Twitterが急成長しているとはいえ、まだまだ企業アカウントの成功例は少ないと聞きます。
エフセキュアブログもつい数ヶ月前から、戦略的とは言えない試用の範囲ですが、Twitterアカウントを作りました。そして、私も一応同じ頃にTwitterを半個人的に使っています。そこで、Twitter赤裸々日記その1に引き続き、2回目は僭越ながら自問自答させて頂きました。

正式な企業アカウントではないとはいえ、エフセキュアブログの管理人としてTwitterを使い始めてまだ数カ月。この稚拙な運用談がどれほど参考になるか甚だ疑問ではありますが、先述のとおり、企業担当者としての疑問を簡単に自問自答させて頂きます。

エフセキュアブログ 公式Twitterアカウント
エフセキュアブログ 管理人Twitterアカウント


--------------------------------------
前回の続き:

Q6 NGコンテンツは?
A6 NGコンテンツといえば、コンプライアンスや法律、道徳を犯しているもの以外に挙げられるものとして、"あまりにも個人的な内容"が考えられます。上司や会社の愚痴等はその代表かと思いますが、人間は弱いもので、ついつい喜怒哀楽に素直になってしまう時があります。そんな時は、個人アカウントでも作って匿名で愚痴るなど、己のストレスを無闇に他人に与えないようにしなければなりません。

Q7 会社の宣伝ばかりしたくない?
A7 宣伝一色の企業アカウントをフォローするのは、確固たるロイヤルティを保持しているユーザで、そのようなある種のエコシステムを作るのは、強いブランド力と信頼性を持っている企業とその信者だけです。そう考えると、宣伝オンリーの企業アカウントが悪いというわけではありません。むしろ羨ましいほどの力を持っていると思います。しかし、もともと私のTwitterアカウントは、殆ど個人的にやっているようなものなので、宣伝一色に染まると違和感があります。エフセキュアブログの公式アカウントについては、オートフィードなので、内容はエフセキュアブログに基づいています。

Q8 競合他社に関する投稿やフォロー&フォロワー関係ってどうすれば?
A8 私の個人的な感覚に因るものが大きいかもしれませんが、競合他社の企業アカウントや関係者のアカウントをフォローしても、フォロワーとして名を連ねたとしても、問題になることはまずないとおもっています。というのも、エフセキュアブログではITセキュリティに関する情報を幅広く発信しており、製品やサービスが主題になることが殆どないからです。また、重大な脆弱性が発見されたり、悪質なマルウェアやサイバー犯罪等の報告は、国境の壁も然り、企業の壁すらも超えています。私もなるべく隔たりなく国内外の興味深いレポートやニュースをTweetするようにしていますが、個人色の強い企業アカウント、或いは個人アカウントであっても、その存在意義や目的はによって運用ポリシーを予め決めておくべきだと、改めて実感しました。

Q9 英語?日本語?
A9 そもそもの目的を考えると疑問になることはないのですが、Twitter自体、英語投稿数や英語圏ユーザが圧倒的に多いこともあり、ついつい英語に抵抗のないユーザは英語でTweetして、活動の幅を広げてしまいがちです。ただ、エフセキュアブログはもともとNews from the Lab(英語)が母体で、”海外のITセキュリティ情報の日本語発信”と"国内情報”を目的として運用されていますから、英語での発信は今のところ必要ありません。(私のアカウントがエフセキュア日本法人の本来の大義を底上げしているとは到底言えませんが、国内外の様々なニュースを言語に関係なくTweetすることで、己の備忘録的な側面を持ち合わせています。)

Q10 ほかのソーシャルメディアとの関係性は?どのように住み分けるべきか?
A10 エフセキュアでは、公式ホームページメルマガなど、様々な媒体を介してITセキュリティ等の情報発信していますが、まだまだ語れるほど私が熟練されていないことから、次の機会に持ち越します。

--------------------------------------

最後になりましたが、Fortune(フォーチュン)が選ぶトップ100企業の2009年8月下旬から9月上旬におけるTwitter利用状況レポートから抜粋した情報をまとめてみました。(同レポートは2009年11月にリリースされています)

※出典元は末尾に掲載しています。

- 100社中のTwitterアカウント保有率は、73
- 企業全体でのアカウント総数は、540
- フォロワーの数が500以下の企業アカウントは、約50%
- 投稿数が500未満の企業アカウントは、約76%を占める
- 1万人以上のフォロワーがついている企業アカウントは、100社中たったの4
- 11%の企業アカウントの投稿は、1,000を超えている、
- 15%の企業アカウントは、放置されている
- 企業アカウントの32%は、個人色が出ている
- ニュースフィードで自動化(或いは半自動化)されいている企業アカウントは、全体の26%
- セールスやカスタマーサービス色の強い企業アカウントは、全体の25%

--------------------------------------
参考資料
(2009年11月時点)
100企業におけるTwitter活用状況の調査 - TwitterWeber Shandwick (英語/PDF)