アメリカ人モデルのカーリー・クロス（24）が、人気誌で芸者風の和装を披露して話題になったが、「これは明らかに日本人に対する人種差別ではないか」という声も多くあがっている。決して黒髪ではないカーリーが髪を黒く染め、芸者のような化粧を施しポーズをとる姿は多くの人々を不快にさせてしまったらしく、カーリーはついに謝罪するに至った。

白人が黒人に、黒人が白人の仮装をしても必ず出るのが「人種差別だ」という批判の声だ。このほどカーリー・クロスも『VOGUE』誌の撮影に応じて日本風・芸者風の和装を披露し、「差別だ」「文化的な配慮に欠ける」と判断した人々に猛バッシングされてしまった。

ちなみに今回の撮影では“多様性”に重きを置き、アジア人、黒人、白人など様々な肌の色のモデルを起用している。しかしずらりと並んだモデル達は多様性があるどころか全員同じようなモデル体型で、唯一のプラスサイズモデルまで画像加工をほどこしたのかボディラインがスッキリ。「このどこに多様性という要素があるのか」という猛批判が噴出し、カーリーはTwitterに以下のような謝罪文を掲載した。

「これらのイメージは、私のものではない文化を盗用したものです。文化的な繊細さに欠けるこの撮影に参加したことについて、心から謝罪します。」
「私の目標は今も、そしてこれからも女性達に力を与えインスパイアすることです。今後は自分の参加する撮影やプロジェクトが、この目的を反映するものであるようにします。…

過去には「日本人と日本の美しさが大好き」というケイティ・ペリーが芸者姿でステージに立ち、やはり「差別的だ」と批判された。またお忍びで日本に来るほどやはり日本通のアヴリル・ラヴィーンも、日本をフィーチャーしたPVリリースで猛バッシングを受けた。日本のファンとしてはむしろ嬉しいことも、“文化的感受性”を尊ぶアメリカでは差別と捉えられてしまう。ちなみにケイティの芸者パフォーマンスについては、動画サイトのコメント欄に日本人ファンが「自分は日本人だけど、このパフォーマンスは嬉しかった」と書きケイティを擁護。またカーリーの写真についても決して醜いものではなく、昔の日本を彷彿とさせる美しさと気品があった。