2009年発売、ナイトウィザードThe 2nd Edition のファンブック。
著者名は菊池たけし表記だが、リプレイ部分GMは前巻から引き続き伊藤和幸。
プレイヤーは、
菊池たけし:テスラ=陽炎=フラメル 小泉豊:大泉スルガ
赤羽くれは:みかきみかこ 田中信二:マユリ=ヴァンスタイン
ファンブックとしての、リプレイ部分とボイスドラマCDの二段構えも変わりはない。が、
ボイスドラマ前に必ずリプレイを読むこととの注意アリ。

ボイスドラマの脚本が先に出来たので、
それに繋がる物語をつくりGMをやりリプレイを書け、というきくたけ無茶振りに対し
「ならばPC1(主人公)をやってくださいね」
と無茶振り返しをした伊藤和幸。
その結果、きくたけ氏初の美少女主人公キャラロールとなった今作。
…きくたけ氏ほどの経歴ならば、男だろうが女だろうがロールプレイはお手の物、
照れも恥じらいもなくロールをやり遂げる…と思っていたのだが、
ちょっとへえぇと思わざるを得なかった。
こんな人でも、主人公格の美少女キャラを演じるのは躊躇するものなんだなぁ。
「シリアスな萌えロールプレイは3分しかもたん!」とか
「GMだと(恥ずかしいセリフが)気にならないんだよ!」とか
ああ、わかるわかるむしろやっぱりきくたけもそうだったんだーなどと親近感がわいた。

そんな悶絶しながらの主人公ロールであったが、
ちょっっと戦闘その他でイメージ壊れる的暴走やファンブル、
ぽんこつキャラとしての下地作りかと思わせるほどのロール暴走はあったものの、
やっぱりきくたけ氏の役柄は、ストーリーにからむキャラである方が映えるなぁと実感。
メインストーリーに絡まなくていい補佐役は、
今回マユリ役の田中信二が担っていたのだが、
うん、やっぱりこのきくたけ主人公・田中信二フォローの配置のほうがしっくり来る。
物語としての完成度も高くなったような気もするし、予想以上に良かった。
消えてしまう運命の少女と、その運命を回避しようとする少年の
戦いの末のラストシーンも良。

ボイスドラマCDのほうは、なんか魔王がたくさん出てきて
派手にやってるなーという印象しかない作品であった。
…こちらの脚本を先に完成させた、といつもと違う出来を期待させた言葉に、
私の方が少しハードルを上げすぎたかもしれない。
魔王かわこわいい。とは印象に残ったが、CDの物語自体の印象は薄かった。
リプレイとの繋がりも、あんまり感じるものじゃなかったなぁ。ちと残念。

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