や　る　夫　が　祖　国　の　運　命　を　変　え　る　よ　う　で　す

　　　　特別編　『その男、親日につき』

やる夫といえば親日派の台湾人、親日派の台湾人といえばやる夫
といえるほど、台湾内外、特に日本では「やる夫=親日派」というイメージが出来上がっている。

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,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

両陣営内のわだかまりを押さえつけていた冷戦が終結
してからというものの、日本の戦争責任問題を問う声が
近隣諸国から絶えず聞こえるよになった。

　　　　　 ,r;;;;ﾐﾐﾐﾐﾐﾐヽ,,_
　　　　,i':r"　　　　　 `ﾐ;;,
　　　　彡　　　　　　　 ﾐ;;;i
　　　　彡　,,,,,、　,,,,､､　ﾐ;;;!
　　 　 ,ゞi"￣ ﾌ‐!￣~~|-ゞ,
　　 　ヾi `ー‐'､ ,ゝ--､' 〉;r'　　神に祈る時間を与えてあげましょう、小日本。
　　　　`,|　 / "ii" ヽ　　|ﾉ
　　　　　't　←―→ ）/ｲ
　　　　 　 ヽ、　　_,／ λ、
　　　　_,,ノ|､　￣／/／/ ＼、
_,,..r''''" 　 |　＼`'／　 /　　　￣`''ー
　　　　　 |　 ／＼　 /
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　　　　　　江沢民


　　　　　　　　　　　　,....-ｒ::ｒ‐:::-...
　　　　　　　　　　　〃.:::::l:::|:::::::::::::::ヽ
　　　 　 　 　 　 　 ｉi::::::::::l:::Ｌ.:::::::::.、:::.
　　　 　 　 　 　 　 ｊｊ, -‐'::ｰ', ＝ミ::.＼',
　 　 　 　 　 　 　 /〃⌒i}::::{､＿:::)::}:::.＼　　　　　　　　　　　貴様はフォースの韓国面をなめた。
　　　　　 　 　 　 ;:::i{ゝイ::Y^Y::::::::/.::::::::::.ヽ　　　　　　　　　　
　　　　　　 　 　 ;::::::.〈:::://l l ｌ＼/.:::::::::::::::::.ヽ　　　＿__
　　　　　　 　 　 ::::::::::∨=-‐=＝7ヽ::::::::::::::::::::〉　　{::::::::.＼
　　　　　　　 　 ｉ|:::::::::::.＼/////.:::::::>=＝ミ:/　　　＼:::::::::.＼
　　　　 　 　 　 乂::::::::::::::.∨///.:／／￣／⌒＞‐-　＞...::￣::｀丶、
　　　　　　　　　　 ｀¨¨フ７７７.:://.::,=ミ/.:::::／.::::::::::::i{::::::::::::::::::＿:::}
　　　 　 　 　 　 _ . イ:::::/:/:/.:://.::::{::::::.＼/.::::::::::::::::/ヽ.二ﾆ≠::::::/
　　　　　　　　/　 //.:::/:/:/.:://.:::::/＼::::::.｀ァｧ‐-＜::::i{:::::::::::::｀:::く
.　　　　　　　/　 //.:::/:/:/.:://.:::::/.:::::/＼::::::::::::::::::::::::::ヾｰ-::::::::::::::i
　　　　　　 /　 //.:::/:/:/.:://.:::::/.:::::/.:::::::}ｰ--:、:::::::::::::::::`￢:::::::::::|
　　　　　　 ＼//.:::/:/:/.:://.:::::/:::::斗=＝:{:::::::::::}:::::::::::::::: ＿__フ.:::::|
　　　　　　　　　　　　　盧武鉉(整形後)

少なくとも日本は戦後平和国家として再スタートし善隣的であったというのが、
多くの日本人の認識であったし、冷戦時代不満はあまり聞くことはなかった。
それが突然戦争の指導者世代が死に絶えた途端過去のことを蒸し返され、
謝罪を求められたことに多くの日本人が驚きを覚えた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,-''"'''-..,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'i,",　.::　　￣""''''-..,,
　　　　　　　　　　　　　,,　　　　　　　i::i~"''-..,,;　　　　 　i,
　　　　　　　　　　　　/ i "'-.. _　　　 i:i,　,,　　 ,i:,:::..... .. . .i,
　　　　　　　　　i'-,,　i,/::::::::.....:: '.-, /　 :ii,.,,iii,,　 i;　　　　 i
　　　　　　　 ,-''　i::,／'-,,_,:::::::..../:-,ゝ　　ヾi　 　'' ,i',"i,　i'
　　　　　　 ,｡'y,　 'i;　　 i,-' "'-_i'-,i-'　 　 ::　 　 i l,ii ,i ,.i'　神よ、あんたは俺をクセーところに
　　　　　,｡'::::: ::'i, :.. '-／　　　 　　'i　 　 .::　 　/ i'-i'　,,i'　
　　　　,i' :::: ::: :::::'i,, ,,.-'　　　 　　　i,＿_, , ,.... ,..'i..,i' .l-''"　　おやりになるのがお好きなようだ……。
　　　　i,::... ::: .:::::,,-'ﾍ:,,_,,.　　　　 ┌'-i:＿,;;;;,,::::..＿,,i=''-,
　　　　i,　　　 .　:: : : :: ...::￣''"''"'/　.::　r‐-,:::.‐:::.‐‐--r'
　　　 　 '‐-,,.'..::::::....:　　,,. ,,＿,,-''　.:: ／l　 :.l,:::::::　　　ヽ,
　　　　　　 　'-,,_::::::　 ,i'　ヽ,　 　　 /:::::l ::　 l :::　　..:::　　"'-._
　　　　　　　　 　'-.,　 l　　..::ヽ,　 ./:::::::l ::　　l.::.. ..:::　....::　　:: T
　　　　　　　　　　　 Y.::..　　::::::::Y::::::::::l　　::. l...::::;-':::::::　　　　l
　　　　　　　　 　 　　ii::::::......　 / ::..:::::::"'-.,,__ゝ::i :::::::::::...　　 .l

そして一部保守層は彼らの動きに強い反発心を覚え、それまでの戦前社会を否定する
従来の歴史観から脱却する自由主義史観(ここでは学術的に広く用いられる歴史修正主義)
を唱えるようになった。

　　∧＿∧＿＿フムフム・・
　（　´ー｀/聖戦/
　（　　　,/＿〇 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ♪
　｜　　　｜旦　　　　　　　　　　　　∧∧　ドウデスカ
　|??????????|　　　　　　　　 　 　ヽ(゜∀゜)ノ 　　ボクノシンサク?
　 |????????? |　　　　　　　　　　　　 (　 へ)
　 |　　　　　 　|　　　　　　　　　　　　く


　　　∧＿∧ 　デストローイ!!
　｜＼ΦДΦ）　　 ／｜
　○　＜　　ζ） ＜ 　○ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 人人
　｜　＞　　旦　 ＞ ｜　 　　 　　 　 ∧∧ 　キュワアアアアア!!!
　|??????????|　 　　 　　 　　 　　 ヽ(゜Д゜ )ノ
　 |????????? |　 　　 　　 　　 　　 　 (　 へ)
　 |　　　　　　 | 　　　　　　　　　 　 　く

特に若年層から多くの支持を集めたのが、

　　　　　　,.ｨ , - ､.＿　　 　 、
.　　　 　 ,ｲ/ l/　　　 　 ￣￣｀ヽ!__
　　 　 ﾄ/ |'　{　　　　　　　 　 　 　 ｀ヽ 　 　 　 　 　 　 　 ,ﾍ
　 　 Ｎ│ ヽ. `　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 　 　 　 /ヽ　/　 ∨
　　 N.ヽ.ヽ、　　　　 　 　 　 , 　 　 　 　 }.　 　 l＼/　　`′
.　　ヽヽ.＼　　　　 　 　 ,.ｨｲﾊ　 　 　 　 | 　 ＿|
　　 ヾニｰ　__　_　-=_彡ｿﾉ u_＼ヽ、 　 |.　 ＼　　　
.　　 　 ￣ﾞr=<‐ﾓﾐ､ﾆr;＝=ｪ;ｭ＜_ゞ-=7´ヽ　　 >　　大東亜戦争は、日本が白色人種からの
.　　　　 　 l 　 ￣ﾘーh ｀ ｰ‐‐'　l‐''´冫)'./　∠__　　アジア支配脱却を目指した
　　　　　　 ﾞiｰ- ｲ'__　ヽ､..＿__ノ　　 ﾄr‐'　　　　/　解放戦争だったんだよ！
　　　　　　　l　　 `＿__,.、 　 　 u　./│　　　　/＿
.　　　　　 　 ヽ.　 }z‐r--|　　 　 ／　 ﾄ,　　　 　 　 |　 ,、
　　　　 　 　 　 >､`ｰ-- '　　.／　 ／　|ヽ　　　　　l／　ヽ　　 ,ﾍ
　　　　　　_,.／| ヽ`ｰ--‐ _´.. ‐''´ 　 ./　 ＼､　　　　　　　＼/　ヽ/
-‐ '''" ￣ /　 :| 　 ,ゝ=＜　　　　　　/　　　 |　`'''‐-　､.._
　　　　　/　　 !.／l;';';';';';';＼　　　 ./　　　　│ 　 ＿
　 　 　 _,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼　 ./|._ , --､　|　i´!⌒!l　 r:,＝i
.　　 　 | 　 　 |:.l.　/';';';';';|=　　ヽ/:.|　.|l⌒ｌ ｌﾆ._ | ﾞｰ=':|　|. L._｣　））
　 　 　 l.　 　 |:.:.l./';';';';';';'!　 　 /:.:.| i´|.ｰ‐' | /　|　 　 |.　!　　 l
.　　　　 l.　　 |:.:.:.!';';';';';';';'|　　/:.:.:.:!.|"'|.　　 l'　 │-==:|.　!　==l　　 ,. -‐;
　　　　　l　　 |:.:.:.:l;';';';';';';';|　/:.:.:.:.:| i＝!ｰ=;: l　　 |　 　 l.　|　　 |　/ 　 //
　　 　 　 l　　|:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│　l　 　 l、　:|　 　 |　}　＿|,.{::　　7　））
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.　　　　　　l　|:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.　＼:::::＼:::::　ヽ　 ::::::!′　:::| 　 .:/
.　　　　　　 ｌ |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! 　 /ヽ:::　`:::　　　　::::　　....::....／
　　　　　　　　　　小林よしのり

彼だった。近隣諸国との不仲に加えバブル崩壊やサリン事件など社会不安が広がる中、
漫画という強力な媒体を使って民族の自尊心の再構築を
呼びかけた彼の働きもあり、歴史修正主義は大きく注目されることとなる。

しかし、いくら言ってもそれは日本人が言っているだけ、と
押し切られてしまう。そんな中現れたのが……

　　　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　 　　　　／（ ●） 　（●）＼　　　日本はそこまで悪いことしてないお？
　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|　むしろ誇れることもしているお？
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／
　　　　　 >　　　　　　　　　<
　　　　　（　|　　　　　　　 / ）
　　　　　　`|　　　　　　　/'
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／
　　　　　　　　>__ノ;:::......


　　( ﾟдﾟ )　ｶﾞﾀｯ
　　.r　　 ヾ
＿_|_|　/￣￣￣/＿
　　＼/　　　　/

やる夫である。

戦前の台湾の生き証人、流暢な日本語、旧帝大に在籍し、国家元首を努め民主化に大きく貢献した人物……。
やる夫は歴史修正主義者が望む全てを兼ね揃えた人物であった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , .'´　　　　　　　｀ ﾞ ''' ゎ。、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 ＞ 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　、　　　　　　　　　．。- = ナ '´　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　 ﾏ=t7心。 、　'´{イt_ァ 7´,ｨ　　　　　　　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　弋 ﾓ_无　　　　　｀¨¨´　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾏ　　　　｀¨´　ﾉ　　　　＼　　　　　　　　　　　　　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　　　　　,'　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　.,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　（　　　i　　　　　）　　　　　　　　　　 ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀'' ,　　　｀ﾟ''｀ ｀ﾟ''ー' ´　　　　　　　　　　彡;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　　　　　　　　　　　　　　∠;;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞.、　　　　　　　イ　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,, 〆;;;;;;;;;;;;;;;ヘ _　　彡　　　 ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾍ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,、, -=-ｨ= 、　　　　∠´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　.',/　　　　　ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',　;;;;;㌧ ､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　r´;;;;;;;;;;;;;;;;;;',:::::`,　　　　ﾏ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　|友ｶ　　　, ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ﾟ'' ≧ｪ｡。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;__ﾏ:::::::＼　　　》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ソ　 {紅心　 ノ;;;;;;;;;;;;;;;＿＿＿＿＿_ 」　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;≧ﾌ7
ヽ_-.、　　　　　　　　＿丶―　∧∟云=-'´ ﾊ:::::::::::::::丶、 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/　　/赤色》/;;;;;;;;;;;;;;;;く　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;云=‐'´;;;;;;;;;;;}
;;;;;;;;;;;!＿丶― ´ ￣´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀ﾟ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;|　　ィ炙殺;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`　、　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; タ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;.|
ﾌ7ゎ｡._:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;',;;;;;;;;;;;;;;;;;;》::::::::::::::::}.{;;;;;;;;;;;;;;;;;;_| イ嫉嬲怨/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;イ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!i
弍込ｽ心｡:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;};;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::::::::::∧ﾏ;;;;;;;;イ´　 W呪艶;丿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

当時を知り、現在生きている親日的な台湾人は、自らの親日的背景について
以下のように答え、やる夫も基本的にその範囲に留まらない。

　　　　　　　　　　　　 　　　　 ＿＿ ＿
　　　_,rｰく´＼　 , --､　　　／⌒　　⌒ ＼
　,-く ヽ.＼ ヽ Y´　／ 　 ／（●）　 （●）　＼　　　日本人はやる夫に教育してくれたし、衛生や治水も整えたお。
　{　-!　l _｣_ﾉ‐′/ 　 ／ 　 　（__人__）　　　 ＼　　
　ヽ　ﾞｰ'´ ヽ　　/　 　|　 　 　. `Y⌒y'´　　　 　|　　それで、国民党が来てあんなことになったんだからそりゃ
　　ゝ、　　ﾉ_ イ　　　 ＼ 　 　 ゛ー ′　　　,／　　　親日になるもんだお。
　　　 ヽ　　 　 |　　　 　/　　　　ー‐ 　 　 ヽ

無論これは恩恵に預かることができ、かつ日本人を外敵として迎えなかった世代の
証言であることを考慮しなければならない。

　　　　　　 , イ　／/　　 : : : ! r--――－ヾ、　　　: : : :ヽ: :ヽ: : : : :ヽヽ、
　　　　,　'´　　 /　l　　　: : : :/　　　　　　　　＼　　 : : : : :ﾄ､: :ト ､: : :ヽ:ヽ
ー, '／　　 　 /　 l　　　: : : : |　　　　　　　　 　 ヽ、 : : : : : l ヾ､、ヽ、: : : ｀ー--
: :／　　　. : /　//　　　: : : |j　　　　　　　　　＿ _.ｌ| : : : : : :|　　jl　 ヽ : : : :＿＿
/r, ＿:::::/ //／/　i　　 : : l＿＿＿ ,... --‐‐', -=- l: : : : l|: :l　　　　　l : : _:_ヽ
　　　　/::// ／/／| i　 : ::l`丶､_ヾ､　i（ir ‐'ｯtフ,7 | : : : :|＼|　 　 　 /: : :l: :｀ヽ　　(※)タナトゥヌが俺たちに何をしてくれたんだ？
､ー--/ｒ7 !/ l　l｢　l∧　 :::|く fァヾ )　 `　ヽ ￣ 　 l/ : : /　 ヽ　　　/ : : : l : : : :
ミ　 　　/　 .::l　 　 |l　ヽ、 l `ー " / :..　　　　　　/ : : :/　　　　　 /: : : :/ : : : :
　　　　 l　. : :ゝ　　|l　 : : ｉ､',　　　: 　i:..　 　 　 　 |: :／|: . 　 　 ／:∧/ﾉ : : :　:
　　　 /r-―ーヽ､: : . . : : :',ヾ 、　　 ､.. -　　　　 jr'　 ∧ __ ／: ／: :! : : : :　:　:
　　　　　. : : : : |:::丶、: : : :ヽ、｀　　　　　　　　　　　/ : : : : :}: /: : : : : : :　:　:
　　　　　　　 : : | ,r‐ーヽ、_:_:ヽ、　 r‐＝ー -　　／: : : : : : j/ : : : : : :　:　:　:
　　　　　　　　　「　　　　-: :ﾐ :ヽヽ、　￣｀　　／: : : : : : : : : : : : : : : :　:　:　:　:
　　　　　　　　　　　　 . :: : : : : : : :/=- _ , - '´　7Wヽ、: : : : : : : : : :　:　:　:　:

※…日本人。『赤い頭』が本来の意味で、当時の日本軍の軍帽が赤かったことから来ている。

　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　 　 　 __, : ´ : : : : : : :＞.、
.　　　　 　 　 ／ : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　 　 　 　 /: : : : : : ∧: : :､: : : : : : : ∧
.　 　 　 　 /: : : : : : :/　ヽ: : l＼:ヽ:.} : :i∧
　　　　　 ,' : : : : : : / 二ヽ＼{　,XＮ､: :| :ﾊ
.　　　　　i: : : : : :|:/ｨ' ｆぅ　}─‐{ 'ｆiぅ }: | : ﾊ　　　タナトゥヌは多くのものを作ってくれました。
　　 　 　 l: : : : l / └‐一'　　{ ｀ー‐1:/: ∧!　　医局も、郵便局も、学校も……。
　　　　　 '; : : : l'{　　　　　　'　′ 　 | : :/
　　　　 　 }: : : :ｌﾊ　　　　 r‐ っ　　,. : :/　　　　全て僕たちが豊かに暮らして、彼らと対等になるためです。
.　　　　　 ｊﾊ: : :l 人 　 　 ´￣ 　 ,ｲ : /
　　　　　　　∨ﾊ: : :l＞　　　　／|:lﾊ:{
　　　　　 　 　 　V＾|＿__ ｀二´ ⊥∟｀ 、
　　　　　　　 　 ＿〈　　 　 　 ／￣＼＼＼

　 　 　　 　 　　　　　　　　　 __. -‐‐_…ｰ‐- .
　 　 　 　 　　　　　　　 _. -'"　 ミ_∠ 　 　 　 ｀‐､
　 　 　 　 　　　　　　,‐'.-‐- ､ミ彡―-､　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　/ /　　.-‐､/ ‐、　　ヽ.　　 　 　ヽ、
　　　　　　　　　　//./ 　/´｀`''' ´｀ヽ.　　 ヽ　　　 ヽ.ヾｰ
　　　　　　　　　ノr'./ .' /　　　　　　　ヽ.　　',　　　　　＼
　　　　　　　　　 /./ i　.L.__ 　 　 _,..-　__', 　 i　:　　ヽ.rﾐ｀　　　　　　　　　それで俺たちの暮らしが良くなったか？
　　　　　　　　　ﾉｲ　l　.|^,ニミ､ヽ-=,.二ﾆ.l　 ﾄ､ﾄ、 ',　lミXx､
　　　　　　　　 /　| i|　.li ｀ｰ`'!l　 ヽ｀￣´}　/　ハ　ﾄ､ト､　´ミXx､　　　　学校では俺たちの文化や言葉を教えてくれるのか？
　　 　 　 　 　_xX'! l|　.ﾊ. 　 　i|　　　　　 | /.i‐ﾞ　ﾊ/..:..:..}　　　　ミx､_　　
　　　　　_.x='´　　!.|l /ﾚ}i､ 　　＝ 　 　　 l/ ﾙiﾊ/..:..:..:.../　　　　　x彡　　医局で俺は同胞が連中並の治療を受けたという話は聞かないし、
　　　　x'　　　　　　V　 ﾉ.:ヽ　 '‐_.ﾆ='　 　 　 /..:..:..:..:／　　　 　 　x彡　郵便局が俺たちの役になったためしもねぇ。
　　　x'　　　　　　　　ミi{..:..:..`i､　　　 ,.-'´　./..:..:.,.‐'´　　　　　 xXミX､　
　　.ｲ　　　　　　　　　 ﾐi､..:..:...}.｀i''''"´　　 ./..:.,.‐'　 　 　　　_,x≠ミミヽ　材木運びで連中がくれる金は、せいぜい疲れを癒す酒を買える位だ。
　〃ﾒx､　　　　　　　≡ミi､.:..ﾉl　 !　　 　./.:／ 　 　　_.x≠^..:..:..:..:. . . .:l
／..:..:.:.´^≠Xx､,._　　 =ミﾐV'､_ 　 　_,..イ∠xX=≠''´_...-''"..:..:... . . . .::Λ　自由に誇りを持って狩りができた以前の方がずっとましじゃねぇのか？
..:..:..:..:.:`ｰ､ヽ..:..:..:..:^≠Xxミ|:::::::::::::::::::::r'´r'´..:..:..:.:.:.'´.:.:.:.:.:.:.:.. . . . . .:.:.::ﾉ

　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _...　- ､-- 　 ..._
　　　　　　　　　　　　　　 ,.　'´　　　　　 ヽ-:.:... ｀ 丶､
　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　ﾍヽ　 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　..:.:.:.ﾊ.　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　, '　　　　 　 　 　 　 　 .:.:./:/　';.　',　 　 　ヽ
　 　 　 　 　 _..　'´7　　　　　　　　　 　 .:.:./:/　　 ';.　',　　　　:',
　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　 .:.:.:/'´＿　　ヽ:...', 　 ｌ　:.:ヽ
　　　　　　 　 　 ,　　　　　　.ｌ　　　　.:l:.:/ 　＿ ｀ヽ　ヽ:.',:.　! .ｌ:.:lヾ、
　　　 　 　 　 　 l　　　　 　 :.!.　　　.:.:!/__,ｲ_ｿ-l ..._　　　-:.:.!:.:!:.:!　 ヽ
　　　　　　 　 　 l　 　 　 　 :.l::.　 ..:.:.:l' 　 | ｰ 　 　 ,ト､ｨ:.j'l/:./:./
　　 　 　 　 　 　 ',　',　 　 ! :.l:.:. .:.:.:.:.l　　 ｀ ￣ ￣ 　 '､､ /ｨ:.:/
　　　　 　 　 　 　 ',::..',:..,　:! :.:!:.:.:.:.:.:.:!　　　　　 　 　 ,ノ ｀｢:.:ｲ　　　……頭目は日本の支配が嫌なんですか？
　　　　　　 　 　 　 ＼:ヽヽ:',:.:.:!:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　　　 ,':.:.:′
　　　　　　　　 f 丁￣　丁　‐- ､:.:.:.:!　　 　 　 ‐ニｱ　 /:.:./
　 　 　 　 　 　 l　ｌ　　　 ｌ　　　 l´｀`丶､　　　　　｀　／:.:./
　　　　 　 　 　 |　ｌ 　 　 l　　　 l　　　　 ＞､.... ＿,.ｲ:.:.／
　　　　　　　 　 L..ヽ....＿ヽ.　　 !　　　 /　　 ｀丶､. ｀'′
　　　　　　　　　　 〉__}.. --　､　ｌ　　　ﾉ　　 　 ／／､


　　　　　　　　　　　　,...:'´:　　　　 ／ 　　　　　　　　　　- '´---　.._
　　　　　　　　　　,...:':.:.:　　　 ...:.:/.:.:.:.　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀丶、
　　　　 __...　- '".:.:.:.:　　　_ :.:.:./;.ニ:　　　　　　　　　　　　　　＿..　-‐ ￢丶
　　　　 ｀`　‐- ァ':　　　'´　｀:ﾆ'.:.:.:.:.:.:..　　　　　　　　　　　　　　｀ 丶､
　　　　　　　 ／.:　　　　　 .:.:l:.:.　　　｀`　　　　　　:`:.:-:.:.....　　　　　　　｀`￢ァ
　　　　 　 ／:.:.:　..:/　　 .:.:.;ハ!､:.､　 　 　 .　　　　 ｀丶､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._:.　_- '´
.　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:./　　 .:.:ｲ!　　ヽ:.ヽ　　　　:.:.:.　 、　　　 ｀`　　￣丶 ､ _ーz.._　　　　　　
　　　＜/:.:.:.:.:.:,:./.:　 .:.:./ !| 　 　 ',:.ﾄ､:.　　　 :.:.:　 ト:､:.:.....　　　 ....:.:.:‐ｧ￣　 ヽ､　　　　　
　　 ,彳l:.:.:.:.,:ｲ:/:.:.:..:.:.,へ ヽ 　 　 |/　ヽ:.:.　　 !:.:.　l‐､:.:.:.:.:.:.:._:_:.:.-ァ´　　　　　 ｀≧　　　お前は死んだらタナトゥヌの神社に入るのか？
　　ｸ　.ｌ:.:, ' /:.:!:.:.:.:.:/| 〈ﾞﾄ､,/　 '､'＿ ...ﾆ､:. 　 ﾄ:.::　!'´!:ヽ:ー:.:.:.:.: ヾ　　　　　　　　_ﾆ-　　それとも先祖たちのところへ戻るのか？
__／ 　 !/　,:.:.:.!:.:.:./:.:| 　｀" ､... 　　ィ´に!>　 , ﾊ:　,'./:.:',:',:.ﾄ:.:.!:.:　/　　　　　　　　,.フ
　フ　　　 /':.:.:.l:.:.:,:.:.:.:', 　 　 !　 　 ヽ ｀　 ｌ.: /　 |:/:':.:.:.:.!:.:/ l:.:!／　　　　　　　_,.彳　　　連中は俺たちをを野蛮と蔑んでいるが、
　'ﾍ<,　／:.:.:._: ヽ|'l:.:.:.:.',.　　ﾉ 　 　　　 ,' ,':./　/`' .|:.:./:／／!/'　　　　　　　　　＜　　　やつらの讃える文明とやらに染まるなら
　　　Y-― '´ 　　.!:.:.ﾊ:.:',.　､`'´　　　　 /'´　/　　 !:/ '.／　 ′　　　　　　　_ァ￣｀　　　俺は野蛮人として死んでやるぜ！
　　　≦　 　 　 　 !:.:l　!:.:',　 ヽニ =‐ 　　 ／　　／' ／　　　　　　　　_,.-￢^‐
　　　 ｀ヽ､　　　　 ヽl　'´.!＼ ｀`　 _...　 '´,_'　／:/／　　　　　　　,_..ニ`
　　　　　,ノ 　 　 　 l `　 l:.:.:.:.:二:.:ヽ､＿__／:.:.:/'　　　　　　　_,ィ´

　 　 　　　　/ 　 　　　　　　　　　　　 　 　 　 　ヽ
.　 　 　　　/　. 　 　 　 　　 ､ 　 　 　　　 　 　　　',
　　　　　　j:　:　　.　　　　　ﾉ＼　 ､ 　　、　 　',　l l
　　　　　　l.:. i　　l　　　i　/　　 ＼ ヽ､　`ｰx、 l　l l
　　　　　　l:.:.l　　|　 　 l. /´｀ﾆミ､_ヽヽ`‐,でﾅト! iﾉー-､　　頭目、僕たちは20年耐えてきました。
　　　　 　 l..:.l::..　l　　　|/　'´_ゞ┴‐､__....l　‐'_｣ l/　 l:.:　＼
　　　　　 ﾉｲ.l.:..:. l:..　　:へ._`lー'´　_｢　（`¨´　l/　 /.:.:.　　もう20年耐えることはできませんか？
　　　 . -'´ﾉΛ.:.:.:l:.:.　 |:.:..　└‐''' ´　　-'　　 /　 /.:.:.　　そうすれば彼らも考えを……
_.-‐'´　　 /　 ヽ.:.ヽ:.:. l:.:.:.:.　　　　　,. -‐ｧ　Λ　.:.:　　　
　　　　　　　　　＼|ヽ.:{ｰ､:.:. 　 　 〈..___..! ∠
　 　 　 　 　 　 　　　 ｀＼｀''‐ 　 　.____／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 /／　　　ヾ､　　｀ヽ､ ､　､　　 .::...:.:.ヽ､.::::::..ヽ.::::..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　.:.ｨ/　　...::::::::::.｀.:::::::::::....＼､ i　　 .:::::::::...i.::.ヽ､.::..ヽ.:::..ヾ､ｰ- ､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　.:/. il ..::::::::::._,. --─‐,=＝､-ヽ l　　.::::::::::::.l.::::::::.＼.:.i｀ヽ.::..ヽ..:::::::...｀ ｰ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 .:/.　.ヽ.:::..／　}　'´ _ｒ'､--､　　 ｀i　　.:::::::::::..|.:..　 　 ヽi　　｀ヽ.:.ヽ..___,. --
　　　　　　　　　　　　　　　 i　　.:.|.:...:::::..／､　 ヾ-='ﾞiゞ '　 ノ　 　 |　 .:::::::::::../..　　　　 i|　　　:..｀ヽ.:.ヽ､_
　　　　　　　　　 　 　 　 　 | / ..::.i.::::../..＿〈_-　　　ヾ=￣　　　　 i　..::::::::.／.:.　　　　　　　　　 .::::..i.:::::::..ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾚ .:::::..l.::::.|´ｨ;)メ,.　　　　　　　　　　　i　.::::::..ｨ.::::.　　　　　　　　　　..::::::..|.:::::::::..　　20年後にセデック族がいると思うか！
　　　　　　　　　　　　　　 /　八.:::.ﾄ,.:.i |,入:::::-､　　　 　 　 　 　 ｌ.:::::::./　i.:::..　　　　　...::::::::::::::::::::::..i.:::::::::::.　　
　　　　　　　　　　　　 _／／ 　 ヾ.:i.::..i 7　 ヽ　　　　　　　　　　 l.;::../　　ヽ.::..　 ..::::::::::::::::::::::::::::::::../.:::::::::::.
　　　　　　　　　　　　 ｀´　　　　 k..ヽ:| 　 　´-----　､　　　　　ﾚi;/　　　　ヽ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::../.::::::::::::.｀
　　　　　　　　　　　　　　　　 　ノi　＼i　　（ ヽ￣￣＞-ゝ､　　　　　　　　　　ヽ.::::::::::::::::::::::::::..／.:::::::::::..＜
　　　　　　　　　　　　　　　 ／ .:.|　 　 ',　　ヾｰ' ／　　 , - ）　　　　　　　　　 ,. ヽ.::::::::::::::::.／.:_,.-‐'フ..::::::.
　　　　　　　　　　　　　　 /...:::::::.i　　 :.丶　　i ,⊥-‐'_彡 '　　　　　　　　;　　 ;　 |._ヽ-‐_彡' ´.:..∠-‐ ' ￣
　　　　　　　　　　　　　ｒ彡-‐‐ ´ヽ　 .:::..ヽ　 ｀ｰ '二　　　　　　 　　,.　;ﾞ_,.-‐'´￣　 ￣.:::::::::..:::::::::.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..　ｱ ､.:::::..ヽ　　´ ﾞﾞ　　　　　　　 ／ ／.::.　　..:::::::::....
　　　　　　　　　　　　　　　／　　/.::::.. ＞ ､ ',　　　　　　　 _,. ‐'´_／

　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　 　 　 __, : ´ : : : : : : :＞.、
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　　 　 　 　 /: : : : : : ∧: : :､: : : : : : : ∧
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　　　　　 ,' : : : : : : / 二ヽ＼{　,XＮ､: :| :ﾊ
.　　　　　i: : : : : :|:/ｨ' ｆぅ　}─‐{ 'ｆiぅ }: | : ﾊ　　　
　　 　 　 l: : : : l / └‐一'　　{ ｀ー‐1:/: ∧!　　！
　　　　　 '; : : : l'{　　　　　　'　′ 　 | : :/
　　　　 　 }: : : :ｌﾊ　　　　 r‐ っ　　,. : :/　　　　
.　　　　　 ｊﾊ: : :l 人 　 　 ´￣ 　 ,ｲ : /
　　　　　　　∨ﾊ: : :l＞　　　　／|:lﾊ:{
　　　　　 　 　 　V＾|＿__ ｀二´ ⊥∟｀ 、
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　　　　　　　　　　　　　 ＿. -‐''´　　　　 ｀`ｰ､ 　　`‐､
　　　　　　　　　　-=二.:.:.:.:.:.:.:.:.: : .　　 . -‐- ､　, -‐､. ヽ
　　　　　　　 _､_.-､x.'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:., ‐'´　　　　 ｀　　　＼ヽ　　　　　　　　　
　　　　　､-'`　__.ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／ 　 　 　 _. -､,.- 、　　ヽト､
　　 _､-'`　 　 _.＞.:.:.:.:.:.:.:,.-‐ｧ'_.ｨ／ 　　／￣｀｀´｀`ヽ　　 ヽ ヽﾄ､　　　　　この20年間で(※)出草を済ませ、刺青をした若い衆はいるのか？
　 _ヌ　　　　 ／-ｧ.:.:.:.:.::/. ／　/ 　 /∠...,,,,__________,,..ヽ　､ .ｌヽ　 ﾚi　　　　　口に刺青をした若い女はどれだけにる？
　 Ｚ-　　　　 -='´:.:/.:.:.:|: : :　 /{　 / "二=;‐-'ノ 'ｚ=ﾆ,＾|　.l.｜　 　人　　　　
　彡ｚ 　　 　　.:.:.:{7／ｌ:ﾊ: : :　　|.　!　´ｊ‐`´‐'´｀ i´-`i'.|　/! |　 　 （　　　　　ガキの中にはタナトゥヌの言葉が混じっている奴がいるんだ。
'´　＜_　　　　.:.:.:.ヽ:.:.: !: ヽ: : :　ﾄ､{ 　 !i 　 　　 ｜　 !i.lノ.:.:jﾉ. : . 　ナ　　　　将来生まれるお前のガキは学校とやらに通って、
　　　三_ 　　　.:.:.:.:.:`-:、:.:.:`ｰく ヽ、 .i !　　　-／　 .i/ .:.:.:.:.:.:.:. :　ミ 　　　　俺たちの言葉を満足に離せなくなるだろうよ！
　　　　 彡_ 　 　　.:.:.:.:.:.`'-､:.:.:..＼ ＼i l　 z=＝f7 ./ .:.:.:.:.:.:.:.:.: : _ﾌ
　　　　　　´三_　　　.:.:.:.:.:.:.:.:`ｰ､:.ヽ、＼　｀.二´ / .:.:.:.:.:.:.:.:.:　ミ　　　　　　仮に20年後連中が俺たちの文化を保護しようとしても、
／　　　　　　　´ﾅ=ｚ._　　.:.:.:.:.:.:.:`‐､ヽ、.`ー_'''ﾆ,:.:.:.:.:.:.:;:;r‐`⌒/／　　　　破壊された誇りを完全に取り戻すことができるか！
. 　 　　　 　＼_ｒ' .ﾉ　´＾ﾌィ=z_;_;.;.: ._＞`>',ニ-　ｿへ(`ｰ` _,_,_./｀ヽ、

※…首狩。セデック族にとっては非常に重要な儀式だった。

日本の支配を受ける前から台湾に住んでいた人間は、その支配を渋々受け入れる一方
アイデンテティが脅かされることに大きな不満を抱いていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　 　 　 ,厶_____|　　　　　 　 　 　 ヽ.＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _,.　´　　　　　／　　 /　　　　| 　 | l　　 ヽ　　　　　 ー＜_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__＞￣　 _,.　 　 　 ／／　 〃　　　　/　 ∧'.　　　 ヽ 　 　 ヽ-‐ ⌒
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞‐　￣　　 　 _／／　　 /|!　　 　 //l /　 ヽ　　　　l　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　 　 　 ´￣/　　/ /‐ﾄ ､　　 j/ /　　　 ヽ/　　｜　 　 　 　 ｰz
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ノ―‐z-　 　 _,..　-　 ｲ 　 / /.ィTｯ寸ｿ 　 ヽィtｯ千/　　　 |　　 、　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ――ｧ′　　　/.|　 /| l　 ｀　 ノ　 |　 ヽ 　 ／　 ／　 |　　　 ￣ 二=-　　　　　　(真の男)
　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=ニ.￣ ノ　_,.　--/　|　 いﾘ　　　　 　 } 　 　 /　／/　　　|　　 ＼ﾆ＝-　俺たちがセデック・バレであるには、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 _厶　　 ´￣　 　 / 　 |　 ,`Tl.　　　 　 ヽ= 　 ｲ//　ｲ 　 　 /　ト､_　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ノ二.　　　 　 　 　 /　／'|　ﾊ　!|､　 　 　 ＿_　　jl/　 /　　　/ ／　　　￣｀　　もう大して余裕がねぇんだ……。
　　　　　　　　　　　　　　　ァ千　　　　 　 　 .厶 '　　|/　ﾚ!|　ヽ　　´　-- ｀`　　.ｲ　/ ／!/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / /_,　　　　　　　　　　　　′　 ﾘ　 ,心__　　　　　 ／ j／j/_　ﾘ
　　　　　　　　　　　 　 　 |　 厶-‐ｧ'′　　　　　　　　　　　 ／|､＿　 ￣￣￣￣￣　 ∧
.　　　　　　　 　 　 　 /⌒|　　i　　フ　　　　 　 　 　 　 　 /　　| 　 　 ￣￣￣￣|　　/　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 _/　{　　　 ｌ　イ/_,.　‐ｧ′　　 　 /l　/　　　|　　　　　　　　　|　 /　　 ∧　|､__＼__
' 丁了ヽ　　 .／￣/　　| 　 l　 !　 ´　|　/厶 イ_,　 ´　|/　　 　 |　　　　　 　 　 /　/　 ／　 ヽl 　 ｀ヽ　 ￣
　.| ｜　ヽ／　　 /　 　 |　　'.　ヽ　　｜　　　 ′　　 　 ＼　　 ﾉ 　 　 　 　 　 /　/ ／ ／
　.| ｜ 　 |　　　,′　l　 |　　 ヽ　ヽ　｜　　　　　　　　　　 `＜　　　　　　　_,厶イ´ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　モーナ・ルダオ(セデック族マヘボ社頭目)

一方のやる夫は、日本の恩恵を比較的多く受けた台北近郊に生まれ、
年代的にも多分に住民が日本の支配に慣れ始めていた時だった。

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 ／　 ⌒ 　 ⌒　 ＼
　　　　　　　 　 ／　　（●）　（●）　　＼
　 　 　 　 　 　 l　 　 ⌒（__人__）⌒　 　 ｌ
　　　　　　　 　 ＼　　 　 ｀⌒´　　 　 ／
　　　　　　　 　 ／　　　 　 　 　 　 　 ＼

1話でも少々述べたが、父金龍は武術の達人で
警察官の仕事をしており、

　　　　　　　　　　　　　　 _.. ..‐::´／
　　　　　　　　　　　　　_/::::::::::::/
　　　　　　　　　　　＿/:::::::::::::/　＿＿＿_
　　　　　　　　 ,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
　　　　　　　／:::::::::::::::::|　ヽ､:::::;::::::::::::／
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　　_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'　 　,　　　.!::∠
　　｀''　‐-.._:::::::;-‐､｀（●）　　（●）　|::::｀::-､　　　
　=ﾆ二::::::::::::::::|６ 　 　＼＿＿_／､｜　-──｀　
　　　　‐=.二;;;;;｀‐ｔ　　 　＼／　　ノ

祖父、財生は専売局の下でアヘン売買に従事し、
多分に日本人と接する機会を多く持つ一家だった。

:::::／/::::::::::/　＼:::::::::::::::/＿
::/ー＼::::::::|ー─|:::::::::::::/ｰ
:/＿＿_＼::|＿＿|::::::::::/＿＿
/ /＼″　＼|"　　|::::::/／￣/
　i＼ ＼ﾞ　ﾞ　　　　|／／￣|
ﾞ　|　 ＼＼/"　 ／／　　　l
　 ! ＿_(＼(|ﾘレ､＿＿( )／
　　ー―-｣ﾞ |″ ──　″
　　　　　　　ﾉ へ゛
゛　　　　 ／＿
　″ ″ `ヽ ／　゛　　　　　 /|l
＼　ﾞ　　　､──── 、` ﾞ | |
　 ＼　　　 !──── !　　| |
　　　＼　ﾞ　!　＿＿_ ノ　゛ |/
　　　　 ＼ ﾞ
　　　　　　　財生

当時日本の警察は非常に厳格で口うるさく手が早いと恐れられており、
外地ということもあいまって警官は社会的に地位の高い職業だった。

　　　　　　　　|　　　　　i!　　　＿＿＿|:.|＿|:.|＿＿＿　　/　　　 　|
　　　　　　　　|　　　　f‐￣￣　∧　 「￣)） ||　__　__　__￣ﾞｉ　　 　 {
　　　　　 　／{.　　 　 | .|ﾄ､,ｲ!./=ﾍ.　|i￣ﾍ .!!　|ﾄ､ || ||￣l! |　　　　}＼
　　　 　 ／　 ｉ'　　　　| .||｀´||/　 ﾍ　|| 　 ﾍ.!l　|l＼|| ||＝l! |　　　 ｲ::::::＼
　　　 ／　 　 {､　｀ヾ...| .||　 ||　_，―＝￣＝―，､ ¨.||＿i! |　　　,ﾒ:::::　　＼
　　／　　　　_|ﾐヽ.　　,!-‐ ￣´　　　　　 三=_　　　｀ヽ､＿_.! 　／l!-､::　　　 ＼
..／ 　 　 　 /ﾊヾミﾄ､´　　　　　　,.ｨ=＝＝=､　　　　　　｀ヽ,／彡!´` i:. 　 　 　 ＼
´　　　　　　{ ゝﾞj |ﾐ ､＼＿__,ｨ＜､__ヽﾞ:::::::!".::｀＞，､＿__／,," iﾐi{-= ,}::.　　　　　　＼
　　　 　 　 .:∨（〉|ﾐ　冫,ﾞ‐==ｪｪ=ｧヾノ,:::::ﾄ､_ノ-==ｪｪ==‐､＜　ﾐヽ:;//::::::.
　　　　　　.::::ﾍ ､>ﾐヽ､' ｀ヽ､......::::::-"`､:::::}::::ﾞ`ヾ､::........,. '"｀ ,..,ﾐノ'／.::::::::::.
　　　　　 .::::::::∧`}　`ﾞi|　　　￣　　　　l::::|:"　　　｀￣　　 /ｲ ,_／.:＼::::::::::::.
　　　　　.:::::::/":::`ﾍ　　!　　　　　__,ｨ　 l:::l　ヽ､　　　　　 ,'",　{::::::::　 ﾞ＼::::::::.
　　　　 .::::::/　 ::::::::l! ヽ ! 　 , -‐'　 ｀ヽ＿, '´ ′ヽ､　　 ,' /　,':::::::　　　 ,＼::::.
　　　　.:::::/　　 ::::::::|　ヽl　/ 　_,ｨ-====-====-､__ ｀ヽ !,′/.::::::　 　 　 　 ＼:.
　　　 .::::/　　　　:::::.＼ ヽ L {ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ} j'/／.:::::::　　　　 ＿＿ ＼　　←日本人警官のイメージ
　　　.:::/　　　　　 ::::::::.＼ﾞ　　　 ､ 　 　 　 　 　 ,　 　 /ｲ.:::::::::　　 　 メ:. :. :. :.`､ ＼

しかし、台湾人警官は正規の職ではなく、いわば日本人を補佐する
サブ的な役割であり、その地位は低く昇進してもヒラであった。

　　 /　´　　~　　~"'　､_
　 /　　r‐,.=＝=､ -,.=く´
. │　　| {./´,､ヽ Yﾞrぐkﾞ
　 「ﾊ_「u｀　ﾞ-' _｀^iｰ　iﾞ　　金がねーんだよ！
　 い5　,-‐-､└､」 　 |　　
　 ｀Yﾞ| 「`'ｰ ､｀二ﾆ^),'
_ -‐1 ',.!､　 , -､‐､_/,k‐- ､_
　　ﾊ＼ﾞヽこ"_￣_,.ｨﾞ,ﾉ　　 _,
.　 | ',　｀ゝｧ,-‐　,ﾑｲ　.,r'´　_

日本人警官は恐れられたが、軽蔑された日本人も多かった。
普段自分たちを見下しておきながら、上半身裸で出歩き褌姿で
小便する姿を見て、当時の台湾人は中華圏で人間に対する
最大の侮辱である四足動物になぞらえる行為をしている。

⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y| |.l ﾄ　　　　　　　　　　　 ／つ)))
　　／￣￣　ヽ,　⊂ ヽ　| __　☆　　　__ 　＿/　巛
　/　　　　　 　 '　　｀ー 　 ＼ |　|l　/　＼ 　＿＿つ
　 {0}　 /¨`ヽ　{0},　　 /||　,　 ＼.|||/　 ､　＼ 　 ☆
　ｌ　　 ヽ._.ノ　　　ヽ /　 __从,　 ｰ、_从__ 　＼ /　　ｱﾁｭﾁｭﾁｭﾁｭﾁｭ…
. |　　　｀ー'′　　　/　／　 /　　　|　､　 |　　ヽ　　　　ｱﾁｭﾁｭﾁｭﾁｭﾁｭ…
　|　　　　　　　　　（／　)　 `| | | |ﾉゝ☆ t| | |l ＼
　ヽ　　　　　　　 .／　　 ｀// `U ' // | //`U' // l
　　＼＿＿＿／　　　／　 　W W∴ |　∵∴　　|
　　　　　　 ／ 　 　☆　　　＿＿＿_人＿＿＿ノ＼
　　　　　／　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　＼


　　　 /＼＿＿_／＼
　　／､-―'　ﾞ､ー- ::＼
　　|　（○）,　、（○）、:::|
　　|　　,,ノ(、_, )ヽ、,,　:::|　　(四脚仔め……)
　　|　 　 ,゛-=-'、 　 .:::::|
　　＼　　　'´`.:::　 .::::／
　　／｀ー‐--‐‐―´´＼

そしてその四足動物に組する台湾人を、人々は三本足と呼んだ。
やる夫の家も当然三本足の家庭で、一般のコミュニティからは浮いた存在だった。

　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　／ ⌒　ー＼　　　　　　　　　　　　　, --､
　　　　　　　　　（●）　（●） 　＼　　　　　　 　　 　 /　 　 ＼
　　　　　　　／⌒（__人__）⌒ 　　＼　　　　　, ---､ |　く⌒ヽ ヽ　, -─‐-､
　　　　　　　|　　　|r┬-/ ' 　 　 　 | 　 　　 /　,--､ヾ>　ヽ　}　ﾚ'　 , ---､ ヽ　　　 ____,
　　　　　　　＼ 　 `ー'´　 　　　 ／ 　　 　 {　 ＼　}　}|　 V　/　　/ 　 　 ｀! |　　t´r'⌒
　　　　⌒)ノ　 |　 ドこzﾝ八三 丿　　 　 ,ィ＼/⌒ヾ￣ヾﾉ_ノ　　ｧ'-─-､　ゞL__,〃
　　　　　(ｿ⌒ヽ!　ト--ｲ ⌒__,ﾊ　　,ィシvく}了ミy'´７´l}_, -‐┴-､　　 ｀ヽ ￣ ′
　　　　　 ﾚ)　　 !　ト--ｲ (　 ﾉ `ｰべ⌒ヽ>y' 〃, -┴┴ﾐ､_}_}_}_j ヽ⌒） j
　　　　　 ヽ)､___,>､ト--ｲ )）〈　　　　　ﾄ㍉チrく　　　　／／￣ヽ､_） / /　 _..._
　 '⌒>‐ミ､ ＼)こZヾ--ﾍ{{　l|　 y' ゝ ヾミﾞ)'}|≧＞､　/ /ﾊﾞ⌒ヽｎ V／　〃⌒ヽ
　　（⌒ヾ>ﾆKド､⌒Yく_／ヽj}　人_ゝ__＞==1 r彡"´/ / | |　　 /y'}[__／/　　　 ｀
　　　 ,ィ　￣ﾞVソ,イﾉ ＼__ム丁了)ﾉr'ン´フﾉ ィ彡/|　|　ヽヽ. // ヽVソ´
　　 / /　r‐ﾍ ｀Y　{　 　 [二[| ,勹７7´￣ シ三彡'/|　|＼ ヽV/ミ､_} Kミ､
　　{　{ 　 ﾄZべ.」　|　　　[三}〒ﾗ７7 (_)(_) r三/ / |　|＞ ＼f⌒l／l |　L }
　ヾl　|　　l三ｨ∧　l　__.　[三}⊥.ｲ工===ァべ/ /,ィ|　|／＞l{　l>}X.| |ﾞ）ﾚ′
　 ヾ, ヽ　 {三N>}　Y二ヽ｣ﾆ/l⌒ヾ´　 ／　　{O}___」　|／rくゝ _ｿ＼l |(
　　 >、 ＼ 缶jfハ　＞n' fy' l ⌒y} ／／⌒＼／rﾍ　l／　/7㌦＼j j
　 /∧>､_/フｲ/7-Vきy'/1　|(⌒)|}.／|ﾄ､　　　＼j.ﾊ ヽ.　//)　l|　//
　 !{ﾆ//／,イ//／∠７/Zl{　|ィ^トl|＼.j| ﾉへ.＿___}へ.　V/´　ヽV./
　 ゞ〃'Tヽ 〃´￣￣〃⌒l　 VﾊVj　 }ソ　　　　　　　ヽ ＼　　／/
　 ケミ三彡"　　 　 /　　 ゝ ゞ= 'ノ二／　　　　　　　　 ＼ ゝ" ／

当時そのような親日的な台湾人の家庭では、台湾語以上に日本語が
日常的な言語としての地位を持っていた。

　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　 　 ／（● ）　（● ）　　　ヽ
　 　 　 　 　 　 |　⌒（__人__）⌒　 　 　 |
　　　　　　　　　＼ 　 ｀⌒ ´　　　　　／
　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 ＼


　　　　　　　　　　　　　　 _.. ..‐::´／
　　　　　　　　　　　　　_/::::::::::::/
　　　　　　　　　　　＿/:::::::::::::/　＿＿＿_
　　　　　　　　 ,..::::´:::::::::::::::::::::￣:::::::::::._／
　　　　　　　／:::::::::::::::::|　ヽ､:::::;::::::::::::／
　　　　　　 /:::::::::::::::::::::|´|ヽ　　　|/_:::.::／
　　_ .. -─':::::::::::::::､::|｀'　 　,　　　.!::∠
　　｀''　‐-.._:::::::;-‐､｀（●）　　（●）　|::::｀::-､　　　
　=ﾆ二::::::::::::::::|６ 　 　＼＿＿_／､｜　-──｀　
　　　　‐=.二;;;;;｀‐ｔ　　 　＼／　　ノ

そのため現在でもやる夫は妻と話す際、日本語を使用することがあり、
総統時代っかり専用機内で日本語で会話したことが大問題となったことがある。

　　　　 　 　 　　 ／　　　　　／　　／　 ,.　-──‐- . ､`ヽ　　　＼
　　　　 　 　 　 /　　　　　／　　／ , ィ´. : : : : : : : : : : : ｀`ヽ＼　　 l
　　　　　　　　/　　　　　/　　／ ／.:.l l:.l:l: l:.!:l:.l:.l:l : :ハ: :.l: : ＼＼　l
　　　　 　 　 /　　　　　/　／ ／. : : :l l:.l:l: l:.!:l:.l.:l:l l::l.　',.:.l: : : : .＼V
　　　　　　 ./　 　　　 /／ ／ . : : : : 从从 N l:.l.:l:l l.:l　 i:.:l:::::::V:.:.:.ハ
　　　　　　/　 　 　　/　,.ｲ. : : : : : : l　´￣｀`VNN从|　 i::.l.:.:.:/::::::/::::',
　　　　　./　　　 　 /／.:.:l: : : : : : : :l 　 　 ..__　　　 ﾘ　 ﾘ l:_./l.:::://::/:!
　　　　 /　　　　／.:.:.:.:.:l.:l: : : : : : : :l,　-=＝=ﾐヽ　　　 ／ﾘ「:ﾒ:://:://:!
　　　／　　,. ィ´.:.:.:.:.:.:.: l.:l: : : : : : :i.:| 　　　　　　　　　r＝=ﾐl// l//:/
　 ／　　／　 l.:.:.:.:.:.:.:: : l:.l: : : : : : :l.:|　　　　　 　 　　ヽ ｀`1:l　　 //
　 ＼　　　 　 l.::.:.:.:.:.:. :. l.:|: : : : : : :l.:|　　　　　 　 　 ／ 　 ,:.l　　〃
　　　＼ 　　 /.:.:.:.:.:.:./ .:l.:|: : : : : : :l.:|　　 rー ‐ ─ｧ 　　./:.:l　　′
　　　　 ＼_./.:.:.:.:.:.:./ .:. l.:|: : : : : : :l.:|.　　 ヽ　 　 /　　 /: : :|
　　　　　　/.:.:.:.:.:.:./ .:.:.:.l.:|: : : : : : :l.:|　 　 　｀¨¨　 　／ : i: :|
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　　　 　　　　　＿＿＿_
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　　　　／ ::::⌒（__人__）⌒:::: ＼　
　　　　|　　　　　|r┬-|　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

地域のコミュニティからのけ者にされたという話はないが、友人や周囲の人間の態度や話しぶりを見れば
どのような環境にあったかはある程度想像がつく。かといって家族を否定しきれない人間の性は
それらを作り出す中華的な物への軽蔑と、家族の生活の糧でもある日本への信頼を助長させた。
やる夫と会った人物の殆どが、やる夫の中華文化に対する強い敵意と蔑視を認めている。

　　　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　 ／: : :　　 　 　 　 　　 ＼
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　　　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　 　　 　 l
　　　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　　　 |: : : : :　 ´"''"　 　　 　 　"''"´ 　　 　　 l
　　 .　＼ : : : : . .（　　 　 j 　　　 ）　 　　 　／
　　　　　 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　 ／
　　　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
　　　　　: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　＼

『彼は中国を重視せず、中国のありとあらゆる政治家たちを平気で口汚く罵っていた。
その様は日本のエリートと同じ態度で、政治家のみならず文化や歴史をも罵った』

　　　 　 　 　 ＿＿__
　　 　　 　 ／_ノ 　ヽ＼
　　 　 　／ （ ●）　（●）、
　　　 ／::::::::⌒（__人__）⌒＼
　　　 |　　 　　　|r┬-|　　　 |
　　　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　 　　　 ＜´/⌒つ
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　 　 ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ

『その反面彼は日本の文化、歴史にはどっぷりとはまっている』

　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　　⌒　　⌒　＼
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼
　　 　.|　 　　:::⌒（__人__）⌒::: |　　　＿＿
　 　　 ＼　　 　　　`ー' /￣￣⌒/⌒　　/
　　　　（⌒＼　　　　　/ ゼロの/　　 　/
　　　　i＼　　＼　　,(つ使い魔/　　　⊂)
　　　 .|　　＼　　　y(つ　　　 /,＿＿⊆)

『実際私に日本の4大紙を毎日読み、NHKの衛星放送も視聴し
英語の原書よりも日本語の翻訳の方がすらすら読めると自慢げに語った』

『やる夫は熱心な読書家だった。情報吸収のキャパシティーは
膨大で、彼は関心のある分野について非常に良く通じていた』

　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　 　　　／　　 　 　＼　　
　　　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　　　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼
　　　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　　　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／
　　　／´　 　　　　　　　　 ｀＼
　　/　 /　　　　　　　　　　l　　l　　 .＿＿＿
＿_l　　l_＿＿＿＿＿＿/＿/＿_/　　　　 ヽ
　　＼,　´-'ヽ ￣|￣￣￣￣|　　　l二二二二l
　　　 ヾ＿ノ　 　|　'''' '　　　|　　　l二二二二l
　　　| 9=ε-8.　|　'''..--　　|　　　l二二二二l:::..
　　　|　　　..''　　|　　''-.　　,|
　 　　￣￣￣￣￣￣￣￣

『一方で台湾が孤立しているために、なぜ日本のように世界の指導者が
台湾に同情的でないのか理解できていない。ゆえに彼はアメリカのリベラル派と
民主主義の処方に従えばアメリカは台湾を守護すると考えている』

『彼以後の総統は二つの選択肢が残されている。すなわちやる夫路線の継承か否か、である』

　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　／::::::::::::::::＼
　　　　 　／:::::─三三─＼
　　　　／:::::::::（○）三（○）.＼
/⌒)⌒)⌒.:::::::::: （__人__） :::::: ＼　　　　/⌒)⌒)⌒)
|　/　/　/　　　　 ｀ ⌒´　　　　 |　(⌒)/　/ / /,,-''ヽ､
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|　　　　　ノ　 　 　 　 　 　 　 ＼　　/_,-'"　　　　　　 　 ＼
ヽ　　　　/　　　　　　　　　　　　ヽ /＼　　　　　　　　　 　 ＼ ドォｰﾝ
　|　　 　|　　　　 　 　 　 ＿＿ 　 //＼＼　　　　　　　　　　 ＼ ｶﾞｶﾞｱｶﾞｰﾝ
　　　　　　　　　　　　 ／|[]::::::|_ / ＼/＼＼　　　　　　　　　／
　　　　 　 　 　 .／.|￣￣￣￣ //＼ ＼/　 ＼　　　　　　／/　　　 ＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　(⌒ヽ､_,ノ⌒Ｙ"　　　　Y　　　　　.....⌒)
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　　　　 ,.r:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::ヽ
　　　 ,ｲ:::::::::::{少‐"´￣｀^＜::::::::ヽ:::::::::::::::!:::::::::::',
　　,ｲ::::::::::::／^　　　　　　　 ＼:､:::ﾍ:::::､:::::i:::::::::ﾍ:',
　 ｒ:::/:::://　　　　　　　　　　　1:!､::::i:::::}::::::!:::::::::::!::,
　 l:::i::::::i::i　　　　　　　　　, - ¨了ﾍ:::ﾄ､::i::::::i:::::::::::i:ﾊ
　 i::!::::::ﾍ:!＿_　　　　　／　　　ｿ　 !ﾂ i::|:::::::}:::::::::::}:::!
　 t:从::::iヾ　 　｀ﾞ　　　　 　 ,.ｨf斤本ヾ}:;!:::::::i=ｪ;::::::i:::i
　　f　!::::ﾊ.　　　　 　 　 　 　 t弋り!}"|::!:::::::::ﾄ､ }::::::!:::!　　『彼が優れた政治家であることは確かだ。
　　 !　ヾ_:::ヽ　　　　 , 　 　 　 ちｴﾝ　1j:::::::::tｲｿ:i::::i:::::i
　　　　　 ｀iムゞ=r'''" ､　　　　　　　　ﾘ:::::::::::|´:::::|::::!::::i　　　台湾が独立すれば彼は偉人として残るだろう。
　　　　　　|::::ﾊ 　　 　　　　　　　　　 f;::::::::::::!::::::::|::::i:::::!　　しかし、統一されれば台湾と中国に不必要な苦痛を与えた
　　　　　 f:::::::::ゝ　　　 ｒ ､　_ _　　　 |i::::::::::i::|:::::::::!::::i:::::}　　人間に対し、歴史はそれほど優しい判断を下すとは思えない』
　　　　　 i:::::::::::↑-､_. |　 !　　　　,.イ::::::::::j::!:::::::::|:::::|:::::i
　　　　　j::::::::::::::|::::i:::|i ｌ 　!､._,,. -´ ｆ:::::::::::ﾘ:iﾄ､::::::;!:::::|:::::|
　　　　 ,{:::::::::::i:::|:::::|::!'!　 ,!;:r^! , -=､::::::::::;'::j: : ヽ:!:::::::l:::::|
　　　　 f:::::::::::j::::|:::::!_/　 .,!. 　/　 ／:::::::::;':::,': : : : :｀-､|:::::|
　　　　　　　　　　リー・クアンユー

親戚内でも……

　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　 {　 　　-－　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ　/
.　　　　　 　 　 　 　 }／_ｘｧ￢::::厂ヾ:.￣`丶、　丶（　　　　　∨
　　 　 　 　 　 　 　 ｨ'7.:::/-､ ｌ:::′　}:Y'⌒ヽi |＼　 ＼ 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　/:::/.::/{:　　|::{　　 }::|　 　 i |::::::＼　 ＼　 　 /
　　 　 　 　 　 　 ′ﾞ.::/{　x‐ﾐ ::}　　 |::lｨ‐ﾐｘ_ |::::::i::::l＼　　　 /
　　　　　　　　　 {　{_:::::ﾊ｣i んi　　　　ん'i　ii-|::i:::i::::l:::::.ヽ　}/　　　　登欽君ってやっぱ頭いいよね～。
　　　　　　　　　　　　|:i -{i {::::j　　 　 {:::_j. j｢ |::i:::i::::l:::::::::.∨⌒丶、
　　　　　　　　　　　　|:ｉ::::}　¨´、　 　 　 　 　.|::i:::i::::l::::i::::::.}─-　　＼
　　　　　　　　　　　　|:ｉ::八　　　ｰ‐ '　　　　 j::i:::i::::ｌ::::i:::::::ﾄ､　　ｰ┘ ＼
　　　　　　　　　　　　|:l::i:::::|:i::..._　　　　　　イ::i:::i::::l:::::i:::::::|　 `ｰ-　.,＿_＼
　　　　　　　　　　　　|:l::i:::::ｌ:i :::::::＞-r '´ 　 |::i:::ｉ:::.!:::::i:::::::|


　　　　　　　　　　　　, -;;'".:.:.:.:./`=-;,_　/ _='　_
　　　　　　　　　　, '";;;;;.:.:.:.:.:.:.r'/;/;彡;Xik''"ミ`ミ;､
　　　　　　　　　 ,':..:.:.''''':.:.:.:.:.:.:.!;;;:::::_／/lj_,.>ﾐﾐﾐヾ,'
　　　　　　　　　;;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!　　 `;:/,_l　　l!lll;:`;
　　　　　　　　　!l!ill!!l.;.;!;!;!!l.:l:l:.l , - ､ :/:l　　j!ll l
　　　　　　　　　l;!!;l;l;i"l｀ﾒl.!;;l;l;:i　_,　 l,､;!　　　j!
　　　　　　　　　.!l!ll!l !,!l=､!i !.! l!'i,:`i ,.lkj　　　　そうねぇ。話も面白いしね。
　　　　　　　　　l(yk. ﾐ(iﾍ!､　　　!j !l'..ﾚ'l
　　　　　　　　　l!ヽﾍ ,.｀-'｀　,j　　　 .,!l;l　　　　将来有望よ。
　　　　　　　　 /!l.!;`'ﾍ/`> -､_;:z'　 ﾉ;!;!'!
　　　　　　 _.ノ　l!l!;l;!;l;i:ゝ=...,,___..／;i;l;!! j
　　　　　　　　　 !l;l;! !l;l;i:l:　l　　 l;|l;l;!;!;!'
　　　　　　　　　 ,.._ヽl;l;l;l;l;.ﾒ　　　jl二`il~`ヽ.

　　　　 ／　　 　 　 　 　 ､/　　　　ヽ,
　　　 /　　　 ,.､､､､､、　 〃 ... 　 　 　|　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　.| l　,/./＾ヾヾヾヽi/ﾂッｯ = 、　　 |　　 |
　　　| ｉ　 .l|　　　　　　　　　　 ﾞミ　 　 |　　 |
　　　| 　 :l|　　　　　　　　　　　'ミ |l　　| 　 .|
　　　| i　 l|!　　　　　　　　　 　 ﾚﾞヽ 　 |　＜　やる夫？　なんだいそいつ？
　　　| |　 .|lー- 、　 　,. --―　' f .}　　|　　|
　　　| | 　.l. [.ソ}_ゝ 　 /.ソ__,ﾌ'　_} |　　|　　|
　　　| ｌ　 .|　　　　　　　　　 　 ,.rr'′　| 　 .|
　　　| ｉ 　 .|,　　　〈l　　 　 　 　 ij　　　|　　.|
　　　| |l　　|ﾄ.、 　-_一　 　,　|! ｌl|　　 |.　　.|
　　　!l !; |; | |||lliｯ 、　__ ‐'"　|_ｌ ! ,,, ｌ,||　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　ﾞ ﾞ ' ' ' ,..-‐｢ 　 　 　 〉‐-､' '
　　　 ､__,..-ー/ _/　 　 　 　 / 　 { `ー-､...__,
　　　,ﾍ　　　'-‐ｭ `ー――,^/ヽ /　　　　　 `ｰｒ 、


　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼
　／ 　　 （○）　（○）　＼
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜

親戚が集まれば話は決まって兄の登欽だった。活発で天才肌の彼は
誰からも一目置かれる存在で、同世代の親戚で最も期待されていた。

　　　　　　　 　 　 .,ｲ
　　　　　　　　　　/ |
　　　 ,r‐､λ､_,､ノ　 ﾞi,､__
　　　 ﾞl　　 _,,..,,,,_　　{!!! _ ヽ､
　　　　{　 ./ ;' 3　 `ヽ ~ `､　 ＼
　　　　)　 l　　　　　　}　, ‐'` 　ﾉ
　　　 ´　　`'ｰｭ 丶ﾝぐ;'"　ノ /
　　　,-‐'⌒"´　 ｀Y´￣｀r '丿
　γ' －､_,-ｭ 　　,j|　 _,,ﾑﾝ
　〈i ､丶ぐy ﾐ f　 朮　,j ゾ
　　＼ﾍ　ヽ､､丶_,艾 ン ｛
　　　　ヽ､__ ヽ.=┬─┬〈
　　　　 　〈J　.〉､|　ス |,　|
　　　　　　/"" 　|:　l　|:　|
　　　　　　ﾚ　　 :|: パ |　ﾘ
　　　　　 /　　 ﾉ:L.⊥」　|
　　　　　 |　,,　 ｿ　 ヽ　　）
　　　　　.,ゝ 　 ）　　ｲ ヽ ﾉ
　　　　　ｙ　｀ﾚｌ　　 〈´　 ﾘ
　　　　 /　　 ﾉ　　　|　　 |
　　　　 ｌ　　/　　　　ｌ;;　 |
　　　　 〉　〈 　　　　 〉　 |

一方やる夫はといえば常に兄の影に隠れた「成績は良いが、
読書ばかりしている無口な子」くらいにしか思われず、期待されていなかった

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__./
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ノ 　　ヽ､_　 　 .ヽ.:: |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;oﾟ（●）) (（ ●）)ﾟo　 ヽ|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| （__人__）'　　　　 　 i:|
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::（つ/＿/　/＼ .|::|
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /　 / 　/　＼　 ._ﾉ|
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(_＿(_＿_）::￣::::::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|

地域コミュニティにも受け入れられず、家族からも期待されない……。
もともと優れた頭脳と強い自意識の持ち主である。自然と
自我の強さがますます強固なものとなっていったのは当然であった。

　　　　　　 　　／: ￣￣￣￣￣￣　＼
　　　　　　 ／: : : :　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　／: : : : : :　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　 ／: : : : : : : :.. 　　　　　　　　 　　　　　 ＼
　　　.l : : : : : : : : ´⌒,,　 ;、､､　 ⌒｀ 　　　　 　 l
　　　| : : : : : ::;;（　○ ）::::ﾉヽ::::::（ ○　）;;:::　　 　|
　　　.l : : : : : : : ´"''",　　　 　 　"''"´　 　　　 　l
　　　 ＼: : : : : : . . （　　　 j　　　 ）　　　　　／
　　　　　＼: : : : : : :.｀ｰ-‐'´｀ｰ-‐'′　　 ／
　　　　　　　＼　　　　　｀⌒´_‐　　''　ハ
-‐ '''" ￣ /　 :| ヽ,ゝ=＜　　　　　　/　　 |　`'''‐-　､.._
　　　　　/　　 !.／l;';';';';';';＼　　　 ./　　 │
　 　 　 _,＞ '´|l. ﾐ:ゝ､;';';_/,´＼　 ./|._
.　　 　 | 　 　 |:.l.　/';';';';';|=　　ヽ/:.|
　 　 　 l.　 　 |:.:.l./';';';';';';'!　 　 /:.:.|
.　　　　 l.　　 |:.:.:.!';';';';';';';'|　　/:.:.:.:!

台湾人はやる夫を認めなかったが、日本の教育制度は
やる夫を認めた。大学に行けたのも日本の制度の賜物で、言い換えれば
現在のやる夫の土台は、日本なくしては語れないものがある。

　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　 ／（ ●） 　（●）＼
　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　|　　　　　|r┬-|　　　　 |
　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

韓国の朴正煕もまた日本の教育によりのし上がるきっかけを作った人物であった。
日本の教育制度は彼らのような、しがらみに不満を持つ人間を救済する働きも存在していた。

／　　　 ﾁ　　　　　　　　　　　　　　|/ ! l　 ! | {
　 ィ´ーｹ　　　　　　　　　　　　　　__　lｲ　ﾊ l ｀ヽ
∠ヽ　７　　 _　- .､　 　 　 　 　 ／￣｀ﾉｲ
　ハl　!　　'´ ￣ 二｀､ｰ ､　　／-_　　 !/
　 l { ! |　 　 ＜T::丁 ゝ　 　 !　ｲ:::ﾚ'｀ ﾘ　　『私の家は極貧の農家で、韓国の社会階級では蔑まされていた。
ヽ、ヽﾐ　　　　　￣　　　　　 l　 ￣　　l　　　しかし日本の法律により学校に行き、成績優秀だったので
　!ヽ｀ l　　　　　　　　　　 　 |　　　　 l　　　日本人教師に師範学校への進学を勧められた。
　｀)｀ハ　　　　 　 　 　 　 　 l　　　　l
　 ｀Y　ヽ　　　　　　　　 -　／　　　/　　　　ついには士官学校を首席で卒業し、卒業式では答辞を読むことができた。
　_/{　　 ヽ　　　　　 、＿＿　,　　/
´/l!ヽ　 　 ヽ　　　　　ー － ´　/　　　　　日本の協力は割りと公平で、その点私は非常に評価している。』
. l ll　ヽ.　　　＼　　　　　　 　 / ｀丶､
　! ヾ､　＼　　　＼　　　　　 /ﾉ　 　 ヽ｀ ｰ-　._
　ヽ　ヽヽ　｀丶､　 ｀ ー― ／　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　朴正煕

モーナ・ルダオが引き起こした『霧社事件』により過酷な弾圧の中生活を余儀なくされた
生き残りたちも、その点については肯定的だった。

　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　 　　. -‐'''.:.:.:.:.:.:.:... ｀`'- 、
.　　　　　. '´.:.:.:.:.:.:.:.:.:__.;.;.;.;._:.:.:..: . ＼
.　 　　／.:.:／.:.. -'''"ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.､..:.:. .ヽ.
　　　/.:.:.:/.:.／　　　　 `‐､:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:. .ヽ.
　　　l.:.:./.:/____　　　 ,. -‐-`i.ニニ).:.:.:.:.: .ヽ.
　 　 l.:.:.l.:.｢　.=,ﾐ　　 　,.=,=､_.}.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:､ `ｰz
　　　|.:.:ヽ:}-! i__j　　　　 '--' }.:.:.:.:.l‐､.:.:.:.:.:..｀＜´　私はタナトゥヌを憎んでもいるし、
　　　｀i:､:..ヽ.　　 j　　　　　 _ﾉ.:.:.:ノｿﾉ;.;.;.;.;.:.:.:彡　　愛してもいるわ。
　 　 _ﾉ.:.｀ｰr` 　｀　　　　　　￣,.‐-'.;.;.;.;.;-=ﾆ´
　 ≦.:.:.:.:.:.:.:.i､　　 ｰ　　　　　,.ｲ.:.:.:.;.;.;.;. -‐'"
.　　⌒'ｰ-‐…` ､　　　　　.-'　ｲハ!´
　　　　　　　　　 `‐r‐_'ﾆ´-ー┴i
　　　　　　　　　　｢l´r‐ '"´￣￣{
.　　　　　　　　-‐l | .l　　　　　.-'`‐-
　　　　　　　 　 -‐'_｣ 　 　　''´

　　　　　　　　　　　 ,. -─- ､._
　 　 　 　 　 　 ,. ‐'´　　　　　　`‐､
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ヽ､_／)ﾉ
　　　　　　/　　　　 ／￣~`'''‐- ､.._　　　ノ
　　　　　　i. 　　　／　　　　　　　　 ￣l　7
　　　　　　,!ヘ.　/ ‐- ､._　　　　　　　　|/
.　　　　　 |〃､!ﾐ:　　 -─ゝ、　 　 ＿_ .l
　　　　　　!_ﾋ;　　　 Ｌ(.:)＿ `ｰ'"〈:)_,` /　　愛している？　彼らは貴女たちを
　　　　　　/｀ﾞi　　 　 　 　 ´　　　 ヽ　 !　　あんな何も無い島に追いやって、囚人のような
　　　　_／:::::::!　　　　　　 　 　 　 ,,..ゝ!　　生活を強いたというのに？
_,,. -‐ﾍ::::::::::::::ヽ、　　　 r'´~｀''‐､　 ／
　!　 　 ＼::::::::::::::ヽ　　　`ｰ─ '　／
　i､　　 　 ＼:::::::::::::::..､　　~"　／
　.! ＼　　 　 `‐､.　 　 `ｰ;--'´


　　　　　　　　　__　, - '　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　､_ｻｰ- ﾗ´　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　 i　　 /　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ
　　　　　 ヽ､ /　　　　　　　　　　　　 _　 i'｀　ヽ
　　　　 ヾｰ'//　 ／_　-‐─　　　　　ヽ｀'ﾞ　　　|
　　　　　 ヽi |　/'´　 ＿＿＿ _　　　 ノ　　　　 |ヽ_
　　　　　　 ﾚ ｨy,´￣ 　　　　　 i｀ｰ'　｀ i　　　　i　 Z　　
　　　　　 _,┤i ﾋﾊ､　　　　　　　ヽ　 _,. |ヽ　　　ヽ'´　　　もちろん彼らは私たちを苛め抜いたわ。
　　--‐'´ 　 ｖ　｀ ﾞ,　 ヽ-=､__　　「´_,. /　ヽ　　 ヽゝ　　まるで牛か馬のように働かせて、コケにしていた。
　　　　　　　 ',　　ﾉ　 　ﾞ「ンゝ｀ ノ´　/ ）　 ヽ‐ ､_,｀＞　
　　　　　　　　', ､`_　　　 　 _／_ ／イ_ ヽｰ-ゝ　　　　思い出すだけでもぞっとするわよ。
　　　　　　　 i ヽヾ=｀‐　＿二彡' ´ `　　`
　　　　　　　　ヽ｀ ｰ‐/´r'´ ／
　　　　　　　　　＼ / ∠-'´
　　　　　　　　　　 |　|

　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　 　 　 　　 ＼
　　　　＿　　　_,. - '´　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　ヽ
　　　　｀ヽ_￣　　　　　　　　　　　　 　 　/　　　　 ,　　　　　 ＼
　 ＿__,.　- 'ｰ-　　　　　　　　　　　　　 ,i　　　　 /／　　　　　　ヽ
　 ｀ヽ　　　　　　　　　　　＿,. - _,.-､<´,!　　　　,'/／_. -‐' ￣ヾ､ i
　　　 `ｰ- ､_　　　　　 　　 ￣７　 ｒ'ヽ| |　　　　|彡' ｀ヽ　　　　レ'　
　　　　＜_　 　 　 　 　 　_,. ﾆ i l i　ろ|∧ 　 　 ! _､,.-､､ヽ.　　 |　|　
　　　＿,. -'´　　　　　　　　　　ヽ＼ゝ´　 ',　　 |　!､ﾝ,ﾍ'　　　 ,' /　
　　　`ｰ- ､＿　　　　　 　 ハ /.::::.ゝ`　　　ヽ　i!　　`　　　,_ﾋ/{　　でも彼らは、私たちに近代的な教育を与えた。
　　　　　　　　 ＞　　　　　|＼!:　　　!　　　　 ＼､　　　　　'ケ´　　
　　　　　　　　　￣レ'ｰ'´iN　　　　　 .　　　 　　 `　　　　ン　　　　確かに固有の言葉や文化は大切だけれど、
　　　　　　　　　　　　　_/_＿　　　 　 ::..　　　　　　＿_　 / L_　　いつまでも出草や刺青をしているわけにはいかなかったのよ。
　　　　　　　　　　　　/　　　 ￣`　､　 ::::::...　　　　､` '／-'´
　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　 ` ､::, ､::...　　　, '　　　　　　　だからタナトゥヌを評価してもいいと思うわ。
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　`i　　` ー '
　　　　　　　　　 / 　 　 　 　 ─-　､ 　 ,'
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　 ＞-‐‐_､ -─- ､

近代制度の特徴のひとつとして、対象者の平等化がある。
門戸の貴賎問わずその制度の中では平等として扱われ、同等の義務と権利が発生する。
太平洋戦争時台湾原住民で構成された『高砂義勇隊』にセデック族の近縁部族が
多く参加しているのは、軍人になることで初めて日本人兵士と同等になれた事も起因している。

　　　　/＼＿＿_／ヽ　　　　　　
　　 ／''''''　　　'''''':::::::＼　　　/＼＿＿_／ヽ
　 . |（●）,　　　､（●）､.:|　　／''''''　　　'''''':::::::＼
　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|　　|（●）,　　　､（●）､.:|
. 　 |　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|　　|　　 ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,　.::::|
　　 ＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／　　|　　 ｀-=ﾆ=- '　.:::::::|
　　　 （⌒`　　　 ⌒ヽ　　　　＼　　｀ﾆﾆ´　 .:::::／　
　　　　ヽ　 ~~⌒γ⌒）　　　　r'⌒　｀!´ `⌒）　
　　　　　 ヽー―'^ー-'　　　　（ ⌒γ⌒~~　/
　　　　 ＿_ 〉　　　 |　　　　　　　｀ー^ｰ― r'
　　　　 ＼/───|(四　　　　　　| 　l　　ﾄ､　 .＿
　　　　　 irｰ-､ ｰ　,}　　　　　　　 / 　　四)二二ノ
　　　　　/　　　｀X´ ヽ 　　　　　 / 　 入　　|

台湾人が日本の統治時代を評価する際、必ずといっても良いほど
治水、衛生事業と並んで教育制度が挙げられる。それは宗主国と
自身のルーツが異なる中、少しの根気があれば認めてもらえる世界は
やる夫のような若者にとって非常に大きな心のよりどころとなっていた。

　　　　　　 ,　―――― 、
　　　　　／　　_ノ ' ;、ヽ_ ＼
　　　 ／　　 （ ●）　 （●）　＼　　　
　　　/　　　　　　（__人__）　　　）　　　
　　　|　　　　　 / | | | | |ゝ 　　ﾉ　,.､,_ ,..._
　　　_ヽ、　　　､`ー―'´,)r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
　 '／ /　＼ 　　　￣￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼
, '/　 '、　　　ゞ　　＿_　,ｨ ヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ
/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／
　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |
　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　　｜
　　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　 ト､
　　　;　　　　 |　　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼

やらない夫は後年、こう語っている。

　　 ／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　 （ ●）（●）　　日本人に差別されていたのは事実だろ。
.　|　　　　 （__人__）　　
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　俺たちは日本人と同じ成績とっても同じ学校に行けなかった……。
.　 |　　　　　　 　 }　　　事実やる夫だって一度進学に失敗しているんだ。
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　 ／￣￣＼
　／　ノ　　＼ ＼
　|　 （●）（●）　|　　それでも教育を受ける機会をくれたことは
.　|　　（__人__）　 |　　素直にありがたかった。だろ、常考。
　 |　　 ｀ ⌒´　　ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　r ､　　r ､　　　　　　　　r､_,.ﾍ　　　〉 /
　　 _/　〉　 | レヽ　　　　　　 l rﾆ´　 　/ /
　　(　 〈 }ヽl　r､ /　　　　 　ノ　 _ﾉ　　/ /
　 　 ＼ ｀ ﾉへ´/　　　　 _<,ｨ つ_r-､ / /
　　　　 〉_〈　 / ＼　　 　l l＜　=､ l ｌ l　l
　　　　/ 　 }/ /ヽ. ＼ 　l l　_＞<　l l l　l
　　　/´ ／7_/r-､ヽノ　.l l <_ <ﾊ ヽ/.l　l
　　 l_／　「l　 ヽﾉ　　　 l l /〃｀<　　 l　l
　　 _　/〉 ﾚ　＿　　　　ﾚ　´〃　､ヽ　 l　ヽ
　 // し'　　 ヽノ　　　　　　 <ｨ　lヽ}　_ゝ　l
　(/　　　　　　　　　　　　　　 ￣　　　ヽ 　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾉ

　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　
　 　　　（　´_>｀）　 　　　　 　　　　　　　
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　本編は来週土曜日21時の予定。
　　 　/　　 １/￣￣￣￣/　　　　　　　
　 ＿_(__ﾆつ/　 FMV　 /＿　　　　　　　ここで出た何人かは本編にも登場してきます。
　 　　　 ＼/＿＿＿＿/

乙
というか、評価が極端から極端に振れてるのよね戦前ニッポンは

旧植民地人にとっては「愛憎半ばする」というのが正しいんだろうね
少なくとも小林よしのりとか保守の人たちが言うほど単純ではない
やる夫はかなり特殊な部類みたいだし

日本人も現地で尊敬される人がいる一方で、虎の威を狩る狐みたいな輩も少なくなかったようだし

乙でした

＞日本の教育制度は彼らのような、しがらみに不満を持つ人間を救済する働きも存在していた。
なるほど、と頷いてしまいましたわ。
やる夫や朴正煕はその土地のコミュニティからしたらアウトローですしね。

「教育を受けられる機会を与えられたことに感謝する」というのは何かわかるな

インドなんかでも不可触賤民出身者が植民地制度のおかげで高等教育を受けられて立身出世してるそうだし
（そういう人がガンジーを「偽善者」と罵倒したという話も聞いたことがある）

>>127
そりゃガンジーは「カースト制度は正しい！　これからも守るべきだ！」という立場の人なんだもの
敬虔なヒンドゥー教徒の彼にとって、神から与えられた役割を果たすことで恵まれた来世に生まれ変わることは金科玉条だ

乙。

日本統治下の台湾育ちの童話作家が、（多分いじめが題材の作品の）あとがきで
難病に罹った際医者が台湾人の患者よりも優先して投薬したので助かったとか
家の使用人だった台湾人に高圧的に接してたとか子供の頃の話をしてたのを覚えてる。


日本の支配下に置かれたことが近代化に結びついた側面は否定できないとはいえ、
「日本」・「日本人」との間に格差や断絶があったのもまた確かなわけで。

　
　 　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　　たくさんの感想感謝です。
　 　　　（　´_>｀）　 　　　　 　　　　　　　機会あったらモーナ・ルダオとか
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　　リー・クアンユーもおまけでやってみたいですな。
　　 　/　　 １/￣￣￣￣/　　　　　　　
　 ＿_(__ﾆつ/　 FMV　 /＿　　　　　　 やる夫は日本人向けの本でそこそこ社会的地位のある家に生まれたとしているのが多いのですが、
　 　　　 ＼/＿＿＿＿/ 　　　　　　　　台湾で出した本では本人が親戚にアヘンの専売人や、商売人を持っていたと告白していて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　対日脚色の強い人物なので本当にややこしい人です。

乙乙！　日本じゃ思い悩むことすらない深刻な話だね。
植民地の現地エリートは多かれ少なかれ、ガンジーややる夫のような複雑な立場だよね。
特に独立後や元の祖国が植民地時代より状況が悪化してると更に。
リーの言葉は自分の経験も加味してるから重いよな・・・

>>86-92読んで
全部日本人と同じにすれば問題ないって考え方もなんか違うなって思ったな。

乙
知れば知るほどややこしい御仁ですな

ただ国家事情でも個人事情でも、「肯定もあった、でも否定もあった」と、
両方を安易に並列して等価扱いし、そこで思考停止しちゃう人が
よく出るのはちょっといただけないやね
そこから「現状どっちにどのくらい天秤が傾いてるか」まで
見ようとする事が肝要かなと思う
ここの話みたいに、それが難しい事も多いけど

……ガンジーを一方的に偉人扱いする風潮があるのって、
日本くらいなのかな？
ついでに野口英世も、札の肖像画にするような偉人じゃあないし

>>130
リー・クアンユーのお隣にいる
マハティール元首相とかリクエストしてみたいな

乙
それでも、日本人はアジア人を皆殺しにしていたって勢いの左巻き教育には適切なカウンターには違いない

　
　 　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　　
　 　　　（　´_>｀）　 　　　　 　　　　　　　リー・クアンユーはともかくマハティールは
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　本編と関係ないですからねぇ。これが終わってからでないと……。
　　 　/　　 １/￣￣￣￣/　　　　　　　　あとマレー語の本が読めないでござる！
　 ＿_(__ﾆつ/　 FMV　 /＿　　　　　　
　 　　　 ＼/＿＿＿＿/ 　　　　　　　　明日は休日なので図書館に関連書籍探しに行ってきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y市中央図書館で台湾の本読んでる男がいたらそれは私。

マレー語は世界で一番勉強しやすい言語らしいよ！
某大学じゃ単位と点数が稼ぎやすい大仏授業として人気だよ！You、やっちゃいなYo！
……と途中でインドネシア語（ほぼマレー語と一緒らしい）投げた俺がおススメします

>>136
ｶﾞﾀｯ!

そういえば『セデック・バレ』のモーナ・ルダオ役である林慶台さんはプロの俳優ではなく
プロテスタント長老派の聖職者さんだそうです。お前のような牧師がいるか！

http://ext.pimg.tw/wtssoccer/1316019213-3940285511.jpg

>>137
やめて！世界にはシスの暗黒卿にしか見えない聖職者もいるのよ！

マハティールは無理やり絡めても、出番はかなり後になりそうですね。
シンガポール独立の時の対応は好感が持てるんだけども

>>135
勝手な要望書き散らしただけなので、当然スルーで構いませんよ

>>136
言語の学習しやすさは、母国語との類似度によって変わるんじゃまいか
よく言われる話では、日本人からすればトルコ語・韓国語（・モンゴル語？）
少し離れてフィンランド語あたりが楽とされてるかな

>>139
コリ語こと韓国語は、第二外国語じゃ楽勝だと噂でしたね、確かにｗ　第三外国語としてはモンゴル語がオヌヌメとも聞いた

マレーインドネシア語は、元々あの地域が多民族の入り乱れる海域だったから、多民族交流で障害となる小難しい用法やら文法やらがどんどん削られて、初心者でも簡単に使えるようになったんだとか。リンガフランカという類の言語らしい
国語として整備されたのが20世紀になってからだので、更に簡素化しちゃったとか

フィンランド語は印欧語族からすれば難しいらしいですね

昔はそのあたりひとまとめにウラル・アルタイ系言語って言われてたんだよね
現在ではフィンランド語やハンガリー語やエストニア語などのウラル系言語が日本語や
モンゴル語などのアルタイ系言語に文法が似てるのは
偶然の一致とされて別系統の言語となってるけど
文法がよく似てることには変わりないから習得は比較的優しい

多言語社会の歴史書籍を読むと面白いですよね。
特にヨーロッパの貴族社会はマルチリンガルなんて当たり前で、
中にはピョートル3世みたいにロシア語よりドイツ語の方を得意とする人がいたり。

やる夫やリー・クアンユーもそれに似たところがあるので比べてみると面白いかも。

ロシア皇帝なんてほとんどドイツ人みたいなものですからｗ
エカテリーナ2世なんてロマノフ家の血はおろか、
ロシア人の血すら入ってないですよ、彼女ｗ

それと19世紀までロシア人貴族にとっての母語はフランス語だったそうです

>エカテリーナ2世なんてロマノフ家の血はおろか、
ロシア人の血すら入ってないですよ、彼女ｗ

ポチョムキン『どこぞの馬の骨とも知れぬと申したか』

そういえば戦前にハンガリーが「日本とハンガリーは同じツラン民族だから連帯しよう！」と言っていた
日本から男性皇族をハンガリー国王に迎えようとしていたり、フィンランド・トルコとも連携しようとしたらしい

トルコだかで吹かれてた大トルコ連合を思い出すにゃあ。

日本語は外来語を日本語として取り入れるのが上手いから、あんまり変化しないよね。
中国語のように内在化しないとどうしようもないのもあるけど。なんで簡体字にしたん？

同祖論……日本ユダヤ同祖論とか、日本キルギス同祖論とかもあったな

>>147
簡単に言えば識字率の向上が目的です。楔形文字やヒエログリフが支配層の文字だったように
難しい文字は覚える時多くの時間と根気が必要なんで10画を上限に繁体字を改良したのが簡体字

蒋介石親子の生い立ちは向こうの方がやりそうなので制作を予定しましたが、中止しますた。

同時に二つのスレでやっちゃっても、ｲｲﾝﾀﾞﾖｰ？

漢字利用国の変化のベクトルは色々だねえ

日本→読みが複数化＋国字
中国→簡体字化
台湾→繁体字
韓国→漢字廃止の結果、同音異義語が増えたり等で時々涙目
ベトナム→廃止した後はどんな感じなんだろう？

とある中国人は「日本の漢字の読みは難易度ナイトメア級」と言ってたw

>>150
ドラクエとかも多人数がやってるしな
作者ごとの歴史観の違いみたいなのが見られたら、
それはそれで面白そうだと読者的には思う
なのでそういうのは気が乗ればやってしまえーくらいで
いいんじゃまいかと愚考

そんなもんなんですねぇ。考えておきまする。

ここ二三日全く作っていないでござる。物語の盛り上がる部分だというのに。。

ごゆっくりー

>>151
ベトナムも、韓国とおなじような感じかと。ローマ字表記になって、漢字由来の言葉が分かりにくくなったとか

　 　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　　今日は昔買ったゴー宣台湾論を再読。
　 　　　（　´_>｀）　 　　　　 　　　　　　　これを製作する前参考がてらにゴー宣も読んだのですが、
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　　不思議なのは自分と意見が対立するとどんなに
　　 　/　　 １/￣￣￣￣/　　　　　　　思想的同志だった人にでも悪意を込めた描写をする彼が
　 ＿_(__ﾆつ/　 FMV　 /＿　　　　　　 ころころ発言を変えるやる夫を崇拝しちゃってるんでしょ。
　 　　　 ＼/＿＿＿＿/ 　　　　　　　　正直得る情報が台団連か友の会経由としか思えない。

小林よしのりも今や昔の持論も捨ててるからなぁ・・・・・

　 　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　>>155
　 　　　（　´_>｀）　 　　　　 　　　　　　　
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　　最近のは読んでいないんですが、
　　 　/　　 １/￣￣￣￣/　　　　　　　　いろんな保守派の人と大喧嘩しているようですね。
　 ＿_(__ﾆつ/　 FMV　 /＿　　　　　　
　 　　　 ＼/＿＿＿＿/ 　　　　　　　　拙者はそこまでして主張を押し通す自信がないでござる。。

小林がパチンコを擁護しだしてから主張が
おかしくいと感じてSAPIO切った。
今考えると元々アレな人って思える。

　　　　　　　　　　┌-─ ´￣ ｰ--　､
　　　　　　　　 /｀ｰヽ　　ヽ　　　　ヽ　ヽ､
　　　 　 　 　 /　,　ﾚヽl､　ヽ ､　　　 ＼　ヽ
　 　 　 　 　 / 　l l __ ヽヽ､　く￣ヽ､　 ヽ　ヽ
　　 　 　 　 l l　 l f´　ヽヽ　ヽヽヽ ヽ　　lヾ､」 ,､
　　　　　　 l　l　l│　　　ヽ､　>ヒz七､　 ﾄ､Y┤r┐
　　　 　 　 リ l　N､,,三ミ　`　 '´´〃ヾ,､　V│ l ├､　　　　　うーっす！　元気かー？
　　　　　　 l|｀l|　 N､　　　'_ , -,､　　　l∧､|││ |│
　　 　 　 　 l　ヽ　M.　　　{　　　l　　 ﾚ┤ l　｀ '　l､ l　　　　ウチや、黒井や！
　　　　 　 　 　 ヽ l ﾘｰ ､_ ｀ｰ- ' , イ |　l　 ヽ　　　　l　　　
　　 　 　 　 　 　 ヽl l|／　 ＞､´　　ﾚlヽﾍ　　｀　　　l　　　　物語では後半ではとある民主活動家として
　　　　　　 　 　 　 ｀ {　,／ ├　　 / ' ├'｀┐　､　 lト ､　　活躍するさかい楽しみにしといてなー。
　　　　　　　　　　, -_ニ''ﾌ　 |　　/　　　l　 ∧　　／〉　l
　　　　　　　　　 /　l　　/／１　/ ＼､_　l　/ メ' ´／　　l
　　　 　 　 　 　 l 　 l / ｲ,/　l　l　　 ヽ」､l l∧ ／　　　　lヽ
　　　　　　　　 ,┘　 Y　 <　 lv'　　／,　　 l／　 　 　 　 Ｎ

　　　　　　　　　　 /　　　l !;;∨斗, k　 ﾍ　　　 ヽ ﾞ ,
　　　　　 　 　 　 /　 ;　 ∥　 　 |ﾍ:iヽ 　k　　　 ﾍ.　l
.　 　　 　 　 　　/　　i　‐Tt-　　 | l | ﾍ￣iT-:.　　li　l
　　　　　　 　　 j l　.:|　 ,ﾊ|. 　 　 | ∥ ﾍ　iﾍ :::. l, ∥ |
　 　 　 　 　 　 l/| |::|　 ! ＿_ .　　|　|　_,,i⊥k,;:::. | .ﾄ,j
.　　　　 　 　　 |! .!.l::l　.,ﾍ.ﾄ'￣i　　　　 ﾄ'￣i./::::..li |::{　　　　　今日フライングかまして出張ったのは
.　 　 　 　 　 　|　.',.!::l　|､.ﾏ-ｯ|　　　　 |ﾄ=}j　}:::::ﾊ,lｼ　　　　　　ちゃーんと理由があるんやで？
　　　　　　　　　　 ヾ:::} |ﾊ. ゞ'' 　 ,　 　 ﾞ ''" .i'i;:::!ｯ!|　　　　　　
　　　　　　　　　　　 '!::N|ﾞi､ 'ﾞﾞ 　 r-､　 　ﾞﾞ　ﾘi;∧　　　　　　そもそもおタクらの中で台湾の政治制度について
　 　 　 　　　　　　　 ﾍ!∥ ＞. _　　　 _　x≦|::´:.. ＼　　　　　　よーく知っている人間はそうそうおらんハズや。
　　　　　　 　 　 　 　 　 | ヽ;: : >ミT ´r‐''ﾞ.　|､: 　 　 >
　　　　　　　　　　　　　　!　 >/／X!／人　 |´ゝ､,,／　　　　　なのに>>1のドアホは今更それに気がついてなぁ。
　　　　　　　　　　　　　 x ´　" 　|'´::>‐'ﾞ ∨　　　 ｀ヽ,,　　　　　もうすでに国民大会代表や行政院長やら、
　　　 　 　 　 　 　　　/､　 　 　　!;;;/　　　　　　　　　 'l　　　　日本人になじみの薄い言葉がろくに説明なしに出てしまっとるんや。
　　　　 　 　 　 　 　 j　∨ 　 　 /::::|　　　 　 i 　 　 　　|
　　　　　　　 　　 　 j　 /-一‐ /::::├‐一ー┤　 / 　 　.|
.　 　､ー-　.,,_ .　,､_/. ,.!、~￣|.i:::::::::|_　-‐､.　|　/ 　 　　.i
　　　ﾍ;::::::::::::::::/　'^'^l .|,. -一ﾞ'' ~´::::::::::::::ヽ､|./　　　　　|

　　　　　　　 　 　 　 ／´＼-‐／｀＼-‐‐- ､__
　　　　　　　　　　 ／ /　　ﾍ　　　　 ヽ、.　､　｀ヽ、
　　　　　　　 　 ／　 /　/　/ヽ,ｨ'ヽヽ､ ﾍ　　＼ｉ　ﾊ　　　 _＿＿＿＿＿＿__
　　　　　　　　/　　 /　/　/｀゛`´"| |-‐- ｉ::　　 ＼.:} 　 /　　　　　　　　　 ///
　　　　　　　 /　　 /　 |,ｨ'＾ヽ　　　| | ∨ ｉ::　　 ﾊ｀＼　|　　　　　　 　 　 ///
　　　　　　　ｊ　/　/　　| /　　　　　ﾘ__ ∨::　　　∧:::::} |　　　　　　　　　 {ｉ|ｉ|
　　　　　　　| /|　|　　 |ﾘ __　　　　ｨ弐ﾐ､∨､　　　ﾍ::ｊ |　　　　　　　　 ⊂￣ヽ､　　　　
　　　　　　　|/ |　|　　ﾊ ｨ弍　　　　　〟　 |:|＼ 　 ｀ヽ|　　　　　　　 　,ｨ'´二　 〉　　　そこでや！　世界史教師のウチが
　 　 　 　 　 　 |　|　/::ﾊ　　　´,-─ｖ　　　|:|_ノ｀＼　 |　　　　 　 　 　 ゝ‐-､　ﾉ　　　台湾の政治制度について、権力機関を中心に
　　　　 　 　 　 |　∨:::::::ｊ､　　 ヽ　　,ﾉ　 ,ｨ|:|:::＼　　　|　　　　　　 　　 ⊂ﾆ_,ｲ　　　　特別編を開講して、おタクらの台湾政治に対する
　　　　　　　　　ヽ､|｀ヽ､|:|｀＞‐-二´- '´:::|:|:::::::::＼　 |　　　　　　　　　|ｉl|　　|　　　　理解度を深めてほしいってわけや！
　　　　　　　　　　　　　 |:|/:_::_:_:/ 〉 　 /　|:|´~￣/::/ |＿＿＿＿＿＿_|ilｉ| V ｊ
　　　　　　　　　　　　　/|:|:ｉ: : ∧ 　　 ﾉ＼|ﾘ: : : : ::|　　　,　　　 〈　 　 ゝ＿,,/　　　日程としては来週以降を予定
　　　　　　　　　 　 　 /　ﾘｊ: : :|/＼／,／: : : : : : :ｉ:|　 ／_＿　 / ヽ __,/'´　　　　　しとるよってに待っててな。
　　　　　　　　　　 　 〈　 /: : : : :＼／: : : : : : : : : :λ'"＼　 ｀‐-─'´
　　　　　　　　　　 　 ﾉ'"/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/::::::::　＼､
　　　　　　　　　　　/　　､: : : : : : : : : : : : : : : : : : :{＼:::::::::　ﾍ＼

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／＼
　　　　　　 　 　 ／｀ヽ -/　　　ヽｰ-　．.
.　　　　　 　 　 /　　　 `′　　　　∨　 　 ｀　､
　　　　　　 　 /　　 / 　 ハ　　 l　　 ,　 ､ 　 　ヽ
.　　　　　 　 // / / 　 ∧ハ 　 ｌ　　　, 　＼ 　 　'.
　　　　　　 // /　l 　 /::~´|:::,　 |　 　 l　　　ヽ　　 ，
.　　　　　 / 　, 　 |._ / ::::::::l:::::,　Ⅳ 　 !　　　　∨　}
　　　　　 ｌ :l　l　　| /:::ヽ:::::j:::::::, l::∨　ｌ, r≦´l　∨ﾘ
　　　　　 | :l .:| 　 |:l、::::::::＼::::::l !::, イ |　V_,. ﾄ 　v′
　　　　　 | ,l.:::!　 ﾊﾑ い 示 :::::リ::::f弌爪;:ﾘ　| ｀V',￣j
　　　　　 |ﾊ.:::l. /.:λ:::.V炒.::::::::::::::::.､Vｔzﾀ_v_|　,ﾊ.l　ﾉ　　んでこれを足がかりに将来ホモから解説はもちろん、
　 　 　 　 /ﾊ:ﾚ:/l ゝ! 　 　 　 ､　　　 ￣ゝr‐く ヽ:. jヾ
.　　　 　 〃: l　|.:| | ゝ､　　､ 　-‐ 'Уf´ヽ ｀　 　l: ﾊ　}　　　　>>1から制作権も奪ってドロドロの権力闘争劇から、の
　　　　　, ; : :l　! N: : : : :≧ `. -_‐.'． `l 　 　 　 ﾄ,:.:| .′　　　　　ウチが主人公なアクション武勇伝にしたるわ！
　　　 　 l ! : :∨/ :_: : : : : :.ﾄ.ｰ ､　,　'_λ＿_,. .イ:.|: l l
　　　　 /,: : : : Y/　 　 ￣｀V,＞‐＜:/{ : : : : : : : :ﾉヾ,'
.　　　 //; : : : : :{　　　　　　∨/７// λ:_:_: ; : イ} Y{
　　　//: : : : : : ∧　 　 　 　 ∨'// 　{ : : : : : : : {. {.:l

　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　≡三　　（　 ´_>｀）　　／/⌒ヽ
　　　　　　　（⌒　　　⌒／i　|( ● )|　　　聞こえてるっての。
　　　　　　　 ）　＼ ∧ ..| i＾　ゝ＿ノ
　　　　　 　 /　 ト、＼ .ｌ⊂i''-,|＿|　　））
　　　　　　　　　　 ＼　γ)＼|_|__］
　　　　　　　　　　　　ヽ　｀ソ_}
　　　　　　　　　　　　　ヽイ


　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,＼__, ､ _,.．､
　　　　 　 　 　 　 　 　 　,. ／　ヽ/　 ＼　 ＼　_ ノ
　　　　　 　 　 　 　 　 .:'／　　 ,､ ∧　　ヽ　 ´∧ ､
　　　　 　 　 　 　 　 / '　　　 /-┴┤　l 　 　 じ　､` ｰ-
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　　　　 　 　 　 　 / /　∪l l　＼　　|:!　ハ, イ 　 | ｌ　∧
.　　　 　 　 　 　 /イ　 /　| ド ､ ｀ ' j | 匕 j_.ﾑ　　! |ヽ　}
　　　　　　　　 　 l /| /　ｲ/　　・｀ 　 ﾚ ´．ﾘ λ ,ﾊ.|　 v　　　　　　　　ちょ、ちょい待ちー！
　　　　　　　　 　 /_:|' / 〃 ' ´ 　_ 　 ､　｀　ｰ{i Ⅵ| ′　　　　　　　　　
　　　　　 　 　 _r‐'.:.:';'.`:/-､　　/^′￣ }　　 j|:^.:^ヽ-.:─.:─.:-.-　　今のノーカンやノーカン！
　　　　_/＞＜.:.:.:.:､.:.:';./.:.:.:|＞ {　　　　ﾉ . イﾘ.:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　　　　　 　 ｀ヽ､:::　::〈　{: : : : : :/' .::〃
　　　　　　　　　　　　　＼　:::ｊ　ｉ: : : : :ﾉ　 ::"


やる夫が祖国の運命を変えるようです

　　　特別編　『黒井先生（独身）と学ぶ台湾政治制度』
　　　
　　　来週以降投下予定

よし、俺が添い寝して慰め(ry

台湾というより中華民国の政治制度になりそうね。
植民地時代までやるんだろうか

確かに総統選挙やってるから大統領制っぽいけど、議会との権限差とか知らないからなあ

>>165
いちおう1953年時点での機構を中心に解説します。でないと切りがない。