以下の内容はhttp://blog.livedoor.jp/bh5ea20tb/tag/samplingより取得しました。


RTL-SDR/TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)を0~30MHz受信専用に改造する(direct sampling mode/既製品のマッチングトランス使用で改造作業を簡略化)

電波を受信する!と言うとやはり中波、短波は避けて通れません、BCLもSDRで行う時代になってきました。電波を波形で見ながら海外短波放送を楽しむ、デジタル短波放送も聴くことが出来ます。航空洋上管制や航空機の位置情報を受信するHFDLなど、アマチュア無線、SSTV、中波なら全国の放送局を狙うなど、中波、短波は楽しさ満載です。RTL-SDRで簡単に中波、短波を受信するには、ダイレクトサンプリング改造が一番簡単です。TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)[DVB-T+DAB+FM]をダイレクトサンプリング(direct sampling mode)に改造しオールバンド受信機化しました。これはこれでよいのですが、やはりRTL2832Uのチップに半田するのは並大抵の半田技術ではありません!そこで、TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナーのI+/I-のカップリングコンデンサー(チップコンデンサー)を利用して半田付けの難易度を下げダイレクトサンプリング化の輪を広げようと目論んだ次第です。究極の半田技術を必要とせずダイレクトサンプリング改造を行えると考えました。そのためにチューナーを中波、短波専用にしてしまいましょう!という考えです。ついでにマッチングトランスも既製品を使って製作工程を簡略化します。既製品のマッチングトランスは 、小型なのでかなりアレンジが効きます。もちろんQ+/Q-を利用するのもよいでしょう。この部品の元ネタは、TT@北海道さんです。ありがとうございます使わせてもらいました。

さて、マッチングトランスからですが、トランスを作るには、フェライトコアにポリウレタン線を3本捩ったものを巻きつけるのですが、これも意外と大変です。自分は、巻くのが楽しいんですけど小型にするにはかなり苦労しました。 感度は、手巻きマッチングトランスに軍配が上がります!
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編
・RTL-SDR HFダイレクトサンプリング EzTV668にマッチングトランス10回巻搭載 感度良好!
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング マッチングトランスFT37-43トリファイラ並行10回巻で製作
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)
以上が今までの記事です。

さて、そこで登場するのが既製品のマッチングトランスです。
早速ご紹介しましょう。ミニサーキット社のRFトランス TC4-1TG2+です。
SPECは、カタログの通りで、インピーダンス50オーム 1:2のトランス 周波数が0.5~300MHzと言う事で、中波放送帯から十分使えます。コアの巻き数から見て手作りのマッチングトランスの方が性能は高いと思いますが、この大きさと完成品であることを考えれば十分でしょう。
問題は価格です。1個の場合1635円(送料込み)+代引き手数料?です・・・うーん・・・高い・・・
近日中に販売に関する何かしらのアクションがあると思いますので情報が入り次第報告させていただきます。しばらくお待ちくださいませ!

RFトランス TC4-1TG2+ ピンボケですが、スケールを見てお分かりでしょうか?4×4㎜です。思ったより小さいです。この大きさでコアに電線が巻かれています。すごい技術ですね!拡大鏡で見るとしっかりトリファイラ巻きになっています。あっぱれ!
TC4-1TG2+ スケール

ダイレクトサンプリングモード用のマッチングトランス変更!
TC4-1TG2+ レート4に対しレート16のTC16-161TG2+の方が高感度に受信できます。
ダイレクトサンプリングモードでのインピーダンスが想像よりも高いことが判明しています。
TC16-161TG2+

それでは、改造に入ります。
TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナーを1個準備してください、0~30MHz専用になるためV,UHFは受信出来なくなりますのでその点ご理解ください、またFC0012/FC0013搭載のDS-DT***/LT-DT***のシリーズも配線をアレンジすれば搭載可能です。腕に自信のある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ヘッドルーペは一応準備した方が良いでしょう!
RTL2832U+R820T

②R4のシルク印刷付近のレジストをカッターの刃先で削り銅箔を露出させてください、これはグランドになります。次にMCXコネクター付近のC13のコンデンサーを取り除きます。チップですので、半田コテのコテ先に半田を乗せてチップに当てると簡単に取れます。取り除いた後のランドは、コテで均しておきましょう。
ちなみにI+がC34/I-がC33になります。
IMG_0512

③削った部分に予備半田を出来るだけ平らに行います。C13のランド右側に半田を少し盛っておきます。
IMG_0513-2

④基板を裏返し画像の位置のパターンをカットします。パターンは、I+/I-の信号線です。カットのコツは、画像のの大きさにカッターで傷を入れます。カッターで鉛筆を削る要領で刃先で削ります。刃の当て方は、パターン2本を一度に削るようにすると簡単です。他のパターンに傷をつけないように注意です。
IMG_0514

半田付けについて一言! 
チップ部品の半田で一番問題になるのが、コテ先の酸化です。コテ先が酸化するとコテのビットが黒く変色してきます。こうなると半田が乗らなくなり半田付けの際に半田が逃げてうまく付きません!コツとしましては、半田コテに電気を入れたらコテが熱くなる前からコテ先に半田を当てて溶けるのを待ちます。溶けはじめたら何度も半田を流しコテ先を半田でコーティングします。そして、コテ先の半田を水を含ませたスポンジでクリーニングするのは、半田の寸前にしましょう。待機状態の場合は、コテ先に半田を流したままにすると酸化防止にになります。
コテ先が酸化した場合は、
http://www.hakko.com/japan/hint/topic_kotesaki.htmlなどで酸化皮膜をクリーニングします。それでもだめならコテ先を交換してしまいましょう。コテ先の酸化は、半田コテのメーカーによって癖があります。白光や大洋(good)は、酸化しやすいのですが、高千穂電気のコテペンは酸化しにくいのです。コテ先は、小型のナイフエッジも慣れると使いやすいです。2B程度のコテ先がお勧めです。あまり細いとグランドベタの半田がつらくなります。


半田について一言!
現在販売されている半田は、Lead-free pb-freeと表記されていると思います。これは鉛フリーと言うことで鉛が入っていません!今までの半田は鉛+錫の合金でしたが、鉛フリー半田は、錫+銀+その他を使った合金になったため融点が高くなり半田がしにくい現象が起こります。これが溶け難い理由です。
環境保護のため鉛を使わなくしまよう!と言う事で開発されたのですが、以前の(錫+鉛)半田より半田が溶けにくいのが特徴ですので、一度半田した部分を再度溶かすのに特に苦労します。この場合は、コテ先に少量の半田をのせて半田すると良いでしょう。半田が溶けないからといってコテを当てすぎると部品を溶かしますので注意です。
これを踏まえて進みましょう。


⑤トランスを搭載します。画像は、USBコネクターが下になる向きです。RTL2832U No1ピン付近のC34のコンデンサーの右側にトランスの端子が3つ(1次側/チューナー側)になります。コンデンサーとトランスの端子が合うように位置を合わせます。瞬間接着剤で固定してしまうと後の作業が楽になります。細いコテ先の半田コテを使用しC34とトランスの端子を半田します。次に端子が2つ(2次側/アンテナ側)の手前の端子と予備半田しておいたグランド部分を半田します。

TC4-1TG2+ 搭載
 
⑥トランス①端子とC33のチップコンデンサー右側を0.18(0.26)等の細いポリウレタン線で半田接続します。①の半田は何とかなりますが、C33の半田はちょっと気合を入れて半田してください、もたもたしてるとチップコンデンサーが取れてしまいます。
①の半田をしたら電線をフォーミングして形を作りチップコンデンサーの半田部にぴったり合うように位置決めしましょう。コテ先に少量の半田をのせてさくっと半田してください!C34とブリッジしないようにご注意を!
TC4-1TG2+ 搭載リード接続
こんな感じに仕上げると良いでしょう。この半田部分が難関です。
①~C33
 
⑦トランス④からC13のランド間を0.32程度のポリウレタン線で半田接続します。
(特に電線の指定はありませんが、より線より単線の方がフォーミングが楽なのでお勧めです)
これで完成です。
IMG_0516

⑧実際に受信するためのソフトは、HDSDRとSDRSharp(SDR#)です。単に感度で言えばSharp(SDR#)ですが、波形が荒く見にくいためラジオ放送等の受信には不向きです。その点HDSDRは、元々HF用として長く使われてきただけあって非常に良く出来ています。ノッチフィルターは特に優秀です。好みで使い分けてくださいね!
HDSDRでの使用方法です。
RTL-SDR HDSDR 導入&ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)の設定方法
SDRsharp(SDR#)の設定は次の通りです。
ダイレクトサンプリングモード(I branch)の選択とRTL AGCにチェック(ON)その他の使用方法は従来の受信と同じです。
(アクティブ型アンテナやプリアンプを使用する場合は、RTL AGCをOFFにする方が良い場合もありますので、状況に合わせて設定してください!)
SDR# ダイレクトサンプリング設定

デジタル短波放送 DRMの受信方法は、こちらです。
RTL-SDR DRM受信 HDSDR+Dream1.17の導入、受信方法(qt-mt230nc.dll faad2_drm.dll)
RTL-SDR DRM受信 SDR#(Sharp)+Dream1.17でも成功!
RTL-SDR HFDL+SDRRadio.com v2.0のData-Uを使用してみました。

⑨LPF、BPFは、必要です。14MHz以下であれば1MHzあたりに現れるFM放送の抑圧を気にしなければ、それなりに受信できます。FMの抑圧を避けるには、30MHz以下を通すLPF(ローパスフィルター)が必要です。14MHz以上は、イメージ受信がありますので、28.8MHz-受信周波数が受信できてしまいます。これがイメージ受信です。これを避けるためにはBPF(バンドパスフィルター)が必要になります。意外と簡単に作れますのでリンクを参考にチャレンジしてください!
RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)

⑩実際の使用感としましては、手巻きコアと遜色ありません!が、6MHzあたりのフロアノイズが高いのを確認しました。LPFを入れれば落ち着きます。ただ、検証に使ったアンテナがΔLoop9の高感度設定になっているためフロアノイズが高くなった可能性もありますので、参考としてください、結論から申しますと既製品のコアでも十分受信出来ます。実際の受信感度としては、手巻きのマッチングトランスの方がHDSDRのメーター読みで2~3高く振れます。一番顕著に現れるのが7MHzのアマチュア無線で、汎用トランスの場合なかなか受信が厳しいのですが、手巻きのマッチングトランスの場合十分とは言えないまでもSメーターが振れます。ラジオ放送の受信では特に気になることはないのですが、弱い信号をキャッチしたい場合は、手巻きで製作することをお勧めします。コアは手巻きが一番良いので、コア巻きをしてマッチングトランスを作るのも楽しいものですよ!ご自分の腕に合わせて改造を楽しんでください!

⑪実際の受信画像 受信アンテナ(ΔLoop9)
ラジオ日経 6MHz帯 15:30頃
ラジオ日経15:00

中波放送 15:40頃
中波15:00
 日中ここまで受信出来れば十分です。アンテナがアクティブ型なので、パッシブ型(マグネチックループ等)を使用する場合は、若干物足りないかもしれません、ただ、夕方から電波状態が良くなりますので、かなり楽しめると思います。自分の場合、自宅のアパートで受信するとΔLoop9でもかなり感度不足を感じます。ロケーションでかなり差が出ます。出来るだけ高い位置にアンテナを設置するかアクティブ型のアンテナを使用してください!ΔLoopも大柄なので設置場所に困る場合が多々あります・・・コンパクトなアクティブアンテナを現在模索中です。公開まで若干お時間を頂きたいと思います。
また、受信の際どうしても感度に不足を感じるならば10~20dB程度のプリアンプを挿入すると良いでしょう。

現在低い周波数から使えるプリアンプ(内蔵型)を再度検討しています。こうご期待!
たいへん長くなりました。お疲れさまでした。

ダイレクトサンプリング改造済みのカスタムチューナーがあります。

中波、短波、簡易受信対応/マッチングトランス搭載+日本製水晶振動子換装
TV28Tv2DVB-T(R820T)カスタムチューナー
[RTL2832U+R820T][オールバンド、オールモード広帯域受信用] 


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7MHzにYLさんがいっぱい出てます。YLコンテストですね!TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)ダイレクトサンプリング改造で受信

JARS第42回パーティーコンテストが開催されています。
TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナー/ダイレクトサンプリング搭載機の性能を確認するためにHFを受信していましたが、たまたま7MHz受信したらYLさんがぞろぞろ出てる?何だろうと思って検索したらYLコンテストみたいですね!アマチュア無線のYLさん結構いるんだなぁ・・・ダイレクトサンプリングで受信した画像です。7MHzは別格ですね!沢山出てる!アマチュア無線もHFは頑張ってるなぁ、自分もコール切れてるから復活しよかと思ってしまいました。
リグなんか全然使ってないし、アンテナないからQRV出来ないけど受信してると楽しそうです(笑)今のところワッチ専門なので、受信を極めてから復活しよう!(なんてね)
さて、改造機の使用感ですが、良い感じですね、今のところ問題なく作動しています。弱い局を受信する以外はRTL AGCはOFFで十分です。いつでもV,UHFの受信も出来るのがいいです。アンテナのつなぎ替えは必要ですが、今回の改造は、チューナーを無駄なく使えました。ついでに表ケースにお約束の穴空け!これが意外と効果あり!です。お試しあれ!
ダイレクトサンプリング改造
簡易的に作った14.5MHzのLPFをつないでの受信です。少なくともLPF入れないとFM放送の抑圧で感度が下がります。RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)を参考に製作しましょう。
7MHzにぎやかですね YLさんたくさん居ましたよ!
7MHz
 ダイレクトサンプリングモード(direct sampling mode)
 

RTL-SDR TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナー/ダイレクトサンプリング搭載でオールバンド受信機完成!+LNA追加+MCXバルクヘッドジャック情報

以前よりTV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナーをダイレクトサンプリング(direct sampling mode)改造をしたいと思っていましたが、RTL2832Uのピンに直接半田するのが大変なので、二の足を踏んでしました・・・が、今回気合いで作ってみましたので紹介します。
RTL2832U+R820T
TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナーは、I/Q信号のQ側を使用していません!これは、皆さんご存じの通りですが、このQ側を使用しI側を残すことで、両方使用することが出来ます。このQ側は、直接ピンに信号線を半田しなければなりませんので、かなり高度な半田技術が必要です。×20の拡大鏡を使ってなんとか半田しましたが、やはり手強いです。しっかりブリッジしてしまい修正が大変でした。
改造方法ですが、出来るかどうか何とも言えなかったので完成画像のみです。今後掲載予定です・・・
一押しの改造が、バルクヘッドのMCXコネクター取り付けにより完全内蔵型としました。めっちゃすっきりしました。これでオールバンド受信機が完成しました。コネクターを差し替えて、中波、短波とV,UHFの受信が出来ます。今までの改造は、既存のアンテナコネクターを使用していましたので完全に中波、短波専用になっていました。今回コネクターを1こ追加したことで、1つのチューナで簡易的にでも中波、短波も受信が出来るようになりました。
内部画像です。
カップリングコンデンサーの有無で感度の差はありませんでしたので、なしでも良いと思います。万全を期する場合は、ご使用いただくのが賢明です。

コア内蔵
RTL2832UのI/Q信号は、このピン配列になります。良く間違えるのが、No.3ピンで、これはGNDになります。No.3とNo.4ピンを接続するとGNDとQ+の接続になりますが、自分の実験では、一応動作します。ただ、マッチングトランスとの接続で、アンテナの信号と逆接続になりますので、本来の性能が発揮出来ない可能性がありますのでご注意ください!
画像を見ると判りますが、Q+/Q-へは、パターンが引かれていません!
RTL2832U
バルクヘッドMCXコネクターは、φ4の穴を少しリーマーで広げねじ込んでいます。内側が狭いのでナットが掛かりません・・・
また、コネクターを搭載するために赤外線受光器は撤去しています。ただし、この場合MCXコネクターが撤去した赤外線受光器のパターンに触れないように絶縁が必要です。
バルクヘッドMCXコネクター
2013/10/03追加情報
MCXバルクヘッドジャックですが、自分は海外から調達しましたが、PUPさんの情報で国内購入が可能です。
違いは、センターのピンの形状のみです。外形もほぼ同じでした。(せんごくネットさんで販売)
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=8D3H-PCLVです。
2304 MCX-BR 商品の紹介に圧着タイプと記載されていたので、自分は見送っていましたが、PUPさんが日本橋で購入して送ってくれました。感謝感謝です。ダイレクトサンプリングなど、内蔵には使えるコネクターだと思います。また、RTL2832Uへの半田のコツを解説していらっしゃいますので、ご覧下さい!
MCXバルクヘッドジャック
BNCコネクターを変換アダプターでMCXコネクターにし接続しました。

ポケットに入るオールバンドレシーバーになりました。
アンテナは、HF用のアンテナを準備してください、ロケーションが良ければマグネチックループアンテナでも十分受信できますが、アクティブ型のアンテナのご利用をお勧めします。
MCX BNCコネクター接続
受信画像
ΔLoop9+HDSDRで中波受信です。十分受信出来ました。中波の放送局がきれいに並んでいます。
本気で受信するためには、LPF、BPFが必要です。
RTL-SDR HDSDR 導入&ダイレクトサンプリングの設定方法 (2013/09/07情報追加)
HDSDR ダイレクトサンプリング
ダイレクトサンプリングの改造は、こちらをご覧下さい
ただし、E4000搭載チューナーの改造なので、コアの巻き方、LPF、BPF、などが参考になるかと思います。
参考記事は、次の通りです。
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編
・RTL-SDR/TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)を0~30MHz受信専用に改造する(direct sampling mode/既製品のマッチングトランス使用で改造作業を簡略化)
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)
・HF用マグネチックループアンテナを半田付けなしで製作しましょう。
既製品のマッチングトランスです。
ちなみに受信感度は、手巻きのマッチングトランスの方が高いです。
①~C33

2013/09/27追加記事 
ここまで仕上がったので、LNA搭載してみました。以前作ってもらった基板が残っていたので搭載です。ところが動かない・・・配線の引き回しは合ってる?うーん・・・再度拡大鏡でLNA基板をよく見るとぉ!チップコンの半田がほんの少しGNDに接触しています。これだな!と思い半田を除去!基板が小さすぎて裸眼で見えません・・・技術顧問のY氏の技術力は凄いです。ほんと見えません・・・RTL2832Uのピンほどではないですがね・・・これで、一応完全なオールバンドレシーバー化ができました。(0~1700MHzオールモードの完成です。)
R820T LNA
使用したLNAは、uPC2747TB 
Specは、Vcc:3V Icc:5mA GAIN:12dB NF:3.3 Fu:1.8GHz です。
下は5MHz 上は2.5GHz程度までのため中波は苦手です。ただ、専用のアンテナを使用すれば全くストレスなく使用出来ます。メインの短波は十分です。下から使えるLNA入れてみようかと思う今日この頃・・・製作は今後も掲載して参ります。
2013/09/28追加情報
お昼の中波受信の画像です。もしかするとHFコンバーターより感度がいいかもしれませんね!HFコンバーターの場合フィルターが複雑に搭載されていますので、中波は若干感度が低く感じます。この画像の受信でも14MHzのLPF(2段)を挿入してありますので若干ゲインは下がっていると思われますが、LNAが少し効いてくれて良い感じに受信出来ています。LNAなしに比べSメーター読みで、2.5高いです。
ちなみにΔLoop9+14MHzLPF(2段)で地元ラジオ受信 AGC OFFです。(アクティブアンテナの威力もあります)
LNAなし S6.5
LNAあり S9
でした。規格外の周波数でも若干増幅してくれます。ノイズが少ないので、LNAが効いているかどうかもわからないぐらいです。DXには、もう少しゲインがあってもいいかな?と思います。チューナー1個でオールバンド受信出来るのは非常に便利です。中波、短波はLPF BPFが必要ですが、被りがない周波数ならこのままでも受信出来ます。移動用のアンテナを考えればタブレットでも使えますから知恵を絞ってみましょう。
最後に中波、短波はHDSDRがいいですね、この画像でわかると思いますが、中波のおいしいところが全部見えます。周波数ステップを9KHzにすれば上から下まで簡単に受信出来ます。自分は例のVFO使っていますが、楽ちんですよ、お試しください!
ダイレクトサンプリング+LNA 中波
USB VFOダイヤル
VFOダイヤル

通信機用VFOダイヤル搭載
VFOダイヤル

2015/03/31
ダイレクトサンプリング対応/ローパスフィルター(LPF 0~14MHz通過)MADE IN JAPAN
LPF001

ダイレクトサンプリング改造済みのカスタムチューナーがあります。

中波、短波、簡易受信対応/マッチングトランス搭載+日本製水晶振動子換装 
TV28Tv2DVB-T(R820T)カスタムチューナー
[RTL2832U+R820T][オールバンド、オールモード広帯域受信用] 


RTL-SDR関連商品へ(カスタムチューナー、変換アダプター/ケーブル、パーツ、アンテナ)
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LNAに関する記事はこちらです。 
RTL2832U HF化+プリアンプ内蔵計画!μPC2747TB広帯域アンプ
RTL2832U ダイレクトサンプリング+LNA(μPC2747TB広帯域アンプ)搭載総集編 2013/05/17追加情報記載

RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)

RTL-SDRでダイレクトサンプリング(direct sampling mode)で受信する場合フィルターが必要であることは、以前より申し上げてまいりましたが、簡単な設計方法をここでご紹介いたします。この情報は以前に田村OMよりご紹介いただいたものです。

フィルターの設計は、http://www17.plala.or.jp/i-lab/index.htmのページでLPF、BPF、HPFを選択して指示に従い数値を入力すれば計算結果が表示されます。便利です。
ただし、コンデンサーの容量を市販のものに合わせるのが難点かもしれません・・・自分は、かなりアバウトで合わせています。
フィルター設計

空芯コイルの設計は、http://shimaden.homelinux.net/~shimaden/software/CoilMaster/CoilMaster-006.zipをDLして解凍してください!CoilMasterを起動すればOK!直感的に使用できます。自分は、0.32mmのポリウレタン線を3mmまたは5mmのドライバーにまきつけて製作しています。ただし、5mmのコイルを作る場合は、巻いた後に戻ってしまい外形がかなり太くなります。外形6mmとして算出すると良いと思います。
注意:計算結果のインダクタンスの単位をnHにすることを忘れずに!
空芯コイルも完全に一致する数値にするのが難点です。多少の誤差は・・・として作っています。
CoilMaste
以前作った簡易LPFです。
NEC_0428

RTL-SDR ダイレクトサンプリング+バンドパスフィルター(BPF)のススメ フィルターの設計方法

昨日より21MHzのイメージj受信で、7MHzのアマチュア無線が混信してしまう続報です。ローパスフィルター(LPF)を使用していましたが、イメージ受信には残念ながら効果はありません・・・元々1000KHz近辺のFM放送の被りを除去するために入れました。これはこれで効果があったのですが、イメージ受信は、ローパスフィルターではどうしようもありません!と、言う事で、またまたバンドパスフィルター(BPF)をやっつけで作ってみました。
中心周波数:20MHz
バンド幅:10MHz
フィルター:2段
設計は、いつもお世話になっているhttp://www1.sphere.ne.jp/i-lab/ilab/tool/tool.htmを使用、手持ちのコンデンサと0.32mmポリウレタン線で空芯コイルを手巻きで製作、ユニバーサル基板に直付けし両端にBNCジャック基板挟み込みタイプ取り付けとしました。コイルは保護のためホットボンドで固定しています。
ΔLoop9のインドアBOXに接続した画像↓
BPF 21MHz
さて、実際に受信してみると・・・(ダイレクトサンプリング+LNA内蔵のチューナー使用)
ローパスフィルター(LPF)での受信画像
キャリアが乱立していますねぇほとんどが6MHz~8MHzの短波放送のイメージ受信です。これではまともに受信が出来るはずがありませんよね!感度を上げているのでノイズフロアも高くなっています。
130515 LPF 21MHz
バンドパスフィルター(BPF)挿入での画像です。
見事に落ち着きました。2段のフィルターでもここまで効果があります。ただ、7MHzでkWと思われるOMさんの交信や強力な短波放送の除去までは無理ですが、思ったよりもかなりの効果があります。あと数段増やしたBPFを使用すれば相当良い結果が出ると思います。お試しください!
130515 BPF 21MHz
ダイレクトサンプリングでHF受信には、バンドパスフィルター(BPF)は必須です。

さて、フィルターの設計は、http://www1.sphere.ne.jp/i-lab/ilab/tool/tool.htmのページでLPF、BPF、HPFを選択して指示に従い数値を入力すれば計算結果が表示されます。便利です。
フィルター設計

空芯コイルの設計は、http://shimaden.homelinux.net/~shimaden/software/CoilMaster/CoilMaster-006.zipをDLして解凍してください!CoilMasterを起動すればOK!直感的に使用できます。自分は、0.32mmのポリウレタン線を3mmまたは5mmのドライバーにまきつけて製作しています。ただし、5mmのコイルを作る場合は、巻いた後に戻ってしまい外形がかなり太くなります。外形6mmとして算出すると良いと思います。
注意:計算結果のインダクタンスの単位をnHにすることを忘れずに!
CoilMaste

自作に自信のない方は、LPFの完成品があります。
LPF001

RTL2832U ダイレクトサンプリング+LNA(μPC2747TB広帯域アンプ)搭載総集編 2013/05/17追加情報記載 

RTL-SDR RTL2832U ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)+LNA(μPC2747TB広帯域アンプ)搭載総集編 としてまとめたいと思います。また、今回の受信結果は、自宅のΔLoop9です。ロケーションが悪くΔLoop本来の性能が発揮できていない状態でのものです。パッシブアンテナより少し良い程度のゲインと考えてください、ですのでパッシブアンテナを使用する場合に参考になると思います。ロケーションの良い場所のアクティブアンテナの場合LNAを入れると過入力になる可能性がありますので、その点ご理解の上本記事を参照ください!よろしくお願いいたします。

↓マッチングトランスとLNA内蔵済みです。外観的には変更ありません!
LT-DT306+LNA内臓
USBワンセグチューナーをHF化するためのダイレクトサンプリングモード(High Frequency (0-30Mhz) Direct Sampling Mode)でHF受信が出来ることは検証済みです。昨日マッチングトランスにカップリングコンデンサを挟むことで感度が上がることをUPしましたが、中波、短波のハイバンドあたりはそこそこ受信出来るのですが、ローバンド、ミッドバンドが苦手な模様・・・感度不足を補うためにLNAを搭載してみたいと思います。
友人Y氏の協力でμPC2747TBを使用したLNA(Low-noise amplifier) 基板が完成しました。
LNA 10dB

チップコン小さすぎて見えません・・・基板はフレキの感光基板を使用!ちょっとピンぼけですが、10×5mmの大きさに収まっています。感謝感謝です。回路はRTL2832U HF化+プリアンプ内蔵計画!μPC2747TB広帯域アンプで紹介した公開されている回路を使用します。ここに紹介されている回路は、μPC2747TB×2段で20dBを狙っています。
一度このLNAを使用したことがあるのですが、さすがに20dB上げてしまうと空S振りっぱなしになってスッキリしません・・・確かに感度は良くなるのですがやはり静かな方がいいのと10dBあればかなり違ってくるだろうと思い今回はμPC2747TB×1段として約10dBとしています。
LNA基板
μPC2747TBは、コスモウエーブさんで購入出来ます。基板はサンハヤトのシール基板などでも組めると思います。実際にUSBチューナーEzTV668(LT-DT306)に搭載してみます。以前マッチングトランス10回巻きで改造したチューナーを利用します。
ダイレクトサンプリングの改造はRTL-SDR ダイレクトサンプリング、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編を参照ください
EzTV668+LNA基板搭載
今回は、試験的に搭載するため製作手順の画像はUPしませんのでご了承願います。
①LNA基板は、水晶振動子の左に搭載します。(スティック糊で仮止め)
②水晶振動子のグランドベタがありましたので、基板のグランドと半田で接合します。
③基板の回り数カ所をグランドに落とすためチューナー基板のレジストをカッターなどで削りパターンを露出させます。
④LNA基板のグランドとUSBチューナーのグランドを半田盛りをして接続します。
⑤電源は3Vなので赤外線受光器の回路から出ている3.3Vを利用します。
⑥アンテナコネクターからLNAの入力側(左)に接続します。
⑦LNAの出力側(右)からマッチングトランスの2次側を接続しRTL2832UのI+ I-またはQ+ Q-にマッチングトランスの1次側を接続します。(今回はQ+ Q-に接続)
⑧部品が小さいのでブリッジに注意です!
⑨完成です。
注意:ダイレクトサンプリングモードで受信する際は、LPF(ローパスフィルター)を噛ませてください!LPF無しでも受信出来ますがFM放送が被って受信出来ない周波数帯が出てきます。
EzTV668にLNA搭載
EzTV668+LNA
LT-DT306にLNA搭載Topにマッチングトランス、BottomにLNAを設置
LT-DT306+LNA
さすがにこの基板小さいです。リード線を半田する部分はランドを大きくしないといけません・・・勿論チップコンも大きい物で搭載可能なので次回に向けて要検討と言ったところです。

実際に受信して比較してみます。
ラジオ日経をHDSDRを使用しています。
ダイレクトサンプリング(Direct Sampling)搭載のみのチューナーでラジオ日経受信
Sメーターで5程度、ノイズレベルでー100dBです。カップリングコンデンサーなしの場合-110db程度です。
その他の周波数については、中波、HFハイバンドは、高感度で受信できました。残念ながらHFのローバンド、ミッドバンドは短波放送は十分ですがHFDLの場合かなり苦しい感度でした。カップリングコンデンサなしの場合はHFハイバンドも受信出来ませんでしたので、感度はかなり改善されています。
Direct Sampling AM  Direct
ダイレクトサンプリング+LNA搭載チューナーでラジオ日経受信
Sメーターは7程度振っています。ノイズのレベルでー90dB、さすがにLNAの力が発揮されています。その分ノイズフロアも上がっていますが、音質に問題はありません!
その他の使用感としては、22MHzあたりに6MHzの短波放送が出てきます。そのために21MHzのHFDLが抑圧で受信が出来ません・・・これは残念!バンドパスフィルター(BPF)が必要かも知れません今後トライしてみます。他の周波数は、高感度に受信できました。チューナーの中にトランスとLNAを搭載しているので、超小型のHF受信機が完成しました。
Direct Sampling AM  LNA
HF UP Converter(USAMade)+TV28Tv2DVB-T(R820T)でラジオ日経受信
ゲイン調整が難しく中波向きではありません・・・ソフトの問題かも・・・他の周波数は全く問題なしの高感度です。
基本的にこのセットが一番良いのですが、UP Conveterの接続と電源接続が必要になります。
Direct Sampling AM  UP CON

さて、せっかくですのでDRMに受信比較をしてみます。
ダイレクトサンプリング(Direct Sampling)搭載のみのチューナーでDRM RNZIを受信SNR最大16.2dBで十分受信できました。
Direct Sampling SDR# DRM RNZI 0605 fc0012
HF UP Converter(USAMade)+TV28Tv2DVB-T(R820T)でDRM RNZIを受信SNR 18.3dBさすがにすごい感度です。文句なしといえます。
Direct Sampling SDR# DRM RNZI 0600 r820
ダイレクトサンプリングのみの場合SNRが12dBギリギリで行ったり来たりでうまく受信出来ませんでしたので、画像は割愛させていただきます。
さすがLNA(Low-noise amplifier)の威力と言うべきか、ここまで感度が有ればまずまずでしょう。ただ先に申しました通り6MHzの不正受信を消す必要があります。勿論最低でもローパスフィルター(LPF)は必須ですので、再度付け加えます。

2013/05/17追加情報
6MHz、7MHzの不正受信は、28.8MHz局発のイメージ受信であることが判明、この件は以前にTT@北海道さんも指摘していたことなのですが、すっかり忘れていました・・・
と言うことで、28.8MHzから受信周波数をマイナスすることによりイメージ受信の周波数が判ります。
21MHz、22MHzに現れる短波放送、アマチュア無線は、このイメージ受信です。
中波のFM放送は、30MHz以下を通すローパスフィルター(LPF)で何とかなりますが、イメージ受信は手に負えません・・・これを消すにはバンドパスフィルター(BPF)が必要になります。フィルターの設計はHF化の記事に紹介してありますので、参照ください。
極端な話14MHzを中心にハイパスフィルター(HPF)とローパスフィルター(LPF)を組むのが一番良いと思います。

ただ、この現象は、高感度のアンテナ(アクティブ型)ほど顕著に現れます。自分の場合HFDLの使用周波数ではない周波数に信号が出ていてびっくりした経験があります。カップリングコンデンサ+LNAでゲインを上げアンテナをΔLoop9で受信すればイメージも相当なものです・・・しっかり対策しましょう。
現在14MHz以下を通すローパスフィルター(LPF)を通して11312KHzと13312KHzを受信していましたが、非常に良い状態です。
高い周波数が低い周波数に現れるよりも高い周波数を受信していて低い周波数が出現する方が多いのは事実です。ハイパス、バンドパスで対策しましょう。


RTL-SDR HDSDR 導入&ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)の設定方法 (2013/11/10情報追加)

SDR受信ソフトの老舗であるHDSDRですが、機能が多くハードルが高かったのですが、使ってみるとこれがとても良いので再度紹介します。ダイレクトサンプリングにも対応できます。
この時点で、RTL-SDR化が完了しているものとして進めます。未完了の場合は次のリンクから進んでください!
・USBワンセグチューナーをSDR受信機化するためのドライバー簡単インストール方法

ダイレクトサンプリングモード(direct sampling modeへの改造記事は次のリンクから参照ください!
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編
・TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナー/ダイレクトサンプリング搭載でオールバンド受信機完成!+LNA追加+MCXバルクヘッドジャック情報
・RTL-SDR/TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)を0~30MHz受信専用に改造する(direct sampling mode/既製品のマッチングトランス使用で改造作業を簡略化)
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)
①HDSDRのダウンロード
2013/11/01 HDSDR Version2.70リリース
使用感、新機能については、HDSDR Version2.70リリースされています。使用感最高です。[RTL-SDR]へどうぞ便利機能の紹介もあります。(本ブログにも記事追加しました)

http://www.hdsdr.de/のページからダウンロードします。
HDSDR DL

②ダウンロードしたHDSDR installアイコンをダブルクリックしてインストールします。
新規、アップグレードとも操作は同じです。
HDSDR install
指示に従い進めるとインストールが完了します。
特に難しいことはありませんが、インストールするフォルダーの場所をメモしてください後ほど必要になります。
C:\Program Files\HDSDR (32bit PC)
C
:\Program Files(X86)\HDSDR  (64bit PC)
になると思います。

2015/05/26
HDSDRの公式サイトのdllの使用をお勧めします。
RTLSDR(RTL2832とDVB-T / DAB)→ExtIO_RTL2832.dll
ダウンロードはこちら→https://app.box.com/s/7tpiy8r6qo2bbhdxtt4k
ExtIO_RTL2832.dllがそのままダウンロードできますので、HDSDRフォルダーへ格納してください!
HDSDR起動時にExtIO_RTL2832.dllを選択することで使用可能です。
ExtIO_RTL.dllよりも少し感度が上がっています。

③RTL-SDRに対応させるためExtIO_RTLをダウンロードします。
https://github.com/josemariaaraujo/ExtIO_RTLからダウンロードします。

ExtIO_RTL

④ExtIO_RTL-master.zipを解凍します。
ExtIO_RTL-master
解凍
ExtIO_RTL-master
開きます。
ExtIO_RTL-master②
Releaseを開きます。
ExtIO_RTL-master③
ExtIO_RTL.dllをコピーします。
先ほどメモしたHDSDRのフォルダーに入れてください、これでHDSDRのRTL-SDR対応は終了です。

⑤HDSDRを起動します。
HDSDR アイコン
ExtIO_RTL.dllのみの設定の場合は、HDSDRが起動します。⑥へ
ExtIO_USRP.dllもインストールしている場合は、dllが2つ出てきますので、どちらかを選択することになります。
今回は、ExtIO_RTL.dllを選択します。
(ExtIO_RTL2832.dllをフォルダーに格納した場合は、ExtIO_RTL2832.dllも表示されますのでExtIO_RTL2832.dllを選択します)
HDSDR dll

⑥ExtIOの設定
ExtIOを押すとRTL Settingsがポップアップします。
HDSDR 起動

⑦ダイレクトサンプリングモードのRTL Settingsは、このように設定します。設定後は×で閉じます。
I/Qの設定は、改造したチューナーのRTL2832U接続回路に合わせてIまたは、Qを選択してください!
(アクティブ型アンテナやプリアンプを使用する場合は、RTL AGCをOFFにする方が良い場合もありますので、状況に合わせて設定してください!)
direct sampling modeの場合、Tuner AGC/Tuner Gainは、操作できません!R820Tを飛ばしてRTL2832Uのみ動作させているのがdirect sampling modeのためです。ゲインは低めですので、パッシブ型のアンテナを使用する場合プリアンプでゲインを上げると見違える性能になります。

HDSDR dll 設定
またdirect sampling modeの場合、局発28.8MHzの影響でイメージ受信があります。14.4MHzを中心に上下の周波数がお互い被ってしまいます。LPF、BPFなどを使用することで解消できます。中波、7MHzなどの受信に0~14MHz用のLPFをご用意しております。ご利用くださいませ!
LPF

2013/09/07情報追加
・ノーマルチューナーで使用する場合は、I/Qの設定はDisabled、RTL AGCはOFF、Tuner Gainはお好みで調整しますが、メインウインドウで再調整出来ます。RTL SettingsのとTuner Gainを上げずに起動し、受信が出来ないとの声も多々ありますのでゲインの調整に注意してください!

⑧HDSDRのSTARTで受信開始です。
MODEと周波数を入力すれば受信出来ます。
2013/11/01 HDSDR Version2.70からAM FM対応のAFCが搭載されました。
中波の受信画像
HDSDR 中波受信
ゲインの調整をしましょう。(ダイレクトサンプリングの場合は、ゲイン調整不可)
ゲイン最大です。画像のチューナーはR820T+HFコンバーターでMaxゲイン約50dBです。このままですとノイズフロアが高すぎてキャリアがつぶれています。何を受信しているのかわかりません・・・特にアクティブアンテナの場合顕著に現れます。
ゲイン最大
ゲインを絞ってみましょう。スライダーを調整してキャリアが綺麗に見えるようにします。おおよそノイズフロアのレベルがー125~140dB程度を目安にすると良いのではないでしょうか?勿論受信環境で違ってきますので、参考としてくださいね、またDX受信などで、弱い信号を受信したい場合は、ノイズフロアを気にせず、モニターしながらゲインを上げてください!上げ過ぎると音割れします。後はお好みで!
ゲイン適正

⑨受信音を聞いて『ガサガサ、バリバリ』と言う感じの音が出る場合は、エラーの可能性があります。判断方法は、Sメーターです。受信していてSメーターの針が暴れる場合は、正常なセッティングになっていません!この暴れると言うのは、無信号時にSメーターの針が0~3あたりをバタバタと上下します。この状態で受信すると音が割れているような感じの受信音になります。一般のラジオ放送なら我慢出来ますが、HFDLになるとデコードしません・・・解決方法は、一度STOP、RTL Settingsを開きDirect Sampligの項目を別の設定に切り替えて元に戻してみてください、IならばQにしてIに戻すとかDisbledにしてIに戻すなどです。これでもだめなら一度チューナーを外して付け直すなどの操作をしてみると解決する場合があります。
また、MODEをUSBからAMに変更してUSBにするとこの現象が現れます。Sメーターが暴れだしたら一度LSBにしてUSBにすれば止まる場合があります。
2013/11/01 HDSDR Version2.70からSメーターが改善されメーターの暴れが止まりました。

⑩音が出ない?場合
SoundcardのRX Outputがスピーカーになっているのに音が出ない場合は、PCのボリュームを確認してください!これでもだめな場合スケルチが掛かっている可能性がありますので、次の点確認してください!Sメーターの振幅でスケルチが効きますので便利ですが、スケルチの設定に気づかないと音が出ませんので注意です。
HFDL スケルチ

⑪NR AGCは、お好みで設定してください

⑫Notch ノッチフィルターが便利です。
NotchをON(ボタンが青になります)
サブ画面で設定します。画像の流れで設定出来ます。見事にビートが消えます。受信していて『ピーィ』と聞こえるビートは耳障りです。Notchで消してしまいましょう。これがまた良く効きます。
2013/11/01 HDSDR Version2.70よりオートノッチが搭載されました。非常に効果があります。
HDSDR Notch
2013/05/09 追加情報
⑬ここでHDSDRの注意です。別のブログにも上げているのですが、HDSDRで受信する際に受信出来ないことがあります。ゲインが上がりすぎているような波形が出てしまいます。この場合の解決方法を説明します。
次の画像の様にスペクトラムが立っていません!つぶれています。勿論音も変です・・・
HDSDR ゲインオーバー?
このような症状が出た場合は、Bandwidthを開きSampling Rateを見てください!Inputがデフォルトの2400000になっていると思います。今までの経験からこの数値が一番感度が良いと思うのですが、このままでは受信出来ません!そこでInputの設定を▼で1028571に下げてみてくみることをお勧めします。CPUのパワーの問題もあるかもしれません・・・スペクトラムが異常に暴れている場合など一度レートを低く設定してみることをお勧めします。
Sampling Rate HDSDR
設定後の受信画像です。するとこのように落ち着いてくれます。勿論きれいに復調されています。使用する設備によると思いますので参考まで!
HDSDR Input Sampling Rate設定後

以上でHDSDRのダイレクトサンプリング化は終了です。その他の設定、使用方法は、ネットに沢山公開されていますでのここでは割愛させていただきます。SDR#(Sharp)に慣れてしまうとスペクトラムが小さく感じますが、実はとても見やすいと思います。拡大も出来ますので、お好みで設定しましょう。お疲れさまでした。

2013/11/11 便利機能の紹介
時刻表示をクリックするとJST/UTCの切り替えが出来ます。BCLには非常に便利な機能です。
JST UTC

便利機能
周波数ダイレクト入力
テンキーで一発入力できます。
Tuneをクリックするとテンキーが現れます。
HDSDR

ラジオ日経6115KHzを受信していて6055KHzに変更する方法になります。 

HDSDR 周波数ダイレクト入力
仮に6055KHzをMHzで入力する場合は、6.055と入力して、MHzボタンを押せば受信周波数(Tune)に反映されます。
 
便利機能
HDSDR Frequency Manager
FreqMgr
ボタンを押すとHDSDR Frequency Managerが開きます。
Frequency Manager
Ham Bandsでアマチュア無線のバンド区分をダイレクトに設定できます。
設定したいバンド上をダブルクリックすると周波数が反映されます。
HAM
Radio Bandsでラジオ放送バンド区分をダイレクトに設定できます。
設定したいバンド上をダブルクリックすると周波数が反映されます。
BCL
Userは、自分で周波数をメモリーすることができます。
Frequency Manager 
便利機能①
周波数ステップ
周波数ステップを設定することで、マウスホイールで周波数変更が楽になります。一番おすすめなのが、中波の受信で、中波放送は、9KHzステップで放送局の周波数が並んでいます。つまり1箇所受信できればマウスホイールで常に放送局の周波数上に止めることが出来ると言うことです。
設定方法です。
①Options
②→③→④とマウスで開きます。画像では、100KHzを選択しています。
④の数値が周波数ステップですので、お好みでセットしてください
⑤スペクトル表示エリア内にマウスを置き、マウスホイールを回すと、設定したステップで周波数がUP,DOWNします。移動する範囲は、スペクトル表示エリア内(Sample Rateの幅)です。
周波数ステップ

便利機能②
HF UP CONVERTER使用時の周波数直読設定方法
通常モードの場合、仮に6.055MHzを受信するには、106.055MHzの設定になります。(+100MHz)
しかし直読の方が何かと便利ですので、設定してみましょう。
HF UP CONVERTER UP100MHzの設定とします。(CONVERTERによってUPする周波数は変わります)
Options
RF Front-End+Calibration
HDSDR Options
RF Front-End+Calibrationウインドウが開きます。
次の画像の様にチェック、入力しApplyで設定が反映されますので×で終了します。受信をスタートすれば周波数直読になります。
HDSDR
TT@北海道さんのHF UP CONVERTERです。
image
ttrftech.tumblr.com HF UP CONVERTER(HFコンバーター0~30MHz受信用)
部品実装済、完成品販売開始のお知らせ

SC-HFCONV-100

注意
チューナーのUSB接続部の接触不良によってHDSDRが停止した場合は、チューナーを外し、HDSDRを終了させます。ところが × で終了できないことが多々あります。この場合Ctrl+Ait+Deleteキーを押してタスクマネージャーを起動し強制的に終了しHDSDRを再度起動すれば動作します。収拾がつかない場合は、PCの再起動となりますので、ご注意ください!受信中は、チューナーをさわらないようにしてください!接触でフリーズします。フリーズ防止には、USBコネクターの交換が必要です。
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RTL-SDR ダイレクトサンプリング マッチングトランスFT37-43トリファイラ並行10回巻で製作

RTL-SDR ダイレクトサンプリング(direct sampling mode)マッチングトランスFT37-43トリファイラ並行10回巻で製作してみました。
FT37-43トリファイラ平行10回巻これを製作します!
YU3MA氏のマッチングトランス一覧を見るとFT37-43の巻き方がトリファイラの平行巻に見えます。と言うことで早速作ってみましょう。
①フェライトコアはFT37-43 ポリウレタン線0.32㎜を1本は170㎜に切断 もう1本は340㎜を2つ折りにします。3本一度に巻く方法もありますが、巻きにくいので1次側と2次側を別々に巻きます。
FT37-43
②ポリウレタン線を約30㎜残し折り返しの方をコアに巻きつけます。しっかりと平行に巻いていきます。内側通過回数が10回です。これが1次側でチューナー側になります。
FT37-43 1次側巻
③きっちり10回巻き終わった1次側の左側に沿わせる様に1本のポリウレタン線を巻きます。この際に線の先を折り返しておくと目印になります。画像の様にAA BB CCのペアであることを一応テスターで確認しましょう。
AAが2次側でアンテナ側になります。BとCのメッキを紙やすりで取りよじって半田します。これで1次側の完成です。半田部分はチューブなどで絶縁しましょう。
FT37-43 2次側巻
④USBワンセグチューナーに搭載します。画像は、以前に5回巻のトランスを搭載したEzTV666を再度使用しました。PALコネクターから信号を取りますので、PALコネクター付近のカップリングコンデンサーを取り外します。
トランスの接続は画像の通りです。チューナー側はQ+とQ-に接続しています。I+のランドを浮かせてしまって半田がしにくくなってしまったので・・・Q側にしたまでです。SDR#の設定でQを選択すればOKです。
EzTV666 トランス搭載
実際の使用感は、ツイストのトリファイラ巻と同じ様に感じますが、若干弱い信号が受信できるように感じます。と言うのも自宅の劣悪な環境で弱いHFDLの信号が受信出来ました。ただRTL2832Uの個体差にもよりますのでまだまだ検証は足りません、今後も検証を進めて参ります。その他の使用方法などは、RTL-SDR ダイレクトサンプリング、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編をご覧ください
ただ、気になる点が・・・やはり熱ダレが・・・受信開始から徐々に感度が低下します。RTL2832Uの最大の欠点です。ヒートシンク搭載と基板の裏面に放熱シート+放熱アルミ板を貼り付けました。しばらく使ってレポートします。
RTL-SDR ダイレクトサンプリング(Direct Sampling)マッチングトランス~カップリングコンデンサ(Coupling capacitor)使用で感度アップ確認!



以上の内容はhttp://blog.livedoor.jp/bh5ea20tb/tag/samplingより取得しました。
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