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うにゅほとの生活を書き連ねた日記が十四年と三ヶ月分たまった(2026年2月後半)

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
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781 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:37:52 ID:3OPCFrrw0

2026年2月16日(月)

インターホンの音で目を覚ました。
午前中の来客は基本的に無視することにしているのだが、寝起きだと反射的に出てしまうことがある。
慌ててインターホンを取ると、見知らぬ女性がふたりいた。
「あのー、すみません」
「はい」
「私たち、このあたりの方々に、水晶の言葉を届けているのですが……」
「はい?」
間違いない、宗教の勧誘だ。
「すみません、興味ないので……」
とだけ断り、通話を終了する。
隣で様子を見ていたうにゅほが、小声で尋ねた。
「すいしょうのことばって、なに?」
「知らん」
「しらんかー……」
「なんか宗教なことだけはわかる」
「やだね」
ふと、とある話を思い出した。
「宗教勧誘って、信者を増やすためだけにしてるわけじゃないんだって」
「そなの?」
「そうなの」
「なら、なんで?」
「手痛く断られるためだよ」
「……??」
うにゅほの頭上にハテナが浮かぶ。
「断られると、どうなる?」
「かなしい」
「そう、悲しい」
「かなしくなるためなの?」
「より正確に言えば、悲しみを共有するためなんだ」
「きょうゆう……」
「冷たくあしらわれた人たちが、みんな集まって互いを慰め合う。そうすると、自分たちには仲間しかいないんだ、となる」
「あ」
「そう、結束力が上がるんだ」
「ほー……」
「結束力が上がると信仰心も上がる。だから、宗教にとっては、信者が増えても断られても、どっちでもいいんだ」
「あたまいい」
「頭はいいけど、最悪だよ」
「そだね……」
以前、宗教勧誘を華麗に退けた、みたいな武勇伝を見掛けたことがあった。
だが、手ひどく断れば断るほど、その宗教は結束を強めるのだ。
「と言うわけで、無視がいちばんだ」
「うん」
とにかく、深く関わらないこと。
これが大切なのだと思う。






782 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:38:39 ID:3OPCFrrw0

2026年2月17日(火)

膝の上のうにゅほが、ふとこちらを振り返った。
「ね、◯◯」
「んー?」
「おとうさんがね、わらって、おしえてくんなかったんだけど……」
「ほう」
「はくせんきょうって、どこ?」
「はくせんきょう……?」
聞き馴染みのない地名だった。
「漢字は?」
「しろいに、かわに、ふるさとのさと」
白い、川、郷。
「あー。父さんが笑った理由、わかったわ」
「なにー?」
「読み方が違う。しらかわごう、なんだよ」
「しらかわごうなの……?」
「白川郷。合掌造りで有名なところだな」
「どんなとこ?」
「見せてあげよう」
画像検索を行うと、美しい白川郷の風景が、何枚も何枚も現れた。
「わ、きれい!」
「冬場の写真、すごいよな。日本の原風景って感じだ」
「ここ、ひとすんでるの?」
「住んでるんじゃないかな、たぶん」
「たぶん」
「町全体が観光名所って、どうなんだろうな。鬱陶しそうだけど……」
「なれてるのかな」
「慣れざるを得ない感じではありそう」
「すごいねー……」
「行ってみたい?」
「うーと、しらかわごう、どこ?」
「岐阜県みたい」
「ぎふけん、とおい?」
「だいぶ遠い」
「じゃ、いい」
相変わらずの出不精である。
「北海道にあったら、行ってみたかった?」
「ほっかいどうもひろいから……」
「それはそう」
やはり出不精である。
俺も出不精なので、割れ鍋に綴じ蓋なのだろうな。






783 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:39:01 ID:3OPCFrrw0

2026年2月18日(水)

「◯◯、いもふかしたよ。たべる?」
「食べる食べる」
「まっててね」
うにゅほが皿に盛ってきたのは、ふかしたサツマイモを切り分けたものだった。
「野菜庫にあるの見たけど、これでかいよな……」
「でかい」
「太い」
「ふとい」
デスクの上に皿を置き、うにゅほが膝の上に腰掛ける。
「あまくておいしいよ」
「どれどれ」
箸で突き刺し、うにゅほの口元へ運ぶ。
「わたし?」
「毒味毒味。あーん」
「あー」
もくり。
「ほいひ」
「毒はないようだな……」
「ないよ」
改めて、サツマイモを食べる。
甘い。
美味い。
「これ美味いな……」
「でしょ」
「蜜みたいになった焼き芋も美味いけど、この素朴さも好きだ」
「あれ、おいしいよねー……」
「焼き方なのかな」
「わかんない。いものしゅるい?」
「安納芋とか聞くけどな」
「きくね」
「コンビニスイーツとかでな」
「わかる」
と言うか、コンビニ以外で安納芋という単語を見掛けたことがない気すらする。
「ともあれ、サツマイモは美味い。ありがとな」
「うへー」
ついつい芋で満腹になってしまう俺だった。





784 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:39:20 ID:3OPCFrrw0

2026年2月19日(木)

窓の外を眺めながら、うにゅほが呟いた。
「ふぶいてるー……」
「今日、すごいな」
「うん」
とんでもない吹雪だった。
もしかすると、今季でいちばんかもしれない。
うにゅほが俺の膝に腰を下ろし、俺の腕をおなかに回させる。
「さむいきーしてきた」
「まあ、わかる」
温湿度計に視線を向けると、26℃だった。
寒いどころか、すこし暑い。
「はよ春にならんかな……」
「はるよこい」
「懐かしいな」
「まつとうやゆみ?」
「たしかそう」
「はーるーよー、とおきはーるよー」
「いい曲だよな」
「うん」
「と言うか、よく知ってたな……」
「ゆうめいだから、しってるよ」
「まあ、そうか」
うにゅほが得意げな顔をする。
「なつめろ、だいたいしってる」
「懐メロの範囲によるだろ……」
「こなゆきとか」
「あれも懐メロだなあ」
「こなー、ゆきー、ねえ」
「俺がカラオケでたまに歌うからでは……?」
「それもある」
「前に懐メロの番組でも見たとか」
「みた」
やっぱり。
「でも、2010年代の曲だって、もはや懐メロの域だからなあ」
「そこらへんは、しらないかも」
「大丈夫。俺も知らない」
「しらないんだ」
「俺、あんまり音楽詳しくないし……」
「かしかくのに」
「歌詞書くのと聴くのとは違うし」
「そなんだ……」
違うはずである。
違うよな?





785 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:39:57 ID:3OPCFrrw0

2026年2月20日(金)

「あーん」
「あー」
口を開くと、チョコレートが押し込まれる。
「うま」
「うへー」
口内でチョコをとろかし、カシューナッツをポリッと囓る。
美味い。
美味すぎる。
「××、もうひとつ」
「もうだめー」
クッキー缶の蓋が閉じられた。
「えー!」
「きょうは、ここまで」
「アンコール!」
「だめー」
「ぐぬぬ」
仕方がない。
「あと何個ある?」
「あとさんこ」
「もう!?」
「いちにちさんこだから、ふつう、なくなる」
「毎日の楽しみだったのに……」
うにゅほが苦笑する。
「うれしいけどー……」
「明日からは一日一個にするか」
「みっかもつね」
「三日後は半個にする」
「え」
「その次はその半分、さらにその半分と、永遠にチョコを楽しみ続けるのだ」
「さいご、めんぼうに、なすりつけたみたいになるよ」
「そう上手くはいかないか……」
「またつくるから」
「バレンタインじゃないのに?」
「ほわいとでー、あるし」
「ホワイトデーはお返しだろ」
「いつもの、おかえし」
「……作ってくれるの?」
「いいよ!」
「女神!」
「ふへへ……」
こちらもホワイトデーには奮発しなければな。





786 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:40:48 ID:3OPCFrrw0

2026年2月21日(土)

夢を見た。
「──…………」
のそのそとベッドから下り、自室の書斎側へと向かう。
「おはよー」
「おはよ」
「ねむそう」
「なんか、夢見た……」
うにゅほが、興味深げに尋ねる。
「どんなゆめ?」
「こう、舞台は学校なんだよ」
「うん」
「そこで、人気者の生徒が、必要ない勉強を皆にさせるんだ。洗脳みたいな感じで」
「ふんふん」
「で、いつの間にか、その生徒が先生になってて……」
「うん?」
必死に夢を思い出す。
だが、砂を握るように、手のひらから夢の記憶がこぼれ落ちていった。
「……なんか爆発して終わった」
「ばくはつおちだ」
「少年マンガみたいなノリだった、気がする」
「へんなゆめだね」
「いや、待ってくれ。そんなに変ではなかったんだよ。むしろ夢の中では筋が通ってて、面白くて」
「そなんだ……」
「なんか、言葉にすればするほど、夢から遠くなっていく」
「そのかんかく、わかるかも。ゆめって、うまくことばにできない」
「言葉にしたときに、こぼれ落ちていくものが多すぎる感じがする……」
「おもしろいゆめだったんだ」
「まあ、真っ先に××に話そうとするくらいには」
「あんましつたわんなかった……」
「難しいな、夢って」
「つげよしはる、すごいね」
「本当だよな。夢を漫画にできるのって、とんでもない技量が必要だと思うわ」
「うん」
不意につげ義春の評価が上がりがちな俺たちなのだった。






787 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:41:12 ID:3OPCFrrw0

2026年2月22日(日)

ふと、膝の上のうにゅほが振り返り、可愛らしく言った。
「にゃんにゃん」
「!?」
うにゅほの唐突な猫化に動揺する。
そして、今日が猫の日であることに気が付いた。
「そうか、猫の日か」
「そうだにゃん」
「うーん、可愛い」
「にゃん」
うにゅほの喉を、優しく撫でる。
「ごろごろごろ……」
「……なんか、そういうお店みたいだな」
「どういうおみせ?」
やべ、失言だった。
「そういう」
「どういう?」
「こう、なんだ。サービスの」
「さーびすの……」
うにゅほが小首をかしげる。
まあええか。
「……水商売的な」
「あー」
「わかるの?」
「わかるにゃん」
「わかるのか……」
「わたし、◯◯にしか、にゃんにゃんしないよ」
「……Oh」
キュンと来た。
「××は可愛いなあ」
なでなで。
「なーん」
「可愛い可愛い」
「うにゃん」
ついお金を払いたくなるが、思いとどまった。
去年も似たようなことをした気もするが、やはりうにゅ猫は可愛い。
年に一度のお楽しみかもしれない。





788 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:41:45 ID:3OPCFrrw0

2026年2月23日(月)

ふと、膝の上のうにゅほが振り返り、可愛らしく言った。
「にゃんにゃん」
「!?」
「にゃーん」
「××さん、猫の日は終わりましたよ……」
「きょうは、にゃんにゃんさんのひ」
「にゃんにゃんさん」
「にゃんにゃんさん」
「ならええか……」
「なあん」
ひとしきりグルーミングなどしたあと、うにゅほに尋ねた。
「ところで、なんで猫の日継続?」
「だって」
うにゅほが、照れたように口を尖らせる。
「◯◯、かわいがってくれるから……」
「可愛いなあ」
「ほら」
「いや、今のは猫関係ない」
「うにゃん」
「可愛い」
「ほら」
「今のは仕方ない」
咳払いをし、
「だったら、犬の日を逃したのはもったいなかったな。わんこもやりたかった」
「いぬのひ、じゅういちがつじゃなかったっけ」
「そうだっけ?」
「うん」
「じゃあ、1月11日は?」
「うーん」
調べてみた。
「……犬を愛するワンラブの日、だって」
「なにそれ」
「わからんけど……」
「わんわん」
「わんこだ!」
「わんわん、わん! くーん」
やってくれた。
頼めばわりとなんでもやってくれる女、うにゅほである。





789 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:42:12 ID:3OPCFrrw0

2026年2月24日(火)

「あ、2月24日じゃん」
「そだけど……」
「今日、幼馴染みの誕生日なんだよ」
「あのひと?」
「その人」
「へえー……」
うにゅほが目を細める。
「なんだよ……」
「おぼえてるんだな、って」
「覚えやすいから仕方ないんだって!」
「そかな」
「単独だと"やや"って感じだけど、××もこれ聞けば忘れられなくなる」
「いってみて」
「俺の誕生日×2」
「──…………」
しばし思案し、うにゅほがハッとする。
「かけるにだ……!」
ちなみに、俺の誕生日は1月12日である。
「おかげで、忘れられなくてさ」
「うーん。これは、しかたないかも……」
「だろ?」
「わたしも、らいねん、おぼえてるかも」
「まあ、覚えてるからって、何をするわけでもないんだけどさ」
「うん」
ふと思う。
「……仕方なくなかったら、どうするんだ?」
「どうもしないよ」
「どうもしないんだ」
「ただ、かなしい……」
うにゅほが、悲しげな顔で俺を見上げた。
女の武器を使ってくる。
「浮気する甲斐性とかないから……」
「そだけど」
「そだけど言うな」
「うへー」
なんだかんだ円満である。





790 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:42:36 ID:3OPCFrrw0

2026年2月25日(水)

所用があり、午前中に銀行へと赴いた。
銀行はやたらと混んでいた。
整理券を取ると、
「九人待ちか……」
「じかんかかるね……」
「人も多いし、ストレスだな」
「うん……」
ふと思う。
「これ、三十分くらいなら、車で待ってても大丈夫なんじゃないか?」
「さんじっぷんで、じゅんばん、くるきーしないもんね……」
「そういうこと」
と言うわけで、いったん愛車へと退避することにした。
「眠い……」
普段は昼まで寝ているものだから、幾許かの眠気があった。
「ねる?」
「××、暇だろ」
「わたし、ゆーちゅーぶみてる」
「そっか」
「ねていいよ」
「なら、遠慮なく」
アップルウォッチでタイマーをセットし、シートを傾けて目を閉じた。
うにゅほは、イヤホンを着け、スマホでYouTubeを見始めたようだった。
すぐさま眠れるわけもないが、すこしずつ意識が落ちていく。
しばしして、アップルウォッチが震えた。
「もう三十分か……」
「おはよー」
「おはよう」
「ぎんこう、もどる?」
「戻るか……」
あくびを噛み殺しながら、銀行へと戻る。
順番は、四人しか進んでいなかった。
「……一時間、行けたかもな」
「くるまもどる?」
「いや、待ってよう。それでも、だいぶ時間潰せたし」
結局、一時間以上待たされたあと、ようやく用事を済ませることができた。
もっとスムーズにならんものか。





791 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:43:33 ID:3OPCFrrw0

2026年2月26日(木)

「二月は短い!」
「みじかいねー……」
「もう終わるぞ」
「はやい」
「2026年が始まって、もう二ヶ月か……」
「◯◯、ずっと、しょうせつかいてたね」
「早いのって、そのせいもあるかもな」
「わたしも、はやいっておもってるけど……」
「多分、××が感じてるのより、もっと一瞬なんだと思う」
「そんなに」
「気付いたら数日吹っ飛んでるからな……」
「じんせい、みじかくなっちゃうよ」
「充実してて早いほうが、苦しくて長いよりいいんじゃないか?」
「ちゅうくらい、ないの?」
「中くらいがいいかな……」
「うん」
「本当は、充実してて長いほうがいいけど」
「それはそう」
「でも、小説書いてるあいだは吹っ飛んでていいかな。あんま長く感じてもあれだし」
「どういうかんかくなの?」
「どういう、って?」
「ふっとんだかんかく」
「気付いたら時間が過ぎてる、としか……」
「わたし、そういうの、ないかも」
「集中できる趣味、ないもんな」
「まんが、おもしろいけど、そこまではないし」
「うん」
「げーむも、◯◯してるのみるほう、すきだし……」
「……充実してて長いんじゃないか?」
「そうなのかな」
「今、充実してる?」
「うん」
膝の上でくつろぎながら、うにゅほが頷いた。
「◯◯、じゅうじつしてない?」
「してる」
「ねー」
「起きてるあいだは、××のこと構わないとな」
「うん、しごと」
「仕事なのか……」
ここで給料をくれと言ったら、本当にくれるのがうにゅほだ。
だから言わない。
「わたし、ねたら、がんばってね」
「頑張ります」
もしかすると、うにゅほのおかげで、頑張り過ぎずに済んでいるのかもしれなかった。





792 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:44:08 ID:3OPCFrrw0

2026年2月27日(金)

「にーにーななじけん」
「うん?」
「にーにーななじけんって、あったよね」
「……二・二六事件?」
「それだ」
勘違いして覚えていたらしい。
「にーにーろくじけんって、きょう?」
「昨日」
「そうだ」
「××、眠い……?」
「ねむくないよ!」
「なんかボケてるから」
「なんかぼけちゃった……」
「二・二六事件って、どんな事件か知ってるのか?」
「たぶん」
「言ってみそ」
「なんか、にがつにじゅうろくにちに、おこったじけん」
「それはそうだよ」
「……ゆうかい?」
「誘拐──では、なかったような。俺も詳しくないけど」
調べてみた。
「クーデター事件だって」
「くーでたー」
「えーと、1936年だから、今から90年前に──」
ふと気付く。
「……××、興味なくなってるだろ」
「そんなことないよ」
「本当は?」
「そんなことあるよ」
「自分で言い出しといて!」
「だって、なまえおもいだしただけなんだもん……」
「しかも間違ってたしな」
「うへー」
「笑って誤魔化すんじゃない。可愛いな」
「ふへへ」
うーん、可愛い。
誤魔化されてしまう俺だった。






793 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:45:36 ID:3OPCFrrw0

2026年2月28日(土)

「二月って、28日にいきなり終わるからビビるよな」
「あ、おわりか!」
「終わり終わり」
「はやい……」
「なんで二月だけ短いんだろ」
「きいてみる?」
「ChatGPTに?」
「ちゃっぴーに」
「わかった」
膝の上のうにゅほを抱き締めるように、キーボードに手を伸ばす。
「どうして二月だけ短いんですか、と」
すこし待つ。
「あ、でた。よんで」
「自分で読めよ……」
「ね」
「はいはい」
仕方なく読み上げる。
「古代ローマの暦で、年末にあった月、のちの二月が、一年の調整をする月として扱われてたんだって」
「ふんふん」
「その後、うるう年なんかにも使われるようになって、今に至ると」
「びちょうせいのためなんだ」
「そうらしい」
「でも、びちょうせいしても、にじゅうくにちしかないよ?」
「一年は約365.242日らしいから、どうしたって綺麗にはできないんだろ」
「ふしぎだね」
「そのままで回ってるものは、あんまりいじらないもんだよ。修正する強い理由もないし」
「なるほど」
「豆知識!」
「あ、まめちしきだ」
「××。法的に、人が年を取るのって、いつだと思う?」
「どういういみ?」
「そのままの意味」
「たんじょうび……?」
「ぶぶー。正解は、誕生日の前の日でした」
「そなの?」
「そうなの」
「なんで?」
「うるう年の2月29日に生まれた人が、四年に一度しか年を取らなくなるだろ」
「あ、なるほど!」
「だから、4月1日生まれが早生まれになるんだと」
「あたまいいね」
「必要に迫られてのことだと思うけど……」
そう言えば、中学時代、4月1日生まれのクラスメイトがいたっけな。
ふと、そんなことを思い出す2月28日だった。






794 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:46:59 ID:3OPCFrrw0

以上、十四年三ヶ月め 後半でした

引き続き、うにゅほとの生活をお楽しみください
 



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