ド直球の続編タイトル。アマゾン見たら全26巻とか、長いな。
前作の17年後、前主人公達の子供達の物語。

「おじさん」…え?おじさん?
「石松」…ああ、石松の息子だろうな、剣崎の息子と顔同じだもの…え、本人!?
誰だよこいつ!
あの車田漫画に一人だけすがやみつるが描いてたような、
三枚目を引き受けるために生まれたあいつはどこへ行ったんだよ!!
はぁはぁ…取り乱しました失礼。
しかし読んだ直後の素直な気持ち、あの基本戦隊もののイエロー的、
進んでやられ役・時にはかっこいいというキャラが好きな私としては、
17年後の彼の劣化(美形化)はちょっと残念なものがありました。
戦隊もので全キャラ美形で戦闘シーンが映えると思っているのかー!とか
やられ役や説明役がいるから物語が締まるんだろうとか思ったけど、
そのテンプレを壊したのはよくよく考えれば聖闘士星矢であり、
車田漫画の基本中の基本であって、どこもおかしいところは無かった。
そうか、意図的な三枚目キャラがいた前作の方が不自然だったのか…。

それにしても、最初から父・母・叔父の行方不明・生死不明的セリフが続く
今作の薄幸な主人公の麟童だが、その三枚目スタンスを貫いた石松に
男手一人で育てられてきたところが、主人公の人格形成に救いをもたらしている。
すぐに拳が飛んでくる荒くれ者で、胸にドクロの刺青という主人公らしからぬ粗暴さが目立つが
実は刺青は描いているだけのニセモノ、時折見せる三枚目なひょうきんさ、
そして何より致命的に、自分の名前もかけない馬鹿っぷり。
このあたり、「石松が育てた」の設定がなければ
普通は主人公にはついてこないものだ。
二枚目キャラの、クール然としたキャラの多い中、
何とか主人公立ち位置をやれているのは、この性格設定からであろう。

それにしても二代目連中を見て星矢換算していくと、
仲間になりそうにないフェニックス(影道)に、ドラゴン(志那虎)にアンドロメダ(河井)と、
熱血キャラ少ないんじゃないんですかねぇ。ボクシング漫画なのに。
敵も今のところは、ドイツのクール系だし。
5巻までで二代目仲間はそろった感があるし、もう少し三枚目を増やして欲しいところだ。
人気ブログランキング
タグ :
#マンガ
#友人S
#車田正美