須崎正太郎
2023-07-06
↑の「田坂善四郎」の中には、善四郎さんと同時期に活動した月賦商人「武田長六」の情報を掲載しました。
福岡県の朝倉を根城として活動し、九州北部で月賦ビジネスを行った人物なのですが、その人生についてはかなり謎に包まれていて、どういう活動をしていたのかはよく分からなかったのですが、
軍人旌功録 在郷之巻 1
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/842926/1/327
↑こちらの資料に、その武田長六が登場しているという情報が私のもとに届きました。
明治時代後期、愛媛県朝倉に武田長六がいたという資料で、私自身も確認しました。
同姓同名の可能性も、もちろんあるのですが……。
武田長六は、通説によると福岡県朝倉の水之江出身とされています。
ただ、活動範囲が善四郎さんと似ていて、また、一部資料には(「伊予史談」など)善四郎さんの部下だったという記述もありますが、そのあたりもよく分かっていません。
また、「軍人旌功録」には村上市太郎の名前も登場しているとの情報でした。
こちらも私自身で確認しましたが、確かに愛媛県桜井の村上市太郎が登場しておりました。
これも同姓同名の可能性がありますが、村上市太郎は愛媛県出身とされているので、同一人物の可能性はより高いと考えます。
……月賦ビジネスの歴史、特に田坂善四郎グループの個人史については、まだまだ調べるべきところが大だと思います。近いうちに朝倉の図書館までまた赴いて、武田長六についてより調査をいたします。
「田坂善四郎」はひとまずの完成を見たのですが、今後も調べ続けて、10年後、20年後には改訂版を出せたらいいな……と個人的には考えています。夢のような話ではありますが、ね。
まだまだこの件、調べていきますよ。