やる夫が祖国の運命を変えるようです

　　　　　　　第7話　　『法無き島』

53年、1月にアメリカでは選挙によりアイゼンハワー政権が生まれた。

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　　　　　　　　 　 　 {う l　／￣::/　|　ヽ￣｀ヽ　|う}　　　せいぜいうまくやるのだな、アイク。
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.‐'" , ､　　｀ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドワイト・アイゼンハワー

同年3月にはスターリンが急死したことで両国の関係に変化が起き、

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　　　　　　　　　　　　　　　 f⌒ーﾞ; ;{ {;/　__ヾ; ;}‐ ､　 ､ヾｷ＼l:／￣￣ ｀ヽ::. 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 ｰｲ⌒ヽゝ. 　{ﾝ'" `ｰノ⌒У l; ;V 　 ／￣￣￣＼:::.　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ; ;ﾄ､;＼.　　」_シ′　 Y 　 /　「Ｌ　_　　 ∧:::.　　 　 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　 .,, ＜´:／／　{{ォ}}::::::ｉ＞‐一::∧　. 　 <ﾞv1 ー…'"　 |　/三/
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　　　　　　　 　 |: ／ヾ.＼　＞､___)､ゝ. ゝ　　　　　 ﾉﾉr=/ロ ｲ {0ﾟ　} }￣￣￣ ⌒ヾﾐ　＼ |

7月には長きに渡って行われた朝鮮戦争は停戦状態へと入り、現在も民族の分裂状態が続いている。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　´ 　......... . .　　　,　　　~　￣"　ー _
　　　　　　　　　　　　　　　　_／...........::::::::::::::::: : : :/　,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........｀　、
　　　　　　　　　　　　　　 , ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　/:::::::::::::: : ,ﾍ ::::::::::::::::::::::: : ヽ
　　　　　　　　　　　　,／:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/　/::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,／　　　ただでさえビンボーだったのに
　　　　　　　　　　　と,-‐ ´￣: ::::::::::::::::::::::::::::::/　/:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く　　　　　　
　　　　　　　　　　(´＿＿　 : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/　/:::::::::::`(::::::::: ,ﾍ:::::::::::::::::::::: ヽ　　　　　余計ビンボー……
　　　　　　　　　　　　　 ￣￣｀ヾ＿::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,＿ 　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' _＿:::::::::-‐ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　(＿_ ￣~"　＿＿ , --‐一~￣


　　　 　　　　　　　　 /二二Yﾆヽ
　 　　　　　　　　　 /　　　（ ゜）(゜）ヽ
　　　　　　　　　 ／　　　::::⌒｀´⌒::::＼　　　
　　　　　　　　　 |　,-）　　　　　　　　（-|　　　ソ連の援助美味いっていうｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
　　　　　　　　 ,┤　i〈 ､＿＿＿＿_, 〉 /
　　　　　　　 /　 !　　ヽ＼+┼┼+/　/
　　　　　 __/　　 ヽ　　　　`ー‐‐'´　/
　　, -‐''"　i　　　　＼　　　　　　　人　　
-''~　　　　　|　　　　＼`ー----‐'´!　iヽ､
　　　　　　　ヽ　　 　　 ＼　　　　 /　 i　 ｀ヽ､
　　　　　　　　＼　　　　　丶＿／　 　|　　　　＼
　　　　　　　　　ヽ　　　　 ／Ｏ ＼　　 |　　　　　 ＼

アイゼンハワー政権期、冷戦体制は絶頂期にあった。高級軍人出身であるアイゼンハワーは
蒋介石政権が保有する国府軍45万を「アジア圏で唯一時自由に出来る軍」と位置づけ、
表向きには直接的な暴力を使用しない一方で、様々な援助やゲリラ攻撃などの許可を与えていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　 ,r'::::::::::::｀:ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　x彡イ´　｀ヽ::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 r'´　　 __　 {::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 ﾘ　　ィtｭ,　 }:::::ﾍ
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　　　　　　　　　　　　　　 l　｀＿_　　 彡:::: ﾉ:::::ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | ├ｰｰヽ　　｀¨'i:::::::::ﾉ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　}_____丿 ,ﾒ　 ,八::::::ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 }　-‐　 ､メ .／-‐ヽ从ﾉ
　　　　　ﾍ　　　.∧　　　 人＿＿＿,ノ:::::::::ｿ::::〉
　　　　　| ﾍ 　 /　〉__,､＿__}::::::||:::r彡::::::::_,ｨ≪ r'⌒ヽ
　　　　　|　 〉'´　　　　　　　＼:||‐':ノ＞'´　　　 |　　　 ＼__
､─-＜_ﾉ .´　/ミ　　　　　　　 ヽ'´　　　　　 -‐ﾍ、　　　　 ｀⌒ヽ
　＼　　 ヽ　/　　　/三≧x､　　 _,ｨ≦ミx　　　　__ヽ､＿_　　　　　｀￣｀ヽ


　　　　　 ｨ /〃i､∨∧〃ヾ} ｌ| ﾐヽ
　 　 　 〃/' ,''ｌ.ﾚ/ﾍ＼ヽV//ｨﾄl} |､
　 　 　 i ,''l| ,! |.|4凭kV''/∠|ｌ y'λｌ　　
.　　　　l.'l |ｲl',lN　 ￣´イ|l戌l/,ｲｌ| |
.　　 　 lｌ.l !)!|ﾍ. 　 　 '"‐'　 イ〃|!　　　.
,,, _　　 |l.|!| |｀　 'ｰ ‐＝､j:) 从「ﾘ
ヽ｀' ヽ┴'┴'┐　　　,ﾆ>　 //'　′　 　
　,､　l　', 　 /'|＼ 　 '､_　.ｨl/
　 l　 !　l ,.ｲ　ｌ::「``´:::;;''/,|′　　　　 　 .
､　|　l|　ﾄヽ.> ヽ .:.::::;;″/----－､

一方ソ連は兼ねてから友好関係にあった中国との連携をより深めようと様々な援助を行っていたが、
毛沢東はスターリンとは違う考えのフルシチョフに対して次第に疑念を持つようになっていく。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -―　 ――-､
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//')　　　　　 に二)　(ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ /:::::　 ＞,､ __,　イァ/ 　 /
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　　　　　　　三三三三三三三三三三三三　　　　三三三､ /´ 三､/
　　　　　　　　 　 三三三三三三三三三三　＿　―　´　三､ ﾍi＜
　　 　 ＼三三三＼三三三三＿三―三三三;;;;;＿　-┌' ´　/ | 　｀ ｧ
　 　ﾐ゛ 　＼ 三三三三三三三三三､　≦ ::7　　　　　|｀ ・ ´ 　|ﾞッ
　　ミ 　　ﾞッ　　｀'' ―---―ﾆ＝‐ ´!￣ ｀ﾝ::/ 　　　　　ﾞｉ｀ 　　ﾄ''゛,ﾞッr
　　　　 ミ_　ﾞッ 　ァ― ￣￣　　　､ﾍ　　　/ 　　　　　　　＼.　ﾍ 　　゛,,
　　 　 　 ミ_　　　　イ , ,, ＿ ・/´　　≦; 　 　 　　　　　　　　Y　　　　゛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} / ／/.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　.､/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､ ‐-‐､/　　　　{　　　（こいつは大丈夫なのか……？）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , /_, 　､´゛/ 　 　 　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ＜゛ /´　∧　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀　､ ∧ ﾞｉ　/ ~ ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _､ ､'´,/∧　} !､　　/　ミ
　　 　 　´￣｀ﾞｉ　　　　　　　　 　 　 ＿ - ― ´､ ´　/ | ;゛/7 　} 　　　/
　　　　　.7~7‐ﾞｉrﾞｉ 　　､-=ニ二￣--　― ' ´　　　,´ |,゛　} : :}　|(,
　　　 　 ﾞｉ　ﾞｉ 　ﾞｉﾞｉ 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　ｲ ,゛ /} : : :}　{　＼

1954年、やる夫は留学の甲斐もあり台湾省の農林庁に入職し、
その傍ら大学での教鞭をとっていた。

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／　:::⌒（__人__）⌒::::＼
　 |　　　　　|r┬ i 　　　　 |
　 ＼＿＿　`ー‐'　＿＿／
　　/::::::::ﾊ＼/Vヽ/;:i:::::::ヽ
　　| :::r::ｌ::ｌ　　ﾊ　 |:7::::::ｌ::|

しかし、その仕事振りは必ずしも良いとはいえなかった。
当時を知り、後にやる夫の人生に大きな転機を与える王作栄は語る。

　　　　　　　　　　　　,,.. -rー-- .,
　 　 　 　 　 　 　 ／　 / ,r ''ー　_｀ヽ
　　　　　　　　 ／　_,.. ｣ --- ..,_´ ｀ヽ.＼
　　　　　　　 /　／,. -―‐ ''' ｰ-｀`_- 、 ヽ
　　　　　　　l　/／　　　　　 ,. -　　｀ヽヽ. ',
　　　　　　　i l/ 　 　 　 　 /r= ､　　　　ヽ_j
　　　　　　　/　　r'"７/´ｰ'´　　 ＼　　　　',　　　　　『厳しく言うとやる夫はとても農業に興味があると考えづらかった。
　　 　 　 　 !　 ィ 　 ! l　　　　　　　ヽ、　　 ',　　　　
　　　　　　 l　 /l　　｀ヽ　　　　_,__-‐ !'　　　 !　　　　ＩＱもそれほど高くなく、成績も平凡。
　　　　　　 l　 l l‐┬--､　 , ィ--‐'　 l'´l.　　 l　　　　
　　　　　　 |　 ゝ',´ ￣　　　　　　　　|ﾘi　　　|　　　　肝心の学問の教え方も上手くは無く、
　　　　　　 |　!ヽ ﾍ　　　 _ ,.　　　　 /.7i |　　l　　　　むしろへたくその部類に入った。』
　　　　　　 ',l l　l`ｰヽ　　､｀__,.　　 /|´ 〃 i　l
　　　　　 　 ヽヽヽ　 |ヽ 　 ''　　／　!ィ'　/ ノ
　　　　 ＿＿,,ゝヽ_ｰ'r､ `,ｰ-‐_,. -,'- 1ノ- '´ヽ
　　　　ヽ　　　　　　｀|｀ヽl r,ﾆ ‐'"　　l .ﾉ　　／
　　　 　 ヽ　　　　　r.| 　 l ||　　　　 ／　／!
r 7ー―‐ ヽ＿_　　|ｨl､　 | !!　_,. -.7　／/　｀' - .,_
ﾚ' - ..,,_　　　!ﾚ'　　l r､`ﾆ_'_'ﾆ,- ,.ｲｰ'　/　　　　　 ｀` ｰ-､, -､
　　　　　　　　　　　　　王作栄

　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼
　／ 　　 （●）　（●）　＼　　　　えーと……は……により……で、
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／　　　　だから……を……だお。
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜


　　　　　　 _.,,,,,,.....,,,
　　　　 ／::::::::::::::::::::::"ﾍヽ
　　　 /:::::::::::::::::::::::::ノ　 ヽヽ　Zzzz....
　　 /::::::;;;;...-‐'""´´　　　|;;|
　　 |::::::::|　　─　 。 ─　|/ ⌒ヽ
　　 ,ヘ;;|　　 --‐ 　‐--ノ　　 ﾟ0)　
　　 ヽ,,,,　　 　（__人__） ﾌ''ｰ--'´
　　　 ヾ＞-、　 ｀⌒´＜　
　　　　(　　三＼　　 /ヨヽ

　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　／　　　　　＼
　　 ／　　─　 　 ─＼
　／ 　　 （●）　（●）　＼　　　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　で、……資料の12ページを見れば……
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.　　　　が明らかだお。そこで……
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜


　　　　　　 _.,,,,,,.....,,,
　　　　 ／::::::::::::::::::::::"ﾍヽ
　　　 /:::::::::::::::::::::::::ノ　 ヽヽ　Zzzz....
　　 /::::::;;;;...-‐'""´´　　　|;;|
　　 |::::::::|　　─　 。 ─　|/ ⌒ヽ
　　 ,ヘ;;|　　 --‐ 　‐--ノ　　 ﾟ0)　
　　 ヽ,,,,　　 　（__人__） ﾌ''ｰ--'´
　　　 ヾ＞-、　 ｀⌒´＜　
　　　　(　　三＼　　 /ヨヽ

　　 　 　 ＿＿＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｷｰﾝｺｰﾝ>
　　　　／　　　　　＼　　　　　　　　　
　　 ／　　─　 　 ─＼
　／ 　　 （●）　（●）　＼　　　　
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　　よって……は、やる夫のオカズとして……
　＼　　　　 ｀ ⌒´　　 ／　　　　
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノﾞ-､.　　　　だお……おっ、チャイムだお。
:　 　| 　';　＼_____ ノ.| ヽ　i　　　じゃあ今日はここまで。今回言ったところから試験問題出るから、
　 　 |　　＼/ﾞ（__)＼,| 　i　|　　　ちゃんとやっておけよ。
　 　 ＞　　 ヽ. ハ　 | 　 |｜


　　　　　　 _.,,,,,,.....,,,
　　　　 ／::::::::::::::::::::::"ﾍヽ
　　　 /:::::::::::::::::::::::::ノ　 ヽヽ　Zzzz....
　　 /::::::;;;;...-‐'""´´　　　|;;|
　　 |::::::::|　　─　 。 ─　|/ ⌒ヽ
　　 ,ヘ;;|　　 --‐ 　‐--ノ　　 ﾟ0)　
　　 ヽ,,,,　　 　（__人__） ﾌ''ｰ--'´
　　　 ヾ＞-、　 ｀⌒´＜　
　　　　(　　三＼　　 /ヨヽ

　　　　　　　　　　　　,,.. -rー-- .,
　 　 　 　 　 　 　 ／　 / ,r ''ー　_｀ヽ
　　　　　　　　 ／　_,.. ｣ --- ..,_´ ｀ヽ.＼
　　　　　　　 /　／,. -―‐ ''' ｰ-｀`_- 、 ヽ
　　　　　　　l　/／　　　　　 ,. -　　｀ヽヽ. ',
　　　　　　　i l/ 　 　 　 　 /r= ､　　　　ヽ_j
　　　　　　　/　　r'"７/´ｰ'´　　 ＼　　　　',　　　　　『政治大学東亜研究所で講義を受け持ったとき、
　　 　 　 　 !　 ィ 　 ! l　　　　　　　ヽ、　　 ',　　　　
　　　　　　 l　 /l　　｀ヽ　　　　_,__-‐ !'　　　 !　　　　受講する学生があまりに少なかった。本籍の台湾大学でも同様で
　　　　　　 l　 l l‐┬--､　 , ィ--‐'　 l'´l.　　 l　　　　開講されることが無かった。
　　　　　　 |　 ゝ',´ ￣　　　　　　　　|ﾘi　　　|　　　　
　　　　　　 |　!ヽ ﾍ　　　 _ ,.　　　　 /.7i |　　l　　　　そのため経済研究所では他の研究者と連名の講義を開き、
　　　　　　 ',l l　l`ｰヽ　　､｀__,.　　 /|´ 〃 i　l　　　　面子をつくろうことにした。』
　　　　　 　 ヽヽヽ　 |ヽ 　 ''　　／　!ィ'　/ ノ
　　　　 ＿＿,,ゝヽ_ｰ'r､ `,ｰ-‐_,. -,'- 1ノ- '´ヽ
　　　　ヽ　　　　　　｀|｀ヽl r,ﾆ ‐'"　　l .ﾉ　　／
　　　 　 ヽ　　　　　r.| 　 l ||　　　　 ／　／!
r 7ー―‐ ヽ＿_　　|ｨl､　 | !!　_,. -.7　／/　｀' - .,_
ﾚ' - ..,,_　　　!ﾚ'　　l r､`ﾆ_'_'ﾆ,- ,.ｲｰ'　/　　　　　 ｀` ｰ-､, -､

　　　　　　　　 　 ,..　-──-　.、
　　　　　　　, ‐'´　　 ＿＿ 　 　 `ヽ、
　　　　　 ／　, ‐'"´ 　 　 　 ｀`''‐､　 ＼
　　　　 /　／　　　　　　　　　　 　 ＼　ヽ
.　 　 　 y'　　　/` ‐ 、　　　 ,.. -'ﾍ 　 ヽ. }
　　　　,' 　 　 /　　　/｀,ゝ' ´ 　 　 ヽ 　 Y.
.　　　 i　　　 ,' 　 　 {　{　　　　　 　 ヽ 　 `、
　　　 l　 　 ,ｲ─- ､.._　ヽ　,,　_,.. -─:}　　　!
.　 　 |　　r‐i|　ｰ=ェｪ:ゝ　,.∠ｨｪｪ=ｰ' |r ､.　 l　　　　『そもそも彼には反省するという素振りが見えなかった。
　　　|　　{ﾄ｣l|.　　　　　 : | "　 　 ｀`: |!ﾄﾘ　　|　　　　その上表面の功績を狙う癖があり、
.　　│　　ヽ､|　　　　　 ;.｣_　　　　　 |'ソ　 　 !　　　　とても学者らしいアプローチではなかった。
.　　│　　 　 ヽ 　 　 r──ｯ　　　 /ﾉ　　　　|　　　　
　 　 |　　　 　 lヽ　　　￣￣ 　 　 / ｲ　　　　│　　　かれは学究の徒ではなく、政治的野心を
.　 　 !　　　 丶ヾヽ　　　 ~　　　, '　ﾉ　│　　 !　　　すでに持ち合わせていたようにも思える。』
　　　 ﾄ.　　　　ﾐ.ゝ ヽ.＿＿__.／　　/　 l　　 /
　　　　ヽ　　ヽ├ ============/ｲ　,' / , '
　　　　　＼. 　 |　 　 ゝ-|||‐ァ'　 　 |ノﾚ'／
　　　　　 　 ` ┤　 　 ヽ.|||ノ　　　　ﾄ,
　　 　 __,.　-‐'´ゞ:=====|||====＝' '　` ｰ-

受講生ェ…ｗ

給料も大幅にアップしたかといえば必ずしもそうではなかった。

というのも当初入職予定だったアメリカの支援を受けている
農業政策を専門とする『農複会』ではなく、恩師の徐慶鐘のすすめで
技術系の農水庁に入職する形であり、お世辞にも望んだものではなかった。

　　　　　＿_.. -―─ ､__
　　　 ／｀　　　　　　 三ﾐー ﾍ､_
　　ゝ'　;; ,, , ,,　　　　 ミﾐ　 , il　ﾞＺ,
　 _〉,..　　　 ////, ,彡ffｯｨ彡从j彡
　 〉,ｨiiif ,　,, 'ノ川jﾉ川;　:.｀ﾌ公)了
　＼.:.:.:i=珍／二''=く､ !ノ一ヾﾞ;.;.;）
　 く:.:.:.:lﾑjｲ 　rfﾓﾃ〉ﾞ} ijｨtｹ 1ｲ'´
　　 〕:.:.|,Y!:!､ 　 ﾆ '､ ;　|｀ﾆ ｲj'　　逆に考えるんだ
　　 {:.:.:j {: :}　｀　　 ､_{__}　　/ﾉ
　 　 〉ｲ　､ﾞ!　　　,ィ__三ｰ､ j′　　「安くたっていいさ」
　　,{　＼ ﾐ ＼　 ゝ' ｪｪ' ｀' /
-‐'　＼　＼ ヽ＼　　彡　ｲ-､　　　　と考えるんだ
　　　　 ＼　＼.ヽゝ‐‐‐升 ﾄ､ ヽ､_
　　　　　　＼　 ヽ- ､./／ j!:.}　　　 ｀ ｰ ､
　　　　　　 ヽ＼　厶_r__ﾊ/!:.{

元々理論系のやる夫がそこで花開ける筈も無く、以降暫くの間
全く注目されず、評価もされない時代が続くこととなった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／;;;:::::::::::::::: ￣ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::: 　 ,,ﾉ:..:ヾ、　　　＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／;;;;;ｰ'"´ 　 ,,､ 　ｰ‐‐,, 　 ＼
　＿＿＿＿＿＿＿ +　 　 　 ／;;;;;（ (;;;;;) ）;;;;;;;;;;;（(;;;;;) ）　 　 ヽ
　|ｉ:¨￣ ,、　　 ￣¨.: i 　 　 　 |;;;;;;;;;;;;;;::::::::::　 　 　 　 　 　 　 　｜　　　ﾄﾞｳｼﾃｺｳﾅｯﾀ……
　|i:　／ﾍ:＼　　 　 :i| 　 　 _　|;;;;;;;;;;::::::: （___人___,）　　　　　　　|
　.|i:〈｀_､/´_｀>.、　 :i|　,.r:;'三ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;　　ヽ､⌒ij~"　　　　 　 /｀､
　 |ii~~'､;'´`,'~,;~~~~:i|;ｲ:;:";;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　　｡;: ／:::::　ヽ
　 |ｉ｀::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`｡⌒/7, -──～ ､;;;;;;;;;;:::::::;;;;;"⌒;;::／::|:::::〆::＼
　 |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::..　 　 " ニﾆヽ;;;;;::::;;;;;;;_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ
─|｀ー＝===＝一 | ::::::|_|;;､:::._＿y-ﾆﾆ'ｰ-ｧ ﾟ‐─'───┴──────　‐
::::::｀ー―――‐一´￣~　　￣　　　　　 ￣

一方で私生活は充実していた。やる夫が癇癪を起こしても文恵は
台湾人女性の伝統に従い夫をよく気立てて接していたし、

　　 　　　＿＿＿_
　　　　／:::::::::　 u＼
　 　／ﾉ└ ＼,三_ノ＼　 　,∩__
　／:::::⌒（ ●）三（●）＼ fつuu　　　　だーーかーーーら！　やる夫は……
　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒　| | 　 |　　　　
　＼:::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／_ | 　 |　　　　　
　　 ヽ　　　 　 　　 　 i　　　　丿
　 /(⌒)　　　　　 　　/￣￣´
　/　／　　　　　　　/


　 　 　 　 　 　 　 　 　　 　／　/　　 ! 　　 ／ 　 /　　 |
　 　　　 　　　　 　　 　 ／ 　 .'　　　 | ¨ ￣￣｀'ヽ 　　 |
　　　　　　　　　　 　／ 　　 /　 _ ,.．' - ── ──-　｀ヽ
　　　　　　　 　 　／　　　 .　 '　　　 　, 　　　　　 　　 　　 ` ､
　　　　　 　　 　 ´　　　／　　　　 　/ 　　　 　 　　　　　　　　＼
　　 　　 　 　　/_　　_/.. ＿　　　　/|_ /　 /　　　　　＼　ヽ　_ヽ ＼
　　　　　　　 /　_　　＿ 　__　￣_7_ji_ ￣/二,' ﾆV -　　ヽ ﾆ ヽ_ヽ__ヽ
　　　　　　　′　　 .′　　　　　7::: ||:::: 7　 /　　|　　| 　 |　 　|　 !::　 !
　　　　　　　i　　 　:i 　 　 　 　/::::/||:: ｲ　 ﾊ::. 　|　　| 　 | 　　| 　!:: 　!
　　　　　　　i　　　 :| 　 　　 　′.'　!!/ |　 | |::　,ﾊ　 ｲ 　 ! 　 .′ ,::　 i
　　　　　　　i　　　 :|.　　　　　! :::|　|ヽ_j＿,.ｨ::!/　| ヽj.__/j　 /:　/::::　′
　　　　　　　i 　　　:|::.　　　 　! :::| 丁 ヽ ﾍ! ﾚ′　/　ﾚ'　ﾚｲ:::::/::|:: /
　　　　　　　i 　　 :::|::: 　 　　 |　「 .　== ﾐ　　　　　ｨ==z　/从'::: ' ∧
　　　　　　　l　 　 :::l::::.　 　　 |　i´　　　　　　　　　　　　 '::::::::: //　ゝ　　　　ああすまんすまん。
　　　　　　　|　　_ ::ﾊ::::.　　　 |　|　　 　　 　　 　　〉　　/.:::::::::/ｲ　　　　　　　　
　　　　　　　ﾚ ´　 ｀ヽ::::. 　　 |　|　　　　　　 　 　　 　, ::::::_ イ: |　　　　　　　 　　次から気をつけるからの。
　　 　 　 　/　　　　　 !:::.　　│ |､ 　　　r ‐― ｧ　　.ｲ::::::::　 |:: |　　　　　　　　　　　　　
　 　 　 　 .′　　　　　i::::::. 　 l　ｌ　＼　　　￣　 ∠___|::::::::　 |:: |　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 l　　　　　　　i::::::　　i　i　　　　､ 　_／　 　 :|::::::::　 |:: |　 　 　 　 　　 　 　　
　　　　　 |　　　　　　　i::::::　　i　!　　 　 　「 　　.′　:|::::::　　|:: l　　　　　　　　　　
　　　　　 |　　　　　　　i::::::　　i　!　　　 　 l 　 /　　　:|::::::::　 |:: l

休日ではよく子供達と遊ぶなどして良い家庭生活を送っていた。

　　　　　　　　　　　　●　三　●
　　　　　　　　　　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　　　　＿＿　 ( i)))
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼　＼
　　　　　　／（ ●） 　（●）＼ ）
　　　　.／:::::: ⌒（__人__）⌒::::＼　　　そーれ憲文、この鼻くそを見事避けて見るんだお！
　　　　| 　 　(●)|r┬-|　　　　　|
　　　 ,┌､-､!.~〈`ー´/　　 ＿/　　　できたらご褒美に鼻くそを食わせてあげるお！
　　　 | |　|　|　 __ヽ、　　　/
　　　 ﾚレ'､ﾉ‐´　　￣〉　　|
　　　　｀ｰ---‐一'￣

いらねえよｗ

ご褒美じゃないｗ

またこの数年前、公教育の場における台湾語と日本語の学習に規制がかけられていた。

そのため主に台湾語、時折日本語を使う親世代と違い子供達の将来の母語が
北京語になることを見越し、夫婦は外省人を家庭教師として招き勉強に勤しんだ。

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　　　　 　／　　⌒　　⌒　＼
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼
　　 　.|　 　　:::⌒（__人__）⌒::: |　　　＿＿
　 　　 ＼　　 　　　`ー' /￣￣⌒/⌒　　/
　　　　（⌒＼　　　　　/ 　　　　/　　 　/
　　　　i＼　　＼　　,(つ　　　　/　　　⊂)
　　　 .|　　＼　　　y(つ　　　 /,＿＿⊆)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| ;　ﾍ: : ｀ヽ＿_j .; ﾍ: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|;　,,>':'´: : : : : | ;　 ﾍ: : :ヽヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!"´: : : : : : : : : ヽ､.　ﾍ: : : : ヽヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／: : : : :/: : : : : : : : : :＼ ﾍ: : : : : i: :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::/: : : ,〃: : : : : : : :ヽ: : : :ヽi : : : : : : : :ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽλヽ　　　､　　 ｀!ﾙ'| : : : : : : :|: : : : : : : :|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i:::!　｀,._　　 　 　 　|: : : : :l : : |: : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i::::::｀i､＼7￢フ　　 |: : : : l : :/: : :/ : /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !:::::::|;;;;;l;;;;;;;;;}　 / : : : /: イ: :| : i :/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ヽ､i;;;;l;;;;;;;;;;}.ﾉ : : ／_'＿l : :l__L/_|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '-､　　ヽ;l;;;;;;/ : ／ ￣＿__￣｀`丶､｀`‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / ｀ヽ､　}　{／ _,-‐'" ＿_￣`ヽ､　 ｀＼ !､

しかし文恵はともかく、やる夫は語学の才能に恵まれかったようだ。
彼の台湾訛りの酷い言葉と言い回しは現在においても有名で、
後年外省人二世の馬英九が挨拶に来る際は彼の国語下手を気遣い、
練習した台湾語で話しかけるという逸話がある。

　　　 　 　 　 ＿＿__
　　 　　 　 ／_ノ 　ヽ＼
　　 　 　／ （ ●）　（●）、
　　　 ／::::::::⌒（__人__）⌒＼　　おはようだお。
　　　 |　　 　　　|r┬-|　　　 |
　　　 ＼ 　 　 　 `ー'´　　／
⊂⌒ヽ　〉　　　 　　　 ＜´/⌒つ
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　 　 ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　　　 ﾌ ｱ ﾂ ｸ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lニ　 　 l
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＿Ω＿＿.　　　　!　Ｕ Ｃ Ｋ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼　　　　　　　　　　　 ﾕ ｰ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿　　　　　　 ヽ／
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼. ＼　　　　　 　l　 Ｏ Ｕ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼　ヽ､._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,... -‐/　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　 l
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾄ､　ﾞﾞﾞﾞ　........_;;:::-‐'::: 　 >|　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , --､ |　 ｀ Tヾ￣::::::::　　　／　|.　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l;';';';';';}|.　 　 |　＼　　　 .／　　 | 　 　 |
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉-y'´|　　　_|　　 ＼ ／　　　　|_　 　 :|
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/7./　.＞'' ´　|　　　/ ＼　　 　 |　`''‐＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　馬英九

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　_. : : : : - ･･ -　､
　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,': : : f::￣: :｀:丶､: :＼::`::､
　　　　　　　　　　　　　　　/: : : :,: :|: : : : : : : : : 丶::｀､ー`
　　　　　　　　　　　　　　 |: : : :/:＼l: : : : : : : :: : : : ::ヽ丶
　　　　　　　　　　　　　　|: : : :|: : : : |: : : : : : : : : :::: : ::ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　|: : : :|: : : : ,ヽ: :.: : :::::::.:.: :ヽ: :::|:::i
　　　　　　　　　　　　　　l: : : :|: : : |　 ヽ::`､､:::､::,:::..:..::ヽ|`ii　　　少なくともこの国語下手は生涯やる夫の足かせとなりました。
　　　　　　　　　　　　　_Ａ: : : :|: : ::|　　 ヽ::ヽヽi'_ヽ､､::ヽ亅i　　　同世代の本省人に顕著なことではありますが、
　　　　　　　　　　　　／l::|:::|:::||: :|::|-―--､``､,従ﾘ .|::|ヽ　　　　言葉のハンデにより良い職にありつけなかったり、
　　　　　　　　　　　　: l: :|/| :fl: ::|､ﾄ弋仍 　､　　　　|:::|　　　　　就職できたとしても文章作成において大変な苦労を要しました。
　　　　　　　　　　　　　　　..ヽ|tヽ:|::ll ´　 　　|　　　.||::|　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　...`､:|:|゜　　　　|'　　 i .|'　　　　　 そのコンプレックスの一方で、やる夫は日本語の蔵書を非常に誇っていて
　　　　　　　　　　 /￣｀ヽ 　　　: :iヽ`､.　　､-‐ｧ　/ iﾉヽ＼＿　　研究者時代でも度々トラブルを起こしていたようです。
　　　　　　　　　∠ｨヘ々ｲ-‐'´￣:Ｌ_`|;＼.　￣　/／　|::::::ヽ.::｀ー‐-､_
　　　　　　　　く／／ヽ〉 │::::　／::::::ﾊ___ヽ､ ,　'　　 /!:::::::::〉::::　　　:::｀ヽ_
　　　　　　　　 ヽ'　r､_ﾉ　ﾉ:::　　ゝ､::　　:l　／ミヽ.　　| |:::　く:::　　　　　:::::/ヽ
　　　　　　　　　∨ ｀ｰ'　/:::::　く::::　　　::|　 }ミ/　｀ヽ' j:::::::::::ヽ:::　　　　::/::::::|
　　　　　　　　　ﾉヽ.____ノ::::　　 ヽ::　　　::| /彡ﾊ　　　|::　　　:/::::　　　::/::::　:|


　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 -､ィニ≧､＿
　　　　　　　　　　　　　　　 ＜´ : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　 　 ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　/ : : : : : :./ : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　 　 　 　 　_ｲ/ : : /: : :|: : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　 /: : : :|/!: :′: :ﾊ: :!＼ : : : : : : : : i
　　　 　 　 　 　 　 /ィ: : :.:| .∨､ ::/　}/─｀ヾ: : : ,ﾍ :.:|　　　
　　　　　　　 　 　 　 | : : :.|─- ∨ 　 _ィ之ﾂ} : /.j7〉「　　　まあ気持ちも分からなくないよな。
　　　　　　　　　　 　 Ⅵ:;八 代ｿ　　　｀¨¨´　∨ ／/　　　　やる夫にとっては殆ど全ての外省人に勝る武器なわけだ。
　　　　　　　　　　　　　Ⅵハ　　　 {　　　　　　/{:::/　　　　　
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀＼ 　 　 　 　 　 / .|/　　　　　誰でも人に勝るものは持ちたいだろ。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ ￣` 　 ／　 |＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿＞一≦_ -イ 　 {
　　　　　　　　　　　　　 　 　 厂　　 |　　　||　　　／＼＿＿__
　　　　　　　　 　 　 　 　 　_/ .| 　／＿__,/.| 　／￣｀ー─<＿＞､

ともあれこの時代はやる夫にとってあまり良いものではなかったに違いない。
三十路の中途採用で、かつ出世の見込みがないとわかれば当然ともいえる。

　　　　　　　　,. -'"´｀¨｀¨｀¨¨　　ー､
　　　　　　／　　　　,＿＿＿　　　　　ヽ、
　　　　／＿_, 　 　　_,,.-=-ヽ　　　　　　 ヽ、
　　 ／＿__ ヽ　　　 （　（◎）ﾉ _,,　　　　　　ヽ
　 ./ （ （◎) 　　　　⌒　 ￣　　　　　　　　　　 ヽ
　/ .　-‐´''"　　　　　　ヽ　　　ﾉ（　　　　　　　　　i
./　　　 i　　　人＿＿　ノ　　　⌒　　　　　　　　　|
,'　　　　' ,_,,ノ__＿＿＿）_人__ﾄ　　　　　　　　　　|
i　　　　　 （..,　　　　 　　 ）. ﾁ　（　　　　　　　　｜
',　　　　　　　　　　　　　　|　　ｯ（　　 　　 　　／
　'ヽ、　　　　　　　　　　　へwへ　　　　　 　（＿
　　　ヽ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　ﾉ

一方事実上国からたたき出されたに等しい呉国は、形式上未だに
国民党の幹部であった。また、残した息子を守るためにアメリカで
台湾を支援するための講演や在米華僑のパーティーに出席するなど党活動を盛んに送っていた。

.　 　 　 / :. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ﾍ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.　　 　 .' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!: ∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i
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　　　 |.:.:.:.:i:.:.:.:.:|.:.:.:.|:.__:||:.:|!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/_＿__ Ⅵ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :|
　　　 |.:.:.:.:|.:.:.:. | ￣|∨.|Ⅵ∨.:.:.:.:.:.:.:.: /´ 　 　 Ⅵ￣:.:. i:.|.:.:.:.:.: : :|
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.　　　 ',.:.:.:.∨:.: i.:.:|Ⅵ{::廴ﾘ::!　V／　　　 {::廴ﾘ::｝j/.:.: /ﾘ:.:.:.:.:.:.:.:.i
.　　 　 i.:.:.:.:.∨.:|:.:.iﾊ代:ｚ少j　 　 　 　 　 し乞::ﾘ ﾘ.:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!
.　　 　 i.:.:.:.:.: ∨V:ﾍ　`ー‐'′　　　 　 　 `ー‐'"/!.:/;ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.: i:!
.　　 　 i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト:ﾍ　　　　 　 〈　　　　 　 　 /.:j/:./i:.:.:.:.:.:.:.:.: 从
　　　　j从.:.:.:.:.!:|: l:::: ﾍ、　 　 ､_＿＿_,　 　　 /.:.:.:.:/:::!.:.:.:.:.:.:.!.: ﾊ:ﾍ
　　 　/ハ.:.:.:.:.:i:|:. i:::::::::::ヽ、 　 　ー　 　 　 ,ｲi:.:.:.:/:::::i:.:.:.:.:.:/:.:.:!　｀＼
.　 　/ ′ﾘV:.:.:i:ト:.l:::::::::::::::::＞　　　　　 イ`＜!:.:.ｲ::::::从:/:/:|:.:/!
　　 　 　 　 ＼ﾘi.、!::::;ｨ ´　 　j: ＞ ＜　 :|　　 !:./ヾ(jj:.:./ｲ　|/
　　　　　　　　 ＼i.:.:'!i;)　　　　　　 　 　 　 　 ,|/ 　(jj:./｀:.:.:.:'..、
.　　 　 　 ,..､.:.:':.:.:｀:.:.:.!i;) 　 ｀ ー 、　　,. -― ´　　(jj:′:.:.:.:.:.:.:｀ヽ.
　　　 　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!i;)　　　　　　 　 　 　 　 　 (jj:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾍ

その最中、53年11月に総統府秘書長の王世杰が汚職疑惑で
罷免される事件が起こった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　--─ﾄ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ＞::':::´:::::::::::::::::::::::::l: : :＞ｘ_
　　　　　　　　　　　　　　　_ ＞::':::´::::::::::::／ , ---z_ ヽ:::::l: : : : : :∧
　　　　　 　 　 　 　 　 　 l::::::, 　ヽ::::::::::::'　 /:::::::. 　 　 ヽ:::l: : : : : : : l
　　　　　　　　　 　 　 　 l:::,:' /:::ﾍ , { :i　 ,.ｲx=＝气､　　　 l: : : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　 l 　 /:__:::::ヽヽ`´ 〃 (9}　　 》　　　.!: : : : : : : !
　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　 ,〃rv ヾ::i:::: ' ,:::ヽ.........-::'　 　 　 l: : : : : : : :l
　　　　　 　 　 　 　 　 l　　{　`´_ノ::|::::i::.　':,::::::::::::::::　　　 　 l: : : : : : : :l　　　『ぬ』ハンカチがいけないというのでありますか？！
　　　　　　　　　 　 　 l　　　`::´::::　i:::: ⌒ヽ　　 　 　 　 　 　 l: : : : : : : :l
　　　　　　　　　　　　l　　 　 　 /{_,､__,.ーt.'ヽ　　　　　　　 　 l: : : : : : : :l
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　/　　.l_,.j-x　　　　　　　　　　　 l: : : : : : : :l
　　　　　 　 　 　 　 l　　　　　　　/. --＝-ヽ　　　　　　　　　　l: : : : : : : :l
　　　　　　　　　 　 l　　　　　　 /_- j￣￣￣ﾍ　　　　　　　　　 l: : : : : : : :l
　　　　 　 　 　 　 .l　　　　　　　|::::::, ＜￣: : : |　　　　　　　　　 l: : : : : : : :l
　 　 　 　 　 　 　 l 　 　 　 　 　 V __ニニ---'　　　　　　　　　　ヽ: : : : : : : ヽ
　　　　　 　 　 　 l　　　 　 　 　 　 　 　 　 __,..-　　　　　　　　　　　＼: : : : : : :＼
　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　≧::::::￣::::'　　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : :
　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　 :::::::::::::,:'　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ､ : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　王世杰

彼は呉国、張群と親しく、また嘗て陳儀らが所属した政策派閥『政学系』の大物でもあった。

当時政学系は旧ＣＣ団ほどの権勢は無かったが、蒋経国の党内権力掌握の一環で激しい排撃に遭っていた。

　　　　　　　　　 ,　, , -‐==- ．_
　 　 　 　 　 　 /.//ｲイ≦三≡=‐=‐-.._
　　　　　　　　 ｉ .川/〃イ三≧三三二≧､
　　　　　　　, -ゝｌｌｌｌｌﾍヘヘへミﾐミミﾐ､ミﾐ､､ミ
　　　　　　ｲイﾌｼﾞﾞﾞ''　ﾍ. ＼＼｀ヽﾞﾞﾞ三ミﾐヾヾミ
　　　　　　´ｲ// 　 /　,イ´ヽ　｀　　ヾ　､｀ヾミﾐﾐ
　　　　　　　llﾚ__｀ {　´ _,,イ二ヽ　ヾミﾐ､　ヽヾミﾐ
　　　　　　　 {三≧　=≦竺o=''　 三ミﾐ､ミﾐ､ミﾐﾐ
　　　　 　 　 .〉ｰ ﾟ'　　　､　　ノ 　 三ミ､ミﾐ､ミﾐ､ﾐ
　　　　　 　 .( ｀_/..　　　 ｀¨　　　 三三F lミヾミミ
　　　　　　　 l (　 ＿__)ヽ　､　　　三-､　.ﾘヽヾヾヾ､
　　　　 　 　 l/ ￣＿_ _　｀ｰ､　　.三　'　/川川ﾊﾊヾ
　　　　 　 　 l　´ ＿ 　 ｀　 　l　　　ゝ-ｲ川 川川ハﾊ
　　　　　　　 ｌ　　 ¨　　　　　　 ___ ノﾉノﾉﾉ川 l || l i ハ
　　　　　　　 ゝ．_　　　　 __　 ､二ンノｲノﾉﾉ川 川 l川
　　　　　　　　　 　 Т ￣　 ／／　｀ｰｲノﾉﾉﾉﾊﾉﾉﾊﾉﾉ
　　　　　　ｒ‐‐- - -┴────-=＝─ｲイノﾉハﾉﾊ

それから2ヵ月後、54年1月

　　　　　　　　　　＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　　＼ ＼
　　　　/　　　　/ ））））　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　/　　　　／＿ ⊂ﾉ　　　　　　　　　　 　　　　　|　ヽヽ .|＼
　　/　　　／ ／ 　　　　 　　 　　 　　i 、、.　| ヽヽ .|＼　 　|　　＼
　/　／　＼　＼　　Λ＿Λ　　ﾄﾞ ド　|ヽ　 　|＼　　|　　　　|
/ ／　　　　＼　＼(　´Д｀)
／ ／　　　　　ヽ　　　　　 ⌒＼
／　　　　　　　ﾉ　　　 　　／>　>
　　　　 　　　/　 　　　／　6三ﾉ　　　　　　先生ーー！　これを！
　　　　　 　/　　/ ＼　＼ `￣
―　　　　/　　ん、　 ＼　＼
――　　（＿＿　（　　　>　 ）
⌒ヽ　　　'　・`し'　／　／
　　人,　'　',　(￣　／
Y⌒ヽ）⌒ヽ､　）　　|
　　　　　　　　　＼＿つ


　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:.:.､:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 　 　.:':.:.: ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.ヽ
　　　　　　　 　 　 　 /,:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　//:.:.: ':.:.:.:.:.:.:.: ,:.:.:.:. ｉ:.ヽ:.:.:､:.:.:.:ヽ:.:.ヽ.:.:.',
　　　　　　　　　　 .':':.:.:. ｉ:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.ｲ:.:.ハ:.:.:､:.:.:.:.ｉ:.:.:.::.:.:.:!
　　　　　　　 　 　 ｉl:.:.:..:.l:.:.:.:,:.:.:イ:.:.:.:/ :. /　 ヽ:.:.::.:.:.l:.:.:.:ｉ:.:.:.l
　　　　　　　 　 　 !l:.ｉ:.:.┼≠:メ/:.:.:.:' /‐'― -　ヽ:!:.:.!:.:.:.:l:.:.: l
　　　　　　　　 　 .:.l:l:.:.:.:!/／_ ':.:／ /: '　　 __　 ｀ﾄ､:l:.ｉ:.:.!:.:.:.:!　　
　　　　　　 　 　 .':':ll:ゝ:.ﾊｲ´{うト､／´　 ｲ´ﾄｲ心x.､:.!:ﾊ:.ﾊ:.:.:.l　　　おや、どうしたんだい一体。
　 　 　 　 　 　 .':':.:.!:.:.:ヽ.:.　 Vソ　　　　 　 r:し'ﾉ'´:./　! }:l:.:.:.!
　　　　　　　　/:':.:.:ｉ:.:.:.:.:.ハ ｀¨´　 ,　　　 ｀ ｰ ´ /:/　./ﾉ:.!:ｉ:.:.ｉ
　　　　 　 　 /:.':. /l:.,:.:..:.入ヽ　　　　　 　 　 　 /:':｀ｰ:´:.:.,!ﾊ:.:.l
.　　　　　 　 {:.ハ:! |ハ:.:从ﾊ:.:>､ ｀　　 ´　　 .イ:.:.:从ﾉ:.:〃　}:.'
　　　　　　　 !'　 ヽ　　｀ ー ｀ｰ ＞　_　 ＜ /:.:.:イ_ ハﾊ'　 /´
　　　　　　　　　　　　 　 　 _　　 ／|　　　 ' ´　ｉ: : }
　　　　　　　　　　　　　 ／: : ￣: イl　　　　 ／ : : ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : /.　 !　　　. ': : : : : : ｀ー.-､
　　　　　　 　 　 　 / .': : : : : :, '-　､　　／: : : : :, 才 ´￣ヾ::.
　　　　　　　　　　/ /: : : : : /― ､　ヽ ': : : : :／　　　　　　ヾ:.

　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　从从
　　　　　　　　　　 （ 　´Д｀）　　　ﾋﾞｼｯ 　
　　　　　　　　　＿／　　⌒ヽ　 (⌒) 　　　　　と、とにかくこれを！
　　　 　　 ⊂二　/　　　 へ　 ﾉ ~.ﾚ-r┐　
　 　 　　　　　　/　 　 /　 ヽノ__　|　.|　ﾄ､
　　　 　　＿ ＿ﾚ　　 /〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚ
　　　　/　　　＿＿ノ　　￣｀ー‐---‐′
　　　　ヽ　＜　 |　｜
　　　　　＼ ＼ ｜　⌒―⌒)


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　　　　　　　　　 ｉ ｉ:.:.:.:.:.|:.:.!:┼ 7　ﾒ:/〃, ‐―‐ヽ: !:_ｉ:.:.:.!:ｌ:.:.ｌ
　　　　　　　　　 | |:.ｉ:.:.:.:!:ハ:.!:/　/:' /'　 　 　 　 !ﾊ/:.:.ｉﾊ!:.:.:ｌ
　　　　　　　　　/:.ｌ:.ヽ:.:.ﾊ ,ィf示ト､　　　　,ィf示ト./ｉ:.:/ /:.: ｉ:!
　　　　　 　 　 /:.:.ヽ:.ｉヽ!:.:.　 ｉrし::}　　　　　ｉrし::}/:.:ｌ:.ゝ':.: /!.:.　　……？
.　　　　　　　 /:.:.:.:.:.ヾ:.:ゝハ. ゝ‐ '　　,　　　ゝ‐ ':.:.:.:!/:.: ィ:.ﾊ:.ｉ
　　　　　　　/:.:.!:.:.!:.:.:ｉ:.:.:.!:ｰヽ 　　　　　 　 　 /:.:.:.:.ム ´/:'　|:|
　　　　　 　 |:. ハ:!ヽ:.!ヾハ从:＞　 　 ^　 　.ィﾊ从乂.　/'　　!'
　　　　　　　ヽ!　 ｀　｀　 ,､.､　　　　ｉ｀ ‐　´ / 　 　 _

台湾各誌は『呉国は出国時、多額の外貨を不法に着服した』という醜聞を発表した。

呉国は確かに出国時外貨を得ていた証拠があり、それを王世杰罷免事件との関係を指摘する社説まで出ていた。

　　　　　　　　　　　　　　＿　......-.―.-..､_
　　　　　　　　　,..:.:,.:.:￣:.:.:.:.:｀:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:｀ｰ..､
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　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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　　　 l:.ｉ:ｉ:.:,l:.:.:l:.:.:ゞ:.:.:.:.:.:.: l　　ヽ:.:.ﾄ､.:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
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　　　 l:.ｉ:ｉ:.:.ﾊ:.:.:.!ィﾃヽ:.:.:.:.:'　 γ ro　!〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!　　　な、何これ……？！
　　　 ﾚl:.ｉ､:.:丶〈 r 0.ｉ ＼/　　弋∪ノ.!ｉ:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:､ヽ
　　　　 !ﾊ:.､:.:.ヾ! ゝﾉ　 '　　　::::::::::::::':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. ｉ:.:.lゝ＼
　　　　　　ヾ＼ﾊ:::::ゝ　　　　　　　　ｉ:.:!/:.rl:ｉ:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l
　　　　　　 ｉ:.:.:.:.人　　ゝ￣＿ )　　 l:.:':.:,:ｉl l:.:.:.:/ｉ:.:ｲ/ ヽ!
　　　　　　 !:.,:..:.:.:.:.ト　　　　　　　／l:.:.:/!ﾊl:.:.:/＜￣｀:.､
　　　　　　 !ハ:.:.:.:.:ｉ:::::｀...､　　 イヽ　!:./　　l:./::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　 ヽ:.:.:',ヽ:､::::::T::::::ヾ ､>!'　　 ∧::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　ヽﾍ ヾ＼:! ヾ｀ﾌ:.:.:.,' 　 /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ

　　　　　　　 ∧＿∧:::
　　　　　　　（　´Д｀）:::
　　　　　/⌒ 丶'　　 ⌒）:::　　先生は王さんと親しかったですからねぇ。
　　　　 / ヽ　　　　 /　/:::　　
　　　　/　/へ ヘ　/　/l:::　　もしかするとその方面から攻撃があったのかも……。
　　　 /　　＼ ヾミ　 //:::
　　　（__／|　 ＼___ノ/:::
　　　　　　 〉　　　　/:::
　　　　 　 /　ｙ　　　）:::
　　　　　 / ／　　／:::
　　　　　／　　／::::


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　　　 .':.:.:.:.:ｉ:.:.ｉ:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト､:.:.:.ﾉ:',.:.:.:.:.: ﾊ:.:l:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:'
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　　　 l:.ｉ:ｉ:.:,l:.:.:l:.:.:ゞ:.:.:.:.:.:.: l　　ヽ:.:.ﾄ､.:.:.:.:.:.l:.l:.',:.:.:.:.:.!:.:.:. l
　　　 l:.ｉ:ｉ:.:.:l:.:.ヾ:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.! ,.ィ=≠ﾐﾒ:.:.:.:.:.ﾄ:!:.:!:.:.:.:.':.:.:.:.:l
　　　 l:.ｉ:ｉ:.:.ﾊ:.:.:.!ィﾃヽ:.:.:.:.:'　 γ ro　!〉:.:.:.:l:.!:.:.!:.:./:.:.:.:.:.:!　　　　王君との関係とか、そんなのどうでもいいよ！
　　　 ﾚl:.ｉ､:.:丶〈 r 0.ｉ ＼/　　弋∪ノ.!ｉ:.:.:.:'l:.:.:.:!:.':.:.:.:.:.:.:､ヽ
　　　　 !ﾊ:.､:.:.ヾ! ゝﾉ　 '　　　::::::::::::::':.!:.:/ }:.:.:.':.:.:.:':.:. ｉ:.:.lゝ　　　なんで僕がこんなでっちあげに……！
　　　　　　ヾ＼ﾊ:::::ゝ　　　　　　　　ｉ:.:!/:.rl:ｉ:.:.:.:.:,':.:.:∧:.:l　　　許せない……こんなことがまかり通るなんて！
　　　　　　 ｉ:.:.:.:.人　　ゝ￣＿ )　　 l:.:':.:,:ｉl l:.:.:.:/ｉ:.:ｲ/ ヽ!
　　　　　　 !:.,:..:.:.:.:.ト　　　　　　　／l:.:.:/!ﾊl:.:.:/＜￣｀:.､
　　　　　　 !ハ:.:.:.:.:ｉ:::::｀...､　　 イヽ　!:./　　l:./::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　 ヽ:.:.:',ヽ:､::::::T::::::ヾ ､>!'　　 ∧::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　ヽﾍ ヾ＼:! ヾ｀ﾌ:.:.:.,' 　 /::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ

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　 ./:.:,ｨ:.:ｉ:.:.:.:.l:.:.:l:.:.:.:. l:.:.!:.:. !　 l:.:.ｉ:.:.:.:.l　　　　 ＿ ノ:.:':.:l:.:. ｉ:. ',　　　（そうだ……絶対に許してはいけないんだ……）
　/／ {:.:.',:.:.:.:.!:.:.l:.:.:.:.:!:.:.l:.ﾊ:!　 l:. l:.:.:.:.l　　　　　 .冫:.:.:. l:.:.:.l: ｉ ',
／　　 !:.ハ:.:ハ:.:',:.:.:∧:.,!'　'　　Ⅵ:.:.:.,'　　　　　 /:.:',:.:.: l:.:.:.l:.:ﾄ､',
　　 　 ﾚ　 ヾ　ヽﾊ－-< _　　　　 l:.:.〃ト　　　 .,':.:.:.:l:.:.:.!:.:./!:'　 .'､
　　　　　　　　／::::::::::::::::::｀::..､　 .l:./ﾊハﾊ:.:￣:.:.:.:./}:.:.'.:./ }'
　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::＼!' .l '　' ﾉ:.:.:.:.:.:.:/./:/／

呉国は平素穏やかであったが、短気な一面もあった。それが度々慇懃無礼とされ、
度々人間関係でトラブルを起こす一因を作っていた。

　　　　　　　　　|~l [][] 　 ＿＿＿＿. 　 ,'.:.:.::::::::::::i:.../:.../::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::_,,.. -──- 、
　　　　　　　　　| .二l　／ 　 　　　　ヽ､,'.:.::::::::::::::,'i ｲ.:::/:.::::::::::::::::::::::,' i::::::::::::/　　 　 ┐
　　　　　　　　　|_|　　/　　　　 ┐ 　 　ヽ..::::::::::::,'i:/l:.:.:i:.::.:::::::::::::::::::/.:..i::::::::::.i　. い　喜　激
　「| [][]　__[][]　　　　!　　：　絶　深　そ ',::::::::,_,'_i,'_l:::i::::::::::::::r,:::::/　　 l:::::::::l!　ら.　び　.し
　|└┐　| |. _________/　　 ：　望　い　の　i:::::::l,'__i　ﾞ､i､:::::／/:,::/　 _...- l:::::::|　な └　　い
　|_|￣ ￣￣　 　┐ ｀ヽ.　：└　　　　.か　.＞:li~itヽ,　 ﾞ､r'　''"´ '"´　 ./l:::::l:l!　い　は
/　：　だ　僕　平　そ　|.　 　も　　　 わ　 i;;l､:l ﾞliv,i　　　　　 ｨt- ､　 .,'::l:::,':.i　 ：.
'　 ：　っ　.の .穏　ん　.|　 　な　　　 .り　.|､;;lT'', ｰ'　　　　　´ l｡'v,ti｀ｧ:::l,':::.:.',　：.
.　 ：　た　目　な　な　 !　　 い.　　　　　/;l｀､il　　　　,　　　 　辷_,ﾉ /:::::rｰt:.ヽ.,__　　______ノ
　　　 の　標 .生　　　 ＞　　　　_____,／:.:;;;l:;;;ヽ､ 　 ､_　　　　　　　/ｨ::::::l　l:.:.:.l:::/|／:::!
.　　　に 　　　活　　　 i　　　　　 ｀ヽ,､i.l::､:.:l､:.r､ヽ　 i/￣｀i　 _,,.／ｲ:.:.:.:l''´:.:.:|:./::::,':::::,'　「l [][]
.　　　　　　　└　 　 　,'　　　　　　 ┐Y｀ ､iヽ､l｀'／ヽ ー- '　　　,/::::::.:::l:.:.:.:.:/´:::::,':::::,'　 |└┐
　　　　　　　　こ. 　　/　人　の　植　 i　　　,, '':.:.:.:.:,'r｀ .､ __, - 7:;;;;;;;;;;;/ヽ／ｲ::;;/;;;;;/.　 l_l￣
　　　　　　　　そ　／　　生　よ　物　 | 　 ,.ｲ:.:.:.:.::.:,}　　　　　／-‐'´~ ／'´^i,'､i､::::/ 　__
　　　　　　____,..イ　　 　 を.　う.　の　 |　 /:!:.:.:.:.:.:,'　!　　　　　　　　 　　　　' ＼､,/　　| |__[][]
__￣￣￣l´| [][].!　　　　 ：　 な　心　│ ..l:.!:.:.:.:.:.,', 　｀､　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　l r-'
| |__[][]　.|　二l　ヽ､ 　 　：　 　 └ 　 ,'.　,l:.:.l:.:.:./;;;l 　　 i､　,, -ｰ--　―――　 　　ヽ、l_l
l r-'　　　|_,l　 　 _,...,　、＿＿＿＿_／ .r'':.:.:.l:./､;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　　,､_.-'^l;;l
l_l　　　　　　_,r'-r.､｀ｱ_. 　 　 　　　　　,k':.:.:y':.:.ﾞ､;;;;;;ﾞ､　　　　　　　　　　 r-'^ﾞ´:::::_,,ノ::::l
　　　　　　.lﾞ　ｨ ､_ｧ　ヽ　　　　　　 　.,/:.:.:.:.l:.:.:.:.:.ヽ､;;;;｀‐y-―ー '''''¨¨;;7::::￣￣´::::::::::::l

1月15日、呉国は声明を本国に送り、20日には台北へ届いた。

　　 　　　　 ,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ':::｀ヽ、
　　　　　, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､
　　　　 /:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::､::::::::::::::::::::::::ﾞ i、
　　　 /:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l　ﾞ､:::::i:::::::::::::::::::::::::::ﾞ,
　　　,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i　　ﾞ､::::i:::::::l:::::::::::::::::::i
　 　 !:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::,￣｀¨ﾞ､::i::::::!::::::::::::::::::ﾞ、　　　　　『最近、アメリカ滞在中に私が巨額の外貨を
　　 ｲ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,'　l:'　　　 ﾞ､:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　着服したという噂を聞き大変驚いております。
　　,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'　 l! ,,ｨttｰｧ､-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.ﾞ、
　 /　.l:.:.l:.:l:ヽli.:;ｨftt-､'　　' 　弋'o;;ﾉ l:.l:.l -､ﾞ,..:..:.l:.:.ﾄ:.ﾞ、　　　その上、本件が王世杰氏の辞任の件と関係があるという報道もありますが、
　'　　 l:.､!:.l:.:.:l.iヾ;or';ﾅ　　　　　~´　.i::.:il _iﾉ.,':i:::l::li:::l ｀ヾ､　　　私は行政院長の許可を得て出国時台湾銀行にて私財を5000ドルに換え、
　　　　l､,'､:li::::l, 　｀¨´　 '　　　　　　,'::::l, - '::ｲ::.lﾞ:l.l:.l　　　　　それを旅費に当てております。
　　　　　l:.､:!ﾞ､:l　　 　 　､´￣i　　　l:.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
　　　　　l:.:l､:､:.:l｀ ､,'^､.　｀ ｰ'　 ／l::::::l:.i/l,'　 i'　　　　　　　　そのほか公費を他人から受け取ったことも無く、
.　　 　 　l::l ﾞ､ヽ:.,-'-t, lｰ,- - 'ﾞl´　,':::::!l:_,,..-ｰ-、.　　　　　　　王氏から渡米の費用調達を依頼したという事実も一切ありません。
　　　　　 l:!. 　, ',_ｰt ﾄ'ﾞ./,,-tｰ-'　 jl::::,'､l:::::::::::::::l
　　　　　 .i'　.l ._/l ,l.ﾉ. ,'::::::/､,,､_,,,_ l::,'::::｀::::::;;;;;;;:l.
　　　　　　　iﾄ､ﾞ-'´_,,-'ﾞl:ｨ/,XXXXXl'l::,'-:::::;;;;;;;;:,'
　_ ,,,... 　-―ｰﾞ¨´￣￣l~l｀ﾞｰ--ー''ﾞ:::i::::::::;;;;;;;;;;,'
¨　 　 　 　 　 　 　 　 l. l:;;;;;:::::::::;;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;:,'.
　　　 　 　 　 　 　 　 l. l:::;;;;;;;;;;;;::::::::,':::::::;;;;;;;;;:,'.
　　dynabook.　　　　l. l::::::::::::::;;;;;;;;,':::::::;;;;;;;;;;,'.
　　 　 　 　 　　　　　l. l::::;;;;;;;;;;;;;;;;:,'::::::;;;;;;;;;;/

　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . : ´ : : : : : : : : : ｀: . .
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : . .
　　　 　 　 　 　 　 　 　 , : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
　　　　　　　　　　　 　 /: : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　 　 　 　 ' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : , : : : : : : : : : : : : : .
　　　　　　　　 　 　 i : : : : : ｌ : : : : : : : : : : : :.／:./ ｲ : : : /|: : : : : : : :i
　　　　　　　　 　 　 . : : : : : |: : : : :.|:! : : : :／/: / /i|: :.:.:/ :|: : : |: : : : !
　　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : : :从: :／　/／ /　|:.:.:/　 |: / :|: : : :.;
.　　　　 　 　 　 　 . : : : : : : : : : : :.:|,,ｘｆﾃ示ミ'　/'　/／ｘ=ﾐlﾚ: :/: : :.ノ
　 　 　 　 　 　 　 ﾉ : : : : : : : : : : : |《 ﾄ忙 ｿ}〉/　　　 ｨうﾊ 》: : : Y´　　　　　　『私は高地にて喘息の治療に当たり、
　　　　　　　 　 , . : : : : : : : : : : : :八｀乂こソ　　　 　 乂リ'/ : : : |　　　　　　　　10月からはイリノイ州の2間厨房のみの部屋で暮らしております。
.　　　 　 　 　 〃:.:|: :.|: : : : : : : : : : : ＼　 　 　 　 　 ,　　ノイ: : : |　　　　　
.　　　 　 　 　 ｌ{: :人: }（: :}|i { ヽ: : : .!:∧　　　　　　　 　 /:.丿: :.从　　　　　　手持ちの費用では足らず1回平均450ドルの講演料で暮らしており、
　　　 　 　 　 八( ノイ　）ﾘ|::V人）: 从|:ﾄ 　 　 ｀　´　 イ : : : : /i :.:}　　　　　また最高級ホテルで講演した際も一度も宿泊したことはありません。
　　　　　　　　 　 　 ﾉ　　八人ノ／ ﾚ八 　 ,　 ｰｧ爪 八: : :／ノ 从
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 rく　　　　 ＼{. ﾍ（ ,ﾘ ,ﾘ　ﾙ´　　　　　）　　　　二十余年、常に国家国民に奉仕し、国難にあって贈賄や
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　 ＼ 　 　 /^i^V`ｰ ．　　　　　　　　　　　　　漁夫の利を占め、公金を私物化する行為は
　　　　　　 　 　 　 　 _,r＜ 　 　 　 ＼　∧////|＼ ヽ　　　　　　　　　　　　人の風上にも置けぬと認識しております。』
　　　　　　 　 　 　 rくi:i:i:i:i　　　　　 /l∨/lΥ^Y///＼}
　 　 　 　 　 　 　 /　 　 i:i:i:i: 　 　 //////||　 |/////i|
.　　　 　 　 　 　 .　　　　　i:i:i:i: 　　＼////l|　 |///〈　)Y
.　　　　 　 　 　 ′　　 　 　 i:i:i:i 　 　 Y,//||　 |////　八
　　　　 　 　 　 i　　　　　　　Yi:i:ｉ　　　l///l|　 |///〉　　 ヽ　　　　　　　 ´ ￣｀ヽ

　　 　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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　　　 　 　 ///7,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´｢ 7｀ヽ/:.:i.:.:.:.//ム-‐‐‐',ハ|、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　 　 !|.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:|/ |/ｊ/! !:.i.:.:.//'′　　 　 !ﾊ「.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　 　 !|.:.:.:.i:!.:.:.:.:.:.:ｨ斧ﾐﾒﾉﾉ |:.//　　,ｨｆ云ミﾒ、｣.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!　　　『若しも私の行いに不審があれば、速やかに捜査し、
　　　　　　　　 八.:.:.:i:i:.i:.i.:.:i:.j　!ﾉ::::}　ﾉ /　　　 {ノ:::;::}　Y|.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.i　　　　　摘発されることを望みます。
　　　　　　.　　　ハ.:.|ﾊｊ ﾍ:.|仆乂::ﾉ　 /　　 　 弋::::ソ ノ.!.:.:.:.:.:.:.!ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
　　　　　 r‐ 、　 　 'ｊ　　,ﾊ|:.i　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ.:.:.:.:.:.ｊ_ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:',　　　　私、異郷に在って風説が疑念を生み、国家秩序を
　　　　　　ヽ　ヽ　　　 ./.:.:.从　　 '　　　　　 　 　 　 　 i:.!.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:ｉ.:.:.:.ハ　　　　　脅かすことを何より恐れるものであります。』
　 　 　 　 　ﾊ　 V　　/.:.:./.:.:ヘ　 ､ 　 ＿,　　 　 　 　 从.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.!:ﾄ､:.',
　　　　　　　 | 　|　 ./.:.:/!.:.:i.:.:.:.＼　　　　　 　 　 　 .ｲ:.:.:i:.!/ﾍ.:.:.:.:.:.:.:i:.ｊ:.:i:|　ヽ
　　　　　　　 |／ __＼/´`!.:.:|.:.:i.:i.:.:ヽ.　　　　　　 .イ:.ﾉ:.ﾉﾉﾉ.:.:.|:.:.i:.:.:!:.!ハﾊ!　　）
　　　　　　　ﾉ／　 ｀ｉ ＼/ヽハﾊﾊヘi｀ヽー　七升厶イ／ｊ八八八ハｊ
　　　　　　/´ -─┐|､___)　 　 　 　 　 　 ）ハ　　　　／　{
　　　　　/´　 　 ,. }ﾉ::　}　　　 　 ,.-‐''て　　_｣　　 　 　 　 ＼ 　_｣＼
　　　　　{　 　 イｰﾉ::　　V￣´::::ゝー‐''"´ ﾉ　　　　　　　　　 ￣ﾉ:::::::ゝ.、

呉国の声明文は20日には宛名先である張其国民党秘書長に送られた。

　　　 ,.---'´￣　　　　　　　　　　　 ／^ヽ,　　　　 ヲ
　　　 ゝ,　　　　　　　　 ＿＿＿_＿|＿＿_|＿___＜_
　　　　 ＞--ー┬'"´￣　　 　　｀"'-.,＿＿＿＿＿二フ
　　　／　　ｿﾉ　川-'"´;;;;;;;;｀"'-.,_　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;'"ヽ__
　　/ ／　　　＿)ゝ;;ハ,.--.ｲ!,;;;;;;;;ヾ　;;;;;;;;;;;;;<,r'"~'i
　ｲイノ/　＿＞r'´~ ..て;;@;;フ｀"'-､;　;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ__ﾉ
/⌒'.,ﾉ　　（＞;;ゝ---┴--┴-''"´　　;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽｿ
｛ レ (、(,　 ヽ　ゝ、;;;;;;;;;　　:::::::_,ノ　r'´￣';;;;;;;;;;;;;-、
Yゝ,〈_,ゝ,　〉　　　　｀"'----'"´　　 ゝ,_r-､＿__,n_ノヽ,
いⅡ｀フ ノ r''"´T￣T￣T￣"'┬-┬-┬-┬┬┬'"´
ゝ,　　(　ﾉ　ゝ-.,_＾￣＾￣＾￣￣＾￣＾￣＾￣＾￣~~
　ﾉ　 .）ヽ,　;;;;;;;;￣｀'-y⌒Y⌒Y⌒yーy-y-y-yi
⌒　　ル ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　￣￣￣￣｀'-┴┴┴-'フ
　　　　ゝ,　｀'-;;;;;.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,.-'´~
　　　　　　　　＞｀"'-ニ二o[日]-'";;;;;;;/
　　　　ー'"´~　　　　　　　　　　　　 　 ￣｀"'-
　　　　　　　　　　　　　張其

しかし、呉国が望んでいたそのまま蒋介石の手元に渡る、ということはなく
官僚的手続きを経て彼の父へと声明文は渡された。

　 　 　 　 　 　 　 　 ＿_
　　　　　　　　　　／　| |
　　　　　 　 　 ／ -─'┴‐- 、
　　　 　 ミー‐'──-- ｎ--─`‐=彡
　　 　 　 ｀7'''T卞二フﾉ |弋'フ'ｉi丁´　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 　 　 　 .|　 | :|　　　　 ',　 　 || |　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 .|　 | :|　　　ﾉ,､,.〉　　|| |　　　 　　
　　　　 ｰ‐|─|‐抂─ノ‐ｖ-､‐刊┼─　 　　
　 　 　 　 .|　 | :| }　｀ヾ`ｰ''フ ｆ||｜　 　 　　
　 　 　 　 .|　 | :| L　　´￣｀　｣||｜　 　 　
　 　 　 　 .Ｌ.⊥ﾉ＼＿__ｆｆｆ__／廴|　
　　 　 ／　　八　　 ヽ jｊii /　/　　＼

彼は息子の名誉のために各新聞社を回って掲載することを懇願したが、
受け入れてくれる所はなく、結局蒋介石の下へ声明文を送った。

　 　 　 　 　 　 　 　 ＿_
　　　　　　　　　　／　| |
　　　　　 　 　 ／ -─'┴‐- 、
　　　 　 ミー‐'──-- ｎ--─`‐=彡
　　 　 　 ｀7'''T卞二フﾉ |弋'フ'ｉi丁´　　　　　　　　　　　　　　　　　
　 　 　 　 .|　 | :|　　　　 ',　 　 || |　　　　　　な、何故だ！　息子の声明文だというのに
　 　 　 　 .|　 | :|　u　ﾉ,､,.〉　　|| |　　　 　　
　　　　 ｰ‐|─|‐抂─ノ‐ｖ-､‐刊┼─　 　　　何故載せてくれない！
　 　 　 　 .|　 | :| }　｀ヾ`ｰ''フ ｆ||｜　 　 　　
　 　 　 　 .|　 | :| L　　´￣｀　｣||｜　 　 　
　 　 　 　 .Ｌ.⊥ﾉ＼＿__ｆｆｆ__／廴|　
　　 　 ／　　八　　 ヽ jｊii /　/　　＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　∧＿∧　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 （@∀@；）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ＿|￣￣||＿）＿ 　　　　　　　　　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／旦|――||/／ ／|　　　　　　　　　, "r==､　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |￣￣￣￣￣|￣| . |　　　　　　　　　|(从人ヽく.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |＿＿＿＿＿|三|／　　　　　　　.　　ﾘ(｀ヮ´|ﾚW

その間国内紙はこぞって呉国の疑惑を糾弾し、
とうとう『潔白があるのなら帰国せよ』という声が高まっていった。

　　　　　　　　　∧＿∧　　　　
　　　　　　　　 （@∀@-）　　
　　　　　　 .＿φ　　⊂)　　
　　　　　／旦／三／ ／|　　
　　　　　|￣￣￣￣￣|　.|
　　　　　| 　 　 　 　 　|／


　　　　　　 　 ＿／　　　　　　　　　　　 ｀ ｰ ､
　　　　　 　 ´　　　　 　 　 　, 　／　　 　 　 　丶
　　　 　 丿　　　　　　　　　/／ 　 　 |　　　　　　＼
　　　 ／　　 　 　　　　 　 /´　　　　/| ∧　 i　　 　　、
　 　 ´　　　　　　　　　l　　　 　 　 ,　 V　'、 l　　　　i､＼
　　 i 　 　 　 　 　 /　 |　　　　　 /　 　＼ ヽl､　!　　| ｀丶
　　 |　　　　　 /　 ´|　,　　 　 ′　　　 ヽ　l　l　　;
　　 |　　　　　 ｊ /　l　∧ l　　 　 ｉ　　　　｀}ﾄヽＶｊ　 /
　　 |　　　　　 i,'　 '､{　Ⅵ　　　 |　　　 ヽｿ　/ｌハ/
　　 '.　/　　　/　 /　ヽｰ　､ !　Ⅳu　 　 　　 ∨　　　　いやいや……出れるような状態なら
　　　V 、　　　　　　　 〉┐iﾊ　l　　 　 　　　　ヽ　　　　わざわざ出国なんてはじめからしていないだろ。
　　　 　 ヽ　　　 　 / /　 !　 ∨　　　　　　 　 ノ
　　　　　 | 　　　　/!/　　　　　　　　 　 ＿　ｒ　　　　　
　　　　　 l∧＿　 斗…‐‐　､　　 　 　 '¨¨ﾝ
　 　 「￣￣ 　´￣￣＞　 ､　 丶､　　　　ｆ
　　　|／ ／　　　 ／　　　　　　　＼＿_ノ
　　　Lイ 　 　　 〈 　 　 　 　　＼　 !ー-廴_
　　／　!　　 　 　 ＼ 　 　 ､　　　　「｀丶￢ `l
　 ｆ　　　､　　　　　　ヽ　 　 ｀　　　 |　　l　 l　ト､

生来の短気と一向に掲載される気配のないおいしい声明文……呉国が疑念を抱いたのも無理はなかった。

　　　　　　　{　　　　!　　　　　　　　　 　 _,,.. -ｰ― -ｰ―- ､- ､　　　　　　　　　　　　　　／ 　　　,r'ﾐ三ミ､
ｨ彡三ﾐヽ　　｀ヽ　　　　　　　　　　　,.: ::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞ':::｀ヽ、　　　　　　　　　ー´　　　,r'ﾐッ⌒'ミ、
彡'⌒ヾﾐヽ　　　｀ー　　　　　　　, ':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､　　　　　　　　　　　　 ､ッ
　　　　　ヾ､　　　　　　 　　　　/:::::::::::::::::::::,::::::::::::i:::lヽ:::::::､::::::::::::::::::::::::ﾞi、　　　　　　 ｀―ー´
　　＿　　　　｀ー―'　　 　 　 /:::::::::::::::::::l:::!:::::::::::l::::l　ﾞ､:::::i:::::::::::::::::::::::::::ﾞ,　　　　　　　　　　　　　 ,r'ﾐミ三ミ_
彡三ミﾐヽ　　　 　 　 　 　 　 ,':::::::::::::::::::::l:::i:::::::::::il:::i　　ﾞ､::::i:::::::l:::::::::::::::::::i　　　　　 ヽ＿　　　 ､ッ　 　 　 'ミ_
彡'　　　ヾ､ 　　　＿ノ .　　　!:::::::::::::::!:::::li:,'i::::::::::,':l::,／｀｀ﾞ､::i::::::!::::::::::::::::::ﾞ、　　　　　　　 ｀ー´
　　　　　　｀ー '　 　 　　　　ｲ:::::!:::::::::l_;;;l lj l:::::::,'　l:'　　　 ﾞ､:i,::::i:::::::::::::::::::::ヽ　　　　ヽ_＿　　　,r'ﾐﾆ三ミﾍ
　,ｨ彡三ﾆﾐヽ　　＿_ノ. 　　,'/l:.:.i:.::.::.::l:.:.l i,' l:::::,'三l! ,,ｨttｰｧ､-:.:l_,,.._:::.:.:.:.i:.:i:.ﾞ、　　　　　　　￣´　　　　 　｀ミ_
彡'　　　 　 ｀￣ 　 　　　　/　.l:.:.l:.:l:ヽli.:;ｨftt-､';三三;;弋'o;;ﾉ l:.l:.l -､ﾞ,..:..:.l:.:.ﾄ:.ﾞ、　ヽ ＿＿　　＿
　　　　　　＿　　＿＿ ノ '　　 l:.､!:.l:.:.:l.iヾ;or';ﾅ;三三三;~´　.i::.:il _iﾉ.,':i:::l::li:::l ｀ヾ､　　　　　￣　　 'ミﾍ
　　　,ｨ彡'　　￣　　 　 　 　 　 l､,'､:li::::l, 　｀¨´　 '　　　　　　,'::::l, - '::ｲ::.lﾞ:l.l:.l　　　　　　　　 　　　　　'ミ_三ﾐ
ﾐ三彡'　　　　　　　 　 　 　　　　l:.､:!ﾞ､:l　　　　　 へ 　 　 /.:.:l::l::,i::/ l:,' j! ',i
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l:.:l､:､:.:l｀ ､,'^､.　　　　 ／l::::::l:.i/l,'　 i'
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l::l ﾞ､ヽ:.,-'-t, lｰ,- - 'ﾞl´　,':::::!l:_,,..-ｰ-、
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l:!. 　, ',_ｰt ﾄ'ﾞ./,,-tｰ-'　 jl::::,'､l:.:.:.:.:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .i'　.l ._/l ,l.ﾉ. ,'::::::/､,,､_,,,_ l::,'::::｀.:.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 iﾄ､ﾞ-'´_,,-'ﾞｨ:./,XXXXXl'l::,'-:.:.:.:.:.:.:.i

（もしかして君が仕組んだことなのかな……？）

　　　　　/ : /. :/　／. : :　l 　 　 　 　 　 ｀ヽ ヽ　　 ∨　｀ヽ
.　　　　 ′/. : l／. l . . : : l : : : : : ｀ヽ :ヽ、 : :ヽ!: : : :l_｀ヽ、　､
　　　　i　 i　　 l . :∧: ＼ :ヽ、: : : : : : ヽ: :＼＿!: : : :ﾄ､＿/. : l
　　 　 l／| : : : l : l_　ヽ: !ヽ: :ヽ: : : : : : :l∠ _: : l : : : l　ヽ: : : : !
.　　　く / ｌ : : : l : ! ｀ヽヽ!　＼ !＼＿／ 三 ､ヽ!: : : :トr┤ : : : !
　　　 l ヽ∧: : : ﾄ､ヽ　　＼　　ヽ　／〃l j_ ヽヽｌ: : : :ｌ∧ヽ : : : :l
　　　 ｌ: /∧ヽ: : l　 ｆ千ﾃヽ、　 　 　 　 Kゞソ　!.::::. / ヽヽヽ、: :l
　　　 ｌ: !〈　} |＼:{　ヽV三ｿ　　　　　　 ￣　　 ｌ:::::::/ノ / ∧_} : :l
. 　 　 l: ｌ_V /.::ｌ:::ヽ､　 ￣　　　′　 ィ　 　 　 ｌ::::::/_／!_/.:::::::::::l
　　 　 ｌ: : ｌ l:::::::!:::::∧ヽ､　　 ＜´＿ノ　　　　 ｌ:::::/.::r‐ ､::::::::::∧!
.　　　　! :∧!､::::ヽ:{:::!＼　　　　　　　　 　 ／/.:::/.:::::＞､ ヽ_/　j
　　　 　ｌ/　ヽ::＼::＼ヽ::::ヽ､　　　　　　／　/:／r‐/_／/´＿ ｀ヽ
　　　 　 !　　 ＼::ヽ::::ヽ:::::::::::/￣r三三 ＿ 三三三 ヽ/_人　ヽ　}
　　　 ／￣￣￣＿ 二つ/´ !￣ｌ￣￣〔＿_人.__|　|＿|　　　　/　ト､
.　 ／　 ＼　く´＿ |::「￣　 /|::::::| 　 r┴､::{_j !　ト、　 !　　　　　 l ￣￣￣｀ヽ
／　 ､ ヽ　ヽ　ヽ　｀ヽ　　　!_|::::::l　 弋_ノ:::::o:ｌ__ｌ_ﾉ 　 !＼　/　　 l ＿_　／＿
　　ｒ┘ ﾉ__ノ ／ ￣|::l　　　| |::::::|　　 └―‐┘ |　 　 |　　 !　　　＼ヽ｀ヽ
　／￣＿_／ ＼ 　 l::l　　　ｌ Ｌ 二二二二二二二二⊥..__ ヽ　　 　 / 　 }
　　／　 　 　 　 ＼ ヽヽ 　 ヽ　　 　 　 　 　 （＿ノ　　　　　￣＼／　 ／

　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ミヽ＼
　　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミヽ＼
　 　 　 　 /: : : /: : : : :| : : :.:/: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 /: : : / : : : : : }: : :./ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : :',
　　　　/: : : /: / |: : :_/: : /　 _＼ : : : : : : : ヽ: : : : : : : ',
.　 　 /: : : : |: :| 十7:/ :.:/　 ⌒ヽヽ￢‐- : : : | : : : : : : : ',
　 　 ′:/: : |: :|: :|／}/l/ 　 　 ＿＼＼: : : : : |: : : : : : : : :ヽ　　　　（やってくれるじゃないか……
　　 |: :/|: : : ヽlヽ| -ｰ　　 　´了ミぇ、:ﾊ: : : : L: : : : : : : : : :',
　　 |: :l |: : : : : ,ｨｧｧァ　 　 　 弋ｚツﾉ : : :|: : :k う: : : : : : : : :',
　　 |: :l |　: : : : |´´´　, 　 　 　 ￣｀｀ |:l: :|: : ﾑ /: : : : : : ∧: }　　　　　じゃあ僕も少し反撃させてもらうよ）
.　　 ヽ| ヽ: : : : |:ﾊ 　 ′　　 　 ＿_ ノ/:./: :/／ : : :| : : /　}: |
　　　　　　＼ﾊ|:ﾊ:l＼　ー- 一　ヽ:／:./: :/: : |: : : / : / 　 ﾚ′
.　　　　　　 |: ∧Ν　lヽ．　　　 ＜ : : : イｲ: /|: : /:.／
.　　　　　　 ヽ{　　 　 ヽ{　T: :ｱ 　 ￣　人|:/ |／|/
　　　　　　　　　　　 　 　 /ヽﾉ　＿ ／　 ﾊ{
　 　 　 　 　 　 　 　 _　イ　∧/ヽ　　　　ヽﾄ
　 　 　 　 　 　 _ ｨ彡／∧ｲ::::::::И　／　7/l! ＼ ＿＿
　　　 　 　 　 ///／'//|　 〉ｧイ　∨　／'//l! ///////ヽ
　　　　　　　//／ ////| //:::::|　　／ //// l! ///////∧

1954年2月7日（台湾時間8日夜）、呉国はＭＧＮのテレビ取材に応じ、
公然と蒋介石政権の批判を展開。彼の声明文が掲載された7日はアメリカでは
6日夜で、到底知ることが出来ず、知ったとしても間に合わない時間差だった。

　　　　　　　　　　　 　 　 　 ...:.:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀.:.:.:...
　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.:.:.､:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 　 　.:':.:.: ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.ヽ
　　　　　　　 　 　 　 /,:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:丶:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　//:.:.: ':.:.:.:.:.:.:.: ,:.:.:.:. ｉ:.ヽ:.:.:､:.:.:.:ヽ:.:.ヽ.:.:.',
　　　　　　　　　　 .':':.:.:. ｉ:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.ｲ:.:.ハ:.:.:､:.:.:.:.ｉ:.:.:.::.:.:.:!
　　　　　　　 　 　 ｉl:.:.:..:.l:.:.:.:,:.:.:イ:.:.:.:/ :. /　 ヽ:.:.::.:.:.l:.:.:.:ｉ:.:.:.l
　　　　　　　 　 　 !l:.ｉ:.:.┼≠:メ/:.:.:.:' /‐'― -　ヽ:!:.:.!:.:.:.:l:.:.: l　　現政権っていうのははっきり言わせて貰うと、
　　　　　　　　 　 .:.l:l:.:.:.:!/／_ ':.:／ /: '　　 __　 ｀ﾄ､:l:.ｉ:.:.!:.:.:.:!　　　ソ連のコピーに過ぎないんだ。
　　　　　　 　 　 .':':ll:ゝ:.ﾊｲ´{うト､／´　 ｲ´ﾄｲ心x.､:.!:ﾊ:.ﾊ:.:.:.l
　 　 　 　 　 　 .':':.:.!:.:.:ヽ.:.　 Vソ　　　　 　 r:し'ﾉ'´:./　! }:l:.:.:.!　　だってそうだろう？　党員によっては共産主義と対抗するために
　　　　　　　　/:':.:.:ｉ:.:.:.:.:.ハ ｀¨´　 ,　　　 ｀ ｰ ´ /:/　./ﾉ:.!:ｉ:.:.ｉ　　同じ方法で戦わなきゃならないと考えているし、
　　　　 　 　 /:.':. /l:.,:.:..:.入ヽ　　　　　 　 　 　 /:':｀ｰ:´:.:.,!ﾊ:.:.l　　党の経費っていうものは大抵が国庫から出ているんだ。
.　　　　　 　 {:.ハ:! |ハ:.:从ﾊ:.:>､ ｀　　 ´　　 .イ:.:.:从ﾉ:.:〃　}:.'　　
　　　　　　　 !'　 ヽ　　｀ ー ｀ｰ ＞　_　 ＜ /:.:.:イ_ ハﾊ'　 /´　　こんなの自由主義国家ではありえないよ。
　　　　　　　　　　　　 　 　 _　　 ／|　　　 ' ´　ｉ: : }　　　　　　　　党が国家を所有している動かぬ証拠さ。
　　　　　　　　　　　　　 ／: : ￣: イl　　　　 ／ : : ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : /.　 !　　　. ': : : : : : ｀ー.-､
　　　　　　 　 　 　 / .': : : : : :, '-　､　　／: : : : :, 才 ´￣ヾ::.
　　　　　　　　　　/ /: : : : : /― ､　ヽ ': : : : :／　　　　　　ヾ:.
　　　 　 　 　 　 / /: : : : : /￣ ヽ／ : : : : : /　　　　　 　 　 }:ｉ

　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:ﾄ: : : . : : : : .:.:.ヽ:..ヽ
　　/ : : ,: : : : : : : : :.i: : : : : : : : : : :.:.:.:!＼: : ヽ: : . :.:.:.:.ﾍ:.:ヽ
　 /. : :/ : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :.:.,':|　 ＼.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.ヽ
　 !. :./: : : : : : : : : : |: : : : : : : : : : : ,'.:.!　 　 ＼:ヽ : :.､:.:.:!:.:.:.ヽ
　l: . .!. : : . : : . : : : :.!: : : : : : : : : : :,':./　　　＿ゝ‐-: :|、:.!:.:.:.:.ヽ
　!. ..l. : . : : : : : : : : :|: : : : : : : : :l: ｲ;.!, -'"´　　　 ﾄ:.:.:!:l:..|:.:.:.:.:.:!
. !. . |: : : : : : : : : : : :ﾄ; : : : : : : :.! l !ｲ　　　　　　　!ヽ |.!/:.:.:.:.:.:.:l
｜ : !: : : : : : :',: : : :, x-─ :.:...:.:l!.| ﾚ　　　　彡≠､k_ヾ:..r-､.:.:.:.:.!　　　　　
. !: . .! : : : ﾍ: : ,x '´: : ﾄ､ヽ . :.:.:!ﾚ　　　 ｰ斗匕て',ﾗﾞ:.:.:.:!., ヽ.:.:.:}　　　　　　そんな状態でアメリカを『友邦』と呼ぶなんて片腹痛いよね。
. l. . :.',: : : : :.X: :.ﾍ-､:.::fヽ ＼_,'　　　　　"ﾍっ_..::.ﾉ.! :.:.:.:k' /:.:.:.i
　!. : : ',: ヽ:.´.:ヽ､:.ﾍ xz≠ミｋ 　 　 　 　 　 ゝ- ´　! :.:.:.:.Y.:.:.:...ﾍ　　　　　　一体ヤクザと進んで仲良くしていたい国が
　l. : : : ヽ: ヽ、:.＼X〈!ら::..:;.ぅ　　　　　　　　　　　｜:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.|.:ヽ　　　　　地球上でどれほどいるんだい。
　 ',. : : : :.｀ -｀_ｔ xｚ､ ﾍﾋｒ- ´　　　 ､　　　　　　　 |. :.:.:.:.:.!.:.:.:.:ト､.:ヽ
　　l : : : : : : :.:..iﾍしヽ　　　　　　　　　　　,　 　 　,.l :./:l./:.ｨ:ﾊ.}　 ー`　　　
　 　', : : : ヽ :.:.:.ヽ ニ >　　　　　　 ー "´　　 　 ｲi:.///／ｿ　ﾘ　　　　　　あ、今のはオフレコでね。
　　　i; : : : :.ヽ: .:.:.::.:.:.:..:.:.ヽ､ _　　 　 　 　 　 ／　ﾘ/iイ'
　　　 }: : :ﾄ: :､ヽ:.:＼.:.:.:.:..:.:.:.:.､ﾆ　― ｔ　- '　　　メ
　　　 | : :.ヽヽ:.ｰ ､＿ヽ＿Zー‐￣ｰ` i　　　 　 　 ' ,
　　　 l: ﾊ:ﾄﾍ　￣　　　　　 　　 　 　 j　　　　　　　 ｀ -　_
　　　//　ﾞｰ　　　　　　　　 　　 　 ／　　　　　　　　　　　 ｀ - y｀ｰv､＿_
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　<:　:/: : : : : 入
　　　　　　　　　　　　　 ／ﾚ '　 ＿＿　　　　r ' ´￣　　　　<´: :/: : : : : : : :.i

事情通ならばこの声明は全く真新しいものではなかったが、
門外漢のメディアや一般のアメリカ人は同盟国に独裁政権が
存在することに大きく驚き、こぞって呉国の下には取材の以来が相次いだ。

　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ"ミﾐﾐ彡ｼ'ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 　 f'三ミﾆミ彡=ﾐﾐ',
　　　　　　 　 　 　 　 　 lﾐﾐf´ _,,....,,_ 　 Y!
　　　　　　　　　 　 　 　 |ミ{　__,,..、 ,..,,_ ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 ftY ´ｨtﾃ;　ftﾃｧ}　　　　国民党だらしねぇ！
　　　　　　　　　　　　　 ヾ」　｀￣j ..{￣ lj
　　　　　　　　　　　　 ,. -‐i!　　,.'`ﾆ′ ,!
　　　　　　　　　_, ‐ '´　 ／ﾄ､　'´三'` /｀ ｰ ､
　　　　　　 _,　'´　　 　 /　 ヾ丶 ＿_,.ｲヽ　　 ヽ、
　　　　　,.'´　｀丶. 　　/。　__{、　　　ﾉ　 ヽ　　　｀丶、
　　　　, ' 　 　 　 ヽ　 ﾚ'"´ヽ、'、 " /　 ,ﾍ |　　　　　 ヽ
　　 　/　　　　　　 /　　　　　＼'.、/／´　`　　　　 　　 ヽ
　 　 /'"´￣￣｀ヽﾉ　　　　　　　ヾi'´　　　　　　　;　　　　,.ﾍ
　　 ,ﾚ'´￣￣｀丶」　　　　　　,ィ､二)┌───‐┤ 　 ／／ヽ
　　 |　　　＿＿__]＿,,..　-‐ｧ'^ ､ ＼‐,-､　　。　　|_,.　'ﾞ／　　 ＼
　　 l'　,. ´　 　 　 　 　 　 〈^丶､＼ 〉ｰ'^―-―ｧ'ヽ‐'´　　_,. -‐　ヽ
　　ﾉ,.'′　　　　　　　　　 ､＞､ ヾ‐' /　　 / ／　__,＞‐ '´　　　　　'、
　　V_,.　-‐ '´｀ヽ、 　 ,.　'´￣´｀´　/＿__,. ',´￣　　　　　　　　　　 j|

その一方で、本国ではこの批判声明は一度も新聞で掲載されることはなかった。

　　　　　　　　 　 　　＿＿＿_
　　　　　　　　 　　／　　 　 　＼
　　　　　　　 　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 ／ 　 （●） 　（●）　 ＼
　　　　　　　 |　 　 　 （__人__）　 　　 |　　　ぜんぜん新聞にはのらねーお。
　 　　　　　　＼　 　　 ｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　　知らんお。
　r､　　　 　r､／　　　　　　　　　　ヘ
　ヽヾ　三　|:l1　　　　　　　　 　　　　ヽ
　　＼>ヽ/ |｀ ｝　　　　　　　　　 　　|　|
　　　ﾍ　lノ `'ｿ 　　　　　　　 　　　　|　|
　　　　/´　 /　　　　　　　　　　　　 |.　|
　　　　＼. ｨ 　　　　　　 　 　 　 　　|　 |

それどころかこの情報がシャットダウンされている中にあって
『政界のピエロ』張道藩立法院長が品の無い呉国非難を始めた。

.　　∠´-,‐:‐'　　　　　　　　　　　｀`ヽ
　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　ゝ
.　　 /　　　　　　　　　　　　　　　 　 l
　　／/　　　　　　　/l、　　　　　　　 l
　　　l　　　　　 /| ./　l、iﾍ　 　 　 　 |
　　 .l /| ,　/! /. l./　u l | , 〉.iﾍ、 .　 |
　　 |/ |/|/`!/-ﾆl_　　v'|/'_ﾆl~ ヽ|、 l
　　　/´l|.|　!' /⌒　　　　 ⌒ヽ　　|.i^ヽ　　　共産主義者・・・・！　意地汚い裏切り者っ・・・！
　　　l |6||　　ｌ （0）　　　 （0） l　u ||.6l|
　　　ヽ._||　　ヽ､_　:| 　 |:　_,ノ　　 ||_ノ　　　　　職務怠慢・・・・敵前逃亡・・・・っ！　貧乳・・・・！
　　　　 ∥　u　　 （ 　　 ）　　　　.∥
　　　　　| v /⌒ヽ､` ‐'´,.ノ⌒ヽ　 |＼
　　　._／l　 l ,. -─‐三─‐- ､ﾉ　 !　 l ､
,.‐''"´/ 　ヽ､` -‐ '´.＿｀` ‐-" ,‐'´.　 |　｀` ‐
　, -‐''"⌒)ヽ`‐､. 　 ≡ 　 , ‐'´l .l　　│
（　 -‐'"⌒)-､〉l:::` ‐--‐'":::::::::l　| 　 . |
.（　 -‐'"⌒)ノ, |、::::::::::::::::::::::,ノ!　|　　 .|
　　　　　　　　張道藩

新聞紙も、政界もこの声に乗って非難を始めていたが、

　　　　　　　　　∧＿∧　　　　
　　　　　　　　 （@∀@-）　　
　　　　　　 .＿φ　　⊂)　　
　　　　　／旦／三／ ／|　　
　　　　　|￣￣￣￣￣|　.|
　　　　　| 　 　 　 　 　|／


蒋介石政権と疎遠な『自由中国』は

　　　　　　　　　　　　　　 　 __,.-‐'".:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::..:.:.:.:.:.:.:`:ｰ-.､
　　　　　　　　　　　 ー-‐ｨ '´::.:::.:.:.:/.:.:;':.:.::ｉ::.:.:.:.::.::::.:.:.:.::.:.:.::､::.:.:.:.:｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:;'::.:.:.:./:.:.:.|::.:.::|:::..:.:.:.:ｉ:::..:.:.:..:.:.:.::ｉ::.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　 　 ／;ィ´::/:.:.:.::.:ｉ:.:.:.:.|.:.:.::|::.:.:.:.:.:|::::ｉ:.:.:.:.:.:..:::|::.:.:...: :ｉ::. : :ﾍ
　　　　　　　　　 ／'´/:.::::/.:.:.::.:..|:.:.:.:.:|.:.:.::|:::..:.:.:.:|::::|､:.:.:.:.: : :|.: : : : :|::: : : :ﾊ
　　　　　 　 　 　 　 / : : ;'.: : : : :|:_: :;/|:::ﾊ|::.:.:.:.:.:|::::| ∨:::|;_: :|.: : : : :|:: : : : :}
　　　 　 　 　 　 　 /: : :/ : :. : : :ｉ: :｀ヽ|:.:| |::.:.:.:.:.:|::/|　 |;ｨ|V:.:.::.:.::.:.:.:|:.:ｉ::. : :|　　『氏が張立法院長の発言を受けて「事実を証明する」
　　　　　　　　 　 /: : :/ : : |: :.:.:.|:.:/ __|/` |:.:.:..:.:.|/､|／|:/ ∨:|:.:.:.:.:.:.|:::|:.:.:|::|　　　と応じた。これは我々にとって歓迎すべきことだ。
　　　　　　 　 　 /: : :/.::.:.:.:|:.:.:.:.:|/,ｧﾁ心､ V:.:.:.::|　 |ｨｆﾁ心､V|:.:.:.:.:.:.|:.:|:.:.:|/　　
　 　 　 　 　 　 /:.:.:.::ｊ:.:.:.:..::|:.:.:.:.:|〈　f:::し|` ∨:.:::|　"ｆ::しﾊ　〉|:.:.:.:.:.:.:|:.:|:.:.:|　　　それでも氏が信頼を取り戻すには帰国し公証することだ。
　　　　　　　　/:.::∧:|:.::.:|:.::|:.:..:∧ ､ Vz;ﾘ 　 ヽ､:| 　 ﾄz:::;ﾘ ,' |:.:.::.:.:.::|:/::ｉ:.:|　　　マッカーサー元帥が罷免された後公聴会に出席したごとく
　　　　　　　 /:.:/　ﾚ|:..:::|.:..|:.:/::::ﾊ　゛-‐　　　 ,　　　 ‐- '"　|:.:.:.:.:.:.:|）:::|::.:|　　　帰国し、無実を証明し、反民主専制的行為を摘発し
　　　　　 　 /／　　 |∧:|:.:.|/:::ｉ:::::ﾊ　　 　 　 　 ＿　　　　　,|:.:.:.:.ｉ::.:|::. :|ヽ|　　　だれが毒を持って毒を制すと語ったのかを語れば
　　　　　　 '"　　　　´　`| :.:.:::::|::;':/ ヽ､　　 　 '´　 ｀　　 ,.ｨ:/:.:.:.:.|:.:.|::.:.:|　　　　それ自体が有効かは別として、公証すること自体が
　　,ｨ'＾~⌒⌒ヽ､　　　 　 |:.:.:.::::|::/　|:/::::＞::..､ __ ....,::＜´:::/::.:.::/|:.:ﾘ＼:|　　　　我が国の政治を民主化に向かわす大きな一歩となる』
　/　　　　　　　 〉　 　 　 |:.:.:.:::|/_,r'´￣￣`ー--‐'"´￣｀/::.:／　|/
　{　　　　 　 }_ソ　　　　　∨::.::|'´￣　ｰ-.､ 　ー--::....　 /:／ヽﾍ、
　ヽ 　　　　 ﾉ´　　　　 　 /'＼:|／　　　 　 ｀ヽ、　　　 '"´　　 　 ｀ヽ、
　　ｊ　　　　 {　　　　　　 / ｀ ヽ　 ｉ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾊ

と現状に疎いながらも比較的冷静な論調であった。

また、張道藩に対しても鋭い批判を行い、自由主義を掲げる政治雑誌としての名声を上げた。

　　　　　　　　　￣ ＞:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　 　 　 ／ : : : : ,: : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : ヽ:ハ
.　　　　 　 　 ／: : : : : : /: : 〃 : : : : : : : : !: : : : : :!: : : : :|: :|: :'.
　　 　 　 　 /: :.ィ: : : : /: :｀メ」 : : : : : : : :∧＿ : : | : : : : l: :|: : !
.　 　 　 　 /／ /: : : : | : : /　|ヽ| : : : :斗, ´' : : : : ! : : : : l: :|: : |
　　 　 　 /' 　..': : : :l: :|: :/ 　 l: :'!: : : : //　　 '. : : | : : : : ﾄ､|: : |　　『張院長の声明は広報室の発表を基にしてあり、おそらく事実であろう。
　　　　　　　　|l: : : :|: :! .'　　 Ⅳ∨: : 〃　　　 ＼/: : .|: : |: :!: : !　　
　 　 　 　 　 _」l: : ./! :}ﾊ　　　 _　∨.:.'　 __ 　 　 l: : : :|: : |: : : :ﾍ　　しかしこの詳細を読んで、彼またはこの国の民主国家の立法院長
　　　　　　 .'　|l: ::.' .! : : :} 乏ﾆ彡　V' 　 辷二孑! : : .': : .!: : : :「｀　　のために大変悲しく思う。
.　　　　　　l　 |l .': : l: : : :l　　　　　,　　　　 　 　 |.: :/ : : .' : : : |
.　 　 　 _r-!　.|l'/　}l: : :八つ　 　 ┌‐へ 　⊂つ|: .': : :/ : : : : |　　というのも『反動』などの表現はあまりに刺が立つからだ』
. 　 r-「 .{　{.　ﾚ　 .' V: : :ﾄ ＞ ､ _　ゞ、ノ　　 イ :ｲ}: : /: {＼: : |
. 　 L人 _ヽ }　　/　 ∨: :l ヽ:|　 _厂,｀ ｰ　´{⌒// l :∧: :! 　ヘ{
　 　 l　　 　 　 /　　　V :|　 ／:::::::/　　　 /:::::::::ヽ}/　 ヽ!
　　　ヽ 　 　 ノ.　　 　 ∨_.ｲ::::::::::::厂￣｀/:::::::::／'_＼
　　　　 }　　 l 　　＿＿∧∧::::::::/　　　/::::::／:::::::::::三ヽ
　 　 　 |　　 '.　 _{　　　　v:∧:::/　　　/::／:::::::::::／⌒ヽ〕

　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　　　　 _＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ: : : :`ｰ-: :‐: :￣: : : : : : : : :￣: :`ｰ:-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞'´: : : : : ,': : : : : : : :.:ｉ: : : : : : : : : : :｀ヽ、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／: : : : : :/:.:/: : : : : : : : :.:|: : :: : :ヽ: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/. . . . . . ..,'.../. . . . . . . . .../|. . |. . . . ＼. . . . . ...∧
　　　　　　　　　　　 　 　 /. . . . . /: :|: :|: : : : : : :ｉ: ::/　|: ::|:: : : : : : : ､: : : : : :ﾊ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 /: : : : ::＼: :;|: :|∨: : : .::|:::/　 |:;ィ´: : : : :､: : :ヽ: : : : : |
　　　　　　　　　　　　　/ : : /: :/: :Χヽ:| ∨: : :.::|:/ ／|: ::|＼: : : : ::､:: :∧:: : : :|　　　
. 　 　 　 　 　 　 　 　 /: : :.,': : :|::/ ＿､ 　 ∨: :.::|'　　　ヽ:|　,.＼: : : :ヽ:: :ﾊ: : : |　　　『我々が知っている民主国家とは
　　　　 　 　 　 　 　 /: : : :|: : ::|/,ｨｆ_ﾉﾊ`　 ∨:.:::|　　 ／　 /: : ::＼: : :|:＼:|::.: :|　　　　政府に対する批判や攻撃、指摘は日常茶飯事であり
　　　　　　　　　　　/ : :／:|: : ::|ｲ |:ゝ::ｉ:|　 　 ヽ､|　／　　/: : : : ::::/ヽ:|:::: : : : :|　　　そのために『反動主義者』などといったレッテルを
　　　　　　　 　 　 /:;／:::::::|: : :| l 弋:: :ﾘ　　　　　　￣￣/: : : : ::::/::::::: : : : : : ,'　　　批判者に貼る事など無いからだ。
　　 　 　 　 　 　 /:'´: ::::::::::|: :人　゛-‐ 　 ,　　　　　 　 /: : : : ::::/:::::: : : : : : :/
　　　　　　　　　/: : :,': :::::::::ヽ:_:_:ゝ　　　　＿ -‐､　　 /: :/: : :::ハ::: : : : : : :/　　　　特に人民機関代表の主席が相手にレッテルを貼ることなど無い。
　　 　 　 　 　 /: ::_/: ::::::::::::::/'|::|､　　　　l'´　 　 l　 /: ;/: : :::/,ノ:::: : : : : :/　　　　まして政府すなわち国家とは限らないからである。
.　　　　　　　　|／/: :::::::::::／　|::|　ヽ、 　ヽ、＿,ﾉ ,/:;//: : ::/´::ｉ:::::: : : : :〈
　　　　　　　　 　/: ::::::::／　　 |/　　|::＞:.､＿　,.ィ/'´ .|: : :/:::::/|::ﾄ､::: : : : ＼　　　　たとえ政府への批判であってもその範囲において国家に
　 　 　 　 　 　 /: :::::／　　　　　　　|:/＼::r-‐〉　 　　 |: :/|::::/ .ﾚ'　＼: : :|￣　　　　危害を与えることなど無く、何かにつけレッテル貼りするのは
　　　　　　　　/: ::／　　　　　　,.-‐'´"|_|￣/'´＿,イ￣|;/￣￣￣￣｀>＼:|　　　　　それこそ共産主義者の好む手法である』
　　　　　　　　|／　　　　　 _r'´　　　ｒ'´ヽ￣､｀ヽ::　 ｀ヽ`ｰ-､　　　　∧　 `

しかし、当の政府は開き直ったかのごとく恫喝を前面に出していた。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ':,:::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',:::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　',:::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　 　, -‐/: : : : : ヽ､　　　 　　 　 　 　 ,ｨ: : : : : :､ヽ　 　 　 　|:::::::::::::::::::::　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　 く　　l': :（●）: |. ＼　　　　　　　 ／ |: :（●）:::l　 >　 　 　|:::::::::::::::::::::　　『外国の自由主義者は
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　 ＼ ヽ,: :'''': :,ﾘ,,,,,,/　　　　　　 /.,,,,,,,|: : :''''' : ﾘ／　　　　 |:::::::::::::::::::::　　　　　我が国を独裁国家と非難するが、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　ミ三二ニ二彡　　　　 　 ヾﾐﾐ三三ニ彡'　　 　 　 　|:::::::::::::::::::::　　　最高機関の国民大会の議員は皆民選であり
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　|:::::::::::::::::::::　　　　事実に著しく反している。……
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､:::.::,　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　 　 　　|::.、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ノ::|　 　 　 　 　,':::.:::::::::::::::::　　……呉国はそのような破廉恥な輩と手を組み、
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　 ',::::::‐---------------------‐::::::::,'　　 　 　 　,':::::::::::::::::::::::　　　自由主義で以って自由主義を破壊しようとしている』
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　 ',:::::::::::::/⌒Y⌒Y''^Y'^Y^Y'＾Yヽ::::::::::/　　　　　　/::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　　　 ',:::::::::::ヽ__ﾉ､_ﾉ､_,ﾉ､_ﾉ､_ﾉ､_ﾉノ::::::::/　　　　 　 /:::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　 　 　 ',::::::::::/^Ｙ^ Ｙ ^Y｀Y''^Ｙ^ヽ::::::::::/　　　　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.　　　 　 ＼::::ヽ,ﾉ､_,ﾉ､_,ﾉ､_ﾉヽ_ﾉ､_ﾉ::::／　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::

蒋介石はというと呉国の才気を高く買っていた。
一方で党内からの突き上げや過熱報道に押され、対処に苦労していた節があった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, "r==､　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|(从人ヽく.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.⊂ﾘ(｀ヮ´|ﾚWつ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／/ 　 　/:::::/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::|　/⊂ヽノ::::| ／」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣旦￣￣￣／|
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＿＿＿＿＿＿／ | |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| |-----------| |


　　　　_,.-'"ﾞ￣ﾐミヽ　､　　　　　　　生　む　　　　　：　　：
　　　,'ﾞ　!　ヾ　､　ヽ　ﾐ ヽ　　　　　 .ま.　：　　　　　 ：　　：
　　,'　　 !　 i　ヾ ､　ヽ　､ﾞヽ　　　　 れ.　息　　　　　 ：　　：
.　,'　　!　i　 !､　ヽ､ﾞヽヽ ヽ.ﾞ､　　　　て　子　　　　　：　　：
　i　　 i　 ﾞ､.i;;;;;_､.ヾ,､　.ヽ ､ ､　　　 .初　を　　　　　：　　：
　ｌ　.r‐､ ,/ヽ ヾ‐ﾞヽヾ;;;､ ﾞ､ i !　　　 め　.殴　　　　 .：　　：
　!　.iﾞ(.ヽ!　　　　　_　!ﾟ‐;;!　!ヽ　　　.て　.り　　　　　：　　：
　ﾞi　.ヽ､　　　　＿　'"　;i!,ヾ　　　　 .だ　た 　　　　 ：　　：
　　!　 !;;ヽ　　　　-ﾞ''　,!'　　　　　　　：　 い
　　i! ,!　.　ヽ､　.　　／　　　　　　　　：　 と
/￣￣ﾞﾞ'''‐､　 ﾞ''‐‐'　　　　　　　　　　　 .本
-ﾞ''ヽ　　/　ﾞ､　 !'　　　　　　　　　　　　 .気
　　　ヽ,ﾞ　　　ﾞ!i　ヽ　　　　　　　　　　　 で
　　　　　　　　!ヽ　 .!ヽ　　　　　　　　　 .思
　　　　　　　 i;;';;;ヽ ﾞi! ヽ　　　　　　　　　っ
　　　　　　　,､ﾞ!;;;;;;;!　ヾ､　　　　　　　　　た
　　　　　　　ﾞ'　!;;;;;!　　　ヽ､　　　　　　　の
　　　　　　　　　i:;;;!　　　　 ヽ　　　　　　.は

気に食わないが自分の路線を維持してくれそうな息子と、
才気はあるが相容れない思想を持つ元寵臣……。
猜疑心の強い独裁者の応えは明白だった。

　 　 　 　 　 　 ／／ 　／/ ／/　　　　/|/｀ヽ
　　　　　　　／／/　／ノ／　/　　 　 /ヽ|/ |/ヽ
　　　　　　/／　 ／/ ／/　// /|// /|/ // .l　 ﾍ
　　　 　 .// ///　/　／|/.//　／// /|/ // .lヽ .ヽ
　　　　　llﾉ//|. /　／　／/ ／/　// /|/|/ |　} l ﾍﾊ
　　　 　 {/ ///　/　／|/N/　 ／ .// /|/ // .l lヽ .ﾊ
　　　　　',lﾉ//|. /／　 ／/ ／/　// /|/|/ |　 } l　ﾍﾊ
　　　　　 ',l｀ヽ／/　／ノ／　/　/ . _,,,≠-‐N/.l |ヽ ./
　　　　　　',N,r､/／/ｰtｭﾃ､/// ／ ,-‐tｭﾁ|/|//} |/
　　　　　　 ',l{ ハﾍ'　｀　¨´|/´ i´　　｀　¨´/|//l/
　　　　　 　 ﾊ､_ﾊ＼　　　　 　 |　　　　　 　 /l/
　　　　　　 　 >､ ﾍ, 　 　 　 　 | ,　　　　　 /ノ ､
　　　　　　／　',lﾍ|'＼. 　 　 　 　 　 　 　 ｲl/'　 ＼
　 　 　 ／　 　 .',l/l,.　＼.　　´￣｀　　 ／|/ﾘ　　　∧
　　　 /　　 　 　 ',.}　　',, ＼　 　　　イ　 .}　}　　 　 ∧_
, r '´/　　　 　 　 .',　 　.',,　 ｀ー‐'　　 　 lヽﾉ　　　　 ∧｀''ヽ
　　/　　　 　 　 　 ',　　　',　　　　　　　 / /　　　　 　 ∧ 　 ｀'''ー-、

3月17日、蒋介石は発令を出した。

┏──────────────────────────────────────┓

「據行政院呈：『本院政務委員吳國於去年5月借病請假赴美，托故不歸，自本年2月以來，
竟連續散?域荒誕謠?洽，多方詆毀政府，企圖淆亂國際視聽，破壞反共復國大計，擬請予撤職處分。
?玩據各方報告，該員前在臺灣省主席任內，多有違法和?必職之處，自應一並依法查明究?甓，
請鑒核明令示遵』等情。查該吳國歷任政府高級官吏，負重要責職20余年，乃出國甫及數月，
即背叛國家污蔑政府，妄圖分化國軍，離間人民與政府及僑胞與祖國之關係，居心?眼測，罪跡顯著，
應即將所任行政院政務委員一職予以撤免，以振綱紀，至所報該吳國前在臺灣省政府主席
任內違法與?必職情事，並應依法徹底查究?甓，此令。」

"行政院報告～『本人の政務委員呉国は昨年5月病と翔氏渡米後帰国せず、今年2月以来流言を
ばら撒き、政府を貶め、国際間に混乱を生んだどころか反響復刻の体系を破壊せるにより罷免処分とする。
また他の報告に寄れば呉某が台湾省主席在任中多くの違法行為があり、法に基づき関係案件を究明し上記事実を
審査のうえ明示されんことを請う』等につき、呉国は政府高級官吏を歴任、要職にあること20余年、
出国数ヶ月にして祖国に背き国軍の内争、人民と政府および華僑と祖国の離反を図えう意図は悪辣かつ
罪状明らかなる故速やかに行政院政務委員を罷免し、呉国の台湾省主席在任中の違法行為も同時に審査、糾明するを命ず"

┗──────────────────────────────────────┛

　　　l:.:.:.:.:./:. ｉ:.: ,':.:.:.:.',:.:.:＼ゝ.l:.:.:.!':l:.:./　l／　　　ゝ. _l:.:l:.:.:.:.:l
　　 /:.:.:,:.,':.:.:.l:.:.:l:.:.:.:. ｉ:',:.:.:.:lｰ-!:.:.:.:.:Ⅵ　.'　　　　　　/l,ｲ:.:.､:.:.!
　 ./:.:,ｨ:.:ｉ:.:.:.:.l:.:.:l:.:.:.:. l:.:.!:.:. !　 l:.:.ｉ:.:.:.:.l　　　　 ＿ ノ:.:':.:l:.:. ｉ:. ',
　/／ {:.:.',:.:.:.:.!:.:.l:.:.:.:.:!:.:.l:.ﾊ:!　 l:. l:.:.:.:.l　　　　　 .冫:.:.:. l:.:.:.l: ｉ ',　　　　（とうとうこうなってしまったか。
／　　 !:.ハ:.:ハ:.:',:.:.:∧:.,!'　'　　Ⅵ:.:.:.,'　　　　　 /:.:',:.:.: l:.:.:.l:.:ﾄ､',　　　　　
　　 　 ﾚ　 ヾ　ヽﾊ－-< _　　　　 l:.:.〃ト　　　 .,':.:.:.:l:.:.:.!:.:./!:'　 .'､　　　　　でも仕方ないかな、僕の早とちりでもあるし）
　　　　　　　　／::::::::::::::::::｀::..､　 .l:./ﾊハﾊ:.:￣:.:.:.:./}:.:.'.:./ }'
　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::＼!' .l '　' ﾉ:.:.:.:.:.:.:/./:/／

　　　　　,. . : : : : : : : : : : : . .､
　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : :.ヽ
　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
／: : : : :i: : : : : : :i: : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ
: : : : : : :l: : : : : : :i!: : : : : : : : : : : : i: : ﾊ,
: : : : : :. |: : : i : : ﾊ: : : : : : : : : : : : ヽ: : :i
: : : : : : :|: : : l: :./　ヽ: : : : i: : : : : :i: : i: : l
: : : : : : :|: : : | / ＿__ヽ:i: : :ヽ:.:.:. :.l: : :l: : l
: : : : : : :|: : :i彳　　　　 ゞヽ:/ｨ≦ﾌｉ: : :l: : l
: : : : : : :ヽ: :l ｨ=＝ﾆﾐ　　 　 匕:.ﾉ ｌ: : i:l: : l　　　　総統、最後の願いを聞いてくれるかな。
: : : : : : r‐ｉ: l弋c:::::ﾉ/　　　　　 　 l: :人ヽ:.l　　　　
: : : : : : l　ヽ:ｉ　￣´´　　　　 ´　　/:/.: :＼:ヽ　　　国内にいる僕の家族のアメリカへの出国を許可して欲しい。
: : i! : : : ｀‐-:i　　　　　　　 　 　 /,ｲ: : : / ｀ミ
: :ﾉi: : i!: :i＼iゝ 　 　 　 ‐一´／　 ,i: :／
:/ .l: ;人: ヽ　　|　　　　　_／　 　 彡ｲ
.　 |/　　　　_./| 　 　 　 |::::::＞ｘ＿
　　　　　　/.:/＼　　　　k::∧.:.:.:i:.:.:｀ヽ
　　　　 ／ヽ_　　＼　　　 ヽ ヽ.:.:＼.:.:.ﾊ
　　　／.:.:.:.:.:/､　　 /i:iヽ＿i:l-´.:.:.:.:.＼:.l
　 ／.:.:.:.:.:.:./.:.:.:＼/＼i:i:|i:i:|:l　 i.:.:.:.:.:./.:|
. /.:.｀ヽ.:.:.:〈.:.:.:.:.:.:.:ｉ　　　〉¨iヽ l,.:.:.:.:〈_:.:.k
. i.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.＼.:.:.:.:.:ヽ 　 l:i:i:i:il　/l.:.:.:.:.:/.:l

後日、蒋介石は呉国の家族を承諾した。亡命した政府高官が
内情を暴露し、アメリカとの関係にひびを作ったこの一連の出来事を『呉国事件』という。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐: : : ｖ: : :‐-　.
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／. : : : : :⌒:'"⌒: : : : : ｀丶､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , ' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : : : : : : :ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: /: : : : : : : : : : : :ｉ : : : : : : ヽ : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　 /: /: : : : : ／: /: : : :|、: : : : : : ハ:ハ: : : : : i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: /: : : : : /: : : : : : : :| ＼: : : : : : :}: : } : : : :｜
　　　　　　　　　　　　　　/: /: : : : : : : : 〃: : : : :|_　=-､‐-: : }: :八: : : : |
　　　　　　 　 　 　 　 　 ': / : : : : : : : l_{:Ｌ / : /厂　 ,ｒ‐＼:仏ｲ｜:ヽ : }l
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧{: : : : :l: : :´「八厶イ/　　 斗ヤ芋ミ : |=ﾐ : :八　　　　
　　　　　　　　　 　 　 /: :/Viｲ : l: : :斗芋ミ　 　 　 　 V)::::ﾘ: : : :lr' } : : : :ヽ　　　断るようだったら、僕は僕の友人と
　 　 　 　 　 　 　 　 /: :/ : : 八人:从 Ｖ)::::}　　　 　 　 ゞ=ﾞ|: : : :ﾙ'′:}: :} 人　　　　相談しなくちゃいけない。
　　　　　　　　 　 　 ': : ; : : : : : :{ : トゝ ゞ=′　 ､　　　　　 リ: :/ : : : ﾉ:厶ィ^)　　　
　　　　　　　　　　　{: : ﾊ: : {: : : {: :｛ :＼　　　　　_　ノ　ｰ=彡:/ : :ﾉ彡'′　　　　そんなことはしたくないけれどね。
　　　　　　　 　 　 八: {人: (＼: :ゝ、: : 个ト　.　　　　　 ｨｰ=彡／
　　　　　　　　　　 　 ｀ヽ　｀`　ヽ(　＼: 从ゝ人≧ｧ= 　 　 |人(
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　_/＜{_　　_ ノ ＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , -‐‐-　　_ｒ‐／∧　 /｀Y＾ヽ　　/l｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　/{:::::::::::::::::::／.:::::|　V∧￣￣入,//|::::::::}＼_

　　　　　　　　 　 ／　　 　／´￣￣￣｀V/ ￣￣≧k ＼
　　　　　　　 　 / ＿＿,／ 　／´￣￣￣ ￣￣￣｀＞く　ヽ.
　　 　 　 　　／´　　　/　 ／＿＿＿＿＿＿＿＿　　　 V　ヽ
.　　　　 　 く　　　.／/　 / /　/ /＼ ヽヽ. 　! l l iVﾊ「｀ヽ.i　i　l
.　　 　 　 　 ＼／　/　 / /　/∠ﾆ_‐＼ヽ ∨/// i　|ﾄ 　 i　ｌ＼
. 　 　 　 　 .' /　　/　 / /　/ ｀`'^‐｀ヾ∨//／|斗l .!i li　 ｌ　l　 .>　 　 　三__|__
　　　　 　　ｌ/　　/!.i　l　i　 i　　　　 ￣ ／ ´　,|l_=ﾐ|ﾊ i 　ｌ　l｀X.　 　 　 口　|
　　　 　 　　＼ / | ｌ　l　l　 |　　 　 　 　 _.::: ,!: l厂`刈ﾘ　 l　ﾚ　〉　 　　　‐┬‐
　　　 　 　 | l／/ｌ| ｌ　l　l　 l　　　　　　'´ '/'_,.　　　イ　　i　レ''　 　 　 │田│
　 　 　 　 ／　/　| ｌ　l　l　ﾘ　 　　　 　　 　 ..　　_　　| 　　　　|　 　　　　￣￣
　　 　 　/　　/i　 ! !　!ﾚﾙ'　　　'ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:）　ｌ　 .'　　ﾘ　　　　　 ､　マ
　 　 　 〈　 ./ i|　 ! !　!八　　　　　　　　 ー 、`'''´　 ﾘ /　/ /　 　 　 　 了 用
　　　　　ヽ/　l ＼j ｌ　| 　ヽ.　　　　　　 /￣´　　 　 //　/ /|　　 　 　 　⌒ー‐
.　　　　　　ヾルﾊﾘハﾉ＼　 　 　 　 　 {　　　 　 　.//　/ /__!　 　　　 　　ﾚ　|
　　　　　　　　 　 /:::::〈≧＼　　　　 　 }　　 　 　 //　/ｲ_|　　　　　　　　　 ノ
　　　　　　　 　 ,.ｲ:::::::::＼≧＼　　　　 `'-‐::" ／ｲル'
　　　　　　　 ／|ii|:::::::::::::::＼三＞ === ==‐＜ /ノ
　　　 ＿__／|　.|ii|:::::::::::::::::::::＼ 　 　 　 　 　 /＼
￣￣　 　 　 |　 |ii!::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　 /:::::::::＼

　　　　　　　　　　　 .　 ‐……－　、
　　　　　　 　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　 　 　 .ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　っ
　　　 　 　 .ｲ {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ　　つ
　 　 　 　 /:.V:.:.xヘ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.
　　　　　.ハ:.l:./.介　》:.:.:.:.:..:.:.:/:!:.:.ｉ:.:.l:.:.:.:.i
　　　　　{　{/:.Ｖｉ:.l∨:.:.:.:.:.:.:.: ':..:ｌ:.:ｌ|:.:.l:.:.:.:.}　　　じゃなかった……。
　　　　　　/:ｉ:.:| |:.| }:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.|:.:ﾘ:.:.:.:.:.:.′
. 　 　 　 〃 |:.:Ｙ:.:ﾚ:./:.:.:..:.:':.:.:.:.:j:ｲ:.:.:.:.:.:.:{
　　　　　　　|:.:.':./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':.:l:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　　　　∨:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／:.ｲ:.从:.:.:.:l:.:!
.　　　　 　 　 }人:.{:.:.:.:.:.:イ:／.ﾉｲ` ー ヘj
　　　　　r＜7´　`!:.:／　　　　　　　　// ｀ヽ
　　　　〃 //　　　´　　　　　　　 　 ///　 ハ
　　　　ｉ !//　　 　 　 　 　 　 　 　 /// 　 {　:!


　　 ,.':/::/::::i:::::!i::::::!:::ヽ:::::!:::!:i:::.:ヽ
..　/::/::::!:::!::i:::::!i::::::!::::::::::::!:::!::!::i::::!
　 i:::i::i:::|:::i::::.::::i:!:::::i::::::::::::i::::!::i:::i:::i
　 |:::i::i:::|::::ヽiヽﾘ､::::!::::::::i::|::::!::i:::i:::!
　 !ヽ::ﾄ､!ヽ:::ｊｨ赱ﾊ::!:j::i:::i::! ヽ::i:::i::ﾄ､
　 　 ヽﾞ7　　´ 　 ﾉﾉ |::i/:::!　j:::i:::iﾘ　　　　…………。
　　　　〈 _　　　　　　i/ ヽiイ:!::i:::i'
. 　 　 　ヽ_.. _ 　 　 　 / 　 ﾄｊ:::ｉN
.　　　　　 iｰ　　 　 ／　／｀｀｀ヽ
　　　　 　 ゝ--ｒｒｆ´　／　　 ,　 ´＼
　　　　　　　　 ﾄi´／　 ,　' ,...:':::::::::::ヽ
　　　　　　　　 i !j　, .', .'.::::::::::::::::::::::::::i

　　　　　　 　 　 　 　　／／／.:.:／.:.:.:.:.:,　- ‐―‐-- ､ ＼.:ヽヽ
　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:r‐ｰ―i/.:.:.:.:.:／ 　 　 _＿＿_ 　ヽ:ヽ.:ﾍ:ヽ
　　　　　　　　　　　/　.::〉 '_~!/.:.:.:.:.:/ , - ﾞ´￣.:.:.:.:.:.:.:.:｀ ヽヽ:.:t- ､',
　　　　　 　, へ＿_'.:.:.:,＞' //　　::/´.:.:.://i :|.:.:.:..:::l.:.:.:.:ﾍ:.:.:.:`:.:.:!､ lﾍ
　　　　　 / ,/´i ''' ´ヾ∧_　 ,i :/:.:.:l.........../ ｌ....l........　.ｌ　　ﾊ　　i.....i ヽﾊ
　　　　_ ,＞//´ ﾉ,-‐っ:/ 〉'_|i.:.:.:.:l:.:.:.://　l :/!,.:.:.:.:.::|､.:..::.:'i:.:.:.:l:.:.:l /i:ﾊ
　　 ／ , -‐~'‐'‐´　/､/_//‐|i.:.:.:.::|:.:/li/ﾍ. l:l　∨.:.:.:j　∨:.:l.::.:.:l:.:.:l'.:.:|ﾊ
. ／　　　　　　　 ／ヶ 二,ニ}.:ｌ.:.:.:|.il,,ヵゥ､､!　　ヽ.:.:|／∨l:.:.:.:ﾄ:,:.:iﾍ:| l:l　　　……さっすがあたしのパパねー。
　 　 　 　 ＿ ,=‐´| :〉' :::ﾍ`|.:ｌ.:.:::伏ﾞi'´:::::Ｘ`､_ 　ヽk"`l,|/|.:.:/,ｨl:.:ﾚ':| .||
　 　 ／´ i| 7∥.:.:l.:l.:.:.:.:.:.:/|:l.:.:.:.:|　 !'!::_/ 　 　 　 ﾊ::ﾉ/ ｊ.::ﾊiィ´i:l:.:j　ll　　　ああいう収め方をするなんて想像だにしなかったわ。
.　／　　　' li' l.:.:.:ﾊ:|.:.::.:.:/:_|:l.:.:.:.:|　 ￣ 　 　 　 ,　｀~/: ; : ;ﾍﾞ‐{ ｝:.:!　.|　　　あたしも単にごり押しだけじゃなくて、
　　　 　 　 ',ィ'‐'' ﾞﾞi:.:.:.:/､´!.:ｉ.:.:.::|､ 　 丶､ __ _ 　 　ハ: ; : ; :〉 } |:/　 .!　　　もっと気の利いたやり方をしないとねっ！
　　　　　,/´　　　 ﾊ:.:.:!　 ､ﾍi､.:.:ﾍヽ　　 　　 ", ｨ<､.） ﾍ_／／　| 　 /
.　⌒Ｘ´_　　　　　　ﾊ |　　 ヾ' ヽ.:ﾍ　`　-　 ´　 ﾊ＼|､　ﾞ´l_|　　|
..｀　ｰ　､　　　　　　　 ﾞ 　 　 ヾ　ヽxﾍ　　'　 　 , ﾊ　 i　ヽ　,|,　 ﾍｰ‐i


　　　　　　　　　　　　　　_,､ｒ'´:::‐､｀ヾ‐､｀丶、
　　　　　　　　　　　　 ／:::::l､:{⌒ヾヽ::ﾄ､:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　　 //!:::i:ｌ:!::ヾ､::::::ヾ::!｀ヽ:ヽ:::::ヽ
　　　　　　　　　　 〃:!:l::::l!:ﾄ､::::liヽ､:::ﾘ:!::i:::ヽ:ヽ::::i
　　　　　　　　　　 i:!::!i::i::::i::!:i:ヾ!:i::::!:､:::!:::l:i:!:ヽヽ:l:!
　　　　　　　　　　 ｌ!::!:!:iﾄ:::!:i:j/代トﾄ､ｌ:ﾊ::升ﾄ!:l::!:!lj
　　　　　　　　　　 ｌi::l::N{:ヾVﾍ｢￣｀　lﾊ ｿｒ‐ﾃﾊ!:l/
　　　　　　　　　　　!:l!:ﾄ､ｌ::l{｀　　 　 　 　 !　 j川/　　　（うぜぇ……）
　　　　　　　　　　　ヾﾄ辷N!　ノL　　　　‐ノ　　!:l/
　　　　　　　　　 　 　 Yｌ:ﾄ､　 ⌒ ヾ＝＝r　 ﾉ/　　　ところで経国、
　　　　　　　　　　　　　iN　＼.　　｀ ニ′／}'
　　　　　　　　　　　 　 　　 丶、　　／
　　　　　　　　　　 ノ￣´"''‐ 、 　 ｀¨´
　　　　　　　 ＿rく　　　　/癶V⌒!=|￣￣￣￣￣|
　　 ＿_,､=Ｔ下､｀`ヽ　　/‐''"_, -ヘ｜　　　　　　｜
　 /「￣´　 ヽヽ ＼　ヽ/ 　 ´　 _,,厶ﾍ　　　　 　 ∧=､､
　 |八 ＼　　 　 　＿_/　　　　　 ＿,）ヽ＿＿＿/ 　ヽ ``=､､
　∥　＼ !　Ｖ´￣:::::/　　　　　　_,ノk>､｀Ｔ!::::::":::＼＿　　 ∥

　　　　　　　　/〃//　/ 〃l　lヽ∨,〈ヽﾞ､ﾒ〈　}} ;l　ﾘ ハ ｌ｀!ヽ.
　 　 　 　 　 //' /,' 　,' 〃 ｌ　l川/,ﾍ丶＼;;ヽ/:'/〃∧ l ﾄ､:l　!
　 　 　　 　 〃,'/ ;　 ,l ,''　,l|　ﾚ'/Ａ､.`､＼;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |､
　　 　 　 　 i' ,''　l|　,ｌ ' ｌ.　!|　l∠ﾆ_‐＼ヽ;＼,//,ｲ| ｌ | l　ﾄ/ λ!　　
. 　 　　　　 ｌ ;　 :|| ,'i:/ ｌ|　|:|: |｀`'^‐｀ヾ∨｀ﾞ/／|斗,l ! | ,ﾀ /l.| ｌ　　
　　　　 　　l ' l　|｣,' l'　lﾊ　|'Ν　　　￣´ ／｀　,|l_=ﾐ|! ly' ,〈 :|| |　　
　　　 　 　 |ｌ .l　H|i: l　|　ﾞ､| l　 　 　　　 _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :ｌ|　　 　　最近僕の身の回りにネズミがうろちょろしててね……
　　　 　 　 |! :ｌ　|)!|　! |　　ヽ　　　　　 '´ '/'_,.　　　ノｲ.〃/|! 　　　
　　　 　 　 l|ｌ |ｌ 「ﾞ|l　|`{　 　　　 　　 　 　　.. 　 _　　　|}/,ﾊ l　　　　つい此間は寝室にも現れたんだ。
　　　　　　 |!ｌ |l､|　!l :|. 　 　 　'ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:）　　ｌ'|/|l ﾘ　　　　
ヽ￣ﾆ‐､__.｣乢!L!lヱL｣__ 　　 　 　　 　 ー､　`'''´ 　 从「 /　　　　 お前の知り合いにいいネズミ捕り業者はいないかな？
　＼　｀ヽ＼　　　　　 /l |　　　　　　　/￣´　　 　　// 　　　　　 　
.　　,、　 l　 ﾞ､　　　　/ ' |､　　　　　　{　 　 　 　　/l/　　　　　 　　　
　　 '}　　ｌ　　ﾞ,　 　 / 　 |:::＼　 　 　　}　　　 　,.ｲ/　　　　　　 　　　
　　　ｌ　　l　　 l　 ,.ｲ　　 l:::::::::＼__　 　`'-‐::"// |′　　　　　　　　　　
　　　l　　 !　　 Ｋ　ヽ,、　＼「`''''''''"´:::::::;;:" //
.　 　 l　　 ｌ　　 ﾄ､＼(　_....　ヽ　　.:.::::::::;;″ /' 　　　 　　＿
＼ 　 |　　ｌ|　　八､ヽi´　　 　| .:.:::::::::::::i'　.:/'"´￣￣￣ ,.へ＼

　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／＞-- ､ ////////∨///////////////// ＼
　　　　　　　　　　　　 ,:'Y´　 , -- 7///////∨//////////　/////////:ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 / ∧　　, ≠｀Y //////7////7///////／/////////ﾍ
　　　　　　　　　　　/　／ヽ-:/ i 　 |///////|! /_,zx===ミ､,く ヽ///}/∨////ﾍ
　　　　 　 　 　 　 /／　／/ {　 　 .|///////|ⅥV!　,.:´:㍉ヾx/ ／ //∧////!∧
　　　　　　 　 　 ／　／///　7, 丁////////! ':{. 　 i:/{:::.,i}　／　.///￣}//j/} ハ
　　 　 　 　 　 ,:'　 ,ｲ///７　 j′_!/////∧ ハ　 　 戈z::ソ　　　厶ｲxﾆヾ/://}｀ヽ',
　　　　　　　 /　 / }////! 　.{　 r',////// ＼∧ 　 ヽ-- 　 　 　 　 7::ﾊ }:/ /7　ﾉﾊ
　　 　 　 　 〈 　 {/|////| 　 |:､ 廴///////∧ヾ､　　　　　 　 　 　 ､::ソ.ｲ7//x:' ＼}　　　！！
　　　　　　 　` y'/i|////| 　 |/ >､ V/ ∧// ハ　u　 　 　 　 　 　 /ｰ　!/イi}　)ヽ　ヽ
　　　　　　　　 .|//|////| 　 |////∧//∧/// ',　　　　　　,. - ﾆ y 　　|///!〈/}/ ﾍ ∧
　　　　　　　　 .|/7|////ゝ--V////∧//∧///i　　　　　/: :ヽ:::::/　　 从/ ﾄ､＼//!ﾍ　',
　　　　　　　　 .|/{ !///i|V///∨///i∧// iV//|　　　　 {: : : : У　 ／/// |i∧　Ⅵ ハ }
　　　　　　　　 .|＞'´` ミ--　_ { V////|∨/| ∨ !　 　 　 　 ー'　 ィ/}///|/ |//ﾍ　ヽ　 '′
　　　　　　　 〃　　　　　 ＼: : : :∨// |　Vi|　 V!　 　　　　　 イi// j// ///!/　.}',　 }
　　　　　　　/　　 　 　 　 　 ヽ: : :.V//j 　.iﾘ 　 ﾘ. /￣ ≧:チ,'///　i///|/// 　 !/ﾃ´
　　　 　 　 ,′　 　 　 　 　 ',　ﾍ: : :∨/:＼　　 　 ,'､i/∨/7　i //　//i/ .|/∧　 7i/

　　　　　/ : /. :/　／. : :　l 　 　 　 　 　 ｀ヽ ヽ　　 ∨　｀ヽ
.　　　　 ′/. : l／. l . . : : l : : : : : ｀ヽ :ヽ、 : :ヽ!: : : :l_｀ヽ、　､
　　　　i　 i　　 l . :∧: ＼ :ヽ、: : : : : : ヽ: :＼＿!: : : :ﾄ､＿/. : l
　　 　 l／| : : : l : l_　ヽ: !ヽ: :ヽ: : : : : : :l∠ _: : l : : : l　ヽ: : : : !
.　　　く / ｌ : : : l : ! ｀ヽヽ!　＼ !＼＿／ 三 ､ヽ!: : : :トr┤ : : : !
　　　 l ヽ∧: : : ﾄ､ヽ　　＼　　ヽ　／〃l j_ ヽヽｌ: : : :ｌ∧ヽ : : : :l
　　　 ｌ: /∧ヽ: : l　 ｆ千ﾃヽ、　 　 　 　 Kゞソ　!.::::. / ヽヽヽ、: :l　　え、ええ……
　　　 ｌ: !〈　} |＼:{　ヽV三ｿ　　　　　　 ￣　　 ｌ:::::::/ノ / ∧_} : :l
. 　 　 l: ｌ_V /.::ｌ:::ヽ､　 ￣　　　′　 ィ　 　 u ｌ::::::/_／!_/.:::::::::::l　　いない事は無いわよ？
　　 　 ｌ: : ｌ l:::::::!:::::∧ヽ､　　 ＜´＿ノ　　　　 ｌ:::::/.::r‐ ､::::::::::∧!
.　　　　! :∧!､::::ヽ:{:::!＼　　　　　　　　 　 ／/.:::/.:::::＞､ ヽ_/　j
　　　 　ｌ/　ヽ::＼::＼ヽ::::ヽ､　　　　　　／　/:／r‐/_／/´＿ ｀ヽ


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::::7 i::::::::::|',ﾍﾔ!弋ゞ;;ｯ､＜;::::＼
　　そうか。じゃあすぐに頼んでくれるか？ 　 ﾔ::::i　i::::::::::|:.i: :ヾ､___￣　_ヽ､＞､:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::ﾍ ﾔ:::::ﾊ:.:.　ヾ: : : : : : : : :､　:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　i　i　',!ﾘ ',iﾔヽ　　 : : : : : : : : : :
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　 　 　 　 　 　 　 /ﾞi　 i＾ヽ　　／　 ∠ イ￣￣￣￣ ヽヽ.＼
　　　　 　 　 　 /ﾞi　i　 i　 i　 /　 / . : i　 |　:i　､: . ＼: i:　､　ヽ
.　　　　　　　　/ /　i　 i,　 i / ／i　: :/!　 !　 ､: ヽ: .　ヽ: . |＼ ﾊ
.　　　　　　　 / ,　 .i!　 i!　 i' く/｜:∠..!　|ヽ　iヽ　ヽ: . |: : ﾄヽ.〉ﾊ
.　　　　 　 　 i　i　::i!　 ｌｌ　｜ｆ水ｊ　:|　 ヽ:ﾄ､＼!　へiヽ/!: :∨|ﾊ .ﾊ
.　　　　　　　l .::ｊ　::i__　lｊ　 ∨／} : i ｒ≡ﾐ､　　　 ｒ=≡ﾐ! : ハ!V : ﾊ　　　　　もっちろん！
　　　　　　　ｊ　´　　　　　 .:::ｿ　 i､: ＼　　 ＿'＿　　　 |: :ﾑﾉ: : : i, :i
　　 　 　 　 i　　　ー-´／￣ゝ　|ﾍ: :ﾄヽ　 V　　ﾉ　u /: /: : : : : ﾊ i　　　期待してくれていいわよ？！
.　　　　　　 |　　　　　 }:　　　 .::ﾑ: ヽi＞　　｀¨´ 　 ／: /: : : : : / .i:i
　　 　 　 　 l　　　　　　　　　::/　iｔ- ､: : : i｀ -　 i:´/: /: : ,i : : /　.ﾘ
　　　　　　　､　　　　　　.....:／　　 ＼ 「|「|　　　 .ソ∠: : :ハ: /
　　　　　　　 `ー ､- ⌒¨¨´　 　 　 　 |.|1|-､　 __」|_ヽ＼|-ﾍ:{
　　　　　　　　　　 ＼:::::::::::::.....　　　　ﾊ1 ､､　　 //　 }　ﾊ　 丶
　　　　　　　　　　　　` ー- ､＿:::::.. /　ﾊ　､､　//　　ｊ 　 | ,　 i



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'f　,' ,'　　i　i i! ! ｉ l　 i ｉl　i 　 i l.l! iヽ::::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　li'}　 ﾊ:　,'i i､! ', ' ヾi　 i i 　ｉ ｌ　l l ! i:::::::r^
　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　i!.i　ｿ il　ir !ﾐ、､ i　 !､ ', !　',l　 ｉ ', ',',::::i
　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　l i　,' ﾊ i !! 廴ﾂ､ヾ　 ':､　i　i　 i !ヽゝ::::l
　 　 　 　 　　　 　 　　　　　　　　!.li!.l|!| リ　` ｪ､..ヾ ヾ､ ヽ:､ i ! ﾊ､!ｌ ヾ､::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! !从 　 　 　"""ヽﾞ:､ヽﾞ: ､弌itｰマ､:ヽi　　　　そうだな……。
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　′ i　　 　 　　　　　 .::　ヽ　ｰ`=.公､`:i
､､＿　　　　 　 　 　 　　　 　　　　 _,r:::i　　　　　rｰ-‐　'''' ー　‐ --:: ､:ヽ::i　　　僕がネズミ嫌いなのを覚えていてくれて嬉しいぞ。
　　　`''''"'''ｰ- ､､、､､､､､､ -‐ー''''''' /:::'.　　　　　｀`¨':':‐:::::::-::::::::､_　　ヽ:;::l
　　　 　 　　　　　　　　 '" 　 　 　 ./"　ﾞ:,　 ﾞ､ 　 ヽ､,..:::::::::::::::／ ,　` ､　　`
　　　　　　　　　　　　　　　　__, 　 　　　',::､ 　 ﾞヽ ､:_:::::::::::r ;´ '　ヽ､　　` -､
　　　　　　　　 `;;=--‐‐''''"" 　 　 　 　　',:::､　 `'':::::::::::::;: ' 　 i　 　　ヽ､,
　　　　　　　　i´　　　　　　　　 　, 　 　　 ',::ヽ 　　 ::::;::i　 _ -t^ヽ､_　　　ﾞ`
　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　 i 　 　 　　ヽ::`:ー ':::::i　.ﾉ:i　ﾉ:::::::: 〉
　　　　　　　　 ' 　 　　　　　　　il　　　　　　,.ゞ＝ｰ'"ﾒ /::::ﾚ:::::::::::/
　 　 　　 　　　 i　 　 　 　 　 　il　　 _ ,ｨﾆ´ ﾆヽ 　　 ｰヽ:::::::::::::::/
　　　　　　　　　i 　 　 　 　 　 ill　,イ:::::iニニニｿ､ 　 　 ヽ::::::::::/
　 　 　 　 　　　 i　　　　　　　illl ´ 　 　lﾆニﾆ/　ヽ. 　　　',::::::::i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _._.,,.､.-.ｰ.-..､_
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　　　　　　　　　　　　　　 /／::::::/::::/＼!＼_＼::::i:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 　 　 　 /´/:.:l::::ﾚﾍ!　ヽ／__＼::::l::::::::::::i:::::::::｝
　　　　　　　　　　　　　　　!l:l::l::へ ヾ ｀´ﾆfｿゝ ∨::::::::l:::!::::::::l
　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::ﾚﾍ f_)）　　　　　　 ﾚﾍｿﾍ::!::::::!
　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾚﾍﾊ　く　　　　　　　　|/ )ソ!:::::::!　　　　　　なあ、これっていいのか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　｀　　　　　　　　､／/:::/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ 　- - ､　　　 ′|/:::／　　　　　　　親米派なんて追い出してアメリカを怒らすだけだろ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　_　´　　ﾉ:::/
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ｰ､ ´　　　　　∨_　　　　　　　　　とても蒋介石たちにメリットがあるとは思えないんだが。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　_,∧　 __,,､､＜´　〉､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/∨) /∧　 　　/::::::i:::ヽ._
　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ ,,､-ｰ／ !/ヘﾍ/ソ∧　 　/:::::::::l:::::::::::｀:ｰ:.､
　　　　　　　　　　　　　,´:::::::::::::く::::::::/ヽ(⌒ｿ´´ヽ／::::::::::::::!:::::::::::::::::::ゝヽ.
　　　　　　　　 　 　 　/::｛::::::::::::::::＞:i 　 l7i　　　/:::::＼:::／::/:::／::::::::::::::::i
　　　　　　　　　 　 　,'::::::i::::::::::／::::::l　 /;;;;l　　/::::::::::::::〉:::::/／::::::::::::::::::::::!
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　　　　　　　　　　　 ／:_/: /: :/:.ﾑ : : : : |: : : : : :.∨: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 　 ／ ´ / : i: :/:/　|: : : : :ﾄ､: : : : : :∨: : ｉ: :ヽ: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　 /: : :|:.:ｉ:. 　 |: : : : :|　ヽ : : : : :. : :.|:. :.ﾊ: : : : ｉ: : : : : : : :
　　　 　 　 　 　 　 　 ': : :i |:.:|ﾊヽ ﾄ: : : : |　　 : : :. :. :. :.ﾊ: : : :. : : :ﾊ : : : : : : :　　　
　　　　　　　　　　　　| : ｲ人:|:.尓 |ﾊ: : 斗 ―ﾍ―:. :.∨ : : : : :. :./ :|: : : : : : /　　　そう考えるのが普通でしょう。しかしそうでもないのですね。
　　　　　　　　　　　　|:/ |:.小!: :ﾋﾊ ∧:. :.ィ≦ｭ.ヽ: : : :∨＼:. :.:ｉ:'‐､:!: : : : : :′　　　
　　　　　　　　　　　　{′|: :ﾊ:. :'　ﾉ　 ﾊ:.八::rｿ　ｱ､:. :.:ｉ:.: :.:ヽ :|r‐ :. : : : : :ｉ ヽ　　　本質的に親米ではない国の元首の側近に親米派がいると、
　　　　 　 　 　 　 　 　 ハ |　:.ﾚ　　 　 }′ 　 ´　　ヽ: |: : : :∧|ﾋ　} /: :ｉ: :.|　　　　アメリカに「代わりがいる」と下心が出てきます。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾ　ﾄ､　　　　　 　 　 　 　 ﾊ!: : :/　}'ソｲ/:.:.ハ: |　　　　
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :〉　　 　 　 　 　 　 /: : : ｲ　_..ｨ´ｉ: : :/　ﾊ :.　　　また、絶対に太平洋における主導権を
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:/}ﾊ丶　 ＿_ 　 　 ノｲ: :./ﾉｲ.:ﾊ: :{:.:.i |　　　ヽ　　　譲り渡したくないという事情から、少々蒋介石が扱いづらいと
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ′ ∧ ｰ　　　　　　　|:.:/ 　 }'　ヽ{ヽﾄ乂　　　　　　感じたとしても意向をほどほどに呑まなければ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿人 ＿_　　　＜乂ｲ　　　イ　/:.＼　　　　　　何をするか分からない、という懸念がアメリカにもありました。
　　　　　　　　　　　　　　. : :´:. :. :. :. :.／:.∧ 　 　 　 　 ＜　　 /:. :. :.ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ／:. :. :. :. :. : ／ : :/,小　.　＜　　 　 　 /:. :. :. :./:.､
　　　　　　　　　　　 /:. :. :. :. :. : ／:. :.／∧}'才　　　　　　 ／: : : : : /:. :. ＼

　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: : :./: ハ: : :ﾍ: : : :.ﾍ: : : : : : : :.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　/: : : :| / 　l: : : :ヽ､: : :ﾍ: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　　　　　_／´/:l: : !:| 　 ヽ: : : ヽ＼: :ﾍ:: : : :l: : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　,': :|: : ｌﾘ￣｀-ト、: : l_ ,.X: ト; : :.!: l:l: !:!　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　|: :ﾊ: :l ｨｔ〒ｫ､ヽ＼:|　.ｨt-ｧ.',: :|: :!j:/}|　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　|:.ﾄ､!: l 　￣　　　　　 `┴'´ ｌ:.,':./)}､ !　　　　　　　　　　　このアメリカの弱みを最大限に利用することで
　　　　　　　　　　　_　- ´ ﾍ!　l: :|　　 　 　 l 　 　 　 　 !':/イ　｀ ｰ ､　　　　　　　　　蒋介石は国内の権力維持に成功してきました。
　　　　　　　 _　- ´　　　　 /　ﾍ: ', 　 　 　 !　　　　　 /:/イﾊ　　　　｀ ー ､　　　　　
　　 　 　 　 /　　　　　　　/　 　 トｔ､　　ー─ -　　　ｲ:/. /' ﾊ　　　 　 　　　＼　　　古今東西独裁者は外交上手という共通点が多いですが、
.　　　　 　 /　　　　　　　/,　－ ､ﾘ_!_> ---､ﾆ＿ ／/' !　 ＿　l　　　　　 　 　 ﾊ　　蒋介石もそのうちの優れた一人といえるでしょう。
　　　　　 /　 　 ､ 　 　／ 　　　　　く, -ﾆ二´､__ ｀Yﾆ´￣　　｀ヽ、!　　　 　 　　ﾊ　　
　　　. 　 {　　　　l 　< ＼　 　　　　亡r-- ､＿ 　 ｰ′　　　 　 　　>､　　　　　　 l　　
　　　　　 >　 　 ／ 　＼ ＼　　　　　　　, -､＿｀ヽ、　　　 　　　 /　/｀ヽ､　　 　ﾑ　　
　　 　 　 〉　 ／　　　　 ヽ　Y｀ー― ､_,／　, ､‐'ー '┬--─　､/　/　　　　｀　､　〈　　
　　　　／　/　 　 　 　 　 ヽ ヽ　　 　ﾄ- ´｀ﾄ _ >　　,'　　　 　 ,'　,'　　　　　　　 ｀､

呉国だけではなかった。同年6月には抗日戦争の英雄で、
親米派の一人孫立人が閑職に追いやられただけではなく、

.　､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　 ､＞　　　　　　　　　　　　　　.|
　　＞＿＿＿＿＿＿＿＿　　 .|
　　￣ 　　.|./＿　　 ＿＼ |　　 |
　　　　　　| /　 ヽ／　 ヽ　|　　|
.　　　　　 | |　／ | ＼　 |　 V⌒ｉ　　　　天才ってやっぱり嫉妬されるのかしら。
　　　　　　|.＼　 人＿_ノ　　　6 |　　　　
　　　　　／　　○　　　　　　　　/
.　　　 ε　　　　　 　　　 　　 厂
　　　　＼　　　 ＿＿＿＿_／
　　　　　￣￣, -/へ／＼/｀- ､
　　　　　　 ／./　 ./op　　　 i.　＼
　　　　　　　　　孫立人

後に部下のクーデター未遂事件に関与したとして
30年以上軟禁される身となってしまった。

　　　　＿
　　　：　＞ ￣ ―― ---‐ ＿＿
　　　 ;　＞　＿＿＿＿＿＿. 　 |　；
　 　 　； ￣　 | /_ 　　 _ ＼ |　　|　 ;
　　　　 　； 　.|.l´,,ヽ .i'ﾞ,, ｀i　| 　 |　;
　　　　 　 , 　 jヽ__ﾉ ヽ___ﾉ　ﾚ‐､l 　；
　　　　　；　／　 ° ､　 　 　 6 } 　;
　　　　　 ;　　￣~＞　ヽ 　　ﾉﾞ´　；
　　　　　　；　 ＜＿＿＿_イ　 ；
　　　　　　　 ;　　／|/＼／＼ ;

このようなあからさまな親米狩りの中12月、アメリカとの間に
強固な安全保障関係を確立した『米華相互防衛条約』が調印されている。

､＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-‐
　 _ ＞一ー―――-　､＿_　　　　 　 , ---―- ､　　　　 _ ..　-‐
￣　　　　　　　　　 　 　 　 }　　_ -‐ｯ'　　　　　　 `ー--､}
　　　　　　　　　　　　　　　「￣　　「　　 ,.-､　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　|　　 　 } 　 /　　＼　　　　　　 ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 i　　 　 ｊﾉ ノ　　　　｀丶、　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　｜　　　 `ﾞ´　　　　　　　 ヽ　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　｜
:　.　.　.　　　 　 　 　 　 /ヽ, -‐-､,ｒ"ヽ　　　　　　　　 丶　.ィ´:､　　　　.　:　:　:　:
:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　/　〈 ⌒／ ゝ /⌒ヽ　　　　ヽ　　∨　､: ､.　:　:　:　:_ .. -‐ ￣
￣　―-　 __:　:　:　:　/　　 `´{　　／ 　 ∠、　＼　 ＼__ﾉ　　＼}_ .. -‐ "
　　　　　　　 ￣　―┘　　　　｀¨´､　／- /丶、　＞‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ'､__/`－-'￣

将来の政敵を駆逐し、アメリカの姿勢を再確認できたという点では
蒋父子とも成功と実感したに違いない。

　　　　　　　　/〃//　/ 〃l　lヽ∨,〈ヽﾞ､ﾒ〈　}} ;l　ﾘ ハ ｌ｀!ヽ.
　 　 　 　 　 //' /,' 　,' 〃 ｌ　l川/,ﾍ丶＼;;ヽ/:'/〃∧ l ﾄ､:l　!
　 　 　　 　 〃,'/ ;　 ,l ,''　,l|　ﾚ'/Ａ､.`､＼;;ヽ∨〃/,仆|│l }. |､
　　 　 　 　 i' ,''　l|　,ｌ ' ｌ.　!|　l∠ﾆ_‐＼ヽ;＼,//,ｲ| ｌ | l　ﾄ/ λ!　　 、
. 　 　　　　 ｌ ;　 :|| ,'i:/ ｌ|　|:|: |｀`'^‐｀ヾ∨｀ﾞ/／|斗,l ! | ,ﾀ /l.| ｌ　　三__|__
　　　　 　　l ' l　|｣,' l'　lﾊ　|'Ν　　　￣´ ／｀　,|l_=ﾐ|! ly' ,〈 :|| |　　口　|
　　　 　 　 |ｌ .l　H|i: l　|　ﾞ､| l　 　 　　　 _.::: ,!: l厂`刈/ /!} :ｌ|　　 　‐┬‐
　　　 　 　 |! :ｌ　|)!|　! |　　ヽ　　　　　 '´ '/'_,.　　　ノｲ.〃/|! 　 　│田│
　　　 　 　 l|ｌ |ｌ 「ﾞ|l　|`{　 　　　 　　 　 　　.. 　 _　　　|}/,ﾊ l　　　　￣￣
　　　　　　 |!ｌ |l､|　!l :|. 　 　 　'ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:）　　ｌ'|/|l ﾘ　　　　､　マ
ヽ￣ﾆ‐､__.｣乢!L!lヱL｣__ 　　 　 　　 　 ー､　`'''´ 　 从「 /　　　　 了 用
　＼　｀ヽ＼　　　　　 /l |　　　　　　　/￣´　　 　　// 　　　　　 　'"`ー‐
.　　,、　 l　 ﾞ､　　　　/ ' |､　　　　　　{　 　 　 　　/l/　　　　　 　　　,
　　 '}　　ｌ　　ﾞ,　 　 / 　 |:::＼　 　 　　}　　　 　,.ｲ/　　　　　　 　　　ﾚ　|
　　　ｌ　　l　　 l　 ,.ｲ　　 l:::::::::＼__　 　`'-‐::"// |′　　　　　　　　　　ノ
　　　l　　 !　　 Ｋ　ヽ,、　＼「`''''''''"´:::::::;;:" //


　　　　　　　　 　 ／　　 　／´￣￣￣｀V/ ￣￣≧k ＼
　　　　　　　 　 / ＿＿,／ 　／´￣￣￣ ￣￣￣｀＞く　ヽ.
　　 　 　 　　／´　　　/　 ／＿＿＿＿＿＿＿＿　　　 V　ヽ
.　　　　 　 く　　　.／/　 / /　/ /＼ ヽヽ. 　! l l iVﾊ「｀ヽ.i　i　l
.　　 　 　 　 ＼／　/　 / /　/∠ﾆ_‐＼ヽ ∨/// i　|ﾄ 　 i　ｌ＼
. 　 　 　 　 .' /　　/　 / /　/ ｀`'^‐｀ヾ∨//／|斗l .!i li　 ｌ　l　 .>　 　 　三__|__
　　　　 　　ｌ/　　/!.i　l　i　 i　　　　 ￣ ／ ´　,|l_=ﾐ|ﾊ i 　ｌ　l｀X.　 　 　 口　|
　　　 　 　　＼ / | ｌ　l　l　 |　　 　 　 　 _.::: ,!: l厂`刈ﾘ　 l　ﾚ　〉　 　　　‐┬‐
　　　 　 　 | l／/ｌ| ｌ　l　l　 l　　　　　　'´ '/'_,.　　　イ　　i　レ''　 　 　 │田│
　 　 　 　 ／　/　| ｌ　l　l　ﾘ　 　　　 　　 　 ..　　_　　| 　　　　|　 　　　　￣￣
　　 　 　/　　/i　 ! !　!ﾚﾙ'　　　'ｰ-‐=＝ニ=:､__ｊ:）　ｌ　 .'　　ﾘ　　　　　 ､　マ
　 　 　 〈　 ./ i|　 ! !　!八　　　　　　　　 ー 、`'''´　 ﾘ /　/ /　 　 　 　 了 用
　　　　　ヽ/　l ＼j ｌ　| 　ヽ.　　　　　　 /￣´　　 　 //　/ /|　　 　 　 　⌒ー‐
.　　　　　　ヾルﾊﾘハﾉ＼　 　 　 　 　 {　　　 　 　.//　/ /__!　 　　　 　　ﾚ　|
　　　　　　　　 　 /:::::〈≧＼　　　　 　 }　　 　 　 //　/ｲ_|　　　　　　　　　 ノ
　　　　　　　 　 ,.ｲ:::::::::＼≧＼　　　　 `'-‐::" ／ｲル'
　　　　　　　 ／|ii|:::::::::::::::＼三＞ === ==‐＜ /ノ
　　　 ＿__／|　.|ii|:::::::::::::::::::::＼ 　 　 　 　 　 /＼
￣￣　 　 　 |　 |ii!::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　 /:::::::::＼

民衆に『地下朝廷』と呼ばれ、反逆罪を明記している「100条」という単語を耳にするだけで人々を震え上がらす
恐怖の警察機構を作り上げたのだった。


.∨圭ll,　.ﾏﾑ　寸ム　　　 寸圭ﾑ　Ⅷ圭圭圭圭仏　`守圭圭圭少''"´　 　 紗′　　　　 炸掛,　l!　　,佳　　　,.x'紗'"　 ,.:佳'
　 寸从　 Ⅷﾍ　`守ﾄ､　 　 寸圭ﾑ Ⅶ圭圭圭圭圭ﾄ､　`守少'"　　　　　　/′ 　 　 　 ,.佳圭ム仏　 {掛､　 '"　　_,,..ィ升ア
　　 マム　Ⅵ爪　 `守ﾐ､　　 寸圭ﾑⅥ圭圭圭圭圭圭圭圭圭≧x｡、＿,〃　　 　 　 ,.ｲ圭圭圭圭心､`歩',,.ｨ≦圭圭紗"
　　　　寸　.Ⅶ代x　　寸ﾐ、　　寸圭沁圭圭　圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭′　　　　〃⌒`寸圭圭圭紗,.ィ升紗''",.ィ升
　 　 　 　 　 Ⅷ圭心、　寸x、　　守圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭７　　　　 ,.佳圭圭≧x｡_｀¨¨´　｀¨¨¨´　"¨¨´　_,,.ィ"
　-‐ ､　　　　　　　 !　　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,' 　　　! 　　　　　　　､ ‐-
　　　　ヽ　　　 　　 ',. 　 　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　 　 .,' 　　 　　　,r'
ヽ　　　　 ＼　　　　 ヽ､　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! 　　､,r' 　　　　／ 　　　　,r'
　ヽ　　　 　 ヽ 　 　 　.! ﾞ''" .',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'. ゛''ﾞ !.　 　 　 ,r' 　 　　　,r'
　　.ヽ､__, __,.' ＼.　　　 ',.　　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,' 　　.,' 　　　.／ '.,__ ,__､,r'.
　　　　 ヽ.　　　 ｀､　　　! ､_,,. !　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ! .,,_､ !　　　､´ 　　　.,r'
　 　 　 　 ヽ､._,,. ' ＼　　',.　 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,' 　 　.,'　　／ ' .,,_.､,r'
　　　　　　　 ＼.　　 ﾞ'= _,!　　,,. ﾞヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r'ﾞ .,,　　!,_ ='ﾞ 　　.／
　 ﾞ丶 ､　　　　 '.,　__,,　　　￣　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　　￣　　　,,__　,.' 　　　　､ , ' ﾞ
　　　ノ　ﾞ '',…-'"　-‐'"　　　　　　 ,ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r', 　　　　　　゛'‐-　゛'-…,'' ﾞ　!､
　‐'"- ...,,ノ　　　 ,.　　　　　　　　　ﾉ .＼　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／. (,　　　　　　　　　、　　　!､,,... -゛'‐
　　　　　　ﾞﾞ''ヽ,. ﾉ　　　　　　_,,;;／　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　＼;;,,_　　　　　　(, .,,r'''ﾞﾞ
　　　　　　_,,ノ　　　　　　ノ　　, 　 　 　 　＼　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ／　 　 　 　 ,　　!､　　　　　　!､,,_
　　　,.. - '"　 　 ,　　　 ／　 　 l!　　　　　　　ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ　　　　　　　!l 　 　＼ 　　　, 　 　゛' - ..,
-‐''"　 ､_,,...ﾉ-‐'‐-‐''ぐ_,,... -'''"ﾞ''‐‐-‐''ヽ､　ｒ'　'ﾞﾞ'''‐＼:　　　　　　　 :／‐'''ﾞﾞ'　'ｒ　､,r'''‐-‐‐''ﾞ゛'''- ...,,-‐‐-‐'‐-(,...,,_､ 　゛''‐-
　 - ‐''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽi､　　　　　ﾞi 　　　　　　iﾞ　　　　　､i,r'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　゛''‐ -
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ''‐ ,,..._ .ノ　　　　　 !､. _...,, ‐''ﾞ
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圭圭|　　　　　 　 |圭ア　　　　　 ,..｡x≦圭圭紗≠⌒`守圭圭圭少´　　　　　　　　　　　｀ﾞミx､｀寸圭圭圭掛,　　Ⅷ圭心、
圭圭|　　 　 　 　 |ア´　　,.｡x≦圭圭圭圭:少"　　　　　 寸圭7　　　　　　　　 ㍉　　　　　　　 ｀ﾞミ圭圭圭圭ム　 Ⅶ圭掛，

同年6月、次女安?慌誕生

　　　　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､i;:;:;l: : :.l l: : : : : : : : : : : : : : : :.r'／: :./;:;:;
　　　　　,. -‐―　　》　　　　　 　　 　 　 . 　 　　　　ヽ;:;l: : //: : : : : : : : : : : : : : : :.l |: : :/;:;:;:;
　　 　/　 　 　 　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　｀､:.//-､: : : : : : : : : : : : : : //: : /:;:;:;:/　...
　　　 ',　　　　　　 　　　 　　　 ＿＿＿＿＿＿＿＿　 　',/　　　￣~　　　　~￣//: : /:;:;／: :
.　　　 ∨　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　 ＼　i　　　　　　　　　　　　i i: : /／: : : :
　 　 　 ∨　　　　　　 　　 ／　 　　　　　　　　　　 　 　 .《　　　　 　 　　　 　　 l l:／: : : : : : :
　　 　 　∨l　 　　　　　／　　　　 　 　　 　　　　 　 　　l　',: : ‐-. . . . . . . . . . . .l l: : : : : : : : : :
　　　　　 iﾊ　　　 　　　|　　　　 　 ´￣｀　　　　　´￣｀　l ∧::::::::.... : :.:.:.::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :
　　　　　 l　∨　 　　　 |　 　　 　,_　　　 _　　　　 ､,,__.､ lﾊ　｀ヽ、::::::::::::::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :　.
　　　　　∧　ヽ、_　　　|　　 　　 　 ｀¨¨´　　　　　　　　　',､　 　ヽ::::::::::::::::::::::::::l l: : : : : : : : : :
　　 　　/　∨　　　￣｀ ' ー- ､　 ⊂つ　　　　　　　 ⊂つハ　　　ヽ: : : ::::::::::::::l l: : : : : : : : :/:
　　　 / , '´:∨　　　　　　　　　｀ヽ　　　　 （__人__） ／´｀ヽ　　　　 ﾄ､: : : : : : :.l l: : : : : : : /: :　..
.　　 //: : :／ヽ、　　　　　　　　　 ',　　／´｀ヽ、　 ,.ゝ'," 　 i^ti　　　　｀ー- ､: :l l: : : : : :./: : :　..
.　　《: : : /　/: : ヽ、　 　　 　 　　　'＞i_,.....,_　 ﾄ,´o_,<.ﾄ'"ﾉ､ /　　　　 　　　　｀ ^' ヽ、::/: : : :
　　　＼/　 i:.:.: : : /｀ヽ、　　　　　　　ゝ　　　｀ﾞ'ー--　 --y' 　 　　 　 　 　　 　 　 　 /　　｀ﾞ
　　　 　＼ i::::::::::::i　　　/｀ ー- ､　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　 　　 r-'´¨
　　　　　　　ー-､:i 　　.l　　　　　 ｀　'ー--　.,,__　　　　./　　　　　　　 　　　　 　/: : ｀ヽ、


　 　 　 　 ＿＿＿
　 　 　 ／　　 　 　＼
　　　／　　 　 　 　 　＼
　 ／ 　　⌒　　　⌒　　 ＼　　　家族が増えるのは本当にいいことだお！
　 |　 /// （__人__） /// 　 |
　 ＼　　 　　 　 　 　 　 ／

　　　　 　 　　　＿＿＿_
　　　　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　／（ ー） 　（ー） ＼
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　しかしこう家族が増えるとお金も大変だお。
　　　　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|　　　
　　　　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　　　文恵、計算してくれないかお？
　　　 　　r´､＿__∩∩＿_,　 /
　 　　　　＼＿_　´人 ｀　＿ﾉ
　　　　　　 ヽ 　￣　　￣ |
　　　　　　 ｜　　　　　　/
　 　　　　　　|　　　ｒ　　/


　　　　　ﾄ､
　　　　　|`､ヽ､　　　　_,,,､,,,____　　　　 ﾄ､
.　　　　　|　l!　`､-‐''´: : : : : : : ｀`ｰ-ｨﾊ　`､
　　　　　,ｲ´: : : :`: : : : : : : : : : :: :／´　 l!: ::`!
　　 　,ｨ": : :/ : : : : : : : : : : : : : :`､　　　 |: : : |!
　　　´ｲ: : /: /: : : : : : : : : : : : : : : `､.　　|: : : |!`､
　 　//: :/: :/: : : : : : : : : : : : ﾄ､: : : : `､　|: : : :`: ヽ
　 //!: / : :l!:.／: :./!:. :. :.l:. l:.:.|:!:. :. :. :.`､ |:. :. :. :. :.l!
.　l/ |:/!:.//!/.|:..:/ .|:.l:. :. |:.|!:..|!.|: : : : .: :.l!:. : : : : : :|
.　|　|!||/'!`|!､,l:.:l!　|:./!:|/|:. i!:/: |: : : : : : :| : : : : : : |
.　|　`､!:|〃ﾄｭ,ﾚ´　ﾘ ﾚ/ |: /|:.| :|: : : : : : :|: : : : : : :|　　　うむ。
.　　　 |: |`､ひﾘ　　　 .￣｀´､|!|/: : : |: : : |: : :: : : : |　　　
.　　　 |:.:l!　￣　　　　l´:ひゝ､/|: : ::/: : : |: : : : : : |　　　ええと、光熱費、水道代、諸税…食費…
.　　　 |: :l　　 /　　　 弋Zｿﾉゝl: : :/: : : l! : : : : : :|
.　　　 |: :.`､　`　　　　　￣ 　 /: :/: : : /: : : : : : 7　　　衣服代にやる夫のお小遣い…林檎……林檎ケース……
　　　 l!: : : :ヽ　ｰ-　　　　　 /: : / : : /!: : : : : : .l!
　　　 |: : : : |!.ヽ　　　 , 　＜/: : /: : /: |! : : : : :: |!
.　　　|:. : : /三!!`'　l´　 　 /: : /: : /!: : l!: : : : : |:.|
　　　|: : : /三|!'　i　|　　 ./: : : : : /ﾄ､: : |: : : : :.|: :|

.　　　　 Y:}　　 ／:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.::.::.:.:.:.＼ }.:|.:.:.:.:.::＼
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　 |:.:| |:.:.:.:.:|:.Ⅵ:.|__Ⅵ　l　 |/　 |/ ｧ'　,ィテ斥心　｜:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.::.:.:|
　 |:.:| |:.:.:.:.:|:.:::Ⅵ　~`≧=zヽ 　　 　 /　f.:.:弋 }ﾉ　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.::.:.:.::.|　　　むー……やっぱり予算が足りんの。
　 |:.:| Ⅵ:.:.:|:..:.ﾊ ｧ'¨{:::弋 }　　　　　　　弋:.:少　　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:..:|::.:.:.:.:.::.:.:.:.l　　　
　 Ⅶ　 Ⅵ:.|.:.:.::.ﾊヽ弋:.少　　　　　　 　　¨¨　　　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:..:|::.:.:.:.:.::.:.:.:.|　　　このままではどこかを削らねばならぬ。
　　　　　 Ⅵ:.:.:.:.:.}　`¨~¨　 ﾉ　　　　　　　　 　　 　l:.::.:.:.:.:.::.:.:..:...:|.:.:.:.:.:.::.:.:.:.|　　　ぬしや、いい考えは無いかや？
　　　　　　 |:.:.:.:.从　　　　 `　　　　　　 　 　　　　 l:.::.:.:.:.:.::..:.:..::.:!.:..:.:.:.:.::.:.:.:|
　　　　　　 |:.:.:.:.:.::.ヽ　　　　　　　　　　　　 　　 　｜:.::.:.:.:.:.::.:.:..:.l:.:.::.:.:.:.::.:.:.:|
　　　　　　 |:.:.:.:.:.::.:.:.:＼　　　─{　　　　　　　／　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:...:|.:.::.:.:.:.::.:.:.:.l
　　　　　　 |:.:.:.:.:.::.:.:.:|.:.:.＼　　　　　　　　．''　 　　|:.::.:.:.:.:.::.:.:.:..:.|:.:.:.:.:.:.::..::.:.|
　　　　　　 |:.:.:.:.:.::.:.:.:|.:.::.|.:.:＞ ．＿ , -'"　　 　　　|:.::.:.:.:.:.::.:.:.:..:.|.:.:.::.:.:.:.:.::.:.|.
　　　　　　 |:.:.:.:.:.::.:.:.:|.:.::.|:.::.:.:.:.:::.:.:.:.:.::.ヽ.　 　　 　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.::.|.:.:.::.:.:.:.:.::.:.|

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　 　 　 　　　／⌒　　⌒＼
　 　 　　　／（ ―） 　（―）＼　　　それは妻であるお前の役目だお。
　 　 　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　
　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　 |　　男子厨房に入らずだお。
＿＿（　⌒-ｨ⌒ヽ、 　 /⌒` '⌒　）＿＿
　　　　 `ー-ゝィｿﾉー‐ヾy＿ﾉー"


　∨> : : ＼＼／::::／::::::::::::::::::::::::::::.. :.:.:.:.:.:.:.　＼／: : : <∨
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　　　∨　/:.:７:::::::7:::::::::: l:::::::|::|　|:::::::.|::::::|::.:.:ﾘ:::::!:::.. 　.|:::|
　　　/　∧　:{:.:.:.7 ::::::: /|:::::::|::|:. |::::::::|: |:从ﾚ'!:::::|.:.:.:.:.. |:::|
　　　|:::/ ::::::::|.:.:ﾊ::::::: / .|:::::::j::|:. |l::::::il:::|:|ﾊ:::i|::V.:.:.:.:.:.: !:::|
　　　|:::{:::::::::::|.:.:ﾄ::Nメ､　l::::::ﾘ |　|i川斗七~V:|/.:.:.:.:.:.:.:.l::::|
　　　|:::|:::::::::::::ⅥﾘＶ￣＞-ﾄ_.　　-リvィチう寸.!:.:.:.:.:.:.:.:l::::|　　　な、なんじゃその態度は！
　　　∨!:::::::::::::::|ﾄ/才たうｧ､　　　　´V辷rﾘ ﾉ !:. |:.:.:. : l ::|　　　
　　　 ∨:::::::::::::::|∧_弋_ク'　 　 ,　　　 ー─'′|:: |::.:.:.:. |:::|　　　これはぬしにも大いに関係あることなんじゃぞ？
　　　　∨ ::::::::::::|　 　￣´　　　 l　　　　　　 　 |:: |::.:.:.:. |:::|　　　少しはこう協力する態度を見せんか！！
　　　　 ∨:!::::::::::ﾊ　　　 　 　 　 ,　-‐v､　ｕ　 .l::::}::.:.:.:.:.l:::|
　　　　　|:::l::::::::::::∧　　　　　／　　 　ハ　 .／::V::::.::.:.:.:!::|
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　　　　　|:::|::::::::::::|::l::::::｀:＞ト、　 　　 ／ Ｌl__j:ｲ.!:::::|.:.:.:.:|∧
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　　　　　　　　zzzz....
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　　　　　　　　　.／　（ー）　（ー.ノ　　　　 / 　　　 　　　ﾀﾞｵｰ
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　 |:.:| |:.:.:.:.:|:.Ⅵ:.|__Ⅵ　l　 |/　 |/ ｧ'　,ィテ斥心　｜:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.::.:.:|
　 |:.:| |:.:.:.:.:|:.:::Ⅵ　~`≧=zヽ 　　 　 /　f.:.:弋 }ﾉ　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:..:l:.:.:.:.:.::.:.:.::.|　　　
　 |:.:| Ⅵ:.:.:|:..:.ﾊ ｧ'¨{:::弋 }　　　　　　　弋:.:少　　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:..:|::.:.:.:.:.::.:.:.:.l　　　まったく……しょうもない男じゃ。
　 Ⅶ　 Ⅵ:.|.:.:.::.ﾊヽ弋:.少　　　　　　 　　¨¨　　　 |:.::.:.:.:.:.::.:.:.:.:..:|::.:.:.:.:.::.:.:.:.|　　　
　　　　　 Ⅵ:.:.:.:.:.}　`¨~¨　 ﾉ　　　　　　　　 　　 　l:.::.:.:.:.:.::.:.:..:...:|.:.:.:.:.:.::.:.:.:.|　　　
　　　　　　 |:.:.:.:.从　　　　 `　　　　　　 　 　　　ｕ l:.::.:.:.:.:.::..:.:..::.:!.:..:.:.:.:.::.:.:.:|
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　 `　　|从!| |!`_| ﾘij　　|:/: : :/ /: :/: /: : : /!: : : .|: : : : : : :.|:.| : : : : : : :.l
.　　 　 | : : : :|ﾄﾐｮｭ､　　/ﾚﾚ´‐/／ﾚ´!/: :/!/!: : : | : : : : : : |: | : : :../ : |!|
　　　　| : : : :.|弋Pﾘ　　　　　ｨｭ､__ 　 .ﾚ´ / |: : : |! : : : : : : |: |: : :./: : /!:|!
　　　　|: : : : :l `ｰ"/　　　　　lﾄ:::又ﾃｭｬ､　./ : :.:|! : : : : : : :|:.|!: :./ : :/　|!:|!　　　（……じゃ、お言葉に甘えるかの）
　 　 　|: : : : :l　 .ノ　　　　　　弋ひ::ｼ 〃`/: : :.|! : : : : : :./:/: :/ : :./:l　 .|:.:|!
.　　　 _|! : : : l　ヽ　　　　　　　　￣´´　 /: : : :|! : : :/: : /:./:./: : :./!: ゝ､ |: |!
　 .,ｨ'´　`､: :.:∧　　　　　　　　　　　　 /:/ : :./ : : ./: : /:./:./ : : /!:l: : : :ゝ|:.l!
.　l!.............'､ : : ∧　ヽｰ---ｨ　　　　　/:/: : :/ : : :./ : :/:./:./ : :_,,-‐'´￣￣｀`
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　　　(^o^)オッハヨー
／＼／＼／＼／＼

.　　　　　　　　　 ＼＼　 　 　 ,土ヽ　l　十　 ├　 ゝ‐､ヽ　ｌl 　 　 　 　 　 　 　 尸　　／／
　　　　　　　　　　　 ＼＼　　（ノ　）　| Cﾄ、.Cﾄ､　　 ノ　l_ノ よ　￣￣￣　(⌒/ 　 ／／
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　　　　　　　　　　　　　::ノ⌒'Ｚ::　　　　　　　 ::＿＿_::　　　　　　　　　::　-＾)::
　　　　　　　　　　　 　 ::八　 '(::　　　　　 ::／ヽ,,)ii(,,ノ＼::　　　　　　::/　 /::
　　　　　　　　 　 　 　 　 ::＼　＼ ::　　::／（ ﾟ ）))((（ ﾟ ） ＼:: 　　 　::′ /::
　　　　　　　　　　　　　　　　::＼　＼:／:::::⌒（__人__）⌒::::: ＼:: ::／　,.ｲ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::ヽ 　 |　 ヽ iｌ´|r┬-|｀ｌi　 ｒ 　|／　／::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::ヘ　＼ .!ｌ　ヾｪｪｲ　ｌ!　　 ／　／::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::｀ヽ　　`=≧r　‐i彡''´　 ／::
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::|　　　　　 　 　 |::


　　（（　(ヽ三/)　　　 (ヽ三/)　））
　　　　　　(((i ) ＿＿＿( i)))
　　　　　／　／⌒　　⌒＼ ＼
　　　　 (　／（ ●） 　（●）＼ ）　　　　いい目覚めだおー。
　　　　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　　今日も『台湾的姑娘』トップアイドルの陽華たんのお顔に
　　　　 |　　　　　　　　　　 　　　|　　　たっぷりミルクをかけてお化粧したげるお。
　　　　 ＼ 　　 　 　　　　　 　／

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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /. ,z＝=､ヾ　　ゝ　 〃 /⌒ヽ ヾヽ　　　 く　 　　 └┘　　 └┘
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　　　　　　　　 　　　.: :/　ﾐﾊー-- . ._ _. -彡'//
　　　　 　　　　 　 /: :/,／￣: : : : : : : ｀:＜ /:/
　 　 　 　 　 　　_/: :/: : :／: : : : : : : : : : : :｀〈
　　　　　　　　 /　 /. . ./, : : : : : : : ､. . . . .　 ヽ
　 　 　 　 　 　'. .:/: : : :l:{:.:/|{: :|!:.:.:/!: : l!: : : : :ﾊ
　　　　　　　　i: :.i: : : : :|:乂｣ﾑ从:./ }: :ｲ|!: } |:i: }!
　　 　 　 　 　 i:.:.!: : :!: :|ﾄｨrﾃﾐ､ヽ{ /ノｨ从// }/
　　　　　　　　 i:.:|: : :|: :.ik 辷ｿ　　　 {Ｊﾘ〉/イ　　　　おややる夫、どうしたのじゃそんな顔をして。
　 　 　 　 　 　 i:.:|: : :i: : i　｀´　 　 ヽ｀¨´ﾑ: }　　　　
　　　　　　　　　i:.:|: : :i: : i　　　　　 ′　八:.!
　　　　　　　 　 _}:ﾊ: : ヽ: :ト． 　 ´｀ .,イ: : :/
　　　　　　　　(三ﾆヽ: : ､:.∧ ｀ ｧ:イ:.:/. .:./
　　　　　　　 _入＼三ヽ:丶: ＼ {_/:.:/: : ｲ
　　　　 　 /三三＼＼三ﾆ=-/)ｱX⌒Y/ﾉ-､
　　　　 ／三三三ﾆ≧､二>/ 　 /ハｿ ヽ三ﾐ､
　　 　 ,'三三三三三三三/　　　　/　 /三三ﾊ
　　　 仁三三三三三三ﾆ|　　　 ノ　　ﾏ三三ﾆ!

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
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　 ／ -=・=- 　　-=・=-　＼　　文恵、ここに置いてあった木箱、どこにやったお？
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　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　　　 ／


　　　　　　　　　　　　　 / Y
　　　　　　　　　　　　 ノ∧{　　　　　　　　　ノﾑ
　　　　　　　　 　　　.: :/　ﾐﾊー-- . ._ _. -彡'//
　　　　 　　　　 　 /: :/,／￣: : : : : : : ｀:＜ /:/
　 　 　 　 　 　　_/: :/: : :／: : : : : : : : : : : :｀〈
　　　　　　　　 /　 /. . ./, : : : : : : : ､. . . . .　 ヽ
　 　 　 　 　 　'. .:/: : : :l:{:.:/|{: :|!:.:.:/!: : l!: : : : :ﾊ
　　　　　　　　i: :.i: : : : :|:乂｣ﾑ从:./ }: :ｲ|!: } |:i: }!
　　 　 　 　 　 i:.:.!: : :!: :|ﾄｨrﾃﾐ､ヽ{ /ノｨ从// }/
　　　　　　　　 i:.:|: : :|: :.ik 辷ｿ　　　 {Ｊﾘ〉/イ　　　　ああ、あれかや。あれなら……
　 　 　 　 　 　 i:.:|: : :i: : i　｀´　 　 ヽ｀¨´ﾑ: }　　　　
　　　　　　　　　i:.:|: : :i: : i　　　　　 ′　八:.!
　　　　　　　 　 _}:ﾊ: : ヽ: :ト． 　 ´｀ .,イ: : :/
　　　　　　　　(三ﾆヽ: : ､:.∧ ｀ ｧ:イ:.:/. .:./
　　　　　　　 _入＼三ヽ:丶: ＼ {_/:.:/: : ｲ
　　　　 　 /三三＼＼三ﾆ=-/)ｱX⌒Y/ﾉ-､
　　　　 ／三三三ﾆ≧､二>/ 　 /ハｿ ヽ三ﾐ､
　　 　 ,'三三三三三三三/　　　　/　 /三三ﾊ
　　　 仁三三三三三三ﾆ|　　　 ノ　　ﾏ三三ﾆ!

.　　　　　|!　　　 .ゝ'"´: : : : : : : : : : : : : : : :_,,ｨ'"　　　　　|　　|!
　　　　　 `!　,ｨ'´／ : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ､　　　　　 |!ﾉ!ﾉ|!
　　　 　　 ゝ´: /: : : / : : : : : : : : : : : : : : : .i: : : :`､　　　　 |: : : :|!
　　　　／:/: :./: : :./ : : : : : : : : : : : : : : : : :.|!: : : : :`ヽ　　　| : : :.|!､
　　　/:./{: : ./: : ./: : : :.ﾊ : i: : : : : :: |: : :: : :.|: : : : :: : :`､　　| : : : |!:.'､
　　 // /: :.l!: : :.l!: : l!:..|!.|: :.|: : : : : :/: : :: :|: :| : :.|: : : : : :`､ |!: : : : |!: :'､
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　 l/　 |: : :.|: : /!: : |:ﾘ　 |: :|: : : : /!: : :: : |!: : |: : :.|: : : : : : : :|: : : : :: : : :',
　 |　　|: :.|:.|ﾊ|! |从!:ﾘ 　|: |: : : .//: : ／: : : :.| : : :|: : : :: : : :|:|: : : : : : : :.|
　 `　　|从!| |!`_| ﾘij　　|:/: : :/ /: :/: /: : : /!: : : .|: : : : : : :.|:.| : : : : : : :.l
.　　 　 | : : : :|ﾄﾐｮｭ､　　/ﾚﾚ´‐/／ﾚ´!/: :/!/!: : : | : : : : : : |: | : : :../ : |!|
　　　　| : : : :.|弋Pﾘ　　　　　ｨｭ､__ 　 .ﾚ´ / |: : : |! : : : : : : |: |: : :./: : /!:|!
　　　　|: : : : :l `ｰ"/　　　　　lﾄ:::又ﾃｭｬ､　./ : :.:|! : : : : : : :|:.|!: :./ : :/　|!:|!　　　今しがたちり紙交換に出したばかりじゃ。
　 　 　|: : : : :l　 .ノ　　　　　　弋ひ::ｼ 〃`/: : :.|! : : : : : :./:/: :/ : :./:l　 .|:.:|!
.　　　 _|! : : : l　ヽ　　　　　　　　￣´´　 /: : : :|! : : :/: : /:./:./: : :./!: ゝ､ |: |!
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　 　　　／ノ 　 ヽ､_＼
　　　／（ ○）}liil{（○）＼　　　　な、なんてことしてくれたんだおおおおおお！
　 ／　　　 （__人__）　　　＼　　　
　 |　　　ヽ　|!!il|!|!l|　/　　　|　　　あれは農業研究の大切な資料だったのに……
　 ＼　　　　|ｪｪｪｪ| 　 　 ／


　　　　　　　　　　　　 　 　 　 イレ'^!
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{￣ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹￣`　　弋歹＾ｱ/:ｲ／　　　　おやおや、そうだったのかや。
l:::::::├＜.::/:::,'|::: : : : l: | 　 ¨¨＾　　　　　 `¨　,':: : |
ｌ:::::::∧::::::::｀ヽ:|::: : : : l: |　　　　　　　　 〉　　 :::: : :|　　　　　それはすまんのー。
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:::::::::::,' ::::::::::::::: |: : : : ｌ: |　丶、　 ￣ 　 . 个:!::: : : :|　　　　　以後わっちも気をつけるから勘弁してくりゃれ。
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ヽ／::::::::::::::::::::∧: : : :l: |　　ハ/　　 ∨ヽ ｝:ｌ::::.: : :|
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　 `　　|从!| |!`_| ﾘij　　|:/: : :/ /: :/: /: : : /!: : : .|: : : : : : :.|:.| : : : : : : :.l
.　　 　 | : : : :|ﾄﾐｮｭ､　　/ﾚﾚ´‐/／ﾚ´!/: :/!/!: : : | : : : : : : |: | : : :../ : |!|　　　　　
　　　　| : : : :.|弋Pﾘ　　　　　ｨｭ､__ 　 .ﾚ´ / |: : : |! : : : : : : |: |: : :./: : /!:|!　　　　そ・れ・と、わっちは難しいことはわからんのじゃが、
　　　　|: : : : :l `ｰ"/　　　　　lﾄ:::又ﾃｭｬ､　./ : :.:|! : : : : : : :|:.|!: :./ : :/　|!:|!　　　農業というものは若い女子の乳を見て何かひらめくものなのかのう。
　 　 　|: : : : :l　 .ノ　　　　　　弋ひ::ｼ 〃`/: : :.|! : : : : : :./:/: :/ : :./:l　 .|:.:|!　　　
.　　　 _|! : : : l　ヽ　　　　　　　　￣´´　 /: : : :|! : : :/: : /:./:./: : :./!: ゝ､ |: |!　　　あれを見て勉強してるとご近所が知ったらどう思うかの？
　 .,ｨ'´　`､: :.:∧　　　　　　　　　　　　 /:/ : :./ : : ./: : /:./:./ : : /!:l: : : :ゝ|:.l!
.　l!.............'､ : : ∧　ヽｰ---ｨ　　　　　/:/: : :/ : : :./ : :/:./:./ : :_,,-‐'´￣￣｀`
　|!................'､: : : ∧.　`ｰ‐'´　　　　 /:/: : :/: : : :/ : :/:/_,,-‐'´..............................
　|....................ﾍ : : : :.､　　　　　 　_,/:/ /: / : : :/_,､-‐'´............................................
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　　　　j: : : : .:ｌ :: : : : l: |ﾚ∨|:‐ト|: ハ:::.:!│:/_;.ｲ:: /::/: ,′
　　　 ,' : : /.::,'!::: : : : l: L二._Ⅵ_V｀ヽヽ{ 匕Ⅳ ﾚｲ::/} /
{￣ ∨: : /.::/::|::: : : : l: |l代ぅ:歹￣`　　弋歹＾ｱ/:ｲ／　　　　わっちとて鬼ではありんせん。
l:::::::├＜.::/:::,'|::: : : : l: | 　 ¨¨＾　　　　　 `¨　,':: : |　　　　　少々のことは目をつぶってきたつもりじゃ。
ｌ:::::::∧::::::::｀ヽ:|::: : : : l: |　　　　　　　　 〉　　 :::: : :|　　　　　
'::::::::::::}::::::::::::: `ｌ: : : : l: ﾄ､　 　 、　　 _,　　 ｲ::: : : :!　　　　　でもマラをこすりながら学問に耽る夫を見ると悲しくてのう。
:::::::::::,' ::::::::::::::: |: : : : ｌ: |　丶、　 ￣ 　 . 个:!::: : : :|　　　　　分かってくれるかの？
::::::: /::::::::::::::::::::|: : : : ｌ: |　　 /ヽ､_, ｨ升=､| :ｌ:::: : :│
ヽ／::::::::::::::::::::∧: : : :l: |　　ハ/　　 ∨ヽ ｝:ｌ::::.: : :|
::::::::::::::::::::::::::::::::∧:: : l: |＞rK ヽ＿／⌒V!.:ｌ::::.: : :|
:::: ::::::::::::::::::::::::::: ∧:: ｌ: |／∨ 〕　｀＼　 /j :j::::.: : :ｌ

　　　　　　　　　　　 ＿＿__
　　　　　　　　　：／　　　　＼：
　　　　　　　 ：／ _ノ　iiiii ＼. ＼
　　　　　 　／ 　（○） 　（○） 　＼
　　　　　 ： |　　　　（__人__）　　　 |：　　　は……はひ……。
　　　　 　　 ＼　　　｀ ⌒´　　　／
　　　　　　　 / ⌒　/⌒Y⌒ヽ ヽ
　　　　　 　：|　　＼|　　.i　　ｲ　|
　　　　 　 　|＼　／ 　 人 　.＼!
　　　　　 　 |　 ＼___／　 ＼__/：
　　 　 　 　 |　　　　　　　　/

1956年2月25日、モスクワ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :」冖､: : : : : :.「￣￣|iiik;; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:/￣ｔ_:　:　:　:　:　:　:_/　iiiiii,:__:__:__」 t_」 「iiiiiiiii :　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　: :
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:　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 :「 ﾖ |iii!-;＿:　 :　 : :r'´r､　ii| H ﾚ'＝　ﾆ!! iiiiiiiiiiiii; :　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 :　 : :
　.　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 . 」ｦ|ii |ii H　 .土℡‐┘ ﾛ ｒｊ i=!!=＝!!:::: ::ii::::::iiiiiiiiiii1..　 .　 .　 .　 .　 .　 .　 . 　. 　.
.　　.　　.　　.　　.　　.　　.　 ﾊ .j .ｮ ヨ　iiiii .=!! ｺ ﾄ-ｲ　Hii ￣ []　 []　[]ｌ　ii:::;;;iiiiiiiiiii　(''''':::.....::´.　　.　　.　　.　　..
　.　　.　　.　　.　　.　　.　　.|　ｿﾆ　!H　| t t t |円!! !.　 　 　 　 ﾛ　　　　　:::,!!!''''ヽ､（::::::ヽ´´~.　　.　　.　　.　 .
　　.　　　　　.　　　　　.,=､」　 Ｌ!叩凵! ﾄ＝≠　ii　 ｮ　 且　 旦　＝ｮｒ'⌒´｀ｙ'´...:::::::::::::::::.:.:.:.:｀)　(　. : . :.:.::.:::.::.:.:
..　　　.　　　　　　　　/　 ﾚ=　´ ﾛ　||￣　　￣~ 　 　 　 　 　 i! ii　ii::::ゞ;;;;;;:::::.. .:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,｀:ヽ): :.::.:.:.:.::::::.::.:::
　）　　　　　　　　　　|　　  t　!!...|||」i」 |　L!　 l}. l}　 [] []　i! ii　ii::（;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::　...::::::::::::::::::;;;;;;:::;;;
　｀;　　　　　　　　　 」ﾌ　'., i ii |||||:┌┐ r‐┐　,=､ｒi　:┌i 　 「|「|:::ii::i::::iiゞ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::.::.:.:::::::::::::::;;;;;;;;;;:;;;;;
　（　 (::::) 　 　 　 ／　 i　!!　~::￣::└┘ ヒﾆ.　 Ｌ.ｌ.!!　: ＝___ ﾋ.ﾆ:::ii:::::::ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::;::;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:.:;::;;:;;;:;;;;
::::::::~::),.:､　.........::::{　l´ r' iii に　_　=＝''　¨´ ￣　￣　　!i´!i　　「ｌ「ｌ　 ||||::::||||::iiii::｀;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:;:;:;:;:;:;:;::::::'´::::.: :.: .].-‐ ¨..~ .￣┌┐ii ii　 ||||　　 l｣ｌ｣　　!! .!!　　~ ~ 　.￣　￣　::::::::::::::::::::''''''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;;;;;;;;
;:;:;:;:;:::::::::::´~　~ｒ'´::ｉｉ .!! 　 || 　└┘'' ''　 _._. .　.,,, ,,,. 　 ri ri.　 「l「ｌ　「|「|::::|||:::::::::iiiiiiiiiii!!!!､　 ｀~~'''''''''''''''''´~~~~~
~~~~´´ ｀´｀'' ' .ｿ　　　　_　,,,,　iiii　 riri　 |||| 　 .||||||　　|.|.l」.　.ｌ」L!.└'''':::::三三三!!!!!!!!!!!ii!{´
　 　 　 　 　 　 ﾌ'´ii 　 .|｣ 卩 .:'!! _ l」ﾚ　 !!-‐　 ﾋﾆ~　´￣　￣ ri　ri　ii::ii:::::!!!:!!:!!!iiiiiiiiiiiiiiiiiii[

　　　　　　(ヽ、００　　∩
　　　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃
　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ
　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）　　　(ヽ、００　　∩
　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ　　⊂ニ、ﾆ⊃　⊂　⊃　　　　　　　　　　　　　　（今日は何がお題に上がるんだ・・・・？）
／￣ー―‐　、　　　　　　　　　　　 ,, -‐- ＼　　　| |／⌒ヽ　 〇　 〇
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　 　 　　　　　　（ ⊂ニニ　　 /　／⌒) ）　　　　　（拍手して仕舞い・・・・！　これ一択・・・・！）
:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　　　　 ｀ｰ――'′　し∪　 （ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::i　　 ., -―- 、 　 ___　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（いや、なんか違う予感が……）
:::::::::::::::::::_＿_ノ､/〉'　 ／::::::::::::::::::て/::_:::ヽ
:::::::::::::::/ u　 て;/7　/::::::::::::::::::;ｧ､､:::「ｪ ヽ::〉 __　　　　　　　　　　　　　　
::::::::::::/　　　　 /〈　 i::::::::r､::／=ﾐ ｀く.u J／:::::::::＼
:::::::::::j　u　　 ､ ´_}ヽ.|::::::iｵ/u　ﾆi < iヽｧ/:::::r----J　 　.r:´二ﾆヽ
::::::::::i　　 （二７´_.L.,　､ハ　〉 　_　_ﾏ/ﾝ::::r ' ;tr /;j　　　i::/r-､r-|　 r一ー､
::::::::::|、　　 .r ' c ／､:.:.:ヽ ヽ　 ｰ」: : : : ii ヽu.___､/　 ＿ん' ｀´ム.'　 |:::r―┤
:::::::::／￣ ´」ｰ／:.:.:.:.＼:.:.＼＼__j: : : : : ヽ　ヽフ｀ヽ´　 | | ヽ'ｰン､ _/ﾊu.'_' |
i:i i:::i:iヽi　´　!':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: !　　７!｀:´|<　 ７ﾏ.ヽー'

（またあいつのスピーチか）
（どーせうなるだけだろ……）

　　　　　　　　　　　 , -―　 ――-､
　　 　 　 　 　 　 ／に　　　　(ﾆ＝=＼
　　　　　　　　　//')　　　　　 に二)　(ヽ
　　　　　　　　 〃＿＿＿_,r^)＿_,r､(ﾆﾕ|
　　　　　　　　　i! 　 ●　/ /●　 ヾヽヽ,!　　　おうっ！
　　　　　　　 　 ヽﾆ⊃,／／　⊂⊃｝:}ソi
　 　 　 　 /⌒ヽ__ ﾍ￣￣￣￣￣~/⌒ヽ
　　　　　　＼ /:::::　 ＞,､ __,　イァ/ 　 /
.　 　 　 　 　 ＼　 　　　|三/ []｢/__　/
　　　　　　　　　｀ヽ｢ミヾr‐ ､[]｢ヾ三/

　　　　　　　　　　　 , -―　 ――-､
　　 　 　 　 　 　 ／に　　　　(ﾆ＝=＼
　　　　　　　　　//')　　　　　 に二)　(ヽ
　　　　　　　　 〃＿＿＿_,r^)＿_,r､(ﾆﾕ|
　　　　　　　　　i! 　 ●　/ /●　 ヾヽヽ,!　　　
　　　　　　　 　 ヽﾆ⊃,／／　⊂⊃｝:}ソi　　　　…………。
　 　 　 　 /⌒ヽ__ ﾍ￣￣￣￣￣~/⌒ヽ
　　　　　　＼ /:::::　 ＞,､ __,　イァ/ 　 /
.　 　 　 　 　 ＼　 　　　|三/ []｢/__　/
　　　　　　　　　｀ヽ｢ミヾr‐ ､[]｢ヾ三/

　.　　　 ／/　／　/¨〉'｀二二´　　 l＞､
　..　／/　/／ 　 / /　└‐--'＿_／／∧
　. /　,'　/'　　　,'　,' 　 ,＞'"´ ／／¨ﾞ丶､ﾍ、　　　　　フ　　/　　　　　/
　.　　i　;　　 　 し ' ／_.._｀ﾞヽ./ /　 /.,.-ミ＼ヽ　　　 ﾉ､）ヽ /´し　ツ　･
　. 　 l　ｉ　　／〉..／／　 ＼V /　,,.ｒヘ<ﾂ 〉 } |
　　　l　ｌ　 / /　ﾉ /　,侈ｲ´/　ｉ　ｌ　　　＼"-,ｒ‐､_　　くそスターリン
　 　 l　l　 l　i／ヽ二¨　　/　/　 ¨ヽ　　'"ｰ〈　､_ ）
　　　l　l.　ﾄﾝ　 ./　　 　 / ./ __ /i　 ､___,.ｨl　｀¨ﾄ､　　悲しむ……と…思うか？
.　 　 ',　Vl l.　　i　　 　 / / ｆ´　 ﾊ ﾊ⊥ﾚﾍｔ¨ヽl　l 　 あんたのこと………
　　　 }-､!.! l　　 ',　　 /./　 ヽく_ノﾉ>'"´￣　_,ﾉ! .l　　死んじまってよオオオオオオオオオオ
　　　 YヽＶ.ﾊ ,. -┴ /./---ｪ..＿__（＿,∠´-‐ｵ /
　　 　 l　l V i´　　,././ｎ　｢¨}　　　 　 　 　 （ (_ﾊ
　　　　', .', Ｖﾍ.　 { ｰ^)Ｕ. トく　　　　　　　　 ｀¨´}!
　　　　 ﾞ､ ﾞ､V.ﾍ-､｀¨´ ｒ ､＼.＼　　　　　　 　 __ｸ
　　　　　 ＼＼ゝク ｒ ､ ＼＼＼＼　　　 ,. ＜:::,.'
　　　　　　ヽﾆ ）¨ヽ ヽ.)　 ＼＼ ｰ'　 ／::::::::／
　　　　　　　 Y　　　＼ ゝ｀ヽ｀¨ ,..イ:::::::::::／

／￣ー―‐　、　　　　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　 　 　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ　　　　　　　　
:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::i　　 ., -―- 、 　 ___　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
:::::::::::::::::::_＿_ノ､/〉'　 ／::::::::::::::::::て/::_:::ヽ
:::::::::::::::/ u　 て;/7　/::::::::::::::::::;ｧ､､:::「ｪ ヽ::〉 __　　　　　　　　　　　　　　
::::::::::::/　　　　 /〈　 i::::::::r､::／=ﾐ ｀く.u J／:::::::::＼
:::::::::::j　u　　 ､ ´_}ヽ.|::::::iｵ/u　ﾆi < iヽｧ/:::::r----J　 　.r:´二ﾆヽ
::::::::::i　　 （二７´_.L.,　､ハ　〉 　_　_ﾏ/ﾝ::::r ' ;tr /;j　　　i::/r-､r-|　 r一ー､
::::::::::|、　　 .r ' c ／､:.:.:ヽ ヽ　 ｰ」: : : : ii ヽu.___､/　 ＿ん' ｀´ム.'　 |:::r―┤
:::::::::／￣ ´」ｰ／:.:.:.:.＼:.:.＼＼__j: : : : : ヽ　ヽフ｀ヽ´　 | | ヽ'ｰン､ _/ﾊu.'_' |
i:i i:::i:iヽi　´　!':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.',:.:i: : : : : : : :「=| : : : |: !　　７!｀:´|<　 ７ﾏ.ヽー'

　　　　　　　　　__　　　　　 __　　 ＿　　　　　　__
　　　 /::ヽ. 　 ｢::::l /}　　／:::/ /´::::/　　　　　/´::::> ,.-.､_　 　 　 　 __,,..、
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　　　　 V:::::l　／::::}. 　 l:::::!ヽ一'　l／ 　 /::::::<　└-' 〈_:/　　/:::::／/:::::::/,.ﾍ.　 ／:::::/
　　　　　Ｖ:::ﾚ::::::::ｒ'　　.l:::::l　　　　　　　/:::;へ::::＼　　　　　 /:::::<　 ー-'<::／／:::::::/／:ヽ
　　 　 　 .';:::::::::／　　 ;:::::└‐:::ｧ　　　　∨　　丶;::::>.　　　 ,'::::;ヘ::丶、　 ´ /::::::::／':::::::／
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　　　　　　 ヽ::::〉　 　 |::/　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::;::::::::＼　ヽ'
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　　　　 〉_〈　 / ＼　　 　l l＜　=､ l ｌ l　l
　　　　/ 　 }/ /ヽ. ＼ 　l l　_＞<　l l l　l
　　　/´ ／7_/r-､ヽノ　.l l <_ <ﾊ ヽ/.l　l
　　 l_／　「l　 ヽﾉ　　　 l l /〃｀<　　 l　l
　　 _　/〉 ﾚ　＿　　　　ﾚ　´〃　､ヽ　 l　ヽ
　 // し'　　 ヽノ　　　　　　 <ｨ　lヽ}　_ゝ　l
　(/　　　　　　　　　　　　　　 ￣　　　ヽ 　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾉ

　　　　 ∧＿∧　　　　　　　　　　　　
　 　　　（　´_>｀）　 　　　　 　　　　　　　
　　　　／　　　＼　　　　　　　　　　　　次回は来週土曜日21時の予定。
　　 　/　　 １/￣￣￣￣/　　　　　　　
　 ＿_(__ﾆつ/　 FMV　 /＿　　　　　　　ここ2話は重要人物あまり出ないですな。
　 　　　 ＼/＿＿＿＿/

乙でしたー
台湾って壮絶な政争があったのか

乙乙！　中華民国伝統の政争をここでもやるのかｗ
追いつめられて大人しくなったかなと期待したらこれだよ！

　　 　　　 ＿Ω＿＿＿
　　 　　／|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＼　　　　　　　　【馬英九】
　　 　 |＿.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|＿|_＿＿
　 　　／　　　⌒ｗｗ⌒　　＼　　　　　英語に堪能な坊ちゃんなので。
　　／　　 （ ◎） 　（◎）　　　＼
　 /　∵∴⌒Y__人__Y⌒∵∴ 　ｌ　　　実は最初蒼星石でした。
　 |　　　　　　｝r┬-｛　　　　　　 |
　　＼ 　　　　　`ー'´ 　　　　　／

乙でした

なんで国民党ってソ連共産党に似ているんだろう
確かに仲が良かったこともあるし、
特に戦中から戦後すぐにかけては
中国共産党よりもソ連と仲が良かったこともあったけど

乙
政争にしてもなんというか

>>518->>519,>>523
この先とくのやる夫の総統就任以降はさらにエグいことになりますww

>>521
権力闘争はどこも付き物ですけど、ことに独裁政権ですからね。
トップになれれば甘い汁吸いたい放題。

乙でした
まさに修羅の国やで台湾

それにしても随分と燻ってたんだなこの時期のやる夫

ってことは、馬英九のワッフルは当初蒼星石のワッフルだったはずなのかよ……>>1許さない絶対にだ

という私恨は置いといて乙でした！まずホロ様はリンゴケースの予算を削ってくれなｗ

乙
毎度ハルヒがウゼー

＞安渚Q
Q＝「～ちゃん」、だっけ？

＞馬英九のワッフルは当初蒼星石のワッフルだったはずなのかよ……
＞>>1許さない絶対にだ
>>1の趣味を考えると致し方なし

そっち系なのかドSなのかは各自の想像におまかせ

>>521
元々ソ連人顧問が就いていたのもあって、組織とか参考にしてる。
後は朱に染まったのか類は友を呼んだかは分からんけどｗ

基盤のない軍閥が求心力を集める為のスケープゴート及び略奪資金源として、誘致された日本資本を襲わせていた
のがナチスとソ連だったし、ナチスが日本を同盟関係に陥れることに成功して離脱し、アメリカが露骨に援助し出す前は
メインの武器供給国としてソ連に依存していたから、その縁でねじ込まれた偽装共産主義者の人脈が、国民政府の
体制をソ連型にしていったんだろう。

>>526
本人や彼と親しい人ははこの時期全然語らないんですよね。
間違いなく黒歴史。そしてそれを抉れるのはあまり仲良くない人のみww

>>527
俺の狙いは人が抱く淡い期待を見事に裏切る事なのだからなぁ ふあ～はっはっはｗ
そのためには勝算が高い方に賭けなければなくてはならんからな。わざわざ皆が納得
するような理由を書いてまでウォッチャーを煽り立てたのだ。
ホロ様のわっふるだなどとその気になっていたお前らの姿はお笑いだったぜ。


次回はホロ様のわっふるあるよ！

>>528
ウザいは蒋経国にとって最高の褒め言葉です。

>>529->>530
この世には実に同族嫌悪があふれておりますな！

>>531
あばば

>>531
あばば

＜●＞＜●＞

うむ、>>1が意外とうっかりさんだという国家的な機密が漏れてしまったなｗ

そんな機密を知ってしまった俺たちはアメリカに亡命するしかないな

　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　　_ ´::::::::::::::::::::二二ヽ:::::＼__
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,. ´::::::::::::::::::::二二ニ丶::::::::::::::::＼　　　 　 　 　 　 　
　　　　　　　　　　　　　　／::ﾆ:::::::::::::::二二ニニ丶:::::::::::::::::::::::::ヽ 　 　 　 　 　 　
　 　 　 　 　 　 　 　 　 /／／::::::::::一＝ニニ:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::ﾊ.　　　 　
　　　　　　　　　 　 　 /::／:::::::::―一＝ﾆニ::::::::::::::::::::､::::ヽ::::::::!::::::|　　　　　
　　　　　　　　　 　 _,/::::::ﾆ二:::::::::::::::::::二二ニ＝::::::::::|:::::::|:::::::|::::八 　　　　　　>>534->>536
　　　　　　　　　　/{:;:イ:Ｘ⌒ヾﾆ::::::::::＝ニ二二::::::::|:::::!:::::::::::::::::::::::::ﾊ 　　　
　　　 　 　 　 　 /ｨ/ /´　 ＼、　ー====ﾆニ彡ﾍ:::::::::::::::::::::::::::::＼::::::} 　　　　　　※…反革命活動家トロツキーを粛清した
　　　　　　　　　{ 厶-――-､}}　　　　　　　 　 ,r=＼::::::::＼:::＼:::::::!:::{ 　　　 　　　　社会主義の英雄、ラモン・メルカデル同志が
　　 　 　 　 ,．-〃/ ＼、--､ ヽ　　 　 　 　 ／ 　 　 ヾミ､:::＼:::ヽ::|::::} 　　　　　　　ウォーミングアップを始めたようです。
＿＿,．-‐ｧ′/.l{∧　　ヾ弐ぅ　}　　,r==＝'′_,. -―― 　 ヾ:::::::::::::::/　　 　 　　
　　　　／　,.ｲ　 ｀トヽ._ 　 ￣｀人､〃　 ／´￣￣ ＼　　　　　Y::::::::ハ、
　　.／　　/.:.|　　.ﾊ　 }}￣￣,rテ^ヾﾆﾆ{　　_,. -――'，　　　　}:::::ｲﾆYﾊ--､
-‐'′　 ./.:.:.:|　 /　|__ルx=f´/ 　 ﾉ　　 '､　 ｀ヾ弐ぅｰ;}r===＝ァ'´} {ﾘ|　'.　 ｀ ｰ-
　　 　 ./.:.:.:.:.!　:{/´|￣｀}{　Y´　 Y⌒ヽ　 ＼　　￣￣ﾉ　　　　/ ノ／.:l 　 '.
＿__　 ｆ:.:.:.:.:.:.＼∨　　;;''´｀;廴__ノ-一′　　 ｀￣￣ _,ｘ≠ｘ;ｧ'´／ l:.:.:.!　　 ヽ
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タマピン一撃でノックアウトしちゃる

>>538
そこはドレスでしょう。

しかし、早くやる夫が主人公になって欲しいもんです。
還暦過ぎてやっと主役格になれるって歴史スレでもﾅｶﾅｶﾈｰｿﾞ。

乙
自分の中では、このスレでのやる夫のイメージはマスターアジアだったなｗｗｗ
馬英九のイメージもウォン・ユンファだったわけだが、あの人は台湾でなくてネオ・ホンコンの首相だったわけだけど
正直、前大会での優勝コロニーとして登場させるのならネオ・タイワンの方が将来性的にも相応しかったと思ってるｗ

>>542
やる夫以外ならジョセフがイメージでしたね。抜け目ないところとか。
馬英九は最も配役を悩んだ人物の一人で、蒼星石から王泥喜クン、千鳥、
黒井先生と変わりまくってました。以上の人物全員が結局台独派に収まるのも
創作ものならではの出来事ですな。

サッカー負けて少しテンション低いです。

>>542
最終予選出場が決まった後の敗北に必要以上に凹んでたら、
立派な革命家にはなれませんぜ、同志

さあ、一緒に井崗山に籠もろうじゃありませんか

>>543
毛同志がお待ちしております。

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明日は30分ほどずれるかもしれませんが投下を行う予定。

総括はお一人でお願いしましゅ

マオ同志KOEEEEEEEE！！
いざ金門島へ！！

なんというゲリラ戦と粛清の達人
この毛同志は間違いなく魔王

同志怖いよ怖いよ同志
あ、それと誕生日おめでとうございます