「日本史といえば暗記」というのが一般的ですが、少々頭を使わなければ取れない問題もあります。
未見史料といって、初見の史料からいろいろと推理して解かないといけない曲者です。
今回はその攻略法を科学してみたいと思います。
一つ目の糸口が「元号」です。
大抵の史料には今で言う日付のようなことが書かれています。
たとえば、「天平○年」といったら聖武天皇の時代だと想像がつくでしょう。
この元号をできるだけストックして、だいだいの時代を推測しようという方法です。
少なくとも、史料集に出てくる元号は全てわかるようにしておきたいですね。
二つ目の糸口が「別名」です。
たとえば「白河」といったら松平定信の名前がパッと浮かびますよね。
史料では当時の官位や役職で呼ばれている場合が多くあります。
むしろ本名で出てくる方が少ないですよね。
こちらも史料集や過去問から覚えていくべきでしょう。
最後に、出題者の弱みを突いた攻略法があります。
いや、攻略法と言うに値しないほど単純です。
よく考えてください。
出題者は、いくら史料が未見であっても問題を作らなければなりません。
まさか史料が意味不明で問題も意味不明なんてことはありえないですよね?
そんなことをしたらバッシングされて大学の品格を下げてしまいます。
だから、問題やその選択肢などに史料の読解に繋がる用語や文章が入れられるはずなのです。
つまり、問題が逆に史料を読み解くヒントになるのです。
先に問題をざっと見てしまえば、史料の内容(最低でも時代くらい)を推測することができます。
長いので引用はできませんが、今年の早稲田の政経の問題もそうでした。
史料から読んだら意味わからないけど、問のところでヒントが散りばめられていたので、そこから読んだ人はずっと楽だったでしょう。
本番で緊張すると必要以上に不安になっていますから、ひとつ「わかった」と思うだけでも精神的に大きく違います。
本当にここで例を出せないのが恐縮なのですが、このように前からだけでなく後ろから攻めるのも大事な戦略なのです。
ちなみに、未見史料を扱った問題は非常に少ないです。
万が一過去問で出会ったら対策を考える程度でいいと思います。
その未見史料対策を掲載した参考書は、筆者が見た中では「眠れぬ夜の土屋の日本史」だけ(しかもごく一部)です。
出題校を発見し次第、ここで紹介いたします…。
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