昔に購入したゲームを引っ張り出してきて遊ぶ、
かなり非生産的行動をしております。
買ったときも中古で千円台だったのに、なんというコストパフォーマンス。
現在掘り出しているのはこれ↓PROJECT SYLPHEED。



ストーリーはひどい。キャラ造形もありがち。というかガンダムSEED劣化。
幼なじみの男男女が宇宙戦争に巻き込まれて、二つの陣営に分かれて
「なんで僕たちが戦わなきゃいけないんだ!!」で
他の人間は気にせず大量殺戮される話。…あ、いかん、ストーリー説明したらだめだ。
物語は最低であり、ムービーシーンは飛ばしてOK。マイナス評価にしかならないからね。
そのマイナスを跳ね返すほどに、宇宙空間の戦闘が面白い。
ミサイルの多重・マルチロックオンで敵戦闘機編隊を蒸発させるもよし、
敵戦艦のシールドジェネレーターを破壊して、
砲台を破壊し反抗能力を取り上げてから料理するもよし。
美しく戦おうとすれば、どこまでも華麗に出来そうなゲーム。
オススメ度はシナリオ込みでB-。戦闘だけならB+。


ジャイアントロボ バベルの籠城 4 戸田泰成
原作:横山光輝 脚本・演出:今川康宏




裏表紙に壮絶なネタバレ。「あばれ天童、激動のカワラザキ荒野に死す!!」
…いいのか、こんなにでかでかとネタバレして。
まあこのジャイアントロボの話自体、人間の命とかどうでもいい匂いが
ぷんぷんしてるしな。ぎゃあぁとか叫び声を残して、干からびた死体になったキャラが
次のコマでは復活してたり、死んでた人間が霊魂になって普通に戦ってたり、
「実はあの時死んでいなかったのだよ!」が多すぎてもう。
食傷を通り過ぎて諦めにも似た感情しか抱かなくなった。
命に対して描き方が希薄だから、「死闘」とか言われても重厚さの欠片もないんだよ!
と声を大にして言いたい。

今巻の個人的見所は、カワラザキとその息子の若い頃。
「お前などこの家から出て行け!」と息子を家から蹴りだすカワラザキ。
屋敷の扉がばたんと閉まり、屋敷はそのままロケットとなって空高く飛んでいく。
…さすがに笑ってしまったわ。なんで屋敷とぶのん?


キン肉マン 42 ゆでたまご



もう語るところなどほぼないキン肉マンの42巻。
しかし面白さがまだまだ継続している作品。化け物か。
今巻でもブロッケンJrとラーメンマンの過去の話からの因縁や、
ラーメンマンの「闘将!!拉麵男」時代の因縁話など、
昔からの読者の期待に応える素晴らしい出来となっている。
…とはいえもう、キン肉マンを今現在まで追って買っているのは、
その昔からの読者のみだろうし、商売としてもマンガの方向性としても実に正しい。
過去の栄光・積み上げてきたものを食いつぶすリメイク商売が多い中、
これは成功しているいい一例だ。(キン肉マン二世という反面教師が役立っている?)
今回も面白かった。


ゴッドバード 5 長谷川裕一


とりあえず長谷川裕一公式ブログを見た後、この三作品を見てほしい。
ゴッドバード読者なら十分楽しめるだろう。長谷川裕一ファンなら必見だ。



大分前に自分のアンテナには引っかかっていたのだが、
紹介する機会がなくて「次の長谷川作品の時にでも一緒に紹介するか…」と
手抜きしていた結果がこれだよ!
原作者本人に先に紹介されては、ブログで取り上げるタイミングを遅きに失したというもの。
…まあいいか。公式ブログもニコニコ動画も見てないよー、という
ライト層ファンさえ見てくれれば。(このブログにそんな人が迷い込むかどうかはともかく)

さて作品自体の感想。
「平行世界のあなたがパイロットだったから、あなたも巨大ロボに乗るんだ!」という理由で
30男をパイロットに据えるという無茶振りが実に最高。それに備えていたジジイも最高。
30代の煮え切らないカップルというものの距離感も、なかなかよい。珍しいよな。
しかし肉体的には、反応速度とか成長速度とか、ダメージに対する回復速度とか
いろいろ若いパイロットに負けてる部分は多すぎると思うのだが大丈夫か。
初代ファイアーエムブレムのジェイガン(例が古い)を想像してしまう。
そのあたりの弱点、関係あるロボなのかなーこのダルタニアス。
スーパーロボット大戦でも、このダルタニアスについて描かれたことは…
((あったっけ…とググる)DとGCとXOに出演していたらしい。見事に未プレイだ)
…残念ながら知らない。私の作品知識は前に作者本人が描いた、平行世界話のみ。
私と同じくらいの知識の人も多いんじゃないかなぁ。
まあそんな知識でも、物語は十分楽しめる。長谷川作品としてはいつも通り。

見所はゴッドバードひよこ、物語に出現シーン。
パイロットが単身敵基地に突撃して、敵中枢部でロボを召喚して基地を破壊というのは
ダイソードのラストでも使われていたし、少し安易かなーと思ってしまう。
まあそんなに簡単にぶっ潰せる敵なら苦労はしないけれども。
ラストのページはこれからのさらに絶望的な戦いを予感させてくれるものだしな。
(ただしスパロボでは普通であり、よくあるシーンといえばその通りなんだが)
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