／ ', ＼.l
l |::| ｌ| |:| i i i i ,llヽ ',＞.. ＿ イ -=ﾆ 三圦 Ⅶｭ
l |::| ｌ| |:| i i i i.刈:圦 弋三笊三气 て三三 彡'_二ァ }ミぇ
l |::| ｌ| |:| i i i 人三ﾐぇ `ﾐ刈从炒 て三ノ _ム-, ﾉ三ミ、
l |::| ｌ| |:|_!, べ、｀¨ミ≧、 ＼少К_ ,ν ー _Y三三三》
l |::| -― 仁二弌て ＼ ＼i:} l:} /. ー '" ＿二ア- 881 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:57:02 ID:???0
あまりに乱暴な投げっぱなしの言葉に、真紅の頭がくらくらとする。
幾らなんでもこれは無い。話に付き合った自分が馬鹿のようだ。
`ー/|::.::.::.::.::.::,′ | .| | ﾞ:,:::.:::.:ﾄ ＼＼＼＼
冫ｰｲ ￣ト::.::.,′ | | .| | V:下ヽ＼ ヽ ＼ヽ
| r┴‐::| ｲ .| |人 | |. | | | ':┴┐ Ｙ ﾄ､ ＼
| |::.::.::.::| ｜ | .乂__z＼ i |z≦..＿ .| | ｜ｉ::r┘ '. ｉ ＼
｜ |└ﾍ::.:∧ .| |.,.∠::ｧ⌒不.＼,ハﾉ'ｲ⌒jrっ:｀ヾ ﾘ::￢ ￤ ｜
| ｜ | く::.::.:ﾍ .|ィf___ム:でﾌ:ﾉ ヒ::r― うﾘ ;::下┘ ｜ ｜
∥ | | ヾ勹ﾍ .|廴_.ノ￣ ｀￣ 'r /::::::｝ | | 「もう嫌……
′ | ', ＼ｨr=ﾐ| ､i丶丶 l Vヽヽ丶 {γfヽ! | ｜| 助けてカナリア……
/ ヽ .＼ ｀弋ハ ＿＿_ - ､ } ゝゞﾝ ｊ| |∥
. / ＼ .＞' .| ゝ (7´ ＿＿_}ノ ノ | ｀ヽ /ﾍ. l八 私にコイツの相手は無理よ……」
/ .| ｢｢ {＞ .. ￣ ＿＿ ∠ | ./ ＼ .λ 、 ＼
. / ／| | ヽヽ ￣ｰv' |. l V ./ ﾊ ｜ ＼
/ / . l | l ＼,'ィ´ｒ,/フ゛ ﾉヽ／|ｊ / /｜ ＼
/ | | | /:l ゛l´{lソ}/}、 ハ ! / / ./. ｜ .
|/:: : : : ::::/: : ／: : : : : :.ｲ: :ｲ::ﾊ:: : : : : : i: : ::ヽ
!i:: : : : : /:.: /: : : : : .／/: /､/__ ヽ:: : : i: :!: : ::::|
.{!|.:: : : : :! ‐/--一.／ /／// ￣｀＼-i }: : :::::!
{! i:: : : : :!: /ｪ-＝=､ ／ // , =＝-ｪ､Y:: i: : ::::ﾊ
.}!.ヽ: ::::::∨ヽ弋{}.ｿ ／ 弋{}.ｿ〃|:./: ::::/i:::i 「バカにバカなもの与えた人―
{! ヽﾄ､:::＼ ｀¨´ ｀¨´ ／::::／}::i:::|
::}! ※ }:ヽ:::: ＼_ ＿'＿,, _ ／:::_／ i}: :i:::| 一歩前にでるですよー」
:::{! i}::::::|｀T､ ヽ二ン ,T::::{! ※ﾉ}::: : i::|
:::/}i {!:::::|::/::/`..- _ __イ|::|::::::}! fﾉ::: : :i::|
/:::::{!､}ﾊ:: i/::/:::／ ､|｀ - ´| ＼:|:::::{! iﾊ::: : : i::|
:::::::::::Y! ∨ﾍ／ ＼ ／ ＼r}i /}::i::::: : i::|
:::::::::/.{! ├'´ r '⌒}ﾆ{⌒ヽ i !fﾚ-､:::: : :i::|
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼ 「お、お、お、お、
＜ ｀ヽ､ オレッチじゃ無いっスよ！
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ 本当ッス！猪木……じゃない！命賭けてもいいッス！」
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i|
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃ ＿＿＿_
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ .／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／ .／（ ○）}liil{（○）＼ / / 「ゲイナー君ですゲイナー君っ！
＼。＿＿＿＿ ／ ／ ＿'＿_ ヽ/ / ／ ）
| |i|||||||i| / / ／ ／ 僕は男のプロレスになんか
＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／ 興味はありませんっ！！」
r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
/ ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ -､ } ( ￣¨´
/ ヽ._ __ ＼
｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)- 885 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:57:38 ID:???0
| | | l ﾄ ヽ ｜| |ｌ '
｜ ﾞ、| ', | ＼ ゛ | | ﾊ l |
ト l、 ＼ ＼ ｌ ヽ |l l | /｜ /| |
,,＞≧ミｘ.､ヽ | } || / ﾚ' _｣斗 1 ,
'" ／::::::(_ｊ卞ﾐ＼| V | /,,斗=＜|/ ｜ // 人 「姿が見えないから多分そうだと思うんだけど……
':::::{iiiiiii}::::| |/〝/::riゝﾍヾ, ｜／/ ／ ＾ヾ､ そのカナリアさん達を助けに行くって話してんでしょうが。
｜:::::ﾞ艸'::::; |:::{iii}:::::! 》 ｲ /／| | ＼､
ｰヾニ二シ,. 弋辷_ソ _″/ .'｜ }:} それとも何？
￣´ ｀ ｉ/ / ! // 貴方達仲良さそうなの見かけだけで、
′ / ｲ ｜ ∠/ 実は仲悪かったとか？」
＼ ／ィ ／｜ ｌ
￣ ´ / | | _ノ∠イ
ｲ | ｌ:::::::::::≦二
＼ (二ニ==ニ) . イ | | |:::::::::::＜
! ! | ヽ l / ! !
l l、 lヽ ! !/ ｌ /-┼┐
､ l !ヽ ! ! /／l／! / ! //
ｌ ＼ ､!＼ | ｌ＼ / l／!／- ､l/ ! /l
|l ＿＼!≧‐- 人_ノ ､ ヽ _/_／／! r三、ヽ l/::::!
､＼ 〃r三､ヽ＼::::＼_／.::::::/ ヽゞ=’ノ〃::::::::::j/
ヽヽ ヽ ゞ=’ ﾉ ..::::::::::::::::::::::::::::::＜´三彡"
!＼ ｀三三 彡:::::::::! :::::::::: ＿ 「そんなわけないでしょう！」
ヽ、ヽ ￣￣ ヽ ／ l ヽ、 /
￣ ﾊ /´/￣ jノ ヽ /＼
／/ l /＼! ! /.::::::::
. /l ﾄ､ ! / /.:::::::::::
/:::! !:::::ヽ、 ヽ ／ ／.::::::::::::::
/::: ィ / , / / ヽヽ ヽ /::/
/::/ /,/ / / / / ! ! | ! ! /:/
/::/ ,／ / ,. ,' ' ,/! i! ! / l! ! ﾄ , /::/
/::/ /' ／ / ,' ,' / ! i /! /! | | l ! /::::|
/::/ / / ' /' ! / / | ! / /' | / 〃 l /,' | ' ! |:::: !
/::/ /,ｨ i /'|i | i! | │ l / / ! ,./_/;-//ナ' !/ ! Y!::.: |
ヾ / /! .i l l | l | i. | | /! / / ィ'/／.=j/=.､ ノ'/ /! ヾ::::::|
i /!| l ! ∧ !/! | .j_＿_ l | / j/ j／ ",ｨっ::::::: ! 〉 / / l |/＼!! 「カナとは……カナリアとはっ！
.V ゝ | 乂 ヽjヽ.ｨf ! ,,.==.ゞ! ヽ'´ ､`ｰいﾉ / / |. │ i l 一緒の高校から、一緒にここに飛ばされて。
/ /＼!| ＼ﾊ!ヽﾊっ:::r! ｀￣ , / / .| .| ,/
/ / /: ! / ∧ o- ' O,. '' ／ |／ ２人で生き残ろうって約束して。
/ / /::::l! ./ !ﾍi 。 o ／ /,! | 強くなろうって約束して！」
. / / /ﾚ ´ / / ゝ. ` ―- ､ / ／ , ,
/ ,/／ , ' , ' ＼ （ 丿 / ,´ ／ / ﾉ
,.／ ／, イ/_ _＿..ゝ､ ￣ / / .／ / ∧
／ ,／ ' //::::::::＼_ ﾉ::::: ／:::::,.＞ ､._ / /_ ' _,-―'/ /::::::＼
ヽ ,／ /:! !:::::::::::::::::ヾ／:::::::／::::::::::::::`ｰi / ／´::::::::::::/ /::::::::::::::＼
ゞ＼ヽ /::::l |::::::::::::::::／:::::::／:::::::/::::::::::::::/／::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::: /- 887 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:58:05 ID:???0
しかし馬鹿の話には、勢いだけは妙にあって――
冷静ではいられずに、真紅はついつい平手を返してしまうのだ。
,薔乙-ﾌ^~^ﾀﾐx ､ ｀ ､
<薇女ノ::ｰ--､::::::::｀ミ､ ＼
／;:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::＼;::::::::)) ヽ
/wヾ´^~^^ｰゞｬ_::::::::::ヾ;;::::))＼ ﾊ
/ / | | | ゞx;:::::::ヾ;;:)) ＼ ﾊ
./ ′| | |､ | |ゞw/;:ﾆ､ー ､ ハ
| , | | |／ || //:/:ﾄ､ ヾ､＼＼ ﾊ
|/ | | ／| ﾘ_｣|,ｨ /:/|:::ﾄ丶, |::|＼_ノ ',
. | | ヽ |ノ/;ii,j| /:/_.|:::| ＼,.|└--‐'/ 「嘘よ。嘘嘘。
| ＼＼＼| ﾒ V | / ――| |::l￣￣ 貴方達が仲良いのなんて見てりゃわかるわよ。
.∧ ＼＼` ´/イ | ヽ｀> ／
| '､丶 , ｜ |_∨_ ｀ / ,イﾆノ アンタがあんまりに仮面被るから、
.l ｀‐ｨ' |｜ |::::::::::i! ／三三／ ちょっと意地悪したくなっただけ」
. l | /)i ゝ=┤| |:::::::::::∨ﾆ三三三
|| / 'ノ) ,|｜ .i!|::::::;;;;xﾑﾆ三三三三
|i! / / 彡i／/| /::|彡≡xwミ ､三三三
. .> | ' / / |>/::| /彡:::::::::::::::::::::::::＼三三
/ 〃 || ＼ ＼〉
⌒ヽ || ／X ／｜ j ｜ ヽ
/ /二ヽ∨ ／ /／＼ l /| | ,
| ｌ { Ｊ j | 厶≧廴 ' /｜ 厶 -‐ ｌ
ト､ | ヽ ー′|ｲ}｢/ .:::::下ﾐ / ' Τ/ | | ｜
}三＞ﾍ ￣ ﾉ| |{:::::::j | / ／ ≧ミｋ.| | l | 「親友なんでしょう？
|/ / | 弋辷ゾ / ／ /.:::::ｌ ｢≫ ハ| ｜ 死なせたくないんでしょう！？」
-＜ ヽ ｛ | :.::.:.:.. |{:::::ﾉ/ | / || j
/ ∨ ＼.ﾄ ｀` く /|./ |ｲ|l 厶
{ } ＼_＞､ /］ .:.:.::. ﾉ/ｲ |=ｊ /／
＼ ＼ | ￣｀ヽ ――┬＜ | | |三厶イ
ヽ ' | 丿/.::::::::::::| ﾉﾉ 丿三三三
└┐ _ -―-＼ ヽー､
┌┘ ,. ／ ヽ ＼ 了 ト ∠ム ／ ヽ
廴 ／ / ヽ｀つ ∨Y ￣〕マ７_
r┘ / | |└┐ | | rﾍ´ ＼ ｊ! ＿
｀つ ./ | | | | 〔. ｜｜＜_ﾑ__＞ ￣__
〔＿ .′ | | || ｜ｉ ｀)｜｜ 〔 ﾍ＼ ＜
ヽ| | : | | | | || ﾚﾊ 弋 |r= 、r┘ | ＼ ｀
| | | |｜| | 川ィﾁﾚ,_| ({ﾍ參〉） ！ ＼
| | | |⊥从_| /ｊ／/ィi´うﾊ｢| |广7_ハ 丶 「そんなの……当たり前だわ」
＼＼ヽ７了7ヾ ゞ-о| |∨/ ＼ ＼
＼| ヽ ｃゞン ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ.｜ | ∨. ＼ ＼
| ∧ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ ｀_ _ __| ハﾍ. ＼ ＼
| l| ＞ 、 ´ ｀ ／ j /￣ヽﾏ＿ ＼ ＼
/∧|／ __ｱ=ﾐく入`マ"￣￣ ／ ＼ ＼
／/ ﾍ /-ゞ參r' _≧ ＼￣/___〉 ＼
＿__／∠ ヽ＿＼イ ｀T1く, ―‐ ∨ ヘ,__
＼ ＿...ニニニ＞ ｣ K_,／￣ヽ 〉￢ ＼_- 889 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:58:34 ID:???0
＿＿＿
／..:::::::::::::::::..＼
/.:::／ /￣ ヽ ＼ﾍ
〃7´ イヽ、 ノ ト ｀ト ､
《_{{∧ { ｏ ｏ } ∧}}_》
〃ｰ∩ヽゝ'''r―ヘ''厶ｲ ヽ‐ﾍ 「そう、したいんでしょう！？」
Σ(⊂)_ﾍ トヽ_~_ ﾉｲ /_／乙
/＾7フ::::＞ｲ::∀::ｒ＜:::::∩┐ヽ
{ /{厶イ＞く::人:::>､ ﾄ个ｰ1 jﾉ
:＼ <::::r ´ /::｛＾⌒:.:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__.:.:ﾉ:i:i:i:i:::::.:.:.:.:.（
＼:Vﾊ::::､/::ｨ:i｢｝.:.:.:.:.:.:.:./:i:i:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:く⌒^⌒ヾi:i:i:i:r=ｘノ
/::::人::::V |::|[:.:.:.:.:.:.:.:.':i:i:i:i:i:i:i:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ V:i:i:）
,/::::/′￣,' |::ト=ﾐ.:.:.:.:.′i:i:i:i:i:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｒ―=彡 ﾏ″
i::::〃 .:′|::{ r彡.:.:.:|:i:i:i:i:i:i:{.:.:.:.:.:.:.:.:,xt=彡 i ､ :.
レ'} ′ j:::} 廴.:.:.:.|:i:i:i:i:i:i:}.:.:.:.:.:.:.:（ |ｉ :. ｉ | : ｉ:
{ ｛ ::::::, く:.:.:厶=ミ;i:i{.:.:.:.:.:__;ノ､｛ｉ: ｛ | | l .:|i
' }:. |:::::}i V{f彡ﾍヾi!.:.:.:.（{:八^气{, '. | | ｜ .:i |i
′ /ハ |:::::}i Ⅵ{fiりﾉﾘ:rif^´|i ＼｛＼、Ⅵ { j .:i {i
/ / , ∧⌒': `辷彡'1リ| |ｉ f圻ｘ`ｰ'ﾍ､ ｝ /｝ ∧:.
′ .:{ , /.:∧ ヾ. Ⅵi:i:i:i｛ | |i 弋ｔりヾ ／Ⅵ/厶′｝′
.: // / :′＼ Ⅵ:i:i:{ | |i .:.::::`:. ｛
i ;/ / / ＼rxミ=ヾ:i:i:M: |ｉ 〉 「……何を私に言わせたいのよ。
i | / :′ _,/⌒＾:.￢=ミｘ:i:|: 八:. __ ／
i |' / 厂:^:.:.:.:.:.:.:.:二三℡_L_ﾉ｝__ .，＜ やれるなら、最初からやっている。
i | / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒^＼:i:i:⌒＾:i:i:i:i:ヽ .それが無理だから、私は――」
l |′ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:i:i:i:i:i:i:i:i:/^ｰ=ﾐ
i | .:′.:.:.:.:.:.:.:,::::::::;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶:i:i:i:i:/⌒7／
i | /.:.:.:.:.:.:,:.／.:::::::::::}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Ⅵ:i｛ く＜_
すると打たれて呼応するように、馬鹿の勢いは増していく。
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、 ：'
'：rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::ノ レヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z:::⌒:.:::.:::圦ﾊ ：'
'： /r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l| ：'
｀７/ // ll ）レ |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
'： /丁7 ｌ| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒! 「アンタまだわかんないの？
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j ：'
'： //lハﾄ､ヽ f--ｔﾐ ::::::::::: f‐‐ｱ彡 '/// l |! | | できるかできないかじゃないでしょうが！
/// 7∧ヽﾊ .ﾞ==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ﾊ /! j l | | ：' 本当に欲しいものがあんならね――」
〃 // ハ/小. ､. ／〈// l｜| | ! | ：'
″{ { ,' // |l ヽ、 -‐-‐ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三- 890 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:59:11 ID:???0
::::::::::::::::::: ｒY''"""''''ｰ-ｭ ::::::::::::::::::::
::::::::::::::: ﾉ ｒｰ‐--ｨｧ-i 〉 :::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::: ./ / ｀i〈 :::::::::::::::::::::::
::::::::::::: | .j ｰ-､ ｒ‐ ヽ| ...:::::::::::::::::::::
::::::::::::: i' _,,.| ' ⌒ |⌒ |L ...::::::::::::::::::::
::::::: | |ﾘ!'7 ,- ,.__!_, ､ |ﾋ ::::::::::: ＜http://www.youtube.com/watch?v=3VAkmzC70yg＞
:::::::: . ヽY~ /.ｔ==＝=ァ ! || ::::::::
:::::::: ﾉ | ゝｰ--ｲ |そ :::::::
::::::::::: ﾐ_ /ﾄ､ ー ｲ´ :::
::::::::: ｒｰｲ /. ＼ヽ / ﾄ-､ ::::::.
r´ 厂ﾉ ＼. ゝL____j/ ﾋｧ｀ :::::::
_ ｨ;r=;ヽ、_ :; ＼ 人人人人人人人人人人 ／
, -（ ｒｆ ゞｿﾒﾗ ）- 、 ＜ ＞
／ ﾚ弋壬シて 、 ＜ 手前の力でッ！！ ＞
／ .,,,…''"~ ~゛''… 、 、 ＜ ＞
/／~ ／ ＼ , __ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
＿__,/ / /i | | i | 、＼ Ｘ i//｝ ＼人人人人人人人人人人人人／
〈￣ﾆ/ .i / / .| | | l ﾄ、 ヾ ヽr==c〈</i ＜ ＞
_又_,' / |｀ト＼ l ﾄ| l | | ヽ ,| ゞ//ヾ＼| ＜ 勝ち取って見ろッ！！ ＞
〈ﾄ、 i .l i 卞"ﾌ〒k,ﾚヽ! |__,}.∠| }/人_ﾉﾊ ＼_ ＜ ＞
ゝﾆﾉ.ﾊ ＼ゞ上；ム ::::::::::: 十≦ﾃ==ｘ行 |∨/＼/ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
. // /,'./ .i ＼ ＞￣￣::::::::::::::: 匕；_)_ﾉ ゞ|_| | トニﾆi
｛｛ ﾉ/ .! ヽ ' ー=ﾗ , |＼＼_
// ﾊ ＼＞ , ´ ｀ヽ ,_ノ /i | l＼/、
// / ,ﾍ ゝ- l l ／ ／/ 八 ｜ 、
// / : l ﾍ ' ／ ／一＜ ｿ
／/ / ; i ._} ｌ＞ / / ｀ノ ヽ
. / / ／ ,' ／/ ﾄ 「＞ー＜7 ./. ＼ ＼
. レ' / .〆 ./ ／/ く<ハ//｜ / ヽ l ＼
. ／ //_, ノ /／ イ_,_,／/| ﾄ' ./| | ＼l_ ー-
/ i /／ ｛｛__ﾉ_ ヽ/ .|_|∨ ,| .ﾄi、 ヽ- 891 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/23(土) 23:59:56 ID:???0
/／..::.:: -――- ::.::.:..＼ ＼
/.::.::.::／ ＼::.::...＼ ヽ
/.::.:／ ＼::.::.::ﾍ '
. /.::./ | l | ヽ::.::.:ｌ i
. '|.::/ | | | l | | | ｌ | ﾄ::.::| ｲ
/ |/ｌ | ∥ | |｜ | || | l l| | |ｌ | ハr‐く | 「私はやるわ。勝ち取るわよ！
. / | | |_｣Ｌ _| |∥ | |! | |イl 厂||_| .' |::.::.ﾊ 貴方は学校で、カナリアさんが無事助けだされて――
/ / | | |ﾉ_ヽ_l_｀ハ l l jﾉ斗≠Tド/ |::./.::}
. / / /|_|｜リバ扞 ㍉ヽ ヾ辷ソ / / |/.::/| 夢みたいな事が叶っていくのを、指を咥えてみてなさい！」
/ / く::{_| ヽ、 ゞ= ' ￣ / / 〈::/ |
. / / / ﾉ⌒ヽヾミ 丶 彡ｲ / l l
/ / / Ｖ＾ {｀ト ＼ ヽニ '´ イ/ /ｌ ｌ |
. / / / , ｊ/ 二ヽ￤ l＞ 、 __, ´ ;′ , | | ｜ ＜ﾆｮﾎﾎﾎﾎ
/ / / / v -― ヽｌ ｌ ＿〕_r‐z -‐ l 厶┴く l
. / / / / {／￣ }| ┌‐〉::.::. |_/.::.::.::.l .' .::.::.::.::.ヽ |
馬鹿の勝利宣言に、真紅は顔を真赤にし、わなわなと肩を震わせた。
涼しげに水銀燈を躱そうとした姿はそこになく、今にも飛びかからんような形相だった。
::::＼::/ / .:::::::/ .:/ :/ .:l: ::l l:. l
＼__/ ｌ :::/.:::! .::!:: ::! .::/::ｌ:. :::l ! :. !:: l
/´ / ｌ :/＿l :::ｌ:::. l:::ｌ :::l::::!::. .:::! :::! :ｌ .::l::: !:l
!{:V l∧_l::ｌ｀::ト、ｌ:::!:::∧!::::. .:::〃.:/.:/.::/.::: /::!
!∨ !:::トミ＜!:::::ﾄ､!/::::ｌ:::::::::／/.::/.:///.:::::::/:/
V :∧lヽヽゞ｀メヽl::::ソﾉ!::::∠.._/ -‐／∧:::::/j/
:l ::l !ｌ:::::::::￣::::::::::::::::::j／rｆ_チｧ／／ ｊ／
:! .::l !! ::::::::::::::::: :::::｀¨::::/／/ 「そんな簡単に……
i .::/:!＼ｌi ノ.::::::::: /.:://
! .:::/:::l _ヽiﾄ､ r=‐ ､_ /.::::l l ……ッ！」
! ／}／ 冫ｌヽヽ、￣ ＿ .. イ| :::::l l
/ ／.::／冫、:∨ 二¨::/.:::/´｀ヽ{ヽ､l !
:/ .::::::::::/.::::}ヽ:}/.::::／.::r┴′:::::ヽ 〉l
::.::.::.:| /／/::.:l::.::|::. ヽ
::.::.::.:| |::.::.| ／.::.::/::.::/::.::|l::.::.::.l::.:',
::.::.::.::.:|::.::.|l::.::.::ｌ::.::.::.::.:://::./l::./:ハ::.::.:l::.::!
::.::.::.::.::.::.::.|::.::.:ｌ::.::.::.::./ /::/ l:/:/ |::.::.::ｌ::.:l
::.::.::.::.::.::.::.|::.::.l::.::.::.:/__/:/_〃/ |!|::.::|::.:|
::.::.::.::.::.::.::.|::.::ｌ::.::.:/' 厶、/ / ｊ_|::.::|::.:l
::.::.::.::.::.l::.::|::.:ｌ:.::./ｲ´|::::::l｀ /:ﾄ::.:ｌ:.:/
::.ヽ::.::.::.|::.:|::.::.::.′ ゝ-' ヾl::.::l:/
::.::.::＼::.:ｌ::.l::.::.::i 〉l::.::/
＼::.::.::.::.:ｌ.::.::.::.:| _ /::./ 「真紅」
＼::.::.::ヽ::.::.::| ´ . '::.:/
ヽ::.::.|＼ 卜 ｲ::.::/
ヘﾉ ｀| /｀ ー' |::; ′
. ／::::::::::＼ ト _ ／
／::::::::::::::::::::::::｀ヽ |、:::ﾍ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ヽ:::::ヽ＼
その震える肩に、背後から手が置かれる。
6000小隊の隊員で、真紅とカナリアと同じ学校だった、巴の手だ。- 893 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:00:40 ID:???0
:::::::::::::::l::::::::::::::::::l::::::::l::::::::::::::l!:::l::::::::::l::::/ l:::::l:::::::::::::::::::::::::!
:::::::::::::::l::::::::::::::::::l::::::::!:::::::::::/l::::l!:::::::::l:::l l:::::!:::::::::::::::::::l::::l
::::::::::::::::!:::::::::::::::::l:::::::!l::::::::/ .l:::!l:::::::::ll:::! !:::ll::::::::::::::::::::l::::!
::::::::::::::::l::::::::::::::::::l::::::!';:::::::l__ l::l l:::::::;'l:::! ,'::/l::::::::::::::::::/l:/
:::::::::::::::::l::::::::::::::::::`!::!ヽ￣l ｀l:! ヽ::::! ';l .,':/ /!::::::::::::::/ /
∨:::::::::::::!:::::::::::::::::::`:!_,ｪヽ!ｭ､＿ ヽ:l ` /'´ !/::::/:::/ ′
..∨::::::::::::l::::::::::::::::::::::l ! け:::つ!｀` `' ィォﾊﾌ/:／／
ヽ､:::::::::ヽ::::::::::::::::::::l .辷:::ソ .け:ﾘ '゜::::/
`＼:::::::ヽ:::::::::::::::､:l ￣ ゞ‐'．/::::/
＼::::::ヽ::::::::::::ﾍ! ' .,'::::/
｀＼::ヽ::::::::::l` _ ,':::/ 「真紅は間違ってない。
｀＼＼::∧ ､ ´ ｀ ／::/ 小隊員みんな、貴方の決断を疑ってない。
ヽ ＼ﾍ ＞ , ＜::::/′
| ヽﾍ ｀iｰ- '´ l::/ 貴方がその人の話を聞く必要は無いわ。
＿＿_,ﾉ `' l､_ l/ 貴方は貴方の考えを通して」
/:::::::::::::::｀`'ｰ-､ |:::::＼
／:::::::::::::::::::::::::::::::::｀'ｰ､ lｰ､_::::｀ヽ､
巴はもう片方の手も真紅の肩に置き、自分の方にそっと引き付ける。
自然と背後から、抱きすくめるような形になった。
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀::::::::::: 宀'´ | ∨/／ | 「巴……」
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒} / 八ﾍ . | |
,厶.j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
/ ／｀ヽ):.:.:.:....:.:__}ｲ夊)＿r / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
八 '´_ ⊥｝ー :.:.:.:｀¨)´:（/'⌒ヽ｀Ｙ 二二〕＼ |. .｜
〈≦ヽ r､){:.:. :.: ／＼ノｰ 、｀ 《-､::::::::::::::::ヽ | .|
見た目は冷静そうに振る舞う真紅の身体が、燃えるように熱かった。- 897 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:02:34 ID:???0
巴はそのまま真紅に語りかける。
l:!l:::l::::!:/ .l::/ﾍ::::l::::::l:::::l::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::',
l! l::l::::l:l l:l ';::l､＿l::::l::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::',
｀ l::!l::l!ﾘ ';!´￣､',ヽ:l:｀:l::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::;
`!∨i ´ﾓ!￣ﾌヽ l!::/::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::;
. ,ノ lﾘ ′ ,'::/::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::;
ヽ ´ ・ ,:::/:::::::::::::l:::::/::::::::::::::::::::::/
ヽ_ /:/ !::::::::::::/::/::::::::::::::::::／/ 「……けど
. ヽ /'´ l::::::::::/::/::::::::::::::／′′
ヽ ＿＿ l:::::// /:::::::::／/ 雛苺だけは救わなきゃいけない。
ヽ:::l i l／/ ´ヽ／´ 私は、そう思うの」
ヽ! l ./ l
,ィ! ＿,ゝ'ｰ-､
,.ィ´:／ ,.ィ:´:::::::::::::::::::::＼
r‐ ':´:::::/´ ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ
/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. /:. :. :. :. :,､:. :. :. :. :.:.ｌ
ｌ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:/i:.ｉ:. :. !:.:/ ヽ:.ｌ:. :. :. :.ｌ
':. :. :. :. :. :. :. :. :. :. / .|:.ﾚ:.:.:|:. ! .}从:. :. :.'
∨:. :. :. :. :. :. :. :. :├┼- ､ﾙ从 ﾘ斗}:. /
}人:. :. :. :. :. : ﾍ:. :|r＝=ｪｭ､ .,ｨﾁ/:./
从:. :. :. :. :. :. N:{ヽ li:::::} li:::}'／
N:. :.ヽ:. :. :| }!. ｀"´ ､｀./ 「幻獣の出現が感じ取れる時がある――
r─У.N:. :.{ _ ／ それだけで学兵の対象でもないのに、小隊に入れられた。
|;: 八 ∨ﾍ _ ´ ／|
.／;: ;: ;:ヽ Xﾍ ｀ ー ‐ }:.ｲ あの子はそういう、小学生よ。
.／;: ;: ;: ;: ;: ヽ ヽ.ヽ ﾚ' 雛苺は、兵士じゃない」
.／ムｨ''￣ヽヽ;: ;:ヽ ヽ∧
/;:/ ヽヽ;: ;: ヽ__〉∧
/;:/ ヽﾏ;: ;: ;: ;: ;| |
隊長を相手にしては言えなかった気持ちを、訥々と語った。
真紅は巴に抱かれたままで、じっと巴の言葉を聞いた。
,ｒ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.／ ／::.::.::.::.::.::／＿＿__/_
ﾏ_,ﾍ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.::.:く;;;;ィヽヾｰｒ:､｀ｰｧ､
ｒﾞ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.:_::.::.:）l ﾄ､ ヾ≦｀У,.く
/ゝ-'")::.::.::.::.::.::.::. ′ /::.::.::.::.::.〈 ゝ' l ﾄ, ﾏ iﾞ〈 / ,<_
/ / ゝ_ｒ､::.::.::.::.:;' /::.::.::.:/｀し’ /.ハ | .ﾄ ∨ｖ' ｒ′
〃 ′ :! ゝ-'1::.! ,'::.::.::.::.:ヽ. ! | .}.! .|i Ｋ
{ { l :l ! !i k ｒ「ﾄ､ /::.::.::(⌒ｰ' ./ .| l !.! :l !. ', ヽ
ﾏﾄ、|:､ :lﾑ-ﾃﾅi|'〉〈〉 i{,'::.::r-┘ ／ / ! ! / .! :| | .ﾊ
ヽヾ! ＼ﾋ,ィｱ'i|' /ﾍ,]ﾃゾ::.::.:） , | |/ .! :| | |
ﾉ ｉj ,ｲ //′/ ¨}"´ ,.／ .| | ! :| | | 「……」
〈 l i ,亅 / ,￣ ´ ,／! ! ! :| | |
ヽ __ `i | |;ﾌ､７ ,;,- , ﾆ_／ l__〉 .! :! ! !
＼ ｌi ! |__"´"_二†二、 .| :| | |
,:-―'|ｉ !｜∠-:'::.::.::.::.::.冫 | :| | |
＜r,<ヽ ｉ , ' /-―::.::.::.::.:::.::.:ヾ､. | :| | |
`i'ゝｨ ヽ,,／::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.:＼. | :| | |- 902 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:04:14 ID:???0
.....-‐── -‐─.......､
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.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧
∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,,:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.::.∧
ｌ:.:.:.:.:.:.:ｉ:.:ｉ:.ｉ:.ｉ:.:.:.:.ｉ:.:.:.:.:./ ､:.:.:i:.:.:.:.:.:ｉ:.:.::∧
ｌ:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.ｉ.ｉ:.:ｌ:.:.:.:.ｌ:.:.:.:/ ､:.:.:ｌ:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:ｉ
ｌ:.:.:.:.:.:ｌ:.:.升十一.ｌ:.:.:.ｌ ､:.:.ｉ:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:'
|:.:.:.:.:.ｉ:.:.:ｉﾙ' ヽ:ｌ i:.:.:ｌ .十┼ｌ:.:.:.:.ｉ:.:.:.:/
ｌ:.:.:.:.:.i:.:.:F７斧ぅ 从ﾚ .|:.ｌﾙｌ:.:.:.,:.:.:.:/ 「さっきの通信……
∨:.:.:.:i:.:.:ｉ込ﾋｿ だ乏》ｉ:.:../:.:.:/
,,. ...＜.∨:.:.:ｉ:.:ﾍ ￣ 込ｿ ''/:.:./:.:.:/. カナリアの声は震えていたけれど、
x─ - ､:. :. :.ﾍ:.:.:.ｉ:.:.ﾍ , ・/:.:./:.／ カナリアはきっと受け入れた。
/ ヽ:. :. :.ﾍヽ:.:.:ｉ:ゝ ､'⌒, ／:.:./／
/ .∨:. :. ﾍ ヽi .丶 ￣,, ＜ｉ:.:.::/ 真紅は、雛苺も受け入れるべきだと、そう思うの？
/､ .∨:. :.:ﾍ ｉ:.￣:/:.:ｉ 从ﾚ それが軍人の、選択なの？」
/ .ｌ ｉ ,, ∨:. :.ﾍ‐--‐/:. :. /:／
/ ｉ ｉ / ヽ:. :.ﾍ /:. ／ /
ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- ､,r ':::::::::::::::::::::: |_／rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::::::／_ イ二二 ﾇ
＼:::::::::::::つ:::::::. ＼::::::::::::::::::::::::::::.| |:::::::::::::::::::::::::::!ﾆﾆ´ ' ／
(::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤ |::::::::::::::::::::::::::ﾉ＼_／／
jゝ:::::::::::/`ｰj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.| |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'＼
＼/ / ゝ__,:::::::::::::::::::: | |:::::::::::::::::_:( l! | |
. Yl! | ゝつ:::::::::::::: l, ､ /:::::::::::⊂´ ﾉ!/| |
| !| ,、 ﾄ, ヽr､::::::::frtｯゝ::::::::rイ / | | |
ヽヽ､!.,＼l! !li j/! ゝ_:::ゞﾆメ::rゝ′ /!! | | |
>!ﾉﾍ! ﾚ' j! ﾄ' /／´ ／ ,イ '' | | |
ﾉ ﾄ､ /, | ,/ゝj/ _ ,. イ| | | | | 「――……！」
. | | .‐､ｰ j/| |/ `_j _ l!ヾ! | | | |
. | | ,＞/ .| ,.トｰ <_ ::: r:/ | ! | | | |
. | | ＜r,<ヽ..|./│／ /`ｰ <_,j | | | |
. | | ゝｲヽﾉ ヽ /ヾ :::: ゛ヽ | | | |
. | | / _j/ . __,∠ノ::::::::＼:::::: ヽ| | | |
. | |.ｲ_,〆／ _,, -―rﾞ :::::::::: ＼::::: ヽ | | |
. | .∠, ／ ´! ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::::.､ | | |
. | | |`ー￣ 二ﾉ／::/ .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|- 903 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:05:14 ID:???0
真紅が巴に抱かれたままで、水銀燈に言葉を向ける。
堂々かつ優雅な佇まいから紡がれる、軍人らしいきびきびとした言葉。
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ | 「ねえ、そこの馬鹿女。策はあるの？
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | | キメラと小型幻獣の群れはこちらで始末したわ。
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | | それでも今現在でミノタウロス10体以上に包囲されてる。
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ |
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | | そこに30体近い中型群の増援。
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ | なんとかなる方法があるというの？」
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
ｒ‐=ﾆ´.:::ヽー=≧ト:.ｒ‐⊂ニニﾆ⊃x/ /ｊ/:::}::::::::::::::ヽ. |
＼::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂ｊｒ―‐ヘ/.:::j:::＼::::::＼_ｊ
＼::::::::::::::::::/ ア{ i/ i/ i/ i/jゞ､ヽ｀ヽ＼{:::::::::＼::::::::｀
／x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/.f７.:::::刈ｰ'^ｰ'^ｰ'^ｰ'ﾍｰマ}:::ヽ
. / xﾘ::xFﾉ l l .l .ｌ. l ﾏﾍ
/ ｛{l::/ﾉ .ｉ .| ll | l| |! | ! | l| ﾊ 「あんた達きたかぜゾンビに囲まれてたでしょうが……
. / ｛{:/ﾉ ｌ .l l ｌ l || |ｌ | | | ｌ| ! llﾊ
/ ｨﾘ{ l| 十 t .⊥ｌ l| ハ.} , ｨ 千 l l| .| 歩兵だけなのにその状況で抵抗してた上に、
. /, .//|:}ﾄヽｌﾍlr=tzぅﾐヽﾘ ﾘj 斗 T７/ハ l､ 小型とキメラを始末したですって……？」
.、 .// 〈〈_}小ﾉハ ヾ弋ン` ゞ ' 〃ｲ ﾘﾍヽ
l:ﾄ:. // 〈.{ /ﾊ､}.〉＼__ ' u ｲ / l .l::|//
、 ﾍ!:V./ ゞｲ 1トム‐ｲ ＼ ､-.. _, ／/ / l.l:}.1 .＿
i;＼ヽ;i〉./ _〃∠ﾉ1 / }| ﾉ1 ヽ － イ / / /千1!|Yﾁi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y// //⊥ｰ |｜|_ﾉ´ } ﾍ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒ ,､ Y｀ｰt:::/イ〃/::::＼ﾄi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/ ノ:::::::::::::::≧ x _, -､く ＼ヽ }|´__ //:::::::::::::＼i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/ /::::::::::::::::::::::::〈 ＼ ｢ ヽ _ く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i
自慢の小隊長を抱く巴の手に力が入る。
熱くなった巴の身体を背に負いながら、真紅は胸張り水銀燈に相対した。
_＿
／r': : :└､
／ r┘: : : : : :乙
ｒ‐z- ､, イ ' {￣｀丶､: : : : 〕
.に/ｒ' / / ／｣' l l ＼: ｣
/| 〈 '| l' ノ_ｌ l| | lY′
.ｌ |ヽfこ} ｲ |ｨf ﾄﾑ ﾉ jｌ| 「大馬鹿女。
l l| ゞﾍ 〈!｜ゞ'′ {:Nﾚﾘ'
/ ,! ヽヽ| l! - , ﾉｌ| 私は貴方に感想なんて聞いていないの。
l / 「r:ｌ |ヽ-ｒ ＜:l iヽ 策はあるのかと聞いているの」
/ / /ｒ‐- ､!ﾉ='｀ /:l !ﾑヽ
./ /! ＿／ ｒゝ､ソ:个 ､j .厶 ィ′
/ /|ｌ {_＿ ヽソ|: ヽ＿ゝ {ソ￣}
./ / / / 〕 r┐〉:ﾄ-- 'ヽ _ く'-､ノ
/'´ ｌ / ┴-'､_j/ヽ.ﾉ＿ｒ.｣ヽノ｀ヽ＼
考え方を変えぬまま、普段通りの彼女のままで、水銀燈の話に乗った。- 904 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:06:02 ID:???0
具体的な話になると、水銀燈が急速に表情を陰らせる。
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ 「大馬鹿女ってまさか私の事じゃな――
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ | あ、今そういうボケいらんですよ ＞
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
|:ﾄﾍ ｀ 。ﾟ￣:::::::::::::::: ￣ﾟ。 ／ l |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | まあ、包囲を崩してトンズラすればいいんでしょうけれど、
. | ト __ ／| |l | .やる夫とやらない夫がいないのが痛いわね……」
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼
やる夫とやらない夫。
飛車角抜きでの大冒険は初めてで、普段の手が使えない事を思い出したのだが――
＿＿＿_
／ ＼
「ん？俺じゃ無理なのか？ ／ ＼
／ (●） （●） ＼l⌒l
やる夫のとっあんには敵わねーけど、 .| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | .|
俺はやらない夫ってヤツより多分強ぇーぞ」 ＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／／
／x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/.f７.:::::刈ｰ'^ｰ'^ｰ'^ｰ'ﾍｰマ}:::ヽ
. / xﾘ::xFﾉ l l .l .ｌ. l ﾏﾍ
/ ｛{l::/ﾉ .ｉ .| ll | l| |! | ! | l| ﾊ
. / ｛{:/ﾉ ｌ .l l ｌ l || |ｌ | | | ｌ| ! llﾊ
/ ｨﾘ{ l| 十 t .⊥ｌ l| ハ.} , ｨ 千 l l| .| 「それはやる夫から聞いてるわ。
. /, .//|:}ﾄヽｌﾍlr=tzぅﾐヽﾘ ﾘj 斗 T７/ハ l､ 十分自分の代役になるって」
.、 .// 〈〈_}小ﾉハ ヾ弋ン` ゞ ' 〃ｲ ﾘﾍヽ
l:ﾄ:. // 〈.{ /ﾊ､}.〉＼__ ' u ｲ / l .l::|//
、 ﾍ!:V./ ゞｲ 1トム‐ｲ ＼ ､-.. _, ／/ / l.l:}.1 .＿
i;＼ヽ;i〉./ _〃∠ﾉ1 / }| ﾉ1 ヽ － イ / / /千1!|Yﾁi;i;i;i卞z,,_
i;i;i;i;Y// //⊥ｰ |｜|_ﾉ´ } ﾍ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒ ,､ Y｀ｰt:::/イ〃/::::＼ﾄi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,
i;i;i;i;i/ ノ:::::::::::::::≧ x _, -､く ＼ヽ }|´__ //:::::::::::::＼i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/ /::::::::::::::::::::::::〈 ＼ ｢ ヽ _ く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i- 906 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:06:49 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼
「ん。じゃあ俺でいいじゃないか」 | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
| l |{ lヽ ｌ | |l }l l
＿| ｌ |ﾍ | ｌ | | ﾘ ハ /l |
,.斗≧ミメ＼ | ｌ | | l/ |/ _j厶| U l
／ しﾍヾ ＼ lﾉ | / 孑气く | /} 小、
ｌ｜ ｛::::} | ｌ ｆ:::ｉ ｌヾ ﾉ／/／l|:| ＼、
_弋_ﾟ辷'ン_ ､辷ﾝ / ／/l| |:ｌ ヾ 「…………」
￣￣"´ ｀"￣ / / | ヾ 、 |:|
＼ ′ / ／l l| |:| ﾚ
ｰ-ヽ ／ィ´ | |ｌ∠ｲ
U ﾉｌ | |_ノ廴
＼ ￣￣￣￣￣ イ ｌ| | l|三≦
そこにキル夫が立候補。
ありがたい申し出ではあったはずだが、珍しく水銀燈が言葉を詰まらせる。- 908 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:07:44 ID:???0
少し考えたあと、水銀燈が口を開く。
_＿,、
, __-,=＝=＝=〔{〈回ﾍ
／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ| 「やる夫ややらない夫にやって貰っていたのは
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | | 凄く、危険な任務なのよね。
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | tしｿ ﾘ| ／癶〈| | ハ 危険というか無茶？
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ '(ﾚﾘﾙ | ,∧｜ 私が、頼りないくせに無茶ばっかいうからね……
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_i -─
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ __ _ /｜/″／::::::::::::::::... どうにかならない状況をどうにかする。
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::＜￣￣ そういう事をやって貰っていたわ」
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::::
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ ∨ ﾍ ｌ::.l::.::.::〉 〉:::::::::
-‐,コf7{{辷ｆﾘﾉﾍ,
／ __{仏:'／:｀¨:^三≧,
/:７://:::::::_:_彡'^¨⌒丶
/ }:厶:/::∠}厂 ＼ ＼
/ _＿__｣水くﾌノ^´ .′ 丶 . 、
/ /::/ ７::/∧:} /, //! . . ｝ l i
/ ＼Ｖ介{:し:ﾉ ｜十-Li j/ } ﾊ|
/ // |:トｆ |ｉ_｣土z,＼ ァｨ/ / }
/／ // ｉ |:| 丶 个i､ 炒` '仞/}}j/
‐= _ ／ 〈/ l |:| `ﾄ . ＼ 〉ｉ{ {{
￣≧=-く 、 八ｌ｣ l八 ｀¨⌒ _, ｲ八}｝=-‐ 「だから、例え貴方の腕がやる夫と
_＿＿,≧ニニニ≧ｘ ）＼ // ﾍ 个ﾍL_ ´／厶'′ 同じレベルだったとしても――」
二ニニニニニニニニニﾆ≧ｘ彡'ﾍ ｢¨::7了f千{≦=―-
_厶三ニニニニニ＞=≦ﾍ乙1 |:::/r介ﾊi| トく,⌒´
_ -=ニ=‐ｧ=ニニニﾆ／::::::::::::::::::＼) l⌒レｆじﾍ |i:::::ﾏ⌒ｰ ｧ
ﾆ=-_厂/ニニニﾆ／ ::::::::::::::::::::::::::::ヽ, | 〈∧〉}八:::::＼＾´
/／ _,厶イ/ﾆ＞'::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾊ八／丁｢/f刈〉::::::::〉
′_彡 7／八ｌﾄ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vﾍ, 〉/ /`辷八::::::/- 909 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:09:04 ID:???0
キル夫は、水銀燈の言葉を遮って、トンと一つ胸を叩く。
, -―ー- 、
／ ヽ
' ⌒ ーヽ
l (●) (●) ､
{ ﾄｪｪｪｪｪｪィ }
､. ヽｪｪｪｪｪノ ノ
「いいぜオッケー。無茶言ってくれ」 ＞ ＜、
/ ー―- .､ r､ ヽ
`ー―- ､_ノ l/ /
,' l ,/
／イ ＼::::::.ヽ
/:/ ｌ ＼::::ｌＬ ＿_
〈l:′ｌ ｜ ∥ | ｜ ｌ｜l | | Ⅵ(二二)〉
|:| | ｌ |ｌ | |｜|l | l| || ｌ 」⊥l | |｜l | ｢＼￣＼
＿＿__|:| | | |ｌ | |｜|l | l| jイ川 l |ｌ| |｜l | |ｌ ﾄ ＼_｝〉
く<二二ﾌﾉ |｜|7廾土￢八 |〃≫≡ミ刈 |￤リ.ハ＼ヽ＼ 、
￣／|:|仁∧ｌ｜ィテ癶ﾒ ヽ トうｲj |l | ﾉｲ ＼ニｨヘ＼ 「ふぇっ？」
. 〈〈_／ｲイハ乂 弋_少 ､_ヾ＝'' 川 /、＼ ＼|:| ＼>イ
. ￣ |:| |:|/∧ ＼ ￣ " i u / / l ＼ ＞‐一＜ ／
l:| |:|/ ｜ト､_＞ ＿__ ∠ イ | ／...:::::::::::::::::..＼
ﾚ＞ー┴| ＼ u ｛ __〉 ／.::::|l |/ .:::::／￣}::::::::::::..＼
/.:::::::::::::::::::l l | `ト ￣ ／..::::::::|ｌ |:::::::::::〈(_ﾌ／￢､:::::::::|
. シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::＞ー＜ :::::::::::::::|ｌ |::::::::: ﾉ / ／ Ｌ:::::::/
. ／..:::::::::::::::::::::::: l ﾍ ＼:::／ｲト ＼::::::／|ｌ |::::{⌒Y ／ ノ ｌ:::::{
| :::::::::::::::::::::::::::::::.', ＼ く<_/ハ∨/ |ｌ l::: ＞宀＾ｰ＜__ノｊ::::::ゝ
. ﾍ :::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ Ｖ⌒Ｙト-ﾍ（￣`ｰ|ｌ ∨.:::::::::::::::::ー一':::::（- 911 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:09:25 ID:???0
＿＿＿
／ ＼
「俺さ、宗教の勧誘みたいな感じで連れて来られたんだ。 .／（● ） （● ） ＼
ここに来りゃ楽しくなれますよーってさ ／ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） ＼
| ｌ^l^lｎｪｪｪェ／ |
何言ってんだこのオッサンって思ったんだけどよ、 ＼ヽ L ／
自分でもびっくりするくらい簡単に楽しくなっちまった」 ゝ ﾉ
／ /
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼
「あのオッサンの言う事はあたってた。 .| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
だったら、やんなきゃいけないと思うんだよな」 ＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
キル夫がニコニコとしながら水銀燈に語り聞かせるが、
水銀燈は言葉の意味が殆ど理解できなかった。
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 「御免なさいキル夫くん。
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ | 言っている事が、よくわからないわ」
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ |
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼- 913 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:09:57 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
「ハハ、そうだろな。 ／ (⌒） （⌒） ＼
まァやらせてくれよ。俺は役に立つぜ」 | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
「理由は感謝と後悔と――、 ／ (⌒） （⌒） ＼
罰と、俺の都合だ。 | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
オッサンの真似して言うならな」 .／´￣ ｨヽ
〈 ￣ ‐- 、 i
｀ｰ,‐ -、_ ヽ | l
それでもキル夫はどうやらやる気満々のようであり、
水銀燈は首を捻りつつも、キル夫におねだりする事を決める。
|
| _ ＿
|'´:::::::::::{＠}::ｰ､
|／ ´ ~￣~ ｀ ＼ ？？？
|ﾍ ,ハ /ヽ､ ﾍ
| -ｰ ヽノ } !｀ｌｺ 「オッサンってこの場だと……Lさん？」
|● ヽ 小iVヽ
|⊃ ●゛i(⌒＼ ＼人_从人__从_从人__从人_人从ﾉ／
| ,__, ⊂ ﾉiｙ ﾞｉ＿ ）全力で否定させて貰います！ ＞
ｈ ｀´ _ イ .／＼ ）;;::＼ ／Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY＼
ﾐ｝ ー ゛:: :::ｌ |::::::::::>':::::::::::ヽ
|:{ 薔 }: :::| |:::::／⌒⌒`ヽ! 20代中盤をｵｯｻﾝと言い始めたらどれだ――＞
|:::＼／: :: ::ｌ |:::::| ちょっとｵｯ……先輩、黙ってましょうか＞- 914 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:10:42 ID:???0
キル夫が身体を捻り、今度は矛先を真紅に向ける。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
「なあ赤い小隊長さん、教えてくれないか」 ＼__＼ｪｪｪｪェ／ ／
／ ／ヽ_ ＼
| ミﾆﾆ====三＿ ＼.|
. | | ＼＿ﾉ
＿＿＿_
／ ＼
「なんで人は嫌で嫌で、吐き気がするような今を、 ／ ＼
平気な顔して受け入れちまうんだろうな。 ／ (●） （●）＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
なんでそんな世界から、出ていこうとしないんだろうな .〉 ∩ノ ⊃ ／
変えようとしないんだろうな」 ( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
:＼ <::::r ´ /::｛＾⌒:.:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__.:.:ﾉ:i:i:i:i:::::.:.:.:.:.（
＼:Vﾊ::::､/::ｨ:i｢｝.:.:.:.:.:.:.:./:i:i:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:く⌒^⌒ヾi:i:i:i:r=ｘノ
/::::人::::V |::|[:.:.:.:.:.:.:.:.':i:i:i:i:i:i:i:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ V:i:i:）
,/::::/′￣,' |::ト=ﾐ.:.:.:.:.′i:i:i:i:i:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ｒ―=彡 ﾏ″
i::::〃 .:′|::{ r彡.:.:.:|:i:i:i:i:i:i:{.:.:.:.:.:.:.:.:,xt=彡 i ､ :.
レ'} ′ j:::} 廴.:.:.:.|:i:i:i:i:i:i:}.:.:.:.:.:.:.:（ |ｉ :. ｉ | : ｉ:
{ ｛ ::::::, く:.:.:厶=ミ;i:i{.:.:.:.:.:__;ノ､｛ｉ: ｛ | | l .:|i
' }:. |:::::}i V{f彡ﾍヾi!.:.:.:.（{:八^气{, '. | | ｜ .:i |i
′ /ハ |:::::}i Ⅵ{fiりﾉﾘ:rif^´|i ＼｛＼、Ⅵ { j .:i {i
/ / , ∧⌒': `辷彡'1リ| |ｉ f圻ｘ`ｰ'ﾍ､ ｝ /｝ ∧:.
′ .:{ , /.:∧ ヾ. Ⅵi:i:i:i｛ | |i 弋ｔりヾ ／Ⅵ/厶′｝′
.: // / :′＼ Ⅵ:i:i:{ | |i .:.::::`:. ｛
i ;/ / / ＼rxミ=ヾ:i:i:M: |ｉ 〉 「…………」
i | / :′ _,/⌒＾:.￢=ミｘ:i:|: 八:. __ ／
i |' / 厂:^:.:.:.:.:.:.:.:二三℡_L_ﾉ｝__ .，＜
i | / /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒^＼:i:i:⌒＾:i:i:i:i:ヽ
l |′ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:i:i:i:i:i:i:i:i:/^ｰ=ﾐ
i | .:′.:.:.:.:.:.:.:,::::::::;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶:i:i:i:i:/⌒7／
i | /.:.:.:.:.:.:,:.／.:::::::::::}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Ⅵ:i｛ く＜_- 916 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:11:02 ID:???0
真紅もキル夫が何を思っているか、全く理解できなかったが、
なにやら自分のことを言われた気もしてカチンとし、腰に両手を当てたまま、ついついキル夫に向き直る。
_＿
／r': : :└､
／ r┘: : : : : :乙
ｒ‐z- ､, イ ' {￣｀丶､: : : : 〕
.に/ｒ' / / ／｣' l l ＼: ｣
/| 〈 '| l' ノ_ｌ l| | lY′
. ｌ |ヽfこ} ｲ |ｨf ﾄﾑ ﾉ jｌ| 「大馬鹿馬鹿女の部下が言いそうな事なのだわ。
l l| ゞﾍ 〈!｜ゞ'′ {:Nﾚﾘ' 別に悪いことじゃないでしょう？
/ ,! ヽヽ| l! - , ﾉｌ|
l / 「r:ｌ |ヽ-ｒ ＜:l iヽ .そういう世界で耐え忍ぶ人が世界を回すのよ。
/ / /ｒ‐- ､!ﾉ='｀ /:l !ﾑヽ 自分を歯車にして、機械の重みに耐えながら。
./ /! ＿／ ｒゝ､ソ:个 ､j .厶 ィ
/ /|ｌ {_＿ ヽソ|: ヽ＿ゝ {ソ￣}′ ……それを理解しない人間はこの世に２つ」
./ / / / 〕 r┐〉:ﾄ-- 'ヽ _ く'-､ノ
/'´ ｌ / ┴-'､_j/ヽ.ﾉ＿ｒ.｣ヽノ｀ヽ＼
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜ 「バカと、テロリストよ」
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ | ＼_人人人人人/
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | | ） ﾌﾞﾊｯ！！ （
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | | /^Y^Y^Y^Y^Y＼
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒} / 八ﾍ . | | ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人／
,厶.j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | | ＜ ＞
/ ／｀ヽ):.:.:.:....:.:__}ｲ夊)＿r / /:./::::::ﾍ∧ | ｜ ＜ ブハハハハハハハハハッ！！ ＞
八 '´_ ⊥｝ー :.:.:.:｀¨)´:（/'⌒ヽ｀Ｙ 二二〕＼ |. .｜ ＜ ＞
〈≦ヽ r､){:.:. :.: ／＼ノｰ 、｀ 《-､::::::::::::::::ヽ | .| ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼- 918 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:11:25 ID:???0
.:.:.:.:.:.:.:.:.／／:.:.:.;ﾉ ＼
.:.:.:.:.:.:. / /:.:.:.／ / , ｀､ ヽ
.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.く / | | l ヽ ､ ヽ、
:.:.:.:.ノ /:.:.:.:.:.∥ |ｌ ｌ | ｌ ｀､｀ヽ l ヽﾄ､
:.:.:.:{ !:.:.:.::.:;ハ |l |l ! | ＼ ヽ、＼ l| ｌ| |
::.:.: l |:::.:.:.::) ﾄ、|ﾄ､|l } ﾄ､ヽ ヽ、 | l|ヽ ヽ |ヽ l|ﾉ
::..::.:ｌ |:.:.:爪,斗七|廾ﾄ-|‐1ヽ }｀ヽﾑ-l￢ ∧ﾉ/ }ﾘ
ヽ.:.:ヽ. ヽ::.}| ｌ ﾊ/,ｨ´うﾊVl/| ﾘ ん:::ﾊ. l |
）:.:rへ_}|/ l| {ｌ い:::j. い:::ﾉ ﾊ 「な、何がおかしかったの？」
ヽ､!{ﾚ' /// ゞ-'′ ｀ ´ ∧ |
／／/人 U ﾞﾞﾞﾞﾞ ' ﾞﾞﾞﾞ 八l |
／／ ／_＞ト､_r个､. ⊂⊃＿／| ヽ＼
/／ ／ /: ／::..::..::{::..:ヽ. ´ .／::..l｀'┴:-:ﾍ ＼
´ ／ _工l::..::..::..::..ヾ::..::ﾄｧ=く::..::..:l::..::..::..::..::}ヽ、＼
ノ ／ : : {::..::..::..::..::..:∨{ﾘ廻ｌト､::.ｌ::..::..::..::./ ヽ、ヾｰr- ､
／: : : : : ｀ヽ､::..:;:-'´丁ヾﾆｼ::..｀T:ｰ::-:r'′ ｀ｌ / ∧
. /: : : : : : : : : : /´::..::..::.l!::..:| |::..::../::..::..::.＼ ﾚ' | / /
／イ ＼::::::.ヽ
/:/ ｌ ＼::::ｌＬ ＿_
〈l:′ｌ ｜ ∥ | ｜ ｌ｜l | | Ⅵ(二二)〉
|:| | ｌ |ｌ | |｜|l | l| || ｌ 」⊥l | |｜l | ｢＼￣＼
＿＿__|:| | | |ｌ | |｜|l | l| jイ川 l |ｌ| |｜l | |ｌ ﾄ ＼_｝〉 「わ、私にもちょっと……
く<二二ﾌﾉ |｜|7廾土￢八 |〃≫≡ミ刈 |￤リ.ハ＼ヽ＼ 、
￣／|:|仁∧ｌ｜ィテ癶ﾒ ヽ トうｲj |l | ﾉｲ ＼ニｨヘ＼ 隊に入ったばかりの子だから、
. 〈〈_／ｲイハ乂 弋_少 ､_ヾ＝'' 川 /、＼ ＼|:| ＼>イ まだちょっとつかめてない所あるのよね」
. ￣ |:| |:|/∧ ＼ ￣ " i u / / l ＼ ＞‐一＜ ／
l:| |:|/ ｜ト､_＞ ＿__ ∠ イ | ／...:::::::::::::::::..＼
ﾚ＞ー┴| ＼ u ｛ __〉 ／.::::|l |/ .:::::／￣}::::::::::::..＼
/.:::::::::::::::::::l l | `ト ￣ ／..::::::::|ｌ |:::::::::::〈(_ﾌ／￢､:::::::::|
. シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::＞ー＜ :::::::::::::::|ｌ |::::::::: ﾉ / ／ Ｌ:::::::/
. ／..:::::::::::::::::::::::: l ﾍ ＼:::／ｲト ＼::::::／|ｌ |::::{⌒Y ／ ノ ｌ:::::{
| :::::::::::::::::::::::::::::::.', ＼ く<_/ハ∨/ |ｌ l::: ＞宀＾ｰ＜__ノｊ::::::ゝ
. ﾍ :::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ Ｖ⌒Ｙト-ﾍ（￣`ｰ|ｌ ∨.:::::::::::::::::ー一':::::（
キル夫の馬鹿笑いに、２人の小隊長が後ずさる。
ドン引きの表情が視界に入ったが、それでもキル夫は笑い続けた。- 926 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:12:50 ID:???0
コホン、と一つ咳払いをし、笑いきったキル夫が水銀燈に顔向ける。
, -―ー- 、
／ ヽ
' ⌒ ーヽ
l (●) (●) ､
「いやー、最高の解答だったよ赤い小隊長さん。 { ﾄｪｪｪｪｪｪィ }
んで隊長。俺何すればいいんだ？ ､. ヽｪｪｪｪｪノ ノ
＞ ＜、
怖いくらいにノリノリだ。 / ー―- .､ r､ ヽ
今ならなんだってできる気がするぜ」 .`ー―- ､_ノ l/ /
,' l ,/
水銀燈はニヤリと口端を上げ、キル夫の態度を歓迎した。
/／..::.:: -――- ::.::.:..＼ ＼
/.::.::.::／ ＼::.::...＼ ヽ
/.::.:／ ＼::.::.::ﾍ '
. /.::./ | l | ヽ::.::.:ｌ i
. '|.::/ | | | l | | | ｌ | ﾄ::.::| ｲ
/ |/ｌ | ∥ | |｜ | || | l l| | |ｌ | ハr‐く |
. / | | |_｣Ｌ _| |∥ | |! | |イl 厂||_| .' |::.::.ﾊ
/ / | | |ﾉ_ヽ_l_｀ハ l l jﾉ斗≠Tド/ |::./.::}
. / / /|_|｜リバ扞 ㍉ヽ ヾ辷ソ / / |/.::/| 「そう言うなら本当にやってもらうわよ？
/ / く::{_| ヽ、 ゞ= ' ￣ / / 〈::/ | 私最近人使い荒いって評判なんだから」
. / / / ﾉ⌒ヽヾミ 丶 彡ｲ / l l
/ / / Ｖ＾ {｀ト ＼ ヽニ '´ イ/ /ｌ ｌ |
. / / / , ｊ/ 二ヽ￤ l＞ 、 __, ´ ;′ , | | ｜
/ / / / v -― ヽｌ ｌ ＿〕_r‐z -‐ l 厶┴く l
. / / / / {／￣ }| ┌‐〉::.::. |_/.::.::.::.l .' .::.::.::.::.ヽ |
, -─┴ ─- ､.:.:.:::::::/
/ .:.:.:.:.:.:.::::::::::::.:..｀ヽ､/
ヽ , -───‐ ─ - ､.:.:.:.:.:::::::.＼
＼／.:.:.:.:.:.::::/l:::::::::::::.:.:. . .＼:.:.:.::::::::.:.＼
/.:.:/.:.:::::::/::;|::､.:.:.::::|l:::::.:.: . ＼ .:.:.:.::::::::!
/.:.:/!.:.:::;ｨｲ:i:;;ﾄ､!＼.:::N::::::.:.:!::.:.:ﾄ､.:.:.::／
/.::/:::l;:ィｲ/^1:;| >､_ヾﾄﾄ､.:.:/ .:.:.|:::l:／
l.::/i:::::l -‐一''|/ r==z､V.:::::::::!:::|
|/!:|.::::| ヾじ｡ｼ {ジｿ/,::,;;:.:.:::,′! 「最近……ねえ」
ヽヽ.:l ￣ ､ ￣ /:/;:;:::;/;;;/
|::| ｲ:/;:;::;/;;;/
l.::＼ ⌒ ;/;;;:;:/:;;ｲ
＼.::l＼_ _ , イ;:;;イ／
ヾ! 丁 l N/
/l _／⌒ヽ､
, イ lL／ ＞=-､
少し離れた所にいる小隊員が、やたらと盛り上がる隊長たちの会話を、半ば呆れながら見守っていた。- 929 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:13:46 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
.- 934 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:15:11 ID:???0
作戦は、真紅に言わせるならば、気が触れている作戦であった。
まず側面よりキル夫が突貫。右方の中型幻獣を引きつけ短距離飛行装置――リテルゴルロケットにて離脱。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ 「オルハンドゥ・ガンパレード！！」
／ (●） （●） ＼l⌒l
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | .|
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／／
＿＿__
ミ ／ ＼
ミ ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼ 「あれ？違うか？
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u.| 言い慣れねぇからな……
. /,'才.ﾐ)ﾄｪｪｪｪｪｪｪｲ）／
. | ≧ｼ'ヽェｪｪｪェ／ ＼ オンドゥル・ガンパレードだっけか？」
／＼ ヽ ヽ
その後正面より士魂号が突貫。空いた側面と正面のスペースから包囲にあった面々が離脱。
6000小隊は包囲にあった面々の離脱を助け後退するという内容なのだが――
r─‐､ ＿＿＿__
{二{_＿__}二二二二二二{::::::::::::::::::::::}
／:.:.:.:.:.:.:.｀l ＼::::{￣￣
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|__ ⌒ヽ ＼>
Ｖ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ∧＞─- .._ ﾊ
V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:K＜、r-､＿ ﾉﾒ 、
V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|: :／//⌒ヽ｀ヽ: :/>ｰ- 、 「なんだ、いつもと同じ作戦ですね！」
／: V:.:.:.:.:.:.:.: ﾚr‐/ﾒ __ }: : K｀ヽ_: : : 〉
／: : : : V:.:.:.:.:.:.: l ＼ ´＿｀ﾄ: :l::l >´: ／
／: : : : : : ∧:.:.:.:.:.:｜￣ ＼ ! jﾘ/: : :/
/: : : : : : : :/ Ｖ:.:.:.,小_{｀ ーｧ j/:/ : : / /:::〃i::::',::::ヽヾヽ::ヽ＼:､＼:'.,',`ヽ::::::::::ミ
. /: : : : : : : :/ ｀-< └Kに二. ィくノ' : : / /::::/::!::'::::::':,:'.,::::ヽヽ､::::::::::＼＼',:::::::::::::::ヽ
/: : : : : : : :/ }／l只__／{⌒V : : :{／ﾊ⌒ヽ /::::::i::u::i:::､::::::::ヽ:::､､:::ヽ::::､::::::＼ヽ､:::::::::ヽ
,': : : : : : : : ' /: :/ }r-ｫﾊーﾍ__／／:.:ﾍ__ﾉ ,'::;::::i:::::::ｌ!::!ｧ､:::::::::ヾ:､rﾞ=､::::ヽ::::::::::ヽ::::::::::::
i: : : : : : : : { /: :/ / ￣: ∧:.:´ 厂:.:.:.:.:.:.ﾍ /ｼi::::i::i::::!:ｉi （::ﾒヾ､::'.,ﾒ （::ｿ,ﾞi::::ヽ::U::::ヽ:::::::::
/' i:::i::!::::::i '=ﾃ' ｀ ヾ::ﾐ＝" ﾘ::::ヽ::::､:::::::::::::
i:::!:::i:::::!. ヾ .、 ` l!i:::::::::::::'::::::::::::
'i::::l !i:::'､ ｀ u ! i:::::ｌ::::::::::::::::::
「あ、ハイ。ごめんなさい……」 'i::l i;lヾ､. ＝=- , ｲﾘ,:::iﾞﾃ､:::::::::
';i il 'i:ヽ 'ー ,...:': : i! ';:i'ｼ' ｀` ｰ
! ! 'i:::'、 ,...:':::::: : ! // , ', -‐''
ﾘ `ｰ ヽ､:::::: ; ,'/／〃
｀`ヽ､ // 〃- 936 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:15:54 ID:???0
当然真紅は言った。
ｒｰｲ¨￣¨ﾄ､-┐
,ｒ::┘、｣;;;;;;;;;;;:::j/:::::/入
. _i -、_＞------- ＜:::::┴i
〈:::::::i i ||Vlﾘｋ i|i ,ｌ||ｿ ヽ::::::::〉
┐'ﾚ' ⊂⊃ ⊂⊃!Ｎi_イ、
. ｲ| u |!l lハ ヽ 「……あなたの小隊長、
/ﾊ u.|| .＼ ヽ あなた一人で中型の群れに突貫しろですってよ……」
|| ｀､ {_￣ ヽ '|| / /
|| ヽ、 ￣ . ｲ |,' ヽヽ
` ｀iＴァv'T爪 //
|<|真| >| ｀ヽ
|〈| || | 〉|
＊ ＿＿＿＿＿__
／￣| + ／ ヽ +
｜ ::｜ ／⌒ ⌒ ＼
｜ ::｜x / （ ●） （ ●） | .人
「オウ、あの程度なら大丈夫そうだぜ！」 ,― ＼ | :::::（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）:: | ｀Ｙ´
| ＿＿_） ::｜ .! ＼ ／ /
| ＿＿_） ::｜＋ヽ ＼ｪｪｪ／ / 十
| ＿＿_） ::｜ .＞ ＼
ヽ＿＿）＿／ / ＼
///Λ,. | |i| | | .|. .| .| | | | | | .l l l |
////Λ.｜ |:|_| | .|. .| .| | | | | ｌ .ｌ / / l
从ﾊ//.ヽl l ｌ ｌ | .|. .| .| | | ｌ | / ./ / / /
从斗乃 .|､斗:七{.::丁丁 | .| | ｌ `ｌ|廴|___ ./ ./ / / /
.._メ 〉/ |:.:.:.:.:.:.:.;.≦.ミ:.ヽ|＼| / /斗-≧ミ:.(_j:::八. / /
.ﾉ彡ｲ .|(_j:;ｧ彳:::（___,iヽ|:.:|:.:.|:.:.|:.:.:イ::::{__｀iヾ:::/ . '
ヽ､:/. |..:.:{{__廴:::__ヅ |:.:|:.:.|:.:.|:.:.:.:ヒ:::__ソ_}}:′ ／
.| |..: ￣｀ ￣￣ ´ { .,／
.| | u ＼ヽ＼ヽ ＼ヽ＼ヽ ∨ .| ﾀﾞﾜｰ……
.| | } .|
.| | u ＿ u 人 |
.| | ＞ . ´ ￣ ｀ . イ. .|
真紅は今更ながら、1720小隊と行動を共にすることに恐怖を覚える。- 940 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:16:35 ID:???0
ﾋﾟｺｰﾝ! .{/ // / ｀ｱﾌ爪 '
ヽ i / .〃 // / ヽ ﾊ]ハ i
( m ) .; i; ' } ﾊ / ﾉ′ｉ |
l≡l i i| ! i |,｣| _ ! } } ｉ| （_;_） | |
ｉ| ii| |｜ ,i| i| l｢丁 T /| ｉ|. //| ｜ |
八 八,i人|ミ刈 i| ﾅﾅﾆ八///| ｉ|: .//, | ｜ |
ヽく（(笏Y)Y从从 行テミﾒ､/ ﾉ ﾘ:/, | ｜ |
}人｀Y´ﾌﾞ lr'..::::ﾉﾘ刈′ ////, | ｜ |
「…………！」 从 ィ~ , ^ﾟ ｰ=／ //ｲｲ, ｜ | ｜
/ /八 :::／/, // // | |{ ｜ | ｜
. / /( ｉ＼／)ｰ // // 厶=ミ| |{ ｜ | ｜
/ //. :i ｉ／ .く ＿＿__ // //´ ｀ヽ | ｜ |
. / // ; ／ ｘ=､ i((⌒刈// ｌ/ ':. | ｜ |
／ ,. / .:/ ／｀ヽ)) ﾉﾉ' / ' 八 .| |
__,.ｨ(rﾝ
／７::::::メ⌒￢､、
/ ／ {:::イ /', ', ヽ
〃 / / 「rﾌ〉 ム､ﾄ、 } } }
{ 、 /／ ノi｣ﾍΛ弋ﾁﾄ､}ﾑイ,' }
. ヽ｀ .,＿ ,.．-一 ´ ／ |:|:|ﾍ._ゝ ｨﾇｲ ﾉ 「何？キラキー。
｀ ｰ- .,_ __ ミ圭圭ミｭ､」:ﾄl､} ´＜ ｲ{ 思いついたことがあるなら言って」
／一 ´ ／ィ圭圭圭У::::::. 丶>ｰ＜'i ハ ＼
{ ≦彡圭圭圭ﾐ/:::::::::::::::::.VｆL j }/ } )
/ ／ 豸彡癶ｆ::::::::::::::::::::::iｲ77、 /／
. ／ / , ｲ / 人:::::::へ::::::ィ~`{(ｿ ／´
/ 彡圭{ i ／ ﾊ:::|::::::::|:::..ヽ、ﾉ〉 ､ｘf ＿ ＿ (_rv、
.,{必}＜ ／ﾍ/ヽ｀ヽ《必Y´ヽ
／辷イr / ﾄ_ﾆ彳ﾍ
/ /1 i ｲ ,ｲ !､r､ ＼ ヽ
i / |iﾊ |//_／ }/ ﾘ | ! ! 1
「わ、私参謀じゃありませんが」 |ｲ ト ! f薔} '′ ○!ｲ-八 i!
ﾉ i ハ 》 ! } ＼
{ ! ヽ-ヘ ,-┐ ノ- ）
( ） ≧---≦ i }
／ （ rく ｀X´ >.､ ｿ i!- 942 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:17:08 ID:???0
/ 〃 || ＼ ＼〉
⌒ヽ || ／X ／｜ j ｜ ヽ
/ /二ヽ∨ ／ /／＼ l /| | ,
| ｌ { Ｊ j | 厶≧廴 ' /｜ 厶 -‐ ｌ
ト､ | ヽ ー′|ｲ}｢/ .:::::下ﾐ / ' Τ/ | | ｜ 「けど何か良いこと思いついたんでしょう？
}三＞ﾍ ￣ ﾉ| |{:::::::j | / ／ ≧ミｋ.| | l | 当たるも発剄当たらぬも発剄よ！
|/ / | 弋辷ゾ / ／ /.:::::ｌ ｢≫ ハ| ｜
-＜ ヽ ｛ | :.::.:.:.. |{:::::ﾉ/ | / || j おかしいなら却下するだけだから、
/ ∨ ＼.ﾄ ｀` く /|./ |ｲ|l 厶 良いこと思いついたら即ブチかましなさい！」
{ } ＼_＞､ /］ .:.:.::. ﾉ/ｲ |=ｊ /／
＼ ＼ | ￣｀ヽ ――┬＜ | | |三厶イ
ヽ ' | 丿/.::::::::::::| ﾉﾉ 丿三三三
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. {: : : : : :; : ,' ^) :;': : :,':⊥.」_: : :i: : :ｊ: :} : : : ｉ
', :{｛:::{ : ::（( : { :{ :{ 'ｰ-」_｀:.ﾉ:／: ;′: : :ｊ
「超強そうなお言葉！ .从从八;ゝ=:)） ｀｀ '´!ﾊ｀ヽ／:/: / . : : :,
〉〉〉 〈(必ﾘ .じ' ﾉ: ／: / .:/ : /:
チンミもジョンス・リーも .ｊ ｉｊ : : ｊ{((′_'＿_ ,xxx/: :: /: : ::{ : :{: : {:
絶賛口を揃えるに決まりでヤンス！」 ,','/／/'}n |/´ ｀ヽu'. : :;' : : : :', : :', : :
. / /ｲ / /./,n､ ､ _.ﾉ{: : :::{: : : : :ヽ.: :､: :
. ノ /.: | ' / '|// `￢ァﾍ、: ::、: : : : : :＼: : :
i: : : | .ｲ⌒'‐|｀i´￣｀7 , ‐-､: : : : |: :
|: : :,| ノ"´￣/' '´ ､｀'´ ヽ : : :|: :
|:,〈/ /_〉､_, '_,-‐､_,‐､i´ ）: : :|: :
.,.､/ﾚﾄﾍトﾄ､
/ V-‐'ヽ、 }
r'/ } fﾆ､i V⌒'ｉ
, -┴! /j_ `ｰ' j, | 「お願いだから聞いているだけで
_,L, | //ﾊ ヽ_, ｲ }}.＼| 頭が悪くなりそうな会話をしないで頂戴！」
.＿,,.. --一'ニr‐┘ -=く/.{ {㈹_,ノiヽ..ノ
,.. -‐_ﾆ-￣ _,二二二二三人＿ ＜ 〈ーﾉ_フl | {
／,. ‐'',. -‐ ￣ } ´ / ヽ! ＞レ' ﾉヽ
／／ ／ __ `ｰ/ }ｰ'´ ＼ ｀丶､
/ ./ // _ｒ'´￣￣￣｀`丶､ | ｀`ｰ'} { ｀丶､ ｀ ー-
ヽ{ l/ ＜__ ｀ヽ ｣ -‐イ´ ヽ ／勹 ｀丶､
ヽレ‐''二,Z{ ,. -────‐ｧ'´ ＼ ＼ ／ ＼
／,. イ ／／ ／ ／ / { ＼- 944 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:17:31 ID:???0
.．-‐ ¨ ≧ｧｵ¨_ﾐ:ｘ.__
,ィﾆｊァ='ィ ⌒´辷彡ｽ ｀Ｙ
ｒ:ヘ.Yツ / / i ｌ i ヽ ` ヾ） i |
「士魂号のキャリアーが３台あります。 ﾄi ,ｨ/ ′ ｉ l ｌ l | | ｌ .ﾊ (( | !
| jﾍﾄN i | | ｨ7从┼l‐-i! }` ！ﾘ
故障も考えて1台は残しておきたいですけれど、 ﾚ′ l Vｱフ彡ｨ/ j」⊥j､! ｲ ハ､
2台を6000小隊に貸し出せば、退却が相当楽になるかと。 ./ 八 くヾｒjYｔリ ´ﾋ:z:ﾉ;7 / Ｙ ヽi
/ / ヽ卜辷ｒ" : "" { ! ﾊ ト-ﾐ:
士魂号は徒歩で帰る事になりますが、 √ｧ’ / トﾐ Ⅵ( ‐.‐ 人ヾ { , ﾏ≧ ﾚ
今の整備状況なら大丈夫なはずです」 /〃 ／ｲ ｬ‐ミｘヾ:`へ､_ .．√てﾊ＞"{ ヽﾉﾉ
人{／ / } }rﾘ） ｒ' ｀’ ） _/ `ヽУく
．-一=彡 ハ ／r‐ " ,ィ Yヽ辷彡= _厂Ｙ `う ﾚ/ ＼
ｉ:/ i:ｨ::ヽ | l i ! | ｉ i ｉ ! l ､ ヽ
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.!
| |:| ヽ |ﾔ''{ fﾝ}ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l|
| |:| |ヾ､ `'~ ィtfｿ7／,}／ " ,ｨ 「採用するわ。
| ヾ | `~ / ／ｨ| ／/ ありがとう雪華綺晶。
.! i＼ __ ´ <"ｲ l」 ／.:::/.
! .ﾄ､.,へ ‘‐ ´ イ i ／/／.::.::./,─ｧ 真紅、キャリアーを2台受け取って」
.l l::::::::二_＞ -､.＜ ,| !: : : : -- ―<＿
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :
:::::::::::::＼ﾍ/ ¨ i:! ￣ .}:::::::::| .!:::::::::ヽ : : : : : :
rｚ_几_ｎ
f⌒Ｕ::.::.::.::.::.し'＾)
r┘::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.乙ヽ
. ￣}::.:､-､､-､::.::.::.::.::.::ハ ､__人__人__人_人__人__,
亡=-､} } 川￢ ｧ､::.::Ｎ:} .） （_
.∠二二ミYｌ |l i/// }ヽ.ｿ:| ） 真面目かっ！ （_
.__彡三三,＞ ⌒ ﾙ'// ハ （::.:| ） （
, ´ -─＝,∠ ＿ ＼ '// / } _ﾉ::ト､ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
.／, ／ ／´￣｀ﾞ卞;㍉ // ｲﾊ〔::.::/:::::ﾄ､
／ // ｉ ヘ、 ゝ__Ｘ イ/ }ﾉ:/::::::::|:::了
/ { i ｜ヽソ ___ソ ｲ〆:::::::::/::.:ﾉ
.{ i 弋￢ｰ‐-,-､| , ´￣ ／:':::::::::::／::〔__
_＞‥＝二.／:::::::X´ _, ‐≦彡::::::::_;:＜:广《__}｝
∠ --‐一く::::::::::〃 ／:::孑_=≦二匸ノ_.ィ〃! 》´
,=､ ___＜::::::::::::ﾉ） )｀ヽー､ ⌒ヾ;一 ''´ l {{ l {!
彳 〃 ニヽ:::::::: ー ' ノﾉ／ =≦-┴──┐ヽ ヽ
＿/ /ﾐ三;^i^i＾l＾ﾄ、::.::.:＼-‐─ァ ‐=ﾆ二,__ } l
.＼ノ::.::.::.:{ }::.::.::.::.::ヽ 〃ー一 ´￣￣! ！- 947 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:18:22 ID:???0
(( ., - ― ‐ ― - ､ . ((
.ｒ')) ＞ ＜ ))入
.,'{薔} ,' .ｉ ｉ ヽ｛薇｝|
| )),' ｉ .i i i ｉ .ｉ ヽ.)) |
| (( ｉ ｉ i i i .ｉ ｉ ｉ ..i.(( |
..| ,' .ｉ ｉ ｉ i i i i ｉ ｉ ｉ .i .|
.| i ｉ ｉ ｉ-i((ﾘﾙ /-ﾘ-ｉ/-ﾙ ,' ..|
.| ヽ 八ル,ｲｙﾔﾊiソ γﾃｫ､ﾘ ,'i | 「えっ……」
.| 人rｉﾘ〈必〉ｿﾉ 込ｿ.ﾉ ソ|) ..|
.| ,ゝｒ ゞ辷ﾂ ::::::.r--rｸ, |
ｿ くｉ . ｉ/.｀〉. ＿ ,ゝﾍﾍ .〉 八
.ﾉ .,′.入 .｀ヽ ｀ ´.ｙ＜ . .ソ ＼
／ .' π-介ヽ、 | ⌒.ん. ｒ-＜⌒ｒ｀ヽ、 ｀ヽ、
.' ／ .ん ゝ- 、.| .| .）八 |へイ￣∧ ヽ ｝
, - ' ´孑ヌ -｀ : ､
／j⌒__{ 辷杉'r'￣ヽ-ヽ
,:'イ ,:: r--t____, ､ t::.. ﾍ
/i , _r'￣ ゝ'´Y `Y
_,.--}〃/ ' /!' }| !廴ヾ｝
Y::>'´ィ:::}| | { i / }|.| ., /}| /ｲ } }:ヽ 「真紅、そろそろ真剣に。
_ zV/:/:::/.{ i ===x. j |/ｲ.x===/ ﾘ::::ﾊ
r≦´＜.／`/:::/ 八 Vi {ﾟ::ﾘヽ '´{ﾟ:::ﾘ〃 .／::_:::/ 一分一秒が惜しいの。わかるでしょう？」
彳 ／ /´ ! | ＼ﾍ ｀¨ , ｀¨厶イ/{:{ヾ.',
. , ' ≠/ { {', ヽ , 、 / { i:| |:| ,
/ ／' ハ ヾ､ {:＞ . . ＜:{∧{ i | | ∧
/ ／／ / ∧ V＼ V:ﾉヽ 孑 'ﾊ_,､!:::ﾍ-:| | ',､ }',
. / ／／ / 〈 ヽ ∨ ＼ ／ j}､ヽi}⌒ｲ :り!∧V} ',
./／／ ,:' ./ {_, : ´ ＼ Y{ ヾ:/>＜ﾆﾆﾆ≦ } ',}.ﾄ, ',
/,'／ ィ' ./ ／ r ∨{r===t_j⌒ー'´ヽ＞ﾘ Vﾊ
､__人__人__人__人__人__人__人__,
） （_
） ダワァァァァオッ！！！ （_ .,.､/ﾚﾄﾍトﾄ､
） （ / V-‐'ヽ、 } ＼_人人人人_/
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ r'/ } fﾆ､i V⌒'ｉ ） ﾀﾞﾜﾜｯ！（
, -┴! /j_ `ｰ' j, | /^Y^Y^Y^Y^＼
_,L, | //ﾊ ヽ_, ｲ }}.＼| ＼_人人人人人人人/
.＿,,.. --一'ニr‐┘ -=く/.{ {㈹_,ノiヽ..ノ ） ﾀﾞﾜﾜｱｱｱｯ！！（
,.. -‐_ﾆ-￣ _,二二二二三人＿ ＜ 〈ーﾉ_フl | { /^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼
／,. ‐'',. -‐ ￣ } ´ / ヽ! ＞レ' ﾉヽ
／／ ／ __ `ｰ/ }ｰ'´ ＼ ｀丶､
/ ./ // _ｒ'´￣￣￣｀`丶､ | ｀`ｰ'} { ｀丶､ ｀ ー-
ヽ{ l/ ＜__ ｀ヽ ｣ -‐イ´ ヽ ／勹 ｀丶､
ヽレ‐''二,Z{ ,. -────‐ｧ'´ ＼ ＼ ／ ＼
／,. イ ／／ ／ ／ / { ＼- 949 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:19:00 ID:???0
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＜ し、真紅。紅茶よ、ほら紅茶、ね？ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
└ヽ:::::::／::::::::::::／ ヽ ＼__::::: | | :::::::::ﾉヽ
_j:::::::::::::::::: / , ﾞ'､ ヾ:ﾄ､:| |::::／､ ヽ
r::::::::::::::::::::/ / , i _ノ::::::| K_::::: | |
＼:::::::::: / / , i l |_::::_:: | |:::::::ノ; |
):::: .' ,' l l i | ｿ:::::::| l:::::L |
( .:::::i , l | | l! i/´:::::::/ /:::::丿 |
￣| i! | ﾄ､! | ｨ ﾍ:::::::/ /::::∧ |
| | ,j＿＿l_ | |! _/_j_ / / j:::/ /::::/ | |
ﾚヾ !ﾄ､￣|｀ヾ|! i l! ´/￣j/￣lメヽ(_::ﾉ_ /::::/. | |
ｺｰ、ﾎｰ… | ＼i､! ヽ, ｒ---ﾄ、＼|ヽ／ ィ---- ﾚ' Y !7_ヽ:ノ .| |
| | 〉ゝj! ヽ____,,!:::::::::::::::::::::ゝ____ﾉ | i ;lﾋ ノ | | 「……車両、ありがたく借り受けるわ。
ｺｰ、ﾎｰ… . ' | ,' ∧ ::::::::::::´::::::::::::::::::｀::::::::::::: ｨ .| Y´ .| | 巴、大型車両を扱える隊員に準備させて。
i │ ! i. | ＼ ! ./ | | | | |
| | | |i |‐ ´､iヽ.. .. ｨj´ヽ.! | | | | .あと貴方、提案に感謝するわ」
/i | | || | ヾ ＞_-.,< j / ﾄ､_. | |
//| |ィ| || | {〈.Zjｨji / ./ |／ヽ |. │
j/ .!／: | || | ＼ i､ ゞt;_ソ 〃 / /| │::::::::ﾞ;､ │ .|
. / .／::::::::::::| ヽi! |! , / / .| ∧::::::::::: ヽ |. |
_ ／::´::::::::::::::::::＼_ ヽ,, _ _＿ ＿ゝ く / / /! |::::!:::::::::::::::＼! !
r '::´:::::::::::::::::ヽ￣￣￣￣_＞rj(_ ＿ __＿_＿) / / /:::ﾚ :::l!:::::::::::::::::::ヽ |
＼::::::::::::::::::::::: ´── '/ _`! / / / i/./ ─ - ､ _::/::::::::i:＼:::::::::`:ー ､!
＼:::::::::::::::::::::::::::::::/ ァヽ / / i/ ゝ ￣ ヾ::::::::＼::::::::::::::::＼- 950 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:19:18 ID:???0
＿＿＿
／..:::::::::::::::::..＼
/.:::／ /￣ ヽ ＼ﾍ
〃7´ イヽ、 ノ ト ｀ト ､
《_{{∧ { ｏ ｏ } ∧}}_》 「いいでしょー！
〃ｰ∩ヽゝ'''r―ヘ''厶ｲ ヽ‐ﾍ この子できる子なのよ」
Σ(⊂)_ﾍ トヽ_~_ ﾉｲ /_／乙
/＾7フ::::＞ｲ::∀::ｒ＜:::::∩┐ヽ
{ /{厶イ＞く::人:::>､ ﾄ个ｰ1 jﾉ
／ イィ’＿_:::::::::::::::::::::::::::::::-=ﾆヒ.
ｲ '"ｿ:.:.:. ,. ` ､:::::::::::::::::-ﾆﾋ
,ﾋ'´`">ｰｆ´' ｲイ´.:. ,ｲ ! ＼:::::::::::::::ノ
f ﾉﾆ-ｲ:::::| ,.ｨイ:.:.:. :./ / ,! ﾞ，::::::f´
f ﾋﾆrﾍｲ:::::| 7:.:.:|:.:.ｲ{;ｲ::. /: / ,! ｌr-ｲ
ﾑ'ｰ'´Lｨ{ { ,r'､:.:ｆﾃ‐ﾄ､{i:. ｌ:. :. /:. ,ｲ }ｲ
ｲﾋｲL´ ﾞ!:::::ﾞ!7ｲ:.:| ィﾃﾄ､ヾ{ l|:.ﾑ‐7"|:. ! |!
,/ｲ: :ﾄﾍ､ ﾞ!rべ{:.:.:| 弋:ﾂ .`,ｨｾﾘ }::. / ﾘ 「……そうね。
ﾑ'| : :|:;ﾍr､ﾍﾃｲ'〉:| {;:ｿ,.ｲィ,ｲ ' ソイツに嫌気がさしたらうちにきなさい。
7 l : : ﾄ{ｆ`个rﾍ/.:.|、 __ ' ./ ﾄ{´
. |! : :.! ﾞ! !: : / ｨ !:ヽ. (_У ,..イ:. |l| ウチでは良い扱いを約束するわ」
|l : : | {' |: :/ /_l !ﾆ->ー-､ イ__,. !:. !ﾍ
!! : : i | / /´ l |, {::::::::::.ヾｲ:::::} |: | ﾞ，
. || : : :| く-ｲｪ_ | {、 ＼:::::::: }ｧﾍ::| ! { i
!! : : :| ,ｲ ヽ_: : ` ‐-. .､ｆ-:. ﾄ,ﾄｲ{ | ! }!
＿(( , ´ ｀ ､ ( /
_{(>y.X r--.､
/ 辷ﾆｲ {く } ｝=-､
/ / / / / l､ ￣＼
/ / /i |l | | | l li ヽ ヽ
/ / li / .|___|l | | | l | ＼ l! |
. / .′ .li i 厂`ﾍ,ﾉ)| | | l | ｌ l! |
/ i ｌ li |〈 T>λソﾊｌハ, ノ三三三.| l! iリ
「は、はい！」 / l ｌ .li | >入ｲ .イ 三三三.|,/l! / .｜
/ 八/ﾊli |((`ー -彳 /. / |
" ／ / r-､_.! /i/i/i ,:----、 /i/ｉ_.rく＼／ |
／ ／ ／// / )r-､ {::::::::::::::} （｀ヽ＼ヽ ＼. !
／ ／ ／ // .′/ / ) ヾ::::::::::ﾉ i ﾉ ` l |
. ／ ／ ／ / { ' iく ＞ . ＿ ＿／ ／ ｜
.ｲ ／ ／ /＜ ＼ ヽ（r､/__) ｎ／ ｲ､_.r-､ |
／ ／ / ﾉ Ζ } //⌒U( ｲ､＿_ノ⌒ .＼
／. ／ ./ / { r─z rｲフ/／＼ }＿几ｨ⌒´|- 953 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:19:36 ID:???0
/:/ ｌ ＼::::ｌＬ ＿_
〈l:′ｌ ｜ ∥ | ｜ ｌ｜l | | Ⅵ(二二)〉
|:| | ｌ |ｌ | |｜|l | l| || ｌ 」⊥l | |｜l | ｢＼￣＼
＿＿__|:| | | |ｌ | |｜|l | l| jイ川 l |ｌ| |｜l | |ｌ ﾄ ＼_｝〉
く<二二ﾌﾉ |｜|7廾土￢八 |〃≫≡ミ刈 |￤リ.ハ＼ヽ＼ 、 「ちょ、ちょっとキラキー！
￣／|:|仁∧ｌ｜ィテ癶ﾒ ヽ トうｲj |l | ﾉｲ ＼ニｨヘ＼
. 〈〈_／ｲイハ乂 弋_少 ､_ヾ＝'' 川 /、＼ ＼|:| ＼>イ ハイ、じゃないでしょハイ！じゃ！
. ￣ |:| |:|/∧ ＼ ￣ " i u / / l ＼ ＞‐一＜ ／ あんた私が一体――」
l:| |:|/ ｜ト､_＞ ＿__ ∠ イ | ／...:::::::::::::::::..＼
ﾚ＞ー┴| ＼ u ｛ __〉 ／.::::|l |/ .:::::／￣}::::::::::::..＼
/.:::::::::::::::::::l l | `ト ￣ ／..::::::::|ｌ |:::::::::::〈(_ﾌ／￢､:::::::::|
. シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::＞ー＜ :::::::::::::::|ｌ |::::::::: ﾉ / ／ Ｌ:::::::/
. ／..:::::::::::::::::::::::: l ﾍ ＼:::／ｲト ＼::::::／|ｌ |::::{⌒Y ／ ノ ｌ:::::{
| :::::::::::::::::::::::::::::::.', ＼ く<_/ハ∨/ |ｌ l::: ＞宀＾ｰ＜__ノｊ::::::ゝ
::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ
:::::／::::::::::::::ﾝ:::::::::::::／::::::／／/:::::::::::::i
::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::'::::::::::::::,:':/::::i
::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::ﾝ:::::,::':::::::,':::::i! 「隊長。
::::::::::,:::::::':::::::::::::::::::ｯ::::::;ﾝ::::::::::/:::::::::f'i:!
=ｨ::::〃:::::::::::::::,:::'ﾝ-'''／/::::／ ﾔ::::/ i:! 退路や退路の最中交戦できそうな
./ﾊ:::::::〃:::::::/ '" ／" .. ,ｿiﾘ ! .建築物をリスト化しました。
ヾ. l::::/' ',::il::/ヽ _... ﾝ i '
.ヾ､ﾘi ﾘ ｿ :::ヽ、 ￣‐'／ i こちらを状況に応じて使ってください」
','ｿ ヾ､_,... ｯｨ'ﾉ´. ` ..／ / k
i ヽ､__ ,ノ ／ , / ／ i . -―-―- .
i '' ‐-‐ ' ／/, ' , ' ⌒ i ／... .. :.. .: : .:.:.:.:.:. ｀ヽ､
,.':.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.::::.:.:.:.:::.:.:.:.:.｀､
/:.:.:.:.:./:::/::.::/;ハ::::::.::.:::ｉ::.::.:.:::',
!l:.:.!:.:/:::ｲ:::://-―ヽ:l:::::::|:::::::::::|
| !::{斗:く.|::/ rﾃ示.}ﾊ:::ﾘ､::::::::l
い::l;ｲrY いソ j:/.ハ:::ﾘ
ヽ:::いtﾘ ｀"¨´ ′ﾝ/:/{
.「悪いとは思ったんですが2000小隊に連絡をとりました。 `i｀〈 ィ::::{
ヽ. っ ／_ﾍゝ'`
牧瀬さんが自衛軍の出動を掛けあってくれるそうです。 ..＼ ,._ '-‐´-‐`┐
中型50体規模なら可能性はあると仰ってくれました」 ｀´／'´ __＿,ヽ
／'"¨￣ ｜＼
,.-‐.ニ´ |.- 954 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:19:59 ID:???0
／ .／ . ＼
, '. . ／. : : ／ . . ヽ.
/:/ :/: /: : . : :／ //i: . : .i i
/:/ : :/ /: : ｨ: :イ: . : ,//:ハ: . : . i |
!/: :/:/ ／ﾅ//: : :／ﾒ〃‐-i: : : i: :|
ii{: . :|l:|:/__/'_/: :イ／ /'‐- ! |: : / /
iﾊ: . |i:|{ｨ＝=iﾒ } ,＝ｚ､ iｲ: :/ /
Vｊ:|i:|｀ , ｀`'ｊ: / /
「えーっと………… ﾉ{ﾞヽi U. ｊ､ "" /ｲヽ{
頼んでませんが岡部さんは来る気満々です」 ゝ.ﾊ ､..... __ .u / ﾉﾉ
｀iへ ー‐ ´ ∠ﾆﾝ
i从i＞ . イ从|
从| ｀¨´ ﾑi//
/} ＞ ､_ ∠ ｈ
__ノ { .イ:::::＼ ! ＼
∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿/ ∨
,ィ=-､__ｰ､､ ,
,ｨ彡三ﾐ夭气ミ､斗ﾚ} ｷﾘﾘｯ
_ノ彡三三三ミ､ヾィﾒﾘｿ<
,.:::::::::::ィ彡三三ミ´｀/｀`}!ﾞ('ﾍ从ﾒ
__ノ:::::::::::ﾞ=ｷ彡三ミゞ,二ミ､' ' lﾊ 「すごい世界線の変動を感じる。
-ｲ::::::::::::::::ｰy彡!汽ﾄ´ヽ///,}=r笊'` 今までにない何か大きな運命探知だ。
ｰ=::::::::::::::::::::::.ｿ!ﾍvﾐ ｀￣ ∀′ ﾗｳﾝﾀﾞｰ・・・なんだろうやってきてる確実に、
イ::::::::::::::::::::メj,ﾘ`i. ` / 着実に、ラボのほうに。中途半端はごめんだ、
ﾊ::::::::::::::::::::ｲ个ゞ，. ´￣/ .とにかく最後までやってやろうではないか。
ﾉ::::::::::::::::::::'::i ! ＞､,;_;/ この九州には沢山の仲間がいる。
´(Y::::::::::::::::;イ ! ,ﾉ !三ヽ． .助手もいる。決して一人じゃない
::::::::::／/ヲ ´ ﾄﾐ三､ヽ＞， 信じよう。そしてともに戦おう。
::::／//／' ノ;:'::ヽ//∧＞，.＿ .いざとなったらﾀｲﾑﾘｰﾌﾟすればいいし」
.::::;ィ'////､＼_ ＿／／.::::::::〉//∧'///,∧
.:::::::::;'／///.::::::ヽ::二二.::::::::::::::::::::://///∧'///∧ .∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.:::::::::／////.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/,'/////∧///'∧ / ∨
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣- 957 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:20:22 ID:???0
-rf7它㍉- _
／:::.厶こ二ノ｝_::::::＼
＿_／ ￣ 〃⌒´⌒ ＼::ヽ
｀７ / | | |ｌ |､ ヽ::ヽ
_/｀Ｖ 〃 ∧_人 |、|ﾍ lﾉ＼ ヽ, - ,
／ ヽ丿 ｌ| | ＼l ノ |ｌ く( )ヽ
｛ | | 八 | ＞ ＜ ﾘ｛辷￢＜ノ｝ 「ありがとー。
＼＿ノⅵ | ヽゝ'' r――-､"' ∠ ７:::T＾７＾ﾌ 岡部さんたら頼りになるわね！」
＼川人＿フ | | ＿ ノ|::::::∨イ|
/::::::::::::＞ゝ ＿_ 厶ｲ:::::::::::|::::::::| |
／ 7:::::::::ﾄ､::::::::::ヽこン:::::::::::::::::|::::::::| |
／ / |::::::::::∨ーｧ:::〈匀〉::::＞==ィ|::::::::| |
/ ' ′|:::::::::::::〉 /:::::::/:::::::::::ト､∧八:::::::. |
｛ | | 人::::::::/彡::／へ ＼::::::::::＼ ＼:::::| |
ミ ,.:::''::´::￣::`:::.、
ミ ／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│ 「じゃあ真紅、このリスト渡しとくわね。
| ∧l l ｨf;;li ﾊｼ} ｲ
,ｌ （ｌ ぃ ＿' ,从| 後はよしなに」
l ヽ ﾄゝ､｀ ´イﾄ､ﾄ､
,＝ニ三~~/／i i`＜リハ三ニ＿
三三/(:::::::::＼Ｎi i＼i三下
ミ＼(ミゞｰ'Y^fY￣;）
ヽ::ヽ/｀Y^Y:::ﾉ
, ―― - _ /:::::::::|丶::::i
／-――- :::::::.ト 彡
.／ / ＼::::.ヽ＼
∧: | { / } } ∨:::〉_∧ 彡
| ヽ川 ／ ´ｰ／ | < ,/lヽ_>ヽ 彡
丶 |弌、 ´彡=y | L_|＼> ヽ 「Lさん！小隊の準備は大丈夫？
〔ゝ､J || || , / | ヽ
ヽヽ 〕｀､r― ┐ ＜_／ 人 ヽ ……スグに行動に移れる？
⊂___） / }＼ | ／ ／≦==≦ ヽ 流石Lさん、ﾌｯｸ隊長ッ！」
├＜／.:.:.:.:｀ー-一＜三三三三≧ ヽ
| |／＞,､､;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:了三三≦∧ ヽ
ヽ〈:.:.:l:{薔}ﾊ｀〈.:.:.:.:.:.:.∧ﾆ三三≦∧ ヽ
}.:..|:| /.:.:.:.:ト=＜ﾆ三シ⌒トz//∧ ヽ
／.:.:.イ∨.:.:.:.:.:.:.:.:{ﾍﾞヾミ《 ヽ ヽ |
／{.:.:／ 〉.:.:.:.:.:.:.:―-＼―弋＞､_＿ヽ | l |
>Lネl /:∧.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.｀ｰ- _:.:.:.:.:.:.:.:.＼| /- 959 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:20:46 ID:???0
|: : : : : : / ／´ / / 「: : : : : : |:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : / / / / / | ', ｀丶ﾄ､: :.|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:'::::// / / ! .! | i ﾊ |､ | i'"´: : : :|:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
',_:､:// ! .! i ! ! | i! | !.! ! l ',: : : : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ! | | | || i!| | i!.ﾊ ! || | ,! |｀丶; : :.|:.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/: | i! | | || .ﾊﾄ､ i!, ﾊ !､!__| .i! | ./ ! ,! !´: : : !:.:.:.:.:.,': : ::r ' ｀￢
. /:::::| || | |! !斗┼七!ﾊ | || ∨￣}｀|7 ﾒｲ| ).:: : /:.:.:.:./: :::::::| |:
ヽ::|Ⅵ Ⅶ! | ﾄ{ Ⅵ ＼! }! ,ﾘ! {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !: 「…………
. | ＼ |从 Ⅵi'芹笊示 芹r笊示ﾐx | ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::! .| .!:
. | ヾ.| ＼ﾊ ｡之zﾘ 之zzzﾘっ | |/j〈ィ'>》_ノ"!::l .! .|: ――……良い部下をお持ちで」
. | | ||! , | | .ヾ ﾆﾌ. .!::l | .|:
. | | 圦 "" "" ,! |／ ヽ:| |l !
. | | || ゝ. __ ＿＿ .ィ | | |.! ｜
. | | || |i＞ ._ _. ＜:::| .| | | ! !
l| | || || ,｢￣ ｀| .| | | l |
!| | /' 〃 ／ﾉ ＼| | ! ! !
＿
_ -‐{ｆ泡ｔ､
nnｎｎ'.::.::戈辷ｿ::.＼
＿__/ 〈:;:;:. -―- ､::.:.ヽ ｎｎnn
__〕＝ミ ⊃/ ｌ ＼::i l i
}-､ ｀⌒ア| |_|| |ｌ |｜ ⊂ ﾉ 「でしょ？」
匸___`ｙ一刋 |_⊥l｀ｌﾍ 廾|/| ト'⌒>ー┐
＞ー'⌒`く |l 代_入 ヽｨ ﾃｧｲ ｌＶ´ ,{└t
|::ﾄ､::.::.::.::.::ト八ゝ , ｀`// _厶ﾞ卞ニＬﾑ｛_
|::| ＼::.::ノ.::.::|＼ rｧ ｲｲ 「::.::.｀⌒ーr┴<{
|::l、 |::.::.::.::.:ﾊ.ヽ＞‐'´ {|::{ 弋::.::.::.::.::.::.:;＞=ミﾒ､
|::.:.＼/`ー-<::.:ト､＼_＿{|::..＼_＼-一≦、 ｀ヽ::.､:..、
|::.::.::.{ﾆ7ｊ;i;ｉ/.::.:|} ヽ ､寸{|::.::.|;i;i;ﾄ､｀i;i;i;;i;i;i;i;、 }::.}::.:
rｚ_几_ｎ
f⌒Ｕ::.::.::.::.::.し'＾)
r┘::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.乙ヽ
. ￣}::.:､-､､-､::.::.::.::.::.::ハ ､__人__人__人_人__人__,
亡=-､} } 川￢ ｧ､::.::Ｎ:} .） （_
.∠二二ミYｌ |l i/// }ヽ.ｿ:| ） 皮肉よっ！ （_
.__彡三三,＞ ⌒ ﾙ'// ハ （::.:| ） （
, ´ -─＝,∠ ＿ ＼ '// / } _ﾉ::ト､ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
.／, ／ ／´￣｀ﾞ卞;㍉ // ｲﾊ〔::.::/:::::ﾄ､
／ // ｉ ヘ、 ゝ__Ｘ イ/ }ﾉ:/::::::::|:::了
/ { i ｜ヽソ ___ソ ｲ〆:::::::::/::.:ﾉ
.{ i 弋￢ｰ‐-,-､| , ´￣ ／:':::::::::::／::〔__
_＞‥＝二.／:::::::X´ _, ‐≦彡::::::::_;:＜:广《__}｝
∠ --‐一く::::::::::〃 ／:::孑_=≦二匸ノ_.ィ〃! 》´
,=､ ___＜::::::::::::ﾉ） )｀ヽー､ ⌒ヾ;一 ''´ l {{ l {!
彳 〃 ニヽ:::::::: ー ' ノﾉ／ =≦-┴──┐ヽ ヽ
＿/ /ﾐ三;^i^i＾l＾ﾄ、::.::.:＼-‐─ァ ‐=ﾆ二,__ } l
.＼ノ::.::.::.:{ }::.::.::.::.::ヽ 〃ー一 ´￣￣! ！- 961 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:21:09 ID:???0
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.- 965 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:21:54 ID:???0
第ニ次6000小隊救出作戦が始まった。
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: //＼ ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人 ／
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ／ .// .|. ＜ いざ行かん、幼女を救いにッ！ ＞
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: __／ // ｜ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
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:::::::::::::::::::::: ＼ （∃i ヽ＿__ | . /|
／| | //＼ ＼ ）.∧ ∧ // ／9
. //´ | // ＼ ＼／（∀｀ ） // （∃i オー
// ＿＿_ ヘ / ｀ __／￣＼ ＼.〉 （_ /==o./ /⌒ヽ
. //∧＿＿＼ ＿/ ＼ | ＿／￣￣ ＼ ＼. /// /――‐⊃
//（ ´A｀ ）／. ∧＿＿/ |／ | | |/ // |´∀｀）_
|⌒j/ ￣＼（ ´Д｀）￣ ／9 〉 / ./ / | ＼
| | |＼ / ＼／／ / ＼Ｅ ) ＼ |ヽ ＼_
| | | |. / __ ／／i | ＿ ＼. | | ＼| ＼
＼_/｜. |.（ ( （ ＼ﾉ ﾉ .∧＿∧. | / ＼ ＼ ../ ） / (Ｅ＼.＼
仲間の救出作戦に意気揚々とした小隊員を、真紅は両眉目尻下げた、なんとも複雑な目つきで眺めている。
小隊員の表情は締まった兵隊の表情から、悪乗りしている学生の顔つきにまで転落しているように見えた。- 969 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:22:38 ID:???0
そんな学生ノリの作戦が真紅には、上手く行くとは思えなくて。
自分で決めたはずなのに、次から次へと不安が湧いて、胃の痛みが治まらない。
`ー/|::.::.::.::.::.::,′ | .| | ﾞ:,:::.:::.:ﾄ ＼＼＼＼
冫ｰｲ ￣ト::.::.,′ | | .| | V:下ヽ＼ ヽ ＼ヽ
| r┴‐::| ｲ .| |人 | |. | | | ':┴┐ Ｙ ﾄ､ ＼
| |::.::.::.::| ｜ | .乂__z＼ i |z≦..＿ .| | ｜ｉ::r┘ '. ｉ ＼
｜ |└ﾍ::.:∧ .| |.,.∠::ｧ⌒不.＼,ハﾉ'ｲ⌒jrっ:｀ヾ ﾘ::￢ ￤ ｜
| ｜ | く::.::.:ﾍ .|ィf___ム:でﾌ:ﾉ ヒ::r― うﾘ ;::下┘ ｜ ｜
∥ | | ヾ勹ﾍ .|廴_.ノ￣ ｀￣ 'r /::::::｝ | |
′ | ', ＼ｨr=ﾐ| ､i丶丶 l Vヽヽ丶 {γfヽ! | ｜| 「助けてカナ……
/ ヽ .＼ ｀弋ハ ＿＿_ - ､ } ゝゞﾝ ｊ| |∥ お腹が痛いの……！」
. / ＼ .＞' .| ゝ (7´ ＿＿_}ノ ノ | ｀ヽ /ﾍ. l八
/ .| ｢｢ {＞ .. ￣ ＿＿ ∠ | ./ ＼ .λ 、 ＼
. / ／| | ヽヽ ￣ｰv' |. l V ./ ﾊ ｜ ＼
/ / . l | l ＼,'ィ´ｒ,/フ゛ ﾉヽ／|ｊ / /｜ ＼
/ | | | /:l ゛l´{lソ}/}、 ハ ! / / ./. ｜ .
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,､ ＿_／
>x,へ_ (ﾞ⌒） ＿
,iｨ -' └-ヾ<! ／
_iﾆ|!iﾞ○ ○' ト､ ＼
´ ,ｒゝ 「 ￣! ﾉ_｀ヽ. ￣ 「ﾊｯ！これは真紅が苦しんでいる気配！」
,≧|＞! |＜≦
.,へﾉ └‐.┘} ﾚ'｀ヽ
／ ｲ＾y' .≧≦´ ヽ｀ヽ ＼
>､ !,/ ／ ＼ ＼.l___,.ィ
.（__ﾉ"７,／ ｀ヽ. ﾏ（___)
,{'´ l ｀ヾ､
_ ＿_ ＿
, .:.´:.:.:..:.::::::::::::::::｀`ヽ､
,r'´.: .:.:.::::::::::::::::ー -､r」⌒Y⌒Y^ヽ
／ .:.: .:.:.:::::::::::::::::::.:.:.,r'´ ソ^ヽこ イ ヽ
/ .:. /ミヽ::::::::::::::::::::.:.:.:.＞ > ,ィ二ヽ ¨ヽ
,'.:.:::/.:::`ヾ､::::::::::::::::::::.:.:｀フ } ,ｲｲ薔薇ｶ ） 「大丈夫……
i:.::/:::／｀`ヽ､`.:､::::::::｀:.:､.:ﾌ L入ﾊ三 ソ <
|/.::,ｲ} ｀`丶､.:.:.:.:.:ヽゝ ｀ゝl;;|二ノヽノ カナがいなくても座薬は
.ﾚｲ/ﾘ `ヽ ､.:.:> Y!;;| ヽソ 小隊の救急箱に入ってるかしら」
i彡 ｀`ー' '' ｰ-‐｀ヾ ﾉ|;;;| _ソー─ -､
<ミﾌh ‐- ､ ､ _＿ ミﾐYスﾒ/ 」,ｲ,ｨ ＼
, イ三ミゝ､弋弍｡ﾃ ヾ圭｡ﾃﾅ V ソ彡厂￣￣｀`ヽﾉｭ､
, イ,ィ´￣￣｀ヽ //// , //// / - ─-､￣｀ヽ - ､ ＼ _
,rソ^Y^Y ヽ ヽ＼つ ,,_ ＿ ／ , ﾄ､ ＼
Y^X^X(＿ ﾉ ﾉ _ ﾉ｀ゝ､ ＿ __＿ , イ !_/_ノ! ! ﾉ メこスｰｭ､＿ ＿ ＿
_ノ__人＿ノヽ _／ ヽ二二ﾌ不＜ ＿ ＿ _＿ ｀^ー‐'^ｰ
／ /´￣ ￣￣｀7 7
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これでいいと定めたのに、後悔は止まらず、頭はドンドン重くなる。- 971 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:23:19 ID:???0
こんな不安な作戦行動、真紅にとっては初めてで。
真紅は指揮車としているキャリアカーの助手席にて、気忙しく身体を揺すり続けた。
/::.:ｰ '::.::.::ヾ::.::..::::.ヽ:.::::::::::::..:.::.::.::.::.:λﾍ
└┐::.::｀::-::.;;,::.::.::.::.::::V.::::::::::::::::.::.::. ｛::.､_:＼
r､_｝::.::.::.::.::.::.:｀::.-;;,::. :ﾊ.::.:::::::::::::::..::.::.::.::.｝::.:ﾊ
廴::.::.｀::.:..ー::.::.:-::.:'.::::::::::::::::.:::::::::::::::..::.::.:i::.::.::.:＼_ _ r ､
_ヾ::.-::.::.-::.＞' ´ ｀ -､:::::::::::::.:il::.::.::V::.i ヾ::.::.:::>
（::::::::｀::-／ ヾ､::::.:::.:￣ヾ::.::i . V::.::廴
ﾌ｀::.／ V::::::::r-ｲ､:/ V::.::.::.｝
V::/ , V::.:廴::.::i il::.::.（
ｨ::ｲ . ｲ i i::r=ｲ::.::il l:::.:::.:）
｛｛/ i l il i ｛;,;,;,;:.:Vﾘ l::.::.:廴
Y i ,≦ｘ､| .ｲ il ｲ:.:.:｝:.:/ ﾘ.:.:.:.:ｿ
ﾚﾍ/ |/{ 汽勿 升ｲ i≧x il ｛.:::.:.:.／ /:.:..｛´
ﾊ ﾄ ヽVxｿヽ ノ ﾘ T示行芍ﾐ /ﾉ）::/ /::.::.::.ﾊ_ 「…………」
. /ﾉ人 / っ¨ ヽ以kxｲｿ. /ヽ/┴ ､.／::.:.:.:.:.:.:.ノ
／ .ｲ { , cゞ--'ﾟ／il ｛::ｲ-r=､i｝:.:.:.｝'//
ｲ / `（_｀ヽ .Ｏ ﾌ升 ili i:.K ｛rj]iｲr'´//
／ / ┌ ､ Ｘ^ヽ､ ', ‘ ｰ､ ｲil_i_l_ilili il::.ノ人ツ //
. / / ヽ ヽ ヽ l≧┬ ｙ'´￣￣￣｀ く //
. i ｛ } |从{{ / ｀ヽ ｛｛
ヽ ヽ / / .{/ ｝ |.|- 973 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:23:49 ID:???0
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.- 974 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:24:35 ID:???0
単騎で突撃するキル夫の後をついて行く6000小隊の小隊員が目撃したのは、
夢の様な、素直に受け入れられないような、キル夫の大太刀回りであった。
＿＿＿_
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／ :::::::::::::::::::::::＼
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| (〇）::::（〇）:::::::::::|
＼ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）::／
/ ..:::::::::::::::::::::::::ヽ
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＿＿＿,廴ｊ＿_ヽ ｒ::::::::/ ﾊ::::,） ‐┐ ＿
ヽ ｜／ ‐┴ ―┐ ． ． ．
>__ノ;:::......
それはグロテクスな映画を見ている時のように、ショッキングではあるが現実感が無く、
皆の意識を虚ろにする映像だった。- 975 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:25:05 ID:???0
キル夫はまず小型幻獣の群れに突っ込んでいき、瞬く間に切り捨てた。
ゴブリンの斧はすべて空を切り、キル夫のカトラスだけがゴブリンに吸い込まれていく。
_,, !ﾞ.,,.,i";;;;;;;;;,./ .iУ ,i'／ .,..ｒ'";;;;;
.i}′ / ;;,! ., /;ﾞ;;;;;;;;; / .l″ ,ν / /_..-'";;;;;;;;;;;;;;
｀ i";;;,/ / /;;;;;;;;;;;;/ il ｌ′ _..-";;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,.
ｌ ／ ."、 / ;;;;;;;;;;/ _ ,,i!!″ .,..ｒ'";;;;;;;;;;;;;;;;;;.,,,r‐ｰ'″
/./ l｢ .../ ;;;;;;;;; / ,,iｌ″ .´ .,,./ ﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;_ン'"
.,i''l .,〃 .〃 / ./ ;;;;;;;;;.／ .,． _ /″ _／;;;;;;;;;;;;;;;;;,./ ´ _ﾝ'
,ｌゾ .〃 .,〃 ./ ,i";;;;;;;;./ .／ ,r'./ ., ._／;;;;;;;;;;;;;;,,,./ ゛ . _,,-へ.iｉｉ
.〃 ./l ､〃 ,iｒ / ;;;;;;; / .,〃 .,ノﾝ′ .,,ir'" _／丶;;;;;;,ン'″ ,, ;;二二r‐''''､;;;;;;;.
〃 .,ﾉ~;/ .,/./ .,ﾉ/ / ;;;;;;;;;;;;l .,.. |″ ,i'ﾝ" ,iｉ'" .,..-'";;;;;;;;;;;,／゛ _,,,,,__ ,ir!'" ｀'''″
.il″ / ;;;;;/ ,ﾉﾞ''ﾞ,i彡'ﾞi/'";;;;;;;;;;;;;;;;;ﾞ‐''"./ ,-/'" ,.. ;;/!"._./ ";;;;;;;;;;;.,./ _..-､., /＞'"゛
. ,i|′ ,/;;;;;;;;lﾞ./ ;;;;;;";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'| ,.iｌ!ﾝ''／...-彡 '',ﾞ..-'";;;;;;;;;,..;;二―'",,／'!'"
// .／;;;;;;;;;iﾚﾞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / .,. |/‐ンン'∠ﾞ‐'ﾞ´;;;;;;;;;;;;,i;;ｉＵﾞ‐'''^ﾞﾞ''″ _..i
/ｒ'";;;;;;;;;;; 〃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞'";;ﾞ´,iﾃ '´;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;フ" _,,,...i;;;;iv＝ゞ´
;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:'“;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ／ ＿_..;;ﾒ｀-ｰ'"゛ _,,.. -ｰ'''''ﾞﾞ''ﾞ￣,ﾞ/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i 彡‐''ﾞ,ﾞ.. ／ ,..-''ﾞ´;;,,..､;;;;;;;;;;;___,,,,,,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,./ '´ _..- ._,,./ ;;;;_,,./ .ﾞ'''ﾞﾞﾞ´ ,,-''"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,./ ″ .＿,,,,＿,,,..;;ﾆﾆ!ﾞ彡''彡-‐'"゛ ‐‐‐'"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;./ ._,, ｰ'''ﾞﾞ´;;;_.. ;;ﾆ｀-￣ﾞﾞﾞ‐'"゛
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_.. ｀-'''''"
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iiijj⊇....--‐',ﾞ,ﾞ,,
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,..r‐ '"￣゛ . _..yrｰ''“''''" . _,,.. -;;ﾆﾆコﾆ;;r‐
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_..-‐'' 二ﾆ ―ﾆﾆ｀-'”'"゛ .,_iiir=｀-''''"´
小型幻獣を兵士が一掃することは、そうそう珍しい事ではない。機関銃でも使えば容易いものでもある。
しかしそれを手ずから行うことはあまりにも一方的で暴力的で、虐殺と形容するのが相応しいように見える。- 976 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:25:26 ID:???0
続いてキル夫は瞬く間にミノタウロスに接近すると――
ｶﾞｼﾝｶﾞｼﾝｶﾞｼﾝｶﾞｼﾝ
iヽ r⌒ヽ､￣￣＝／￣￣￣￣＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣ , ＿＿＿＿＿＿＿
i)::ヽ/ ＼ ＼ ／ ＼＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣
i)::ヽ / ヽ ／ （ ）三（ ）ヽ
〈__／ . | | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） ―――---- ￣￣￣＝ ￣＿＿
￣￣￣￣/ .＼ ＼ェi⌒＼ｪェ／/ ￣￣￣￣＝ ￣＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣
￣＿＿ ./ ／ ⌒ヽ,＿ ヽ .＼／￣￣￣￣＝ ￣＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣
._＿ r ／ |ヽ ＼ ＼ ＿ ￣￣￣￣＝ ￣＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣
."ヽ | i, ﾉ ＼ ＼＾ i ―――---- ￣￣￣＝ ￣＿＿
.| ヽ./ ヽ､_../ / ヽ､__ノ＝ ￣＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣
.i / ／/ .／＝ ￣＿＿ ￣￣￣￣＝ ￣
両手で握ったカトラスを、左肩に担ぐように構え。
突進の勢いそのままに、右足を地に滑らせて、腰から全力で回転する。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.ｌ_,ヽ .ｌ, ＼,｀'''''´._,, ‐゛ ,.＼、
ヽ ヽ 、 ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ／ .´'､
./￣ﾞ''- ､、 ! ...ｌ / .／ ヽ
./ i .,i ｀ヘ,! l ｌ .／゛ lﾞ
.ｌ / ./ ./ .,,__,.ｌ `_ .゛ ∠.,ﾞﾞ"''､ /
‐..ｌ_ " / / ﾞ～! .｀'ｰ .. ,／ ヽ. ..ｌ, ./
/ ﾞ''''-,,, lﾞ .! .l l、 1-.._ ﾞ.ｌ ..ｌ .! .／
.l .!-､.!、 ′.ｌ .l.,, .｀''ｰ ..,、 ., | l ／
.､,! .． _ﾞ'-､ .ﾞ_..｀''ｰ､、 .｀''ｰｉ|７ .| ./
/. | .l .ヽ ｀⌒ﾞﾞﾞﾞ''ｰ..,,＿_,,ﾞ＞ ｀ﾞ''ヽ,,_
. / ! │ ＼ '-、 .'''-､、 `'‐-.,,、
/ : .! ＼ ｀'''″ ｀''-..、 ｀''～.,,_
| ′ .＼ | ｀''-､, ｀'.''.‐､..
/'-, ＼ | ﾞﾞ'-､、
'､、.＼ ＼ .l ﾞ''-､、
ﾞゝ."ﾐ'--‐''ﾞﾞﾞ''ｰ､、 ` .l ｀''. -、
.ﾆ./ ｀ﾞ'''ｰ ..,,_,! .｀'''',． ‐,,, ! ｀'
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
腰に連動して腕が回り、腕に連動して刃が飛び出す。- 978 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:25:45 ID:???0
野球のスイングのような斬撃でカッ飛ばされ、体液とミノタウロスの足が飛散する。
ー .._,;ゝ..,,、 ｀'-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｌ- i､、ﾞゝ､,､ヽ、 .i〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;/゛ '" .,..-/!彡'".りシ',ﾞ_ _..-
ﾞ'''-､｀'-､ ｀'-_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ｀'ﾐ〟 ｀'''.ｌｼ､ .ｌ.;;;;;,i∴;;.″ ,- , ;;ｿ｣彡" .,ﾉ".｀--│ _..-'";;;;;;;
｀'''''≒ .｀'-､;;;;;;;i..､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ﾞ〈ヽ、 .ﾞ'､"x. l;;;;;|. ..!./ / .,rｼ",il'" 亠 ._iir㍉;;;;;;;;;;;;;;;
...,,、 ｀''-_ヽ｀'-､;;;;;;;;;.;_;;;;;ヽ, ﾞ'ﾍ . ｌ;;;丶;;;;｝ ｀ .,;;ｿ゛ ´ /ﾞ;;;;;;;; ／
ー 二ﾞﾞヽ ,,、 ｀'!‐ ｀'-,;;;{. ｀'-､;ﾞ!、 .l-'､.ｌ.;;;;;;;;;.! .,il″ _,, -'";;;;;;;;;;;｀￢
..,,..........ﾌ;;;;;;;;｀''‐ ,,、 ,ﾞli/､ ｀'､.ｌ, .｀'/'./ ;;;;;lﾞﾞ ./ , r二-''''"￣￣´ﾞ''y;;;;;
^ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''".'''''.'''ヽ-..;,ﾞﾆ＿ ｀ﾞﾞ''''＞x, ﾞ ll、 .!､/.ｌ;;;,! i' ''" ｀-￢'''
｀'''｀-ヽ,, |､｀''ﾆi几 ″|;;'!
..,......xi， ｀'''ﾐ;;ｘ、 ´ .｀ l､ l､;.ｌz'ｱ .,i;;|lrl!!!!¨'″ ,,,
￣ ..,,u．.-..、 ｀''ｽｯ、 y ..、 !li `l/ l/ ..il′ ,,iｌ'"´
:ﾆﾆ;;;;ｭiｘ..,,,,,_. .｀'s､ ﾞ''く、 |;,_｝ .ゝ .″,l′.,， .,.″ .＝ .r!″ '.ｌy
. ｀''-ﾞ二;;;;｀ﾞ''''､ ﾞ" ″ iﾘ.,〃 , .｀ j,i′ l!
＿__,＿_＿_＿_＿_i;;;;;;;;;;;;"― ..,_ l;;ﾘ" i､ .,ij" _,/.ｌ_、 ,,irｰ .∧ ._.
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.,ﾝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,..一'''''''ｰ､,;;;;;;;;｀'ｰ- ..,,、 ゛ ｀'.ｌﾐ,ﾞ゛ ＼;;ヽ ＼ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i‐′ !;ヽ ｀'Ｌ ﾞ".! ! `ぃix,;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ : _,i〟 _..〟 |;;;;;;;ﾞ''-､、.ﾘi !＞ ﾞ'ｉ ｌヽ.;;
;;;;;;;;;;;;./ ,..r/「″ ,,rj″ Y''フ'´ .▽ ,i";;;;;;;;;;;;;;.ｌ'!ﾐiv ､ ,.ｌ|x, ﾍ.ｌ.ヽ
;;;;;.／ .,r彡'" '!レ'" .// .,r､ f'"｀''./ ;;;;;;;;＼.ﾞ'-､''-..,,,｝;;;;;ヽ ｌ"l,.
／ ´ 、 ,ノ;/ ¨゛ .,,〟 .ヽ;;;;;;;;.ｌﾞ'!)i、｀＼;;;/'''''-＼, ∨
,,、 ,,〃 .,..;;ﾆi / ´ ヽ;;;;;;;ﾞ;;､ ` ﾞ'ﾐ､ ﾞﾞ'ﾆ;;､
,i彡 /│ ″.,〃 .,i;; .,-、 .i;;;;;i .ｌ.;;;;;|..ﾞ'|l、 ﾞ'li、 ﾞ'ﾐ
,iｸ゛ l";!I ., ―--ｸﾞ .n /゛ l/ .ﾞ‐'" .ｌ;;;;;.ｌ .ﾞ'ｆ、 ﾞ.ｌx ﾞ'
片足を失い横転するミノタウロス。その巨体をひょいと避けたキル夫は、
横たわるミノタウロスの顔面を、逆手に握ったカトラスで、何度も何度も突き刺した。- 979 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:26:01 ID:???0
カトラスについた幻獣の体液を眺めたキルオの口角が持ち上がり、
遠目に見ていた6000小隊の小隊員が身を竦める。
圭ｊア ,ｨ劣圭才´ .以圭Ⅳ Ⅵ|伐 Ⅵ圭圭
j炒′ ,ｨ劣l才´ 込i:圭{ Ⅵｉ伐 Ⅵ圭ll
Ⅳ /{}{ア´ Ⅵ7:刈 Ⅵｉｉﾍ Ⅵ圭
/ /㌢´ ﾞ'廷ｉ代 ||圭] ||圭
ll/ `'冬淤t、 ||洲ﾘ ||洲
lll 》i淤〉 為Ⅳ Ⅶll
{{ ﾍ㌢ '為ｿ Ⅶ
ﾍ_ /ア ﾍ
[ｆｔ 〃
,. -─────────‐- .、
／ ＼
／ ＼
／ :::::::::::::::::::::::::::::::: ＼ ニイッ
／ ／ ／￣＼＼::::;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::／／￣＼＼ ＼
／ | |. ┃ .| | ::::;;;;;;;;;;;;;::::｜ |. ┃ .| | ＼
／ ＼ ＼＿／／ :::::::::::::::::: ＼＼＿／／ .＼
／ .| | .＼
/ |＼ ／| .ヽ
| | 工工工工工工工工工工工工工工｜ .|
| ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |
| ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ |
| ＼エエ工工工工工工エエ／ |
ヽ /
＼ ／
＼ ／- 980 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:26:32 ID:???0
凄惨な光景とは裏腹に、キル夫は今この時を、心の底から楽しんでいた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／ ＼
／ |｀ヽ､ ..、
／ |ヽ､ { |ヽ | ヽ
/ { ＼ .i | ﾞ| .}
/ ＼ ＼ i | | .|
/ |＼ ヽ ＼ィiiiiiii} |ii. | .|{ヽ
./. ／"二¨ヾ {. ＼ >､ ヾiiiiii| |iiii| .| V
| 〃w（Ⅱ）w： .＼ ＼{iiﾈ Vii,’ |iiii| |. ：
| ﾞヾ.._.二.,,_'i}: ヽ 叉i V} |iiiii| | |
i （iﾄ､ ヽ V} ヽ ヽ’ { }
.ィi { .{iii{ｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ∧ ｀ ’ |
／ ＼ ﾞ ヽｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ∧ i |
／ ｀ヽ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ } {
／ i i
.／ { |
. ／ ヽ /
この使い慣れた暴力が人を助けるという事が、素直に胸を踊らせた。
つっかえて、支え続けて塞がった胸が、初めてすくような気持ちであった。- 981 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:26:58 ID:???0
今更いい人ぶる気は無いが、好きで悪党になったわけでもない。
一度くらい勇者様になってみたいと、どうやら自分も思っていたらしい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿_ 人人人人人人
／ ＼
rl^i1 ／ ＼_, ._／ ＼ i^ln 変 身ッ！！
(OVO)7 ／ (●） （●） ＼ ﾄ|甘 )
＼ ＼l| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |／ ／ VVVVVVVVVV
l|l ＼ ＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／ ／ |l
＼ ヾ `ー一'´ ｨ ／ i
ヾ、 ｀`"´ ／
ﾟ |! Ｙ ｨ |! ｡
｜ ｜
＝＝t=○≫)＝＝
｜ ｜
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子供らしい英雄願望。なんて言われれば顔を赤らめてしまうかもしれないが、随分マシだ。
人が人を殺すより、幻獣共生派に組するよりは、余程、相当、マシだろう。- 983 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:27:19 ID:???0
地面がズシン、と縦に揺れ、振動と２体目のミノタウロスの出現をキル夫に伝える。
キル夫はビル陰から姿を表した振動の発生源を楽しそうに見やると――
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再び、勢い良く走り始めた。
足取りは軽く、擬音をつけるとするならばルンルンと。
ｶﾞｼﾝｶﾞｼﾝｶﾞｼﾝｶﾞｼﾝ
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あの小隊長殿は世界にちっとも納得していないようであった。
更に納得していない世界をブチ壊すことに少しも躊躇い無いようで、かつ手段として力ずくを好む。
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:/: /:.:.:./:. イ ｢ ¨:.:: : : : :￤: : : :.￤: : : : : :|: : : : : ゝ,ニ､Y´1 （ ＼ヽ
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:/: : : ｲ:..!.: :!: : : : ! |: !: :..｜:|:.|!: : : 从川 : !:ｨニﾒ=z |: : | /:| /.:. :|! i ／:.:.:.:.:
i!_／ ｲ: : : : : : : : ヾ! | : : :|:￤|!: : / / | 'イ芝少 ￤: / : ｲ:..:..: ﾄ､i ′:.:.:.:.:
一;/:人!ヽ: :、 : : ＞:.|-一ﾄ:!从 ,. ´ /: :ｱ: :l |.: : :￤!: '. _..ノ :.:.:.:.:..
:../://∧: :ヽ:＼: :ヽ ﾚ: .:ニ ゞ / イ｜:.リ.: : : | |: :ﾊ 「 .:.:.:.:.:.:.:.:.
/ 二ｲ小: : : ＼:＼:ﾄ イ代少 ／ ﾚ′ : : : : :ﾙ' : : :i j:.:.:.:.:.:.::.:.:.::.:.
: : : : |:||: ﾍ: : : ::ゝ :＼ ´ ､ /: : : : : : : ﾄ､: : : :ヽ , ' .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.
: : : : |:||: :i∧: : : : : ゝ:ミ=-__ 7 ,.ｲ: : : : : : : ∧ ＼ : : :＼ ／ .:.／ :.:: ／ .:.:.:.:.
: : : : |从::|: 人: : :V: : :| :へ ｀ _ |.:｜: : : :人 _ゝ..＿: _ ...＞‐く .:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.
: : : : | : :|:!: : : :＞‐… ⌒Y＞ ∠ノ::|:.｜ : : ′: : : : :.／:.:.:.:.: ( : く :.:.:.:.:.::.:.::.:.:.
: : : : |!:.￤_ イ _ ム ⌒ヽァ ‐z - イ「冂￤:.|:.￤: ∧ミ_ __彡′:.:.:.:.:.:.:.:.::.:. :.:. ヽ:.:.:.::.:.:.:.:.:
: : : : | V´ ヽ ´ 〉 ＼／イ介1 |｜::|:ﾚ' : ﾍ ＼／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:Y:´.￣￣
: : ／Lj 〉 イ i ＼ij//∧l ! |:v.:/ :/ ＞.´ . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:. | :.:.::.|.:.:.:.:.:.:.::.:.:
ﾚ′ イ ー（ ゝ ._ ヽ/|:.:.乢j://. イ´ :.:.:.:.＼ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:: | :.:.:.:|:.:.:.:.::.:.:.::.
／ V⌒ヽ ） Y⌒} ﾄ.|丁|::.//／｜ .:.:.:.:.:.::. ＼:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:: 〃 :.:.: ! :.:.:.:.::.:.:.::
／ ） イ ヽ ゝ ＿ ノ }｜|'／ j .:.:.:.:.::.:.:.:.:.:. ＼:._:.:.:.:.:. ／ :.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.::.:
イ＿ j | {__ ） |￤ r‐ｰ |:r- ､く :.:.:.:.:.:.: ＼:. ￣:.:.:. 一-::人 :.:.:.:.:.::.
_ .∠ L ） | 人 ノ‐z了丁_) ∧ .:.: ヽ＼:.:.:..:.:.: ＼ :.:.:.:.:.:. ／:.:.:.＞ー─
￣ },イ_ し'´ 厂 ￣ ｀V |:/ ﾍ .:.:.:.:.:. ` :.:.:.:.:.:.::.:. ゝ:.: ／ :.:.／
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キル夫は、そういう奴らが何と呼ばれるかを知っていた。- 986 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:28:01 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼ .（3，4匹引きつけてくれなんて言われたが、
. ／ （●） （●）＼ 全部ぶっ殺しちまっても構わんだろう？てかソッチの方がよくね？
ｌ^l^lｎ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）＼
ヽ L ＼ェｪｪｪェ／ | ちょいとキツイかもしれないが……
ゝ ﾉ ／
／ / ＼ 随分信用されてるご様子の先輩2人より、
／ / ＼ 俺が使えるって所を見せようか）
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒)
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (ー） （ー）＼ （傭兵としちゃ俺は偽物もいいトコだけど、
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | あの隊長に雇われるなら……
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
ノ ＼ どー考えても俺が一番相応しいッショ）
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /- 987 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:28:16 ID:???0
＿＿＿＿
i√i¨}==､ __ｨf===========ﾄ丶 /i} 从
i|:ｉ} ー ､ {辷ｱ'¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨}i}＼丶 ,乂i} /刈}
i|:ｉ} i/i ii } i}ｲ {i/i} {i/i} }ｉ}//＼} _,ｨ劣〕iト．＿＿＿／i:i:i:i:ﾄ､＿
＼i|:ｉ} i/i ii },ｒi| {i/i} {i/i} }ｉ}//}¨ ,r‐ｔ､ ＿＿＿／//／￣￣￣¨¨¨¨冖冖￢￢√
､ .ﾑｉ} ,ｨ升f､ ┌i ┌i 込､/}=ｒi| i}/i}圦 r=i ＿ -‐ ￢冖宀≠'¨¨′
乂i}＿／ /乂} ¨ ¨ r‐ｔ辷*。＿_i}/i} `i､ | ｲ,少'´￣¨
/}､込ﾑ__／/ｉillﾑ-‐‐‐冖宀冖￢'¨￣| | |＼＿斧'i} } | /i} ＿＿ -=≦ｱ
＼彡ﾍ／＿／ .......i| | |乂＿}}イ' i} /..{/} /}¨¨¨ ＿ -‐イ￣￣￣
}､//}､_／ ............i| | |i／＼￣＼=‐､i}¨i_/. //i} ／/==‐ ／ /ﾑ､―――
iﾄ､/ﾑ ...............i| | |{ /￣￣ヽ__ﾉﾌ7劣辷i} ／イ___===‐ / /i|l〕iト． ＼
/ i}斧ﾑ ...............i| | |i＼/:.:.:.:.:.:.／i}/￣￣|i＼込､_ -‐_ -‐'.／ /| {i /i|l 〕iト． i}
i}､州i}＼ ...................i| | |≧=‐-≦「_イ´￣￣¨¨¨´ｔ辷＿＿〕__.ィ.........../ i| {i /i|l 〕iト=ｲ
≧=≦ﾑ==f宀 冖冖冖￢'¨¨￣ ,､ r‐ｭ ´￣¨¨¨¨' ＼__/i} /i|l ／ i|
/厂≧=‐＼ ， ゜ ＼,'´￣¨/i|l ／ i|
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／ ＼
／ (⌒） （⌒）＼ 「俺は本職だよ」
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／／
／ ｜
人は奴らを、テロリストと呼ぶ――- 990 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:28:37 ID:???0
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.- 3 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:32:49 ID:???0
数キロ先まで聞こえるような爆発音が、1720小隊突撃の合図代わりとなった。
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｜ ｜ └┐┌┘ Ｊ 从し'∠_ ／ ∥ /' └────┘└─┘
└────┘ γ´, │､ , . =＝≠＝= ≪ ＼、 ,＿ﾉし'L＿ ／＼
/￣|＼ └└┘ﾞ≫＝:: . :.. ;. :: ':: .:# ;:::＼ ≫=三三三＝―:.:=≪ |￣＼〉
/ ／＼| ∠三三三＝――::.:.、 :. : : ＼_∠三三＝.: . . :. :’ .: .%’..＼ Ｌ_／ ' , "
〈∠＿／ /三三＝三 ＞=: .,:.: : :.）'.: %; :∠三三＝'’: . .: ノ::::'’: . ::::.＼
' , " ,、 ,'三三＝ ∠三三＝―― /三三＝―｀:.: : ''"; : .: :..:｀:.: : ''"; : .',＿
{三＝ ∠三三＝: . : : '" / :三三三｀:.: : ''"; : .: :..:｀:.: : ''"; : .:: :..::三ニﾆ ＝=― --
――=':＃:=::. '三三＝:: .: : :' " ′三三三::｀:.: . .: . .: .''".: ,: .:#::.:「
｀: ﾐ/三三＝―― : . : : : : |三三＝―,:#:.; . : .:”.:.' ,:#:.; . : .:”..':.:| 、 '
' " ▽ " Ｖli!|三三＝:: ,:'" :: :., ､;:.|三三＝ : ''"; : .: :..:｀:.: : ''"; : .:: :..: ':'",′
'li!|三三＝―'’: . .: ノ:::',!|li!|l:;iζ''".: ,: .:.: .: ､ .''".: ,:/ ∠７
《〉 」li!',;三 ':. ,:#:.; . : .:”.:.' ､!|li!|l:;i: ''"; : .: :..:｀:.: : ':ノ; ::: :.: ''∠_ ' , "
------ ―=＝ ﾆ ニ二三三二 : .: . .: .''".: ,: ≦二二≧=――=≪ :: ::.:_三二ニ ﾆ ＝=― --------
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／＼ | .....ノ∥li!lili!i!|!:;､三三. ::. . . :;. :::/!|li;i､. ,:#:.; . : .:”. ' :',,:#: :: ”.:.:.'／＼ |
.....,| ＞‐――┤⌒＝（三从llii!|li!|l:;i!ii!|l:;:;...... _!|li!_」!|li!|l: .: . .: .''".: ,: .:# L:_’: ...:..〈￣￣＼|;;´;⌒;::;｀）´〃
＼＿Ｌ,,＿＿／ . （⌒;.;;. _;,;':,|li!|l:;i!ii!|li!|li!|;.⌒:.)::;:..:; . 〃;,:. ）;.; .;.) :....,,,, :::''"⌒)::.....::.＼＿／―＝:.⌒:⌒)^)
双子が乗る士魂号複座型による、小型ミサイルの一斉掃射。
馬鹿の一つ覚えのように最近の1720小隊はこの戦法を繰り返すが、圧倒的な火力は反撃を許さない。- 4 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:33:12 ID:???0
ミサイルより超射程のレーザーを持ったキメラさえいなければ、
誰も危険に晒さず幻獣を制圧することができるのだ。馬鹿の一つ覚えにも、なろうがものだった。
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′/ ,, ｌ | | | / .′ / l |､}:::K ∧ ／
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|' | |l |｀ﾄ､l | | | / / / / | |:| ´ ／
／l | || |⊥ 〕ﾄ､ｌ | / 〃 ／′ , ′｜l:| ／.::
ヽ ／ ／｜ハ ｌ|ヾ汀トミﾒﾍ ／／/ ∠ _/＿__／ , jﾉイ::::::::::
＼／ ／ |′ﾍ | ､ヽゞソヾヽ ／ 斗≦三..,,/ -‐' / / ′:::::::::／
＼ ＼／ ｜ ヽ.｜ ｀ 〝｛ リ ﾉ厂＞/ ' /.::::::::∠ 「翠星石、どう！？」
＿＼ ＼ ＼ ！ ＼ / ｀￢彡 , ′ ／ ∧.::::::::::::::
:::::.＼}:.､__＼ ＼/｜ |ヽ ﾞ ／ ／ ∧｜::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::.＼ ＼l |/ ＼ r=-_、 ∠ イ /.:::| |::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ | }＼＼ 辷ｰ' ィ:::::/ '.:::::::| |＼:::::::::
::::::::::::／￣ 二ニニィﾍ. ｌ /.::::.＼丶＿ -‐ ７´:::::|:::/ ｲ::::::::::::|/.::::.＼:::
:::::::::/ /.::::::::::::::::::::::::::::.＼ '､:::::::::::::`ー ＞┬くニニУ ／.::l::::::::::::::::::::::::::>＼
::::::/ /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＼::::::::::::／ィ:TT:∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
:::/ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.＼＼:::/.:/.::|::| ./ ∨
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
／ Ｖ´ ＊_ｒー' ￣￣ ｉ :Ｔヽ、＊ ヽ ＼
／ ::/ ノ: ￣／: : : : : : :ｉ: : :ｉ : : :ヽ、 .} ＼
く :::レ': : : :/ : : : : : : : ::/: : ::ｉ: : ヽ: ::＼}. ＼
＼ ::/: : : : /: : : : : : :/: /: : /: ｉ: : : :.ｉ: : : ヽ ／
Ｙ: : : : :`:く;; : : : :/://: //:/＾レ:'":|: : : : :レ'´
|: : : : : :|＿_＞ｧ'-./／ /_ｪ‐ﾆＬ;_: |: : : :ｉ:|
|: : : : ｉ レｲつ＾ﾄｖ" ／ イﾌﾞい/ﾞ| : : :ｉ:ｉ 「ミノタウロス３体消失！
.∧: : : い ﾋﾆソ ／ ﾋ二ｿ ./: : :./:|
,': :(Ｖ＼:＼ ､ ／: :／}: :| 行けるですよ！」
,': : :} ヽ. `ｒー -ー-ｧ "フ´ ﾉ__::|
,': : : :{ ＊ .}: ｀ｉ ､ `'' _. .イｉ ＊ /::: ヽ. ＼ 人人人人人人人人人人人人人人人人／
,': : : : :{. |: : ｉ: :ｉ _| ー‐ .｢: ｉ:ｒ┴┐|:::::... | ＜ ＞
.,': : : : :.ｒ┤ レー ' ヽ. .ﾉ ｀＞く⌒ ﾏ:::ｲ__ク ＜ ちょっと待った！ちょっと待った！ ＞
: : : :.ｒ'´.ハ{ .| ｪ=＞くｪ.く ＼ ヽ Ｖ ｢ ヽ| ＜ ＞
: : :/ /: （ ﾊ ﾌ|=＝"ﾞ /＾Ｔヽ| ヽ ` ﾉ | |ｉ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
: :/ / ﾉ |ﾊ | / |（ ／＼. / | ｌ:|- 5 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:33:36 ID:???0
例えキメラがいたとしても。
狙撃手として才能を開花させつつあるモヒカンが、撃つ。
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|三三三|
-‐|r=―=､.| , ´￣ ｀ヽ , -‐- .
,ィ'´ |/ __ ﾍ|| jl＿＿,ィ'´ ｀ヽ
/ ./ | .| ,ﾑ l1ヽ /(一X ＿ .Y
.{ |￣ﾌ'´￣｀'マﾞﾞ|｀iｰ‐r '/1tﾆ|＿_／Ｔヾ＼ } ／￣￣￣￣￣＼
', ._!／ ＼!'´二｀i |ヽ_j,ｲ｀ヽ､ i/ / ＜ よっと！ |
＼ ../. ＜二二｀＞､ﾍ| |⊃| |r ┴ ､;;;;;;;｀ｿ ./ ＼＿＿＿＿＿／
. Ｘ ／,ｨili:圭圭心:､＼lｰ十l‐'´-､ o ヽノ ／
../ / : i圭圭圭圭丞i: , ∨ :ヽ ヽ ヽ―='´
/Ｖ: : :l圭圭圭圭圭il:.:i Vl .Y l .:⊂|
|: | : : .Ⅶ圭圭圭ilⅣ:.:.l . ｌﾞ| | ｧ一､ |
|: | : : : ﾞ''廷圭圭㌢: ::::} l.ｌ! ﾒｰゝ一'+十′
.Vﾍ: : : : : : : : .:.:.::::::::::/ ,/,ﾉ‐ﾞﾞﾉ;;;;ゝ'´
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...----iiｋ,,、 ＿_l′
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. .! ./ │ .!､
. .lﾞ ヽ /ヽ （ .'7￣iﾆ=-､
...ｌ ヽ .'､ / ." / .-〈 〈 ＼
. ﾞl、 ´ゝ..,,,,、 ｀''iレ .〉.,＼,.,rTi--'''"￣
.ｌ, .‐,,X'" ｀" .´ ｀ｯｒ'"〉 くﾍ〈,
｀',.／ ｀ﾞ＼,, , _./ .＼./＾ﾚﾉ
／ゝ -､ 、｀─ﾞ ／ ＼.iﾊ
./ ｀''i←ｰ'⌒´゛.〈 ／| ﾚ'へノヽ!､
..../ ./／ ﾉ ∧＿人 ｀'''" ／ /ヾﾉ ヽ、
...′／ ,-' .!,＿ '-| ﾉ ﾘ /| l
,ﾍﾍｲ 〉 / ｀l ! ノ // / i ┌--､|
ノﾘ//ノﾌ -=┤r-､ｒ'｀ﾃ' / ｀ / ヽ ﾉ
,i／ｿｿ ﾚ ／ｰ-'／" ,ﾜｸﾍ/Ｙ ∠',/'◇'ﾍ二＝-
// く__,,／ ノ// ﾊﾂ | 〈
-='-┤|〈 "ﾐ､ └＝=┘
ﾚヽ>"'"´- 6 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:33:54 ID:???0
士魂号の特徴は、人型の戦車である事だった。人と同じように、相手により武器を変え、
多彩な戦術を持って戦うことができる事であるはずだった。
∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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／ｲ;小ヽノ::/ | | ｜ ＼ ヽ ＼ ﾞ, ｌ l ヽ
〈:{_/:/ |:|`ー' | |､rr==≧ﾐﾒ、 ＼ i ｲ | j '
ヾ:/ |:|｜ | ｌ `＿ゝ'ノヾｰ | ／ |/|.′ l
// |:|∧ | ｀''"￣` lイ=ﾐﾒ､lﾉ ′| |
/::/ |:| ヽ '、 、 ヽ'_ﾍ / / /| |
. /::/ |::| ＼ ヽ ／ ゛''/ イ／ jﾉ
/{:::{ ﾚ′ |｀ ＼ r＝ｰ ､ .u ハ ﾉ } 「ちょ、ちょっと翠星石！
､ / ￣ /| ｜ ￣`ー' / ／ ｲ
::::V / | | ｰ ニ´- ' ノ もうちょっと慎重に確認して」
―‐ 、 ､ / ！ | イ ｜
::.::.::.:..＼＼′ / ｌ ｜ ＿＿_ ＼ , i´ l |
.::.::.::.::.::...＼＼/ | |７/::.::.::.::＞ﾄ二. | ｜ |
::.::.::.::.::.::.::.:..＼＼_,l |/.::.::.:／ ´ 小:ﾄ＼｜ ｌ |
.::.::.::.::.::.::.::.::.::...＼ヾl |::.::.::.{::{__ ｲ:| |:| }::}| | |l∧ /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::ｌ ∥ l＼.::.`ー'::|:| |:lV:/ | ｌ / ∨
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
:/: : : :/-―＿´ ＼/／ / /|: : :/ ＿!＿! : : : : :
ﾊ: : : :! 〃´￣__ ｀ヽ／ヽノ // /ヽ/／| | ヽ: :l : : : : :
! ヽ: : ! l| /｀ _つヽ | !| ／ /: :/-┴__- ､ ヽ!: : : : :
ヽ ＼! K´{Ξj ! /／ /´＞ ヽ ∨ ヽ: : /
: :ヽ | | |┴┬ ‐く ...::::::..／ K´{Ξj ! !ト /! /:
: : : :＼| | |l ! ...:::::::::::::::::::::::::::::... ∨ ￣ /〃 / ｌ/: :
ヽ ＿: :＼ ::::::::::::::::::::::::.「「 ` く ／:／: : : 「煙で見落としちまったですゥ……」
ﾉ ￣ | | ＜´＿＿ ／
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j ＼ ＿＿ ／|
{: : : :|＼ /´ ＿ ｀ヽ ／l ! 「
!: : : :! 、 ￣ ￣ ＜ : : l l ノ
} : : | ー‐┬- ＜´: : : : ヽ: :! ｌ /
しかし1720小隊は固定のパターンを持って敵に対峙しており、
それが非常に有効に作用していたという事になるだろうか。- 8 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:34:17 ID:???0
本作戦においても鉄板パターン通りの作戦で、
3機の士魂号は包囲の北方を電撃的に崩壊させる事に成功した。
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ヽ , -───‐ ─ - ､.:.:.:.:.:::::::.＼
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l.::/i:::::l -‐一''|/ r==z､V.:::::::::!:::|
|/!:|.::::| ヾじ｡ｼ {ジｿ/,::,;;:.:.:::,′!
ヽヽ.:l ￣ ､ ￣ /:/;:;:::;/;;;/ 「モヒカンありがとう。
|::| ｲ:/;:;::;/;;;/
l.::＼ ⌒ ;/;;;:;:/:;;ｲ 姉さんはもうちょっと落ち着いてね。
＼.::l＼_ _ , イ;:;;イ／ こういうのは臆病くらいが丁度いいんだ」
ヾ! 丁 l N/
/l _／⌒ヽ､
, イ lL／ ＞=-､
,.イ ,ィ介>､ ／ｿ.:::::::.:.ヽ
||/ ∨ ||////／////ハ///
|| ∨|/// } //
|! ／//
,' く////
〈 ､___ ∨//
K. rｭ{人_ ＿＿_ し'⌒ヽ 「まぁあんま攻めるなって。
{ ｀¨} く__fタノ { ｲ^i }
', / , ' ﾉノ_ノ 1号車チームからできる夫が抜けたろ？
| .〈ァ , ' ,r≦ | 翠星石もやること増えてるから、こういう事もあるさ。
|ｌ^,ｰ､ / / }} |
, -､ | ⌒ヽﾐ_, / /:f´Z ! そこはパイロット全員で補っていこうぜ。
{ ! !⌒ヽ /, ＜ { ７ |/ 今回みたいにな」
ト- {. ﾄ､ , ＜ ∨ ,|/
, -----ﾉ 〉 ｀ T ´ 彡 , ' !/
（i ￣￣｀ヽ '， ,| 三 ﾐ |
. >─┼┼く }_／ﾉ 三 ﾐ !
（＿＿＿__ﾉ ノ} x≦三三三三三三三|- 9 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:34:43 ID:???0
＼ ` x三ミ.} 三三三三三三 `ー― '/
. ＼ ` ｘ、 三三三三三三三三 /‐―- x
. ＼三ミ`ー-x＿三三三三三__／＝―'／
/: :.`ー 、三三`ー ― ¨三三三／
/ |: : : : : :`ー――――――――'i
. / .!: :{: :.{: :.ﾊ: : : : : : : : : : : : : : : : : :l
{ .{ヾ:＼ヾ弋＼: : : : : : : : : : : : : : ﾊ}
. ヽ ＼＼.:ヽ 彡' ＼: : : : : : : : : : :./ ﾉ 「…………」
. ｀ﾉ ヽ;}: : : : !:.|,ﾍ(
` 、 _ ﾉヾ: : ;ﾊ:}ゝ_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｀i:.､ ,.ｲ､}:/ ﾘ'´ ＼ /／ / ＼::.::.:.ヽ
ﾉイ｀¨ﾉｲ ﾉ'<>='i! ＼ . / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
＿_,,〃ﾊﾞ=" xf=f=､, ヽ, / | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
〃￣.／ }} r'/r'´:::::ヾｖ=≧ ′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | 「…………」
| ト __ ／| |l |
==＝＝= .| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
／ ＿＿＿＿ ＼`丶、 | |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
／ / ／: : : : : : : : : : : : ＼Ｖ 〉 | |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
. ヽ |/: : :/: : : : : : /: ﾊヽ: : :ヽ, / ／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼
Y: : : /: ―／:,ｲ: :―: ｉ : : : |Y ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
i|: : :/:/:／／ /: /ｰヽ| : : : i |
ﾊ:／:ィi匸厂/／匸厂!:.:i: :ﾘ |
i ヽﾄ､|u :::: , :::__/_:/／ .| 「…………」
| |: :＞ . ⊂⊃〈_ｧ‐, ＼__|
ヽ |: :/: :ｒ=Ｔ==Ｔ>:LL< ｨ )_}!
. ∧ ヽｰ'´ ＞＜ 辷≧メ∧､
／⌒ヽ i ／ ｘ介ｘ ＼ |｢¨7 ヽ ､- 10 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:34:59 ID:???0
／三三三三三三三三三三三＞-::.::.´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.＼
.／三三三三三三三三三三＞.:´:.::.::.::./::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.::.::.i::.:ヽ
ヽ三三三三三三三三＞.:´::.::.:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.:.::.::.::.::.|::.::.::..
＼三三三三三＞.´::.::.::.::.:.::.::.::.::.::.::.,'::.::.::.::.::.::.::.::.::/::.::.::.i::.::.::.l::.::.､::.ヽ
ヽ三三三. ｲ::.::.:.::.::.::.::.::.::.i::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.::., ｲ::.::.:,'::.::.:::l,::.::. 「何故だろう。
＼ﾆ／::.::.::.:.::.::.::.::.:.::.: |::.::.::.::.:l::.::.::.::.::.::.／/:.::.:::/ .l::.:::;::.::.::.::.:ﾊ::.:i モヒカンが頼もしいのが、こんなに不快なのは」
i::.::.::.::.::.::.::.::';::.::.::.::.l::.:.::.::. |::.::.::.: ／ /::.::／ l::.:/::.::.::.::.l l::.|
ヽ::.::.:.::.::.::.::.:.::.::.::.::.:',::.::.::. |::.: ／ .｀メ:::.く_ , / /::.::.::.:::.,' l::!
'.,::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:ヽ:: :. ﾚ' f≧=イ,, ー." /:/::.::.::ｨ::./ |/ ＿＿＿__
ヽ::.::.:.::.::.::.::.::.:::.::.::.::＼: i ヽ ん八 ｲ〃::.／/ノ イ´||| | llll｀ヽ､
ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.::.::.::＼ }シ, ／ .::.::i /{ l||| } } } |ﾐ|
ヽ::.::.::.::.:.:::.::.::.::.::.::.::.:.i＼ ` ＼ l |∧ ||| / / /ノミ|
ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:::.:l ／::..l ||⌒ヽ|||／´￣｀ヽﾆl! ､__人__人__人_,
V}::.ｨ::∧::.::.::.::.::.::.| /::.:: :. | || u | u lミl| ） （
ノﾚ_ﾚ'＿＼::.::.::.:i | ￣,ｒ'::.::.::.::i: | |l ＿__{ く＿＿} lミl| ） えっ！？ （_
/ ヽヽ::.::.:ﾄ|_ ／::.::i::.::.::.:ﾊ:| |<丞_>} <丞_> ﾚ-ﾄ､ ） （
／ ヽ: ﾄj ヽ￣ヽ:ﾊ /!::.:::/ |! /|､ 〈ｪｭ ／ｲﾘ } ⌒Y⌒Y⌒Y⌒
. ／ ヽ| >=､＼廴V .|:: / Vﾊi r─‐､ u { ,､リ/
rY⌒ ､_ /∧:∧. ＼人.|:/ 〉|| U }二二} | |｀}｀ヽ
rそﾉーY⌒}-､ //ｲ.V:∧ .Y-＼ f´]|l! 「i___ノｉ | } ,ﾊヽ}
} .///////廴ﾊ-､ i .i:::| |ﾊﾍ ＼ V廴ヽ ﾚ' l∧ ｀ﾆﾆ´ ／ {ﾉ}ﾉ
rソ//////////ハ >=､ | :!k| |ﾄ ＼ヾ;､ .V 人＼ i ∧, ---､／｀ヽ ＼
/ﾉ/////////////＞､}} | :|: | |ﾄ ミ≧ン ヽ廴Y ヽ | ＼__／{ ＼-く三ミヽ、
｛/////////////////｛廴 | :|: | || ヾr" ＼{.ｨ/.＼ ／ｉ , --ﾐ__ ｀ヽ ｀Y/´￣￣￣｀ヽ_- 11 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:35:14 ID:???0
ヽ,ク .: .:, .:.:.:.:.:.:.｀ヽ、
／ ,/.:/ .:.:::::: ||､ .::::::::ヽニヽ
// .||./ .:.:.:::::〃/.|.:::ヽ. ::::::｀､/
. // .:::!!.:. .:.:.::::::イ./.::ﾊﾄ､.:::', .::::::|.::',
// .:::::ﾘ.::'´￣ﾌ //.::/￣｀`ｖ| .::::::|::::', 「ホラ2人とも！
|:ﾊ .:::::.', ､ｒ.‐､"/／,.r.‐､-,ﾘ .::::/|:::::: 仲間やられた他の方面のミノタウロスが
|:! .ﾄ､.:::::ヽ 辷ﾉ 辷ﾉﾉ/ .::/.ﾘ::::::: こっちに向かってくるですよ！私語は中止！」
゛ {| .ヽ､､_""" ' """ /.:イ .ﾘ:::::::::
. {|米j|､::::､ r-__っ ﾉﾉ ﾘ.::::::|:::
. {| j| ｀> '｀ ｰ-- ‐ ´ﾉ 米 ｲ|:::::::|::: （流石ぁぁぁ！流石蒼星石！
{| jレ'米 儿>介ノ.米 ／|::::!:::::::!::: 今度ばかりは言い出せなかった姉の気持ちを
｀､<＿ﾉﾉｯ ´／ ,．-'´ .|.|::::|:::::::|:::: 完全に代弁ですゥ！そこにドン引く憧れぬゥ！！）
/:／ '´,--ｖ-ュ､ !:::::::!::::
／/ Y´/´.::::::::::::..＼＼::::::!::::
/／. ｊ|〃.:::::::::::::::::::::..＼＼!::::
! ,. -‐── ────┴ ─‐┐
', ,. '´ /
> ´ /
く . -‐=＝＝＝＝= ー-く
＼ ,. . :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./ /ﾊ: l.: !: : : : : :}
|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ // V: :l: : : l : ;′
|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞ Vく: :./}:/ 「ミサイルパックの換装が間に合うか微妙だね。
＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀ tり:.:/ l/
＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ ヽjⅣ 塹壕無し、ジャイアンとアサルトだけだと
}ヽ仆ヽ: : : :lN _ _／: :l 厳しい戦闘になりそうだよ。気を引き締めよう」
／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
／ V `ー ﾕヽ.:.|
,ん子こ`ヽ | ﾕ､l./
,ん'´: : : : `ヽヽ | l ﾊ'′
ｌ l / i l ／ ヽ、 ／
l l' V ｉ ./ iﾉ / l
. l ! i ＼. / U l / .l ： い ど お
. ｌl j Ｊ ＾ ,ゝ .| ： う う. れ
〉、 u ,,.ﾍ＼ | ： の し に
lヽ.ヽ､..,,_＿ v--‐''"::::::/ i | ： だ ろ ：
ヽ ﾄ､::::::::::::::}nヽ-､:::::_ノ /ｌ | ： と
＼! ｀¨';::i´l::l U jﾉ´ ./ l::.l
_/ Vヽ ﾞ､ヽ::!,.､' U ｆ l:: ＼
i´ そ ';､', ｀ﾞｰ'__.....、 i /::ヽ i ヽ､＿
. l／_,,...';:＼ '"¨´__,￣ ./:: ', lヽ--..,ﾚ￣￣￣
＿,,..,.ィ'¨´ ';::::ヽ ｀ﾞi u /:: i l ヽ:::::::ﾞヽ-
,. '´ _,,.. ´ ﾊ＼:ヽ、 l.__ノ:: ｌ l i:::::::::::l
／ '´ / U l::::', ＼￣:::::: J ! l::::::::::l
/ ／ _,.ノi __l:::::ヽ ヽ::::: u ｀ｰ-/::::::::::!- 16 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:36:05 ID:???0
当然の帰結として硬化しているその戦術は、パターン通じぬ苦手な相手も含んでしまうものであったが。
__ < ＼.... ―-ミ、
＿ ｢￣｀..´.............ミ､ ＼................､
_ ...┤ |..／.......................￣ミト..＼ 丶.............＼...､
／....... | /............................................ヽ.} }........................＼
/..............|l/.........ｉ..................＼...................〈ミ ＼....................ヽ
. /..................′...ｉ...ﾄ､................ | ＼...............ﾊ{ ＼.....................,
/.............／｝ ......|...| ＼............|x斧ミ、..........| 丶.................,
／..........／ /.l...... |.i.|斧ミ丶 .....|乂_ﾘ '|........ｉ..| }＼...........l
. /..........／ {∧...i ...l.|乂rﾘ ＼j "" l.....|人{､ }...............', 「敵、増援接近ですっ！」
/........../ ｢//Ⅵ...从 "" ′ ﾑ ..|l｣l | ................',
. /............′ l 〈（ Ⅵﾄ､ﾄ (:::::::::） ／}...| / } |....i............',
ｉ.............| } ‐ /´ ＞ 。.. __ .ィ┐ {ﾚ'/ / l...ｌ|..............,
|.........｢￣￣ミﾄ､| ｒ ′ ／} ,. ＜∧._', .{ 〃 |ﾉﾘ...............,
|..........7 ======＼ {ー 、 ′rく / r=Ｖ ',ーミ乂___彡ｲ.................,
|........ ′========＼=/ ／∧∨ ∨ // -===≧o。-=＞＜......./ ...........l
｝.....″===========〉 _/ Ｙ⌒Ｙ Ｖ/ =============--}／...............|
|......===========／l 〉′ 〉__/ =============／...................,
l.....==========- ==} / 厂 i Ｅ コ -==========／ ...................../
. |....l========／===/-{ ′ i| ￣ ﾏ=======／........................../
. |....|=======/ ===｣ ', ′ l| }=====／............................./
l.....l======/=／￣ } | | ｛===／............................/....{- 17 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:36:55 ID:???0
. - ／ 弋､::.ヽ
,. ´／ ' ! 弋､:.::.＼ て
,／ ／ // ／ / / / 弋､:.::.ヽ、 （
/ｲ / i' |l 〃 ／/ ム/,/ ﾞ≫=≪､
〃i ｲ,' ﾑl_ﾊ i"／ｲ,≦ヶ〃| 〈::!/:ﾊ:､ヾ:､
! i l |,.ｒ=ﾐ､ | ゞシ " // トｲ! ﾄ､_:ｨ 「嘘！早過ぎるでしょう！？
､ ﾄ､| ゞ=',ﾞ / ' ／ l::! !::! !
〉〉、ﾞi ｀ ∠ - ｉ l::! |::| l 観測できていないミノタウロスが
// ,ﾍ ヽ、 ニﾕ | !:l !::! ', いたってことなの！？」
〈:{ i ､ i ├' ヾ! ヽ
::.＼ ヾ l / 〉、 / ,/i ／
::.::.::.＼ ! / , ー┬‐' / ,/ l ／l／::.::
:ミ:､::.::.:＼ ! i l ,.ヘr<ﾆ ､7 ,∧ !／::.::.::.::.::.::
ヽ):::＼::.::.::l |l、 i| ／ｲ:/7i､::// /:::ﾍ_／_::. -― ﾆニ
::::::::::::::＞＝! lﾆｰ､_l::!〃:/:l:lﾍ/ ／;ｨ' {f7‐ :::::::::::::::::::::
::::::::／／::::::＼::::￣i}7ﾑｨ､.!:!/<ﾆｲ" {f7::::::::::::::::::::::::::
xｪｪz. -: : : : :-. .､ ＿_
/イ: : : : : : : : : : : : :｀ヽ///∧
,.ｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : :.V∨∧
. /: : : :i: : : : :|: : : : : : : : : : : :ﾍ ∨∧
/: : :..: :|: : :..:..|: : : : : : : : : : : : : :///∧
,: : : i:-/ヽ:..: :..ﾄ､; -‐:-: : : : : : :i:.}///ソ
. ,: : : :|:/__ ヽ:..:| ＼: :ヽ: : : : : :.|;'/／ヽ 「ミノタウロスじゃ、ありません！」
/ﾍ: :..ヾ{ f:㍉ ヾ{ イ笊ﾐxi: : : : : |ヽ: : : : ＼
ヽ: : :i 弋ﾘ 弋::う ! : /:.: :| ヽ: :..: : :.＼
ヽ从 ､ .u ムｲﾐヽ:{ ヽ: : : : : : ヽ
ヾゝ、 V￣ヽ /三彡'｀ ヽ: : : : : : : :
ヽ:＞ ｀ ‐ ' ィ /: :ヽ_ ヽ: : : : : :
j// i¨ヽ ／: : ／ ￣ ヽ ∨: : : :
: /: :{__／: : : :/ : ∨: : :
i ,: ／ヽ: : : : :/ 01 ! : : : :- 18 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:37:40 ID:???0
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_ __ ,．‐…‐-ミ /ﾏﾊ
_ . : : .:⌒｀: : : : : : : : . ヽﾏﾊ＾ヽ
/∧ /. : : : : : : : : : : : : : .＼: : :ﾏﾊ : :.
γ//｀厂. : : : : : : : : : : : : : : : : :.' , :ﾏ/ : :',
|〈〈::/ . : : : : : :/{i : : : : : : : : : : : . ｉ､} : : : :.
|: :∨.: : : : : : :,' 八 : : : ｉ|>､ : : : : : ｢l|:. :. : :i
.| : :|. :i : : : : : 1__ﾉ｀ヾ、 i|x≦､: : : ::|ll| : : : : l
..|: :｜个: : : : : ﾚ示ﾐヽ jＮ{r勿!}､: : :|ll| : : : : :l
|: : :ﾚ' | :i : : : :｛r勿} ゞｃっ : : :|l｣: : : : : :l 「スキュラです……」
.|: : : : ::|八: : : :.ｃっ´ ' '' } : :,' | : : : : : l
| : : : : :| ＼:./∧'' r ､ ／| :/ | : : : : : :l
|: : : : : :| ＼/j ≧s｡ イ ﾄ､j/:＼ |: : : : : : :l
.|: : : : : ::| _ヽ!└=} x≪}__ ￣`|: : : : : : :.l
|: : : : : :.:| /⌒ ｀{i . :厂ﾍ､: . : .ﾘ‐-ミ : : : : : : :l
.| : : : : : : | ｉ ､ ,'{i ∧__∧ : 〃 ', : : : : : : l
| : : : : : : :| | }/ {k: :/ ,' V/: :', } : : : : : : l
| : : : : : : ::| r==ミ/. : . :/ ′: : : : :∨ {: : : : : : : :l
| : : : : : : : | }:::::::,' . : . / ,' : . === : } |: : : : : : : : l
.|: : : : : , | ﾉ:::::::{. : . :,' .,' . : . : . : .├=┴ｭ : : : : : : |- 21 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:38:06 ID:???0
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.- 25 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:38:46 ID:???0
スキュラ。全長40m、体重7t。
絶望的に思える装甲の厚さと、高威力、長射程の生体レーザーを有し、その上空に浮く幻獣。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
,r;ﾊ
!l.| ＼ ヾ ,ｲ ,､
!{ﾊ j ＼＼‐ﾞ L_,ri介i､ | |
jУ∨,' ｀7`ヽﾑiド､辻}l┘'ー_‐ｧ _
. __ ,.べx'´＼__,∠`Tヽ.入古ｸ'¨´￣´ ,.イ！
,.へ.,>ヘ∠７く._ヾイ／ 〉 ＼.ヽ辷ﾍｰ<T"¨´ i l
r'{ ／ `7´＼＼／‐'´＼／入 } ',‐-＼｀ヽ、 ′l
,ノブ く´ヽ,.イ〈´ l_У },.ｲ―ｒ'＝=ｒ廴_}辷__,ﾉ
. ＿/ﾆ〈 `'´,.イ〔 ｀ヾY__辷_j_____ j |‐' ,.ｲ
. ／ ,フヾﾊ､_,.=≦_,.-''´ ,}ﾆ二_`‐-r='>ｰｒ'Τ{,.ﾍ.
,辷ﾆﾍ._,イヾ'´ ／(三) ＼ﾉ_/ ∨!人_,}_,.ﾍ.
. /// r'¨^ｰﾍ. } ,. <´￣Τヽ、 ' iﾆヽ Y／ ,.イ´＼
//ｲ_/ L! ,. イ´ ! i ヽ,' ,.ニ. 〉 人_rべ. ヽ､,.ｲ
ﾞ^´ ／ j i｀ヽ.i :'´ ',＼ `'く＼＿>ﾍ_ヾ┐
,.-―'=x i i i : i ヽ. `ｰ＼ }_ヾ
／,二ニ',ｲ}=='ｰ-=⊥._ j ; iー-,ﾊ `'く_,.ｲ-､
{. /,>=ﾆｲ,ハニ二.._ ｀ヽ. ,' i j l 辷{_ハ
｀^1 ,. -―-=､＼ヽ ｀jヽ、 ＼,'＿_ _,,.L._ ! ﾄ､ | ,バ¨}
. i/j ヾ. ＼ヽ.∨ ,L`ヽノ＿_ _,,,..,,_ ｀丶ﾄ､ヽ. └',ノノ
. ∨ `¨´V/='＿j_彡'´,.=-‐-=､ミーｲ_廴} `´
＼_ ﾉ'ｲ辷ｼﾍi/／{ `ｰ',ハjヽ.Υ//ノ
{_｀辷=7´ノ亠匕ノj∧ ｀ｰ--‐'´ V!'／
｀ヾ___入_,イ´￣八 i ﾉ'´
｀ー='^ヾ二ｿﾞｰ＼ ／
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
空飛ぶ戦艦とでも形容すれば、その苛烈な能力が伝わるだろうか。
戦艦と比べれば大分小ぶりではあるものの、飛行し、戦車砲の直撃に耐え、
14もの砲門を持つスキュラの能力を近代兵器で例えることは難しい。- 28 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:39:25 ID:???0
こう言った方が余程スキュラを示すことができるだろう。
――最強の幻獣と。
／⌒ヾ∧: : :／ : : : : : : : : : : : : : :ヽ
: : : : : }〉》〉/ : : : : : :ﾊ : : : : }i:. : : : : :.
: : : : :///,' : : : : : :/ l: : : : ハ:.: : : : :.i
: : : :/‐- i : : : : : /／ ! : : /＼ヽ: : : : :l
: : :/¨｀ヽ| : : : : / ｜: / ': : : : |
: :,'il }{ : : : ｲ i⌒i! |.:/ i⌒i! i : : : } 「ドドドドドドドド
:/ |l ,ﾆＶ/:: { とｰ' / 'ｰ'' }: : : :ﾊ
|L_ノﾆﾉ ' ,⊂⊃ ⊂⊃.:/: :i どうします！？どうします！？
'ｰ r 《 ＞:Ⅵ /￣ｰ‐ヽ ハ:/: : : l 隊長、どうします！」
,.:ﾏﾍへ:/ﾘ、 {_＿＿ソ .ｲ.:/′: : : |
∠-ｧ＼ヽ::＼ ＞=ｧ┐‐≦ | :/ |: : : : :|
／⌒ヽｰ=ﾆ匸_]〈: :.{.__ |/ |: : : : :|
. / 〈{ハ: :/.: : :}',: }厂｀ヽ |: : : : :|
/ 〈{: :∨iーく: :Ⅵ〉 } |: : : : :|
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 「落ち着きなさいミクちゃん。
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | 新手のスタンド使いみたいになってるわよ」
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼- 33 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:39:52 ID:???0
士魂号は二足歩行である事を活かし、ジャンプを駆使しての三次元戦闘が可能である。
士魂号は人型である事を活用した駆動により、通常兵器では不可能な運動性能を持っている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_, -- , -──‐- ､
_r'´ , - /:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
／|___ィ｡くﾆ (:::::::::::::::::::::::::::::::＿）
レ'￣￣ 八::::::::::::::::::::__／:::::）
（＿_ﾟ ノ `ー==rくノ::::::::∠、
＼二=ニニｧ---`ーr‐'´ iヽ
L_＼__／ヽ-'└┘￣｀Y二ﾕ､',,
,､-'´ r' く＼＿___／ [ | |ヽ
, -‐' ´ r'´￣/´二二｀ヽ｀ ﾄ､__| | |
,､-＜＞r‐'´刀 ○ / / , -->=={＼ ﾄ､__/ ||
,､-‐'´ ,､-'´ | | / |⌒ヽ/ 〃 ﾄ､_| ヾ/ | ｡＿|
__r-‐' ´ r＜___ ', ',| `iヽ/ l/ | ヽ Y´＿__|
|＼ | （__） | | > | / , --| `‐<｀Y
_,r‐'⌒)＼ ,､-'Tヽヽ､_＼ | |二二／｀iｰ'′ ／ ∩∩|〈○〉､
r'´ _,､-'´`ー'´ ∨ ,.へ┬‐'´ L.... ／ /∪∪ﾄ､| | }ｨ'
￣ ＼__/ 「￣ ＼ ヽ |＿_ ト-'‐''
＼ ＼ | ＼＿＿＿／三/
ヽ ＼/ ＼ |
| （ | | く￣ | ﾄ､
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
通常の兵器ではこの空飛ぶ戦艦に太刀打ちする事は難しいが、
通常の兵器の範疇に無い士魂号は、スキュラに対抗する能力を持っている。- 34 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:40:12 ID:???0
実際士魂号を扱う他部隊では、スキュラを飛び蹴りで屠った伝説や、
超高度大太刀で切り捨てた逸話があった。同時期の、九州の学兵小隊の話である。
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-‐- Y´ ￣｀Ｙ ∧/∨
Y´ ｀Ｙｺ/´i ∧/∨
-―-,.ノ￣｀ｰﾐ ﾘ'´| |＝＝＝(一）∧/Ｖ
,ィ'´ ＜.: ,-'＾弋 ノ;;;;; | |＿＿. ∧/∨
./ ｀''＜ﾐｘ｀ニ´;;;;;;;;/ /.:.:｀.:.:.＼__∧/∨
{ ,ィ´￣ ￣｀ヽ :;rｹ ∧/∨､
l (一) ＜/ ヽ ∧/∨７
.＼ ／ "´＞'"{ ο-.:l ∧/∨ｲ
.＼／ "ﾍ.:.:.:.:.:.:.＼''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''/∧/∨ |
｀ー― Y.:.:.:.:.::.:＼＿,-―――.、_/.∧/∨ /
∨.:.:.:.:.| | ﾍ ヽ ｲ;;;; ∧/∨ /
∨.:. : | | .Y´: : / .i´ | ∧/∨./
∨.: ﾍﾍ ,|-､.: | l l∧/∨| /
＿,ノﾄ､: : ゝ.ソKﾍ.:.ヽl ﾊ ∧/∨/＿
／i 才､ |､.:. : | ﾍﾍ.: l/ .∧/∨//.:.:.:.:｀ヽ
／ | |: : ヽ l ｀Ｔ'ﾍ }.ﾍ|.:.:∧/∨//.:.:.:.:.＿_ﾍ＿
／ l l.:.:.:.:.ヾ､ l i ﾍ_/´｀| ∧/∨//.:.:.:.:./＿/､_ ｀‐- ､
| //.:.:.:.:.:.ヽヽ | ヽﾍ /∧/∨-､.:.:.:._/｀‐-､ ｀‐- ､ ∧
| , ／.:.:.:.:.:.:. ヽ ヽ: :ヽV∧/∨⌒ｿ￣ ｀‐-､ | ﾄ､
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
士魂号は、そういう事のできる兵器である。- 35 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:40:36 ID:???0
しかし士魂号を通常兵器として運用する1720小隊の士魂号には、そういう事――
士魂号らしい、型破りな戦い方ができない。
__{〆..:::::::::〆 ｀ 、
／_{f7.::::::::::〆 ＼
/ __{f7.:::::::〆 / ＼ ＼
厶イ７:r-､く ｜ | | ヽ ＼
〈〈__/:ハ::.Vヽ＼ | | |、 | ヽ
. /ヾィ/ ｲﾍヽノノ | |ヽ | ＼ ', | | '.
/ /:/／ll |:｢´ |{ 丁ヾﾄ､| ヽ |! | |ｌ |
|::| ｌ| |:| |ヽ弋ｆ==,ミﾒ、 ' ∥ /ﾊ || |
／|::| || |:|ヽ | ､_{._!ﾝヾ }ﾉ|ｌ /厶| , / ハ｜
|::| || |:| ＼ ヽ ￣¨` l／rﾃﾐ|/ / / }ﾉ
|::| ｌ| |:| l ＼ ＼ ､ヾ' / イl/
l| | ｀ -＼ Ｊ ′/ ﾉ
|ｌ |＼ ｒ‐ｧ / ／ 「……」
ハ ﾄ､ 、 Ｕ ￣ イ
／ ハ ｌ::.＼ ＞_,、 ／ |
／ ∧ ｌ:::::/.::7爪 丁 | ＼_人人人人人人人人人人人人人_/
―- ＿∠::::ヽ ∨:::/ 小ヽ |ｌ | ） 隊長、どうしましょう！隊長！（
―‐ ､ ｀ マ}__ ﾄ､ ∨/:||:lL)〉ハ | /^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^＼
::::::::::..＼｢｀ マ}___＼ ∨:||:｢く/ | |
::::::::::::::::::::::::::::..マ}___＼ ∨| ﾍ`ー| ∧
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト- ､、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ ｀ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､｀ﾞ丶､
::::::::::::::,､i､,::::::::､、､、::::::::::::::::::::::::::ヽ 丶､、ヽ
:::::::::::::li-rｭヽ､ヽ〃rt;;jゞ::::::::::::::::::::i＼
::::::::::::iヽヽ-",;;＼iヽ-‐'´ i:::::::::::i＼､::ヽ＼
:::::::::::::iヽ i｀ i::::::::::::ﾄ､ ＼ヾ＼
（撤退を進言……すべきか？） iヽ::::::i､ ､ , U /:::::::::::::i 丶 ヽ
| !:::::::ヽ -‐‐‐- /:::::::iヽiヽi ヽ
! i|ヽ:i ｀ヽ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ／゛ ｝::i:ゝヽ ゝ_,-‐'´｀
! ヽ: ｀ﾞ‐-´゛ .: (＼iV ^/'" ,...-‐'
j::. .:: / ﾉ,-‐´
水銀燈からの指示が飛ばない。Lから言葉が発せられない。
即応しなくてはならない状況で、指揮車が声を失った。- 38 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:41:38 ID:???0
／: : ／/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣｀ヽ、.| .＼
／: : ／:/: : : : : : : :ヽ: : : : : : lヽ、: : : : : : : : : :l､::|,: : ＼
.／: : : :/ ｀/: : : : : : : :/´ヽ、: : : :| |ヽ、: : : : : : : : |、_l、: ::
´: : : :/ l': : : : : : : ::/.|、_|＼: : ::|__|,-|ヽ : : : : : : : :|'ﾞ ∨:
: : ::./ |: : : : : : : :/| | | |＼: .| | | ｀l、: : : : : :.| ∨
/ |: : : : : : /,,,==､､| | .|＼! !＝,,,| ヽ: : : : :/
. / |: : : : : /.ll、 )ll| !. ｜ |l ll|l |＼: : : /l 「……アレ！！？？
/ !、: : :/ ﾞﾞ=='' ﾞﾞ＝''ﾞﾞ /ヽﾉ /
＿__ ゝ、:| !～～～‐ .| |::ノ さ、２号車スキュラに向かってます！」
＼, ＼.|、 |::::::::::::::::::| / /'´
／ ｀ヽ、_ |:::::::::::::::::::| ___ノﾞ∨
￣￣ ｀ー--,-､―,''''
, '´l. :ヽ,./ ｀lヽ
/ ,∧ ノ-､ /､, ｀l,,
/ / ''└┘｀ ヽ . !,
rｲ/ | :| | | :| | / |.:| | ∨) |_
| Yヽ .:| | :| | | | :| |! :|:! ! ! | | (Y) / ヽ
| ﾘ l | .! ! :! ! ! ﾊ |/| /:| | | :!__!{{ ヾY | 〉
「｀ヽ∧_ｲ |､|_| :| | | | | ,' ､!_| | /-/´| /｀! 〉イ⌒i
{r‐ｲ 〉 ｀ヽ | |下卞ｲヽ.| | | !ﾉ / / 〃 〉v' .」 ∨
/∨勿ﾊ | ..| | ＿_ﾘ. :|/ ,r_＝=<k ∧ レへ!
{／〃 ヽ 」 | y' ￣ r ヽ 》/ ヽノ|ヽ |＼
／/ﾊ | |《 ./ ￣丶 { ﾟ ノ〃 | ＼ 「２号車って……ギャル夫君！？
| | | ヽ {. ヽ ﾟ ' ￣｀ / | | |
| | | ヽゝ ￣ ､ u / ｲ | | | ギャル夫君！何してるの！！」
| | | 从 ＿__ .／' | :| | |
| | | ∧ ｛ __〉 / .| :| | |
| | | | ＼ ￣ ／ / / :! | ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
| | | | ＞ ＜ ／ / :! | 三 三
.〃⌒ヽ_! | r┴…｀´ﾆ¨¨＞ / :／ ＿ | 三 やややや！俺っチ動かしてねえッスよ！ 三
／::::::::::::::::::＼ | /::{{::::,,:彳ヾ ､::}}/ ／ ／:::::::::｀ヽ 三 士魂号が、勝手に動いてるっス！！ 三
／/::::::::::::::::::::::::::＼!＿/::::::ヾ='':::|ハ|:::::/ ∧_ ／:::::::::::::::::::::＼ 三 三
／ /::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ ヽ:::::::::::::::/ !:::::j::／9 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ- 40 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:41:58 ID:???0
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ 「うおおおおおお！
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i|
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━ 止まれ！止まれ士魂号――！！」
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ガッショガッショ
, -=-､,rt――、
（_r‐,r‐=‐､＼ |
／ {_ Y| |'i ガッショガッショ
＿_,ｲ l_｀''ｰ--'＿_.j_|
r‐t_r'三ﾐー=='ヾヽ'｀i;;;ヽl;{ 三二 ﾆ＝―
_,,==i―='´ゞ_r―､_ﾉ三;;;ヽﾉ ＼l;;;r‐' }
￣｀L三l~｀ｰ''ー-=,,_＿ヽ r';/￣｀ヽ,__ 三二 ﾆ＝―
_|ﾆl／｀ヽ＼l
／ ｀ー-、ﾟ¨ヽl＼
r' Y／j Y
/;;｀ヽ＿＿,イー‐' |
y‐ｧ;< ＼＿イ;;フ｀ヽ 三二 ﾆ＝―
ﾉ/´ ﾉ ヾlﾆヽ-' ､
／ r'ｰ ' ー-､ ＼_
r '´ ／ ＼r';;l
r―‐'´ﾉt_< r‐'__ﾉ
｀￣｀ー―' ｀￣- 44 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:42:16 ID:???0
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨
〃 ﾊ _ノ ― Y:ｉ| 「……って違うか。
. ｲ 从§ （ ●） （●） |从 超怖ぇけど、チビりそうッスけど。
乂ｲ§ （__人__） |
. ／ ﾟ o ｀ ー´ ／ 止まれってあんま思ってねえッスもんね」
/ ∽ ∽
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ .「ギャル夫が思ってるんスね。
〃 {_{ ノ ─ │i| ギャル夫がなんとかするべきだって。
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ
ﾚ § u （__人__） |ﾉ それをお前が猛プッシュって訳ッスか。
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ ……お前、勇敢っつーか、
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,| 火付きやすいッスもんね。短気っつか」
| ヽ〆 |∞|
ＮVVVVVVV＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
＼ ＼ ::::::o :::::ﾟ::
＜ ｀ヽ､ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼. ::::○ ::::ﾟ::::
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i|
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━ 「怒んじゃねーッスよっ！
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃ 飛び出したのはホントッスよね！？」
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／- 49 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:43:01 ID:???0
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨
〃 ﾊ _ノ ― Y:ｉ|
. ｲ 从§ （ ー） （ー） |从
乂ｲ§ （__人__） | ﾊｱｰ
. ／ ﾟ o ｀ ー´ ／
/ ∽ ∽ ＼ -､
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ （__丿
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ
::::::o :::::ﾟ::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ::::::: ――！！ ―――！！ ::::o::
.＼ ＼. ::::○ ::::ﾟ:::
ﾊ ＼ .::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::o
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ _ノ ―＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | 「わかったッスよ凶暴なヤツっすね。
.乂§ （__人__） 从ｲ ……やるか」
＼ ｀ー´ ／
／ ＼- 50 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:43:26 ID:???0
ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
三 三
三 隊長、ちょっとアイツ倒してくるッス 三
三 三
＿―＿- ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
-‐..:..:..:..:..:.:.:.:..｀ 、＼
／..:..:..:..:..:..:..:.:.:.:.:.:.:.::.::.::...＼ ＼ て
./.:..:.(薔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.::.:; イ{_Ｋ ＼ （
/.:..:._ -‐冖冖￢￢ー-､//::|:| |:ﾄ＼ ヽ
厶 イ ｌ | | ｌ //ﾞｰ|:| |:| }::〉 ';
/ /l | | | ! |｜| ゞﾆﾆｲ ゞﾆ'ｲ '.
' ィ ! !.::| ﾄ､ { ' ＼ﾄ､|__ゝ.. | |:|-､|:| |､ '、 「ちょ、ちょっとォ！
..|.i/ / i!斗i' ゝﾄゝ 'X丁:心ヾ| |:ﾄﾍ.l:| l| i ギャル夫君、無茶しないで！」
..|.i /!｜| . |ｫ.=､ 弋z:ク..| |:|‐'ﾉ:| |ｌ ,i
ｲ i 从 Yi!fzﾊ :::::::::ﾉ | |:|｢´|:| .|! ｊ
ヽﾄ ゝ! ,少 , u 〃ﾉ [⊥｣:j l、 ｀ヽ )i
|＼::::::: _, . -- ､／/ / ∧ 丶 ヽ- _ ＿ ノ ｊ
| | ヽ 'ｰ ‐,ｒ ´／／ / | ＼ ＼ 丶 ヽ 二二 - －´
| .!., ー 7 / .／／ / | ∧ ヽ ヽ ﾄ
ﾉ ／／/ / / / /'＾:∨ |.! .| |＜ x_ ヽ 丶
／／.イ / / / / /:: :: :∧/ ,| | |ヽ:＞ｘ ヽ､ ゝ
,. イ 〃７ ./ / / / /:: :: :: ::. ∨ i | |__:＞.ｨ∨ ヽ丶
`ー─ ' ´ {{ / / / / /:: :: :: :: :: :: V ! :| :i ｲ＞--=ヽ7ヽ `ヽ､- 51 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:43:44 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 「やー、俺っち戦術とかわかんねーッスけど？
. 彡 〆 _ノ ヽ_ ∨ 今上手く行ってるんだろうなってのはわかんスよ。
〃 ﾊ （ ●） （●）Y:ｉ|
. ｲ 从§ （__人__） |从 ミノタウロスどもはこっちに牛まっしぐらだし、
乂ｲ§. ｀⌒´ | 脱出も無線聞いてる感じ順調ッス」
＼/⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
／| / / / (⌒)| / / /
／ | (⌒) ヽ /
/ l l / / ） /
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨ 「ただみんな自分の仕事に一杯一杯で、
〃 ﾊ ― ― Y:ｉ| 手裂ける感じじゃねーのもわかるっす。
ｲ 从§ （ ●） （●） |从
乂ｲ§ （__人__） | ……動けそうなの、俺っチだけじゃないっスか？
/ ﾟ o ∩_ つ ／ だから俺ッチとコイツでなんとかしてくるッスよ」
./ ／ ＿ ｲ |
＼ ｀´ ／＿__! |
＼__／＿＿__／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣
l:l_/!:レ'::〉 / | .li l ! | | l | ! | | ﾊ
./:/ｉ ﾄｒ‐i´ .!‐トl､! l ! | | / | ! | | | |
::/ .ｌ |:| ! .l≡＞≧l＼ ｌ .// ﾚ// ./ .ﾊ.! 「なんとかって……どうするのよ。
| |:| ヽ |ﾔ''{ fﾝ}ヾﾐ ∨/ム一〈/ / / l| やめてよね、ギャル夫君。
| |:| |ヾ､ `'~ :::::::::::::::: ィtfｿ7／,}／ " ,ｨ
| ヾ | U `~ / ／ｨ| ／/ 私の無策のツケを、貴方が払う必要は無いわ。
.! i＼ __ ´ <"ｲ l」 ／.:::/. 待って、もう少し時間を頂戴。
! .ﾄ､.,へ ‘‐ ´ イ i ／/／.::.::./,─ｧ
.l l::::::::二_＞ -､.＜ ,| !: : : : -- ―<＿ Lさんとスグに作戦を――」
ニﾆiハ |::／／７只ﾄ､＼ ／:l .ﾄ､: : : : : : : : :‐-
:::::::::ヾ∧ |::＼｀´,ｲ |:L/厶ー:| .!:::＼ : : : : : : : :- 52 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:43:57 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_∧＿＿＿＿_＿
NVVVV＼
,,,,,,,,, 彡 ＼ゝゝゝゝ＼ ？？？
＿＿ノノﾉﾉ""ﾉﾙゝ ノﾉﾉﾙﾉﾉ゛ヾヽて
Ｚ ノノﾉﾉ 〆 ―＼ ﾉﾉﾊﾚ ― ﾉヾ｀
> ≡く .ﾒ ノ (● イﾉ§(●) ＼ iヾ
Ｚ ≡ゝﾉ ﾙ (●) __） （⌒ (●) /ﾉ 「……昔兄さん達に言ってたッスよね？
￣てﾉﾉﾙ （__/ ￣ヽ__） ／ 『なんとかしてー』って。
ﾚ§ゝ 彡 _＿_／ﾉ§
ﾚﾉﾙ ＼ / ＼ﾙﾚヽ ギャル夫、覚えてるッスよ？」
/| ´ |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,...-‐:::::::::::::::::::::::::‐-.....、
/::::-‐ ￣￣￣ ‐- ､:::::::ヽ
/／. u l l ヽ::::::`､
.//. l､ l＿_ . l＿_/l_ 〉 ト､::ｌヽ
l l二二lメヽー‐l`､ 7l / l 〇〇ヽ ∧∧∧∧∧∧
l l ﾄ l/l ヾヽ､. l V‐ﾚ-､l u ｌ/＾` ヽ ＜ ＞
l l. l`ヽ-‐ u `､l ｒ'⌒､`l l lヽ ヽ ＜ はうっ！！ ＞
.l 〉`lV`ｒ'⌒､ !l!lll!! ゝ--' l ﾉl. ｌ l ヽ ＜ ＞
l l`ヽヽゝ.-' u ﾉ/.l ﾉノ. ヽ ∨∨∨∨∨∨
l l. ヽ＼u -‐―‐-､ u.// ／::フ､ ヽ
ヾ l､`‐ _ `―一 ´-‐//::::ヽ `ｖ lヽ.ヽ
ヾ_l､lヽ l フ`ニ>'￣ｙ/::::::::::::ゝ ‐-l ､､`､
`､ﾆハУ::::::::::〈./::::::::::::__::::〈 >-‐ ' ヾ
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ _ノ ―＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | 「んーっ……」
.乂§ （__人__） 从ｲ
＼ ｀ー´ ／
／ ＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣- 54 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:44:28 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_∧＿＿＿＿_＿
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼ ∩__
ﾊ ＼ 〈〈〈 ヽ 「隊長も神様じゃねんだから、
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ 〈⊃ } 計画外の事も起きるッスよ。
.彡 〆 ＼ ､ | |
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ ｌ:| | 今回スキュラがいるなんて、
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | | 隊長だって知らなかったんスよね？
.乂§ ⌒（__人__）⌒ 从| /
＼ |r┬‐ | ／ / でもそういう時なんとかできるのが、
／＿＿｀ー ´ ／ 良い部下ってヤツなんじゃないッスかね」
（＿＿＿_) /
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ 「それはそうかもしれないけど
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ それを自分に許したらダメ上司になっちゃいそうよ。
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ やっぱ隊長たるもの、しっかりとした勝算の上で
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 みんなに戦って貰うべきだというか――」
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
. | ト __ ／| |l | 三 んーっ…… 三
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜ 三 つか、隊長が言ったんじゃないッスか 三
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜ ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼ ヽ | | | | | | | | | | | | ／
三 しかもさっき 三
／| | | | | | | | | | | |ヽ
-{勾｣｝― _
-――- ､::.::.::. .＼
／ ＼::.::.::. .＼
／ ＼::.::.::ｌハ
' .′ | ﾄ､ヽ ヽ ヽ::.|_ l
/ ｌ | ｜| | 斗 ┼l| // 小ヽ l
l｜ | | ｜|.イ | | l ﾉ || 〈〈_ﾉ:||:ｌ_〉〉l
| | _|ム、 |ﾍ ヽ＞==十Ｆ| ﾄ-r1ヾ.r′l
| ｌ 、 ｜,,≧、ヽ ﾍ __ ノ l | | |:| |:| l 「わ……私何か言ったかしら？」
ヽヽ＼ 〈ﾍ _〕 ￣ ﾉノ ｌ|:| |:| ｌ
|:ト ヽiｌ|〈 ´｜ | | l
|:| |､ __,. ｨ ｜ | | ',
| ト ｀ ´┐ ／ ｌ ｜ ',
ノ ｲ |＞'´∠ ﾍ ／' ├─―-､ ､
/ ／ ,ｨ ´l {Ｙ::/ ,ﾉ.::.::.::.::.::.:.＼ ､
/ / ´_ 二二ｱУ ;´::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ. ',
／ ´_ 二二ｱ'〃 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::! ',- 59 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:45:36 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿＿＿_＿＿＿＿＿_∧＿＿＿＿_＿
／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,.,.､ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;:;:;: /:;:;:;:;:;:;:;i｀｀ '''''''''ヾ;' :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
;:;:;:;:;:;:;:;: /;:;:;:;:;:;:;:;:;| ､ ;｀: :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;: ./;:; -､;:;:i'''´ ;;.,,.,.; ;.,,! :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
::;:;:;:;:;: i;:;:i￡｀;;!. ,-=･､く=i' :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
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:;:;:;:;:; ,i;;'' ､ . i´.(ｰ‐‐! :;:;:;
:;:;:;: ヘ、 ヽ ヽ ￣.| :;:;:; ﾎﾞｳｯ
:;:;:;:;:; ..｀ｰ-､ ｀ ｰ-､ i :;:;:;
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
＜ ｀ヽ､ .| 戦う前から負ける事考える馬鹿がいるかよ .|
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
//, '田 ） ＼ ｎ:
〃 {_{ ノ ─ |｜
ﾚ!小§ （●）三（●） | ｢| |^|`|
ﾚ § （__人__） |ﾉ| ! : ::}
/ ゜。 `ー'´ 。゜ ヽ ,ｲ
(愛＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞ ／
＼。＿＼＼＼＼＼／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,.:::''::´::￣::`:::.、
／:;: '´Ｔ 丁l `ヽ::}
/{:::/ ｌ |ｌ ﾄ､ ｌ Nﾄｌ iﾊ
lｄｂ| ｌ k_ィヽﾚ仁ﾘｌ│
| ∧l lK◯ ○ｿｲ ━━┓┃┃
,ｌ （ｌ ぃ ,-┐,从| ┃ ━━━━━━━━
l ヽ ﾄゝ＜._.,,' ≦ 三 ┃ ┃┃┃
|/≪T ,バ＞､ゝ'ﾟ ≦ 三 ﾟ｡ ﾟ ┛
Ｎ≠{〈:::::::〉:;i:≧ 三 ＝=-
ヾ≦ﾊＺi::ﾍ;:::〈ｧ, ≧=- 。
／:::::::ﾊ:::KＸl:_ｲﾚ,､ ＞三 ｡ﾟ ･ ﾟ
∠::::::::::::{ﾐk::〉Xl,ｿ::::≦｀Vヾ ヾ ≧
|:::::::::::｀^^ＫＸヽノ｡ﾟ /｡･ｲﾊ ､､ ｀ミ ｡ ﾟ ｡ ･- 60 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:46:05 ID:???0
／イ ＼::::::.ヽ
/:/ ｌ ＼::::ｌＬ ＿_
〈l:′ｌ ｜ ∥ | ｜ ｌ｜l | | Ⅵ(二二)〉
|:| | ｌ |ｌ | |｜|l | l| || ｌ 」⊥l | |｜l | ｢＼￣＼
＿＿__|:| | | |ｌ | |｜|l | l| jイ川 l |ｌ| |｜l | |ｌ ﾄ ＼_｝〉 「……あ……えと……
く<二二ﾌﾉ |｜|7廾土￢八 |〃≫≡ミ刈 |￤リ.ハ＼ヽ＼ 、
￣／|:|仁∧ｌ｜ィテ癶ﾒ ヽ トうｲj |l | ﾉｲ ＼ニｨヘ＼ いいからとりあえず下がりなさい！
. 〈〈_／ｲイハ乂 弋_少 ､_ヾ＝'' 川 /、＼ ＼|:| ＼>イ .危ないから！ソイツスッゴい強いから！
. ￣ |:| |:|/∧ ＼ ￣ " i u / / l ＼ ＞‐一＜ ／
l:| |:|/ ｜ト､_＞ ＿__ ∠ イ | ／...:::::::::::::::::..＼ 命令！命令です！
ﾚ＞ー┴| ＼ u ｛ __〉 ／.::::|l |/ .:::::／￣}::::::::::::..＼ 下がらなかったら懲罰よ！
/.:::::::::::::::::::l l | `ト ￣ ／..::::::::|ｌ |:::::::::::〈(_ﾌ／￢､:::::::::| 明日から変なアダ名で呼ぶわよ！」
. シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::＞ー＜ :::::::::::::::|ｌ |::::::::: ﾉ / ／ Ｌ:::::::/
. ／..:::::::::::::::::::::::: l ﾍ ＼:::／ｲト ＼::::::／|ｌ |::::{⌒Y ／ ノ ｌ:::::{
| :::::::::::::::::::::::::::::::.', ＼ く<_/ハ∨/ |ｌ l::: ＞宀＾ｰ＜__ノｊ::::::ゝ
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ _ノ ―＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | 「んーっ……」
.乂§ （__人__） 从ｲ
＼ ｀ー´ ／
／ ＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿
/ﾚﾍ八入ﾊk
.／ ／
.／ ／ヽﾄﾍ＿入
／ / ﾉ x≦⌒
/ ／_ノ::::ヽ〆 ミ
| /（●）::::（● ﾑ ヾ 「もう下がれない、ッスかね？」
.从| （_人__）§从 ゝ
.| ｀⌒´ §ﾙ′
. _ゝ ,イ
/::::／| l＼:::::::::ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣- 62 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:46:18 ID:???0
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| 見えてきたッス。通信、切るッスよ |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
_,..._
,.r''" | ~ﾞ`'''-.､_
,ri'" ,r''"i::ii:::iﾞヽ,＿_`i:､_ _,,,,..
....,＿__ ／/,!―''ﾌi |:∥:| |ヽ .i ﾞt>-_='''ﾞﾞ~ _
...__ ~ﾞ`'‐＝ﾆ__'ｰ-i"l l |::|.|::| | i |ﾆ-‐''"~ヽ,__,,..::-‐''"~ /
ヽ ￣ﾞﾞ'ｰ-､/_＿,,,,,|ﾞi`'ｰト.!___,,,,........!.,r''i' |...-‐'"~ /
ﾞi, |.| ￣iｰ'i`'ｰﾞ'ﾞ'ﾞ‐''"'ｯ'i || / . ,......,/'"~ﾞir-:､
_ ﾞn., || ﾞi, `i、i~''~i,r,/ ,l .|| /`'-,r-'<_/\、,,人,.,_ﾉ,_
,! l y/i,,r‐''"tﾞi, || ﾞi, ￣￣ ,! || /､,_r'" r''/r'､￣￣￣（__）
i'"''"~~i、|／)､_／ヽ、 || l, _,､_ ,! || ,r' ﾞｰr'ｰ't､ノ __,rｰ-'"
,r't、`').ノ)r''ヾ `''"ﾞ''i,､_ || !、＿＿_ノ || ,,r''" ﾞｰt'" ,r―'"
,!-、'"~ ﾞゝヽ, ﾞt,`ｰ:､_|| ,!'､＿＿人 || _,r' ~~
t,ノｰ--‐''"~''ｰ' ﾞヽ,.._ !! ,!,r''" .ﾞ `'ｰ-､,,,,,,.､-''"
ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
三 三
三 ギャル夫君！？ギャル夫君！！ 三
三 三
／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ- 64 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:47:19 ID:???0
､ ,.､ﾟ 。
∧i ヽ-‐'ヽ、。・ ﾟ o
, 、, r'/ ∞ } fﾆ､i V⌒'|/
,,;ﾞ::::::::ヾ ,,／!.:: ::/j_ `ｰ' j,:: ∞! , 、
ﾌ:::::::::::::::::::ゞ':: :: !/ﾊ ヽ_, ｲ }}:＼::ﾚ´〃::｀ヾ 「ちょっと、ちょっとこれ私
7::::::::::::::::::（:: :: :: :{ｌ 薔 |}::ﾉヽ::ﾉ::::::::::::::::`ﾐ､ どうしたらいいの！？」
/〃::::::::::;,〃´ゝ､_:: ::ﾞ=∞=″:: :: ::{:::::::::::::::::::::;ゝ､
'″:::::;,.'' // /:: ::.介:: :: ｌ`ｰ'´ `ﾞヾﾞ＼ﾞヾ､ヽ
／ 〃:::;ゞ / // /:: :: :}{:: :: ::l ｌ| i ＼ ヾ＼
,ﾚ' / / /}:: :: ∧:: :: ::{ iｌ ｌ! ＼
,.:-‐イ´:＼/｀Ｘヽ／ヽ
,. -───‐ｧ'´.:::／:: :: :: ::/／ 入:: :: ＼､_
. .／.:: ::. ::.::: :: :::／.: ::／:: :: ／:: / ＼／ ＼:: ::.＼｀:.､
＿＿＿＿_
__「:::::::::::::::::::::::::￣フ
／:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
∠:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
/:::::彡ﾚ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
＿_,/:::/'i c |:|:|:::|:;lヾ:::::::::::::::::::::::::＼
／￣7 /::::/ ﾞ＝':|::|:/ｲ c｀i:､:::::::::::::::::::＼
／ / /|::::| , | ﾞ＝'':::〉:::::::::::::::::＼ 「………………」
| / | |:::;| _ ^ :::/::::::::::::::::::ド､!
| ﾚ:::! ‘､_j /:::::::::::::::::;ﾍ| ＼ ＿
/` | |::::::!.､` _／/:::::::::::::W ＼ , -―‐-｀.ヽ ＿_
/ | ＼:::::i ￣￣￣_／ ﾚ;:::::ﾙ' > ＼ ／ . . : . . `. ＜｀
/ | ＼＿＿＿＿＿／ﾚ´ ／/ ﾍ / /: /. :／/: . . :, . : ､ヽ
/ /: /: : ／l: : :／i: . : :ﾄ.ｌ
{: {: :i ≠=､ﾉ ∠=､V: : :l
ゝゝ:ﾄｆしﾘ/´ i ｆしト} ﾙ'
「……切り替えましょう。 { ｀l ｀¨ , ｀¨ｲ´}＿＿_ .
｀i¨ﾍ ,.-┐ ﾉ´'ー-ｯ , ｀`
ギャル夫君がスキュラにあたるという体で ,､へ＞ 二 ＜ ゝ{_{_t ＼
作戦続行です」 .へ ＼ >くl ＼＿_ ｀¨ _ｆ三三}
／ L..乂L:}､∠ / } ｜: : : : l
/ : : : :<: :ヽ|::|: : /:/ ｲ l: : : : :l
.{ : : :＼: i: ､ : l:::|: ﾑ/: : ｀丶､ ｜: : : :l- 65 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:48:12 ID:???0
| l |{ lヽ ｌ | |l }l l
＿| ｌ |ﾍ | ｌ | | ﾘ ハ /l |
,.斗≧ミメ＼ | ｌ | | l/ |/ _j厶| U l
／ しﾍヾ ＼ lﾉ | / 孑气く | /} 小、
ｌ｜ ｛::::} | ｌ ｆ:::ｉ ｌヾ ﾉ／/／l|:| ＼、
_弋_ﾟ辷'ン_ ､辷ﾝ / ／/l| |:ｌ ヾ 「それは無茶でしょ！？
￣￣"´ ｀"￣ / / | ヾ 、 |:| 相手はスキュラよ！！」
＼ ′ / ／l l| |:| ﾚ
ｰ-ヽ ／ィ´ | |ｌ∠ｲ
U ﾉｌ | |_ノ廴
＼ ⊂ニ＝⊃ イ ｌ| | l|三≦
／′: : /: /.: :／/. : : : : : / }//∧ : : : : : : : : : :
〃/. : : : : :/. :/ /. : : : : :, : :/ !: : : : : : }: : : :
{ {: : : : i :_i:_/__〃: : ､ ／}: / |i : : : : : : : : :ﾉ
.: : : :| : :_ｚミ{: : : ／￣厂￣￣｀ }ｌｉ : : //-ﾐ : :
ヽ: :八:.:¨f 竓: :/ ノ 乍云心_川 : //／ } /
「無茶でもなんでも動いた状況は )ﾍ: :): :}乂圦( 乂弍ツﾞ/ﾉ //ヽ /(
止まりませんよ。 }人:.爻 ﾉ 厶イ/ノ ｲ∧ヽ
八 く ｲｰ彡ﾍ( }
この状況で最善を考えるしかありません。 .{ r／ ヽ、__ ／ ／ /
／ ／＼ )￣｀ ／ ／′
その方が、ギャル夫君にとっても ./ ￣￣ 〕 ゝ--＜ ／ ／
良い目があると思います」 { ￣￣¨〕 /７∧ ／ ／ /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト- ､、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､ ｀ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､｀ﾞ丶､
::::::::::::::,､i､,::::::::､、､、::::::::::::::::::::::::::ヽ 丶､、ヽ
:::::::::::::li-rｭヽ､ヽ〃rt;;jゞ::::::::::::::::::::i＼
::::::::::::iヽヽ-",;;＼iヽ-‐'´ i:::::::::::i＼､::ヽ＼
:::::::::::::iヽ i｀ i::::::::::::ﾄ､ ＼ヾ＼ 「……そうですね」
iヽ::::::i､ ､ , /:::::::::::::i 丶 ヽ
| !:::::::ヽ -‐‐‐- /:::::::iヽiヽi ヽ
! i|ヽ:i ｀ヽ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ／゛ ｝::i:ゝヽ ゝ_,-‐'´｀
! ヽ: ｀ﾞ‐-´゛ .: (＼iV ^/'" ,...-‐'
j::. .:: / ﾉ,-‐´- 66 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:48:22 ID:???0
. -―-―- .
／... .. :.. .: : .:.:.:.:.:. ｀ヽ､
,.':.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.::::.:.:.:.:::.:.:.:.:.｀､
/:.:.:.:.:./:::/::.::/;ハ::::::.::.:::ｉ::.::.:.:::',
!l:.:.!:.:/:::ｲ:::://-―ヽ:l:::::::|:::::::::::|
| !::{斗:く.|::/ rﾃ示.}ﾊ:::ﾘ､::::::::l
い::l;ｲrY いソ j:/.ハ:::ﾘ
「こっちの状況はお任せして良いですか？ ヽ:::いtﾘ ｀"¨´ ′ﾝ/:/{
`i｀〈 ィ::::{
私はギャル夫君に何かできないかを ヽ. っ ／_ﾍゝ'`
考えてみます」 ＼ ,._ '-‐´-‐`┐
｀´／'´ __＿,ヽ
／'"¨￣ ｜＼
::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ
:::::／::::::::::::::ﾝ:::::::::::::／::::::／／/:::::::::::::i
::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::'::::::::::::::,:':/::::i
::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::ﾝ:::::,::':::::::,':::::i!
::::::::::,:::::::':::::::::::::::::::ｯ::::::;ﾝ::::::::::/:::::::::f'i:!
=ｨ::::〃:::::::::::::::,:::'ﾝ-'''／/::::／ ﾔ::::/ i:! 「わかりました。
./ﾊ:::::::〃:::::::/ '" ／" .. ,ｿiﾘ ! こちらこそお願いします。
ヾ. l::::/' ',::il::/ヽ _... ﾝ i '
.ヾ､ﾘi ﾘ ｿ :::ヽ、 ￣‐'／ i ……私は今何も思いついていませんが」
','ｿ ヾ､_,... ｯｨ'ﾉ´. ` ..／ / k
i ヽ､__ ,ノ ／ , / ／ i
i '' ‐-‐ ' ／/, ' , ' ⌒ i
,-'从ミへ:::::ヾ::::::.,ヽ::::::::::::::､
/::'!::::::､､::::､::ヾ:::ヽヽ:::::::::::::::::
/:::.!l/::::::ヾ::::::､:::::ヽヾ.:＼:::::ヽ::
,'i!:::::.:i.!:lｬ,:::::::..ヽ､＼::::::::＼:::ヽ:::
,' l!i:l::!!:ヾ.i-ｬ.::::､::::::::._ヽ､:::::::ヽ::::
_,ヘ!_l. !y::|::l!ｌrt:ｯﾐ＼:ヾ rt:ｯﾃ､:::::::: 「ギャル夫君を犠牲にして
,-=ニ-ﾐﾍﾊ:::::::ｌ `''''"_`_｀ヽ`'''" ｌ:::ヽ:::: 勝ちを得たくは無いですね。
ン ﾆ 二｀ヽ;=､!ﾊl!y''~´ ~`ヽ !:::::/i!
_..ｨf´ ､ `'''‐ﾆ'ヽ..ッ'ｩ､ ｌ ／ﾘl::ﾚｌ ……なんとかしてあげてください」
_.-ﾆ／ `'ﾌ´~｀ヽ..X´｀`''''ｦ, r'''~''ｯ ..〆 / ,liｿ |
‐ﾆ‐'八-､_...:::::n⌒`!~ ヾ' ､. ヾ､`'''ｬ''''~´ / // ,ン
´ .ｌ / ヽ >::::!ｿ/ ＼＼ |ヽ'i ヽヽ､_゛_,,...-zﾝ. - '''´
ヽ 、 ＼__ﾝ￣~`'''''- .., ｌ ゛ ｰ-ｰ'´ /,' ,:-‐'
＞._/ ; ﾔ ! ', /､ /- 67 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:48:44 ID:???0
, '. . ／. : : ／ . . ヽ.
/:/ :/: /: : . : :／ //i: . : .i i
/:/ : :/ /: : ｨ: :イ: . : ,//:ハ: . : . i |
!/: :/:/ ／ﾅ//: : :／ﾒ〃‐-i: : : i: :|
ii{: . :|l:|:/__/'_/: :イ／ /'‐- ! |: : / /
iﾊ: . |i:|{ｨ＝=iﾒ } ,＝ｚ､ iｲ: :/ /
Vｊ:|i:|｀ , ｀`'ｊ: / /
ﾉ{ﾞヽi ｊ､ "" /ｲヽ{
「ハイ、任されました」 ゝ.ﾊ ､..... __ / ﾉﾉ
｀iへ ー‐ ´ ∠ﾆﾝ
i从i＞ . イ从|
从| ｀¨´ ﾑi//
/} ＞ ､_ ∠ ｈ
＿＿＿＿
,...-‐:::::::::::::::::::::::::‐-.....、
/::::-‐ ￣￣￣ ‐- ､:::::::ヽ ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
/／. u l l ヽ::::::`､
.//. l､ l＿_ . l＿_/l_ 〉 ト､::ｌヽ 「げ、現状はそれでいいとして、
l l二二lメヽー‐l`､ 7l / l 〇〇ヽ その、なんとかってヤツ止めない？
l l ﾄ l/l ヾヽ､. l V‐ﾚ-､l u ｌ/＾` ヽ
l l. l`ヽ-‐ u `､l ｒ'⌒､`l l lヽ ヽ 御免なさい。私が悪かったです。
.l 〉`lV`ｒ'⌒､ !l!lll!! ゝ--' l ﾉl. ｌ l ヽ なんというかその……
l l`ヽヽゝ.-' u ﾉ/.l ﾉノ. ヽ
l l. ヽ＼u -‐―‐-､ u.// ／::フ､ ヽ とても心とお腹に来るの」
ヾ l､`‐ _ `―一 ´-‐//::::ヽ `ｖ lヽ.ヽ
ヾ_l､lヽ l フ`ニ>'￣ｙ/::::::::::::ゝ ‐-l ､､`､
`､ﾆハУ::::::::::〈./::::::::::::__::::〈 >-‐ ' ヾ
/:::〃i::::',::::ヽヾヽ::ヽ＼:､＼:'.,',`ヽ::::::::::ミｪ､､､
/::::/::!::'::::::':,:'.,::::ヽヽ､::::::::::＼＼',:::::::::::::::ヽ￣
/::::::i:::::::i:::､::::::::ヽ:::､､:::ヽ::::､::::::＼ヽ､:::::::::ヽ:ミｰ
,'::;::::i:::::::ｌ!::!ｧ､:::::::::ヾ:､rﾞ=､::::ヽ::::::::::ヽ::::::::::::`、ヾ､
/ｼi::::i::i::::!:ｉi （::ﾒヾ､::'.,ﾒ （::ｿ,ﾞi::::ヽ:::::::::ヽ::::::::::::ヽ、.
/' i:::i::!::::::i '=ﾃ' ｀ ヾ::ﾐ＝" ﾘ::::ヽ::::､:::::::::::::::::::::ヽ、 「それは難しいですね……」
i:::!:::i:::::!. ヾ .、 ` l!i:::::::::::::'::::::::::::::ﾐ｀ヽ
'i::::l !i:::'､ ｀ ! i:::::ｌ::::::::::::::::::::ヽ`ヽ
'i::l i;lヾ､. ＝=- , ｲﾘ,:::iﾞﾃ､::::::::::::ミヾ､.
';i il 'i:ヽ 'ー ,...:': : i! ';:i'ｼ' ｀` ｰ-=:､ヽ
! ! 'i:::'、 ,...:':::::: : ! // , ', -‐'''''ｰ ､＼
ﾘ `ｰ ヽ､:::::: ; ,'/／〃 ｀ ヽ
｀`ヽ､ // 〃 ヽ- 68 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:49:11 ID:???0
／::i :::::::::;ｲ:::ヽ､::::::::::::::::`､:ヽ､ ::::::`:､`､:､､:::::｀:::
／/:::::ﾞ ::::::/:::ﾞ､::ヽ:｀:::::､::::::::::':;::::｀'::::､:::::ヽ:ﾞ､`､｀::':ｰ
／ !/:::::'､ ;':::::::::ヽ::::`:､:::::｀::::､:::i:::::::::::::::`::､:',::';::ヽ;:::::
ﾉ::／:ヽ ::::::::Nﾞヽ::::｀:::､:::::::::r!､::::､::_:::::::ヽl::ﾄ:;::::::::
,:';:.ｲ::::::::l`､ :::| ,'T ＼:､::::`ヾ､＼;f'i i＼:::|:l:::ﾞ､:::::
ノ'" |::::::::|;::､ヽ! l ヽ-' ` ｀' ､:::､`ヽ､`'' ' 丿.l:':::::::';:_
, -＋!::{'|!､::ヽ､`` -‐' ｀ ヽ､ ''' ´ .ﾉ､::::::::l:: 「小隊の、流行語ですから」
f'´/ | |:;' ヽ::::ヽ / ||:;::::::､:
/ | ﾞ;::f､` ､ | }:::;!`
/ ヽ. ';::ﾊ､. ､ ` ｀ , ﾚ'.|:ﾊ
', |: ヽ、 ー----‐ '" ／/ ﾘ
', ',. i＼ ／ / l
ヽ ', _', ', l､ l＼ ,. '´ 」.._
＼, ＞ '"´ ､ヽ､ !､'､|::､` - '"´ ／ ,.. ｀`'
' ´ ヽ ヽ `' ､ヽ＼:! ／ ／
-―--{薔}
<ヽ´ﾆ-――- ､ ｀ヽ
,<_7,/ /! l ノ ｀ヽ ヽ
.,／ / i / ﾄ iヽ.ﾊ 八_ ヾ-､
.///i Kl o混ﾄ ゝノ/／i ,ヽｒヽ ＼ 人人人人人人人人 ／
./〃ﾄ l. u ｀~´ /乱}ﾉｲハ ＜ ＞
i!/{ ヽu ＿ ｀u´ ﾉｨ .ﾊ ＜ 泣くわよっ！！ ＞
i!',>､__/´￣｀ﾞヽ、 u / ,ｨﾉi! ＜ ＞
ﾄ!／ ,つ｀ヽ、_ ｀) ∠ｨ '| ′ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
ハ._ｒ' ｀lｭ-､ｉ ~Y＿,ノ/ |
.ﾉﾞl/ /7 F｀ヽｙ′ﾉ_/ /l !
｀L｀ヽﾉ[__｀~´~L__「,/彡ミﾐ≧
ゝ´ ! ｀ゝ-/,ノ彡彡≧- 70 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:49:42 ID:???0
- /／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ 「あ、そうだキラキー。
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 士魂号が勝手に動くとかってあるの？
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ |
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | それにギャル夫君、
. | ト __ ／| |l | 今、士魂号と会話してなかった？」
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼
＿ __
__,, ィ' ´ ｀`廻},
i薔}=＝彳 ヽ,
r'´ ィ , ､ u l i
「……士魂号と操縦者は神経接続をしているので、 .l l l i ､ i､ / ﾉj
自分が動かしているつもりでなくても l l i l i l＼__l ﾏ__rノ!ノ!/ j
機体が動いてしまうという事はあると思うでヤンス。 .l l l i､ l __ __ !i l
l / l i l {薔､} {◎}l ﾍj
士魂号は生体兵器ですので、 / >! l ﾞﾞﾞ ﾞﾞﾞﾞﾉ
何か言っているように感じる人もいる事にはいるでヤンス」 ./ i ／ !lﾍ､_ι ﾆニｺ _.ul'
/ /i / i ir-､'r >￣ﾌ ! l l
l / ir, l i''ｸ､_フ_ﾉ⌒i l l l
l l li ll l ７__i l l/l l - 72 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:49:54 ID:???0
r-、 ., 七'´￣ ｀` ミ=__,,/＾ﾍ
／ﾂｷ／´ ((⌒(刻> ヽ
| Σﾝ三ﾉ －ﾌﾉヽ |l
| /ーっ | | -"ﾍ 入
/| l | | || | | | || | | ヽ
/ | | | | | | r> | | || || | ﾉ | ｀、
/ | || | | |=、ｿﾉ| | ｿー十斗ﾉ / / ﾍ
「ただ、ハッキリ会話するとなると…… / i || | | ン<楼ﾐヽﾊﾉi =ﾆニ=,ノ / | ヽ ヽ
| | ヾ>、<ﾄｿノ 弋ﾂﾉ/ / | |
アカギさんは違う事を言うかもしれませんけど、 .| ﾉ ヽ ((ﾍ :::::: . ﾟ0.|i / | |
オイラには、ギャル夫さんが | / | ﾉ ﾄ ｪﾆ=-―=ｪ-／ik | | i |
おかしくなってしまったようにしか……」 ヽ // -、ﾉ＿>´￣i_- -- ´｀しへｿ l| | |
| | | | ヽi ｀) / ´= ｀ン ＜＿/ | ＼ | /
/ i li ／ | ゛´<=>彡ﾆ｀ヽ_ ⌒_ノil ヽ ＼ l /
/ il l >´ ´｀) l <‐ー ヽ ｒ- ´ ＼ li ﾊ
/ il ｙ / /｀ ´´｀ヽ ヽ ) ﾍ ＼
. /:::／ 、 ＼::::::::' l
/／ ' / | l | ヽ::::| |l
〈/ | | ｉ ｜ | | l∥｜| | l＿|::::|＿ l｜
′| '｜ || | | l|| ! | '. l j｣Ｌ⊥!| l {{⌒氷⌒ヾ|｜
| | |ｌ l| |ｌ | | ｌ |ｌ | l| >イ | l | || | ヾ､ｲハ､_ﾉl |!
| ｜ｌ| |l |ﾍT ト ハ ヽ ﾍ´ ,,斗=ﾆ、寸| l /7⌒ｌT´l |l
| ｜|ｌ l|ヽ|,,ゝ ;=ﾐ ＼＼〃 | r、 }〝ﾘ //.:::::::| |l｜ | 「だ、大丈夫なのぉ？本当に」
、ﾄヾ ヽﾍ〈 { tﾍ ､ヽﾞノｨ //〈::::::::::ハ|｜ |l
＼l＼ヽ＼ ヾ彡 ￣ , ∧::ヽ／ｰ┴ｯ ｌ|
| ＼ ヽ ‘ _,,. u／/ / 厂::::::::fア ＞'⌒ヽ、
| ｀ ＞、 ヽニ´'´ ｲ ' /.:::::::::::fｱ /.::::::::::::::::::l
∧ 〈 |｜|＞,、 __ ＜__l l ｌ::::::::::::fｱ /.:::::::::::::::::::::|
〔￣ヽ ヽl| l:::::|{ﾑ::::::::仁ヽ_| |:l|:::::::::fｱ /.::::::::::::::::::::::::ﾄ､
＿〕ｰｔ__,、 ｲl |:::::| {ﾑ:::::::}_ ィﾄ| |:l|::::::fｱ /.::::::::::::::::::::::::::::い、
八__ﾄ､ ￣ヽ|ｌ |:::::| ｀{ﾑ::::::/::|∥ |::|:::fｱ /.::::::::::::::::::::::::::::::::.＼ヽ
廴__人} ∥(|ｌ:::ﾄ、 ｀ヾｲ::::|∥ |:::fｱ r':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉- 74 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:50:28 ID:???0
＿
, -―‐-｀.ヽ ＿_
／ . . : . . `. ＜｀
. / /: /. :／/: . . :, . : ､ヽ
/ /: /: : ／l: : :／i: . : :ﾄ.ｌ
{: {: :i ≠=､ﾉ ∠=､V: : :l
ゝゝ:ﾄｆしﾘ/´ i ｆしト} ﾙ'
「ああ、隊長が今スグできる事を { ｀l ｀¨ , ｀¨ｲ´}＿＿_ .
１つだけ思いつきました」 ｀i¨ﾍ ,.-┐ ﾉ´'ー-ｯ , ｀`
,､へ＞ 二 ＜ ゝ{_{_t ＼
.へ ＼ >くl ＼＿_ ｀¨ _ｆ三三}
／ L..乂L:}､∠ / } ｜: : : : l
/ : : : :<: :ヽ|::|: : /:/ ｲ l: : : : :l
／イ ＼::::::.ヽ
/:/ ｌ ＼::::ｌＬ ＿_
〈l:′ｌ ｜ ∥ | ｜ ｌ｜l | | Ⅵ(二二)〉
|:| | ｌ |ｌ | |｜|l | l| || ｌ 」⊥l | |｜l | ｢＼￣＼
＿＿__|:| | | |ｌ | |｜|l | l| jイ川 l |ｌ| |｜l | |ｌ ﾄ ＼_｝〉 「何？何をすればいいの！？
く<二二ﾌﾉ |｜|7廾土￢八 |〃≫≡ミ刈 |￤リ.ハ＼ヽ＼ 、
￣／|:|仁∧ｌ｜ィテ癶ﾒ ヽ トうｲj |l | ﾉｲ ＼ニｨヘ＼ 私にできることならなんでもやるわよ！」
. 〈〈_／ｲイハ乂 弋_少 ､_ヾ＝'' 川 /、＼ ＼|:| ＼>イ
. ￣ |:| |:|/∧ ＼ ￣ " i u / / l ＼ ＞‐一＜ ／
l:| |:|/ ｜ト､_＞ ＿__ ∠ イ | ／...:::::::::::::::::..＼
ﾚ＞ー┴| ＼ u ｛ __〉 ／.::::|l |/ .:::::／￣}::::::::::::..＼
/.:::::::::::::::::::l l | `ト ￣ ／..::::::::|ｌ |:::::::::::〈(_ﾌ／￢､:::::::::|
. シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::＞ー＜ :::::::::::::::|ｌ |::::::::: ﾉ / ／ Ｌ:::::::/
. ／..:::::::::::::::::::::::: l ﾍ ＼:::／ｲト ＼::::::／|ｌ |::::{⌒Y ／ ノ ｌ:::::{
| :::::::::::::::::::::::::::::::.', ＼ く<_/ハ∨/ |ｌ l::: ＞宀＾ｰ＜__ノｊ::::::ゝ
. ﾍ :::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ Ｖ⌒Ｙト-ﾍ（￣`ｰ|ｌ ∨.:::::::::::::::::ー一':::::（- 75 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:50:59 ID:???0
, '. . ／. : : ／ . . ヽ.
/:/ :/: /: : . : :／ //i: . : .i i
/:/ : :/ /: : ｨ: :イ: . : ,//:ハ: . : . i |
!/: :/:/ ／ﾅ//: : :／ﾒ〃‐-i: : : i: :|
ii{: . :|l:|:/__/'_/: :イ／ /'‐- ! |: : / /
iﾊ: . |i:|{ｨ＝=iﾒ } ,＝ｚ､ iｲ: :/ / ﾆｺｯ
Vｊ:|i:|｀ , ｀`'ｊ: / /
ﾉ{ﾞヽi ｊ､ "" /ｲヽ{
「日頃の言動に気をつけて下さい」 ゝ.ﾊ ､..... __ / ﾉﾉ
｀iへ ー‐ ´ ∠ﾆﾝ
i从i＞ . イ从|
从| ｀¨´ ﾑi//
/} ＞ ､_ ∠ ｈ
. -≦ﾄﾋ薔ァz､_
, '´イ/////＞＝≦/ハ:､
,ｲ////＞'´ ｀ヾ/ﾊ
,: ,ｲ//／ ｀Y
! }//´ ﾊ ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
| }i|{ ｲ ＜ ＞
介ﾐ}z､八从从彡'ソノ/ﾉノ从Y/ ＜ びえええええん！！！ ＞
,イ三≧＝=-＜三三ヽ￣￣￣￣｀Y´￣{￣!ー＜ ＜ ＞
{////////////////,ハ {: ｜ ﾉ _r､ ｀ヽ ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
ヾ////////////////,ﾊ ノ. ノ八'´j j ﾚ /
＼/ー----'´///////,ﾄ＜__.ノ´ー＜__／く_ヽヽノ
＞､////ﾊ/,{/////ハ≦介≧彡// ,ｲ// ￣ ヽ
∨////人//////}彡'jii|} // /////////ﾊ
∨////, '////r-､_ // ///////////i
≦彡ヽ//,:'//////}rﾋァ､｀ｰ,'/.〈//////////, '
／.:::::::｀Y///////,|ゝ=彡〃///ﾊ///////イ＞z
彡イ7::::,:人//////,∧ ／,//////}/////ﾘ::::::::::＼- 76 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:51:11 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
.- 78 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:51:32 ID:???0
着信音がコクピットに木霊するが、今回何を言われてもギャル夫は止まるつもりがなく、
どうせ静止の言葉を向けられるだろう通信を、ギャル夫は相手にしなかった。
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼ ピピッ！ ピピッ！
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ ピピッ！ ピピッ！
〃 ﾊ ＼ ／＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ |
.乂§ （__人__） 从ｲ
＼ ｀ー´ ／
／ ＼
ギャル夫はしつこく鳴るその音を意に止めない。
意識をスキュラに向けるに従い、次第に音も、聞こえなくなっていった。
/ﾚﾍ八入ﾊk
.／ ／
.／ ／ヽﾄﾍ＿入
／ / ﾉ x≦⌒ ピピッ！ ピピッ！
/ ／_ノ::::ヽ〆 ミ
| /（●）::::（● ﾑ ヾ ピピッ！ ピピッ！
.从| （_人__）§从 ゝ
.| ｀⌒´ §ﾙ′ 「……」
. _ゝ ,イ
/::::／| l＼:::::::::ヽ- 80 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:52:00 ID:???0
その集中が壊れる。
ＮVVVVVVV＼ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾎﾟｯﾎﾟｯﾎﾟ。
＼ ＼ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾎﾟｯﾎﾟｯﾎﾟ
＜ ｀ヽ､ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟｯﾎﾟｯﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟ、ｯﾎﾟﾝﾎﾟﾝ♪
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i| 「え！？
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━ お昼の3秒間クッキング！！？？」
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／
無線の着信音が聞いたこともない音に変化して、思わずギャル夫は無線を確認してしまった。
すると発信者は指揮車にいるミクではなく、別の人間が表示されていて――
ギャル夫は、通信のスイッチを入れてしまう。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿
. /ﾆＹﾆヽ
「やっと取ったか。 / （0)(0）ヽ
／ ⌒｀´⌒ ＼ ﾆﾔﾆﾔ
でっていう様の着信無視するなんて、 .| ,-） （-、.|
いい度胸だっていうｗｗｗｗ」 .| l ヽ＿＿ ノ l |
＼ ｀ ⌒´ ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ
〃 {_{ ノ ─ │i|
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ
ﾚ § u （__人__） |ﾉ 「……な、なんの用ッスか？」
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |∞|- 81 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:52:29 ID:???0
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ 「用じゃねーよおい、ギャル夫。
／::::⌒｀´⌒:::: ＼
| ,-）＿＿＿（-、| .お前ミノタウロスに一人で突っ込んだ
| l |-┬-| l | .でっていう様を批判した事覚えてるかっていう。
＼ `ー'´ ＿／
. ／ ∩ノ ⊃ ヽ あんなの嫌だ。もう御免だって言ったの
（ ＼ ／ ＿ノ | | 覚えているかっていう」
/ﾆＹﾆヽ
ミ /（ ｡)( ｡)ヽ
ミ ／::::::⌒｀´⌒::＼
,＿＿_| ,-） （ .| 「……自分はやるのか？
r'"ヽ | l ヽ＿＿ ノ .|
/ ､､i ＼ |r┬-| ／ あぁ～ん！？」
/ ヽﾉ j , | | | | |
|⌒`'､__ / / | | | | |
{ ￣''ｰ-､＼`ー'´/
ゝ-,,,＿＿＿＿_）--､j
/ ＼__ /
| "'ｰ‐‐---''
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 「いやいや、全然違うッスよ。
.彡 〆 _ノ ヽ_ ∨
〃 ﾊ （ ●） （●）Y:ｉ| あの時でっていう、
.ｲ 从§ （__人__） |从 .死ぬ気満々だったじゃないッスか」
乂ｲ§. ｀⌒´ |
＼/⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
／| / / / (⌒)| / / /
／ | (⌒) ヽ /
/ l | / / ） /
.| ーゝ / / ／
.ヽ ＿＿＿＿／ / ／- 82 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:52:46 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿
/ﾆＹﾆヽ
/ （/)(0） ヽ
／::::⌒｀´⌒::::＼
| ,-） （-、.| 「へー……
| l ヽ／⌒ヽノ .| 死ぬ気は無いのかっていう」
.＼ ／ ／ ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣
ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ⌒ ⌒ 、 l | 「当たり前ッスよ！
ﾙ从§ （● ） （＜）ヾ |
乂§ ⌒（__人__）⌒ 从ｲ 俺っちはコイツを倒しに来たんだから」
＼ ∩ ｀ー´ ／
/ ⊂ ＼∩ィつ ヽ
/ ゝィ／ ＿ノ 丶
（ ／ ／ ＼ ）
＼ ／ ＼ ／
ー ´ ー ´- 83 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:53:01 ID:???0
ヽ ` _
,）_,.v''´⌒ヽ. ￣ ‐- ...
)
... ..:... ´ヽ.
:.:.:.:.:.:.:.:.:.. :..:⌒; __,、 ノ⌒ｰ'
ヽ:_:.:.:.:.:.:. :. .: .:.:.:.:..:.ﾉ ,ｒ ヽ'⌒ ｀＾j ヽ ..:.:.:.
￣ `ー ‐-‐一´ r'´ ｀ｰ'⌒ヽ ｀ｰ ､:.
, '⌒ー-‐､ ヽ, ....... ... .... . . .. .⌒ヽ
ヽ-―--‐-ヽ.っ r_,つ ヽ.:.:._:_:.:.:.:.___:::.:.:.:.:..:::.:.:ノ- .__,.-
￣ ￣￣ ￣ ｀￣ｰ-
| |┐
| ||| |
|| ┐┐┐
.イ | | | ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.| 」| | | | なんとか、できる奴になりに来たんスから |
.┌┘ｒ､|／／ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
,,,,-―-､_「__〆/7||| |
Ｙ :/＼/.7|| | ,, -‐‐-､
{＿＿Y⌒Ｙ /冫 || |-‐''´＿ ＼
ゝ ゝ_/ﾍ∨イ ∪ヽ＼＼｀`ｰ‐‐＜_-‐――- 、
／ / ￣/| || | ○┐ Π二ニノ ヽ
Ｙ ./ / .|‐┐┐ソ／￣￣￣｀‐‐‐‐-､_⌒丶 -‐Ｙ
/ ／ / |＝|| |∠ ヽ丿 |
ヽ / / |《 ⊥ソ ｿ ━( ) } ／
丶/ / / || |ヽ ＿_ ／￣＼
∨ ./ || | 丶┐-一''"ﾞ´￣´ ｀／ /￣|
￣￣. || | ＼;;;;;;;;;;;;＼＿＿／ ＼//;;;;;へ
.|| | イ--‐‐'l;;;;;;;;;;;;;{、 Y ＼
_ﾄ､ﾄ､ﾄ､ﾄ､丶--‐‐<;;;;／＼/ヽ-‐- 、∨ ＼
∧i､i､i､i､i､|´￣ヽ二/） |_/ ', ｀ｰ、
./ |ゝ | l ＼
/ ./::::|｀l: | |
/ / ヽ' /: |- 85 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:53:21 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
(ヽ三/) ））
「笑っちまうぜっていうｗｗｗ . /ﾆＹﾆ( i)))
腹が捩れそうだぜっていうｗｗｗｗｗｗ /（ﾟ )(ﾟ ）、 ＼
／::::⌒｀´⌒::::＼ ）
戦場は自己啓発の場所でも (( (ヽ三/)| ,-）ﾄｪｪｪｪｲ (-､|
お前の主張を表現する場所でもねえっていうｗｗｗ」 .(((i )| l .|-┬-| l |
／∠ ＼ `ー-'´ ／
(＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ 「ソイツは知らなかったッス。
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | 隊長がよくやってるから、
乂§::⌒（__人__）⌒:::从ｲ てっきりそういうモンだと思ってたッス」
＼ ｀ー´ ／
／ ＼
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
/ ノ Ｙ ヽヽ
oﾟ(（●))((●）)ﾟo
／:::::::⌒｀´⌒:＼
「たｗｗしｗｗかｗｗにｗｗｗ」 ﾐ ﾐ ﾐ .| ,-） （-| ﾐ ﾐ ﾐ
/⌒)⌒)⌒) .| l ヽ＿＿ノ l| /⌒)⌒)⌒)
| / / / ＼ |r┬-| ／ (⌒)/ / / /／ バ
| ::::::::::::(⌒) | | .| ＼ ゝ :::::::::::/ ン
| .ノ | | .| ＼/ ） / バ
ヽ / `ー'´ / ／ ン
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--、 -一'''''''ー-､
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣- 86 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:53:42 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
. /ノＹ ヽ
/ （0)(0）ヽ
「なら仕方ねーな。 ／ ⌒｀´⌒ ＼
| ,-）＿＿＿（-、|
隊長がやってる事なら .／￣ | l. ´ヽ＿/ ` l_ｒ､ _ｒ､
部下が真似するのは仕方ない」 _／ .＼ `ー'´ ｒﾄ､ヽ＼ ｒﾄ､ヽ＼
ヽ ヽ ヽ ＼ 三 ヽ ヽ ヽ ＼
| ヽ ヽ ヽ 〉 ヽ ヽ ヽ 〉
| ├ / 三 ├ /
| （ < （ <
| ゝ ヽ ゝ ヽ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨
〃 ﾊ ／ ＼ Y:ｉ|
ｲ 从§ （ ●） （●） |从 「仕方ねえッス」
乂ｲ§ ⌒ ､_! ⌒ |
／ ﾟ o 'ｰ三‐' ／ ｸｽｯ
/ ∽ ∽
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
. /ﾆＹﾆヽ
「だったらでっていう様から言う事は、 / （0)(0）ヽ
後１つだけだな。 ／ ⌒｀´⌒ ＼
| ,-） ＿＿_ （-､.|
お前に言うのは、二度目だ」 ｃー 、| l |r┬-/ ' l |⌒,一っ
,へ λ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼>>>
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣
NVVVV＼
,,,,,,,,, 彡 ＼ゝゝゝゝ＼
＿＿ノノﾉﾉ""ﾉﾙゝ ノﾉﾉﾙﾉﾉ゛ヾヽて
Ｚ ノノﾉﾉ 〆 ―＼ ﾉﾉﾊﾚ ― ﾉヾ｀
> ≡く .ﾒ ノ (● イﾉ§(●) ＼ iヾ ？？？
Ｚ ≡ゝﾉ ﾙ (●) __） （⌒ (●) /ﾉ
￣てﾉﾉﾙ （__/ ￣ヽ__） ／
ﾚ§ゝ 彡 _＿_／ﾉ§
ﾚﾉﾙ ＼ / ＼ﾙﾚヽ
/| ´ |- 88 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:54:06 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）⊂）
「じゃあなギャル夫。 .／::::⌒｀´⌒::::⊂）
.／| ,-）＿＿＿（-⊂）
笑って悪かったな。ヒーローになれよ。 .／ | l |-┬-| l |
／ ＼ `ー'´ ／
……あってるか？」 （ ＼
＼＿ | ＼
(＿）￣￣＼ ／ |
） ししし |＼ ／ ／
（＿⊃＼ ＼ ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ 「それトラウマなんスよね。
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ l | よく覚えてるッス。あってるッスよ。
ﾙ从§ （●） （●） ヾ |
乂§::⌒（__人__）⌒:::从ｲ ……見てて欲しいッス。でっていう」
＼ |r┬‐/ ／
／ ｀￣´ ＼
ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ *
☆ ＼ ＼ ☆
* . ﾊ ＼ +
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼ *
+ .＊ 彡 〆 ＼ ＼ ヽ ☆
〃 ﾊ ⌒ ⌒ 、 l | +
＊ . ﾙ从§ （● ） （＜）ヾ | *
* 乂§ ⌒（__人__）⌒ 从ｲ 「次に会う時ギャル夫は、
☆ ＼ ∩ ｀ー´ ／ + 多分ヒーローになっているから」
+ / ⊂ ＼∩ィつ ヽ
/ ゝィ／ ＿ノ 丶
（ ／ ／ ＼ ）
＼ ／ ＼ ／
ー ´ ー ´- 89 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:54:21 ID:???0
┌──────┐
│ .│
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│ .│
└──────┘
┌────┐
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│ ...│
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└───┘
.- 91 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:55:13 ID:???0
薄れゆく煙幕の中、ギャル夫は首を横に倒す。
: : : : : : : : : : 、 :::::::::,,.. -―- ..,, : : :⌒ソ::::::::::::::::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ ⌒: : : : : : : 、
: : :':⌒ : : : : : : . . . '::::::::／ ヽ,r‐- .,_,,..': :y'"~~ :-､:: . ⌒: : . .,,. - ⌒ : : : : : : . . . ':
: : : : : : : : : : : .:.::.⌒）/ ／／;;;;;;;;;＞ .,__ : : : : : : : :,, '": : : : : : : : : : : : : :
: : : : : . .: : : :,.～ '~::: ,' ／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ヽ: : : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
: : . . : ～'~ソ:.:.,． ｙ'"{ ,,.._,ｨヽ´;;;;;;;;;;;;;_,,..∠..,,_ ∧ : : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
ｙ. : : : : :.:.）:y'"~）::::::', ／ ヽ;;;;／ ｀ヽ ∧ : : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::::: ' ,/ ,r=ﾐﾘ;/ ':,.∧: : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
. . . : : : : : :::.:: ,,..': : :y'"~~ { /､;;;;;;;;;,' ', |: : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
: : : : : : : : : : :,, '": : : : : : '"｀￣｀ヾ;;;;;;;;;;{ }::.|ｙ. : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
: : : : : : : : : : : 、 : ::::::::::!ﾉー ''´', / | . . : : : : : : : : : : :⌒ソ . : -ー'"~
: : :':⌒ : : : : : : . . . '::::::::::::::::::| ＼ ／ : /. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~~ :-､:: . ⌒: : .
: : : : : : : : : : : : ⌒） :::ノ:::::'乂 ',ー----‐'''7´ / γ ⌒ヽ: : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'
: : : : : . .: : : :,.～ '~::::::::::::::::::.、ヽ｀''ー--t''', ./;;;;,∠=-‐/ ':, :::::::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ
: : . . : ～'~ソ: :,． ｙ'" : :::::::::::::::::::＼_＿,ﾉヽ}｀ー―''{;;/´ / .', :y'"~~ :-､:: . ⌒: : . .,,. -
ｙ. : : : : : :）:y'"~）:::::::: : ::::::::::,. ＜´ヾ;;;;;;;;;;{;;;;;;;;;;;;;;;;}l! / .} : : : : : : : : : :,, '": : : : :
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::: :: :,. ＜ ﾏ⌒Y´ ｀Y! ,' | : : : : : :: : : : : : : ::: : : : : : : :
. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'".／ ﾏ { }乂 {⌒｀Y .|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : :,, '": : : : ./ .〉､| ﾘ ｀￣', | .|: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ）;;;;;;;,
: : : : : : : : : : : : Y ｀ヽ ＞''´ | ,' ', } .|: : : : : : :⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;
: : :':⌒ : : : : : : . .| ） } ＞''´ .| ,' .ゝｿ ::(⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,."）
: : : : : : : : : : : . :乂_ノ ＞''´ ｀ヽ .| { ⌒;ソ⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ''⌒;;）⌒;ソ⌒;;;;
: : : : : . .: : : :,.～ '~ ｀''＜￣ ', .| ⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ''
振り絞りきった知恵の残りが耳から垂れることを期待したが、無為に終わり、
疲労が溜まった首の骨が、ペきりと気持ちの良い音をたてるだけであった。- 92 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:55:32 ID:???0
スキュラとの戦闘を、ギャル夫は実に上手くこなした。
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モクモク::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(⌒;;;;,,.⌒）:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(;; ｀)⌒;;,,.⌒）
（⌒;;;;;⌒;ソ⌒;;):::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::;;;;;::(⌒;;⌒ヽ;; ｀)⌒;;,,.⌒
;;;; )(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,.⌒）::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,."）
⌒;ソ⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ''⌒;;）⌒;ソ⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ''⌒モクモク
⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ'';｀)⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;
スキュラには弱点が一つある。スキュラの武装、レーザーは煙幕により威力を著しく減衰させる。
キメラやスキュラ。レーザーを持つ幻獣には煙幕を、というのは、この世界鉄板の戦術だ。- 93 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:55:47 ID:???0
1720小隊の士魂号は、移動攻撃を行わない。
更に、ミサイル掃射や狙撃等の役割を持たないギャル夫は、弾幕を張る場合以外役割がない。
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│ ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ .│
│ ＼ ＼ ......│
│ ヽ ＼ ....│
│ ⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ │
│ 彡 〆 ） 丶 ∨ │
│ 〃 ﾊ _ノ ― Y:ｉ| │
│. ｲ 从§ （ ●） （●） |从 「敵がこないとヒマっすー」 ......│
│ 乂ｲ§ （__人__） | ......│
│. ／ ﾟ o ｀ ー´ ／ │
│ / ∽ ∽ .│
│ | ヽ ヽ ∞∞ ヽ │
. ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| /￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ./
|/
＿__ ,＿＿ ＿
. -‐―- ._ /｀i―ﾍ二二二∧｀i―ﾍ _,. '"´ ｀' ､
, <´ ｀ヽ ﾍ＿_',!､￣￣￣｀ヽｰﾍ ｀､
., ' Y,ﾍ＿ﾍヽｰ- ､ Y-V ﾍ
/ ∨､__.ﾍ｀ー-ﾆヽ.._ﾉ==ﾍ _,,...',
. { _,,ｯｿ二ｰﾆヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;Y´ﾍ_,,r=､-‐''´/ / r‐t､
. l _ _,,.ｯ=''´ i´＝弋冖´￣￣￣￣￣￣匚l三三三三三三三三三三三三l::::|.ﾄ―tｭ
', _,,..ｯ=(=)''´ ._,ノ|| ｀l＿＿＿＿＿＿___{￣￣￣|===================':::::|.「￣´
ヽ_,ｯ'´ _,,.ｯ‐'´＞'´ゝ三三´＿＿＿＿＿＿＿＿＿___|―――――rt‐rt‐ｧｔ―┐ |(
＼ _,ｯ='´_ｯ=<´ﾆ丁了､_ ｀＼ __,,r==ｧ=､_,..､=ｧ‐ｧ―――‐ｧ={ l‐{ | | ）―=..|ﾘ=-
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そのことを寂しく思ったギャル夫は、キメラに備え、煙幕弾頭を携行していた。- 94 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:55:57 ID:???0
この煙幕弾頭が役に立った。
519番式スモークディスチャージャーは無風状態だと直径2km前後、20分間程度、煙幕を展開する。
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ソ''⌒;;）⌒;ソ⌒⌒;;）⌒;ソ⌒(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,.⌒）;;;;;;;; )(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,.⌒）ヽ）;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ''⌒モクモク
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ビル陰から煙幕弾頭を打ち込んだギャル夫はまるで忍者のように、
もうもうと立ち込める煙の中から、ジャイアントアサルトをスキュラに叩きこんでいったのだ。- 96 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:56:25 ID:???0
しかし、スキュラは墜ちなかった。
煙を体中から立ち昇らせている。砲門の半数以上は潰しただろう。高度も下がってきたように思える。
（
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（ （ ::（
.） ） .,r;ﾊ ） ::）
（ ::（ !l.| ＼ ヾ ,ｲ ,､ /／
）::） !{ﾊ j ＼＼‐ﾞ L_,ri介i､ | |
ヾ´ jУ∨,' ｀7`ヽﾑiド､辻}l┘'ー_‐ｧ _
. __ ,.べx'´＼__,∠`Tヽ.入古ｸ'¨´￣´ ,.イ！
,.へ.,>ヘ∠７く._ヾイ／ 〉 ＼.ヽ辷ﾍｰ<T"¨´ i l （
r'{ ／ `7´＼＼／‐'´＼／入 } ',‐-＼｀ヽ、 ′l ） ﾉﾉ
,ノブ く´ヽ,.イ〈´ l_У },.ｲ―ｒ'＝=ｒ廴_}辷__,ﾉ （（ ,,,;）
. ＿/ﾆ〈 `'´,.イ〔 ｀ヾY__辷_j_____ j |‐' ,.ｲ ） ﾉ
. ／ ,フヾﾊ､_,.=≦_,.-''´ ,}ﾆ二_`‐-r='>ｰｒ'Τ{,.ﾍ. （ _ ⌒)
,辷ﾆﾍ._,イヾ'´ ／(三) ＼ﾉ_/ ∨!人_,}_,.ﾍ. （ (
. /// r'¨^ｰﾍ. } ,. <´￣Τヽ、 ' iﾆヽ Y／ ,.イ´＼. )ﾉ
//ｲ_/ L! ,. イ´ ! i ヽ,' ,.ニ. 〉 人_rべ. ヽ､,.ｲ ﾉ
ﾞ^´ ／ j i｀ヽ.i :'´ ',＼ `'く＼＿>ﾍ_ヾ┐
,.-―'=x i i i : i ヽ. `ｰ＼ }_ヾ
／,二ニ',ｲ}=='ｰ-=⊥._ j ; iー-,ﾊ `'く_,.ｲ-､
{. /,>=ﾆｲ,ハニ二.._ ｀ヽ. ,' i j l 辷{_ハ
｀^1 ,. -―-=､＼ヽ ｀jヽ、 ＼,'＿_ _,,.L._ ! ﾄ､ | ,バ¨}
. i/j ヾ. ＼ヽ.∨ ,L`ヽノ＿_ _,,,..,,_ ｀丶ﾄ､ヽ. └',ノノ
. ∨ `¨´V/='＿j_彡'´,.=-‐-=､ミーｲ_廴} `´
＼_ ﾉ'ｲ辷ｼﾍi/／{ `ｰ',ハjヽ.Υ//ノ
{_｀辷=7´ノ亠匕ノj∧ ｀ｰ--‐'´ V!'／
｀ヾ___入_,イ´￣八 i ﾉ'´
｀ー='^ヾ二ｿﾞｰ＼ ／
しかしスキュラは墜ちていない。そして煙は、除々に薄まりつつあった。
煙に隠れること叶わない、本当の真っ向勝負が始まろうとしていた。- 100 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:57:59 ID:???0
スキュラにこちらを見られたような気がして、ギャル夫は咄嗟に指先を動かした。
士魂号が跳ぶ。ほぼ同時に、跳ぶ前の位置をレーザーが通り、地面に炎で線が引かれた。
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ジャンプによる横殴りのGに耐えていると、着地の衝撃で今度は縦に揺さぶられる。
8ｍの巨人の挙動だ。中にいるギャル夫はシェイカーの中にぶち込まれたように、身体を跳ね回らせた。- 102 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:58:19 ID:???0
目眩と胃のむかつきに耐えながら、ギャル夫がジャイアントアサルトをスキュラに向ける。
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0ﾆ)] ）) |Ｔ└―――――――､――{＿l＿＿_ ヽ__ノlr‐-､ ＼ .',
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==丁 ‐t'―‐f｀ｰ' ､__ヽ――‐'t r'ノ ,__r'ノ ,イ //ノ {r‐-､ ＼ r=ﾐ､ /
ヽミﾐｒ=ミ;;;｀ヽ } ＼ r'ノノｧ/ )./／＿_>__;;;;＼ ＼ 弋ノ./
｀ｰ{ ｀ヽ;;;;;;'__ ＼ゝノ/ｰ'./ ／ ｀´ ｀ヽ;;;Y___ノ＿＿_ノl
｀ー‐';;;;ノ ﾉ＼ ￣´ / {r‐､＿ ヽ;;;;;;;;;;;;ノ .l
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＼ l ｀ヽ ｀'ヽr'´ ＼ノ_／ ｀ｰ',,=-'´l
' , .＼＿ | Y｀ヽ＿_ Y__,,=-―''"´;;;;;;;;;;ﾊ
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が、スキュラが向きを変える方が早い。士魂号は再び跳躍し、再び熱線が地面を焼いた。
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そんな事を、繰り返す。- 103 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:58:45 ID:???0
訓練の成果が出ているのだろう。また、臆病なギャル夫の性格もある。
ギャル夫は士魂号の三次元戦闘能力を駆使し、降り注ぐスキュラのレーザーをことごとく躱す。
＼ ヽ. i / _／ _,, -''"
.＼ .ヽ. .! / .,／゛ _,, ｰ''"
..,_ .＼. ヽ .! / . ／ ._,, ‐''"゛ ＿_,,,,,,,
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゛ ｀゛ ＿___＿__＿___ ｰ'''''''''"ﾞﾞ￣´゛
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.,／ 、 l │, ｌ .ヽ ＼ .＼、 ｀'-､ .｀'-､. ｀ﾞ'''ｰ- ..,,、 ´ .｀''-､、 ｀ﾞ''ｰ..,,,
／ / l ! ! .ｌ ヽ. ..＼. ﾞ'-、 ＼, ｀'-､ .｀ﾞ'''ｰ- ..,,、 .｀'-､、 ｀
.／ / ./ ! .ｌ.! │ ヽ. ﾞ'-､ .＼. ｀'-､. ＼. ..＼、 ｀ﾞ'''ｰ-..,,,_ﾞ''-,,
／ ./ / ./ . | .ｌ. ! 、 ヽ、 . ＼ ｀'-、 ｀'-､.＼ ＼~''ｰ..,,, ｀ﾞ'''' ＼
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/ ./ . / .! .ヽ .! ..ｌ. ＼. ﾞ''-ﾐ'-、 ヽ ＼-,,, ｀ﾞ'ｰ ､、 ＼
″ ./ . / | ヽ .ｌ . ｌ ヽ＼, ﾞ'''ヽ, .ヽ .＼.｀''-､、 ｀ﾞ'ｰ ､、 .＼.
./ / ,! ! ヽ.! ｌ. .ヽ. ＼ .｀''-..,..ヽ ＼ ｀''-..、 ｀''ｰ､,、 .＼.
./ / .lﾞ ｌ .ヽ ! ｌ ヽ ＼、 ｀''ﾍ､, ヽ ｀''ｰ..、 .｀ﾞ'ｰ ､、 .＼.
../ / .! ｌ .＼ . ! .ヽ ヽ .ﾞ ｌ-、 ｀''ｰ..、 ヽ.､. ｀''-..、 ｀''ｰ ､,.＼
′ ,i′ ! ｌ ヽ ｌ. ヽ ヽ ｀-.＼、 ｀''ｰ､,ヽ｀'-､ .｀''ｰ..、 ｀"
./ l .ヽ ＼ ヽ .ヽ ＼ ｀'-､ ｀'ｰ ,,,ﾞ''-､ ｀''-､、
../ l i.ヽ ＼ .ヽ .ヽ ＼ ｀'-､ ｀ﾞ''-ﾐ;;-、 .｀''-..、
" ,! .! ヽ ＼. ヽ .＼ ｀'-､ ｀ﾞ'ゝ､,、
lﾞ ! ヽ ＼ ＼ .＼ ｀> 、 ｀'''- ..,,
.! ! | ヽ ＼、 ヽ. ﾞ'､ .ｌ ｀''-､ ｀''ｰ ..、
! .! │ ＼ ＼、 .ヽ .＼ .ｌ .｀'-､
│ │ .| ＼ ＼ .ヽ ＼ ! ﾞ''-､
/ | l l＼ ＼ .ヽ .ヽ..ｌ ＼
ただ反撃ができない。回避行動、着地、狙いつけ、発砲。この工程を終えるより、
スキュラのレーザーが再びギャル夫を襲う方が速かった。- 104 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:58:58 ID:???0
段々と、ギャル夫に焦れた気持ちが芽生え始める。
士魂号の故障率や足回りの不安定さを、訓練中何度もギャル夫達は聞かされていた。
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '田 ） ＼ ヽ
〃 {_{ ノ ヽ_│i| ﾊｱｯ
ﾚ!小§ （ ○） 三（()） | ｲ ﾊｱｯ
ﾚ § U. （__人_） |ﾉ
/ ゜。 `⌒ 。゜ ∩
(愛＼ ∞ ∞ ｆ＾ ' ｿ
.＼ “ ＿∞∞ ／ ／
＼。＿＼＼＼＼／
長引けば長引くほど、激しい動きを繰り返す程士魂号は痛み、致命的な瞬間が近づいてくる。
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ
＜／ ／"" ＼ .ノヽ ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ
〃 {_{ ＼ ／u .| i|
ﾚ!小§: （●） （●） | ｲ
ﾚ §.u （__人__） |,ﾉ 「……」
/⌒゜。 ｀ ⌒´ 。゜ヽ
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |∞|
息が荒い、動悸が強い。血が身体を巡る音が耳で聞こえる。
どうせなら頭も回れと思うのだが、作戦なんてものはサッパリと思い浮かばなかった。- 105 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 00:59:20 ID:???0
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
::::::o :::::ﾟ::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
.＼ ＼ ::::○ ::::ﾟ::::
ﾊ ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆. u ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ＼ ／＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ | 「わかってるっすよ！
.乂§ （__人__） .u 从ｲ でもアイディアが思い浮かばねんス！」
＼ lr┬‐ ｌ ／
／ ｀ ー ´ ＼
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
ＮVVVVVVV＼ ::::::o :::::ﾟ::
＼ ＼ ::::::: ―――！！ ―――！！ ::::o::
＜ ｀ヽ､ ::::○ ::::ﾟ::::
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
//, '〆 ） ＼ ヽ て
〃 {_{ ノ ─ │i| （
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ
ﾚ § u （__人__） |ﾉ 「や、そうはいうけど、
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ 俺ッチにしたら構頑張ってると思うッスよ！？」
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |∞|
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::
::::::o :::::ﾟ::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ::::::: ――――――― ::::o::
.＼ ＼ ::::::o :::::ﾟ::
ﾊ ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ／ ＼＼ l | 「そ、そこまで言うッスか！？
ﾙ从§ﾟ（●） （●）ﾟoヾ | ひ、酷い。ギャル夫だって一生懸命なんスよ！」
.乂§ （__人__） 从ｲ
＼ |ｉｌ!ｉｌ!ｉｌ| ／
／ |ｪｪｪｪ| ＼- 108 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:00:05 ID:???0
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
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::::::: ―――――――……！！ ::::o::
NVVVV＼ ::::○ ::::ﾟ::::
,,,,,,,,, 彡 ＼ゝゝゝゝ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
＿＿ノノﾉﾉ""ﾉﾙゝ ノﾉﾉﾙﾉﾉ゛ヾヽて
Ｚ ノノﾉﾉ 〆 ―＼ ﾉﾉﾊﾚ ― ﾉヾ｀
> ≡く .ﾒ ノ (● イﾉ§(●) ＼ iヾ
Ｚ ≡ゝﾉ ﾙ (●) __） （⌒ (●) /ﾉ 「見てられない？代われ？
￣てﾉﾉﾙ （__/ ￣ヽ__） ／ 代われってなんすか代われって」
ﾚ§ゝ 彡 _＿_／ﾉ§
ﾚﾉﾙ ＼ / ＼ﾙﾚヽ
/| ´ |
ＮVVVVVVV＼ ｸﾞﾜｯ！
＼ ＼ 三三ニニ―
＜ ｀ヽ､ 三三ニニ―
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i| 「……ってうおおおおおお！？」
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ 三三ニニ―
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／ 三三ニニ―
＼。＿＿＿＿ ／- 114 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:00:44 ID:???0
ビル陰から飛び出した士魂号を、すぐさまレーザーが襲う。
: 丿 ＼ ＼.
バシュッ！ ,_ ゛''=;- .,_＼ ＼＼
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￣ﾞｉ￣￣￣"´￣￣ ッ ￣￣○￣ﾞｉ￣￣￣"´￣￣￣ ッo￣￣￣￣ﾞｉ￣0￣￣: ′ﾞｉ,.
...........｡... 〈................................〉..0.............................. 〈..............................〉.......o...........○__ ; ″:::i
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0 ｀ﾞｉ, ､i'´ﾞ O o ｀ﾞｉ, ., .､i'´ﾞ ○ .＿｀ﾞｉ, _ _ :^::!.
,＿ ッ ﾞｉ○ ＿ ッ ﾞｉ .／ { ,ィ'´￣ ￣｀Ｙ、 ＿_ : :: ::i
. ＿＿＿ ￣￣￣￣￣￣ﾞｉ,r'´￣￣ ﾟ ＿ { ∧. / Ｙ、 ｨ´ ヽ＿ ,r'
{ﾊハｭｭｭﾐ､_＿ ,＿＿＿＿{八 ＞ｷxｲ 》＿/＞:::::r-v::/ Y＞ } { /,} ￣｀Ｙ、
...{Y ヽ }ﾊ } } ￣￣￣￣¨ヾﾐx ヽ ヽ入＞=八￣Y三三{＞＝}==(一)=======//::／ト｀ー--´イ:: Ｙ
.弋=彳>＝=<}}ｰ --------V ﾉﾉ } / i! Y ﾉ ＞=＞三三三ュヲ/≧ Y:::::::／/::::}入＞≦7.>=x彡 }
.¨ヽ＝＝=ｲ ￣￣¨`ー－-＜ .ﾉ＞= ¨ヲイ＝≧──＜__ ｨ＝人イ{ >ｲ ＼＿＿_／Y=====(一)ノ
ヽ="`ー="＝- V__,,ｨ＜ ＞" Y=イ Yく イ ／<__
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／ { ＼＿ 八￣ `¨ー=≧､_,ノ/ Y j＞､
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_＿_／ ＼:::/ﾉ Vノ]{::::::＞へ ＞ﾄ､
,．＜ ／{__ ＿∧ ＼／ﾍY" ＼ｭ､
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,ィ'¨イ / .,,x=''¨￣ lﾉﾉﾉ `ー=tﾐ￣
そのレーザーに対し士魂号は、トン、と片足で軽く横飛びし、ギリギリの所で避けながら、
ジャイアントアサルトの銃口をスキュラに向ける。- 117 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:01:14 ID:???0
熱線が士魂号を掠め、肩の装甲板が剥がれ落ちた。
同時に銃口から弾丸が吐き散らされ、久方ぶりにスキュラの身体に突き刺さる。
｀ﾞ'''ｰ ..,_ ｀ﾞ''ｰ ,,,>.._,.. ,,,.ﾞ" .''-､ ヽ .ｌ .! ｒ￣ ､/ ／
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、 .｀ﾞﾞ'''～ ｀ﾞﾞ''''― ..,,,_. { ミ ｀'-、 ＼ ...ｌ ′ .i!iﾚ゛ ,／..彡
｀ﾞﾞﾞ'" ＿＿ ｒ'"⌒'- ..,,. ´ﾞ"''―｀''' ｰ＝ .｀ﾞ''ｰ ,,、 ｀'-．＼ ′ ″ ／ ／／
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/ ￣ﾞ二ﾆ--、 : _,,,.. -ｰ'''' ﾞｰ- .″ .‐''"´ ,.. -''″ 、 ＼
.lﾞ 二ﾆ-- ‘´ _,,.. -ｰ _..-‐'″ .,..ｰ _／ .i′ ! .ｌ, 、 ＼
.l 'ﾆ―' ._,,.. -‐'''"゛ ,,, -'"゛.,.. ,／´ ／ ， .lﾞ | ヽヽ ヽ `-、
... --ｰ'''^ﾞ´ .ヽ _;;jjl″ ._,,, ._..-''"゛._.. ‐'´ ., ／ ...／ ../ . l ! .! .ヽヽ ヽ .｀'-,
. ﾞ'ｰ ..,,.. .'“´ ,,‐'" .''彡….‐'″ ,／゛ . ,／ ./ .， ! ,! ! .ヽ ヽ ヽ
._,,,.. -‐''" _,, ‐lﾞ ._ ／ ,..-'´ _､./ ／ / / .! │ .! ..ｌ, .ヽ .゛
''''"´ ,,, -''" ._.ゝ__ ｒ'" .,..‐″ .,..-"／／ / / / ｌ │ l . ｌ, .ヽ ＼
,,, -''″ _..-'"゛ ,／゛ ., ‐lﾞ ／ .'" . / / ! │ ! . ! ..ｌ .ヽ ＼
_,, -'"゛ ._..-'"゛ .,..-'゛ . ,／ ｀--゛../ ./ ./ ." ､ ′│ ! .ヽ ヽ＼
._..-‐'″ ._..-'"゛ .,..‐" ,..‐ ,． ." .,,- .／ ./ ./ ! ,il ll ! | .'i ヽ ＼
. _,, -'"゛ _.. ‐'″ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ .、 ./ / / ﾞ.! | i ｌ.ｌ 、 .ヽ ヽ
._..-'"゛ _／´., ‐'´ " ／ .,,‐ ／ / .,i / ,i ./ ｌ 廴__ノ | ! !..ｌ !､ ヽ
._.. ‐'″ ,..-'´ ./ ゛ .,i'ﾞ,./ .／ / .／ .ﾞ./,i/ / / i .! .| ﾞ!.ｌ ｌ,
'" _． _／゛ l ,ﾉン .／ ./ ! .;l′ .i′ ! .l .| ｌ / ヽ
_.. -''"ﾞ_..-'″ .,.. .ｌ 〃゛ ./ ヽ＿_./ ./ / .｝ :! ｀--"
.''″ ,..-'´ ,..-'" .,, : ,／ .ヽ、 ,./ ,ﾉ゛ ./ ｌ ! ,! ! .ｌ ｌL 、
...-'″ . ／ -" .、ﾞ''―ｰ''ﾞ゛.／ / .r ,i",ﾉ .lﾞ ! .! .| i i ｌ ｌ ! .ｌ
,／゛ ／ .,／ . / ./ , ‐ ,i′./ ./ .,″ / l │ .l .! ゝ .ゝ ｌ､
´ .／ .／ ／ / ,／ ./ / ./ / .、 / │ .| | ." "ヽ
／／ .／ ／ . / : ,/" ゛/ ./ ｌ .i . l | l .l !- 118 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:01:39 ID:???0
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i| 「アブね！危ないッスよ！
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━ 操縦！操縦返すッス！」
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
::::::o :::::ﾟ::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
.＼ ＼ ::::○ ::::ﾟ::::
ﾊ ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ 「た、確かにこうでもないと
〃 ﾊ ／ ＼＼ l | .当てられないかもしれないけど……
ﾙ从§ﾟ（●） （●）ﾟoヾ |
.乂§ （__人__） 从ｲ やべえっすよ！？
＼ |ｉｌ!ｉｌ!ｉｌ| ／ 一歩間違えりゃ即死ッス！」
／ |ｪｪｪｪ| ＼- 120 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:01:52 ID:???0
ギャル夫のしていた回避行動を走り幅跳びとするならば、今の回避行動はサイドステップだ。
次の動作に移り易いが、回避距離とするならば、甚だしく心許ないものであった。
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
ＮVVVVVVV＼ ::::::o :::::ﾟ::
＼ ＼ ::::::: ―――！！ ―――！！ ::::o::
＜ ｀ヽ､ ::::○ ::::ﾟ::::
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
//, '〆 ） ＼ ヽ て
〃 {_{ ノ ─ │i| （
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ 「ま、まあお前の言う通りっスね。
ﾚ § u （__人__） |ﾉ 確かに時間掛けるとマズイっす。
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ けど今のをギャル夫がやるんスかぁ？」
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |∞|
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
ＮVVVVVVV＼ ::::::o :::::ﾟ::
＼ ＼ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
＜ ｀ヽ､ ::::○ ::::ﾟ::::
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i| .「わ、わかったっスから怒らないで。。。
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━ やるッス。やるッスよぉ……」
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／- 121 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:02:22 ID:???0
熱線が、飛ぶ。士魂号も跳ぶ。先程までの決死の大ジャンプではなく、軽やかに。
軽やかではあれど危険は多く、士魂号の左脇をレーザーが焼いた。
_,,.. -､ ∨ _､＿
＿i! .∧ ,r'"´ ｀ヽ 三二 ﾆ＝―
i!´ > -‐'''"´ ∧_,,..=-〉' ヽ 三二 ﾆ＝― 'i.'i .､ ｀''ｰ ､_
＿ |!,,..=-'-‐''"i'ﾍ´_,,i!=-‐〈! }! l .ｌ . ＼ ｀''ｰ
｀ヽil!_,,=-〈_,,..=ﾘ ∨;;'._,,,..='. |! . | ! 、＼.
∧i!_,,. -ﾍ,ﾍ;;{. '.;;;'._,,,...='. ,' │ .ｌ ＼ ＼.
.ﾏ_,,..=-ﾍ ;'. };;ﾍ_,=-‐}!､ ／ / │!、 ｀'､ `-、
.}!､ _,,.. ﾍ;;;ゝ _ノ;;;;}! i!/｀､ー＝‐ ´ / .! .ヽ .、 ＼ .｀'
.,'＼ ゞ;;;;;;;;_ノ ./ﾏ 〉》, __}! ./ .! ヽ .ヽ ヽ,
＿,,..=' }!´ ＼ ／;;;;;〉 ﾏ 》,='､ 三二 ﾆ＝― / l ヽ .ヽ ヽ
i!:::|!{!., ＞;,, ..,_ , ｲｰ＝´ ﾘﾏ;》,ゝ!ヽ ./ .l ヽ .ヽ
ｰ-=|!:::|! ゞ.,_ ｀ｰ=''_ ﾘ'''´ ∨＿,,.=' ﾏ,;ﾘ }!ヽ 三二 ﾆ＝― ./ lﾞ ! ヽ ヽ
{!;i!:::|! ｀ｰ-=' / ＼ tﾏ, (oﾉi ./ ｌ .ｌ ヽ ヽ
i!;|!:::|! / ｀''＜_ ﾏ,／ ﾉ / / ｌ ヽ .ヽ
ゞ,i||!rﾐ _ ／ ｀￣ﾏ》,''´ ／ / ! . ｌ
｀i||!ゞ=＝彡 ﾏ》, ,./ ./ │ . ｌ
|!::| ﾏ》, ／ ノ.i │ .ヽ
|!::| ﾏ》, ／ ./ ! .ｌ
|!::| ﾏ》, ,／ / ! .!
|!::| ﾏ》, ／ / .| | │
|!::| ／ ／ │ ,! .!
|!::| . ／ ／ l .,! l
.i!:::|i{ ／ ／/ │ ! !
.|三|l| ／ ,／ / l :! .ｌ
￣)ヽ__ノ（￣ ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞッ！
／⌒|「⌒＼
代わりに、銃弾がスキュラを穿つ。- 122 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:02:45 ID:???0
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
::::::o :::::ﾟ::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
.＼ ＼ ::::○ ::::ﾟ::::
ﾊ ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆. u ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ＼ ／＼ l | 「りょ、了解ッス。
ﾙ从§ （●） （●） ヾ |
.乂§ （__人__） .u 从ｲ ……けど、お前大丈夫ッスか？」
＼ lr┬‐ ｌ ／
／ ｀ ー ´ ＼
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::::::ﾟ:::
＼ ＼ ::::::: ―――！！ ::::o:
ヽ U ＼ ::::○ﾟo:::::::｡::::::::: ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::::::ﾟ:::
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ::::::: ―――！！ ::::o:
. 彡 〆 _ノ ヽ_ ∨ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo::::oﾟ:
〃 ﾊ （ ●） （●）Y:ｉ|
. ｲ 从§.U （__人__） |从 「違うッスビビってねえッス。
乂ｲ§ ｀⌒´ |
＼/⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒) や、レーザー、痛そうじゃないッスか。お前が。
／| / / / (⌒)| / / / やっぱもうちょっとちゃんと避けれるように――」
／ | (⌒) ヽ /
/ l l / / ） /
. | ーゝ / / ／
. ヽ ＿＿＿＿／ / ／
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::
＼ ＼ ::::::o :::::ﾟ::
ヽ ＼ ::::::: ――――――― ::::o::
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ::::::o :::::ﾟ::
彡 〆 ） 丶 ∨ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○
〃 ﾊ _ノ ― Y:ｉ|
. ｲ 从§ （ ●） （●） |从 「……おめ、ホント気、強いッスね。
乂ｲ§ （__人__） |
. ／ ﾟ o ｀ ー´ ／ わかったっス。お陰で覚悟決まったッス。
/ ∽ ∽ お言葉に甘えて、このままやるッス」- 124 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:03:04 ID:???0
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨ 「後から痛いってのは無しッスよ。
〃 ﾊ ＼ , , ／ Y:ｉ|
ｲ 从§ （ ●） （●） |从 ギャル夫はみんなを救けたいんス。
乂ｲ§ （__人__） | 恩返しがしたいんス。
/ ﾟ o ` ⌒ ´ ／ だからこの勝負は、辞めないし逃げねッスよ」
／´ _i⌒i⌒i⌒i┐
| ｌ （ l / / / l
l l ヽ /
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::
::::::o :::::ﾟ::
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ::::::: ――――――― ::::o::
＼ ＼ ::::::o :::::ﾟ::
ヽ ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 .u ） 丶 ∨ 「おめ、ホント……
〃 ﾊ (（○）) (（○）)Y:ｉ|
/⌒)⌒)⌒)§.:::: （__人__） u |从 /⌒)⌒)⌒) そんなんで怒らないでもいいじゃないッスか！」
| / / / § |r┬-| ,|(⌒) / / /
| :::::::::::(⌒) o | | | ／ ゝ ::::::::::/
| ノ.. ∽ └ー.┘∽ ./ ） /
ヽ / ∞∞ / ／
普段の彼からしたら引き締まった良い顔が、ゲンナリとした形に崩れていく。- 125 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:04:49 ID:???0
ただ最後に掛けられた声を聞いた時、脳裏にパっと。気の強そうな。
非常に気が強そうではあるが、同じくらい非常に可愛らしく。つり目で、小柄な女の子の映像が浮かんできて。
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
/: : : : : ／: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : ヽ
/: : : : : /.: : : : : : : : : ,': : : : : : : : : : : : :.!: : :.ﾊ
/: : : : : /: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : :.|: : : :.ﾊ
/: : : : :〃: : /: : /: : :./: : : : : : : !: : :.!: : : : :!: : : : :.!
/: : : ／:.!: : :ｉ: : :.ｉ: : ./.: : : :ｲ: : :/ !: :.|: : : :./: : : : : |
／: : ／: : :.|: : :|: : :.|: : :|: : ／､ｉ／ |.:/: .｣イ: :/: : :/|:!
／: : :／: : : : : :!: : :!: : :.!: : |／ , ≧z＜/|/ｲ} }. /: : / ﾘ ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
／: : :.／: : : : : : : : ＼:.N: : !: : | / んﾊ. ﾋ} !__,／ ／ヽ ::::::o :::::ﾟ::
/: : : : /: : : ., -――r'⌒|ﾊ: :＼: ､ ヽ ｖ少 ､ ｉ‐‐ｭ／⌒'´__,ノ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
/: : : : :/: : :／:::::::::::::::::::ヽ !: : : : : :ト＞ ､､ 人 /{ ｝ ::::○ ::::ﾟ::::
: : : : : : :／::::::／￣￣＼:ﾊ ∨: : : :.ﾄ ､_ ∠ア¨イ＼__{人＿_r‐' ）） ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
: : : : : :/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::} ∨: : :.|/`ヽ:＞ｰ‐く: :ﾘ::〃ｰ''⌒`ｰ―-､
: : : : /:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::∧ ∨: : ﾄ┐ ＼|: : : :|:/ﾑ ｒ个r''―'
: : : /:::::::〈:::::::::::::::::::::::::::::/:::::|イﾊ: : :∨ |: : : :!_／ヽ、 こノ
: : /＿＿_〉、::::::::::::＼／::::::::ﾚ' /ﾊ: : ﾊ ｉ: : : :| ｀¨´
:./:::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::〉:::::::厶イ| }: : :| |ハ: :|
/:::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::/___／ !| !: : :! |ノ
:::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::∧ 〃 |从ﾘ
o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::
ギャル夫は目を丸くした後、窮地にもかかわらず、鼻の下伸ばす。
タイプだったのだ。暴力的な言葉や、罵りを今後大目に見てしまうだろうと思える程に。
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ |
乂§::⌒（__人__）⌒:::从ｲ
＼ ｀ー´ ／
／ ＼
それが幻覚なのか夢なのか。先程から聞こえる声も含めて何が起きているか、
ギャル夫にはサッパリわからなかったけど。
それでも元気になってしまう自分を自覚して、ちょっと笑う。- 126 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:05:12 ID:???0
熱線が来る。躱す。撃つ。
,/ ,ｲ ,ｲ
／〈 //// _,.ｲ!
/ / ／| ﾚ ﾚ ,.ｨ''"´／ _,.ｲ!
/ / l | .ﾚ''"´ _,..イ! ,.ｨ''"´／ _,.ｲ!
/ / l | .ｰﾆニ二_ / ﾚ''"´ _,..イ! .,.ｨ''"´／. _,.ｲ!
/ / l l ., ./. ｰﾆニ二_ / . ﾚ''"´ _,..イ! ,.ｨ''"´／
/／ Y .／／ , ./ .ｰﾆニ二_ /.. ﾚ''"´ _,..イ!
/ ／／ .／／ ., ./ . ｰﾆニ二_ /
／'" .／／ ／／ , ./
／'" ／／ ／／ ,ｲ ,ｲ
! il ﾉ! /! ／'" ／／ .//// , イ
人_∧ノ｀ー' ヾ_人_|ヽノ .|_,.イ!_ ,,,....,,,_ ＼ |l|w/l.／'" .ﾚ ﾚ ／／
Y´ Y´／'´ ｀ヽ,ｨ ⌒ ヽ＿,,.. -.＼＼{ｗ└ ¨ ´ ／.,_. ／／
ﾚ'(_/!＿ .{ !|-t',ｲ`r r'´｀ヽ. ／'"
,.イ ,ｲﾍ ﾉ／ｲ｀ヾミ､ ,ｨ彡ｨ!ﾉ!人_／
＞＝- /='//＞-<´ /｀ヾ＜ o /ﾂ"´ （＿_
r┐r┐ .∠彡"´ /＞''"´ r‐'´-=ﾆ三 ﾟ 0 Y´ ,ｨ!
＿|r=ﾞ| |＿ 三ﾆミ､｀ヽ人_!＼ ,,_人人ノ!／ ｀ｰ'' !
(0））ﾆ).| |=- 二ﾆ ） （/／! ｀ヽ! ,ｲ!ｨ .（
￣|rﾐ | | ゞ0 ｀ﾞ''"´ o。 ＞- !|li!"´ｰﾆ三 ＞
|｀~.| |二.,_ O o ,て 三ﾆ!ﾄ､._人,.ﾍ.__人_,.ｲ_,.ｨ Y´
l三l_/￣￣ 从_人／^⌒`Y´^＼ j`‐' ‘ｰｨ
熱線が来る。躱しきれず、士魂号の左腕が飛ぶ――構わず撃つ。- 129 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:05:51 ID:???0
スキュラが傾く。ここぞとばかりに撃つ。トリガーを引き絞る。
ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
. ＼ ＼
,r'ﾆﾆﾆヾヽ ﾊ ＼ .//ﾆﾆﾆヽ、
（"´￣￣ヾ））. ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼（/￣￣｀ﾞ`）
| 、ィ_ﾉと)'彡 〆"＼, ､／＼. ＼ (つ（_,,ｱ |!
i| ｀ ｲ_／〃 ﾊ（‐-､）､ ,（,.-‐）､. l | Y |!
.ヽ、 ' （. ﾙ从§｀ﾞ（__人__）'" ヾ |. / ` / 「うおおおおおおお！」
＼ ＼ﾞ乂§ i| |! 从ｲ ／
l|l ＼ ＼ ､i|,/⌒ヾ､|!;, ／ .／ .|l
＼ ヾ `ー一'´ ｨ ／ i
ヾ、 ｀`"´ ／
ﾟ |! Ｙ ｨ |! ｡
,. ' ､/ ヾ ´ ’ ｀
ﾟ, i! `| ゜､l! i|!; ﾟ ゜ ｡
ヾ从ｿヾ､, ;;ｿ'人ﾟ;,ｨ~;;へ､ｨﾍ;;´ﾝy∧从/∨ゞ〆´ ,.，
_..〆 ..:::ｿ ..:＿::ノ .::j .:::ﾉ｀ｿ´::ゝ .::::...ヽ _.:::｀
自然と声が出た。暴力的な彼女も吠えており、荒ぶったギャル夫の気持ちを加速させる。
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
/: : /: : : : :{: : : : {: : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : :}:: : : : : : : : :
/: : /: : : :.:.:.{: : : /{: : {: : : : : : : : : : : / ＼: : : : : : :.:.:}: : : : : : : : : :
. /: : /: : : : : :.:{: : / .{: : {: : : : : : : {:.:.:.:/ メ.} : ､ : : }: : : : : : :}: : :
/: : /{ : : : : : : {: :,＼ ,: :.{: : : : : : : {: :./ ／ }: :} ＼ }: : : : : : :}: : :
. ,: :.:, { : : : : : : {:.:{ r㍉､:.{､: : : : : : : : ' ／斗r丐㍉ } }: : : : : : :}: : :
. {:.:/ .{: : : : : : :ﾊ {.{! Ｖ心x.＼: : : :.:.:.{ ｨｆ芍.㌫. ｼ ﾘ Ⅳ: : /: : :.:}: : : ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
. l:/ {: : : : :.:/: ::.. -ゞ_ぅ{ヾ ＼: : :': . ゞ==' -- .}: : :/: : : :.ﾊ: : : ::::::o :::::ﾟ::
. { .八: : : : : : : :.:.. ｀¨¨´ ＼: : ､ ／:.／: : : : /: }: : : ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
，: :.＼: : :∧ ￣ ー=彡イ }: : : :.:/: : }: : : ::::○ ::::ﾟ::::
--､ ＼: :.∧ : 圦 ＿ ／ .}: : :.:/: : : }: / ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
. r-- ´ } ､. ヾ{ ，: : ゝ. V====＝＝ ヽ イ/ }:彡': : : : :}/
, ゝ- ￣ヽ＼'. ，: : : : :{＞ .ゝ ＿_ 'ィ .／ .}: : : : : : :´
} _ -､ ﾉ. ，: : : :.{ ≧=-=≦___／ }: : : : : :/
. ， / ¨´ _} ＼ ，: : : { { x=宍=x }: : : : :/
{ - } ＼ ，: :.:{ { ,.*'ﾟ }/ﾊ＼ ﾟ*､ }: : : :/ {
{ ィ / ヽ.，: :{ {/{ .//{ }/∧ l/l }: : :/ 八
o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::- 132 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:06:24 ID:???0
スキュラが撃たれながらも体制を整える。
攻勢に出すぎたギャル夫は、士魂号を大きく跳躍させた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
| / ,
＼__ノし/／ ､
|＼ ＼| ／|_||_|＼ ..＿＿)/⌒ヽ(＿ ',
| ￣―― ＼∩|ニΦニ|∩／...￣)ヽ__ノ（￣￣￣
| | / , .Π＼|米|／Π ／⌒|「⌒＼
＼__ノし/／ ､.| ｜| ￣ |｜ | |
..＿＿)/⌒ヽ(＿ ', | Ｌ二二二 」 | ―冖――
￣)ヽ__ノ（￣￣￣.＿| |＿／| | |―――/|
|＼.／⌒|「⌒＼ ＼＿|＼ ／|＿／ 〔 /Ｏ_)＼ |〕
〔| ／(￣Ｏ ] | / , . ／ 〇) Ｏ_) | 」
Ｌ| (￣Ｏ⌒〇 ＼__ノし/／ ､ .＠／ | 〔Ｏ_)|
|(￣Ｏ ⌒...＿＿)/⌒ヽ(＿ ', .／ ＼〔Ｏ_)/|
＼(￣Ｏ .￣)ヽ__ノ（￣￣￣ /
／⌒|「⌒＼. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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//, '〆 ） ＼ ヽ て
〃 {_{ ノ ─ │i| （
ﾚ!小§ （○） （○） | ｲ
ﾚ § u （__人__） |ﾉ
/⌒゜。 ー‐ 。゜ｨヽ ――――――――――――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ＿ 八￣
／ﾌイ }ミxイ￣V/Y＝､
,ｲ ,ｲ ,ｲ /Yﾉ / _,ｨ＜::i! ::! i/ム . ＼
// ﾄ, ﾚ ﾚ ,x=､.ﾉ./イ i!:::::::::Y! ! |{/:::::＼>j ＞
// l | ∥∥/7 _＿_／ ＼:::/ﾉ Vノ]{::::::＞へ ＞ﾄ､
// l l // ,．＜ ／{__ ＿∧ ＼／ﾍY" ＼ｭ､
/´ Y /´ ./:::／.ｲ ／{.{ _,ｨ'¨ `ｰイ /:::/>ﾐx､ ＼}トﾐx
/イ/ Y≧イ<ノー- "¨ }::/_＞ミ>x. ＞ﾄ､
,..ィ{化7/ー='¨＞＜/ i:{///l ＼＞=". ＞{..ﾉ./
／V7 〃Y＝=-イ:::_,,,ィ¨ | | | |ﾉ ＼ミxｭ､〃ノ>
,ィ'¨イ / .,,x=''¨￣ lﾉﾉﾉ `ー=tﾐ￣
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――- 133 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:06:48 ID:???0
間一髪でレーザーを避けた士魂号は、ビル陰に着地する。
着地の衝撃後、ガクンと膝が落ち、士魂号が傾く。
|￣￣|
| | /￣//￣/
/ | | |￣￣ ￣￣/＿//＿/
/ ＿＿＿＿＿＿＿ ,! .l . . |＿＿ ＿＿ |
/ ＿＿＿＿＿＿ , ∧ .| | | | |
|i! ./_三三三三三三三∨ ∧ .l | | | |
. li| / ￣￣￣￣￣￣￣ ＼ﾍ ∧ | |＿＿| |__|
l| / ∨∧ .ｌ
liil ,. ──────── , ∨∧ | ,.､＿＿＿＿
∧r'三三三三三三三 ＼＼ ∨∧ l ／ ＿_ ::/
| ｛三三三三三三三三三 ハ ∨∧ .| ∠ ／ / ::/
∨ﾏ三三三三三三三三三ハ .∨ ∨ ./ ::/ .
/ ∨Y ￣￣￣￣￣￣￣ ＼ ハ ∨ / ::/
V ∨∧ .〉‐─, / ::/
/ ∨∧ ヽ /.| ￣￣
／ ∨∧ ∨_.| |￣￣￣|
/＿＿＿＿ ∧∨∧ l .| . |＿＿＿| ／＼
//////////∧ ∧三三三ﾞｉ∧ ∨ .| | ／ ／
////////////∧ ｀≧三三∨//∨ .| | .／ ／
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///////////////////////////////////∧／ ＼／
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｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´
計器がけたたましい音を立て始めた。士魂号の脚部に、何らかの損傷が発生したらしかった。- 135 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:07:25 ID:???0
ディスプレイに損傷の程度が表示されてもよく分からなかったが、士魂号と半ば一体化したギャル夫には、
もう、軽やかに熱線を躱すことができないだろう事が、感覚的に理解できた。
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨
〃 ﾊ _ノ ― Y:ｉ|
. ｲ 从§ （ ●） （●） |从
乂ｲ§ （__人__） | 「…………」
. ／ ﾟ o ｀ ー´ ／
/ ∽ ∽
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ:::
＼ ＼ ::::::o :::::ﾟ::
ヽ ＼ ::::::: ―――――――……！！ ::::o::
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ::::○ ::::ﾟ::::
. 彡 〆 _ノ ヽ_ ∨ ::::○ﾟo:::::::｡:::::::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::
〃 ﾊ （ ●） （●）Y:ｉ|
. ｲ 从§ （__人__） |从 「わかってるッス。ビビンね―っすよ！」
乂ｲ§. ｀⌒´ |
＼/⌒)⌒)⌒) ／/⌒)⌒)⌒)
／| / / / (⌒)| / / /
／ | (⌒) ヽ /
/ l l / / ） /
. | ーゝ / / ／
. ヽ ＿＿＿＿／ / ／
猛りきっていたギャル夫の心に、冷えた水が差される。
ビビらないとは言ってみたが、次で決まるのは勝利か、自分が死ぬ事だった。
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x 〆／＾^＼/ ＼ ＼
〃 ﾊ u ） 丶Y:ｉ|
ｲ 从§ ノ ― |从
乂ｲ§ （ ●） （●） |
／ ﾟ o （__人__）／ 「…………」
/ ∽ ∽
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ
最後の打ち合いなんてものは映画の中じゃかっこいいが、
自分がやるとなると、流石に躊躇いを覚えてしまう。- 138 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:08:35 ID:???0
ギャル夫はひとつ大きく息を吸った。
水を差された心を、もう一度沸騰させる必要性を感じて、仲間のことを思い浮かべる。
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x 〆／＾^＼/ ＼ ＼
〃 ﾊ u ） 丶Y:ｉ|
ｲ 从§ ノ ― |从
乂ｲ§ （ ー） （ー） |
／ ﾟ o （__人__）／ 「…………」
/ ∽ ∽
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ
人類存亡のためと言われても沸き立たぬ、情けない心だったけど、
仲間のためだと思えると、ギャル夫の心は少しずつ煮えてくる。
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨
〃 ﾊ ／ ＼ Y:ｉ|
ｲ 从§ （ ー） （ー） |从
乂ｲ§ ⌒ ､_! ⌒ | （行ける――）
／ ﾟ o 'ｰ三‐' ／
/ ∽ ∽
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ
自分なんかに、ヒーローになれよと言ってくれるヤツの顔が思い浮かんだ。
ギャル夫の口元が、僅かに笑みをかたどった。- 139 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:08:59 ID:???0
: : : : : : : : : : 、 :::::::::,,.. -―- ..,, : : :⌒ソ::::::::::::::::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ ⌒: : : : : : : 、
: : :':⌒ : : : : : : . . . '::::::::／ ヽ,r‐- .,_,,..': :y'"~~ :-､:: . ⌒: : . .,,. - ⌒ : : : : : : . . . ':
: : : : : : : : : : : .:.::.⌒）/ ／／;;;;;;;;;＞ .,__ : : : : : : : :,, '": : : : : : : : : : : : : :
: : : : : . .: : : :,.～ '~::: ,' ／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;／ ヽ: : : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
: : . . : ～'~ソ:.:.,． ｙ'"{ ,,.._,ｨヽ´;;;;;;;;;;;;;_,,..∠..,,_ ∧ : : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
ｙ. : : : : :.:.）:y'"~）::::::', ／ ヽ;;;;／ ｀ヽ ∧ : : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::::: ' ,/ ,r=ﾐﾘ;/ ':,.∧: : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
. . . : : : : : :::.:: ,,..': : :y'"~~ { /､;;;;;;;;;,' ', |: : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
: : : : : : : : : : :,, '": : : : : : '"｀￣｀ヾ;;;;;;;;;;{ }::.|ｙ. : : : : : : : : : : : . .: : : :,.～ '~
: : : : : : : : : : : 、 : ::::::::::!ﾉー ''´', / | . . : : : : : : : : : : :⌒ソ . : -ー'"~
: : :':⌒ : : : : : : . . . '::::::::::::::::::| ＼ ／ : /. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'"~~ :-､:: . ⌒: : .
: : : : : : : : : : : : ⌒） :::ノ:::::'乂 ',ー----‐'''7´ / γ ⌒ヽ: : : : : : : : : : :,, '": : : : : :'
: : : : : . .: : : :,.～ '~::::::::::::::::::.、ヽ｀''ー--t''', ./;;;;,∠=-‐/ ':, :::::::,. : -ー'"~"'"⌒ . ... :ノ
: : . . : ～'~ソ: :,． ｙ'" : :::::::::::::::::::＼_＿,ﾉヽ}｀ー―''{;;/´ / .', :y'"~~ :-､:: . ⌒: : . .,,. -
ｙ. : : : : : :）:y'"~）:::::::: : ::::::::::,. ＜´ヾ;;;;;;;;;;{;;;;;;;;;;;;;;;;}l! / .} : : : : : : : : : :,, '": : : : :
. . . : : : : : : : : : : :⌒ソ::::::: :: :,. ＜ ﾏ⌒Y´ ｀Y! ,' | : : : : : :: : : : : : : ::: : : : : : : :
. . . : : : : : :::.:: ,,..': :y'".／ ﾏ { }乂 {⌒｀Y .|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : :,, '": : : : ./ .〉､| ﾘ ｀￣', | .|: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ）;;;;;;;,
: : : : : : : : : : : : Y ｀ヽ ＞''´ | ,' ', } .|: : : : : : :⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;
: : :':⌒ : : : : : : . .| ） } ＞''´ .| ,' .ゝｿ ::(⌒;;;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;｀)⌒;;,,."）
: : : : : : : : : : : . :乂_ノ ＞''´ ｀ヽ .| { ⌒;ソ⌒;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ''⌒;;）⌒;ソ⌒;;;;
: : : : : . .: : : :,.～ '~ ｀''＜￣ ', .| ⌒;;;;!"'''）ヽ）;;;;;ｿ;;,,,,,,）ソ;ソ⌒)(⌒;;ヽ;;;;;'''）ヽ）;;;;;;;,,,,,,）ソ''- 140 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:09:13 ID:???0
NVVVV＼
,,,,,,,,, 彡 ＼ゝゝゝゝ＼
＿＿ノノﾉﾉ""ﾉﾙゝ ノﾉﾉﾙﾉﾉ゛ヾヽて
Ｚ ノノﾉﾉ 〆 ―＼ ﾉﾉﾊﾚ ― ﾉヾ｀
> ≡く .ﾒ ノ (● イﾉ§(●) ＼ iヾ
Ｚ ≡ゝﾉ ﾙ (●) __） （⌒ (●) /ﾉ 「……？？」
￣てﾉﾉﾙ （__/ ￣ヽ__） ／
ﾚ§ゝ 彡 _＿_／ﾉ§
ﾚﾉﾙ ＼ / ＼ﾙﾚヽ
/| ´ |
「煙……？
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼ や、これ、スモーク？？？
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ ……煙幕弾！？」
彡 〆 .u ） 丶 ∨
〃 ﾊ (（○）) (（○）)Y:ｉ|
/⌒)⌒)⌒)§.:::: （__人__） u |从 /⌒)⌒)⌒)
| / / / § |r┬-| ,|(⌒) / / /
| :::::::::::(⌒) o | | | ／ ゝ ::::::::::/
| ノ.. ∽ └ー.┘∽ ./ ） /
ヽ / ∞∞ / ／- 141 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:09:27 ID:???0
＿＿＿＿＿＿∧＿＿＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
/ﾆＹﾆヽ
/（ ﾟ )( ﾟ ）⊂）
「煙幕手榴弾ってのは、キメラに狙われた .／::::⌒｀´⌒::::⊂）
スカウトが良く使うものなんだぜ？ ／| ,-）＿＿＿（-⊂）
.／ | l |-┬-| l |
……っていうｗｗｗｗｗｗ」 ／ ＼ `ー'´ ／
（ ＼
＼＿ | ＼
(＿）￣￣＼ ／ |
） ししし |＼ ／ ／
（＿⊃＼ ＼ ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 u. ） 丶 ∨ 「でっていう！？」
i⌒',〃 .ﾊ ⌒ ⌒ Y:ｉ|
| つ:: § （ ○） （○） |从
| |::§ （__人__） | ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
| | ﾟ o |r┬‐| ／ 三 三
| ￣￣ ,- 、' ー´ ＼ 三 ハルヒさんに言われてな！ 三
＼_＿＿_ ヽ ヽ＿＿_) | 三 援軍に来てやったぜっていう！ 三
＼⊂_ / 三 三
＼ ｀ー─── ' ヽ ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ- 142 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:10:04 ID:???0
思い浮かべたヤツが足元に居た。ソイツは士魂号を蹴飛ばしながら、無線越しに話しかけてくる。
表情は見えなかったけれど、喋る際に嫌らしく笑う彼の表情が目に浮かんできた。
＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_
/ﾆＹﾆヽ
/（ ｡)( ｡)ヽ
／::::::⌒｀´⌒::＼
,＿＿_| ,-） （ .|
r'"ヽ | l ヽ＿＿ ノ .| 「おい、次に会ったぞ。
/ ､､i ＼ |r┬-| ／
/ ヽﾉ j , | | | | | ヒーローになってない
|⌒`'､__ / / | | | | | じゃないか嘘つきめ」
{ ￣''ｰ-､＼`ー'´/
ゝ-,,,＿＿＿＿_）--､j
/ ＼__ /
| "'ｰ‐‐---''
￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ＮＮＮＮＮＮＮＮ＼ ∩＿
＼ ＼ 〈〈〈 ヽ
＜ ／＾^＼/＼ ｀､ 〈⊃ }
＜／ 〆 ノ ）ヽ.＼＼ | |
// .{_{ （ ●） （●） ヽ ヽ.! ! 「またでっていうに迷惑掛けちまったっすか。
〃ﾚﾉ§::⌒（__人__）⌒:::| ｲ| j
ﾚ!小§ |r┬-| |ﾉ ／ やっぱいきなりは上手くいかないっすね―」
川 ゜。 ｀ ー'´ 。゜ ／
/ ＿∞ ∞ /
(＿＿＿） ∞∞ /- 145 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:11:03 ID:???0
＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿
/ﾆＹﾆヽ
「迷惑じゃねーし、いきなりでもないっていう。 / （0)(0）ヽ
ここ1ヶ月。お前はしっかり戦ってきた。 ／ ⌒｀´⌒ ＼
| ,-） （-、.|
泣きべそかいてたし、時々チビッてたのも知ってるけど、 .| l ヽ＿＿ ノ l | .
お前は戦ったんだ。 ＼ ｀ ⌒´ ／
／ ヽ
それはでっていう様が保証してやる」 / ヽ
| | |
ヽ_| |丿
￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣
＿_＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿
/ﾆＹﾆヽ
「お前が粘ったお陰で救出作戦はうまくいきそうだ。 /（ ﾟ )( ﾟ ）⊂）
お前が粘ったお陰でお前への援軍が間に合った。 ／::::⌒｀´⌒::::⊂）
.／| ,-）＿＿＿（-⊂）
今日お前は、自分の仕事に満足していいぜ。 .／ | l |-┬-| l |
命令違反で、懲罰だろうがなっていうｗｗｗｗｗｗ」 ／ ＼ `ー'´ ／
（ ＼
＼＿ | ＼
￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ l |
ﾙ从§ （●） （●） ヾ |
乂§::⌒（__人__）⌒:::从ｲ 「そう……ッスか！」
＼ ｀ー´ ／
／ ＼- 146 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:11:28 ID:???0
＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 「さてお二人さんお話はその辺で。
／ （●） （＜） ＼
| ___'___ | 煙幕手榴弾は士魂号の煙幕に比べて
＼ ｀ ｎ´ ,／ .効き目のある時間が非常に短いです。
／ | | ＼
.. ﾉ .ュ あいつを片付けてからゆっくりしゃべりましょう」
{ ..ﾆj
. | "ﾂ
￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ
＜／ ／"" ＼ .ノヽ ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ
〃 {_{ ＼ ／u .| i|
ﾚ!小§: （●） （●） | ｲ 「ジャイアントアサルトの弾が残り少ないっす。
ﾚ §.u （__人__） |,ﾉ
/⌒゜。 ｀ ⌒´ 。゜ヽ 倒しきれなかったら2人は逃げてくれッス」
/ rｰ'ゝ∞ ∞ 〆ヽ
/,ﾉヾ ,> ∞∞ ヾ_ノ,|
| ヽ〆 |∞|
＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿_
／ ＼ 「何言ってんですか。
. ／ ＿,ﾉ ⌒＼ 僕もでっていうもミサイル背負って来ています。
ｌ^l^lｎ （●） （●） ＼
ヽ L ､ ｀ | ジャイアントアサルトの口径は小さいですからね。
ゝ ﾉ ￣￣ ／ コッチの方が余程ヤツには効果的です」
／ / ＼
／ / ＼
. / / -一'''''''ー-､.
人＿＿ﾉ (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣- 150 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:12:19 ID:???0
＿＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒＼
／ （● ） （＜） ＼ 「申し訳ない。
| __´___ | 今日のヒーロー、横取りさせて頂きます」
＼ `ー'´ ／
〉 ⌒ヽ
. | ､ ＼＿
! ヽ ＿⌒)
￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ
〃 {_{ ノ ─ │i| 「マジっすかｗｗｗｗ
ﾚ!小§ （＞） （＜） | ｲ ━
ﾚ § ::::⌒（__人__）⌒ |ﾉ ┃┃ それ勘弁ッスよｗｗｗｗｗ」
/ ゜。 | | | || 。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ `ー‐' ∞ ／＿ノ
. ＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／
いつの間にか、ギャル夫の顔つきが満面の笑顔になっている。
もう負ける気はしなかった。死ぬ気なんて、微塵もしなかった。- 153 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:13:37 ID:???0
また、ヒーローにはなれなかったかもしれないけれど、それでも今日は――
＼ 人人人人人人人人人人人人人人人／
＜ ＞
＜ それじゃ、３人で行くッスよぉ！！ ＞
＜ ＞
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
＼ ＼
ヽ ＼ ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼ 三 三
彡 〆 ） 丶 ∨ 三 ｱｱｰﾝ？お前が仕切るのかっていうｗｗｗ 三
〃 ﾊ ⌒ ⌒ Y:ｉ| 三 三
ｲ 从§ （ ⌒） （⌒） |从 ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
乂ｲ§ ⌒（__人__）⌒|
＼ﾟ o Ｙ⌒Ｙ ／ ヽ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |／
/⌒ヽ ∽ ー ∽ヽ .三 三
/ r‐､ ∞∞〆ヽ | 三 え、僕もう撃っちゃいましたよ。ア！…… 三
/ ﾉヾ > ヾ_ノ | .三 三
| ヽイ | | ／| | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |ヽ
皆と一緒に戦えたと、胸を張って言えるから。- 156 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:14:03 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
.- 159 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:16:13 ID:???0
肩怒らせて、ツカツカと水銀燈が近寄ってくるのを、
ギャル夫はヒクヒクと痙攣する身体を押さえつけながら迎える。
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、 ：'
'：rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::ノ レヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z:::⌒:.:::.:::圦ﾊ ：'
'： /r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l| ：'
｀７/ // ll ）レ |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
'： /丁7 ｌ| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j ：'
'： //lハﾄ､ヽ f--ｔﾐ ::::::::::: f‐‐ｱ彡 '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ .ﾞ==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ﾊ /! j l | | ：'
〃 // ハ/小. ､. ／〈// l｜| | ! | ：'
″{ { ,' // |l ヽ、 -‐-‐ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
あからさまに水銀燈は怒っていたが、
機嫌の悪い童女のような彼女の怒り姿は、怖いというよりどこか可笑しい。
ﾄ VVVVVVVVﾉ＼
＼ ＼
ヽ ＼
⌒≧x ／＾^＼/ ＼ ＼
彡 〆 ） 丶 ∨ ；
〃 ﾊ ／ ＼ Y:ｉ| ；
. ； ｲ 从§ （ ●） （●） |从
.； 乂ｲ§ ⌒ ､_! ⌒ |
／ ﾟ o 'ｰ三‐' ／
/ ∽ ∽ ；
| ヽ ヽ ∞∞ ヽ ；
笑いの気配が伝わったか、隣に立つでっていうに小突かれる。
しかし視線を動かすと、でっていうもできる夫も、自分達が思うほど、笑みを隠せていなかった。- 160 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:16:31 ID:???0
＿rｘvｘvｘvｘｬ―- 、
,ィｆ＞^厂{爻}勹⌒＾下ミ ｀ヽ、 ：'
'：rfﾌ::.::.::.:_｀ー'＾ー'::.::.::.::ノ レヽ>､ヽ
＿fｦ::.::.rｘtﾀ^⌒＾⌒^X≧z:::⌒:.:::.:::圦ﾊ ：'
'： /r‐ｖ':r彡 |l| l|l| l ｉl ｌi l l| !l| ｌ|ﾄミｋ::.::.::.:Vfハ
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l| ：'
｀７/ // ll ）レ |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
'： /丁7 ｌ| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j ：' 「良かったわね。
'： //lハﾄ､ヽ f--ｔﾐ ::::::::::: f‐‐ｱ彡 '/// l |! | |
/// 7∧ヽﾊ .ﾞ==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ﾊ /! j l | | ：' 死んだらブチ殺してやる所だったわ……」
〃 // ハ/小. ､. " ／〈// l｜| | ! |
″{ { ,' // |l ヽ、 f⌒ヽ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ ､___ﾉ , イ // ,ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
. ＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼ 「ﾌﾞﾊｯｗｗｗ
彡 〆 _ノ ヽ＼ ＼ ヽ 死んだら殺せないッスよｗｗｗ」
. 〃 oﾟ(（●）) (（●))ﾟo l l
ﾙ从§⌒（__人__）⌒ ヾ .|
. (⌒) 从乂§. |r┬-| 从ｲ (⌒)
.. ,┌､-､!.~〈 | | | | | ﾉ ~.ﾚ-r┐､
| | | | __ヽ、 | | | | | ノ__ | | | |
.. ﾚレ'､ﾉ‐´ ￣〉. ＼ `ー'´ .／ 〈￣. ｀-Lλ_ﾚ
｀ｰ---‐一'￣ ￣｀ー‐---‐‐´
水銀燈の一言で、たやすく我慢は崩壊し、３人揃って笑い出す。
それを見た水銀燈がヒステリックに地面を蹴り上げたというのに、中々笑いは収まらなかった。- 162 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:16:51 ID:???0
,, "´/='';;;ヾ.,::::::::::::::::::,::::::::,::::::::/::::::::::::::::::::::::::､::::::::::::::::::::::::::ヽ
ll' //::::||| lll:::::::/::::l':::::::l:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
ヾ //,:::::l|||:::::lll;:::::l:::::::|:::::::l:::::::::l':::::::::::::::::::::::::::::l:::::::|:::::::::::::::::::::::l,
／//;::::::l|||::::::)|l:::::l:::::::|:::::::|::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::l::::::l':::::::l::::::::::::::::l,
, ' .//;::::::::l|||＝="::::::l:::::::l::::::l:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::l::l':::::l'::::::::l::::::::::::::::l
:::://;:::::::/llll;::::::::::::::::::|::::､l,:::::l::::l::::|:::l::::::::::::::::::::://:::://::::/::/::::::l::::::l
:://:::::::/:/llﾊ:::::::::::::::::`l､::l lｰ:l,,:ll:::ll:::l､:::::::::::::::::/:::://;-‐,:::/:::::::l|:::::l 「アンタのお墓をラメでデコった上に！
//::::::/::/ll/ハ:::::::::::::::::l ､:l ヽ::lヾl､l`| l::::::::::::::/l／'//／;イ::::::::/l:::/
/`::::/::/|l/|':::ヽ::::::::::::::::l ＝==､_`､`ｰ ＼:::／'´_ /／/イ:;l:::::::/::l:/ヽ アニメキャラの絵を貼りまくってやる
::::,::-‐┘/:l:::::::ヽ:::::::::::ヽl ゛` `´ =＝""" l':/::::::/:::l/::/ って言ってるのよ！」
／lllllllllllヽl::::::::::::ゝ､､:::::::＼ /;´::／l::::´／
|||||||||||||||l::::::::::::l:::::/ヽ ､ __ヽ __ l' _, ‐'´,-ィ:::::l;／
|||||||||||||||l:::::::::::l'::::l::::／`::ゝ. =‐--, ￣/-'"´|:::::::l- ― ､
|||||||||||||||l:::::::::::|::::l`l'､__／||l`; ､ ￣´ , -‐'´l'l::::::::l:::::::l|||||||||＼
|||||||||||||||l:::::::::::l::::l|ll|//|||||／ ,゛=ｰ ､ _ , -'"､ ,∠=､l::::::l':::::::l||||||||||||l＼
|||||||||||||l||l::::::::::|:::|:::|ﾍﾍ|／ ／||||||`lllllllll||||||ゝﾍ|||||l::::::l::::::::l|||||||||||||||||ヽ
､__人__人__人_,
ＮVVVVVVV＼ ） （_. ＿＿＿_
＼ ＼ ） 痛墓！？（_ ／ノ ヽ､_＼ r ⌒j
＜ ｀ヽ､ ） （ ／（ ○）}liil{（○）＼ / /
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒ ／ ＿'＿_ ヽ/ / ／ ）
//, '〆 ノ ） ＼ ヽ | |i|||||||i| / / ／ ／
〃 {_{ （ ○）}liil{（○）| i| 「死人を殺す…… ＼ |ｪｪｪｪ| / '` ´ ／
ﾚ!小§ （__人__） | ｲ━ 極刑にも程があります！」 .r´ (⌒'ー―- イ′ ´廴
ﾚ § ヽ |!!il|!|!l| /|ﾉ ┃┃ / ＞ 、 ヽ _ ￣￣￣)
/ ゜。 |ｪｪｪｪ|。゜ ∩ノ ⊃ / -､ } ( ￣¨´
(受＼ ∞ ∞ ／＿ノ / ヽ._ __ ＼
.＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／ ｀ --‐'´ ｀ﾞ' 、_.)
＼。＿＿＿＿ ／- 163 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:17:24 ID:???0
{〈 ィ/＾ ,1ｌ ｌ|l !|l| |l|| |l | ｌ | ｌ |l| ! |ヽ>、::.:V! l| ：'
｀７/ // ll ）レ |l!| ｌ| ｌ | l | |ｌ| ! |//＾ヽ:/⌒》
'： /丁7 ｌ| l l| ⌒ | |l!| |l |l l|ｌ | |l| | |ﾄﾐ=彳|厂´|
ﾚ⌒l| ｌ| | |l| !l| !ｌ| |l | || |l |l| | l|! | |ﾚ⌒ヽ|ﾚ⌒!
/|ｌ |ｌ！ |仆ミ｣ｌ ｌ| ｌ |､｣ 斗 ヒて {{ィ/77ﾊ＼j ：'
'： //lハﾄ､ヽ f--ｔﾐ ::::::::::: f‐‐ｱ彡 '/// l |! | | 「本ッッッ当に心配したのよ」
/// 7∧ヽﾊ .ﾞ==' :::::::::::::::ゝ=‐' //ﾊ /! j l | | ：'
〃 // ハ/小. ､. ／〈// l｜| | ! | ：'
″{ { ,' // |l ヽ、 -‐-‐ ／// ハ | | | ﾄ､ , =彡
⌒ヾﾒ､/,'＿川 |｀丶､ , イ // ,'ｌ lﾙ' l| | ∨∠/三
:―::.::厂:.:.:/// |!| l|l /｀fT!＾ヽ￣} ' / | |l ＼_!｣ / 彡竺三
ー=彳:.:.:.///:｀Yヽﾙﾍ /」ﾄ､／:/ /ﾊ/⌒7:´:.:.:.:｀ヽ三三三
'⌒Ｖ:.:.:.:.{ l {:.:.:.:＼ <ヽ:.:.jj:.:.:.:./ //ノ:.:.:.;':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼三三
ＮVVVVVVV＼
＼ ＼
＜ ｀ヽ､
＜／ ／"" ＼ .ノヽ. ＼
//, '〆 ） ＼ ヽ
〃 {_{ ノ ─ │i|
ﾚ!小§ （＞） （＜） | ｲ ━ 「アザッスｗ」
ﾚ § ::::⌒（__人__）⌒ |ﾉ ┃┃
/ ゜。 | | | || 。゜ ∩ノ ⊃
(受＼ ∞ `ー‐' ∞ ／＿ノ
. ＼ “ ＿∞∞＿ノ∞／
＼。＿＿＿＿ ／
! ! / / ! l l l ! ! l い
! .! /! ﾊ ! ! l ! l ! | ｌ
!l|ヽ、 !i l l l l l l .! l、 ｌ! l l l
!l ヽ ｀ﾄl､l l l i:､ l ./! /! .,ﾑ!カ l ! l l
ﾄＬ_＼{| ヾト ､ヽい l / l/-!7´_lﾑ! / /! l/
ｌ. ヽ｀卞. 〒‐ｋ l/|/ ｯr‐ﾔ´!,/! ,.ｨ' / l ,!ヽ 「お礼言われることじゃないわよ！」
ヽ Ｏ､ゞ-‐'′ ゞ匕o/ ／/l/ ,l/ l
ヽ.〉 zz￣ /ｨ´／ｌ l
＼. ヽ、 ' , -=ﾁ'´ l /| ,l/::ヽ.
l＼_..＞ ,.く二ニ＝ｱ ／ レ:::´::ﾚ:´::::::;::l
.l: :ヾ､、 （ ／,.. く:l !::-‐::´::::::／::::|/:／
l: : : : :｀､‐-＝==.´:´lYl: : l l !:::::::::::::::::::::::／|:::￣::＞
ｌ: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l l l:ヽ::::::::::＿:::::::-‐＜
.l-i､: : :///l7lヽV/'´>l: : l | ｌl l: : l:￣:::::::￣:::_:::::::::｀ヽ
l l_ｰヽ{::l:l/∧l:lヽl {r!: : l ! !l l: :.l::_:_::_;:-＜｀ヽ.ヽ:::::::::::ヽ
:ヽ ヽヽ,.＝l〈,-T「´r/V: : : : ! ! !l /:::::::/｀ヽ._ ｀ ｀ }＜￣
: : ヽ ヽﾚ=-l/@l:l7=y´: : : : :l !: ;ｲ ｀ ‐L_y l::::::ヽ
: : : :＼ ヽ:::::'::==-.:´: : : : : : :! /:´/-、 / / ￣- 164 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:17:43 ID:???0
. / ,′ / /| | >斗-く |
.′ ｉ | | / / ,′ | ／ ｲ仆{ヽ＼ｌ
| | ｜ | | l // , / /く::<_/:/ハ＼_〉
| | ｜ |、 | | // ／ / ／ | ＼_/|:| ト-'
|/ﾍヽ !ヽｌ⊥lﾍ／/ ／-‐/＿￢ ﾘ / |:| |::|
| l＼ﾄｰｷ .ﾐ ∨／才弋_ツ／ ′ / :|:|｜ |::| 「命令無視は重罪です！
| | ヽ _ゝ' 〝￣ '" / / / | ￤|::| わかってるでしょうね？」
. ｜ﾞ、 ﾍ 〈 / ／ /ヽ| ｌヾ|
| ＼丶 ,.＿ /／′ /｜ ｌ
. |l／/| |＼＼ ｰ ／,./ ,ｲ ｌ ｌ
ﾄ､ ﾍ∨ ｜ ｜ ｀ ＼ _ ＜／ ／::| ｌ ｌ
.∠＼＼ ＼ ｌ l ﾌ爪＼／ ／l::.::.:| ｌ ｲ ／
＼::::.::＼＼ ヽ ｌ二ニ イ/∧／ へ＼ｌ::.::.:ﾄ､ ／/／ ::
.ﾄ VVVVVVV_ﾉ＼
.＼ ＼
ﾊ ＼
⌒≧ ／ ／＾＾＼〆 ､ ＼
.彡 〆 ＼ ＼ ヽ
〃 ﾊ ⌒ ⌒＼ l | 「…………」
ﾙ从§ （●） （●） ヾ |
乂§::⌒（__人__）⌒:::从ｲ
＼ ｀ー´ ／ ／!/ヽ::::＼::ヽ＼ヽ､::::::＼ヽ:::::::::::
／ ＼ /::::!i::::',ヽ::iヽ＼:＼!::＼ヽ::ヽ`::::::::::
//:::::i:::::::'.,ヽ:i:::::::`::ヽ::::ヽ＼:＼:::::::::
/::::::::::l:::∧:､::､:!::iヽ_::::::ヽ:::ヽ＼:ヾ:::::
iｿ:::::::::!:i{:)ヾヾヽ::i {:ｿヽ､::::::::ヽ＼::＼:
ﾘ i!:::i:::::!ﾞ＝ﾂ` ｀ヾ!＝" i::::::::｀::ヽ::::::
「打つ手は他にありませんでしたし、 ! i:::!i::::ｉ ヽ ､ i::::::::::::::::`:::
隊を思っての行動です。 リ i!'i:', ｀ i:::::::::::::::::::::::
! ! ﾊ. ヾﾆ= !:へ:::､:::::::::
できれば穏便に済ませて欲しいのですが」 .i:i ー ,..ｨﾘ ヾ､ｼｧヾ
ﾘヽ ,..::'" ! : ／'"／
｀""´ヽ :. ／/ ／
ヽ､ :／ /ﾝ- 167 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:18:07 ID:???0
, '〆.:.:.:.:.〆 ｀ ､
／｛f7.:.:.:.:〆 ＼
/ -∠.:.:.∠ / l ＼ ＼
≪_ﾊハ.:V､＼ | | | l ヽ
/ヾｲ ｲﾊノ／ | |ヽ |＼ ' ! l ',
./ /:/／!l l:l∠ |庁ﾞﾄ､|､ ｀ , |! ! l |l |
,'l::l/. !| l:l ＼ | 仆｛!ﾝヽヾ { | ／ K/ /
, ' |::| ｌ| |:|＼ ＼ ｀￣¨｀ ﾚrﾃ/ //／
l::ｌ ｌ| |:| ｌ＼ ＼ 、｀¨/ ｲﾚ´ 「隊の規律を乱す行動よ。
l/ ｌ| |. 丶-ー ___ / / アウトでしょ！どう考えてもアウトでしょう！
ﾊ ト、 ‘ ‐'´ ｨ /
／ハ l:＼:＞､ ___ ／|／| 流石の私も今回は穏便にする気はないわ！」
／ ∧ l:::/:.:7爪::.:7 l | /
￣｀ー_＜:::ヽ Ⅴ::/ 小ヽ::| l | /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ﾄ、Ⅴ/::||::L::.ﾄ､l //
_rｖｸﾍｙ之―- ､
,イy=≡≡＝=‐-､:.::.:..｀ヽ、
／／ .＼:.::.::.:.:.ヽ
./／ ヽ::.::.::.::.lヽ.
. ./ .| | i | | Ⅵ〉;〈. ヽ
/ ｌ | | , イ丁! ! /,小.ﾍ. '. 「ケツバット！？
.' i ! ! ! | !／! | ,ィ二寸 l!〈〈_八_〉〉 . ええい！タイキックにしてやろうかしら！」
l | l乂ハ ヾﾍ才云心ﾍﾘ ! 〈〈八〉〉 l } ｝
.| ∧ iｨんﾊ＼! 弋j孑'" | / //'＾l｜ !
'. 从ﾍ弋,ﾀ.' ////j/| | ｌ | | |
.ﾊ. ﾊﾍ＼//ヽ _＿,. / | |_l/,/./| l!
.＼! l |l u く i ij ! .!└' ! |!
. | | .ヽ、 ｀ｰ- ′u | ｜ i/| |l ﾟ O.
. | | i 、＿ ィ ｲ , ./ |! !|
. O ﾟ | l! ! _＿ソ天￣￣/ / /::￣｀ヽ.入
Y｀:| !|¨{く7::::/ヽ:::::::/ 'i .':::::::::::::::::ヽ. ヽ
.／::::::| !{ フ:::::/ ヽ/ /:/!/ i!:::::::::::::::::::＼ヽ ::/::::::::::/::::/:::/:/／:::::／i:/ |:::::::::/＼:::ヽ::::::::!:iﾞ＼
::::::::::::/:::::::::/:::/::::::／‐メ、 |::::::/ ,r-ﾐ::::ヽ::::::::iヾ、
::/::::::::::::::::::::::/::::／ （::::) ',ﾞ i:::/ / i::)Y:::ヽ::::::i i
:::::::::::::::::::::://::／､、＿__.ﾉ i:/ `ー-ｔﾘ;::!::::::::i! !
::::::::::::::::::,'/::::/ ＝＝"/ _ /"i:::!:::::::::!
::::::::::::::::,'/::/ / ｉﾞ ',::::::::l
（アウトって…… ::::::::::::::::/:/:| i:::::::ヽ
ﾃﾞﾃﾞｰﾝ、ｱｳﾄｰ！ﾚﾍﾞﾙですか……） .:::::::::l::::::::l l::! U ＿ .l::::::iヾ、
:::::::::|::::::::ｌ り , ‐二 ⊥ !::::::!、ヽ
::::/::l::::::::ヽ ﾞ! '"´ i::ヽ:| '、
::/:::::|::::::::|ヾ、 l:ﾊ|ヽ!- 170 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:18:51 ID:???0
6000小隊の救出作戦は成功に終わった――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
, -‐- ,, , -‐=‐- ､
, -‐==‐-<´ ＼ ／ ＼=―-- ,,,,,
/｀ー―-----┴'´￣￣/;;;;;;/ ', ｀=―-- ,,,,,
./ | ;;;;/ .', ｀=―-- ,,,,,
/ ＞|;;;;;|（一） } }
| l´ ＼;＼ / }
| !､ (/) ＼;＼, -‐=＝=‐- ､./ }
∨ ＝（一）＝ ＞―' ＼;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ノ
∨ / {￣￣￣￣￣} ,,, ＜
＼＿＿＿ / .{＿＿＿＿＿} ,,, ＜
ヽ ＼ / l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ,,, ＜
ヽ＿／l,,,, -――==''';;;',＿__l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,, ＜
ﾉ;;;;r─────< ￣｀ l;;;-―'''￣￣r―‐-､
rﾐ￣｀ヽ-―=/;;;;;;;;ヽ＿＿＿＿__ﾉ / / ,r‐, -‐>==､ ',
,r'ミ',', { /￣￣＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l＿__/ |r´ ｀l´ ｀l´ ｀| |; /ヽ
' , ｀/ (/) /￣￣￣￣ } ,' ,' .,' .,' | / |
｀ー'''´;| ／ .／￣￣￣;;;', {＝＝＝＝＝＝＝} | ＼えい、えい、おー！！／
|＿＿／ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ＼ } ／ ＼ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ／
| /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ＼＿＿＿＿__/_/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 172 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:19:10 ID:???0
ニ機の士魂号、人間離れした能力を見せるキル夫、そして精強な歩兵小隊である6000小隊が
組み合わさると、十数体のミノタウロスが溶けて消えた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿_＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿_＿＿＿_＿＿_∧＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〉从||||iiｰ''";;;;;;;;ｰ､ﾘﾘ
,r'~;;;;Lr'";;;;;､ '"ヽ ~' ､ii
/ｿ､;;;;;;;;;;;／::: ::ヽ:::ヽ 「すっげーなそのミサイル……
i/､,, 'ｰiii~''",,,､ヽ- ､,,t::::
. y,,,,＝'';;'"´ ;;;;;;､r'--ﾐ: もうちょっと慣れてきたら、
t'" ;;;r'⌒''yｰ'" U ::t 銀剣突撃徽章狙えるんじゃねーか？
i￣:::::ﾉ'ｰｲ;;;;,,,,_ｰ､ 彡|i
. ヽ､U 'r=＝'"~,,)i'iii ﾘ:j 確か一度の出撃で20機の中型撃破だったよな。
. ', i;;;;r'"~~ ﾘ ｿ::／ 受章の条件って」
i tｰ'--,ノ ／ ,r'
,iヽ, 二~-ｰ, ',､ ':::::
, r'''~|::::tｏ'''''"ｏ~j";;;､ -
￣￣￣``￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣´V｀￣￣￣
ヽ , -───‐ ─ - ､.:.:.:.:.:::::::.＼
＼／.:.:.:.:.:.::::/l:::::::::::::.:.:. . .＼:.:.:.::::::::.:.＼
./.:.:/.:.:::::::/::;|::､.:.:.::::|l:::::.:.: . ＼ .:.:.:.::::::::!
/.:.:/!.:.:::;ｨｲ:i:;;ﾄ､!＼.:::N::::::.:.:!::.:.:ﾄ､.:.:.::／
/.::/:::l;:ィｲ/^1:;| >､_ヾﾄﾄ､.:.:/ .:.:.|:::l:／
l.::/i:::::l -‐一''|/ r==z､V.:::::::::!:::|
|/!:|.::::| ヾじ｡ｼ {ジｿ/,::,;;:.:.:::,′! 「再装填に時間が掛かるから、
ヽヽ.:l ￣ ､ ￣ /:/;:;:::;/;;;/ 無理だと思うけどね。
|::| ｲ:/;:;::;/;;;/
l.::＼ ⌒ ;/;;;:;:/:;;ｲ 今回見たいに幻獣が時間差で来て、
＼.::l＼_ _ , イ;:;;イ／ ガンガン再装填できるなら別だけど……
ヾ! 丁 l N/
/l _／⌒ヽ､ 結構レアだよ。今回みたいなの」
, イ lL／ ＞=-､
, - ―‐‐‐ - ､
／ , - ―‐‐ - ､ ＼
／ ／ ※_,.-―-.._※ ヽ ＼
／ /※／ : : : : : : : :｀:､※', ＼
〈 ｉ／: : 人: : : : :人: : : ＼ｉ 〉
ヽ､ /: : :/‐/-､/: :/,/-ｉ : : : :ｉ ／
. Ｖ: : :〈:У __/／ ﾘ__ ヽ:ｉ: :/:∨ 「でも取ったらハクがつくですよね？
|: :_:ﾊィ'⌒ﾞ , ´⌒ヽ ,ﾊ､:Ⅵ
. ﾊ:{〈〈}/// 、 , ///{ﾘ〉ﾘ: ｉ 一度位取ってみたいもんですぅ」
/: :∧ ＼ ￣ ／ ∧:ﾍ
/: :// ＼ ）ｰ--‐ '（ ,.ｲ 》 :ヽ
. /: :〈《 (Ｙ⌒Ｙ}ﾆ水ﾆ{Ｙ⌒Ｙ)/ } : ::ヽ
∧: : :∧./｀ チ／ﾉｌiヽ､乂 ´＼.∧: : :∧
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 174 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:20:17 ID:???0
脱出どころか殲滅し、両小隊長は小隊が組み合わさった結果に目を剥いて、
その後6000小隊の隊長は、なんとも言えない嫌な顔をした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿＿
／..:::::::::::::::::..＼
/.:::／ /￣ ヽ ＼ﾍ
〃7´ イヽ、 ノ ト ｀ト ､ 「勝ったー勝ったー
《_{{∧ { ｏ ｏ } ∧}}_》
〃ｰ∩ヽゝ'''r―ヘ''厶ｲ ヽ‐ﾍ 勝ちましたっ！！」
Σ(⊂)_ﾍ トヽ_~_ ﾉｲ /_／乙
/＾7フ::::＞ｲ::∀::ｒ＜:::::∩┐ヽ
{ /{厶イ＞く::人:::>､ ﾄ个ｰ1 jﾉ
|: : : : : : / ／´ / / 「: : : : : : |:.:.:ヽ: : : : : 〉ﾆﾆ､二
ヽ.ィ: : / / / / / | ', ｀丶ﾄ､: :.|:.:.:.:.:.|: : : : :ート､､ヽ
r‐:'::::// / / ! .! | i ﾊ |､ | i'"´: : : :|:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
',_:､:// ! .! i ! ! | i! | !.! ! l ',: : : : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_ｌ::', ',r
ﾉ! | | | || i!| | i!.ﾊ ! || | ,! |｀丶; : :.|:.:.:.:.:.::!: : : : : :ﾊ::ヽ
/: | i! | | || .ﾊﾄ､ i!, ﾊ !､!__| .i! | ./ ! ,! !´: : : !:.:.:.:.:.,': : ::r ' ｀￢
. /:::::| || | |! !斗┼七!ﾊ | || ∨￣}｀|7 ﾒｲ| ).:: : /:.:.:.:./: :::::::| |:
ヽ::|Ⅵ Ⅶ! | ﾄ{ Ⅵ ＼! }! ,ﾘ! {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ﾉ| !:
. | ＼ |从 Ⅵi'芹笊示 芹r笊示ﾐx | ﾊr'＾,-ﾍ':::::::::}::! .| .!:
. | ヾ.| ＼ﾊ ｡之zﾘ 之zzzﾘっ | |/j〈ィ'>》_ノ"!::l .! .|: 「…………」
. | | ||! , | | .ヾ ﾆﾌ. .!::l | .|:
. | | 圦 "" "" ,! |／ ヽ:| |l !
. | | || ゝ. __ ＿＿ .ィ | | |.! ｜
. | | || |i＞ ._ _. ＜:::| .| | | ! !
l| | || || ,｢￣ ｀| .| | | l |
!| | /' 〃 ／ﾉ ＼| | ! ! !
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 179 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:23:14 ID:???0
30を超える中型幻獣の増援は、自衛軍が合流したのを見て転身し、
想定外の危機――スキュラは、ギャル夫達が見事仕留めて見せた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
＿＿_
,ィｰ- ､ _､ｒｰ''´;;;;;;;:::::;;;Ｌ
|:::;リﾘﾉ ゞ;;;;;;;;;;;;;;ｌ!￣｀i; i
」::::」´ ｀ー､ ｀;rl;;;;;;;;;;;;〉,句 i |
／:::: ,ｒ‐'⌒´ ヾ|;;;r'⌒i /ｨ′ 「追うぞ隊長！
,ｲ;;￣7′ |;;{:::::::ﾉ /'´
/;;;;;;;;/′ __ ＿ /ヾｭ=イ 俺たちなら行けるだろ！
:.;;;;;;;;;;l ＿,ｨ'´;;:::| ,,｀＞''´「;;;/ /=ｭ あの幻獣どもをブッつぶそうぜ！」
.;;;;;;;;;;;|'´;;;;:::::::;;;::| ｀''´＞;/;;/__,ｲ、;;|ヽ
;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;::::::;;/、ｏ ヾ､/;;::::／;;| ヾ;! !_
;;;;;;;ﾑ--一''´i ;;｀ーｧ i';;;／;;;;;;;|:::::｀::: |
一′ l ;;;;;;;ｒ'' ,ｨ´;;:￣￣::::;;;;:::: |
ﾉ.;;;;;;;| i |;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;;;:::: {
i´.;;;;;;;;;| | |;;;;;;;;;;;;;;;::::」;;;;:::::; |
＿_､─- ､
＞ ,, ` ,, '´￣ﾞ,Ｚ._
, ' ｉ!i ｉ!i !ii !! ＜
. / iｉ! !! ｉ! , ii ﾊ ii! iｉ! ヽ
l ｉ! ｉ!! ,ｲ /l./--l ﾄ ii ii l
| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
|!i.|.ｆ1.| =｡===.,, ,｡===lW 「学兵の方に弾が無え。
|.i!|.｢l | ｀ﾆﾆ´ ヾ二 l
|ii ヾlﾉ. , -‐' r _ ＼l (._ ⊂ 今日は開店休業だよ」
/| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃ ,) ）
_/）:| / ＼/ ,. ´二ニゝﾞくう ( r '´
‐..T....|(（::K / /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ. / ' ' .仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼ ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|....
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 180 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:23:40 ID:???0
戦果、小型幻獣無数。中型幻獣１６体。金星、１。
大勝利と言って差し支えのない戦果であった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ . :/: . : : : |:ｌ : : : : :|へ: : V: ﾊ
「お見事でした。 //: : :|: . : : :ノ!l!: : . :|: i-‐ヽ: :V ﾊ
i:i : : : :|: . : :／‐ﾘ| : : /|/ニ_ i:|: :|: |:|
敵の分断、補給のタイミング。 i i: . : : |: :／ﾆﾆ､ |: イ ﾉ不¨ﾊリ: | 从
作戦の転換、波状の攻撃。 _ｊ: i : : : | /彳⌒ﾊﾉ' { 弋ｚタ_|ﾙ'ﾊ
. ｆ V|､: : :ﾍ{ 弋ｚシ ｀ ￣ レ'}
教材にしたい位の采配でしたね」 | |ﾘヽ＞-＼￣´ {iﾉ ヶ ′
. | | ﾉi八{ ﾍ ､＿_ア ∠ﾊ
l | ′ ｀ｔ‐＞ _ .ｨ:ﾙi
__ ,,,, | .| ヽゝ从_i ― ' _」1
_{ ヽ ヽ . |__ ｊ. ＼ ／ .{ _,......
厂 'l '| ﾚ | ｀ > ⌒ヽ_,ｒへ. V _厂ゝ ´￣ﾚ'´
|ﾍ i, iｒ | ゝ''´ . イ二二二ﾆ水ﾆ二二二} |
. } ＞ゝ-'¨´/ ／| // | ｌ l | /
,-'从ミへ:::::ヾ::::::.,ヽ::::::::::::::､
/::'!::::::､､::::､::ヾ:::ヽヽ:::::::::::::::::
/:::.!l/::::::ヾ::::::､:::::ヽヾ.:＼:::::ヽ::
,'i!:::::.:i.!:lｬ,:::::::..ヽ､＼::::::::＼:::ヽ:::
,' l!i:l::!!:ヾ.i-ｬ.::::､::::::::._ヽ､:::::::ヽ:::: 「いやいや、一番厄介な問題を
_,ヘ!_l. !y::|::l!ｌrt:ｯﾐ＼:ヾ rt:ｯﾃ､::::::::. なんとかして貰ってますからね……
,-=ニ-ﾐﾍﾊ:::::::ｌ `''''"_`_｀ヽ`'''" ｌ:::ヽ::::
ン ﾆ 二｀ヽ;=､!ﾊl!y''~´ ~`ヽ !:::::/i! この位はやってみせないと」
_..ｨf´ ､ `'''‐ﾆ'ヽ..ッ'ｩ､ ｌ ／ﾘl::ﾚｌ
_.-ﾆ／ `'ﾌ´~｀ヽ..X´｀`''''ｦ, r'''~''ｯ ..〆 / ,liｿ |
‐ﾆ‐'八-､_...:::::n⌒`!~ ヾ' ､. ヾ､`'''ｬ''''~´ / // ,ン
´ .ｌ / ヽ >::::!ｿ/ ＼＼ |ヽ'i ヽヽ､_゛_,,...-zﾝ. - '''´
ヽ 、 ＼__ﾝ￣~`'''''- .., ｌ ゛ ｰ-ｰ'´ /,' ,:-‐'
＞._/ ; ﾔ ! ', /､ /
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━- 181 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:24:14 ID:???0
その戦果を――意気揚々と勝鬨を上げ、明るい表情で言葉交わし合う学兵を見渡した水銀燈は、
大きく、大きく息をつくと、へなへなとその場にしゃがみ込んだ。
, ＿,,,
ヾ 、、 __,〃ﾉ;;;;;;;;≦ｰ''
｀ヾ｀;;ヾ;;;ヽゞ__ , 」´/ﾉ;;;;:;;;;;;;;;;≧｀ヽ、
＞;;;;;;;;;;／´ ｀ <´シ-ｰ-､;;;;＿≦｀::. ::.::.＼,-┐__
｀≧､/＿＿_ _ .iﾌ ｀ ､ ヾヽヽヽ、::. ::. ::. ::;.ヾ-､‐_,｀ﾖ┌フｰ＝'ｺ
ヾ{=薔＝=⇒K=ｯ,.-ヽ､ヽヽヾ::. ﾄ-、::. ::. ::. :.ヽ⌒ﾚ‐::'´::. ::. :.ノ´
/ﾄｰ-- ‐‐ '´!ﾄヽ i::. :::.ヽヽゝL_」::. ::.ヽ::. ::. ::. ヽ´ヽ::. ;;- ' ´
7∧.i i l L!::. ::. ::. :.》､ﾉ::. ::. ::. :.|ヽ::. ::. ::.ヽ┬´
｀ iﾍ ﾊ 从ﾚｌ〈::. ::. ::斗,ﾍｌ::. ::. ::. ::. i ヽ::. ::. ::.ヽ!
. ﾚ! ヽ' ﾉ i ﾚ｀='|＝ﾗ7ﾐ､ﾃ,i::. ::. ::. ::. .! ｀ヽ､::__＿＼
ヽ!､::. :） ,!ヽ｀ｿ::ゞ､>ｌ::. :.ii ::.:/ , ノウ ￣
/｀:.∧´ =×ヾ::.人><ヾ::. >< ﾉ｀ヽ＞ﾉ
. /::. :i ゝ｀ｰ‐'7i::. ::.ヾ｀ｰ＼_::. ヾ::. ::.＼
く::. ::.|-!‐> ﾌ-|::. ::. :.ヽ、 ｀ ｰ ----┘
>､_」_」-' /ｰｌ::. ::. ::. :ﾉ
´'u' u ﾞ 彡｀ﾌｰ--‐´
´
大勝を呼び込んだ指揮官に相応しくない姿に見えて、ついつい真紅が口を挟む。
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜ 「ドヤ顔で勝利宣言をされると
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | | 思っていたのだけれど？」
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ | ｜
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜- 183 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:24:37 ID:???0
. / / | l | ﾊ | } ヾニｨf′｜
/ ' | | ! j/イ 川 |:| |
. / ｜ | | |／} _Ｌ.// | |:| |
' |｜ / | /ｲ／ィﾞ´〃 ｜ /|:| |
ｌ｜ |｜ヽ / 〃 / ｲ_ソ 彡'′ | , l::| |
| | ｌ ヽ ＼ { , /| ﾚ' |
|｜ヽ ﾄ､ ＞≧ / ／ | | 「……今はそういう気持ちじゃあ無いわね」
｜ヽ ＼ ＼ ヾﾍ_ｿ , /／ ｜ |
|＼|＼ ＞| ＼ ｨ | |
|:| 八 { ヽ ∠ ィ´ | |l＼
＿ |:| ＼ ＼＼ ＿ | ハ
＼: : : .ー- ﾚ | ｀ ー┬‐＜ ｌ 厶┴
＼: : : : : .｀ ー-| ｜ / ｀ ｧｰ--‐く -‐7 /.:::::::::
. .｀ー- ､: : : : :| ｜./ / / /:｢｣:.ヽ′ /.:::::::::::
水銀燈は真紅の言葉に、おざなりに答えると、
手で顔を多いながら、もう一度大きく溜息をついた。
, - ―― - ､
, ﾞ xr=fx＝ミxfzrx ヽ
/ xf>'´/＞＝＝＜/ ﾏz.∨
,'ｲｿ＞fｼ'´｀´｀´｀´ゞx:､/ﾏﾑ
,ﾑ/ﾊ'´ 〃 .i :. ｀ 乙ﾐﾊﾑ
z介ソ / , ! | ﾊ ﾊ iﾊゞ介え
ﾊｿ{|!' { i | >,.! ! rﾏ_ j iム }} 「怖かったわー……」
ﾉ!ﾚ| ﾏ／/ /Y ﾘ ﾊヽヽ＼ﾄ､ Vﾊ
/,ｲﾘﾊ ﾑ r r' / |从i{ﾏ 〉 〉ハ { V.ﾍ
/ ﾑ' ,! :|＼ヽ .! .j i; ヽヾ' ' ' j |ﾊV.ﾍ
/ 〃| ! :ﾑ ヾ ﾉr==zﾊ /, ﾊ:!:V ﾍ
,' .,' /.|:|:, ﾏ} ｲ､.｀＝´ノ:､ :|;ﾞﾉ ||,∧. ﾍ
/ ./〃;ﾊ∧ .ﾑrx._rxﾘ//ﾘﾞく// | r:り_/'//ﾊ_ .ﾍ
/ .,': /./.,//∧〈{'´ 八 j{｀Y∧ヾれジｰﾁﾘ////〃 ヽ.
/ ,' ./人////ハ }-|＼:ﾊ/ﾊ! ヾﾑ.／ハり,//彡ﾞム ﾍ
,' ../ ./.::::/ゝ.///ｿ=ﾐ:{//ﾊ{/〃 {,ﾊ////∧ﾐ介z::::::::ﾑ ﾍ
/ ../ ./.::::/.::::::::ｲ介}=チ/////fzﾑ//////,ﾊ/,:|ヾﾐ}::::::ﾑ .ﾍ
./ ../ ./.::::/.::::::::/ﾑ}{j///////,{,/∨∧///// }/ﾊ彡'.::::::::ﾑ ﾍ- 184 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:24:56 ID:???0
〉::::::└ｆ::::::_:::::::::::::::::::ヽ￣ヾ:::::::::::::／::,!∠｀ヽ
`ヽ::::::::つ:::::＼:::::::::::::::::｀! !:::::::::::::::::::|ﾆ´'／!
(:::::::::::ゝl-:-::::::::::::::::―| |:::::::::::::::::ｲ｀Y´く´
jゝ::::/ ゝ､::::::::::::::::::::| |":::::::::::::)'!ﾞｉ￣|ヽ
＼/ / ゝ_;::::::::::::::| |:::::::::::ソ .| | |
Ｙ!i | l､`く::::::::>-<::::::_ ｨ /| | |
ヽヽ!＼i!l!i j/!ゝ:::{薔}::シ ,/!!| | |
〉K｀ ﾚ' j ﾄ/く ´ ｨ i :| | | 「怖いものなしみたいな顔してたくせに」
. ｒｰｰｰ､ｰ j/! ｌ′ヽj~ ﾄﾞ.! l :| | |
/! /＞' l .!'フ ､:ｒ/ | | :| | |
ｒｔ ｀ ニく ｆ 〉､j .!< ,ﾍ:´ヽゞ | :| | |
ヾ::｀¨´ｿ:/ ,.-" -'ｰ/:::::＼::::｀| :| | |
. √ヾ:::::::〈 "／!‐'¨ｱ::::/!:::::ヾ:::＼| | |
/::::::::::::::::::7`ｰ¨.ﾆ/７:/ :::::::::::::::::ヽ| |
. /:::::::/::::::::/ ｊ／｀::: :::::::::::::::::::::＼:
_＿,、
, __-,=＝=＝=〔{〈匀ﾍ
／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ|
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | |
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | { | ﾘ| ／癶〈| | ハ 「怖いわよ。いつだって」
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ 〈_,バﾚ | ,∧｜
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_! -―
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ ー=;- "/｜/″／::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::::＜￣￣
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::
溜息と共に漏れた言葉は真紅にとって今更すぎ、
声を掛けた事が、急速に馬鹿馬鹿しくなり、改めて真紅は水銀燈に関心をなくす。
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ |
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | |
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | | 「そりゃそうでしょうね。
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ | こんな綱渡りみたいな作戦ばっかしていたら」
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | |
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ |
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
ｒ‐=ﾆ´.:::ヽー=≧ト:.ｒ‐⊂ニニﾆ⊃x/ /ｊ/:::}::::::::::::::ヽ. |
＼::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂ｊｒ―‐ヘ/.:::j:::＼::::::＼_ｊ
＼::::::::::::::::::/ ア{ i/ i/ i/ i/jゞ､ヽ｀ヽ＼{:::::::::＼::::::::｀ヽ- 186 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:25:20 ID:???0
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′u. ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l 「違うわよ。
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､ 5121小隊を知らない？
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉
|:ﾄﾍ ｀ { ￣:::::::::::::::: ￣ / ／ | |:| く/ | 士魂号3機で500体近く
ﾚ |＼ヽ_ ヽ U ∠／| || ﾚ | 中型幻獣撃破している、あの小隊を」
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
／| r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼
f⌒Y :. :. :. ＞个ダヮ.:. :. :. :. :.＼::::::::::∨ )＼＼＼
:. :. :. :. : : /:. :. :. :. :. ｀ｰｘ＿:. :. :. ＼::::::::∨:.:｀ヾ;:Vヽ::〉
:. :. :. :. :. ,' |i |i |iT≦＿＼::::::∨:.:〈:∧イ ｀l
: : : : :. :. ; |l |ﾄ､|lﾉ |i |i＼ヽイ-､ﾉ:{<|..| |
: : : : :. :. | i |ﾄ､.丶.|ﾄ､|lレイ !! ヾ:. :. :)}:ﾄ､＼ ｀ヽ
: : : : :. :. | ﾄ､|l ヽ ,Ｘ千んf‐ミ、li ゞ- 什ﾄ､ト､＼ }
: : : : :. :八 |i l |l_, ＼ 丶代,ゞイ}! }ﾄ､ ∨.:ハ::| ヽ::) ＼ 「九州の学兵で知らない奴がいたら
: : : :. :. :. ∧|l 小.ｲ ＼ ｀'ｰ'ﾞ |! '. |「(＿}:| /人 ＼ そっちのほうが驚きね」
: :. :. :. :. : : 从 iﾄ､'f升ヽ u |i f´ ｀ヽ/ }
￣｀'ー一´丶 | ゞｘ.ノ '､ __ | |ー‐ ､ ヽ
`ﾄ､＼)ヽ `ｰ′ ｲ i|r┴‐'ﾞ ∨
/ )＞- ──イ´ヽ! イ / }
/ / /::::::::::::::::人／' Y |
. / / 〈 :::::::::::::::::／ ／个x＿,＿＿ﾑ
_ .. -── ─ｧ
,. -…'´ `
／ノ ＼ ＼
／イ ヽ ＼ ヾ ヽ ヽ
'三l/ ＼. _ ﾄ､|_ ﾄ､::ヾ ﾄ､│
|三ﾚ ト＼ _＼｀ヾﾊ'´l _ゝ|::::ﾊヽV.
|三il} ｨ弋`__- ゝ ﾊtﾝ ﾚ::::＼ ヽ＼ 「自衛軍の荒波隊は？
ﾊ::/_ ＼ゞﾊrtﾝ i l,:::::::::::N
| ﾊト -` ＼ ´ _ ハ :::: ヽ／ 1人のエースさんで、
| ゝト ` ー-- ´ /::::: ゝ_:: ＼ 中型幻獣撃破200体でしたっけ？」
| ヽ ＼ ∧:::::::／:.＼
. ヽ ::＼ ヽ ーイ__:: ／ .:.:.:.:. |::
. ＼l､ ::::＼ ＼, ノ:: ::ﾊ' :.:.:.:.:.:.:.::N
.＼:::::ﾉ＼ V:: :: |-|:: :: :: :: :: :
./:.:.:.:.:.::.: ＞､ ﾚ'´` ~7:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
./:.:.:.:.:.:.:::/:.:.:) ヽ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
しかし真紅は、おざなりに会話に付き合う内に、思い出し始めていた。- 187 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:25:51 ID:???0
この馬鹿馬鹿女の考える事を、自分基準で考えてはいけない事に。
_〕 ／/ 〔 ＼ー‐rｲ く ―┐
{ ／ / ｌ ＼＿ l:::::::l |二二1
つ / , l | ] l:::::::l ｲ〔V | |
└‐t / l | l | l { l:::::::| | ∨/
Ｌ. l ! | ｌ｜ Ｎ l＿廴 ィ ,ィヱﾍ 匸. | l
| l l l | Ｎ ﾅﾏ彡ャ‥Y|＿ 〈ﾍ{そﾘ | l |
!ｌ ﾄｌ,イ､.| jノ 代_ﾉ 八 Ｌ. ト-r' r イ !| ヽ
l|ヽ ヽi代ﾊ xwxwx | ｲ |/::::/ ＿ﾉ | l !ヽ|
ｌixwx 、 U ｌ |l !:::/ /／ .| !.| 「それで？
l l .l l | !/／ ! l .| 今度の貴方は何が言いたいのよ。」
| ヽ、 ′｀ ＿//ｲ |´ .| ｌ |
/ /| ｀ ､ r'´ //￣| lﾌ l l .!
/／| l ／￣, ｨ､ //:::::::l |ｰｔ. l｜ !
//r'´￣:::::::::::{rｹｿ//::::::::/ /} ＼ l | ｜
／´ l:::::::::::::／:ﾄこｿ{ {:::::::/ }::| ヽ. l/ !
ヽ| ／＼:::::::::::::/:::::::＞'´￣／::j | l | |
-―- _
／r辷}厂:::::::::{弐込ﾘ.
／rア.::::::::::芸云芸=ミx:::.ヽ_
' f7.::::_j厂 艾::::V{
.′ｆ7.::_j{., // / ハ艾:ﾊ
{{二}/_j{ / // / ' /// /, } iハ:} 「今回貴方の小隊が包囲された中型は、
;ffく{i{〉.:{:{芹ミﾒ､/ /// // /|｜ :}! 10体チョイでしょう？
/イﾊ{≫ iﾊ.r=ミ心/// /厶斗ﾘ/ !介
. / :{i{ハ从|{杙 {r::ﾘ^ }ｲ云zx才 .从{ 増援で30体って情報は確かにあったけど、
/ :}i} i:八乂 , , , 弋fﾘｲ /ｲ:i:} 士魂号のスペックなら、
. / / | :八 _ ′'' ' 彡ｲ{:ﾘ |乂 中型幻獣10体を捌いて貴方達を助けだすこと。
. / / / /, ｜{从＼ ｀ イ ハi :i|{
ー-=ミ｀ヾﾒ. 从i:乂 }:≧=-＜(/ /, /‐-ﾐ 八 不可能でもなんでもないわ」
才￣. : : : : : :ﾊ __ハ 辷刈り.:::::jｱ.//.:.:.:.:.:.∨.
≧=ー. : : : : : : : /.:.:.:.:ア/八{i{.:.:.:乂 /ｲ.:.:.:.:.:.:.. ∨
/／ / ＼::.::.:.ヽ
. / / ′ 〃 l |＼::.::.l_
/ | | 〃| | | ／ｨ[}ぃ
′ ｌ | ｜ ／ | | | / 〈:{_ﾉ八ﾉﾉ
| | |ヽ | ￤ | |/_」/| ヾｲ|:トrく l 「スキュラとタイマンってのもそう。
| | |ｌ |⊥ミﾒ､ | /ﾉィ厶斗┤ / | |:| ヾ:､
|lﾉ八 lヾﾍ リ ＼/ ﾍ リ丿.′ ' | |:| }::〉 不可能じゃないのよ。
|:ﾄﾍ ｀ { ￣ ￣ / ／ | |:| く/ | 他の小隊はやってるし、できている事なのよ」
ﾚ |＼ヽ_ ヽ ∠／| || ﾚ |
. | ト __ ／| |l |
.| | ／／ )､_ ＜＿j ﾘ＼ ｜
| |_{ '´ / 〉介ト-､.′ ∧＿＞―＜
| |::| /_ﾉ:| |:|｀/ / /.::厶-― ､＼
. ／l r‐ﾍ jーｒﾞ| |:|/ / /.::.:|::.::.::.::.::.::..＼＼- 189 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:26:58 ID:???0
＿＿ __,.
｢｀ヽ´￣｀ﾌ.::::::::/´ ,. -‐'′{::::し'.:::::::イ
. ィ⌒ヽ /.::::::::::/ ハ:::::::::::::!::::）
{ イゝ /.::::::::::,′. . . ..x く｀ｰヘ.:.:.::::し'
Y.::::::::ノ '.::::::::::::|.:: . ---xノﾊﾉ ヽ:::）
（￣ . :.|:::::::::::::「´ _、 ）⌒Y ﾚ′
i 7ゝ.:::∠!:::::::::::::|.:.:.:.:ｊ｢ Ｙ ! }
| i::ﾊて...」::::::_.:::::! ノ｣ﾊ '. ,ﾊＬ / ′
| L! | 丁Ｙｒ刈:::|ィﾊﾊ｢ゝVｲﾑｲ//ﾊﾉ
| |＼ゞｲ::::ﾄ弋)ｿ ﾋｹｊ小 「腕が違うでしょうに」
l / ! `トゝ:!ﾊ´ ' .ｲ ｊ |
ﾉ. / ｜i ゝ'' | 仆. . ´ イ ｣ ;i |
／ :/ |小./ゝ.｜ヽ＼下｀ヽ 丁ｊハ
イ , ′ ヽ:/ィ ハ. ヽ＼ﾊ.:.:.:ｊり__｣!
／ ,ノ.:/ /.:::: ` ｰ ､ーヘ〈ゝ--=ｧ
_､、
,.. -:':´..({ﾋrｿ).、
／:.:. ,. --ー ヽ'、ヽ
/:.:.:.: ／ ､ ＼ ヽ
,ｲ:.:. ／ ', `, ､
/ i:.:./ N、ﾄ､ i i } ; ',
/ ｉ:.:ｉ 卞ﾃみx、i ﾉ メ ,.ｲ ﾘ
/ /什i::} ゝ ゞｼ `ヽ}ｲ,ｨだﾁソ ﾉ
/ ,{:{」ﾑΛヽゝ､ ゞ"ｵ_ ィ
／ / `;‐i::｢ ミﾆ=- ′ ハﾄ､{ 「何故腕が違うの？」
／ / l::l::l ∧＼r,､ ´ ' , ｲ } ', `,
／ / ＞┴＜ハ `ﾔ| ﾄｭ,≦ j,ﾉ_ｲ ｉ i
／ ／..:::::::::::::..ヽ} }.j LrYハ＜:.ﾉ,ｲ ,'
／ / .:::::::::::::::::::::.∧ f ‐‐} >〉 yｱ::::. V
/ / .::::::::::::::::::::::::::.∧ ﾉj こ}⌒⌒Y:::::::.. ヽ
そしてこの馬鹿馬鹿馬鹿女の言う事に、
時々自分が感心させられる事にも、気づきはじめた。
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜ 「時間、期間、経験、才能……
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜ 自分がやってきた事の、
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ 宀'´ | ∨/／ | .| 積み重ねでしょう？
} |ﾍ ^¨´ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 r‐､ ノ } ! | | 当たり前の事なのだわ」
//} ! ＿≧-..､ ｀´ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜- 190 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:27:22 ID:???0
__,.ｨ(rﾝ
／７::::::メ⌒￢､、
/ ／ {:::イ /', ', ヽ
〃 / / 「rﾌ〉 ム､ﾄ、 } } }
{ 、 /／ ノi｣ﾍΛ弋ﾁﾄ､}ﾑイ,' }
. ヽ｀ .,＿ ,.．-一 ´ ／ |:|:|ﾍ._ゝ ｨﾇｲ ﾉ 「その通りじゃない？私もそう思う。
｀ ｰ- .,_ __ ミ圭圭ミｭ､」:ﾄ|､} ´＜ ｲ{
／一 ´ ／ィ圭圭圭У::::::. 丶>ｰ＜'i ハ ＼ でも、最初の一歩だけはみんな白紙。
{ ≦彡圭圭圭ﾐ/:::::::::::::::::.VｆL j }/ } ) それがどんなに凄い人でも。
/ ／ 豸彡癶ｆ::::::::::::::::::::::iｲ77、 /／
／ / , ｲ / 人:::::::へ::::::ィ~`{(ｿ ／´ だからね……」
＿ / 彡圭{ i ／ ﾊ:::|::::::::|:::..ヽ、ﾉ〉
. ヽ、____／∠圭ﾐ八 {´ / }::|::::::::|:::::::::::ノ、
`一-´／ / )' i::|::::::::|::::::::/ヽ ＼
／ ／| {:::＞::|::::::::|:::::::{ ＼＼
/ ／ ＼ ／..::::/:::::::∧:::::::...、 )ノ
_＿,、
, __-,=＝=＝=〔{〈回ﾍ
／_f〆::::::::::::::::::::::弋之ｿ::::＼
/ ｊf７::::::::／￣￣￣￣￣ ＼:::::＼
/ {i7:::::／ i ＼:::::ヽ
;′ {|::::/ l i | ヽ:::::
ﾄ、 ,′ {|:/ ｌ | |｜ | | | | Ｙ| 「初めての事をするのは、
|:::＼ ｜ {|| | |｜l十￢ | /｜ | | 難しくて、不安で、怖いわ。
＼＼:::＼ | ﾞ| | 斤==ミハ || /ﾄ､ｊ | ||
::::::＼＼:::＼. | | | | tしｿ ﾘ| ／癶〈| | ハ ……当たり前の事なのだけれどね」
::::::::::::＼〉 ::::＼ | ｜ | ヽ ＼￣ '(ﾚﾘﾙ | ,∧｜
:::::::::::::::::::::::::::::::＼| ｜｜ ＼ ＼ , ｀ /! |〃ハ_i -─
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| ｌ | ￣ __ _ /｜/″／::::::::::::::::...
::::::::::::::::::::::::::/ 厂￣＼ ｌ ｌ＼ イ｜l/ーく::::::::::＜￣￣
:::::::::::::::::::::::/ /::.::.＼ ＼ l l:::::::::r‐＜ﾍ ｌ 〈::.::.::ヽ＼::::::::::＼
::::::::::::::::::::: | ｌ::.::.::.::.::.＼__ ヽ ｌ ｌ::::::::ﾄ＼__∧ Ｙ::.::.:ｌ ＼::::::::::＼
￣＞::::::::::::| ｌ::.::／::.::.::.::.::＼|::ｌ ｌ:::::/￣ ＞ﾍ ｌ::.::.j＿ :::::::::::::
::::::／￣￣ｊ ｊ／::.::.::.::.〈￣￣}ﾚﾍ ∨ ﾍ ｌ::.l::.::.::〉 〉:::::::::
／ 〔 Ｌ::.::.::.::.::.::.ｊ＿__ﾉ::::::ﾍ ',＿___ ＿jﾍ V::.::./ /＼[＼
｀ ト ／::.:: ヘ :::::::∧ ∨ｰ┴;ヱ、::', ';:.:/ /
| i く::.:／::.::.::.＼/:::::', ｉ 匸{〈回}くl| |〈 〈
| i ＼ヽ .::.::.::.::＼:::| |―-ゞｰﾍ/〉| |ヽ:i ,- 191 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:27:45 ID:???0
! ! / / ! l l l ! ! l い
! .! /! ﾊ ! ! l ! l ! | ｌ
!l|ヽ、 !i l l l l l l .! l、 ｌ! l l l 「自分の事ならなんとかしてやろう！って、
!l ヽ ｀ﾄl､l l l i:､ l ./! /! .,ﾑ!カ l ! l l 気合で行けるんだけど？
ﾄＬ_＼{| ヾト ､ヽい l / l/-!7´_lﾑ! / /! l/
ｌ. ヽ｀卞. 〒‐ｋ l/|/ ｯr‐ﾔ´!,/! ,.ｨ' / l ,!ヽ 初めての事を人に任せるって、何なのよ！
ヽ Ｏ､ゞ-‐'′ ゞ匕o/ ／/l/ ,l/ l しかも勝手に私の目の届かない所でやっちゃうし！？
ヽ.〉 zz￣ /ｨ´／ｌ l
＼. ヽ、 ' , -=ﾁ'´ l /| ,l/::ヽ. 胃が痛くってしょうがないわよ！！」
l＼_..＞ ,.く二ニ＝ｱ ／ レ:::´::ﾚ:´::::::;::l
.l: :ヾ､、 （ ／,.. く:l !::-‐::´::::::／::::|/:／
l: : : : :｀､‐-＝==.´:´lYl: : l l !:::::::::::::::::::::::／|:::￣::＞
ｌ: : : : : : :,.フく_: : : ;K>!: :l l l:ヽ::::::::::＿:::::::-‐＜
.l-i､: : :///l7lヽV/'´>l: : l | ｌl l: : l:￣:::::::￣:::_:::::::::｀ヽ
l l_ｰヽ{::l:l/∧l:lヽl {r!: : l ! !l l: :.l::_:_::_;:-＜｀ヽ.ヽ:::::::::::ヽ
:ヽ ヽヽ,.＝l〈,-T「´r/V: : : : ! ! !l /:::::::/｀ヽ._ ｀ ｀ }＜￣
: : ヽ ヽﾚ=-l/@l:l7=y´: : : : :l !: ;ｲ ｀ ‐L_y l::::::ヽ
: : : :＼ ヽ:::::'::==-.:´: : : : : : :! /:´/-、 / / ￣
水銀燈の泣き言を聞きながら、真紅は胃のもたれがスっと収まるのを感じていた。
作戦開始からこれまで、百戦錬磨のはずの自分がここまで苛んだ事が、なんなのかに。
） . .:.／.:.::::／ ＼ ＼.:.::| |::::::人
. （ . . .:.:.:::::::/ / ヽ 入| |／ヽ ｀ヽ
＼.:.:.:.::::/ / ′ l | l ｢:::| |:::::::ﾉ !
Y.:.:.′ ,′! l | | }ﾉ..:.| |:::::ﾉ |
. ゝ┤ | |｜ l | l （. .:://.::∧ |
l !| _|＿Lｊ､ l ｜ _／|_/ l | ）//.::/ ｌ |
|八 l l l{＼|｀ヾﾄ､l､／￣l/｀刈Y北Ｌ.,′ | |
｜ ヽヽl ´=='' ==''＾ } | ﾋｼ''′ | | 「――……」
. ' l / ∧ ' ｲ｜Y´ ｜ |
｜ j l |｜丶 ‐ イ｀ヽl l | |
. /| {｜ ! | ヽ ｀ ｒz=.､´ ﾉ / lト､ ｜ |
//ｊ／. :| ! |＼ l､{{ｒ勿}}〃 //| jj:::::＼ | |
. /.／. .:.::::| { ｀ﾞＴﾞ´ // l|从::::::::::ヽ.! |
ｒ‐=ﾆ´.:::ヽー=≧ト:.ｒ‐⊂ニニﾆ⊃x/ /ｊ/:::}::::::::::::::ヽ. |
＼::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂ｊｒ―‐ヘ/.:::j:::＼::::::＼_ｊ
＼::::::::::::::::::/ ア{ i/ i/ i/ i/jゞ､ヽ｀ヽ＼{:::::::::＼::::::::｀
初めてだったのだ。自分も。
これだけの数の中型幻獣と戦うのも、無謀と思える作戦に身を委ねるのも。- 192 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:28:06 ID:???0
自分発案でない作戦で動くのも、副隊長が、自分の傍にいなかったのも。
,ｒ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.／ ／::.::.::.::.::.::／＿＿__/_
ﾏ_,ﾍ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.::.:く;;;;ィヽヾｰｒ:､｀ｰｧ､
ｒﾞ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::./ ./::.::.::.::.::.:_::.::.:）l ﾄ､ ヾ≦｀У,.く
/ゝ-'")::.::.::.::.::.::.::. ′ /::.::.::.::.::.〈 ゝ' l ﾄ, ﾏ iﾞ〈 / ,<_
/ / ゝ_ｒ､::.::.::.::.:;' /::.::.::.:/｀し’ /.ハ | .ﾄ ∨ｖ' ｒ′
〃 ′ :! ゝ-'1::.! ,'::.::.::.::.:ヽ. ! | .}.! .|i Ｋ
{ { l :l ! !i k ｒ「ﾄ､ /::.::.::(⌒ｰ' ./ .| l !.! :l !. ', ヽ
ﾏﾄ、|:､ :lﾑ-ﾃﾅi|'〉〈〉 i{,'::.::r-┘ ／ / ! ! / .! :| | .ﾊ
ヽヾ! ＼ﾋ,ィｱ'i|' /ﾍ,]ﾃゾ::.::.:） , | |/ .! :| | |
ﾉ ｉj ,ｲ //′/ ¨}"´ ,.／ .| | ! :| | | 「……わかるわ」
〈 l i ,亅 / ,￣ ´ ,／! ! ! :| | |
ヽ __ `i | |;ﾌ､７ ,;,- , ﾆ_／ l__〉 .! :! ! !
＼ ｌi ! |__"´"_二†二、 .| :| | |
,:-―'|ｉ !｜∠-:'::.::.::.::.::.冫 | :| | |
＜r,<ヽ ｉ , ' /-―::.::.::.::.:::.::.:ヾ､. | :| | |
`i'ゝｨ ヽ,,／::.::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.:＼. | :| | |
／イ ＼::::::.ヽ
/:/ ｌ ＼::::ｌＬ ＿_
〈l:′ｌ ｜ ∥ | ｜ ｌ｜l | | Ⅵ(二二)〉
|:| | ｌ |ｌ | |｜|l | l| || ｌ 」⊥l | |｜l | ｢＼￣＼
＿＿__|:| | | |ｌ | |｜|l | l| jイ川 l |ｌ| |｜l | |ｌ ﾄ ＼_｝〉 「わ、わかってくれるの真紅……！」
く<二二ﾌﾉ |｜|7廾土￢八 |〃≫≡ミ刈 |￤リ.ハ＼ヽ＼ 、
￣／|:|仁∧ｌ｜ィテ癶ﾒ ヽ トうｲj |l | ﾉｲ ＼ニｨヘ＼
. 〈〈_／ｲイハ乂 弋_少 ､_ヾ＝'' 川 /、＼ ＼|:| ＼>イ
. ￣ |:| |:|/∧ ＼ ￣ " i u / / l ＼ ＞‐一＜ ／
l:| |:|/ ｜ト､_＞ ＿__ ∠ イ | ／...:::::::::::::::::..＼
ﾚ＞ー┴| ＼ u ｛ __〉 ／.::::|l |/ .:::::／￣}::::::::::::..＼
/.:::::::::::::::::::l l | `ト ￣ ／..::::::::|ｌ |:::::::::::〈(_ﾌ／￢､:::::::::|
. シ .::::::::::::::::::::| l | |::::::＞ー＜ :::::::::::::::|ｌ |::::::::: ﾉ / ／ Ｌ:::::::/
. ／..:::::::::::::::::::::::: l ﾍ ＼:::／ｲト ＼::::::／|ｌ |::::{⌒Y ／ ノ ｌ:::::{
| :::::::::::::::::::::::::::::::.', ＼ く<_/ハ∨/ |ｌ l::: ＞宀＾ｰ＜__ノｊ::::::ゝ
. ﾍ :::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ Ｖ⌒Ｙト-ﾍ（￣`ｰ|ｌ ∨.:::::::::::::::::ー一':::::（- 193 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:28:36 ID:???0
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ＞て｀:: :: :＼ ハ ＿__
５､:: :: :: :: :: :: :／´ ヾ:: :: ﾃ|￣|,､_ ゞ//┐|
ノ:: :: :: :: :: :／ ',:: :: ::| | ＜ X__ | |
廴:: :::: :: :: / ｀):: ::| |:: ::} Ｖ/ | |
/:: :: :: :: / | ', ､ ,{:: ::| |／X/.ノノ
てｨ: :: :/ { | i i i.i｀}:| |.>//ﾐT´
<_:: ::| i i i | ｨ十ナｨﾊ|{|| ,､|}ハｹ-ﾆ=､＿ 「私も、小隊長をやってるからね」
／/}ﾉ::| ', ', ﾊ ﾊ/ｨヽｧﾃｸ'､｀ゞｿi || ヾヽ ', ｀＼＼
<<V/､_:::', lヽ_,-+-´ヽﾉ ´之ﾟンｌ i .ヽ || } } ', ＼ヽ
. ＼廴v=::'､ i ﾄヾｨtヶ､ ￣ | l<ｿ',ﾉ └ﾄ ∧ ﾚ'
L _Xﾐｖﾉ ､ヽ ゝ弋ゞﾉ ､ ｲ |´｀Ｖ´￣｀ヽ､_＼
// |ﾉ /i ゞ/T'＼ - ´ ／ } } i',:: :: :: :: :::ヽ
. // / / } {/ il _ _,＞-_=､- イ rノ /ﾊ ﾊ}:: :: :: :: :: ::}
| | ノ / ,' ハli{:: ::{ - -ｨ､ }､ | i | ﾊ」:: :: :: :: :: ::',
´ ｲノ ,' ｲ i |:: ::＼ ､, ﾄ-イ Ｖ /:: :: :: ::i:: :: :: ::}､
／￣/ v i ∧ |:: :: :: :＼／ノﾉ ∧ > Ｖ:: :: :: :: ::|:: ::,:: ::i:::ヽ
真紅と水銀燈の視線が、初めて穏やかに交わった。
,. -ｰ' 二二二 ｰ- ､
／／:￣__::::::::::::::::￣｀:::ヽ
／〃'::::::/´ﾉ〉):_ノ_ﾉ::::::::::::::::::＼
//´::::::__,ｨ:ゝ-':__,:::-──- ､::::::::::ヽ
/ﾞ::::::::::／￣￣＼ ヽ＼ ヽ ＼::::::::ﾊ__
!:::::::／ ｉ ヽ ', ヽ ＼ ヽ>,仁》
＿ |::::ハ ', ｉ ｝ ! ! ',<ノ||＼ 「……そうね」
《ﾆﾊ_ゞ、 ＼ ＼ ! || | |__ || l | ＼>
ｿ|| ＼＼ ＼ ＼ | .从,ｨ匕Lィ|| | | 〈´
| '､ ＼＼,＞≧ゝ, |/ /,ｨﾇﾆﾐ、|i | ｌ |
ハ ＼ `卞代ﾂﾐ ヾ′ ''' / // ﾄ､ , --─.::´
.｀ヽ、 〈/|:} ヽ,＼ ＼`¨´ 、 / // / ｌ ヽ ／::::／:::￣
／:::;:ｨ:::::＼ //| |＼＼, __＞ - ´ ｲ!// / ! ∨:::::::::':──-:::､
. .. ::／::::ハ::::∨ﾑ'〉 ｢｀:::ゝ,＼_ ≧ｭ,fヽ_ .ィ─ﾍ,ィ l |l /::::__::::＼:::￣｀ヽ
. .. .:. ::::／／__;／:::::| |::::::::::ﾍ !:::::::l |::::ﾊ;:::::_:::::ヽｌ ｌ| 〈::::::::::＼:::::＼::::ヽ
. ::／;::/／/::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/ ∨ ｝/::::/ / ﾊ｀ゞ ､::::＼＼:::::ヾ
∨／!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ｰく /_｣:::/ / /::::ヽ:::ヽ＼:::ヽ ＼
／／|:::::::::::::::ﾚ ::::::::::::::::::| |::_〉 } ─ｰ､ヾ才／} /:::::::::::＼:＼＼〉＼
,／／ ／ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ﾍ! ￣＼ヽ)=::､/ /::::::::::::::::::::::::::＼ `
それが何か可笑しくて。
二人してクスクスと、周りに悟られぬよう小さく笑う。- 194 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:29:09 ID:???0
|...:::::::::::／ ':::::::::::::::l__,:: - ── ハ ﾉ ヽ::::::__ﾉ
r-─ " |:::::::::::::: | _ ヽｰ ' ヾ. ﾞ:::ヽ
ゝ_ _ |:::::::::::::: | フ_j ﾉ ,. ﾚ′
l /ゝ :::: ∠_.|:::::::::::::: | ::::::::::"j ´ T′ | , l
| l:::;/｀ て_ |:::__ :::::: | _ノ ,ヽヾ. ,ﾊj_ // ,
| Lj! | '' 丁γr､ヽ::::| _ノ‐!- !-!､l! ｨﾘｲi/ ノ .ﾍ,/
| l ヾ ゝﾒjク:::::|ﾉlハ!j_ゝ! ゝヽノjﾑrjイ/ l/ j/ 「今日はありがとう。
| . | ＼`ー".::::| ヽﾊ::ｨﾉ` ﾋｹ j ハ
| / | ヽ ＼::::! ﾊ｀ ´ , / | | お陰で隊員が助かったわ。
| , | |` ーゝ ヽヽ _ _ ｲ .ﾊ.| ……珠には無茶も、いいものね」
ノ / | ! ヽノ^ﾞ | |ﾄ ＼ ／ _j | !|
.／,.j/ | |ヽ /ゝ. | ヽ.＼ ヽｰく ￣"| l!ヾ.､
／ / ヽヽノ L ＼ヽ ヽ:.:ﾞ!:.:. l ,,ﾘ !l
／ ., ' ／ イ ハ ヽ. ＼＼＼:.:.:| ﾉ､._ l|
／ ' :::/ /::::: ｀ー､ ｀ー ､ヽ( `-── ｧ
,／ - ､ _ノ ::::::/ {:::::::::: ＞- ─ ｀フく"＜
真紅が背筋指先ピリっと伸びた、お手本にできるような敬礼を取り、
水銀燈がへなっとした、いい加減な敬礼を返す。
〃///ヾ i ll i ! l i l | l ヽ ヽ
. i:|//i::i 》 /| li !ﾒ l l ! i | ', ',
〆i !:Ｌ〃 i ', | ! | l ﾄ, ! / l ! i } !
// / |:|'" i 斗弋Ｔ､‐- ', | ヽ ! /i /! /! ! l. } |
/ i |:l ', i弋ゝ‐-Ｙ=､丶｀ ',.| /_.!ﾑ､/_l / / ﾊ !
. | !:l ∧. ! ﾋ_q ）＿ヽ ﾚ' ﾚ' 7 ﾒ .ｲ / l !
. l |:|. ,ﾍﾍ ,r‐‐tｧ/ ／| ,/ ﾚ 「どういたしまして。
. l l｣ i ヽゝ:::::::::::.. ゞﾟノ/／ﾉ |,ｲ
! ﾄ､ ! .:::::..´ソ" l:｣ ,-'´ また困ったら言って頂戴。
i |. 丶 ､_ ,､_ ´ ／', , ／／ 学兵を助ける学兵が、私の理想なの」
. ', ﾄ､ ゝ . ‐/ ﾌ_,, ｨ ´ !,〃 ,..-'´:∠＿
. ', |::::｀:‐-.､｀＞ . _ / /l´ ﾞ!i lｲ/:::::::::::::-= 二､_
､_＿_ﾍ !::::::;ｨ;=＝,‐､ ;_/ / ! !| |::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::ｆf《ﾍ i::≪::::::〃!,ｨ´｀‐-ヾ､l_／_il l､::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::ゞ》 ﾍ. ﾄ､::::ﾞ彳/ゞ/r‐---､i／´::::| /:::＼:::::::::::::::::::::::::::
f⌒Y :. :. :. ＞个ダヮ.:. :. :. :. :.＼::::::::::∨ )＼＼＼
:. :. :. :. : : /:. :. :. :. :. ｀ｰｘ＿:. :. :. ＼::::::::∨:.:｀ヾ;:Vヽ::〉
:. :. :. :. :. ,' |i |i |iT≦＿＼::::::∨:.:〈:∧イ ｀l
: : : : :. :. ; |l |ﾄ､|lﾉ |i |i＼ヽイ-､ﾉ:{<|..| |
: : : : :. :. | i |ﾄ､.丶.|ﾄ､|lレイ !! ヾ:. :. :)}:ﾄ､＼ ｀ヽ
: : : : :. :. | ﾄ､|l ヽ ,Ｘ千んf‐ミ、li ゞ- 什ﾄ､ト､＼ } 「大きくでたものね、本当に」
: : : : :. :八 |i l |l_, ＼ 丶代,ゞイ}! }ﾄ､ ∨.:ハ::| ヽ::) ＼
: : : :. :. :. ∧|l 小.ｲ ＼ ｀'ｰ'ﾞ |! '. |「(＿}:| /人 ＼
: :. :. :. :. : : 从 iﾄ､'f升ヽ u |i f´ ｀ヽ/ }
￣｀'ー一´丶 | ゞｘ.ノ '､ __ | |ー‐ ､ ヽ
`ﾄ､＼)ヽ `ｰ′ ｲ i|r┴‐'ﾞ ∨
/ )＞- ──イ´ヽ! イ / }
/ / /::::::::::::::::人／' Y |
. / / 〈 :::::::::::::::::／ ／个x＿,＿＿ﾑ
/ / ￣}:::::::::/／／::::::〉-､_ノ＼/＼{
／ 厶イ¨￣ｲ:::::::::).／￣￣｀ヽ:. :. :. :. :. :.- 195 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:30:43 ID:???0
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜ .「けれどよく見させて貰ったわ。
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | | もう貴方達の理想は笑わない。
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | ! .借りっぱなしは主義じゃないの。
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | | 何か頼み事があったら遠慮なく言って頂戴」
川 | 丶 マフ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜
,.． -―_r,.-v‐_-_ｧ､ __
／ r/:./.::/ｧ´ ､ , ｀ .
′ ／ L':./:.:/ｧ l! ヾ ＼
/ / 「_ 水_フ / / / ! l l !
.′ / 〃/:.:|!` /j∠j/j /| l! ! │
.′ .′ 「_jl＞＜フｲ/__' `く/_/jリ l
_ _ _ ＿ _ / / / ∧! |||| | l ' ､fijﾊ /x' / '′
(＿l j_ r_z_ヽ＿ / / .:: /l |||| | |i! ::::::｀ fiTイ 「そんな事いっちゃっていいの？
ゝ| 〉‐､'ー‐' ） . '′ . :::::// |j`Nヾi ｨ::: │
. ゝヽ r‐- ｲ／ ／ ::::.／ .イ | r__､ /⌒i ! 私取れるものは全部取りに行く主義よ？
` T`─ | _／__ ::::／ ／ |: | ／ｰl | ! 貸しとか言われると、取り立てにいくわよ？」
. / ! r-─ｫ -‐:: :::::::: ｀ヽ-－' 三ミ|:: へr‐ ´ . ｲ |
（ ﾉ ＿.j / / ::::::::::::::::/!::::ll ＼三fl三|:: ト_j _ イi::り ,!
f⌒Y'´ |/ /| :::::::::::::::::i ::::::|! V lj三|:: /::| Y '⌒ヽ|,|/イ !
ﾉ γ⌒ V rイ:::::::::::::::::::::::::::::ﾊ V／,!/ : :|: |/ ｀ ｧ:|
r-‐ァ _ノ!∧::::::::::::::::::::::::::/:::lぅ 〃 /| : :::|: | ＿ _ /::! !
| ヽ / / j:::::::::::::::::::::::::::）:::!ぅ ヽ ' | : :::|.丁 ト‐〈::: ! !
∧ ＼,＿ノ _ノ|::::::::::::::__ ::／:::: トー ､） ヽ:::::| / ／⌒ﾝ
犬猿の仲だったはずの2人は握手を交わすと、互いの小隊員の元へ歩き始めた。- 196 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:31:29 ID:???0
＿/:／l:.| /l | l l| l ヽ ＼
'´￣ｲ:ニ:ｲ l/＿ヽﾄ、l_ lﾍ | l | ヽ
／/ j:| l l ヽ-ヽ｀ヽ卜、 l j｜ ト l
/:l /:l l | ､＿.二 _ 「 ＼l /イ/ｌ l｜ l
.:/ /:/ l | ￣￣ヾﾐ ﾚ_⌒ヽ} l |｜
,' l:::l ヽ l /// { =ﾐ /／| | l
「´ l＼ ', r - ._ / ,,,, /ｲ /ﾚ'
/ | l ＼ ! ｀ ７ l/ // 「……あ！後でメアド教えてくれる？
ノ| l ! '、 ／ ／ イ:| 私達、意外といい友だちになれそうね」
l ! ! ＼ ヽ. _／ ７¨´ | ﾊ::l
,l ! |_, - ≧ ､ ＿ _, ｲ l | L! /|
/ ! l | 〃￣ ﾌ水ﾍ＼ | ｌ l / }
ヽ l | ヽ＼// l ヽ_〉:〉 l /! | / ／ ＿_ - '´
￣＼ﾊ l |、 ￣l:| l:ト-ｲl ! / l l／ /／／ ∠
Vﾍ l ＼＿ |:l l:|＼＿/ /＿／￣＼
｝ ＼! |:l l:| ∨ ／ ＼
つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- ､)::::::::＼ ＿
(:::::::::::::::::::::::) 三= '´／ ､ (_:::::::::::::丶<::::::`ー､
`ｰ,:::::::: __ノ ／ / / ＼ ＼ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
(_:::::: ヽ／ / / ヽ ､ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
r’:::: / { |! | |! |!ﾊノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
｀ｧ: :′ / / ! |! |! |! |! |｀ｰ, : :::|三|:::::::::::::::} '.
ヽ.′ / / |! |! |! |! }! | Ｙ:::::::::|三|:::::::::::::/ {
. | | |! |! |! i} } |! /_!_| ゝｧ : :|三|::::::::_;ﾉ| '.
. | | |!| |!､ {! |! // /}//孑' /ｲ (_ : :r'--{:::::::) | ｜
. { | | { 卞ﾄ､ハ!_ //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)､) 〉´ | |
ヽﾄ､ {ﾍ､从ィ升=ﾐノ´ /弋じ:::}｜ 〉 : ゝﾆン | ｜
ヽ乂ﾍ!ゞ､rゝ':{｀ `ｰ'ﾞ .| ∨/／ | ! 「………………」
} |ﾍ `ｰ'ﾞ ､ | {ノ´ | |
川 | 丶 マフ ノ } ! | |
//} ! ＿≧-..､ ,∠⌒＜}/ 八ﾍ | |
// j /':.:.:.:. .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:. / /＞ヽヽ | |
ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}ｲ夊)=-:.:.: / /:./::::::ﾍ∧ | ｜
／／ / /＞ｧー:. :.:.:.:｀¨)´:.:.:.:.:.／-ー＝二二〕＼ | ｜
〈≦__,/_/ーｬ(:.:.:.:. :.: ／＼:.:.:.:《__∠⌒ー-､::::::::::::::ヽ | ｜
／￣ _＿_..==':::＼_:-＜: : : : :＼: :.:ノ:::二＞ _＞::::::::::::{､ |- 197 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:31:39 ID:???0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /. ....:::.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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;;:;:::::;::;::;::::;::::;:::;::;::;:::;:::;::;:::;:::;::;::;:;::;::;::;:::;::;::;::;::;:::;:::;::;:;::::::.............. ...;::;::;:::;::;:;::;::;::;:::;::
ヽ /
＼ ／
` ー ─ '
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
| それは御免なのだわ…… |
＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
＿＿＿
〈 えﾞっ 〉
￣￣￣
~`ﾞﾞ''--､.__,,;; ,,,,__.､--─--､＿＿＿＿_ ,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__.､--─--,,,
~`y､___ ___￣______...,,-‐‐''~ ~` -､....__ ,,,,, ,..............................,,,,-‐‐''~ ~` -､.._
￣ ￣ ￣~^‐-‐''''"~~~`‐-‐''~^ﾍ.-‐‐~`‐‐‐-､__.....--‐‐""~￣￣ﾞw"" ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
,,;;;;,,,,;;;;,;;;;,;;,,,,;;;;;,,,;;;.,,,,,,,,,,..;;;;;;;;;;;;;;;;;..,,;;;;,,,,,;;;;;::;;;:::,,,,,;;;;,,,;;,,,,,,;;;:::::::::;;;;,,,,ｒ-､,.,..,,.,,::;;--ﾞﾞ
illlllllliiiiiillllllllllliiiiiiiiiiliiiiiiiiliiii!!!;;;,,,,,;;;!!!iillllllliiiiii!!;;;,,,,,;;;!!!iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!!lll;;;;;;;;;::::::: :::: ;;;;;;iiiiii!!!;;;;;;;;;iillllllliii- 201 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:32:32 ID:???0
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… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ryryry､_
〉￣￣｀メ､rx ryryryrx
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ryryryr〈:.:.:.:.:.:. :. ;ィ彡ｲ-代､::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
＞--=ァヘ_,ィT彡イ彡ﾍrヽﾐ､ミＸ:.:.:.:.:./:.Yﾒy
(´ヽ )イ }/ｲ:.:.>i少个|i i i 个ﾇﾄ､｀>ｲ─一ﾊ｀ヽ
)ノｲ ./ 个个!ﾉ | |l !| | | ﾘ | ヽ又:.ﾄ､. / } )
f⌒iヽｲ /{从ﾉﾑ⌒ﾄ､i !| 「｀メ､'! ﾉY「 i} /／Y´( 「凄い強かったのよ！
i { )!（ 乂( ,zf以八从jﾉr=ト､jy jﾉ ノ/ ' ,ｲ ∧) バシ！ビャーン！って！
(⌒ー- ._ノ Ｙ(:.:乙从 {{iしﾊi 〈fしﾊY ノメf´ ム= -─'⌒)
ー─- , 从Y:乂从 `ﾟ'' ﾞ ' `ﾟ'' ﾞ从グ.:.f| , -‐── ﾞ すっごくすっごくかっこよかったのー！」
／￣￣ {三}.:.:厶ﾍゝ |￣/ 人(_:.:.iヲ ﾑ-── ､
〈＿／￣) }ヌ!:.:.{乙{.:.::｀> ｰ ,. ＜:.:ﾉ＜:.|{ r─ - ､＿)
／ ,. ノﾅﾒ.:.:.:.( フ仁二>三二ムヘ(⌒´}ﾄ, r､ ｀ヽ
/ ／/ /彡ｲ.:.:.:／:.{::{_／ｲ/ｰ+-'＼_}::}:.:.:.:.:{ﾐ∧ ヽ＼ 〉
ゝ-' { ノ￣｀ー､:.:.:.:.::￣:.:.:.{:{:.:. }:}:.::.:.￣:.:.,一ﾍﾐ∧＿) ￣
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lﾄ､::::::::::::l::::::::::li! ! ｨ示､l:/ l! /､,_l:::::://
ヽ:::::::::l::::::::::l _.辷:ｿ ′ __ /::／ ′
ヽ::::ヽ::::::l ￣ んﾘ/'/ 「そう」
ヽ::/::::::l , ゞ":::/
∨ ヽ::! ､ /::::/
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ヽ＼＼::::::::::ﾍ::::::l:::l.l:lヽ
_/: : ; -ｧﾍ_rﾍ _入_＞｀丶､_:_:⊥、
≪: :》'´／ / 〃 ､ヽ ｀、｀Ｙ{ : :≫
厶/// / ′|ｌ ｌ| }ｌ ｜ l ト､}
／| l | ,′ﾊ l |ｌ ﾊハ _｣ }｜ ヽ 「うにゅー……
／ / いｌ { ｀≧ﾄxヽ ム≦} / /} j ヽ＼
, '´ ／ 八 l《｛r夕` ヽ / 廴り》 ｲﾉ/ ＼ヽ 本当にしんじてる巴？
∠二ﾆ ＞'⌒＞‐--､ ｀´ ' ｀" /｀ー＜^ヽｰ-ﾍ｀ヽ 本当に本当に本当なのよ？」
}-‐'乙-‐-rくr=＝=〈 F￣ l ,二}≧‐く: : :＼ｰ=ﾉ
｀‐ｧ´ : ／_r,二ﾆミ＜ └―┘ Ｙニ、＼: :｀丶､ヽ{
/ ==彳 { 〈々 } } }ﾍ、＞‐- -‐ 斤r r ｀ヽ ヽ､ : : : : :〉
三|三三三二二￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣￣￣￣￣
三|三三二ﾆ
三|三二- 202 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:32:43 ID:???0
r‐ _＞ '´: : : : : : : :＼: :ヽ__／_ノ:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ_,ｲ
（ f´: : : : : : : : : : : :_＿ノ_工_不ユ辷ン､__)て_ﾌ￣＼
（_}: : : : _ -r≦_入ﾉ‐(⌒)ﾉ＾ゝ┘ヽ,＼ 下卞､[_￣
(ｲ‐ﾊ__ﾉ`ー'＞_T升 ｌ i{ ヽ. ヽ ＼ ヽ } ＼
く ｈ{: : __,:ィ´r勹' | ｜ i l ヽ ヽ 冫
｀下不ンﾌ_√ | | ｜ | ,. -+- 、 ', l ＼{
. j_:_:イﾞ厂 ! ､ ヽ_,⊥｜i| ! | _⊥_ﾊ ハ リ__}） 「ね！カトラスのお兄ちゃん！」
/レ＾ 「｜！ ヽ／ ＼_,.|从 ﾊ ｲテ'卞仆jイ `ｰ､
／ | | ﾞ, ヽ × ＼x＝ミ、 ｀´ ' {ゞｨﾘ '|__,ﾝ千´￣｀ヽ
/ l| ハ ヽ ＼_>〃{k_r１ ｀－´仁二亅_,二二｝
ｰ＝ミＬ.＿__≧ト､ート ヽ ゞン ' ﾞハ三{_∠_￣
＼｀Y二ﾆ＝-Y´ ￣｀Ｙ r ￣} .ｲ 厶イく_ﾌﾉ
ﾉ ｲ ＿__ゝＺ__,ラ､ ヽ __ ﾉ ∠,ﾉ┴‐┴＜
ゝ二三三ﾆﾊ=-=ァ≧ｰ ┬ --,イ: : | : : : : : : : : ＼
└─＝ｧ冫｀乙(⌒´＾f廴／,ニニ.ヽ: : : : : : : : : :｀ｰ 、
く< ⌒,ィ冖㌃Zく : : : : :.|'::}: : : : :.:.:.: : :.:. :./
｀ ／ｲ￣}:::;小:::＼_:_:_/:/: : :.:.:.:.:.:.: :.:./_/
〈〈: : : //::l | l::|` ー一'_:.:.:.:.:.:.:.: :‐:⌒ヽ
／ヽニソｉ:::|！ﾍ:ヽ: : : : :└--(: : : : : ヽ: ＼
（:.:.:.:.:.:.:ﾉ:/::/ i: :ﾍ:::＼: : : : : : :.l: : : : : : :ヽ: :ヽ
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） ＼
「……」 | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪ
＼ ＼ェｪｪｪ ,
／ <- 205 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:33:18 ID:???0
./ ＼/ ./ .} |ヽ .| ! ｌ l ! l |
. -=≧ﾁ去左≧ﾐkl＼ :／/ /! .| j／!＼ .丶､/ ,/ / ,'
x彳丁| ./ ア㍉＼/ ./ | j／,,斗≦= ./ヽ' / /
.＿＿ | ∨〃 {:.外､ヾ/ / j_,ｨ≦气Ⅳﾄﾐ ／ ／／
. ´_ニ＝‐｝ ∧. V小ヾj{＼_,､/／ /升'＾ﾊ jｼﾘ ￣´／ >
二_.‐＝ﾆ>. {i ﾍ イ刋 .ｲ{ ﾉﾘ 二_ ‐＝｝
. ＿,二ニ＝ _弋ﾋ辷ユｿ {ｉﾄイjソ {＿,二ニj
. :l ／/／/／ `ー='ｰ |／ 彡 「ねっ！」
_⌒ー＝＜二 ＿ ､ ／/／/／ |⌒ー＝》
｀二ﾆ＝‐ , ﾍ／｀ヽ､_＿＿＿＿_, ,j｀二ﾆ＝‐
.＝´､＿:.:ヽ. ／ ｀ヽ:: / イ ´､＿
. ノ ｀＞: `（ ∨ ＜└-´ノ ｀＞
."ｰ＝≪:.:.:.:.:.:.ヽ ／ ＜ : :.∧ "ｰ＝≪
〉:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ＞ _∠z＜ : : : : : : :.∧ ＼ 〉
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ∨＼¨ア￣ |: : : : : : : : : : : ∧ ＼
＿＿＿_ ,
／ ＼ -
／ ＼｀
「あ？俺に言ってんのか？ .／ (●） （●） ＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
悪い聞いてなかった。何の話だ？」 ＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
/ ヽ
/::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾄ､ :.:.:.:.:.:} :.:.:. |:.:.:.:|:.:.:.:.::.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ヽ::.:. ﾄ､:.:.:.|::.:.:.|ヽ:.:.:.:.|.:.:.:.:.|:.:.:.:.|
:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:|:.:|:.:､.:.. :.:.:j :.:.ハ:.:j }:.:.:j::.:.:.: |:.:.:.:.|
|:.l:.:.:.:. |:.:.:|:.:ﾄ､:.ヽ＼ } :.: }/-‐十-厶ィ :.:.:.:.:|:.:.:.:.|
|:.|:.:.:.:.:.,:.: |:十-ヽ. ノイ / /::.:' :.:.:.:.:.i:.:.:.: !
!:.!:.:.:.:.:.:.Ｙ| V ヾ＝='' .l::/ ::..:.::.:/:.:.:.Ｎ
:.:ﾄ､:.:.ヽ:.ﾄ! ヾ＝=' ･ j/:.:..::.:. /:.:..::' 「雛苺を助けて頂いたそうで……
八| ヽ:.:.＼ , /!:.: :.:..:/:.:.:./
!＼::.ヽ. __ / |:.:.:.:./::./j/ 本当にありがとうございます」
| .:.:.:.:.: ﾄ､ i! ﾍ-― |:.:.;ｲ::/
|:.:.:.:.:.:.:| ヽ､ ﾊ ﾍ , !:./ |/
|:.:.::.:.i:.:| | i ﾍ＿ ／ ﾚ＿j_____
|:.:.:.l.:i:.:| .| .i ヽ| ／ ｀ヽ
八:.:.lハ:j i! i .} ／ ／:::::::／ 二ニミ
ヽ{ ヽ i | ／:::::::／／ ヽ- 206 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:34:08 ID:???0
＿＿＿_
／ U ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼l⌒l
「お、オウ……」 | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）.u | .|
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／／
＿＿＿_
「まあ、こういうのは助け助けられだよ気にすんな。 ／ U ＼
ガキんちょ死なせるわけにもいかねーしな。 ／ ＼
／ (●） （●） ＼
ん、んじゃ俺ちょっとまだ仕事あるから、またな！」 |///（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）///.|
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
r､ r､／ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
＼>ヽ/ |｀ ｝ | |
ﾍ lノ `'ｿ | |
/´ / |. |
＼. ｨ | |
( ⌒ヽ、
（ ノ
( ⌒ ､ | |´
（ ﾉ
￣＼ヽ /:｀＼ ／:｀l
＿＿|:.:.:.:.:.:｀ -:´:.:.:.:_|‐┐
ヽ､:.:.:.:.／/､＿ｌｌ ＿,ハ:.:< ,-‐ ､
L_／ ─ ― V ＼ /ヽ、 ﾉ
／/ ヽ ／ ) l >':.:.: .:l´ 「えー！もっとお話したいの！
__ . > l | ＜. | >:. :.:.:.|
/´ |＼ > l 人＿） ﾉ＿):.:.:.:. :.| 強さの秘密を知って
l /:.:.:.:.:.(＿ヽ､ ／:. :. :.:.:.: .::.:l 雛の日記に書きたいの！」
｀7:.:.: .:.:.:.:.: .:.:..:. ｀ ー - ―.. ´:. :.:.:.: .:.┌‐ ´
/:.:.:. :. :.:.: .:.:.: .:. 「￣￣ｴ￣￣| :.┌‐´
￣￣￣ ￣￣l.:. l＿／| |＼＿l :.:.l
. |:.:.:.l | | l:.: .:.|
|:.:.:.l |｜ l:.:.:.:.|- 207 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:34:22 ID:???0
/::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /:::::::::::::::::::／::::::::::/:::::::::/:::::::::::::,､:::::::::ヽ
,'::::::::::::::::::::/:::::::::::::/::::::::/:::::::::::::/ l::::::::::::::',
. l:::::::::::::::::::/:::::::::i::::/:::::::/::::::::/::/ l:::::::::::::::l
. l::::::::::::::::::l::::::::::l!::/l::::::/l:::::::/!:/ l:::i:::::::::::l
. l:l::::::::::::::::!:::::::::l::/_ l::/｀l!:::/ l/ /:/!:::::::l:;'
lﾄ､::::::::::::l::::::::::li! ! ｨ示､l:/ l! /､,_l:::::://
ヽ:::::::::l::::::::::l _.辷:ｿ ′ __ /::／ ′
ヽ::::ヽ::::::l ￣ んﾘ/'/ 「雛。お仕事の邪魔しちゃダメ。
ヽ::/::::::l , ゞ":::/
∨ ヽ::! ､ /::::/ それに、言う事があるでしょ」
,､ / l::!ヘ ｀ ＜:::/
__／::::｀ｰ'､ l' / ｀ｰ ' ´ヽ::l:/
＿:::::::::::::::::＼ /ヽ､ ∨
_ｰ､＼:::::::::::::∧ l::::＼_
ヽ＼＼::::::::::::ﾍ￣:｀i:::|.|:|
ヽ＼＼::::::::::ﾍ::::::l:::l.l:lヽ
＿ ／￣￣`ヽ､
＿ , r"´: : : `＜⌒Y: : : : : : : : : :7
＼ ィ: : : : : : : : ヽ: ﾉ : : : : : : : : :!=ァ
`l: : : :_ r-＜スﾆス￣￣`ヽ_ノ／
r-' , イ: :／￣ ￣`ｰr＜__〉 r､r⌒n
`ヽ`ヽ／ /r--!､i i !-!-! ! `ヽ/＼＼〈 「カトラスのお兄ちゃん！
r-､_ ／￣ ! !_i==i､`´ r==ﾄv ﾉ ／: : : ＼＼ ありがとう！またね！
{ //`ヽ. /!､ N".. _'__ .. V^ y': : : : : : : : ＼〉
7/ : : : ＼ ! `≧} f ∧ {≦/ : : : : : : : : ／ ヒーローみたいでかっこよかったのー！」
// : : : : : : `ヽiﾐ<_ |´￣ ) ノﾐ{ : : : : : : : ／
// : : : : : : : : : : ｀マ＞元元/: :/: : : : _: ;イ
`ヽ､_ : : : : : : : :了 : : ＿: L/: ／＼: :/
￣`ー---､: :＜ : : >II<: : : :〈:/
〉 :L,イ/ヾ`ヽ__ハ
/: : : ://: : :＼＼: :＼
/: : : //: : : : : :＼ヽ: : ヽ
/: : : //: : : : : : : : ＼ヽ : :＼
＿＿＿_
／ U ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼l⌒l
「お、オウ……」 |/// （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）///| .|
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／／- 209 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:34:52 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） ＼
（ （ （ | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪ
＼ ＼ェｪｪｪ ,
／ <
＿＿＿_
／ ＼ ）)
／ ＼ 彡
／ (●） （●） ＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） |
＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） （●） ＼
l⌒l |//（ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ）/// |
| l .＼ ＼ェｪｪｪェ／ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (●） ＼
（ （ （ | （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪ
＼ ＼ェｪｪｪ ,
／ <- 218 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:37:24 ID:???0
照れくさくて、何を話していいか解らなくて、キル夫は２人から逃げ出した。
ただ、２人の言葉が、頭の中で何度も何度も再生される。
＿＿＿
／ ＼
／（● ） （● ） ＼ 「ありがとう、だって。
／ （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） ＼
| ｌ^l^lｎｪｪｪェ／ | ……ヒーローだってよ」
＼ヽ L ／
ゝ ﾉ
／ /
キル夫は、自分の表情がぐにゃぐにゃと緩んでいくのを、
どうしても抑える事ができなかった。
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (⌒） （⌒）＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | 「ﾊﾊｯ、俺がか」
＼ ＼ェｪｪｪェ／／
／ ｜- 219 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:37:48 ID:???0
┌──────┐
│ .│
│ .│
│ .│
└──────┘
┌────┐
│ ...│
│ ...│
└────┘
┌───┐
│ .....│
└───┘
.- 221 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:38:04 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼
／ （─） （─ ＼
| （__人__） │
/ ∩ ノ)━━／【】[] ｼｭﾎﾞｯ
( ＼ ／ ＿ノ´.| | □
.＼ " ／ | 二⌒)
＼ ／
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´|
./ ∩ ノ)━・'／ ﾌｰッ……
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
／￣￣＼
＼WWWWWWWWWWWWW／ ／ ヽ､_ ＼
≫ PLLLLL！PLLLLL！≪ （●）（● ） |
／MMMMMMMMMMMMM＼ 「……ん。 （__人__） |
やる夫、携帯鳴ってんぞ」 （｀⌒ ´ |
. { |
{ ﾉ
ヽ ノ
ﾉ ヽ
/ |- 222 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:38:21 ID:???0
|ヽ／|＿
.＼ /
＿＿＿ |_＿＞
／ヽ、 _ノ＼
／ （○） （○）＼
／ （___人__） ..＼
| u ﾉ ヽ, |
.＼ （/⌒ﾉ´ﾌ .／
. .> .￣￣´ <.
ミ
ミ ／￣￣￣＼ ｶﾞﾊﾞｯ！
／ ⌒ ⌒ ＼
／ （ ●） （●） ＼
ミ | ::::::⌒（__人__）⌒:::::: |
ミ ＼ |r┬-| ／
／ |￣|´ ＼
く ｒｉ＿l ヽ
＼ >!、_彡
＼ /
.／￣￣＼
.／ ＼
| ー ‐ i
| （ ●） （ ●）
「……俺、お前のそういう姿見たくなかった」 | （__人__）
| `⌒´i
ヽ. ﾉ
ヽ ノ
.> <
| |
| |- 227 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:38:55 ID:???0
＿＿＿_
／ ＼ ﾁｯ
／_ノ ヽ､_ ＼
／（●）三（●）) .＼
| （__人__） | 「……キル夫だ」
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
.／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼
（●）（● ） |
（__人__） .u |
.(,｀⌒ ´ |
「お前表情豊かになったよなホント……」 { |
{ /
なんだって？」 ヽ /
,, -‐)__, ／⌒i
／;─ー´ミ .／ l
.（＿ﾝー‐-.ノ´ |
＿＿＿_
／ ＼ ﾁｯ
／ ＼ ／ ＼ 「水銀燈と一緒に過ごしての
／ （●）三（●） ＼ 感想文のようなものだな。
. | （__人__） |
＼ ｀⌒´ ,／ ……水銀燈は生粋のテロリストだとよ」
／ ー‐ ＼
／￣￣ ヽ
／ ヽ
/ ヽ
| _,.ノ '(ゞ､_|
「…………」 .| （ ー）ヽ ヽ
.ﾉ| U （___人_＼＼__
／ | ｀⌒（⌒_ ＼
{ .ヽ. し「、 ＼
{ ﾄ ｀ヽ. ___´ノ ヽ、 i
.| | | ／ /- 234 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:39:38 ID:???0
／￣￣ ＼
_,ノ ヽ､,__ ＼
（●)（● ） |
「……言ってる意味は分からなくもないが、 （_人___） U |
ホンッッッット！貧しい人生送ってんなあアイツ。 '､ │
<二ニヽ |
お兄さん思わず同情しちゃっただろ」 .／-‐ ｀i ､ ＿__,. イ
{/´､ ',┐ ＼
しrヽ V ヽ
ヽ､_ ヽ ｨ }
＼ ＼ ﾉ i
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼ 「貧弱にも程がある。
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '=・= =・= u| 世界や常識に唾吐く奴らを、
/,'才.ﾐ) （__人__） ／ .テロリストしかしらないのか」
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ
／￣￣＼
⌒´ ヽ､_ ＼
(●） (● ) |
「無茶を好んで反骨反体制を売りにして。 （__人___） |.
(, |
中指立てて叫ぶのなんて、 | |.
アイツ位の年頃が、一番好きな事だろうに」 ヽ 人
＼ _ __ ／ ⌒ヽ
／ ヽ
/ ､ 人 ヽ
／ ／ ヽ > 〉
＿＿＿_
／ ＼
／ ＿ノ ヽ__＼ 「できない事をできると言って。
／ （─） （─ ＼ 嫌だ嫌いだ好きじゃない。否定ばりなのに前向きで。
| （__人__） │
/ ∩ ノ)━━／【】[] カルトや宗教にもよく似た
( ＼ ／ ＿ノ´.| | □ 熱狂を振りまきながら、な」
.＼ " ／ | 二⌒)- 236 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:40:24 ID:???0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /. ....:::.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;:;:;::;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;:;;;;:;;;;:;:;;;:;::;:;::;::;;:;:;: |. |;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;:;;;;:;;;;:;:;;;:;::;
;;:;:::::;::;::;::::;::::;:::;::;::;:::;:::;::;:::;:::;::;::;:;::;::;::;:::;::;::;::;::;:::;:::;::;:;::::::.............. ...;::;::;:::;::;:;::;::;::;:::;::
ヽ /
＼ ／
` ー ─ '
／￣￣＼ （ ;;;;(
／ ._ノ ヽ､＼) ;;;;)
| （─）（─）/;;／
＿＿＿_ | （__人__）l;;,´| ｽｰ
／ ＼ （ ;;;;( | ./´ニﾄ━・' .ｌ
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;) | .l _ニｿ }
／ （─） （─ /;;／ /ヽ､_ノ /
| （__人__） l;;,´| ｽｰ __/ / ノ__
./ ∩ ノ)━・'／ / / / ｀ヽ.
( ＼ ／ ＿ノ´.| | /´ ./ ,. ヽ.
.＼ " ／＿＿| | ﾄ､＿,/. ｜､ ヽ
＼ ／＿＿＿ ／ ｜ ｜/ /- 237 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:40:38 ID:???0
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） , ､
.| （__人__） ふぅーッ ,´ ( ⌒ヽ ）
「ロックンローラーっていうんだそういうのは」 | `-=━・ --==≡三三 ( （ ) ） ）
.| ﾉ ヽ ｀ｰ ノノ
ヽ .,ﾉ )／´二⊃ ヽ_- ノ
> /"／ '‐､ﾆ⊃ ｷﾝｯ
./⌒ヽ ｌ ´ヽ〉〆ヽ
( ヽ/ __人〉ヾ_ノ,ゞ
.＼ / / { ／
＿＿__
／ ＼
. ／ ＼
. ／ ／） ノ ' ヽ､ ＼
| ／ .ｲ '（ー） （ー） u| 「十代の基礎教養だと思っていたお」
. /,'才.ﾐ). （__人__） ／
. | ≧ｼ' ｀ ⌒´ ＼
／＼ ヽ ヽ- 239 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:40:59 ID:???0
,, -─- ､._
／ ヽ
| |
| ノ ヽ､ .|
「CD買ってってやるか？ | （●）（●） |
| （__人__） |
プレスリーがいいかな。ディランがいいかな。 .ヽ ｀⌒´ ﾉ
本格的なのに、日本のがいっか？」 ./ ∩ノ ⊃ ヽ,
{ / ＿ノ }
| / / ｨ |
＿＿＿_
／ ＼
/ ─ ＼
' （●） ＼
（ｌ､__） | 「必要ない」
⌒´ ／
｀ｌ ＼
ｌ ＼
＿＿＿_
／ ＼
／_ノ ヽ､_ ＼
／（●）三（●）) .＼ 「自分がどんな曲弾いてるか位……
| （__人__） | .自分でわかれってんだお」
＼ ヽ|r┬-| / ／
／ ｀ー'´ ＼
／￣￣＼
／_ノ ｀⌒ ＼
_ .| （● ) （⌒ ） .|
| ! | （__人___） |
「ハッハッハッハ……そりゃそうだ」 ｜ ! | ｀ ⌒ ´ .|
| ! ,.-,| |
._,ﾉ ┴、/ ,/ .| /
.r `二ヽ ） i ヽ /
.| ー、〉 / 〉 <
.| r_,j j /￣ ''￣ ⌒ヽ
.| ） ﾉ／ { ｨ, }
ﾉ ,/ | |{ |- 241 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:41:24 ID:???0
────────────────────────────────────────────
ガンパレード・メタル
────────────────────────────────────────────
,=薔＝=､
,.-'"::::::::::::::::::::::｀ヽ､
ｌ二ﾆ/:::::::::::::::::::::::::::::,.-､::::｀ヾ､,.-─ｧ
|￣￣,/r､-,::::::::::::::::,r , ヽ::::::',｀丶/
|／ﾘ,/: ●}::::::::::::::{ ● ヽ::::ﾘヽ!
９話 世界への挑戦 終 //::{ /:::,.-､::::::', }::::::|ヾ
/::::{ ヽ:::￣:::::::ﾉ /::::,ｨ:!
/::ヘ::`-､＿＿＿＿＿,.-'",.-'" |
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
────────────────────────────────────────────
みんな纏めてヒーローになるようです
────────────────────────────────────────────
.- 246 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 01:42:15 ID:???0
- 本日の投下は以上になります。
ご観覧あざっした！ - 319 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:12:49 ID:???0
- 冗談ですｗ
昨日書ききれなかった9話後編の最後の部分、投下いたします - 320 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:14:06 ID:???0
＿＿＿＿
i√i¨}==､ __ｨf===========ﾄ丶
i|:ｉ} ー ､ {辷ｱ'¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨}i}＼丶 ,
i|:ｉ} i/i ii } i}ｲ {i/i} {i/i} }ｉ}//＼} _,ｨ劣
＼i|:ｉ} i/i ii },ｒi| {i/i} {i/i} }ｉ}//}¨ ,r‐ｔ､ ＿＿＿／//／
､ .ﾑｉ} ,ｨ升f､ ┌i ┌i 込､/}=ｒi| i}/i}圦 r=i ＿ -‐ ￢冖宀≠'¨¨′
乂i}＿／ /乂} ¨ ¨ r‐ｔ辷*。＿_i}/i} `i､ | ｲ,少'´￣¨
/}､込ﾑ__／/ｉillﾑ-‐‐‐冖宀冖￢'¨￣| | |＼＿斧'i} } | /i} ＿＿
＼彡ﾍ／＿／ .......i| | |乂＿}}イ' i} /..{/} /}¨¨¨
}､//}､_／ ............i| | |i／＼￣＼=‐､i}¨i_/. //i} ／/==‐
iﾄ､/ﾑ ...............i| | |{ /￣￣ヽ__ﾉﾌ7劣辷i} ／イ___===‐ /
/ i}斧ﾑ ...............i| | |i＼/:.:.:.:.:.:.／i}/￣￣|i＼込､_ -‐_ -‐'.／ /| {i
i}､州i}＼ ...................i| | |≧=‐-≦「_イ´￣￣¨¨¨´ｔ辷＿＿〕__.ィ.........../ i| {i
≧=≦ﾑ==f宀 冖冖冖￢'¨¨￣ ,､ r‐ｭ ´￣¨¨¨¨' ＼__/i}
/厂≧=‐＼ ， ゜ ＼,'´
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼
／ (⌒） （⌒）＼
| （ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｲ） | 「ﾊﾊｯ、俺がか」
＼ ＼ェｪｪｪェ／／
／ ｜
./ヽ －
ｼ´ （●l!
彡 ＝（__ﾉ）- 321 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:14:22 ID:???0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ⌒ i|l ⌒ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 「……」
彡 ;ミ
ヾ ﾝ
/ "" |
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ⌒ i|l ⌒ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 「やっぱりだニャ」
彡 |r┬'| ;ミ
ヾ `ー ' ﾝ
/ "" |
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ ﾀﾞｯ
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 「これはこうしておられんニャ！」
彡 ;ミ
r⌒ヽｒヽ ﾝ，
/ i／ | ヽ
./ ／ / )
./ ／ ／ /／
/ .／ /￣､⌒)- 322 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:14:45 ID:???0
' ☆ . ﾟ 。 ﾟ
ﾟ . ｡ ゜ + ゜ ｡ ｡ ﾟ
｡ ' o ゜ ☆ ゜ +. ;／ ゜
゜ 。 ゜ 。 o ﾟ ﾟ' ☆ . '
* . ゜
ﾟ ―― .夜 を 守 る も の ―― ゜
。 + ゜ ｡
ﾟ ,;／ 。 . + 。 . '
｡ ﾟ 。. + 。 . ' ﾟ ｡ * . ゜ +
｡ ,;／ ' ゜ o ﾟ ﾟ
。 *'' * .゜ 。 ゜
' ゜ 。 ﾟ ﾟ ゜ + ゜ ｡
／ ／ ,｡ ･ :* :･ﾟ'
＿ ＿＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿＿
＿|田|_|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿|田|.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿|田|.|ﾛﾛ|_|田|.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿＿|田|.|ﾛﾛ|_|田|.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|- 323 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:15:18 ID:???0
|┃三 ／￣＼
|┃ | |
|┃ ＼＿／
ｶﾞﾗｯ. |┃ |
|┃ ﾉ// i^,＼ ＿,|,＿ ／＾ｌ
|┃三 ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ
|┃ ｼ " < ●>::::::<● >ﾐ
|┃ ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 「ブータニアス様ブータニアス様！
|┃三 彡 ;ミ ちょっと聞いて欲しい事があるのニャ！」
|┃三 ヾ ﾝ
|┃三 / "" |
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽｰっ
「荒々しいご登場だな。どうした猫夫よ」 l ⊃ ⌒_つ
`'ｰ---‐'''''"
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ 「この猫夫を、人間のとある部隊と共に
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 戦わせて頂きたいのですニャ！」
彡 |::::::| ;ミ
ヾ l;;;;;;l ﾝ
/ `ｰ' |
∩
_,,..,,n,r'ﾞ <⌒つ
./ ﾟ 3 ヽ ）´
「な、なんと！」 ） l ﾟ ll ∩ ノ そ
Σ `'ｰ---‐'' （
⌒ヽ/V⌒v､/⌒ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ- 324 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:16:08 ID:???0
「まずは落ち着くのだネコ夫よ。 _,,..,,,,_ . ＿
./ ,' 3 ／ ヽ--、
我らは人が目を瞑る時に現われ目を開くときに姿を消す、 l / ヽ、
決して見ることのない人類の友。 ／`'ｰ/＿＿＿＿＿／
￣￣￣￣￣￣￣￣
そう易易と表立って力を貸すわけにはいかん」
i^,＼_＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ i|l ヾﾉ
ｼ " ─ ─ ﾐ 「んニャこと言ったってブータニアス様だって
ﾒ （●） （●） ﾐ
彡 三 （__人__）三;ミ 今人間の部隊に肩入れしてるじゃニャいっスか！
/ ∩ノ ⊃ ／ ニャしか5121でしたっけ？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
fl
「奴らは闇を払う銀の剣…… _,,..,,,,_ ハ
./ , `⊃|__|
ガンプのオーマたる素養を持った .l , 3 ヽ,
パルスのファルシのルシがコクーンでパージ……」. `'ｰ∪‐､,_ ,）Ｕ
Ｕ
､ゞヾ'""''ｿ;μ,
「光の軍勢、よきゆめ最後の1人として、 ヾ ,' 3 彡 ﾌﾞﾜｯ
猫神族の王として…… ﾐ ミ
彡 ﾐ
彼らに力を貸すことは当然の事なのだ」 /ｿ,, , ,; ,;;:､ヾ`- 326 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:17:01 ID:???0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ 「だったら猫夫もブータニアス様の部下として、
ｼ " （●） （● ）ﾐ 彼らに力を貸すことは当然の事ですニャ。
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ
彡 |r┬ | ;ミ だってあの子も、闇を払う銀の剣ニャんだから！」
ヾ -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i
￣`ヽ | l
|l |l l |l | |i
|i l |i l| li |
∩
_,,..,,n,r'ﾞ <⌒つ
./ ﾟ 3 ヽ ）´
「……なんだと」 ） l ﾟ ll ∩ ノ そ
Σ `'ｰ---‐'' （
⌒ヽ/V⌒v､/⌒ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!
＿
/ ｊｊｊｊ ＿
「少し待て、猫夫よ ／ タ {!!! _ ヽ､
ワシ自ら、この目で確かめてくる事にしよう」 ,/ ﾉ ~ `､ ＼
`､ `ヽ. _,,..,,,,_ ,‐'` ﾉ
＼ / ,' 3 `ヽ .ノ／
三 ヽ.l lr '
三 |::::::::::>-―''￣￣ ヽ
三 三 ゝ＿（＿＿,,-―''､_,ゝ
三 三 / / ＼ ＼_／|
/_(￣(＿ ＿/ k ＿／
三 |／
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ／ i|l ＼ヾﾉ
ｼ " （ ○） （○ ）ﾐ 「わ！わー！
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ ちょ、ちょっと待って下さいブータニアス様！」
彡 ヽ |!!il|!|!l| /;ミ
ヾ |ｪｪｪｪ| ﾝ- 327 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:17:33 ID:???0
・ ━ ━━ ━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━ ━━ ━ ・
… ─ ── ─── ──────────────── ─── ── ─…
…… … ────────────── … ……
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
,. ‐'"´
． ／
． / ）・ﾉ, '⌒i
「こら猫夫よ、このワシを騙したな。 .： / ｰ` " 二 ‐く
何の力も無いではないか。 ： j ヾ ‐‐ ､__,ﾉ
.．： l ノ・冫
パンピー力52万であったぞ」 ．： |: 丿(
.： |:: ⌒
i^＼ ＿l^ヽ__,,
ｌ ノ ノ ヾ､ 「説明する前にブータニアス様が
ｼ " （ ●） ﾐ すっ飛んでっちゃったんじゃニャいっスか……
ﾒ し （__人_）
彡 Ｕ | あの子はブータニアス様が贔屓する奴らとは
ヾ ､ ; ﾝ 結構違いますにゃ」
_,,..,,,,_
「ほう…… / ,' 3 `ヽｰっ
余程気に入ったのだな、その子の事が。 l ⊃ ⌒_つ
`'ｰ---‐'''''"
良い、語ってみよ」- 328 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:17:51 ID:???0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ _ノ i|l ヽ､ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ 「語れって言われても単純な話なんだニャ。
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ
彡 ＾ ;ミ あの子の周りから闇が払われている。
ヾ ﾝ だから結果論として、あの子も銀の剣ですニャ」
/ "" |
_,,..,,,,_
./ , Ｕ Y⌒ヽ_
「あの子は、あしきゆめと戦う力を l ,3 (｀ー'
もっておらんぞ？」 `'ｰ-Ｕ-‐ヽ,冫
i^＼ ＿,,＿ ／ｌ
ｌ ノ ⌒ i|l ⌒ ヾﾉ 「ああ、そういうのニャあッス。
ｼ "（●） （●） ﾐ
ﾒ ＝⌒（__人__）⌒ = ヽ 単純な力の話でいったら、
彡 `l i j ' ;ミ あの子は何の役にもたたねーニャ」
ヽ γ⌒) ""- 330 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:18:17 ID:???0
i^,＼_＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ i|l ヾﾉ
ｼ " ─ ─ ﾐ 「ただブータニアス様。
ﾒ （●） （●） ﾐ
彡 三 （__人__）三;ミ 闇やあしきゆめってのは、
/ ∩ノ ⊃ ／ 幻獣だけじゃニャいですよニャ？」
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽｰっ
「勿論だ」 l ⊃ ⌒_つ
`'ｰ---‐'''''"
__,, ,... ,_ ヽ i_,,.. /
ヾミ ミ ﾐ｀､ f!~ﾖ〉>
,'´ミ､ミ､ﾐ`､ /ﾉミ､｀
^,'_ ﾞﾐ _`ヽ､ _,,,,,_ ,ﾉ, ﾐ､｀
「形あるものだけでなく、 ^,'_彳, , / ;' 3 `ヽﾊ` ／
形無いものとしても現れる。 ‐- ノﾉと .jつ -‐
─ 八从 ﾉ⌒丿ﾘ ￣
あしきゆめは、 _ -‐ ）,ﾉ .／ ‐-
何処にでも存在するのだ」 ／ノ／
／ （ ( ( ＼
＼ヽ＼,､
`ー ‐'- 331 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:18:35 ID:???0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ヾﾉ
ｼ " ＼ i|l ／ ﾐ
ﾒ （ ●） （● ） ヽ 「人の心にも」
彡 ＝ ⌒（__人__）⌒＝ミ
ヾ ﾝ
/ "" |
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽｰっ
「勿論だ」 l ⊃ ⌒_つ
`'ｰ---‐'''''"
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ
ｼ " （●） （● ）ﾐ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 「それですニャ！」
彡 |r┬ | ;ミ
ヾ -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i
￣`ヽ | l- 333 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:19:13 ID:???0
i^,＼_＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ i|l ヾﾉ
ｼ " ─ ─ ﾐ 「闇ってのは誰にでもありますニャ。
ﾒ （ー） （ー） ﾐ
彡 三 （__人__）三;ミ 運命なんてでっかい括りじゃなくても――
/ ∩ノ ⊃ ／ 放っておけばソイツを悪い方向に導く。
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | そんな考え懐に抱えちゃう奴って、
＼ ／＿＿＿ ／ いつでもどこにでもいますニャ」
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ／ i|l ＼ヾﾉ 「それは中々治らないし……
ｼ " （ ●）三（● ）ﾐ 自分で気づけても、どうにもならない事が多いですニャ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ
彡 ;ミ だから人間は解っていても、
ヾ ﾝ 自分から破滅に向かう事がある」
/ "" |
_,,∩,_
/ ,' 3 `ヽ
「ウム、わかる話だ」 l⊂ ,j
と＿ _.ﾉ
(ノ
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ／ i|l ＼ヾﾉ
ｼ " （ ─） （─ ）ﾐ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 「そう。ちっぽけな心の闇。
彡 ;ミ どこにでも転がっている話ですニャ」
ヾ ﾝ
/ "" |- 334 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:20:07 ID:???0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ⌒ i|l ⌒ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ 「だけどあの子の近くにいる奴等……
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ
彡 |r┬'| ;ミ あの子の傍にいるだけで
ヾ `ー ' ﾝ その闇が晴れているんですニャ！」
/ "" |
､ゞヾ'""''ｿ;μ,
ヾ ,' 3 彡 ﾌﾞﾜｯ
ﾐ ミ
「どういう事だ？」 彡 ﾐ
/ｿ,, , ,; ,;;:､ヾ`
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ⌒ i|l ⌒ヾﾉ 「さぁ？性格としか言えないんじゃないかニャ？
ｼ " （● ） （ｰ ）ﾐ .底抜けに明るい奴の横で、
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 暗くなってるのが馬鹿らしいのかもしれない
彡 |r┬'| ;ミ
γ⌒) `ー ' ﾝ でも何故かなんてどうでもいいんですニャ！」
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ヾﾉ 「闇を抱えた奴らが
ｼ " ヽ､_ _ノ ﾐ ,∩__ 何故かあの子の周りに集まって……
ﾒ （●） （●） ヽ fつuu
彡三⌒（__人__）⌒三ミ | | 片っ端から、闇を消し飛ばされている」
ヾ |r┬ | ﾝ 丿
`ー'- 335 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:20:21 ID:???0
γ⌒） )）＿,,_ ／＾ｌ γ⌒）
（ Ｏ ) ⌒ ⌒ヾﾉ （ Ｏ )
〃/ / ｼ "（ ●） （● ）ﾐ〃/ ノ 「あの子も間違いなく、闇を払う剣ですニャ！
γ⌒） ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ/γ⌒） ）
.（ Ｏ ) 彡 ;ミ（ Ｏ ) ブータニアス様お気に入りの奴等とは
（ < ヾ ﾝ ノ ノ 大分違う意味でニャンだけど……そう、あの子は」
＼ ヽ ""
＼ 人人人人人人人人人人人人人人 ／
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ .＜ ＞
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ ＜ 名づけてナチュラル精霊手！ .＞
ｼ " （●） （● ）ﾐ ＜ ＞
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y^＼
彡 |r┬ | ;ミ
ヾ -‐ (_).ヽ`ー'´ ｨヽ 「アレはそういう存在ですにゃ！！」
ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) i
￣`ヽ | l
_,,..,,,,_ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!
/ ;' 3 ヽヾヽ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!
〃 i ,l ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!
‘ ，_,,..((,,_ 〃ゝ U j! _ )))_ ∴ ，“ ﾋﾞﾀﾞｧｧｧﾝ!!!
,Ｊ∵/ ;' 3 `ヽｰっ ) ｿノ'" ヽ从/； ’
) ： l ⊃ ⌒_つ,.．ｪ‐'´ ⊂ j! ゞ・，‥¨
．¨ ・`'ｰ---‐'''''" ￣゛'''''‐---ｰ '¨・：‘ ．- 336 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:20:42 ID:???0
_,,..,,,,_
/ ,' 3 `ヽｰっ
「ナチュラル精霊手……か」 l ⊃ ⌒_つ
`'ｰ---‐'''''"
i^＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌ ノ ノ i|l ＼ ヾﾉ
ｼ "（ ●） （●） ﾐ 「馬鹿な事言ってるのは承知してますニャ。
ﾒ （__人__） し ヽ
彡 ｀ ⌒´ ミ でも、闇の打ち払い方は
ヾ /⌒)⌒)⌒) ﾝ/⌒)⌒)⌒) . きっと精霊手だけじゃないんですニャ」
ノ | / / / (⌒) ./ / /
／´ | :::::::::::(⌒) ゝ ::::::::::/
| ｌ | ノ / ） /
ヽ ヽ_ヽ /' / ／
ヽ ＿＿ ／ / ／- 337 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:21:10 ID:???0
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ u ヾﾉ
ｼ "u ＼ ／ ﾐ
ﾒ （＞） （＜） u ヽ 「あの子にはそれが出来ますニャ。
彡三⌒（__人__）⌒三ミ だからブータニアス様、どうか……」
ヾ u ｀ ⌒´ u ﾝ
fl
_,,..,,,,_ ハ
「落ち着くのだネコ夫。 私は反対している訳ではない。 ./ , `⊃|__|
l , 3 ヽ,
それどころかお前の言う `'ｰ∪‐､,_ ,）Ｕ
ナチュラル精霊手の使い手を他に知っている」 Ｕ
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ノ i|l ヽヾﾉ
ｼ " （ ○）}iii{ （○ ）ﾐ 「ニャ！？
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ あんなのが他にもいるんですか！？」
彡 |!!il|l| ;ミ
ヾ lｪｪｪl ﾝ
/ "" |- 338 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:21:23 ID:???0
「ああそうだ。お前がお熱なその子と同じで―― _,,∩,_
とても覇気のある男でな。 / ,' 3 `ヽ
l⊂ ,j
精霊手でもないのに、彼に殴られたものは .と＿ _.ﾉ
なぜか皆笑顔になるのだ」 (ノ
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ⌒ i|l ⌒ヾﾉ
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ 「そういう奴……
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ 他にもいるんですね！
彡 |r┬'| ;ミ
ヾ `ー ' ﾝ どんな奴か見てみたいですニャ！」
/ "" |
┌─┐
└─┘
┌────┐
└────┘
┌───────────────【 イメージ映像 】────┐
│ 弋´:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.く ....│
│ ＜:.:.イ:.:.:.:/.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.!:.:!.:.:.:.ヽ:.:_,＞ .....│
│ 弋´.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./ |:.:.!:.:.:.:!:.ﾊ.!.:.:.::.:＼ │
│ ＜:.:./.:.:/:/T ト､∨:.:.:/!レ小:.:!:.小､> .│
│ ＜:八 小| 代圷 |:.:Ⅳｲタヽ小|ヽ! .│
│ 厶込､N ￣ ﾚ ! ￣ ﾑ、 │
│ rｲ!.ハ , j 八 ＼ │
│ / V ヽ ｰ : -' ｲ ＼_ │
│ ,. -へ. ＼ >､ _, ィ ＼ /¨｢￣￣ `ー ､ ......│
│ / ヽ ＼ / ', ＼ ! }、 │
│ / / ! ＼ |＼ソ | ／ ＼ ......│
│. / / , /マニ/ / ,厶 ∠、 ヽ、 │
└──────────────────────────┘
[1]- 340 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:22:43 ID:???0
._,,,.._ n
(( n/ ,' 3 `E)
「お前がお前の赴くまま人に協力して行くのなら―― .(ﾖ j!
きっと出会うこともあるはずだ」 ヽ ) ,ノ ))
∪∪
┌─┐
└─┘
┌────┐
└────┘
┌────────────────────────────┐
＿/＼／＼/＼／|＿ ,. -‐‐‐‐ ､r ､
＼ ／ ,r' ､､.._ ヽ
＜ ダーッッ！！ ＞ / ,! ￣｀`ｰ-.､ヽ
／ ＼ l ,! _ _ __ !{
￣|／＼/＼/＼/￣ i''ヽﾉ ､....,,_ , , ___,, l!
,..... ＿,..--､ l l! '´`^.::: i:..ti-､l
_,r ''ー;' .. :.. ヽ. ヽ! ,rr l:. ヽ i'
r'´ l:::. ;: :' '' i ／!. , i'､__`ー' ,ヽ!.!
. l:. i::::: r ' i l,ヽ- -､j'´ ヽ. ヽ `‐.二r',!,r'
!:. .l::' .i' l r ヽ :.. ヽ ヾ 、 / ､
l:: .l: .l: ! ;!' ､ i :.:. ヽ ｨヽヽ --‐'i. ｀ｰ ､
. l:.. l:. l: ! _,i' .::: ):. :..:. ｰ ' :!l! ! r'´ ヽ ヽ ,. - ヽ
`ｰヽ__ヽ ﾆ.. __r'_二 .:::r';.: ; _:..:.. :. li l ヽ ! l:. :. ヽ
. r'':::::::::ヽ:::::::!( ＿,i:::::: ,/ ; ,: l:i ヽ､:. l!l l l l: :.
. il ,' ヽ:::::::::::::::￣｀ﾌ / ヾ l:!l. ! l !
. i'r' ,:' l ､`ｰ- ､:r' r'´;:::';ｲ ヽ !!l: ヽ ! l
l ! r ヾ ､ ,. 'r i'-t‐''´/ .:. ヽ ;:l!! l l ! _,...
l ' / !::::::;! .:: .::: .::l! ! l l`' ´
└────────────────────────────┘
＜http://www.youtube.com/watch?v=3VAkmzC70yg＞- 342 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:23:22 ID:???0
__,, ,... ,_ ヽ i_,,.. /
ヾミ ミ ﾐ｀､ f!~ﾖ〉>
「ウム……よかろう。 ,'´ミ､ミ､ﾐ`､ /ﾉミ､｀
^,'_ ﾞﾐ _`ヽ､ _,,,,,_ ,ﾉ, ﾐ､｀
猫神族の王として命ず。 ^,'_彳, , / ;' 3 `ヽﾊ` ／
‐- ノﾉと .jつ -‐
猫神族が一員として、 ─ 八从 ﾉ⌒丿ﾘ ￣
あの部隊へ力の限りの助力を」 _ -‐ ）,ﾉ .／ ‐-
／ノ／
／ （ ( ( ＼
＼ヽ＼,､
`ー ‐'
i^,＼ ＿,,＿ ／＾ｌ
ｌノ ＼ i|l ／ヾﾉ 「ありがとうございますニャ。
ｼ " （ ●） （● ）ﾐ
ﾒ ＝ ⌒（__人__）⌒=ヽ この猫夫、猫神族として
彡 ;ミ 恥じぬ働きを見せてみせますニャ！」
∧ヾ /´￣｀) ﾝ
ﾊ. / ｀T′ "ｰ=７
厂 ,′ ｰ=!_ﾉ ,{ ∠⌒)
{ﾆ { ノ}ヽ ≠ﾊ ∠ｰ／
?、 ﾞく イ／ ∧ ∧y'- 343 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:23:50 ID:???0
' ☆ . ﾟ 。 ﾟ
ﾟ . ｡ ゜ + ゜ ｡ ｡ ﾟ
｡ ' o ゜ ☆ ゜ +. ;／ ゜
゜ 。 ゜ 。 o ﾟ ﾟ' ☆ . '
* . ゜
ﾟ ―― .夜 を 守 る も の ―― ゜
。 + ゜ ｡
ﾟ ,;／ 。 . + 。 . '
｡ ﾟ 。. + 。 . ' ﾟ ｡ * . ゜ +
｡ ,;／ ' ゜ o ﾟ ﾟ
。 *'' * .゜ 。 ゜
' ゜ 。 ﾟ ﾟ ゜ + ゜ ｡
／ ／ ,｡ ･ :* :･ﾟ'
＿ ＿＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿＿
＿|田|_|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿|田|.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿|田|.|ﾛﾛ|_|田|.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|＿＿|田|.|ﾛﾛ|_|田|.|ﾛﾛ|_| ﾛﾛ|- 344 ： ◆oLG9iWoh0E★ ： 2013/11/24(日) 20:24:47 ID:???0
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＜http://www.youtube.com/watch?v=8pZAOBdtGBo＞
曲：マジで感謝！
／￣￣￣￣￣￣￣＼
＜ ……せーのっ！ |
＼＿＿＿＿＿＿＿／
)) , ― 、 ((
, ＜⌒｛薔｝＜ ＞｛薇｝⌒＞.、 ＼ 人人人人人人人人人人／
／ / )) (( ゝ、 ヽ ＜ ＞
γ . / |i ヽ ﾊ ＜ マジで感謝ぁー！！ ＞
i .ｉ ..| .ｌ| .|i ..| . i ｉ ＜ ＞
| / | | ｉ /|. |i ト、 | .| | ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
| / | ..∧ .l l｜ ﾊ | ＼ ト.、 / .|
∧/ V ハ＼|＼| | / ゝ、ｉ＝ﾐ､.＼| V ./
/ .ｿ ＼Ⅳ《{必}》 乂 .{ｌ ﾘ| | ﾊ
./ ／γ⌒.ヽ ｌ弋XＹ.ツ .弋 ノ | | ﾊ
/ ／ ./ ﾊ .| )) , '┐f .| | ﾊ
./ | ﾊ ｜. ｒ-----、 U | | |
| .V .ﾊ ト. |:::::::::::::::::} .ハ ヽ ..| 「……これで、これでいいんですよ――
| | .∨ .| ＞ ゝ:::::::::::ノ ＜ .ヽ ヽ . ｜ これでいいんでヤンスか！？」
| | .ｒ--ヽ、 ∧ （⌒Y）.|≧ ≦|（⌒） ....| | .|
| | _/ .! 〉、∨（_（⌒Y⌒Y⌒) V | | ...|
| .__/ .| ／ ヽ〉 ） / ＜￣フ | | .|
| . ｉ ', ｀ｒ‐' |廴＿n_V__く＿ / レ'ノ .| ト 、 ﾊ
| .| ', ＼ （ ﾉ .ﾉ| .|＼＿＿＿／| .|. .| / ヽ .ﾊ
| .ヽ、＼ .入_＞-- ／ .! .! .! .! | / | ｜
| ゝ ノ ／ | .|／￣￣￣＼| .| .| ./ .| ｜
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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またみてくリーヨ！
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