1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 21:46:49.34 ID:WA/vrjLUO


壁の穴


男が住んでいるアパートの一室には、壁に穴が開いていた。

特に疑問には思わなかったが、どうも穴から視線を感じる……
不審に思った男は、壁の穴を恐る恐る覗いてみた。しかし穴の向こう赤くぼやけていてよくわからない

結局、ポスターでも貼ってあるのだと考え、男は納得した。

しかし、それでもやはり視線を感じる……

気になった男は、大家に尋ねてみた。

男「俺の隣に、誰か住んでますか?」
大家「あぁ、病気で目が赤い女の人が住んどるよ」







11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 21:54:50.05 ID:MsI5jSZ50


>>1で怖すぎた








5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 21:49:03.15 ID:m6MrOWSn0


>>1
女の人に毎日覗かれてるとかリア充じゃん








28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:07:28.73 ID:Bc7BLIMk0


星を見る少女


ある大学に通う男子学生には、最近気になってしょうがないことがあった。
深夜アルバイトから帰る道にあるアパートの窓から、星を眺めている少女がいるのだ。
その少女は飽きることもなく、夜空に輝く星々を眺めていた。
最初はそれほど気に留めていなかった彼も、そんな日が何度も続き、
自分の心の中でどんどん少女の存在が大きくなっていくのを感じていた。
そしてある日、自分の中の思いに耐え切れなくなった彼は、アパートの少女に告白を決意する。
胸を弾ませながら階段を上り、とうとう少女の部屋の前までやってきた。
インターフォンを鳴らすが返事がない。留守かな…と思い、ドアノブを回すと抵抗なくドアが開いた。

そこで彼は全てを悟ってしまった。自分が心を寄せていたのは、窓際で首を吊っている少女だったのだ。







38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:12:45.51 ID:mrCJTiXm0


>>28
江戸川乱歩かなんかが元ネタじゃなかった?







68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:32:41.51 ID:epokBYRX0


>>28
それ筑波大の実話じゃね?








50 名前:カサハラ1号 ◆SHINE1MQSc [] 投稿日:2011/06/09(木) 22:21:04.55 ID:z7GmbgtF0


逃げられると思ったのか


勉強もできず、人とのコミュニケーションも下手。
こんな僕は、誰にも必要とされていないんだろう。
家では父のサンドバッグ。暴力はエスカレートしていく。
とても悲しかった。

「逃げられると思ったのか」
家出をしても、すぐに見つかった。いつもの倍殴られた。
とろい僕が悪いんだ。
妊娠している母は、姉と楽しそうに話しながら夕食を作っていた。

こんな辛い生活も、今日で最後だ。
意識が徐々に薄くなっていく。
こうすることを、望んでいたんだろう。みんなが、僕が…
ああ、死んでやるさ。お望みどおりな!


数ヵ月後

「元気な男の子です!」
おじさんっぽい声がそう言った。
僕は悲しくもないのに、大声で泣いている。
ゆっくり目を開けると、男と女が僕を見つめていた。
どこか懐かしい人達。
男は優しい声で言った。

「逃げられると思ったのか」






51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:22:09.85 ID:Bc7BLIMk0


>>50
優しい声と言うのが返って怖いんだよね







57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:25:57.32 ID:xHtQNLEd0


>>50始めてみたけどなんかやだな







52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:22:35.47 ID:/dqPzk0u0


留守中の録画


4人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。
最近は誰かにつけられてる様な気もしてきた、流石に気味が悪くなってきた男は大学の友人に相談した。
男が「もしかして…ストーカーかな?警察に言うのが一番良いと思うけど…
警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなぁ…どうしよ……。」
と困っていると、友人は「…じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、
もしストーカーが部屋に侵入してるのが撮れたらそのテープもって警察に行けば良いじゃん、
不法侵入してるわけだからさすがに警察も動いてくれるだろ。」
と具体的な解決策を提示してくれた、やはり持つべきは友!これは良い案だ!と思った男は
早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。
大学から帰ってきた男は焦った、久々に部屋に違和感がある、
「これは期待出来る、マジにストーカー写ってるかも…」と思いながらビデオの録画を止め、再生した。
しばらくは何も写らなかった。
しかし夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
「…!!!!!!」ビビった男はすぐに友人に電話をかけた、
「ヤッベー!写ってる写ってるストーカー写ってる!!!!」と若干興奮気味に伝え、
それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。
「ゴミ箱漁ってるよぉ…」「今度は服の匂い嗅いでる…キメェ!!」今までコイツは何回も来ていたのかと思うと
男は背筋が凍る思いだった。「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、画面の中の女は押入れに入った。
「うっわ…押し入れの中入ったよ、しかもなかなか出てこない……」などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。
男は言葉を詰まらせた。
部屋に入って来たのは自分だった
そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める。
そこでビデオは終わっていた。







59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:26:37.94 ID:h+8p+BsD0


>>52
おんぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーー








71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 22:39:00.28 ID:6+DfkE1Q0


鼻歌


現在も住んでいる自宅での話
今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので
この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。
ここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、
女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。
「ん~…ん~ん~…」
最初はよ~く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、
放っておくとどんどん近づいてきます。
「ん~…ん~ん~…」
それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます
「ん~…ん~ん~…」
なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を
繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……)
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、
声はだんだん遠ざかっていきます。
このリビングではテレビにも集中できません。
声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて
般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん~…ん~ん~…」

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑
さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、
よかったな~と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で

「んーーーーーーーーーーーーーーー」
って。








167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:42:55.72 ID:6iSJ31+d0


>>71
これは怖い








81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:44:26.60 ID:Pmeo55EX0


>>71
始めて話を見てびびった








336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 07:27:06.93 ID:cXTlPAIAO


>>71
これ、初めてみたけどよく出来てる。







77 名前:1[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:43:10.55 ID:/dqPzk0u0


ドラム缶風呂


まあ聞いてくれ。
俺は霊感とかそういうのは持ち合わせちゃいない。
だけど恐怖と言う意味では、幽霊なんぞよりもよっぽど恐ろしいモンがある。

昔、小さい印刷会社みたいなとこで働いてた。
ホントに酷い会社で、筋モンの作る偽物の株券とか、政治団体の中傷ビラとか、法律にひっかかる様なことをフツーにしてた。

でも悪い事ばっかじゃないのもあった。
小学生の女の子が親と一緒に来た。
猫を探すために持って来た手書きで書いた紙。
コレをたくさん印刷して欲しいって。
ぶっちゃけ個人の依頼なんざ受けてないし、「コンビニでコピーした方がよっぽど安上がりだ」とわざわざ上司が教えてあげてたんだが、「貯めたお年玉全部出すから」ってきかねえんだよ、そのがきんちょ。
馬鹿だよな、こんな怪しい会社に要りもしないビラ代取られるのなんて。

でも、多分、あんときは皆一丸となったね。
この子を助けてあげようっていう何だか分からん義務感。
色々手直しして、それは立派なビラを大量に刷ってやった。
猫の写真とか借りて、手書きじゃなくてカラーに写真入印刷した。

で、納入日。
上司がその親子に頭下げんだよ。
ビビッタね。
モンモンにも絶対に引かない鬼みたいな上司だったから。
最初、何で頭下げんのか、馬鹿な俺は分かんなかった。
でも他のみんなは気付いてたと思う。


80 名前:2[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:43:44.11 ID:/dqPzk0u0


「誠に申し訳ありません。プロとしてやってはいけないことをしてしまいました。原本を無くしてしまいました」


だとさ。
何言ってんだこの人、とか思ったよ。
でもその後に出た言葉が痺れたね。


「お詫びと言っては何ですが、代わりを用意しました。もちろん御代は結構です。契約不履行ですのでペナルティーとしてビラの配布も手伝います」


もちろん無くしてなんかないし、むしろ、作業室の壁際にずっと貼ってあった。
コイツなら掘られてもいいやってマジ思ったね。
ま、そん時仕事なくて、ヒマしてたってのも大きいんだがな。

ん? 猫ちゃん見つかったよ。
ちょっと離れたところにあるアパートで婆さんに餌付けされてた。
ビラのおかげか、婆さんが連絡くれたんだってよ。

まあ、そんな感じの倒産寸前のアホだらけの会社だったんだよ。
ゴメンな話逸れちまった。



そんで、こっからが怖い話なんだわ。
前置きなげーよな。
まあ男は長持ちする方がいいって言うだろ。
カンベン。


82 名前:3[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:44:30.75 ID:/dqPzk0u0


当時、あるチンピラがどっかの事務所の金ちょろまかしたらしいんだよ。
まあ良くある話。
んで、風俗とかサウナとか焼肉屋とかラブホとかあっち系列の店に配るためのビラの仕事が来たんだわ。
大概は探偵とかそういうので探して見つけ出して、かっちり追い込みかけておしまい。
でも今回は人海戦術ってやつでいくらしいんだとさ。
なんでも下の奴らの忠誠度を試したいんだってよ。
ウチの会社が儲かるから事情はどうでもいいんだけどな。

最悪なのは俺とソイツがスロ仲間だったこと。
連絡先も家も知ってたんだよ。
写真見せてもらった時、ヤバイって思ったね。
マジで悪魔と天使が頭の中でケンカしたよ。

俺が一言言えばこの話はそれで終わりだ住所と電話番号いま言えばすぐ終わる多分ボーナス出るぞ、って悪魔が言うんだよ。

いやまてそれでもお前は男か短い付き合いでも仲間は仲間だろ台譲ってもらったりメシおごってもらったりしただろ、って天使が反論。

グダグダ頭の中で考えてる内にもう受注してたよ。
後悔ってよりも、しーらねとかそれぐらいにしか考えてなかった。

でもまあ仲間ってのは嘘じゃないって後で証明されたんだよ。
俺が仲間だと思ってるってことは向こうもそう思ってたってことだ、残念ながらな


83 名前:4[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:45:21.28 ID:/dqPzk0u0


次の次の日くらいかな。
夜中にそいつが俺んち来たんだわ。
ピンポンピンポンほんとうるさくて、苛立ちながらドア開けたら、そこにゴリラみたいないかついアイツがいやがった。
ああ、もうこの際こいつゴリラな。

で、ゴリラが事情を説明するんだけど、もうこっちは帰って欲しい気持ちで一杯。
大体俺、ゴリラ語わかんねーし。

まあ冗談は置いといて、事情勝手に話すんだよ。
ウチに上がりこんで。

すっげーありきたりな理由。
借金だって。
病弱な妹がいるとか、潰れそうな施設に寄付するために必要ってんなら俺も同情したよ。
だけど、そいつは女がらみだった。
身の程知らずにも高級クラブのおねえちゃんに金貢ぎ続けて、借金しまくったんだとさ。
今更、その女に騙されたとかウホウホ言っても意味ないし。

それより早く出て行って欲しいって気持ちがデカかった。
俺がマークされてるとは思えないが、万が一ってことがある。

溺れるものは藁をも掴むって格言、誰が考えたんだろうな。
ゴリラは俺を渾身の力でガッシリ掴みやがった。
もしここから追い出してオレが捕まったら共犯者としてお前の名前出す、って脅し始めた。
マジどうすりゃいいんだよ。

今になって思い出すと、さっさと筋モンに引き渡せば良かったと思うし、それが出来ないなら誰かに、例えば上司とかに相談すれば良かったって思う。
でも俺はそいつをかくまっちまったんだ。
おかげで足の小指を無くしちまうんだが、それは後で話す。


84 名前:5[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:46:54.45 ID:/dqPzk0u0


それから数日間は精神的にきつかった。
昼は仕事でゴリラの顔を刷る。
筋モンが新しい情報をいれろってんで、次々に新しいビラを作るんだよ。
疲れてアパートに帰ったらゴリラがいる。
もう俺の生活ゴリラだらけ。
ここはどこの動物園だっての。

最初の内は畜生でも罪悪感があったのかゴリラは大人しかった。
だけど部屋にこもるのが飽きたのか、色々注文つけるようになった。
やれコーラが飲みたいとか、雑誌買って来いとか、ラーメン食いたいとか。

早く出てって欲しかった。

まあ流れ的に分かると思うけど、ゴリラは背中に絵が描いてある怖い飼育員たちに捕獲されたんだわ。

ある日、部屋に帰ったんだよ。
玄関開けた瞬間に、いきなり部屋の中に引きづりこまれたんだ。
ガチャッグワッって感じ。
わけも分からず口にガムテープ、手と足には多分梱包用のビニールヒモ。
あれ手に食い込んで痛いし、何か熱持ってるみたいになるよな。
手と足のビニールヒモで一つに縛り上げられて、ゴロンって床に転がされたんだわ。
ホント手馴れてたって思うよ。
抵抗しようと思う前に手と足の動きが封じられてた。

やばいやばいって気持ちが頭ん中で一杯だったんだが、ゴリラがいないのが気になった。

で、その中の責任者みたいな男が床に転がった俺の目を見て話し始めた。
妙な発音の異常に甲高い声で耳にキンキン響く声だった。
悪魔の声ってのは、ああいう声なんだと思う。


86 名前:6[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:47:53.61 ID:/dqPzk0u0


「お前、アイツの仲間か?」

俺は大袈裟に首を横に振った。
床に頭がゴンゴン叩きつけられたけど、そんなのに構ってる場合じゃなかった。

「ここお前の部屋だろ、仲間じゃないなら何なんだ?」

説明しようにも口にガムテープがグルグル張られててモガモガ言うことしか出来なかった。
まあ向こうも俺の存在は謎だったらしい。
「取りあえず場所変えるぞ」ってさっきの甲高い声の男が周りの男に指示した。

真っ黒い窓のないバンみたいなのに乗せられて、タオルかなんかで目隠しされた。

時間間隔とか良く分からん。
一時間くらいは走ってたと思う。
バンを降りて、歩かされて、タオル取られたら目の前に全●のゴリラがいた。

コンクリートの床に寝転がされたゴリラはうーうー唸ってた。
たまにごほごほ咳き込んでたんだが、意識は混濁してたんだと思う。
鼻の位置と頬の位置が同じに見えるくらい顔がパンパンに腫れてた。
体中が青とか黒とか様々な色の斑点が出来てた。
多分殴られすぎて、色々なところが内出血してるんだと思う。

こっちには気付いてないみたいだった。

俺はガムテープを一気に剥がされ、さっきの男にまた耳障りな声で質問された。

「おい、お前コイツとどういう関係なんだ?」


88 名前:7[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:48:25.19 ID:/dqPzk0u0


多分、ここの答えを間違ったら俺もゴリラみたいになるってことは良く分かった。
俺はゴリラとパチ屋で知り合って、その縁から俺の家に居座られたことを説明した。

甲高い声の男はあまり聞いてないように見えた。

「本当か? 助かりたいからって嘘ついてねえか?」

俺は全力で否定した。
「確かにスロ仲間でメシ食いにいくくらいの仲の良さではあったが金を盗んだりはしてない」ってことを強調した。
だがこれが裏目に出た。

「なんでお前、コイツが金パクったって知ってるんだ?」

自分が墓穴を掘ったことを理解して、俺は黙ってしまった。
数日も一緒にいるんだからソイツが何をしてどんなヤツに追われているかぐらいは知っていてもおかしくないだろ?
だけど俺はビラ刷りの会社の社員だったからもっと細かい内情を知っていた。
それの罪悪感から黙ってしまった。

「まあいいや、おい」

甲高い声の男は近くにいた男たちに声を掛けて、何やら準備し始めた。
そいつらはゴロゴロ何かを転がして、ゴリラの近くにそれを置いた。
ドラム缶だ。

「まさかこいつらゴリラをコンクリート詰めにでもするのか」とか俺はお気楽なことを考えていた。
コンクリート詰めで済むのなら良かったんだよ、ホントに。


102 名前:8[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:01:32.07 ID:/dqPzk0u0


男たちはゴリラをドラム缶に四人がかりで入れていた。
ゴリラは全く抵抗をしないで、すんなりドラム缶に入れられてた。
アイツがやったことはうーうー唸るだけだった。

「いいこと教えてやるよ、お前らが捕まったのはコイツのせいだ。デリヘリ頼んだんだよ。笑えるだろ? 自分から俺たちに場所を知らせてくれたんだわ」

俺はゴリラの厚かましさに呆れると同時に、無用心さに腹が立った。
「逃げている最中に何てことしやがるんだ」と。

「あんな端金はもういい。コイツには落とし前をつけてもらう。俺たちをおちょくりやがったってことが大問題なんだ。俺たちはなめられたら終わりなんだよ。なあ、おい。お前がどこの誰かなんてことはどうでもいいんだ。
コイツと一緒に俺たちをコケにしたのかどうか、それがききてえんだよ。お前がウチの事務所から金をパクってないってどうやって証明するんだ? これからお前はコイツとしばらくいてもらう。
その後にもう一度だけ質問する。いいか? どれくらい掛かるかわからねえけど、しっかり考えろよ? まあ個人的には同情するぜ」

甲高い声の男は一気にそうまくし立てると、傍らの男に声を掛けてそこから出て行った。
俺はこれから始まることへの不安から、震えちまった。
もう心の底からブルっちまった。

無理矢理椅子に座らされて、例のビニールヒモでグルグル巻きにされた。
そのまま二人の男に椅子ごと抱え上げられて、ゴリラが入っているドラム缶の前に置かれた。
ゴリラの顔の前から50センチくらいしか離れていなかった。
こんな不幸なお見合いはないだろ?


103 名前:9[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:02:14.51 ID:/dqPzk0u0


ゴリラはうーうー唸ってた。

俺も抵抗する気は起きなかった。
ただ早く開放されることだけを祈ってたよ。

五人の男たちが俺たちの周りで作業をしてた。
いかにもな風貌の男たちは嫌々動いているように見えたのは気のせいじゃないと思う。

ドラム缶の中に太いホースが突っ込まれた。
そうだな、ちょうどコーラの500mlの缶ぐらいの太さだと思う。
間抜けにも俺は「ああやっぱりコンクリートか」ってビビッてた。

そのホースは変な容器に繋がってた。
服とか小物を入れるでっかいプラスチック製の容器あるだろ? 
あんな感じの容器が頭についてる俺たちの身長くらいの足の長いキャスターに繋がってたんだわ。

おい何だよ、何すんだよ、ってつま先からつむじまでブルってた。

作業が終わったのか、最終チェックみたいなことをした男たちは俺に目線を向けた。
そして意外なことを言った。

「おい、きつかったら目を閉じてろよ。頑張れ」

一体何が始まるのか、何でそんなお優しい言葉をかけるのか分からなかった。


104 名前:10[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:02:55.53 ID:/dqPzk0u0


ドラム缶のゴリラ。
その目の前にいる俺。

「じゃあ俺たち行くわ、頑張れよ」と言って男たちはそのキャスターに付いていたレバーを引いてそそくさと出て行った。

ここがどこなのか、あの容器が何なのかを知らなかった俺たちだけになった。

ボトッと、コンクリートにしては固い音がした。
その塊が落ちてきたのを皮切りに、ざざざざざざっ、と流れるように何かが容器から落ちてきた。

ゴリラはうーうー唸るのをやめ、今度はぎゃあぎゃあ叫びながら身をよじるのに必死になっていた。

最初はホースがドラム缶の中に突っ込まれていて、何が中を満たしているのか分からなかった。
だがすぐにドラム缶が一杯になり、その正体が分かった。

蟹だ。

こぶし大から、小指の爪くらいのサイズの蟹が溢れんばかりにゴリラの入っているドラム缶を満たしたんだ。

何でこんなことをするのか最初は分からなかった。
たかが蟹が何だってんだ。
ゴリラと蟹の味噌汁でも作るのか、とそれはそれで怖いことを想像した。


105 名前:11[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:03:32.72 ID:/dqPzk0u0


だがしばらく身をよじっていたゴリラが咆哮にも似た叫び声を上げ始めた時に、俺はその恐ろしさを目の前で、本当に50センチくらいの目の前で意味が分かった。

「おい、おい!!! 助けてくれ!! コイツら、オレの中に入ってきやがった!!!!」

ゴリラは脂汗を流し、耳をつんざくような大声で叫びながらも俺に助けを求めた。
蟹がゴリラの体を食い破り、内部に入ってきただと?

ゴリラは俺が動けないにも関わらず、ケツがいてえ! とか、足が足が! とか身体のパーツをことさらに強調した。

やめてくれ。
想像したくねえ。

だが、目の前にいるゴリラは最早叫び声とは言えない雄たけびを上げ続けてた。

そしてゴリラは何時間も叫んだ。
いや良くわかんねえ。
何時間とか何分とかどれらいの時間が経ったのかは。
口の中に泡と血だまりができて、目と鼻から血が出ていたが、それでもゴリラは叫び続けた。


106 名前:12[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:04:07.75 ID:/dqPzk0u0


顔が赤から真っ青になっていき、血反吐を蛇口の水みたいにげえげえ吐き始めたころに、蟹たちは次の侵入場所に気付きやがった。

蟹たちはゴリラの顔めがけ、ギリギリと変な音を出しながら口や目に纏わり付いた。
ゴリラは叫び、首を振り続け、ドラム缶に頭を叩きつけるが、蟹たちは許してくれなかった。

見ちゃいられなかったが、どうすることも出来ない。
身をよじって、よじった。
固定された椅子ごとドラム缶に体を叩きつけたが、ゴリラの体重と蟹どもの体重のせいでビクともしなかった。

俺の耳がゴリラの絶叫で痺れ、音が聞こえ辛くなった。
最後に、げへ、という何とも間抜けな音を出し、ゴリラは静かになった。

ガサガサとドラム缶の中で音が鳴り続けている。
ゴリラは痙攣したようにビクビク動いているが、ゴリラが動いているのか、中にいる蟹が動かしているのか区別が付かなかった。

目玉を押し出し中から蟹が出てきたところで俺の意識も限界を迎えた。

ガサガサという音で気付いた俺は昔ゴリラだった何かが蟹の動きに合わせて動いているのを見て吐いた。

地獄がどんなところか知らないが、あれより酷いところだとは到底思えねえ。


107 名前:13[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:04:46.08 ID:/dqPzk0u0


蟹どもはゴリラの体に纏わりつき未だに齧っていた。
ゴリラの体が傾き、俺めがけて首が折れた。
その拍子にドラム缶から蟹があふれ出て、目の前にある生きた獲物に標的を変えた。

俺は絶叫した。
足元にボトボト蟹どもが落ちてくる。
足に纏わり付く。
最初はくすぐったいくらいで、次にかゆくなってきた。
椅子ごと体をよじってもあいつらはどんどん俺の足に纏わり付く。
その内、小指に激痛が走り、俺の中にも蟹が侵入してきたことに気づいた。

ドリルで穴を開けられるほうが万倍もマシだろう。
爪をちょっとずつ引き剥がし、俺の中に入る努力をしている。
脱糞し、失禁したが、蟹は許してくれない。

ノドがぶっ壊れようが、絶叫が何の意味もなかろうが、俺は叫んだ。
が、蟹どもは俺の体に入ろうとした。
気が狂うと思った、もう気が狂ったと思った。

甲高い声が聞こえて、何人かの男たちが叫びながら蟹を払い飛ばした時、俺は安堵からか、ブツリと頭の中で音が聞こえて、気を失った。


108 名前:14[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:05:55.24 ID:/dqPzk0u0


「おい、生きてるか!? おい!!」

頬を張られる感触で起きた。
目の前にいる甲高い声の男が天使にも神にも見えた。
足の小指がジュクジュク痛む。
小指だけで済んだことを歓喜して涙を流した。

「起きたか?」

甲高い声が俺に質問する。
俺は、あうあうと声にならない音を上げた。

「質問に答えろ。お前はコイツの仲間か?」

ドラム缶を指差し、甲高い声の男は俺に質問した。
ねじ切れるほど首を横に振り、鼻水と涙とよだれで窒息しそうになったが、違うことを伝えようとした。
甲高い声の男とその取り巻きどもは、流石に納得し、俺のビニールヒモを解いた。
足腰に力が入らなかったが、小指の痛みで足がまだあることが分かった。
その後、バンに詰め込まれ、アパートの前で蹴り出された。
一週間以上、何も食べれなくなり、外に出れなかった。

どういう理由か分からないが、バイト先の上司が見舞いに来て、茶封筒を置いて出て行った。
中には札束が入っていた。

幽霊なんぞ可愛いもんだ。
蟹のドラム缶風呂以上に恐ろしいモンがこの世に存在することを俺は知らない。







85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:47:30.35 ID:epokBYRX0


かにやめろおおおおおおおお








121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 23:15:58.66 ID:nEzSEFU50


大きな機械をわざわざ作って生きてる蟹をたくさん集めて、誰かお仕置きする人いないかなーなんて言いながら蟹の世話してるヤクザを想像していつもふいてしまう









91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:53:29.30 ID:xinWQno/0


狂乱


兄が狂乱し、家族を皆殺しにした。すぐに兄は逮捕され、死刑となった。
妹は幸運にも生き延びたが、事件のショックで記憶を失ってしまった。
父も母も失い、記憶もない。空っぽな心で無気力なまま生きていた妹は、ある日占い師と出会い、自分の過去を占ってもらうことにした。
「何故兄は発狂したのでしょう」
「いいえ、アナタの兄は冷静でした」
「何故家族を殺したりしたのでしょう」
「いいえ、兄が殺したのはひとりだけです」
そして妹は全てを理解して、泣いた。








93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 22:55:44.62 ID:Bc7BLIMk0


>>91
兄は自殺だっけ?

もっとオチでギャーってなるやつがいいな







111 名前: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:08:10.52 ID:9e4BmVay0


>>93
兄自身じゃね?
妹が発狂→皆殺しにする→記憶なくなる→兄が代わりに罪をかぶる→死刑
だった気がするっていうマジレス









99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:01:10.66 ID:kw+gLcof0


「怪我をしたかわいそうな動物に寄付を」


大昔、とあるホームページで、
「怪我をしたかわいそうな動物に寄付を」というのがあった。
片足が無い犬や、内臓が飛び出た猫たちの画像があり、
目を背けたくなるようなものばかり。

だが、回復経過の画像を順を追って掲載していたので
寄付もそこそこ集まっていたようだ。
ちゃんと寄付を手術に充てているようで、
元気な姿にホッとさせられるホームページだった。

しかし・・・いくら何でも無くなった手足が再生するか?
見るからに死んでなかったか?
それに、そんなに街に負傷した犬猫がホイホイいるものか?
疑問に思い、ふと画像のファイル作成日時を調べてみた。



完治後の姿の画像は、
無残な姿で横たわる画像より以前に作成されていた。









115 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:10:46.64 ID:GJYJChvA0


スナッフビデオ


スナッフビデオって知ってるか?
俺は見たことあるぜ。飲み屋で知り合った男に見せてもらった。

男に招待してもらったのは山奥の山荘。俺は先に到着したんだが男は30分遅れた。
「悪い悪い。真ん中の子供が高熱を出してな」男は笑った。

それは無残なビデオだった、興味本位で来た自分に後悔した。
日本人の子供・・・10歳位か?・・・が無残にも・・・

最後まで見られなかった。
俺は叫んだ「お前にも子供は居るんだろ!!」
男「二人居るが、それがどうした?」






116 名前: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:11:40.88 ID:9e4BmVay0


>>115
こえー






120 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:15:30.08 ID:GJYJChvA0





老人が男に言った。

「ゲームをしないか?」
老人が説明したゲームの内容は次の通りだ。
箱の中に多額の賞金が入れられており、男が見事箱を開けられたら中の賞金は男の物。
箱はとても頑丈であり素手で開けるのは不可能だが、まわりには斧などがおかれている。
時間制限などは一切無いらしい。

男は是非やらせてくれと答えた。
男が金を得るチャンスがあるのにリスクは無なさそうだったからだ。
参加を表明した男に老人が言う。
「実は箱にたどり着くまでにはいくつか難関がある。
5万円払えば賞金のすぐそばからスタートさせてやろう」
男は笑顔で5万円を差し出した。

ゲームが開始した。
スタート時から賞金は男の目の前にあった。







133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:22:48.47 ID:YoqxOrYNP


>>120
素手で開けられない箱から出ろって事か








126 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:18:37.67 ID:GJYJChvA0


同じ帽子


アフリカで私が写真撮影をしていた時の事。
望遠レンズで遠くを見ていたら大木(バオバブとかではない普通の樹木)に地元の人たちが10人位登って下を見ていた。
下を見るとライオンが呑気そうにいて、その近くに帽子が一つ落ちていた。
もう一回木の上を見ると、登っている人たちはみんな落ちているのと同じ帽子をかぶっているではないか。

「おやおや、帽子を落としたがライオンがいるので取りに行けないらしいw」

私は笑ってカメラから目を放し、別の撮影に向かった。

もう一回木の上を見ると、登っている人たちはみんな落ちているのと同じ帽子をかぶっているではないか。









134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:23:33.07 ID:kw+gLcof0


味噌汁


一年前に他界した姑女(しゅうとめ)は、とても温和で上品な人、嫁にも優しい人であった。
が、舅の方はそれと反対に、頑固で少々意地の悪いところがあった。
かいがいしく世話をする嫁の行動に、いちいち文句をつけるのだ。
中でも味噌汁については
舅:「婆さんとは全然味が違う、なっとらん!本当に覚えが悪い嫁だ!」
と毎日嫁を怒鳴りつける始末。
ある日、とうとう頭に来た嫁は舅に出す味噌汁の椀に、こっそりと殺虫剤を振りかけた。
その味噌汁を一口すすった舅が一言。

舅:「これじゃよ!この味じゃよ!!婆さんの味噌汁は!!」








135 名前: [sage] 投稿日:2011/06/09(木) 23:24:47.81 ID:zu1EuZql0


>>134
婆さん怖い








141 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:27:26.46 ID:GJYJChvA0


サウナ


銭湯に行った。あがる前にサウナで一汗かくのが俺の日課だ。
俺が入って1分くらいで、男が1人入って来た。
勝負だ。コイツが出るまで俺は出ない。これも日課だ。
10分経過。相手の男は軽く100キロはありそうなデブだった。
15分経過。滝のような汗を流してるくせに、頑張るじゃないか、デブめ。
18分経過。ついにデブが動いた。今にも倒れそうな程フラフラになりながらサウナを出ていく。
俺の勝ちだ!!俺はサウナルームの真ん中でガッツポーズをとった。
目を覚ますと俺は見慣れない部屋にいた。どこかで見たようなオッサンが覗きこんでくる。
番台にいたオッサンだ。オッサンは言った。
「私が点検に行ったら君が倒れてたんだよ。ドアにもたれかかるようにして失神していた」
どうやら熱中症を起こしたらしい。少し頑張り過ぎたか。オッサンはやれやれとばかりに
「君を運ぶのはまったく骨が折れたよ。今度からは気を付けてくれよ」
俺はオッサンにお礼を言って帰った。ビールでも飲んで寝るとしよう。







149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 23:33:19.84 ID:4ii054cP0


>>141
だれか解説頼む







151 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:35:40.76 ID:GJYJChvA0


>>149
前半後半で語り部が違う
ということは前半の語り部はどこにいるんでしょうか








154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:36:55.74 ID:kw+gLcof0


排水溝


ウチの母は晩御飯を作る量が多い。
晩に食べ過ぎるのはよくないので自重してほしい。文句言うとやんややんや言うし。

高校生の時、ダイエットを決行。晩御飯のあとに走るといった感じ(決まって9時から)
走るコースに排水溝があったので、そこに食べたものを戻してた(健康上よろしくないけど…)
とまぁ、こんな感じのを一ヶ月くらいずっと続けた。

ある日、用事が出来てしまって一日サボってしまった。
次の日、いつものように9時に家を出ていつもの排水溝へ。

紙切れが落ちている。

紙切れには

「昨日のはどうしたんですか?」

とあった。

ランニングを止めた。







155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:36:57.13 ID:4CPgyLSo0


某洋楽バンドのライブに行った時の帰りの話


俺が去年某洋楽バンドのライブに行った時の帰りの話。
俺と友達二人(仮にA・Bとする)の計三人で行って、
ライブ終了後、テンション最高潮で帰ってたんだよ。
そしたらAが後ろから誰かに肩を叩かれたんだ。
振り返ると、80才くらいの背の小さい腰の曲がったばあちゃんが立ってたんだよ。
なにかな、道に迷ったりでもしたのかな?
とか色々思いを巡らしてたら、そのばあちゃんはこう言った。
「私、死にそうに見えます?」って。
一瞬「は?」ってなったんだが
なんかばあちゃんの目が虚ろで
すごく怖くなって返事もしないでその場を去ったんだ。
しばらく歩いてから、みんなで
俺「怖っ何あれwww」
B「お化けかと思ったぜwww」
A「俺、肩叩かれた時、逆ナンかと思ったぜwww」
俺・B「ねーよwww」
とか半ば笑い話的に話をしてたんだよ。

だけど、話してる途中で気付いちゃったんだよ。
さっきの一言で気付いちゃったんだよ。








163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:41:16.72 ID:/dqPzk0u0


>>155
どういうこと?







173 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/09(木) 23:44:20.88 ID:GJYJChvA0


>>163
背の小さい腰が曲がったばーちゃんが
成人男性の肩たたけねーだろ








176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:48:07.36 ID:/dqPzk0u0


ああああああああああ風呂入りたくねええええええええええええええ







158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:39:01.25 ID:kw+gLcof0


親子丼


旅先の温泉場でスナックに行ったら、出入りの女衒に声をかけられた。
「親子丼いかがですか?お安くしますよ」
俺は乗り気になって、スナックの裏にある置屋らしきしもた屋に行った。
2階の和室で待っていると、40過ぎと思われる年増がやって来た。
小じわが目立ち、肌はダルダル。二重あごに三段腹だ。

「まあ親子丼ならこんなものか。お楽しみは後でだな」


一戦を終え、俺がタバコを吸っている内に年増は身支度を終えた。
女は一礼して部屋を出ると、階下に向かって呼びかけた。







「終わったわ。お母さんの番よ」







171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:43:51.79 ID:kw+gLcof0


ALS


932 :可愛い奥様:2009/10/16(金) 02:03:57 ID:jpv9BP7g0


≫911
ALSという体中の筋肉が動かなくなる病気があって
ある重病の患者さん(中年男性)は≫924の方法もだめ。
もうまぶたが自力では開かないし、眼球も動かない
瞳孔も開きっぱなしなので文字がよく見えない。
(ALSでもまぶたと眼球だけは自力で動く人が多いらしいが)

それで開発されたのが 脳波をひろって会話する方法。
まだ新しい方法で これを自由に使いこなせる人はほとんどいないらしいけど。
独自の脳波(β派)を出してそのパルスを拾って会話する。

んで、上記の中年男性は その方法で数年ぶりに意思表示をすることに成功。
その様子をテレビで放送したの見たよ。奥さんが張り切って会話補助してた。
んで 第一声が「死にたい」








181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:51:54.28 ID:vA1ELEiM0


ここにいるよ^^


30 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[] 投稿日:2006/07/10 09:33:54 ID:1eItpzrc0

どの局が一番実況うまい?

31 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[sage] 投稿日:2008/12/7 10:01:19 ID:EG2wzFY80

何でこのスレこんな過疎ってんの.

32 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[sage] 投稿日:2008/12/7 10:01:50 ID:8bF6c/wo0

ここにいるよ^^








188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/09(木) 23:55:43.06 ID:/dqPzk0u0


>>181
すげ






195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:00:03.69 ID:A2giFHTe0


エレベーターの中の女


8階に住んでいる

仕事が忙しく帰りはいつも深夜だ
にわか雨が肩を濡らすが気持ちいいくらいに思っていた。
ただ、いつもは明るいはずのエレベーターホールがやけに暗く見えた。
暗いのもすぐに理由がわかった。
何本かの蛍光灯の1本が切れている
今に始まったことじゃない。ココの管理人は仕事が遅い

エレベーターが1階に着きドアが開いてギョッとした
中に人が居る・・・ドアに背を向けじっと立っている
赤いリボンと赤のワンピース   女だ
乗り込むのを一瞬躊躇したが乗らないのも変なのでそっと入り込んだ
女に背を向けた状態で8階を押した。
ボタンがどれも押してないことに気が尽き失敗したとすぐに思った。
自分の住んでる階を押したくなかった

階上ランプを見つめながらエレベーターってこんなに遅かったかって考えていた
女は後ろを向いたままじっとして動かない
8階に着きエレベーターを降りたが女は変わらず後ろを向いている

部屋に着き少し落ち着きシャワーを浴びた
ビールを飲み二缶目を飲もうとして冷蔵庫が空なのに気づいた
近くにコンビニがある。サンダルを引っ掛けエレベーターを呼んだ
ドアが開くと女が乗っていた
さっきと同じ格好で背を向けじっと動かない

今度は乗れなかった








219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:11:55.11 ID:qcUDiNIEO


>>195
ドユ事(´・ω・`)?







236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:17:08.36 ID:A2giFHTe0


>>219
深夜にボタンも押さずずっとエレベータに乗る女







232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:16:16.52 ID:9z32UoUA0


>>219
首吊ってた







248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:22:02.54 ID:KlIw94KBO


>>232
ああ、ホールが暗かったから最初は気付かなかった
部屋は明るいからエレベーターの中がはっきり見えたって事か
確かにその方がしっくりくるわ








217 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 [] 投稿日:2011/06/10(金) 00:10:12.21 ID:Nc6Sz2UN0


2つの着信音


ある休日俺は友人2人とドライブに行った。

友人Aが車を運転しながら「こうして3人で集まるのは久しぶりだな」
助手席で俺は携帯をいじりながら「そうだな、今日は楽しもうぜ」
後部座席で友人Cが携帯を片手に
「キャハハハ、心配するなって他の女と一緒じゃないよ男しかいないって!和美は心配性だな~・・・・・」

Cは最近和美という彼女ができたらしく、俺達に彼女の自慢話ばかりしてくる、おまけにさっきから俺達との会話そっちのけで彼女とずっと電話している。
俺と友人Aはうんざりしていた。

「そういえば俺メルアド変えたんだ、最近迷惑メールが多くていまからみんなに新アドレス貼ったメール送るね」
「おう!送ってくれ」

「ところで今度のデートはどこ行きたい?和美の好きなとこでいいぜ・・」
俺は彼女との電話で浮かれているCを無視して友人全員にメールを一括送信した。
「ピロピロ~♪ピロピロリンリン~♪」
「チャラチャラ~♪チャララララ~♪」

車内に2つの着信音が響き渡る、よかった無事に届いたみたいだ。








241 名前:カサハラ1号 ◆SHINE1MQSc [] 投稿日:2011/06/10(金) 00:20:04.89 ID:kXqT0YxH0


少女のおねがい


少女のところにお星さまが降り立ちました
「なんでも一つ願いをかなえてあげよう」  
お星さまはいいました。  

少女は泣いていました
「家族を消してちょうだい!あんな家族、まっぴらよ!」
次の日、少女が目を覚まして一階へおりると、
いつものようにおかあさんと おとうさんとおにいちゃんがいました。  
少女は後悔しました。  

その夜、再びお星さまは少女の目の前にあらわれました
「気に入ってもらえたかな」  
少女はいいました
「昨日のおねがいをとりけしてちょうだい」  
お星さまはいいました。  
「一度かなえたおねがいはとりけせないよ」
少女は泣きました。








245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:20:49.86 ID:XZz3c15G0


>>241
これ何回見ても意味わかんね








251 名前:カサハラ1号 ◆SHINE1MQSc [] 投稿日:2011/06/10(金) 00:23:24.05 ID:kXqT0YxH0


>>245
少女は養子
お星様は本当の家族を消してしまった
少女は二度と本当の家族には会えなくなった







284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 00:52:52.15 ID:j/gTekvE0


1番ぞわっとしたのは

残念ながら地獄に堕ちました・・・

だろ




ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだ、
その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろう
とおもい、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに
その子はなくなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、
病院で撮った写真の事を思い出しました。それを現像に出し取りにいって
見てみると、その写真が見つかりません。写真屋さんに聞いてみると、
「いや、現像に失敗して、、、」というそうです。不審に思ったお母さんは
娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、「見ない方がいいと思いますけれど、
驚かないで下さいね。」と写真を見せてくれました。そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが
ミイラのような状態で写っていたそうです。
それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養して
もらうといい写真を持ち帰りました。それにしても恐ろしい
写真だったため霊能者のところに供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。やはり無理に頼み込んで
話を聞ける事になりました。その霊能者が言うには、「残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」今まで聞いた中で一番恐かった話です。








321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 03:35:39.84 ID:kkNxvahU0


背後の押入れ


俺の誕生日に、ホームパーティを開いたわけ。
その時、家の中で皆の写真をとってみたら、変なものが映っちゃったのよ。
背後の押入れから見知らぬ真っ白い顔して真っ赤な目の女が顔を出して、こっち睨みつけてんの。

これやべーじゃんってことで、霊能者に写真を鑑定してもらった。
そしたら、「この写真からは霊気を感じない。心霊写真でも何でもないよ。」だとさ。

あ~あ、ビックリさせやがって全く。







329 名前:1[] 投稿日:2011/06/10(金) 05:31:23.10 ID:Yw+av/Q60


105号室


ある男が大学進学を機に都内の2階建てアパートへ越して来た。
2階には部屋が5室、左から101号室、102号室…と並んでおり、男は104号室に住んでいた。
小さなアパートだったが、交通アクセスも良い上周辺にある程度の商業施設もあり、利便性は完璧であった。
その上気の良い住人たち。
101号室には面倒見の良い年配の男性。102号室には仲睦まじい若い夫婦、恐らく子供連れであろう。
103号室にはそれはそれは綺麗なお姉さん。
朝夕に会うだけだが皆気さくで挨拶も交わしてくれる。
男は慣れない都内での生活にあくせくしながらも、非常に充実した毎日を送っていた。



330 名前:2[] 投稿日:2011/06/10(金) 05:44:03.85 ID:Yw+av/Q60


ところが105号室の住人だけ素性を見せない。
それどころか夜、少しでも物音を立てるとドンドンと壁を叩いてくる。男にとってアパート生活をする上で唯一の悩みであった。
そしてとうとう我慢しきれなくなった男は壁を叩いてきたら叩き返してやろうと画策した。
そして夜、テレビを見ていると
ドン!
やっぱりまたか…と思いつつ、壁を叩く
ドン!

…ドンドン!

叩く回数が増える。ならばこちらも負けじと壁をさらに叩く
ドンドン!

…ドンドンドンドン!

相手もその気のようだ。暫く壁の叩き合いが続いた。堪らなくなった男は壁の向こうの住人に一言
「おい!文句があるなら面と向かって言ってこい!」
そうすると、壁叩きがピタリと止んだ。
暫くの沈黙、やっと収まったかと安堵したその時…

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!

際限なく壁を叩いてくる。男は堪えられず着の身着のまま家を飛び出しその夜はコンビニで一夜を明かした。
そして次の日の朝、自室に戻ってきた男は不動産に電話をすることにした。
勿論、105号室の住人のことについてである。昨夜の一件についてもである。
そうすると先方は少し間をおいて一言

「あそこ、あなた以外誰も住んでいませんよ?」








332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/06/10(金) 06:51:20.21 ID:5j2k3pQP0


>>330

こえええ







333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 06:57:24.01 ID:WElsWEWV0


>>330
105号室なんてありませんよってオチかと思ったら斜め上を行かれた








335 名前:以下、名無しにかわりまして VIPがお送りします [] 投稿日:2011/06/10(金) 07:16:47.38 ID:zSiJagh90


オチでビビる怖い話


ある夜自分の部屋でゲームやってたらさ、
何故か視線を感じるのよ

いつも部屋のドアは開けっ放しにしてるから
最初は家族の誰かが覗いてるだけだと思ってたけど
気づいちゃったのよね

その視線が窓からきてるのを

窓の外にはベランダも何もないのにおかしいと思ってばっと振り返ったらさ

男が立ってんの

男も自分と目があった瞬間窓をドンドン叩きらじめ大声で叫びはじめた

「初めましてこんばんみ~」ってさ





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