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こんにちは、須崎です。

と、そういうわけで、約1ヶ月にわたって掲載を続けてきた、
恋愛小説「ラストシーン」はこれにておしまいであります。
連載をこころよく許可していただいた作者の皆々様には、
感謝の言葉もございません。
どうも本当にありがとうございました。
重ねて御礼申し上げます。

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学園恋愛小説「ラストシーン」


原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
スペシャルサンクス M氏、一樹店長


「ラストシーン」<最終話>

友久 「……」

 今、舞台の上でやっているシーンが終われば、いよいよ俺とさやかの出番……ラストシーンになる。
 幸か不幸か、さやかは反対側からの登場なのでここにはいない。
 だから俺は、残された少ない時間をゆっくりと落ち着きながらすごす。
 ラストまで、時間にしてほんの2分ぐらいといったところだろうか。
 俺はその短い時間……目をつぶって、昔の事を思い出していた。
 思えばこの3ヶ月だけでも本当に色々な事があった……。
 思いっきりさやかと喧嘩をしたり、義彦がさやかの事を好きだった事を知ったんだっけ。
 さすがにあの時は俺も驚いたよなぁ。
 あ! 劇のシナリオを書かされるハメになったりもしたな……。
 俺が熱を出して寝込んだりもしたっけ……。
 そういえば、あの時は俺がおとなしくしてないものだから症状が悪化したんだよな……。
 そうそう……旅行にも行ったんだ……。
 合宿の下見って事でみんなでワイワイ楽しんだ……。

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学園恋愛小説「ラストシーン」


原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
スペシャルサンクス M氏、一樹店長


「ラストシーン」<第23話>

 そして、次の日から学校が始まった。
 クラスのみんなは相変わらずで、教室内はにぎやかな空間だった。
 俺は、そんな変わらない空間がなんだか嬉しかった。
 始業式のホームルーム……綾姉がさやかの事故の事を言うと、さすがにみんな心配そうに静かになってしまったが、命に別状は無いという事や、1ヶ月後には退院して学校に来れるという事を言うと、教室内には再び安堵の色が戻った。





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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
スペシャルサンクス M氏、一樹店長


「ラストシーン」<第22話>

8月31日

 その日は夏休み最後の日。
 前日の台風の後を引いてか、この日も大雨が降っていた。
 そんな日でも部活だけはしっかりとあって、文化祭に向けて日々の練習を頑張っている。

小百合 「ふぅ……疲れた……」

 自分のセリフ練習を終えて一段落した頃、小百合ちゃんは俺の隣に腰掛けた。

友久 「お疲れ……ハイ、タオル」

 俺は小百合ちゃんにタオルを手渡す。

小百合 「今日は終わったらドコに行こうか?」
友久 「うーん……雨も降ってるし……ボーリングってのはどう?」
小百合 「あっ……それイイ! 絶対に行こうね? 約束だからね?」
友久 「ハハハ……大丈夫だよ、逃げたりしないから……」

 そうだ! 今日はお金も余裕をもって来たし……一緒に夕飯を食べる事にしよう。

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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
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「ラストシーン」<第21話>

綾姉 「チョット、友ちゃん! 倉島さんと付き合うってホントなの?」
友久 「……」

 夕飯までの間、昼寝をしていたら突然、綾姉が俺達の部屋に乱入してきて、俺をたたき起こしてきたのだからたまらない。
 小百合ちゃんと手を繋いで帰ってきたのを偶然、舞に見つけられてこのザマである。
 まぁ、後で結果報告をしなくてはいけない約束だったので、遅かれ早かれこうなっていたんだろうけど……。

綾姉 「チョット! 聞いてる? 本当なの?」
友久 「ウルセーな! そんな事で人を起こすな!」
義彦 「友久……お前、セリフと表情が一致してないぞ」
綾姉 「ま、まさか本当なの? あの倉島さんが……こんな奴と……」

 なんか顔がやたらニヤけていたらしい……。
 おかげで、何も言っていないのに付き合っている事がバレてしまった。

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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
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「ラストシーン」<第20話>

8月19日

 何でもない1日……。
 また今日も何もしないで、ただ生きているだけの日なのだと思っていた。
 しかし、人生とは不思議なもので、ある日、突然、一変してしまうものだ。
 この日は俺の人生の中で最大の転機となる日なのであった。

義彦 「友久、メシ食いに行こうぜ」
友久 「あぁ……」
義彦 「あのさぁ……いい加減にその死んでるみたいな顔よせよ。
見てるこっちが気分が悪くなってくるぞ」

 俺の態度が気に食わなかったらしい……。
 義彦が珍しく本当に怒った口調で俺に言った。



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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
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「ラストシーン」<第19話>

友久 「どうしたんだ?」

 やる気の無い声で隣にいるさやかに聞いてみる。

さやか 「あ! 友久ちゃん……起きたんだ……それよりね、凄いんだよ!」
友久 「ハァ?」
さやか 「誠君がね、舞ちゃんに告白したんだよ!」
友久 「誠が? 舞に?」

 なんだ、アイツ舞が好きだったのか?
 歩く人騒がせって言われてる舞を好きになるなんてかなり物好きなんだなぁアイツも……。
 小百合ちゃんの次は舞か……。
 小百合ちゃんは文句無しにカワイイ、舞も顔だけ見ればカワイイんだよな……。
 まぁ、アイツに限って、顔がいいから好きになったってのは無いんだろうけどな。
 誠って意外とサラッとした性格らしく、そう言った事はキッチリした形で白黒付けようとするんだよな。だから、公衆の面前でもサラリと告白なんてできちゃうんだ。まったく、羨ましい性格だよ。俺にも、その勇気を分けて欲しいぐらいだ。

友久 「そう言えば、結果はどうなったんだ?」

 よく考えたら、一番大事な事を聞き忘れていたじゃないか!

さやか 「それは……見ての通りだよ」

 と、さやかが言うので、その方向に目をやると一番後ろの席にアツアツの御二人さんが座っている。

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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
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「ラストシーン」<第18話>

8月12日

 ピピピピッ! ピピピピッ!
 いつも通りの時間……。
 いつも通りの場所……。
 いつも通り鳴り響く目覚し時計……。
 これがこの俺、神崎友久の日常だ……が今日は違う。
 俺は、目を閉じたまま手探りに目覚しを探し出しアラームを止め――
 そして……寝た(非日常)


友久 「Zzzzzz……」
さやか「起きろーーーーーー」
友久 「うわぁ!」

 突然の事だったので、何が起きたのか理解できずにベットから落ちてしまい、慌てながらファイティングポーズを取ってしまった。

さやか 「……何……やってんの?」
友久 「え? あ……オハヨウ」

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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
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「ラストシーン」<第17話>

8月11日

「……ちゃん……久ちゃん!起きて」

友久 「……」

 その日はなんだかものすごく懐かしい気分で目が覚めた。

さやか 「ねぇったら! 起きてよ!」
友久 「わか……った……」

 何年ぶりだろうか……こんな感じで起こされるのは。
 少し懐かしいな……昔はよくこうやって――

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原案・著者 メンデル金子、NAOKI
編集     須崎正太郎
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「ラストシーン」<第16話>

8月10日

さやか 「おーきーろ!」
友久「ぐへぁ!」

 急に腹に激しい衝撃が走る。
 その日の朝はその痛みのせいで目が覚める。

友久 「ってーな! 何しやがる!」
さやか 「お、怒る事ないじゃない……大体、起きない友久ちゃんが悪いんでしょ!」
友久 「その前に起こそうともしてなかったろうが! お前の起こし方はそうやるのか?」
さやか 「起こしたよ? 友久ちゃん朝だよー(←小声)って」
友久「そんなので起きるわけ無いだろー」
舞 「あーあ……また始まっちゃったよ」
義彦 「3-C名物『夫婦ゲンカ』最近はケンカをしないと思っていたら……」
綾姉 「あーなっちゃうと止まらないのよねー」

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