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夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 02 後編   カテゴリ:やる夫シリーズ 


1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:03:36.28 ID:UYLQkgRf0


あらすじ

公正性、中立性が高いメディア

多文化共生の構築が大事

トンでもない日本

夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 前|
夢の島のなくころに やる夫とやらない夫 02 前編


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:06:23.48 ID:UYLQkgRf0

基本的に、01とは似た世界での別の話となっています。


あと、あくまでフィクションです。
現実の出来事とは無関係です。




3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:08:24.34 ID:UYLQkgRf0
⌒ゝ 〃⌒⌒ヽ_      |!____i|     
  `ー' ,-、_ノ⌒)    /=‐::::::::::::::::∧
'⌒ゝノ⌒ヽ、-〜、ノ    ∧────ト ∧     
              /=ヘ ロ ロ ロロ | /=ハ  /ヘ  `
  /⌒ヽ、_     /_ ヘ ロ   |/_ハ/= ヘ    r=====ョ 
,ノ"´ `゛ー-、\-‐'  ]二二[     ]二二[.| ̄| ∧| ||ロl.lロ|| 
"´′     "ノ ヽ\ |ロ ロ ロ |=====:|ロロ ロロ|\|/= ||日ll日|| _,∧、_
:::::::::::::)、::..||.::::::ゝ .::)l_|______|__ソ..::::) ..:::::::::)|| ヘ ̄ヘ ̄
:::::::::::::::::::::.||.::::::::)::ノ _  _, -───- 、_  _ ̄__ー- 、_||  ̄ ̄.,_
从 ノゞ Fニニニニ.I |    .| : | r=====ョ   /=-‐==ハヘ | ̄∧ | ̄∧
ノ爻ゞ   |  ./ ̄ ̄ ̄∧...:::| : | ||ロl.lロ||  /== -‐-ハヘ レ'△ヘ レ'△ヘ
ノゞヽ / ̄ ̄ ̄ ̄∧/品| | : | ||日ll日|| /____ハヘ______


孤児院の院長は無言のままだった。
その視線の先にある孤児院は、周囲の建物に紛れている。


孤児院近くの喫茶店は、顔見知りの店主が経営している。
院長と情報交換をするのに便利だった。



やる夫が口にした言葉が、この場に沈黙を運んできた。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:13:33.31 ID:UYLQkgRf0

     ____
   /      \
  /  _ノ  ヽ__\
/.    (─)  (●) \.     
|  .     (__人__)    |    ・・・記者を遠ざけるべきだお 
/     ∩ノ ⊃   /      
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

やる夫は、先ほどの言葉をもう一度口にする。

孤児院は議員のカードの一枚であり、あまり公に出来ない場所だ。

孤児院そのものでもなく、孤児でもなく・・・
情報拠点としての価値がそうさせていた。



記者が出入りしている事をやる夫は危惧した。



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:18:23.19 ID:UYLQkgRf0

            /             \_
           /   //        ヽ ハ`ヽ.
        / /     /  iV1      V/i /
          ' /i !   i i i l   i li i    V/!
       l ! | !   l l,ハ|  |.ハハjノ   l. |〉
       li l ! ヽ l 斗<  リ7エトl、. j  l
         N { ヽV.トッj   ´トッ'Y i 〃l | ・・・子供達が懐いている・・・
         乂l  N ¨´  ,  `¨// // l |
           N  l >、  -  ,ィj l / l l |

院長は小さく呟いた。

やる夫はその言葉を予想していたが、実際に聞くと衝撃だった。
院長は”こちら側”の人間だ。

情が身を滅ぼしかねない危険を知っている人間のはずだった。

本気で言っているのかどうか真意を疑ったが・・・心当たりはあった。



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:23:36.10 ID:UYLQkgRf0

     ____
   /      \
  /  _ノ  ヽ__\
/.    (─)  (●) \.     
|  .     (__人__)    |    (空気が違うのは・・・) 
/     ∩ノ ⊃   /      
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

何となく感じていた違和感。
今までは、冷たい絶望に似た空気が孤児院には満ちていた。

そしてその中で生きている院長にもその空気が纏わりついていた。


それが薄れていると感じたのは気のせいではなかったと言う事か・・・



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:28:43.48 ID:UYLQkgRf0
     ____
   /      \
  /  _ノ  ヽ__\
/.    (─)  (─) \.     
|  .     (__人__)    |    ・・・
/     ∩ノ ⊃   /      
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

考え込むやる夫。

院長が事実上、記者の出入りを認めていると言う事だ。

沈黙の中、かすかに届く子供の遊ぶ声。
前はそんな声すら聞こえなかったはずだ。


何かが変わったと言う事を認識する。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:33:06.48 ID:UYLQkgRf0

     ヽ。ハ^rぅ' 丶 `   ノ', く } }:.ol゚ o
    。  `ハ 。  {ァ´ヽ     ,ー o':.へl 
      ゚ ´ノi\  ー'   ィ:;:.ィ/|/゚ 。・・・・・・・・・
   。 o  。 ゚ハヘ;:>ー--<_rv〈、_
         / ̄ヽ \/ll  }l}`'^'ト、
          /   ::Y77l  j l    !_`7


孤児院の子供たち。
やる夫にとっては、自分の過去そのものだ。

泣けない子供、死んだ目をした子供、感情を磨耗させ、虚ろな子供・・・

昔のやる夫よりひどい境遇の子供もいる。


もっとも、それを知ったからと言って、どうなるものでもないが。



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:38:55.74 ID:UYLQkgRf0
            ∨ヾ{ヘ::jハ    ' __     |.::Vl:: |.:|
                 {{:个:   ´  _ イソ}.::.::〉_j八
                |リ:j:;-ノ.: `ア}  / ::jノ:/  ヾ'、
                 j.::.//.::/ ト /|.::.::./j/   、}::\
                ,' :/ {.:: {/^ヽ∨ 'レ!.:j|厶___ |.::.::.\
                  //⌒ヽ{__人ヽ\ ∨{./   ∧|.:\ :. \
              /(_,.イ^7    `)っ、 /   /_,ノ.::.::.:\.::. \
                / : rァ┴、ゝ 0 0 /  ̄/   / ∧.::.::.::.::.:!\.::.::',
            /.::.(´     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    / /.::.:! :.::.: j.:|  ヽ ::j
              /.::,'.::ヽ、__ノー‐- ,_      / { :.::.|.::.::.:ハ.:!   Y:!
.            ,'.::/!.::.j{::.:{___,. -‐'⌒¨Tァ一'  ヽ::.j.:: j:{ リ  _ノノ
子供といえども、生き残る為には戦わなければならなかった。
敵と味方を区別できなければならなかった。
他人の顔色を伺い、ちょっとした仕草に敏感になる。

常に怯え、常に恐れ、他人との接触を極力避ける。

そうする事でしか、自分の身を守れない。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:43:14.39 ID:UYLQkgRf0
     ____
   /      \
  /  \   ,_\       
/    (ー)  (ー) \
|       (__人__)    |    ・・・
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |      
.\ “  /__|  |       
  \ /___ /

そんな世界に生きる子供にとって・・・
損得勘定なしで接する人間がどう映るのか?


やる夫は子供の声が聞こえる窓の外に視線をやった。
本来、あの遊ぶ声すら聞こえるべきではないはずだ。


孤児など・・・しょせん隠れ蓑なのだから・・・



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:48:29.31 ID:UYLQkgRf0

| | ヽ:.:ヽ:.:.:.:.:\:|,-=テミ \| " ,ニニ/:/ /:/:.:.  /
l |  ヽ:.:.:.ト、:.:.::.:く弋こソ  `   {:じイ「.>.:.:.:  /
.ヽ|   \:.∨\:.:ヽ´ ̄       ̄”フ:.:.: / /

そんな世界の子供は、大人の仮面を簡単に見破る。
あの孤児院の子供が、やる夫に近寄る事はなかった。
多分・・・子供は怯えるのかもしれない。


自分達を虐げてきた大人の姿を見てしまう為か・・・

それとも・・・やる夫に自分達の未来を見てしまう為か・・・



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:52:49.24 ID:UYLQkgRf0
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   /      \
  /  _ノ  ヽ__\
/.    (●)  (─) \.     
|  .     (__人__)    |    ・・・十分気をつけてくれお・・・
/     ∩ノ ⊃   /      
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


念の為に情報を分散させている・・・と言う院長の言葉を呑んだ。


危機管理に関してやる夫がとやかく言うようなものではない。
・・・そう自分に言い聞かせた。


それに、強硬に言った所で院長が考えを改めるようには見えない。
ならば、下手にぶつかるのは自分にもマイナスだ。



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:56:33.55 ID:UYLQkgRf0

     ____
   /      \     
  /  _ノ  ヽ__\   
/ U  (─)  (─) \  
|       (__人__)    |  (・・・これでいいんだお・・・)
/     ∩ノ ⊃  /  
(  \ / _ノ |  |     
.\ “  /__|  |    
  \ /___ /    
 
歯噛みする様な気分を飲み込む。


優しさと愚かさが同義ではなかった頃の日本を取り戻したい。
議員の言葉がやる夫を縛る。

その内容ではなく、議員が言ったと言う事実がやる夫を縛る。
それはまるで見えない糸の様に。

情をかけずに切り捨てる・・・
そんな、やる夫の思考を絡めとる。



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:57:51.11 ID:UYLQkgRf0


  |。     !          i    !  \、 u ;゜.` ⌒´,;/゜   ゜ i     l    ゜ i     l
    !            l       。i      /゚:j⌒ヽ゚  '"'"´(;゚ 。     !   ゜    。i
       。  ゚:     ! ゚    l   / ,_ \ \/\ \゜      !        ゜ i  ゚
  、i;,  、|;      、i;, 。  ゜ ;゚ 、i;,と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;._ 。  l  。i ゜    ;゚ 、i;,   ゜ ;゚ 、i;,


再びやる夫の耳に聞こえ始めたあの声・・・


苛立たしげに頭を振り払う。
それでも、こびり付いた過去は消えはしなかった。
  `


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 17:59:44.05 ID:UYLQkgRf0
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
  . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
. . ................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:........... . . . . ............ . . . . . . . . . . . . . . . . ..:.:...... . .    . . . . . . ...........
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
 


  ー,_|_〜(胃 u ).`ー-@`__ |-´ |
  ヾ_  ̄>=<ニニニニニ/||\ f      人権?そんなもの貴様らに存在せんわ!!
    /|.liニ|__|__|__|__匚i_i-/ || \`ゝ    
    l.|.ト,ー--r--‐-----,/ / i  `ー、__
 ,,,,―|| ヾTTTTTTTT〆  / /
 ̄  || wニニ ̄Wu  /: /|||
   |;;ヽ  ≡    /; / 〃|≡ ≡≡≡≡
   `i  `ー,,,-- ̄;;  /  〃 |≡ ≡≡≡≡
 ≡≡1 ii ;;;; ;; ;;  /  〃  |≡ ≡≡≡≡
≡≡≡1 ;;; ;;; ;;;  /´  〃  /|≡ ≡≡≡≡
≡≡≡彡/)   (iヽ、=、〃  / |≡ ≡≡≡≡
≡≡≡ //),,(iヽ`i=:| |   /   |≡ ≡≡≡≡


守られる事の無い子供は、商売道具だった。
捨てられた子供は、そんなあり地獄へ放り込まれ、そして大人達の都合の良い様に扱われた。

弱者切捨てという政策は、そんな部分にまで及んでいた。

孤児と言う名前の負け犬の世界だ。
戦う事すらできずに転げ落ちた哀れな存在だった。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:00:38.19 ID:UYLQkgRf0
     ヽ。ハ^rぅ' 丶 `   ノ', く } }:.ol゚ o
    。  `ハ 。  {ァ´ヽ     ,ー o':.へl 
      ゚ ´ノi\  ー'   ィ:;:.ィ/|/゚ 。・・・・・・・・・
   。 o  。 ゚ハヘ;:>ー--<_rv〈、_
         / ̄ヽ \/ll  }l}`'^'ト、
          /   ::Y77l  j l    !_`7


やる夫に優しく話しかけてくれたあの少女。
やる夫を庇ってくれたあの少年。
・・・辛い中でもかすかに感じていた温かみ。

今はもういない。
今はもうない。

やる夫は何も出来ないままだった。
空っぽのやる夫にとって、他人を救うなんて言う事は、ありえない遠い世界だった。



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:05:29.73 ID:UYLQkgRf0

     ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   (○)  (○)   \ 
  |      (__人__)    |    ・・・
  \     ` ⌒´     / 

何も出来ない。
何も成しえない。
ただ、耐え続けるしかない。

そんな世界に浸りきっていたやる夫。
怒りも何もなく、ただ惰性で生きている様なものだった。

死んだとしても、多分何も感じないだろう・・・
漠然とそう思っていた。



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:10:31.20 ID:UYLQkgRf0

   (⌒ヽ             |) その一歩を、世間じゃ越えられない壁て言うんやwww 
    ( __     ( ∩∩ )    |  負け組乙wwww
      |  、_____  /    
      ヽ   \____/  /     
       \        /
         \____/

ただ、どうせ死ぬならあいつらだけは放置したくなかった。
誰でも良いから、道連れにしてやろうと思っていた。

ナイフを持って徘徊するが、結局その行動は成功しない。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:15:12.24 ID:UYLQkgRf0

       ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   (○)  (○)   \   ・・・もうどうでも良いお・・・
  |     (__人__);:;:;:;:#;:;:|
  \     ` ⌒┃ ;:#;:/


ヤクザに絡まれ、袋叩きにあった。
結局、何も上手くいかない。

このまま死ぬのかお?まあ・・・いいお・・・

そんな諦観にも似た思いだけがあった。

だが、やる夫は”その男”に引き取られた。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:20:55.98 ID:UYLQkgRf0
   ヽ  .l/            ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| `
      ヽ、 -          l   〉l、|:::::|i::::::l::::|
       ヽ`                /   .li:::lト:l::::l:l|
        ヽ ‐、ニ= ‐      /    lヽl-ヽl::l|    ・・・・・・・
         ヽ ー       /  ,. r '´    ヽ、
             l、    ,.  '" ,.  '´        ヽ
           `ー‐ ' r1,. '´         ,. ‐ ' ´ヽ.,
            <´ i'´      ,.  ‐ ' ´,. ‐ ' ´::::::::ヽ
             lヽ|.l    ,. ‐'´,. -‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',




敵も知らずに消えるのか?
取るに足らないモノとして消えていくのか?

車の中で低い声で言う男。

傷の舐めあいをするより、傷つけた連中を倒せ。
それが唯一救うと言う事だ・・・と。


その男の言葉が、雷のように頭の中に響く。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:26:04.66 ID:UYLQkgRf0

       ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   (○)  (○)   \   ・・・・・・・・・・・・・っ・・・
  |     (__人__);:;:;:;:#;:;:|
  \     ` ⌒┃ ;:#;:/

それは、初めて聞いた、現状から抜け出す為の言葉だった。

綺麗事でもなく、他人事でもない。
偽善に満ちた薄っぺらい音ではなかった。


一人の人間に向かって放たれた言葉だった。



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:31:51.52 ID:UYLQkgRf0

       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \
  / o゚((○)) ((○))゚o \  ・・・う・・・うう・・・
  |     (__人__)    |
  \     ` ⌒´     /

生きる事に疲れ、死んでも良いと思いつつ・・・
微かな未練を持ってこの世にしがみ付いていたやる夫。

・・・それを思い出させたのは、”その程度の言葉”だった。

”議員”の言葉は甘く染みる様にやる夫の心に入り込んできた。

封じていた感情と記憶がひび割れた蓋から染み出す。
途端に、嗚咽が漏れる。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:36:30.15 ID:UYLQkgRf0
       ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   (●)  (●)   \ ・・・
  |      (__人__)    |    
  \     ` ⌒´     /


その後、やる夫は議員の元で働く。
そうしたいと自分から申し出たのだ。


他に行く所も無いし、逃げる場所すらない。
そんなものはもうとっくに消えてなくなってしまった。


もう、自分が”無意味だと証明したくない”。



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:40:02.08 ID:LbOOVmx90
胃がいてぇ…


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:41:48.35 ID:UYLQkgRf0
       ____
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   / ─    ─ \
  /   (●)  (●)   \ ・・・
  |      (__人__)    |    
  \     ` ⌒´     /

議員の下で働くが、基本的に派遣村などに居座っていた。
辛酸を舐めた人間しか持たない空気をやる夫は持っている。

そういった場所に入り込むには便利だったから。

それでも良かった。
今のやる夫は、急流に揉まれて放浪する木の葉ではない。



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:46:23.07 ID:UYLQkgRf0
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移民法が成立した時、判った事がある。

私利私欲で他人の事など考えない人間の多さ。
それが政治家として先生と呼ばれている事。

そんな彼らを支持している人間は、この先の事など考えていないのだろう。
もしくは、自分に利益が齎されると思っている。

・・・だが、都合の良い未来なんて無い。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:51:30.81 ID:UYLQkgRf0

       ____
     /      \
   / ─    ─ \
  /   (●)  (●)   \ 
  |      (__人__)    |    ・・・
  \     ` ⌒´     /   

多くの人々は無関心から来る根拠の無い自信を持っている。

自分は無関係、自分は大丈夫、自分に不幸は降りかからない・・・

しかし、遠からず思い知る。
夢も希望も、御伽噺の世界にしかない事を思い知る。

そして、誰も救ってくれない事に絶望するのだ。



・・・かつて、やる夫自身がその身をもって知った様に。



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 18:58:12.88 ID:UYLQkgRf0

   ヽ  .l/            ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| `
      ヽ、 -          l   〉l、|:::::|i::::::l::::|
       ヽ`                /   .li:::lト:l::::l:l|
        ヽ ‐、ニ= ‐      /    lヽl-ヽl::l|
         ヽ ー       /  ,. r '´    ヽ、   できることなら・・・
             l、    ,.  '" ,.  '´        ヽ
           `ー‐ ' r1,. '´         ,. ‐ ' ´ヽ.,
            <´ i'´      ,.  ‐ ' ´,. ‐ ' ´::::::::ヽ
             lヽ|.l    ,. ‐'´,. -‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',


優しさが甘さと呼ばれ、甘さが愚かさといわれる事が”普通”になる時代が来る。
政治家の生み出した結末のツケは、全て国民が背負う。
知らぬ間に連帯保証人にされた挙句、苛酷な取立てに遭う様なものだ。


ある日、議員に言われた言葉だ。


・・・だが、その瞳に希望に満ちた光などなかった。



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:00:13.25 ID:UYLQkgRf0
       ___
     /\  ,_ \
    /(ー )゛(ー ) \      …………
  /:::⌒(__人__)    \
  |  l^l^ln ⌒´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

議員とまともに交わした最後の会話だった。
それ以降、報告といった形でしか接触は無い。


その言葉の意味は・・・あまり判らなかった。
未来なんて考えた事が無いやる夫には・・・



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:06:21.01 ID:UYLQkgRf0
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
  . . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.::............. . . . . ............. . . . . ...... . . . . . . . ........:.:.:....
                  . . . . ...... . . . . . . .... . . . . . . . . . ........... . . . . .
. . ................:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:........... . . . . ............ . . . . . . . . . . . . . . . . ..:.:...... . .    . . . . . . ...........
. . . . ...............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:............. . . . .................... . . . . . .. . . . . . . . ....:.:.:....     . . . . .
 

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)    
/    <─>  <─ /;;/    
|       (__人__) l;;,´      ・・・
/      ∩ ノ)━・'/      
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___

いまだに深遠の縁に立っている。
今となっては、やる夫と言う存在は議員なくしては成立しない。


唯一、やる夫をこの世で認めてくれた人間。

この世に蜘蛛の糸なんてものがあるなら・・・

多分、議員がやる夫にとって”それ”なんだろう。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:11:46.75 ID:UYLQkgRf0
     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)    
/    <●>  <─ /;;/    
|       (__人__) l;;,´      ・・・
/      ∩ ノ)━・'/      
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___

この数年間。
様々な出来事を見てきた。
自分より辛い過去を持つ者もいたし、いまでも深遠から抜け出せない者も居た。

だから、やる夫が学んだ一番重要なことは全ては”他人事として切り捨てる”事だ。


鏡に映った空っぽの心を映すその瞳。

議員と会って以来、やる夫は涙を流した記憶がなかった。



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:16:07.73 ID:UYLQkgRf0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                  私達も!!!
                         移民法改正に賛成します!!
                       __        r――-- 、、
          ,. -―‐- 、      f,´‐-- 、`丶    ,ィ'ー―‐、::::::::ヽ
          /,. ―- 、:::`ヽ.   /、 _,,,_ ノ::::::::ヽ  l:l__・ _,,,_ t:::::::::::l
         ,'/、_ _,...、゙t:::::::}   f。ミfr。、 ヾ::::::::l   tr。〉'f・=゙' l::r‐vi
          ゙l'・ヲ f・ラ  {::::::l   {ーム":'´ tf'う}!    l,イ_,,ぅ、´ `tうリ
            l^, 'ーヘ⌒ Уソ    lf,-‐-、  ミンリ     Y,.--y}   「lj    日本の未来は明るい!
          、 '二`:_,. ィ^′   ヽ二.    ノY     ヾニ,   /ヽ     レッツ!チャレンジ!ニッポン!
          ゙トー '´ 人_     ヽ ,:   /ヽ      `ヽ-'_/ / ̄`~`丶、
       ,. -―〈 \_,ィ三、Yl`丶、__,.,へ,__,/ /``丶、 /|,ィ介、 /     , '⌒ヽ、  
    r'ニユ、_   ヽイ_},ニ)ツノ,ィ'"´  |,イミメ,ィi'l^t‐、   /   {-r'゙ヽ'     :,    \
     j ー‐}'′  /:::ll `У/     ,〉イ. {゙ー'″/  /    l:l        、     \
    / ' テ′  /::::::l  l/      /ミミ! ヽ- 〈  /     l::!        ヽ      \     
    ,'" ,イ     l:::::::,}  /ヽ     /ミミl  '、 ヽ__{     l::l lニニニニl    ゝ、      
  ,ィ!  l,|    l:::::/レ'′ l    ,lミミミl   ト、 / ヽ    /::,! |    |    /\,    
  / l ノ∨     ,l:::/    /l'、 へ lミミミ!  l ヽl  ヽ   /::/  | _  |    /   {      法務省移民局
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
移民法改正に賛成するというメディアの情報の流れは、日に日に大きくなっていく。


そして、政治家は謳う。
現状の問題など存在しないかのように。

移民、国籍付与、そして参政権。
強硬手段など取る必要など無い。
日本の政治家が道を作ってくれるのだから。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:22:14.12 ID:UYLQkgRf0

              ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
             /": : : : : : : : \
           /-─-,,,_: : : : : : : : :\
          /     '''-,,,: : : : : : : :i
          /、       /: : : : : : : : i     ________
         r-、 ,,,,,,,,,,、 /: : : : : : : : : :i    /
         L_, ,   、 \: : : : : : : : :i   / 
         /●) (●>   |: :__,=-、: / <  反対したら人道に悖るかなって思う
        l イ  '-     |:/ tbノノ    \
        l ,`-=-'\     `l ι';/       \  
        ヽトェ-ェェ-:)     -r'          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ヾ=-'     / /
     ____ヽ::::...   / ::::|
  / ̄ ::::::::::::::l `──''''   :::|


規制される情報源。
情による不法滞在者の擁護論。
誰が得するのか判らない言葉の数々。


それらには人権、人道、平和・・・そういったラッピングがなされていた。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:28:19.50 ID:UYLQkgRf0
              __,      ノ}      _,
              ヾミ、   ,イl|      ,ィツ
                ヾミ、 ノリlj';   ,ィ彡イ
                 〉ミミ?杉ハ='杉彡"
                 '^".:.:.:.:.:.:.::.:`丶{
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.ヾミ三ニ≡=-ッ-
                /       :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'.彡''"´ ̄
          r==〈r==≦ミ    :.:.:.:.ヽ.:.:.}
          {:.::::儿_:::::.:::.:}}≠======--、:}
             弋彡'iゞr-=彡      f⌒ハ
           レ;;公^;ヽ    . : :.: :. r' リ
           爪rェェ弍   . : :.: :.:::.r-イ    移民?アジア平和ですもんね  
           川ーニ´jj{  . : :.: :.::  : イ
              巛爪z从}     ∠ニ=ヘ         乗るしかない このビックウェーブに!
           ゞ巛巛lリ _  _,∠二二、\
              ̄ {/ ̄      \ \
              /           ヘ. ヘ
             /             ∨ ,ハ
              { __ 「::レフ r::v‐ァ    く::∨ '、
             /(::c' |:::;〈  〉:::/       `ヘ  |
             {ヘ `¨└^¨ `¨´     Y'   | |
それが、正しい事だと思っている人間だけが表に出る事を許される。

若干生まれる人々の不安は、こうして塗りつぶされていく。
この時期になっての無関心は、今までとは少し違った。


見たくない物を見ない為の、無関心になりつつあった・・・



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:34:59.41 ID:UYLQkgRf0
       _   _         /  yWV∨∨VVv` 
       >  `´  <        |  i' -== u ==ゝ.  
.     /     M   ミ       |r 、| , =   =、 !
     l  ,ィ卅ノ uゞト、.ゝ      |!.6||v ー-゚ l   l゚-‐' | 
      |  |「((_・)ニ(・_))!      |ヽ」!  u' L___」 v |   ,'       // イノ  \ ヽ  ゝ
     |(6|! v L_.」 u リ      | /l.メ ,.-─--‐-、 |   /      /`/ィ'__> u /∠ヽ! .!
   /| ,イ )⊂ニ⊃( !\     | / l  ー-─‐-‐' ! /     /⌒y' ==== _  ,'== レ、 !
.-‐''7  |/  `ー-、ニ,.-イ  ト.、  /l/   ヽ.   =   /ト7    l.{ヾ!,'  `≠°' ゙゙ 〈≠゚.y/ i
  /  |         |. ⊥ -‐'1_|\   ` ー--‐ ' ノ /      ヽ,リ   u u  r __ ヽ. ,'/ !
    ∩00  ∩   ,イ´     l__l  \     /_,. '-‐''7!     ト、   v  ___ーY1  |
 ⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、     ヽ、,ゝ、 _,,.ゝ-‐'''"´     /.!     !. \.   └-----' / |\.|
  ,. ---ゝ )   | レ'/⌒ヽヽ     ヽ/ヽ          /, ! i    |   \.    ー /  |.  \
. ( (´ ̄ ̄   / /     ノ.ノ ○ ○ /   l         / 1|! l  |     \    ,イ   !
  ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐'      /    |         /   !| ‖ |\    \, ' | ‖|

様々な問題を抱えつつ、”人道的配慮”が、全てを飲み込みつつあった。

その綺麗事が一体何を隠しているのか。
その綺麗な包装紙が、一体何を隠しているのか。


やる夫に見えるのは、ゆっくりと、そして確実に変わりつつある世界だ。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:39:46.48 ID:UYLQkgRf0

       ___
     /\  ,_ \
    /(ー )゛(ー ) \      …………
  /:::⌒(__人__)    \
  |  l^l^ln ⌒´       |
  \ヽ   L        /
     ゝ  ノ
   /   /

その焦点となるのが、移民法改正を巡る綱引き。
その扉が開かれた先の未来を巡る綱引き。

徐々に情況はきな臭くなっている。


やる夫は、なぜかあの記者の行動が気になって仕方なかった。



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:45:34.33 ID:UYLQkgRf0

     ____
   /      \ ( ;;;;(
  /  _ノ  ヽ__\) ;;;;)    
/    (─)  (─ /;;/    
|       (__人__) l;;,´      ・・・
/      ∩ ノ)━・'/      
(  \ / _ノ´.|  |
.\  "  /__|  |
  \ /___

・・・いざとなったら切り捨てれば良い。
危険だと証明できれば、議員も文句は言わないだろう。


だが、そんな言い訳じみた事を考えている時点で、自分に迷いがある事を証明しているようなものだった。


何故・・・?


いつも明確に出される自問自答に、答えが出なかった・・・


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:50:16.39 ID:UYLQkgRf0
      ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,     
         `、||i |i i l|,      
          ',||i }i | ;,〃,,   
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ  
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
 ;;;;;;;;''''/_  / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
'''''  ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/

そんなある日の事。

移民法関連に反対するデモが襲撃されたと言う話を聞いた。
デモを行うと言うのは、以前にやる夫が仕入れた情報だった。


ただ、それを出先で聞いた時、別になんとも思わなかった。
そう言う事もあるだろう程度だ。

この時期、そんな小競り合いは珍しくない。



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:54:41.33 ID:UYLQkgRf0
     ____
   /      \
  /  _ノ  ヽ__\
/.    (ー)  (●) \.     
|  .     (__人__)    |     
/     ∩ノ ⊃   /      ・・・荒ッぽいお・・・
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

ただ、死者まで出たと聞いた時、嫌な予感がした。
詳しく聞けば、突発的ではなく、組織的に行動した形跡があるという。

しかし、あの辺りの連中が情報を仕入れて襲ったと言うのは・・・些か考えにくい。


だから、何か違和感を感じてしまう。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:57:12.34 ID:UYLQkgRf0

     ____
   /      \
  /  _ノ  ヽ__\
/.    (ー)  (ー) \.     
|  .     (__人__)    |     
/     ∩ノ ⊃   /      ・・・いや・・・しかし・・・
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

そのとき、浮かんだ考えがあった。
今回の件で誰が一番利益を得るのか・・・と。

単純な事だ。

今回の事件を移民の危険性と言う事に置き換えれば良い。



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:58:05.42 ID:UYLQkgRf0

     |ii ヾlノ.  , -‐' r _ \l   (._ ⊂  
      /| ii /'\ ′'フ",二二ニ⊃   ,)   )  
   _/):| /    \/ ,. ´二ニゞくう ( r '´  ・・・議員・・・焦っているんじゃないのか?
‐..T....|((::K    / /./ ´, ─_'ニ\>,_'ノ
.....|.....|::)):l(ヽ.  / ' '  .仄l ..|.....|....T..‐   
... |.....|((:(:l))(:><:\   ノ(:((:l...|.....|.....|.... 

経歴不明確な私設秘書まで使っているという意味の探偵の言葉。

あの私設秘書に関しては、怪しいと言う話を議員には言っていない。
・・・・・・嫉妬して誹謗中傷していると思われたくない為だ。

やる夫よりも”使える”と言う点は認めざるを得ない。
それは、様々な意味において。



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/31(火) 19:59:21.97 ID:UYLQkgRf0
                                r──────- 、
                  _____               \ヽ.\ヽ\ヽ. ヽ、ヽ
    ははっ!     |:/^'ー-‐'´ヽ:|               /`,>'ゝヘ. ヽ\ ヽ |
             |:|へ._ _,.へ|:|     ____.  \´-==''. |丶ヽ丶 !|
.   r,ニ三テヘ     nr─-rr-─|h     |:;.-、_;.-、:l     ) i}__,、` :|.ト、 l | |
   {:|ニ,_,ニ|:|    |fト--:几--イt.|    .|:|ニ,_,ニl !. <、     u |Lリ l l |
   (f|ー:介ー1リ    `|`! 〈__〉 l´|'´     (fヒー仆‐」j.) 'ーrェェゝ', │!iト、 ヽ ヽ
   _,入':三`人      _∧ ̄‐ ̄∧    _/| -三- |ヽ._  _rェェゝ' | l l \.\\
‐''"::::::::|\/|::_;;>''"´::::::|:`ー─' |:: ``''<:_ ::|`t─ァイ:::::::::::└ァ    ,.イノノ ,.イ¨'''¬ーゝ::-...._.、
::::::::::::::::レ介y'"|::::::::::::::::::: |:\. /:|:::::::::::::::::::|`::v介v':::::_;::‐ァ'‘ーァ'「 ,ル//::::|:::::::::::::::::::::/:::::::\
⊂ニ二^^´`.ヽ、|:::::::::__;;:::::? -─┴‐---─…''""¨´ ̄:::::::|::::::::::|:::ヽ,/::::::::::|::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::
::::::::_,〉 \ヽY´' ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::!:::/:\::::::::::|::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::
:::::‘ー- .、.__,」::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::Vヽ;_/:\:::l::::::::::::::::::::\:::::::::::::::
::::::::::::::::::::|::::::└L_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::\|::\:::V::::::::::::::::::::::::::\:::::::::


実際、この事件以前から移民法改正を巡る綱引きは行われている。
賛成派は言うに及ばず、反対派も対抗する連中が消えれば相応の利権が手に入る。


議員があの私設秘書に何か工作させた可能性を無視できない。
やる夫の推測が間違っていたとしても、議員はこの事件を最大限利用するだろう。

その点、議員は抜かりは無い。

つづく






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