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夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 03 後編(2)   カテゴリ:やる夫シリーズ 


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:09:44.94 ID:Gd1AzHB+0

    / ̄ ̄\
  / ノ  \ \
  |  (○)(○) |
.  |  (__人__)  |  
   | u ` ⌒´  ノ
.   |         }
.   ヽ        }
    ヽ     ノ       
    /    く  
    |     \  
     |    |ヽ、二⌒)

移民を悪いと言う気はない。
彼らもまた犠牲者である点を忘れたくなかった。
移民を敵視する事で、欧州のような状態になる事だけは避けたいと願った。


だが・・・日本人のいわゆる底辺層に多大なる犠牲を強いる事になっている現実を無視できない。


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:15:48.10 ID:Gd1AzHB+0

   / ̄三\
 /;;;; _ノ 三 \ 
 |;;;;;;;   ( ○)(○)  
. |;;;;;    (__人__)  
  |;;;    ` ⌒´ノ 
.  |;;;;        }  ・・・・・・
.  ヽ;;;       }  
   ヽ;;;l    ノ  
   /    く  
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)
                   
努力すれば報われる。
そんな言葉が空虚に聞こえる世界。
日本から見捨てられた人々の世界。


それは見捨てられない世界だった。
それが自分の甘さだとしても。



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:23:36.60 ID:Gd1AzHB+0

               / ̄ ̄\
             /   _ノ  \           
             |    ( ●)(●)   
.             |     (__人__)        
              |     ` ⌒´ノ          
.              |    .    }       , ´  
.              ヽ        }      ( 
               _ヽ     ノ`ヽ、_     )   
                _/|\ ` 、,__ 、小 L  ̄ ヽ (
            _, ハ  \ ` ァ、 /ヘ,レ―‐‐、__i__,)  
        , -‐ ´   ,ゝ   \/ _ 又/    ,ヽ\丁
     /   ヾ.    \    , イ{`<   _ ,ィ〉〉〉|    
      /  `゙ヾ\    ヽ/ ヽ\`く´ / `ー(/ |
      !   ´⌒` ヽ  /     `ーヲ`〈    i   ! 

冷静に考えれば、上に行ってから何かを変える方が確実かもしれない。

だが、この光景を見てしまった今、そんな理性的な判断はできなかった。
薄暗い世界の中、やらない夫の目の前に佇んでいるのは・・・自分自身だったから。


やる夫にはこの事を言えない。



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:28:09.20 ID:Gd1AzHB+0
.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..:
       ___ .:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..:
     / ⌒  ⌒\ .:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..:
    / (○)  (○) :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.   
  /   ///(__人__)///  :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.     
  |   u.   `Y⌒y'´   .:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   \      ゛ー ′  .:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..:
    /      ー‐    ィ.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..:
.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..:
やる夫は虚勢を張っているくせに、基本臆病者だ。


・・・・・・言えば、きっとあのヘタレの事だ。

自分と同じ事をしようと一緒に来てしまうだろう。
それが痛いほど判ってしまう。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:31:12.82 ID:6F0iMEYw0
おぉう……


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:35:01.04 ID:Gd1AzHB+0

        / ̄ ̄\. 
      /      \.........:::::::::::...
      |::::::: :      | .... .........::::::::::...r‐ ' ノ.    
     . |:::::::::::::     | .... .........::::::::_ ) (_  
       |:::::::::::::      |.. ..... ......:::(⊂ニニ⊃)    
     .  |:::::::::::::::     }  ..... ......: ::::`二⊃ノ.    
     .  ヽ____    }  ..... ......: :::: ((  ̄      
        r'ニニヽ._\. ノ.. ..... ......: ::::::  ;;. 
      r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、.      ・・・・・・
    /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ  
 .   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'_つ     
   | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ 
 .   |:.:.:.:.:.:.:.:.:.,' ''" ̄: : :l: : : :l   /  ):::厂 ´     
    |:.:.:.:.::.:.:.:l -─-: : /:_:_:_:_l / ̄`Y´
 .   |:.:.::.:.::.::l.__: : : :/::: : : : :l/⌒ヽ: :〉
    |::.:::.::.::l: : : : : : /:::: : : : : |: : : : ゙/




共に歩むと言う選択肢は・・・




そう呟いた後、やらない夫はいつまでも無言だった。



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:41:32.22 ID:Gd1AzHB+0
 . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
  . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
. . ................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:........... . . . . ............ . . . . . . . . . . . . . . . . ..:.:...... . .    . . . . . . ...........
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .

 \|;;;;;;;;;「\ . . . . . . . . . .
 \|[]![]i|\l   __   ,__.          ,‐レ /
 \|[]![]i|\|\〃..:::日ヽ」 2 !ヽ        |Hレ' /
 \|[]![]i|\|\:\::::日  |ー ト、|         |Hレ' /
 \|[]![]i|\|\:\i..l;;ト、 |::┌ 、! : : : ::: :: :┌‐lHレ' : : :
 \|[]![]i|\|\:\i..|;;ト、ヽ|ii|\ | : : ::: :: : : :||__|H| : : : :
 \|[]![]i|\|\:\i..|;;ト、ヽ|ii|l\L__r;;;;;;;ュ r'il|:::|H| /
 \|[]![]i|\|\:\i..|;;ト、ヽ|ii|l\|llllllllllllllllll| il「::|Hレ' /
 \|[]![]i|\|\:\i..|;;ト、ヽ|ii|l\|llllllllllllllllll| il「::|Hレ゙ : : : :
 \|[]![]i|\|\:\i..|;;ト、ヽ|ii|l\lllllllllllllllllll| il|、:|H|  : : :
 \|「l!「i| , ――┬、  ∠二Tヽ, r-‐‐‐-\;lH| : : : :
 .| l|L。∠___。ィlLlレ、 ゚=゚゚O-O’{iiト_≡_イii} '\;レ゙レ’
  ̄ ̄@=呂=@-‐jHr‐」     /Lt‐┸‐j」   \


やる夫は大学を休学した。
やらない夫の見た現実を知りたかった。


親は怒り狂ったが、初めて見せる強引な息子の姿にしぶしぶ折れた。
姉が味方してくれたのも大きい。



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:47:06.56 ID:Gd1AzHB+0


    / ̄ ̄ ̄ \
   /:::::::::::::::    \  
 /::::::::::::::::―   ― \   
 |:::::::U ( ○)  ( ○) |    
 \::::::::::::::: (__人__) / 
 /:::::::::::    ⌒´/ ̄/ ̄/
 |::::::::::::::::    /  / と)
 | ::::::::::::::::::  /  /  /


やらない夫の調査内容を手に入れた時、初めて見えた現実の世界。

他人の善意を貪り、努力もしないまま権利だけ主張する者が当然の様に目立つ。
そして敬遠されるそれらの人々の影で、無言のまま堪えている人々の姿。

見捨ててはならない人間達がいたことを思い知る。



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:51:12.96 ID:6F0iMEYw0
やる夫かわったな……


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:54:06.29 ID:Gd1AzHB+0

 
. |;;;;;    (__人__)  
  |;;;    ` ⌒´ノ 
.  |;;;;        } 
.  ヽ;;;       }  
   ヽ;;;l    ノ  
   /    く  
   |     \
    |    |ヽ、二⌒)


その過程で、やらない夫の過去を知る。
自分の事など話さないやらない夫の過去を、やる夫は別に知ろうとしなかった。


やらない夫は天涯孤独の身で、たった一人で生き抜いてきた人間だった。
どん底から這い上がった・・・本当の勝ち組なのだろう。



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 21:58:05.46 ID:Gd1AzHB+0


       / ̄ ̄ ̄\
     / ─    ─ \
    /  <○>  <○>  \.   ……。
    |    (__人__) し  |  
    \    ` ⌒´    / 
    /  し          \

あの刑事の言葉が痛みを呼び起こした。

自分は、何も真実を知らなかった。

現実に起きていることから目を瞑っていただけではない。
親友と思い、勝手に同じ世界の住人だと思い込んでいたやらない夫のことすら知らなかった。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:00:00.83 ID:Gd1AzHB+0

                 /  ̄ ̄ ̄ \
                 /        ::::\
                 |          :::::::|
                \.....:::::::::    ::::, /  
                r "     .r  / 
               .|::|     ::::| :::i      
               .|::|:     .::::| :::|
               .`.|:     .::::| :::|_     
                ..,':     .::(  :::}
               i      `.-‐"
やらない夫がどんな想いで生きて来たのか・・・
そして、どんな思いでやる夫の言うような勝ち組を見ていたのか・・・


判らない。
今のやる夫には、その答えは見出せなかった・・・



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:07:03.05 ID:Gd1AzHB+0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::
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    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::
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    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::
               ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::



       ____
     /_ノ  ヽ、\     
   /( ●)  (●).\          
  /   (__人__)  u. \   ま、まじめにやっているんだお!
  |ni 7   ` ⌒´    . |n       
l^l | | l ,/)      U  l^l.| | /)     
', U ! レ' /      . . | U レ'//)
{    〈         ノ    /
..i,    ."⊃    rニ     /
 ."'""⌒´       `''""''''
様々な事柄をあちこちで調べていた。

何度も追い返されたし、水をかけられた事もあった。
底辺の住人は、他人を信用できなくなっていたのだ。


それは、勝ち組と呼ばれる人間が他人を信用できなくなる事とは正反対の意味で。



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:13:23.14 ID:Gd1AzHB+0

         ____
       /      \
      /   _ノ  ヽ、_.\       
    /  u (●)  (●)\  (・・・こんな世界が・・・)
    |  u    (__人__)   |     
     \      ` ⌒´   ,/ 
    ノ           \     
  /´               ヽ

犯罪に巻き込まれた家族の姿。
子供を奪われた親達の姿。
親を奪われた孤児の姿。

悪化する経済状況と治安が、人々を更に追い込んでいく。



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:19:37.24 ID:Gd1AzHB+0

       / ヽ`ヽ. /´ ヾァ   |     |l  !ヽ \      \       
     /  rヽ 〉ノソ ',      !     !ヽ ヽ \ `ー           …………
    /    ノ し/. ノ     .|    l ヽ、ヽ、 ヽ、 __ \       
.   l    r‐ ´   ヽ _  ,-, !    .l _/::::::ー--‐´/::::`:ヽ\     
   rL _  i       ` 7 ‐ /     ト/:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ ヽ
   |   `ーfァ        /  i     l/:::::::::/:::::::::/:::::::::::::::::::::::::', ヽ
  イ.     |       /  |     |:::::::::/:::::::::〈::::::::ヽ、_::::::::::::i
./ `ー-、 ノ ー、     /   l       l:::::::::i:::::::::::::\::::::::ヾー、_::l
ヽ           i    !    l      l::::::::l::::::::::::::::::::ヽ:::::::`ヽ、`!

やる夫は、親達は舌鋒鋭く他人を非難すると思っていた。
だが、そこで見たのは子供を守れなかった事への自責の念。

血を吐くような想いと、取り返しのつかない後悔に苛まれる人々の姿。

悲痛な声がやる夫を抉り、零れ落ちる涙がやる夫を突き刺した。



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:25:43.43 ID:Gd1AzHB+0

     ____
   /      \   
  /─    ─  \    
/ (○)  (○)u  \  
|    (__人__)      |  ・・・
/     ∩ノ ⊃  /            
(  \ / _ノ |  |    
.\ “  /__|  |  
  \ /___ /

自分の考える勝ち組負け組の世界とのあまりに大きな乖離。
そこに横たわっているのは、本当の意味での深遠だった。



それを覗き込み、逃げなかったやらない夫。

それから逃げていたやる夫。



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:30:26.36 ID:Gd1AzHB+0



       / ̄ ̄ ̄\
     / ─    ─ \
    /  <○>  <○>  \.   ……。
    |    (__人__) し  |  
    \    ` ⌒´    / 
    /  し          \

人間性が否定され、澱んだ空気の様に絶望がこの国を漂い始めていた。
擦り切れた悲しみが悲嘆となって社会を覆いつつあった。

そんな世界は、直ぐ傍まで忍び寄っていたのだ。
やる夫が知らなかったのではない。
目を瞑っていただけの事だ。


・・・自己保身の為に。



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:36:42.91 ID:Gd1AzHB+0

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((○)) ((○))゚o \  
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /

人の命は地球より重い・・・
そんな言葉が受け入れられた時代があった。

今は無言で肩をすくめられるだけだ。



綺麗事に過ぎない寝言だとしても、今の時代に比べれば遥かに”良い時代”だったはずだ。



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:41:39.37 ID:6F0iMEYw0
ぐぅ……


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:45:33.15 ID:Gd1AzHB+0

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  /  o゚⌒   ⌒゚o  \  
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /

いまや、底辺層は日本人と言う分類すら無意味な存在となりつつあった。
移民も日本人も負け犬は声をあげる事もできないまま消えていく。


だが、そんな現状に対して多くの日本人が考えているのは・・・負け犬は放置。


それは、かつての自分と同じ思考だ。



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:51:27.30 ID:Gd1AzHB+0

       ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   <○>  <○>   \ 
  |      (__人__)    |    
  \     ` ⌒´     /   

やる夫は徐々に何かが冷えていくのを感じていた。

勝ち組と言うレールに乗っていれば万事問題ないと言う自分の考えがどれだけマヌケだったか・・・
足元に火がついているのに気がつかない自分がどれだけ愚かだったか・・・


そして何より・・・
親友に詫びる機会を永遠に失った事から目を逸らせない。



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:55:07.23 ID:6F0iMEYw0
いいねえやる夫


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:57:10.56 ID:+NE0Lqfx0
風車に向かって突撃か…支援


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 22:57:35.36 ID:Gd1AzHB+0


         / ̄ ̄\         
        /      \
       /::::::::::::::     ヽ       
       |::::::::::::::       |  (馬鹿だお・・・)
        ヽ::::::::::    /        
        /::::::::::::   く        
-―――――|::::::::::::::::   \ 
         |:::::::::::::::  |ヽ ⌒)


自分がこんな事をしているのは、代替行為に過ぎない事を判ってる。
胸の内に燻る怒りが正当なものではない事を判っている。
様々な後悔が社会や政治に対しての憎しみに転化している事を判っている。



だが・・・
何かを憎まなければ、自分の後悔と向き合えなかった。



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:02:12.99 ID:Gd1AzHB+0

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  . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
. . ................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:........... . . . . ............ . . . . . . . . . . . . . . . . ..:.:...... . .    . . . . . . ...........
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .


 . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
             n      . . . ....... . . . . ...... . .    . . . ....................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.............
             |] p    . _ . . . .            . . ..........:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:.:........ . .
             }| {}       ,! | . .              . . .....:.:.:.:::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:...... .
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 .:     :::.,.‐‐‐‐、.  !:::::;!    ____      _,----、   _ , |::..::;:::|.|   j::.::.|   |:;:::|
 ___.      |::;:;:;:;:|..|  |.:.:.:|    |::;;;:|   _.  | |:::;:;::;;|.|  || || |.:.;::.:.:|:|  ┌‐‐┐  |::.::|
r‐v'i     |:::::;:;:;|.:|  「 ̄ ,. -‐‐‐‐‐‐-,._ ! i'i'i.| |:;:::;:;:;|:|  || || |.:.:.:::::|.| [ ̄ ̄ ̄] ┌─┐
|:::::|.l iヽiヽ r; |::::;:::;;|:.|    l,. -‐‐‐‐‐‐-v´i !| |.l| |::;:::::;;|.|   ┌-----┐       r‐‐‐


ドラム缶の炎に浮かぶ過去が浮かんでは消えていく。

失われていく世界が炎の中に見える。

笑顔が消え、虚ろな瞳の人間が増えていく世界。



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:07:16.51 ID:Gd1AzHB+0


                 |          :::::::|
                \.....:::::::::    ::::, /  
                r "     .r  / 
               .|::|     ::::| :::i       ・・・
               .|::|:     .::::| :::|
               .`.|:     .::::| :::|_     
                ..,':     .::(  :::}
               i      `.-‐"

誰もこんな社会を望んではいなかった。
ただ、競争の果てにある公平な評価があればよかった。


弱肉強食とは違う社会のはずだった。



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:12:33.21 ID:Gd1AzHB+0

                 セイカツホゴハトウゼンノケンリダ!!!      ソウセンキョデセイジヲカエヨウ!!!
          ,. -―‐- 、      f,´‐-- 、`丶    ,ィ'ー―‐、::::::::ヽ
          /,. ―- 、:::`ヽ.   /、 _,,,_ ノ::::::::ヽ  l:l__・ _,,,_ t:::::::::::l
         ,'/、_ _,...、゙t:::::::}   f。ミfr。、 ヾ::::::::l   tr。〉'f・=゙' l::r‐vi
          ゙l'・ヲ f・ラ  {::::::l   {ーム":'´ tf'う}!    l,イ_,,ぅ、´ `tうリ
            l^, 'ーヘ⌒ Уソ    lf,-‐-、  ミンリ     Y,.--y}   「lj  サベツハンタイ! 
          、 '二`:_,. ィ^′   ヽ二.    ノY     ヾニ,   /ヽ
          ゙トー '´ 人_     ヽ ,:   /ヽ      `ヽ-'_/ / ̄`~`丶、
       ,. -―〈 \_,ィ三、Yl`丶、__,.,へ,__,/ /``丶、 /|,ィ介、 /     , '⌒ヽ、
    r'ニユ、_   ヽイ_},ニ)ツノ,ィ'"´  |,イミメ,ィi'l^t‐、   /   {-r'゙ヽ'     :,    \

移民を政治闘争に利用しようとする人々は、落ちていく日本人など見てはいない。

日本人が自分達を支持しないなら、新しい日本人を作ってしまえば良い。


彼らの思考は単純ではあるが、それを実行するだけの力があった。



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:19:15.19 ID:Gd1AzHB+0

    ,、 ノ\゙|             |       rf「¨=;「l    | fニヽ ゝ==_}
  r// l==i|             l        `{{|ij ニK   (ト--仆--イj  私達と共に頑張りましょう
 { | | .| ーl.         ,、-nn/|.      /lr',ニヒ′  /l t-`='ーァハ
 ヽ! !.| u | l    _,  -‐UJJJ| : :ト、--‐''''"´  | `,コニニニ7 ハ `ニ´ / |ニ''_‐- _
.   U|   L.」二_'''¬┐: : : : : : :.|: : :| \.    _」_;j    l  ト、`ー‐イ. |   '''‐ 、ハ
   ヽ⊂=ゝ__./ `ヽ ゙ .l: : : : : : : | : : l  冫 ,..イ: |: lヽ    |  |/.ハ ハl  |     | |
    \.r' P }: : : :}  }| : : : : : : |: : : l / .| ハ l: : | :|: |   !  |/./ハハヽ|  |.     |. |
. /`'''‐、 ヾ ヽ. `ー'  .'| : : : : : : l: : : :|   ||o`|: : |: |: |  |.  |//ト::イト、|  |.____ | |
/_   \ l/:\     _.」: : : : : : :|: : : :|   |.  | : :L:|/|  > |/| |l::l|.| ||<☆☆☆|レ'' |
: : : :  ̄`'''‐ゝ、.:_ヽ./  \ : : : : > : |   |o | くァ||:/|  |. || | ||::||| l|. l___l|/ |
: : : : : : : : : : : : : : `'''‐- 、.__ヽ: : : :|: : : |   |   | : |」|:,/|  | || | ||:::|.| |. |    │/.|


彼らの言葉は、多くの人々の心の隙間に入り込んだ。
そして、生きることに必死な人間ばかりが移民として流入して来る事となった。



だが、その結果として、知らぬ間に憎まれる存在になっていく移民達。



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:25:00.72 ID:Gd1AzHB+0

     ____
   /      \     
  /  _ノ  ヽ__\   
/ U  <━>  <━> \  
|       (__人__)    |  
/     ∩ノ ⊃  /  
(  \ / _ノ |  |     
.\ “  /__|  |    
  \ /___ /     


かつての欧州の事件が脳裏を過ぎる。
フィクションでしかないはずの可能性が、徐々に現実に近づいていく・・・”悪寒”。


このまま転がり落ちる事を看過できない。
”目を瞑る事は出来なかった”



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:30:45.19 ID:Gd1AzHB+0

         / ̄ ̄\         
        /      \
       /::::::::::::::     ヽ       
       |::::::::::::::       |  ・・・・・・。
        ヽ::::::::::    /        
        /::::::::::::   く        
-―――――|::::::::::::::::   \ 
         |:::::::::::::::  |ヽ ⌒)

変える為に、戦う為に上に行く事を選択する。

だから・・・
”目の前の現実に目を瞑る”事にした。






秋を告げる虫の音は、今も苛立ちしか与えてくれなかった。
あの泣き声は・・・今も消える事はなかった。


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:34:19.39 ID:6F0iMEYw0
そう選択したか……


117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:35:37.89 ID:Gd1AzHB+0

. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
  . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
. . ................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:........... . . . . ............ . . . . . . . . . . . . . . . . ..:.:...... . .    . . . . . . ...........
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
エピローグ 


         ____                 
        /_ノ  ヽ\            
      / ( ●) (●)、         
    /::::::::⌒(__人__)⌒\  
    |      |r┬-|    |    ガス抜きも必要だおww
    \       `ー'´  /     
⊂⌒ヽ 〉        <´/⌒つ   
  \ ヽ  /         ヽ /     
   \_,,ノ      |、_ノ

議員として様々な行動をしていた。

幾つかの法案を通す為に、幾つかの法案に賛成せざるを得ない事もあった。
今回やる夫が進めているのは、日本人用のものだった。



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:41:04.61 ID:Gd1AzHB+0

       ____
     /⌒  ⌒\
   /( >)  (<)\    
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \    
  |    /| | | | |     |   
  \  (、`ー―'´,    /

一部では税金の無駄遣い、選挙対策と非難されている事を知っている。
新聞・テレビでも利権屋、差別主義者と罵られている事を知っている。

やる夫の本心を知る者などいない。

とは言え、かつての自分も同じ事を言って非難しただろう事は想像に難くない。
やっているのは、そんな”底辺連中対策”だから。



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:46:56.08 ID:Gd1AzHB+0

       ..--‐-----------..,   
       (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::\
       //        ヽ::::::::::|
     . // .....    ........ /::::::::::::|
      ||   .)  (     \::::::::|
      .|※※※※※※  |;;/⌒i   
      .| 'ー .ノ  'ー-‐'    ).|  
      |  ノ(、_,、_)\      ノ   いやはや・・・ごくろうさんですな
      |.   ___  \    |_
      .|  くェェュュゝ     /|:\_
       ヽ  ー--‐     //:::::::::::::
       /\___  / /:::::::::::::::

そう言って笑みを浮かべた人物。
何度となくやりあった相手だが、お互いに利用し合う間柄だ。
彼の頭の中には権力掌握があり、その為にやる夫と表面上友好関係を結んでいる。

また、将来は経済関連団体に天下りすると噂されている。



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:50:55.03 ID:Gd1AzHB+0

   /::::::::::::::::::::::::::::::; :;:::"'
  /:::::;;:::::::::::::::::::::::::;;;ノ ヽ;:::\
 /::::::::ノ""'''''‐‐-‐'''"    ヽ:;::|
 |::::::::::|              .|ミ|
 |::::::::::|              .|ミ|
 |::::::::|    ,,,,,,, ノ ヽ,,,,,   |ミ|
  |彡|.  '''"""    """'' .|/
 /⌒|  ※※※※※※※ |
 | (    "''''"   | "''''"  | さすがはやる夫先生。
  ヽ,,         ヽ    .|        選挙と言うものを判っていらっしゃる。
    |       ^-^     |    
._/|     -====-   |   
::;/:::::::|\.    "'''''''"   /   
/:::::::::::|. \ .,_____,,,./::\


経団連副理事が言う。
金と権力に固執し、様々な黒い噂の耐えない人物。



他にも色々な人間達が利害関係で結びついていた。
にこやかにお互いの腹の内を探るような会話をしている。
それが当然の様に出来るようになっていた。


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:53:56.16 ID:Gd1AzHB+0

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\   
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   
  |     (  (      |    たいした事ないお
  \     `ー'     /

今のやる夫の周囲には、こういう人間ばかりがいた。
盟友と呼ばれている事を知っている。
当然、この連中と自分は同類と思われている。

だが、そこには人格もなく人情も存在しない。
あるのは弱肉強食そのままの競合関係であり利害関係でしかない。



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:56:25.83 ID:Gd1AzHB+0

      ____
     /\  /\
   /<○>  <○>\
  / :::::⌒(__人__)⌒:::::\   
  |     |r┬-|       |   
  \     ` ー'´     /

理想の実現の為には力が要る。
手っ取り早く力を手にする為には、こういう連中とも渡り合う必要があった。

こんな世界で当然の様に生きている自分。




・・・やらない夫が見たらなんと言うだろうか?



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[やる夫殺されないよな] 投稿日:2009/04/20(月) 23:57:55.16 ID:6F0iMEYw0
過程や方法なぞどうでも……!いや、過程、大事だな


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/20(月) 23:59:08.36 ID:Gd1AzHB+0

   /::::::::::::::::::::::::::::::; :;:::"'
  /:::::;;:::::::::::::::::::::::::;;;ノ ヽ;:::\
 /::::::::ノ""'''''‐‐-‐'''"    ヽ:;::|
 |::::::::::|              .|ミ|
 |::::::::::|              .|ミ|
 |::::::::|    ,,,,,,, ノ ヽ,,,,,   |ミ|
  |彡|.  '''"""    """'' .|/
 /⌒|  ※※※※※※※ |
 | (    "''''"   | "''''"  | 移民ホゴ政策のほうもよろしくお願いしますよww
  ヽ,,         ヽ    .|        
    |       ^-^     |    
._/|     -====-   |   
::;/:::::::|\.    "'''''''"   /   
/:::::::::::|. \ .,_____,,,./::\

移民は彼のコングロマリットの底辺労働力に貢献している。
特に不況の中では使い捨ての人間は、彼にとっても利益だ。

そこから生まれる金が、彼の権力の源泉だった。




・・・本当に使い捨てにされている事をやる夫は知っていた。



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:00:01.00 ID:OWrKp12L0

       ____
     /_ノ   ヽ_\
   /( ●) ( ●)\   
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   ええ・・・まあ・・・
  |     (  (      |      (お前は何人だお・・・)
  \     `ー'     /

怒りは作り笑いの中に埋没する。
滲み出そうな不快感は飲み込まれていった。


表情が変わる事はもうないが、込み上げる吐き気はおさまらない。



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:04:52.90 ID:rb9jFPf60
ボンボン生やさないかなー


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:06:18.86 ID:OWrKp12L0

       ..--‐-----------..,   
       (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::\
       //        ヽ::::::::::|
     . // .....    ........ /::::::::::::|
      ||   .)  (     \::::::::|
      .|※※※※※※  |;;/⌒i   
      .| 'ー .ノ  'ー-‐'    ).|  
      |  ノ(、_,、_)\      ノ   そう言えば、底辺連中の収容場所作るんでしたな?
      |.   ___  \    |_
      .|  くェェュュゝ     /|:\_
       ヽ  ー--‐     //:::::::::::::
       /\___  / /:::::::::::::::


それは、様々な駆け引きの末にやる夫が手に入れたモノだ。
落ちた日本人の回収を目的としている。

一緒くたにクズ扱いされるまともな日本人を救い上げる為の。


それを収容所呼ばわりされた事に、やる夫は怒鳴りつけたい気分を抑え込んだ。


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:12:37.88 ID:OWrKp12L0


     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /( ●)  (●)\
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \  悪さしないように隔離しておくおww
  |    mj |ー'´      |
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ

にこやかに笑ってかわした。



利権を追い求める政治屋、移民を見下している差別主義者。
右からも左からも非難されるあくどい政治家。
そんな連中と同じ場所にいるやる夫。


だが、その関係になるだけの力を手に入れた証拠でもある。



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:18:13.11 ID:OWrKp12L0

            ____
          /      \
         /  ─    ─\
       /    (●)  (●) \          
       |       (__人__)    |
        \      ` ⌒´   ,/

権力中枢に居座る事で、何人かの同志はできた。
また、あちこちから何人か拾い上げる事ができた。
彼らが将来どうなるのか判らないが、種は蒔いて置く。



自分ひとりが落ちていく日本を食い止められるなどと思わない。
今のうちにできる事をしておきたかった。



144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:22:28.27 ID:OWrKp12L0
       ___
     /\  ,_ \
    /(ー )゛(ー ) \      …………
  /:::⌒(__人__)    \
  |  l^l^ln ⌒´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

孤児院を作ったり、抵抗組織に資金を回した。
表立って予算を取れるわけはないから裏金だ。
ばれれば汚職扱いだけでは済まないだろう。

およそ正攻法ではない。
でも、汚い連中を相手にするには自分も汚れるのは仕方ない。

だから、将来の為に自分自身を”代価”とする気だった。



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:31:58.05 ID:OWrKp12L0

         / ̄ ̄\         
        /      \
       /::::::::::::::     ヽ       
       |::::::::::::::       | 
        ヽ::::::::::    /        ・・・やらない夫・・・
        /::::::::::::   く        
-―――――|::::::::::::::::   \ -―,―   
         |:::::::::::::::  |ヽ ⌒)

だが、一人になると必ず考えてしまう。

コレで良いのだろうか?
自分は間違っていないのか?
”正しい道”を歩んでいるのか?

そして・・・
やらない夫が欲しかった世界に近づいているのか・・・と。



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:36:34.77 ID:OWrKp12L0
.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         / ̄ ̄\       :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.  
        /      \ :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.
       /::::::::::::::     ヽ     :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.  
       |::::::::::::::       |  :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.
        ヽ::::::::::    / :::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,.       
        /::::::::::::   く   .:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;      
-―――――|::::::::::::::::   \.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
         |::::::::::::::: .:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  .. .,..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::::::::.. ., ..   ..:.. ... ,.. .. . ..,. ::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
  .. .,..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       ,......... ..,...::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;



遠く鳴り響く教会の鐘の音。
時を告げるだけのその音に、特別な感情などありはしない。


それでも・・・
弔いにも似た音が、やる夫の心をかき乱した。



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:38:08.89 ID:OWrKp12L0
         {       / |      (__人__)      |    
    ,-、   ヽ     ノ、\    ` ⌒´     ,/_     
   / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  ` ー─ ' ┌、 ヽ  ヽ,   
  /  L_         ̄  /           _l__( { r-、 .ト  
     _,,二)     /            〔― ‐} Ll  | l) )
     >_,フ      /               }二 コ\   Li‐'


20XX年

一つの法案が可決された。
その法案によって設けられる事となったいくつかの拠点。
そこに登録された日本人に対して様々な優遇措置が採られる事となった。

案の定、法案にはかなりの賛否両論があったが、珍しく大した修正もなく可決された。

その拠点は公式にはこう呼ばれている。





再チャレンジ村・・・と。




03終わり


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:43:09.86 ID:ReoUDEtR0
>再チャレンジ村・・・と。

そして最初のエピソードに戻ると…この話は複数のやる夫とやらない夫による群像劇だったのか。
>>1乙


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:43:23.21 ID:OWrKp12L0

     ___
   く/',二二ヽ>
   |l |ノノイハ))  
   |l |リ゚ ー゚ノl|  
   ノl ハ∨/^ヽ   
   ノ::[三ノ    

遅くまでお付き合いありがとうございました

次回04でお会いしましょう


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:45:50.72 ID:r1zTNXym0
投下乙です
このシリーズは重い余韻が残りますね
黒く染まりながらも現実の世界で理想を追おうとするやる夫
やらない夫のことは想いながら生き続ける
GJです

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/21(火) 00:48:38.43 ID:OWrKp12L0
ありがとうございます。


外伝的なものもありますので、お暇なら見てやってください。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/21(火) 00:49:48.51 ID:hqnh44jL0
>>1乙


派遣流民のなくころに やらない夫編|やる夫編1|やる夫編2|やる夫編3
夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 前|
夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 02 前編|後編
夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 03 前編|後編
夢の島のなくころに やる夫とやらない夫04 前編|中編|後編







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