fbc706af.jpgガンダム監督 「“最近の若者は”って言うけれど…」
「機動戦士ガンダム」の監督で知られる富野由悠季監督(67)が、最近の若者を語った記事が話題になっている。

「機動戦士ガンダム」の監督で知られる富野由悠季監督(67)が、最近の若者を語った記事が話題になっている。

富野由悠季監督のインタビューが「」に掲載された。その一部内容が「Japanimate.com」で紹介されており、その独自の切り口が大変に面白い。


――今の若者世代の問題点は?
40、50代の考える力が衰えていて、これが若い世代に波及している。一般教養や学識を束ねられなくなった大人たちが第一の問題で、若者の責任は二番目。バブル景気までにそれまでの道徳観や価値観を捨ててしまった我々の世代が、新しい価値観を生み出せていない事こそが問題。若い世代に「お前らはだめだ」と僕は言わない。

あの程度の政治家、自己権益を守る官僚、高額年収の経営者、金融ファンドを実業だと言う大人、自衛隊にクーデターの芽が育っていても大人たちはその危機感すら持っていない。

――若者は冒険、消費をしないという傾向があるが?

若者が温室の中で飢えることの無いシステムを作ったのは我々。その指摘はマスコミの表層的なデータ論に過ぎない。若者を喚起する言葉を今の中年世代が発信していない事の方が問題。その中年世代は技術革新だIT革命だと言うけれど、所詮は携帯を2-3年毎に買い換えさせているだけ。

ビジネスモデルの都合だけの消費活動は15年後には成立しない。
僕は小学校の頃から広告が嫌で、なぜ欲望を喚起しなくてはならないのか理解できない。そこまでして消費を奨励する事は欺瞞行為だと思う。今の若い人たちはそれに気付いて、世間に警鐘を鳴らしているのではないか。今回の経済危機をきっかけに消費を拡大しない経済システムを構築する時代に入ったのではないか。

――中年以上の世代が若い人にしてあげられることは?

自分が死んでもこの社会が維持して欲しいと思うのが国家百年の計。「自分が死んだらおしまい」ではないと思えばやるべきことは見つかる。学校の通学路の補助員でもいい、それをしていくのが我々の世代の使命。特に僕と同世代の人には「年金を手に入れて最低限の暮らしが保証されているのなら、その気力、体力を世間に向けて全部投げ出せ」と言いたい。


ガンダム生みの親、富野由悠季が語る若者論(Japanimate.com)
週刊東洋経済に掲載された富野由悠季インタビューの中身(情報:にゅーあきば)


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