33f554e3.jpg「漫画が無くなっても、会社がある限り私達は給料をもらえるんですよね」 …ブラよろ作者、出版社に子供扱いされ涙も出ず
雑誌の公称部数と実売の差など暴露していることで話題の「ブラックジャックによろしく」の原作漫画家・佐藤秀峰先生が、出版社に冷たい対応をされたことを公式サイトに綴っている。

雑誌の公称部数と実売の差など暴露していることで話題の「ブラックジャックによろしく」の原作漫画家・佐藤秀峰先生が、出版社に冷たい対応をされたことを公式サイトに綴っている。

佐藤先生が、「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の「新ブラックジャックによろしく」を、自らの公式サイト「佐藤秀峰 on Web」で有料配信することを明かした。価格は新作30円、旧作10円で、開始時期は未定。

漫画は独自のポイント(1ポイント=1円)で販売し、クレジットカードか電子マネーで300円分から購入できる。購入後1年間は何度でも読める形式を検討しているそうで、「ブラックジャックによろしく」「海猿」など連載終了した他作品も販売する予定という。

佐藤先生は、「僕の強みは、漫画家自身がそれを運営するという目新しさだけ」「先に300円を払ってまで、オンラインで僕の漫画を読みたいと思う人が何人いてくださるでしょうか?」と不安もみせているほか、この独自販売に至るまで始終も綴られている。

前回は、オンラインコミックの開始とともに、ホームページ内で自分の本を販売しようと思った所まで書きました。さっそく、その考えをある出版社のお偉いさんにぶつけた僕ですが、返ってきた答えは非常に冷静な物でした。

まず最初に「単行本は出版社の商品であって、あなたの本ではありません。」ということを言われました。そうなんです。「海猿」も「ブラックジャックによろしく」も、僕の本ではありません。
回答をまとめると、こんな感じになります。

・漫画の単行本というのは出版社の商品であり、出版社の所有物である。
・漫画家は、出版社の商品の製作に協力しているだけであって、出来上がった本は漫画家の所有物ではない。
・よって、漫画家が原価で商品を仕入れることはできない。
・また、出版社と直接、取引はできない。
・ただ、著者関係者ということで、社員価格の定価の80%で特別にお譲りすることはできる。
・それ以下の値段で仕入れたいのであれば、電子書店を構えていただき、正式に取り次ぎを通して取引していただくしかない。
・書店として、取り次ぎと取り引きをしたいのなら、最低でも月額200万円(6000冊相当)以上の本を仕入れてもらわなければ、相手にしてもらえないだろう。
・ただし、大手の取り次ぎは、月額200万程度の取引では受け付けてくれないので、中小の取り次ぎならご紹介できるが、中小業者は希望した本を、希望通りに配本する能力がない。
・つまり、仮にあなたが、自分の著作の単行本のみを、毎月6000冊ずつ仕入れようとしても、60冊しか仕入れられないかもしれない。

加えて、「それでもやりたいとおっしゃるのなら、あなたの自由ですが、本屋さんがあなたの本を売ってくれなくなっても知りませんよ。」と言われました。

僕は「旧来のシステムがダメになりかけてるんだから、そんなことを言わずに新しいチャレンジできるようにご協力いただけませんか?」とお願いしましたが、丁寧に「漫画が無くなっても、会社がある限り、私達は給料をもらえるんですよね。」と言われました。

~僕はなんだか情けなくて涙が出そうでしたが、悲しすぎて涙も出ませんでした。こんなバカみたいな子供扱いをされるのも、もう何度目でしょうか?

ここだけでは誤解を招く可能性があるので、ぜひとも全文を見ていただきたい。

佐藤秀峰 on Web(漫画貧乏その11の頁)



「いい加減にしろ佐藤秀峰」 ブラよろ作者にとある漫画家が激しく言及
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