7e61e9d9.jpgガンダム富野監督 「ゲームの本質は“悪”と思う」「私を黙らせる作品を見せてほしい」
ガンダム監督などで知られる富野由悠季氏が、「私はゲームの本質は“悪”だと思っている」「“俺の作るゲームはそうではない!”と言えるような作品を作って見せてほしい」など話したことで話題となっている。

ガンダム監督などで知られる富野由悠季氏が、「私はゲームの本質は“悪”だと思っている」「“俺の作るゲームはそうではない!”と言えるような作品を作って見せてほしい」など話したことで話題となっている。

神奈川県の「パシフィコ横浜」で開催されている、「CEDEC2009」にて、「機動戦士ガンダム」などアニメーション監督として活躍している富野由悠季氏が「慣れたら死ぬぞ」という演題で基調講演を行った。

ここでゲーム業界誕生から30年経ったことに触れ、「私はゲームの本質は“悪”だと思っている。ゲームは世界中の大多数の人間の時間を無駄に消費させて、生産活動を停止させている」とした上で、「今のこの言葉を聞いて、“俺の作るゲームはそうではない!”と自信を持って言えるような作品を作って見せてください」とコメント。

さらに自分の過去を例に挙げ、「私はずっと、映画業界の中では“最下層”と呼ばれたアニメーション映画の世界で仕事をしながら、いつか現在の自分のような立場に立てるようにずっと努力してきた。皆さんも、“絶対にあの偉そうな富野を黙らせたい!”という意思を持って、努力していってほしい」と語った。

最後に富野氏は、「自分が売れるために若者の才能の芽を摘むような人間に自分はなりたくない。若者たちの才能を伸ばす場を作っていきたい」と話し、「いずれ若い年代の才能に屈服したい」とも話して、基調公演を締めくくった。


【CEDEC 2009】「作品で私を黙らせてください」富野監督がゲームを斬る(via:gpara.com)

これにネットでは、「アニメだって時間の無駄」「なんだかんだでしっかりした事いうから嫌いになれない」「ゲーム批判とみせかけて普通にゲームクリエイター激励だよな」などといった声が寄せられていた。


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