中小企業の運営は難しい仕事だ(特に昨今の経済情勢では)。競争は過酷となり得る… そして倫理にもとる連中が、卑劣なトリックを使うこともある。

  例えば:2003年、Orbit Communications(衛星テレビのリセラー)の所有者であるSaad Echouafniが、2つの競合他社にDDoS攻撃をさせるため、Ohioボットマスター(Richard Roby)をやとった。2005年、ボットマスターのRobyは、米連邦裁判所においてコンピュータ犯罪で有罪判決を受けた。Robyの犯罪に関する調査から、2005年に関連する犯罪で有罪を認めたEchouafniおよび共謀者(Paul Ashley)とのつながりが明らかとなった。Echouafniは保釈金を支払い、米国の法域から逃亡した。

  伝えられるところによると、DDoS攻撃のさなか、Rapid SatelliteとWeaKneesが2週間オフラインとなった。これは非常に面白い話で、詳細は以下で読むことができる:Kevin Poulsenによる「当局がDDoS 'マフィア'を急襲

  わあ、2003年頃のDDoSマフィア。だが、2011年の状況はどうだろう?

  そう — ずっとシンプルだ。より「ソーシャル」でもある。そしてオンラインビジネスだけの問題ではない。

  今日、現実世界の競合者に害を与えたいなら、Webサイトが存在する必要さえない。地図から取りのぞけば良いのだ。

  つまりGoogle Mapsだ。

F-Secure, Google Maps

  月曜のNew York Timesに興味深い記事が掲載されている:Google Placesの不正な「問題の報告」

  中小企業の多数の経営者が、自分の会社が「恒久的に閉鎖」となっていることを発見しているようだ。

  だがそれはどのように起こるのか?

  さて、Googleでエフセキュアは以下にある:

F-Secure, Google Places

  「more(その他)」メニューには、「問題の報告」オプションがある。

  報告できる問題の一つに、その「場所が恒久的に閉鎖」というものがある。

Google Places, Report a Problem

  2、3の申告があると、その場所が閉鎖されていると「報告」されるが、Googleがその場所を「恒久的に閉鎖」とするのに、それほど長くはかからない。その時点で、一部の事業主は、自分の会社を「再開」するのが難しいことを発見している。

  そしてGoogle上に存在しなければ、実生活でも存在しないことになりかねない。

  New York Timeの記事によれば、ハワイのNaalehuにあるB&Bの「Macadamia Meadows Farm」は、オーナーがGoogle上の表示の変化に気づく前の数週間、ビジネスに深刻な影響をこうむった。

  それは本当に巧妙な(そして独創的な)「サービス妨害」攻撃だ。

  Googleはより良いツールと予防策(電子メールアラート)を提供することに取り組んでいるようだ。特にブロガーのMike Blumenthalと友人が、8月15日にGoogle本社を閉鎖してからは。

  ひとまず、自分の会社のGoogle Placeの詳細をチェックしていないなら、すぐにそうしたいことだろう。Google Mapsは、人々が新しいビジネスを、特にモバイル機器から探すための非常にポピュラーな方法だ。

  自分のビジネスが「閉鎖」とされ、潜在的な新顧客を逸することになるのは望まないはずだ。








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