1828aa12.jpgアニメ放映にかかる額、「ハガレン」クラスだと5億円 …アニメによっては原作が330万部売れないと赤字
TVアニメ「鋼の錬金術師」や「咲-Saki-」を手がけたことで知られるプロデューサー・田口浩司氏が、出版社がTVアニメ放送時にかかる製作費や広告費などの詳細を語っている。

TVアニメ「鋼の錬金術師」や「咲-Saki-」「黒執事」を手がけたことで知られるプロデューサー・田口浩司氏が、出版社がTVアニメ放送時にかかる製作費や広告費などの詳細を語っている。

それによると、提供料は深夜全国5局から7局で2クール(6カ月)放送すると出版社の負担は約5000万円。U局だとその半分の2500万円。「鋼の錬金術師」の場合、キー局で4クール、土曜夕方6時に流すと5億円かかるという。

アニメの製作費はピンきりで、1話あたり1000万円から2000万円。「1話分の制作費×話数」で全話分の制作費が計算できる。

アニメによっては原作コミックス(一冊420円の場合)が、330万部売れないと赤字。330万部売れてやっとトントン、そこから売れ伸びて初めて利益になる。(原作者への印税や印刷代、紙代などを支払って、出版社に入る1冊あたりの収益は、約150円)

出版社側の収益は、DVDなど関連商品が売れた分の印税。TVアニメ放送によって売れた原作コミックスの収益。これらが、提供料等の支出を上回らないとビジネスとしては失敗したことになってしまうそうだ。

アニメによっては原作コミックス(一冊420円の場合)が、330万部売れないと赤字。330万部売れてやっとトントン、そこから売れ伸びて初めて利益が出るという感じとのことだ。

インタビュー全文は以下で。

『咲-Saki-』『鋼の錬金術師』の田口浩司プロデューサーが語る、儲かるアニメの作り方(Business Media 誠)


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