f⌒Y
.　　　 　 　 　 　 ├‐ |＿　　 f⌒Y
　　　　　　　　 fY⌒´｀ィ厶イVヽｲ┐
. 　 　 　 　 　 上彡X´￣ ｀X⌒ヽ､￣l_　 　 厂￣＼
. 　 　 　 　 厂　ﾉ // ＼.／　Yｰxﾍヽ 〈_ 　/　 き　 〉
　　　　 　 _＞ 〈 / { 　 /＼　 |/　　}}　〈　〈　　ゅ　 {
.　　　　　　｀Ｔ　}f二} ,.ィ─-､j__f三}j　ノ　 〉　 う　.ﾉ
　　　　　　　 ｀Ｙ}三j′ :.i.:.:.:..:ヽヾ/人j　　 ￣ヽ─′
　　　　　　　　f⌒Ｙ .:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.Y⌒ヽ
　　　　　　 ／　へヽ .:.:.:.!.:{⌒Y⌒iィ⌒ヽ、
.　　　　　 〈　ｍｎ　〈ゝ‐--へ、_／ｍｍ 〈　 　 　 　 /{＿
　　　　 　 ｲ ゝ__う／ 　 　 　 Ｔゝ と　ｲ /　　　　　┤::「￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,'::::::/　＼:::＼　 　 └‐′ ￣
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 〈:::::/ 　 　 ヽ:::::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　　　　￣

　　　　　　　r=＝=- ､
　　　　　 ／ム: : : :i⌒v=:､
　　　 　 ': : : :ﾉ＼: :｛r込zﾘﾊ
　　　　 | 彡く　　 ヾ:メ=イ : i
.　　　　ﾊ} .r=ﾐ 　 Y-ﾐｰ､: : ,ﾞ　　　　　　　　　　　　　　　いたたたた
　　　　人_,ゝ:ｿ　　ゝ:ｿ　-ﾏ ＿
　　　　 「:人 　 ∧ i |l|　rﾁx{ /＞―=＝ﾐ
.　 　 　 ト: : ＞ﾑ斗 ＜ゞ彡イ}イ￣!　　　 ｀ヽ
　　　 　 ＞､_　x介x:{　　ゞ'´)!｀ヽ_ﾉ　　　　　|
　　 (￣　　zﾊ　ﾏ::::::.ゝ　　　ﾉ　　　　　　　　;
.　　　　　 人:i:}　{｀´八ﾊ　　|　　　　　　　／二＞､
　　　　　　 〃.　 ﾏ　　｀j　　〉､＿_ 彡.':´|　{:i:i:i:i｀ヽヽ
　　　　　　/ 　 　 ∨　/　 ／.:::::::::::::j_:_:::j／｀Y:i:i:ムﾊ
.　　　　　く　　　　 i　,ﾞ　 /.:::::::::.｀マ´:ﾉ 　　／ﾍ:i:i:i:j__}
　　　　　　ゝzfrz＜}ノzfﾘ.:::::::::::::::::::::::｀ヽ／　　 ゞ'´
　　　　　　　　（__ノ（＿)ﾊ:::::::::::::::::::::z=='
　　　　　　　　　　　 　 　 ＼::::::::::,ﾑ::|
　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　 ｀

　　　　　　　　　　　　　　／: : :＼ヽ､: . :｀丶､: : . ＼(　/　　　_ハ__
　　　　　　　　　　　　　/:　: / : :/｀丶､ ､: . : . ｀丶: :辷!-‐-<__仁vヽ
　　　　　　　　　　　　 /:　: ´:　/　　　　　｀丶 ､:｀ヽヽ_ム-‐〈　ﾍｺ〉人
　　　　　　　　　　　　,ﾞ: . :l : . /　　　ノ(　　　 　｀丶ﾐ､（∧　 ヽ二ﾉ |〔
　　　　　,-、　　　　　l: : :l,､≠ ‐‐ - ⌒　　 　 　 　 _,, ..ム∧　 　 |ノV　　　 　,-,
.　　　　 l´ｌi　 　 　 　 !: : :|/　 ､ァぅ-`､ヾ　　　 　 '~,r￢く ＼ﾍ__ノl」ﾉ　　　 　 |､,i　　　　　いきなり、蹴りだすなんて
.　　　　 lｰ'!　　　　　 ﾞ,:l :.{ 　_ﾒ_ノrｯc}`　　　　　　'{_ノｯﾞvド くこﾋ/　　　　 　　i　l　　　　　なんなのかしら
　　　 　l 　|　 　 　　　ヾ :.!　　ヽ辷ン　　　,　　 　 ヽこ:シ´　 !:〃　　　　　 　 ｌ　|　　　　　ふざけんじゃねーかしら
　　 　　| 　|　　　　　　f⌒ﾊ　　 ~ ￣´　　　　　　　｀￣ ` 　 ﾊ⌒i　　　　　　_ |　|　_
　　　　_l 　L_. __　 　／ (.. ',　　 　　　　|￣￣`、　　 　 　 　 ,ﾞ..) ＼　　 ＿/ ヽ　!´ i_
　　　/ '| 　/ ヽｉ ヽ　!　＼t‐',　　　　 　 |ーー--|　　　　　　た ノ　}} 　/　', 　|　,| 　|｀〉
　r‐'ｉ　 | 　| 　 |　 | . ヾ;､＿ﾏ ヽ　　　　　｀―-'´　　　 　　メ､＿_ ノ' 　| 　|　 !　｀ 　l ｜
　| 　! 　 '　! 　 !　 l、 r‐''"´￣￣｀ヽ､　　　　　　　　　 .イ´;￣￣￣｀ヽ! 　 ' 　 　 　 ' 　!
　! ,!　 　 　 　 　 　 | |: 〕. . . . . : ;;;;;;;;〉|＞ ､ ＿,. ‐''|´〈;;;;;;;;; . . . 　　〔 .}|　　　　 　 　 　 |
　| ヽ　　 　 　 　 　 |〈_‐ﾆニニヱヽ/_ﾉ／={ :::: }=＼ズ;;r;;;:二二`_ヽ_〈｜　　 　　　　　/
.　＼　 　 　　　　 　|／￣ﾌ;;;;;_∠二イ_::::;:イ￣l＼::: ＼＼_;;;;;;;;;;;;､‐''"ヽ!　 　 　 　 　/
.　　 ＼　　 　　　　/　　　√´　　 　;;;;;|ﾞ/:::| Ｏ |:::ﾊ､:::/;;;￣｀"' ゞ､　 　 ヽ 　　　 　 /



　　　　　　　　　　　　　 ＿___
　　　　　　　　　　 ,､ '´:::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　／,ｲｲ从仆彳´ヾ;:ヽ
　　　　　　　 ,r';:,/ 　 　　 ゝ'ﾞ　　　ヾ;＼
　　　　　　 ,ｲ::::,!　　　　　　　　　　　 ﾞi;:ヽ
　　　　　 　i|::::::i}　　　＼　　　,ｲ 　 　 i::::i
　　　　　　 {::::::,!,r'´　 　､ゝy'´　　　　 l::::l
　　　　　　 ,!::::|　　,r-‐､ ｀ﾄ　　_,,､-､　「人　　　　　そりゃあ、こっちのセリフだ
　　　　　 ,ｲ,!::::i 　 'r'ﾆ･ﾝｲ｀イﾞ･ﾌァ 　,}i ｲj　　　　　そこにある看板が読めねえのか？
　　　　　i:::::::::::,! 　　,r'´ ﾞヾ　 ｀Y´　　,! ﾄ::::l
　　　　　ヾ;:;:;:;:;:ﾄ､　　　ゝﾆﾆﾌ　　　　,ｲﾄﾐ !
　　　 　　 }k;:;:;:,|　｀　　　　ｶ　　　　ｲ　 ,!;:;:i
　　　　 , ｲ;:;:ｶ;:,!　 　_,､ｪェェェｪ､_ 　 '　,ﾉﾞ:;:;i
　　　 ,ｨｲ;:;:;:;:｀Y　　 　´ "´￣ ｀ ｀　 　,ゞj,:;:;l
　　　 iﾞ;:;:;:;:;:;:ゞi　　　　'´￣ ￣｀　,ﾚ　　,j;:;:;:;ﾄ
　　　 ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ､ ,i!　　 　　 ,yｲﾞ　 ﾚｲ ,{､:;:,!
　　　　 ﾞ>;:;:;:;:ｲゞミｭ　　　, イ　 _ ,ィ'´￣Yi:;ﾉ
　　　　　ゝｲi´￣｀ーゝー'ｰ'ﾌ''´,ｨ'´ _,,ｨ　 i l
　　　　　　,!ヽ　i}`ー-､｀ヾ | i´　,r'´　　 ,ｲ |
　　　　_, イゞ､　Y`ｰ､_!､　 | l　,/ '´ﾆｲ　ゝィ-､＿
-'ｲ￣´_,､-‐'`ヾ､ゞ-､_j ,｀Y| | ﾉ　_,,､　ﾉ, ｨ　　｀ﾋ ｀Tｰ-､_

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│　　　　　　　　　（ハーフリングと犬お断り）　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
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　　　　　　　　　　　 ｀''-.,,　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 　　｀''-.,,　　　　　　　　',
｀ﾞ''-..,,_　　　　　　　　　　　 　　ﾞ''-､　　　 　 　l
,,＞≧ミ=ｘ.-..,,__　 　 　 　 　 __,,..-‐ヽ、　　　　|
　／::::::(_ｊ卞ヾ　　　　　　　　,,斗=＜、 ',　　　 .|　　　　ぐぬぬ
　':::::{iiiiiii}::::| 　 　 　 　 　 〝/::riゝﾍヾ　.',　　 ,'　　　　こんな看板があったなんて……
｜:::::ﾞ艸'::::;　　　　　　　　　 |:::{iii}:::::!　》 .',l　./
ｰヾニ二シ,　　　　　　　　　弋辷_ソ _″///　　　　　気付かなかったかしら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'ｨ'
　:.:.:.:.:　　 　 　 　 　 　 ′　　 　.:.:.:.:.:　l ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'-‐'"l
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　 三|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , '__,,.-='
＼ 　　　　 ⊂ニ＝=⊃　 　 　 _,,-''√三彡}

まあ、ハーフリングがいるフォーゴトン・レルム＆グレイホークでは
ドラランのケンダーほどエキセントリックじゃないけど､
基本手癖が悪い種族だもんなー。

　　　　　　　　　　　　　 ＿___
　　　　　　　　　　 ,､ '´:::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　／,ｲｲ从仆彳´ヾ;:ヽ
　　　　　　　 ,r';:,/ 　 　　 ゝ'ﾞ　　　ヾ;＼
　　　　　　 ,ｲ::::,!　　　　　　　　　　　 ﾞi;:ヽ
　　　　　 　i|::::::i}　　　＼　　　,ｲ 　 　 i::::i
　　　　　　 {::::::,!,r'´　 　､ゝy'´　　　　 l::::l
　　　　　　 ,!::::|　　,r-‐､ ｀ﾄ　　_,,､-､　「人　　　　　わかったならとっとと失せやがれ
　　　　　 ,ｲ,!::::i 　 'r'ﾆ･ﾝｲ｀イﾞ･ﾌァ 　,}i ｲj　　　　　このチビスケ
　　　　　i:::::::::::,! 　　,r'´ ﾞヾ　 ｀Y´　　,! ﾄ::::l
　　　　　ヾ;:;:;:;:;:ﾄ､　　　ゝﾆﾆﾌ　　　　,ｲﾄﾐ !
　　　 　　 }k;:;:;:,|　｀　　　　ｶ　　　　ｲ　 ,!;:;:i
　　　　 , ｲ;:;:ｶ;:,!　 　_,､ｪェェェｪ､_ 　 '　,ﾉﾞ:;:;i
　　　 ,ｨｲ;:;:;:;:｀Y　　 　´ "´￣ ｀ ｀　 　,ゞj,:;:;l
　　　 iﾞ;:;:;:;:;:;:ゞi　　　　'´￣ ￣｀　,ﾚ　　,j;:;:;:;ﾄ
　　　 ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ､ ,i!　　 　　 ,yｲﾞ　 ﾚｲ ,{､:;:,!
　　　　 ﾞ>;:;:;:;:ｲゞミｭ　　　, イ　 _ ,ィ'´￣Yi:;ﾉ
　　　　　ゝｲi´￣｀ーゝー'ｰ'ﾌ''´,ｨ'´ _,,ｨ　 i l
　　　　　　,!ヽ　i}`ー-､｀ヾ | i´　,r'´　　 ,ｲ |
　　　　_, イゞ､　Y`ｰ､_!､　 | l　,/ '´ﾆｲ　ゝィ-､＿
-'ｲ￣´_,､-‐'`ヾ､ゞ-､_j ,｀Y| | ﾉ　_,,､　ﾉ, ｨ　　｀ﾋ ｀Tｰ-､_



　　　　　　　　　　 ／: : :＼ヽ､: . :｀丶､: : . ＼(　/　　　_ハ__
　　　　　　　　　 /:　: / : :/｀丶､ ､: . : . ｀丶: :辷!-‐-<__仁vヽ
　　　　　　　　 /:　: ´:　 /　 　　　｀丶 ､:｀ヽヽ_ム-‐〈　ﾍｺ〉人
　　　　　　　　 ,ﾞ: . :l :.＼l 　　　　　　　 　｀丶ﾐ､（∧　 ヽ二ﾉ |〔
　　　　　　　　 l: : :l,､≠ ＼　　　　　　　　 　　レム∧'　　 .|ノV
　　　　　　　　 !: : :|/: :.l,, -＼　　　 　　 　／､ﾄ､:＼ﾍ__ノl;」ﾉ　
　　　　　　　　 ﾞ,:l :..ﾄ; :.l /　ひヾl　 　 , ／} l｀ヽ､i: くこﾋ/
　　　　　　　 /ヾ ::ヽ: :..lヽ　弋_ﾉ　　　`弋´ﾉ 　/l: : !::〃ヾｿ　　　　　べーだ
　　　　　　 / ヽ　',`lヽ:`l ⊂⊃　　 ,　　　ｰ==‐ .l: :./／￣`ヽ　　　　誰がこんなクソみたいな店に入ってやるもんかしら
　　　　　　〈　,r ‐┴-､.: :ヽ、　　＿＿＿ ⊂∩ ﾉ;ィ´ ＝=､.:/
　　　　　　　 V　　二二＞.丶.　i　　|　　i＿_| |'､　L　　: .:.:.〉
　　　　　　　 V´二二ヽ ﾄヽ.l　　l　　　　ﾉ／　　 Y ﾆﾆヽ.:/
　　　　　　　 ^ヽ _ ＿//l ﾍ､lミ ､ ゝ､__ノ i　　　 　l三ニl/
　　　　　　　　　　> =く ,l　 〉 ._ノ＞介<_入 , 　　 .> ー っ
　　　　　　　　　　 i　ﾉ　l　/ / /　/八ﾄ(-_'　　 ,.イ ヘ　 .ヽ
　　　　　　　　　　 く)　ﾉl.　く　L /l ｡　Vヽ_, - ｒ┘　　ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　　　 ノ　　ヽ　　.l:::l ｡　〈　r┘　　　　 .＼

　　　　　　　　　　　　　 ＿___
　　　　　　　　　　 ,､ '´:::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　／,ｲｲ从仆彳´ヾ;:ヽ
　　　　　　　 ,r';:,/ 　 　　 ゝ'ﾞ　┛┗ヾ;＼
　　　　　　 ,ｲ::::,!　　　　　　　　┓┏　 ﾞi;:ヽ
　　　　　 　i|::::::i}　　　＼　　　,ｲ 　 　 i::::i
　　　　　　 {::::::,!,r'´　 　､ゝy'´　　　　 l::::l
　　　　　　 ,!::::|　　,r-‐､ ｀ﾄ　　_,,､-､　「人
　　　　　 ,ｲ,!::::i 　 'r'ﾆ･ﾝｲ｀イﾞ･ﾌァ 　,}i ｲj　　　　　なんだと！
　　　　　i:::::::::::,! 　　,r'´ ﾞヾ　 ｀Y´　　,! ﾄ::::l
　　　　　ヾ;:;:;:;:;:ﾄ､　　　ゝﾆﾆﾌ　　　　,ｲﾄﾐ !
　　　 　　 }k;:;:;:,|　｀　　　　ｶ　　　　ｲ　 ,!;:;:i
　　　　 , ｲ;:;:ｶ;:,!　 　_,､ｪェェェｪ､_ 　 '　,ﾉﾞ:;:;i
　　　 ,ｨｲ;:;:;:;:｀Y　　 　´ "´￣ ｀ ｀　 　,ゞj,:;:;l
　　　 iﾞ;:;:;:;:;:;:ゞi　　　　'´￣ ￣｀　,ﾚ　　,j;:;:;:;ﾄ
　　　 ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ､ ,i!　　 　　 ,yｲﾞ　 ﾚｲ ,{､:;:,!
　　　　 ﾞ>;:;:;:;:ｲゞミｭ　　　, イ　 _ ,ィ'´￣Yi:;ﾉ
　　　　　ゝｲi´￣｀ーゝー'ｰ'ﾌ''´,ｨ'´ _,,ｨ　 i l
　　　　　　,!ヽ　i}`ー-､｀ヾ | i´　,r'´　　 ,ｲ |
　　　　_, イゞ､　Y`ｰ､_!､　 | l　,/ '´ﾆｲ　ゝィ-､＿
-'ｲ￣´_,､-‐'`ヾ､ゞ-､_j ,｀Y| | ﾉ　_,,､　ﾉ, ｨ　　｀ﾋ ｀Tｰ-､_



　　　　　　　　　 _ , ┐
　　　　　　　 , ├＠ニ!ミ､
　　 　 　 　 ,'　 又l｣ノｕ 0ヽ
　　　　　r　 !　　　{　_ ｕ ､ﾉ　　 _　　　　　きゃー
　　　　 r　 r┴､ _r┴ｧ__ﾚ'-'￣|　）　　　　逃げるかしらー
　　　　　　 {{二.　{二ﾞ　 _　　　 Y
　　　　　　　Ｌ.　　＿|　 l ｀　ー┘
　　　　　　/く／|　ヽ　　 ＼
　　r┬i､_九　　 ￣　　　　ｲ
　　|_｣ﾉ､_入 ＼＿＿, - '　ﾉ
　　　　　　　￣　 └ｔ.＿イ
　　　　　　　　　　 　 |　Ｌ._
　　　　　　　　　　　 辷二ｿ

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃やる夫は忘れられた世界の魔法使いのようです　　外伝　　　　　　...┃
┃　　　　　　　　　　　　　　　金糸雀は富と名誉が欲しいようです　　 　 .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
多くの野心的な若いハーフリングがそうであるように、
金糸雀・グラスフルートが旅立ったのは、
穏やかで変化に乏しい故郷に嫌気がさしたからだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　　　　　　　 　 　 ＿＿ 　　/
　　　　　　　　 ,　 '´ ,　-‐‥￣'ヾｰ:、
　　　　　　 ／ 　 ／　　　　　/　　ヽ.丶
　　　　　 〈＿　/ 　 　 　 　 /:　　　 ',　ヽ
　　　　　　　　ヽ ＿　　　　/:　　　　 l 　　,
　　　　　　　　　　　 ヽ ＿/　　　　　 ! 　　',
　　　　　　　　 　 　 　 // ｀ ー 、 　 ｌ　　　l
　　　 　 　 　 　 　 　 //　_＿　　￣ ヽ ＿_｣
　　　　　　　　　　　 //　./￣j〉＿
　　　 　 　 　 　 　 //　 :{｢´　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　// 　/ｿヽこ r'⌒'⌒'Y,
　　　　　　　　/⌒}７　{/__　　__L=薔=.｣:l
　　　　　　　　ゝノ｣|ヽf:| l　　　l ヽ|｣_l｣ﾉ/
　　　　　　　 //:::::}}　 ＼ｰ―┐　 りイ
　　 　 　 　 〈/!:::::{{　　　 ＞＜´ 弋_,ﾉ┐
　　　　　　　　{{::::｣} , -‐!〈,小.｣ Ｌ. ﾄ ￣｀¨Tァ
　　 　 　 　 　 ゞ='´　　 |　天　　＼　　　 // ）
　　　　　　　　　　　　　/ ｔ.jュ 　 　 ＼　//､´
　　　　　　　　　　　　　Y /|ー- ､＿＿ﾞY＿ ＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 {{::| , -┘　　　　l:::::::::::}〕
　　　　　　　　　　　　　 ヾ/　/　　　　　 |:::::::ノ'
　　　　　　　　　, - ､　 .r┘　l,　／ j 　 ﾉ= '´
　　　　　　　　〈 　　〈ﾍ ㍉＿ 　 　＿r'┘ jト 、
　　　　　　　　　',　　水入 ／∟｢ﾉ　　又´｝　 |
　　　　　　　　　 ヽ　　　y' ＿＿　 　 f士ｿ　　|
　　　 　　　二三三＼／三三三二二.＼＿_ノ
　　　　　　　　二三三三二一　　￣￣

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まだ見ぬ土地、知られざる財宝、失われた伝説――
それらの謎に立ち向かう自分を想像し、
旅立ったばかりの金糸雀の冒険心は、はちきれんばかりであった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　 　 　 　 　　　　　 ／⌒｢!￣T￢｢!
　　　　　　　fｱ1ｰ-／　 　 || f‐┼､ ||
　　 　., -､ノ　ゝ－'　 　 　 || |ｨ行t| ||
　 　 /　　　　　 　 　 　 　 || |ゞ=ﾂ| ||
　　/　　　　　　　　　　 　 /. ゝｧ-' ∧　_
　　|　 　 　 　 　 　 　 　 /､＿/＿/、ヽ1、
　　|　　　　　 　 _, -‐''"´ 　 .＞rfjゝ-1ﾌZ＼
　　|　　　　　 f´rェｧ,.ィ-‐''"＾ゝﾆノ几ﾊz.Z　ヽ
　　ヽ　.f下､_ﾉノ1|-</.､__＼ ､.j ノ｀ｊZ f　｢　　ヽ
　　　ゝﾑﾉﾉ＜{‐'ﾚ∃　ゝ{::ﾉ ' ' ｨ1!ｲ{ｨ f ｲ　　　}
　　 ,. -‐'´Z >ゝ‐‐｢≧、 ｀ _　' ｀／＾>i＜__ﾆｲ_｣
　／　　　 Z Z > ､{三ﾐ.ヽ､　｀rf{i/　 {｛ ､ﾐフ≦_
.｛　　　　　Z Z.>　tマ｣＞ｱfくゝZﾚ 　 　 _｣ Lゝ
　＼ヽ､　　Z Z>ｰﾍ ヽイノ/ _/.j　,ｲヽ／
　　 ｀ ー─ゝ＜ 　 V fこ><こﾌ_ﾉｲ
　　　　　　　　　＿_/≦ﾉ±＞三}ﾐ＼
　　　　 　 ／￣　　 　 ヽﾉﾆl !zゝ､　　＼
　　　　　/　 　 　 　 !ヽ　∨Lﾆ!┐　　　 ｀丶、
　　　　　|　　　　　　j/｜　ﾄﾐ_ ‐Lｰv-ｯ_ 　 　 丶、
　　　 ゝﾆヽ､＿ __,.ｨくｧﾉ　 | ﾄ　 /⌒ゝィ＾→ィ_rﾄ.__ヽ
　　 ＜__／！ 丁ゝ__｀ヽ.　　|、/　／　 ＾＾～ーLんイ]､　ノ）イ
　　　 ｛厶.イ!　jゝ_＞￣　　 ' }　/ ／　　　　　　　　　_ ∨/ .ん
　　　　L＼ヽ∨.|　　|　　　 ∠,.-、´￣￣￣　　　　　　｀ヽ ｲノ＿
　　　 　 ゝtヽ､ﾆ|　　|＿フ'　--‐'＼　　　　 　 　 　 　_｣ j| こ> 　 ｀丶、
　　　　　　　＾＾≧fjｨﾄ､_ ｀ー--　　 丶､　 ゝ､＿　 ＿　_/ ｀ヽ　　　　　｀丶、
　 　 　 　 　 　 ﾌｉ水ｉ｢ゝこー‐---ｧァ≠｀ー‐- 二∠ﾆイ　ﾄ､j｀ ー- .､_　　 ｀ﾉクュィ─ .、
　　　　　　　　/ ー‐'.!　 　 ＾＾^⌒　　　　 　 　 　 　 　 ｀ヽ!　　　　　 　 ￣｀ﾑ!jこくﾉ　　 }
　　　 　 　 　 {　　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀ｰ-一'
　　　　　　 　 ｀ー '´ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀ｰ-一'

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だが、旅に出ていくらもしないうちに、
彼女は厳しい現実と相対する事になる。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それは世間のハーフリングという種族に対する見方――
平たく言えば偏見の類であった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　, -「＼‐- .._
　　　　　　　　　　　 , - ´　 ヽ　＼＼ゝ＝､,､
　　　　　　　　　　／　　　／/＼､ :.　:〉{　ｒ;､ﾍ
　　　　　　 　 　 /　 ./ ./.:／　　 丶､::ゝイゝ}７
　　　　　　　　　i{. .:/ ./／　　、　　　｀ﾆﾐﾍ/ｿ
　　　　　　　　　i:､::{ _{´　＿＿＼　　ノ＿Vｿ
　　　　　　　　　ゝ:`{ﾒ, 　 { 弋ﾂ　　 弋ﾉ /'
　　　　　　　　　 ｀`i{､＿　xxx　 　 　 ,xx{= ､
　 　 　 　 　 　 　 人､__メ　 　 　 , -'、ノ 　 〉
　　　　　　　　 ,. ┴‐ ＜￣ }､...　　ィ'´｀ヽ /
　　　　　　　ｒ'´　　　　　V⌒ヽ水コゝ‐＜- ､
　　　　　　　i: ､: . .　　　 ゝ　ィｌ」 ヽヽｒ－」　 ＼

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彼女が旅の間に出会った人々は、
大きく二種類に分けられた。

一つは、彼女達ハーフリングを
厄介を引き起こすトラブルメーカーと考える人々である。
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　　　　　　　　　　　　　 ＿___
　　　　　　　　　　 ,､ '´:::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　／,ｲｲ从仆彳´ヾ;:ヽ
　　　　　　　 ,r';:,/ 　 　　 ゝ'ﾞ　┛┗ヾ;＼
　　　　　　 ,ｲ::::,!　　　　　　　　┓┏　 ﾞi;:ヽ
　　　　　 　i|::::::i}　　　＼　　　,ｲ 　 　 i::::i
　　　　　　 {::::::,!,r'´　 　､ゝy'´　　　　 l::::l
　　　　　　 ,!::::|　　,r-‐､ ｀ﾄ　　_,,､-､　「人
　　　　　 ,ｲ,!::::i 　 'r'ﾆ･ﾝｲ｀イﾞ･ﾌァ 　,}i ｲj　　　　　くぉらぁーー！
　　　　　i:::::::::::,! 　　,r'´ ﾞヾ　 ｀Y´　　,! ﾄ::::l　　　　 待ちやがれこの※◆×○◎～！！
　　　　　ヾ;:;:;:;:;:ﾄ､　　　ゝﾆﾆﾌ　　　　,ｲﾄﾐ !
　　　 　　 }k;:;:;:,|　｀　　　　ｶ　　　　ｲ　 ,!;:;:i
　　　　 , ｲ;:;:ｶ;:,!　 　_,､ｪェェェｪ､_ 　 '　,ﾉﾞ:;:;i
　　　 ,ｨｲ;:;:;:;:｀Y　　 　´ "´￣ ｀ ｀　 　,ゞj,:;:;l
　　　 iﾞ;:;:;:;:;:;:ゞi　　　　'´￣ ￣｀　,ﾚ　　,j;:;:;:;ﾄ
　　　 ヾ;:;:;:;:;:;:;:,ゞ､ ,i!　　 　　 ,yｲﾞ　 ﾚｲ ,{､:;:,!
　　　　 ﾞ>;:;:;:;:ｲゞミｭ　　　, イ　 _ ,ィ'´￣Yi:;ﾉ
　　　　　ゝｲi´￣｀ーゝー'ｰ'ﾌ''´,ｨ'´ _,,ｨ　 i l
　　　　　　,!ヽ　i}`ー-､｀ヾ | i´　,r'´　　 ,ｲ |
　　　　_, イゞ､　Y`ｰ､_!､　 | l　,/ '´ﾆｲ　ゝィ-､＿
-'ｲ￣´_,､-‐'`ヾ､ゞ-､_j ,｀Y| | ﾉ　_,,､　ﾉ, ｨ　　｀ﾋ ｀Tｰ-､_

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 r┐
　　　　　　 　 　 {, --r ､　 r=Ｌ.７
　　　　　_　 　/.X＼'ーﾍ.　l　　 〉
　　r'￣「 ＼　{/ｆ:ｉ　f:ｉYj ｝/　／　　　　 　 ,r_‐-､　　　　待てといわれて待つバカはいないかしら～
　　 ￣{Ｌ.　ｔ.fZ{ ¨r-┐｢ ｝　/ ,ィ 了ー ﾍﾏ >┴‐'
　　　　 　 ｀ ｰ ､｀ T T´ﾍ}　し'　／: : : : : ｢
　　　　　　　　　 ＼＼'＿}┐　/.:: : : : : ::/
　　　　　 　 　 　 　 丶└'´_／:.::.:: :; イ｢
　　　　　　　　　　　　　',　「::.:.ー.:ｲ::::〃
　　　　　　　　 　 　 　 └」: : : ￣{＝'
　　　　　　　　　　　　　　 {:: : : : :.:|
　　　　　　　　　　　　　 　 ＼:. .::.ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　└Ｌ. 」
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 }ｰ1
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {ｰﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 └'


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それはそれで腹立たしい事ではあったが、
もう一種類の人種よりは、マシに思えた。
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まぁ実際のところ余り間違ってはないけどなｗ＜トラブルメーカー

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金糸雀が何よりも腹に据えかねたのは
彼女達ハーフリングを子ども扱いする類の人々であった。
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　　　　 　　　　,. -ｰ冖'⌒'ｰ-､
　　　　　　　,ノ　　　　　　　　 ＼
　　　　　 　/　,r‐へへく⌒'￢､　 ヽ
　　　　　　 {ノ へ.._、 ,,／~`　　〉 　｝　　　　,r=-､
　　　　 　／プ￣`y'¨Y´￣ヽ―}j=く　　　　/,ミ=/ 　　　ハァハァ
　　　　ノ　/レ'>-〈＿ｭ`ー‐'　　ﾘ,ｲ} 　　　〃　/ 　　　 おじょうちゃん
　　　/　_勺 ｲ;；∵r;==､､∴'∵;　シ　 　 〃　/ 　　　　アメちゃんあげるから
　　,/　└' ノ ＼ 　 こ¨｀　　　 ノ{ー--､〃__/ 　　　　　おにいちゃんと遊ばない？
　 人＿_/ー┬ 个-､＿_,,..　‐'´ 〃`ァーｧー＼
. /　　　|／　|::::::|､　　　　　　　〃　/:::::/ 　　　ヽ
/　　　｜ 　 |::::::|＼､_________／' 　 /:::::/〃
! 　 　　l 　　|::::::|　　｀￣￣´ 　　　|::::::|/
　　　 ノ＼　|::::::| 　　　　 　　　 　 |::::::|

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確かに小柄な種族であるハーフリングは
人間の子供のようにも見える――
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　 　 　　　　　　　　_ｒ 、
　 　 　 　 　 　, -_'ﾞﾉ＼｀_f_ヽ_
　 　 　 　 　 /'´ヽ､!l＿.＞､＿|）
　 　　, - ―‐:,○　　　○――-'、
　　　ゝ_,　ィ´__ /////　 ＼ 　 ｒ'i　　　　　　　　　　　カナはもう大人かしらっ
　 　__ r､ｉ「l /L｀二二￣ヽ　 ヽ｣ﾑ　 _　　　　　　　　 立派なレディーかしらっ！！
　 （__// {|´il　 , ―‐;----! ､/丶ﾉ ｲ l--､
　 　//　 に)ゝ､ ＿＿__ ノ 入＿_〕 ヽヽ._ﾉ
　 　￣￣´《　 / ┛┗ |　l　 !＿｣　 　ｌ |
　 　 　 　 　 イ |　：　 /　 ﾄ､_〃 ´￣￣
　 　 　 　 　 /　＼..／　　ヽ
　 　 　 　 ／　　,┻、　 　 　＼
　　　　／　　／: : : : ＼　 　 　 ＼
　　　/　　／: : : : : : : : : ＼　　　　ヽ


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だがその精神は成人のそれであり、
子供扱いされることは、
若く野心的ななハーフリングにとって屈辱的な事に他ならない。
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そんな生活を続けるうちに、
金糸雀が一つの野心を抱くようになったのは
必然だったのかもしれない。
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　　　　　　　　|　|　 /　/: : : : : : : : : : : : : : : : ￣￣￣ゝ=ミ､rく＿__rく｜ }
　　　　　　　　ゝ:{」 {　/: : ＼ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,＞-'⌒ヽ: |__}」 ,
　　　　　　　　　{⌒ヽ{: : 　 __≧x、＿_ ,: : : : : : : :__: x≦=ミ､　 　:} [￣]/
.　　　　　　　　　〉>==!　　{{ てr::心、　 　　　 　 ｨf爪r:::ハ }}: : : :r=ミ､'
.　　　　　 ,≠==7/ゝ､}.: : : ゝ ゞ=彡 `..　　　　 　 ゝ ゞ=彡' '': : : :.ﾚ /＞=‐ミ､
　　　　　//　　 {:{ 　ハ :　} }: : : : : : : :　　　　　　 : : : : :/{: : : : : / ｲ 　／ / }}―-､
　　/￣￣`ー--ゞ==＝=彡'　　　　　　　　 .::::.. 　 　 　 ゞ ===ァ' '/　/ ／彡'　　/ Y⌒ヽ

　　　　　こうなったら目にものみせてくれるかしら
　　　　　富と名誉をゲットして、世間の連中を見返してやるかしら

　　　　　　　　　　／:::､::::::､::::::､::::/::::jL､
　　　 　 　 　 　 /:::/::/＼:::＼:::辻-く仁､
　　　　　　　　　i::::i::/__　 ｀ ー ﾐ _∧ ﾆ/{
　　　　　　　　　l::::ﾚ.ｧﾆ､ヽ 　 ィﾆ､ﾍ_ﾉﾚ'　　　　　これからはクールに冷徹にプロの冒険者に徹するかしら
　　　 　 　 　 　 ﾞ:｣ ´込ｿ　 . 　込ｿ i::/
　　　　　　　　　/∧ ￣　r==┐￣ ∧ヽ　　　　　楽してズルして富と名誉をゲットするかしら
　　　　　 , --､ {!`ｰヽ. 　 ､___ﾉ 　メｰ' i}､
　　 　 ／￣>‐､｣::_:_:_-:i＞┬＜!:-:_:_:_:」i
　　　/　 ／　/　ﾄ､7∠イ::i⌒i:::iヽ:ﾆ:ﾆ:ノ＼
　 ＿ヽ 　 　 　 ´/､ __ﾆ｣:::! ﾟ i:::l〉=:､. .ヽ 　 ＼
　 ＼___＼ 　 　 ﾉ/r=_ _｢i::! ﾟ i:/{!三:`ｰ' i　,,　 l
　　 ／z{::::＼　/::Y <<.　 　 　､ﾆr=_ノ .::i.:/ ／

　┌──────────────────────────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　┌───────────────────┐
　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　└───────────────────┘
　┌──────┐
　└──────┘
　┌──┐
　└──┘
　 □


　　　　　　, - 、
　　 　 　 /　 .ﾉ 　 r､_
　　 　 　 ゝ ｒ'´￣」　_└-､- 冖､_
　　　　　 /ﾍ:.:､:.:.{　｣　¨rZﾇ 亠i　}
　　　 　 ,:.〃｀ヽ:.:.L {二弋ツ二} /
　　　 　 !/　_　 　￣Ｌ.ゝ| lﾍ ∨┘
　　　　　} 　 , 　 　　　,Ｌ|_|ィﾍ.〉
　　　　（ハ. ０　　 　 ０ ﾉ⌒i　　　　　　そう思っていた時がカナにもあったかしら
　　　　 乂ﾊ{j　　_　　{j　_'ソ
　　　　 {こ} ＞-- --＜{こ了
　　　 　 Ｚ'´　└个┘ └ﾃ'
　　　　 ┘、 __　/|　,- ､ﾉ丿
　　　　 〈 ｒ,　ｒ, 〉c　{ r,　ｒ, 〉
　　　　　 l7/!｣ ｌ ∧ 〈/l_ｒｲ
　　　　　/｀　　 l: : /　　　 ',
　 　 　_/＿_＿_|: /＿__ ＿_',
　 　 ,└r-―ｧ‐'└r―-ｧ―┘、
　 　 | {: :'ー:': : : : : 'ー: ': : : : } |

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フランに向かう船上。
金糸雀は厄介なトラブルに巻き込まれていた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　 　 /: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : _: : : / 〈　{} 　 |/　 .ﾚ　{} 　} |:./ヽ: : |　　　　　　だから～～
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　　　　､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|　　　　　　そっちのハーフリングのガキが犯人だって
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　　　　 ､　　　　 {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　Tﾆｰ‐‐‐,‐''　 ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ｀二二´　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ´
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､

※……２話参照

それでフラン奪回に参加ってのは、“スーパー”ハイリスク・ハイリターンだろw

　　　　　　　　　　　　　　　　,ー､--―--､-､ _
　　　　　　　　　　　　　rーく__　 `ー-､ _r-､,-､_＼_
　　　　　　　　　　　　／ ,j＼　＼　　ノ`r'￣ ヽrク=rヽ_
　　　　　　　　　　 　i ,イ 　　＼　`ーr┤＿__,-riｰ､ `イi
　　　　　　　　　　　///　　　 　＼　　))::::::::::f { fハ!} j`}
　　　　　　　　　　　ｿ/　　　　　　　`ーLヽ￣ヽ二ﾄク:＼!
　　　　　　　　　　　V　ー ' 　　　　` ―ヽﾒﾄ､　　_ィノヽ:|
　　　 　 　 　　 　　　|　,=､　　　　　 , ==､　ゝrクィ"l　　|　　　　　（はあ……
　　　　　　　　　 　　f!イ:::::r　　　 　イ:::::::iヽ　_ゝ, -､　ノ　　　　　　余計な事に首を突っ込まなければ良かったかしら）
　　　　　　　　　γ゜ i| ゞっ' 　　　　　r-ク 　 ﾘ　r　/ク-､
　　　　　　　　　　　,ィ///　､　　　　　///　　　_ノ/ ´　 _>
　　　　　　　　　　/ ,∧　 　､ _　　　　　　　_r ー'ヽ/,／_i-─､<
　　　　　　　　　　ヽ､イ＞ ､　　　　　 　_ イ　　　　 ` く　, ―r_
　　　　　　　　　　　/´f rー/`7ｰr....√_:./　　　　　　　`f´￣　_)
　　　　　　　　　 　/　　ヽ´三匕メ-ｲL./ 　　 　 　 　 　 |ヽ-ﾆ-､
　 　 　 　 　 　　 /　　　　f rj lil::|ｏ |::|入　　　　　　 　 　）　`－ﾉ
　　　　　　　　　　ゝヽ　 　ffﾉi |L! oL:i　　＼|　　　 　　ノ rー､_'
　　　　　　　　　　　`７ 　　 /ﾉﾉ 　ｏ　　 ﾉﾉ |　　　　rイＶ　　　ノ
　　　　　　　　　　　　l　 　く　＞ == ＝‐' 　,|　　　　L_-L--＜二`─--


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
偶然目撃したスリの現場を、思わず指摘してしまったのは
“楽してズルして”をモットーとするならば、余計な行為ではあったろう。

事実それによって、厄介ごとに首を突っ込む羽目になってしまっている。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
甲板上では男の口舌が続いている。
ハーフリングに対する偏見を大袈裟に言い立て、
金糸雀に罪を全て擦り付けようという腹積もりらしい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　 　 /: : /:: : :./: : : :.!:: : : !: : : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : : |: : : : :|: : : :|: : : | ,: : : ',: : ::ヽ : !
　　　|: : |: : : : : ,,=''".＼: : /|"''=:;,ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /" _,=､ | :/　|:./,=､ Ｖ: ..|:.: : : | V
　　＜ : _: : : /　 ((;･.,;)|/　　ﾚ((･.,;) |:./ ヽ: : |
　　＜:: |. 小{　 　 ￣　　　　　￣　　ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　　　 　 　 ､　　　　 {ﾊ/　 ／⌒ヽ_ノ） ) ）
　　　　　 ＼_!　　　　　　＿ '　　　　 !!　　 ,'　;'⌒'ー''´
　　　　　　　 ヽ　　＼ｰｪｪｪｪｧt　　 ／　　 |　i|　　　　 (⌒)
　　　　　　___,ｒ| ＼　 ､＼＿ ｀ヽ ／　　　 ﾉ ,'.!　　　　ﾉ ~.ﾚ-r┐､
　　　　／:/::::| ＼ ::::: ＼＿｀＼　＼'、　.／ //､　　ノ__　 |　.|　|　|
　　／::::::/::::::|　　＼　　　´ ∧.＼､_＞'´　ノ'´ 〈￣ 　　｀-Lλ_ﾚﾚ
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /"''-　 `ｰ一''´　　 　 ￣｀ー‐---‐‐´



　　　　　　　　　　　 ,.　-―‐　 ー- ､
　　　　　　　＿　 ／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　 ／　 ｀　　　ー- ､　iｿ´ヾl ,､_ ハ
　　　　 //　　 ,〃　＼　､　 >!<,j- ､__ヽｧ ',
　　　　 l/　 　 l/　　　 ｀ ｰ=(,〉 {薔}-' ﾉｒ' ﾊ
　　　　 丶　　 !i　　　　　　　ゝ'i_ィ､‐､"　　.}
　　　　 　 　 　 ',　 -'　　　 ｀ｰ 　 　 >-、 /
　　　　　　 　 　 ! ━　 　 　 ━　 ｒ=っ У
.　　　　　　 　 /ﾊ　　　　　　　　　|l ＿'_
　　　　　　　　 ﾞ 「 ､　　 n　　 　 ,.ィﾞ＿　i
　　　　　　　　　´ニﾕ_＞-ｒｒ彡´ﾉt=ｭｧ_´ー ､
.　 　 　 　 　 ／└‐､7（(ﾆｱﾄゝ） 'ーｧ‐'　　 ﾊ
　　　　,'⌒　　　／｀´ /｀ｲll !￣　　 テ　　　 ﾊ
　　 　 ヽ＿ノ　 i　/　l　　ljl.j　　　/　/　　 　 ﾊ
　　　　　　　　く　| 　 ヽ _　　　_ノ 　 ',　　　　 〈
.　　　　　　　　/　!　i彡ア､＜　　 　 /　　　　　ヽ
　　　　　　　 /　/　 ｀//!ﾄ--'　　　　 ヽ　　　　く
.　　　　　　 /　/　　　｀/lj　　　　　　　 |　 　 　 ヽ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バカバカしい話だが、男の話術で場の雰囲気は
彼女にとって不利な方に傾こうとしていた。

この場をどう切り抜けたものか――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そう金糸雀が思案している間に、
荷物をすられたローブの男が口を開いた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　／´　 ＼＼｀＼
　　　　　　 ／　　　　　 ヾヽ　ヽ
　　　　　 /　　　　　　　　_ヽ_､　 ヽ
　　　　 /　　　　　　　,イ´::::::::ﾄ､　ヽ　　　　　ﾃﾞｨﾃｸﾄ･ﾏｼﾞｯｸ
　　　　｛　　　　　　／::::::::::（●）ﾍｌ　〉　　　 『魔　法　探　知』だおっ
　　　　 ヽ　　　|　/::::（__人__）:::::::｝ /
　　　 　 λ＿ゞ＼ゝ､.｀_⌒´＿_,/У
　　　　　ｲ　ー￣三 ￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ーノヤ彡ﾉヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ローブの男はスリの言葉に矛盾点を見つけ、
そして鋭く追及していく。
言を左右していた男も、ついには罪を認めざるをえなくなった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　　　　　　／￣￣￣ ｀＼
　　　　　　 ／　　　　　　　　 ヽ､
　　　　　 /　　　　　　　　　＿　 ヽ
　　　　 /　　　　　　　,イ´::::::::ﾄ､　ヽ
　　　　｛　　　　　　／:::::::::::::::::::::ﾍｌ　〉
　　　　 ヽ　　　|　/:::::::::::::::::::::::::::::｝ /
　　　 　 λ＿ゞ＼ゝ､.:::::::::::::::::::,/У
　　　　　ｲ　ー￣三 ￣二三[]=イ"ゝ
　　　　 /弋＿ー　　＝　ー─ヤ彡ヽ



.　　　　　／: : : :u: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :.、: : : : :u: : : ヽ
.　　　 /: : /:: : : / : : : !:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ',
　　　/: : /: : : 斗--､ :|: : : : :|: : | ,ィＴ: ',: : :ヽ : !
　　　|: : |: : : : : |: /　 ＼: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ﾄ､:|
　　　|: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/　|:./⌒ヽＶ: |.: : : | V
　　＜ : ｣_: : / 〈　（・）　|/:::::::ﾚ（・）　}|:./ヽ : |
　　＜:: |. 小{　　 _,,.. -　:::::::::::､-.,_　 ﾚ{: :.|ヽ:|
　　　厶ﾍ　ﾊ　　　::::::::::::::::::::､::::::::::::::: {ﾊ/　V
　　　　　 ＼_!　u 　　　　＿　'　　　　 !
　　　　　　　 ヽ　　　 ／　　 ｀t　u ／
　　　　　　___,ｒ| ＼　 {　　　　/　／
　　　　／:/::::| ＼　 ヽ ｀_⌒ ィ ´
　　／::::::/::::::|　　＼u　　´ ∧＞､
／:::::::::::/::::::::|　　　　＼　 /　 !＼::`ｰ- ､
::::::::::::::/:::::::::∧　　　　/二＼　|::::::ヽ::::::::::::＼
::::::::::::/::::::::::::::∧ヽ　 /: : : : :}ヽ!::::::::::〉:::::::::::::::!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
奇妙な事になったものだ。

荷物をすられたローブの男を助けたのは金糸雀で、
スリに濡れ衣を着せられそうになった金糸雀を助けたのは、その男なのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　 　　　　　＿＿＿_
　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　 ／（ ●） 　（●）＼
　　／::::::⌒（__人__）⌒:::::＼
　　|　　　　　|r┬-|　　　　 |　　　　　　　　-――-　 、
　　＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／　　　　　　, ヽ　　＼　＼　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 /　/ﾍ　､　, _‐_-､, -_-､
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　,.　/ 　ﾍ　 { l　, ｒｰ┐、!}
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　|　l´｀　　＼ く 人_人　>
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　l　l　　　　 　＼ | |ｌ |／!
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 {!｜ Ｏ 　 　 Ｏ lL!L!.ノ}
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 Yヽ"　､＿　 " .ノ{＿.｣
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ｢二} r― ､/￣｣ー{＿}
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 〔二!└‐ ｲl￣　l　 {._｣
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　,ｨ／｀i　{._/_|＿.ﾉ ｒ－､}ト、
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　//!_　,ｲ　 /　|　　　Ｌ 　 Y}ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　{ ∟ｲ ｣}　　 ﾊ 　 　 　匕ﾉ_丿
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　廴＿ノ'　　/　l　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ／ 　 ／ 　 !　　　　　　 >


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だけど、不思議と悪い気分はしなかった。

それはローブの男――やる夫があくまで彼女を対等に扱ったからかもしれない。
彼女を子供のような容姿で侮ったわけでなく、
始終論理的に話を進めた彼は、彼女が旅の間で出会った事のないタイプの人間だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目的地フランの出身であること。
見た目に反して頭の切れそうな魔法使いであること。
いずれも仲間に加わりたいと思うのに充分な条件であったけれど、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　　　　　　　　／:::､::::::､::::::､::::/::::jL､
　　　 　 　 　 　 /:::/::/＼:::＼:::辻-く仁､
　　　　　　　　　i::::i::/__　 ｀ ー ﾐ _∧ ﾆ/{
　　　　　　　　　l::::ﾚ.ｧﾆ､ヽ 　 ィﾆ､ﾍ_ﾉﾚ'
　　　 　 　 　 　 ﾞ:｣ ´込ｿ　 . 　込ｿ i::/　　　　良かったら、カナも仲間に入れてほしいかしら
　　　　　　　　　/∧ ￣　r==┐￣ ∧ヽ.　　　こう見えても盗賊の修行を積んでいるかしら
　　　　　 , --､ {!`ｰヽ. 　 ､___ﾉ 　メｰ' i}､
　　 　 ／￣>‐､｣::_:_:_-:i＞┬＜!:-:_:_:_:」i
　　　/　 ／　/　ﾄ､7∠イ::i⌒i:::iヽ:ﾆ:ﾆ:ノ＼
　 ＿ヽ 　 　 　 ´/､ __ﾆ｣:::! ﾟ i:::l〉=:､. .ヽ 　 ＼
　 ＼___＼ 　 　 ﾉ/r=_ _｢i::! ﾟ i:/{!三:`ｰ' i　,,　 l
　　 ／z{::::＼　/::Y <<.　 　 　､ﾆr=_ノ .::i.:/ ／


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
少しだけ、ほんの少しだけそんな扱いが嬉しかった。
そういう理由が彼女の胸のうちには存在していたのだった。
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　 　 　 　 　 　 　 ┌───────────────┐
　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　 　 　 　 　 　 　 │　 　 ┌─────────┐ 　 　│
　 　 　 　 　 　 　 └──┼─────────┼──┘
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 ┌─────┐　 │
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 └─┼─────┼─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　□

┏────┓
│　現在　　│
┗────┛


　 , -､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,　-――- ､
　 ! 　 ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　 く￣｀'ー ､　,rz:ｙェｭヽ
　 ヽ.　 ヽ　　　　　__　　　　　　　　　　　 /.:ト ､　ー-{｛　rｬｚ_}｝ハ
　 　ヽ 　 ＼　　/´　｝　　　　　　　　 　 /　'}　 　丶､ ヽ,:ｸｰ'ヽ.〉　li
　　 ｒ‐ヽ.　　ヽﾉ 　 /　　　　　　　　　　l.:　/　　　　　＞‐ゝ〃ヽl　ｌ|
　 r | 　 {:.　, 　 　 九、　　　　　　　　　l: /- ､　　　' ,ｨfﾒ､　＼　l　:!　　　　　やる夫も無事見つかったことだし
. ｢',　＼＿｝l　　　ﾉ　}' ＼ 　 　 　 　 　 ヽ!:y=､ 　 　 ﾍ:りj　　､Y´Vl　　　　　富と名誉を求めて、
　l　ヽ＿〕　＿　ｲ　_〕＼´l＼　　　　　　　_ﾊ:り 、 　 　´xXx　 fヽjﾉ　　　　　次のクエストにゴーかしら
　｀ ー 'ｔ--イ　 __j´　／　_}　＼　　　　//⌒ヾ　 _, -'´）　　　,ｒｰ｣
　　　　　ﾌ⌒K´　'　　ヽ、｜ 　 ヽ、__.／￣ ｀ヽｰ ､ﾆ´　 r '´￣￣¨ヽ
　　　　 厶ィ ｌ ＼　 　 ／　|　　､　ヽ　｀丶 -　　V ｣ト-イ_V´ . 二 _ ｣、
　　　　　/　 ﾊ.　 丶､{＿　｣　　　｀　　　　 ヽ 　 ／　　 _}｡ Yﾞ-―‥ﾁ:〉
　 　 　 └ 'ｲ. ﾍ 　　　／ ｲ　　　　/‐ｔ―　　 　 ヽ､,　ｲﾉ　 l:ﾄ､ ,　-_｣{
　　　 　 　 / , 　l　　 'ｰｫ /　　　 /　　＼＿_ ,　 　 f´￣｀ﾌ|｣　匕.-'‐i|
　　　　　　 ´}　'´＼ 　/　{　　 ／　　　 　 /　　　　 ≦三}　｡　 Ｋ≧ｲ!
　　　　　 　　¨´ｹ ハ フ　| ／　　　　　　/　　　　　└＝' ､　 /ハ　　l
　　　　　　　　　{.ノ}　し'ｲj'　　　　　　　/　　　　　　　　　 ／｀ヽ　}'´ :|

　　＿ _　　 ＿＿＿
　/　) ) )／ ＼　　／＼
　{　 　⊂)（●）　 （●） ＼
　|　　 / ///（__人__）/// ＼　　　　おうっ
　!　　 !　　 　`Y⌒y'´　　　 |　　　 やる夫のハーレム建設の野望はこの位じゃ挫けないお
　|　　 l 　　 　 ﾞー ′　　,／
　|　　　ヽ　　　ー‐ 　 　ｨ
　|　　　　　　　　　　/　 |
　|　　　　　　　　　〆ヽ/
　|　　　 　　　　　ヾ_ノ



　　　　 ／￣￣＼
　　　／　　 _ノ　　＼
　　　|　　　 （ ●）（●
　　　|　　　 　 （__人__）　　　　いや、その野望は挫けるべきだろ
.　　　|　　　　　　　　ﾉ
　　　 |　 　 　 ∩ ノ ⊃
　　／ 　 　 .／　＿ノ
　 (.　 ＼ ／　.／_ノ │
　　＼　 “　／_＿_|　 |
.　　　 ＼／ ＿＿＿ /

　　　　　　　　　　　　　　　}/　　　　　　 ﾘ
　　　　　　　　　 　　 . : :'"￣￣　｀ヽ､
　　　　　　　　　　／ : ／: : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　 　 ./: :／: : : : : : : : : : : : :´|::＼
　　　　　　　　 /／.: : : .:＿_ : : : ｲ: : :..:::|::::::::＼
　　　　　　　 ／: : : : .: .:／/:｀／ |: : : ::::|:::::::::::',:ヽ
　　　　　　 /／|.: : : : :/_ /／/ 　l: : :::::/:::::::::::::ﾄ､|
　　　　 　 　 |: :!.: : .:/「行圷' 　 / : ﾊ/|V::::ﾊ::::|
　　　　　 　 /: :ﾚl／ |　ﾋｚｿ　　/／ｘく i:::::/::|::::|　　　にしても
　　　　 　 ./: : : :| : : |、　　　 ,　 /ｸ／:::::/::∧::|　　　カナはぶれないねぇ
　　 　 　 / : : : ∧: : | ＼_(`7 　 ｀'ﾊ:/／|/　 }ﾉ
　　　　 / : : ／　ﾍ : |、〈ヽ￣￣´::::/
　　　 ./: : :/‐-、　i: :|ﾊ⌒ｉ ＼:::|:::::{
　　　/: : :/ 　　 ヽ V　ﾊ ｜ ∧:!:::/
　　./: : :ﾉ　 　 　} ＼　 ﾍ | /　V/
　 /: : :/ 　 　 　 ∨　＼ ,ﾘ′　}{

━━━━━━━━━━━━━━━━━━
確かに富と名誉を求める気持ちは、
冒険を重ねてもいささかも衰えてはいない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　　　　　 　 　 　 　 _,　 -──‐- ､､
　　　　　 　 　 　 　 　 入 ｀ヽ￣｀ヽノ二ﾆy‐-､
　　　　　 　 　 　 　 ,r' /.::::>､.:.:.:::::::{,/⌒Y⌒ヽﾄ､
　　　　　　　　　　 /　/.::::/　 ＼.::::（　,〈薔〉､ / j〉
　　　　　　　　 　 ,′,ｲ／　　 　 ＼:ゝ彡ﾆミノ;::ｲ
　　　　　　　 　 　!ﾚｲ/　　　　　　　｀`ヾ､ イ:::i:/
　　　　　　　　　 〈川j '"￣｀　　　´￣｀` ﾞ,;;;;;;;ﾘ　　　　　あったりまえかしら
　　　　　　　　　　｀ゞj! ,r＝ｭ 　　 ,r＝ｭ　 i;;;;/　　　　　 それがカナのポリシーかしら
　　　　　　　　　 　 }ﾄ､ / / / 丶　/ / /　_ソ
　　　　　　　　　　 _＞‐ ､　　 l⌒7　　 ／⌒〕
　　　　　　　　　　に 二ﾆ j>ｭ､二 _, イ.:V⌒〕_
　　　　　　　 　,ィ ´￣〔二_〕::,ｨ仝>､::::ﾘ〔二〕　 ＼
　　 　　 　 　 〈/ 　 　 に7::://：:::l i::::::::に7　　　　l
　　　　　　　　 >､ __ ,.ィ孑://:::：:::| |:::::::.孑　　 , ノ{
　　　　　 　 ／ 　, 二ﾆ/＼.::::::：:::::::／ ノ) `メ^ 'ｰ-＼
　　 　 　 ／　｀y'　 　 i　　 ＞rｭ＜　　 i厂 　 ＼　 　 ＼
　 　 　 ,ｲ 　 　 ＼　　|　　 |／!＼_|　　 | 　 　 　 y'′ 　 〉
　　　 / ,′　　　　＼ |　　 ／jﾊj＼　　 |　　　 ／　　　 /

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
だけど、仲間と一緒に頑張るのは一人でよりも楽しい気分になれる。

そんな心境を彼女が自覚するのは、
もう少しだけ先の事である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　　　　┃やる夫は忘れられた世界の魔法使いのようです　外伝了　　┃
　　　　　　　┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

, , ,_, , ,
二三二ソ、
三三三≡ヽノ　　　　　　　短いですが、以上で今回の投下を終わります。
三三三三≡∨　　　　　　では事前の予告どおり、ここで安価を
＜《●》＞三:!～
三三三三三/ヽ　　　　　次の使命と、その次の使命でいいことがあるキャラを選びたいと思います。
三三三≡,.<　　　　　　　ＡグループとＢグループから一人ずつ選んで指定してください。
二三≡ヾ 　　　　　　　　重複は可です。
　｀ ｀ ｀　　　　　　　　　　下５レスの多数決で決めます。同一ＩＤの方は最初のレスのみ有効とさせていただきます。

Ａグループ
やる夫・水銀燈・こなた・金糸雀・キル子

Ｂグループ
やらない夫・水銀燈・金糸雀・キル子

下の例のようにキャラの前にグループの頭文字を付加してください。

例：
Ａ水銀燈
Ｂ金糸雀

乙。

Aやるお
B銀ちゃん

やる夫
こなた

A　キル子
B　やらない夫

A：やる夫
B：銀ちゃん

A やる夫
B キル子

A やる夫
B キル子

乙です
Ａ：こなた
Ｂ：キル子

, , ,_, , ,
二三二ソ、
三三三≡ヽノ　　　　　ヒロイン板の投下も無事に終り、戻ってきました。
三三三三≡∨　　　　安価ご協力ありがとうございます。
＜《●》＞三:!～　　　有効レスは
三三三三三/ヽ　　　 >>319.321,323-325です。
三三三≡,.<　　　　　 結果、Ａグループはやる夫３票
二三≡ヾ　　　　　　　Ｂグループは、銀ちゃんとキル子が２票ずつですので、
　｀ ｀ ｀　　　　　　　　 この３人にいいアイテムが入ります。

正直、Ｂグループが分けるのは想定外でしたので、
出すアイテムも想定外の物にしようかな、と思います。

, , ,_, , ,
二三二ソ、　　　　　では、あらためてレス返し。
三三三≡ヽノ
三三三三≡∨　　　>>288　>>298
＜《●》＞三:!～　　小人系種族ってそういう扱いが多いですよね。
三三三三三/ヽ
三三三≡,.<　　　　　>>305
二三≡ヾ　　　　　　この手の人がリスクを見誤るのは、ままある話で……
　｀ ｀ ｀

あと、手前味噌になりますが、>>286の看板は原作のＰＣ版についてきた翻訳ホイールを使用して、
英字をドワーフ文字に変換したものです。

ＮＯ　ＨＡＬＦＬＩＮＧＳ
ＮＯ　ＤＯＧＳ
と、ドワーフ文字で書かれています。
もしお手元に翻訳ホイールがございましたら、確認してみてください。

乙っした

ドワーフ文字とな…へぇ、知らなかった

乙です。

カナマジプリティ！　ぶっちゃけ、レギスより随分とまともだと思うんだ。

>>329
翻訳ホイールにはエルフ文字もありましたよ。
フェイルーンやD&Dの資料にはその他、古代種族の文字やらドラゴンの文字のサンプルや単語まで載ってます。

レベルたけーなおいｗ
トールキン先生も翻訳ホイールがあれば指輪の『翻訳』が随分と楽だったろうに（ぉ

>>329-331
エルフ文字のほうも作ろうとしたのですが、複雑すぎて自分のAA作成能力の限界を超えていたので断念しました。
で、いずれ他の用途にも使えるかと思い、全ドワーフ文字をAA化したのですが、
これが思った以上に時間がかかりました。

mlt形式でロダに上げましたので、もし興味がありましたらどうぞ。

ttp://u10.getuploader.com/yaruo/download/1882/%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%95%E6%96%87%E5%AD%97.zip

何時の間にか豪い下に来てた。

ハーフリングが子供扱いされるのって、外見による偏見もあるだろうけど
むしろ市井に溶け込んでるハーフリングがそれを利用してるからという気がする。
子供の振りして周囲を油断させたり、トラブル起こしては無邪気さで誤魔化したりとか。