718．

　　　　　　　　第１６話『フランツは謎の男が気になるようです』



－夜、コリゼー（コロシアム）への道中－



　　　　　　　　', L__ ＿＿ ＿__ _　　　　　　　｀丶､ V
　　　　 　 　 　 〉.:::::::::::::小:､: : : :　｀`丶､　　　　　 ｀ヽ､
　　　　　　　　/;.:.::.l.l.:::/i::l.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.:. : : : :.｀丶､　　　 　〉
　 　 　 　 　 //.:.:l.:l:ﾚ'　i.:ﾄ､;ﾄ､:ヽ､:.:.:.:.ヽ: : : :: : : ｀ヽ､　/
　　　　　　　l/ i.:.:l::|´￣l.:l　 ヽ仁lﾆﾐヽ.:.!::::::::::::::::.:.:.:.:.:「
　 　 　 　 　 　 VN:!行F::l 　 〒ﾃﾃﾐヽ.::!.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.!
　　　　　　　 　 　l:1 少'ﾘ　　弋辷ｿ l:.:.:!.:.:.:.:;.::::!.:.:::l::::!　　　　（船乗りシンドバッド……
　　　　　　　 　 　l:.l　　　　　　　　　/.:/.::::::/:::/:::/:l::;′　　　　モンテ・クリスト島の
　　　　　　　 　 　l:.ﾄ､　 　 　 　 　 /,:ｲ.:.:.:./.:./.:./://　　　　　　　彼と同一人物なんだろうか）
　　　　　　　 　 　l.:l:.:ヽ　 ｀　 　 　　 ,'.:.:./.／.:./://　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　l.:.:.:/ ＼_ ＿　　 イ.:.:/l´.:.／l/
　　　　　　　　　　l.:.:/　　　　 i　　　l.:./ 」.:/　 ′
　　　　　　　　　　|:/　 　 　_,ﾑ　＿」/￣｀L_
　 　 　 　 　 　 　 ′　_,. イｨ介:､　　　　　　 ＞ｭ､
　　　　　　　　　　 ﾉ「ﾌ7　l//iﾄ､ ヽ　　　　 /_ﾉ.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　 /7´ l L_//} ﾄ､ヽﾉ　　　 /_ﾉ.:::::::::　ﾞ､
　　　 　 　 　 　〃　　 `7/ ,} l |　　　　　j 〈.::::::::::::.:.:. '

719.

－コリゼー（コロシアム）－

　　　　　　　　　　　　　　　__,,.. -‐￢ニ三￣ｌ__
　　　　　　　　 　 _,,.-‐=ﾆ´‐￢⌒´￣ｌ　　　 |､ﾊ
　　　　　　__,,.イ´-‐'i"´　! __,,..!-‐_ﾆ"l´￣┘! }Λ
　　　　　　}ﾆイ´! __, -ｒァi´ 　 !　l__|　|　　　 | ヽΛ
.　　　／レ' ,.イ丁　 | ﾞ┘|　　_|__,,,,...斗--ｰ‐j‐┴┴┐
　　 /ヲ1 l´ |└'　_,,.ｌ-‐''T二斗ｪｪァ7圷己己己己刊
.　　∨! |｣レ‐'',.斗ｧ'Ｔ圷下己f不己Τヲ＜¨フ=ミ | |、
　　　}j／イ下匕f弌｢ハ. ｌ⌒ｌ.ｌ l´　ﾞ!.! !　　|　| 　 | | |ﾊ
　　　j.ｲｎ'ﾞﾊ､Π.|　｢ﾞ|::｜|　 |.| | 　 |.| |____｣　|＿_|_|_|ハ______　┌ｒ‐--=....,,,__
　　 〈1｢!:|'|::| |::| Ｌ..!└┘_二_j_｀二] !_二二j_二二エニﾆﾆﾆ辷^┴‐┐lｺ : : :￣｀＞､
　 　 |j」l‐'_¨ 三ｪ七托己下己!下己'斤己己下二工二二下ｒ┐ｰｰ‐|: : Π┬i: n: :_:|
　　 必斥f斤Π i'ﾞ｀ｌ l⌒l f⌒ｌ｣ ｌ⌒ﾞl｣ l´:::｀ｌ l.「:::｀ｌ | ｢:::::｀ｌ｜Ⅵ/⌒! Ⅵ┘Ｌj└' '='｣|
.　　'ｌ|「lΠ|::| |::| | :::| |:::::| | : :|.| | :::::|.l |::::::::| |｣::::: | | |::::::: |｜ Ⅵ::::::|　Ⅵ} ｌ^ｌΠｎ┐!|
　　 jj｣,!L!'=' '-'└‐'_'ニ´_二´i_｀二].j_¨二´_ｌ,,¨二工¨二¨Ｔ二二刀ー亠‐┐|_||_!_!_||
　　幺赱赱赱赱云冗己子己l子己冗己己刀二.工二二工二二Ⅵ〔ニﾆﾆ}.ﾆ ﾆﾞﾆ`!
　　`｢「ｌｌ^l´l l´ﾞｌ.l´`Ll⌒l f⌒ｌ.i l⌒ﾞｉ l l´:::｀ｌ l.f⌒ﾞｌ l l/⌒',.｣_/⌒ｌ_||Ⅵl⌒l 〈!Π「!「!「|
　　r比ｌl_｣l:j | ::|.| :::| |:::::| | : :|.l | : ::| l |::::::::| |.|::::: | l |::::::: | | |::::: | || Ⅵ::: |　|.|:j !j.ｌЦ!
　　 ｀¨¨`￢'ー'='ﾆﾞ,,辷,j_辷_|｣_!::::::| l |::::::::| |｣::::: | l |::::::: | | |::::: | ｌlｰﾍ二l一'¨¨￣

720.

　　　　　　　　　　 _」, -─　 .:. :. :. :.::::::::::::::::::::::::.:.`ヽ
　　　　　　　　　 〈　　,．'"´￣　　 　 ￣｀ヽ､.:::::::.:.:./
　　　　　　　　　 　V´　.::l:|:.　　`､ヽﾐﾐヽ､　　ヾ:.／
　 　 　 　 　 　 　 /　.::l::从ﾄ､　　 `ヾ_ミﾐヽ.､　 ＼
　　　　　　　　　　l/l.:l.:ﾘ仁ﾘﾆﾄﾄ､仁≧ﾐヽ:::ﾄ､　.:::|　　　　月の光の中のコリゼーはまた違う……
　　　　　　　　　　　｀Y::{fﾄｯｿ　｀`ﾄ｡ｯｿ` 1:l:|::.`､::::!　　　　アルベールは案内者（チチエローネ）たちに
　　　　　　　　　　　　|.::l´¨　､　　´￣　 /::ﾘ:::::::::V　　　　　案内されていったし、ちょっと休むかな。
　　　　　　　　　　 　 ヽ:ヽ､　 ー 　 　 , ﾀ::l:;::::::::/
　　　　　　　　　　　　, -─-､ ＿_ , イ/.::j:|:::/l/
　　　　　　　　　　 ／.,　　　　`ﾄい､_,/^i.:l:|/
　　　　　 　 　　／.:::/　 .:i　　 {{i^Y^YYy'l/
　 　 　 　 　 ／.:.::::/　 .:.::|　　 k1 |:l ,ﾑ;､ハ､
　　　　 　 　L.::::厂ヽ .:.:::::|　 / {j! ｰｲ:介;l/ ,ﾊ
　　　　 　 　 {7　／　＼::::! /　 jfl　 |:1j! |:|{ V
　　　　　　　/／　　　,.ｲ:::l/　　jf|　 l;」jl j:」| |
　　　　/´￣　　　 ／::::|:;:;.＼　 kiL,　 H　 fj 〉

721.

　　　　　　　　　　　　..... ..;;:::,,　　:::::: i. ; ;;|　　|.::.:::,||:::
　　　　　　　　　 　::::: ::::;':::..:::: ::.'';:::.:.::::;;　|　　|.::.:::,||:　　　　　 　 ..:::...
　　　　　　　　　　i.　 ::;'::::::::::::::　ヽ.:.:.::.::　|　　|.::.:::,||:　　　　 　..::　　::::..
　　　　 　 　:　　.　:　/.　:　.　:　　　＼ ;　|　　|.::.:::,||: 　　　　　::　（)　:::
　　　　　　。　　　.::/.　　　　　　　 　　＼|　　|.::.:::,||:::　　　　　　 l~l　 　　　､;
　;　　　　　I,,　 .::::/　　　　　　　　　　　　|:＼.|:.::::;;|| 　　　　　 ,　| .|:::
　　:　　　　　 .::::/　　　　　　　　　　　 　.|.. :: |::::::::::|...　　　　　. ム一:::
　　　　　　 ...:::/　 　 　 　　　　　　　　......`＼|::::::::::|:: ~ﾞ''-..　　 　:::::::::::::　 :.';:
　　　　　...:::::/　 　　　　　　　　　　　 　　　 `'――＼::　　~"-、
　　　 ....::::::/　.　　　　　　　　　　　　　,,　　　. 　　　　＼::　　　　"-
　　　::::::::/　,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　＼
　　　　;:; ;: ; ;; ;,';:;: ;: : ;: ;;; ';､;: :. .:. :;:;:. :.: .:. . . :.';､;: :. .:. :. :.::;:; .:. . . :.';､;: :. .:. :. :.:
　　　';､;: :. ';､;: :. .:. :. :.: .:. . ';､;: :. .:. :. :.: .:. . . :.. :.::;:;. :. :.: .:. . . :.､;: :. .:. :;:;:. :.: .:. . .
　　　''';､;: :. .:. :. :.: .:.　, ､;: :. 　.:. :;:;:.　 :.: .:. . . ::　. : .:. . . :.';､;: 　.';､;: :. .:. :. :.: .:.



　　/　 ／,　　 　 　 　 、　ヽ
　 ,′/　/ ,′l |　　ﾄ､　!　　j
　 !　′/ /7メ |　　ﾚ仁|　/｜　　　　ん？人の気配……
　 | l|　{　ｌ/-=ﾐﾍ.　|/:::｢ﾚ'　/　　　　　誰か来たのかな。（柱の後ろに隠れる）
　 ∨丶 〈::.::.::}　 ヽlヾﾂ厶ｲ
　　｀、 ﾄ､ヾﾞﾞ´　 _ ,　 ,ｲ　/
　　　ヽj　＼＞r-r＜}/／　 ＿
　　　　＿／: : |介ﾍ: :￣厂「rﾍﾚ‐-､
　　　　＞､: : :.:L_ﾆ_〉_:_厶┴し'/¨７ }
.　　 rく　　/７￢^X　ﾊ　 〉 ≠ ー'／

722.


　　|　　（（___）　　　　　　|
　　|　　ヽ 　 　 　 　 　.. |
　　`　　　{ 　 　　 　 　 |
　　　ヽ　　＼　　　　 /　＼
　　　/　　´l::|　　|:/　/　　　i
　　　、　　|:::∨∨::ｌ /　/　　!
　　　| 　　|:::::`´:::::| | 〈　　 /
　　　|　 .. |:::::::::::::::| ',　ヽ 人
　　　|　　 |:::::::::::::::|　ヽ　`　ヽ
　　／　　./:::::::::::::::|　　　　 　 ＼
∠＿＿/7::::::::::::::::|＿＿,,, -‐─`
　　　　　/:::::::::;;､:::::::::::/
　　　　/::::::::::/ |:::::::::::|



　　　 { / 　 ,　-‐ァ＝＝=‐-　.._ 　 ヽ ∨
　　　　＼／　 ／　　 /,　{ 　 　 ｀ヽ　　!
　　 　 , ' 　 , '　 　 ／/　ﾊ 　 ｜　 ﾄ､ |
　　　/　　 /＿, ／ //∠=ヽ､　} 　 lハl
　 　 l　/　{ ,ィf´　ノノ 7ｆ_ｊ｀ゞV　　 }　　　　　マントの男……
　　　j∧　「{kﾂ　　　　 ﾞｰ'　 /　　 ,′i　　 　　　　　ん？もう一人来た。
　　　 　 ヽ{　　 ｀　　　　u. ノ　　 /　/　　
　　 　 　 八 　 ´｀ 　 　 ｰ=イ　 ｆl　/　
　　　　　 ハ＼　　　　　...::::::|　 ｊハ{　　　
　　　　　 　 ＼{` ー‐､.:::::::::::|　/　　　　　
　　 　 　 　 　 ｀　 　 ｣::::::／ｊ /＼　　　　　　

723.


　　　　　　　　　　　ﾚﾙ､|　ー‐ﾉ 　 　　‐--‐'　　 r'^ ﾚ′
　　　　　　　　　　　　　　l,　　､　　　　　　　　　,ｲ-rｲ　　　　　すいません、お待たせいたしました閣下。
　　　　　　　　　 　 　　　ﾊ　　｀__　＿___, 　 　' |^''く　　　　　ベッポに法王庁を探らせてまして。
　　　　 　 　　　　　__,. -|　ヽ　　 ー　　　 ,　　 |:　　｀'ｰ ､＿
　　　　　　 _,. -‐''"____,,/　　 :|' ､＿__,,. イ　　 ,ｲ 　 　　.イ＿￣｀ヽ
　　　　　／ｯフ''" 　 ∠_　　　:ﾄ､　　　　　　／/　＜￣⌒}　 ヽ　　 ヽ
　　　　/=''''"　"" 　 　　￣ﾌ　ゝ｀''ー--‐''´ /　 .ｲ⌒'''ｰへ､_ └-､　〉



.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　気にすることはない。どうなっている？
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　ｍm
　　　/　　　￣￣￣　つﾉ
　　　|　　　　|￣￣￣

724.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　謝肉祭の前に二人の死刑があるそうです。

　　 　 　　　　　　>ﾄ､| | ｀￣´ 　 　 ｀￣´ .ﾚﾍ/　　　　　　一人は育ての親の司祭を殺した人非人、
　　　　　 _. -‐'フ　　 `'!　 　 　:}　　　　　 lイ｀ヽ､_　　　　　もう一人が気の毒なペピーノです。
　　　,. ='　　／.　　　　 `､　　 _`＿_　　 ./ ﾉ　　`､｀''ー､=-､　　　　ペピーノは羊飼いで、私の手下ではないのです。
　　 ﾉ::＼　　￣`ｰ､_ 　 　:lヽ.　 ー　｀ ／./ 　 　　_Y⌒ ｰ､　＼　　　　ただ、我々に食料を供給しただけで……
　 /:::::::::::＼　　　　ノ　　 ::ト､`､,___,／　/　　＜二-ﾍ　　 ﾉ　　 ヽ
. ﾉ::::::::::::::;;;;ヽ､　　 `ｰ､　 :::l. ｀'ー‐‐''"/　　 イ-‐-‐'´l　└ー-､_ }



.　 　|　　　　 （__人__）
　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　それだけで十分共犯だろう、常識的に考えて……
　 　.ｌ^l^lｎ　　　 　　}　　　　　君の仲間ということで、見せしめにするつもりだろうな。
.　　 ヽ 　 L　　　 　}
　 　　ゝ 　ﾉ　　　ノ　　　　　　　何をするつもりだね？
　 　／ 　/　　　 ＼
　 ／　 /　　 　 　　＼
. /　　/　　　　　　|ヽ、二⌒)､
　ヽ＿＿ﾉ

725.

　.|::|ヾ,,_"'--―"-ヾ《<-=-'" `ー'__ ノ`　　i:::|.i／／:∠,__　　　
―|:| .|::::　 -'i,"￣::::}　　"ヾ二,￣　　　　　.|::::|__/::/
　 |:|　|::::　　 i　;;;;;;;;|　　　　 ノ"''--'　　　 .|::/:::／　　　　　　　　　処刑台の近くに部下を潜ませ、
　 ﾘ／ヽ::::　　　　:ノ　　　　　　　::::::　　　 //:::/　　　（○）　　　　ペピーノを救出しようと思います。
　　 （○ヽ、　i ､__ヾ　　　　　　　 ::::　　／/ |/
　　　　　　ヽ　　ヽ`= -二二`i　}　　／　　　/　　
ヽ、　　　　　ヽ、　`v_i__､__､ノ　　／　　　　/
　　ヽ、　 （◎）ヽ,　ー--,,,　　 ／　　　　　/
　ヽ,_　ヽ、　　　　ヾ,　　　　／　　　　　　/　　　　（○）
　　　ヽ、 ヽ、　　　　|`--＜￣' --'　　　/
＿＿　　ヽ、ヽ　　　 |::::::::::::`'--､＿＿_/　　 ,,--'' ,,--''"
＼　　二二ニ-"　　 ＼:::::::::::::::::::::::::::::/_,,-''"_,,-''"



　　　.　|　　　　 （__人__）
　 　 　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　　それは一か八かだな。
.　　　　 |　　　　　　 　 }　　　　　　　私はもっと確実な方法を提案しよう。
　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　　　私の知っている男に金を１万ピアストル（＝６万フラン。１億～３億円ぐらい？）
　　 ＿/⌒ヽ　　 　　ィ　　　　　　　やって彼の処刑を延ばそう。そして他のある男に１万ピアストル渡して脱獄させる。
　i'⌒ﾞl |　　 l　　 　 　 　 ＼＿＿ｨ～っ
　|　　|. |　　 |　　 　 　 ﾄ､_"＿＿冫く;'三｝
　|　　|　（　"￣⌒ヽ、　|＿＿＿＿`ー‐"
　|. 　￣￣￣￣|ｿﾉﾉ￣｀ヽ￣⌒ヽ.'⌒lｿ
　|　　　　　　　 l 　.| y　　|＿ｨ 　 |　 .||
　|　　　　　　　 | 　.|.|　　 |　 |　　| 　 ||
　|　　　　　　　 |　　 |＿__|　 |_＿|　　||
　|＿＿_＿＿__.|＿__（＿_ﾞ)__{_＿_ﾞ)＿||

726.

　　|　　（（___）　　　　　　|
　　|　　ヽ 　 　 　 　 　.. |　　　　　　　　ロスポリ楼に三つ窓を借りた。
　　`　　　{ 　 　　 　 　 |　　　　　　　　交渉がうまく行ったら両脇の窓に黄色い綾布、
　　　ヽ　　＼　　　　 /　＼　　　　　　　真ん中の窓に白い綾布に赤い十字架をつけて張ろう。
　　　/　　´l::|　　|:/　/　　　i
　　　、　　|:::∨∨::ｌ /　/　　!　　　　　うまく行かなかったら三つとも黄色い綾布を。
　　　| 　　|:::::`´:::::| | 〈　　 /　　　　　　その場合は、思う存分暴れてくれ。
　　　|　 .. |:::::::::::::::| ',　ヽ 人
　　　|　　 |:::::::::::::::|　ヽ　`　ヽ
　　／　　./:::::::::::::::|　　　　 　 ＼
∠＿＿/7::::::::::::::::|＿＿,,, -‐─`
　　　　　/:::::::::;;､:::::::::::/
　　　　/::::::::::/ |:::::::::::|
　　　　/::::::::::/　|:::::::::::|
　　　/::::::::::::|　 |::::::::::::|



　　　　　　　　　　　　　　l,　　､　　　　　　　　　,ｲ-rｲ　　　　　　承知いたしました……ありがとうございます、閣下。
　　　　　　　　　 　 　　　ﾊ　 ､｀＿　　　　　　 ' |^''く　　　　　　それでは。
　　　　 　 　　　　　__,. -|　ヽ　ヽ... 二ヲ　 .　　 |:　　｀'ｰ ､＿
　　　　　　 _,. -‐''"____,,/　　 :|' ､＿__,,. イ　　 ,ｲ 　 　　.イ＿￣｀ヽ
　　　　　／ｯフ''" 　 ∠_　　　:ﾄ､　　　　　　／/　＜￣⌒}　 ヽ　　 ヽ
　　　　/=''''"　"" 　 　　￣ﾌ　ゝ｀''ー--‐''´ /　 .ｲ⌒'''ｰへ､_ └-､　〉

727.

－帰りの馬車－


　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　 (ヽ　／（ ●） 　（●）＼ 　 /)　　　　　　　……というわけで、猛獣が観客に飛び掛からないように
　　　(((i ):::::: ⌒（__人__）⌒::::＼ ( i)))　　　　　　鉄のトゲのついた網を作ったんだお！（※）
　　／∠ |　　　 　|r┬-|　　　　|＿ゝ＼
　 (＿＿＿ 　　　 `ー'´ 　 ＿＿＿＿　）　　　　　　って、フランツ聞いてるかお？
　　　　　　　|　　　　　　　 /
　　　　　　　|　　　　　　 /
　 　 　 　 　|　　　ｒ　　/
　　　　　　　ヽ　　ヽ／
　　　　　　　　>__ノ;:::......

※案内者の受け売りのようです



　　　　　　　く　　　　　　　　　.　-‐=＝＝＝＝= ー-く
　　 　 　 　 　 ＼　　,.　. :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
　　　　　　 　　 　i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./　/ﾊ: l.: !: : : : : :}
　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ //　V: :l: : : l : ;′
　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞　Vく: :./}:/　　　　（マントの男のほうの声には
　　 　 　 　 　 　　＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀　tり:.:/ l/　　　　　　　聞き覚えがある……
　　　　　　　　　　　　＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ 　 　ヽjⅣ　　　　　　　　　たぶん、船乗りシンドバッドだ）
　　　　　　　　　　　　　 }ヽ仆ヽ: : : :lN　　 _ _／: :l
　　　　　　 　 　 　　 ／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　 　　V　　`ー ﾕヽ.:.|
　　　　　　　　　,ん子こ`ヽ　　　　 |　　　　　ﾕ､l./
　　　　　　　　,ん'´: : : : `ヽヽ　　　|　　　　　l ﾊ'

728.

－金曜日－

僕は明け方まで考え込んでいたので、起きたのは遅かった。
それにフランスに何通か手紙を書かなくてはいけないので、アルベールだけ馬車ででかけた。



　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　　　ローマをすっかり見物してきたお！
　　　　／ 　 ///（__人__）///＼　　　　それから、紹介状をもらって毎晩どこに行くかも決めたお！
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ　　　　今夜はアルジャンチナ劇場でオペラを見るお！
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|



　　　　 　 　　 ,．'´. : : : : : : : : : : .`ヽ
　　　　 　 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　/.:.:/.:.:.::/.:.:.ﾊ.:.:.l.:.:.:.:.:.::.:.:l.:l.:.:.',
　　　 　 　l.:./.:.:.:./.:‐/､ ',.:.ﾄ､__.:.::l.:.:l.:l.:.l.:l
　　　 　 　l/l.:.{.:..ﾚ'l/　　 ﾘ `ヽ.:｀T:/.:l.:.l.:l　　　　あは、手際がいいね。
　　　　　 　 l/ N{,r==ﾐ　　 r==ヽ:l/.:/.:/ﾘ
　　　　　　　　 l.:ﾄ､' ' ' 　 　' ' ' 〉:ｌ.:/./
　　　　　　　　 l∧.ゝ､ ,r‐ｧ _,..ｲ.ｲｲノ
　　　　　　　　　　 ,.ｨ´ ヽﾆﾉ ＜l/
　　　　　　　　　 /.:{j　,.ｲ介ﾄ､　 j}ヽ
　 　 　 　 　 　 /.:.:{j　ﾚｲXﾄV　 j}.:.:.ヽ

729.


　 　　 　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼　　　　　それにしても、イタリーのご婦人は夫だけとは言わないまでも
　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼　　　　恋人たちまでで満足してるんだお……
　 |　　　　 （__人__）'　　　　|
　 ＼　　 　　｀⌒´ 　 　 ／



　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼　　　　アルベールはイタリー旅行中、一度も気のきいた
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼　　　　濡れ事※を体験してないんだお……
　 |　　　　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／



　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―） 　（―）＼　　　　　　　だからローマで取り返しをつけるお！
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼
　 | 　 　 　 |++++| 」_ ｷﾗｯ |
　 ＼ 　　 　`ー''´　l　 　／



※濡れ事：言うまでもありませんな。やるベールもげろｗｗｗｗ

730.

　　　　　　　　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　 ／_,r'　 ' !､＼
　　　　　　　／（≡） 　 （≡）＼　　　　　　　　　何しろ、謝肉祭ではどんなマジメな人でも
　　　　 ｎ／ ::::⌒（__人__）⌒::::::＼　　　　　　　　バカをやらずにはいられないんだお！
　　　　ｙ |　　　　　|r┬-|　　　　　|⌒)
　　　　ｌ　＼＿　　　`ー'ｫ 　　 　／/　　　　　　劇場に行ったら出会いを探すお！
　　　　 ＼ 　 　 　・　　　　・ ￣ ／　　　　　　　もしローマの御婦人に気に入られたら
　　　　　　 ＼　　　　　　　　　/　　　　　　　　　馬車に乗せてもらえるかもしれないお！
　　　　　　　　＞　　　　　　<
　　　　　　 〃　　　(::)っ　　 ヽ
　　　　　　 ヽ　　<　　`‐'　>　　）
　　　　　　　 と＿_）　　　(＿＿)

731.

－アルジャンチナ劇場－

　　　　　　　　　　 _-─―─- ､._
　　　　　　　　 ,-"´ 　 　　　 　　 ＼
　　　　　　　　/ 　 　 　 　　　　　 　ヽ　　　　んー……せっかく着飾って目立つ席に座ったのに
　 　 　　　　 / 　　　　　　＿／::::::＼_ヽ　　　　全く興味をもたれてないお。
　　　　　　　|　　　　　　　　　::::::::::::::　 ヽ
　 　　　　 　l　　u　　　 （　●)::::::::::( ●)
　　　　　　　` ､　　　　　　　 （__人_）　 /
　　　　　　　　　`ｰ,､_　　　　　　 　　／
　　　　　　　　　／　　`''ｰ─‐─''"´＼



　　　　　｀y'´　/　 /.ﾊ､.: .:.､　　. :.:.::::ヽ::ヽ::::<
　　　　　/　　/　 /:/;ﾊﾄ,ヽ:､＼ . :.:.:::::::|::::|::::::|
　　　 　 i　　 !　/.://　＼ﾄ､ﾄ､:.＼:.:.:.::::!::::|::::::!
　　　　　|　　l／::// _＿, ヾ! ‐ゝ-ﾄ､:_:_|::::|::::::|　　　　というかみんな、特別な場面じゃない限り
　　　　　| ／ .,:ィ厂_ ＿　　　　　｀二ﾆ!::::!::::::!　　　　仲間内の話とか恋愛話とか謝肉祭の話とか
　　　　　ﾄ､￣.::/:!ヾﾃ｡::.ﾌ　　　ヽ辷ﾌ 7:::,'::::/　　　　おしゃべりばっかりして舞台を見てないよね。
　　　　　l/|.:.:::/:::| 　 　 　 　 　　　　 /::/:::/
　　　　　　|.::/.:.:::ﾄ､　　　　　　　　　/::/:::/
　　　　　　l/ヽ.::::l/ﾄ ､　　(⌒ヽ , ..ｲ::/l::/
　　　　　　　　 ＼N　 ｀ｺ ｰ-‐<l:::/l/ |/
　　　　　　　　＿ _／　￣｀フ杯ﾄ､ ＿
　　　　 　 _「ハ_　　　　 ,イ　 j1ﾄ､ ＼ ﾄ､
　　　　　 l/.:.:.:.::::)ﾄ､　 //　 //j｡jﾄ､//.:.:!
　　　　　/.:.:::::::::::::Yﾄ､l ﾄ､ // j｡ i|V/.::::::|

732.


　　　　 　　 　 　　 　 　 　　　　'　 |　,'　 ∧ 　　 　 　.; 　　 　　 　　 　ｨ .| Y´ 　 　　 　.|　　　 　|
　　　 　 　　 　 　　 　 　 　 　 i 　│ !　 i. | ＼ 　 　 　 _ _　　 　 　　./ |　| |　　　　　 　|　　　 　|
　　 　 　　 　　 　 　 　 　 　 　| 　 |　|　 |i |‐ ´､iヽ.. 　 　 　 　 ..　ｨj´ヽ.!　| |　　　　　 　| 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　 　　　　/i 　 |　|　 || | 　 ヾ 　　＞_-.,< 　 　j　　/　　ﾄ､_. 　　 　　| 　 　 　|
　　　　 　　　 　　 　 　　 　 //| 　 |ィ|　 || |　　　　 　{〈.Zjｨji　 　 　　/　./ |／ヽ　　　　|. 　　　│
　　　　　 　　 　　　　　　 　j/ .!／: 　| 　|| | ＼ 　 i､　ゞt;_ソ 　〃　 /　/| │::::::::ﾞ;､　　│ 　 　 .|
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / .／::::::::::::| 　ヽi!　 　 　 　 　 |!　 　, 　 /　/ .| ∧::::::::::: ヽ 　|. 　 　　|
　　　　　　　　　　　 　_ ／::´::::::::::::::::::＼_　ヽ,,　 _ _＿ ＿ゝ　 く　/　/　/! |::::!:::::::::::::::＼!　　　　!
　　　　 　　　 　r '::´:::::::::::::::::ヽ￣￣￣￣_＞rj(_ ＿ __＿_＿) 　/　/　/:::ﾚ :::l!:::::::::::::::::::ヽ　　 　|
　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::: ´── '/　　_`! /　 /　　/　 i/./ 　─ - ､ _::/::::::::i:＼:::::::::`:ー ､!
　　　　　　　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::/　　　ァヽ　/　　/　i/　 ゝ　　　　　　￣ ヾ::::::::＼::::::::::::::::＼




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　':.:.:.:.:／:.:.:.:|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　':.:.:.:.:::':.:.:.:.:.:.:|:.:.|:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:..:.',
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　.'.:.:.:.:./:.:.:/／ハ:.:|:lヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:.:.|:.:.ﾚナナ'‐　 l:.ﾄ!　＼:._＿:.:.:.:|.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　|:.:.:ｨ升Krｫｧ=､　ヾ!＼´ _ゝ_ ` .:, .:.:.,'
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|:.:.ﾊ:.:| 　辷'ﾉ　　　丶 ｲt::_iヾﾚ:.::.::,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:l:.|　::::::　　 　 　　 ゞ-'　!:.:.:.:.:ｲ
　　　あれ？　　　　　　　　　 　　l.:i:.:.:.|ヽ. 　　　_ 　′　:::::　 ﾊ:..:./
　　　あの人は……　　　　 　　 |:l:.:.:.|:.:.＼　　　 ￣　　 　イ:::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ!.:,|ﾊ..:.:.|ゝ､　 _　...ィ/:.:.ﾚ:j/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ _ _ゞ＼ｰ- ､ 　 |:.／ﾚl:.:..:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾚｰﾊヽ　 　　　ヽｫ_ｰ ､. |:.:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::::::::つ　　 　／,ｲjくヾ＼'_
　　　　　　　　　 　　 　　　 　/:::::::::::::::L　　　ﾚ' //}ヽ.j＼ヽ7

733.

　　　 　 γ⌒)　))
　 　　　 /　⊃＿＿
　 　〃/　/ ⌒　　⌒＼　　　　　　　　　　　　あの金髪美女を知ってるのかお！？
　　γ⌒)（ ⌒） 　（⌒） ＼ ∩⌒)
　／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/　ノ
（　 <|　 |　　　|r┬（　　　 /　/　））
( ＼　ヽ ＼ ＿`ー‐' 　／（ ⌒）
　　　　　　　　　　　　 　 /　/



　　　 ゝ三 |:.::./:.:.:./.:.:.ﾊ:.:l!:.:.: i -.- .､::ヽ:.:.:.:.!:.:.:|
　　　　 ヽll !:.ｲ::.!: ,. -,‐‐l:.i! :.: |　 ヽ.:.:.::.:ﾊ:.:.:|:.:.:|
　 　 　 　 Y:.|!:.:.|:.:|:./_　 !:|!､:.:.| 　,._=ー,､:.:ヾl:.:.:l
　　　　　　l:.ｲ!:.:.l.:.ﾚ ＝_.､ゝ ゝ! 　 ｫ::::ﾘ !:.:.:..|:.,ﾘ
　　　　　　∨ V:.:ｲ! フ..ﾉ　　　　 　　￣"ｲ:.:.:ﾚ
　　　　　　　　_ゞ.:.:ゝ"　　　　､　　　　　 ｲ:.:/　　　　　　　ヴェネツィアのG伯爵夫人さ。
　　　　　　 イ　ハ:.:ﾊ!-､ 　　ー　'　　 ∠:l:/　　　　　　　後で紹介するよ。
　　　　　/: :.l r'{　ﾚ　l　´`ｰ-､ ＿_　イ　 l!' `ーr⌒ヽ
　　　　 , : : : :フ!　ゝ. _ 　 　　 ＼　／　　　　　 ヒ　ハ
　　　　 |: : : : ゝゝ　　 _＞ 　 　 ノr=＝=,､ 　　 iﾄ､〈: : ヽ
　　　　人: : : : : ＼r‐'/´ ￣ `＜.li!　　　|:! 　　 !|_ノ : : :.1
　　 ／: : : : : : : :「ヽ./　ｏ　　　　 ヽヾ_ ノj　 ノ`!　 } : : : :|
　 （: : : : : : : : : :: ン'　　　　　　 　/!|￣　r'__,-_､フ: : : : :.|
　　ヽ: : : : : : : : ::L7 　 　 　　 　/　!|　r ´. .! : : :!｀ ! : : : |

734.

一幕目が終わると、僕はアルベールを連れて行って彼女に紹介した。


＼＼t/　/　　　　　|　　　　　　|　|　　　　|　 | 　l　　　　 |　 |
　 ﾍ/　/　 /　/　　i　!　　　　　l　|　 |　　 l　∥　l　　　　|　 |
　 /　/　 /　 i　　 |　l 　　　　　l　ll　 |　　∥ ! l　l　　　 .l　 |
　i　/　　l　　l　　 |　ll　l　　　　|　l |　l　　||　|　! .ll　　　l　 |　 l
. i　|　　l|　　!　　 |　|.| .|　　 　! ! l .| 厶-オ丁ﾞ l l l　 へ|　.|　|
｜.|l　/.|　　|　i　 l .|　l　l　　/　|/ ｲ/ 斗l=ト､　ﾚﾉ l/― ヽ　,i
.＼l| / |　　 l　|l　l l　 .|　l　/　　　　イﾌUｆﾞﾞl　 l /|　レ　.|　/　　　　ええ、よろしく。
　　| |　 l　　l .l.|iH廾─+ l/　　　　　　ゞ―"~// .|　 l/ノ／　　　　どうぞお座りになって。
　　|.|　　 l　 l!| !! Ｚfテミ　　　 　 　 　 　 　 /./　 j　 i ´
　　ｿ　　 ll＼l l ! !　ゞﾋユ 　 　 　 　 　　　/ /　 / l　.|
　　|　　/ |　|　/ .ﾊ ￣　　　ヽ　　 _.　　 / /　　/、l　 |
　 /　 /　ﾚ　 /　/　ヽ　　　　ー 　 　　//　 ／ ／l　　l
　/　 /　　　/　/　　　ヽ、　　　　　　//　／ ／　l　　ハ
./　 /　　 ／／i__.　_r‐‐／` ｰ .、__ レく_ ‐´ 　　l　 /　　' ,
　／　 ／／,イ |　＼_,r'"　　　　　　 |l"　　　　 /　/ 　　 　',

　　　　　　　　　　　　　G伯爵夫人



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｎ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l^l.| | /）
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | U ﾚ'/／)
　　　　　　＿＿＿　　　　　　ﾉ　　　 ／
　　　　／ ⌒　　⌒＼　　ｒニ 　　　　|
　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　ヽ　　　/　　　　　　は、はいですお！
　／ 　 ///（__人__）///＼ / ` 　 /　　　　　パ、パリの話なんかどうですお！？
　|　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 | 　　／
　＼. 　 　 　 ﾞー ′　　,／　 ／
　　/⌒ヽ　 　ー‐ 　　ｨ　　／
　 / rｰ'ゝ　　　　　　　　／
　/,ﾉヾ　,>　　 　 　 　 ｲ
　|　ヽ〆　　　 　 　 　 |

735.


　　　　　　　　　　　　　,.. -―- ..､＿
　　　　 　 　 　 　 　 ,.::'´::.::.:::／::.::.::.::.::｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 ／:::/::.::.:;:'::.::.::.::.:}::.::.:､::.:::ヽ
　　　　　　　　　 /::.:::/::.::.:/::.::.::.:::/ﾊ::.::.::ヽ::.:::｀、
　　　　　　　 　 ,'::ヽ⊥_:_厶彡'::://l::|::.::.::.::';::.::､ヽ
　　　　 　 　 　 |::.::.:｢:::┬=ﾆ＞く l∧ヽ､::.::.:l::.::.:Ｖｌ
　　　　　　　　 l|:::/ |::.:::l:|｢えﾒﾐ､ |ﾄ Ｖ:_::.::.::|::.::.:::l:|
　　　　　　　　ﾉ|:人｣::.:::|:l ゞﾐﾝ　 |ｌ　 ヽ:｀ヽ|:ｌ::.::;:l:|
　　　　　　　 ´ j从:::|:::|:ﾄゝ 　 　 丶 芯刈:/::|::/〃　　　　　　　（ふふっ、うまくいったかな。
　　　　　　　_rﾍ＿}人:l::l　　 丶 _′｀‐'/:/::l::|ｰ'′　　　　　　　　　今度は僕が場内を見物しよう）
　　　　　　/７rぅ ､廴_ヽﾄ＼　　　　＞=彳:::|::|
　　 　 　 rう:.:ヽrﾍヽく　　｀ﾒこて´Ｖ{ 　 |::l::|/
　　　　　 ７:.:.:.;.:.く_ｎｌ〈　　/,ﾆ{}ﾍ f弌ｋ ﾉ/;ﾘ
　　　　　/ :.:.::|:.:.:. r┤ ) // | lﾄ､＼ {X）″
.　　　　/:.:.:.:.:.|:.:.:.:.｀)|〈 //　| |圦∨〉（ ＼
　　　 /:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:込八 ＼| l引 ∨ └r::∨

736.

.　　　　　 　 ,　´ ... -――--...､｀ .､
.　　 　 　 ／　/´.. - ―― --､ﾍ.　 ヽ
.　　　　 / 　 /´　　　 | i　　　　:.ﾊ　 　',
.　　 　 ,'　　 | 　 !　　 | |　 i|　　.:.:|　 　 :.
　　　　i　 　 i:.: ∧,-‐'　￣ ｀ヽ! : :!　　　.!
　　　　|:　　 |/´ 　ノ 　 　 ゝ　｀ヽ|　 !　 |ヘ.
.　 .へ..|i　　 !　　 　 　 　 　 　 　 |: ｜.| |　　>
. く　　 || :　｜　_＿､　　　　 ,＿　|;　| ﾉ ! ／
　 ｀ ー|l_i　N ,〃⌒　　　　 ´￣｀ﾒイﾊ､ i´
　　　　| {｀ﾄ!　:::::::::::　　 '　　:::::::::　 / ノ |
　　　　|:.:.ヽ、_　 　 ､__ ... __, 　 　 ,'イ∧.|
　　　　|:.:.:.:i　{ﾍ　　　　　 　 　 ／　.!:.:.:.:|
　　　　|:.:.:.ﾊ__∨｀ト...　　　 ..イ:::.}___|:.:.:.:.!
　　　　|:.:.:.ハ　∨.:.:） ｀　 _ .{ !::.,'　 ,'.:.:.:.:|
　　　/へ￣｀i　 {7´,.く｀ｰ'｡∨｀7　/￣￣ﾄ､
.　　/　　 ヽ　! /´三ﾐ､===彡三∨　 　 ,'　ヽ
　　{　　　　∨!|　　i´川ﾒﾒﾒ７　 /　 　 /　 　!
　　|　　　　 |.:i.! 　ﾉ:ﾒﾒﾒﾒﾒﾒ{　 .!　　 ./　　 ｜


　　　　　　　　　　　？？？



場内を見物していると、三列目の桟敷にギリシャ風の装いをした美しい女を見つけた。
そしてその後ろに一人の男が座っていた。
（『アルバニヤ女』とも表現される）

737.

　　　　　∨三三三三三三三三三三三三二二ニ￢
　　　　 　 ヽ三三二ニニﾆﾆニ二二三三三三三／
　　　　　　　Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
.　　　　　　 ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
　　　　　　｜::.::.::.フ７￢‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:|
　　　　　　 {::.::／代了圷ﾐヽ.　＼行‐t予l:ﾉ/::|
　　 　 　 　 !::.::.::.:|　ゞ-'′　 ＼　 辷ｼ '/:/::./　　　　すいません、あの女性を知りませんか？
　　　　　　　|::.::.::.:ゝ 　 　 　 , 　 　 　 厶ﾉ::.;′
　　　　　　　ヽ.::.::l|ヽ、　 　 r-､ 　 　 ／::.::/
　　 　 　 　 　 ＼:ﾄ､:j＞ ､　　　_,.ィ:´::;:l:: /
　　 　 　 　 　 　 ヽ ｀　,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
　　　 　 　 　 　 __,.　'´＿＞v＜　｀ヽ、′
　　　　　　 ┌イ　　／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ
　　　　 　 ／7 |　　{ く／ノ/引ヽヽノﾉ　 | }-､
.　　　 　 /:.:.:.:{ |　　｀ｰ'´//l弓| |｀ｰ′　 | } :.:l



　　　　　ヾ r ' ¨　　　　　/::::::::::::/ :::::::::::::::::〆__　 ヽ　　　　＼::::::::::し､
　　　　　　 |...:::::::::::／ 　':::::::::::::::l__,:: - ──　ハ　ﾉ　　　　 　ヽ::::::__ﾉ
　　　　　 　r-─ "　 　 |:::::::::::::: |　　　　　 _　ヽｰ '　ヾ. 　　　　 ﾞ:::ヽ
　　　　　　 ゝ_ 　 　 　_ |:::::::::::::: |　　　　フ_j　ﾉ 　　 　,.　　　 　 ﾚ′
　　　　　　l　/ゝ :::: ∠_.|:::::::::::::: | ::::::::::"j ´ T′　　　 |　　　, 　 l
　　　　　　| l:::;/｀ て_　 |:::__ :::::: |　　 _ノ ,ヽヾ. 　 　 ,ﾊj_ 　 //　,
　　　　　　| Lj! |　 '' 丁γr､ヽ::::|　_ノ‐!- !-!､l! 　 ｨﾘｲi/ ノ .ﾍ,/
　　　　　　|　　 l　　ヾ　ゝﾒjク:::::|ﾉlハ!j_ゝ! ゝヽノjﾑrjイ/ l/ j/
　　　　　　|　　.　 　 | ＼`ー".::::| ヽﾊ::ｨﾉ`　　　　 ﾋｹ j ハ　　　　名前は知らないのだけど……
　　　　　　|　 /　　　|　　ヽ ＼::::!　ﾊ｀ ´　　　　　,　　/ | |　　　　あの方は１月からずっとローマに
　　　　　　|　,　　 　 |　　　|` ーゝ ヽヽ　　 　_ _　　 ｲ .ﾊ.|　　　　いらっしゃって、いつもここにいらっしゃるの。
　　　　　ノ /　　　　 | !　　ヽノ^ﾞ |　|ﾄ　＼ 　　　／ _j　| !|　　　　ある時は今いる男の方と、
　 　 .／,.j/ 　　　 　 | |ヽ　/ゝ.　 |　 ヽ.＼ ヽｰく ￣"|　l!ヾ.､　　　またある時は黒人の召使いと。
　 ／ 　 / 　　　 　　ヽヽノ 　 　　L　　 ＼ヽ ヽ:.:ﾞ!:.:. l ,,ﾘ 　!l
／　　., '　　　　　　　 ／　イ　　 ハ ヽ.　　＼＼＼:.:.:| ﾉ､._ l|
　　／　　　　　　　　'　　:::/　　 /:::::　　｀ー､ ｀ー ､ヽ( `-── ｧ
,／　　　　　- ､　_ノ　::::::/　　　{::::::::::　　　 　＞- ─ ｀フく"＜
　　　　　 / 　_ ノ　 .::::::/　 ｲ　　ヽ:::::　　　　　|ゞ_≦'_´　　_つ ﾉ
　　　　r　´　　 　 ::::::ノ　 /::! 　 　):::::! 　 　　 |　　　j,._)　 ｀ヾj
　　　　ヽ-──'　／　 ／::::　　 /:::::: !　　　　 ヽ､_ ヾヽ　　 ('､
　　　　　＼::::::ヽ´　 ／::::::::　 ／::::::::::ヽ　　　　　　 ｀ヾ!､　　ノ

738.

幕が上がってバレエが始まったけれど、僕はその女性に釘付けになっていた。
彼女はバレエを楽しんでいたようだけど、連れの男性は身動き一つしなかった。





　　　　　|::|: : : : : : : |:|: |:|: : :,:.-|: _|　　 !-!ー- ._|ー┘　└-ﾍ,: :|: :!: :|: : : : : : : :|:|
　　　　　|: |: : : : : : : |:|: i:|／　　´　、　　　　　　　 　 ,.　　　　ヽ《: : : |: : : : : : : |:|　　 , 、
　,、 　　 |: |:.: : : : : : | |/'　　　　　　＼　　　　　　 ／　　　　　　 ＼/: : : : : : : :|:|＞ ´　|
　| ＞-,__|: :||: : : : : : :i|　　　　　 ＿　　　　　　　　　　_ _.,　　　　 　7: : : : : :/: i::|　　 　 |
　|　　　　|: :i|: i: : : : : :|　彡≠＝=二ヽ　　　　　　　彡≡幵鬥ヾ　/: : : : : ::/|:/::|　　　 _|
　丶、　　|: : |: |: : : : : |　　{:::n::::ﾟ:ﾊ｀ゞ　　　　　　　 /´は:::::ﾟハ　/: ,: : : : :/》/: :|_ . ． ﾞ
　　　｀ー-|: : ill |: : : : :.|　 ゝ⌒)ノ;ﾉ　　　　　　　　　　ゞ勹ソ::ﾉ /:∥: : : :/ ∥: /
　　　　　　|:|: ||!丶 、: ::|　　弍::少,　　　　　　　　　　　辷ｘ夕 儿∥:. ≠　/:/:/
　　　　　　 W:ゝ　ミゝヽ!　　 ´￣´　　　　　　　　　　　　　　 　　 ￣.彡 ／:/|:}
.　　　　　　 ||∨＼ '∧　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 / ／: : /: ||
　　　　　　　|: ∨: ::ーﾍ.　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　 /-': : : :/: ::i|
　　　　　　　|: ::∨ ____ ∧　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 /:|: :_: :/: : : i
　　　　　　　|: : :「　 　 |. 丶　　　　　　 f￣￣￣｀!　　　　　　／: :i ￣ |: : : : |
.　　　　　　 |: : : |　 　 |: : : :＼　　　　 丶 ー一'ノ　　 　　 ／: : :::|　 　|: : : : |
　　　　　　 |: : |∧　　 |＜へ／ヘ、　　　 ￣￣　　　 　 イへ＞,┤　　|__: : : |
.　　　　　　」.∠´|　 　.|:::/´　　 丶｀ヘ . 　　　　　　＜　/　　 　》|　　 |:::::｀:ヽ!、
　　　 　 ／/::::::/　 　 |::/　　　　　ヽ　　 ｀ ー　´　　　　　　　　/:|　　 ∨:::::::::| ＼
.　　　／　 |:::::::|　　　/:::{　　　　　　!　　　　　　　　　　　　　　/::∧　　 ∨:::::::| 　 丶
　　 /　　　|:::::::|　　　|::::∧＼_　　　　　　　　　　 　 /　　　_イ|::::::∧　　　V:::/　　　 ヽ

739.

バレエが終わり、二幕目の序曲が始まると男が体を動かし、女が振り向いた。


　　　　　　　　　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }　　　ヾ~　`　 ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　ノ　_　　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　　 ,,＿,ｉ　　　　　y,ｿﾄ,,__　　ヽ、　　 ;ｉ,
　　　　　　　　　　　　　　 ,/r-'"j　　／ ／　ｉｉ,　`ヽ､-x,,゜r　　;ｉ
　　　　　　　　　　　 ,,／'/__.L、　　　　／ヾ、"ｉ　　　`ヽ　`;ｉ　　ｉ,
　　　　　　　　　　,／　 /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ"　ヽ、 ｉ　　　　 `、'ｉ　　 ｉヽ、
　　　　　　　　　_,） ヽ　"　　　ﾈﾒ、_ｉｉ"~　　　　　　　　＿Yrｉ　　　ｌ, ヽ、
　　　　　　　 _,,,>t 、ヾ、　　　　ゞ;;/　　　　　　　　　／　 ,￢　　　 V⌒ｌ
　　　　　　 ,y`;,,__　　 ,ｉ　　　　 /ｉｉ'　　　　　　　　　／　r-／|　　　　ｌ　ｌ
　　　　_／^,,,　　ヘ　　ｌ　　　 /ｉｉｌ　　　　　　　　／　 ｌ"v'　ｙ　　　　 }　 ｌ
　v=4⌒ヽ、　j　　--,,,ｉf　　　/ｉｉｉ|　　　　　　　,,　　〈-ﾍ_,、 <、　　　 /　 ｉ|



　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　'"´ : : : : : : : : : : : ｀丶､
　 　 　 　 　 　 / : : : : : : : : : : : : ／|: : : : : ＼
　　　 　 /＼　,': : : : : : : : : : : :,／　 |: : : : : : : ヽ
.　　 　 〈　　｀￣￣ }'⌒{￣￣´　 　 | : : : : !_;_／'.
　　　　　＼＿＿／:｢￣＼_＿_＿_／ : : : : |＿＿j
　　　　　 　 │: : : :.|: : : : : : : : : : : : : :| : : :|: : : : |
　　　　　　　 |: : : : : i: : : : : : : : : : : : /|: : : |: : :j:│
　　　　　　　 |: : : : : i: : : : : : : : : |: :/7´): : ﾄ､:∧:|
　　　　　　　│ : : : : : : : : : : : : : ∨ l f: : :│/￣
.　　　　 　 　 |: : : : : : : : : : :'; : : : '､ | ﾚ｀ヽj〈
　　　　　　　　ｉ.: : : : : : : : : : :ヽ: : : ﾍ!J///ハ
　　 　 　 　 　 '. : : : : : : : : : : : ＼: : :_Ｖ⌒)　j
　　　　　 rー--ﾍ : : : : : : : : : : : : `く_,ﾊ__（_ノ
　　　　　ハ:::::::::| :ヽ : : : : : : : : : : : : :＼:::::::｀ヽ


（何を話しているんだろう……男の方の顔は相変わらず見えない）

740.

第二幕初めの二重唱に対する拍手をしようとしたその時、
彼は立ち上がっていた。


　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　│三三三三│
　　　　　　　│三三三三│
　　　　　　　│三三三三│
　　 　　　 ＿」三三三三 」＿
　　　　　　　／　　 ヽ_　　＼
　　　　　　　|　　　 （● ）（●）
　　　　　　.　|　　　　 （__人__）
　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　 ヽ 　　　　　ノ
　　　　　　_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
　　_,,..r''''"/　|　＼`'／　 /　 | ￣`''ｰ-､
　 / 　 　 /　 |　 ／＼　 / ／　　 　/　ヽ
　ﾉ　|　　＞　|／）::::/＼/　＼ 　　ノ　／}
　{ 　 |　{　　 | ,r":::ヽ　/ 　 /　　/　// ハ

741.

　　　　　　　 ＼:::;イ　'　　　､　　 　 　 ヽ　｀ヾ;:;:;:;:;:;:;.ヽ
　　　　　　　　／　 , :!:i ﾄヽ､ ｀ヾ.､ __..　:. V　 ::::V;:;:;:;:　〉
　　 　 　 　 , ' .:'　.;' :ﾊﾄヽ｀ヽ｀z≦=ァ　 ::::l 　 :::::V ／
.　 　 　 　 /ｲ.:i　:/::ﾒ､_!　＼ ´'ﾄtjﾊ　｀Y :::l　:. :::::::｢
　 　 　 　 '　l.::|ﾚ'.:ｲrft!i　 　 ヽゞ‐'　　 ! ::;'　::::i::::::}
　 　 　 　 　 Xイ ::ﾊ ゞ'､　　　　 　 　 /,:ｲ　 ::::|:::::j　　　　　（船乗りシンドバッド！！
　　　　 　 　 　 ヾ V!　　 r=ﾆヽ 　 　 '´}::!　.::::;':::/　　　　　　　やっぱりあの人は
　　　　　　　　　　｀Tﾄ　　 Y´::::〉　　　/;ｲ .:i::/ﾚ'　　　　　　　このローマにいたのか！）
　　 　 　 　 　 　 　 |i ＼　 ゝ-'　 　 '´7 .:::ﾙ
　　　　　 　 　 　 　 l　:::::>､ ＿_. 　 　 ! ::/'´ヽ.＿ ,ﾍ__..ｨ､
　　　　　 　 　 　 　 ﾘ! ::::i::ﾊ:!　　_!　／ｌ:/　　　 r-' /-!/｀ヽ
.　　　　　　　 　 　 　 ', :::ｌ'　　　｢ ﾚ' 　 !'　　　 _〉､/ _ﾉ,:,:,:,:,:
　　　 　 　 　 　 　 　 ﾊ::::!　　,ｲ!｢jト}!＼　　　 !_ /　7,:,:,:,:,:,:;:
　　　　　　　　　　　　 ハjzY/ /　{ iﾄ､　 ＼　 ﾍ/ Y´,:,:,:,:,:,:,:;:
　　　　　　　　 　 　 　 r' V/ /　{｀i´} ﾊ　　 〉　,'´_j,:,:,:,:,:,:,:,:,:;:
　　　　　　　　　　　 　 } ﾊV/　{｀i´}　 ヾ＝' 　 ! r',:,:,:,:,:,:,:,:,:,:;:



　　{ ::.:::.:::.:::.:::.; ′　　/ 　 　 　|　　　{_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二｀V/＾):､
　　 ￣つ.:::.::/ 　 /　,′　　　　| 　 　| ￣ヽﾊ. i.:.:.:.:.｀i!ヽ.!_/:./
　　　（:.:::.:::.::!l!　 l 　i　　　　　 |l!　　 |　　ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ﾄ､;:ノ
　　　　｀７:.::|l| 　|　ﾊ　　　　　 ;'|　　　　 し-､| |:.:..:_ノ.|.:| |
　　　　　 ヽ|H　 |　| l__,　　　 / |　　/　 /　ノ|/:.:ん. l |:.| |
　　　　　　 |ｌ!ヽ. 代「 ヽ.　 , / `ト､/!　,ｲ. く:.:/:.; -┘| L｣ !
　　　 　 　 |　 l Ｎ.--ミ ヽ/ｿ　_ﾚ'´ lメ /／ |／　 |　|　　 | 　　　　　どうしましたの？
　　　 　 　 |　 ! |l,ｨ^h.､　　　 ´￣ ヽ　1　　| 　 　 |　|　　 |
　　　　　　 | ！（ { { | |　' ＿,　"""　ﾉ!| 　 |　　　 |　|　　 |
　　　　　　！.| |_＼　 ヽ、 　　 _,. ＜._| !　 |ヽ.　　 |　|　　 |
　 　 　　 　 !/〈.:.:.Y_>､　}､￣´;:;:;:;:;:;://| 　|:.:.::',　　ｌ　l 　　|
　　　　　　 ム-レく.:.:.:_}ﾉ:@;:ニ、;:;:;//;:;! ､|:.:.:.:.:L_　!　!　　|
　　 　 _,.∠=ﾆ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ　 V;〈〈_;/|　ヽ:.:.:.:.:.:L_l　!　　|
　　　 `ｰﾆ二_‐ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:(ﾞこ 　/'^ﾍ V:.:＼　＼:.:.:.:.:{! |　　 !
　　　　　＜:.:.:.￣} .:.:.:.:.:.:.:｀}　ノ:.:..:.ハ V:.:_＞- ヽ.:.:.:.} |　　 i
　　　　　　|_＞'７.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y.:.:.:.:.:.:.:.::.:>'"　　／:.:r‐'´〉、　　i

742.

　　　　　 　 　 > ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　く　　　　　　　　　.　-‐=＝＝＝＝= ー-く
　　 　 　 　 　 ＼　　,.　. :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
　　　　　　 　　 　i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./　/ﾊ: l.: !: : : : : :}
　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ //　V: :l: : : l : ;′
　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞　Vく: :./}:/
　　 　 　 　 　 　　＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀　tり:.:/ l/　　　　さっきの御婦人の御主人を御存知ですか？
　　　　　　　　　　　　＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ 　 　ヽjⅣ
　　　　　　　　　　　　　 }ヽ仆ヽ: : : :lN　　 _ _／: :l
　　　　　　 　 　 　　 ／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　 　　V　　`ー ﾕヽ.:.|
　　　　　　　　　,ん子こ`ヽ　　　　 |　　　　　ﾕ､l./
　　　　　　　　,ん'´: : : : `ヽヽ　　　|　　　　　l ﾊ'



　　ヽヽ｢く´r}-;. :../:::::::/.: .: .: .: .:;-┘.: .: .:j´
　　　 /ハ_/!r'.: .::!::::::::l.: .: .: .:_.:｣　　ヽ.:」┘
　　 〈,/　 ｌ| l 〕.: .:}::::::/.: .:rソ´!　ｌ　| 　Y
　　　 l　 /| l└i::｣:;::/.: .:_｣l:　 |　 l　ｌ　｜　　　　詳しくは知りませんわ。
　　　/　ﾊ.|｣　 〈{zﾁ}:ツｌ| l外､l　｜ l　ｌ|　　　　というのも、イタリーの女にとって
　 　 !　l　ﾊ ヽ　 Y:::|'|: | ! }ﾄ,ﾐ ﾄヽ!ﾉjﾉｲ　　　　好きな方以外、この世に殿方なんていないんですの。
　　 /　l /　＼ ヽ l::::ｉ|: l |::::ゞ'＾ 〈
　　 !　/j　　_｢_￣¨ヽ:ｌ: |｣!　ｒｧ／
　　.!　|/　 ﾉ:. ::::: :. :.｀ヽ､￣ ¨ﾌ、　　　　 _,.ｨ_　　　　それにしても死人のように青い顔の方ね。
　 /|　| ／.: .: .: ,:: .: .: .: .: ＼:::Ｋ }　　　 ///厶　　　　まるで墓場からでてきたかのよう。
　 !,'　l!.: .: ./:: ,: .:l .:l .: .:ヽ.: .:ヽ!｣! ,ﾉ ｒ' Ｔ_,ヘ'´
／|　:l|:. :／:. ,::::::::l.: .: .: .::|::::. :. :.￣´}.:. :._:. :.｣
￣l　l |:::::: .: .; ::::::::ヽ .: .: .: ヽ::::. :. :. :j.: .: .:｀ヽ〉
:::::|　ｌ |.: .: .: .|:::::::::/.: .: .:'::::.､:'´｢--‐'.: .: .:::j:┘
ー|　ｌ l'´｢ ¨ーｔ:'´￣｀ヽ::＿__ソ.: .:j.: .: .:／

744.

.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.く /　 |　 　 | l　　　　 ヽ　　　　 ､　ヽ、
:.:.:.:.ノ /:.:.:.:.:.∥　 |ｌ　ｌ　 | ｌ　　　　｀､｀ヽ　　　 l　ヽﾄ､
:.:.:.:{　 !:.:.:.::.:;ハ　 |l　|l　 ! |　 ＼　　 ヽ、＼　 l|　 ｌ| |
::.:.: l　 |:::.:.:.::)　ﾄ、|ﾄ､|l　 } ﾄ､ヽ　ヽ、　| l|ヽ ヽ |ヽ l|ﾉ
::..::.:ｌ　 |:.:.:爪,斗七|廾ﾄ-|‐1ヽ }｀ヽﾑ-l￢ ∧ﾉ/　}ﾘ
ヽ.:.:ヽ. ヽ::.}| ｌ ﾊ/ﾚ=ﾆミ刈 |　 ﾘ　 ,.ﾆ气 l |　　　　　まるでルスウェン卿※が
　 ）:.:rへ_}|/ l|　{ｌ f伍｝`　ﾉ　　　　狄ｌ ' ハ　　　　　生き返ったような……
　 ヽ､!{ﾚ' ///　　 ゞ='′　　　　　　¨´ ∧ |
　　 ／／/人　　　　　　　　 　 '　　　 八l |
　／／ ／_＞ト､_r个､　 　 r￢　＿／|　ヽ＼
/／ ／　/: ／::..::..::{::..:ヽ.　　　／::..l｀'┴:-:ﾍ　＼
´ ／ 　 _工l::..::..::..::..ヾ::..::ﾄｧ=く::..::..:l::..::..::..::..::}ヽ、＼
ノ 　 ／ : : {::..::..::..::..::..:∨{ﾘ廻ｌト､::.ｌ::..::..::..::./　　ヽ、ヾｰr- ､
　 ／: : : : : ｀ヽ､::..:;:-'´丁ヾﾆｼ::..｀T:ｰ::-:r'′ 　 　 ｀ｌ　/　 ∧
. /: : : : : : : : : : /´::..::..::.l!::..:| |::..::../::..::..::.＼ 　 　 　 ﾚ' |　/ /


※スコットランドの伯爵。メアリ・スチュアートの時代に処刑された。
詩人バイロンの友人ポリドリが彼をネタにして『吸血鬼』を書いたが、
当時はバイロン作と誤認されたので、作中でもバイロン作ということになっている。




　　　　 　 ヽ三三二ニニﾆﾆニ二二三三三三三／
　　　　　　　Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
.　　　　　　 ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
　　　　　　｜::.::.::.フ７￢‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:|
　　　　　　 {::.::／代了圷ﾐヽ.　＼行‐t予l:ﾉ/::|
　　 　 　 　 !::.::.::.:|　ゞ-'′　 ＼　 辷ｼ '/:/::./
　　　　　　　|::.::.::.:ゝ 　 　 　 , 　 　 　 厶ﾉ::.;′　　　（確かにバイロンの吸血鬼っぽいかも……）
　　　　　　　ヽ.::.::l|ヽ、　 　 r-､ 　 　 ／::.::/　　　　あの男が何者か、調べてみようと思うんですが。
　　 　 　 　 　 ＼:ﾄ､:j＞ ､　　　_,.ィ:´::;:l:: /
　　 　 　 　 　 　 ヽ ｀　,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
　　　 　 　 　 　 __,.　'´＿＞v＜　｀ヽ、′
　　　　　　 ┌イ　　／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ
　　　　 　 ／7 |　　{ く／ノ/引ヽヽノﾉ　 | }-､
.　　　 　 /:.:.:.:{ |　　｀ｰ'´//l弓| |｀ｰ′　 | } :.:l
　　　　 /:.:.:.:.:.{ |　　 　 // ]弓ﾄ､ヽ 　 　 |「 :.:.|

745.

　　　　　　　　　　　}: : : : : : : : : :: :／　　 ＼_＿　　　　　 ヽ.ヽ　　 ヽ
　　　　　　　　　　 ｛: : : : : : : : :／ /　　　 ', 　 ヽ｀ヽ.　　　　l　| 　　〔
　　　　　　　　　　/: : : : : : :／ 　 ,'　 l　　　!　　　l　｛＿　　:l　|
　　　　　　　　　　＼: : : ::/　l　　 |　　l　　　l　　　|　 : : }　　l　|
　　　　／|　　　　 　 }: :./　｜　 l ｌ　　|　　　|　 　 l　 l: :{　　 ! :l　　/　　　　行かないでくださいまし！
　　／　： !　　　＿　 ヽ,'　　|　　ｌ｜　 l　　　|　　　|　 l: :L.　 |　!　/',　　　　
_ノ　　　：└ ' ´　 /　　l |　 :l　　:ｉ l　　 l|＿_｣: 斗.イ　:|: : :ﾄ､ l　|イ||l　　　　もしお調べになるなら
　　　 } ｰ┼¨　　/　　｜',　 l　｜l　!　　lｌ:　 ,　--　､ l:|: : :i: ハ. |｣ | i　　　　明日になさって！
　　　 ﾚ Cト　　 {＿_　 l　ｌ　:|　 /l　 ',　 |l: / f´:::::.ヽ Y: : /::|ﾍ |｣/ | l
　　　　　　　　　　　/　 Vヽ　',/ﾍヽ　ヽ j　!　ヾーい jノｲ　:| {　〈 　 |　　　　わたくし、帰りますから
　　　 ー/┐ヽ　　〈　 　 V ヽ//「::::ヽ　丶 　　 ｀¨´　　/!　:|/　/　　!　　　　送ってくださいますわね？
　　　　/ _/　　　　 ヽ　 , ﾄ､ ヽﾊ乂:い,　　　　　　 　 　|:l　::|　/ ＿_l
　　　　　　　　　　　 ／/　:/＞､ﾍ.U¨^ヽ ,　―- ､　 　 !:! : :!// ＿,
|　　　　 つ　　　　 厶/　:/　 |　 : ﾄ､　　 ヽ（　　丿　　 |,!　:|ｲ'´
}＿　　　/　　／￣　/　:/　　|　:: :|　＼　　　￣　 　 ／!|　:l
　　 ＼ ・　 /　　　 /　:/　　/ｌ　: ::|　 　 ｀　　 ー‐ '´＞l:|　:|



　　 　 　 　.′i::l:::l::| .::|.:.:::i:::i::::.:.`ヽ､　.:.:::.＼／
　　 　 　　.l |.:|.:l.:::l.:| .::|.:.::l::::|:::|.:.:::|:::ﾄ､　.:.:::::.＼
　　　　　　| |.:|.:|.:::ト|､.:|.:.:l:::::|:::|.:.:::|:::|::::ﾄ､:.:.::::／
　 　 　 　 ｀V.{.:l.::lrr㍉l:::/l.::ﾅナ:::::l:::l:::l::::::::Y´
　　　　 　 　 V .:N じｿl/　l/rr＝ミ.:::!:::!::::::,′
　　 　 　 　 　 `11' ' ',　 　 」いｼ.l/::l:/.::::/　　　　え、ええ……
　　　　　　　　　|.:ﾄ､ 　 　 　 ' ' '/:::.:,.::,:::/　　　
　　　　　　　　　|.:!::::>､｀ 　 　_ノ;.:::/:/ノ
　　　　　　　　　l::::/l:/´ 丁二l:::::.:/´￣ﾕ､
　　　　　　　　　l:/　',rﾁ7´ 」 |:::/ノ´~~ヽ」
　　　　　　　　　' r='7::::ﾌ fｼ' l/　　 　 　ヽ
　　　　　　　　　〃 /.:::/ fｼ′　　　　',　　 ヽ
　　 　 　 　 　 　V/::::/_fｼ′　　 　 　 ',　 　 ＼
　　　　　　　　　ノ ／　　 , 　　 ,′　　 ヽ　　 .::.＼

746.

－伯爵夫人の邸前－


　　　 !　 　 !　　　 　 　 　 　 |　　ヽ　 l　 /　 !　!
　　　 l　 　 l、　　　　　　　　 lヽ　　!　 !/ ｌ　/-┼┐
､　　　l　 　 !ヽ　　 　 　 　 　 !　!　/／l／! / 　 ! //　　　　お約束なすって！
ｌ ＼　､!＼　|　ｌ＼　　　　　　/　l／!／- ､l/　　 ! /l　　　　今日はまっすぐお宿に帰って、
|l ＿＼!≧‐- 人_ノ ､　 ヽ _/_／／! r三、ヽ　　l/::::!　　　　あの男の事を調べるのは明日以降になさって！！
､＼　　〃r三､ヽ＼::::＼_／.::::::/　 ヽゞ=’ノ〃::::::::::j/
ヽヽ　　ヽ ゞ=’ ﾉ ..::::::::::::::::::::::::::::::＜´三彡"　　　　　　　　あの男とわたくしを結び付けないんで欲しいんですの。
　!＼　 ｀三三 彡:::::::::! ::::::::::　＿　　　　　　　　　　　　　　知り合いになっても紹介なさらないで！よろしくて！？
　ヽ、ヽ　￣￣　　　　ヽ　　／　 l ヽ、　　　　　　/
￣ ﾊ　　　　　　　　/´/￣　　　 jノ　ヽ 　 　 　 /＼
／/ l　　　　　　　/＼!　　　　　　　 　 !　　　 /.::::::::
. /l　ﾄ､　　　　 　 !　　　 　 　 　 　 　 / 　　 /.:::::::::::
/:::!　!:::::ヽ、　　　 ヽ　　 　 　 　 　 ／　　／.::::::::::::::



　　　　_」こ二二 二＿＿ ＿_⊥_
　　 ／;;;:;:;:;:;:;::::::.:.:.:.:.:.:.　　 　 　　 〉
　 /;;;;;;;:;:;::;:;.:.:.:.:.,．-── ‐‐─-<
　 ＼;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.＼
　　　`,n;;;;／.:.::/::::jiﾄ､ .:､.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
　　　 ﾉ V　.:::/,,_/:ﾊﾄﾄ､ .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
　 rん7‐､）.:ノ::/ｲ二ﾆヽﾐ､ ィ二j:::/::/　　　　　　　　　　は、はい……
. / o￣ ｀Vヽ::〈〈fでｿ`　　,rジｿ !;.::/　　　　　　　　　　（からかわれてるのか、
/　　　 　.:.V 〉:::, ' ' ' '　 ｀ 　' ' /::/　　　　　　　　　　本当に怖がられてるのか、どっちなんだろう？）
　　 　　.:.:.::V.:::::ﾄ､　　～～ , ｲ::/
　　　　.:.:.::::ハヾﾄん> -- ＜l/l/_
　　￣＼.:/:jこ{　　　,ｨ勺>.､ ヽこﾄ､
　　　　　〉.:::〉‐j 　 //^j}ﾄ､ j〉 1‐}::.＼ｰ- ､_
　　　 ／.:.:::::〉‐j　// /j}1 l」　 i ‐}:::::.:.＼:::::.:.ヽ
　 _／i.::::::1.::} ‐j　　　 j}1　　　| ‐}::::::::::.:.＼:::.:.
／.:.:i::|.:::::::|:::ヽﾝ､ 　　j}1!　　_ﾉ,ソ::::::::::::::::::::ヽ::

747.

－ロンドン・ホテル－

　　　　　　　／￣￣￣ ＼
　　　　 　／　　─　 　 ─＼
　　　　／ 　　 （ー）　 （ー） ＼　　　　　　なーんだ、フランツかお。
　　　　|　 　 　　 （__人__）　　　|　　　　　てっきり明日まで帰らないかと思ってたお。
　　　　＼　　　 　 ｀ ⌒´　　 ／
　　　　　　／　ヽノ　 　⌒＼＿_
　　　　　/　|　　　　　　＼_＿＿）⌒＼
　　　　　｀￣＼　＼　　　　 -''' ⌒(＿__)
　　　　　　　　　＼ 　　　　 　　　／＼　＼__
　　　　　　　　　　　` ―─―─´　　　ヽ＿__）



　　　　_」こ二二 二＿＿ ＿_⊥_
　　 ／;;;:;:;:;:;:;::::::.:.:.:.:.:.:.　　 　 　　 〉
　 /;;;;;;;:;:;::;:;.:.:.:.:.,．-── ‐‐─-<
　 ＼;;;;;;:;:;:;:;:., ィ:7::l:i .:.:.:.::::::.:.:.ヽ.:.:.＼
　　　`,n;;;;／.:.::/::::jiﾄ､ .:､.:.:::::::.:.l:::.:.l::.ヽ
　　　 ﾉ V　.:::/,,_/:ﾊﾄﾄ､ .:ヽ.:::.:::|.::::j::::/
　 rん7‐､）.:ノ::/ｲ二ﾆヽﾐ､ ィ二j:::/::/　　　　　　　　　
. / o￣ ｀Vヽ::〈〈fでｿ`　　,rジｿ !;.::/　　　　　　　　　そんなんじゃないってば。
/　　　 　.:.V 〉:::, ' ' ' '　 ｀ 　' ' /::/　　　　　　　　伯爵夫人は本当に怖がってたんだよ。
　　 　　.:.:.::V.:::::ﾄ､　　～～ , ｲ::/
　　　　.:.:.::::ハヾﾄん> -- ＜l/l/_
　　￣＼.:/:jこ{　　　,ｨ勺>.､ ヽこﾄ､
　　　　　〉.:::〉‐j 　 //^j}ﾄ､ j〉 1‐}::.＼ｰ- ､_
　　　 ／.:.:::::〉‐j　// /j}1 l」　 i ‐}:::::.:.＼:::::.:.ヽ
　 _／i.::::::1.::} ‐j　　　 j}1　　　| ‐}::::::::::.:.＼:::.:.
／.:.:i::|.:::::::|:::ヽﾝ､ 　　j}1!　　_ﾉ,ソ::::::::::::::::::::ヽ::

748.

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　─　 　 ─　＼　　　　　　　あの後、例の紳士と廊下ですれ違ったけど
　 ／ -=・=- 　　-=・=-　＼　　　　　　身なりもきちんとしてるし、別におかしなことはなかったお。
　 |　 　 　 （__人__）　　U 　|　　　　顔が青白い※のは身なりのいい証拠だお。
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　　　 ／

※原作のアルベールも顔色が青白いのが自慢です。別にやる夫だからじゃなくてｗ




　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　／ ⌒　　⌒＼
　　　　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　　　　　それより、すばらしい妙案を思いついたお！
　　　　／ 　 ///（__人__）///＼
　　 　 |　　 u. 　 `Y⌒y'´　　　 |　　　　牛に荷車を引かせて百姓の仮装をするお！
　 　 　 ＼ 　 　 　 ﾞー ′　　,／　　　　メロヴィング朝末期のアホな王様※たちのやったあれだお！
　　　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　 　 　 / rｰ'ゝ　　　　　　　〆ヽ
　　　　/,ﾉヾ　,>　　　　　　ヾ_ノ,|
　　　　|　ヽ〆　　　　　　　　|´　|

※さまざまな仮装をして民衆の間を歩いたという。

749.

　　　　　　　　　　　,.　-──-.. ､
　　　　 　 　　 ,．'´. : : : : : : : : : : .`ヽ
　　　　 　 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　/.:.:/.:.:.::/.:.:.ﾊ.:.:.l.:.:.:.:.:.::.:.:l.:l.:.:.',
　　　 　 　l.:./.:.:.:./.:‐/､ ',.:.ﾄ､__.:.::l.:.:l.:l.:.l.:l
　　　 　 　l/l.:.{.:..ﾚ'l/　　 ﾘ `ヽ.:｀T:/.:l.:.l.:l　　　　　おもしろい！
　　　　　 　 l/ N{,r==ﾐ　　 r==ヽ:l/.:/.:/ﾘ　　　　　それは素敵な思い付きだね。
　　　　　　　　 l.:ﾄ､' ' ' 　 　' ' ' 〉:ｌ.:/./
　　　　　　　　 l∧.ゝ､ ,r‐ｧ _,..ｲ.ｲｲノ
　　　　　　　　　　 ,.ｨ´ ヽﾆﾉ ＜l/
　　　　　　　　　 /.:{j　,.ｲ介ﾄ､　 j}ヽ
　 　 　 　 　 　 /.:.:{j　ﾚｲXﾄV　 j}.:.:.ヽ
　　　　　 　 　/.:.:.:.ヽｪｪｲXLｪｪｲ.:.:.:.:.:.',



‐-､__::::::::....　::...　ヽ､:::::::::｀'‐／/__,／::::::::::::::::::＿__,,,,,,....二ﾆ
　　 く￣､￣｀`''ヽ､..__:::::...::::l:::/:／:,.､-‐''"´￣
‐‐-yゝ､l:`ｰ―---､,,,二ヽ_」」/／::ヽ、
::／　 ｀'''ｰ---―‐''''''''''`ヽ　￣ヽ、::::l
ﾐ`　　　　 /´⌒ヽ、　　　　　　-､ l_,ノ
ﾞ､＝＝==-'､0＿　 !　　　　　　　ヽ＼
:::ﾞ､　　　　　 　 |￣!＝=‐､　 r‐､　ヾ:::|
::::::ﾞ､‐-､ _　　　|　 |!　 　 ｀＼0_j　 ├'
::::ミﾍ､,,＿｀ヽ、|　 |!　　 ／⌒ﾉ＼／　　　　　　　失礼します！吉報ですよ！！
/ヽ　|'ｰ‐-ﾆ＝､｀`ヽ､／　　'´|　| |＼
　　｜::::::::::::::::::::￣｀''＝=､＿ l.__| |　 }
　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::￣`‐７'　｀7ｰ‐'ﾞ
　　j‐-､＿:::::::::::::::::::::::::::／　 ／:/
　　l　　ヽ　＼::::::::::::::::/ 　 ／Ｗ
　　|　　　　　 ヽ:::::::::/　／
　　|　　　　　　 |:::::/　/
　　l　　　　　　ﾉ:::/　/
-､　｀ヽ､＿,,／:::/　/
:::::＼ヽ､｀'''ｰ‐''"　.ﾉ

750.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｎ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l^l.| | /）
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | U ﾚ'/／)
　　　　　　＿＿＿　　　　　　ﾉ　　　 ／
　　　　／ ⌒　　⌒＼　　ｒニ 　　　　|　　　　さっき頼んだ牛と車がみつかったかお？
　　 ／　（⌒）　 （⌒）＼　　ヽ　　　/
　／ 　 ///（__人__）///＼ / ` 　 /
　|　　 　 　 `Y⌒y'´　　　 | 　　／
　＼. 　 　 　 ﾞー ′　　,／　 ／
　　/⌒ヽ　 　ー‐ 　　ｨ　　／
　 / rｰ'ゝ　　　　　　　　／
　/,ﾉヾ　,>　　 　 　 　 ｲ
　|　ヽ〆　　　 　 　 　 |



､:::::::ヽ､,〉 ／:::::／　　　　　　　　　　　　 _,,.　＼::::::::::::,:'::::
ヾ､::::::::::/./::::::;:'ﾞ　　　　　　　　　　　_,,.=＝ヽ､　 l:::::::;r‐､::
　＼::::::;ﾞ/:::::,:'ﾞ,,_　　　　　 /　　　,,.z''"´_,,,,.´￣　|::::::|'"ヽl:
　　'yヾ/::::;/''‐-ヽ､.,__ヽ　l､_,,. ‐',.-'''"´ ﾟ　/　 　 !::::l! 〉 /:
　　 l !/:::;/ヽ￣｀`・‐｀"　 ヽ.　 ´`'‐--‐‐'ﾞ　　　 |:::/!/,/:::
.　　 Y::::/l　 ｀'‐-‐''"　 |　　　　　　　　　　　　　 |/' /ﾞ::::::　　　　それどころじゃありません。
　 　,'::::/､ﾞ、　 　 　 　 ｜　　 　 　 　 　 　 　 　 !‐'ﾞヽ:-､　　　　お二人と同じ階に宿を取っておられる
.　　l:::/　k,ヽ,　　　　　　l　　　　　　　　　　　　 l　　ノ,.､‐　　　　モンテ・クリスト伯爵が
　　|::;'　〈ヽ,　ヽ　　　　　!　　　　　　　　　　　　|　 ／　　　　　　馬車とロスポリ楼の窓をお二人に提供したいと……
　　|:l.　　ﾞ､ ＼.|'､　　　ヽ､,__,／　　　　,,./　　_,'.-'"
　　|!　　／! 　 ヽ,､　 ‐----‐‐''''''''''"´ 　 r''"
　　!-‐''ﾞ　 ',　　　l｀ヽ.　　｀''''''''""　　　　 |　　　　　　　 /
'"´　　　 　 ﾞ､　　.|.　 ﾞ､　　　　　　　　 ／!　　 　 　 　 /

751.


　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　＿＿＿_　　　　　　/ /
　　　　 ／＼　　／＼　　　／ /
　　　／（ ⌒） 　（⌒）＼／　 /
　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼ /　　　　本当かお！？それはありがたいお！
　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 |　　　　
　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／
　　／　　　　　　　　　 ＼
　/　　　　　　　　　　　 　＼
/　　／＼　　　　　　　 　 　ヽ
　／　　　＼　　　　　 　　 　ﾉ
U　　　　　　ヽ　　　 　　 　ノ



　　　　　∨三三三三三三三三三三三三二二ニ￢
　　　　 　 ヽ三三二ニニﾆﾆニ二二三三三三三／
　　　　　　　Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
.　　　　　　 ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
　　　　　　｜::.::.::.フ７￢‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:|
　　　　　　 {::.::／代了圷ﾐヽ.　＼行‐t予l:ﾉ/::|
　　 　 　 　 !::.::.::.:|　ゞ-'′　 ＼　 辷ｼ '/:/::./　　　　（モンテ・クリスト……
　　　　　　　|::.::.::.:ゝ 　 　 　 , 　 　 　 厶ﾉ::.;′　　　　ロスポリ楼の窓……まさか）
　　　　　　　ヽ.::.::l|ヽ、　 　 r-､ 　 　 ／::.::/
　　 　 　 　 　 ＼:ﾄ､:j＞ ､　　　_,.ィ:´::;:l:: /　　　　　明朝、こちらからうかがいますと伝えてくれ。
　　 　 　 　 　 　 ヽ ｀　,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
　　　 　 　 　 　 __,.　'´＿＞v＜　｀ヽ、′
　　　　　　 ┌イ　　／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ
　　　　 　 ／7 |　　{ く／ノ/引ヽヽノﾉ　 | }-､
.　　　 　 /:.:.:.:{ |　　｀ｰ'´//l弓| |｀ｰ′　 | } :.:l

752.

－翌朝（土曜日？）－

　 〈　　　　　　　　　　　,. 　　- ────く
　　 ',:::::.:.　　　,　　'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::;i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　',::::::,　 ".:i.:.:.:.:.:.:.:i .:.:.:.:.:.:.:./:|i::::::::::::::l::i:.:.:.',
　　　 V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ハ:l:::::::::::.:|::|::.:.:.!
　　　　!:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.://　 i:l::::::::::: |::!:::::::!
　　　　!::::::::::::::|:i::l::::::::|:フﾅナ'ｰ　l:ﾄヽく::::l::l:::ﾊ:|
　　　　ヽ:::::::::::|:l::l::::::::ﾚzr＝=ミ　ﾘ　rzﾄV/l/
　　　　 ヽ:::::::::|:|::ﾄ､:::::l ヽﾄｰｲｿ 　 　ﾋ1:::| ′　　　　　亭主、今日死刑があるんだってね？
　　　　　 ヽ:::::|:|::l:::',::::',　　￣ 　 　 ,'　!:::|
　　　　　　 ＼ﾄ､:ﾄ､:';::::',.　 　 　 _ _ ／::::|
　　　　　 　 　ヽヽ::ﾄ:;::::L_ 　 　 ,..イ::::::::/
　 　 　 　 　 ,r一ヽヽ::::|　 ｀`7´ヽ:/1::/
　　　 　 　 ノ 　 　 ＼:::|ー‐介ヽ　　l/
　　　　_∠二ﾆヽ､. 　 ':;|　 /:ﾊﾄ､＼
　　　 厂 ,　'⌒ヽX､_　　 /:/i i::ﾄ､　＼



　　　　　　　　　 r′　　　　　　　　　　　　　　　.ｲ
　　　　　 　 　 　}　､ ､ ､　i　　 /　/　／ 　 __.r‐〈
　　　　　　　　　トへ､　.-､ヽ∠-‐''´`ヽy‐'´　__.rく^　　　　ええ。
　　　　　　　　　ﾄﾍ､／　／`´　　　　　 i___／　　ﾉ
　　　　　　　　　ヽy´ ∠-､ 　､_. -_二ミ ヽ　　　/　　　　　今から見物席を……ってのは無理ですが。
　　　　　　　　　／ イニﾆヽ　 _二 --r　　} ﾚﾍく
　　　　　　　　/／　 } `ｰﾟ^i　　 ｰﾟ--'　　 ﾙ「` |⌒　　
　　　　　　　／　　　 {　　ﾉ　　　 　 　　　j-ｰイ
　　　　　　　　　　　　>､　ヽ　 　 　　　　ｲ､_f⌒
　　　　　　　　　　　i´i　ﾄ､`､ｰ-―ｦ　 ノ.⊥-}
　　　　　　_. -―ｯ''''}　|::| ヽ ￣￣　／「 　 　|'''ー､ｰ-- ､__
　　_. -''¨´::::::／　　 ヽヽ.|　l.＿_..／　ﾉ　　 ノ　　　＼::::::::::::｀ヽ､
　 /:::::::::::::::く　　　　　 ヽ.ト　　　 -‐ｲ　　 ′　 　 　　〉:::::::::::::::::::〉

753.

　　　　　/　　/　 /:/;ﾊﾄ,ヽ:､＼ . :.:.:::::::|::::|::::::|
　　　 　 i　　 !　/.://　＼ﾄ､ﾄ､:.＼:.:.:.::::!::::|::::::!
　　　　　|　　l／::// _＿, ヾ! ‐ゝ-ﾄ､:_:_|::::|::::::|
　　　　　| ／ .,:ィ厂_ ＿　　　　　｀二ﾆ!::::!::::::!
　　　　　ﾄ､￣.::/:!ヾﾃ｡::.ﾌ　　　ヽ辷ﾌ 7:::,'::::/　　　　　　別に見には行かないけどさ。
　　　　　l/|.:.:::/:::| 　 　 　 　 　　　　 /::/:::/
　　　　　　|.::/.:.:::ﾄ､　　　　　　　　　/::/:::/　　　　　どういう人間がどういう刑を受けるのか知りたいんだ。
　　　　　　l/ヽ.::::l/ﾄ ､　　(⌒ヽ , ..ｲ::/l::/
　　　　　　　　 ＼N　 ｀ｺ ｰ-‐<l:::/l/ |/
　　　　　　　　＿ _／　￣｀フ杯ﾄ､ ＿
　　　　 　 _「ハ_　　　　 ,イ　 j1ﾄ､ ＼ ﾄ､
　　　　　 l/.:.:.:.::::)ﾄ､　 //　 //j｡jﾄ､//.:.:!
　　　　　/.:.:::::::::::::Yﾄ､l ﾄ､ // j｡ i|V/.::::::|



　　　　　 _. -‐'''"´￣＼j|〃　_,,.. -‐‐ｧ'": : : :;; : :｀ｰイ
　　-‐ ''''""´￣ﾐﾞﾞ7￣``''"´´　　　　ﾉ__,.-‐'"::::｀ﾞ'''ﾞ /
　　　　　　　　　Ｖ-ｰ-､　　_,._-_ー=､ヽ::::::::::::::::::::::::ﾑｨ
　　　　　　　　　ﾚ'"￣`:　　　　__￣`':::ヽ:::::::::::::::::::::::ﾉ　　　それならちょうどタヴォレッタ※が来ております。
　　　　.　　　　　} ｨ⌒uj:　　 '´u　｀>::::::::}::::lへ;::::::::/　　　これは前日に街のあちこちに吊るす板でして。
　　　　　　 　 　r|　￣/ .::.　　 ￣　　 ::::|::/ﾍ::::l::::::了　　　処刑される人間の名前、その理由、刑の種類が
　　　　　　　　　l{　　ヽ　　　　　　　 ::::::ﾚj^7:/:::::∠　　　記されております。
　　　　　　　 　 　l　rｰ---‐―'''^l　 :::::::i､_,/:::::::r'"｀
　 　 　 　 　 　　　l. 「￣,二二ﾆ´| 　::::::::ﾄ､_;;;;;:く~
　　　　　　　r.-ー‐l　|::/　　　 _,.l　..;;;:∠-┴`‐┐
　 　 　 　　　|`i:::::::::l. `ニﾆニ-''´「:　　　　　　　|l
　　　　　　　 |. |::::::::::〉　ー‐　　.::|:　　　 　 　　 ||
　　　　　-‐''ﾌ　|::::::::::`iｰ--‐‐''"|:　　　　　　 ‐''^''ｰ-

※回覧板。複数形はタヴォレッテ

754.

ﾞ､:::::::ヽ､,〉 ／:::::／　　　　　　　　　　　　 _,,.　＼::::::::::::,:'::::
ヾ､::::::::::/./::::::;:'ﾞ　　　　　　　　　　　_,,.=＝ヽ､　 l:::::::;r‐､::
　＼::::::;ﾞ/:::::,:'ﾞ,,_　　　　　 /　　　,,.z''"´_,,,,.´￣　|::::::|'"ヽl:
　　'yヾ/::::;/''‐-ヽ､.,__ヽ　l､_,,. ‐',.-'''"´ ﾟ　/　 　 !::::l! 〉 /:　　　　信心深い方々に刑を知らせて、
　　 l !/:::;/ヽ￣｀`・‐｀"　 ヽ.　 ´`'‐--‐‐'ﾞ　　　 |:::/!/,/:::　　　　罪人が悔い改められるよう祈ってもらう
.　　 Y::::/l　 ｀'‐-‐''"　 |　　　　　　　　　　　　　 |/' /ﾞ::::::　　　　のが本来の趣旨なんですが……
　 　,'::::/､ﾞ、　 　 　 　 ｜　　 　 　 　 　 　 　 　 !‐'ﾞヽ:-､
.　　l:::/　k,ヽ,　　　　　　l　　　　　　　　　　　　 l　　ノ,.､‐　　　　配る人間に頼んで、ここにも
　　|::;'　〈ヽ,　ヽ　　　　　!　　　　　　　　　　　　|　 ／　　　　　　持ってきてもらってます。
　　|:l.　　ﾞ､ ＼.|'､　　　ヽ､,__,／　　　　,,./　　_,'.-'"
　　|!　　／! 　 ヽ,､　 ‐----‐‐''''''''''"´ 　 r''"　　　　　　　　　　ウチのお客が処刑を見たい場合、知らせるためです。
　　!-‐''ﾞ　 ',　　　l｀ヽ.　　｀''''''''""　　　　 |　　　　　　　 /
'"´　　　 　 ﾞ､　　.|.　 ﾞ､　　　　　　　　 ／!　　 　 　 　 /




『来る2月22日火曜、謝肉祭第一日。
　ロタ裁判所の判決に基づき、ポポロ広場にて次の両名の死刑を執行する。

アンドレア・ロンドロ：有徳の誉れ高い修道士、ドン・セザル・テルリニ師殺害の犯人。撲殺刑。

ペピーノことロッカ・プリオリ：山賊ルイジ・ヴァンパ一味に加担。斬罪。

慈悲ある人々よ、両名が悔い改められるように主に祈られたし』

757.


　　　　　 　 　 > ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　く　　　　　　　　　.　-‐=＝＝＝＝= ー-く
　　 　 　 　 　 ＼　　,.　. :"´: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　>'´ .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: ./ハ: :.l: :!: : : : : :l
　　　　　　 　　 　i: : : .: : . :. {: : : : : : : :./　/ﾊ: l.: !: : : : : :}
　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::.:.:.:.:.:.｀メ､ //　V: :l: : : l : ;′
　　　　　　　 　 　|: : |: :.|: : : |::|: : :∠イ_〃＞　Vく: :./}:/　　　　（やっぱりそうか……
　　 　 　 　 　 　　＼|: :.|: : : |:.|: : :`弋夕ｿﾉ｀　tり:.:/ l/　　　　　　コリゼーにいたのは船乗りシンドバッドと
　　　　　　　　　　　　＼|ヽ: :|.:|: : : :.i.:|￣ 　 　ヽjⅣ　　　　　　　　ルイジ・ヴァンパだ……）
　　　　　　　　　　　　　 }ヽ仆ヽ: : : :lN　　 _ _／: :l
　　　　　　 　 　 　　 ／￣￣｀`ヽ､: レ'´￣｀): : : :l
　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　 　　V　　`ー ﾕヽ.:.|
　　　　　　　　　,ん子こ`ヽ　　　　 |　　　　　ﾕ､l./
　　　　　　　　,ん'´: : : : `ヽヽ　　　|　　　　　l ﾊ'



　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　／　　 　 　 　 　＼　　　　　　おはようだお！伯爵に挨拶しに行くお！
　 ／ 　　⌒　　　⌒　　 ＼
　 |　 /// （__人__） /// 　|
. (⌒) 　　　 　　 　 　 　 (⌒)
./　i＼ 　 　 　 　 　　　／i　ヽ

758.

－伯爵の部屋－

一つ廊下を越した向こうは、このホテルにこんな室があったとはとても信じられないような豪奢な部屋だった。
その部屋を二つ越えると垢抜けた客間だった。
トルコ絨毯が敷き詰められ、壁には巨匠の名画が戦勝記念物などとともにかかっている。戸には帳がついていた。



　　　　　　　Ｙ´::.::.::.::.::/:l::.::.::.::.::.:＼::.:｀ヽ::＜三／
.　　　　　　 ,'::.::.::.::.::.〃∧::l::ヽ::､::.::.ヽ、::.｀、:l:T
　　　　　　｜::.::.::.フ７￢‐､ヾ､:＼>､:|-ﾍ::.::.}::!:|
　　　　　　 {::.::／代了圷ﾐヽ.　＼行‐t予l:ﾉ/::|
　　 　 　 　 !::.::.::.:|　ゞ-'′　 ＼　 辷ｼ '/:/::./
　　　　　　　|::.::.::.:ゝ 　 　 　 , 　 　 　 厶ﾉ::.;′　　　　アルベール、どう思う？
　　　　　　　ヽ.::.::l|ヽ、　 　 r-､ 　 　 ／::.::/
　　 　 　 　 　 ＼:ﾄ､:j＞ ､　　　_,.ィ:´::;:l:: /
　　 　 　 　 　 　 ヽ ｀　,.ｲ ｀¨´ ﾄ､ﾚ'|/ |:/
　　　 　 　 　 　 __,.　'´＿＞v＜　｀ヽ、′
　　　　　　 ┌イ　　／／了,ﾊ＼＼ヽ ｀┬ｧ
　　　　 　 ／7 |　　{ く／ノ/引ヽヽノﾉ　 | }-､
.　　　 　 /:.:.:.:{ |　　｀ｰ'´//l弓| |｀ｰ′　 | } :.:l
　　　　 /:.:.:.:.:.{ |　　 　 // ]弓ﾄ､ヽ 　 　 |「 :.:.|



　 　　　＿＿＿_
　　　／　　 　 　＼
　 ／　　─　 　 ─＼
／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　　　相場で一儲けしたか、あるいはお忍びの王子かお？
|　 　　 　 （__人__）　 　 |
./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／

759.

　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　│三三三三│
　　　　　　　│三三三三│
　　　　　　　│三三三三│
　　 　　　 ＿」三三三三 」＿
　　　　　　　／　　 ヽ_　　＼
　　　　　　　|　　　 （⌒ ）（⌒）
　　　　　　.　|　　　　 （__人__）　　　　　これはこれは。
　　　　　　　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ　　　　　そちらからおいでいただいて失礼いたしました。
　　　　　　.　 |　　　　　　 　 }
　　　　　　.　 ヽ　　　　　 　 }
　　　　　　　　 ヽ 　　　　　ノ
　　　　　　_,,,,ノ|､￣／/／/ ＼、
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　 　 　 |:.:.:.!／ｨく7ァ¨Tヾ､:!　 ＼! ,ｫV== ､:./:.:.:.:.!　　　　　　（コリゼーのマントの男……
　　　　 l:.:.:イ:.: !　ゝうﾉ 　 ＼ 　 　 tゞrｹ j/::..:.:.: !　　　　　　　劇場にいた男……
　　 　 　,:.:.ハ:.ヽ 　　 　　 　i　 　 　｀ ´　/:./.:.:. ,　　　　　　　そしてモンテ・クリスト島の不思議な主人だ！）
　　　　　!::.:.:..ヽ:_ゝ　 　　 　__　 　　 　 , 'イ.:.:.: ,.'
　　 　 　ヽ,:.:ヾ:.ヽ!ヘ.　　　｀ ´ 　 　,..イ:.: /.:.:.:/
　　　　　　 ＼:ヾ:.| γri　､　 　 . ｨ'__ﾚ'j／!:.:.,
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　　 ﾉ_ヽ!ﾉ´　　　 　 　＿ヽ,_,／＿_ 　 　 ` {^Y _j
　　/:「　|フ　　 　　γγ'フr r‐─ ､ヽ　　 r` ! L:ヽ　　　　　（第１６話『フランツは謎の男が気になるようです』　了）

＞【彼女】について

いつも不遇な彼女にいい役をと……（最近は必ずしもそうでもないようですが）
実は声つながりでリリーナ様とか考えてもいましたが……



次回は日曜日あたりに。

超重力の中乙です

蒼星石がどんどん悪いことに興味を……

なんだこのﾄﾞｷﾄﾞｷは

乙です。
重力下じゃ乙さえ満足に言えない・・・

ペピーノってのはただの渾名？

乙です。恐ろしく重かったですねー
真紅の台詞回しでギャラクシーエンジェルのミントを思い出しましたｗｗ

乙です。彼女の配役が予想外すぎるｗｗ
他でついたイメージが強くて一瞬『え？』ってなった…

俺もナギを『彼女』に充てるとは意外だった

正直、そりゃないだろうとも思ったが、
まあ麻呂が善人役になってるくらいだからなあｗｗ

麻呂が善人なのは違和感無かったけど
ナギは、アレ・・これ誰役だっけ、つかこんな奴居たかってなった

あるある…
なんかさ、フランツの方が可愛いよねｗｗ

善人とか悪人とか、某幸せスレのイメージやら中古騒動やら、それら全部差し引いても
原作ナギと【彼女】のイメージは根本的にまったく別な気がする

でも、だから逆に今後どう料理していくのか楽しみでもある

すいません……明日……月曜日に延期でお願いします……OTZ


ローマ編はフランツが主人公してますねぇ。

原訳文『ペピーノ、通称ロッカ・プリオリ』なのでペピーノの方が本名みたいです。


やる夫スレと原作とで性格がだいぶ違うキャラ、けっこういますよね。
それもまたやる夫スレの味だと思いますが……